JP2000346795A - 尿検査装置 - Google Patents

尿検査装置

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JP2000346795A
JP2000346795A JP11161894A JP16189499A JP2000346795A JP 2000346795 A JP2000346795 A JP 2000346795A JP 11161894 A JP11161894 A JP 11161894A JP 16189499 A JP16189499 A JP 16189499A JP 2000346795 A JP2000346795 A JP 2000346795A
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light
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urine
light receiving
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JP11161894A
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English (en)
Inventor
Sanenori Ueda
実紀 上田
Hirohisa Imai
博久 今井
Tadashi Miki
匡 三木
Hisaaki Miyaji
寿明 宮地
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 尿に含まれる糖、蛋白質等の旋光性物質濃度
を検査する尿検査装置において、簡易な構成で検査時間
を短縮し、ノイズ等の影響を受けない信頼性の高い濃度
検出を行なう。 【解決手段】 受光手段12の出力はA/D変換手段1
4により変調周期内に複数回アナログ値からデジタル値
に変換され、受光量換算手段19は回帰2次曲線算出手
段20が変調周期の1/2周期毎の複数個のデジタル値
から算出した回帰2次曲線を基に受光量の変化分を換算
し、複数段階の磁場における受光量換算手段19の出力
に基づき濃度換算手段22が被測定尿の旋光性物質濃度
を換算するので、簡易に短時間でノイズ等の影響を受け
ない信頼性の高い濃度検出を行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人をはじめとする動
物から採取した尿を検査する尿検査装置に関し、特に
糖、蛋白質等の旋光性物質濃度を検査する装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、健康状態の監視や診断するた
めの指標として尿検査が行われている。
【0003】尿検査の方法としては試薬を含浸した試験
紙を尿に浸し、その呈色反応を目視または分光測定器に
よって測定する方法が一般的であった。近年では、こう
した尿検査方法に加えて、試験紙のような消耗品が不要
な方式として、尿に光を照射してその変化量から尿糖や
尿蛋白を検出する旋光原理を用いた光方式が提案されて
いる。
【0004】この種の旋光原理を用いた尿検査装置とし
ては、特開平9−145605号公報に示すものがあ
る。図8において1は発光素子で、2は偏光子で、紙面
に平行な偏光成分のみを透過する。3は被測定尿を保持
するガラス製のサンプルセル、4はサンプルセル3の周
囲に巻かれたソレノイドコイルで、サンプルセル3とこ
れに保持された被測定尿に磁場を印加する。5はソレノ
イドコイル4に電流を流す電流源、6は検光子で紙面に
垂直な偏光成分のみを透過するように配置している。7
は検光子6を透過した光を検知する受光素子で、8は電
流源5に指令信号を発しかつ受光素子7の出力信号を記
録解析するコンピュータである。
【0005】9は信号発生器で、振動変調信号を振動変
調電流信号に変換してコンピュータ8から指令された掃
引された掃引電流に重畳し、これをソレノイドコイル3
に供給する。10はロックインアンプで、信号発生器9
の振動変調信号を参照信号として、光センサ7の出力信
号を位相敏感検波する。
【0006】この構成において、コンピュータ8が電流
源5に流す電流を例えば−1.5〜+1.5Aまで掃引
する。被測定尿に旋光性を示す成分がなければ、電流0
のときにロックインアンプの出力も0となるが、被測定
尿に糖のような旋光性を示す成分があると、ロックイン
アンプの出力が0となるときの電流が0からずれる。こ
れは旋光性を示す糖成分により発生した旋光角度に対し
て、逆方向の旋光を発生させる磁場を作るためにソレノ
イドコイル4に電流を流すことでロックインアンプの出
力が0となったからである。即ち、ロックインアンプの
出力が0となる電流から被測定尿の旋光角度、さらに旋
