JP2000344509A - チタンシリカ複合体及びそれを配合した化粧料 - Google Patents
チタンシリカ複合体及びそれを配合した化粧料Info
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Abstract
タンを含有させることによって、透明性及び紫外線B波
長領域の防御能に優れた複合体を提供すること、またそ
の複合体によって透明性に優れた自然な仕上がりであ
り、紫外線B波長領域の防御能に優れた化粧料を提供す
ることである。 【解決手段】 前記目的を達成するために、本発明にか
かるチタンシリカ複合体は、酸化ケイ素を主成分とする
シリカ担体に酸化チタンを含有させたことを特徴とす
る。
Description
体、特に紫外線防御能を有する酸化チタンの物性の向上
に関する。
80〜400nmの光線と皮膚の光感受性との関連によ
って起こる。この日焼けを防止するために、紫外線を吸
収または遮蔽する物質を含有する日焼け止め化粧料が存
在する。日焼け止め化粧料は皮膚の上に塗布することに
よってその効果を発揮するものである。一般に皮膚を黒
化させる紫外線域において、280〜320nmのUV
−Bと呼ばれる紫外線は紅斑を起こす作用の紫外線であ
り、紅斑を伴った後に黒化を起こす。一方320〜40
0nmのUV−Aと呼ばれる紫外線は紅斑を伴わずに直
接黒化する。このような紫外線の吸収、遮蔽においては
有機物質を配合することで達成しているものも存在する
が、近年では、光に対して安定であり、人体への影響も
少ない無機粉末類を添加することによってその効果を得
るものが主流となっている。
どが挙げられる。二酸化チタンは、屈折率2.3〜2.
6と顔料中で最も大きく、隠蔽力も白色顔料中最大で亜
鉛華の2〜3倍である。しかし実際の日焼け止め化粧料
は、塗布したことが目立たずに日焼けを防止することが
望ましい。このため、最近では、顔料級酸化チタンに比
べ、白さの目立たない超微粒子状酸化チタンを配合し
た、自然な仕上がりがあり、しかも紫外線吸収能の優れ
た日焼け止め化粧料が開発されている。
粒径を細かくすると、比表面積が大きくなることから吸
油量が増大し、化粧料中での製品基剤系における分散性
が悪くなり、紫外線の透過率においても悪影響を及ぼし
た。このため、形状を紡錘状とすることで、基剤系への
分散性の向上及び、紫外線防御能を向上させることがで
きるが透明性に関しては向上があまり見られなかった。
り、特定のシリカ担体に酸化チタンを含有させることに
よって、透明性及び紫外線B波長領域の防御能に優れた
複合体を提供することを目的とする。またその複合体に
よって透明性に優れた自然な仕上がりであり、紫外線B
波長領域の防御能に優れた化粧料を提供することを目的
とする。
に、本発明にかかるチタンシリカ複合体は、酸化ケイ素
を主成分とするシリカ担体に酸化チタンを含有させたこ
とを特徴とする。また本発明において、微粒子状の複数
の酸化チタン粒子がシリカ担体中に略均一な密度で点在
する形で取り込まれていることが好適である。
せる際、酸化チタンを包括して得られた酸化ケイ素と酸
化チタンの複合体であることが好適である。また本発明
において、酸化ケイ素を析出させる際、酸化チタンの前
駆体を包括して得られた酸化ケイ素と酸化チタンの複合
体であることが好適である。また本発明において、ケイ
酸塩類を析出させる際、酸化チタンを包括して得られた
酸化ケイ素と酸化チタンの複合体であることが好適であ
る。また本発明において、ケイ酸塩類を析出させる際、
酸化チタンの前駆体を包括して得られた酸化ケイ素と酸
化チタンの複合体であることをが好適である。
が粉体全体の質量の0.5〜90%であることが好適で
ある。また本発明にかかる化粧料は、前記いずれかに記
載のチタンシリカ複合体を配合したことを特徴とする。
た紫外線防御能と、基剤系での分散性、透明性に優れた
