JP2000346168A - トルク伝達装置 - Google Patents

トルク伝達装置

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JP2000346168A
JP2000346168A JP11158421A JP15842199A JP2000346168A JP 2000346168 A JP2000346168 A JP 2000346168A JP 11158421 A JP11158421 A JP 11158421A JP 15842199 A JP15842199 A JP 15842199A JP 2000346168 A JP2000346168 A JP 2000346168A
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JP
Japan
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pulley
rotor
torque
elastic member
driven
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JP11158421A
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English (en)
Inventor
Kiyomi Okuda
清美 奥田
Akira Kishibuchi
昭 岸淵
Manabu Saeki
学 佐伯
Takuo Sakai
拓生 酒井
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルクリミッター機能を持つトルク伝達装置
において、駆動側回転部材からトルクが伝達されるトル
クリミッター機構および従動側回転部材の設計を変更す
ることなしに、プーリの回転軸方向位置の変更を可能に
する。 【解決手段】 駆動側回転部材は、プーリ1と、このプ
ーリ1とは別体に形成されるロータ2とから構成されて
おり、ロータ2に、ロータ2の半径方向に延びる接続面
2aを備え、この接続面2aに、第2の保持部材13を
結合する。これにより、プーリ1とは別体に形成される
ロータ2の接続面2aに、第2の保持部材13を結合す
るので、仕様変更によりプーリ1の位置を、プーリ1の
回転軸方向に移動させたい場合には、プーリ1がロータ
2に接合される位置を、前記回転軸方向にずらすだけで
よい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過負荷時のトルク
リミッター機能を備えたトルク伝達装置に関するもの
で、自動車用空調装置の冷凍サイクルの圧縮機駆動用ト
ルク伝達装置として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のトルクリミッター機能を
持つトルク伝達装置が、特開平10−299855号公
報において提案されている。この従来装置では、図4に
示すように、自動車のエンジン等の駆動源から図示しな
い多重Vベルトを介してトルクが伝達されて回転するプ
ーリ1と、プーリ1の内周面に溶接接合される円筒形状
のロータ2と、圧縮機4の回転軸6に連結された第1の
ハブ7と、第1のハブ7に結合された第2のハブ10
と、第2のハブ10に一体形成される第1の保持部材1
2と、プーリ1に結合される第2の保持部材13と、第
1、第2の保持部材12、13の間に配置されて保持さ
れる弾性変形可能なゴム製の弾性部材15とを備え、弾
性部材15の内周面は第2の保持部材13に接着固定さ
れている。
【0003】また、プーリ1と第2の保持部材13との
結合を説明すると、第2の保持部材13およびプーリ1
には同一円周上に位置するリベット14の挿入穴13
c、1bがそれぞれ開けられており、リベット14を挿
入してかしめることにより第2の保持部材13がリベッ
ト14にてプーリ1に一体に結合されている。
【0004】これにより、駆動源の過負荷時には、弾性
部材15を変形させて、弾性部材15の外周側表面と第
1の保持部材12の内周面との間で滑りを発生させて、
弾性部材15と第1の保持部材12との間の連結を遮断
して、トルクリミッター機能を発揮することにより、過
負荷運転の継続による種々の機器の損傷を未然に防止し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来装置
は、プーリ1に第2の保持部材13を結合しているの
で、仕様変更により圧縮機4に対するプーリ1の位置
を、回転軸6方向に移動させたい場合には、同じ形状の
プーリ1を使用しようとすると、プーリ1がロータ2に
溶接接合される位置を、回転軸6方向に移動させる必要
が生じる。これに従って、第1、第2の保持部材12、
13、弾性部材15および第1、第2のハブ7、10も
回転軸6方向にずらす必要が生じるため、コストアップ
の要因となる。
