JP2000348265A - 複合型監視装置 - Google Patents

複合型監視装置

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JP2000348265A
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広幸 大塚
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克俊 濱埜
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロ波センサ及び画像センサを併用して
信頼性の高い目的物体の検出を行う。 【解決手段】 受信波形解析部22は、マイクロ波セン
サ18からの受信信号に対して波形解析を行う。これに
より「マイクロ波人体値」と「画像重み」とが演算され
る。画像解析部24は画像センサ16から出力される画
像情報を解析する。これにより「画像人体値」と「マイ
クロ波重み」とが演算される。総合判断部26は、「マ
イクロ波人体値」を「マイクロ波重み」によって重み付
けした値と、「画像人体値」を「画像重み」によって重
み付けした値とに基づいて人体判定を行う。各パラメー
タの値を適宜設定することにより、誤報要因及び失報要
因を排除できる。特に、ハレーションが発生した場合に
おいても失報を防止でき、また虫などの小物体の影響に
よる誤報の問題に対処できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複合型監視装置に関
し、特に、マイクロ波センサ及び画像センサを備えた監
視装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来から、各種の監視装置
が利用されている。例えば、画像センサを利用した監視
装置では、画像センサが部屋の天井などに設置され、部
屋の様子が斜め上方から監視される。例えば、フレーム
間での画像の差分を演算すれば動き成分を抽出でき、そ
のような差分画像から部屋に侵入した人物を検知可能で
ある。しかし、画像センサを用いた場合、車のヘッドラ
イト等からの光を受けるとハレーションを生じ、その状
態では人体の検知が困難となる。また、監視領域におい
て影や太陽光の変化があると、それを人体と誤検知して
しまうという問題がある。
【0003】その一方、マイクロ波による監視によれ
ば、上記の問題の影響を受けにくいが、空間分解能を有
していないので、センサから遠方の人体とセンサ直近の
ねずみなどの小動物とを区別困難であるという問題が指
摘される。
【0004】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、マイクロ波センサと画像セン
サとを併用し、信頼性の高い目的物体の検出を行うこと
にある。
【0005】また、本発明の他の目的は、画策が行われ
た場合にそれを判定できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、監視領域に対してマイクロ波を送受波
し、受信信号を出力するマイクロ波センサと、前記監視
領域を撮像し、画像情報を出力する画像センサと、前記
受信信号及び前記画像情報に基づいて、前記監視領域の
監視を行う監視部と、を含むことを特徴とする。
【0007】上記構成によれば、マイクロ波による監視
及び撮像による監視のそれぞれの特質を巧みに利用し
て、精度の高い目的物体の監視を行うことができる。す
なわち、マイクロ波による監視によれば、特に物体の動
きに注目した監視を行え、その一方、撮像による監視に
よれば、特に物体の大きさを考慮した監視を行える。よ
って、例えば、マイクロ波の検出を妨害する画策が施さ
れ、あるいはハレーション等が発生しても、両監視結果
に基づいて誤報や失報の可能性を著しく低減できる。
【0008】望ましくは、前記監視部は、前記受信信号
を解析する波形解析手段と、前記画像情報を解析する画
像解析手段と、波形解析結果及び画像解析結果に基づい
て人体判定を行う統合判定手段と、を含む。望ましく
は、前記統合判定手段は前記波形解析結果及び前記画像
解析結果に基づいて画策判定を行う。
【0009】望ましくは、前記波形解析手段は、前記受
信信号に基づいて、目的物体の存在確率を示すマイクロ
波人体値と、前記画像情報の評価のための画像重みと、
を演算し、前記画像解析手段は、前記画像情報に基づい
て、目的物体の存在確率を示す画像人体値と、前記受信
信号の評価のためのマイクロ波重みと、を演算し、前記
統合判定手段は、前記マイクロ波人体値を前記マイクロ