光角度から糖濃度を算出することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の尿検査装置ではロックインアンプ10を必要とし、
構成が複雑になるという課題がある。
【0008】一般にロックインアンプ10は、被検出信
号と参照信号を入力とし、参照信号から移相器を介して
被検出信号と位相を同期させた信号を作り、この移相器
の出力信号と被検出信号を乗算器で乗算して積分器を介
して出力するという複雑な構成をしている。
【0009】しかも、ロックインアンプ10においては
移相器が重要な構成要素であり、積分器の出力を確認し
ながら移相量を調整するフィードバックを行うもので、
検出に時間を要する。即ち、一般には積分器の出力が0
となる移相量を見つけだすフィードバックを行い、その
後その移相量から90度ずらせた移相量に切り換えて正
規の信号出力を行うものであり、この移相量の調整中は
ロックインアンプ10の出力は採用できず、待時間が必
要で、その分だけ検出に時間を要するという課題もあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、被測定尿に特定方向の偏光成分の光を投射
する発光手段と、前記被測定尿を透過した光のうち特定
方向の偏光成分の光を受光する受光手段と、前記発光手
段から前記受光手段に至る光路に磁場を印加する磁場印
加手段と、前記磁場印加手段により印加する磁場を複数
段階で切り換える磁場切換手段と、前記磁場印加手段に
より印加する磁場に特定周期の変調信号を重畳させる磁
場変調手段と、前記受光手段の出力となるアナログ値を
前記磁場変調手段の変調周期内に複数回デジタル値に変
換するA/D変換手段と、前記A/D変換手段の出力と
なるデジタル値を基に前記受光手段の受光量の変化分を
換算する受光量換算手段と、複数段階の磁場における前
記受光量換算手段の出力に基づき前記被測定尿の旋光性
物質濃度を換算する濃度換算手段とを備え、前記受光量
換算手段は前記磁場変調手段の変調周期の1/2周期毎
の複数個のデジタル値の回帰2次曲線を算出する回帰2
次曲線算出手段を備えた構成とするものである。
【0011】上記発明によれば、発光手段から受光手段
に至る光路には磁場印加手段により磁場が印加される。
この印加される磁場は磁場切換手段によって複数段階に
切り換えられ、磁場変調手段により特定周期の変調信号
が重畳されているものである。
【0012】受光手段の出力はA/D変換手段により変
調周期内に複数回アナログ値からデジタル値に変換され
る。そして、回帰2次曲線算出手段が磁場変調手段の変
調周期の1/2周期毎の複数個のデジタル値の回帰2次
曲線を算出し、受光量換算手段が回帰2次曲線を基に受
光手段の受光量の変化分を換算し、濃度換算手段が複数
段階の磁場における受光量換算手段の出力に基づき被測
定尿の旋光性物質濃度を換算するので、ロックインアン
プのような複雑な構成は不要となり、簡易な構成にで
き、また待ち時間を不要にして検査時間を短縮すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】上記の課題を解決するために請求
項1の発明は、被測定尿に特定方向の偏光成分の光を投
射する発光手段と、前記被測定尿を透過した光のうち特
定方向の偏光成分の光を受光する受光手段と、前記発光
手段から前記受光手段に至る光路に磁場を印加する磁場
印加手段と、前記磁場印加手段により印加する磁場を複
数段階で切り換える磁場切換手段と、前記磁場印加手段
により印加する磁場に特定周期の変調信号を重畳させる
磁場変調手段と、前記受光手段の出力となるアナログ値
を前記磁場変調手段の変調周期内に複数回デジタル値に
変換するA/D変換手段と、前記A/D変換手段の出力
となるデジタル値を基に前記受光手段の受光量の変化分
を換算する受光量換算手段と、複数段階の磁場における
前記受光量換算手段の出力に基づき前記被測定尿の旋光
性物質濃度を換算する濃度換算手段とを備え、前記受光
量換算手段は前記磁場変調手段の変調周期の1/2周期
毎の複数個のデジタル値の回帰2次曲線を算出する回帰
2次曲線算出手段を備えたものである。
【0014】そして発光手段から受光手段に至る光路に
は磁場印加手段により磁場が印加される。この印加され
る磁場は磁場切換手段によって複数段階に切り換えら
れ、磁場変調手段により特定周期の変調信号が重畳され
ている。
【0015】受光手段の出力はA/D変換手段により変
調周期内に複数回アナログ値からデジタル値に変換され
る。そして、回帰2次曲線算出手段が磁場変調手段の変
調周期の1/2周期毎の複数個のデジタル値の回帰2次
曲線を算出し、受光量換算手段が回帰2次曲線を基に受
光手段の受光量の変化分を換算し、濃度換算手段が複数
段階の磁場における受光量換算手段の出力に基づき被測
定尿の旋光性物質濃度を換算するので、ロックインアン
プのような複雑な構成は不要であり、簡易な構成にで
き、また待ち時間を不要にして検査時間を短縮すること
