JP2000344323A - フレキシブルコンベヤー - Google Patents

フレキシブルコンベヤー

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JP2000344323A
JP2000344323A JP11151062A JP15106299A JP2000344323A JP 2000344323 A JP2000344323 A JP 2000344323A JP 11151062 A JP11151062 A JP 11151062A JP 15106299 A JP15106299 A JP 15106299A JP 2000344323 A JP2000344323 A JP 2000344323A
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Japan
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guide rail
conveyor
guide
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flat plate
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JP11151062A
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Inventor
Shigeru Takeuchi
茂 竹内
Takeji Maeda
竹司 前田
Naoyuki Tomofuji
直行 友藤
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SANWA KONBEA KK
Original Assignee
SANWA KONBEA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】平面的に自由に湾曲させることができるように
し、搬送物品の積み込み位置や積み卸し位置を適宜変更
できるコンベヤーを得ることを目的とする。 【解決手段】一定寸法の多数のガイド主体1,1を、少
なくとも一定角度を平面的に回動可能な状態で連結し
て、湾曲自在で長寸法のガイドレールAを構成する。ガ
イドレールAには、無端状の牽引手段2のガイド部を形
成し、ワイヤーロープやチェーンといった無端状の牽引
手段2を、ガイドレールAに沿って巻回可能とする。無
端状の牽引手段には、平面板7のごとき搬送物品の支受
手段を装着しておく。湾曲自在のガイドレールAを取り
つけるコンベヤーの本体Bは、例えば左右両側面をそれ
ぞれ伸縮自在のリンク機構で構成し、ガイドレールAの
湾曲に対応して自由に湾曲できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はその用途に応じて、
あるいは搬送位置の変更や状況の変化に対応して、自由
に湾曲させて搬送経路を変更することができるフレキシ
ブルコンベヤーに関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来、搬送経路を自由に湾曲させて変更
することができるようなコンベヤーはなかった。ごく短
いローラーコンベヤーで、本体の左右両側面部分を伸縮
自在のリンクで形成し、全長を伸縮自在とし、本体の左
右両側面部分のリンクの支点軸のうちで上面に位置する
支点軸をローラーとしたものが知られている。また、無
端式のベルトコンベヤーなどにおいて、ベルトを迂回さ
せることによって全長を変更することができるものは知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンベヤー、特
に無端状のコンベヤーではその搬送経路を自由に変更で
きるものはなかった。ところが、搬送時の状況などに応
じて、その積み込み位置や排出位置を変更したい場合が
往々にして生じる。例えば、飛行場における手荷物の搬
送コンベヤーやトラックの配送センターにおける積み込
み、積み卸しのためのコンベヤーが、その搬送経路を変
更することができるものであれば、飛行機やトラックの
停止位置の変更や積み込み、積み卸し位置の変更に迅速
に対応することができる。その他、工場における原材料