波重みによって重み付けした値と、前記画像人体値を前
記画像重みによって重み付けした値と、に基づいて、人
体判定を行う。
【0010】上記構成によれば、受信信号及び画像情報
の一方を基準として人体の存在可能性を独自に評価しな
がら、他方についての重みを決定でき、そして、それら
の統合評価によって人体の有無を判定可能である。例え
ば、マイクロ波検出に対する画策が施された可能性があ
る場合には、画像情報についての重みを大きく設定して
もよく、また、ハレーションの可能性があるような場合
には、受信信号についての重みを大きくしてもよい。こ
のような総合的評価によって、各センサの弱点を補いつ
つ精度のよい監視を行える。
【0011】望ましくは、前記画像解析手段は、画像異
常を判定する画像異常判定手段を含み、前記画像異常の
判定結果を考慮して、前記画像人体値及び前記マイクロ
波重みを決定する。また望ましくは、前記画像異常判定
手段は、少なくともハレーションを判定する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づいて説明する。
【0013】図1には、本発明に係る複合型監視装置の
実施形態が示されており、(A)は正面から見た模式図
であり、(B)は側面から見た模式図である。なお、監
視領域は固定されていてもよいが、可変されるようにし
てもよい。
【0014】図1において、複合型監視装置10は防犯
用として利用される。そのベース12は天井の隅などに
固定設置される。ベース12とセンサカバー14によっ
て囲まれる空間に画像センサ16及びマイクロ波センサ
(基板含む)18が設けられている。ここで、センサカ
バー14は、画像センサ16で受光される可視光あるい
は近赤外光などの光線やマイクロ波センサによって送受
波されるマイクロ波を透過する部材で構成される。図1
において、符号100は画像センサ16の監視領域を示
し、符号102はマイクロ波センサの監視領域を示して
いる。
【0015】図2には、複合型監視装置10の設置状態
の一例が示され、画像センサ16の監視領域100及び
マイクロ波センサの監視領域102が概念的に表されて
いる。(A)は横から見た状態を示し、(B)は上から
見た状態を示している。ここで、2つの監視領域は実質
的に重複している。(A)において、符号A,Bは通
常、人体が存在する部位を示し、符号Cは複合型監視装
置10に対して画策を施そうとして当該装置に非常に近
接した人体の位置を示している。
【0016】図3は、複合型監視装置10の全体構成を
示すブロック図である。マイクロ波センサ18は、マイ
クロ波を送信し、物体によって反射されたマイクロ波を
受信するセンサである。このマイクロ波センサ18とし
ては各種のものを利用可能である。マイクロ波センサの
出力電圧値は、一般に、移動物体がセンサに近いところ
を通過すればするほど大きくなり、また、移動物体の大
きさが大きければ大きいほど大きくなる。画像センサ1
6は、監視領域の画像を撮影するセンサであり、例えば
CCD、CMOSなどの撮像素子を利用可能である。
【0017】画像センサ16からの画像情報及びマイク
ロ波センサ18からの受信信号(ドップラ成分に相当す
る受信信号)は処理部20に入力されている。ここで、
この処理部20はマイコンなどによって構成される。
【0018】処理部20において、受信波形解析部22
は、受信信号の波形を解析する手段であり、後述する
「MW人体値」、「画像重み」、などのパラメータを設
定する。画像解析部24は、画像情報を解析し、後述す
る「画像人体値」、「MW重み」などのパラメータを設
定する。統合判定部26は、上記の複数のパラメータに
基づいて、人体の有無の判定、画策の有無の判定などを
行う機能を有する。その判定結果は、出力部28を介し
て外部に出力されている。例えば、出力部28は警報装
置や通信回線を介して監視センターに接続されている。
【0019】図4には、波形解析の概念及び撮像タイミ
ングが示されている。(A)には動く物体を検知した際
のマイクロ波センサ18の受信波形が示されている。縦
軸はドップラ成分を表す信号の電圧値である。ここで、
ドップラ成分の生じていない時の電圧値を0とする。人
体が監視領域に存在するか否かを判断するために、本実
施形態では、2段のしきい値THv1,THv2が設けられてい
る。ちなみに、THv1とTHv2との間には、THv1>THv2の関
係がある。しきい値THv1は、画策判定用のしきい値であ
り、しきい値THv2は人体判定用のしきい値である。
【0020】画像センサ16による撮像は、例えば0.
