JP2000348226A - プラント運転支援システム - Google Patents

プラント運転支援システム

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JP2000348226A
JP2000348226A JP16007999A JP16007999A JP2000348226A JP 2000348226 A JP2000348226 A JP 2000348226A JP 16007999 A JP16007999 A JP 16007999A JP 16007999 A JP16007999 A JP 16007999A JP 2000348226 A JP2000348226 A JP 2000348226A
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  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Time Recorders, Dirve Recorders, Access Control (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転手順書と運転手順書に対応した過去の運
転操作に関する詳細な各種データの参照を容易にして、
運転員の負担を低減させることを目的とする。 【解決手段】 各プラント構成機器30における運転方
法が記載された運転手順書デ一夕が記録された手順書デ
ータサーバ310を具備した手順書データサーバ部30
0と、各運転制御監視部10に対応して設けられ、運転
履歴データを記録した履歴データベース110と、前記
運転手順書データから得られた運転手順書と前記履歴デ
ータベース110から得られた運転履歴データとを表示
する表示部150等を具備したプラント運転支援部10
0とから本発明に係るプラント運転支援システムを構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電所や廃棄物処
理施設、化学工場等の各種プラントにて、特に分散型制
御システムを用いてプラントの運転を支援するためのプ
ラント運転支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電プラントや浄水プラントなど各
種プラントの運転制御には、コンピュータを用いた運転
制御システムが導入されている。例えば、火力発電プラ
ントを例に挙げてみれば、燃料を供給する燃料供給装
置、燃料を燃焼させるボイラー、ボイラーによって変換
された水蒸気によってタービンを回転させ、電気に変換
する発電装置などの各種プラント構成機器から構成され
ている。また、これらの各種プラント構成機器において
は、燃料の供給量、ボイラーの燃焼温度、タービンの回
転数や冷却用循環水の温度を測定する各種プロセス計器
が多数各プラント構成機器に備えつけられている。これ
らのプラント構成機器の運転制御は、通例中央操作室な
どプラント現場から遠隔地に設置された運転統括計算機
によって行なわれており、プラント計器により測定され
た測定値は、中央操作室に備えられた制御用コンピュー
タにより集中監視され、必要に応じてプラント構成機器
の運転制御を行なったり、運転員に警告等を発したりし
ている。
【0003】これらプラントの運転制御は、大規模なプ
ラントにあっては、いわゆる分散処理、例えば各運転系
統毎に監視制御されることが多い。図42は当該分散型
制御システムの模式図、図43は当該分散型制御システ
ム1の概略構成図である。分散型制御システムにあって
は上記したように、プラント構成機器30は、例えば燃
料供給系統、ボイラー系統、発電系統など各機能毎に、
運転施設A、運転施設B、以下運転施設C………などと
系統別(プロセス毎)に構成されている。また、各運転
施設においては、各種のプラント構成機器30に多くの
プロセス計器40が備えられており、当該プロセス計器
40によって計測された各種の計測データは、各運転施
設ごとに備えられた運転制御監視装置A、運転制御監視
装置B、以下運転制御監視装置C……によって監視され
ている。
【0004】これらの運転制御監視装置10はそれぞ
れ、各プロセス計器40から測定データを収集するプロ
セスデータ収集部11と、前記プロセスデータ収集部1
1から得られた計測データの異常を判定し、警報を発生
する警報データ処理部12と、当該警報となった過去の
計測データや異常発生日時、異常発生箇所並びにそれに
付随して生じるデータ等の履歴データを保存、検索する
履歴データ処理部13並びに前記履歴データを保存する
履歴データベース14及び警報データ処理部12で検知
した異常を表示したり、現在の計測データを表示判断す
る表示処理部15、当該表示処理部15で処理されたデ
ータを表示する例えばCRTなどの表示装置16及び運
転統括計算機20や他の運転制御監視装置10とのデー
タをやりとりするデータ送受信部17が備えられてい
る。
【0005】これらの各運転制御監視装置10は外部イ
ンターフェース18を介して、LANなどのケーブルや
無線などによって接続されていると共に、中央操作室に
設置された運転統括計算機20に接続されている。
【0006】また、運転統括計算機20は、外部インタ
ーフェース23を介して、運転制御監視装置10から計
測データや警報データを受信したり、或いは各プラント
構成機器30を制御する制御データを送信するデータ送
受信部22及び受信した計測データなどから制御データ
を演算するガイドデータ計算部21を備えている。
【0007】このように、分散型監視システムでは、監
視対象とするプロセス区分別にデータを収集することに
よりデータ管理を行う方法が一般的であって、通例、運
転制御監視装置10がプロセス挙動を監視・計測し、重
要なプロセス運転時の実行可否の判断や運転データの長
期的な管理を運転統括計算機20にて行うように大別さ
れる。
【0008】このような分散型制御システムでは、下位
に位置する運転制御監視装置10の運転操作の判断基準
点(ブレークポイント)においては、運転員が予め作成
していた運転手順書や過去に行ってきた同種の運転の記
録が纏められた運転日誌などを確認する方法や、或いは
上位に位置する運転統括計算機20に設定されているデ
ータパラメータにより、運転操作の方法や設定値等の情
報を得た上で、プラントの運転制御を行なうという方法
が採用されている。また、運転中に警報が発生した場合
には、警報の発生状況などを画面表示して運転員に知ら
せるなどの方法が採用され、運転員の負荷低減を考慮す
るような制御システムも採用される場合もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように通常の運転
状態においては、プラント運転員は予め作成した運転手
順書を元にして、プラントの運転制御を行っている。運
転手順書には、プラントの監視運転に必要な操作手順が
記載されており、通常、運転施設や運転工程別に仕分け
されて作成されている。さらに具体的に言えば、各プラ
ント構成機器30において操作すべき操作ボタンや操作
スイッチ、操作量、その時の目標となる計測データなど
が記載されており、プラント運転員は、必要な運転手順
書を参照しながら、運転手順書に書かれた運転操作を行
なう。
【0010】これらの運転手順書は、一般的に定められ
た注意事項や運転操作後にプラント状態がどのように変
化するのか、すなわち一定の操作をした場合における過
渡応答における具体的な計測データの変化等、プラント
の運転を積み重ねることにより追記されて経験的に作成
されるものである。また、実際の運転画面やトレンドグ
ラフのハードコピー、運転員のメモ等がプラント運転の
ノウハウとして運転員の日誌に記録される場合もある。
【0011】しかしながら、新規プラントや初期の運転
段階のような場合には、詳細かつ適切な手順が十分には
決められておらず、従って、プラントの初期運転時には
運転手順書や運転日誌の参照が頻発し、プラント運転の
操作負担が重くなる。さらに、運転手順書の見直しや運
転記録の作成等の繁雑な作業による運転員の負担がより
一層大きくなる傾向にある。
【0012】また、従来の方法にて作成された運転手順
書や運転記録は、図書として紙に印刷されたものであ
り、これらを参照する場合には個々の記載内容を目視し
て参照する必要があった。この場合、必要なデータを取
り出すためには運転員の経験や力量あるいは整理方法に
負うところが大きくなる上に使用性も悪く、蓄積したデ
ータの有効活用が著しく困難になるという第2の問題が
あった。
【0013】第3に、通常の運転時にあっても、監視対
象項目の計測データを採取する場合、繰り返し同じ運転
操作を行うことになる。監視対象項目が多い場合には、
計測データを採取するだけであっても、操作のたび毎に
運転記録を残す必要があるため、運転員の負担が大きく
なるという問題もあった。
【0014】また、第4には、上記した分散型制御シス
テムでは、プラントの運転を各運転施設ごとに区分して
いる場合が多く、例えば、燃料や冷却水量など、各運転
施設間において物資授受が行われる場合、送出側からの
送出し要求に対して、受入側での監視対象項目の確認結
果等の情報は、送出し側に反映されないのが通常であ
る。そのため、運転操作一連の確認項目が分断されてお
り、各運転施設毎の履歴データとしてしか残らないた
め、運転操作時における運転施設相互間の動向が明確に
把握できないという問題があった。
【0015】さらに第5に、監視対象物質の時間推移に
対する状態の変化等、プラントの過渡反応データは従
来、トレンドグラフをグラフデータとして記録してい
た。この場合、多種の物質状態の過渡反応データを収集
する際には、運転操作するたび毎に運転操作に対応した
入力表示要求が必要となり、スムーズな運転操作を阻害
するという問題があった。
【0016】第6に、上記のようにトレンドグラフやデ
ータロガー等によるプラントの過渡反応データの記録
は、通常、例えば具体的な操作や記録日時が記録された
運転日誌と対応させて記録されるため、過渡反応時のプ
ラント運転操作を確認するには、まず運転日誌等を参照
する必要があった。一方、記録されたグラフデータは、
ファイル名やプロファイルデータとしてグラフデータ側
のみに対応した運転方法が記載されることが多く、必要
となるデータを探し出す手間がかかり、必要なデータを
運転手順書側から検索し難いという問題もある。
【0017】次に第7の問題として、以前行った同様の
運転操作における運転実績データを参照する場合、ある
特定時点での運転実績データを参照するだけでは、標準
的なプロセス挙動がどのような状態となるのかが不明で
あったことが挙げられる。
【0018】次に第8として、警報設計値との対応にお
いて設計許容値範囲内のデータと範囲外のデータとの区
別が付きにくく、警報等が出るまではプロセス挙動の変
調になかなか気付き難く、異常兆候を知覚することが直
感的に判らないという問題もあった。
【0019】また第9の問題として、運転員が運転日誌
に対して添付されている系統画面やタグウインドウ等の
画像データや注意を喚起するメモ等を参照する場合、運
転日誌からはその際の画面状態等を参照可能であるが、
係る画面データや運転員のメモなどは運転手順書とは別
に保管されており、運転操作時には参照しにくく、有効
なデータの活用が出来ないという問題があった。