や製品の搬入、搬出の場合にも搬送位置を変更したい場
合が生じる。本発明は、上記積み込み、積み卸しの位置
を変更する可能性があるような場合に使用して便利なよ
うに、搬送経路を自由に変更することができる新規なフ
レキシブルコンベヤーを提供することを目的とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の基本的な思想
は、平面的に自由に湾曲させることができるガイドレー
ルを提供し、このガイドレールに沿って無端状の牽引手
段を巻回させ、牽引手段に搬送物品の支受手段を設ける
ことである。ガイドレールAを、自由に湾曲させること
ができるようにするため、本発明では複数のガイド主体
1,1を、少なくとも一定角度を平面的に回動可能な状
態で連結して長寸法のガイドレールAを構成する。こ
の、ガイドレールAを構成するガイド主体1は、無端状
の牽引手段2のガイド機能を備えたものとする。具体的
には、ガイド主体1の形状そのものをガイド形状として
もよいが、別に形成したガイド部材3をガイド主体1に
装着するとよい。そして、長寸法に形成したガイドレー
ルAの始端部と終端部に設けた巻回手段の間に、ガイド
レールAに沿って移動するロープやワイヤーあるいはチ
ェーンといった無端状の牽引手段2を巻回させるととも
に、巻回される牽引手段に搬送物品の支受手段を設け
る。
【0005】フレキシブルコンベヤーの本体Bは、本体
Bそのものを自由に湾曲させにことができるようにす
る。本体そのものを自由に湾曲させることができるよう
にするには、例えば、左右両側面をそれぞれ伸縮自在の
リンク本体4,5で構成し、本体Bを構成する右側のリ
ンク本体4と左側のリンク本体5の支点軸6,6を左右
両側面に貫通させて配置し、所定間隔ごとに少なくとも
一部の支点軸6をガイド主体1に固定する。これによ
り、本体Bの全長は伸縮せず、左右両側のリンク本体
4,5がそれぞれ伸縮することによって本体Bを自由に
湾曲させることができるようになる。
【0006】搬送物品の支受手段は、例えばバケットの
ようなものであってもよいが、平面的なプレート(平面
板)を配置することによってベルトコンベヤと同じよう
に活用することができる。すなわち、搬送物品の支受手
段として細幅の平面板7を無端状の牽引手段に装着す
る。このとき、隣接する平面板7と平面板7の間に一定
の隙間を残して配置しておくとコンベヤーのカーブ部分
において平面板7どうしが衝突するのを防止することが
できる。各平面板7は図10に示すように、コンベヤーの
流れ方向の一端面に上鍔7aを、他端面に下鍔7bを形成し
相互に重なり合うようにしておくと搬送物品が隙間Xを
通過するのを防止することができる。また、無端状の牽
引手段に装着する平面板の形状は、一定幅であってもよ
いが図11に示すように無端状の牽引手段が固定される中
心部を最も広幅とし、左右両側方に向けて細幅とすると
全体として隙間を少なくすることができる。
【0007】搬送物品の支受手段を平面板7とする場
合、平面板7を積み荷の荷重に対して安定させる必要が
ある。平面板7を安定させるには、ガイドレールの左右
両側方位置に無端状の牽引手段の流れ方向に沿って、前
記リンク式とした本体の複数の支点軸間にわたって支持
板8を配置する。この支持板8は、長手方向の側面で平
面板7の裏面を支持するようにし、貫通する複数の支点
軸の内の一つの支点軸に固定し、他の支点軸の貫通部分
を長孔として遊貫通させる。これにより、コンベヤーの
カーブに対応することができるようになる。なお、ガイ
ドレールの下方にリターン側案内レール9を配置すると
ともに、平面板7の表面に流れ方向の凹溝10を設け、こ
の凹溝10をリターン側案内レール9に係合させるように
しておけば、無端状の牽引手段を無理なくリターンさせ
ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明フレキシブルコンベ
ヤーの実施の形態を、添付の図面に基づいて説明する。
図1は、コンベヤー全体の平面図であって、必要に応じ
て移動させて使用するポータブルコンベヤー等を想定
し、二点鎖線で示すように平面的に自由に湾曲、すなわ
ち搬送経路を変更させて使用することができるものを示
している。図2は図1の一部分のみの拡大図であって、
