JP2000349163A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2000349163A
JP2000349163A JP11157492A JP15749299A JP2000349163A JP 2000349163 A JP2000349163 A JP 2000349163A JP 11157492 A JP11157492 A JP 11157492A JP 15749299 A JP15749299 A JP 15749299A JP 2000349163 A JP2000349163 A JP 2000349163A
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transistor
mis transistor
conductivity type
gate
source
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JP11157492A
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English (en)
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Akira Hiroki
彰 広木
Shinji Odanaka
紳二 小田中
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サブクォータミクロン以下の領域のデザイン
ルールにおいても、ダイナミック型論理回路の動作の高
速化及び低消費電力化を実現できるようにする。 【解決手段】 2相クロックインバータI1は、それぞ
れがn型MOSFETからなり、第1のトランジスタT
1、第2のトランジスタA2及び第3のトランジスタT
3が直列に接続されている。第1のトランジスタT1
は、ゲートが第1のクロック信号V1を受け、ソースが
第1のインバータI1の出力端子Cとなり、第2のトラ
ンジスタA2のゲートは第2のクロック信号V2を受け
る。第2のトランジスタA2におけるチャネル領域のし
きい値電位制御用のp型不純物濃度は、ドレイン側部分
よりもソース側部分が大きくなるように設定されてい
る。また、ソースの下側のp型不純物濃度は、チャネル
領域のソース側部分のp型不純物濃度よりも小さく設定
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MISトランジス
タからなる半導体装置、特に、ダイナミック型論理回路
の微細化、高速化及び高信頼性を実現する半導体装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】MISトランジスタのうちの最も一般的
なMOSトランジスタは、入力ゲートに電圧を印加する
と、流入する電荷が入力容量に蓄えられるため、その
後、電圧の印加を止めて入力ゲートを浮遊状態として
も、入力ゲートから漏れるリーク電流量がわずかである
ため、その入力ゲートの電位が所定時間保持される性質
がある。MOSトランジスタを用いた回路には、この電
荷保持特性を利用したダイナミック回路技術といわれる
回路構成法が広く用いられている。
【0003】ダイナミック回路技術の一例として、同期
用のクロック信号により、データである論理値を一の回
路から該一回路と接続されている他の回路に順次受け渡
していくシフトレジスタ回路がある。シフトレジスタ回
路はデジタル回路の中では遅延回路の機能を果たし、種
々の用途に広く用いられている。
【0004】シフトレジスタ回路のうち、互いに動作タ
イミングが異なる2相のクロック信号によってデータの
授受を行なう2相クロックシフトレジスタ回路は、その
動作速度がMOSトランジスタのゲート容量の充放電速
度に比べて著しく劣るため、高速動作には不向きであっ
た。この課題を解決するシフトレジスタ回路として、4
種類のクロック信号を用いて制御する4相無比率(レシ
オレス)型ダイナミックシフトレジスタ回路が考えられ
た。
【0005】以下、従来の4相無比率型ダイナミックシ
フトレジスタ回路について図面を参照しながら説明す
る。
【0006】図14は従来の4相無比率型ダイナミック
シフトレジスタ回路の回路構成を示している。図14に
示すように、第1のインバータI1、第2のインバータ
I2及び第3のインバータI3がこの順に直列に接続さ
れている。第1のインバータI1は、それぞれがn型M
OSFETからなる第1のトランジスタT1、第2のト
ランジスタT2及び第3のトランジスタT3がこの順に
直列に接続されている。第1のトランジスタT1は、ゲ
ートに第1のクロック信号V1を受け、ドレインが電源
電圧Vddを受け、ソースが第1のインバータI1の出力
端子Cとなり、第2のトランジスタT2は、ゲートに第
2のクロック信号V2を受け、ドレインが出力端子Cと
接続され、第3のトランジスタT3は、ゲートがデータ
の入力端子Aと接続され、ソースが接地されている。第
2のインバータI2は、それぞれがn型MOSFETか
らなり、ゲートに第3のクロック信号V3を受ける第4
のトランジスタT4、ゲートに第4のクロック信号V4
を受け、ドレインが出力端子Eとなる第5のトランジス
タT5及び、ゲートに第1のインバータI1の出力を受
ける第6のトランジスタT6がこの順に直列に接続され
ている。第3のインバータI3は第1のインバータI1
と同一の構成である。
【0007】以下、このように構成されたダイナミック
シフトレジスタ回路の動作を説明する。
【0008】まず、入力端子Aにデータが保持されてい
る状態でクロックV1を立ち上げて、第1のトランジス
タT1を導通させることにより、出力端子Cと第6のト
ランジスタT6のゲートとの間に形成される容量Ccを
高電位にプリチャージしておく。
【0009】次に、第1のクロック信号V1が立ち下が
り、逆に第2のクロック信号V2が立ち上がると、第1
のトランジスタT1が閉じて第2のトランジスタT2が
導通する。入力端子Aのデータによって第3のトランジ
スタT3の導通状態はあらかじめ確定している。ここで
は、入力端子Aが低電位であるとすると、第3のトラン
ジスタT3は非導通状態であり、容量Ccと、第2のト
ランジスタT2のソース及び第3のトランジスタT3の
ドレインの容量である容量Cbとの間で電荷の分配が起
こることにより出力端子Cのデータが確定する。このと
き、出力端子Cの電位Vcは、容量Cbと容量Ccとの
比で決まり、以下に示す式(1)で与えられる。
【0010】 Vc = Vdd×1/{1+(Cb/Cc)} … (1) 次に、第2のクロック信号V2が立ち下がって、第2の
トランジスタT2が非導通状態となると、出力端子Cは
浮遊状態となって、出力端子Cの電位Vc、すなわちデ
ータが確定し、確定したデータがダイナミックに保持さ
れる。ここでは、入力端子Aの電位と逆の高電位が出力
端子Cに保持され、インバータ回路としての動作が1段
分進んだことになる。
【0011】次に、次段の第2のインバータI2におい
て、第6のトランジスタT6のゲートに高電位が印加さ
れている状態で、第3のクロック信号V3を立ち上げ
て、第4のトランジスタT4を導通させることにより、
第2のインバータI2の出力端子Eと第3のインバータ
I3との間に形成される容量Ceを高電位にプリチャー
ジする。
【0012】次に、第3のクロック信号V3が立ち下が
り、第4のクロック信号V4が立ち上がると、第4のト
ランジスタT4の代わりに第5のトランジスタT5が導
通する。このとき、第6のトランジスタT6は導通状態
となっているため、容量Ceにプリチャージされた電荷
は第5のトランジスタT5及び第6のトランジスタT6
を介して接地端子に引き抜かれるため、出力端子Eの電
位は低電位となる。
【0013】次に、第4のクロック信号V4が立ち下が
ると、出力端子Eは浮遊状態となって、該出力端子Eの
低電位のデータが保持される。
【0014】次の第3のインバータI3は、第1のイン
バータI1と同様に、第1のクロック信号V1及び第2
のクロック信号によりその動作が制御されており、第2
のインバータI2の出力端子Eのデータにより、第3の
インバータの出力端子Yが確定する。
【0015】以上説明したような所望の動作を4相無比
率型ダイナミックシフトレジスタ回路が確実に行なえる
ためには、第1のインバータ回路I1の出力端子Cの電
位Vcが電源電位Vddとほぼ等しいという、式(2)に
示す条件が課せられる。
【0016】Vc = Vdd … (2) すなわち、式(2)を満足するには、前述の式(1)か
ら Cc ≫ Cb … (3) が要求されることが分かる。
【0017】通常、容量Cbはソース基板間又はドレイ
ン基板間の接合容量であり、容量値をゲート容量値程度
に小さく抑えることができる。その結果、式(3)を十
分に満足し、2相型回路と比べて大幅に高速動作が可能
な回路を実現できる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の4相無比率型ダイナミックシフトレジスタ回路にお
いて、サブクォータミクロン以下の領域のデザインルー
ルにおいては、短チャネル効果によるしきい値電位の低
下を抑制するため、チャネル領域におけるしきい値電位
制御用の不純物拡散層の不純物濃度を高濃度とする。こ
のとき、ソース領域又はドレイン領域と基板との間の接
合容量はチャネル領域の高濃度の不純物領域によって大
きくなる。このソース基板間又はドレイン基板間の接合
容量の増加は、容量Ccと容量Cbとの電荷の再分配を
引き起こし、式(1)から分かるように、電位Vcは電
