JP2000347060A - ガイドブロック - Google Patents

ガイドブロック

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JP2000347060A
JP2000347060A JP11157770A JP15777099A JP2000347060A JP 2000347060 A JP2000347060 A JP 2000347060A JP 11157770 A JP11157770 A JP 11157770A JP 15777099 A JP15777099 A JP 15777099A JP 2000347060 A JP2000347060 A JP 2000347060A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用環境、特に温度条件が変化した場合で
も、ピッチがずれることのない複数の収容部が高精度に
形成され、かつ、その作製が容易なガイドブロックを提
供する。 【解決手段】 ガイドブロック10は、熱膨張係数が
1.0×10-5/℃以下のセラミックス(好ましくは、
石英ガラス)からなる基板11上に、位置決め用の複数
の収容部12A,12A…が、当該基板11上に設けら
れた複数の突起(樹脂凸部)12,12…によって形成
されている。突起12,12…は、基板11上で互いに
分離して形成されている。この突起12,12…は紫外
線硬化樹脂によって形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガイドブロックに
関し、特に、光ファイバ用多心コネクタに用いられるガ
イドブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の光ファイバをガイドブロック(整
列部材)に平行に並べて一括固定するアレイ型の光ファ
イバ用多心コネクタが公知である。この光ファイバ用多
心コネクタは、互いに接続される光ファイバ間の軸ず
れ、角度ずれが生じないように高精度の位置合わせが要
求され、特に、温度変化に対して、固定されている複数
の光ファイバの間のピッチがずれないように、ガイドブ
ロック自体の線膨張係数が小さいことが必要である。
【0003】特に、多数の光ファイバを平行に並べて一
括固定する近年の光ファイバ用多心コネクタにあって
は、ガイドブロックの溝のピッチが温度上昇や製造時の
誤差等によりずれた場合には、光ファイバの数が増える
程、コネクタ全体としてのずれが大きくなる。このため
光ファイバ用多心コネクタに用いられるガイドブロック
としては、その基板の材質として、ガラスやセラミック
ス等の線膨張係数の小さい非金属性無機物が用いられて
いる。
【0004】この線膨張係数が小さい非金属性無機物の
基板に、断面円形の複数の光ファイバを固定するに当っ
ては、当該基板の主面に、研削等の除去加工によりV溝
を形成する方法、又は、ガラス(例えば、ガラスを高温
に熱してゲル状にしたもの)をプレス加工する方法が用
いられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法では、ガイドブロックの基板として、ガラスやセラ
ミックス等の脆性材料が用いられるため、現状では砥石
による研削加工によりV溝を形成している。ところが、
この方法では砥石の先端の摩耗が激しく、多数の基板に
精度の高い一定形状の多数の溝(V溝)を繰り返し形成
することができず、大量生産に向いていない。
【0006】又、溝を研削加工で形成する場合は、溝の
内壁面の仕上げが粗く、光ファイバを実装する際の位置
合わせの精度が低下する。又、後者の方法では、プレス
加工時に型自体も高熱になるため、型の寿命が短くなる
と云う不具合があり、この場合にも型の寿命が短くなる
分、大量生産に不向きで、製造コストが高くなる。又、
大量のガイドブロックを製造する場合には、多量の型を
予め用意しなければならない。
【0007】又、ガラスをプレス加工する際には、基板
を加熱しなければならず、加熱時に形成された溝が常温
に戻ったときに、高い加工精度をそのまま保つのが困難
である。
【0008】更に、後者の方法では、プレス加工におけ
るガラスの転写性が十分でないため、基板に一定以上の
深さのV溝を形成することが困難であり、溝が浅くなる
分、所望の位置で光ファイバを確実に固定することがで
きず、位置合わせの精度が低下する虞もある。本発明
は、かかる事情に鑑みてなされたもので、使用環境が変
化しても(特に温度変化)、ピッチがずれることのない
溝を、高精度に、かつ、容易に作製することができ、し
