JP2000348026A - 文字の置換装置 - Google Patents

文字の置換装置

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JP2000348026A
JP2000348026A JP11159584A JP15958499A JP2000348026A JP 2000348026 A JP2000348026 A JP 2000348026A JP 11159584 A JP11159584 A JP 11159584A JP 15958499 A JP15958499 A JP 15958499A JP 2000348026 A JP2000348026 A JP 2000348026A
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JP11159584A
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Jinichi Takahashi
仁一 高橋
Yutaka Ishii
裕 石井
Masaki Ito
正樹 伊藤
Hitoshi Tamao
斎 玉生
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の条件に合致する文字群を、それぞれ所
望の文字に一括して置換する。 【解決手段】 処理対象となる文字データAを格納手段
30内に格納し、特定の文字(たとえば、JIS標準文
字)を参照文字としてリストアップした参照テーブルR
を保持手段60内に用意する。文字データAの中から、
参照テーブルRにリストアップされていない文字を置換
対象文字Lとして抽出し、置換対象表示手段80によっ
てディスプレイ上に表示する。オペレータが、表示され
た置換対象文字Lについて、それぞれ任意の置換後文字
を指定すると、テーブル作成手段70により、置換対応
テーブルTが作成され、このテーブルTに基いて、文字
データAに対する置換処理が実行され、文字データBが
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は文字の置換装置に関
し、特に、印刷用の原稿について利用するのに適した文
字の置換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、多くの文書がコンピュータやワー
プロを利用して作成され、文字データの形で取り扱われ
るようになってきている。コンピュータやワープロを利
用して、文書を文字データの形式で作成しておくと、文
字の検索や置換を容易に行うことができるという利点が
得られる。このため、一般的なワープロやエディタのソ
フトウエアには、文字の検索や、文字の置換コマンドが
用意されており、文書内から特定の文字を探し出した
り、特定の文字を別な文字に置き換えたりする処理を容
易に行うことができ、効率的な校正作業が可能になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常の事務的な文書あ
るいは個人的な文書に対する校正作業は、特定の用語を
統一したり、特定の単語を別な単語に置き換えたり、と
いった程度の作業であり、従来の一般的なワープロやエ
ディタソフトウエアに備わっている検索機能あるいは置
換機能を用いれば十分に効率的な作業を行うことができ
る。しかしながら、商業印刷用の原稿に対する校正作業
では、より大掛かりな処理が必要になることが少なくな
い。
【0004】たとえば、現在、一般に普及しているワー
プロやパソコンでは、JIS第1水準および第2水準の
漢字、かな、記号などを含む文字(JIS標準文字)を
利用することができる仕様になっているものが多いが、
商業印刷の分野では、JIS標準文字だけでは不十分で
あり、数万字という単位の文字が必要になる。具体例を
挙げれば、漢字には、異体字と呼ばれる複数の字体をも
った文字が少なくなく、文学者「森鴎外」の標記も、最
近は新字体「鴎」を用いた例が見受けられるようになっ
てきているが、文学界では依然として旧字体(「×」の
部分を「品」と標記した字体)の使用が好ましいとされ
ている。このため、印刷会社で利用されているDTP処
理用コンピュータなどには、JIS標準文字以外の数万
字もの文字を取り扱うための専用ソフトウエアやフォン
トデータが用意されており、これらの各文字には、JI
Sで制定されている文字コードとは別個に特殊な文字コ
ードが付されている。