一部を切除して示している。図3は図2を湾曲させた状
態を示している。
【0009】図2及び図3に示すように、少なくとも一
定角度を平面的に回動可能な状態で連結して全体として
湾曲可能としたガイドレールAに沿って、無端状の牽引
手段(図示例ではワイヤーロープ)を巻回させ、牽引手
段に適当な搬送物品の支受手段を装着してコンベヤーを
構成する。無端状の牽引手段は、従来公知の如く例えば
プーリーやスプロケットなどによって駆動して巻回させ
ることができる。本発明におけるガイドレールAは、一
定寸法の短い平面的なガイド主体1,1を、相互に少な
くとも一定角度を回動可能な状態で連続的に連結する。
回動可能とする角度は、一箇所のガイド主体1の連結で
大きな角度である必要はなく、次々と僅かな角度回動さ
せて連結することによって、全体として自由に湾曲させ
ることができるようにする。
【0010】相互に回動可能な状態で連続的に連結する
ことができるガイド主体1は、一例として図5に示すよ
うに長手方向の前端に突出部11を、後端部に突出部11が
入り込む大きさの切欠部12を形成した主板1aの上面に上
面板1bを、下面に下面板1cをそれぞれ溶着などの手段で
固定して一体化し、切欠部12の上面と下面を上面板1bと
下面板1cで覆い、主板1aの突出部11に連結孔13を穿設す
るとともに、主板1aの切欠部12の位置において、上面板
1bと下面板1cに連通可能な連結孔13’を穿設して作るこ
とができる。
【0011】前記構造のガイド主体1は、図6に示すよ
うに、主板1aの突出部11を先方にあるガイド主体1の切
欠部12に挿入させ、上面板1bと下面板1cとに連通可能な
連結孔13’と、突出部11に穿設した連結孔13にピンを貫
通させることによって回動可能な状態に軸支することが
できる。このとき、上面板1bの高さは先位置のガイド主
体1と後位置のガイド主体1の上面板1bとを同一平面上
に位置させることができる。したがって、図5に示すよ
うにそれぞれのガイド主体1の上面板1b上に、ガイド主
体と同じ長さの樋形のガイド部材3を固定すると、ガイ
ド主体1を相互に連結したときに、連続的な態様で牽引
手段のガイド溝が形成されることになる。ガイド部材3
は、例えば滑り易い合成樹脂材で樋形に形成し、ガイド
主体1にネジ止めによって着脱自在とする。ガイド部材
3の樋形状は、長手方向の両端を幅広に形成しておくの
が好ましい。なお、図示実施形態では、ガイド主体1の
前端に突出させた突出部11の厚みを、ガイド主体1より
も薄く形成している。これにより、ガイド主体1を連結
したときに回動部分に隙間を生じ、円滑に平面回動をす
ることができるとともに、上下方向、すなわちコンベヤ
ーの高さの変化に対応することができる。
【0012】図2に示す実施形態では、搬送物品の支受
手段として無端状の牽引手段の一定間隔毎に平面板7を
装着している。そして、隣接する平面板7と平面板7の
間には物品の搬送に支障のない程度の隙間Xを設けてい
る。この隙間Xは、図3に示すように、コンベヤーを湾
曲させる場合に有効に機能する。すなわち、隙間Xがな
いと、コンベヤーを湾曲させたときに隣接する平面板の
方向性が少しずつ違うため、湾曲の内周部分において隣
接する平面板の間で衝突現象を生じてしまうが、本発明
では内周部分の隙間が少し狭まることによって平面板の
方向性の変化に対応し、コンベヤーを平面的に湾曲させ
ても支障なく駆動することができる。
【0013】平面板と平面板の隙間から搬送物品が落下
したり、搬送物品の一部が隙間を通過するのを防止する
ためには、図10に示すようにコンベヤーの流れ方向の一
端面に上鍔7aを、他端面に下鍔7bを形成し微細な隙間Y
を保持して上鍔7aと下鍔7bが相互に重なり合うことがで
きるようにしておくとよい。すなわち図10(a) に示す隙
間Xは、コンベヤーの湾曲の外周側では図10(b) にX1
示すように広がり、内周側では図10(c) にX2で示すよう
に狭まるが、いずれの場合においても隙間が上下直線的
に形成されないものとすることができる。また、平面板
の形状は、一定幅であってもよいが図11に示すように無
端状の牽引手段が固定される中心部を最も広幅とし、左
右両側方に向けて細幅となる形状とすることができる。
この形状では、平面板と平面板の間の隙間を全体として
なるべく少なくすることができる。すなわち、無端状の
