JP2000343589A - ブロー成形機及びその制御方法 - Google Patents

ブロー成形機及びその制御方法

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JP2000343589A
JP2000343589A JP11160219A JP16021999A JP2000343589A JP 2000343589 A JP2000343589 A JP 2000343589A JP 11160219 A JP11160219 A JP 11160219A JP 16021999 A JP16021999 A JP 16021999A JP 2000343589 A JP2000343589 A JP 2000343589A
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parison
core
die
displacement sensor
blow molding
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JP11160219A
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Yasushi Miyagi
康 宮城
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Nok Corp
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイ装置から押し出されるパリソン(P)の
肉厚を変化させてブロー成形機で成形される成形品の肉
厚を設計通りに形成できるようにすることにある。 【解決手段】 ダイ装置(2)から押し出されるパリソ
ン(P)の長さ(L)を刻々検知し、そのデータの信号
を制御装置(24)に入力して制御装置24に設定され
いる成形品Sに対応したパリソン(P)の肉厚分布の設
定値の信号をコア駆動装置7に送信し、コア4を駆動し
て押し出しノズル(5)の間隙(X)を調整するもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブロー成形機及び
その成形方法に関する。更に詳しくは、成形されるパリ
ソンの肉厚を成形品の肉厚に対応して形成出来るように
したブロー成形機及びその制御方法である。
【0002】
【従来の技術】本発明に関する従来技術には、特開昭5
6−28830号公報に示すブロー成形機が存在する。
図12は、特開昭56−28830号公報に記載された
ブロー成形機を示す正面の断面図である。図12に於い
て、原成形材料を溶融状態にして押し出す図示省略の押
出装置から射出された成形材料mは、パリソンヘッド5
1の射出材料貯留用空間部52に1工程分量として流入
される。このパリソンヘッド51の射出材料貯留用空間
部52に流入された成形材料mは、リングプランジャ5
4によりダイ55とコア56との間隙xであるノズル5
7からパリソンpとして押しだされる。この1工程のパ
リソンpを押し出す射出シリンダ53のロッド61に
は、パリソンpの射出距離を測定するストローク検出器
62が設けられている。
【0003】このパリソンpの肉厚は、パリソンヘッド
51の中心を通るコア56を移動して間隙xを調整する
ことにより形成される。このパリソンpの肉厚を調節す
るコア56は、サーボシリンダ58によりノズル57の
間隙xを調整するために移動されるとともに、コア56
の端部には、この移動量を検出するコア位置検出器59
が設けられている。
【0004】また、ダイ55から押しだされるパリソン
pに印字して肉厚分布を測定するマーキング装置60
が、ダイ55の下方に配置されている。そして、上述の
コア位置検出器59とストロール検出器62からのデー
タはコントローラ63に入力されると共に、サーボシリ
ンダ58とマーキング装置60とには、コントローラ6
3から指令が発せられる。
【0005】また、コントローラ63には、ピンボード
設定器64が連結されており、ピンボード設定器64に
入力されている肉厚分布の設定値に基づいてコントロー
ラ63からの指令によりサーボシリンダ58を駆動させ
るとともに、コア位置検出器59で検出したこのコア5
6の移動量と設定値とを対比してパリソンの肉厚分布を
調整する。更に、マーキング装置60によつても2重に
肉厚分布を測定する。そして、押しだされたパリソンp
