JP2000342931A - パーフルオロカーボンガスの除去方法及び除去装置 - Google Patents

パーフルオロカーボンガスの除去方法及び除去装置

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JP2000342931A
JP2000342931A JP11162335A JP16233599A JP2000342931A JP 2000342931 A JP2000342931 A JP 2000342931A JP 11162335 A JP11162335 A JP 11162335A JP 16233599 A JP16233599 A JP 16233599A JP 2000342931 A JP2000342931 A JP 2000342931A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 できる限り低温で(消費熱エネルギー低く)
PFC成分を高い除去率で分解除去することが可能な除
去方法及び除去装置を提供する。 【解決手段】 被処理ガスを水洗し、次いで低級飽和炭
化水素ガス又は低級不飽和炭化水素ガス又はNH3ガス
の何れか1種またはこれら2種以上の混合ガスを水洗後
の被処理ガスに混合して遊離O2の無い状態下で加熱分
解し、次いで加熱分解により発生したフッ素化合物を水
洗除去し、次いで外部空気存在下で燃焼して可燃性成分
を燃焼除去させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体,液晶等の
電子回路素子の製造中、特にクリーニング,エッチング
工程において派生する排ガスの除去方法及び除去装置に
関するものであって、更にはアルミニウム精錬時に発生
するガスの除去にも適応可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】以下、本発明分野を電子回路素子製造に
おけるクリーニング,エッチング工程に使用されるガス
の除去に限定して説明するが、アルミニウム精錬におい
て発生するガスの除去にも適用可能である。
【0003】ここで使用されるガスの一群にPFCがあ
る。これはパーフルオロカーボン(Perfluorocarbon)
の略称であり、CF4,CHF3,C26がその代表的化
合物である。Carbonの代わりにCompoundを使用した場合
には更に、NF3,SF6,SF4のようなCを含まない
フッ素化合物が対象として加わってくる。
【0004】本発明は今日でも除去装置,除去方法とし
て技術的に使用できる域に達していない前者PFCの除
去を対象として技術確立を図ったものであるが、勿論後
者を含む全てのPFCに適用することができる技術であ
る。
【0005】CF4,C26を代表とするPFCは不燃
性であり、又ガス自体の人体への毒性は不明であり、少
なくとも急性,亜急性の毒性は知られていない。しかし
ながら、化合物そのものが安定であるため、大気中に放
出された場合、長期わたって変化せず滞留することにな
る。大気中における消費までのライフはCF4で50,000
年、C26で10,000年といわれており、又、地球温暖化
係数(CO2を1としての比較値)はCF4で4,400、C2
6で6,200(20年経過時点)であり、地球環境上放置で
きない問題をはらんでいる。したがって、CF4,C2
6を代表とするPFCを除去する手段の確立が望まれて
いる。
【0006】しかしながら、前者PFC、すなわちCF
4,CHF3,C26を代表とした化合物はC−F結合が
安定であるため(結合エネルギーが120kcal/molと大き
く)、分解が容易でなく、単純な加熱酸化分解での除去
は極めて難しい。
【0007】例えばC26の場合はC−C結合枝の切断
で分解が進むため、処理温度1000℃において処理風量を
250リットル/min以下に制限して除去が可能であるが、
CF 4は最も結合エネルギーの大きなC−Fを切断せね