源電位Vddよりも低くなるため、動作マージンの低下
や誤動作を引き起こす原因となる。
【0019】この問題を解決する対策として、小さな容
量Cbを大きな容量Ccと同時にプリチャージするため
のトランジスタを設ける回路が考えられるが、このよう
な回路は、電位を保持した状態でプリチャージを行なう
ための新たなトランジスタを介して電源電位Vddから接
地電位側へ直流電流が流れてしまい、消費電力の増加を
もたらす。従って、サブクォータミクロン領域以下のデ
ザインルールでは、高速化、高信頼性且つ低消費電力を
満たす半導体装置を得ることができなかった。
【0020】本発明は、前記従来の問題を解決し、サブ
クォータミクロン領域以下のデザインルールであって
も、ダイナミック型論理回路の動作の高速化及び低消費
電力化を実現できるようにすることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、ダイナミック型論理回路のMISトラン
ジスタのチャネル領域におけるしきい値電位制御用の不
純物濃度をドレイン側よりもソース側が大きくなる構成
とする。
【0022】具体的に、本発明に係る第1の半導体装置
は、半導体基板上に形成されており、それぞれが、負荷
素子と、ドレインが出力端子である第1導電型の第1の
MISトランジスタと、ゲートが入力端子でありソース
が接地された第1導電型の第2のMISトランジスタと
がこの順に直列に接続された複数のインバータ回路が直
列に接続されてなるダイナミック型論理回路を備え、第
1のMISトランジスタ及び第2のMISトランジスタ
のうちの少なくとも一方は、MISトランジスタのチャ
ネル領域におけるソース側の第2導電型の不純物濃度が
チャネル領域におけるドレイン側の第2導電型の不純物
濃度よりも大きい非対称チャネルトランジスタであり、
非対称チャネルトランジスタにおけるソースの下側の第
2導電型の不純物濃度は、チャネル領域のソース側の第
2導電型の不純物濃度よりも小さく設定されている。
【0023】第1の半導体装置によると、直列に接続さ
れた第1のMISトランジスタ及び第2のMISトラン
ジスタのうちの少なくとも一方は、トランジスタのチャ
ネル領域におけるソース側の第2導電型の不純物濃度、
すなわち、しきい値電位制御用の不純物濃度がチャネル
領域のドレイン側よりも大きい非対称チャネルトランジ
スタであるため、チャネル領域において、相対的に電位
が低いソース側の電界が大きくなる。これにより、しき
い値電位制御用の不純物濃度を均一とする場合よりも、
チャネル領域のソース側部分の飽和電流値が大きくな
る。
【0024】また、非対称チャネルトランジスタにおけ
るソースの下側の第2導電型の不純物濃度が、チャネル
領域のソース側部分の第2導電型の不純物濃度よりも小
さいため、ソース基板間の接合容量がゲート容量と比べ
て十分に小さくなるので、特に、ソースが接地されてい
ないMISトランジスタのドレインの電位が低下しな
い。
【0025】本明細書においては、MISトランジスタ
のチャネル領域におけるソース領域側から中央部付近ま
での領域をチャネル領域のソース側部分と呼び、チャネ
ル領域におけるドレイン領域側から中央部付近までの領
域をチャネル領域のドレイン側部分と呼ぶことにする。
【0026】第1の半導体装置において、負荷素子が第
1導電型のMISトランジスタであることが好ましい。
【0027】第1の半導体装置において、負荷素子が抵
抗素子であることが好ましい。
【0028】本発明に係る第2の半導体装置は、半導体
基板上に形成されており、それぞれが負荷素子と複数の
駆動素子とを含む複数のインバータ回路が直列に接続さ
れてなるダイナミック型論理回路を備え、複数の駆動素
子はそれぞれ第1導電型のMISトランジスタであり、
複数のMISトランジスタのうち、1つはソースが接地
されており、残りのうちの1つは負荷素子と接続され且
つインバータ回路の出力端子であるドレインを有してお
り、MISトランジスタのうちソースが接地されていな
いMISトランジスタは、そのチャネル領域におけるソ
ース側の第2導電型の不純物濃度がチャネル領域におけ
るドレイン側の第2導電型の不純物濃度よりも大きい非
対称チャネルトランジスタであり、非対称チャネルトラ
ンジスタにおけるソースの下側の第2導電型の不純物濃
度は、チャネル領域のソース側の第2導電型の不純物濃
度よりも小さく設定されている。
【0029】第2の半導体装置によると、各インバータ
回路が駆動素子として2以上の複数のMISトランジス
タを含む構成であっても、MISトランジスタのうちソ
ースが接地されていないMISトランジスタが、チャネ
ル領域におけるソース側の第2導電型の不純物濃度がチ
ャネル領域におけるドレイン側の第2導電型の不純物濃
度よりも大きい非対称チャネルトランジスタであるた
め、チャネル領域において、相対的に電位が低いソース
側の電界が大きくなる。これにより、しきい値電位制御
用の不純物濃度を均一とする場合よりも、チャネル領域
のソース側部分の飽和電流値が大きくなる。
【0030】第2の半導体装置において、複数の駆動素
子のうち、ソースが接地されているMISトランジスタ
が非対称チャネルトランジスタであることが好ましい。
【0031】本発明に係る第3の半導体装置は、半導体
基板上に形成されており、ゲートに第1のクロック信号
を受ける第1導電型の第1のMISトランジスタと、出
力端子となるドレインが第1のMISトランジスタと接
続され、ゲートに第2のクロック信号を受ける第1導電
型の第2のMISトランジスタと、ドレインが第2のM
ISトランジスタと接続され、ゲートに入力信号を受
け、ソースが接地された第1導電型の第3のMISトラ
ンジスタとにより構成される第1の2相クロックインバ
ータ回路と、ゲートに第3のクロック信号を受ける第1
導電型の第4のMISトランジスタと、出力端子となる
ドレインが第4のMISトランジスタと接続され、ゲー
トに第4のクロック信号を受ける第1導電型の第5のM
ISトランジスタと、ドレインが第5のMISトランジ
スタと接続され、ゲートに入力信号を受け、ソースが接
地された第1導電型の第6のMISトランジスタとによ
り構成される第2の2相クロックインバータ回路とを有
する4相無比率型ダイナミックシフトレジスタ回路を備
え、少なくとも第2のMISトランジスタは、チャネル
領域におけるソース側の第2導電型の不純物濃度がチャ
ネル領域におけるドレイン側の第2導電型の不純物濃度
よりも大きい非対称チャネルトランジスタであり、非対
称チャネルトランジスタにおけるソースの下側の第2導
電型の不純物濃度は、チャネル領域のソース側の第2導
電型の不純物濃度よりも小さく設定されている。
【0032】第3の半導体装置によると、直列に接続さ
れ、負荷素子である第1のMISトランジスタ並びに駆
動素子である第2及び第3のMISトランジスタにより
構成される第1の2相クロックインバータ回路と、直列
に接続され、負荷素子である第4のMISトランジスタ
並びに駆動素子である第5及び第6のMISトランジス
タにより構成される第2の2相クロックインバータ回路
とを有する4相無比率ダイナミックレジスタ回路であっ
ても、ソースが接地されていない第2のMISトランジ
スタ及び第5のMISトランジスタは、チャネル領域に
おけるソース側の第2導電型の不純物濃度がチャネル領
域におけるドレイン側の第2導電型の不純物濃度よりも
大きい非対称チャネルトランジスタであるため、チャネ
ル領域において、相対的に電位が低いソース側の電界が
大きくなる。これにより、しきい値電位制御用の不純物
濃度を均一とする場合よりも、チャネル領域のソース側
部分の飽和電流値が大きくなる。
【0033】第3の半導体装置において、第3のMIS
トランジスタ又は第6のMISトランジスタが非対称チ
ャネルトランジスタであることが好ましい。
【0034】第3の半導体装置において、半導体基板上
における、第1のMISトランジスタ、第2のMISト
ランジスタ及び第3のMISトランジスタのゲートは互
いに平行に設けられていることことが好ましい。このよ
うにすると、半導体基板のチャネル領域にしきい値電位
制御用の不純物濃度の濃度勾配を持つ非対称チャネルを
形成する際に、各ゲートをマスクとして用いれば、しき
い値電位制御用の注入工程を一度に行なえる。
【0035】本発明に係る第1の半導体装置の製造方法
は、それぞれがゲートに第1のクロック信号を受ける第
1導電型の第1のMISトランジスタと、出力端子とな
るドレインが第1のMISトランジスタと接続され、ゲ
ートに第2のクロック信号を受ける第1導電型の第2の
MISトランジスタと、ドレインが第2のMISトラン
ジスタと接続され、ゲートに入力信号を受け、ソースが
接地された第1導電型の第3のMISトランジスタとに
より構成される、少なくとも2段の2相クロックインバ
ータ回路からなる4相無比率型ダイナミックシフトレジ
スタ回路を含む半導体装置の製造方法を対象とし、第2
導電型の半導体基板の上に第2のMISトランジスタの
素子形成領域をマスクする第1のマスクパターンを形成
し、該第1のマスクパターンを用いて、半導体基板に対
して第2導電型の不純物イオンを注入することにより、
半導体基板に、第1のMISトランジスタ及び第3のM
ISトランジスタのしきい値電位制御用の拡散層を形成
する工程と、第1のマスクパターンを除去した後、半導
体基板の上に全面にわたってゲート絶縁膜と導電性膜と
を順次堆積する工程と、導電性膜及びゲート絶縁膜に対
して選択的にエッチングを行なって半導体基板の上面を
露出させることにより、半導体基板の上に、ゲート絶縁
膜を介在させた導電性膜からなる第1のMISトランジ
スタ、第2のMISトランジスタ及び第3のMISトラ
