JP2000343307A - 引き込み式チャック - Google Patents

引き込み式チャック

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JP2000343307A
JP2000343307A JP11160694A JP16069499A JP2000343307A JP 2000343307 A JP2000343307 A JP 2000343307A JP 11160694 A JP11160694 A JP 11160694A JP 16069499 A JP16069499 A JP 16069499A JP 2000343307 A JP2000343307 A JP 2000343307A
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guide groove
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cylindrical
jaw
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勝 沖
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    • B23B31/00Chucks; Expansion mandrels; Adaptations thereof for remote control
    • B23B31/02Chucks
    • B23B31/10Chucks characterised by the retaining or gripping devices or their immediate operating means
    • B23B31/12Chucks with simultaneously-acting jaws, whether or not also individually adjustable
    • B23B31/1207Chucks with simultaneously-acting jaws, whether or not also individually adjustable moving obliquely to the axis of the chuck in a plane containing this axis
    • B23B31/1253Jaws movement actuated by an axially movable member
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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    • Y10T279/18Pivoted jaw
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10T279/33Member applies axial force component

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gripping On Spindles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 引き込み式チャックにセンタリング機能を持
たせることにある。 【解決手段】 シャフト51のガイド溝51aの傾斜部
51cを52、53のガイド溝52a、53aの傾斜部
52c、53cより長くし、52c、53cは等しく、
かつ、その向きを平行部52b(53b)を対称軸とす
る線対称の向きにする。この構成により、チャック時
は、ジョウピース62、63が61より先に回転を終
え、62、63、61の全ての把持部がワークWの長手
小径部w2を向いた後、それらが一緒にドローバ側に移
動しつつ、チャックの中心軸に寄っていってワーク小径
部w2 の周面に当接し、その後さらに終点側に移動し
て、ワークWに圧力を掛けてチャッキング(センタリン
グ)する。ワーク開放時は、ジョウピース61を62、
63より先に回転させ、61と63とが干渉しないよう
になっている。63が先に原点に戻ると、それが邪魔に
なって61が原点に戻れない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は旋盤用チャックに
係り、詳しくは、飛び越し掴みを行う引き込み式チャッ
クに関する。
【0002】
【従来の技術】引き込み式チャックの内、ワークの外周