ができる。
【0016】また請求項2の発明は請求項1の発明に加
えて、受光量換算手段が、回帰2次曲線の極値を算出す
る極値算出手段を備え、磁場変調手段の変調周期の1/
2周期の極値と次の1/2周期の極値の差を算出するも
のである。
【0017】そして極値算出手段が回帰2次曲線の極値
を算出し、受光量換算手段は、磁場変調手段の変調周期
の1/2周期の極値と次の1/2周期の極値の差を算出
するので簡易な構成で検査時間を短縮でき、ノイズ等の
影響を受けにくい高精度な測定が可能となる。
【0018】また請求項3の発明は請求項1の発明に加
えて、受光量換算手段が回帰2次曲線に所定の値を代入
し前記回帰2次曲線上の1点の値を出力する代入演算手
段を備え、磁場変調手段の変調周期の1/2周期の前記
代入演算手段の出力と次の1/2周期の前記代入演算手
段の出力の差を算出するものである。
【0019】そして、代入演算手段が回帰2次曲線に所
定の値を代入し、回帰2次曲線上の1点の値を出力し、
磁場変調手段の変調周期の1/2周期の代入演算手段の
出力と次の1/2周期の代入演算手段の出力の差を算出
するので簡易な構成で検査時間を短縮でき、ノイズ等の
影響を受けにくい高精度な測定が可能となる。
【0020】また請求項4の発明は請求項1ないし3の
いずれか1項記載の発明に加えて、受光手段の出力を増
幅する増幅回路を設け、前記増幅回路の出力となるアナ
ログ値をA/D変換手段に入力する構成としたものであ
る。
【0021】そして増幅回路が受光手段の微小出力を増
幅し、A/D変換手段が増幅されたアナログ出力値をデ
ジタル値に変換するので、マイクロコンピュータ内蔵の
A/D変換手段のような汎用的なA/D変換手段を使用
して、簡易な構成で検査時間を短縮でき、ノイズ等の影
響を受けにくい高精度な測定が可能となる。
【0022】また請求項5の発明は請求項4の発明に加
えて、増幅回路がバンドパスフィルタ特性を有する構成
としたものである。
【0023】そして増幅回路はバンドパスフィルタ特性
を持っているので、簡易な構成で、A/D変換手段に入
力する前に不要なノイズ成分を除去することができ、簡
易な構成で検査時間を短縮し、ノイズ等の影響を受けに
くい高精度な測定が可能となる。
【0024】
【実施例】(実施例1)以下、実施例1の発明を図1〜
図4を参照しながら説明する。図1は実施例1の発明を
示す尿検査装置の構成ブロック図である。図2は受光手
段の信号を増幅する増幅回路の電気回路図である。また
図3は受光量換算手段の動作を説明するフローチャート
である。また図4は受光手段の出力信号の変化を示す特
性図である。
【0025】図1において前記した従来例と同様の機能
を持つ部品には同一番号を付与して詳細な説明を省略す
る。図1において11は特定方向の偏光成分のみを投射
する発光手段で、光を投射する発光素子1と、紙面に平
行な偏光成分の光のみを透過させる偏光子2により構成
している。12は特定の方向の偏光成分のみを受光する
受光手段で、紙面に垂直な方向の偏光成分のみを透過さ
せる検光子6と、受光素子7により構成している。そし
て受光素子7としては例えばフォトダイオードを用いて
いる。
【0026】発光手段11から受光手段12に至る光路
にはガラス製のサンプルセル3を配置し、その内部には
被測定尿を封入している。またサンプルセル3の周囲に
は光路に磁場を印加する磁場印加手段としてソレノイド
コイル4を巻いている。5はソレノイドコイル4に電流
を流す電流源であり光路に形成される磁場はソレノイド
コイル4に流れる電流に比例する。13は増幅回路で受
光素子7の出力電気信号を増幅する回路である。8はコ
ンピュータであり、A/D変換手段14、D/A変換手
段15を内蔵した汎用的な1チップマイクロコンピュー
タで、電流源5に出力を発しソレノイドコイル4を制御
するとともに、増幅回路13の出力に基づき被測定尿の
糖濃度を換算するものである。
【0027】16は磁場切換手段でソレノイドコイル4
に流す電流の中央値を例えば0.5Aと1.0Aの2段
階で切り換える数値をD/A変換手段15に出力するも
ので、例えばまず0.5Aを流す数値を出力する。17
はタイマーで、磁場を変調する特定の変調周期Tより十
分短く、且つ変調周期Tの1/2周期の整数分の1の時
間であるT/2n時間毎に時間経過信号を出力する。1
8は磁場変調手段でタイマー17から入力するT/2n
時間毎の時間経過信号に基づき、変調周期Tの変調信号
を数値演算しD/A変換手段15に出力する。例えば三
角関数を用いソレノイドコイル4に流す電流を+0.1
Aから−0.1Aの振幅で周期Tとなる正弦波を演算す
る。D/A変換手段15は磁場切換手段16と磁場変調
手段18から入力される数値を加算し、相当するアナロ
グ電圧値として出力する。電流源5はD/A変換手段1
5から出力される電圧を電流に変換し、ソレノイドコイ
ル4に電流を流す。この例の場合では0.4Aから0.