ばならず、上記風量においても1400℃を必要とし、それ
でも80%以上の除去を行うのは困難である。
【0008】又、1400℃以上の高温雰囲気の達成は、電
熱ヒータの場合、発熱体材料からも限界であり、長時間
の使用は不可能に近い。そして、装置全体の保温も困難
であり、断熱材の組み合わせにおいても全体の容積が大
きくなってコンパクトな装置とはならない。更に重要な
点は熱エネルギーコストが過大となることである。
【0009】尚、この分野において次の新しい提案が示
されている。International Publication Number WO94/
05399 #Method of Decomposing Gaseous Halocarbon#に
は、例えばCF4の除去においてO2を併存させると分解
温度が600〜700℃で可能であるとの報告があるが、その
記載内容を詳細に追試しても、この条件では全く除去す
ることができなかった。
【0010】更にまた、H2ガスを積極的に導入し、P
FCを加熱分解する試みも有るが、処理温度を高温とす
る必要があり、更にはH2ガスは可燃性,爆発性のガス
であるため、安全性の点から使用するには躊躇される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、できる限り低
温で(消費熱エネルギー低く)PFC成分を高い除去率
で分解除去することが可能な除去方法及び除去装置が求
められている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の除去方法及び除
去装置は、低温でPFC成分を除去し、派生したF成分
は別個洗浄又は固定化排除し、その他の成分は基本的に
CO2,H2Oとして大気放出する装置及び方法を提案す
るものである。具体的には、請求項1記載のパーフルオ
ロカーボンガスの除去方法は、被処理ガスを水洗し、次
いで低級飽和炭化水素ガス又は低級不飽和炭化水素ガス
又はNH3ガスの何れか1種またはこれら2種以上の混
合ガスを水洗後の被処理ガスに混合して遊離O2の無い
状態下で加熱分解し、次いで加熱分解により発生したフ
ッ素化合物を水洗除去し、次いで外部空気存在下で燃焼
して可燃性成分を燃焼除去させることを特徴とする。
【0013】請求項2記載のパーフルオロカーボンガス
の除去方法は、被処理ガスを水洗し、次いで低級飽和炭
化水素ガス又は低級不飽和炭化水素ガス又はNH3ガス
の何れか1種またはこれら2種以上の混合ガスを水洗後
の被処理ガスに混合して遊離O2の無い状態下で加熱分
解し、次いで加熱分解後のガスを外部空気存在下で燃焼
して可燃性成分を燃焼除去させ、次いで加熱分解により
生じたフッ素化合物を水洗除去することを特徴とする。
【0014】請求項3記載のパーフルオロカーボンガス
の除去方法は、被処理ガスを水洗し、次いで低級飽和炭
化水素ガス又は低級不飽和炭化水素ガス又はNH3ガス
の何れか1種またはこれら2種以上の混合ガスを水洗後
の被処理ガスに混合して遊離O2の無い状態下で加熱分
解し、次いで加熱分解により発生したフッ素化合物をC
aO又はCaCO3粒状体に化学吸着させて除去し、次
いで外部空気存在下で燃焼して可燃性成分を燃焼除去さ
せることを特徴とする。
【0015】請求項4記載のパーフルオロカーボンガス
の除去方法は、請求項1,請求項2又は請求項3記載の
除去方法において、加熱分解に際して水洗後の被処理ガ
スと混合するガスはCH4、C26、C38、C410又は
NH3ガスのいずれか、又はこれら2種以上の混合ガス
であることを特徴とする。
【0016】請求項5記載のパーフルオロカーボンの除
去装置は、被処理ガスを水洗するための第1の水スクラ
バ(1)と、第1の水スクラバ(1)の下流側に設けられたガ
ス分解塔(2)と、該ガス分解塔(2)の下流側に設けられた
第2の水スクラバ(3)と、該第2の水スクラバ(3)の下流
側に設けられ処理済みガスを外部空気存在下で燃焼させ
るための燃焼塔(4)を備えており、前記ガス分解塔(2)