【0005】しかしながら、一般の執筆者や編集者が用
いる一般的なパソコンやワープロは、JIS標準文字し
か扱えないものが多いため、印刷会社では、取り敢えず
JIS標準文字で記述された原稿を文字データとして受
け取り、必要に応じて、この中の所定の文字をJIS標
準文字以外の文字へ置換する作業を行わねばならない。
このような置換作業を行うには、一般のワープロやエデ
ィタソフトウエアに備わっている置換機能だけでは力不
足である。
【0006】また、逆にJIS標準文字にはない旧字体
の文字を、新字体の文字に置換しなければならない場合
もある。たとえば、紙媒体の書籍として既に刊行済の百
科事典、文学書、歴史書などを、CD−ROMなどの電
子媒体として再刊行する場合、旧字体をそのまま電子媒
体で用いることはできない。これは、上述したように、
CD−ROMなどの電子媒体を再生するための一般的な
パソコンでは、JIS標準文字しか扱うことができない
ためである。このような場合、もとの書籍で用いられて
いた旧字体の文字を一括して新字体の文字に置換する作
業が必要になる。一般のワープロやエディタソフトウエ
アに備わっている置換機能を利用した場合、このような
置換処理の作業は非常に大きな負担になる。
【0007】そこで本発明は、特定の条件に合致する文
字群を、それぞれ所望の文字に一括して置換することが
可能な文字の置換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】(1) 本発明の第1の態様は、複数の文字
からなる文字情報について、特定の文字を別な文字に置
換する処理を行う文字の置換装置において、処理対象と
なる文字情報を一連の文字データとして入力する文字デ
ータ入力手段と、入力した文字データを格納する文字デ
ータ格納手段と、特定の文字を参照文字としてリストア
ップした参照テーブルを保持する参照テーブル保持手段
と、格納されている文字データの中から、参照テーブル
にリストアップされている文字またはリストアップされ
ていない文字のいずれか一方を置換対象文字として抽出
する置換対象抽出手段と、抽出された置換対象文字の一
覧を画面上に表示する置換対象表示手段と、この画面上
に表示された各置換対象文字について、それぞれ置換後
文字を入力することにより、置換対象文字と置換後文字
との対応関係を定義する置換対応テーブルを作成する置
換対応テーブル作成手段と、作成された置換対応テーブ
ルに基いて、文字データ格納手段に格納されている文字
データ内の各置換対象文字の文字データを、対応する置
換後文字の文字データに置換する置換処理手段と、置換
処理後の文字データを出力する文字データ出力手段と、
を設けるようにしたものである。
【0009】(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1
の態様に係る文字の置換装置において、文字データ格納
手段内に格納されている置換処理前の文字データに基い
て、画面上に文字を表示する文字データ表示手段を更に
設け、この文字データ表示手段が、置換対象文字をそれ
以外の文字に対して異なる色で表示することができるよ
うにしたものである。
【0010】(3) 本発明の第3の態様は、上述の第1
の態様に係る文字の置換装置において、置換処理手段に
よる置換処理が行われた文字データに基いて、画面上に
文字を表示する文字データ表示手段を更に設け、この文
字データ表示手段が、置換後文字をそれ以外の文字に対
して異なる色で表示することができるようにしたもので
ある。
【0011】(4) 本発明の第4の態様は、上述の第1
〜第3の態様に係る文字の置換装置として、コンピュー
タを機能させるためのプログラムを、コンピュータ読み
取り可能な記録媒体に記録するようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施形態
に基いて説明する。図1は、本発明に係る文字の置換装
置の基本構成を示すブロック図である。この装置は、複
数の文字からなる文字情報について、特定の文字を別な
文字に置換する処理を行う機能を有する装置であり、よ
り具体的には、処理対象となる文字情報を一連の文字デ
ータAとして入力し、必要な置換処理を行った後、これ
を文字データBとして出力する機能を有する。
【0013】ここに示す文字の置換装置は、図示のとお
り、処理対象となる文字データAを入力するための文字
データ入力手段10と、置換処理済みの文字データBを
出力するための文字データ出力手段20と、入力した文