ンジスタのゲートを、少なくとも第2のMISトランジ
スタ同士で互いに平行に形成する工程と、半導体基板上
に第2のMISトランジスタの素子形成領域に開口部を
持つ第2のマスクパターンを形成し、該第2のマスクパ
ターン及び第2のMISトランジスタのゲートをマスク
として、半導体基板に、第2導電型の不純物イオンを基
板面に垂直で且つゲート幅方向に平行な平面に対してゲ
ート長方向の一方向側に角度が7度以上の傾きを持たせ
て注入することにより、第2のMISトランジスタのゲ
ートの下側の領域に、ゲート長方向の一方側から他方側
に向かうにつれて第2導電型の不純物濃度が徐々に小さ
くなるように、第2のMISトランジスタのしきい値電
位制御用の拡散層を形成する工程と、第2のマスクパタ
ーンを除去した後、各ゲートをマスクとして、半導体基
板に第1導電型の不純物イオンを注入することにより、
半導体基板におけるゲート長方向の領域にソース又はド
レインを形成する工程とを備えている。
【0036】第1の半導体装置の製造方法によると、半
導体基板の上に、各トランジスタのゲートを、少なくと
も第2のMISトランジスタ同士で互いに平行に形成し
た後、第2のMISトランジスタの素子形成領域に開口
部を持つマスクパターン及び第2のMISトランジスタ
のゲートをマスクとして、半導体基板に、第2導電型の
不純物イオンを基板面に垂直で且つゲート幅方向に平行
な平面に対して角度が7度以上の傾きを持たせて注入す
ることにより、第2のMISトランジスタのゲートの下
側の領域に不純物濃度が徐々に小さくなるように、第2
のMISトランジスタのしきい値電位制御用の拡散層を
形成する。これにより、非対称チャネルトランジスタの
チャネル領域を一度のしきい値電位制御用の不純物拡散
工程により形成できる。
【0037】本発明に係る第2の半導体装置の製造方法
は、それぞれがゲートに第1のクロック信号を受ける第
1導電型の第1のMISトランジスタと、出力端子とな
るドレインが第1のMISトランジスタと接続され、ゲ
ートに第2のクロック信号を受ける第1導電型の第2の
MISトランジスタと、ドレインが第2のMISトラン
ジスタと接続され、ゲートに入力信号を受け、ソースが
接地された第1導電型の第3のMISトランジスタとに
より構成される、少なくとも2段の2相クロックインバ
ータ回路からなる4相無比率型ダイナミックシフトレジ
スタ回路を含む半導体装置の製造方法を対象とし、第2
導電型の半導体基板の上に全面にわたってゲート絶縁膜
と導電性膜とを順次堆積する工程と、導電性膜及びゲー
ト絶縁膜に対して選択的にエッチングを行なって半導体
基板の上面を露出させることにより、半導体基板の上
に、ゲート絶縁膜を介在させた導電性膜からなり且つ互
いに平行な、第1のMISトランジスタ、第2のMIS
トランジスタ及び第3のMISトランジスタのゲートを
形成する工程と、各ゲートをマスクとして、半導体基板
に、第2導電型の不純物イオンを基板面に垂直で且つゲ
ート幅方向に平行な平面に対してゲート長方向の一方向
側に角度が7度以上の傾きを持たせて注入することによ
り、半導体基板における各ゲートの下側の領域に、ゲー
ト長方向の一方側から他方側に向かうにつれて第2導電
型の不純物濃度が徐々に小さくなるように、各MISト
ランジスタのしきい値電位制御用の拡散層を形成する工
程と、各ゲートをマスクとして、半導体基板に第1導電
型の不純物イオンを注入することにより、半導体基板に
おけるゲート長方向の領域にソース又はドレインを形成
する工程とを備えている。
【0038】第2の半導体装置の製造方法によると、半
導体基板の上に、第1、第2及び第3のMISトランジ
スタの各ゲートを互いに平行に形成した後、各ゲートを
マスクとして、半導体基板に、第2導電型の不純物イオ
ンを基板面に垂直で且つゲート幅方向に平行な平面に対
して角度が7度以上の傾きを持たせて注入することによ
り、半導体基板における各ゲートの下側の領域に不純物
濃度が徐々に小さくなるように、各MISトランジスタ
のしきい値電位制御用の拡散層を形成するため、2相ク
ロックインバータ回路を構成するいずれのMISトラン
ジスタをも、一度のしきい値電位制御用の不純物拡散工
程によって非対称チャネルトランジスタとして形成でき
る。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明に係る半導体装置は、半導
体基板におけるゲート電極の下側のチャネル領域に形成
される、しきい値電位制御用の不純物拡散層の不純物濃
度がチャネル長方向に沿って変化している。すなわち、
チャネル領域の不純物濃度がソース領域からドレイン領
域に向かって徐々に減少するように分布している。その
上、チャネル領域に形成され、短チャネル効果抑制のた
めに高濃度に形成された不純物拡散層は、ソース領域及
びドレイン領域の下側の領域には及んでいない。
【0040】本明細書においては、チャネル領域におけ
るしきい値電位制御用の不純物拡散層に濃度勾配を持た
せたMOSトランジスタを非対称チャネルトランジスタ
と呼ぶ。
【0041】非対称チャネルトランジスタのチャネル領
域は、不純物濃度がソース領域からドレイン領域に向か
って徐々に減少するように分布しているため、ソース領
域とドレイン領域との間に電圧が印加された場合に、チ
ャネル領域のソース側部分に形成される電界は、チャネ
ル領域の不純物濃度がチャネル長方向に沿って均一に分
布している場合と比べて大きくなる。
【0042】サブクォータミクロンのデザインルールを
採用すると、非対称チャネルトランジスタにおけるチャ
ネル領域のソース側部分の電界が充分に大きくなるた
め、チャネル領域のソース側部分ではキャリアが速度オ
ーバーシュートを起こす。ここで、速度オーバーシュー
トとは、キャリアが、格子散乱や不純物散乱等による速
度損失を起こす前に、電界から高いエネルギーを得るこ
とによって非平衡な高エネルギー状態に達し、その結
果、平衡状態のキャリア速度である飽和速度よりも速い
速度で輸送される現象をいう。
【0043】MOSトランジスタの飽和電流値はチャネ
ル領域のソース側部分におけるキャリア速度とキャリア
密度との積で決まる。従って、本発明においては、チャ
ネル領域のソース側部分で速度オーバーシュートが起こ
ることにより、飽和電流値を従来のMOSトランジスタ
よりも大きくすることができる。従来のMOSトランジ
スタの場合は、チャネル領域のドレイン側部分でのみ速
度オーバーシュートが起きているため、飽和電流値は大
きくならない。
【0044】さらに、非対称チャネルトランジスタのチ
ャネル領域のソース側部分に形成されている高濃度の不
純物拡散層は、ソース領域及びドレイン領域の下側にま
で及んでいないため、ソース基板間の接合容量及びドレ
イン基板間の接合容量をそれぞれ小さく抑えることがで
きる。これにより、サブクォータミクロン以下の領域の
デザインルールであっても、高駆動力で且つ低接合容量
のMOSトランジスタを実現できる。
【0045】(第1の実施形態)以下、本発明の第1の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0046】図1は本発明の第1の実施形態に係る半導
体装置であって、4種類の同期信号により制御される4
相無比率型ダイナミックシフトレジスタ回路の回路構成
を示している。図1に示すように、第1の2相クロック
インバータI1、第2の2相クロックインバータI2及
び第3の2相クロックインバータI3がこの順に直列に
接続されている。
【0047】第1の2相クロックインバータI1は、そ
れぞれがn型MOSFETからなり、負荷素子としての
第1のトランジスタT1と、駆動素子としての第2のト
ランジスタA2及び第3のトランジスタT3とがこの順
に直列に接続されている。第1のトランジスタT1は、
ゲートが第1のクロック信号V1を受け、ドレインが電
源電圧Vddを受け、ソースが第1のインバータI1の出
力端子Cとなり、第2のトランジスタA2は、ゲートが
第2のクロック信号V2を受け、ドレインが出力端子C
と接続され、第3のトランジスタT3は、ゲートが入力
データVinを受ける入力端子Xと接続され、ソースが接
地されている。
【0048】第2の2相クロックインバータI2は、そ
れぞれがn型MOSFETからなり、負荷素子としての
第4のトランジスタT4と、駆動素子としての第5のト
ランジスタA5及び第6のトランジスタT6とがこの順
に直列に接続されている。第4のトランジスタT4は、
ゲートに第3のクロック信号V3を受け、ドレインが電
源電圧Vddを受け、ソースが第2のインバータI2の出
力端子Eとなり、第5のトランジスタA5は、ゲートに
第4のクロック信号V4を受け、ドレインが出力端子E
と接続され、第6のトランジスタT6は、ゲートが第1
のインバータI1の出力端子Cと接続され、ソースが接
地されている。
【0049】第3の2相クロックインバータI3は、そ
れぞれがn型MOSFETからなり、負荷素子としての
第7のトランジスタT7と、駆動素子としての第8のト
ランジスタA8及び第9のトランジスタT9とがこの順
に直列に接続されている。第9のトランジスタT9のゲ
ートは第2のインバータI2の出力端子Eと接続され、
第8のトランジスタA8のドレインは出力データVout
を出力する出力端子Yと接続されている。
【0050】このように、第1の2相クロックインバー
タI1、第2の2相クロックインバータI2、及び第1
の2相クロックインバータI1と同一の構成で且つ同一
の動作を行なう第3の2相クロックインバータI3を3
段構成とすることにより、3段の4相無比率形ダイナミ
ックシフトレジスタ回路を実現している。
【0051】図2は本実施形態に係るダイナミックシフ