5秒間隔で実行される。図4におけるT1は前画像の取
得タイミングを示し、T0は現画像の取得タイミングを
示している。各画像とも、次の画像の取得タイミングま
での間(期間T)で解析される。図4の(B)には、撮
像フラグが示され、この撮像フラグは撮像時にセットさ
れる。
【0021】マイクロ波受信波形の電圧値がしきい値TH
v1を越えると、人体が複合型監視装置10に非常に接
近しており、複合型監視装置10に画策を施す恐れがあ
ると判断し、(C)に示す画策フラグがセットされる。
この処理は符号200で示すように電圧値がしきい値TH
v1を越えたことを契機として、次の撮像タイミングに同
期して実行されている。但し、しきい値THv1を越えた時
点で画策フラグをセットしてもよい。
【0022】次に、図5から図10を用いて監視処理の
具体例について説明する。
【0023】図5には、メインルーチンの処理フローが
示されている。S101では、各種のパラメータがリセ
ットされ、その他必要な初期設定が行われる。また、こ
のS101では、基準画像の取得が行われる。次の撮像
までの所定期間T内において、S102において、連続
して入力されるマイクロ波受信波形の電圧値を取り込
み、後に解析するための前処理を行う。ここでは、図6
に示すように、当該期間T内における電圧値の最大値が
特定されている。すなわち、S201において、電圧値
が逐次的に取り込まれ、S202においてその電圧値が
今までの最大値より大きいか否かが判断され、電圧値が
それまでの最大値より大きい場合に限って、S203に
おいて当該電圧値が最大値に代入され、すなわち最大値
が更新される。これにより、期間T内における最大値が
特定されることになる。
【0024】図5において、S103では、画像が新た
に撮影されたか否かを確認し、撮影されていない場合は
再度S102が実行される。なお、画像センサ16によ
る撮影は、期間Tごとに繰り返されている。
【0025】S103において、画像の撮影が確認され
ると、S104で画像撮像フラグをONにし、S105に
おいてマイクロ波受信波形解析が実行される。これにつ
いては後に図7を用いて詳述するが、この処理では受信
波形の解析結果として「MW(マイクロウエーブ)人体
値」、「画像重み」の2つのパラメータが決定される。
【0026】図5のS106では、画像解析処理が実行
され、後に図8を用いて詳述する処理が実行される。こ
れにより、「画像人体値」、「MW重み」の2つのパラ
メータが決定される。その後、S107において、画像
撮像フラグがリセットされる。
【0027】S108では、後に図9を用いて詳述する
処理によって、上記の各パラメータに基づいて、人体の
有無及び画策の有無が判定される。S109で、画策が
検出されたと判断された場合、S111で画策検出信号
が外部に出力される。S109で画策がないと判断され
た場合は、S110に移行しS110で人体が検出され
たと判断された場合、S112で人体検出信号が外部に
出力される。そして、上記の処理が繰り返し実行され
る。
【0028】図7には、マイクロ波受信波形解析処理フ
ロ−が示されている。マイクロ波受信波形についての期
間T内での最大電圧値に対し、S204及びS205に
おいてしきい値THv1,THv2が比較される。
【0029】ここで、最大電圧値がしきい値THv1よりも
大きければ、すなわちマイクロ波センサ18の近傍に物
体が存在する可能性があれば、画策の可能性があるの
で、S208が実行される。ここでは、画策フラグがセ
ットされ、また、「MW人体値」に2が設定され、「画
像重み」に5が設定される。
【0030】なお、「MW人体値」は例えば0〜2の間
の値を取り得る。その値が大きいほど、人体の存在可能
性が高いことを示している。また、「画像重み」は、画
像センサ16によって取得された画像情報の評価に当た
っての重み付け値を示しており、それは例えば0〜5の
間の値を取り得る。上記S208では、画策の可能性と
人体の存在可能性の両方が考えられるがゆえに、人体値
及び重みとも高い値が設定されている。
【0031】最大電圧値がしきい値THv1以下でしきい値
THv2より大きければ、人体の可能性があるものの、人体
以外の動体や監視領域外の人体である可能性もあるの
で、S207において、「MW人体値」に1が設定さ
れ、「画像重み」に4が設定される。すなわち、中間的
な設定が行われる。
【0032】最大電圧値がしきい値THv2以下であれば、
人体の可能性が低いので、S206において、「MW人
体値」に0が設定され、「画像重み」に0が設定され
る。このように、「画像重み」を0にした結果、画像セ
ンサからの画像情報に動く物体が存在し、後述の「画像
人体値」が大きな値を持っても、その値は最終的な評価
