JP2000345213A - 複合部材、その製造方法および複合部材を用いた電磁弁 - Google Patents

複合部材、その製造方法および複合部材を用いた電磁弁

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JP2000345213A
JP2000345213A JP11164087A JP16408799A JP2000345213A JP 2000345213 A JP2000345213 A JP 2000345213A JP 11164087 A JP11164087 A JP 11164087A JP 16408799 A JP16408799 A JP 16408799A JP 2000345213 A JP2000345213 A JP 2000345213A
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JP11164087A
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Hideyuki Sato
日出之 佐藤
Hisatoshi Tsukahara
久敏 塚原
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストを低減することができ、接合部の
強度が高く、かつ材料本来の特性を有している複合部
材、その製造方法およびそれを用いた電磁弁を提供す
る。 【解決手段】 接合部73に凸部721および凹部71
1を設けることにより接合強度を向上させることができ
る。また、角部に曲面部74を設けることにより、角部
に作用する応力の集中を防止することができるため、引
っ張りあるいは曲げに対する疲労強度を向上させること
ができる。また、焼成することで複合部材70に収縮が
起こるため、矢印F方向に作用する力が発生する。その
ため、第2材料部72の凸部721は周囲にある第1材
料部71の凸部711から締め付けられ、接合部73に
作用する引っ張りあるいは曲げ応力に対する強度を向上
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる組成の粉末
から成形される成形体を接合して形成される複合部材、
その製造方法および複合部材を用いた電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、組成の異なる材料からなる部
材を接合する場合、あらかじめ所定の形状に成形された
部材を溶接などにより接合することが一般的である。
【0003】例えば内燃機関(以下、内燃機関を「エン
ジン」という。)の燃料噴射弁などに用いられる電磁弁
の可動部材は、コイルに発生する磁力により吸引される
軟磁性体材料からなる磁性部材と、高強度材料からなる
弁軸などの高強度部材とから構成されている。上記の電
磁弁に用いられている可動部材の磁性部材と高強度部材
とを、例えばレーザ溶接などにより接合する場合、溶接
前の部品形状を溶接に適合するように設定する必要があ
る。そのため、部品点数、および溶接後の部品形状の自
由度などに制約がある。さらに、溶接による接合部の信
頼性を従来以上に向上させることは困難である。また溶
接による接合では、部品の形状あるいは寸法精度の確保
が困難であるという問題がある。
【0004】上記のような欠点を解決するために、粉末
を利用して異なる組成の部材を一体化させる方法が提案
されている。例えば特開昭63−137106号公報
に開示されているようにあらかじめ成形された金属材料
上に組成の異なる粉末を圧縮成形し焼成により金属材料
と粉末成形体とを一体化する方法、特開平3−810
98号公報に開示されているようにあらかじめ成形した
圧粉体を金型に挿入しさらに粉末を投入して一体成形し
た後に焼成一体化する方法などが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開
昭63−137106号公報、および特開平3−81
098号公報に開示されている方法は、あらかじめ金属
材料を成形、あるいは圧粉体を成形する必要がある。そ
のため、成形時に複数の準備工程を必要とし、製造コス
トが上昇するという問題がある。また、異なる組成の材
料の界面における拡散が十分に行われないため、接合部
に必要な強度を十分に確保することができないという問
題がある。
【0006】そこで、異なる組成の材料の界面における
拡散を十分に行うために特開昭60−100604号
公報には粉末に銅やホウ素などの拡散促進物質を添加す
る方法、特開昭59−123703号公報には異なる
組成の材料の界面にろう材などの第3相を介在させるこ
とにより焼結接合する方法が開示されている。しかし、
拡散促進物質の添加、または第3相の介在などにより母
材の磁気性能あるいは強度が低下したり、製造コストが
増大するという問題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、製造コストを低