トレジスタ回路の第1の2相クロックインバータI2の
断面構成を示している。図2に示すように、例えば、p
型シリコンからなる半導体基板11上には、LOCOS
膜等からなる素子分離領域12により区画された素子形
成領域に、第1のトランジスタT1、第2のトランジス
タA2及び第3のトランジスタT3が直列に接続されて
いる。
【0052】第1のトランジスタT1は、半導体基板1
1との間にゲート絶縁膜13を介在させたゲート電極1
4gと、半導体基板11の上部におけるゲート長方向の
一方の領域にn型不純物が拡散されてなるドレイン領域
14dと、半導体基板11の上部におけるゲート長方向
の他方の領域にn型不純物が拡散されてなるソース領域
14sとから構成されている。半導体基板11における
ゲート電極14gの下側のチャネル領域には、p型不純
物がほぼ均一に拡散されてなる第1のトランジスタT1
のしきい値電位制御用拡散層21が形成されている。
【0053】第2のトランジスタA2は、半導体基板1
1との間にゲート絶縁膜13を介在させたゲート電極1
5gと、半導体基板11の上部におけるゲート長方向の
一方の領域にn型不純物が拡散されてなり、第1のトラ
ンジスタT1のソース領域14sと接続されているドレ
イン領域15dと、ゲート長方向の他方の領域にn型不
純物が拡散されてなるソース領域15sとから構成され
ている。第2のトランジスタA2は非対称チャネルトラ
ンジスタであり、従って、半導体基板11のゲート電極
15gの下側のチャネル領域には、ソース側部分のしき
い値電位制御用のp型不純物濃度がドレイン側部分より
も大きくなるように設定されたしきい値電位制御用拡散
層22が形成されている。
【0054】第3のトランジスタT3は、半導体基板1
1との間にゲート絶縁膜13を介在させたゲート電極1
6gと、半導体基板11の上部におけるゲート長方向の
一方の領域にn型不純物が拡散されてなり、第2のトラ
ンジスタA2のソース領域15sと続されているドレイ
ン領域16dと、ゲート長方向の他方の領域にn型不純
物が拡散されてなるソース領域16sとから構成されて
いる。半導体基板11におけるゲート電極14gの下側
のチャネル領域には、第1のトランジスタT1と同様
に、不純物濃度がチャネル方向にほぼ均一なしきい値電
位制御用拡散層21が形成されている。
【0055】第1のトランジスタT1のドレイン領域1
4dは、電源電位Vddが印加される、例えば、アルミニ
ウム又は銅等の金属からなる第1の配線17とコンタク
トを介して接続されており、ゲート電極14gは、図1
に示すように、第1のクロック信号V1が印加される。
第1のトランジスタT1のソース領域14s及び第2の
トランジスタA2のドレイン領域15dは、図1に示す
出力端子Cとなる第2の配線18と接続されており、第
2のトランジスタA2のゲート電極15gは、第2のク
ロック信号V2が印加される。また、第3のトランジス
タT3のソース領域16sは接地電位が印加される第3
の配線19と接続されており、ゲート電極16gは、図
1に示す入力端子Xと接続され、入力データVinが印加
される。
【0056】以下、前記のように構成された4相無比率
型ダイナミックシフトレジスタ回路の動作を簡単に説明
する。
【0057】図1において、第1のトランジスタT1及
び第2のトランジスタA2のオーバラップ容量及び第6
のトランジスタT6のゲート容量を第1の容量Ccと
し、第2のトランジスタA2のソース基板間の接合容量
及び第3のトランジスタT3のドレイン基板間の接合容
量の和を第2の容量Cbとする。同様に、第4のトラン
ジスタT4及び第5のトランジスタA5のオーバラップ
容量及び第9のトランジスタT9のゲート容量を第3の
容量Ceとする。
【0058】まず、第1のクロック信号V1が高電位で
且つ第2のクロック信号V2、第3のクロック信号V3
及び第4のクロック信号V4が低電位のときに、第1の
容量Ccをプリチャージし、続いて、第1のクロック信
号を低電位とし、第2のクロック信号V2を高電位とす
る。これにより、入力データVinが低電位であるとする
と、第3のトランジスタT3が導通していないため、第
1の容量Ccと第2の容量Cbとの間で電荷の分配が起
こり、出力端子Cの電位が確定する。
【0059】ここで、ダイナミックシフトレジスタ回路
が所定の動作を行なえる条件は、前述の式(1)、式
(2)を満たすために、 Cc ≫ Cb … (3) が要求されることを述べた。
【0060】ここでは、さらに、第1の容量Ccは、ゲ
ート容量をCoxとし、オーバラップ容量をCovとする
と、 Cc = Cox + Cov …(4) となる。また、第2の容量Cbは、ソース基板間の接合
容量をCsbとし、ドレイン基板間の接合容量をCdbとす
ると、 Cb = Csb + Cdb …(5) と表わされる。
【0061】本実施形態の特徴として、図2に示すよう
に、第2のトランジスタA2のソース領域15s及び第
3のトランジスタT3のドレイン領域16dの下側に
は、しきい値位制御用の高濃度のp型不純物拡散層が形
成されていないため、ソース基板間の接合容量Csbはゲ
ート容量に比べて充分に小さくなり、その結果、条件式
(3)を満足するようになる。
【0062】さらに、第2のインバータI2において、
第4のクロック信号V4のみが高電位に遷移すると、第
6のトランジスタT6が導通しているため、高電位にプ
リチャージされていた第3の容量Ceの電荷は、第5の
トランジスタA5と第6のトランジスタT6を通して接
地電位へと引き抜かれる。この引き抜きに要する時間
は、第5のトランジスタA5と第6のトランジスタT6
との飽和電流値に反比例する。
【0063】ここで、非対称チャネルトランジスタであ
る第5のトランジスタA5は、ソース側がドレイン側よ
りも不純物濃度が大きいしきい値電位制御用拡散層22
を有しているため、該第5のトランジスタA5のチャネ
ル領域のソース側部分の電界が充分に大きくなるので、
チャネル領域のソース側部分ではキャリアが速度オーバ
ーシュートを起こす。これにより、飽和電流値が大きく
なるので、電荷の引き抜き時間、すなわち動作速度が向
上することになる。
【0064】このように、本実施形態によると、MOS
トランジスタのチャネル領域におけるしきい値電位制御
用拡散層22の不純物濃度が、ソース側が大きくドレイ
ン側が小さい濃度勾配を持つように形成されていると共
に、該しきい値電位制御用拡散層22がソース領域の下
側部分にまでは達しないように設けられているため、サ
ブクォータミクロン以下の領域に達するデザインルール
であっても、確実で且つ高速な動作を行なえる4相無比
率型ダイナミックシフトレジスタ回路を実現できる。
【0065】図3は本実施形態に係る4相無比率型ダイ
ナミックシフトレジスタ回路の平面構成を示している。
図3において、第1の2相クロックインバータI1及び
第2の2相クロックインバータI2のみを表わすと共
に、図2に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符
号を付すことにより各部材の説明を省略する。また、図
2は図3のII−II線における断面構成図である。
【0066】図3に示すように、第2の2相クロックイ
ンバータI2の第5のトランジスタA5は、第2のトラ
ンジスタのゲート電極15gと平行に設けられたゲート
電極25gと該ゲート電極25gのゲート長方向に形成
されたドレイン領域25d及びソース領域25sとから
なる非対称チャネルトランジスタである。このように、
本実施形態に係るダイナミックシフトレジスタ回路は、
少なくとも非対称チャネルトランジスタである第2のト
ランジスタA2及び第5のトランジスタA5のゲート電
極15g、25gが互いに平行となるように設けられて
いることが好ましい。このようにすると、ゲート電極1
5g、25gの下側のチャネル領域に設ける不純物の濃
度勾配を該ゲート電極15g、25gをマスクして一度
の注入工程で行なえるため、プロセス上の負担が軽減さ
れる。
【0067】本実施形態においては、3段の2相クロッ
クインバータI1〜I3からなるダイナミックシフトレ
ジスタ回路を説明したが、第1の2相クロックインバー
タI1及び第2の2相クロックインバータI2が交互に
4段以上接続された多段のシフトレジスタ回路であって
も、本発明の効果を奏することはいうまでもない。
【0068】また、1つの2相クロックインバータに
は、駆動素子として2つのMOSトランジスタを直列に
接続して用いたが、3つ以上のMOSトランジスタを用
いてもよい。
【0069】以下、図2及び図3に示したダイナミック
シフト回路の製造方法について図面を参照しながら説明
する。
【0070】図4(a)及び(b)〜図6(a)及び
(b)は本発明の第1の実施形態に係る4相無比率型ダ
イナミックシフト回路の製造方法の工程順の断面構成を
示している。
【0071】まず、図4(a)に示すように、p型シリ
コンからなる半導体基板11の上に、LOCOS膜から
なる素子分離領域12を選択的に形成する。続いて、非
対称チャネルトランジスタである第2のトランジスタA
2の素子形成領域30をマスクする第1のレジストパタ
ーン31を形成し、第1のレジストパターン31をマス
クとして、注入エネルギーが80KeVで注入ドーズ量
が2.0×1013cm -2程度のp型ドーパントであるB
2 イオンを半導体基板11に注入することにより、半
導体基板11の上部に、第1のトランジスタT1及び第
3のトランジスタT3のしきい値電位制御用拡散層21
を形成する。
【0072】次に、図4(b)に示すように、第1のレ
ジストパターン31を除去した後、半導体基板11の上
に全面にわたってシリコン酸化膜等からなるゲート絶縁
