JP2000346117A - 油圧緩衝器のピストン部構造 - Google Patents

油圧緩衝器のピストン部構造

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JP2000346117A
JP2000346117A JP11163728A JP16372899A JP2000346117A JP 2000346117 A JP2000346117 A JP 2000346117A JP 11163728 A JP11163728 A JP 11163728A JP 16372899 A JP16372899 A JP 16372899A JP 2000346117 A JP2000346117 A JP 2000346117A
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JP
Japan
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piston
valve
bolt
shock absorber
hydraulic shock
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JP11163728A
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Tomohiko Baba
友彦 馬場
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KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストン部を形成するのに必須される部材の
配在を可能にするのはもちろんでありながら、ピストン
部の短縮化を可能にする 【解決手段】 ピストン部を構成するバルブストッパ
8,9と、間座6,7と、リーフバルブ4,5およびピ
ストン3が下端にフランジ部11aを有するピストンボ
ルト11の軸部11bに介装されてなると共に、このピ
ストンボルト11の上端螺合部11cがピストンロッド
2の下端軸芯部に形成の内側螺条2dに螺合されて上記
の各部材9,7,5,3,4,6,8が定着されるとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油圧緩衝器のピ
ストン部構造の改良に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】周知のように、多くの油圧緩
衝器は、シリンダに対してピストンロッドが出没すると
きに、すなわち、シリンダ内でピストン部が摺動すると
きに、たとえば、ピストン部に配在されている減衰バル
ブで所定の減衰力が発生されるように構成されている。
【0003】すなわち、多くの油圧緩衝器におけるピス
トン部は、たとえば、図3に示すように、シリンダ1内
に下端側たる基端側が挿通されたピストンロッド2に連
設されてシリンダ1内に上方油室R1と下方油室R2と
を区画しながらこのシリンダ1内で摺動するピストン3
を有してなる。
【0004】そして、このピストン3の下端には、この
ピストン3に開穿されて上方油室R1を下方油室R2に
連通させる伸側ポート3aの下端たる下流端を開閉可能
に閉塞するリーフバルブたる伸側減衰バルブ4を有して
いる。
【0005】そしてまた、この図示する従来例では、ピ
ストン3の上端にリーフバルブたる圧側減衰バルブ5を
有し、この圧側減衰バルブ5は、ピストン3に開穿され
て下方油室R2を上方油室R1に連通させる圧側ポート
3bの上端たる下流端を開閉可能に閉塞するとしてい
る。
【0006】さらに、この図示するピストン部では、上
記の伸側減衰バルブ4および圧側減衰バルブ5がそれぞ
れ環状に形成されていて、しかも、内周端固定で外周端
自由の態様で配在される場合には、それぞれの背後側に
間座6,7の介在下にバルブストッパ8,9を隣設さ
せ、この状態でピストンロッド2の下端螺条部2aへの
ピストンナット10の螺合で定着されるとしている。
【0007】すなわち、上記のピストン部を形成する各
部材9,7,5,3,4,6,8は、ピストンナット1
0をピストンロッド2の下端螺条部2aに螺合して締め
付けることで、このピストンナット10とピストンロッ
ド2における段差部2bとの間に挟持されるとしてい
る。
【0008】それゆえ、この従来例としての図3に示す
油圧緩衝器のピストン部構造では、ピストン部を形成す
るにあって、図示しないが、ピストンロッド2を言わば
倒立させた状態で、ピストンロッド2の下端嵌合部2c
に上記の各部材9,7,5,3,4,6,8を順次嵌装
し、その後に、ピストンロッド2の下端螺条部2aに螺
合したピストンナット10を締め付ければ足りることに
なる。
【0009】しかしながら、上記したピストン部構造に
よる場合には、ピストンロッド2の下端螺条部2aに螺
合したピストンナット10を締め付けることで、ピスト
ン部が言わば完成されることになるから、この下端螺条
部2aにはピストンナット10を螺合させる長さL以上
の長さが絶対に必要になる。