減することができ、接合部の強度が高く、かつ材料本来
の特性を有している複合部材、その製造方法およびそれ
を用いた電磁弁を提供することにある。また、本発明の
他の目的は、寸法、形状の精度を向上することができ、
かつ製造コストを低減することができる複合部材の製造
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
複合部材によると、第1成形体と第2成形体との接合部
には、第1成形体と第2成形体とのどちらか一方に凸部
が設けられ、他方にはこの凸部に対応する凹部が設けら
れる。第1、第2成形体との接合部に、凸部およびこれ
に対応する凹部が設けられることにより、両成形体間の
接合強度が優れた複合部材を得ることができる。このた
め、接合部の強度を向上させるために、例えば添加物あ
るいは第3相を介在させる必要がない。そのため、材料
本来の磁気性能または強度が低下することがなく、製造
コストが増大することなく接合部の強度を向上させるこ
とができる。
【0009】本発明の請求項2記載の複合部材による
と、凸部および凹部の角部には曲面部が設けられてい
る。この曲面部により、接合部の角部に作用する応力の
集中を防止する。そのため、引っ張りあるいは曲げに対
する疲労強度が向上する。
【0010】本発明の請求項3記載の複合部材による
と、曲面部は、相当半径Rが0.1mm≦R≦3.0m
mであるように形成されている。したがって、複合部材
の寸法、または複合部材に要求される強度に応じて曲面
部の半径を設定することができ、複合部材の設計の自由
度が向上する。
【0011】本発明の請求項4、5記載の複合部材によ
ると、凹部を形成する粉末は、凸部を形成する粉末に比
べ、熱膨張率が大きい、あるいは焼成時の収縮量が大き
いものが採用される。これにより、焼成時において凹部
がいわば凸部を焼きばめするように作用し、凹部が強固
に凹部を締め付ける圧力がかかることになる。従って複
合部材をより接合強度を優れたものとすることができ
る。さらに、焼成時に凹部が凸部へ作用する圧力によっ
て、両者の相互の拡散が進みやすくなるため、接合強度
がより強大となる。
【0012】本発明の請求項6記載の電磁弁によると、
請求項1〜5のいずれか一項記載の複合部材を備えてい
る。複合部材は強度が高く製造コストが低いため、低コ
ストかつ信頼性の高い電磁弁を得ることができる。
【0013】本発明の請求項7または8記載の複合部材
の製造方法によると、第1粉末投入工程と第2粉末投入
工程とを同一の型内で実施することができるため、複合
部材の寸法および形状の精度を容易に向上させることが
できる。また、1つの型で第1成形体と第2成形体とを
成形することにより、例えば複数の成形型を必要としな
いため、製造工数を低減することができ、低コストで複
合部材を製造することができる。
【0014】さらに、第1粉末を型内に投入し加圧した
後、第2粉末を型内に投入し再び加圧するため、第1粉
末と第2粉末との界面における粉末相互の密着性を向上
させることができる。したがって、焼成工程時に粉末相
互の拡散が十分に起こるので、接合部の強度の高い強固
な複合部材を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示す
ように複合部材70は、第1材料部71と第2材料部7
2とが接合部73で接合された円柱形状の複合部材であ
る。接合部73の第2材料部72側には円柱形状の凸部
721が設けられ、第1材料部71側には凸部721に
対応する形状の凹部711が設けられている。
【0016】凸部721および凹部711の角部には、
曲面形状の曲面部74が設けられている。曲面部74の
相当半径Rは、0.1mm≦R≦3.0mmとなるよう
に形成されている。この曲面部74の相当半径Rは、形
成する複合部材70の寸法、または複合部材70に要求
される強度特性に応じて設定することが可能である。
【0017】次に、上述の複合部材70の製造方法を図
2に基づいて説明する。 第1粉末投入工程 図2に示すように、成形型90内に第1粉末81を投入
する。投入された第1粉末81を第1加圧部材としての
パンチ91により加圧し成形型90内に充填する。パン
チ91の加圧面側には、複合部材70の接合部73の凹
部711に対応する形状の突出部911が形成されてい
る。また、成形した複合部材70の凸部721および凹
部711の角部に曲面部74が設けられるように、突出
部911の突出面の角部および根元部の周囲は曲面形状
になっている。このとき、成形型90の形状を変更する
ことにより、複雑な形状の複合部材を形成することが可
能である。
【0018】 仮成形工程 成形型90内の第1粉末81がパンチ91により加圧充
填され、第1成形体としての第1粉末成形体82が仮成
形される。第1粉末成形体82は、パンチ側の端部に凹
部711が形成されている。仮成形された第1粉末成形
体82を構成する第1粉末81の充填率は、50%〜9
0%である。
【0019】 第2粉末投入工程 仮成形された第1粉末成形体82の上方に、第2粉末8