は、低級飽和炭化水素ガス又は低級不飽和炭化水素ガス
又はNH3ガスの何れか1種またはこれら2種以上の混
合ガスと混合された被処理ガスを遊離O2の無い状態下
で加熱分解することが可能であることを特徴とする。
【0017】請求項6記載のパーフルオロカーボンの除
去装置は、被処理ガスを水洗するための第1の水スクラ
バと、第1の水スクラバの下流側に設けられたガス分解
塔と、該ガス分解塔の下流側に設けられ処理済みガスを
外部空気存在下で燃焼させるための燃焼塔と、該燃焼塔
の下流側に設けられた第2の水スクラバを備えており、
前記ガス分解塔は、低級飽和炭化水素ガス又は低級不飽
和炭化水素ガス又はNH3ガスの何れか1種またはこれ
ら2種以上の混合ガスと混合された被処理ガスを遊離O
2の無い状態下で加熱分解することが可能であることを
特徴とする。
【0018】請求項7記載のパーフルオロカーボンの除
去装置は、被処理ガスを水洗するための第1の水スクラ
バと、第1の水スクラバの下流側に設けられたガス分解
塔と、該ガス分解塔の下流側に設けられCaO又はCa
CO3粒状体が充填された吸着塔と、処理済みガスを外
部空気存在下で燃焼させるために該吸着塔の下流側に設
けられた燃焼塔を備えており、前記ガス分解塔は、低級
飽和炭化水素ガス又は低級不飽和炭化水素ガス又はNH
3ガスの何れか1種またはこれら2種以上の混合ガスと
混合された被処理ガスを遊離O2の無い状態下で加熱分
解することが可能であることを特徴とする。
【0019】請求項8記載のパーフルオロカーボンの除
去装置は、請求項6の除去装置において、ガス分解塔(1
2)と燃焼塔(14)とが耐熱性を有する隔壁(13)を介して一
体に形成されてなるガス分解燃焼塔(11)を備えたことを
特徴とする。
【0020】請求項9記載のパーフルオロカーボンの除
去装置は、被処理ガスを水洗するための第1の水スクラ
バ(31)と、第1の水スクラバ(31)の下流側に設けられた
ガス分解燃焼塔(21)と、該ガス分解燃焼塔(21)の下流側
に設けられた第2の水スクラバ(32)を備えており、ガス
分解燃焼塔(21)は第1の水スクラバ(31)及び第2の水ス
クラバ(32)の上方に配されており、ガス分解燃焼塔(21)
はガス分解塔(22)と、該ガス分解塔(22)の下流側に位置
し耐熱性を有する隔壁(23)により該ガス分解塔(22)と上
端部が連通した状態で区画された燃焼塔(24)を有し、ガ
ス分解燃焼塔には前記隔壁を貫通するように水平方向に
複数本の電気ヒータ(26)が設置されており、該電気ヒー
タ(26)の下方には熱遮蔽効果を有する耐熱棒(29)が水平
方向に複数本設置されており、前記ガス分解塔(22)は、
低級飽和炭化水素ガス又は低級不飽和炭化水素ガス又は
NH3ガスの何れか1種またはこれら2種以上の混合ガ
スと混合された被処理ガスを遊離O2の無い状態下で加
熱分解することが可能であり、前記燃焼塔(24)はガス分
解塔(22)で加熱分解処理されたガスを外部空気存在下で
燃焼させることができることを特徴とする。
【0021】上記の発明の主要な単位操作は次の3段階
になる。 (a) PFCの熱分解 (b) 発生フッ素化合物の洗浄排気又は固定化除去 (c) その他の可燃性成分の燃焼除去 本発明の最も重要なる構成は上記(a)のPFCの熱分解
であり、通常の単純熱分解で必要とされる雰囲気温度を
大幅に下回る温度領域で90%以上の除去率[{除去装置
導入ガス中のPFC濃度−(放出ガス中のPFC濃度/
除去装置導入ガス中のPFC濃度)}×100]で処理で
きる技術の構築にある。
【0022】本発明の骨子を形成するPFCの熱分解は
熱源として電気ヒータ又はLPG,LNGのような液体
燃料、CH4,H2,COのようなガス状燃料を熱源とし
た火炎燃焼のいずれの手段を用いても良く、加熱に用い
る熱源の位置は反応塔の外部でも内部でもよい。
【0023】ガス分解塔の空間にPFCを主成分とし、
通常キャリアガスとしてのN2が混合された被処理ガス
を導入する。更にそこに低級の飽和又は不飽和炭化水素
