JPH11513650A - ３次元湾曲路において可動な無端連接コンベヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 無端コンベヤベルトは複数のリンク部材を有する。これらは、コンベヤベルトが、実質的に、コンベヤベルトの平面において、湾曲路（２２）に沿って可動であるように、互いに接続されている。コンベヤベルトはガイドローラを回って可動である。複数の生産物用搬送体（１７）は実質的にリンク部材によって支持されており、コンベヤベルトの平面において実質的に剛性を有している。しかし乍ら、これらの生産物用搬送体はコンベヤベルトと共にガイドローラを回って可動である。各生産物用搬送体は、コンベヤベルトの長手方向において、各リンク部材よりも大きな長さを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 ３次元湾曲路において可動な無端連接コンベヤ 本発明は一般的にはコンベヤベッルトに関し、より詳しくは、コンベヤベルト が、実質的に、コンベヤベルトの平面において、湾曲路に沿って可動であり、ガ イドローラの回りを可動でもあるように、互いに接続された複数のリンク部材を 具備する無端のコンベヤベルトに関する。 このようなコンベヤベルトは、例えば、US-A-3,938,651、4,603,776 及び4,94 1,567 に開示されている。これらの公報に記載のコンベヤベルトに共通している ことは、コンベヤベルトがサイドリンクを有するリンク部材によりなり、サイド リンクはコンベヤベルトに螺旋状路を辿らせることができ、この螺旋状路では、 コンベヤベルト上部がコンベヤベルト下部によって直接に支持されることである 。 導入部に記載されたタイプのコンベヤベルトの他の例はUS-A-3,225,893、3,26 1,451 及び4,875,343 に開示されている。これらのコンベヤベルトは螺旋状路を 辿ることができるが、そこでは、個々の支持するレールによって少なくとも一側 で支持されている。 上記コンベヤベルトに関しては、直線路と湾曲路との間の移行によって、その 一側でコンベヤベルトの伸び及び／又は他側で縮みが不可避的に生じるというこ とが一般的な規則である。このことによって、コンベヤベルトの上側の少なくと も幾つかの部分と、この上側によって搬送される生産物との間で相対移動が引き 起こされる。この条件に従って、例えば複数個のパン生地のような生産物は、こ のようなベルトコンベヤによって搬送するのは難しい。 従って、本発明の目的は、直線路及び湾曲路に沿って交互に可動する能力を有 してはいても、コンベヤベルトの支持ベースに対する如何なる動きにも逆らわな いように、このような生産物を搬送することができる、導入部に記載されたタイ プのコンベヤベルトを提供することである。 本発明によれば、この及び他の目的は、導入部に記載されたタイプのコンベヤ ベルトに、請求項１に規定された特徴を付与することによって達成される。発明 性のあるコンベヤベルトの実施の形態は副請求項に記載されている。 本発明に記載のように、請求項１の特徴部分に規定された複数の生産物用搬送 体を設けることによって、非常に壊れ易い生産物を、直線路及び湾曲路に沿って 、しかも、両者の間の移行部では、生産物とコンベヤベルトの支持面との間で相 対移動を引き起こすことなしに、コンベヤベルトによって移動することができる 。この目的のために、かくして、本発明は、リンク部材によって連続的に支持さ れ、コンベヤベルトの平面において実質的に剛性を有するが、ガイドローラの回 りをコンベヤベルトと共に可動であって、コンベヤベルトの長手方向において各 リンク部材よりも大きな長さを夫々有する複数の生産物用搬送体を用いる。 好ましい実施の形態では、各生産物用搬送体は、コンベヤベルトの長手方向に おいて、２つのリンク部材の長さと少なくとも同じである長さを有する。