かも、製造コストが低く、大量生産が可能なガイドブロ
ックを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、熱膨張係数が一定値以下
の非金属性無機物からなる基板上に、位置決め用の複数
の収容部を、当該基板上に設けられた複数の樹脂凸部に
よって形成したものである。又、請求項2に記載の発明
は、前記複数の樹脂凸部を、前記基板上で互いに分離し
て形成したものである。
【0010】又、請求項3に記載の発明は、前記非金属
性無機物の線膨張係数を、1.0×10-5/℃以下とし
たものである。又、請求項4に記載の発明は、前記基板
を構成する非金属性無機物を、紫外線を透過するガラス
とし、前記複数の樹脂凸部を、紫外線硬化樹脂で形成し
たものである。
【0011】(作用)上記請求項1の発明によれば、ガ
イドブロックの温度が上昇した場合であっても、基板自
体の熱膨張が殆どないので、樹脂凸部が熱膨張しても、
互いのピッチの変化は極めて小さいものとなる。又、請
求項2の発明によれば、複数の樹脂凸部が互いに分離し
ているので、これを形成する樹脂を加工のし易さのみで
選定することができ、この場合でも、基板自体に熱膨張
がないので、当該選定された樹脂の線膨張係数が比較的
高くても、温度変化により当該樹脂凸部の互いのピッチ
変化は極めて小さい。
【0012】又、請求項3の発明によれば、ガイドブロ
ックの基板は、砥石による研削加工が不要であるため、
基板の材質を線膨張係数のみに着目して、実装される部
品(例えば、光ファイバ)に要求される線膨張係数とす
ることができ、実装された部品間に、温度上昇に伴う位
置ずれを許容範囲内とすることができる。又、請求項4
の発明によれば、基板側から、樹脂凸部を形成するため
の紫外線硬化樹脂に紫外線を照射することができるの
で、紫外線硬化樹脂による樹脂凸部を容易に、しかも、
速く作製でき、スループットが向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1の実施の形態について、図1から図6を参照し
て説明する。尚、この第1の実施の形態は、請求項1か
ら請求項4に対応する。この第1の実施の形態は、図1
に示すガイドブロック10の基板11を構成する非金属
性無機物としてガラス製平板(特に、紫外線を透過する
石英ガラス)を用い、このガラス製平板11上に形成さ
れる複数の樹脂凸部(突起)12,12…を紫外線硬化
樹脂で形成したものである。尚、石英ガラスの膨張係数
は、およそ、5〜6×10-7/℃である。
【0014】光ファイバ用多心コネクタに用いられるガ
イドブロック10は、図1、図2に示すように、ガラス
製平板(石英ガラス)11と、該ガラス製平板11の主
面に形成された複数の突起(樹脂凸部)12,12…と
によって構成されている。紫外線硬化樹脂からなる複数
の突起12,12…は、図1、図2に示すように、断面
が三角形で、ガラス製平板11の長手方向にレール状に
形成される。
【0015】又、この複数の突起12,12…は、図2
に示すように、互いに一定のピッチd1で、かつ、互い
に分離して形成される。互いに分離された複数の突起1
2,12…は、当該ガイドブロック10全体の温度が上
昇が生じた場合に、これら突起12,12…自体が熱膨
張しても、互いに分離されているので、ピッチd1はガ
ラス製平板11の熱膨張の影響を受けるのみである。従
って、光ファイバ20,20…の位置は温度変化によっ
ても極めて少ない変化にとどまる。
【0016】ここで、複数の突起12,12…は、その
ピッチd1、高さh1が、突起12,12…間に形成され
る収容部(溝)12A,12A…の形状、及び、これら
の間に配置(固定)される光ファイバ20,20…の径
r1に応じて決定される。この実施の形態では、ピッチ
d1は、図2に示すように、配置された光ファイバ2
0,20…の外周が、収容部(溝)12A,12A…の
底部と側部の3点(X,Y,Z)で接触する値に決定さ
れている。
【0017】又、突起12,12…の高さh1は、光フ
ァイバ20の径r1と同じ値に決定されている。このよ
うに形成されたガイドブロック10においては、図3
(a)に示すように、ガイドブロック10に形成された
複数の突起12,12…の間(収納部12A,12A
…)に光ファイバ20,20…が配置される。
【0018】そして、図3(b)に示すように、その上
方より接着剤(紫外線硬化樹脂)4が塗布され、更に、
その上方が蓋材5で覆われ、その状態で、紫外線が照射
されて(例えば、ガラス製平板11側から照射)、ガイ