【0020】第10には、運転手順書にはその運転操作
の概略が書いてはいるものの、過去に発生した警報発生
事象に対して、実際に運転員が行った行動までは詳細に
は運転日誌等を参照しなければならず、同様の警報が発
生した時には、その運転操作を直ちに参照することがで
きず、過去の経験を有意義に利用できず、引いては警報
発生に対して迅速な対応ができないという問題もあっ
た。
【0021】更に第11の問題として、運転員による画
面やタグウィンドウの展開の有無、タグウィンドウから
プロセス操作の有無、操作量等の詳細な操作履歴情報が
残っておらず、詳細な運転操作までは再現することがで
きないという問題があった。
【0022】本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ
たものであって、運転手順書と運転手順書に対応した過
去の運転操作に関する詳細な各種データの参照を容易に
して、運転員の負担を低減させるプラント運転支援シス
テムを提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
プラント運転支援システムは、プラント構成機器群毎に
運転制御する複数の運転制御監視部と、これらの運転制
御監視部を統括する運転統括部とから構成される分散型
制御システムが導入されたプラントにおけるプラント運
転支援システムであって、各プラント構成機器における
運転方法が記載された運転手順書データが記録された手
順書データサーバと要求された運転手順書データを検索
する手順書データ処理部を具備した手順書データサーバ
部と、前記手順書データサーバと結合されると共に、各
運転制御監視部に対応して備えられ、操作情報要求を入
力する情報要求入力部と、操作情報要求に対応づけられ
て運転履歴データを記録した履歴データベースと、前記
入力された操作情報要求に対応する運転履歴データを検
索・抽出する履歴データ処理部と、前記入力された操作
情報要求に応じて得られた運転手順書データから運転手
順書を作成する手順書作成部と、当該手順書作成部で作
成された運転手順書と前記履歴データ処理部で得られた
運転履歴データを表示する表示部とを具備するプラント
運転支援部とを備えたことを特徴としている。
【0024】このプラント運転支援システムによれば、
手順書データサーバに記録された手順書を、どの運転制
御監視部においても、必要な運転手順書をCRT画面上
等に直ちに呼び出すことができる。また、運転手順に対
応して過去のプロセスデータ等の運転履歴データを併せ
て知ることができ、運転操作性を向上できる。
【0025】請求項2に係るプラント運転支援システム
は、上記プラント運転支援システムにおいて、前記履歴
データベースは、時系列プロセスデータが記録されると
共に、前記表示部は、前記情報要求入力部から入力され
た操作情報要求に対応して、前記時系列プロセスデータ
をグラフとして表示可能にしたことを特徴としている。
このため、過去の運転履歴データを、運転手順書に従っ
た運転に伴ってグラフ表示させることができ、時系列的
な変化にも対応することができる。
【0026】請求項3に係るプラント運転支援システム
は、請求項1記載の運転支援システムにおいて、前記プ
ラント運転支援部は、各プラント構成機器に備えられた
プラント計器からの測定データを収集するプロセスデー
タ収集部を備えると共に、運転手順書の表示中に前記情
報要求入力部から入力された操作情報要求に基づいて、
前記プロセスデータ収集部からプロセスデータを前記履
歴データベースに記録するプロセスデータ処理部を備え
たことを特徴としている。
【0027】当該プラント運転支援システムは、履歴デ
ータベースに記録された履歴データだけでなく、表示さ
れた運転手順書に従って実際に運転した場合のプロセス
データを、新たに履歴データベースに記録させることが
できる。この結果、今後の運転時に参照可能な実績デー
タを効率よく収集できる。
【0028】請求項4に係るプラント運転支援システム
は、上記請求項3にプラント運転支援システムにおい
て、前記プロセスデータ収集部は、連続的にプロセスデ
ータを収集することを特徴としている。このようなプラ
ント運転支援システムにおいては、運転手順書に従って
連続的なプロセスデータを収集できる。
【0029】請求項5に係るプラント運転支援システム
は、請求項1記載の運転支援システムにおいて、前記プ
ラント運転支援部は、運転手順書の表示中に前記情報要
求入力部から入力された操作情報要求に基づいて、前記
履歴データベースに記録されたプロセスデータの平均値
及び偏差値を演算するプロセスデータ演算部を備え、当
該演算された平均値及び偏差値をグラフとして表示可能
にしたことを特徴としている。当該プラント運転支援シ
ステムにおいては、過去に記録されたプロセスデータに
ついての平均値及び偏差値が算出されるため、当該運転
装置におけるプロセス動向、標準的なデータ推移を把握
することができ、運転操作した結果得られたプロセスデ
ータを当該動向によって適切に判断でき、確実なプラン
ト操作を行なうことができる。
【0030】請求項6に係るプラント運転支援システム
は、運転操作時のプロセスデータを収集可能にしたプラ
ント請求項3又は4記載のプラント運転支援システムに
おいて、プラント運転支援部は、前記プロセスデータ収
集部で収集されたプロセスデータの異常を判断するプロ
セスデータ判断部を備えたことを特徴としている。この
ようにプロセスデータ判断部を備えることにより、運転
操作により得られたプロセスデータの異常を直ちに知る
ことができ、運転操作性の向上を図れる。
【0031】請求項7に係るプラント運転支援システム
は、請求項1記載の運転支援システムにおいて、前記プ
ラント運転支援部は、運転方法毎に対応して、当該運転
方法に関連する他の施設間の運転方法を記録した施設間
情報データベースを備え、前記情報要求入力部から入力
された操作情報要求に応じて、前記施設間情報データベ
ースに記録された関連する他のプラント運転支援部の履
歴データベースに記録された操作履歴情報を参照し、当
該他施設におけるプロセスデータを前記履歴データベー
スに記録及び/又は前記表示部に表示する他施設操作履
歴処理部を備えたことを特徴としている。このプラント
運転支援システムによれば、施設間に跨がって物質移動
があるような運転について、他施設側において一連の操
作履歴として参照可能とすることができる。このため、
プラント挙動をより正確に把握することができる。
【0032】請求項8に係るプラント運転支援システム
は、請求項1記載の運転支援システムにおいて、プラン
ト運転支援部は、運転操作毎に対応した画像データを記
録した画像データベースを備え、運転手順書の表示中に
前記情報要求入力部から入力された操作情報要求に基づ
いて、前記画像データを表示及び記録する画像データ表
示処理部を備えたことを特徴としている。この結果、表
示された運転手順書を参照しながらプラントの運転を行
なうことができると共に過去の運転時の画面状態等を確
認できる。このように、運転操作についての正当性を過
去の履歴を照合しながら運転を行なうことができる。
【0033】請求項9に係るプラント運転支援システム
は、計測データの異常を判定し、警報を検知する警報デ
ータ処理部を具備する分散型制御システムに備えられた
請求項1記載の運転支援システムにおいて、プラント運
転支援システムであって、前記履歴データベースは、前
記警報データ処理部で検知された警報情報を記録してお
り、前記プラント運転支援部は、前記警報データ処理部
から出力された警報情報に基づいて、前記履歴データベ
ースに記録された前記運転履歴データを出力し、当該警
報情報と共に運転操作した運転操作データを記録する警
報処理部を備えたことを特徴としている。当該プラント
運転支援部にあっては、警報データ処理部から警報が出
力された場合に、履歴データを参照することにより、過
去に運転員が確認/操作した内容を表示させ運転操作の
正当性を判断することができる。また、警報情報と共に
運転操作内容が記録されるため、今後同様な警報が発生
した場合に容易に対応することができる。
【0034】請求項10に係るプラント運転支援システ
ムは、請求項1記載のプラント運転支援部において、前
記プラント運転支援部は、運転手順書の表示中に前記情
報要求入力部から入力された操作情報要求に基づいて、
実際に操作された操作手順を記録する操作記録処理部を
備えたことを特徴としている。このプラント運転システ
ムによれば、プロセスデータのみならず実際に参照した
画面情報、操作内容が記録される。この結果、今後の運
転操作に役立つプラント運転支援システムを逐次構築す
ることが可能になり、運転員の操作性をより向上させる
ことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の実施の態様を図面を参照
して詳細に説明する。図1に示すプラント運転支援シス
テムは、図42に示すような分散型制御システムが導入
されたプラントにおいて採用されるものであって、請求
項1に対応する第1の実施形態に関するものである。当
該プラント運転支援システムは、図1に示すように各運
転施設A、運転施設B・・・毎に対応して設置されるプ
ラント運転支援部100と、各プラント運転支援部10
0と、例えば施設統括LAN303などによって結合さ
れた手順書データサーバ部300とを備えている。
【0036】この実施形態における運転手順書とは、具
体的な運転操作方法を、順序よく手順書いわゆるマニュ
アルとして表示されたものを意味する。例えば、図2に
示す運転手順書の表示例では、○○施設××工程とし
て、△△貯槽から□□貯槽への溶液移送運転における運
転手順書が、操作方法(本発明においては、以下「操作
タグ」と称する)が操作順に、ステップ1として、「△
△貯槽側のバルブの弁開度100%から0%に絞り込
む」、ステップ2として、「配管の流量を測定する」、
ステップ3として、「配管の流量が○○以下であれば、
××ポンプのスイッチをオフする」、以下………と各ス
テップ毎に順次表示される。
【0037】運転手順書は、表示装置であるCRTディ
スプレイ152の画面ほぼ中央の領域(運転手順書表示
欄153)に表示されている。この運転手順書表示画面
にあっては、運転手順書表示欄153だけでなく、運転
手順書表示欄の右側には、操作タグに関連した測定デー
タを表示するデータ表示欄154が各操作タグごとに対
応して設けられており、各操作タグに応じて、運転制御
監視部20のプロセス計器40から測定されたデータが
表示される。また、運転手順書表示欄153の左側に
は、各操作方法の順序を示す順序表示部155が設けら
れている。
【0038】また、当該CRTディスプレイ152は、
運転作業員からの操作情報要求を入力するための入力装
置、タッチセンサ142を兼ねており、当該運転手順書
表示画面においては、運転員が実際に運転操作を行なっ
た場合に当該操作確認を行なう確認表示欄143が、運
転手順書表示欄153の左側に各ステップ毎に対応して
設けられている。
【0039】さらに、運転手順書表示画面においては、
プラント運転支援部100の構成に応じて、操作タグに
対応して割付処理要求を入力する割付処理要求入力欄1
44、画面表示を変更したり、割付処理を実行されるた
めの変更実行入力欄145や割付処理要求を変更するた
めの割付処理変更入力欄146、さらには各操作タグに
対応してその他の各種割付処理を要求するための各種割