更に、 コンベヤベルトの搬送方向におけるそれの前部では、各生産物用搬送体はコンベ ヤベルトのリンク部材に接続されている。生産物用搬送体の前部はリンク部材と 実質的に同一の幅を有しており、生産物用搬送体は、湾曲路に沿ってリンク部材 を越えて突出しないように、後方にテーパをなしている。 或る実施の形態では、ガイドローラを回っての生産物用搬送体の可動性は、各 生産物用搬送体が複数の剛性の要素からなり、これらの要素が、生産物用搬送体 を、ガイドローラの回りをコンベヤベルトと共に移動させるように、コンベヤベ ルトの長手方向の横方向に互いに枢着されていることにより達成されることがで きる。このような各要素は、リンク部材の長さと実質的に一致する、コンベヤベ ルトの搬送方向における長さを有することができる。要素の長さはリンク部材の 長さより小さいことはあっても、実質的にこれよりも大きいことはありえない。 他の実施の形態では、各生産物用搬送体は、単独の要素、例えば、布か網とい った、繊維のような材料、自らの平面において実質的に剛性を有する材料からな る。その目的は、コンベヤベルトの平面においてリンク部材を圧縮又は引き伸し するときに、生産物用搬送体がこれらのリンク部材に対してのみ動くようにする ためである。従って、生産物用搬送体の繊維のような材料と、この生産物用搬送 体によって支持される生産物との間には何等の相対移動は生じない。 添付の図面を参照して本発明をより詳細に説明する。 図１は本発明が適用可能であるコンベヤベルトの斜視図である。 図２は図１のコンベヤベルトの部分の拡大斜視図である。 図３Ａ乃至Ｃは本発明に係わるコンベヤベルトの一実施の形態の側面略図であ る。 図４は、図１に係わるベルトのスタックの中の、図３Ａ乃至Ｃに示したコンベ ヤベルトの一部の平面図である。 図１及び２に示したコンベヤベルト１は複数のリンク部材２からなる。より具 体的には、各リンク部材２は、２つのロッド３及び４を有し、これらロッドは、 ベルトの長手方向に対して横方向に延びており、プレートの形態をとるサイドリ ンク５，６によってコンベヤベルトの各側で確実に互いに連結されている。各リ ンク部材２のサイドリンク５，６夫々は、２つの隣接するリンク部材２の一方の 、対応するサイドリンク５，６に部分的に重なり合っている。 前記サイドリンク５，６は、コンベヤベルト１の一部がコンベヤベルト１の下 部によって支持され得るように、底部にフランジ７，８を有する。これは、例え ば図１に図示したケースであって、コンベヤベルト１は、自らの長さの一部に沿 って、螺旋状路を辿り、スタック９を形成する。このスタックでは、コンベヤベ ルト１の各巻きは、最下位の巻きを除いて、コンベヤベルト１の下方の巻きによ って支持されている。リンク部材２は、コンベヤベルト１が、基本的には、コン ベヤベルトの平面において、例えばスタック９において、湾曲路に沿って可動で あり、また、ガイドローラ、例えばガイドローラ１０〜１３を中心に可動であり 、コンベヤベルト１が、これらのガイドローラを介して、スタック９を離れる点 からスタック９に再び入る点まで走行するように、互いに連結されている。この ような可動性はサイドリンク５，６に形成された孔１４，１５によって達成され る。隣接するリンク部材２の横方向に延びたロッド４は、これら孔１４，１５を 通って延びている。一方の孔１４は、コンベヤベルト１の長手方向に長細く延び た孔として図示されている。孔が長細いのは、孔１４と横方向に延びたロッド４ とによって互いに連結された２つのサイドリンク５がコンベヤベルト１の長手方 向に 互いにずれており、横方向に延びたロッド４を中心に互いに相対的に転向可能で あること、を意味する。他方の孔１５は円形であるので、サイドリンク６が横方 向に延びたロッド４を中心に互いに相対的に回転できるようにするのみである。 前記孔１４及び１５が位置を交替することができること、又は孔１５が孔４と 同じ外観を有することができることは明らかであろう。