膜及びポリシリコン等からなる導電性膜を順次堆積す
る。続いて、堆積したゲート絶縁膜及び導電性膜に対し
て、各ゲート電極が互いに平行となるようにパターニン
グを行なって、半導体基板11との間にゲート絶縁膜1
3をそれぞれ介在させた各ゲート電極14g、15g、
16gを形成する。
【0073】次に、図5(a)に示すように、半導体基
板11の上に、第2のトランジスタA2の素子形成領域
30に開口部32aを持つ第2のレジストパターン32
を形成し、その後、第2のレジストパターン32をマス
クとして、半導体基板11に、注入エネルギーが80K
eVで注入ドーズ量が2.0×1013cm-2程度のp型
ドーパントであるBF2 イオンを、基板面に垂直で且つ
ゲート幅方向に平行な平面となす角度θが7度以上とな
るように傾きを持たせて注入することにより、第2のト
ランジスタA2のゲート電極15gの下側の領域に、第
3のトランジスタT3のゲート電極16g側から第1の
トランジスタT1のゲート電極14g側に向かうにつれ
てp型不純物濃度が徐々に小さくなるように、第2のト
ランジスタA2のしきい値電位制御用拡散層22を形成
する。
【0074】ここで、イオンの注入角度である角度θの
値を7度以上としているのは、通常のイオン注入工程に
おいても、イオンの注入角度は基板面に対して垂直では
なく法線に対して最大で7度程度は傾斜させているため
であり、従って、チャネル領域のソース側部分が大きく
なるような濃度勾配を持つ拡散層を形成するには、注入
角度θが7度以上必要となる。なお、この注入角度θ
は、第2のレジストパターン32の開口部32aの壁面
に遮蔽されてしまわない角度がその上限となるため、デ
ザインルール等に応じて最適化する必要がある。
【0075】次に、図5(b)に示すように、第2のレ
ジストパターン32を除去した後、各ゲート電極14
g、15g、16gをマスクとして、注入エネルギーが
10KeVで注入ドーズ量が4.0×1014cm-2程度
のn型ドーパントであるヒ素イオンを半導体基板11に
注入することにより、半導体基板11の上部にn型の浅
いソースドレイン領域33を形成する。
【0076】次に、図6(a)に示すように、ゲート電
極14g、15g、16gを含む半導体基板11の上に
全面にわたって、厚さが80nm程度のシリコン酸化膜
等からなる絶縁膜(図示せず)を堆積し、堆積した絶縁
膜に対して異方性ドライエッチングを行なって、各ゲー
ト電極14g、15g、16gのゲート長方向側の側面
に絶縁膜からなるゲート側壁34を形成する。続いて、
各ゲート電極14g、15g、16gとゲート側壁34
とをマスクとして、注入エネルギーが40KeVで注入
ドーズ量が6.0×1015cm-2程度のヒ素イオンを注
入することにより、半導体基板11における第1のトラ
ンジスタT1のゲート電極14gのゲート長方向側の領
域にn型の深いドレイン領域14d及びソース領域14
sを形成する。第2のトランジスタA2及び第3のトラ
ンジスタT3においても同様に、ゲート電極15gのゲ
ート長方向側の領域にn型の深いドレイン領域15d及
びソース領域15sを形成し、ゲート電極16gのゲー
ト長方向側の領域にn型の深いドレイン領域16d及び
ソース領域16sを形成する。
【0077】ここで、第1のトランジスタT1のソース
領域14sと第2のトランジスタA2のドレイン領域1
5dとは互いの領域が接続されると共に、第2のトラン
ジスタA2のソース領域15sと第3のトランジスタT
3のドレイン領域16dとは互いの領域が接続される。
また、本実施形態の特徴として、半導体基板11におけ
る各ソース領域14s、15s、16s及び各ドレイン
領域14d、15d、16dの下側の領域には、p型高
濃度不純物拡散層であるしきい値電位制御用拡散層2
1、22は形成されない。
【0078】次に、図6(b)に示すように、半導体基
板11の上に前面にわたってシリコン酸化膜等からなる
層間絶縁膜35を形成する。続いて、層間絶縁膜35に
おける第1のトランジスタT1のドレイン領域14d及
びソース領域14s上にそれぞれコンタクトを設け、各
コンタクト上に第1の配線17及び第2の配線18を形
成すると共に、第3のトランジスタT3のソース領域1
6s上にもコンタクトを設け、この上に第3の配線19
を形成する。
【0079】このように、本実施形態に係る製造方法に
よると、図3に示すように、少なくとも、チャネル領域
に濃度勾配を持つしきい値電位制御用拡散層22を有す
る非対称チャネルトランジスタである第2のトランジス
タA2のゲート電極15g、25gを互いに平行に配置
するため、不純物濃度が非対称であるチャネル領域を形
成する不純物注入工程を一度の工程で行なうことができ
る。
【0080】(第1の実施形態の一変形例)以下、本発
明の第1の実施形態の一変形例について図面を参照しな
がら説明する。
【0081】図7は本実施形態の一変形例に係る半導体
装置であって、2種類の同期信号により制御される2相
無比率型ダイナミックシフトレジスタ回路の回路構成を
示している。図7に示すように、第1のインバータI1
1、第2のインバータI12及び第3のインバータI13が
この順に直列に接続されている。
【0082】第1のインバータI11は、負荷素子として
の第1の抵抗素子R1と、駆動素子としてのMOSFE
Tからなる第1のトランジスタA21及び第2のトランジ
スタT31とがこの順に直列に接続されている。第1のト
ランジスタA21は、ドレインが出力端子となり、ゲート
が第1のクロック信号V1を受け、第2のトランジスタ
T31は、ドレインが第1のトランジスタA21のソースと
接続され、ゲートが入力データVinを受ける入力端子X
と接続され、ソースが接地されている。
【0083】第2のインバータI12は、負荷素子として
の第2の抵抗素子R4と、駆動素子としてのMOSFE
Tからなる第3のトランジスタA51及び第4のトランジ
スタT61とがこの順に直列に接続されている。第3のト
ランジスタA51は、ドレインが出力端子Cとなり、ゲー
トが第2のクロック信号V2を受け、第4のトランジス
タT61は、ドレインが第3のトランジスタA51のソース
と接続され、ゲートが出力端子Cと接続され、ソースが
接地されている。
【0084】第3のインバータI13は、負荷素子として
の第3の抵抗素子R7と、駆動素子としてのMOSFE
Tからなる第5のトランジスタA81及び第6のトランジ
スタT91とがこの順に直列に接続されている。第5のト
ランジスタA81は、ドレインが出力端子Yとなり、ゲー
トが第1のクロック信号V1を受け、第6のトランジス
タT91は、ドレインが第5のトランジスタA81のソース
と接続され、ゲートが出力端子Eと接続され、ソースが
接地されている。
【0085】本変形例において、第1のトランジスタA
21、第3のトランジスタA51及び第5のトランジスタA
81が、チャネル領域におけるしきい値電位制御用のp型
拡散層のソース領域側の不純物濃度がドレイン領域側よ
りも大きい非対称チャネルトランジスタにより構成され
ており、さらに、ソース領域の下側のしきい値電位制御
用のp型不純物濃度は、チャネル領域のソース側部分よ
りも小さくなるように設定されているため、このような
2相無比率型ダイナミックシフトレジスタ回路であって
も、所定の動作を行なうための条件式(1)、式(2)
及び式(3)を満たす。
【0086】このように、本変形例によると、負荷素子
として抵抗素子を用いているため、シフトレジスタ回路
の回路面積を小さくでき、且つ、シフトレジスタ回路と
して確実且つ高速な動作を行なえる。
【0087】なお、第1の抵抗素子R1、第2の抵抗素
子R4及び第3の抵抗素子R7は、半導体基板にp型ド
ーパント又はn型ドーパントが拡散された拡散層により
形成されていることがことが好ましい。このようにする
と、回路面積を確実に小さくできる。
【0088】また、各抵抗素子R1、R4、R7が半導
体基板上に堆積したp型又はn型のポリシリコン膜によ
り形成されていることが好ましい。このようにすると、
抵抗素子R1、R4、R7をトランジスタの上方に重ね
て形成できるため、回路面積をさらに小さくできる。
【0089】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0090】図8は本発明の第2の実施形態に係る半導
体装置である4相無比率型ダイナミックシフトレジスタ
回路の回路構成を示している。図8において、図1に示
す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付すこと
により説明を省略する。
【0091】第1の実施形態との相違点は、第3のトラ
ンジスタA3、第6のトランジスタA6及び第9のトラ
ンジスタA9が、チャネル領域におけるしきい値電位制
御用拡散層のソース側部分の不純物濃度がドレイン側部
分よりも大きい構成を持つ非対称チャネルトランジスタ
により構成されていることである。さらに、ソース領域
の下側のしきい値電位制御用のp型不純物濃度は、チャ
ネル領域のソース側部分よりも小さくなるように設定さ
れている。
【0092】図9は本実施形態に係るダイナミックシフ
トレジスタ回路の第1の2相クロックインバータI1の
断面構成を示している。ここでも、図2に示す構成部材
と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明
を省略する。図9に示すように、第1の2相クロックイ
ンバータI1の第3のトランジスタA3におけるゲート
電極16gのチャネル領域には、ソース領域16s側が
ドレイン領域16d側よりも濃度が大きいしきい値電位
制御用拡散層22が形成されている。