から除外される。このため、光や影や虫の動きによる誤
報が除去される。
【0033】S209では、最大電圧値に0が設定され
る。なお、上記の各パラメータ設定方法は一例であっ
て、各種の条件などに応じて適宜変更可能である。
【0034】図8には、画像解析処理フローが示されて
いる。撮像した画像が入力されると、S301におい
て、画像の輝度分布が計算される。ここでは、例えば1
画像内の画素値のヒストグラムを作成することにより、
輝度分布が作成される。S302では、その輝度分布の
偏りや平均輝度に基づいて、画像が真白な状態である
か、真黒な状態であるかが判断される。これは、ハレー
ションの発生及び画策用カバーの装着などの状態を判定
するためである。真白又は真黒な画像であると判定され
ると、後述のS310が実行され、一方、そのような画
像でないと判定された場合にはS303において画像の
エッジ強度が演算される。ここで、エッジ強度は、画像
の先鋭さなどを指標するものであり、上記輝度分布につ
いての分散などを演算することによって算出可能であ
る。
【0035】S304では、エッジ強度がしきい値THi1
と比較される。エッジ強度がしきい値THi1より小さい場
合、その画像はピンボケ状態であると判定され、S31
0が実行される。例えば、センサカバー上に特殊な屈折
作用をもった透明カバーが装着されると、上記S302
の判定ではその状態を判定困難である。しかし、S30
4において、エッジ強度を判定基準にすれば、そのよう
な特殊カバーの装着によるピンボケ状態を判定可能であ
る。
【0036】S310では、画策フラグの状態が確認さ
れる。画策フラグがONである場合は、人による画策の疑
いがあり、かつ、画像センサ16の監視能力が無効にさ
れている可能性が高いため、S312において、画策カ
ウントを1つ加算する。また、画像による人体検出が不
可能となっているため、「画像人体値」に0が設定さ
れ、画像センサが画策された状態で人体検知を行うには
マイクロ波センサ18による監視に依存する必要がある
ため、「MW重み」に3が設定される。
【0037】なお、「画像人体値」は、画像情報の観点
から人体が存在する可能性の大きさを指標するものであ
り、例えば0〜2の値を取り得る。「MW重み」は上記
「MW人体値」に対する重み付け値であり、例えば0〜
3の値を取り得る。
【0038】S310において、画策フラグがOFFであ
ると判定された場合、画像センサ16への直接の光の射
し込み、すなわちハレーションの可能性がある。その場
合、その画像を判定基準にすることは困難であるため、
S311において、「画像人体値」に0を設定し、「M
W重み」に3が設定される。このように、ハレーション
の発生が危惧される場合、マイクロ波による監視が重視
されるので、失報の問題を解消可能である。
【0039】S302及びS304において、画像が真
白または真黒ではなく、かつピンボケでもないと判定さ
れた場合、すなわち画像監視が有効であると判定された
場合、S305において、画策フラグがOFFにされ、
画策カウントに0が設定される。
【0040】そして、S306において、動き成分を抽
出するために前画像と現画像との差分演算が実行され、
S307において、その差分画像の大きさや量などに基
づいて、ある程度の大きさをもった動く物体があるか否
かが判断される。ここで、そのような物体の存在が判定
されれば、S308において、「画像人体値」に2が設
定され、「MW重み」に2が設定される。その一方、あ
る程度の大きさをもった動く物体がないと判定された場
合には、S309において「画像人体値」に0が設定さ
れ、「MW重み」に1が設定される。ここで、画像セン
サ16が監視可能な状態でかつ動く物体を見つけること
ができなくても、「MW重み」は0にならず、1に設定
されるので、その状態でもマイクロ波受信波形から人体
を見つけることが可能となる。例えば、人体と室内の壁
面が区別できないときや、毛布などをかぶって床面をほ
ふくしているような、人体の検出が難しい場合でも失報
とはならない。
【0041】図9には、判断処理フローが示されてい
る。S401では、上記のように演算された各パラメー
タの値が入力される。すなわち、「MW人体値」、「画
像重み」、「画像人体値」、「MW重み」の各値が入力
される。また、画策フラグ、画策カウント、画像撮像フ
ラグのステータスも以下の処理にあたって必要に応じて
参照される。S401では、以下の計算が実行される。
【0042】 人体検出値=(画像人体値×画像重み)+(MW人体値×MW重み) ・・・(1) そして、S401では、上記の人体検出値を積算する。
上記(1)式では、2つの個別評価結果が統合されてお
り、すなわち、同じ座標系上で両者が線形加算され、人