付処理要求入力欄147が表示される。
【0040】なお、本実施態様において「割付処理」と
は、操作情報入力部140から要求のあった運転手順書
を表示させるための処理以外の処理を広く意味する。割
付処理としては、例えば、履歴データのうちグラフデー
タを表示させるために画面を変更する処理、他施設間の
履歴データ(プロセスデータ)を表示させるために画面
を変更する処理などがある。これらの割付処理は、上記
運転手順書表示画面上に表示されている割付処理要求入
力欄144や割付処理変更入力欄146あるいはその他
必要に応じて各操作タグに対応して表示されるその他の
割付処理要求入力欄147が用いられる。
【0041】また、当該画面上には、閉じる入力部14
8が設けられており、当該閉じる入力部148を選択す
ることにより、画面表示が前画面に戻り、操作情報要
求、すなわち表示させる運転操作方法を選択するための
運転方法入力画面が表示される。また、操作情報要求と
は当該タッチセンサ142から入力された運転手順書を
表示させるために検索キーとなる情報や割付処理を行な
わせるために入力された必要な情報を意味する。これら
の入力画面は入力処理部141により制御されており、
表示処理部151が当該入力処理部141の機能を引き
受ける。
【0042】手順書データサーバ部300は、各プラン
ト構成機器30ごとに、実際の操作手順を示す運転手順
書データを記録した手順書データベース310と、当該
手順書データベース310にアクセスし、運転手順書デ
ータを記録・検索する手順書データ処理部320と、各
プラント運転支援部100と情報要求入力部140から
入力された操作情報要求や運転手順書データなどのやり
取りをするデータ送受信部301と、前記施設統括LA
N303と接続するための外部インターフェース302
を備えている。
【0043】当該手順書データサーバ部300は、通例
プラント運転支援システム中に1箇所に集中して設定さ
れ、例えば運転統括計算機20中に構成されるが、保守
点検やハードウェアの故障等に備えて1以上の予備の手
順書データサーバ部300を備えることにしてもよい。
なお、手順書データサーバ部300は、上記運転監視制
御システムにおける運転統括計算機20上に置かれる場
合が多く、この場合にはデータ送受信部301及び外部
インターフェース302、施設統括LAN303は、運
転統括計算機20上のデータ送受信部22及び外部イン
ターフェース23と共用される。
【0044】手順書データベース310は、図3に示す
ように、プラント構成機器30及び当該プラント構成機
器30の操作手順(操作タグ)に対応して設定される
「施設・工程」名が記録された施設・工程フィールド、
検索キーとなる各プラント構成機器30の「運転方法」
名が記録された運転方法フィールド、上記「操作タグ」
が記録された操作タグフィールド並びに当該運転方法毎
に対応し、運転手順書として運転員に指示するための運
転手順書データが詳細に書き並べられた運転手順書デー
タフィールドが設けられている。
【0045】施設及び工程フィールドには、各プラント
構成機器30の施設名称及び当該構成機器の運転工程、
例えば上記の例であれば、「○○施設××工程」など施
設・工程名称がそれぞれ略称で記録されている。運転方
法フィールドには、施設・工程名称に対応させてそれぞ
れ運転方法名が、例えば「△△貯槽から□□貯槽への溶
液移送」など、運転員が求めようとする操作情報要求に
対して適切な名称が設定される。
【0046】操作タグフィールドには、前記各運転方法
に対応してそれぞれ特定される操作手順が、タグ名称と
して記録されている。当該操作タグは、運転方法に対応
して通例複数のステップを有しており、各操作ごとに適
切な数値データとして保存される。また、当該操作タグ
には、操作の手順を示す必要があり、各操作タグの順序
を示すべく、運転方法単位が分かるように操作タグ番号
若しくはそれが分かるようなタグ名称が割り当てられ
る。つまり、操作タグを例えば昇順ソートすることによ
り、操作のステップが理解されるようになっている。
【0047】また、運転手順書データフィールドには、
各操作タグごとに具体的な操作手順が、例えば上記例に
よれば、「△△貯槽側のバルブの弁開度100%から0
%に絞り込む」、「配管の流量を測定する」、「配管の
流量が○○以下であれば、××ポンプのスイッチをオフ
する」などと文書データとして記録される。これらの各
フィールドに記載された内容はそれぞれ、「施設・工
程」名は、運転手順書表示画面上、「○○施設××工
程」の表示に対応し、「運転方法」名は、「△△貯槽か
ら□□貯槽への溶液移送運転」の表示に対応するもので
ある。
【0048】手順書データ処理部320は、データ送受
信部301で受信された操作情報要求、すなわち、検索
キーとなる情報であって、本実施の形態にあっては、運
転方法名を検索キーとして手順書データベース310か
ら、指示された運転方法に関するデータを検索し、デー
タ送受信部301に送信する。
【0049】また、運転手順書データは、プラント構成
機器30の更新や経時変化により、適宜更新する必要が
あり、当該更新時には情報要求入力部140や図示しな
いキーボードから入力された運転手順書データに基づい
て、手順書データ処理部320は当該運転手順書データ
を書き換える。
【0050】プラント運転支援部100は、各運転制御
監視装置20ごとに対応して設けられる。当該プラント
運転支援部100は、運転員が求めようとする操作情報
要求を入力する情報要求入力部140と、入力された操
作情報要求に対応づけられて、実際に操作を行った手順
を示す運転履歴データを記録する履歴データベース11
0と、前記入力された操作情報要求に対応する運転履歴
データを検索・抽出する履歴データ処理部120と、前
記履歴データ処理部120から得られた運転履歴データ
と、前記手順書データ処理部320で得られた手順書デ
ータから、視覚的に分かりやすくした運転手順書を作成
する手順書作成部130と、当該手順書作成部130で
作成された運転手順書及び当該運転手順書に対応した運
転履歴データとを表示する表示部150とを備えてい
る。
【0051】また、各プラント運転支援部100は、外
部インターフェース102を介して、施設統括LANに
接続されており、手順書データベース部300とデータ
のやり取りをできるようになっている。また、各プラン
ト運転支援部100には、手順書データベース部300
に必要な手順書データを得るための操作情報要求を送信
したり、得られた検索結果、つまり手順書データや操作
タグなどを受信するためのデータ送受信部101が備え
られている。
【0052】情報要求入力部140は、これから必要と
する運転手順書を得るための操作情報要求を入力するた
めのものであって、例えば、キーボードやCRTディス
プレイに備えられたタッチセンサ141などの入力装置
が用いられる。図1に示すプラント運転支援部100に
あっては、CRTディスプレイ152が具備するタッチ
センサ141が用いられており、表示装置を兼ね備えた
ものとなっている。すなわち、CRTディスプレイ15
2に表示された運転方法、例えば上記例では「△△貯槽
から□□貯槽への溶液移送」などの表示がされており、
CRTディスプレイ152画面上の表示領域を触れるこ
とにより、要求させる運転手順書が選択される。また、
情報要求入力部140は、以下に述べる表示処理部15
2により制御されており、表示処理部152がタッチセ
ンサ141として必要な情報をCRTディスプレイ15
2上に表示させたり、入力された操作情報要求を処理す
る。
【0053】履歴データベース110は、実際の運転操
作を記録した運転履歴データを記録したものであって、
図4に示すように、上記手順書データベース310の操
作タグと対応した操作タグフィールド、アクセスされた
日時や操作が行なわれた日時が記録された保存日時フィ
ールド、運転方法名を記載した運転方法フィールド及び
当該運転操作時に実際に行われた操作手順を記録した操
作記録フィールド並びに当時の運転操作によって収集さ
れたプロセスデータ(この場合には、瞬時値が記録され
ている。)やプラント構成機器30の状態を示すプロセ
スデータフィールドを具備している。
【0054】運転方法フィールドには、運転履歴データ
の検索キーとなる各プラント構成機器30の運転方法名
が記録され、当該運転方法名は、手順書データベース3
10に用いられた名称と同じ名称が用いられる。また、
操作タグフィールドには、前記各運転方法に対応してそ
れぞれ特定された操作タグ番号若しくはタグ名称として
記録されており、当該タグ名称も、前記手順書データベ
ース310に用いられた操作タグと同じ操作タグが用い
られる。尚、履歴データべース110は、設置当初にあ
っては、それぞれ必要なデータは運転日誌等を参照しな
がら、適当なキーボードなどの入力手段を用いて手入力
等によって記録されている。
【0055】履歴データ処理部120は、前記情報要求
入力部140から入力された操作情報要求に基づいて、
前記履歴データベース110から必要な履歴データ、つ
まりこれから操作しようとする運転操作に関する操作履
歴を検索し、運転員からの要求と一致した当該運転方法
に関する当時のプロセスデータを表示部150に送信す
る。
【0056】手順書作成部130は、前記手順書データ
ベース部300から得られた運転手順書データを基に、
一連の手順として分かりやすく表示可能な手順書表示デ
ータ、すなわち図2に示すような運転手順書となるよう
に変換し、表示部150に出力する。
【0057】表示部150は、例えばCRTディスプレ
イ152やプラズマディスプレイなどの表示手段と表示
処理部152を備えており、表示処理部152は前記手
順書作成部130で得られた手順書表示データや過去の
操作履歴や当時のプロセスデータ等をCRTディスプレ
イ152上に表示させる。また、タッチセンサ141と
しての入力処理も併せて行なっており、CRTディスプ
レイ152に操作情報要求を表示したり、CRTディス
プレイ152から入力された操作情報要求を履歴データ
処理部120やデータ送受信部101へ出力する。
【0058】また、表示処理部152は、図41に示す
運転制御監視装置10における表示処理部16をも兼ね
備えており、当該運転制御監視システムにおける表示処
理を行うことができる。つまり、このCRTディスプレ
イ152は、必要とする操作情報要求を得たり、運転制
御を行なうための入力装置と、運転制御に必要な様々な
出力結果を出力する出力装置を兼ね備えたものとなって
いる。
【0059】次に、当該プロセス運転支援システムの動
作手順について、過去のプロセスデータを運転手順書表
示画面上に表示させる場合について、図5のフローチャ
ートに基づき詳細に説明する。まず、これから運転操作
を行なう操作情報要求、具体的には、これから得ようと
する運転方法や過去の運転日時等(操作情報要求)を入
力する。例えば、運転方法としてCRTディスプレイ1
52画面上から(尚、当該画面は、図2に示す運転手順
書表示画面上から閉じる入力部148を入力することに
より、図示しない運転方法入力画面が表示される)、
「△△貯槽から□□貯槽への溶液移送」を選択し、必要
に応じて入手したい運転日時を入力して、変更実行入力
欄145をタッチして手順書表示を実行する(ステップ
S101)。 情報要求入力部140は、当該操作情報
要求(検索キー)として、「運転方法」及び「運転日