字データAを格納する文字データ格納手段30と、文字
データAに対して置換処理を実行し、置換処理済みの文
字データBを得る置換処理手段40と、文字データA内
から置換対象文字Lを抽出する置換対象抽出手段50
と、この抽出処理の際に参照される参照テーブルRを保
持する参照テーブル保持手段60と、置換処理の際に用
いられる置換対応テーブルTを作成する置換対応テーブ
ル作成手段70と、置換対象文字Lを表示する置換対象
表示手段80と、文字データAまたはBによって示され
る文字を表示する文字データ表示手段90とによって構
成されている。以下、これら各構成要素の機能について
詳述する。
【0014】なお、この図1に示すブロック図は、本発
明に係る文字の置換装置を個々の機能ブロックの集合と
して示したものであり、実際には、この装置は汎用のコ
ンピュータに専用のソフトウエアを組み込むことにより
実現される。また、そのような専用のソフトウエアは、
コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して配付す
ることが可能である。
【0015】文字データ入力手段10は、上述したよう
に、置換処理の対象となる文字情報を文字データAとい
う形式で入力する機能を有し、文字データ格納手段30
は、こうして入力された文字データAを格納する機能を
有する。たとえば、文字データAがフロッピディスクな
どの記録媒体として提供される場合であれば、文字デー
タ入力手段10は、フロッピディスクのドライブ装置に
よって構成することができる。また、文字データAがオ
ンラインで提供される場合であれば、文字データ入力手
段10は、このオンラインに対する通信インターフェイ
スによって構成することができる。一方、文字データ格
納手段30は、こうして入力された文字データAを格納
することができれば、メモリ、ハードディスク装置な
ど、どのようなハードウエアで構成してもかまわない。
【0016】同様に、参照テーブル保持手段60も、参
照テーブルRを格納することができれば、どのようなハ
ードウエアで構成してもかまわない。ここで、参照テー
ブルRは、特定の文字を参照文字としてリストアップし
たテーブルであり、どのような置換処理を行うべきかを
考慮した上で、オペレータが任意に用意するテーブルで
ある。ここでは、一例として、図2に示すような参照テ
ーブルR1が用意されていた場合について、以下の具体
的な説明を行うことにする。この参照テーブルR1は、
「旧字体が存在する新字体の文字のリスト」を構成して
おり、図示の例のように、「亜,悪,芦,鯵,国,竜,
麹,鴎,……」といった文字群から構成されている。下
の括弧内の文字は、各文字についての旧字体の文字を参
考までに示したものであり(参照テーブルR1にリスト
アップされている文字は、あくまでも新字体の文字だけ
である)、これら旧字体の文字は、JIS標準文字に含
まれているものもあるが、含まれていないものも多い。
【0017】さて、ここでは説明の便宜上、参照テーブ
ル保持手段60内に、図2に示すような参照テーブルR
1が用意されているものとし、更に、文字データ入力手
段10によって入力され、文字データ格納手段30内に
格納された文字データが、図3に示すような文字列から
なる文字データA1であったものとしよう。ここで行う
置換処理のねらいは、文字データA1を構成する文字の
うち、「旧字体が存在する新字体の文字」を「旧字体の
文字」に置換することにある。たとえば、図3に示す文
字データA1のうち、「亜,鴎,芦,麹」といった文字
には旧字体が存在する。一般に、商業印刷の分野では、
文学書や歴史書を発行する場合、著者から、「ワープロ
原稿では、とりあえず新字体で入力してあるが、印刷さ
れた書籍上では、きちんと旧字体を使ってくれ」といっ
た指示が与えられることが少なくない。このような場
合、上述したような置換処理を行わざるを得なくなる。
このような場合には、図2に示すような参照テーブルR
1を用いて、本発明に係る置換処理を行うと便利であ
る。
【0018】実際の置換処理の手順は、次のようにな
る。まず、置換対象抽出手段50は、文字データA1の
中から、参照テーブルR1にリストアップされている文
字を置換対象文字として抽出する。その結果、図4に示
すような置換対象文字L1(亜,鴎,芦,麹の4文字)
が抽出されることになる。置換対象表示手段80は、抽
出された置換対象文字Lの一覧をディスプレイの画面上
に表示する機能を有し、上述の例の場合、図4に示す置
換対象文字L1が、ディスプレイ画面上に表示されるこ