複合体を製造するために、本発明者らが鋭意研究したと
ころ、特定のシリカ担体と、酸化チタンが混合されたチ
タンシリカ複合体が有用であることを見出し、為された
ものである。すなわち本発明は酸化ケイ素を主成分とす
るシリカ担体に酸化チタンを含有させたことを特徴とす
る。
粒子状の複数の酸化チタン粒子がシリカ担体中に略均一
な密度で点在する形で取り込まれているため、複合体は
非常に透明性に富んでいるにも関わらず、優れた紫外線
防御能を持つ上、基剤への分散性に富んでいる。
的な製造方法を説明する。製造方法 本発明におけるチタンシリカ複合体の第一の製造方法と
しては、最も簡単に製造し得る方法として、酸化ケイ素
微粒子が分散した液体に、酸化チタン微粒子が分散した
液体を添加し、酸化ケイ素を析出させる際、酸化チタン
を包括して複合化する方法、或いは、酸化ケイ素微粒子
が分散した液体中に、酸化チタン微粒子を分散させ、酸
化ケイ素を析出させる際、酸化チタンを包括して複合化
する方法、酸化チタン微粒子が分散した液体中に酸化ケ
イ素微粒子を分散させ、酸化ケイ素を析出させる際、酸
化チタンを包括させ焼成もしくは乾燥する方法などが挙
げられる。
は、シリカゾルなどが例示でき、酸化チタン微粒子を分
散させた液体としては、チタニアゾルなどが例示でき
る。なお本発明の複合体を得るための酸化ケイ素、酸化
チタンはここで例示したもののみに限られるものではな
い。
の製造方法としては、酸化ケイ素微粒子を分散させた液
体に各種形態の酸化チタン前駆体を混合し、酸化ケイ素
を析出させる際、酸化チタンを包括したものを焼成もし
くは乾燥することにより、酸化ケイ素と酸化チタンの複
合体を得るというものである。
前駆体としては、四塩化チタン、硫酸チタン、硫酸チタ
ニル、チタニウムテトラ−i−プロポキシド(TTI
P)などが例示できるが、いずれの形態においても液体
に溶解することが必要である。なお本発明の複合体を得
るための酸化チタンの前駆体はここで例示した酸化チタ
ンの前駆体のみに限られるものではない。
の製造方法としては、ケイ酸塩類を析出させる各種ケイ
素を含有する物質と共に、各種形態の酸化チタンを混合
し、ケイ酸塩類を析出させる際、酸化チタンを包括させ
焼成もしくは乾燥することによって得るというものであ
る。
種のケイ素を含有する物質を用いることができる。ケイ
素を含有する物質としていくつか例示すれば、ケイ酸
塩、シリコンアルコキシド、水ガラスなどが挙げられ
る。ケイ酸塩としては、Na2SiO3、Na4SiO
4等が挙げられる。また、シリコンアルコキシドとして
は、テトラメチルオルトシリケート、テトラエチルオル
トシリケートなどが挙げられる。また、水ガラスとして
は、例えばJIS1号、JIS2号、JIS3号などが
挙げられる。なお本発明の複合体を得るためのケイ素を
含有する物質はここで例示したもののみに限られるもの
ではない。
の製造方法としては、ケイ酸塩類を析出させる各種ケイ
素を含有する物質を析出させる際、各種形態の酸化チタ
ンの前駆体を包括させ、焼成もしくは乾燥することによ
って酸化ケイ素と酸化チタンの複合体を得るというもの
である。
いはケイ酸塩類を析出させ、酸化チタン或いはその前駆
体を包括させるには、酸または塩基を添加する方法など
が挙げられるが酸化ケイ素或いはケイ酸塩類を析出さ
せ、酸化チタン或いはその前駆体を包括させうるもので
あればどのような方法であっても特に限定されない。ま
た第三、四の方法において、WO98/14399に記
載されたメソポーラス粉体の製造方法に準じた特定の条
件で酸化ケイ素を析出させると微粒子状メソポーラス粉
体や、外径が20〜200nmで長手方向にメソ孔が伸
長していることを特徴とする棒状メソポーラス粉体、或
いはメソ孔をほとんど有さない棒状マクロポーラス粉体
の形態をとったチタンシリカ複合体を製造することもで
きる。
状メソポーラス粉体、棒状マクロポーラス粉体の形態を