時」を履歴データ処理部120へ出力する(ステップS
102)。また、情報要求入力部140は、当該操作情
報要求のうち、手順書データを得るために必要な情報、
つまり「運転方法」についてのみ、データ送受信部10
1から手順書データ処理部320へ出力する(S10
3)。
【0060】次に履歴データ処理部120は、出力され
た操作情報要求、すなわち「運転方法」及び「運転日
時」を検索キーとして履歴データベース110にアクセ
スし、該当するプロセスデータを検索し、当該プロセス
データを操作タグと共に表示処理部152に出力する
(S104)。一方、手順書データ処理部320は送信
された操作情報要求、つまり「運転方法」を検索キーと
して手順書データベース310にアクセスし、該当する
手順書データを検索し、当該手順書データを操作タグと
共に手順書作成部130に出力する(S105)。続い
て、手順書作成部130は出力された手順書データに従
って、手順書表示データに変換したのち、操作タグと共
に表示処理部152に出力する(S106)。
【0061】表示処理部152は、履歴データと手順書
表示データとを、操作タグを一致することを条件にして
結合し(S107)、CRTディスプレイ152画面上
に表示可能な表示信号に変換してCRTディスプレイ1
52に出力し、CRTディスプレイ152画面上に運転
手順書と共に参照となる過去のプロセスデータを、デー
タ表示欄154に表示する(S108)。
【0062】このように、運転員はこれから操作しよう
とする操作情報要求をCRTディスプレイ152上から
指示することにより、必要な運転手順書が直ちにCRT
ディスプレイ152上に表示される。また、このとき、
参考となる過去のプロセスデータを併せて知ることがで
きる。この結果、従来のように手めくりで履歴データを
調べる必要もなく、適切な運転操作をすることが可能に
なり、運転操作によるプロセス構成機器の挙動を予測
し、確認することが容易に行える。
【0063】なお、上記実施の形態にあってはプロセス
データとして、瞬間時のデータが記録された場合につい
て説明したが、当該プロセスデータは、連続的な時系列
データとして記録された場合にも適用することができ
る。
【0064】図6に示すプラント運転支援システムは請
求項2に対応する第2の実施形態に関するものである。
このプラント運転支援システムにおいては、履歴データ
ベース110には、プロセスデータが時系列的に記録さ
れており、また、運転手順書表示画面には、当該運転時
のプロセスデータがグラフとして表示可能となっている
点が第1の実施形態と異なるものである。
【0065】すなわち、図7に示すように履歴データベ
ース110には、図4に示す履歴データベース110に
さらにプロセスデータのサンプリング周期を記録した収
集周期フィールド及びサンプリング期間を記録した収集
期間フィールドが設けられる。また、プロセスデータフ
ィールドには、上記収集周期フィールドに記録されたサ
ンプリング周期で収集されたプロセスデータが連続的に
記録されている。
【0066】また、履歴データ処理部120は、指定さ
れた履歴データを検索すると、表示部150にプロセス
データ(グラフデータ)と共にサンプリング周期やサン
プリング期間に関する運転履歴データを出力する。
【0067】表示処理部152は、運転手順書をCRT
ディスプレイ152上に表示すると共に、操作情報要求
入力部140からの指示によって、前記出力されたサン
プリング周期やサンプリング期間に基づいて、横軸に経
過時間を、縦軸にプロセス量を表示し、画面上にグラフ
表示を行なう。また、このとき、履歴データには発生日
時が記録されており、当該発生日時に操作記録を対応さ
せて、画面上にグラフ表示を行なわせる。
【0068】より具体的に説明すると、当該プラント運
転支援システムにおいては、運転手順書表示要求がなさ
れると、図8上段に示すように、図2に示したのと同様
な運転手順書表示画面が表示されるが、例えばステップ
2の操作タグに対応するデータ表示欄154は、割付処
理要求入力欄147を兼ね備えている。この割付処理入
力欄147には、例えば「グラフ表示」などの入力要求
が表示される。この割付処理要求入力欄147をタッチ
することにより、運転手順書表示画面が切り変わり、図
8に示すようなプロセス挙動データ(グラフ)が表示さ
れる。
【0069】さらに、このプラント運転支援システムを
図9に示すフローチャートに従って説明すると、運転手
順書表示画面上からグラフ表示を選択すると(S20
1)、履歴データ処理部120は、当該指示された割付
処理要求を元に、履歴データベース110を検索し、該
当する履歴データを表示部150に出力する(S20
2)。表示部150は、これらの履歴データを元にし
て、操作履歴と操作時期とを割付し(S203)、CR
Tディスプレイ152上にグラフ表示を行なう(S20
4)。
【0070】このように、プロセスデータとして時系列
データとして取り扱うことも可能になり、一連の運転操
作とプロセスデータの変化を時系列で追跡することがで
き、プラントの運転制御がより確実に行なえる。
【0071】次に、図10に示すプラント運転支援シス
テムについて説明する。当該プラント運転支援システム
は請求項3に対応する第3の実施態様に関するものであ
る。このプラント運転支援システムは、プロセスデータ
収集部160及び前記履歴データベース110にプロセ
スデータを記録するプロセスデータ処理部170を備え
た点で、図1に示す第1の実施態様におけるプラント運
転支援システムと異なる。つまり、当該プラント運転支
援システムでは、運転手順書を表示する他に、呼び出し
た運転手順書に従って得られたプラント構成機器30の
プロセスデータを履歴データベース110に記録し、履
歴データベース110を更新しようとするものである。
【0072】プロセスデータ収集部160は、図10に
示すように外部インターフェース102を介して、各プ
ロセス構成機器30に設置されたプロセス計器40から
各測定データを収集するものであって、運転制御監装置
20におけるプロセス収集部11と全く同じものであ
る。
【0073】プロセスデータ処理部170は、運転手順
書の表示中に、前記情報要求入力部140から入力され
た操作情報要求に基づいて、前記プロセスデータ収集部
160からプロセスデータを、当該表示させた運転手順
書に対応させて前記履歴データベース110に記録する
ものであって、図10に示すように、割付処理データベ
ース171と、情報要求入力部140から入力された操
作情報要求に基づき、前記割付処理データベース171
から、収集するプロセスデータつまり収集の対象となる
プロセス構成機器30を特定する割付処理作成部172
と、当該割付処理作成部172により得られた割付処理
を実行する割付処理実行部173とを備えている。
【0074】このプラント運転支援システムにおける割
付処理は、運転手順書表示中に、運転情報要求入力部1
40、具体的には運転手順書表示画面の最左側に、各操
作タグに対応して設けられた割付処理入力欄145から
割付処理を指示し、割付処理変更実行入力欄143をタ
ッチすることにより、割付処理が起動され、割付処理要
求、すなわち、履歴データとして履歴データベース11
0に保存する運転操作手順及びプロセスデータなどを選
択し、実際に行われた運転操作手順及びプロセスデータ
を保存する。
【0075】つまり、当該プロセス運転支援システムに
おいては、図11に示すように、CRTディスプレイ1
52上には、例えば、○○施設××工程として、△△貯
槽から□□貯槽への溶液移送運転における運転手順書
が、ステップ1、ステップ2、ステップ3、……以下と
順次表示される訳であるが、当該運転手順書の表示中
に、各ステップ毎に割付処理実行の表示がチェックボッ
クスとして、割付処理要求入力欄144に選択可能に表
示される。次いで、割付処理を選択したのち、変更実行
入力欄145から割付処理が実行されると、選択された
割付処理に応じて、履歴データとして保存されるべき運
転操作及びプロセスデータの種類が特定され実行され
る。
【0076】このため、当該プロセス運転支援システム
の手順書データベース310には、図12に示すよう
に、関連割付処理番号フィールドが設けられており、当
該フィールドには、割付処理を実行するための検索キー
となる関連割付処理番号が、操作タグ毎に対応して割り
当てられている。また、割付処理データベース171
は、図13に示すように、関連割り込み処理番号フィー
ルドと、実行順序番号を記録した実行順序フィールド及
び操作タグ名称を記録する操作タグフィールド並びに処
理すべき内容を記録する処理内容フィールドが備えられ
ている。
【0077】関連割付処理番号は、手順書データデース
310に記録されている関連処理番号と同じものが記録
されており、運転手順書として表示された操作タグ毎に
割付られている。実行順序番号は、保存されるべき運転
操作及びプロセスデータが複数ある場合に、実行される
順序を定めたものである。また、操作タグは、履歴デー
タベース110に保存した後に、再び検索された場合
に、手順書情報と結合するために必要とされるものであ
って、手順書データベース310に記録されたものと同
一の操作タグが記録される。処理内容フィールドには、
具体的な処理内容が記録されている。例えば図11に示
すように、実効処理番号(No)1に、処理内容として
「流量現在値保存」処理が記録されており、割付処理実
行部173は、プロセスデータ収集部160から指定さ
れたプロセス機器40の流量値を得た上で、履歴データ
処理部120に対し、履歴データベース110に当該流
量値を保存するように命令を出す。
【0078】次にこのプロセス運転支援システムにおけ
る動作手順について、図14に示すフローチャートに基
づいて説明する。当該プロセス運転支援システムにあっ
ては、必要とする運転手順書を表示させる点では、上記
第1の実施の形態であるプロセス運転支援システムと全
く同様に行なわれるため、ここではその説明を省略し、
運転手順書が表示された段階から説明することにする。
【0079】情報要求入力部140から必要とされる運
転方法が選択されると、図11上段に示すようにCRT
ディスプレイ152画面上に運転手順書が表示され、当
該運転手順書と同時に割付処理要求入力欄144が表示
される。この状態から、要求する割付処理要求入力欄1
44を選択して実行変更入力欄145をタッチして、割
付処理を実行する(S301)。割付処理が実行される
と、割付処理部は、割付処理データベースを検索して、
必要な処理を検索し処理内容を抽出する(S302)。
次に、運転手順書に示された操作がなされたことを、運
転員が確認表示欄143をタッチして確認入力したなら
ば割付処理が実行され(S303)、プロセスデータ収
集部160は、指示されたプロセスデータを収集する
(S304)。当該プロセスデータは、履歴データ処理
部120によって、発生日時等必要な事項と共に履歴デ
ータベース110に保存される(S305)。
【0080】このようにして、運転手順書を表示すると
共に、当該表示された運転手順書に従って運転操作した
運転履歴データ及びその結果であるプロセスデータを保
存することができる。この結果、運転履歴と運転管理さ
れたプラント構成機器30の挙動と一体に保存すること
ができ、その後の運転検討における資料の保管、検索が
容易に行なえる。
【0081】続いて、図15に示すプラント運転支援シ
ステムについて説明する。本プラント運転支援システム