を金型65の成形面と対応させてブロー成形する。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】上述のように構成され
た従来技術のブロー成形機50は、射出材料貯留用空間
部52に貯留する成形材料mを一工程に押し出す形式
で、厚肉部を形成するためにノズル57の間隙xを大き
くするとパリソンpの長さが短くなる傾向を惹起する。
また、その分、全体の射出量を増加してやると、厚肉部
以外の肉部の厚さが増大する傾向がある。しかも、コア
位置検出器59とストローク検出器62からの異なる2
つの信号の入力によりサーボシリンダ58を制御するた
め、種々の成形材料mで変化する粘弾性の挙動を正確に
捕らえることが難しく、ノズル57から出た後のパリソ
ンの肉厚をコア56の調整のみで正確に制御することは
大変である。
【0007】更に、この肉厚分布の制御の困難さを補う
ためにマーキング装置60を設けてあるが、前二者の検
出器59,62とこのマーキング装置60との信号によ
る制御を調和させて肉厚分布を設定することも困難であ
ると共に、コスト高になる。更に、この肉厚分布の制御
の困難さは、他の成形材料mに変えるときの段取り調整
作業を更に困難にするので、段取り作業の時間がかかる
ことになる。更には、パリソンは溶融状態にあるので自
重により延伸する(ドローダウン)ことになり、このド
ローダウンは材料特性によるところが大きいのでその挙
動を予測することが困難であるため、成形型の成形面と
パリソンpとの肉厚との位置関係を正確に調整すること
も困難になる。
【0008】本発明は上述のような問題点に鑑み成され
たものであって、その技術的課題は、パリソンpの成形
品に対応する肉厚を成形型の成形面に正確に対応させる
ことにあるまた、形成されるパリソンpの刻々の長さか
らの単純なデータの信号によりパリソンpの肉厚の厚さ
寸法を制御できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために成されたものであって、その技術的手段
は以下のように構成されている。
【0010】請求項1に係わる本発明のブロー成形機
は、パリソン(P)に形成した成形材料(M)を成形型
内でブロー成形するブロー成形機であって、パリソン
(P)に形成する一方のダイ(3)との間隙(X)でノ
ズル(5)を形成すると共にノズル(5)の間隙(X)
の幅寸法が相対移動により変化させるコア(4)を有す
るダイ装置(2)と、ダイ装置(2)のコア(4)を設
定値に応じて移動させるコア駆動装置(7)と、コア駆
動装置(7)の作動を制御する制御装置(24)と、制
御装置24に結線すると共にダイ装置(2)から押し出
されパリソン(P)の長さの位置を検知する変位センサ
(20)と、パリソン(P)を吹出装置(15)からの
圧力流体によりブロー成形する成形型(10)と、成形
型(10)を型締めすると共に型開きする型締め装置
(11)と、を具備し、制御装置(24)は変位センサ
(20)からのパリソン(P)の押し出される長さの位
置を検知した信号に対応して設定されたパリソン(P)
の肉厚値の信号をコア駆動装置(7)に入力して駆動し
ノズル5の間隙Xの幅寸法を調節するものである。
【0011】請求項2に係わる本発明のブロー成形機
は、変位センサ(20)がパリソン(P)の先端面
(F)と厚肉部(T)面との複数点からパリソン(P)
の押し出される長さの位置を検知するものである。
【0012】請求項3に係わる本発明の制御方法は、変
位センサ(20)によりパリソン(P)が押し出される
長さ寸法のデータを刻々検知し、変位センサ(20)で
検知した刻々のデータを制御装置(24)に入力して処
理すると共に制御装置(24)に入力されている成形品
(S)の肉厚に対応したパリソン(P)の肉厚変化の設
定値の信号を変位センサ(20)からのデータに応じて
コア駆動装置(7)に出力させ、コア駆動装置(7)の
駆動を制御してコア(4)の相対位置を移動し、ノズル
(5)の間隙(X)を設定値に変化させてパリソン
(P)の肉厚を形成するものである。
【0013】
【作用】本発明の請求項1に係わるブロー成形機は、制
御装置(24)が変位センサ(20)からのパリソン
(P)の押し出し位置を検知したデータの信号に応じて
設定値されたパリソン(P)の肉厚値の信号をコア駆動
装置(7)に入力して駆動し、パリソン(P)の肉厚を
制御するので、パリソン(P)の形成状態の形状から直
接に設定値と対応させた信号を時々刻々制御装置(2
4)に入力し、制御装置によりコア駆動装置(7)を制
