JP2000258338A - 尿検査装置 - Google Patents

尿検査装置

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JP2000258338A
JP2000258338A JP5977199A JP5977199A JP2000258338A JP 2000258338 A JP2000258338 A JP 2000258338A JP 5977199 A JP5977199 A JP 5977199A JP 5977199 A JP5977199 A JP 5977199A JP 2000258338 A JP2000258338 A JP 2000258338A
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JP
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light
urine
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Withdrawn
Application number
JP5977199A
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English (en)
Inventor
Hirohisa Imai
博久 今井
Tadashi Miki
匡 三木
Sanenori Ueda
実紀 上田
Hisaaki Miyaji
寿明 宮地
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 尿に含まれる糖、蛋白質等の旋光性物質濃度
の検査を簡易な構成で検査時間を短縮し、ノイズ等の影
響を受けずに信頼性の高い濃度検出を行なう。 【解決手段】 発光手段11から受光手段12に至る光
路には磁場印加手段4により磁場が印加される。この印
加される磁場は磁場切換手段16によって複数段階に切
り換えられるものであり、また磁場変調手段18により
特定周期の変調信号が重畳されている。受光手段12の
出力はA/D変換手段14により変調周期内に複数回デ
ジタル値に変換され、複数個の累積記憶手段19がA/
D変換手段14の出力となるデジタル値を磁場変調手段
の変調周期に同期して累積加算し、受光量換算手段21
が複数個の累積記憶手段の記憶値を基に受光量の変化分
を換算し、濃度換算手段22が被測定尿の旋光性物質濃
度を換算する構成で、簡易に短時間でノイズ等の影響を
受けずに信頼性の高い濃度検出を行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人をはじめとする動
物から採取した尿を検査する尿検査装置に関し、特に
糖、蛋白質等の旋光性物質濃度を検査する装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、健康状態の監視や診断するた
めの指標として尿検査を行われている。一般的な尿検査
の方法としては試薬を含浸した試験紙を尿に浸し、その
呈色反応を目視または分光測定器によって測定する方法
が一般的であった。近年では、こうした尿検査方法に加
えて、試験紙のような消耗品が不要な方式として、尿に
光を照射してその変化量から尿糖や尿蛋白を検出する旋
光原理を用いた光方式が提案されている。
【0003】この種の旋光原理を用いた尿検査装置は、
特開平9−145605号公報に示すものがある。図1
1において1は光源で、2は偏光子で、紙面に平行な偏
光成分のみを透過する。3は被測定尿を保持するガラス
製のサンプルセル、4はサンプルセル3の周囲に巻かれ
たソレノイドコイルで、サンプルセル3とこれに保持さ
れた被測定尿に磁場を印加する。5はソレノイドコイル
4に電流を流す電流源、6は検光子で紙面に垂直な偏光
成分のみを透過するように配置している。7は検光子6
を透過した光を検知する光センサで、8は電流源5に指
令信号を発しかつ光センサ7の出力信号を記録解析する
コンピュータである。
【0004】9は信号発生器で、振動変調信号を振動変
調電流信号に変換してコンピュータ8から指令された掃
引された掃引電流に重畳し、これをソレノイドコイル3
に供給する。10はロックインアンプで、信号発生器9
の振動変調信号を参照信号として、光センサ7の出力信
号を位相敏感検波する。
【0005】この構成において、コンピュータ8が電流
源5に流す電流を例えば−1.5〜1.5Aまで掃引す
る。被測定尿に旋光性を示す成分がなければ、電流0の
ときにロックインアンプの出力も0となるが、被測定尿
に糖のような旋光性を示す成分があると、ロックインア
ンプの出力が0となるときの電流が0からずれる。これ
は旋光性を示す糖成分により発生した旋光角度に対し
て、逆方向の旋光を発生させる磁場を作るためにソレノ
イドコイル4に電流を流すことでロックインアンプの出
力が0となったからである。即ち、ロックインアンプの