とる本発明のチタンシリカ複合体の製法を説明する。各ポーラス粉体の形態をとる本発明の製造方法 前記ポーラス粉体の製造方法は、ケイ酸塩を溶解する溶
解工程、ケイ酸をミセル上に析出させる縮合工程、界面
活性剤を除去する除去工程からなる。以下各ポーラス粉
体の製造方法を説明する。微粒子状メソポーラス粉体は
0<SiO2/Y2O<2のケイ酸塩(Y:アルカリ金
属原子)を0.1〜5.0M濃度、カチオン界面活性剤
の存在下、pH11以上で溶解し、pHを10.5以下
として前記カチオン界面活性剤で棒状ミセルを形成させ
るとともにケイ酸を棒状ミセル上に析出させ、析出によ
り形成されたケイ酸塩を外殻としたミセル状析出物より
カチオン界面活性剤を除去することで得られる。
ソポーラス粉体の製造方法において、溶解工程でケイ酸
塩を0.3〜1.3M濃度で溶解し、縮合工程でpHを
30分以内に10.5以下とすることで得られる。また
棒状マクロポーラス粉体は上記の微粒子状メソポーラス
粉体の製造方法において、溶解工程でケイ酸塩を1.3
〜2.0M濃度で溶解し、縮合工程でpHを30分以内
に10.5以下とすることで得られる。
の前駆体の水溶液をいずれかの工程で添加することによ
って各ポーラス粉体の形態をとった本発明のチタンシリ
カ複合体を得ることができる。複合化させる酸化チタン
或いはその前駆体の水溶液をケイ酸塩の溶解工程、縮合
工程、活性剤除去工程のいずれの工程で添加しても、得
られたチタンシリカ複合体の透明性、基剤への分散性、
紫外線防御能に変わりはないことがわかっている。
タンシリカ複合体であると単純なシリカとチタンを混合
させたものより、シリカ担体中でのチタン粒子の分散性
が向上し、紫外線遮蔽効果がさらに良好となることが確
かめられた。またさらに、メソ細孔、あるいはマクロ細
孔によって、粉体の比表面積が通常のシリカ粉体より大
きくなるため、吸油量が大きくなる。よって各ポーラス
粉体のチタンシリカ複合体を化粧料に配合した場合、配
合された化粧料は経時に対する化粧持ちが向上されるこ
とがわかった。
おける酸化チタンの添加濃度は全体の質量に対し、酸化
チタンの質量の割合が、0.5〜90重量%、より好ま
しくは1〜85重量%含有されていることが好適であ
る。酸化チタンの添加量が0.5重量%以下であると、
紫外線防御効果は認められるものの実用性に乏しく、9
0重量%以上であると紫外線防御効果が頭打ちになり向
上が認められない上に、透明性が悪くなってしまう。
施形態をさらに詳細に説明する。なお本発明はこれらの
実施形態に限定されるものではない。
シリカ複合体の製造を行った。0.5Mメタケイ酸ナト
リウム水溶液100mlに、ベヘニルトリメチルアンモ
ニウムクロライド(BTC)0.01molを溶解し、
この水溶液に15%チタニアゾル40mlを加えた。こ
のときの温度は70℃であった。塩酸を用いて、pHを
8前後に調整した後、この分散液を濾過し、その残留物
を水洗いして乾燥させた後700℃にて焼成し、微粒子
状メソポーラス粉体の形態をとったチタンシリカ複合体
を得た。
ンシリカ複合体の製造を行った。0.5Mメタケイ酸ナ
トリウム水溶液100mlに、ベヘニルトリメチルアン
モニウムクロライド(BTC)0.01molを溶解
し、この水溶液に塩酸と酸化チタンとして3g分の四塩
化チタンを加えてpHを8前後に調整した。このときの
温度は70℃であった。その後、この分散液を濾過し、
その残留物を水洗いして乾燥させた後700℃にて焼成
し、微粒子状メソポーラス粉体の形態をとったチタンシ
リカ複合体を得た。
ンシリカ複合体の製造を行った。0.5Mメタケイ酸ナ
トリウム水溶液100mlに、ステアリルトリメチルア
ンモニウムクロライド(STC)0.01molを溶解
し、この水溶液に塩酸と酸化チタンとして3g分の硫酸
チタニルを混合した水溶液を加えてpHを8前後に調整
した。このときの温度は70℃であった。その後、この