コンベヤベルト１の長手 方向における、孔１４と横方向に延びたロッド４との相対位置は、互いに近づく か互いから離れて、あるいは互いに近づきかつ互いに離れてサイドリンク５を動 かすことができることを可能にしている。この相互位置に従って、コンベヤベル ト１は、直線路から湾曲路へと通過するときに、湾曲路の内側で単に押圧される か、湾曲路の外側で単に引き伸ばされるか、内側で圧縮されかつ外側で引き伸ば されることができる。しかし乍ら、いずれの場合においても、相対移動は各対の 隣接するリンク部材２の間に生じる。上記タイプの従来のコンベヤベルトで２つ 又は３つの隣接して横方向に延びたロッドを通常取り囲むジグザグワイヤは、ま た、互いに相対的に移動するだろう。 図３は、本発明の一実施の形態の部分として示されたコンベヤベルト１の概略 側面図である。サイドリンク５又は６は長手方向ロッド１６として非常に概略的 に示され、これらは、夫々、対をなす横方向に延びたロッド３，４を相互に確実 に接続する。簡略のために、サイドリンク５又は６の孔１４，１５はかくして省 略されている。 図３Ａは、コンベヤベルト１のリンク部材２が、一緒に押圧された状態、即ち 、非分離の状態にあること、つまり、コンベヤベルトが直線路に沿って又は湾曲 路の内側に見られることを示している。生産物用搬送体１７は３番目のリンク部 材２毎に取着されている。各生産物用搬送体１７は、ピン１９を中心に互いに枢 着された３つのスラット１８を有し、これらのピンは、直線路に沿って配設され 、横方向に延びたロッド３，４に対し平行である。各スラット１８はコンベヤベ ルト１を横切って延びており、かくして、基本的に矩形の形状をなす。更に、ス ラットは実質的に剛性を有しており、好ましくは、空気を通過させるように孔が あいている。 リンク部材２の一方への生産物用搬送体１７の取付は、コンベヤベルト１の搬 送方向で一番先であるスラット１８が、横方向に延びたロッド３，４を覆うよう にしてスラット１８をリンク部材２にスナップ止めするために用いるフランジ２ ０を有する、という事実によってなされる。 コンベヤベルト１の長手方向における各スラット１８の長さは、図３Ａに示し たようにリンク部材２同士の間の中心距離に合致する。即ち、各スラット１８は リンク部材２の１つと実質的に同一の長さを有する。 図３Ｂは、直線路に沿って又は湾曲路の外側に沿って伸ばされた状態つまり非 圧接の状態である、図３Ａに示されたコンベヤベルトを示す。後者の場合では、 コンベヤベルト１が、湾曲路の実際の外側に沿ってのみ見られることが示される 。図３Ｂから明らかなように、生産物用搬送体１７の３つのスラット１８は、図 ３Ａに示した位置に比べて変わらない平面の位置において、リンク部材２のうち の２つによって支持されるだろう。これらのリンク部材は、少なくとも、湾曲路 の外側に沿って、図３Ａに示した位置に対して離れた状態で移動される。 図３Ｃは、図３Ａ及び３Ｂに示したコンベヤベルト１が、伸ばされた状態つま り非圧接の状態で、ガイドローラ（図示せず）、例えば、図１に示したガイドロ ーラ（１０〜１３）の１を回る路に沿ってあることを示している。ここでは、生 産物用搬送体１７は、実質的にコンベヤベルト１と接触しつつ、ガイドローラを 回るようにコンベヤベルト１と伴走することができる。その理由は、スラット１ ８が、図３Ｃに示すように横方向に延びたロッド３，４に平行に延びているピン １９を中心に互いに枢着されているからである。 図４は、図３に示したコンベヤベルト１が、図１に示したスタック９のような スタックにおける巻きに沿っているのを示す平面図である。直線路２１に沿って 、生産物用搬送体１７は図３Ａに示すのと同一の位置を占めている。他方、スタ ック内の湾曲路２２に沿って、生産物用搬送体は、２つのリンク部材２に対して ずれている。これらのリンク部材２は各生産物用搬送体１７を支持しているが、 生産物用搬送体１７に対して固定されていない。