出力が0となる電流から被測定尿の旋光角度、さらに旋
光角度から糖濃度を算出することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の尿検査装置ではロックインアンプを必要としていて構
成が複雑という課題がある。一般にロックインアンプ
は、被検出信号と参照信号を入力とし、参照信号から移
相器を介して被検出信号と位相を同期させた信号を作
り、この移相器の出力信号と被検出信号を乗算器で乗算
して積分器を介して出力するという複雑な構成をしてい
るものである。
【0007】しかも、ロックインアンプにおいては移相
器が重要な構成要素であり、積分器の出力を確認しなが
ら移相量を調整するフィードバックを行うもので、検出
に時間を要する。即ち、一般には積分器の出力が0とな
る移相量を見つけだすフィードバックを行い、その後そ
の移相量から90度ずらせた移相量に切り換えて正規の
信号出力を行うものであり、この移相量の調整中はロッ
クインアンプの出力は採用できず、待時間が必要で、そ
の分だけ検出に時間を要するという課題もある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、被測定尿に特定方向の偏光成分の光を投射
する発光手段と、前記被測定尿を透過した光のうち特定
方向の偏光成分の光を受光する受光手段と、前記発光手
段から前記受光手段に至る光路に磁場を印加する磁場印
加手段と、前記磁場印加手段により印加する磁場を複数
段階で切り換える磁場切換手段と、前記磁場印加手段に
より印加する磁場に特定周期の変調信号を重畳させる磁
場変調手段と、前記受光手段の出力となるアナログ値を
前記磁場変調手段の変調周期内に複数回デジタル値に変
換するA/D変換手段と、前記A/D変換手段の出力と
なるデジタル値を前記磁場変調手段の変調周期に同期し
て累積加算する複数個の累積記憶手段と、前記磁場変調
手段の変調周期の整数倍の期間における前記複数個の累
積記憶手段の記憶値を基に前記受光手段の受光量の変化
分を換算する受光量換算手段と、複数段階の磁場におけ
る前記受光量換算手段の出力に基づき前記被測定尿の旋
光性物質濃度を換算する濃度換算手段を備えた構成とし
た。
【0009】上記発明によれば、発光手段から受光手段
に至る光路には磁場印加手段により磁場が印加される。
この印加される磁場は磁場切換手段によって複数段階に
切り換えられるものであり、また磁場変調手段により特
定周期の変調信号が重畳されているものである。受光手
段の出力はA/D変換手段により変調周期内に複数回ア
ナログ値からデジタル値に変換され、複数個の累積記憶
手段がA/D変換手段の出力となるデジタル値を磁場変
調手段の変調周期に同期して累積加算し、受光量換算手
段が磁場変調手段の変調周期の整数倍の期間における複
数個の累積記憶手段の記憶値を基に受光量の変化分を換
算し、濃度換算手段が複数段階の磁場における受光量換
算手段の出力に基づき被測定尿の旋光性物質濃度を換算
するので、ロックインアンプのような複雑な構成は不要
であり、簡易な構成にでき、また待ち時間を不要にして
検査時間を短縮することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかる尿検査
装置は、被測定尿に特定方向の偏光成分の光を投射する
発光手段と、前記被測定尿を透過した光のうち特定方向
の偏光成分の光を受光する受光手段と、前記発光手段か
ら前記受光手段に至る光路に磁場を印加する磁場印加手
段と、前記磁場印加手段により印加する磁場を複数段階
で切り換える磁場切換手段と、前記磁場印加手段により
印加する磁場に特定周期の変調信号を重畳させる磁場変
調手段と、前記受光手段の出力となるアナログ値を前記
磁場変調手段の変調周期内に複数回デジタル値に変換す
るA/D変換手段と、前記A/D変換手段の出力となる
デジタル値を前記磁場変調手段の変調周期に同期して累
積加算する複数個の累積記憶手段と、前記磁場変調手段
の変調周期の整数倍の期間における前記複数個の累積記
憶手段の記憶値を基に前記受光手段の受光量の変化分を
換算する受光量換算手段と、複数段階の磁場における前
記受光量換算手段の出力に基づき前記被測定尿の旋光性
物質濃度を換算する濃度換算手段を備えたものである。
【0011】そして発光手段から受光手段に至る光路に
は磁場印加手段により磁場が印加される。この印加され
る磁場は磁場切換手段によって複数段階に切り換えられ
るものであり、また磁場変調手段により特定周期の変調
信号が重畳されているものである。受光手段の出力はA
/D変換手段により変調周期内に複数回アナログ値から
デジタル値に変換され、複数個の累積記憶手段がA/D
変換手段の出力となるデジタル値を磁場変調手段の変調
周期に同期して累積加算し、受光量換算手段が磁場変調
手段の変調周期の整数倍の期間における複数個の累積記
憶手段の記憶値を基に受光量の変化分を換算し、濃度換
算手段が複数段階の磁場における受光量換算手段の出力