をクランプする、すなわち、チャックの中心軸に垂直な
方向に力を加えてワークを把持する機能を備えたもの
に、図4に示すようなものがある。以下、この構成とそ
の作用を説明するが、図において、符号を付しながら、
説明のないものについては、後述のこの発明の実施形態
で同一符号を付したものによって把握されるので、ここ
では説明はせず、実施形態の項を参照されたい。
【0003】図4に示したものは、ハウジング3内に、
一端が図示しない旋盤のドローバに接続され、他端にジ
ョウピース6が固定された三本の円柱シャフト5、……
が、図に一点鎖線で示すチャックの中心軸に沿ってドロ
ーバから遠ざかる向きに広がる円錐面の等角位(この場
合は、シャフト5が三本であるから120°毎)の母線
上に配設されている。各シャフト5の周面には、シャフ
ト5の軸に平行なガイド溝5aが設けられていて、その
溝5aに、図5に拡大して示すような、ハウジング3側
に固定されたガイドピン34が嵌入されている。
【0004】上記の構成により、前記シャフト5、……
をドローバで引いた際に、シャフト自身の軸回りの回動
が規制され、シャフト5の移動途中でジョウピース6、
……の把持部がワークWの周面に当接して、当接後、さ
らにシャフト5がドローバ側に移動することによって、
チャックの中心軸に向かう向きの分力によって、ワーク
Wの周面を押圧してチャッキングするようになってい
る。
【0005】他方、図示はしないが、上記円柱シャフト
がチャックの中心軸に平行に設けられていて、シャフト
をドローバで引いた際、シャフトの先端に設けられたジ
ョウピースがワークの端面(チャックの中心軸に垂直な
面)に当接して、ワークをチャックの中心軸に平行な方
向に押圧して把持するのが引き込み式のフェイスクラン
プチャックである。
【0006】このフェイスクランプチャックでは、ワー
クのセット時に前記ジョウピースのワークの把持部がチ
ャックの中心軸を向いていたのでは、ワークをセットで
きないので、ワークのセット時とチャッキング時とでジ
ョウピースの向きを変換できるよう、シャフト周面のガ
イド溝として、前記した平行部だけでなく、シャフトの
軸に対して傾斜した傾斜部を有するものをドローバ寄り
に設けて、シャフトをドローバで引いて行く際に、最
初、ガイドピンが傾斜部を相対的に移動して、シャフト
が自身の軸周りに回動し、平行部との境界位置に来た時
に、ジョウピースの把持部が完全にワークの把持領域に
入ってくるようにしている。
【0007】その後は、ガイドピンがガイド溝の平行部
を相対的に移動して、ジョウピースはチャックの中心軸
に平行な方向に移動し、その途中でワークの端面に当接
し、その後、さらにドローバ側に移動することによって
ワークに圧力を加えてチャッキングするようになってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような引き込み
式チャックの内、ワークWの周面をクランプする機能を
備えた前者のもの(図4に示す)は、「アンチャック
代」に限度があるため、ジョウピース6の「開き代」よ
り大きな径の所を通して、小さい径を掴む、いわゆる
「飛び越し掴み」ができない。
【0009】また、後者のフェイスクランプ方式は、ジ
ョウピースの開き代は大きいが、ジョウピースがワーク
の端面に当接して、チャックの中心軸方向に押圧して把
持すものであるので、センタリング機能がなく、外周を
基準として精密な加工を行なう際に問題がある。
【0010】そこで、この発明は、そのような引き込み
式チャックにセンタリング機能をもたせることを課題と
し、併せて、ワークの途中、あるいは端部に、把持部よ
り大径の部分を有する形状のワークを、その小径の部分
でチャッキングする「飛び越し掴み」が行えるようにす
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の引き込み式チャックは、前記各ガイド溝
が、前記円柱シャフトの周面に沿ってシャフトの軸に斜
めに交差する傾斜部と平行に走る平行部とがドローバ側
からこの順に連設されたものとなっており、かつ、前記
ドローバを引いた際に、各ガイドピンが各ガイド溝の前
記傾斜部を相対的に移動し終わる位置で前記各ジョウピ
ースのワークの把持部がチャックの中心軸方向を向き、
続いて、前記平行部を移動する途中で前記把持部がワー
クの周面に当接するようにしたのである。
【0012】このようなチャックでは、ワークはその周
面で把持されることになる。すなわち、センタリング作
用を受けることになり、この発明のチャックはセンタリ
ング機能を有したものとなる。
【0013】上記構成において、各シャフト間で、それ
ぞれのガイド溝における前記傾斜部の配設形態を異なら