ドブロック10に光ファイバ20,20…が固定された
光ファイバ用多心コネクタのユニット30が形成され
る。
【0019】次に、上記したガイドブロック10の製造
方法について、図4から図6を用いて説明する。図4、
図5は、ガイドブロック10を成形するための型40
(本体41及び型部材42)を示す斜視図である。
【0020】ここで、型部材42は、本体41の凹部4
1Aに収容される。又、本体41には、型部材42とガ
ラス製平板11(図5中、破線で示す)の位置決めを行
うためのポケット部41Bが形成されている。一方、型
部材42には、図4に示すように、その上面に多数の溝
43,43…が形成されている。
【0021】この型部材42は、基体が、例えば真鍮か
らなり、溝(V溝)43,43…は、ダイヤモンドバイ
トによるプレーナー加工によって形成される。このよう
に真鍮製の型部材42を用いることで、プレーナー加工
後の溝(V溝)43,43…の断面形状にバラツキが生
じることなく、しかも、その内面を鏡面に加工できる。
【0022】この溝(V溝)43,43…の形状が、そ
のままガイドブロック10側の突起12,12…の形状
となる。又、溝(V溝)43,43…の内面が鏡面に仕
上げられると、突起12,12…の側面が鏡面となり、
当該ガイドブロック10に実装される光ファイバ20,
20…の位置合わせを高精度に行なうことができる。
【0023】尚、上記のように型部材42を、本体41
と別個に作製し、その後、凹部41Aにはめ込むように
することで、溝(V溝)43,43…を、通し加工によ
って、精度よく、しかも容易に形成できる。次に、この
型40を用いて、ガラス製平板11上に複数の突起1
2,12…を形成する方法について説明する。
【0024】先ず、溝(V溝)43,43…の内面に離
型剤が塗布される。そして、図5に示す、型40の型部
材42の上面側に、紫外線硬化樹脂を、溝(V溝)4
3,43…が満ちるように流し込む。
【0025】次いで、ガラス製平板11を、型40のポ
ケット部41Bに収容して、その位置決めを行う。尚、
ガラス製平板11側には、ガラスと紫外線硬化樹脂との
密着性を向上させるために、予め、カップリング剤が塗
布される。この状態で、図6に示すように、ガラス製平
板11の上方から紫外線が照射されると(図中、矢印で
示す。)、当該ガラス製平板11を透過した紫外線が、
型部材42の溝(V溝)43,43…に流し込まれた紫
外線硬化樹脂44,44…が硬化する。
【0026】紫外線硬化樹脂44,44…が硬化された
後、ガラス製平板11を、型40のポケット部41Bか
ら、公知の突き出し機構を用いて引き出すと、ガラス製
平板11の所定位置に、上記紫外線硬化樹脂44,44
…からなる複数の突起12,12…が形成されたガイド
ブロック10(図1)が形成される。このように、第1
の実施の形態のガイドブロック10では、基板としてガ
ラス製平板11が用いられているので、突起12,12
…を紫外線硬化樹脂にて形成する際に、紫外線をガラス
製平板11を透過させて、これに照射することができ
る。
【0027】以上説明したように、この第1の実施の形
態によれば、研削等の除去加工による高精度加工が困難
なガラス製平板11に対しても、直接的に加工を施すこ
となく、光ファイバ20,20…を実装するための収容
部12A,12A…を、容易に形成できるので、その線
膨張係数のみに着目して基板11の材質を選定すること
ができる。
【0028】この第1の実施の形態では、ガイドブロッ
ク10として、1.0×10-5/℃以下の線膨張係数の
小さい材質を用いているため、当該ガイドブロック10
が用いられた光ファイバ用多心コネクタのユニット30
に温度上昇が生じた場合であっても、実装された光ファ
イバ20,20…間のピッチ(収容部12Aのピッチd
1)の変化は極めて少ない。
【0029】又、この第1の実施の形態では、非金属性
無機物として、線膨張係数が6.0×10-7/℃以下の
石英ガラスを用いたが、紫外線が透過し、線膨張係数が
小さいガラスであれば、石英ガラス以外のガラスを用い
ることも可能である。例えば、他にも石英に酸化チタン
等が添加されたゼロ膨張ガラスを用いることでもよい。
又、光ファイバ20,20…を実装する場合には、例示
のように線膨張係数が小さいことが要求されるが、光フ
ァイバ以外の部品を実装する場合には、これら部品に要
求される精度に応じた線膨張係数の材料を選択すればよ
い。尚、光ファイバ用ガイドブロックとして使用する場
合は、1.0×10-5/℃以下の線膨張係数を有した材
質を選択することとが望ましい。