に基づき被測定尿の旋光性物質濃度を換算するので、ロ
ックインアンプのような複雑な構成は不要であり、簡易
な構成にでき、また待ち時間を不要にして検査時間を短
縮することができる。
【0012】本発明の請求項2にかかる尿検査装置は、
受光量換算手段は、複数個の累積記憶手段の記憶値の最
大値と最小値の差を算出する構成としたものである。
【0013】そして受光量換算手段は、複数個の累積記
憶手段の記憶値の最大値と最小値の差を算出するので、
簡易な構成で検査時間を短縮し、ノイズ等の影響を受け
にくい高精度な測定が可能となる。
【0014】本発明の請求項3にかかる尿検査装置は、
受光量換算手段は、複数個の累積記憶手段の記憶値の平
均値と、前記累積記憶手段の各記憶値と平均値との偏差
の総和を算出する構成としたものである。
【0015】そして、受光量換算手段は、複数個の累積
記憶手段の記憶値の平均値と、前記累積記憶手段の各記
憶値と平均値との偏差の総和を算出するので、簡易な構
成で検査時間を短縮し、ノイズ等の影響を受けにくい高
精度な測定が可能となる。
【0016】本発明の請求項4にかかる尿検査装置は、
受光量換算手段は、複数個の累積記憶手段の記憶値の標
準偏差値を算出する構成としたものである。
【0017】そして、受光量換算手段は、複数個の累積
記憶手段の記憶値の標準偏差値を算出するので、簡易な
構成で検査時間を短縮し、ノイズ等の影響を受けにくい
高精度な測定が可能となる。
【0018】本発明の請求項5にかかる尿検査装置は、
受光量換算手段は、n個の累積記憶手段を時系列に並べ
j番目の累積記憶手段の記憶値とj+n/2番目の累積
記憶手段の記憶値の差の絶対値を1番目からn/2番目
までの総和を算出する構成としたものである。
【0019】そして、受光量換算手段は、n個の累積記
憶手段を時系列に並べj番目の累積記憶手段の記憶値と
j+n/2番目の累積記憶手段の記憶値の差の絶対値を
1番目からn/2番目までの総和を算出するので、簡易
な構成で検査時間を短縮し、ノイズ等の影響で特に変調
周波数の偶数倍の高調波による影響を受けにくい高精度
な測定が可能となる。
【0020】本発明の請求項6にかかる尿検査装置は、
受光量換算手段は、変調周期内にA/D変換を行う回数
であるnを偶数とした構成としたものである。
【0021】そして、nを偶数にすることにより、無駄
なA/D変換を行うことなく、簡易な構成で検査時間を
短縮し、ノイズ等の影響で特に変調周波数の偶数倍の高
調波による影響を受けにくい高精度な測定が可能とな
る。
【0022】本発明の請求項7にかかる尿検査装置は、
受光手段の出力を増幅する増幅回路を設け、前記増幅回
路の出力となるアナログ値をA/D変換手段に入力する
構成としたものである。
【0023】そして増幅回路が受光手段の微小出力を増
幅し、A/D変換手段が増幅されたアナログ出力値をデ
ジタル値に変換するので、マイクロコンピュータ内蔵の
A/D変換手段のような汎用的なA/D変換手段を使用
して、簡易な構成で検査時間を短縮し、ノイズ等の影響
を受けにくい高精度な測定が可能となる。
【0024】本発明の請求項8にかかる尿検査装置は、
増幅回路はバンドパスフィルタ特性を有する構成とした
ものである。
【0025】そして増幅回路はバンドパスフィルタ特性
を持っているので、簡易的な構成で、A/D変換手段に
入力する前に不要なノイズ成分を概ね除去することがで
き、簡易な構成で検査時間を短縮し、ノイズ等の影響を
受けにくい高精度な測定が可能となる。
【0026】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の実施例1を図1
〜図6を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の
実施例を示す尿検査装置の構成ブロック図である。図2
は受光手段の信号を増幅する増幅回路の電気回路図であ
る。また図3は累積記憶手段の記憶手順を示すフローチ
ャートである。また図4は受光手段の出力信号の変化を
示す特性図である。また図5は累積記憶手段に記憶され
る記憶値の特性図である。また図6は受光量換算手段の
動作を説明するフローチャートである。
【0027】図1において前記した従来例と同様の機能
を持つ部品には同一番号を付す。図1において11は特
定方向の偏光成分のみを投射する発光手段で、光を投射
する発光素子1と、紙面に平行な偏光成分の光のみを透
過させる偏光子2により構成している。12は特定の方
向の偏光成分のみを受光する受光手段で、紙面に垂直な
方向の偏光成分のみを透過させる検光子6と、受光素子
7により構成している。発光手段11から受光手段12
に至る光路にはガラス製のサンプルセル3を配置し、そ
の内部には被測定尿を封入している。またサンプルセル
3の周囲には光路に磁場を印加する磁場印加手段として
ソレノイドコイル4を巻いている。5はソレノイドコイ
ル4に電流を流す電流源であり光路に形成される磁場は