【0010】その結果、このピストン部構造による場合
には、ピストン部において、少なくとも上記の長さL分
だけ、すなわち、ピストンナット10の厚さ分だけピス
トン部が長く形成されることを避け得ないことになる。
【0011】この発明は、上記した事情を鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、ピストン
部を形成するのに必須される部材の配在を可能にするの
はもちろんでありながら、ピストン部の短縮化を可能に
する油圧緩衝器のピストン部構造を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明の構成を、基本的には、シリンダ内に
下端側たる基端側が出没可能に挿通されたピストンロッ
ドに連設されてシリンダ内に上方油室と下方油室とを区
画しながらこのシリンダ内で摺動するピストンを有する
と共に、このピストンに開穿されて上方油室と下方油室
の連通を許容するポートの下流側端を開閉可能に閉塞す
るリーフバルブを有し、かつ、このリーフバルブが背後
側に間座の介在下にバルブストッパを隣設させながら定
着されてなる油圧緩衝器のピストン部構造において、上
記のバルブストッパ,間座,リーフバルブおよびピスト
ンが下端にフランジ部を有するピストンボルトの軸部に
介装されてなると共に、このピストンボルトの上端螺合
部がピストンロッドの下端軸芯部に形成の内側螺条に螺
合されて上記のバルブストッパ,間座,リーフバルブお
よびピストンが定着されてなるとする。
【0013】そして、上記した基本的な構成において、
より具体的には、リーフバルブが伸側減衰バルブとされ
てピストンの下端に配在されてなるとし、これに加え
て、ピストンの上端に配在されるリーフバルブが圧側減
衰バルブ、あるいは、ノンリタンバルブとされてなると
する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、図示した実施の形態に基
づいて、この発明を説明するが、この発明による油圧緩
衝器のピストン部構造にあっても、基本的には、前記し
た従来例としての図3に示す油圧緩衝器のピストン部構
造と同様に構成された部位を有してなる。
【0015】それゆえ、その構成が図3に示す従来例の
場合と同様となるところについては、図中に同一の符号
を付するのみとして、要する場合を除き、その詳しい説
明を省略し、以下には、この発明において特徴となると
ころを中心に説明する。
【0016】すなわち、まず、この発明による油圧緩衝
器のピストン部構造にあっては、ピストン部がバルブス
トッパ8,9と、間座6,7と、リーフバルブたる伸側
減衰バルブ4および圧側減衰バルブ5と、ピストン3
と、ピストンボルト11とを有してなるとしている。
【0017】このとき、圧側減衰バルブ5については、
図示しないが、これがノンリタンバルブとされても良
く、そして、ノンリタンバルブとする場合にも、この発
明の意図するところが異ならないのはもちろんである。
【0018】また、この発明において、シリンダ1と共
に油圧緩衝器を構成するピストンロッド2は、図3に示
す従来のピストンロッド2と異なり、図3中に符号2c
で示す下端嵌合部と、同じく図3中に符号2aで示す下
端螺合部とを有しないとする一方で、下端軸芯部に形成
された内側螺条2dを有するとしている。
【0019】それゆえ、この発明におけるピストンロッ
ド2にあっては、図3に示す従来のピストンロッド2に
比較して、ピストンロッド2の形成するための材料段階
における長さ寸法を小さくし得る点で有利となる。
【0020】つぎに、以下には、ピストンボルト11に
ついて説明するが、まず、これを「ピストンボルト」と
称することについて少し説明する。
【0021】すなわち、図3に示す従来のピストン部が
いわゆるナットからなる「ピストンナット」の締め付け
で上記の各部材9,7,5,3,4,6,8を定着させ
ることに比較して、この発明では、いわゆるボルト状に
形成されているものを利用することから、これを「ピス
トンボルト」と称することにしている。
【0022】そして、このピストンボルト11は、下端
にフランジ部11aを有すると共に、軸部11bに上記
の各部材9,7,5,3,4,6,8を介装させ、か
つ、上端螺合部11cをピストンロッド2の下端軸芯部
に形成の内側螺条2cに螺合させて上記の各部材9,
7,5,3,4,6,8を定着させてなるとしている。
【0023】このとき、フランジ部11aは、バルブス
トッパ8の折れ曲がりを阻止し得る径および肉厚を有す
るように設定されるが、特に、その肉厚は、多くの場合
に、図3に示す従来例におけるピストンナット10に比
較して、極めて小さく設定し得る。
【0024】それゆえ、この限りにおいて、この発明に
よるピストン部にあっては、図3に示す従来例における
ピストン部に比較して、絶対長さを小さく設定できるこ
とになる。
【0025】つぎに、軸部11bは、上記の各部材9,
7,5,3,4,6,8を介装させ得る径および長さを
有するように設定されていれば足りる。
【0026】それゆえ、特に、この軸部11bにおける