【0030】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について、図7、図8を参照して説明す
る。尚、この第2の実施の形態は、請求項1から請求項
3に対応する。第2の実施の形態では、ガイドブロック
50の基板51を構成する非金属性無機物として、ガラ
ス以外のセラミックス(但し、線膨張係数が1.0×1
-5/℃以下)が用いられている。セラミックス基板5
1上に形成される複数の樹脂凸部(突起)52,52…
は、第1の実施の形態と同様に、紫外線硬化樹脂で形成
されている。
【0031】又、基板51上の突起52,52…の断面
形状(特に高さh1)、ピッチd1は、共に、第1の実施
の形態の突起12,12…と同一である。このように構
成されたガイドブロック50も、複数の突起52,52
…が互いに分離されているため、ガイドブロック50が
適用された光ファイバ用多心コネクタ(図示省略)に温
度上昇が生じた場合であっても、複数の突起52,52
…の互いのピッチd1が広がることがなく、収容部52
A,52A…内に実装された複数の光ファイバ20,2
0…の相対位置(ピッチd1)のずれ量は極めて小さ
い。
【0032】このガイドブロック50を製造する型60
(図8)の材質は、紫外線を透過するもの(例えば、石
英ガラス)であり、型部材62の材質も、紫外線を透過
する材質(例えば、石英ガラス)であるか、若しくは、
紫外線を透過しない材料(例えば金属)であって、必要
部分を開口したものである。型60を用いて、セラミッ
ク平板51に紫外線硬化樹脂からなる突起52,52…
を形成するに当っては、型部材62が収容された型60
に、紫外線硬化樹脂(64)を、溝(V溝)63,63
…が満ちるように、流し込み、セラミック平板51を、
型60のポケット部61Bに収容する。そして、石英ガ
ラスからなる型60、型部材62側から紫外線を照射し
て(図中、矢印で示す。)、溝63,63…内の紫外線
硬化樹脂64,64…を硬化させる。
【0033】溝(V溝)63,63…内の紫外線硬化樹
脂64,64…が硬化した後は、セラミック平板51
を、型60のポケット部61Bから引き出す。これによ
り、セラミック平板51の所定位置に複数の突起(樹脂
凸部)52,52…が形成されたガイドブロック50
(図7)が形成される。この第2の実施の形態では、強
度や加工性等に優れたセラミックスの種類を選定できる
ため、高機能化が可能になる。
【0034】尚、この実施の形態のように基板51とし
て、セラミックスを用いる場合には、突起52,52…
を、熱硬化樹脂によって形成してもよい。この場合に
は、型部材62を、上記のようにガラスで形成する必要
がなく、例えば、型部材62として、第1の実施の形態
と同様に、加工性の優れた真鍮(溝63,63…を鏡面
にできる)を用いることができ、光ファイバ20,20
…の実装時の位置合わせをより高精度に行うことができ
る。
【0035】尚、上記した第1、第2の実施の形態で
は、突起12,12…,52,52…の断面形状を三角
形とし、その高さh1を光ファイバ20の径r1と同一と
し、互いのピッチをd1としたが、これに限ることはな
い。例えば、図9(a)に示すように、突起2,2…の
断面(三角形)の高さh2を低くして、光ファイバ2
0,20…が互いに接触する程度にしてもよい。この場
合には、ピッチd2が、上記ピッチd1より小さいので、
光ファイバ用多心コネクタの光ファイバ20,20…の
実装時の密度を高めることができる。
【0036】又、突起2,2…の断面形状を、図9
(b)に示す形状にして、その間に形成される収納部2
A,2A…をU溝としてもよい。この場合には、深さh
3を、光ファイバ20の径r1と同等としつつ、ピッチd
3を、第1、第2の実施の形態のピッチd1より小さくす
ることができる。又、上記した第1、第2の実施の形態
では、突起12,12…,52,52…を互いに分離し
て形成したが、図9(c)に示すように、突起72,7
2…を基部77によって互いに連結されるように一体的
に形成してもよい。この場合には、温度上昇によって基
部77が膨張した場合に、突起72,72…のピッチd
1に影響を与えず、しかも、基板71と基部77の線膨
張係数の差によって、基板71に反りが生じない程度の
薄さであればよい。このように突起72,72…を基部
77によって一体的に形成する場合には、図10に示す
ように、型80のポケット部80Bと型部材82の上面
82Bとの間に、基部77の厚さに応じた段差tを設け
ればよい。
【0037】尚、この第2の実施の形態では、非金属性
無機物として、線膨張係数が1.0×10-5/℃以下の