ソレノイドコイル4に流れる電流に比例する。13は増
幅回路で受光素子7の出力電気信号を増幅する回路であ
る。8はコンピュータでA/D変換手段14、D/A変
換手段15を内蔵した汎用的な1チップマイクロコンピ
ュータで、電流源5に出力を発しソレノイドコイル4を
制御するとともに、増幅回路13の出力に基づき被測定
尿の糖濃度を換算するものである。
【0028】16は磁場切換手段でソレノイドコイル4
に流す電流の中央値を例えば0.5Aと1.0Aの2段
階で切り換える数値をD/A変換手段15に出力するも
ので、例えばまず0.5Aを流す数値を出力する。17
はタイマーで磁場を変調する特定の変調周期Tより十分
短く、且つ変調周期Tの整数分の1の時間であるT/n
時間毎に時間経過信号を出力する。18は磁場変調手段
でタイマー17から入力するT/n時間毎の信号に基づ
き、変調周期Tの変調信号を数値演算しD/A変換手段
15に出力する。例えば三角関数を用いソレノイドコイ
ル4に流す電流を+0.1Aから−0.1Aの振幅で周
期Tとなる正弦波を演算する。D/A変換手段15は磁
場切換手段16と磁場変調手段18から入力する数値を
加算し、相当するアナログ電圧値として出力する。電流
源5はD/A変換手段15から出力される電圧から電流
に変換し、ソレノイドコイル4に電流を流す。この例の
場合では0.4Aから0.6Aの範囲で周期Tの正弦波
となる電流がソレノイドコイル4を流れる。
【0029】またタイマー17はT/n時間毎にA/D
変換手段14に信号を発し、A/D変換手段14はタイ
マー17からの信号に応じT/n時間毎に増幅回路13
で増幅した受光素子7の出力信号をデジタル化する。1
9は累積記憶手段で、第1記憶部19の(1)、第2記憶
部19の(2)、・・・、第n記憶部19の(n)により構成
し、A/D変換手段14の出力電圧のデジタル値を順次
各記憶部に累積加算する。この累積加算する記憶部の場
所を管理するのがポインタ20であり、変調周期T内で
最初のA/D変換手段14の出力のデジタル値を第1記
憶部19の(1)に加算し、2番目の出力のデジタル値を
第2記憶部19の(2)に加算し、最後のn番目の出力の
デジタル値を第n記憶部19の(n)に加算するように管
理する。
【0030】21は受光量換算手段で累積記憶手段19
の記憶値に基づき変調周期T内における受光素子7の受
光量の変化分を換算するもので、累積記憶手段19の各
記憶部の記憶値の中から最大値と最小値を抽出しその差
ΔVs1を算出し、濃度換算手段22に出力する。濃度
換算手段22は磁場切換手段16と受光量換算手段21
からの入力信号によりこの場合0.5Aの電流の時の受
光量の変化分がΔVs1であることを記憶する。
【0031】次に、磁場切換手段16はソレノイドコイ
ル4に流す電流の中央値を切り換えて、1.0Aと出力
する。この時、ソレノイドコイル4に流れる電流は0.
9Aから1.1Aの範囲で周期Tの正弦波となる。同様
にして、受光量換算手段21は受光素子7の受光量の変
化分ΔVs2を算出し、濃度換算手段22に出力する。
濃度換算手段22は1.0Aの電流の時の受光量の変化
分がΔVs2であることを記憶する。
【0032】更に、濃度換算手段22は0.5Aの時の
受光量変化分ΔVs1と1.0Aの時の受光量変化分Δ
Vs2の2点を結ぶ直線より、受光量変化分が0となる
電流値を算出する。この算出された電流値に基づき被測
定尿の糖濃度を算出する。この電流値と糖濃度の関係は
比例するもので、予め糖濃度既知の溶液で実験的に求め
た関係式により算出できる。
【0033】図2において、受光素子7はフォトダイオ
ードで受光量に比例した電流を流すものであり、オペア
ンプ23、抵抗器24で構成した電流電圧変換回路で電
圧出力に変換する。その電圧出力は、抵抗器25、26
とコンデンサ27、28とオペアンプ29で構成した増
幅回路で増幅し、マイクロコンピュータ8に入力してい
る。増幅率は抵抗器25と26で決まるものであり、そ
こにコンデンサ27、28を接続したことで増幅回路に
バンドパスフィルタ特性を持たせることができ、変調周
期以外の周期の不要なノイズ成分を概略除去することが
できる。
【0034】図3、図4、図5によりタイマー17、磁
場変調手段18、累積記憶手段19、ポインタ20の動
作を説明する。受光量の変化分を測定する前に、まず初
期設定として、累積記憶手段19の各記憶部の記憶値Σ
V1、ΣV2、・・・、ΣVnに全て0を代入する。受
光量変化分の測定を開始すると、タイマー17からの指
示により磁場変調手段18は一定周期Tの正弦波でソレ
ノイドコイル4に流れる電流を変調する。例えば電流を
−0.1Aから+0.1Aの範囲で変化させるには、磁
場変調手段18は(1)式で示す演算を行う。
【0035】 ΔI=0.1 * sin{2π * (j/n)} (1) (1)式において、ΔIは変調電流、jは1からnの範
囲で繰り返しカウントされ、タイマー17からT/n時
間経過の信号を受ける毎にカウントアップするカウンタ