【0006】また、第2の保持部材13とプーリ1と
は、リベット14をかしめることにより結合されてお
り、リベット14をかしめるときにプーリ1に歪みが発
生しやすいので、プーリ1の軸芯がロータ2の軸芯に対
して偏芯し、プーリ1の回転振れを惹起する原因とな
る。
【0007】本発明は上記点に鑑み、トルクリミッター
機能を持つトルク伝達装置において、駆動側回転部材か
らトルクが伝達されるトルクリミッター機構および従動
側回転部材の設計を変更することなしに、プーリの回転
軸方向位置の変更を可能にすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜4に記載の発明では、駆動側回転部材
(1、2)と、従動側回転部材(7)との間に、トルク
リミッター機構を備え、トルクリミッター機構には、少
なくとも、弾性部材(15)と、弾性部材(15)の内
周側、外周側をそれぞれ保持するリング状の第1、第2
の保持部材(12)、(13)とを有するトルク伝達装
置において、駆動側回転部材(1、2)は、プーリ
(1)と、このプーリ(1)とは別体に形成されるロー
タ(2)とから構成されており、ロータ(2)に、ロー
タ(2)の半径方向に延びる接続面(2a)を備え、こ
の接続面(2a)に、第1、第2の保持部材(12)、
(13)のいずれか一方を結合することを特徴としてい
る。
【0009】これによると、プーリ(1)とは別体に形
成されるロータ(2)の接続面(2a)に、第1、第2
の保持部材(12)、(13)のいずれか一方を結合す
るので、仕様変更によりプーリ(1)の位置を、従動側
回転部材(7)の回転軸方向に移動させたい場合には、
プーリ(1)がロータ(2)に接合される位置を、前記
回転軸方向にずらすだけでよく、トルクリミッター機構
および従動側回転部材(7)をずらす必要がなく、コス
トアップを抑えることができる。
【0010】しかも、プーリ(1)とロータ(2)は別
体であるので、第1、第2の保持部材(12)、(1
3)のいずれか一方をロータ(2)の接合面(2a)に
結合した後に、プーリ(1)をロータ(2)に接合でき
る。その結果、ロータ(2)に歪みが発生しても、プー
リ(1)の回転振れを抑制することができる。
【0011】また、請求項2に記載の発明のように、ト
ルクリミッター機構に所定値以上のトルクが加わる過負
荷時には、互いに摩擦係合する駆動側摩擦部材(10)
と従動側摩擦部材(7a)との間で滑りを発生させてト
ルク伝達を遮断することを特徴とするトルク伝達装置に
おいて本発明を用いて好適である。
【0012】また、請求項3に記載の発明のように前記
過負荷時には、弾性部材(15)を変形させ、弾性部材
(15)表面と両保持部材(12)、(13)の少なく
とも一方との間で滑りを発生させて、トルク伝達を遮断
することを特徴とするトルク伝達装置において本発明を
用いても好適である。
【0013】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。
【0015】(第1実施形態)図1において、1はプー
リで、図示しないベルトを介して自動車エンジンから駆
動トルクを受けて回転するものである。このプーリ1は
多重Vベルトが係合される多重V溝を持ったプーリ部1
aが一体形成されており、鉄系金属で製作されている。
【0016】2はロータで、プーリ1とは別体に、鉄系
金属で製作されている。そして、ロータ2は、その半径
方向に延びる接続面2aと、接続面2aの外周面に配置
される第1の円筒部2bと、接続面2aの内周面に配置
される第2の円筒部2cとを備え、よって、ロータ2
は、断面コの字形状の2重円筒形状に形成されている。
なお、本例では、駆動側回転部材は、プーリ1とロータ
2とから構成されている。
【0017】そして、第1の円筒部2bの外周面にはプ
ーリ1が溶接等の接合手段で一体に接合されている。ま
た、第2の円筒部2cの内周面にはベアリング3が配置
され、このベアリング3によりロータ2は圧縮機4のフ
ロントハウジング5の円筒突出部5a上に回転自在に支
持されている。
【0018】6は圧縮機4の回転軸、7は第1のハブ
(従動側回転部材)で、鉄系金属にてフランジ部7a
(従動側摩擦部材)を有する円筒状に形成されている。
この第1のハブ7は回転軸6に対してスプライン結合に
より回り止めして結合されている。そして、第1のハブ
7にはリング状のストッパープレート8が溶接により接
合されており、ボルト9をストッパープレート8の中心
穴を通して回転軸6のネジ穴に締めつける。以上によ
り、ハブ7と回転軸6は一体に回転可能に結合されてい
る。
【0019】第1のハブ7の軸方向の一端側(反圧縮機
側の端部)には、雄ねじ部7bを有する円筒部7cが形
成されている。そして、この円筒部7cより軸方向の中
間部位に、円筒部7cよりも大きい外径であり、図示し
ない2面幅部を有する円筒部7dが形成され、この円筒
部7dに隣接して、最も外径の大きいフランジ部7aが
形成されている。
【0020】10は第2のハブ(駆動側摩擦部材)で、