6Aの範囲で周期Tの正弦波となる電流がソレノイドコ
イル4を流れる。
【0028】またタイマー17はT/2n時間毎にA/
D変換手段14に時間経過信号を発し、A/D変換手段
14はタイマー17からの時間経過信号に応じT/2n
時間毎に増幅回路13で増幅した受光素子7の出力信号
をデジタル化する。
【0029】19はA/D変換手段14の出力となるデ
ジタル値を基に受光素子7の受光量の変化分を換算する
受光量換算手段で、回帰2次曲線算出手段20と極値算
出手段21とを備えている。回帰2次曲線算出手段20
は磁場変調手段18の変調周期の1/2周期毎の複数個
のデジタル値から回帰2次曲線を算出し、極値算出手段
21は回帰2次曲線の極値を算出する。そして受光量換
算手段19は磁場変調手段18の変調周期の1/2周期
のデジタル値から得られる回帰2次曲線の極値と、次の
1/2周期のデジタル値から得られる回帰2次曲線の極
値の差ΔVs1を算出し、濃度換算手段22に出力す
る。濃度換算手段22は磁場切換手段16と受光量換算
手段19からの入力信号により、この場合0.5Aの電
流の時の受光量の変化分がΔVs1であることを記憶す
る。
【0030】次に、磁場切換手段16はソレノイドコイ
ル4に流す電流の中央値を切り換えて、1.0Aと出力
する。この時、ソレノイドコイル4に流れる電流は0.
9Aから1.1Aの範囲で周期Tの正弦波となる。同様
にして、受光量換算手段19は受光素子7の受光量の変
化分ΔVs2を算出し、濃度換算手段22に出力する。
濃度換算手段22は1.0Aの電流の時の受光量の変化
分がΔVs2であることを記憶する。
【0031】更に、濃度換算手段22は0.5Aの時の
受光量変化分ΔVs1と1.0Aの時の受光量変化分Δ
Vs2の2点を結ぶ直線より、受光量変化分が0となる
電流値を算出する。この算出された電流値に基づき被測
定尿の糖濃度を算出する。この電流値と糖濃度の関係は
比例するもので、予め糖濃度既知の溶液で実験的に求め
た関係式により算出できる。
【0032】図2において、受光素子(フォトダイオー
ド)7は受光量に比例した電流を流すものであり、オペ
アンプ23、抵抗器24で構成した電流電圧変換回路で
電流を電圧出力に変換する。この電圧出力を、抵抗器2
5、26とコンデンサ27、28とオペアンプ29で構
成した増幅回路13で増幅し、コンピュータ8に入力し
ている。増幅率は抵抗器25と26で決まるものであ
り、そこにコンデンサ27、28を接続したことで増幅
回路13にバンドパスフィルタ特性を持たせることがで
き、変調周期以外の周期の不要なノイズ成分を除去する
ことができる。
【0033】図3、図4によりタイマー17、磁場変調
手段18、受光量換算手段19の動作を説明する。受光
量の変化分の測定を開始すると、タイマー17からの指
示により磁場変調手段18は一定周期Tの正弦波でソレ
ノイドコイル4に流れる電流を変調する。例えば電流を
−0.1Aから+0.1Aの範囲で変化させるには、磁
場変調手段18は(1)式で示す演算を行う。
【0034】 ΔI=0.1×sin{2π×(j/2n)} (1) (1)式において、ΔIは変調電流、jは1から2nの
範囲で繰り返しカウントされ、タイマー17からT/2
n時間経過の信号を受ける毎にカウントアップするカウ
ンタである。例えば0.5Aを中心に0.4Aから0.