である。例えば0.5Aを中心に0.4Aから0.6A
の範囲で電流を変化させる場合であれば、D/A変換手
段15は磁場切換手段16から中央値の0.5Aを入力
し、磁場変調手段18から(1)式のΔIを入力してそ
れを加算し、相当するアナログ電圧として出力する。
【0036】このときの受光素子7から増幅回路13を
介した電圧波形は図4のようになる。周期Tで変動する
電圧波形が磁場の変調による受光量の変化による本来の
波形であり、それ以外の周期で変動するのはノイズ成分
である。このノイズ成分を除去し、周期Tで変動する本
来の受光量の変化による波形を得るために累積記憶手段
19が動作する。
【0037】受光量変化分の測定中に磁場の変調はm回
行う。その1回の変調の中でn回A/D変換手段14が
増幅回路13の出力電圧をデジタル値に変換する。1回
目の変調における最初にA/D変換手段14から得られ
るデジタル値をV11とする。ポインタ20は累積記憶
手段19の第1記憶部19の(1)を指示し、第1記憶部
19の(1)はΣV1にV11を加算して記憶する。以
降、タイマー17はT/n時間毎にA/D変換手段14
に指示し、A/D変換手段14はV12、V13、・・
・、V1nを順次デジタル値として得る。ポインタ20
はタイマー17がA/D変換手段14に指示を送る毎
に、累積記憶手段19に指示する記憶部を順送りしてΣ
VjにV1jを加算し、ΣVnにVnを加算する。
【0038】この操作をm回繰り返す。即ちi回目の変
調の時にはΣV1にVi1を加算し、ΣV2にVi2、
ΣV3にVi3、・・・、ΣVjにVij、・・・、Σ
VnにVinを加算する。最後のm回目の変調の時に
は、ΣV1にVm1を加算し、ΣV2にVm2、ΣV3
にVm3、・・・、ΣVjにVmj、・・・、ΣVnに
Vmnを加算する。この結果、累積記憶手段19の各記
憶部には(2の1)〜(2のn)式の結果が得られる。
【0039】 ΣV1=V11+V21+ ・・・ +Vm1 (2の1) ΣV2=V12+V22+ ・・・ +Vm2 (2の2) ・・・・・・・ ΣVn=V1n+V2n+ ・・・ +Vmn (2のn) 累積記憶手段19の各記憶部には一定周期T毎に出力電
圧のデジタル値が加算されていくので、ランダムに発生
するノイズ成分は相殺され図5に示すように、周期Tで
変動する本来の受光量の変化分による正弦波形に近い結
果が得られる。変調回数mは多いほどノイズ成分は相殺
され除去されやすい。ノイズ成分の中で最も影響の強い
周期の整数倍の時間と、計測に要する時間m×Tを一致
させるようにすれば、少ない時間でノイズ除去効果を得
ることができる。例えば商用電源がノイズ源であれば、
50Hzなら20msecの整数倍、60Hzなら16.7msec
の整数倍、50Hz、60Hz共用なら100msecの整数倍
とm×Tが一致するようにする。例えば周期Tが30ms
ecであれば、mは10回とすることが望ましい。もちろ
ん10回の整数倍の20回、30回、・・・と回数を増
やせばよりノイズ除去効果が上がる。
【0040】この累積記憶手段19の各記憶部の記憶値
ΣV1、ΣV2、・・・、ΣVnを基に受光量の変化分
を算出する受光量換算手段21の動作を、図6のフロー
チャートにより説明する。受光量換算手段21はまず最
大値Vmaxと最小値Vminに初期値としてΣV1を代入す
る。次にΣV2からΣVnまで順に最大値Vmax、最小
値Vminとの比較を繰り返す。ΣVjが最大値Vmaxより
大きければVmaxにΣVjを代入し、ΣVjが最小値Vm
inより小さければVminにΣVjを代入する。この結果
Vmax、VminにはΣV1〜ΣVnの最大値と最小値が代
入されることになる。次にこの最大値Vmaxと最小値Vm
inの差を受光量の変化分ΔVsとして算出する。
【0041】本発明の実施例1によれば、累積記憶手段
19には複数個の記憶部があり、A/D変換手段14は
磁場の変調周期内に複数回受光素子7の出力をデジタル
値に変換して、磁場の変調周期に同期して各記憶部に累
積加算しているので、各記憶部の記憶値はノイズ成分が
相殺され、受光量の変化分による本来の出力をほぼ再現
できる。受光量換算手段21は、この各記憶部の記憶値
の中から最大値、最小値を抽出し、それを基に受光量の
変化分を換算しているので、ノイズの影響はほとんど受
けず、また増幅回路13の応答時定数のばらつきによる
位相のずれの影響も受けることがないので、移相器のよ
うな調整は不要であり待ち時間なしに短時間で受光量の
変化分を算出できる。そしてタイマー17、累積記憶手
段19、受光量換算手段21など主要な部分は全てマイ
クロコンピュータ8のプログラムで実現できるものであ
り、簡単な構成で実現できるものである。
【0042】なお累積記憶手段19の各記憶部はA/D
変換手段14から得られたデジタル値を全て累積するも
のとしたが、例えば得られたデジタル値の中から最大値
と最小値を除外しても良く、処理はやや煩雑になるがノ
イズによる異常値がある場合にはそれが除外でき、更に