鉄系金属にてリング状の板形状に形成されており、図2
に示すように、12は略矩形の筒状(リング状)に形成
された第1の保持部材で、第2のハブ10の外周側をプ
レス加工により断面L字状に折り曲げることにより、第
2のハブ10に一体成形してある。
【0021】第1の保持部材12はプーリ1、ロータ2
および第1のハブ7と同心状に配置されており、前記略
矩形の4箇所の角部には、凹部12aと凸部12bとか
ら構成される係止形状部がそれぞれ形成されている。
【0022】上記第1の保持部材12の内周側には、所
定の間隔を介して同心状に略円筒状の第2の保持部材1
3が配置されている。この第2の保持部材13も鉄系金
属をプレス加工して成形したものであり、その円筒状部
分の軸方向一端側(図1の右側)には外周側へ折り曲げ
られた外周折り曲げ部13aが形成されている。この外
周折り曲げ部13aには、リベット14が配置される複
数箇所(本例では、4箇所)の部位においてロータ2側
へ膨出した膨出部13bが一体成形されている。
【0023】この膨出部13bにはリベット14の挿入
穴13cが開けられており、この挿入穴13cと同一円
周上に位置する挿入穴2dがロータ1の接続面2aにも
設けられている。そして、この両挿入穴2d、13cに
リベット14を挿入してかしめることにより第2の保持
部材13がリベット14にてロータ2に一体に結合され
ている。
【0024】15はゴム製の弾性部材で、第1、第2の
保持部材12、13の間に配置されて保持されるもので
ある。そして図2の斜線部(弾性部材15を示すもので
あり、断面を示すものではない。)に示すように、弾性
部材15は、円周方向に4個に分割され、円周方向に
は、リベット14と交互に配置されている。これは、リ
ベット14をかしめる作業スペースを確保するためであ
る。
【0025】この弾性部材15の内周面は第2の保持部
材13の外周面に焼き付き接着で固定されている。一
方、弾性部材15の外周面には、凹凸部15a、15b
から構成される係止形状部が形成され、弾性部材15の
半径方向の厚さは第1、第2の保持部材12、13間の
間隔より若干量大きく設定してあるので、この係止形状
部は第1の保持部材12の係止形状部に圧着されてい
る。ここで、例えば弾性部材15の外周面を焼き付き接
着すると、第1、第2の保持部材12、13および弾性
部材15は一体に形成されるため、従動側回転部材への
組付ができなくなる。よって本例では、弾性部材15の
外周面は第1の保持部材12と圧着させることにより、
組付けの際には第1の保持部材12を分離可能にしてい
る。
【0026】ワッシャ16は、フランジ部7aと、第2
のハブ10との間に配置され、ワッシャ17は、第2の
ハブ10と皿バネ18との間に配置されている。なお、
ワッシャ17の内周面には平行な2面幅部(図示せず)
が形成されており、前述の円筒部7dが有する2面幅部
に嵌合させてあるので、ワッシャ17と第1のハブ7は
回転方向には一体に連結される。
【0027】2枚の皿バネ18は、円筒部7cの外周面
上に所定間隙を介して遊嵌合しており、ナット(ネジ手
段)19は、雄ねじ部7bに締めつけられるものであ
る。
【0028】このナット19の締めつけ力による皿バネ
18のバネ力(弾性反発力)にて皿バネ18の外周縁部
がワッシャ17の側面部に圧接し、ワッシャ17は第2
のハブ10に押圧される。
【0029】そして、ワッシャ16、17、第2のハブ
10、およびフランジ部7aの各圧接面は所定の摩擦係
数に設定してあり、これによって、ワッシャ17と第2
のハブ10との間、第2のハブ10とワッシャ16との
間、およびワッシャ16とフランジ部7aとの間がそれ
ぞれ所定の摩擦力で係合した状態となる。
【0030】その結果、第2のハブ10からワッシャ1
6を介してフランジ部7aに至る第1摩擦係合経路と、
第2のハブ10からワッシャ17を介して第1のハブ7
の2面幅部に至る第2摩擦係合経路とにより、第2のハ
ブ10の回転が第1のハブ7に伝達される。なお、これ
らの摩擦係合は特願平10−42305号公報に記載の
摩擦係合と同様である。
【0031】次に、上記構成において本実施形態の作動
を説明する。
【0032】まず、圧縮機4の正常運転時について述べ
ると、自動車エンジンからの駆動トルクが図示しないベ
ルトによりプーリ1に伝達され、このプーリ1と一体に
ロータ2、第2の保持部材13、弾性部材15、第1の
保持部材12、および第2のハブ10が回転する。
【0033】そして、第2のハブ10の回転は、前述の
第1、第2摩擦係合経路により、第1のハブ7に伝達さ
れ、第1のハブ7から回転軸6に回転が伝達されて、圧
縮機4が作動する。つまり、プーリ1の回転が圧縮機4
の回転軸6に伝達され、圧縮機4が作動する。また、弾
性部材15は圧縮機4の作動によるトルク変動に対応し
た弾性変形を行って、圧縮機4のトルク変動を吸収す
る。
【0034】これに反し、圧縮機4のロック時のよう
に、第1、第2摩擦係合経路による伝達トルクの設定値