せた構成とすることができる。ここで、「傾斜部の配設
形態」とは、平行部に対する傾き角だけでなく、その経
路長も含む。
【0014】傾斜部の傾きや経路長を各シャフト間で異
ならせると、その軸回りの回動のタイミングを変えるこ
とができて、そのシャフトに取り付けたジョウピースの
回転のタイミングをずらすことができる。ジョウピース
相互の回転のタイミングをずらせることにより、例え
ば、ジョウピースの把持部をチャックの中心軸中心に向
かう向き、すなわち、ワークの周面に向かせる際に、一
つ乃至二つのジョウピースの動作を他より遅らせるよう
にすれば、その遅れたジョウピースの占める空間分だ
け、ワークのセット空間に隙間を作ることができるの
で、全てのジョウピースの把持部が同じタイミングでワ
ークの方に向かう場合に比べて、より大きなワークをセ
ットすることが可能となる。また、小さい径のワーク
は、ジョウピースが回転する際、ジョウピースの先端が
干渉することがあるが、この発明では、ジョウピース同
士の干渉を防ぐことができる(詳細は後述の実施形態の
項参照)。
【0015】すなわち、「飛び越し掴み」の対象とする
ようなワークをチャックにセットする際のように、非把
持部である大径部とジョウピースが干渉しないように、
かつ、ワークのセットが終わってチャッキングする際に
は、全てのジョウピースの把持部が等しくワークの方を
向いて、ワークの方に寄って行くようにすることができ
る。
【0016】そのような飛び越し掴みを行なうために、
上記円柱シャフトとして第1、第2、第3の三本の円柱
シャフト有し、前記第1の円柱シャフトの上記傾斜部の
経路長が前記第2、第3の円柱シャフトの傾斜部のもの
よりも長くなっており、前記第2の円柱シャフトのガイ
ド溝の傾斜部の平行部に対する傾きが前記第1の円柱シ
ャフトのものと等しくなっており、前記第3の円柱シャ
フトのガイド溝の傾斜部の平行部に対する傾きが前記第
2の円柱シャフトのものの負の値となった構成とするこ
とができる。この構成のチャックの詳細とその動作の説
明は後述の実施形態の項参照。
【0017】上記各構成において、上記ガイドピンに代
えて、上記ガイド溝に下部が緩やかに嵌入する球体をそ
のガイド溝に挿入して、その球体の上部が緩やかに嵌入
する筒穴を上記ハウジングに設け、バネが挿嵌された棒
体をその筒穴に挿入して、前記バネが前記球体の上面を
押圧すべく、前記棒体の下面と前記球体の頂点の間にク
リアランスを持たせた形で前記棒体をハウジングに固定
するのが好ましい。
【0018】そのようにすれば、前記球体は、その周囲
をガイド溝の内壁とハウジングの筒穴の内壁および上方
の棒体の下端面とで囲まれていて、大きな移動は規制さ
れているが、それらとの間に僅かのクリアランスがあ
り、そのクリアランスの範囲でいかなる方向にも移動自
在であるので、その球体がガイド溝を相対移動して、ス
イングシャフトの軸方向の直線移動と軸回りの回動動作
を規定する際、周囲とはころがり接触で接触するので、
棒体のピンのようにへたったり欠損したりするおそれが
ない。また、消耗品であるこの球体は、棒体のピンのよ
うに特殊なものではなく、一般的に使用されているもの
が使えるので、保全性に優れる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図を参照してこの発明のチ
ャック装置の実施の形態を説明するが、チャックの中心
軸方向に長さ、厚みを有するものについては、適宜、旋
盤寄りに係る要素は”旋盤側”、これと反対側に係る要
素は”前側”と付して説明する。
【0020】チャッキングするワークは、図1乃至図3
に一点鎖線で示すように、チャッキングの対象となる長
手小径の部分w2 の端部にそのチャッキング部より半径
方向に広がりを持つ大径の部分w1 を有するものである
(全体を符号Wで示す)。
【0021】この実施形態のチャック装置は、図1と図
2に示すように、図示しない旋盤の端面に円板状のアダ
プタープレート1とバックプレート2と円筒状のハウジ
ング3がこの順に旋盤の主軸と軸芯を一にしてボルト4
で固定されている。
【0022】ハウジング3内には、そのハウジング3の
軸と同心で旋盤側に頂点を向けた姿勢の直円錐の円周を
三等分した位置の母線上に軸を置く形で円柱状のスイン
グシャフト5が三本嵌入されている(以下、個別に示す
際は、51、52、53の符号を付して説明する)。各
スイングシャフト5の前端にはワークWをチャックする
ジョウピース6(以下、このジョウピース6を、前記各
スイングシャフト51、52、53に対応させて個別に
説明する際は、それぞれ61、62、63の符号を付し