御作動させてパリソン(P)を形成するノズル(5)の
間隙(X)を調整することが可能になる。このため、パ
リソン(P)の長さから直接に得られたデータによりパ
リソン(P)を形成するノズル(5)の間隙(X)及び
成形型(10)との位置関係を正確に制御することが可
能になる。更に制御装置(24)に入力されている設定
値が正確であれば、他に不正確になる要素がないので段
取り作業が簡単になる。
【0014】本発明に係わる請求項2のブロー成形機
は、変位センサ(20)によりパリソン(P)の複数の
位置の変位を検知するので、溶融状態のパリソン(P)
が自重により、その長さを変形させても、その正確なデ
ータからの入力によりパリソン(P)の肉厚の制御の段
階で誤差を惹起させることも無く、パリソン(P)を形
成することが可能になる。
【0015】請求項3に係わる本発明のブロー成形機の
制御方法は、変位センサ(20)によりパリソン(P)
の押し出し位置を全長に押し出しされるまで時々刻々検
知し、検知した刻々のデータを制御装置(24)に入力
して制御装置(24)に入力されている成形品(S)の
厚さに対応したパリソン(P)の全長にわたる肉厚変化
の設定値の信号を変位センサ(20)からのデータに応
じてコア駆動装置(7)に出力させ、コア駆動装置
(7)の駆動を制御してコア(4)をダイ(3)に対し
て相対位置を変え、ノズル(5)の間隙(X)を設定値
の状態にしてパリソン(P)の肉厚を形成するものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる実施の形態
について、ブロー成形機の図面を基に詳述する。
【0017】図1は、本発明に係わる一実施の形態を示
すブロー成形機の側面図である。また、図2は図1の要
部の断面図である。図1及び図2に於いて、1はブロー
成形機である。このブロー成形機1には、押出装置45
と、ダイ装置2と、コア駆動装置7と、射出装置8と、
吹出装置15と、成形型10と、型締め装置11と、変
位センサ20と、制御装置24とが設けられている。
【0018】ブロー成形機1におけるダイ装置2は、先
端が円錐内面に形成されたダイ3とこの円錐内面に間隙
Xを設けて対面する円錐外面に形成されたコア4とがキ
ャビティ6を構成して遊合状態に配置されている。そし
て、ダイ3とコア4との間のキャビティ6の流出口はノ
ズル5となっている。このノズル5は、ダイ3とコア4
との対向する面が裁頭円錐面に形成されているので、コ
ア4がダイ3に対し相対移動することによりノズル5の
間隙Xの幅寸法を大小に調整できるものである。このコ
ア4は、ロッド14を介してコア駆動装置7と連結さ、
コア駆動装置7の作動によりダイ3の内周面内を相対移
動するように構成されている。
【0019】キャビティ6には、成形材料Mをスクリュ
で溶融状態に混練する押出装置45から溶融状態で供給
される。そして、キャビティ6の成形材料Mは射出装置
8または押出装置45の作動によりノズル5からパリソ
ンPとして押し出される。
【0020】コア駆動装置7には、コントローラ9が設
けられており、このコントローラ9によりコア駆動装置
7は制御して作動される。コントローラ9には、サーボ
バルブ9aとサーボアンプ9bが設けられている。サー
ボアンプ9bは制御装置24と結線しており、制御装置
24からの作動信号をサーボアンプ9bで増幅すると共
に、サーボバルブ9aに入力して作動させる。そして、
サーボバルブ9aの開閉動作により油圧シリンダ型のコ
ア駆動装置7が作動される。コア駆動装置7の往復作動
によりコア4が移動してダイ装置2のノズル5の間隙X
を調整し、パリソンPの肉厚を制御装置24に設定され
た設定値に応じて形成出来るようにする。
【0021】ダイ装置2により形成されるパリソンPの
押し出し側には成形型10が配置されている。この成形
型10は、両側に開く分割成形型10a,10bに構成
されており、各分割成形型10a、10bが成形面12
を各々対面するように型締め装置11に取り付けられて
いる。そして、型締め装置11により分割型10a、1
0bが型締め、型開きされると共に、型締めしたとき成
形面12間に成形キャビティ13(図9参照)を形成す
るように構成されている。この型締め装置11により成
形型10を型締めしてパリソンPをブロー成形すると共
に、型開きして成形品Sを離型して取り出し出来るよう
に構成される。
【0022】型締め装置11の下部には、パリソンPの
押し出し先端部Fの前方の位置にレーザー式の変位セン