を上回る過大な負荷トルクが作用する時には、第2のハ
ブ10とワッシャ16、17との間の摩擦係合面におい
て滑りを発生させて、圧縮機4への動力伝達を遮断す
る。なお、ワッシャ16とフランジ部7aとの圧接面
は、滑りが発生しないように、前記摩擦係合面に比べて
摩擦係数を大きく設定している。
【0035】さらに、圧縮機4が焼きつき等の重大故障
による継続的なロックを生じた場合には、摩擦係合面の
滑りによる摩擦熱により、第2の保持部材13と弾性部
材15との焼き付き接着部の温度を上昇させて、この接
着部を破断(溶断)させる。これにより、圧縮機4への
動力伝達が完全に遮断され、圧縮機以外の他の補機の作
動不能といった重大故障の発生を未然に防止できる。
【0036】ところで、前述したように、図4に示す従
来のトルク伝達装置では、仕様変更により圧縮機4に対
するプーリ1の位置を回転軸6方向に移動させたい場合
には、第1、第2の保持部材12、13、弾性部材15
および第1、第2のハブ7、10を回転軸6方向にずら
す必要が生じる。また、プーリ1の軸芯がロータ2の軸
芯に対して偏芯する恐れがある。
【0037】これに対し、本実施形態では、第2の保持
部材13は、プーリ1とは別体に形成されるロータ2の
接続面2aに結合されるので、図1の2点鎖線に示すよ
うに、プーリ1のロータ2への接合位置を回転軸6方向
にずらすだけでよく、第1、第2の保持部材12、1
3、弾性部材15および第1、第2のハブ7、10を回
転軸6方向にずらす必要がなく、コストアップを抑える
ことができる。
【0038】また、プーリ1とロータ2は別体であるの
で、第2の保持部材13を接続面2aに結合した後に、
プーリ1の軸芯をロータ2の軸芯にあわせて第1の円筒
部2bの外周面にプーリ1を接合できる。その結果、第
2の保持部材13とロータ2の接続面2aとを結合する
リベット14をかしめるときに、接続面2aの部分に歪
みが発生しても、プーリ1の回転振れを抑制することが
できる。
【0039】(第2実施形態)第1実施形態では、所定
値以上のトルクが加わる過負荷時には、第2のハブ10
とワッシャ16、17との間の摩擦係合面の滑りにより
駆動トルクの伝達を遮断しているが、第2実施形態で
は、弾性部材15を変形させ、弾性部材15の外周面と
第1の保持部材12との間で滑りを発生させて、駆動ト
ルクの伝達を遮断するようにしたものである。
【0040】よって、第1実施形態では、第1の保持部
材12は略矩形の筒状に形成されているが、第2実施形
態では、略円筒状に形成され、その円筒状部分には、回
転方向に交互に繰り返し形成された複数の凹部12aと
凸部12bとから構成された係止形状部が形成されてい
る。そして、第2の保持部材13の円筒状部分にも、同
様の係止形状部(図示せず)が形成され、さらに、弾性
部材15の外周面および内周面には、第1、第2の保持
部材12、13の前記係止形状部に対応した係止形状部
(図示せず)がそれぞれ形成されている。
【0041】また、弾性部材15の内周面は、第2の保
持部材13の凹凸部に嵌合した状態で焼き付き接着され
ている。一方、弾性部材15の外周面は、第1の保持部
材12の凹凸部に嵌合した状態で圧着されている。
【0042】また、第2実施形態における第1のハブ7
は、フランジ部7aのみを有する円筒状に形成され、第
2のハブ10は、リベット11により複数箇所(例え
ば、4箇所)にて第1のハブ7のフランジ部7aに一体
に結合されている。
【0043】以上の構成により、圧縮機4がロックし
て、過大な負荷トルクが弾性部材15に加わると、弾性
部材15の外周側の凸部が円周方向の空隙に移行するよ
うに大きく変形する。これにより、弾性部材15の外周
側の面が第1の保持部材12の内周面に対して滑りを発
生させて、駆動トルクの伝達を遮断する。
【0044】以上のような構成のトルク伝達装置に本発
明を用いても第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0045】(他の実施形態)なお、上記第1、第2実
施形態では、第1の保持部材12は第2のハブ10に一
体成形されて結合され、第2の保持部材13はロータ2
に結合されているが、これとは逆に、第1の保持部材1
2はロータ2に結合され、第2の保持部材13は第2の
ハブ10に結合されてもよい。
【0046】また、上記第1実施形態では、弾性部材1
5の外周面を第1の保持部材12と圧着させ、弾性部材
15の内周面を第2の保持部材13と焼き付き接着させ
ているが、弾性部材15の内周面および第2の保持部材
13に係止形状部を備え、弾性部材15の内周面を第2
の保持部材13と圧着させ、弾性部材15の外周面を第
1の保持部材12と焼き付き接着させてもよい。
【0047】また、上記第2実施形態では、圧縮機4の
ロック時のような過負荷時に、弾性部材15の外周側の
面を変形させて、第1の保持部材12と弾性部材15の
外周側の表面との間で滑りが発生するように構成してい