3を投入する。第2粉末83は、仮成形されている第1
粉末成形体82が充填されている成形型90へそのまま
投入される。
【0020】 本成形工程 仮成形された第1粉末成形体82ならびに投入された第
2粉末83を第2加圧部材としてのパンチ92により加
圧し、成形型90内に充填する。パンチ92により加圧
することで、第1粉末成形体82が本成形されるととも
に、第2粉末83が成形され第2成形体としての第2粉
末成形体84が成形される。なお、第2粉末83が第1
粉末成形体82の凹部711内に侵入し、これが成形さ
れることにより第2粉末成形体84に凸部721が形成
される。そして、第1粉末成形体82と第2粉末成形体
84とは接合部73で接合された複合成形体86とな
る。なお、パンチ92の加圧面側は平坦な平滑面である
ため、複合成形体86のパンチ側の端部は平坦面とな
る。
【0021】 焼成工程 形成された複合成形体86を成形型90から取り出し、
焼成する。上記の〜の手順で図1に示すように第1
材料部71と第2材料部72とが一体的に接合された複
合部材70が製造される。
【0022】以上、説明したように本実施例の複合部材
70によると、接合部73の凸部721ならびに凸部7
21に対応する凹部711を設けることにより、第1材
料部71と第2材料部72との接合強度を向上させるこ
とができる。さらに凸部721および凹部711の角部
に曲面部74を設けることにより、角部に作用する応力
の集中を防止することができるため、引っ張りあるいは
曲げに対する疲労強度を向上させることができる。
【0023】また、第1材料部71として第2材料部7
2よりも熱膨張率が大きい材質、または第1材料部71
として第2材料部72よりも焼成時の収縮率が多きい材
質を用いることで、焼成による複合部材70の収縮にと
もなって、図1の矢印F方向に作用する力が発生する。
そのため、第2材料部72の凸部721が周囲にある第
1材料部71の凹部711から締め付けられ、接合部7
3に作用する引っ張りあるいは曲げ応力に対する強度を
向上させることができる。
【0024】さらに、本実施例の複合部材70による
と、焼成した複合部材70は切削等の後加工を必要とし
ないので、製造コストを低減できるとともに、材料の歩
留まりを向上させることができる。
【0025】さらにまた、本実施例の複合部材70によ
ると、焼成により組成の異なる材料からなる成形体を形
成することができるので、原料の粉末として金属粉末だ
けでなく、セラミックス等種々の材料を使用することが
でき、材料の組み合わせ自由度を向上させることができ
る。
【0026】本実施例の複合部材70の製造方法による
と、第1粉末81と第2粉末83とを同一の成形型90
内で成形するので、複合部材70の形状および寸法精度
の確保が容易である。また、第1粉末81を仮成形し、
第2粉末83を投入した後に本成形をするので、第1粉
末81と第2粉末83との界面における粉末同士の密着
性が向上する。したがって、焼成時における材料の拡散
が十分に行われるので、接合部が強固な複合部材70を
得ることができる。
【0027】また、同一型内で第1粉末81と第2粉末
83とを成形することができるので、複数の成形型90
を用意しそれぞれの成形型で成形体を成形する必要がな
い。さらに、成形型90を変更するだけで種々の形状を
した複合部材を容易に形成することができるので、形成
した複合部材に例えば切削などの後加工をする必要がな
い。したがって、複合部材の製造工数が低減され、低コ
ストで製造することができる。
【0028】上記の実施例では円柱形状の複合部材につ
いて説明したが、図3に示すように複合部材70の内部
を中空構造とすることもできる。また、上記の実施例で
は単数の円柱形状の凹部およびそれに対応する凸部が設
けられた複合部材について説明したが、図4(a)に示
すように凸部721およびこれに対応する凹部を多角形
柱形状とすることもでき、凸部721および凹部を多角
柱形状にすることによりねじれ方向に作用する力に対す
る強度が向上する。さらに、図4(b)に示すように凸
部721およびそれに対応する凹部を複数形成してもよ
く、図4(c)に示すように凸部721およびそれに対
応する凹部をテーパ形状とすることもできる。
【0029】次に本発明による複合部材を適用する一例
として、蓄圧式燃料噴射装置のインジェクタに備えられ
る電磁弁の可動部材に適用した実施例を図6に示す。な
お、上記のインジェクタは、図示しないディーゼルエン
ジンの燃焼室内へ間欠的に燃料を噴射する。
【0030】電磁弁40は、図示しない圧力制御室と低
圧燃料室41とを断続する電磁二方弁である。アジャス
ティングピン42は、可動部材60を図6の下方に付勢
するスプリング43の付勢力を調節する。このスプリン
グ43は、コア45の内部のばね室46に収容されてい
る。コイル44は、コア45の外周部に巻装されてお
り、コネクタ12に埋設されたターミナル121から電
力が供給される。
