JP2000345388A - リフロー錫系メッキ材の製造方法 - Google Patents

リフロー錫系メッキ材の製造方法

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JP2000345388A
JP2000345388A JP11159870A JP15987099A JP2000345388A JP 2000345388 A JP2000345388 A JP 2000345388A JP 11159870 A JP11159870 A JP 11159870A JP 15987099 A JP15987099 A JP 15987099A JP 2000345388 A JP2000345388 A JP 2000345388A
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plating layer
water
tin
tin alloy
heating
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JP11159870A
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Mitsuru Kitakata
充 北方
Akihiro Matsumoto
章宏 松本
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Mitani Shindo Co Ltd
Original Assignee
Mitani Shindo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メッキ層の厚みを均一化させ、また表面光沢
性や半田濡れ性にも優れたリフロー錫系メッキ材の製造
方法を提供する。 【解決手段】 金属線又は条に錫又は錫合金メッキ層を
形成したメッキ材を加熱炉に導入し、該錫又は錫合金メ
ッキ層を加熱溶融し、次いで駆動する一対の水冷ロール
によって該錫又は錫合金メッキ層を冷却凝固させること
を特徴とするリフロー錫系メッキ材の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リフロー錫系メッ
キ材の製造方法に関し、詳しくは加熱溶融されたメッキ
層を水冷ロールによって冷却凝固することによって、メ
ッキ層の厚みを均一化させ、また光沢性や半田濡れ性に
も優れたリフロー錫系メッキ材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】小型抵
抗器やコンデンサー等のリード線あるいはコネクタ用、
ネットワーク抵抗、リードフレーム用材料等の電子部品
材料には、銅や銅合金等からなる金属線又は条(テー
プ)に錫又は錫合金メッキ層を施したメッキ材が用いら
れる。
【0003】このメッキ材は、ウィスカー発生の防止、
半田濡れ性、密着性等の向上のために、リフロー処理が
行われている。
【0004】リフロー処理は、上記メッキ材を加熱し、
錫又は錫合金メッキ層を溶融させた後、冷却して錫又は
錫合金メッキ層を凝固させるものである。ここで加熱手
段としては加熱炉による輻射加熱、抵抗加熱、高周波加
熱等が用いられ、冷却方法としてメッキ材を水スプレー
に曝したり、水槽に導いたりして行われている。
【0005】しかしながら、このようなリフロー処理に
おいては、錫又は錫合金メッキの際のエッジオーバーコ
ートのため元々両幅端部が厚くなるが、加熱溶融の際に
表面張力の関係でさらに両端部の厚みが増すことにな
る。両端をスリッターで除去する200mm幅以上のメ
ッキ材ではさほど問題にならないが、20〜50mm幅
の適寸材をメッキする場合には、プレスにて部品を打ち
抜くと、厚みに差があるので、連鎖端子が捻れてくるこ
とがある。また冷却のためにメッキ材を水スプレーに曝
したり、水槽に導いた場合には、クエンチステインを生
じたり、水の汚れに起因して、メッキ表面の清浄度が低
下し、光沢むらが生じたり、半田濡れ性が劣化する。
【0006】従って、本発明の目的は、メッキ層の厚み
を均一化させ、また表面光沢性や半田濡れ性にも優れた
リフロー錫系メッキ材の製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、検討の結
果、冷却手段として駆動する一対の水冷ロールを用いる
ことによって、上記目的が達成し得ることを知見した。
【0008】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、金属線又は条に錫又は錫合金メッキ層を形成したメ
ッキ材を加熱炉に導入し、該錫又は錫合金メッキ層を加
熱溶融し、次いで駆動する一対の水冷ロールによって該
錫又は錫合金メッキ層を冷却凝固させることを特徴とす
るリフロー錫系メッキ材の製造方法を提供するものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明の製造方法の一実施形態を
示す説明図である。同図において、1は巻き出しリー
ル、2はメッキ材、3は加熱炉(管状電気炉)、4a、