分散液を濾過し、その残留物を水洗いして乾燥させた後
700℃にて焼成し、微粒子状メソポーラス粉体の形態
をとったチタンシリカ複合体を得た。
ンシリカ複合体の製造を行った。チタニウムテトラ−i
−プロポキシド(TTIP)3gをイソプロピルアルコ
ール9gに溶解し、この水溶液に水2.5gを添加して
水酸化チタンを得た。その後0.5Mメタケイ酸ナトリ
ウム水溶液100mlに、ベヘニルトリメチルアンモニ
ウムクロライド(BTC)0.01molを溶解し、こ
の水溶液に前記過程で得られた水酸化チタン水溶液を加
えた。このときの温度は70℃であった。塩酸を用い
て、pHを8前後に調整した後、この分散液を濾過し、
その残留物を水洗いして乾燥させた後700℃にて焼成
し、微粒子状メソポーラス粉体の形態をとったチタンシ
リカ複合体を得た。
ンシリカ複合体の製造を行った。10%シリカゾル50
mlと10%チタニアゾル50mlを混合攪拌し、この
水溶液を真空中に静置して、真空乾燥させた後、700
℃にて焼成して微粒子状のチタンシリカ複合体を得た。
ンシリカ複合体の製造を行った。10%シリカゾル50
mlと酸化チタンとして3g分の四塩化チタン水溶液を
加えて混合攪拌し、この水溶液を真空中に静置して、真
空乾燥させた後、700℃にて焼成して微粒子状のチタ
ンシリカ複合体を得た。
ンシリカ複合体の製造を行った。0.5Mメタケイ酸ナ
トリウム水溶液100mlに、ベヘニルトリメチルアン
モニウムクロライド(BTC)0.01molを溶解
し、この水溶液に15%チタニアゾル40mlを加え
た。このときの温度は70℃であった。塩酸を用いて、
30分以内にpHを8前後に調整した後、この分散液を
濾過し、その残留物を水洗いして乾燥させた後700℃
にて焼成し、棒状メソポーラス粉体の形態をとったチタ
ンシリカ複合体を得た。
ンシリカ複合体の製造を行った。1.5Mメタケイ酸ナ
トリウム水溶液100mlに、ベヘニルトリメチルアン
モニウムクロライド(BTC)0.03molを溶解
し、この水溶液に15%チタニアゾル40mlを加え
た。このときの温度は70℃であった。塩酸を用いて、
30分以内にpHを8前後に調整した後、この分散液を
濾過し、その残留物を水洗いして乾燥させた後700℃
にて焼成し、棒状マクロポーラス粉体の形態をとったチ
タンシリカ複合体を得た。
合体は、細かい微粒子状の酸化チタン粒子が、シリカ担
体中に特定の距離を隔てて点在するように複数存在して
おり、高い透明性を有していた。得られたチタンシリカ
複合体を目視により観察したところ酸化チタン特有の隠
蔽性の強い白色顔料の色彩は観察されず、半透明〜白色
の粉体であった。実施例1〜4、7、8のようにポーラ
ス粉体の形態をとったチタンシリカ複合体の粒度分布を
調べたところ、0.5〜50μm間に分布していた。よ
って粒径の調整が必要な場合にはふるい等によって調整
をすることで、所望の粒径にそろえることが可能であ
る。また本発明におけるチタンシリカ複合体の粒径は、
有用な効果を失わない限りにおいて必要に応じて湿式、
或いは乾式による粉砕などによって粒径を操作すること
が可能である。
明のチタンシリカ複合体のX線回折パターンを調べるこ
とにより、シリカ担体中に含有させるに酸化チタンの量
を変化させると、得られた複合体にどのような違いが見
られるかを調べた。
をとったチタンシリカ複合体のX線回折パターンであ
る。試料としては、酸化チタンの含有量が5wt%、1
1wt%、63wt%である3種類を用いた。この図1
からポーラス粉体の形態をとるチタンシリカ複合体が有
する細孔は酸化チタンの含有量と密接に関係しているこ
とが確認された。このことは酸化チタンが各ポーラス粉
体の細孔に担持されているということを意味するもので
はなく、酸化チタンを添加されていることが各ポーラス
粉体の結晶化の過程に何らかの影響を及ぼして、細孔の
生成に影響を与えているものと思われる。逆に考えれば