ノイズの影響を除去できる効果がある。
【0043】(実施例2)次に本発明の実施例2を図7
〜8を用いて説明する。図7は累積記憶手段に記憶され
る記憶値の特性図である。また図8は受光量換算手段の
動作を説明するフローチャートである。
【0044】受光量換算手段21は実施例1で説明した
累積記憶手段19の各記憶部に記憶された記憶値ΣV
1、ΣV2、・・・、ΣVnの平均値を算出し、更に累
積記憶手段19の各記憶部の記憶値と平均値との偏差の
絶対値の総和を受光量変化分ΔVsとして算出するもの
である。ここで算出されるΔVsは図7に示す斜線部の
面積を算出することと等価であり、この面積は受光量の
変化分である振幅に比例するものである。
【0045】図8により受光量換算手段21の動作を説
明する。まず累積記憶手段19の各記憶部の記憶値の総
和を算出する。そのためにまず記憶値総和であるΣΣV
に0を代入し、ΣV1からΣVnまで順次ΣΣVに加算
していく。次に記憶値総和ΣΣVをnで除算して平均値
EΣVを算出する。次に偏差総和ΔVsに初期値として
0を代入する。次に累積記憶手段19の各記憶部の記憶
値ΣV1からΣVnと平均値EΣVとの偏差の絶対値を
順次算出し、偏差総和ΔVsに順次加算する。この結
果、受光量換算手段は(3)式に示す結果を得ることと
なる。
【0046】 ΔVs=|ΣV1−EΣV| + |ΣV2−EΣV| + ・・・ + |ΣVn−EΣV| (3) 本発明の実施例2によれば、受光量換算手段21は、累
積記憶手段19の各記憶部の記憶値を用いて各記憶値と
平均値の偏差の絶対値の総和を受光量の変化分ΔVsと
して算出しているので、実施例1と同様にノイズの影響
はほとんど受けず、また増幅回路13の応答時定数のば
らつきによる位相のずれの影響も受けることがないの
で、移相器のような調整は不要であり待ち時間なしに短
時間で受光量の変化分を算出できる。そして主要な部分
は全てマイクロコンピュータ8のプログラムで実現でき
るものであり、簡単な構成で実現できるものである。ま
た累積記憶手段19の各記憶部の記憶値ΣV1〜ΣVn
までの全てを基に受光量変化分を換算しているので、ノ
イズによる影響を低減する効果は更に高い。また偏差の
総和はサンプリング回数nに比例して大きい値となるの
で、nを増やすことにより受光量変化分換算の分解能を
細分化することができる。
【0047】(実施例3)次に本発明の実施例3を図9
を用いて説明する。図9は受光量換算手段の動作を説明
するフローチャートである。
【0048】受光量換算手段21は実施例1で説明した
累積記憶手段19の各記憶部に記憶された記憶値ΣV
1、ΣV2、・・・、ΣVnの標準偏差を受光量変化分
ΔVsとして算出するものである。ここで算出される標
準偏差ΔVsは受光量の変化分である振幅に比例するも
のである。
【0049】図9により受光量換算手段21の動作を説
明する。受光量換算手段21はまず総和ΣΣVと二乗和
Σ(ΣV)2に初期値として0を代入する。次にΣV1
からΣVnまでを順次総和ΣΣVに加算する。同時にΣ
V1からΣVnの二乗を順次二乗和Σ(ΣV)2に加算
していく。この結果、総和は(4)式の結果を、二乗和
は(5)式の結果を得る。
【0050】 ΣΣV=ΣV1+ΣV2+ ・・・ +ΣVn (4) Σ(ΣV)2=(ΣV1)2+(ΣV2)2+ ・・・ +(ΣVn)2 (5) 次に受光量換算手段21は(6)式により分散値σ2を
算出する。(6)式は一般周知の分散値算出式である。
【0051】 σ2=Σ(ΣV)2−(ΣΣV)2/n (6) 受光量換算手段21は更に分散値の平方根である標準偏
差σを算出し、この標準偏差を受光量の変化分としてΔ
Vsとして算出する。ここで標準偏差は第2の実施例で
説明した偏差の総和に比例するもので、受光素子7の出
力波形が正弦波であればπ/2√2を乗じた値であり、
受光量の変化分である振幅に比例するものである。
【0052】本発明の実施例3によれば、受光量換算手
段21は、累積記憶手段19の各記憶部の記憶値を用い
て標準偏差を算出しそれを受光量の変化分ΔVsとして
いるので、実施例1〜2と同様にノイズの影響はほとん
ど受けず、また増幅回路13の応答時定数のばらつきに
よる位相のずれの影響も受けることがないので、移相器
のような調整は不要であり待ち時間なしに短時間で受光
量の変化分を算出できる。そして主要な部分は全てマイ
クロコンピュータ8のプログラムで実現できるものであ
り、簡単な構成で実現できるものである。また実施例2
と同様に累積記憶手段19の各記憶部の記憶値ΣV1〜
ΣVnまでの全てを基に受光量変化分を換算しているの
で、ノイズによる影響を低減する効果は更に高い。また
実施例2と違い累積記憶手段19の各記憶部の記憶値は
総和算出手段31、二乗和算出手段32に記憶値を出力
すると順次不要になるので別の用途の記憶手段として使
うことができ、記憶容量の節約ができる。
【0053】(実施例4)次に本発明の実施例4を図1
0を用いて説明する。図10は受光量換算手段の動作を