て説明する)がボルト7で固定されている。
【0023】前記バックプレート2には旋盤の主軸と同
芯軸上にガイド穴2aが貫通しており、このガイド穴2
aに断面T字形状の回転体を成すアクチュエータ8の主
軸部8aが嵌入している。
【0024】このアクチュエータ8には、その軸に同心
に前側が大径で旋盤側が小径の段付き貫通穴8dが設け
られている。この貫通穴8dの旋盤側小径部に、旋盤側
に向かってドローバボルト9が挿入されており、そのネ
ジ部が図示しないドローバに接続されている。貫通穴8
dの前側大径部には段付き円柱状のストッパ10の旋盤
側小径部が嵌入されており、そのストッパ10の大径部
がハウジング3の陥没面に当接してボルト11で固定さ
れている。ストッパ10の前側小径部10aがワークW
の当接部となっている。
【0025】前記アクチュエータ8の大径部8bには穴
8cが空けられており、その穴8cに、前記スイングシ
ャフト5の旋盤側端部に取り付けられたボルト12の頭
が係合してアクチュエータ8とスイングシャフト5が接
続されている。
【0026】また、その大径部8bの一部には、前記バ
ックプレート2に圧入された回り止め用ピン13の突出
端が挿入されていて、アクチュエータ8が軸回りに回動
するのを阻止している。
【0027】さらに、各スイングシャフト5には、その
周面に断面が略半円形のガイド溝5aが刻まれている
(以下、個別のスイングシャフト51、52、53に対
応するガイド溝5aを説明する際は、51a、52a、
53aの符号を付して説明する)。各スイングシャフト
5の溝は、その始点と終点のスイングシャフト5の軸方
向の位置は三つとも同じである。
【0028】各溝5aは、スイングシャフト5の軸に平
行な部分(以下単に平行部5bといい、個別のスイング
シャフト51、52、53に対応するものについては、
51b、52b、53bの符号を付して説明する)と、
シャフトの周面に沿ってシャフトの軸に斜めに交差する
部分(以下、単に傾斜部5cといい、個別のスイングシ
ャフト51、52、53に対応するものについては、5
1c、52c、53cの符号を付して説明する)が連設
された「くの字」形状を成しているが、この「くの字」
形状は、三本のスイングシャフト51、52、53につ
いて全てが同じ形状ではなく、51の平行部51bは5
2、53のものより短く、その分傾斜部51cが長くな
っている。また、52と53のスイングシャフトの溝5
2a、53aはそれぞれの傾斜部52c、53cの向き
が平行部52b、53bを対称軸とする線対称の位置に
ある。
【0029】そして、各溝5aの内部には、緩やかに嵌
入する大きさの球体21の下半分が嵌入しており、その
上半分はハウジング3の半径方向に設けられた段付き状
の筒穴22の下部の小径部の中に緩やかに嵌入してい
る。この筒穴22には、球体21の上部にバネ23付き
のピン24が取り付けられている。このピン24は段付
き状で、大径部の周面に雄ねじ24aが刻まれていて、
その雄ねじ24aの部分が前記筒穴の大径部内面に刻ま
れた雌ねじに螺合してハウジング3に取り付けられてい
る。そして、その小径部にバネ23が挿嵌されており、
このバネ23が球体21をガイド溝5a内に押圧してい
る。このピン24のピン先と球体21の頂点の間にはク
リアランスが設けてあり、球体21に対しては、このク
リアランスとともに、筒穴22の内壁とのクリアラン
ス、ガイド溝5aの内壁とのクリアランスがあるので、
そのクリアランスの範囲でいかなる方向にも揺動自在と
なっており、前記バネ23によるガイド溝5a方向への
押圧のみが唯一の規制力となっている。
【0030】この球体21とバネ23によるガイド溝5
aのガイド構造は、前記図5に示したガイドピン34に
対応するものであって、そのものは、市販の六角穴付き
ボルトの先端34aをピン状に加工して、そのピン先3
4aが円柱シャフト5のガイド溝5aに至ようにハウジ
ングの周面からねじ込んで設置したものであるが、その
ピン先34aがガイド溝5aを何度も摺動する内に簡単
にへたってしまうという問題があった。特に、ジョウピ
ース6をスイングシャフト5の軸回りに回動させるため
にガイド溝5aが途中で方向を変えているので、その方
向転換部分でガイドピン34が方向転換する際に、溝5
aの壁から非常に大きな力を受けることが、簡単にへた
ったり、甚だしい場合には折れてしまうといったことの
原因となっている。そこで、この実施形態では、そのよ
うな従来の棒状のガイドピン34に代えて、上記のよう
な球体とバネの構成を採用したのである。
【0031】上記のようにしたことにより、前記球体2
1は、その周囲をガイド溝5aの内壁とハウジングの筒
穴22の内壁および上方のバネ(23)付きピン24の