【0031】絞り板50には絞り孔51が形成されてお
り、圧力制御室から低圧燃料室41へ流入する燃料の流
量を規制している。絞り孔51の周囲には平面弁座52
が設けられ、この平面弁座52に可動部材60に設けら
れている球状部材61が着座可能である。球状部材61
が平面弁座52から離座することにより圧力制御室内の
高圧燃料が低圧燃料室41へ流出し、圧力制御室内の燃
料の圧力が低下する。圧力制御室内の燃料の圧力が低下
すると、圧力制御室内の高圧燃料の圧力により図示しな
いニードル弁は開弁する。
【0032】一方、球状部材61が平面弁座52に着座
すると、圧力制御室から低圧燃料室41への高圧燃料の
流出が停止し、圧力制御室内の圧力が上昇する。圧力制
御室内の圧力が上昇すると、圧力制御室内の高圧燃料の
圧力によりニードル弁は閉弁する。低圧燃料室41へ流
出した燃料は、低圧燃料通路47、後述する可動部材6
0のアーマチャ部63に設けられている低圧燃料通路6
4、アーマチャ部63とコア45との間の空隙65、コ
ア45内に設けられたばね室46、ならびにアジャステ
ィングピン42の内部に形成された低圧燃料通路48を
経由して低圧燃料通路49に流出する。
【0033】次に、可動部材60について説明する。可
動部材60は本発明の複合部材から構成されている。図
6に示すように可動部材60は、第1成形体としての高
強度材料からなる弁軸部62と第2成形体としての軟磁
性材料からなるアーマチャ部63とから形成されてい
る。弁軸部62は高強度材料から形成されており、弁軸
部62と絞り板50の平面弁座52との衝突による弁軸
部62の破損および劣化を防止し、耐久性および耐摩耗
性を向上させている。アーマチャ部63は軟磁性材料か
ら形成されているおり、図2に示すコイル44に通電す
ることで発生する磁力によりコア45に吸引される。可
動部材60の弁軸部62の端部には球状部材61を支持
するための支持部62aが形成されている。支持部62
aに球状部材61が支持され、この球状部材61は絞り
板50の絞り孔51の周囲に形成されている平面弁座5
2に着座可能である。
【0034】アーマチャ部63の外周部には、低圧燃料
室41からリークするための低圧燃料通路64が形成さ
れている。また、可動部材60は、アーマチャ部63の
反弁軸側端部に高強度材料からなる突出部66が形成さ
れている。アーマチャ部63の反弁軸側端部に突出部6
6を形成することによりアーマチャ部63とコア45と
の衝突によるアーマチャ部63の摩耗を低減させること
が可能である。
【0035】次に、上述の可動部材60に適用されてい
る複合部材について説明する。ここでは簡単のため図5
に示すように可動部材60の支持部62aなど複雑な形
状に対応する部分が形成されていない複合部材について
説明する。
【0036】図5に示すように複合部材70は、可動部
材60の弁軸部62となる高強度材料の第1材料部71
と可動部材60のアーマチャ部63となる磁性材料の第
2材料部72とからなる。第1材料部71と第2材料部
72とは、接合部73において接合されている。第1材
料部71の原料としては、高速度工具鋼(ハイス)、工
具鋼、軸受け鋼、マルテンサイト系ステンレスなどを使
用することが可能である。また、第2材料部72の原料
としては、純鉄、低炭素鋼、フェライト系ステンレス、
硅素鋼などを使用することが可能である。
【0037】図5に示すように接合部73には、凸部7
21と、これに対して組み合わされる形状の凹部711
とがそれぞれ設けられている。また、複合部材70の第
2材料部72の端部に前述の可動部材60の突出部66
となる突出部75を形成することが可能である。従来は
図6に示すような可動部材60のアーマチャ部63の反
弁軸側端部に硬質材料をメッキすることによりアーマチ
ャ部63の摩耗を防止していたため、製造工数および製
造コストが増大していた。しかし、複合部材70の成形
時に突出部75を形成することが可能であるため、製造
工数および製造コストを低減することが可能である。ま
た、第2材料部72には、可動部材60の低圧燃料通路
64となる燃料通路溝76が形成されている。
【0038】図5に示すように接合部73を第1材料部
71に設けることにより、磁気回路を構成する第2材料
部72を大きくすることができるため、磁気飽和を防止
でき、複合部材70自体の体格を小型化することが可能
である。さらに、接合部73を第1材料部71に設ける
ことにより、高価な高強度材料の使用量を低減すること
ができるので、複合部材70の製造コストを低減するこ
とが可能である。
【0039】本実施例の電磁弁40によると、可動部材
60として本発明の複合部材を適用することができる。
複合部材は材料の組み合わせ自由度が高いため、可動部
材60の小型化、軽量化、ならびに信頼性を向上させる
ことができ、かつ製造コストを低減することができる。
【0040】以上、本発明の複合部材を適用したものの
一例として燃料噴射装置のインジェクタに使用する電磁
弁の可動部材を説明したが、例えばガソリンエンジンの