は、請求項4に対応する第4の実施態様に関するもので
ある。このプラント運転支援システムは、連続的にプロ
セスデータを収集することを特徴とする点で上記第3の
実施の形態と異なるが、そのシステム構成は全く同様で
ある。すなわち、本プラント運転支援システムにあって
は、プロセスデータを連続的に測定することにより、時
系列データとして保存しようとするものである。
【0082】当該プラント運転支援システムにおける履
歴データベース110は第2の実施の形態である履歴デ
ータベース110と同様な構造をしており(図7参
照)、プロセスデータを時系列的に保存可能するため
に、収集期間フィールド及び収集期間フィールドが設け
られている。また、割付処理データベース171にも、
図13の割付処理データベースに加えて、図16に示す
ように関連割付番号毎にプロセスデータのサンプリング
周期を記録する収集周期フィールド及びサンプリング期
間を記録する収集期間フィールドが設けられる。
【0083】このプラント運転支援システムにおいて
は、図17に示すように上記第3の実施の形態であるプ
ラント運転支援システムとほぼ同様なシステムとなって
いるが、当該プラント運転支援システムにおいては一定
期間のデータサンプリングを行なうために、プロセスデ
ータ収集部160には、図17に示すようにオフタイマ
ーを備えており、割付処理部は、割付データベースか抽
出したサンプリング周期及びサンプリング期間を当該オ
フタイマーに設定する。
【0084】当該プラント運転支援システムにおける動
作手順を図18のフローチャートに従って説明すると、
まず情報要求入力部140から必要とされる運転方法が
選択されると、図17上段に示すようにCRTディスプ
レイ152画面上に運転手順書が表示され、当該運転手
順書と同時に割付処理要求入力欄147が画面右側に表
示される。この状態から、割付処理を選択して変更実行
入力欄145をタッチして、割付処理を実行する(S4
01)。なお、当該割付処理入力欄145は、図17に
示すようにデータ表示欄154に表示される。割付処理
が実行されると、割付処理実行部173は、割付処理デ
ータベース171を検索して、必要な処理と共にサンプ
リング周期及びサンプリング期間を抽出する(S40
2)。次に、運転手順書に示された操作がなされたこと
を、運転員が確認表示欄143をタッチすることにより
確認されたならば割付処理が実行され(S403)、割
付処理実行部173は、サンプリング周期及びサンプリ
ング期間をオフタイマーに設定する(S404)。その
後、プロセスデータ収集部160は指示されたプロセス
データを収集する(S405)。当該プロセスデータ
は、履歴データ処理部120によって、発生日時等必要
な事項と共に履歴データベース110に保存される(S
406)。
【0085】このプラント運転支援システムによれば、
プロセスデータを連続的に記録することができ、運転管
理を容易に行なえる。また、記録した後には、上記第2
の実施の形態のように、運転操作による連続的な変化を
検索することができるようになる、次に図19に示すプ
ラント運転支援システムについて説明する。当該プラン
ト運転支援システムは、請求項5に対応する第5の実施
態様に関するものである。図に示す第2の実施の形態で
あるプラント運転支援システムの構成に加えて、運転手
順書の表示中に前記情報要求入力部140から入力され
た操作情報要求に基づいて、前記履歴データベース11
0に記録されたプロセスデータの平均値及び偏差値を演
算するプロセスデータ演算部180を備え、当該演算さ
れた平均値及び偏差値をグラフとして表示可能にしたこ
とを特徴としている。すなわち、当該プラント運転支援
システムは、同じ運転操作を行なった場合に、どのよう
なプロセスデータが得られたのかを参考にするためのも
のであって、運転操作の異常を判断したり、運転操作に
おける妥当性の判断を容易にするものである。
【0086】プロセスデータ演算部180は上記したよ
うに、指定された割付処理要求(操作情報要求)、すな
わち特定の選択された運転操作を行なった場合に、各プ
ラント構成機器30がどのような挙動を示したのか、得
られたプロセスデータの平均値及び偏差値を演算するも
のである。従って、当該プラント運転支援システムにお
ける履歴データベース110は、例えば図4若しくは図
7に示すような構造をしており、プロセスデータフィー
ルドには、瞬間値若しくは連続値(グラフデータ)のい
ずれかが用いられる。
【0087】当該プラント運転支援システムにあって
は、図20に示すように運転手順書の表示中には、各操
作タグ毎に割付処理要求入力欄147の表示が選択可能
に表示される。このとき、当該割付処理要求入力欄14
7は、図20に示すようにデータ表示欄154に表示さ
れる。次いで、必要割付処理要求入力欄147が選択さ
れ、変更実行入力欄145がタッチされ割付処理実行が
なされると、プロセスデータ演算部180は、履歴デー
タ処理部120に選択された割付処理要求として操作タ
グを送信する。
【0088】履歴データ処理部120は、選択された操
作タグを検索キーとしてプロセスデータフィールドを検
索して、プロセスデータ演算部180に同一運転条件で
操作された一連のプロセスデータの全てを出力する。プ
ロセスデータ演算部180は、これら出力されたプロセ
スデータから当該プロセスデータの平均値及び偏差値を
演算して時系列的に表示部150に出力し、表示処理部
152は、これらの演算結果を元にグラフ化して、CR
Tディスプレイ152上にグラフ表示する。このとき、
プロセスデータが瞬間時データであれば、運転操作が行
われた操作日時による時系列として表示され、プロセス
データが時系列データであれば、各時系列データの平均
値及び偏差値が表示される。
【0089】また、このプラント運転支援システムのプ
ロセスデータ演算部180は、当該平均値及び偏差値を
用いて標準的な挙動を演算し、過去の履歴データについ
て標準的なものか否かを判断する。こうして標準的な挙
動から外れていると判断された履歴データは、履歴デー
タ処理部120によって削除される。
【0090】当該プラント運転支援システムの動作につ
いて、さらに図21のフローチャートに従って説明する
と、先ず、表示させようとする運転手順書を、運転方法
を指定してCRTディスプレイ152画面上から表示要
求を行なうと(S501)、表示要求に従って図20に
示すような運転手順書が表示されデータ表示欄154に
は各操作タグに対応して、平均値及び偏差値を求めるた
めの割付処理要求入力欄147が表示される。運転員
は、当該割付処理要求入力欄147をタッチして平均値
等を求める操作タグを選択し、変更実行入力欄145か
ら割付処理実行が命じられると(S502)、プロセス
データ演算部180は履歴データ処理部120に当該操
作タグと一致する全てのプロセスデータを要求し、履歴
データ処理部120は当該プロセスデータを全て抽出
し、プロセスデータ演算部180へ出力する(S50
3)。その後プロセスデータ演算部180は、出力され
たプロセスデータから平均値及び偏差値を算出して表示
部150へ出力し(S504)、表示部150は当該算
出された平均値及び偏差値を、発生日時を横軸としてグ
ラフとして表示する(S505)。さらに、プロセスデ
ータ演算部180は、当該平均値及び偏差値を基準とし
て、標準的な挙動からはずれたものと認められるデー
タ、例えば、95%信頼限界範囲外にあるプロセスデー
タを選択し、当該プロセスデータに該当する履歴データ
を異常なものと判断し、履歴データ処理部120は当該
履歴データを削除する (S506)。
【0091】このように、当該プラント運転支援システ
ムにおいては、記録された履歴データを基準としてグラ
フ化することができ、運転操作の結果の判定をより確実
に行うことができる。特に、第3及び第4の実施の形態
のように、運転操作時に、プロセス機器からのプロセス
データを自動的に取り込めるようにしたプラント運転支
援システムに応用することにより、順次、不必要な履歴
データが更新されるため、より精度の高いプラント運転
を行えるようになる。
【0092】次に図22に示すプラント運転支援システ
ムについて説明する。当該プラント運転支援システム
は、請求項6に対応するも第6の実施態様に関するもの
であって、プロセスデータ収集部160で収集されたプ
ロセスデータの異常を判断するプロセスデータ判定部1
90をさらに備えた点で、上記第3及び第4の実施の形
態と異なるものである。すなわち、運転操作中若しくは
運転操作後に得られたプロセスデータが異常であった場
合に、当該異常を自動的に判定し、警報を運転員に伝え
ようとするものである。
【0093】当該プラント運転支援システムにおけるプ
ロセスデータ処理部170は、図10又は図15に示す
プロセスデータ処理部170と同じものであって、プロ
セスデータ判定部190には運転許容値データベース1
91が備えられている。
【0094】運転許容値データベース191は、図23
に示すように各操作タグ、すなわち運転操作毎に、正常
範囲とされるプロセスデータの最大許容値及び最小許容
値が記録されている。なお、判断の対象となるプロセス
計器40はプロセスデータ処理部170により定められ
ており、各操作タグ毎に監視すべきプロセス計器40が
定められ、正常範囲値もまた、当該プロセス計器40毎
により定められている。さらに、運転制御監視部10に
警報データ処理部が備えられている場合には、当該正常
範囲値を、警報判定値と異なる値に設定することもでき
る。
【0095】当該プラント運転支援システムにあって
は、図24上段に示すように運転手順書表示画面上か
ら、各操作タグに対応して設けられた割付処理要求入力
欄147から割付処理を指示し、変更実行入力欄145
をタッチすることにより、割付処理が起動され、予め割
付処理データベース171に定められていたプロセスデ
ータが収集される。同時に収集されたプロセスデータが
データ表示欄154に表示される。さらに当該データ表
示欄154は、割付処理要求入力欄147を兼ね備えて
おり、当該割付処理要求入力欄147をタッチすること
により、プロセスデータ処理部170によりデータの異
常が判定される。こうして、収集されたプロセスデータ
の異常が判定されると図24下段に示すように、収集さ
れたデータについて、例えば上記正常範囲値内にあれば
例えば緑色で表示され、また、正常範囲値外であれば例
えば赤色で表示される。もちろん、各操作タグに対応し
て設けられた割付処理要求入力欄147から割付処理を
指示するのみで、データの判定を行なわせるようにして
もよいのは言うまでもない。
【0096】次に、このプラント運転支援システムにお
ける動作手順を図25のフローチャートに従って説明す
ると、まず運転手順書表示画面上の割付処理要求入力欄
147からプロセスデータの異常判定要求がなされると
(S601)、プロセスデータ収集部160から定めら
れたプロセス計器40におけるプロセスデータがプロセ
スデータ表示欄に表示され(S602)、当該データは
プロセスデータ判定部190に出力される。プロセスデ
ータ判定部190は、当該操作タグを検索キーとして、
運転許容値データベース191から運転許容範囲、つま
り最小許容値と最大許容値とを検索し、当該運転許容範
囲と収集されたプロセスデータとを比較し(S60
3)、正常範囲内であれば表示部150は当該プロセス
データを例えば緑色として、また、正常範囲外であれば