【0093】このように、本実施形態によると、第2の
トランジスタA2、第5のトランジスタA5及び第8の
トランジスタA8だけでなく、ソースが接地されている
第3のトランジスタA3、第6のトランジスタA6及び
第9のトランジスタA9が非対称チャネルトランジスタ
により構成されている。これにより、前述の式(5)の
右辺の第2項に示す第3のトランジスタA3のドレイン
基板間の接合容量Cdbが小さくなるため、式(2)に示
す条件式をより満たし易くなる。その結果、非対称チャ
ネルトランジスタの飽和電流値は通常のトランジスタの
飽和電流よりも大きいため、容量Ccから第2のトラン
ジスタA2及び第3のトランジスタA3を通して電荷を
引き抜く速度がより速くなる。同様に、容量Ceから第
2のトランジスタA2及び第3のトランジスタA3を通
して電荷を引き抜く速度がより速くなるので、サブクォ
ータミクロン以下の領域に達するデザインルールであっ
ても、動作の信頼性が高く且つ高速動作が可能な4相無
比率型ダイナミックシフトレジスタ回路を実現できる。
【0094】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0095】図10は本発明の第2の実施形態に係る半
導体装置である4相無比率型ダイナミックシフトレジス
タ回路の回路構成を示している。図10において、図8
に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付す
ことにより説明を省略する。
【0096】本実施形態においては、シフトレジスタ回
路を構成するすべてのトランジスタA1〜A9が、しき
い値電位制御用拡散層のソース側部分の不純物濃度がド
レイン側部分よりも大きい構成を持つ非対称チャネルト
ランジスタにより構成されており、さらに、各トランジ
スタA1〜A9のソース領域の下側のしきい値電位制御
用のp型不純物濃度は、チャネル領域のソース側部分よ
りも小さくなるように設定されている。
【0097】図11は本実施形態に係るダイナミックシ
フトレジスタ回路の第1の2相クロックインバータI1
の断面構成を示している。ここでも、図9に示す構成部
材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説
明を省略する。図11に示すように、第1のトランジス
タA1におけるゲート電極14gのチャネル領域、第2
のトランジスタA2におけるゲート電極15gのチャネ
ル領域、及び第3のトランジスタA3におけるゲート電
極16gのチャネル領域は、それぞれ、ソース領域側が
ドレイン領域側よりも濃度が大きいしきい値電位制御用
拡散層22が形成されている。
【0098】このように、本実施形態によると、ダイナ
ミックシフトレジスタ回路を構成する駆動素子である各
トランジスタA2、A3、A5、A6が非対称チャネル
トランジスタであるため、非対称チャネルトランジスタ
の飽和電流値は通常のトランジスタの飽和電流値よりも
大きいため、容量Ccから第2のトランジスタA2及び
第3のトランジスタA3を通して電荷を引き抜く速度が
より速くなり、同様に、容量Ceから第2のトランジス
タA2及び第3のトランジスタA3を通して電荷を引き
抜く速度がより速くなる。
【0099】さらに、ダイナミックシフトレジスタ回路
を構成する負荷素子である各トランジスタA1、A4が
非対称チャネルトランジスタであるため、第1のインバ
ータI1においては第1のクロック信号V1が高電位に
遷移する際に、また、第2のインバータI2においては
第3のクロック信号V3が高電位に遷移する際に、非対
称チャネルトランジスタの飽和電流値は通常のトランジ
スタの飽和電流値よりも大きいため、プリチャージ動作
を高速に行なえるようになる。その結果、サブクォータ
ミクロン以下の領域に達するデザインルールであって
も、動作の信頼性が高く且つより高速動作が可能な4相
無比率型ダイナミックシフトレジスタ回路を実現でき
る。
【0100】以下、第3の実施形態に係る4相無比率型
ダイナミックシフトレジスタ回路の製造方法における第
1の実施形態と相違する工程について説明する。
【0101】図12(a)、(b)及び図13(a)、
(b)は本実施形態に係る4相無比率型ダイナミックシ
フト回路の製造方法の工程順の断面構成を示している。
【0102】まず、図12(a)に示すように、p型シ
リコンからなる半導体基板11の上に、LOCOS膜か
らなる素子分離領域12を選択的に形成する。その後、
半導体基板11の上に全面にわたってシリコン酸化膜等
からなるゲート絶縁膜及びポリシリコン等からなる導電
性膜を順次堆積する。続いて、堆積したゲート絶縁膜及
び導電性膜に対して、各ゲート電極が互いに平行となる
ようにパターニングを行なって、半導体基板11との間
にゲート絶縁膜13をそれぞれ介在させた各ゲート電極
14g、15g、16gを形成する。
【0103】次に、図12(b)に示すように、各ゲー
ト電極14g、15g、16gをマスクとして、半導体
基板11に、注入エネルギーが80KeVで注入ドーズ
量が2.0×1013cm-2程度のp型ドーパントである
BF2 イオンを、基板面に垂直で且つゲート幅方向に平
行な平面となす角度θが7度以上となるように傾きを持
たせて注入することにより、各ゲート電極14g、15
g、16gの下側の領域に、第3のトランジスタT3の
ゲート電極16g側から第1のトランジスタT1のゲー
ト電極14g側に向かうにつれてp型不純物濃度が徐々
に小さくなるように、各トランジスタA1〜A3のしき
い値電位制御用拡散層22をそれぞれ形成する。なお、
この注入角度θは、互いに平行に配置された各ゲート電
極14g、15g、16g同士の間隔や高さ方向の寸法
にもよるが、例えば、ゲート電極15gがゲート電極1
6gに遮蔽されてしまわない角度がその上限となるた
め、デザインルール等に応じて最適化する必要がある。
【0104】次に、図13(a)に示すように、各ゲー
ト電極14g、15g、16gをマスクとして、注入エ
ネルギーが10KeVで注入ドーズ量が4.0×1014
cm -2程度のヒ素イオンを半導体基板11に注入するこ
とにより、半導体基板11の上部にn型の浅いソースド
レイン領域33を形成する。
【0105】次に、図13(b)に示すように、ゲート
電極14g、15g、16gを含む半導体基板11の上
に全面にわたって、厚さが80nm程度のシリコン酸化
膜等からなる絶縁膜(図示せず)を堆積し、堆積した絶
縁膜に対して異方性ドライエッチングを行なって、各ゲ
ート電極14g、15g、16gのゲート長方向側の側
面に絶縁膜からなるゲート側壁34を形成する。続い
て、各ゲート電極14g、15g、16gとゲート側壁
34とをマスクとして、注入エネルギーが40KeVで
注入ドーズ量が6.0×1015cm-2程度のヒ素イオン
を注入することにより、半導体基板11における第1の
トランジスタT1のゲート電極14gのゲート長方向側
の領域にn型の深いドレイン領域14d及びソース領域
14sを形成し、第2のトランジスタA2及び第3のト
ランジスタT3においても同様に、ドレイン領域15
d、16d及びソース領域15s、16sを形成する。
【0106】このように、本実施形態に係る製造方法に
よると、チャネル領域に濃度勾配を持つしきい値電位制
御用拡散層22を有する非対称チャネルトランジスタで
あるゲート電極14g、15g、16gを互いに平行に
配置するため、不純物濃度が非対称であるチャネル領域
を形成する不純物注入工程を一度の工程で行なうことが
できる。
【0107】
【発明の効果】本発明に係る第1の半導体装置による
と、非対称チャネルトランジスタを有しているため、チ
ャネル領域において、相対的に電位が低いソース側の電
界が大きくなるので、しきい値電位制御用の不純物濃度
を均一とする場合よりも、チャネル領域のソース側部分
の飽和電流値が大きくなり、このため、非対称チャネル
トランジスタの動作速度が向上する。また、ソース基板
間の接合容量がゲート容量と比べて十分に小さくなるた
め、特に、ソースが接地されていないMISトランジス
タのドレインの電位が低下しないので、デザインルール
がサブクォータミクロン以下の領域に達しても、該MI
Sトランジスタが確実に動作する。
【0108】第1の半導体装置において、負荷素子が第
1導電型のMISトランジスタであると、インバータ回
路を2相クロックインバータにできるので、該インバー
タを2段以上接続すれば、4相無比率型ダイナミックシ
フトレジスタを確実に構成できる。
【0109】第1の半導体装置において、負荷素子が抵
抗素子であると、回路面積を小さくできる。この場合
に、抵抗素子が半導体基板に不純物が拡散された拡散層
からなると、抵抗素子を確実に形成でき、また、抵抗素
子がポリシリコンからなると、該抵抗素子をMISトラ
ンジスタの上方に積層して形成できるため、さらに回路
面積を小さくできる。
【0110】本発明に係る第2の半導体装置によると、
各インバータ回路が駆動素子として2以上の複数のMI
Sトランジスタを含む構成であっても、MISトランジ
スタのうちソースが接地されていないMISトランジス
タが非対称チャネルトランジスタであるため、チャネル
領域において相対的に電位が低いソース側の電界が大き
くなるので、チャネル領域のソース側部分の飽和電流値
が大きくなり、その結果、非対称チャネルトランジスタ
の動作速度が向上する。また、ソース基板間の接合容量
がゲート容量と比べて十分に小さくなるため、特に、ソ
ースが接地されていないMISトランジスタのドレイン
の電位が低下しないので、デザインルールがサブクォー
タミクロン以下の領域に達しても、該MISトランジス
タが確実に動作する。
【0111】第2の半導体装置において、複数の駆動素