この性質を利用して、ある程度の表面積の調整が可能で
あると言える。
る分散性が、従来の微粒子状酸化チタンと比較してどの
程度向上されたかを調べるために比較試験を行った。試
料には、実施例1で得られた粉体を使用し、比較対象と
して従来紫外線防御に用いられてきた短軸側が0.01
〜0.02μm、長軸側が0.05〜0.1μmの粒径
を持つ微粒子状酸化チタン(市販品:石原産業製)を使
用した。さらに実施例1の工程で15%チタニアゾルを
加えずに微粒子状メソポーラス粉体だけを製造し、前記
微粒子状酸化チタンをその表面に吸着させたものも比較
対象として使用した。
については、まず、酸化チタンの含有量が3%となるよ
うに、実施例1、微粒子状酸化チタン、酸化チタン表面
吸着メソポーラス粉体をそれぞれヒマシ油に混合し、各
々の粉体とヒマシ油のスラリーを作成し、各スラリーを
3本ローラでそれぞれ混練した。混練が終了したら、1
0μm厚のアプリケーターで石英板上に塗膜を形成し、
その塗膜の紫外線透過率を分光光度計(U−3410、
日立製作所製)にて測定した。作成した試料に混合され
ている混合物を表1に記載しておく。
リーを実施例9、微粒子状酸化チタン・ヒマシ油スラリ
ーを比較例1、酸化チタン表面吸着メソポーラス粉体・
ヒマシ油スラリーを比較例2と呼ぶこととする。
られた実施例9、比較例1、比較例2を10μm厚のア
プリケーターで黒色紙上に塗膜を形成し、目視観察によ
って行った。
外線透過率の測定結果である。図2の結果から、実施例
9は、290〜320nmのUV−B領域の紫外線透過
率は、20%以下に抑えており、320〜400nmの
UV−A領域の紫外線は波長が長くなるに従い、透過率
が上がって行くものの、350nmまでは、比較例1よ
りも良好に紫外線を遮断していることがわかる。これに
対し比較例1は、290〜320nmのUV−B領域の
紫外線透過率が、25%以上になっており、350nm
以上の波長でのUV−A領域の紫外線透過率において
は、実施例9よりも良好に紫外線を遮断しているもの
の、その透過率も大きな差異は認められず、本発明の目
的とするUV−B領域の紫外線防御能に優れるという点
では、実施例9に格段に劣るものであるといえる。
透過率である。光の波長が長くなるにしたがい、実施例
9と比較例1の透過率の差異は無くなって行くものの実
施例9の方が比較例1よりも可視領域全般において透過
率が高いことを示している。このことから本発明におけ
るチタンシリカ複合体は、微粒子状酸化チタンを配合し
たものよりも透明性に優れていることがうかがえる。比
較例2については、多少比較例1よりも優れた結果が得
られたが、比較例1の特性とほぼ変わらない結果であっ
た。
された透明性と分散性の結果を次の表2に記載する。評
価の記載方法は、透明性については、透明性があるを
○、多少白さが目立ち、透明性が少ないを△、白さが目
立ちあまり透明性がないを×とした。分散性について
は、凝集が認められないを○、凝集は認められるがその
密度は少ないを△、凝集が認められるを×としてある。
塗布面の色彩がすりガラスを通したように見え、塗膜の
透明性が顕著に観察された。さらに凝集などを起こして
いるような塊は観察されなかった。
っぽく浮き上がっているように観察された。さらに所々
で小さいながらも点状の白い粒が多数観察されたことか
ら凝集を起こしているものと思われる。
ないが、やはり塗布面の色彩が白っぽく浮き上がってい
るように観察された。これは、メソポーラス粉体との表
面吸着によって、粉体を酸化チタンでコートしたように
なっているため、微粒子状酸化チタンが示す色彩が粉体
全体に付与された形になり、ポーラス粉体の形状が酸化
チタンによって引き立てられてしまうためと思われる。
さらに比較例1より格段に少なかったが、所々でやはり
点状の白い粒が多数観察された、これは、表面吸着状態
から遊離した微粒子状酸化チタンが比較例1同様に凝集