サ20が取り付けられている。この変位センサ20は、
パリソンPが押し出しされる開始から全長が形成される
最終までの長さを時々刻々検知して制御装置24にその
データを送信する。この変位センサ20は、光センサ、
イメージセンサ等の変位を検出するセンサであれば、ほ
とんどのセンサを利用することが出来る。
【0023】制御装置24は、図3に示すように変位セ
ンサ20からのデータ信号をCPU(中央演算処理)で
処理すると共に、処理した信号をコントローラ9に出力
して、コントローラ9によりコア駆動装置7の作動を制
御するものである。この図3は、制御装置24の構成図
である。図3に於いて、制御装置24は、演算処理する
CPU240を中心にしてデータを記憶させるメモリ2
42と,変位センサ20からのアナログデータ信号をデ
ジタル信号に変換するコンバータA/DC244と、デ
ータを入出力するために接続するインタフェースI/O
246と、このI/O246で接続された設定器25
と、演算処理されたデジタル信号をアナログ信号に変換
するコンバータD/AC243とから構成されている。
【0024】そして、変位センサ20からインタフェー
スI/F22を介して入力されたアナログ信号の位置デ
ータをコンバータA/DC244でデジタル信号に変換
してCPU240に出力する。CPU240ではメモリ
242と設定器25とを介して押し出されるパリソンP
の刻々送信される長さのデータと、このデータに対応し
た長さに於ける肉厚の設定値とを対比して演算処理し、
その演算処理されたデジタル信号をコンバータD/AC
243を介してアナログ信号に変換し、コア駆動用信号
としてI/F21へ出力する。
【0025】このI/F21へ入力されたコア駆動用信
号によりコントローラ9を制御してコア駆動装置7を作
動させ、コア駆動装置7に連結されたコア4を移動して
ノズル5の間隙Xを調整する。そして、このコア4の移
動によりノズル5の間隙Xを時々刻々調整しながら押し
出されるパリソンPの各部の肉厚を全長にわたり設定通
りの肉厚に形成する。このため、押し出されるパリソン
Pの全長と各厚肉部Tとの寸法関係が正確に形成される
ことになる。
【0026】図4から図7は、ブロー成形1機によりパ
リソンPを成形するときの制御方法を示すものである。
図4はブロー成形するために、ダイ装置2からパリソン
Pが押し出された初期の形状と成形型10と変位センサ
20との配置を示す正面の断面図である。図4は、説明
のための第一のパリソンPの押し出し成形の段階であっ
て、パリソンPは、先端部Fが略一定の肉厚に押し出さ
れている状態である。そして、変位センサ20は、この
パリソンPの押し出し開始からパリソンPの平面を成す
先端部Fを検知して成形型10に対するパリソンPの押
し出し長さを全長にわたり時々刻々検出する。この押し
出されたパリソンPの長さの位置データは、時々刻々制
御装置24に出力される。
【0027】図5は説明のための第二段階の押し出し成
形であって、パリソンPに肉厚部Tを形成する位置に達
した点である。この厚肉部Tの成形に於いて、制御装置
24のメモリ242には、パリソンPの各厚肉部Tの位
置がパリソンPの押し出される先端部Fからの長さLに
応じて設定されている。変位センサ20から制御装置2
4に入力されたパリソンPの長さLの位置データが、制
御装置24に設定されているパリソンPの押し出される
先端部Fからの厚肉部Tの位置に合致すると、制御装置
24はコア駆動装置7のコントローラ9に対し作動信号
を出力し、コア駆動装置7の作動によりコア4を移動さ
せてノズル5の間隙XがパリソンPの設定肉厚に形成さ
れるように調整する。
【0028】図6は説明のための第三段階の押し出し成
形であって、第2段目の厚肉部Tを図5の場合の厚肉部
Tと同様に制御して連続成形したものである。この厚肉
部Tは変位センサ20が型締め装置11に位置決めして
固定されていることから、変位センサ20に対する成形
型10とパリソンPとの位置関係が決定されるので、パ
リソンPの全長に対する各肉厚部の位置と成形型2の成
形面12との対応する位置とが一致することになる。
【0029】このようにして変位センサ20からのパリ
ソンPの押し出される長さの位置データが制御装置24
に入力されると、制御装置24に設定されているパリソ
ンPの全長に対する肉厚の変化寸法を制御装置24から
コア駆動装置7のコントローラ9に作動信号として出力
される。そして、図7に示すように、パリソンPの押し