子のうちソースが接地されているMISトランジスタが
非対称チャネルトランジスタであると、該MISトラン
ジスタのドレイン基板間の接合容量が小さくなるので、
より動作が高速となる。
【0112】この場合に、負荷素子が第1導電型の非対
称チャネルトランジスタからなると、負荷素子となるM
ISトランジスタのゲートに一のクロック信号を入力
し、複数の駆動素子のうちのいずれかのMISトランジ
スタに他のクロック信号を入力すると、2相クロックイ
ンバータを構成でき、構成された2相クロックインバー
タを2段以上接続すれば、4相無比率型ダイナミックシ
フトレジスタを容易に実現できる。また、非対称チャネ
ルトランジスタは駆動能力が高いので、プリチャージチ
ャージ動作を短時間で行なえる。
【0113】本発明に係る第3の半導体装置によると、
4相無比率ダイナミックレジスタ回路であっても、ソー
スが接地されていない第2のMISトランジスタ及び第
5のMISトランジスタが非対称チャネルトランジスタ
であるため、チャネル領域において、相対的に電位が低
いソース側の電界が大きくなるので、チャネル領域のソ
ース側部分の飽和電流値が大きくなり、その結果、非対
称チャネルトランジスタの動作速度が向上する。また、
ソース基板間の接合容量がゲート容量と比べて十分に小
さくなるため、特に、ソースが接地されていないMIS
トランジスタのドレインの電位が低下しないので、デザ
インルールがサブクォータミクロン以下の領域に達して
も、該MISトランジスタが確実に動作する。
【0114】第3の半導体装置において、第3又は第6
のMISトランジスタが非対称チャネルトランジスタで
あると、該第3又は第6のMISトランジスタのドレイ
ン基板間の接合容量が小さくなるので、より動作が高速
となる。
【0115】この場合に、第1又は第4のMISトラン
ジスタが非対称チャネルトランジスタであると、プリチ
ャージチャージ動作を高速に行なえる。
【0116】第3の半導体装置において、半導体基板上
における、第1のMISトランジスタ、第2のMISト
ランジスタ及び第3のMISトランジスタのゲートは互
いに平行に設けられていると、非対称チャネルを形成す
る際に、非対称チャネルトランジスタの各ゲートをマス
クとして用いれば、しきい値電位制御用の注入工程を一
度に行なえると共に、半導体装置のチップ面積を小さく
できる。
【0117】本発明に係る第1の半導体装置の製造方法
によると、少なくとも第2のMISトランジスタ同士で
互いに平行に形成した後、第2のMISトランジスタの
ゲートをマスクとして、半導体基板に基板の法線に対し
て所定の角度でしきい値電位制御用の不純物を注入する
ため、本発明に係る第3の半導体装置を確実に得ること
ができる。
【0118】本発明に係る第2の半導体装置の製造方法
によると、各トランジスタ同士で互いに平行に設けられ
たゲートをマスクとして、半導体基板に基板の法線に対
して所定の角度でしきい値電位制御用の不純物を注入す
るため、4相無比率型ダイナミックシフトレジスタ回路
を構成するすべてのMISトランジスタを非対称チャネ
ルトランジスタとして形成できる。さらに、各ゲートを
平行に設けているため、より回路面積を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示
す回路図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示
す構成断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置を示
す平面図である。
【図4】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に
係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図で
ある。
【図5】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に
係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図で
ある。
【図6】(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に
係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図で
ある。
【図7】本発明の第1の実施形態の一変形例に係る半導
体装置を示す回路図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示
す回路図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置を示
す構成断面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置を
示す回路図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る半導体装置を
示す構成断面図である。
【図12】(a)及び(b)は本発明の第3の実施形態
に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図
である。
【図13】(a)及び(b)は本発明の第3の実施形態
に係る半導体装置の製造方法を示す工程順の構成断面図
である。
【図14】従来の半導体装置を示す回路図である。
【符号の説明】
I1 第1の2相クロックインバータ I2 第2の2相クロックインバータ I3 第3の2相クロックインバータ T1 第1のトランジスタ(負荷素子) A2 第2のトランジスタ(非対称チャネルトラン
ジスタ) T3 第3のトランジスタ(駆動素子) A3 第3のトランジスタ(非対称チャネルトラン
ジスタ) T4 第4のトランジスタ(駆動素子) A4 第4のトランジスタ(非対称チャネルトラン
ジスタ) A5 第5のトランジスタ(非対称チャネルトラン
ジスタ) T6 第6のトランジスタ(駆動素子) A6 第6のトランジスタ(非対称チャネルトラン
ジスタ) T7 第7のトランジスタ(駆動素子) A7 第7のトランジスタ(非対称チャネルトラン
ジスタ) A8 第8のトランジスタ(非対称チャネルトラン
ジスタ) T9 第9のトランジスタ(駆動素子) A9 第9のトランジスタ(非対称チャネルトラン
ジスタ) 11 半導体基板 12 素子分離領域 13 ゲート絶縁膜 14g ゲート電極 14d ドレイン領域 14s ソース領域 15g ゲート電極 15d ドレイン領域 15s ソース領域 16g ゲート電極 16d ドレイン領域 16s ソース領域 17 第1の配線 18 第2の配線 19 第3の配線 21 しきい値電位制御用拡散層 22 しきい値電位制御用拡散層 25g ゲート電極 25d ドレイン領域 25s ソース領域 30 素子形成領域 31 第1のレジストパターン 32 第2のレジストパターン 33 浅いソースドレイン領域 34 ゲート側壁 I11 第1のインバータ I12 第2のインバータ I13 第3のインバータ R1 第1の抵抗素子(負荷素子) R4 第2の抵抗素子(負荷素子) R7 第3の抵抗素子(負荷素子) A21 第1のトランジスタ(非対称チャネルトラン
ジスタ) T31 第2のトランジスタ(駆動素子) A51 第3のトランジスタ(非対称チャネルトラン
ジスタ) T61 第4のトランジスタ(駆動素子) A81 第5のトランジスタ(非対称チャネルトラン
ジスタ) T91 第6のトランジスタ(駆動素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F048 AB04 AB10 AC10 BB05 BB18 BC00 BC03 BC05 BD04 BG12 DA00 DA25 5J056 AA00 AA03 BB07 BB17 CC18 DD13 DD28 FF01 HH00 HH01 HH02 KK02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成されており、 それぞれが、負荷素子と、ドレインが出力端子である第
    1導電型の第1のMISトランジスタと、ゲートが入力
    端子でありソースが接地された第1導電型の第2のMI
    Sトランジスタとがこの順に直列に接続された複数のイ
    ンバータ回路が直列に接続されてなるダイナミック型論
    理回路を備え、 前記第1のMISトランジスタ及び第2のMISトラン
    ジスタのうちの少なくとも一方は、MISトランジスタ
    のチャネル領域におけるソース側の第2導電型の不純物
    濃度が前記チャネル領域におけるドレイン側の第2導電
    型の不純物濃度よりも大きい非対称チャネルトランジス
    タであり、 前記非対称チャネルトランジスタにおけるソースの下側
    の第2導電型の不純物濃度は、前記チャネル領域のソー
    ス側の第2導電型の不純物濃度よりも小さいことを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記負荷素子は第1導電型のMISトラ
    ンジスタであることを特徴とする請求項1に記載の半導
    体装置。
  3. 【請求項3】 前記負荷素子は抵抗素子であることを特
    徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記抵抗素子は前記半導体基板に不純物
    が拡散された拡散層からなることを特徴とする請求項3