6Aの範囲で電流を変化させる場合であれば、D/A変
換手段15は磁場切換手段16から中央値の0.5Aを
入力し、磁場変調手段18から(1)式のΔIを入力し
てそれを加算し、相当するアナログ電圧として出力す
る。
【0035】このときの受光素子7から増幅回路13を
介した電圧波形は図4のようになる。
【0036】受光量換算手段19はこのコイル電流の変
調によって生じる受光素子7の受光量の変化分を測定す
る。タイマー17はT/2n時間毎にA/D変換手段1
4に指示し、A/D変換手段14はデジタル値V1、V
2、V3、・・・、Vn、Vn+1、・・・、V2nを
回帰2次曲線算出手段20に出力する。
【0037】回帰2次曲線算出手段20はまず、磁場変
調手段18の変調周期の1/2周期のデジタル値、V
1、V2、V3、・・・、Vnを通る回帰2次曲線の2
次の係数a2、1次の係数a1、0次の係数a0を最小
二乗法により求め、回帰2次曲線(2)式を算出する。
すなわち、図3に示すように、総測定回数n、1〜nの
総和であるΣj、1〜nの2乗和であるΣj2、1〜n
の3乗和であるΣj3、1〜nの4乗和であるΣj4、V
1〜Vnの総和であるΣVa、n個のデジタル値(V1
〜Vn)とそれぞれに対応する測定回数(1〜n)との
積の総和(V1×1+V2×2+・・・+Vn×n)で
あるΣjVa、n個のデジタル値(V1〜Vn)とそれ
ぞれに対応する測定回数の2乗(12〜n2)との積の総
和(V1×12+V2×22+・・・+Vn×n2)であ
るΣj2Vaを基に3元連立方程式を解くことにより回
帰2次曲線を算出でき、算出された2次曲線はn個のデ
ジタル値に対して偏差の2乗和が最小となる式である。
(2)式においてjは測定回数、Va(j)はj番目の
測定のおける回帰2次曲線上の値を示す。
【0038】 Va(j)=a2×j2+a1×j+a0 (2) そして、極値算出手段21が回帰2次曲線(2)式の極
値Kaを算出する。
【0039】同様に、回帰2次曲線算出手段20は磁場
変調手段18の変調周期の次の1/2周期のデジタル
値、Vn+1、Vn+2、Vn+3、・・・、V2nを
通る回帰2次曲線の2次の係数b2、1次の係数b1、
0次の係数b0を最小二乗法により求め、回帰2次曲線
(3)式を算出する。
【0040】 Vb(j)=b2×j2+b1×j+b0 (3) そして、極値算出手段21が回帰2次曲線(3)式の極
値Kbを算出する。
【0041】受光量換算手段19は磁場変調手段18の
変調周期の1/2周期における回帰2次曲線の極値Ka
と、次の1/2周期における回帰2次曲線の極値Kbの
差を受光量の変化分ΔVs1として算出する。
【0042】従って本実施例によると、回帰2次曲線算
出手段20は磁場変調手段18の変調周期の1/2周期
毎に、A/D変換手段14の出力となるデジタル値から
回帰2次曲線を最小2乗法により算出し、極値算出手段
21が1/2周期毎の極値を算出し、受光量換算手段1
9が1/2周期毎の極値の差を算出するのでノイズ成分
がキャンセルされ、受光量の変化分はノイズの影響をほ
とんど受けず、濃度換算手段22は被測定尿の旋光性物
質濃度を正確に換算することができる。
【0043】また増幅回路13を適切に設計すれば、位
相のずれの影響もなくすことができ、移相器の調整は不
要となり待ち時間なしに短時間で受光量の変化分を算出
できる。
【0044】そしてタイマー17、受光量換算手段19
など主要な部分は全てコンピュータ8のプログラムで実
現できるものであり、簡単な構成で実現できる。
【0045】(実施例2)次に実施例2の発明を図5〜
図7を用いて説明する。図5は本発明の尿検査装置の構
成ブロック図であり、図6は受光量換算手段の動作を説
明するフローチャートであり、図7は受光手段の出力信
号の変化を示す特性図である。実施例1と同様の構成要
素には同一番号を付し、説明を省略する。
【0046】図5において、実施例1と異なるのは極値
算出手段21の代わりに、回帰2次曲線算出手段20に
よって算出された回帰2次曲線に所定の値を代入して回
帰2次曲線上の1点の値を算出する代入演算手段30を
用いた点である。