径が図3に示す従来例におけるピストンロッド2の下端
嵌合部2cの径と同一寸法に設定される場合には、言わ
ば従来のピストン部を構成する上記の各部材9,7,
5,3,4,6,8をそのまま利用できることになる。
【0027】そして、上端螺合部11cは、このピスト
ンボルト11を前記した内側螺条2cに螺合させて上記
の各部材9,7,5,3,4,6,8を定着させるとき
の所定の締付力を発揮し得るように設定されていれば足
りる。
【0028】そして、この上端螺合部11cが図3に示
す従来のピストンロッド2における下端嵌合部2cと同
一の態様に設定される場合には、図1に示すように、所
定の螺合長さLが維持されるように設定されることで、
上記の定着を実現できることになる。
【0029】そしてまた、この上端螺合部11cにあっ
ては、ピストンロッド2に対する螺合がピストンロッド
2の下端軸芯部で実現されるから、図3に示す従来のピ
ストン部におけるように、上記の長さLがピストン部の
下端側に表出されなくなり、この点からも、ピストン部
における絶対長さを小さく設定できることになる。
【0030】以上のように構成されたこの発明による油
圧緩衝器のピストン部構造にあっては、ピストン部を形
成するときに、いわゆる針山を不要にする利点がある。
【0031】すなわち、従来、凡そこの種のピストン部
を形成するときには、たとえば、製造ライン上にあっ
て、上記の各部材9,7,5,3,4,6,8が針山に
介装された状態で供給されることが多い。
【0032】そして、人手による場合を含めて適宜の手
段で針山から上記の各部材9,7,5,3,4,6,8
を抜き取り、これをそのまま倒立されているピストンロ
ッド2の下端嵌合部2cに介装することが多い。
【0033】しかりとすれば、この発明によるピストン
部にあっては、図2に示すように、ピストンボルト11
に上記の各部材9,7,5,3,4,6,8をあらかじ
め介装した状態で提供することが可能になるから、上記
した針山から各部材9,7,5,3,4,6,8を抜き
取る作業自体がなくなるのみならず、針山自体を不要に
することになる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明にあっては、ピ
ストン部を形成するのに必須される部材の配在を可能に
するのはもちろんでありながら、ピストン部の短縮化を
可能にする利点がある。
【0035】また、この発明にあっては、ピストン部を
形成するのに必須される部材を供給するいわゆる針山を
不要にするから、針山を利用することに伴う作業上での
不具合、たとえば、部品の抜き取りミスとか、作業の迅
速化を図りづらいなどの不具合を解消できる点で有利と
なる。
【0036】その結果、この発明によれば、油圧緩衝器
を形成する際に、ピストンロッドの短縮化を可能にする
と共に、ピストン部の組立作業にあってその迅速化を可
能にし得ることになり、油圧緩衝器のコストの低廉化を
図りながら生産性を向上させ得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による油圧緩衝器のピストン部構造を
示す部分縦断面図である。
【図2】ピストンボルトが針山の態様に利用される状態
を示す図である。
【図3】従来例としての油圧緩衝器のピストン部構造を
図1と同様に示す図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ピストンロッド 2d 内側螺条 3 ピストン 3a 伸側ポート 3b 圧側ポート 4 リーフバルブたる伸側減衰バルブ 5 リーフバルブたる圧側減衰バルブ 6,7 間座 8,9 バルブストッパ 11 ピストンボルト 11a フランジ部 11b 軸部 11c 上端螺条部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内に下端側たる基端側が出没可
    能に挿通されたピストンロッドに連設されてシリンダ内
    に上方油室と下方油室とを区画しながらこのシリンダ内
    で摺動するピストンを有すると共に、このピストンに開
    穿されて上方油室と下方油室の連通を許容するポートの
    下流側端を開閉可能に閉塞するリーフバルブを有し、か
    つ、このリーフバルブが背後側に間座の介在下にバルブ
    ストッパを隣設させながら定着されてなる油圧緩衝器の
    ピストン部構造において、上記のバルブストッパ,間
    座,リーフバルブおよびピストンが下端にフランジ部を
    有するピストンボルトの軸部に介装されてなると共に、
    このピストンボルトの上端螺合部がピストンロッドの下
    端軸芯部に形成の内側螺条に螺合されて上記のバルブス
    トッパ,間座,リーフバルブおよびピストンが定着され
    てなることを特徴とする油圧緩衝器のピストン部構造
JP11163728A 1999-06-10 1999-06-10 油圧緩衝器のピストン部構造 Pending JP2000346117A (ja)

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