説明するフローチャートである。
【0054】図10により受光量換算手段21の動作を
説明する。まず偏差の絶対値の総和であるΔVsに0を
代入して初期化する。そしてΣV1とΣV(1+n/
2)の偏差の絶対値を算出し、総和ΔVsに加算する。
次にΣV2とΣV(2+n/2)の偏差の絶対値を算出
し、総和ΔVsに加算する。以後、受光量換算手段21
はΣVjとΣV(j+n/2)の偏差の絶対値を算出
し、総和ΔVsに加算する操作を繰り返し、ΣV(n/
2)とΣVnとの偏差の絶対値を算出して総和ΔVsに
加算することでΔVsの算出を終わる。この結果、受光
量換算手段21によりΔVsは(7)式の結果を得るこ
とになる。
【0055】 ΔVs=|ΣV1−ΣV(1+n/2)| + |ΣV2−ΣV(2+n/2)| + ・・・ + |ΣV(n/2)−ΣVn| (7) ここで得られたΔVsは図7で示した面積とほぼ等価な
値であり、受光量の変化分である振幅に比例するもので
ある。
【0056】本発明の実施例4によれば、受光量換算手
段21は、累積記憶手段19の各記憶部の記憶値を用い
てj番目の記憶値とj+n/2番目の記憶値の差の絶対
値の総和を受光量の変化分ΔVsとしているので、実施
例1〜3と同様にノイズの影響はほとんど受けず、また
増幅回路13の応答時定数のばらつきによる位相のずれ
の影響も受けることがないので、移相器のような調整は
不要であり待ち時間なしに短時間で受光量の変化分を算
出できる。そして主要な部分は全てマイクロコンピュー
タ8のプログラムで実現できるものであり、簡単な構成
で実現できるものである。また実施例2〜3と同様に累
積記憶手段19の各記憶部の記憶値ΣV1〜ΣVnまで
の全てを基に受光量変化分を換算しているので、ノイズ
による影響を低減する効果は更に高い。そして実施例2
と異なり、変調周期Tの半分の時間差(180度の位
相)における出力の差を加算しているので、変調周期T
の偶数倍の高調波をキャンセルすることができ、ノイズ
低減効果を増すことができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明の尿検査装置
は以下の効果を有する。
【0058】本発明の請求項1にかかる尿検査装置によ
れば、受光手段の出力はA/D変換手段により変調周期
内に複数回アナログ値からデジタル値に変換され、複数
個の累積記憶手段がA/D変換手段の出力となるデジタ
ル値を磁場変調手段の変調周期に同期して累積加算し、
受光量換算手段が磁場変調手段の変調周期の整数倍の期
間における複数個の累積記憶手段の記憶値を基に受光量
の変化分を換算し、濃度換算手段が複数段階の磁場にお
ける受光量換算手段の出力に基づき被測定尿の旋光性物
質濃度を換算するので、ロックインアンプのような複雑
な構成は不要であり、簡易な構成にでき、また待ち時間
を不要にして検査時間を短縮することができる。
【0059】本発明の請求項2にかかる尿検査装置によ
れば、受光量換算手段は、複数個の累積記憶手段の記憶
値の最大値と最小値の差を算出するので、簡易な構成で
検査時間を短縮し、ノイズ等の影響を受けにくい高精度
な測定が可能となる。
【0060】本発明の請求項3にかかる尿検査装置によ
れば、受光量換算手段は、複数個の累積記憶手段の記憶
値の平均値と、累積記憶手段の各記憶値と平均値との偏
差の総和を算出するので、簡易な構成で検査時間を短縮
し、ノイズ等の影響を受けにくい高精度な測定が可能と
なる。特に累積記憶手段の記憶値全てに基づき受光量を
換算するのでノイズ低減効果は大きい。
【0061】本発明の請求項4にかかる尿検査装置によ
れば、受光量換算手段は、複数個の累積記憶手段の記憶
値の標準偏差値を算出するので、簡易な構成で検査時間
を短縮し、ノイズ等の影響を受けにくい高精度な測定が
可能となる。特に累積記憶手段の記憶値全てに基づき受
光量を換算するのでノイズ低減効果は大きい。
【0062】本発明の請求項5にかかる尿検査装置によ
れば、受光量換算手段は、n個の累積記憶手段を時系列
に並べj番目の累積記憶手段の記憶値とj+n/2番目
の累積記憶手段の記憶値の差の絶対値を1番目からn/
2番目までの総和を算出するので、簡易な構成で検査時
間を短縮し、ノイズ等の影響で特に変調周波数の偶数倍
の高調波による影響を受けにくい高精度な測定が可能と
なる。
【0063】本発明の請求項6にかかる尿検査装置によ
れば、nを偶数にすることにより、無駄なA/D変換を
行うことなく、簡易な構成で検査時間を短縮し、ノイズ
等の影響で特に変調周波数の偶数倍の高調波による影響
を受けにくい高精度な測定が可能となる。
【0064】本発明の請求項7にかかる尿検査装置によ
れば、増幅回路が受光手段の微小出力を増幅し、A/D
変換手段が増幅されたアナログ出力値をデジタル値に変
換するので、マイクロコンピュータ内蔵のA/D変換手
段のような汎用的なA/D変換手段を使用して、簡易な
構成で検査時間を短縮し、ノイズ等の影響を受けにくい
高精度な測定が可能となる。