【0047】図6、図7により受光量換算手段19の動
作を説明する。回帰2次曲線算出手段20は第1の実施
例と同様にして、磁場変調手段18の変調周期の1/2
周期のデジタル値、V1、V2、V3、・・・、Vnを
通る回帰2次曲線(2)式と、次の1/2周期のデジタ
ル値、Vn+1、Vn+2、Vn+3、・・・、V2n
を通る回帰2次曲線(3)式を算出する。代入演算手段
30は、算出された回帰2次曲線(2)式にj=kを、
(3)式にj=k+nを代入して演算を行い、Va
(k)、Vb(k+n)の値を算出する。ここでkは、
受光手段12及び増幅回路13の特性により設計上出力
がピーク値となる時間により予め定めた定数である。従
ってVa(k)は時間ta=(k−1)×(T/2n)
における回帰2次曲線上の値であり、Vb(k+n)は
時間tb=(k+n−1)×(T/2n)=ta+T/
2における回帰2次曲線上の値である。
【0048】受光量換算手段19は磁場変調手段18の
変調周期の1/2周期における代入演算手段30の出力
Va(k)と、次の1/2周期における代入演算手段の
出力Vb(k+n)との差を受光量の変化分ΔVs1と
して算出する。
【0049】従って本実施例によると、回帰2次曲線算
出手段20は磁場変調手段18の変調周期の1/2周期
毎に、A/D変換手段14の出力となるデジタル値から
回帰2次曲線を最小2乗法により算出し、代入演算手段
30がそれぞれの回帰2次曲線に所定の値を代入して回
帰2次曲線上の1点の値を算出し、受光量換算手段19
が1/2周期毎の代入演算手段30の出力の差を算出す
るのでノイズ成分がキャンセルされ、受光量の変化分は
ノイズの影響をほとんど受けず、濃度換算手段22は被
測定尿の旋光性物質濃度を正確に換算することができ
る。
【0050】また増幅回路13を適切に設計すれば、位
相のずれの影響もなくすことができ、移相器の調整は不
要となり、待ち時間なしに短時間で受光量の変化分を算
出できる。そしてタイマー17、受光量換算手段19な
ど主要な部分は全てコンピュータ8のプログラムで実現
できるものであり、簡単な構成で実現できる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明の尿検査装置
は以下の効果を有する。
【0052】本発明の請求項1にかかる尿検査装置によ
れば、受光手段の出力はA/D変換手段により変調周期
内に複数回アナログ値からデジタル値に変換され、回帰
2次曲線算出手段が磁場変調手段の変調周期の1/2周
期毎の複数個のデジタル値の回帰2次曲線を算出し、受
光量換算手段が回帰2次曲線を基に受光手段の受光量の
変化分を換算し、濃度換算手段が複数段階の磁場におけ
る受光量換算手段の出力に基づき被測定尿の旋光性物質
濃度を換算するので、ロックインアンプのような複雑な
構成は不要であり、簡易な構成にでき、また待ち時間を
不要にして検査時間を短縮することができる。
【0053】本発明の請求項2にかかる尿検査装置によ
れば、極値算出手段が回帰2次曲線の極値を算出し、受
光量換算手段は磁場変調手段の変調周期の1/2周期の
極値と次の1/2周期の極値の差を算出するので、簡易
な構成で検査時間を短縮し、ノイズ等の影響を受けにく
い高精度な測定が可能となる。
【0054】本発明の請求項3にかかる尿検査装置によ
れば、代入演算手段が回帰2次曲線に所定の値を代入
し、回帰2次曲線上の1点の値を出力し、磁場変調手段
の変調周期の1/2周期の代入演算手段の出力と次の1
/2周期の代入演算手段の出力の差を算出するので、簡
易な構成で検査時間を短縮し、ノイズ等の影響を受けに
くい高精度な測定が可能となる。
【0055】本発明の請求項4にかかる尿検査装置によ
れば、増幅回路が受光手段の微小出力を増幅し、A/D
変換手段が増幅されたアナログ出力値をデジタル値に変
換するので、マイクロコンピュータ内蔵のA/D変換手
段のような汎用的なA/D変換手段を使用して、簡易な
構成で検査時間を短縮し、ノイズ等の影響を受けにくい
高精度な測定が可能となる。
【0056】本発明の請求項5にかかる尿検査装置によ