表示部150は当該プロセスデータを、例えば赤色とし
て、プロセスデータ表示欄に表示する。
【0097】このように、プロセスデータ判定部190
を備えることにより、運転操作をした結果得られたプロ
セスデータの異常が直ちに判定され、より確実にプラン
ト運転を行うことができる。
【0098】次に、図26に示すプラント運転支援シス
テムについて説明する。当該プラント運転支援システム
は、請求項7に対応する第7の実施態様に関するもので
あって、当該プラント運転支援部は、各運転方法毎に対
応して、当該運転方法に関連する他の施設間の操作情報
要求を記録した施設間情報データベース201を備え、
前記情報要求入力部140から入力された他施設間操作
情報要求に基づいて、前記施設間情報データベース20
1に記録された他のプラント運転支援部100の履歴デ
ータベース110に記録された履歴データを参照し、当
該他施設における履歴データを前記履歴データベース1
10及び/又は前記表示部150に表示する他施設操作
履歴処理部200を備えている。
【0099】すなわち、本実施の形態においては、物質
の授受が他の施設との間でやり取りが行なわれる場合
に、当該物質の追跡を可能ならしめるべくしたものであ
って、他の運転制御監視装置10に備えられたプラント
運転支援部100において運転操作された履歴データを
得た上で、運転手順書表示画面上に当該履歴データを表
示させると共に必要に応じて、自己の履歴データベース
110に記録させようとするものである。
【0100】施設間情報データベース201は、図27
に示すように、各プラント運転支援システム毎に設けら
れており、当該施設間情報データベース201には、各
プラント構成機器30の運転方法毎に、当該運転方法に
より取り扱われる物質に関連する他の運転方法が記録さ
れている。例えば、この施設間情報データベース201
が、施設1のプラント運転支援部100に備えられたも
のであって、自施設における運転方法Aに対して、共通
する授受物質が関係するプラント運転支援部100は、
施設3のプラント運転支援部100であって運転方法α
であることを示している。また、運転方法Bに対して
は、施設2のプラント運転支援部100における運転方
法bであることを示している。さらに、運転方法Cに対
しては、施設4におけるプラント運転支援部100にお
ける運転方法イであることを示している。
【0101】同様に、図28に示す施設間情報データベ
ース201は、施設2における施設間情報データベース
201であって、自施設運転方法aに対して対応するプ
ラント運転支援部100はなく、運転方法bに対しては
施設1におけるプラント運転支援部100であって、運
転方法Bが対応し、運転方法cに対しては施設3におけ
るプラント運転支援部100であって、運転方法γであ
ることを示している。同様に、施設3におけるプラント
運転支援部100や施設4におけるプラント運転支援部
100にも同様な施設間情報データベース201が備え
られている。なお、図示した例では、1の運転方法に対
して関連する他施設の運転方法は1の運転方法しか対応
していないが、1の運転方法に対応して1のプラント運
転支援部100において2以上の運転方法、あるいは、
1の運転方法に対応して2以上のプラント運転支援部1
00における運転方法が対応する場合も考えられる。
【0102】また、当該他施設操作履歴処理部200
は、情報要求入力部140から入力された操作情報要
求、ここでは、「運転方法」を検索キーとして、前記施
設間情報データベース201から他施設における運転方
法、すなわち他施設間操作情報を検索抽出し、関連する
他のプラント運転支援部100にある他施設操作履歴処
理部200に出力する。
【0103】さらに、当該他施設操作履歴処理部200
は、他の他施設操作履歴処理部200から出力された他
施設間操作情報要求に基づいて必要な検索情報、ここで
は「運転方法」を検索キーとして履歴データ処理部12
0に出力し、履歴データ処理部120から出力された履
歴データを、出力要求があった他の他施設操作履歴処理
部200へと外部インターフェース102を通じて出力
する。従って、当該プラント運転支援システムにおける
履歴データ処理部120は、当該出力された検索情報か
ら、履歴データ、特にプロセスデータのみを出力して、
他施設操作履歴処理部200へと出力する機能を有する
必要がある。
【0104】このような他施設操作履歴処理部200を
具備したプラント運転支援システムの動作手順にっい
て、図29に示すフローチャートに基づいて説明する
と、「運転方法」及び「運転日時」と共に、他の運転制
御監視装置10間との運転操作履歴要求を、情報要求入
力部140から操作情報要求入力すると(S701)、
当該操作情報要求に応じて、履歴データ処理部120は
自施設の履歴データベース110から該当する履歴デー
タを抽出する(S702)。一方、他施設操作履歴処理
部200は、自己の施設間情報データベース201から
指定された運転方法に対する他施設における運転方法及
び施設名を検索し抽出し、該当する他のプラント運転支
援部100の他施設操作履歴処理部200へ、検索キー
として「運転方法」を出力する(S703)。
【0105】他のプラント運転支援部100の他施設操
作履歴処理部200は、履歴データ処理部120へと検
索キー「運転方法」を出力し、当該アクセスのあった日
時を記録する(S704)。ちなみに、この記録がされ
た場合には関連する操作が行なわれるために、当該行な
われた運転操作が、当該プラント運転支援部100の運
転操作履歴が記録される。
【0106】また、自施設の他施設操作履歴処理部20
0は、他施設操作履歴処理部200に対し該当する履歴
データの送信要求を行なう(S705)と、他施設の履
歴データ処理部120は、上記出力された検索キーを元
に履歴データを検索し、該当する履歴データ、特にプロ
市スデータを抽出し(S706)、他施設操作履歴処理
部200へ出力する(S707)。
【0107】また、操作情報要求が入力されたプラント
運転支援部100にある他施設操作履歴処理部200
は、他施設から出力された履歴データを履歴データ処理
部120へ送信して、運転日時を結合キーとして、自施
設の履歴データと他施設における履歴データとを結合し
(S708)、履歴データベース110に記録する(S
709)。また、結合された両履歴データ(プロセスデ
ータ)を運転手順書画面上に表示する(S710)。
【0108】このように、当該プラント運転支援システ
ムにあっては、複数の運転制御監視部10に跨がって物
質授受が行なわれた場合に、操作を行なった運転制御監
視装置において当該物質授受の変化を観察することがで
きる。また、このプラント運転支援システムにあって
は、運転監視部10間のやりとりだけでなく、複数の運
転続括計算機を用いて行なわれる分割管理システムにお
ける場合についても同様に適用ができるものである。
【0109】次に図30に示すプラント運転支援システ
ムについて説明する。当該プラント運転支援システム
は、請求項8に対応する第8の実施形態に関するもので
あって、画像データが履歴データとして記録されたもの
である。すなわち、当該プラント運転支援システムは、
図1に示す第1の実施形態のプラント運転支援システム
とほぼ同様なシステム構成であるが、各運転方法に対応
した画像データ(画面情報)を記録した画像データベー
ス210を備え、運転手順書の表示中に画像データ処理
部220から入力された操作情報要求に基づいて、前記
画像データを表示及び記録する画像データ処理部220
を備えた点で異なっている。
【0110】図30は、当該画像データベース210の
構造を示すものであって、画像データベース210に
は、運転操作項目フィールドと、保存日時を記録する保
存日時フィールド、運転方法名を示す運転方法フィール
ド、画像データ種別番号を記録した画像データ種別番号
フィールド、画像データを記録した画像データフィール
ドが備えられている。
【0111】運転操作項目フィールドは、運転手順書表
示画面上から入力された操作情報要求、例えば図32に
示すように、画像データ取得画面から呼び出された画像
取得入力欄(画面名称)に対応する名称が記録される。
保存日時フィールドは、画像データが保存された日時を
示すものである。また、運転方法フィールドは、検索キ
ーとなる運転方法が記録されたものであって、画像デー
タ種別番号とは記録された画像データの種別ごとに付与
された番号である。画像データフィールドには、入力さ
れた操作情報要求によって実際に収録された画像データ
が保存される。
【0112】画像データ処理部220は、情報要求入力
部140から入力された操作情報要求に基づいて起動さ
れるものであって、当該画像データ処理部220は、履
歴データベース110から入力された操作情報要求に基
づいて、必要な画像データを表示部150に出力し、C
RTディスプレイ152上に当該画像データを表示す
る。また、画像データ処理部220は、情報要求入力部
140から入力された操作情報要求(例えば図2に示す
割付処理変更入力欄143をタッチすることにより図示
しない画面記録要求入力欄が表示される)に基づいて、
必要な画稼デー夕を履歴データベース110を、表示さ
れている運転手順書データに対応する運転方法名と共に
画像データベース210に記録する。
【0113】さらに例えば図32に従って詳細に説明す
ると、画像データ処理部220は、運転手順書表示画面
上から、操作情報要求として画像データ選択が入力され
ると、図32に示すように画像データ取得画面を表示す
る。当該画像データ取得画面には、入手しようとする画
像データの種別が、例えば、全体画面表示(Scree
n)、ポップアップ画面表示(Pop−up)及び操作
タグ画面表示(tag)などが表示される。当該画像デ
ータ取得画面は、随時表示画面上に表示され、例えば、
図33に示すようなグラフデータ画面が表示されている
場合にも、選択することが可能である。
【0114】全体画像データとしては、例えば図34に
示すように、当該プラント運転支援部100に対応する
運転制御監視装置20の全体の系統図を示す画面であ
り、ポップアップ画面とは、当該運転方法にのみ必要な
データを示す画面であり、また、操作タグ画面とは、選
択された運転方法に必要な運転操作方法を示す画面であ
る。もちろん、表示可能な画像データとしては、これら
の画面に限定されるものではなく、運転操作に必要とさ
れる画像データが選択される。さらに画像データ処理部
220は、例えば全体画像データが選択された場合に
は、さらに詳細な画面取得情報が提示され、割付操作情
報が入力要求される場合もある。
【0115】次に、当該プラント運転支援システムにお
ける動作手順を図35に示すフローチャートに従って説
明すると、まず、運転手順書表示画面から、画像データ
表示要求がなされると、CRTディスプレイ152上に
画像データ取得画面が表示され、操作情報要求を入力す
る(S801)。次に、画像データ処理部220は、詳
細な画像データ取得画面から入力された操作情報要求が
「新規作成」であるか否かを判断し(S802)、新規
作成であれば必要な画面情報を表示部150から取得し
(S803)、保存日時や画像データ種別番号など必要
な項目と共に、画像データベース210に記録する(S
804)。一方、S802で「新規作成」でない場合に
は、画像データ処理部220は、画像データベース21