【0065】本発明の請求項8にかかる尿検査装置によ
れば、増幅回路はバンドパスフィルタ特性を持っている
ので、簡易的な構成で、A/D変換手段に入力する前に
不要なノイズ成分を概ね除去することができ、簡易な構
成で検査時間を短縮し、ノイズ等の影響を受けにくい高
精度な測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における尿検査装置の構成ブ
ロック図
【図2】同尿検査装置の信号を処理する電気回路図
【図3】同尿検査装置の累積記憶手段の動作を説明する
フローチャート
【図4】同尿検査装置の受光手段の出力信号の変化を示
す特性図
【図5】同尿検査装置の累積記憶手段に記憶される記憶
値の特性図
【図6】同尿検査装置の受光量換算手段の動作を説明す
るフローチャート
【図7】本発明の実施例2における累積記憶手段に記憶
される記憶値の特性図
【図8】同尿検査装置の受光量換算手段の動作を説明す
るフローチャート
【図9】本発明の実施例3における受光量換算手段の動
作を説明するフローチャート
【図10】本発明の実施例4における受光量換算手段の
動作を説明するフローチャート
【図11】従来の尿検査装置の構成ブロック図
【符号の説明】
4 磁場印加手段 11 発光手段 12 受光手段 13 増幅回路 14 A/D変換手段 16 磁場切換手段 18 磁場変調手段 19 累積加算手段 21 受光量換算手段 22 濃度換算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 実紀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 宮地 寿明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2G045 AA16 CB03 DA30 DA36 FA15 FA36 GC30 JA01 JA02 JA07 2G059 AA01 BB13 CC20 EE01 EE05 FF06 GG04 GG10 JJ19 KK01 MM01 MM03 MM04 MM09 MM10 NN09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定尿に特定方向の偏光成分の光を投射
    する発光手段と、前記被測定尿を透過した光のうち特定
    方向の偏光成分の光を受光する受光手段と、前記発光手
    段から前記受光手段に至る光路に磁場を印加する磁場印
    加手段と、前記磁場印加手段により印加する磁場を複数
    段階で切り換える磁場切換手段と、前記磁場印加手段に
    より印加する磁場に特定周期の変調信号を重畳させる磁
    場変調手段と、前記受光手段の出力となるアナログ値を
    前記磁場変調手段の変調周期内に複数回デジタル値に変
    換するA/D変換手段と、前記A/D変換手段の出力と
    なるデジタル値を前記磁場変調手段の変調周期に同期し
    て累積加算する複数個の累積記憶手段と、前記磁場変調
    手段の変調周期の整数倍の期間における前記複数個の累
    積記憶手段の記憶値を基に前記受光手段の受光量の変化
    分を換算する受光量換算手段と、複数段階の磁場におけ
    る前記受光量換算手段の出力に基づき前記被測定尿の旋
    光性物質濃度を換算する濃度換算手段を備えた尿検査装
    置。
  2. 【請求項2】受光量換算手段は、複数個の累積記憶手段
    の記憶値の最大値と最小値の差を算出する請求項1記載
    の尿検査装置。
  3. 【請求項3】受光量換算手段は、複数個の累積記憶手段
    の記憶値の平均値と、前記累積記憶手段の各記憶値と平
    均値との偏差の総和を算出する請求項1記載の尿検査装
    置。
  4. 【請求項4】受光量換算手段は、複数個の累積記憶手段
    の記憶値の標準偏差値を算出する請求項1記載の尿検査
    装置。
  5. 【請求項5】受光量換算手段は、n個の累積記憶手段を
    時系列に並べj番目の累積記憶手段の記憶値とj+n/
    2番目の累積記憶手段の記憶値の差の絶対値を1番目か
    らn/2番目までの総和を算出する請求項1記載の尿検
    査装置。
  6. 【請求項6】受光量換算手段は、変調周期内にA/D変
    換を行う回数であるnを偶数とした請求項5記載の尿検
    査装置。
  7. 【請求項7】受光手段の出力を増幅する増幅回路を設
    け、前記増幅回路の出力となるアナログ値をA/D変換
    手段に入力する請求項1乃至6のいずれか1項記載の尿
    検査装置。
  8. 【請求項8】増幅回路はバンドパスフィルタ特性を有す
    る請求項7記載の尿検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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