を起こすためと思われる。
合体を配合した実施例9は、従来の微粒子状酸化チタン
と比較して透明性、分散性、紫外線防御能において向上
していることが確かめられた。そしてその効果は、酸化
チタンを表面吸着によって単純に担持させただけでは得
られない効果であることもわかった。
複合体を使用したが、実施例2〜8で得られた複合体に
ついても同様の試験を行ったところ、比較実験で得られ
た結果とほぼ同様の結果を示した。
は、優れた紫外線防御能を備える上に、透明性や基剤へ
の分散性に富むため、紫外線防御能が必要とされる様々
なものに配合することができる。特に化粧料に配合され
た場合、配合された化粧料に優れた紫外線防御能と、自
然な仕上がり及び優れた使用感を付与することができ
る。
体中に酸化チタンを含有させているため、熱的、化学的
にも安定であり、前記比較実験で用いたヒマシ油のよう
な油分に加え、水、粉末、界面活性剤、低級アルコー
ル、多価アルコール、保湿剤、防腐剤、高分子、酸化防
止剤、香料、各種薬剤等を本発明の持つ紫外線防御効果
を損なわない質的、量的範囲で配合することが可能であ
る。
され得る粉末としては、通常化粧料において用いられる
粉末を挙げることができる。例えば、無機顔料、パール
顔料、金属粉末顔料、有機顔料、天然色素等が挙げられ
るが、上記粉末に限定されるものではない。
され得る油分としては、通常化粧料において用いられる
油分を挙げることができる。例えば、液体油脂、固体油
脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エ
ステル油、シリコーンなどが挙げられるが、上記油分に
限定されるものではない。またこれらの油分は、1種ま
たは2種以上を任意に選択して用いることができる。
され得る界面活性剤としては、通常化粧料に配合され得
る界面活性剤をそのイオン性の有無に関わらず用いるこ
とができる。例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界
面活性剤、両性界面活性剤、親油性非イオン系界面活性
剤、親水性非イオン系界面活性剤等が挙げられる。なお
本発明は前記界面活性剤のみに限定されるものではな
い。また、これらの界面活性剤は、1種或いは2種以上
を任意に選択して配合することが可能である。
粧料の取り得る形態は特に限定されず、例えば粉末状、
クリーム状、スティック状、ペンシル状、液体状等、そ
の用途に応じて各種形態をとることが可能であり、化粧
下地、ファンデーション、白粉、頬紅、口紅、マスカ
ラ、アイシャドー、アイライナー、クリーム、乳液、ロ
ーション等各種化粧料を提供することが可能である。
て光触媒として作用することが知られている。このよう
な光触媒作用によって、何らかの基剤系に配合された場
合、それら基剤中の他成分を変質させてしまう可能性も
ある。本発明は、シリカ担体と酸化チタンを複合化する
ことにより、このような光触媒活性をある程度抑えるこ
とが可能となるため、アナターゼ型の酸化チタンを用い
たとしても、酸化チタンの光触媒作用を抑え、光触媒作
用によって引き起こされる問題はほぼクリアできる。
しての活性が少ないため本発明においてルチル型の酸化
チタンを用いることは他成分の変質等を考慮したときに
非常に有用である。よって本発明に複合化する酸化チタ
ンは、結晶型がアモルファス型やルチル型であることが
好適である。
した化粧料について説明する。なお配合表において示さ
れた数値の単位は重量%である。 [処方例1] O/W乳液型サンスクリーン 1. 本発明のチタンシリカ複合体 10 2. 亜鉛華 5 3. ステアリン酸 2 4. セチルアルコール 1 5. ワセリン 5 6. シリコン油 2 7. 流動パラフィン 10 8. グリセリルモノステアリン酸エステル(自己乳化型) 1 9. ポリオキシエチレン(25モル)モノオレイン酸エステル 1 10.ポリエチレングリコール1500 5 11.ビーガム 0.5 12.精製水 57.5 13.香料 適量 14.防腐剤 適量