    に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記抵抗素子はポリシリコンからなるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板上に形成されており、それぞ
    れが負荷素子と複数の駆動素子とを含む複数のインバー
    タ回路が直列に接続されてなるダイナミック型論理回路
    を備え、 前記複数の駆動素子はそれぞれ第1導電型のMISトラ
    ンジスタであり、 前記複数のMISトランジスタのうち、1つはソースが
    接地されており、残りのうちの1つは前記負荷素子と接
    続され且つ前記インバータ回路の出力端子であるドレイ
    ンを有しており、 前記MISトランジスタのうちソースが接地されていな
    いMISトランジスタは、チャネル領域におけるソース
    側の第2導電型の不純物濃度が前記チャネル領域におけ
    るドレイン側の第2導電型の不純物濃度よりも大きい非
    対称チャネルトランジスタであり、 前記非対称チャネルトランジスタにおけるソースの下側
    の第2導電型の不純物濃度は、前記チャネル領域のソー
    ス側の第2導電型の不純物濃度よりも小さいことを特徴
    とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の駆動素子のうち、ソースが接
    地されているMISトランジスタは前記非対称チャネル
    トランジスタであることを特徴とする請求項6に記載の
    半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記負荷素子は、第1導電型の前記非対
    称チャネルトランジスタからなることを特徴とする請求
    項7に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 半導体基板上に形成されており、 ゲートに第1のクロック信号を受ける第1導電型の第1
    のMISトランジスタと、出力端子となるドレインが前
    記第1のMISトランジスタと接続され、ゲートに第2
    のクロック信号を受ける第1導電型の第2のMISトラ
    ンジスタと、ドレインが前記第2のMISトランジスタ
    と接続され、ゲートに入力信号を受け、ソースが接地さ
    れた第1導電型の第3のMISトランジスタとにより構
    成される第1の2相クロックインバータ回路と、 ゲートに第3のクロック信号を受ける第1導電型の第4
    のMISトランジスタと、出力端子となるドレインが前
    記第4のMISトランジスタと接続され、ゲートに第4
    のクロック信号を受ける第1導電型の第5のMISトラ
    ンジスタと、ドレインが前記第5のMISトランジスタ
    と接続され、ゲートに入力信号を受け、ソースが接地さ
    れた第1導電型の第6のMISトランジスタとにより構
    成される第2の2相クロックインバータ回路とを有する
    4相無比率型ダイナミックシフトレジスタ回路を備え、 少なくとも前記第2のMISトランジスタ及び第5のM
    ISトランジスタは、チャネル領域におけるソース側の
    第2導電型の不純物濃度が前記チャネル領域におけるド
    レイン側の第2導電型の不純物濃度よりも大きい非対称
    チャネルトランジスタであり、 前記非対称チャネルトランジスタにおけるソースの下側
    の第2導電型の不純物濃度は、前記チャネル領域のソー
    ス側の第2導電型の不純物濃度よりも小さいことを特徴
    とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記第3のMISトランジスタ又は前
    記第6のMISトランジスタは、前記非対称チャネルト
    ランジスタであることを特徴とする請求項9に記載の半
    導体装置。
  11. 【請求項11】 前記第1のMISトランジスタ又は前
    記第4のMISトランジスタは、前記非対称チャネルト
    ランジスタであることを特徴とする請求項10に記載の
    半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記半導体基板上における、前記第1
    のMISトランジスタ、第2のMISトランジスタ及び
    第3のMISトランジスタのゲートは互いに平行に設け
    られていることを特徴とする請求項9に記載の半導体装
    置。
  13. 【請求項13】 それぞれがゲートに第1のクロック信
    号を受ける第1導電型の第1のMISトランジスタと、
    出力端子となるドレインが前記第1のMISトランジス
    タと接続され、ゲートに第2のクロック信号を受ける第
    1導電型の第2のMISトランジスタと、ドレインが前
    記第2のMISトランジスタと接続され、ゲートに入力
    信号を受け、ソースが接地された第1導電型の第3のM
    ISトランジスタとにより構成される、少なくとも2段
    の2相クロックインバータ回路からなる4相無比率型ダ
    イナミックシフトレジスタ回路を含む半導体装置の製造
    方法であって、 第2導電型の半導体基板の上に前記第2のMISトラン
    ジスタの素子形成領域をマスクする第1のマスクパター
    ンを形成し、該第1のマスクパターンを用いて、前記半
    導体基板に対して第2導電型の不純物イオンを注入する
    ことにより、前記半導体基板に、前記第1のMISトラ
    ンジスタ及び第3のMISトランジスタのしきい値電位
    制御用の拡散層を形成する工程と、 前記第1のマスクパターンを除去した後、前記半導体基
    板の上に全面にわたってゲート絶縁膜と導電性膜とを順
    次堆積する工程と、 前記導電性膜及びゲート絶縁膜に対して選択的にエッチ
    ングを行なって前記半導体基板の上面を露出させること
    により、前記半導体基板の上に、前記ゲート絶縁膜を介
    在させた前記導電性膜からなる前記第1のMISトラン
    ジスタ、第2のMISトランジスタ及び第3のMISト
    ランジスタのゲートを、少なくとも第2のMISトラン
    ジスタ同士で互いに平行に形成する工程と、 前記半導体基板上に前記第2のMISトランジスタの素
    子形成領域に開口部を持つ第2のマスクパターンを形成
    し、該第2のマスクパターン及び前記第2のMISトラ
    ンジスタのゲートをマスクとして、前記半導体基板に、
    第2導電型の不純物イオンを基板面に垂直で且つゲート
    幅方向に平行な平面に対してゲート長方向の一方向側に
    角度が7度以上の傾きを持たせて注入することにより、
    前記第2のMISトランジスタのゲートの下側の領域
    に、前記ゲート長方向の一方側から他方側に向かうにつ
    れて第2導電型の不純物濃度が徐々に小さくなるよう
    に、第2のMISトランジスタのしきい値電位制御用の
    拡散層を形成する工程と、 前記第2のマスクパターンを除去した後、前記各ゲート
    をマスクとして、前記半導体基板に第1導電型の不純物
    イオンを注入することにより、前記半導体基板における
    ゲート長方向の領域にソース又はドレインを形成する工
    程とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 それぞれがゲートに第1のクロック信
    号を受ける第1導電型の第1のMISトランジスタと、
    出力端子となるドレインが前記第1のMISトランジス
    タと接続され、ゲートに第2のクロック信号を受ける第
    1導電型の第2のMISトランジスタと、ドレインが前
    記第2のMISトランジスタと接続され、ゲートに入力
    信号を受け、ソースが接地された第1導電型の第3のM
    ISトランジスタとにより構成される、少なくとも2段
    の2相クロックインバータ回路からなる4相無比率型ダ
    イナミックシフトレジスタ回路を含む半導体装置の製造
    方法であって、 第2導電型の半導体基板の上に全面にわたってゲート絶
    縁膜と導電性膜とを順次堆積する工程と、 前記導電性膜及びゲート絶縁膜に対して選択的にエッチ
    ングを行なって前記半導体基板の上面を露出させること
    により、前記半導体基板の上に、前記ゲート絶縁膜を介
    在させた前記導電性膜からなり且つ互いに平行な、前記
    第1のMISトランジスタ、第2のMISトランジスタ
    及び第3のMISトランジスタのゲートを形成する工程
    と、 前記各ゲートをマスクとして、前記半導体基板に、第2
    導電型の不純物イオンを基板面に垂直で且つゲート幅方
    向に平行な平面に対してゲート長方向の一方向側に角度
    が7度以上の傾きを持たせて注入することにより、前記
    半導体基板における前記各ゲートの下側の領域に、前記
    ゲート長方向の一方側から他方側に向かうにつれて第2
    導電型の不純物濃度が徐々に小さくなるように、前記各
    MISトランジスタのしきい値電位制御用の拡散層を形
    成する工程と、 前記各ゲートをマスクとして、前記半導体基板に第1導
    電型の不純物イオンを注入することにより、前記半導体
    基板におけるゲート長方向の領域にソース又はドレイン
    を形成する工程とを備えていることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
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