0から該当する画像データを検索抽出し、画像データを
表示部150へ出力し、CRTディスプレイ152上に
当該画像データを表示する(S805)。
【0116】このように当該プラント運転支援システム
にあっては、必要であれば画像データを保存すると共
に、表示された運転手順書から必要な過去の画像データ
を表示させることができ、より確実な運転操作を行なえ
る。
【0117】次に図36に示すプラント運転支援システ
ムについて説明する。当該プラント運転支援システム
は、請求項9に対応に対応する第9の実施の態様に関す
るものであって、警報データ処理部12を備えた分散型
制御システムに適用されるものである。ここで歴データ
ベース110がさらに警報情報を記録した警報データ種
別フィールドを備え、プラント運転支援部100が、前
記警報データ処理部12から出力された警報情報に基づ
いて、前記履歴データベース110に記録された履歴デ
ータを出力する警報処理部230を備えたことを特徴と
している。すなわちこのプラント運転支援システムは、
過去に発生した警報と同じ警報に対して、その当時の操
作履歴情報を運転手順書と共にCRTディスプレイ15
2上に表示しようとするものである。
【0118】警報データ処理部12は、各運転操作制御
監視装置10ごとに備えられており、測定された計測デ
ータが設定された警報限界値を越えた場合には、警報を
検知したプロセス計器40や信号名称、当該警報の程
度、つまり警報の重要度、例えば、重警報、中警報、軽
警報であるのかが判断され、また正常に復帰した場合に
は、正常に復帰したことを重要度として判断し、瞥報処
理部230へ出力する。
【0119】警報処理部230は、当該警報データ処理
部12で判断された瞥報情報、つまり、警報を検知した
施設や工程を検知すると、当該警報情報を履歴データ処
理部120へ当該警報情報を出力し、履歴データ処理部
120から、前記施設・工程情報に基づいて履歴データ
ベース110より、該当する履歴データを検索する。当
該プラント運転支援システムにおける履歴データベース
110は、図37に示すように、警報が発生した日時を
記録する保存日時フィールド、警報の程度を記録する警
報データ種別フィールド、警報が発生した施設・工程を
記録する施設・工程フィールド、対象となる運転方法を
示す運転方法フィールド、操作タグフィールド、発生し
た具体的な内容を記録する記録データフィールド、当時
のプロセスデータを記録するプロセスデータフィールド
が備えられる。また、記録データフィールドには、どの
ようなプロセス計器40で警報が発生し、どのような症
状を生じたのかが具体的に記録されている。
【0120】当該プラント運転支援システムにおける動
作手順を図38のフローチャートによって説明すると、
通常運転中に警報データ処理部12力壜報情報を検知す
ると警報情報が警報処理部230へ出力される(S90
1)。警報処理部230は当該警報情報から検索キーと
してプロセス計器40や信号名称を探し出し、履歴デ一
夕処理部120へ出力する(S902)。当該履歴デー
タ処理部120は、当該探し出された検索キーにより履
歴データベース110を検索し、ヒットした履歴データ
を警報処理部230へと出力する(S903)。このと
き、履歴データ処理部120では、警報が発生した場合
の一連の操作を、警報発生から復帰時までのブロック単
位として出力する。警報処理部230は、ヒットした履
歴データを例えば運転工程毎に並び替えあるいは時系列
で並び替えて、表示部150に出力し、CRTディスプ
レイ152上に表示する(S904)。
【0121】このように、当該プラント運転支援システ
ムにおいては、運転監視制御システムからの警報と同期
して警報が発生した場合に、過去の警報発生時の履歴デ
ータが表示され、警報発生時の過去の履歴データを容易
に確認できる。
【0122】次に図39に示す請求項10に対応する第
10の実施の態様に関するプラント運転支援システムに
ついて説明する。上記の各プラント運転支援システムに
おいては、運転手順書を表示させたり、従来の履歴操作
情報を表示したり、あるいは運転操作によるプラントデ
ータを取得させることはできたが、プラント運転支援シ
ステムにおける実際の操作手順については記録させるこ
とができなかった。このため、プラント運転員は例え
ば、異常が発生した際には、どのような手順によってプ
ラント運転支援システムから情報を得ていたのか再現す
ることができない。また、当時の操作手順が最も効果的
なものでない場合には、引き続いて試行錯誤することに
より、新たな手順を覚えなければならなかった。そこ
で、当該プラント運転支援システムにおいては、上記各
プラント支援システムにおける操作手順を記録させるこ
とができる陽にしたものである。当該プラント運転支援
システムにおいては、プロセス計器40からのプロセス
データを収集するプロセスデータ収集部160が備えら
れている。
【0123】当該プラント運転支援システムは、運転手
順書の表示中に画像データ処理部220から入力された
割付処理要求に基づいて、運転手順書に基づいて実際に
操作された操作手順を記録する操作記録処理部240を
備えている。操作記録処理部240は、操作記録作成部
241と操作記録データベース242とを具備してい
る。
【0124】操作記録データベース242は、例えば、
図13に示す割付処理データベース171と同様な構造
を有しており、割付処理番号を示す関連割付処理番号フ
ィールド、一連の操作順序を記録した実行順序データフ
ィールド、操作タグを示す操作タグフィールド、具体的
な処理内容を記録する処理内容データフィールドが備え
られている。従って、当該操作記録データベース242
は、請求項に対応する割付処理データベース171を備
えている場合には、当該操作記録データベース242と
兼用させることができる。
【0125】当該操作記録作成部241は、制御・監視
画面上から入力された操作情報要求(割付処理作成)、
例えば図40上段に示す監視画面上から操作タグ欄が選
択され割付処理が実行されると、図40中段に示すよう
な割付処理画面を表示する。次に、当該割付処理画面か
ら操作タグ情報を選択し、変更実行入力すると、プロセ
スデータが収集され、当該操作記録が操作記録データベ
ース242に記録される。
【0126】次に当該プラント運転支援システムにおけ
る動作手順について、図41に示すフローチャートに基
づいて説明する。まず、図40に示すように制御運転手
順書表示画面上から、操作タグを選択して割付処理変更
実行を行い(S1001)、割付処理画面を表示させ
る。次に、割付処理操作情報要求として記録する操作タ
グを指定し、実際に操作を行なう操作を設定する(S1
002)。こうして、実際のタグ操作(運転操作)を行
なうと(S1003)、プロセスデータがプロセス収集
部160によって収集され(S1004)、操作記録作
成部241は、実際に行なう操作手順を、操作タグと共
に操作された実行順序を実行順序データフィールドに順
次書き込まれ、また、履歴データベース110にプロセ
スデータが記録される(S1005)。このようにし
て、実際の操作が操作記録データベース242上に記録
される。このように操作記録処理部240を設けること
により、適宜実際に操作された内容が記録され、最適な
操作を簡単に再現することができる。また、これらの操
作記録は、操作記録データベース242に記録すること
にしたが、履歴データベース110上に記録させるよう
にしてもよいのはもちろんである。
【0127】なお本発明において、プロセスデータとし
てプラント構成機器30に備えられたプロセス計器40
のデータを収集させることにしているが、プロセス計器
40からの測定値のみでなく、プラント構成機器30の
周辺を撮影するCCRなどのようなカメラなどを用いる
ことができ、その瞬間の画像データ及び一定時間記録さ
れた動画データについても適用が可能なものである。
【0128】
【発明の効果】本願請求項1記載の発明によれば、運転
手順書を画面上に表示させるのみならず、例えばプロセ
スデータなどの履歴データを画面上に表示させることが
できる。このため、過去に同様に操作を行なった場合に
得られたデータを簡単に参照しながら、プラント運転を
行うことができる。
【0129】また本願請求項2記載の発明によれば、瞬
間値のみならず、経時的に得られるグラフデータについ
ても適用することができ、その時々の操作ならず一定の
連続的な変化についても簡単に参照することができる。
【0130】本願請求項3記載の発明によれば、履歴デ
ータのみならずこれから操作する際のプロセスデータを
自動的に蓄積することができるので、測定対象項目が多
くなった場合にも、運転員の負担を増すことがない。
【0131】本願請求項4記載の発明によれば、瞬間値
のみならず、経時的に得られるグラフデータについても
蓄積することができるので、請求項3記載の発明と同様
に運転員の負担を増すことなく、プロセスデータの収集
を行なえる。
【0132】本願請求項5記載の発明によれば、蓄積さ
れたプロセスデータの平均値及び偏差値をグラフトして
表示させることができる。この結果、これから操作する
プラント構成機器のトレンドをグラフとして簡単に得る
ことができる。また、運転手順書から複雑な操作をする
ことなく簡単に引き出すことができる。
【0133】本願請求項6記載の発明によれば、得られ
たプロセスデータの異常が判断されるので、プロセスデ
ータの動向を直ちに判断することができる。このため、
運転制御監視部に警報データが備えられておらず、また
備えられていたとしても当該警報が発生するまでに事前
にプロセスデータの異常を知ることができる。
【0134】本願請求項7記載の発明によれば、他施設
における履歴データを得ることができるので、複数のプ
ラント構成機器との間で物質の移動等が行なわれる場合
にも、相互間の動向を知ることができる。
【0135】本願請求項8記載の発明によれば、画像デ
ータを取り扱えるのでプロセスデータをグラフ化した画
像データあるいは画面上に表示された画像データを表示
させることができる。このため、運転手順書とは別に保
存されたこのような画像データを直ちに画面上で表示さ
せることができる。
【0136】本願請求項9記載の発明によれば、警報を
検知する警報データ処理部から送信された警報情報に従
って、過去に発生した同様の警報の際の履歴データを簡
単に参照できる。従って、運転員は警報発生時について
も、直ちに同様の運転操作を行なえ、過去の経験を有意
義に利用できる。
【0137】本願請求項10記載の発明によれば、操作
手順を記録させることができるため、運転員が行なった
過去の操作手順を容易に参照できる。
【0138】このように本発明においては、運転実績が
浅い新規なプラントに対しても運転手順が参照されやす
い形で確認できる。また、その際の過去の実績をも同時
に確認することにより運転操作性を向上できることに加
えて、運転員の経験知識を広く共有できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に対応する第1の実施の形態に関する
プラント運転支援システムの概略構成図
【図2】図1のプラント運転支援システムにおける運転
手順書の表示例を示す説明図
【図3】図1のプラント支援システムにおける手順書デ
ータベースの記録構造を示す説明図
【図4】図1のプラント運転支援システムにおける履歴
データベース110の記録構造を示す説明図