下端とで囲まれていて、大きな移動は規制されている
が、それらとの間に僅かのクリアランスがあり、そのク
リアランスの範囲でいかなる方向にも移動自在であるの
で、その球体21がガイド溝5aを相対移動して、スイ
ングシャフト5の軸方向の直線移動と軸回りの回動動作
を規定する際、周囲とはころがり接触で接触するので、
全体が棒形状のみの前記ガイドピン34のようにへたっ
たり欠損したりして、作動不良を起こすといったおそれ
がなくなる。
【0032】また、ガイド溝5aも、その球体構造に合
わせて、通常は簡単なV溝とするところを、前記したよ
うに、断面半円にして球体21の球面の当たりを多くし
て磨耗を押さえている。
【0033】なお、このピン24が設けられているハウ
ジング3内の周方向の位置は、図に示すように、前記ス
イングシャフト5のガイド溝5aの平行部5bに球体2
1が嵌入している時に、ジョウピース6が中心軸の方向
(チャッキング方向)を向く位置である。以上が、この
実施形態のチャックの構造であるが、次に、ワークWの
セットからチャッキングに至るまでの動作を説明する。
【0034】前記図1は、ワークWのチャッキング前、
ワークWをハウジング3内にセットした状態であり、図
2はワークWのチャッキングを完了した状態である。ま
た、図3(a)の正面図の状態は図1の側断面図の状態
に、図3(b)の正面図は図2の側断面図に対応してい
る。
【0035】それらのシャフト51、52、53の端部
に固定されたジョウピース61、62、63の動作は、
最初、ワークWをセットする前は、図3(a)に示した
ような状態になっており、ワークの大径部w1 がセット
可能なように開いている。この状態でワークWをセット
して、三つのシャフト51、52、53をドローバで一
緒に引くと、各ジョウピース61、62、63はとも
に、ワークWに寄りつつ、チャックの中心軸に平行な軸
の回りに回転し始めるが、シャフト52、53のジョウ
ピース62、63がシャフト51のジョウピース61よ
り先に回転を終え、把持部が完全にワークWを把持する
向きに向く。
【0036】さらにドローバを引くと、二本のスイング
シャフト52、53では、ガイド用球体21が平行部5
2b、53bに移り、この平行部52b、53bでは、
ジョウピース62、63は回転せずに、ドローバの方に
移動しつつ、ワーク小径部の周面に寄るように移動す
る。
【0037】そして、スイングシャフト52、53にお
けるガイド用球体21が平行部52b、53bをしばら
く移動したところで、スイングシャフト51のジョウピ
ース61の把持部が、ジョウピース62、63と干渉す
ることなく完全にワークWを把持する向きに向き、以
降、三つのジョウピース61、62、63の全てが、ド
ローバ側に移動しつつ、チャックの中心軸に向かう形の
チャッキング動作を行なう。そして、各シャフト5のガ
イド溝5aに対する球体21が平行部51b、52b、
53bの終点に達する手前でワーク小径部w2 の周面に
当接し、その位置からさらに終点側に移動することによ
り、ワークWに圧力を掛けてこれをチャッキングする。
こうして、この実施形態のチャックでは、ワークWの長
手小径部w2 の周面を押圧するのでセンタリングを行な
うことになる。
【0038】チャッキングの後、旋盤が回転してワーク
Wの加工が行われるが、加工が終了してワークWを解放
する際には、チャッキングの場合と反対の動作が行われ
る。この時は、スイングシャフト51のジョウピース6
1が他の二つのジョウピース62、63より先に回転を
始め、図3におけるジョウピース61とジョウピース6
3とが干渉しないようにしている。全てのジョウピース
が回転して、図3(a)におけるその原点位置に戻そう
とした場合、ジョウピース63とジョウピース61が干
渉して、その原点位置に戻れないからである。
【0039】このことは、図2の(b)、(c)に示し
たように、スイングシャフト51のガイド溝51aの平
行部51bをスイングシャフト52、53のガイド溝5
2a、53aの平行部52b、53bより短くして先に
傾斜部51cへ移行するようにしていることにより実現
される。
【0040】なお、全てのジョウピースを周方向に回転
させた場合と、上記の方法とを比較した場合、上記の方
法の方がジョウピースの「開き代」が明らかに大きく、
対象ワークが拡大する。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、引き
込み式チャックにおいて、各シャフトの周面に設けるガ
イド溝を、その周面に沿ってシャフトの軸に斜めに交差
する傾斜部と平行に走る平行部とをドローバ側からこの