とになる。置換対応テーブル作成手段70は、このディ
スプレイ画面上に表示された各置換対象文字Lについ
て、それぞれ置換後文字を入力することにより、置換対
象文字と置換後文字との対応関係を定義する置換対応テ
ーブルTを作成する機能を有している。ここで、置換後
文字とは、置換対象文字を置き換えるための文字であ
り、たとえば、文字Aを文字Bによって置き換える処理
を行う場合であれば、文字Aが置換対象文字(別言すれ
ば、置換前文字)、文字Bが置換後文字ということにな
る。
【0019】本実施例では、置換対応テーブルTの作成
作業を、次のようにしてディスプレイ画面上で行えるよ
うにしている。まず、置換対象表示手段80によって、
ディスプレイ画面上に図5に示すようなウインドウ(置
換対応テーブルウインドウ)を表示させる。このウイン
ドウには、図4に示す置換対象文字L1が表示されてい
るが、各置換対象文字の前後に、<置換前>なるタグ
と、<置換後>なるタグとを併せて表示するようにして
ある。たとえば、1行目の「<置換前>亜<置換後>」
なる表示は、置換対象文字「亜」の前後に、それぞれ<
置換前>なるタグと<置換後>なるタグを付加した表示
である。このようにタグを付加した表示を行う理由は、
このウインドウをそのまま利用して、置換対応テーブル
作成手段70による置換テーブルTの作成処理を実行で
きるようにするためである。すなわち、置換テーブルT
の作成処理は、オペレータが、このウインドウを見なが
ら、<置換後>なるタグの右側に、それぞれ任意の置換
後文字を入力する操作を行うことにより行われる。
【0020】オペレータは、まず、図5に示すようなウ
インドウの表示により、置換対象文字(置換前文字)が
4文字存在することを認識することができる。そこで、
これら各4文字のそれぞれについて、置換後文字を指定
する入力を行う。具体的には、通常のワープロやエディ
タにおける文字入力画面上での操作と同様に、カーソル
を所定位置(<置換後>なるタグの右側位置)に移動
し、キーボードから所定の文字(置換後文字)を入力す
る作業を行えばよい。図6は、4つの置換対象文字のそ
れぞれについて、置換後文字を入力した状態を示す画面
図である。この例では、いずれの置換対象文字について
も、それぞれ旧字体の文字が置換後文字として指定され
ている(もちろん、オペレータは任意の文字を置換後文
字として指定できる)。この図6に示すように、置換対
象文字と置換後文字との対応関係を示すテーブルが置換
対応テーブルTである。図示の例の場合、4つの置換対
象文字「亜,鴎,芦,麹」とその旧字体の文字との対応
関係を示すテーブルが、置換対応テーブルT1になる。
なお、置換が不要な文字については、その行自体を削除
する処理を行えばよい。たとえば、図6において第2行
目を削除すれば、「鴎」なる文字は置換対象文字から外
され、置換されなくなる。
【0021】こうして置換対応テーブルTが作成できれ
ば、置換処理手段40は、この置換対応テーブルTに基
いて、文字データ格納手段30に格納されている文字デ
ータA内の各置換対象文字の文字データを、対応する置
換後文字の文字データに置換する処理を実行することが
できる。これは、単に、文字データA内の個々の文字を
検索し、置換対象文字が存在した場合には、これを対応
する置換後文字に置き換える機械的な処理である。この
ような置換処理による処理後のデータとして、文字デー
タBが得られることになる。上述の例の場合、図6に示
すような置換対応テーブルT1に基いて、図3に示すよ
うな文字データA1に対する置換処理を行うことによ
り、図7に示すような文字データB1が得られることに
なる。文字データA1のうちの一部の文字が、文字デー
タB1では旧字体に置換されていることがわかる。
【0022】こうして、置換処理手段40によって置換
処理後の文字データBが得られたら、この文字データB
は文字データ出力手段20を介して出力されることにな
る。たとえば、文字データBをフロッピディスクなどの
記録媒体の形で出力するのであれば、文字データ出力手
段20は、フロッピディスクのドライブ装置によって構
成しておけばよい。あるいは、文字データBをオンライ
ンで出力するのであれが、文字データ出力手段20は、
このオンラインに対する通信インターフェイスによって
構成しておけばよい。結局、上述の例の場合、図3に示
すような文字データA1が文字データ入力手段10によ
って入力され、置換処理が実行された後、文字データ出
力手段20によって、図7に示すような文字データB2
として出力されることになる。