牽引手段固定される中心部において隣接する平面板7と
7を接近させ(当接する状態でよい)て配置すると、図
11(a) に示すコンベヤーの直線部においては左右両側に
同じ隙間Xが形成されるが、中心部は隙間がない。図11
(b) に示すコンベヤーの湾曲部においては、湾曲の外周
側ではX1で示すように広がり、内周側ではX2で示すよう
に狭まるが中心部には隙間ができない。なお、物品の支
受手段として平面板以外にバケットなど任意の形状、構
造を採用することも可能である。
【0014】本発明は、基本的にはガイドレールAを自
由に湾曲させることができ、かつガイドレールAに沿っ
て無端状の牽引手段を巻回させることができるものであ
れば、ガイドレールAを支持するコンベヤーの本体Bの
構造は任意である。コンベヤーの本体Bの構造が任意で
あるとはいっても、ガイドレールの湾曲にしたがって自
由に湾曲することができることが必須の条件となる。こ
の条件を満足する本体Bの構造の一例は、図2,図3及
び図7から理解することができる。
【0015】図示例の本体Bは、左右両側面をそれぞれ
伸縮自在のリンク機構で構成したリンク本体4,5と
し、一定間隔ごとにキャスター16付きの支柱15を配して
いる。すなわち図4に示すように、一定寸法のリンク部
材14,14を順次交差させて連続的に配置し、上端と下端
及び中間位置をそれぞれ支点として軸支したもので、こ
の構造自体は伸縮自在のリンク機構として公知の構造で
ある。本発明におけるコンベヤーの本体としての特徴
は、前記リンク機構で構成したリンク本体4,5を左右
両側に配置し、リンク機構の支点軸6,6を左右両側の
機構に貫通させて共通とし、右側のリンク本体4と左側
のリンク本体5を一定間隔(幅)に支持させるととも
に、上位置にある支点軸6,6を、ガイド主体1に固定
した点である。全てのガイド主体1が、上位置にある支
点軸6,6に順次固定されるものであってもよいが、一
定間隔(数)ごとのガイド主体がリンク本体4,5の支
点軸に固定されるものであってもよい。上記構成とする
ことによって、コンベヤー本体の構造体としての強度が
得られるとともに、本体の全体としての長さが伸縮する
ことなく、湾曲したときの内周と外周の寸法差の分だけ
両側のリンク本体が伸縮する構造とすることができるも
のである。
【0016】リンク機構で構成するコンベヤーのリンク
本体4,5には、一定間隔ごとにキャスター16付きの支
柱15を配置するとよい。キャスター16付きの支柱15は、
上下二箇所において支点軸6を固定するとともに流れ方
向の上流と下流のそれぞれにリンク部材の一端を装着し
てリンク機構の一部を構成するようにしている。そして
支柱15におけるリンク部材14の装着は、上端位置の支点
軸6を水平方向に遊動可能とし、下端位置の支点軸6を
垂直方向に遊動可能に装着している。この構成により、
左右のリンク本体4,5が伸縮したとき、上端位置、す
なわち搬送レベルを一定に保つことが可能となる。
【0017】図7は本発明に係るフレキシブルコンベヤ
ーの幅方向の断面図である。この図示実施形態では、無
端状の牽引手段2としてワイヤーロープ2aを採用し、ワ
イヤーロープ2aの一定間隔ごとに取付金具19を使用して
平面板7を固定している。このときの取付金具は、ワイ
ヤーロープ2aがガイド部材3から脱落しないようにする
ための抜け止め手段を兼ねている。具体的には、取付金
具に鍔を形成し、この鍔がガイド部材の側面部を覆うガ
イドカバー20に係合するようにしている。ワイヤーロー
プのガイド手段として、ワイヤーロープの左右両側にガ
イドローラーを配置することもできる。(図示していな
い。)
【0018】無端状のワイヤーロープ2aに、搬送物品の
支受手段として平面板7,7を装着しただけでは、ぐら
ぐらと傾いて姿勢が安定しない。この問題を解決するた
め、本発明ではガイドレールの左右両側方に支持板8,
8を配置し、平面板7,7を下から支えて姿勢制御を行
うようにしている。支持板8,8は、側端面で平面板を
支持するようにし、図8及び図2に示すように流れ方向
に配置し、複数の支点軸6,6に跨がる一定の長さを確
保している。
【0019】平面板7の支持板8は、前記した如く複数
の支点軸6,6に跨がる一定の長さを確保している。そ
して、図8に示すように一つの支点軸と固定し、他の支