順に連設して形成し、かつ、ドローバを引いた際、その
溝を相対移動するハウジング側のガイドピンが前記傾斜
部を移動し終わる位置で各ジョウピースのワークの把持
部がチャックの中心軸の方を向き、続いて、前記平行部
を移動する途中で前記把持部がワークの周面に当接する
ようにしたので、ジョウピースの把持部がワークの周面
に当接してワークを把持することができる。すなわち、
ワークにセンタリング作用を施すことができる。
【0042】そして、上記各ガイド溝における傾斜部の
配設形態(傾斜部の平行部に対する傾きやその経路長)
を各シャフト間で異ならせるようにすれば、各シャフト
がその軸回りに回動するタイミングがずれて、各ジョウ
ピースが互いに干渉しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ジョウピースが開いた状態の実施形態の側断面
図である。
【図2】(a)にジョウピースが閉じた状態の実施形態
の側断面図を示し、(b)、(c)にガイド溝を示した
ものである。
【図3】(a)に図1の状態の平面図を示し、(b)に
図2の状態の平面図を示したものである。
【図4】従来例の側断面図である。
【図5】従来例の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 アダプタープレート 2 バックプレート 3 ハウジング 4、7 ボルト 5 スイングシャフト 6 ジョウピース 8 アクチュエータ 9 ドローバボルト 10 ストッパ 21 球体 22 筒穴 23 バネ 24、34 ガイドピン 34a ピン先 W ワーク w1 大径部 w2 小径長尺部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋盤の主軸に固定されるハウジング内
    に、一端が前記旋盤のドローバに接続され、他端にジョ
    ウピースを有する複数の円柱シャフトが前記チャックの
    中心軸に沿ってドローバから遠ざかる向きに広がる円錐
    面の等角位の母線上に配設されており、各シャフトの周
    面には、前記チャックの中心軸方向において各シャフト
    同士で始点と終点を等しくしたガイド溝が設けられてお
    り、各ガイド溝に、ハウジング側に固定されたガイドピ
    ンが嵌入しており、前記円柱シャフトを前記ドローバで
    引いた際に、シャフト自身の軸回りの回動が規制される
    ようになっている引き込み式チャックにおいて、 前記各ガイド溝は、前記シャフトの周面に沿ってシャフ
    トの軸に斜めに交差する傾斜部と平行に走る平行部とが
    ドローバ側からこの順に連設されて形成されており、か
    つ、前記ドローバを引いた際、前記各ガイドピンが各ガ
    イド溝の前記傾斜部を相対的に移動し終わる位置で前記
    各ジョウピースのワークの把持部がチャックの中心軸を
    向き、続いて、前記平行部を移動する途中で前記把持部
    がワークの周面に当接するようになっていることを特徴
    とする引き込み式チャック。
  2. 【請求項2】 上記各円柱シャフト間で、それぞれのガ
    イド溝の上記傾斜部の形態を異ならせたことを特徴とす
    る請求項1に記載の引き込み式チャック。
  3. 【請求項3】 上記円柱シャフトとして第1、第2、第
    3の三本の円柱シャフトを有し、前記第1の円柱シャフ
    トの上記傾斜部の経路長が前記第2、第3の円柱シャフ
    トの傾斜部のものより長くなっており、前記第2の円柱
    シャフトのガイド溝の傾斜部の平行部に対する傾きが前
    記第1の円柱シャフトのものと等しくなっており、前記
    第3の円柱シャフトのガイド溝の傾斜部の平行部に対す
    る傾きが前記第2の円柱シャフトのものの負の値となっ
    ていることを特徴とする請求項2に記載の引き込み式チ
    ャック。
  4. 【請求項4】 上記ガイドピンに代えて、上記ガイド溝
    に下部が緩やかに嵌入する球体をそのガイド溝に挿入し
    て、その球体の上部が緩やかに嵌入する筒穴を上記ハウ
    ジングに設け、バネが挿嵌された棒体をその筒穴に挿入
    して、前記バネが前記球体の上面を押圧すべく、前記棒
    体の下面と前記球体の頂点の間にクリアランスを持たせ
    た形で前記棒体をハウジングに固定して成る機構を構築
    したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
    の引き込み式チャック。
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