るが、これとは逆に、過負荷時に、弾性部材15の内周
側の面を変形させて、弾性部材15の内周側の表面と第
2の保持部材13との間で滑りが発生するようにしても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すトルク伝達装置の
断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示すトルク伝達装置の
断面図である。
【図4】従来のトルク伝達装置の断面図である。
【符号の説明】
1…プーリ、2…ロータ、2a…接続面、2b、2c…
第1、第2の円筒部、3…ベアリング、7…第1のハ
ブ、7a…フランジ部、10…第2のハブ、12、13
…第1、第2の保持部材、15…弾性部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐伯 学 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 酒井 拓生 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3J031 AA02 AA03 BA19 CA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動側回転部材(1、2)と、従動側回
    転部材(7)との間に、所定値以上のトルクが加わる過
    負荷時には前記両回転部材(1、2)、(7)の連結を
    遮断するトルクリミッター機構を備え、 前記トルクリミッター機構に、少なくとも、弾性変形可
    能なゴム製の弾性部材(15)と、前記弾性部材(1
    5)の内周側、外周側をそれぞれ保持するリング状の第
    1、第2の保持部材(12)、(13)とを設けるトル
    ク伝達装置において、 前記駆動側回転部材(1、2)は、回転駆動源からの駆
    動トルクを受けて回転するプーリ(1)と、 前記プーリ(1)とは別体に形成され、前記プーリ
    (1)と一体に回転するロータ(2)とから構成されて
    おり、 前記ロータ(2)に、前記ロータ(2)の半径方向に延
    びる接続面(2a)を備え、 前記接続面(2a)に、前記第1、第2の保持部材(1
    2)、(13)のいずれか一方を結合することを特徴と
    するトルク伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記トルクリミッター機構は、前記両保
    持部材(12)、(13)のいずれか一方に設けられた
    駆動側摩擦部材(10)と、 前記従動側回転部材(7)に設けられて前記駆動側摩擦
    部材(10)と摩擦係合する従動側摩擦部材(7a)と
    を有し、 前記過負荷時には、前記駆動側摩擦部材(10)と前記
    従動側摩擦部材(7a)との間で滑りを発生させて、前
    記駆動側回転部材(1、2)と前記従動側回転部材
    (7)との間の連結を遮断することを特徴とする請求項
    1に記載のトルク伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記過負荷時には、前記弾性部材(1
    5)を変形させ、前記弾性部材(15)表面と前記両保
    持部材(12、13)の少なくとも一方との間で滑りを
    発生させて、前記駆動側回転部材(1、2)と前記従動
    側回転部材(7)との間の連結を遮断することを特徴と
    する請求項1に記載のトルク伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記接続面(2a)の外周側に第1の円
    筒部(2b)を備え、 前記接続面(2a)の内周側に、第2の円筒部(2c)
    を備え、 前記ロータ(2)は前記第1、第2の円筒部(2b)、
    (2c)からなる2重円筒形状に形成され、 前記第1の円筒部(2b)の外周面に、前記プーリ
    (1)を接合し、 前記第2の円筒部(2c)の内周面に、ベアリング
    (3)を配置することを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれか1つに記載のトルク伝達装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6494799B1 (en) * 1999-12-01 2002-12-17 Sanden Corporation Power transmission device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6494799B1 (en) * 1999-12-01 2002-12-17 Sanden Corporation Power transmission device

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