【図5】図1のプラント運転支援システムにおける操作
手順を示すフローチャート
【図6】請求項2に対応する第2の実施の形態に関する
プラント運転支援システムの概略構成図
【図7】図6のプラント運転支援システムにおける履歴
データベース110の記録構造を示す説明図
【図8】図6のプラント運転支援システムにおける履歴
データの表示例を示す説明図
【図9】図6のプラント運転支援システムにおける操作
手順を示すフローチャート
【図10】請求項3に対応する第3の実施の形態に関す
るプラント運転支援システムの概略構成図
【図11】図9のプラント運転支援システムにおける割
付処理操作の表示例を示す説明図
【図12】図9のプラント支援システムにおける手順書
データベースの記録構造を示す説明図
【図13】図9のプラント運転支援システムにおける履
歴データベース110の記録構造を示す説明図
【図14】図9のプラント運転支援システムにおける操
作手順を示すフローチャート
【図15】請求項4に対応する第4の実施の形態に関す
るプラント運転支援システムの概略構成図
【図16】図15のプラント運転支援システムにおける
履歴データベース110の記録構造を示す説明図
【図17】図15のプラント運転支援システムにおける
割付処理操作の表示例を示す説明図
【図18】図15のプラント運転支援システムにおける
操作手順を示すフローチャート
【図19】請求項5に対応する第5の実施の形態に関す
るプラント運転支援システムの概略構成図
【図20】図19のプラント運転支援システムにおける
割付処理操作の表示例を示す説明図
【図21】図19のプラント運転支援システムにおける
操作手順を示すフローチャート
【図22】請求項6に対応する第6の実施の形態に関す
るプラント運転支援システムの概略構成図
【図23】図22のプラント運転支援システムにおける
運転許容値データベースの記録構造を示す説明図
【図24】図22のプラント運転支援システムにおける
割付処理操作の表示例を示す説明図
【図25】図22のプラント運転支援システムにおける
操作手順を示すフローチャート
【図26】請求項7に対応する第7の実施の形態に関す
るプラント運転支援システムの概略構成図
【図27】図26のプラント運転支援システムの施設間
情報データベースの記録構造の一例を示す説明図
【図28】図26のプラント運転支援システムの施設間
情報データベースの記録構造の他例を示す説明図
【図29】図26のプラント運転支援システムにおける
操作手順を示すフローチャート
【図30】請求項8に対応する第8の実施の形態に関す
るプラント運転支援システムの概略構成図
【図31】図30のプラント運転支援システムにおける
画像データベースの記録構造を示す説明図
【図32】図30のプラント運転支援システムにおける
画像データ取得画面の表示例を示す説明図
【図33】図30のプラント運転支援システムにおける
画像データの一例を示す説明図
【図34】図30のプラント運転支援システムにおける
画像データの他例を示す説明図
【図35】図30のプラント運転支援システムにおける
操作手順を示すフローチャート
【図36】請求項9に対応する第9の実施の形態に関す
るプラント運転支援システムの概略構成図
【図37】図36のプラント運転支援システムにおける
割付処理操作の表示例を示す説明図
【図38】図36のプラント運転支援システムにおける
操作手順を示すフローチャート
【図39】請求項10に対応する第10の実施の形態に
関するプラント運転支援システムの概略構成図
【図40】図39のプラント運転支援システムにおける
操作画面の表示例を示す説明図
【図41】図39のプラント運転支援システムにおける
操作手順を示すフローチャート
【図42】プラント運転監視制御システムの模式図
【図43】プラント運転監視制御システムの概略的構成
【符号の説明】
10……運転制御監視装置 11……プロセスデ
ータ収集部 12……警報データ処理部 13……履歴データ
処理部 14……履歴データベース 15……表示処理部 16……CRTディスプレイ 20……運転統括計
算機 21……ガイドデータ算出部 30……プラント構
成機器 40……プロセス計器 100……プロセス運
転支援部 110……履歴データベース 120……履歴デー
タ処理部 130……手順作成部 140……操作情報
要求入力部 141……入力処理部 142……タッチセ
ンサ 143……確認表示欄 144……割付処理
要求入力欄 145……変更実行入力欄 146……割付処理
変更入力欄 147……その他の割付処理要求入力欄 148……閉じる入力部 150……表示部 151……表示処理部 152……CRTディスプレイ(表示装置) 153……運転手順書表示欄 154……データ表
示欄 160……プロセスデータ収集部 170……プロセス
データ処理部 171……割付処理データベース 172……割付処理
作成部 173……割付処理実行部 180……プロセス
データ演算部 190……プロセスデータ判定部 191……運転許容
値データベース 200……他施設操作履歴処理部 201……施設間情
報データベース 210……画像データベース 220……画像デー
タ処理部 230……警報処理部 240……操作記録
処理部 241……操作記録作成部 242……操作記録
データベース 300……手順書データベース部 310……手順書デ
ータベース 320……手順書データ処理部
フロントページの続き Fターム(参考) 3E038 AA05 BA09 BB05 CA06 CA07 CB03 CC01 DA01 DA07 DB02 DB07 DB08 GA02 HA05 5B049 BB07 CC02 CC21 DD01 EE05 EE07 EE59 FF03 FF04 GG04 GG07 5H215 AA02 BB09 CC07 CC09 CX05 CX06 GG02 GG05 GG09 HH03 JJ02 JJ14 KK04 9A001 JJ01 JJ27 JJ49 KK32 LL09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラント構成機器群毎に運転制御する複
    数の運転制御監視部と、これらの運転制御監視部を統括
    する運転統括部とから構成される分散型制御システムが
    導入されたプラント運転支援システムであって、 各プラント構成機器における運転方法が記載された運転
    手順書データが記録された手順書データサーバと要求さ
    れた運転手順書データを検索する手順書データ処理部を
    具備した手順書データサーバ部と、 前記手順書データサーバと結合されると共に、各運転制
    御監視部に対応して備えられ、操作情報要求を入力する
    情報要求入力部と、操作情報要求に対応づけられて運転
    履歴データを記録した履歴データベースと、前記入力さ
    れた操作情報要求に対応する運転履歴データを検索・抽
    出する履歴データ処理部と、前記入力された操作情報要
    求に応じて得られた運転手順書データから運転手順書を
    作成する手順書作成部と、当該手順書作成部で作成され
    た運転手順書と前記履歴データ処理部で得られた運転履
    歴データを表示する表示部とを具備するプラント運転支
    援部とを備えたことを特徴とするプラント運転支援シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記履歴データベースは、時系列プロセ
    スデータが記録されると共に、前記表示部は、前記情報
    要求入力部から入力された操作情報要求に対応して、前
    記時系列プロセスデータをグラフとして表示可能にした
    ことを特徴とする請求項1記載のプラント運転支援シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記プラント運転支援部は、各プラント
    構成機器に備えられたプラント計器からの測定データを
    収集するプロセスデータ収集部を備えると共に、運転手
    順書の表示中に前記情報要求入力部から入力された操作
    情報要求に基づいて、前記プロセスデータ収集部からプ
    ロセスデータを前記履歴データベースに記録するプロセ
    スデータ処理部を備えたことを特徴とする請求項1記載
    のプラント運転支援システム。
  4. 【請求項4】 前記プロセスデータ収集部は、連続的に
    プロセスデータを収集することを特徴とする請求項3記
    載のプラント運転支援システム。
  5. 【請求項5】 前記プラント運転支援部は、運転手順書
    の表示中に前記情報要求入力部から入力された操作情報
    要求に基づいて、前記履歴データベースに記録されたプ
    ロセスデータの平均値及び偏差値を演算するプロセスデ
    ータ演算部を備え、当該演算された平均値及び偏差値を
    グラフとして表示可能にしたことを特徴とする請求項1
    記載のプラント運転支援システム。
  6. 【請求項6】 前記プラント運転支援部は、前記プロセ
    スデータ収集部で収集されたプロセスデータの異常を判
    断するプロセスデータ判断部を備えたことを特徴とする
    請求項3又は4記載のプラント運転支援システム。
  7. 【請求項7】 前記プラント運転支援部は、運転方法毎
    に対応して、当該運転方法に関連する他の施設間の運転
    方法を記録した施設間情報データベースを備え、 前記情報要求入力部から入力された操作情報要求に応じ
    て、前記施設間情報データベースに記録された関連する
    他のプラント運転支援部の履歴データベースに記録され
    た操作履歴情報を参照し、当該他施設におけるプロセス
    データを前記履歴データベースに記録及び/又は前記表
    示部に表示する他施設操作履歴処理部を備えたことを特
    徴とする請求項1記載のプラント運転支援システム。
  8. 【請求項8】 前記プラント運転支援部は、運転操作毎
    に対応した画像データを記録した画像データベースを備
    え、 運転手順書の表示中に前記情報要求入力部から入力され
    た操作情報要求に基づいて、前記画像データを表示及び
    記録する画像データ表示処理部を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載のプラント運転支援システム。
  9. 【請求項9】 計測データの異常を判定し、警報を検知
    する警報データ処理部を具備する分散型制御システムに
    備えられるプラント運転支援システムであって、前記履
    歴データベースは、前記警報データ処理部で検知された
    警報情報を記録しており、前記プラント運転支援部は、
    前記警報データ処理部から出力された警報情報に基づい
    て、前記履歴データベースに記録された前記運転履歴デ
    ータを出力する警報処理部を備えたことを特徴とする請
    求項1記載のプラント運転支援システム。
  10. 【請求項10】 前記プラント運転支援部は、運転手順
    書の表示中に前記情報要求入力部から入力された操作情
    報要求に基づいて、実際に操作された操作手順を記録す
    る操作記録処理部を備えたことを特徴とする請求項1記
    載のプラント運転支援システム。
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