この相対移動は、生産物用搬送 体１７を支持するリンク部材２が、図４の場合のように、湾曲路の外側において 離れて移動されるか、湾曲路の内側において圧接される、という事実の結果であ る。 図３及び４に示したような本発明のコンベヤベルトの実施の形態では、生産物 用搬送体は横方向に延びたロッド３，４によって直接に支持されている。公知の コンベヤベルトにおいて横方向に延びたロッド３，４を囲繞するジグザグワイヤ はかくして必要ではないが、ジグザグワイヤを本発明のコンベヤベルトに設置し ても良い。 コンベヤベルトが上記のジグザグワイヤを有するならば、布か、網か、繊維の ような他の金属材料か、プラスチックか、織物か、可撓性のあるシートを、生産 物用搬送体１７の代わりに用いることができる。 生産物用搬送体１７又は他の等価の生産物用搬送体を、湾曲路に沿ってコンベ ヤベルト１の下部を越えて突出しないようにするために、生産物用搬送体は、湾 曲路のため不可避にベルトが一方向のみに転向する場合に備えて、図４に図示す るように、後方にテーパをなしている。 コンベヤベルトの上記実施の形態の多くの変形の形態は、添付した請求項に規 定された発明の範囲内で可能である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．コンベヤベルト（１）が、実質的に、前記コンベヤベルトの平面において 、湾曲路（２２）に沿って可動であり、ガイドローラ（例えば１０）の回りを可 動でもあるように、互いに接続された複数のリンク部材（２）を具備する無端の コンベヤベルトにおいて、 前記リンク部材（２）によって連続的に支持され、前記コンベヤベルト（１） の平面において実質的に剛性を有するが、前記ガイドローラ（１０）の回りを前 記コンベヤベルトと共に可動であって、各々が前記コンベヤベルトの長手方向に おいて各リンク部材よりも長い複数の生産物用搬送体（１７）を具備すること、 を特徴とする無端のコンベヤベルト。 ２．前記コンベヤベルト（１）の長手方向における各生産物用搬送体（１７） の長さは、２つのリンク部材（２）の長さと、少なくとも同じであること、を特 徴とする請求項１に記載のコンベヤベルト。 ３．前記コンベヤベルト（１）の搬送方向の前部で、各生産物用搬送体（１７ ）はリンク部材（２）に接続されていること、を特徴とする請求項１又は２に記 載のコンベヤベルト。 ４．前記生産物用搬送体（１７）の前部は、前記リンク部材（２）と実質的に 同一の幅を有し、また、前記生産物用搬送体は、前記湾曲路（２２）に沿って前 記リンク部材（２）を越えて突出しないように、後方にテーパをなしていること 、を特徴とする請求項３に記載のコンベヤベルト。 ５．各生産物用搬送体（１７）は複数の剛性の要素（１８）からなり、これら の要素は、前記生産物用搬送体を、前記ガイドローラ（例えば１０）の回りを前 記コンベヤベルトと共に移動させるように、前記コンベヤベルト（１）の長手方 向の横方向に参照符号（１９）で互いに枢着されていること、を特徴とする請求 項１乃至４のいずれか１に記載のコンベヤベルト。 ６．各剛性の要素（１８）は、前記コンベヤベルト（１）の長手方向において 、前記リンク部材（２）のうちの１と実質的に同一の長さを有すること、を特徴 とする請求項１乃至４のいずれか１に記載のコンベヤベルト。 ７．各生産物用搬送体（１７）は、自らの平面で実質的に剛性を有する材料で 形成されていること、を特徴とする請求項１乃至４のいずれか１に記載のコンベ ヤベルト。 ８．前記湾曲路（２２）は螺旋状路であること、を特徴とする請求項１乃至７ のいずれか１に記載のコンベヤベルト。 ９．各リンク部材（２）は、少なくとも、前記螺旋状路（２２）の外縁で、前 記コンベヤベルト（１）の長手方向において互いにずれているサイドリンク（５ ，６）を有すること、を特徴とする請求項８に記載のコンベヤベルト。 １０．前記サイドリンクは前記コンベヤベルトの上部を支持するための間隔保 持部材を形成すること、を特徴とする請求項９に記載のコンベヤベルト。