【0023】なお、図1に示す装置には、文字データ表
示手段90が備わっており、必要に応じて、文字データ
格納手段30内に格納にされている置換処理前の文字デ
ータAに対応する文字を、ディスプレイ画面上に表示す
ることができる。このとき、文字データ表示手段90
は、オペレータからの要求があれば、置換対象文字Lを
それ以外の文字に対して異なる色で表示することも可能
である。図8は、文字データA1について、このような
表示を行った例を示す図であり、異なる色で表示される
文字を丸で囲って示してある(実際のディスプレイ画面
上では、文字を囲う丸は表示されない)。オペレータ
は、このような表示を見ながら、どの文字に対して置換
処理が行われるのかを事前に確認することができる。ま
た、図1には示されていないが、文字データ格納手段3
0内に格納されている文字データA1に対して、ディス
プレイ画面上で編集処理を行うための構成要素を付加し
ておけば、置換処理手段40による置換処理を実行する
ことなしに、ディスプレイ画面上で、異なる色で表示さ
れた個々の文字に対して、手作業で別な文字への修正処
理を行うようなことも可能である。
【0024】また、文字データ表示手段90は、必要に
応じて、置換処理手段40による置換処理が行われた後
の文字データBに対応する文字を、ディスプレイ画面上
に表示することもできる。このとき、文字データ表示手
段90は、オペレータからの要求があれば、置換後文字
をそれ以外の文字に対して異なる色で表示することも可
能である。図9は、文字データB1について、このよう
な表示を行った例を示す図であり、異なる色で表示され
る文字を丸で囲って示してある(やはり、実際のディス
プレイ画面上では、文字を囲う丸は表示されない)。オ
ペレータは、このような表示を見ながら、個々の文字が
意図どおりに置換されたか否かを確認することができ
る。
【0025】結局、本発明に係る文字の置換装置では、
対象となる文字データAに対して所望の置換処理を施
し、置換後の文字データBを得るために、オペレータ
は、次のような2段階の手順を踏めばよいことになる。 手順(1):置換対象文字を抽出するための参照テーブ
ルRを用意する。 手順(2):抽出された置換対象文字Lについて、置換
後文字を指定することにより、置換対応テーブルTを作
成する。 このような2段階の手順を踏むことにより、「特定の条
件に合致する文字群をそれぞれ所望の文字に一括して置
換する」という処理が可能になる。すなわち、オペレー
タは、「特定の条件に合致する文字群」を手順(1)に
よって任意に指定することができる。参照テーブルR
は、たとえば、図2に示すような特定の文字の羅列から
なるテーブルとして用意することができるので、オペレ
ータは、置換対象となるべき文字を自由に選択すること
ができ、「特定の条件に合致する文字群」を任意に設定
することができる。また、個々の置換対象文字をどの文
字によって置換するか、という指定を、手順(2)によ
って全く自由に行うことができるので、オペレータは、
任意の文字を「所望の文字に置換する」ことが可能にな
る。しかも、置換対応テーブルTさえ作成されれば、置
換処理は置換処理手段40によって自動的に行われるの
で、「一括置換処理」が可能になる。このように、非常
に自由度の高い条件設定に基いて、複数の文字に対して
一括して置換処理を行うことができる、という点が本発
明に係る文字の置換装置の特徴であり、このような置換
処理は、従来のワープロやエディタの検索・置換機能で
は実現できなかった処理である。
【0026】なお、実用上は、参照テーブル保持手段6
0内に、基本的な参照テーブルを複数種類用意しておく
ようにし、その都度、必要な参照テーブルを選択して用
いるようにすると、毎回参照テーブルを新規に用意する
必要がなくなり便利である。たとえば、図2に示すよう
な参照テーブルR1(旧字体が存在する新字体の文字の
リスト)は、旧字体の文字を新字体の文字に置換する処
理を行う場合に利用できる汎用の参照テーブルであり、
このような意図での置換を行う場合であれば、様々な文
字データに対して共通して利用することが可能である。
【0027】また、上述の実施例では、置換対象抽出手
段50は、格納されている文字データAの中から、参照
テーブルRにリストアップされている文字を置換対象文
字として抽出する処理を行ったが、逆に、参照テーブル
Rにリストアップされていない文字を置換対象文字とし
て抽出する処理を行うことも可能である。たとえば、参
照テーブルRとして、「JIS標準文字のリスト」を用