熱溶解後、亜鉛華、ビーガムを加えホモミキサーで均一
に分散し70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱
溶解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加えホモ
ミキサーで均一に乳化分散し、乳化後かき混ぜながら3
5℃まで冷却する。以上のようにしてO/W乳液型サン
スクリーン得た。得られたサンスクリーンを、10名の
専門パネルにより、官能試験を行なったところ、使用感
も良好で、色も素肌になじむという評価を得られた。ま
た数日間使用してもらい日焼け防止効果について試験し
たが、日焼けせず良好であるという評価が得られた。
ル型サンタン化粧料を得た。官能試験を行ったところ、
日焼けによる紅斑は起こらないにも関わらず、小麦色に
日焼けでき、使用感も良く、色も素肌になじむという良
好な評価が得られた。
加熱溶解した10〜18の成分を加えて再び均一に混合
し、容器に充填することによってパウダーファンデーシ
ョンを調整した。このパウダーファンデーションで官能
試験を行ったところ素肌の色に近い演色をし、使用感も
優れ、日焼け防止効果も高いという評価が得られた。
させ、これに均一溶解した12と16を加えて十分攪拌
し、別に加熱溶解しておいた3〜11に加えてさらに十
分に攪拌する。そして1、2および16〜18の各成分
を加えて攪拌し、分散させ、その後容器に充填して口紅
を得た。この処方例4で得られた口紅は優れた紫外線防
止効果を有するものであった。
透明性、基剤への分散性、B波長領域の紫外線防御能に
優れたチタンシリカ複合体を提供することができる。ま
た本発明の化粧料によれば、チタンシリカ複合体を配合
することにより、優れた紫外線防御能を備えている。
ったチタンシリカ複合体のX線回折パターンである。
透過率の測定結果である。
Claims (8)
- 【請求項1】 酸化ケイ素を主成分とするシリカ担体に
酸化チタンを含有させたことを特徴とするチタンシリカ
複合体。 - 【請求項2】 請求項1に記載のチタンシリカ複合体に
おいて、微粒子状の複数の酸化チタン粒子がシリカ担体
中に略均一な密度で点在する形で取り込まれていること
を特徴とするチタンシリカ複合体。 - 【請求項3】 請求項1乃至2のいずれかに記載のチタ
ンシリカ複合体において、酸化ケイ素を析出させる際、
酸化チタンを包括して得られた酸化ケイ素と酸化チタン
の複合体であることを特徴とするチタンシリカ複合体。 - 【請求項4】 請求項1乃至2のいずれかに記載のチタ
ンシリカ複合体において、酸化ケイ素を析出させる際、
酸化チタンの前駆体を包括して得られた酸化ケイ素と酸
化チタンの複合体であることを特徴とするチタンシリカ
複合体。 - 【請求項5】 請求項1乃至2のいずれかに記載のチタ
ンシリカ複合体において、ケイ酸塩類を析出させる際、
酸化チタンを包括して得られた酸化ケイ素と酸化チタン
の複合体であることを特徴とするチタンシリカ複合体。 - 【請求項6】 請求項1乃至2のいずれかに記載のチタ
ンシリカ複合体において、ケイ酸塩類を析出させる際、
酸化チタンの前駆体を包括して得られた酸化ケイ素と酸
化チタンの複合体であることを特徴とするチタンシリカ
複合体。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載のチタ
ンシリカ複合体において、酸化チタン添加濃度が粉体全
体の質量の0.5〜90%であることを特徴とするチタ
ンシリカ複合体。 - 【請求項8】 請求項1乃至7記載のいずれかに記載の
チタンシリカ複合体を配合したことを特徴とする化粧
料。
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