点軸とは長孔21で遊嵌合するようにしている。これによ
り、図3に示すようにコンベヤーが湾曲したときにも支
点軸の貫通位置が長孔21内で移動することで湾曲(カー
ブ)に支障を生じないようにしている。
【0020】また、平面板7の支持板8は、支持が途切
れることがないように、コンベヤーの流れ方向にオーバ
ーラップさせながら配置している。しかしながら、支持
板8,8を、コンベヤーの幅方向に接近させて配置する
とコンベヤーを湾曲させたときに隣接する支持板8の間
で衝突現象を生じる。そこで、図示実施形態ではコンベ
ヤーの流れ方向に隣接する支持板は、幅方向に位置を替
え、千鳥状に配置することによって図3に示すように湾
曲に支障を来さないようにしている。
【0021】以上述べたように、無端状の牽引手段は搬
送面側(往路)ではガイドレールに沿って移動するが、
リターン側(復路)においても搬送面と同じような経路
を逆行するようにしなければ円滑な運転を行うことがで
きない。リターン側にも搬送面と同じようなガイド手段
を設けることも考えられるが、図示実施形態では平面板
7の表面にコンベヤーの流れ方向に凹溝10を刻設してお
き、この凹溝10がリターン側に配置したリターン側案内
レールに係合して移動させることによって解決してい
る。リターン側案内レールは、例えばコンベヤーの湾曲
によって長さの変化を生じない支点軸6の中心位置にお
いて、隣接する支点軸6,6間もしくは複数おきの支点
軸6,6間に架け渡して配置することができる。
【0022】搬送物品の支受手段である平面板7は、リ
ターン側においても姿勢制御を行う必要がある。この姿
勢制御の方法として、搬送面側(往路)と同じように平
面板7の下面を、別の支持板22,22で支持させる。この
具体的な構造は搬送面側の支持板8に準じるものとし、
下位置の支点軸6,6間に支持板22を支持させる。ただ
し、リターン側においては平面板7の搬送面が下を向く
ため、搬送面を下から支えることになる。したがって、
平面板7の搬送面を支持板22が摺動することになり、表
面に摺動傷が残る可能性がある。この搬送面の摺動傷が
好ましくない場合には、支持板22に代えてローラーを配
置することもできる。
【0023】本発明における無端状の牽引手段は、図
2,3,7に例示しているワイヤーロープの他、図9に
示すようなチェーン2bを牽引手段2として採用すること
ができる。ロープ、ワイヤーロープを牽引手段とする場
合は、その一定間隔ごとに平面板のごとき搬送物品の支
受手段を装着し、ガイドレールに沿って移動するように
ガイド部材との間に抜け止め手段を施す。また、チェー
ン2bを牽引手段2として採用する場合、図9に示すよう
にガイド溝に沿って確実に移動可能とするためのガイド
ローラー17と、平面板7などの搬送手段を装着するため
のアタッチメント18付きのチェーンを利用するとよい。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の本発明フレキシブルコン
ベヤーによれば、コンベヤーを自由に湾曲させてその搬
送経路を変更することができるため、例えば積み込み位
置が頻繁に変更されるような場合に、積み込み位置を移
動させて使用することができるコンベヤーを提供するこ
とができる。
【0025】請求項2記載の発明によれば、自由に搬送
経路を変更することができるコンベヤーの本体として、
左右両側面を伸縮自在とすることによって簡単かつ丈夫
な構造で自由に湾曲させることができる。また、左右両
側面を伸縮自在とするものでありながらその全長を変化
することがない本体を実現することができる。
【0026】請求項3記載の発明によれば、搬送物品の
支受手段を平面板によって構成し、かつ平面板で構成す
るものでありながら湾曲させたときに、その内周部分が
衝突することなく円滑に駆動させることができる。
【0027】請求項4記載の発明によれば、搬送物品の
支受手段を平面板によって構成し、かつ隣接する平面板
と平面板の隙間を全体としてなるべく少なくし、コンベ
ヤーの湾曲部分においてその内周部分が衝突することな
く円滑に駆動させることができる。
【0028】請求項5記載の発明によれば、請求項3又
は4記載の発明における搬送物品の支受手段である平面
板をしっかりと支持し、その姿勢を制御することができ
る。
【0029】請求項6記載の発明によれば、搬送物品の