4bは水冷ロール(2重管式水冷ロール)、5は位置矯
正ロール、6は巻き取りリールをそれぞれ示す。
【0010】図1において、巻き出しリール1から巻き
出されたメッキ材2は、金属線又は条に錫又は錫合金メ
ッキ層を形成したものである。ここで金属線又は条は、
銅、リン青銅等の銅合金、鋼等からなるものである。
【0011】このメッキ材2は、加熱炉3に導入され、
錫又は錫合金メッキ層は加熱溶融される。加熱手段は、
特に限定されず、従来より用いられている輻射加熱、抵
抗加熱、高周波加熱等が採用される。
【0012】次いで、錫又は錫メッキ層が加熱溶融され
たメッキ材2は、駆動する一対の水冷ロール4a、4b
間を通過させることにより、錫又は錫メッキ層は冷却凝
固される。
【0013】駆動する一対の水冷ロール4a、4bは、
水冷ロールであれば特に限定されないが、内部に水が循
環する2重管方式が一般的である。このような駆動する
一対の水冷ロールを用いてメッキ材に弱い圧力を加える
ことによって、メッキ層の厚みを平滑化すると同時に、
急速冷却する。このことによりメッキ層の厚みが幅方向
でほぼ均一となると同時に、光沢を保つことができる。
【0014】メッキ材2が水冷ロール4a、4bを通過
する際の水冷ロール表面温度は、望ましくは80℃以
下、さらに望ましくは45℃以下である。この範囲の温
度に保持することにより、水冷ロールへの錫又は錫合金
の貼り付きを防止することができる。ロール温度を低く
保持するためには、水の冷却装置を併設することが望ま
しい。
【0015】この水冷ロール4a、4bには、その表面
にナイフ状のものを当接し、メッキ材より付着した異物
を吸引する等の方法を用いたワイパー装置を用いること
が望ましく、このことによってメッキ材表面の清浄性を
維持することができる。
【0016】また、水冷ロール4a、4b表面を硬質ク
ロムメッキやニッケルメッキすることで、ロール表面の
清浄さを維持でき、また管理し易くなる。
【0017】水冷ロール4a、4bの締め付け圧力は、
エアーシリンダーにて両サイドより水冷ロール4a、4
bを締め付けることにより与えられ、その圧力はロール
長さ当たり0.5〜5kgf/cmとすることが好まし
い。このことによって、メッキ材2の錫又は錫合金層に
おける厚さの均一性が確保される。
【0018】メッキ材2は、水冷ロール4a、4bを通
過した後、位置矯正ロール5で位置矯正され、巻き取り
リール6に巻き取られる。
【0019】
【実施例】以下、実施例等に基づき本発明を具体的に説
明する。
【0020】〔実施例1〕錫合金で6μmの厚みに半田
メッキされた銅合金条(厚み0.1mm、幅22mm)
を横型の管状電気炉に通して錫合金を加熱溶融した直後
に、直径90mm、長さ150mmの大きさの1対の二
重管式水冷クロムメッキロールで加圧して巻き取った。
この際のロール表面温度は40℃であった。また、加圧
はロール長さ当たり4kgf/cm2 でシリンダー径
2.5cmの空圧シリンダーで両側から締め付けて行っ
た。この結果、メッキ材のメッキ厚みは平均約6μmの
ところ、両端部で約0.5μm厚くなる程度で制御でき
た。また、表面光沢性や半田濡れ性も良好であった。
【0021】〔比較例1〕冷却手段として水冷ロールを
用いず、冷風にて冷却凝固させた以外は、実施例1と同
様の処理を行った。この結果、メッキ材のメッキ厚みは
平均約6μmに対し、両端部では約1.5μm厚かっ
た。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製造方法
によって、メッキ層の厚みが均一化され、また表面光沢
性や半田濡れ性にも優れたリフロー錫系メッキ材が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の製造方法の一実施形態を示す
説明図である。
【符号の説明】
1:巻き出しリール 2:メッキ材 3:加熱炉 4a、4b:水冷ロール 5:位置矯正ロール 6:巻き取りリール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属線又は条に錫又は錫合金メッキ層を
    形成したメッキ材を加熱炉に導入し、該錫又は錫合金メ
    ッキ層を加熱溶融し、次いで駆動する一対の水冷ロール
    によって該錫又は錫合金メッキ層を冷却凝固させること
    を特徴とするリフロー錫系メッキ材の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記水冷ロールの表面温度を80℃以下
    に保持し、該水冷ロール表面には硬質クロム又はニッケ
    ルメッキを施し、かつロール間の締め付け圧力をロール
    長さ当たり0.5〜5kgf/cmとする請求項1に記
    載のリフロー錫系メッキ材の製造方法。
JP11159870A 1999-06-07 1999-06-07 リフロー錫系メッキ材の製造方法 Pending JP2000345388A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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