出し長さが設定長さLaに達すると、制御装置24から
の作動信号によりダイ装置2からの成形材料Mの押し出
しは停止される。このパリソンPの押し出しが停止され
た位置で、パリソンPの長さの各肉厚部Tが成形型10
の成形面12に対応する位置と合致することになる。
【0030】本発明に係わる他の実施の形態として、図
8に示すように、2個並列に変位センサ20を型締め装
置11に固定し、1個の変位センサ20は上述と同様に
パリソンPの先端部Fを検知すると共に、他の1つの変
位センサ20は厚肉部Tを検知するようにしたものであ
る。これは、パリソンPの自重により各部が伸びてパリ
ソンPの先端部Fと厚肉部Tとの位置関係の長さに変形
が発生していないかを確認するものである。この位置関
係の長さに誤差が生じた場合には、変位センサ20から
のデータを制御装置24により修正した上で、制御装置
24からコア駆動装置7に作動信号が入力されることに
なる。
【0031】図9は、図1または図2に示すブーツ用の
成形型10により、図4から図7に示すよう方法で形成
したパリソンPをブロー成形する状態の断面図である。
上述した図7のようにしてパリソンPの押し出し成形は
完了する。この押し出し完了したパリソンPを両側に配
置された分割成形型10で図9に示すように型締めす
る。この型締めは、型締め装置11が作動することによ
り行われる。型締めによりパリソンPの両端部が成形型
2内で袋状に形成されると共に、パリソンP内に吹出装
置15の吹出ノズル部が挿入される。
【0032】図10は、図9の状態から吹出装置15が
パリソンP内に挿入されると共に、吹出装置15から圧
力流体をパリソンPの内周面に吹き出してブロー成形す
る。この成形されたブーツSは、パリソンPの肉厚を設
定値にしたがつて変化させることによりブーツの蛇腹部
の肉厚を略一定の肉厚に形成することが可能になる。と
ころで、従来のブーツでは、パリソンPの肉厚が略一定
であるため、ブロー成形すると、蛇腹部の谷部が厚肉に
形成されると共に、山部が薄肉に形成されることになる
(吹出装置15からの距離に比例して薄肉になることが
認められる)。このため谷部の外周面に環状溝を形成し
て谷部に可撓性を付与したものが存在する。本発明のよ
うにパリソンPに肉厚変化を設けて成形された成形品S
の肉厚を略一定にすることにより、このような問題を解
決して耐久性を発揮することが可能になる。
【0033】図11は、ブロー成形した成形品Sを成形
型10から離型する状態の断面図である。この成形品S
は、図11に示すように、成形型10を型締め装置11
により型開きして成形品Sを取り出すことにより離型さ
れる。そして、成形品Sの下部のバリBとパリソンPと
はメスカット仕上げすることによりブーツSとしての成
形品Sに形成される。同様にして、成形工程を繰り返す
ことによりブーツSは製造される。
【0034】この成形材料Mは、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンと言った汎用樹脂及ぶPPSと言ったエンジニ
アリングプラスチック並びにガラス繊維、カーボン繊維
等のフィラーを充填した複合樹脂材料をブロー成形する
ときに利用することが可能である。そして、成形品Sと
しては、ブーツ、ウオータ・インレット、ウオータ・ア
ウトレットの管継ぎ手、配管、コネクタ、ダクト等の中
空製品を成形するのに適している。
【0035】本発明のブロー成形機1は、成形材料Mを
成形する成形型10のうちの中型が離型出来ないような
成形品Sをブロー成形する。この時、成形品の肉厚が変
化する場合、または、肉厚が一定でも成形品Sの中心か
らの寸法が変化する形状の場合に、設計通りの肉厚をブ
ロー成形できるパリソンPの押し出し成形を可能にした
ものである。
【0036】次に、ブロー成形機1の作用は、ブロー成
形機1における変位センサ20は成形型10を固定した
型締め装置11に位置決めされて固定されている。そし
て、この変位センサ20からパリソンPの時々刻々の押
し出し位置を検知しながら、そのデータを制御装置24
に送信し、制御装置24に設定されている成形品Sに対
応したパリソンPの肉厚分布のデータと対比しながら演
算処理し、その処理信号をコア駆動装置7のコントロー
ラ9に入力してパリソンPを形成するダイ装置2に形成
されたノズル 5の間隙Xを調節するように成されてい
る。又、変位センサ20からの成形型10の成形面12
と、押し出されるパリソンPの、例えば、先端部Fとの
位置関係は正確に配置されている。そして、パリソンP