電磁駆動式燃料噴射弁に用いられるニードル弁、または
オートマチックトランスミッションの電磁駆動弁に用い
られる弁体などインジェクタの電磁弁以外の装置の電磁
弁に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による複合部材の接合部を拡
大した断面図である。
【図2】本発明の複合部材の製造方法を説明するための
模式図である。
【図3】本発明の一実施例による複合部材の変形例を示
す断面図である。
【図4】本発明の一実施例による複合部材の複数の変形
例を示す断面図である。
【図5】本発明の複合部材を適用した燃料噴射装置のイ
ンジェクタの可動部材を示す図であって、(A)は複合
部材の断面図、(B)は(A)の矢印B方向から見た平
面図を示している。
【図6】本発明の複合部材を適用した燃料噴射装置のイ
ンジェクタの電磁弁を示す断面図である。
【符号の説明】
40 電磁弁 60 可動部材(複合部材) 62 弁軸部(第1成形体) 63 アーマチャ部(第2成形体) 70 複合部材 71 第1材料部(第1成形体) 72 第2材料部(第2成形体) 73 接合部 74 曲面部 80 複合部材 81 第1粉末 82 第1粉末成形体 83 第2粉末 84 第2粉末成形体 85 接合部 86 複合成形体 90 成形型 91 パンチ(第1加圧部材) 92 パンチ(第2加圧部材) 711 凹部 721 凸部 911 突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AC09 AD12 BA46 BA51 BA61 BA63 BA67 CC06T CC08T CC14 CC66 CC67 CC68U CD30 CE24 CE31 3H106 DA07 DA13 DA23 DB02 DB12 DB23 DB32 DC04 EE48 GA16 GA17 JJ02 JJ05 KK17 4K018 AA25 AA26 AA33 AA35 BA15 BA16 BA17 CA02 CA14 HA03 HA07 JA03 JA09 KA02 KA10 KA43

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1粉末から成形される第1成形体、な
    らびに前記第1粉末と組成の異なる第2粉末から成形さ
    れる第2成形体を接合し、焼成することにより成形され
    ている複合部材であって、 前記第1成形体と前記第2成形体との接合部には、前記
    第1成形体と前記第2成形体とのどちらか一方に凸部が
    設けられ、他方にはこの凸部に対応する凹部が設けられ
    ることを特徴とする複合部材。
  2. 【請求項2】 前記凸部および前記凹部の角部に曲面部
    が設けられることを特徴とする請求項1記載の複合部
    材。
  3. 【請求項3】 前記曲面部は、相当半径Rが0.1mm
    ≦R≦3.0mmであるように形成されることを特徴と
    する請求項2記載の複合部材。
  4. 【請求項4】 前記凹部を形成する粉末は、前記凸部を
    形成する粉末に比べ熱膨張率が大きいことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか一項記載の複合部材。
  5. 【請求項5】 前記凹部を形成する粉末は、前記凸部を
    形成する粉末に比べ焼成時の収縮量が大きいことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか一項記載の複合部材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項記載の複合
    部材からなる可動部材を備えることを特徴とする電磁
    弁。
  7. 【請求項7】 第1粉末から成形される第1成形体、な
    らびに前記第1粉末と組成の異なる第2粉末から成形さ
    れる第2成形体を接合して形成されている複合部材の製
    造方法であって、 成形型内に第1粉末を投入する第1粉末投入工程と、 投入された前記第1粉末を、加圧面側に所定の形状が形
    成されている第1加圧部材により加圧し、第1成形体を
    仮成形する仮成形工程と、 仮成形した前記第1成形体が充填されている前記成形型
    内に前記第2粉末を投入する第2粉末投入工程と、 前記成形型内の前記第1成形体および前記第2粉末を第
    2加圧部材により加圧し、第1成形体および第2成形体
    が接合された複合成形体を成形する本成形工程と、 成形された前記複合成形体を焼成する焼成工程と、 を含むことを特徴とする複合部材の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記仮成形工程で加圧された前記第1粉
    末の充填率は、50%〜90%であることを特徴とする
    請求項7記載の複合部材の製造方法。
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