支受手段である平面板をリターン側の案内レールに係合
させることによって円滑に運転することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】湾曲可能とした本発明フレキシブルコンベヤー
全体の平面図、
【図2】図1の一部分であって一部を切除して示す拡大
平面図、
【図3】図1の一部分を湾曲させた状態で、一部を切除
して示す拡大平面図、
【図4】本発明フレキシブルコンベヤーの一部分のみの
側面図、
【図5】ガイドレールを構成するガイド主体の分解斜視
図、
【図6】ガイドレールを構成するガイド主体の縦断面
図、
【図7】本発明フレキシブルコンベヤーの幅方向の縦断
面図、
【図8】本発明フレキシブルコンベヤーの平面板と、平
面板の支持板の関係を示す縦断面図、
【図9】無端状牽引手段としてチェーンを採用した場合
のガイドレールの平面図、
【図10】搬送物品の支受手段である平面板の具体的な
断面形状の一例を示す縦断面図、
【図11】搬送物品の支受手段である平面板の変形例を
示す平面図。
【符号の説明】
1…ガイド主体、 1a…主板、 1b…上面板、 1c…下
面板、 2…牽引手段、3…ガイド部材、 4,5…リ
ンク本体、 6…支点軸、 7…平面板、 8…支持
板、 9…リターン側案内レール、 10…凹溝、 11…
突出部、 12…切欠部、 13…連結孔、 14…リンク部
材、 15…支柱、 16…キャスター、 17…ガイドロー
ラー、 18…アタッチメント、 19…取付金具、 20…ガ
イドカバー、21…長孔、 22…支持板、 A…ガイドレ
ール、 B…本体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無端状の牽引手段のガイド部を備えた複数
    のガイド主体を、少なくとも一定角度を平面的に回動可
    能な状態で順次連結して長寸法のガイドレールを構成
    し、該ガイドレールの始端部と終端部に設けた巻回手段
    の間に、ガイドレールに沿って移動する無端状の牽引手
    段を巻回するとともに、巻回される牽引手段に搬送物品
    の支受手段を設けたことを特徴とするフレキシブルコン
    ベヤー。
  2. 【請求項2】ガイドレールを支持するコンベヤーの本体
    は左右両側面をそれぞれ伸縮自在のリンク本体で構成
    し、該コンベヤーの本体を構成する両側面のリンク本体
    のリンクの支点軸を左右両側のリンク本体に貫通させて
    配置し、該支点軸のうちの一部の支点軸をガイドレール
    を構成するガイド主体に固定してなる請求項1記載のフ
    レキシブルコンベヤー。
  3. 【請求項3】搬送物品の支受手段は無端状の牽引手段に
    装着した細幅の平面板とし、隣接する平面板と平面板の
    間に隙間を残して配置してなる請求項1又は2記載のフ
    レキシブルコンベヤー。
  4. 【請求項4】搬送物品の支受手段は無端状の牽引手段に
    装着した平面板とし、該平面板の平面形状は牽引手段に
    固定される中心部を最も広幅とし、左右両側方に向けて
    細幅としてなる請求項1又は2記載のフレキシブルコン
    ベヤー。
  5. 【請求項5】ガイドレールを支持するコンベヤーの本体
    は左右両側面をそれぞれ伸縮自在のリンク本体で構成
    し、該コンベヤーの本体を構成する両側面のリンク本体
    のリンクの支点軸を左右両側のリンク本体に貫通させて
    配置し、ガイドレールの左右両側方位置において無端状
    の牽引手段の流れ方向に沿って複数の支点軸間にわたっ
    て側端面で平面板を支持する支持板を配置し、該支持板
    は支持板を貫通する複数の支点軸の内の一つの支点軸を
    支持板に固定し、他の支点軸の貫通部分を長孔として遊
    貫通させてなる請求項3又は4に記載のフレキシブルコ
    ンベヤー。
  6. 【請求項6】ガイドレールの下方にリターン側案内レー
    ルを配置するとともに、平面板の表面に流れ方向の凹溝
    を設け、該凹溝をリターン側案内レールに係合させてな
    る請求項3又は4記載のフレキシブルコンベヤー。
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