セラミックスを用いる例をあげて説明したが、光ファイ
バ以外の部品を実装する場合には、線膨張係数を考慮し
ないで材料を選択してもよい。尚、上記した第1,第2
の実施の形態では、ガイドブロック10を光ファイバ用
多心コネクタに用いる場合を説明したが、実装時に高密
度の位置合わせが要求される他のコネクタや、実装装置
一般にも、本発明は適用可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明した請求項1の発明によれば、
ガイドブロックの温度が上昇した場合であっても、樹脂
凸部(突起)間のピッチが変化する量が極めて少ないの
で、研削等の除去加工による高精度加工が困難な基板に
対しても、容易に、温度変化に拘わらず一定ピッチの複
数の収容部が形成されたガイドブロックを提供できる。
この場合、基板の材質は、線膨張係数にのみ着目して選
定できる。又、基板自体には、研削等の除去加工が施さ
れないので、製造が容易で、大量生産にも適している。
【0039】又、請求項2の発明によれば、複数の樹脂
凸部が互いに分離しているので、これを線膨張係数の比
較的高い樹脂で形成しても、収納部間のピッチには影響
を与えないため、実装される製品に、温度上昇に伴う位
置ずれが極めて少ない。又、請求項3の発明によれば、
ガイドブロックの基板として線膨張係数を1.0×10
-5/℃以下にしても、これらの熱膨張係数を満たす脆性
材料に対して、研削等の除去加工を施さないため、当該
基板に収容部を容易に形成することができ、光ファイバ
等の高精度な位置合わせが要求されるコネクタに適した
ガイドブロックが提供できる。
【0040】又、請求項4の発明によれば、基板側か
ら、突起を形成するための紫外線硬化樹脂に紫外線を透
過することができるので、型部材を真鍮等で構成できる
分、ガイドブロックの収納部の壁面を鏡面加工でき、位
置合わせ精度の高いコネクタが容易に作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のガイドブロック10の斜視
図である。
【図2】第1の実施の形態のガイドブロック10のガラ
ス製平板11上の突起12,12…の断面形状及びこれ
に実装される光ファイバ20,20…を示す説明図であ
る。
【図3】第1の実施の形態のガイドブロック10に光フ
ァイバ20,20…を実装した状態を示す説明図であ
る。
【図4】第1の実施の形態のガイドブロック10を成形
するための型40(本体41及び型部材42)を示す斜
視図である。
【図5】第1の実施の形態のガイドブロック10を成形
するための型40を示す斜視図である。
【図6】第1の実施の形態のガイドブロック10の製造
方法を説明するための斜視図である。
【図7】第2の実施の形態のガイドブロック50の斜視
図である。
【図8】第2の実施の形態のガイドブロック50の製造
方法を説明するための斜視図である。
【図9】ガイドブロックの基板上の突起の断面の他の態
様を示す説明図である。
【図10】ガイドブロックの基板上の突起を互いに連結
する基部を形成するための型を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,50 ガイドブロック 12,52 突起(樹脂凹部) 12A,52A 収容部(溝) 20 光ファイバ 40 型 42 型部材 43,53 溝(V溝)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱膨張係数が一定値以下の非金属性無機
    物からなる基板上に、位置決め用の複数の収容部が、当
    該基板上に設けられた複数の樹脂凸部によって形成され
    ていることを特徴とするガイドブロック。
  2. 【請求項2】 前記複数の樹脂凸部は、前記基板上で互
    いに分離して形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載のガイドブロック。
  3. 【請求項3】 前記非金属性無機物の線膨張係数は、
    1.0×10-5/℃以下であることを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載のガイドブロック。
  4. 【請求項4】 前記基板を構成する非金属性無機物は、
    紫外線を透過するガラスであり、前記複数の樹脂凸部
    は、紫外線硬化樹脂にて形成されることを特徴とする請
    求項1から請求項3の何れかに記載のガイドブロック。
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