体検出値という統合値で人体の存在可能性の大きさが指
標される。特に、一方を基準にして他方を重み付けする
操作が行われており、単なる統合を越えた総合評価を実
現できる。
【0043】もちろん、上記の計算式は一例であって、
また上記パラメータの設定も一例であって、他の手法を
利用することも可能である。いずれにしても、画像の特
質及びマイクロ波の特質を考慮しつつ総合判断を行うの
が望ましい。
【0044】図9のS402では、積算値が0である条
件、画策カウントの値が0である条件の両方が満たされ
たか否かが判断される。ここで、積算値が0であり、か
つ画策カウントの値が0であれば、この処理は終了し、
後述のS408でのリセット処理は実行されない。一
方、S402において、積算値が1以上又は画策カウン
トの値が1以上であれば、以下の処理が実行される。
【0045】S403では、画策カウントの値が所定の
しきい値(例えば、THj2=150とする)と比較され、画策
カウントの値が所定のしきい値よりも大きければ、画策
されていると判断し、S409において画策検出の判定
を行う。その後、S408において、各パラメータをリ
セットする。
【0046】S403において、画策カウントが所定の
しきい値(THj2)より小さい場合は、S404において
タイマーをカウントし、S405においてタイマーの値
が一定時間を越えたか否かが判断される。タイマーの値
が一定時間(例えば、タイマーカウント値:40)を越
えていれば、上記S408が実行され、タイマーの値が
一定時間を越えていなければ、S406が実行される。
【0047】S406では、積算値が所定値(例えば、
THj1=30)と比較され、積算値が所定値以下であればS
408のリセット処理を迂回してこの処理は終了する。
一方、積算値が所定値を越えていれば、S407におい
て、人体検出の判定を行う。そして、S408において
各パラメータがリセットされる。
【0048】よって、上記処理によれば、画策カウント
がしきい値を越えた時点で画策を判定できるので、ある
程度定常的に画策のおそれが検出され続けた場合にはじ
めて画策と判定し、誤報を防止できる。例えば、清掃な
どによって一時的に画像に変化が生じても、それによる
誤報を防止可能である。また、上記処理によれば、人体
検出値の時間的な積算値をもって、人体の存在を判定で
きるので、上記同様に誤報要因を排除でき、精度の高い
人体検出判定を行える。
【0049】なお、上記のように、図5において、S1
09で画策検出がなされたと判断された場合、S111
で画策検出信号が外部に出力される。また、S109で
画策がないと判断された場合は、S110に移行し、S
110で人体検出がなされたと判断された場合、S11
2において人体検出信号が外部に出力される。
【0050】図10には、上記処理結果がテーブルとし
て示されており、すなわち、マイクロ波受信波形の電圧
値に基づく「MW人体値」及び「画像重み」と、画像に
基づく「画像人体値」及び「MW重み」と、それらによ
って算出される人体検出値との関係が例示されている。
【0051】この図10から明らかなように、画像から
ある程度大きさを持つ動体があると判断された場合に
は、人体がいて侵入の可能性が大きいと判断され、人体
検出値が14,10という大きな値になる。しかし、監
視している室内に射し込んだ光や影が移動した場合や、
画像センサ直近を虫が動いた場合には、マイクロ波受信
波形に変化がないため、人体検出値はゼロとなり、誤報
は発生しない。
【0052】画像が真黒または真白で使用できない際に
マイクロ波受信波形に変化が見られた場合には、マイク
ロ波受信波形の変化の大きさに応じて、人体検出値は
6,3という値になる。この場合、人体検出値が0でな
いため、画像センサに直接光が射し込んだりしてハレー
ションを起こしているような一時的に監視が不可能な状
態であっても、人体を検出することができ、失報とはな
らない。
【0053】画像から動体が確認されなかったが、マイ
クロ波受信波形に変化が見られた場合は、マイクロ波受
信波形の変化の大きさに応じて、人体検出値は2,1と
いう値になる。この値が0でないため、監視している室
内の壁面や床面と人体との識別が困難な場合も、ある程
度人体を検出することができる。
【0054】以上のように、人体のいる可能性が高いと
思われるときほど大きな人体検出値となり、それを積算
した積算値を基準として一定の可能性が得られた時点で
人体検出信号を出力できる。よって、突発的な外乱によ
る誤報を排除しつつも、失報を防止できるという利点が
ある。特に、上記処理によれば、光、影、虫などによる
誤報を防止でき、また、ハレーションが発生していても
人体検出を行える。更に、侵入者が毛布などをかぶって