れば、増幅回路はバンドパスフィルタ特性を持っている
ので、簡易な構成で、A/D変換手段に入力する前に不
要なノイズ成分を除去することができ、簡易な構成で検
査時間を短縮し、ノイズ等の影響を受けにくい高精度な
測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における尿検査装置の構成ブ
ロック図
【図2】同尿検査装置の受光手段の信号を処理する電気
回路図
【図3】同尿検査装置の受光量換算手段の動作を説明す
るフローチャート
【図4】同尿検査装置の受光手段の出力信号の変化を示
す特性図
【図5】本発明の実施例2における尿検査装置の構成ブ
ロック図
【図6】同尿検査装置の受光量換算手段の動作を説明す
るフローチャート
【図7】同尿検査装置の受光手段の出力信号の変化を示
す特性図
【図8】従来の尿検査装置の構成ブロック図
【符号の説明】
4 磁場印加手段 11 発光手段 12 受光手段 13 増幅回路 14 A/D変換手段 16 磁場切換手段 18 磁場変調手段 19 受光量換算手段 20 回帰2次曲線算出手段 21 極値算出手段 22 濃度換算手段 30 代入演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三木 匡 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 宮地 寿明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2G045 AA16 CB03 DA30 DA36 FA11 FA36 GC30 JA01 JA07 2G059 AA01 BB13 CC16 DD15 EE01 GG04 GG06 KK01 MM01 MM02 MM04 MM09 MM10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定尿に特定方向の偏光成分の光を投射
    する発光手段と、前記被測定尿を透過した光のうち特定
    方向の偏光成分の光を受光する受光手段と、前記発光手
    段から前記受光手段に至る光路に磁場を印加する磁場印
    加手段と、前記磁場印加手段により印加する磁場を複数
    段階で切り換える磁場切換手段と、前記磁場印加手段に
    より印加する磁場に特定周期の変調信号を重畳させる磁
    場変調手段と、前記受光手段の出力となるアナログ値を
    前記磁場変調手段の変調周期内に複数回デジタル値に変
    換するA/D変換手段と、前記A/D変換手段の出力と
    なるデジタル値を基に前記受光手段の受光量の変化分を
    換算する受光量換算手段と、複数段階の磁場における前
    記受光量換算手段の出力に基づき前記被測定尿の旋光性
    物質濃度を換算する濃度換算手段とを備え、前記受光量
    換算手段は前記磁場変調手段の変調周期の1/2周期毎
    の複数個のデジタル値の回帰2次曲線を算出する回帰2
    次曲線算出手段を備えた尿検査装置。
  2. 【請求項2】受光量換算手段は回帰2次曲線の極値を算
    出する極値算出手段を備え、磁場変調手段の変調周期の
    1/2周期の極値と次の1/2周期の極値の差を算出す
    る請求項1記載の尿検査装置。
  3. 【請求項3】受光量換算手段は回帰2次曲線に所定の値
    を代入し前記回帰2次曲線上の1点の値を出力する代入
    演算手段を備え、磁場変調手段の変調周期の1/2周期
    の前記代入演算手段の出力と次の1/2周期の前記代入
    演算手段の出力の差を算出する請求項1記載の尿検査装
    置。
  4. 【請求項4】受光手段の出力を増幅する増幅回路を設
    け、前記増幅回路の出力となるアナログ値をA/D変換
    手段に入力する請求項1乃至3のいずれか1項記載の尿
    検査装置。
  5. 【請求項5】増幅回路はバンドパスフィルタ特性を有す
    る請求項4記載の尿検査装置。
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