の時々刻々の押し出し長さLを変位センサ20により検
知することにより、成形型10の成形面12とパリソン
Pの肉厚分布は一義的に各対応する点が決定されるの
で、設計通りの肉厚の成形品Sを成形することが可能に
なる。しかも、変位センサ20によりパリソンPの押し
出し長さLを時々刻々検知して制御装置24の送信する
と共に、制御装置24に設定されているパリソンPの長
さに対する肉厚分布のデータと対比して演算処理し、こ
の処理した作動信号をコア駆動装置7のコントローラ9
に入力することにより、ダイ装置2のノズル5の間隙X
を制御して調節し、パリソンPの長さLに対する厚肉分
布を正確に押し出し成形することが可能になる。
【0037】このため、パリソンPの肉厚分布が刻々調
整されるから、パリソンPの肉厚分布が設計通りに形成
する効果を奏する。しかも、パリソンPのダイ装置2か
らの押し出し長さにより1義的に決められるので、成形
材料Mごとの段取作業は、容易であると共に、誤動作を
行うことが防止できる効果を奏する。更に、パリソンP
の肉厚分布と成形型10の成形面12とは一義的に配置
関係が決まるので、複雑な形状の成形品でも肉厚分布を
設計通りに成形することが可能になる。
【0038】
【発明の効果】本発明に係わるブロー成形機は、成形型
と変位センサとが固定されて変位センサによりダイ装置
から押し出されるパリソンの長さの位置を検知したデー
タの信号を制御装置に送信し、この長さのデータの信号
を入力した制御装置が設定されているパリソンの長さに
対する肉厚変化の設定値を演算処理し、この信号をコア
駆動装置に送信して制御駆動する。そして、コア駆動装
置によりダイ装置のノズルの間隙寸法を調節するため、
成形品の肉厚に応じた肉厚分布のパリソンは、パリソン
の押し出される時々刻々の長さと対比して割り出された
設定値の肉厚になるので、精密な肉厚に成形することが
可能になる。その結果、設計通りの肉厚の成形品を容易
に成形する効果を奏する。
【0039】更に、成形品の径寸法が異なる場合には、
ブロー成形ではブローする吹き出し位置からの距離によ
り肉厚が変化するが、本発明では、変位センサに対する
成形面とパリソンの肉厚分布との位置関係が正確になる
ので、設計通りの肉厚の成形品を成形する効果が期待で
きる。
【0040】更に、パリソンの押し出される長さの位置
のみから設定値に従ってパリソンの肉厚を調節するの
で、成形材料ごとの段取り作業が極めて容易に行う効果
が期待できる。又、請求項2のように、溶融状態のパリ
ソンがその自重により延伸するドローダウンが惹起して
もパリソンの長さの位置を複数の位置から検知できるの
で、延伸された分を修正して肉厚分布を形成することが
可能になる。更には修正不可能な場合には不良として設
定値を修正することが可能になる。
【0041】請求項3の本発明に係わる制御方法、変位
センサからのデータの信号により制御装置に設定されて
いる設定値の信号をコア駆動装置に送信してパリソンの
肉厚分布を制御するので、制御の方法が極めて容易にな
り誤動作が防止できる。又、段取りも制御装置に設定値
を入力設定するのみで良いからその操作も簡単になる
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる1実施の形態を示すブロー成形
機の正面図である。
【図2】図1のブロー成形機のコア駆動装置に係わる要
部を示す拡大断面図である。
【図3】図1に係わるブロー成形装置の制御装置の作動
構成図である。
【図4】ダイ装置からパリソンが押し出された第1段階
の変位センサと成形型との関係を示す断面図である。
【図5】ダイ装置からパリソンが押し出された第2段階
の変位センサと成形型との関係を示す断面図である。
【図6】ダイ装置からパリソンが押し出された第3段階
の変位センサと成形型との関係を示す断面図である。
【図7】ダイ装置からパリソンが押し出された第4段階
の変位センサと成形型との関係を示す断面図である。
【図8】本発明に係わる他の実施の形態を示すダイ装置
からパリソンが押し出された第4段階の変位センサと成
形型との関係を示す断面図である。
【図9】図1のブロー成形機でパリソンを成形型内で型
締めした状態の断面図である。
【図10】図9のパリソンに吹出装置から圧力流体を吹
き出してブロー成形する状態の断面図である。
【図11】図10ブロー成形機でブロー成形した成形品
を型開きして離型した状態の断面図である。
【図12】従来のブロー成形機の要部断面図である。
【符号の説明】