意するようにし、置換対象抽出手段50に、この参照テ
ーブルRにリストアップされていない文字を置換対象文
字として抽出する処理を行わせれば、JIS標準文字以
外の文字が置換対象文字として抽出されるので、これら
の文字を、たとえば、ひらがな等に置換する処理を行え
ば(すなわち、置換後文字として各置換対象文字の読み
をひらがなで指定すればよい。このように、置換後文字
は、必ずしも1文字である必要はなく、複数文字によっ
て構成してもかまわない。また、置換対象文字も、複数
文字によって構成してもかまわない。)、JIS標準文
字のみから構成される置換処理後の文字データBを得る
ことができる。このような置換処理は、紙媒体の書籍と
して既に刊行済の百科事典、文学書、歴史書など、JI
S標準文字以外が含まれている書籍を、CD−ROMな
どの電子媒体(JIS標準文字のみからなる文書)とし
て再刊行する場合などに便利である。
【0028】この他にも、用意する参照テーブル次第
で、様々な意図をもった置換処理が可能である。たとえ
ば、出版社・新聞社などでは、自社の校閲基準におい
て、出版物中に用いることができる文字を、所定の校閲
基準範囲内の文字だけに制限している場合が多い。この
ような場合、この校閲基準範囲内の文字リストからなる
参照テーブルを用意しておき、この参照テーブルにリス
トアップされていない文字を置換対象文字として抽出す
る処理を行えばよい。何らかのミスにより、校閲基準範
囲外の文字が含まれていた場合、当該文字は、置換対象
文字としてディスプレイ画面上に提示されるので、校閲
基準範囲内の文字を置換後文字として指定する入力操作
を行えば、置換処理後の文字データは、すべて校閲基準
範囲内の文字になる。
【0029】類似の手法は、教科書などの出版物にも有
効である。たとえば、「小学校3年生までに習得する文
字のリスト」という参照テーブルを用意しておき、この
参照テーブルにリストアップされていない文字を置換対
象文字として抽出する処理を行う。そして、この置換対
象文字を、ひらがな等に置換する処理を行えば、置換後
の文字データは、すべて「小学校3年生までに習得する
文字」から構成されていることになるので、たとえば、
小学校4年生を対象とした雑誌として刊行しても問題な
いことになる。
【0030】以上、本発明を図示する実施形態に基いて
説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるもので
はなく、この他にも種々の形態で実施可能である。特
に、図1に示した各構成要素は、本発明に係る文字の置
換装置において実行される処理内容を、いくつかの機能
に分けて示したものであり、図示されている複数のブロ
ックからなる機能を1つの構成要素によって実現するこ
とも可能であるし、図示されている1つのブロックから
なる機能を複数の構成要素によって実現することも可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る文字の置換装置の基本構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示す文字の置換装置において用いられる
参照テーブルRの構成例を示す図である。
【図3】図1に示す文字の置換装置に入力される文字デ
ータAの構成例を示す図である。
【図4】図2に示す参照テーブルR1を用いて、図3に
示す文字データA1から抽出された置換対象文字L1を
示す図である。
【図5】図1に示す文字の置換装置における置換対象表
示手段80による置換対象文字の表示例を示す画面図で
ある。
【図6】図1に示す文字の置換装置における置換対応テ
ーブル作成手段70によって、置換対象テーブルを作成
した状態を示す画面図である。
【図7】図3に示す文字データA1に対して置換処理を
行うことにより得られた文字データB1の構成例を示す
図である。
【図8】図1に示す文字データ格納手段30内に格納さ
れている文字データA1を、文字データ表示手段90に
よってディスプレイ画面上に表示した表示態様の一例を
示す画面図であり、丸で囲まれた文字は、特別な色で表
示されていることを示す。
【図9】図1に示す置換処理手段40によって得られた
文字データB1を、文字データ表示手段90によってデ
ィスプレイ画面上に表示した表示態様の一例を示す画面
図であり、丸で囲まれた文字は、特別な色で表示されて
いることを示す。
【符号の説明】