ほふく移動し、このため当該侵入者を床面と識別困難で
あっても、当該侵入者を検知できるという利点がある。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マイクロ波センサと画像センサとを併用し、信頼性の高
い目的物体の検出を行える。特に、本発明によれば、画
策が行われた場合にそれを判定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る複合型監視装置の模式図で
ある。
【図2】 マイクロ波センサ及び画像センサの監視領域
を示す概念図である。
【図3】 本実施形態に係る複合型監視装置の全体構成
を示すブロック図である。
【図4】 マイクロ波センサの受信波形と撮像タイミン
グを示す説明図である。
【図5】 メインルーチンの処理を示すフローチャート
である。
【図6】 マイクロ波受信波形入力処理を示すフローチ
ャートである。
【図7】 マイクロ波受信波形解析処理を示すフローチ
ャートである。
【図8】 画像解析処理を示すフローチャートである。
【図9】 判断処理のフローチャートである。
【図10】 人体検出値の演算結果を説明するための説
明図である。
【符号の説明】
10 複合型監視装置、14 センサカバー、16 画
像センサ、18 マイクロ波センサ、20 処理部、2
2 受信波形解析部、24 画像解析部、26統合判定
部、28 出力部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G08B 25/00 510 G08B 25/00 510C 510H 510B (72)発明者 高倉 憲秀 東京都三鷹市下連雀8丁目10番16号 セコ ム株式会社内 Fターム(参考) 2F076 BA11 BA16 BB01 BD04 BD05 BE03 BE05 BE09 5C084 AA02 AA07 BB05 BB06 BB31 DD08 DD12 GG57 GG78 5C087 AA02 AA03 DD05 DD20 EE07 EE14 GG02 GG07 5J070 AB15 AB24 AC01 AE09 AF01 AH14 AK01 AK02 BA01 BD08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視領域に対してマイクロ波を送受波
    し、受信信号を出力するマイクロ波センサと、 前記監視領域を撮像し、画像情報を出力する画像センサ
    と、 前記受信信号及び前記画像情報に基づいて、前記監視領
    域の監視を行う監視部と、 を含むことを特徴とする複合型監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記監視部は、 前記受信信号を解析する波形解析手段と、 前記画像情報を解析する画像解析手段と、 波形解析結果及び画像解析結果に基づいて人体判定を行
    う統合判定手段と、 を含むことを特徴とする複合型監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置において、 前記統合判定手段は前記波形解析結果及び前記画像解析
    結果に基づいて画策判定を行うことを特徴とする複合型
    監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の装置において、 前記波形解析手段は、前記受信信号に基づいて、目的物
    体の存在確率を示すマイクロ波人体値と、前記画像情報
    の評価のための画像重みと、を演算し、 前記画像解析手段は、前記画像情報に基づいて、目的物
    体の存在確率を示す画像人体値と、前記受信信号の評価
    のためのマイクロ波重みと、を演算し、 前記統合判定手段は、前記マイクロ波人体値を前記マイ
    クロ波重みによって重み付けした値と、前記画像人体値
    を前記画像重みによって重み付けした値と、に基づい
    て、人体判定を行うことを特徴とする複合型監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の装置において、 前記画像解析手段は、画像異常を判定する画像異常判定
    手段を含み、 前記画像異常の判定結果を考慮して、前記画像人体値及
    び前記マイクロ波重みを決定することを特徴とする複合
    型監視装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の装置において、 前記画像異常判定手段は、少なくともハレーションを判
    定することを特徴とする複合型監視装置。
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