1 成形機 2 ダイ装置 3 ダイ 4 コア 5 ノズル 6 キャビティ 7 コア駆動装置 8 射出装置 9 コントローラ 9a サーボバルブ 9b サーボアンプ 10 成形型 10a 分割成形型 10b 分割成形型 11 型締め装置 12 成形面 13 成形キャビテイ 14 ロッド 15 吹出装置 20 変位センサ 21 I/Fインタフェース 22 I/Fインタフェース 242 メモリ 243 D/ACコンバータ 244 A/DCコンバータ 246 I/Oインタフィース 25 設定器 40 射出装置 45 押出装置 F 先端面 M 成形材料 P パリソン X 間隙 B バリ 50 ブロー成形機 51 パリソンヘッド 52 射出材料貯留要空間部 53 射出シリンダ 54 リングプランジャ 55 ダイ 56 コア 57 ノズル 58 サーボシリンダ 59 コア位置検出器 60 マーキング装置 61 ロッド 62 ストローク検出器 63 コントローラ 64 ピンボード設定器 65 金型

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パリソン(P)に形成した成形材料(M)
    を成形型内でブロー成形するブロー成形機であって、前
    記パリソン(P)を形成する一方のダイ(3)との間隙
    (X)でノズル(5)を形成すると共に前記ノズル
    (5)の間隙(X)の幅寸法が相対移動により変化させ
    るコア(4)を有するダイ装置(2)と、前記ダイ装置
    (2)のコア(4)を設定値に応じて移動させるコア駆
    動装置(7)と、前記コア駆動装置(7)の作動を制御
    する制御装置(24)と、前記制御装置24に結線され
    て前記ダイ装置(2)から押し出されるパリソン(P)
    の長さの位置を検知する変位センサ(20)と、前記パ
    リソン(P)を吹出装置(15)からの圧力流体と協働
    してブロー成形する成形型(10)と、前記成形型(1
    0)を型締めすると共に型開きする型締め装置(11)
    と、を具備し、前記制御装置(24)は前記変位センサ
    (20)からの前記パリソン(P)の押し出される長さ
    の位置を検知したデータの信号に対応して設定された前
    記パリソン(P)の肉厚値の信号を前記コア駆動装置
    (7)に入力して駆動し前記ノズル(5)の間隙(X)
    の幅寸法を調節する、ことを特徴とするブロー成形機。
  2. 【請求項2】前記変位センサ(20)は前記パリソン
    (P)の先端面(F)と厚肉部(T)面との複数点から
    パリソン(P)の押し出される長さの位置を検知する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のブロー成形機。
  3. 【請求項3】 前記変位センサ(20)によりパリソン
    (P)が押し出される長さ寸法のデータを刻々検知し、
    前記変位センサ(20)で検知した刻々のデータを前記
    制御装置(24)に入力して処理すると共に前記制御装
    置(24)に入力されている成形品(S)の厚さに対応
    したパリソン(P)の肉厚変化の設定値の信号を前記変
    位センサ(20)からの入力データに応じて前記コア駆
    動装置(7)に出力させ、前記コア駆動装置(7)を制
    御して前記コア(4)の相対位置を移動し、ノズル
    (5)の間隙(X)を設定値に変化させて前記パリソン
    (P)の肉厚を形成する、ことを特徴とするブロー成形
    機の制御方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009269252A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Japan Steel Works Ltd:The 肉厚調整装置及び方法
JP2012040716A (ja) * 2010-08-17 2012-03-01 Japan Steel Works Ltd:The パリソン長測定方法及び装置
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WO2023045590A1 (zh) * 2021-09-27 2023-03-30 湖南千山制药机械股份有限公司 一种吹灌封设备

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