10…文字データ入力手段 20…文字データ出力手段 30…文字データ格納手段 40…置換処理手段 50…置換対象抽出手段 60…参照テーブル保持手段 70…置換対応テーブル作成手段 80…置換対象表示手段 90…文字データ表示手段 A,A1…置換処理対象となる文字データ B,B1…置換処理後の文字データ L,L1…置換対象文字 R,R1…参照テーブル T,T1…置換対応テーブル
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 正樹 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 玉生 斎 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 5B009 QB14 QB16 RB32 TB03 VA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の文字からなる文字情報について、
    特定の文字を別な文字に置換する処理を行う装置であっ
    て、 処理対象となる文字情報を一連の文字データとして入力
    する文字データ入力手段と、 入力した文字データを格納する文字データ格納手段と、 特定の文字を参照文字としてリストアップした参照テー
    ブルを保持する参照テーブル保持手段と、 格納されている文字データの中から、前記参照テーブル
    にリストアップされている文字またはリストアップされ
    ていない文字のいずれか一方を置換対象文字として抽出
    する置換対象抽出手段と、 抽出された置換対象文字の一覧を画面上に表示する置換
    対象表示手段と、 前記画面上に表示された各置換対象文字について、それ
    ぞれ置換後文字を入力することにより、置換対象文字と
    置換後文字との対応関係を定義する置換対応テーブルを
    作成する置換対応テーブル作成手段と、 前記置換対応テーブルに基いて、前記文字データ格納手
    段に格納されている文字データ内の各置換対象文字の文
    字データを、対応する置換後文字の文字データに置換す
    る置換処理手段と、 置換処理後の文字データを出力する文字データ出力手段
    と、 を備えることを特徴とする文字の置換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の文字の置換装置におい
    て、 文字データ格納手段内に格納されている置換処理前の文
    字データに基いて、画面上に文字を表示する文字データ
    表示手段を更に設け、前記文字データ表示手段が、置換
    対象文字をそれ以外の文字に対して異なる色で表示する
    機能を有することを特徴とする文字の置換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の文字の置換装置におい
    て、 置換処理手段による置換処理が行われた文字データに基
    いて、画面上に文字を表示する文字データ表示手段を更
    に設け、前記文字データ表示手段が、置換後文字をそれ
    以外の文字に対して異なる色で表示する機能を有するこ
    とを特徴とする文字の置換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の文字の
    置換装置として、コンピュータを機能させるためのプロ
    グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007156861A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Nec Software Chubu Ltd 機密情報保護装置及び機密情報保護方法並びにプログラム
CN100409168C (zh) * 2004-09-28 2008-08-06 夏普株式会社 打印系统、打印装置、文档替换装置及打印机驱动器
JP2016055441A (ja) * 2014-09-05 2016-04-21 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置および記号印刷プログラム
JP2020087313A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 株式会社リコー 情報処理装置、情報処理システム及び情報処理プログラム

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