(ここで低級とはC1〜C8成分のものを指すが、特にC
1〜C4成分の飽和炭化水素が好ましい)又はNH3のい
ずれか、又はこれらの混合ガスを同時に供給する。
【0024】その場合、例えばCVD内でO2又はO3
併用した場合、排ガスとしてその使用残ガスがガス分解
塔に流入するが、それ以外は意図的にO2,O3又は外部
空気を注入することはなく、少なくともガス分解塔内雰
囲気を酸化状態にしないことが一つの条件となる。
【0025】かかる状況下において、被処理ガス中のP
FC濃度,処理ガス風量,ガス分解塔内空間温度が所定
条件とするとPFCが分解するが、この場合の雰囲気温
度はPFC単独又は酸化雰囲気系での処理温度よりも数
100℃低い温度においても、PFCをほぼ完全に除去で
きることが確認できた。
【0026】これは、PFCの分解処理剤として導入し
た炭化水素やNH3が非酸化性雰囲気下で熱分解を起こ
し(例えば、プロパンを使用した場合、メタン,エタ
ン,エチレン,プロレピン,水素のような多種の分解物
が生成する)、その分解過程で発生するラジカル状態の
活性水素がPFCの分解に寄与し、PFCのF成分がF
2又はHFとして単離されるためであると考えられる。
【0027】尚、PFC単独又は酸化雰囲気系では、除
去率は使用材料の限界に近い高温域を使用しても80%を
越える結果を達成することは至難であり、ガス分解塔内
における化合物の分解機構は本発明とは全く異なること
を示している。
【0028】本発明によりガス分解塔から排出される処
理後のガスは、F2又はHFと、分解処理剤の炭化水素
分解ガス及び条件に応じてカーボン煤となる。そして、
両成分のF系排ガスと可燃性ガスとを夫々無害に処理す
る。
【0029】すなわち、前者は水スクラバを通して水に
吸収溶解させるか、又はCaOもしくはCaCO3の固
体吸収剤で化学吸着させて分離し、系外に排気する。後
者は外部空気の存在下で燃焼させ、最終処理ガスを大気
放出する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を好適な実施例を用
いて説明する。
【0031】本発明の除去装置では(a)PFCの熱分
解、(b)発生フッ素化合物の洗浄排気又は固定化除去、
(c)その他の可燃性成分の燃焼除去、の3要素を実行す
る各種装置をキャビネットに一体に収納している。
【0032】図1は本発明の除去装置の概要を示した図
である。図中、(1)はガス分解塔(2)の前段(上流側)に
設けられた前部水スクラバ(第1の水スクラバ)であ
る。PFC含有被処理ガス導入管(5)を通って送られて
きたPFC含有被処理ガスは、最初にこの前部水スクラ
バ(1)に導かれて水洗される。
【0033】前部水スクラバ(1)から排出された被処理
ガスは、水槽(10)を通ってガス分解塔(2)に送られる。
ガス分解塔(2)における加熱は外部加熱方式でも内部加
熱方式でも良い。いずれの場合でもガス分解塔内部(2)
には腐食性を有するF2及び又はHFが発生し、金属材
料ではこれらに侵されるので、インコネル(商標)の如
き高Ni含有合金又は内面をAl2O3主体のセラミックで
コーティングする必要がある。電熱ヒータを内部に設け
る場合にはヒータ保護のためにAl2O3系セラミック保護
管内に発熱体を挿填する。
【0034】N2を代表とする不活性ガスをキャリヤー
としてCF4,C26を代表とするPFCの使用済みガ
スをガス分解塔(2)に導入するが、その場合CVDにお
いて使用されたO2,O3の如き酸化剤の残ガスは同時に
除去装置に導入されることとなる。しかしながら、あえ
てO2又は空気の如き酸化剤の追加導入は行わない。
【0035】そして、積極的に還元性雰囲気形成剤とし
て低級(C1〜C8成分)の飽和又は不飽和炭化水素又は
NH3、又はこれらの混合ガスを、還元性雰囲気形成剤
導入管(6)を通してガス分解塔(2)に導入する。
【0036】低級の飽和又は不飽和炭化水素としては、
メタン,エタン,プロパン,n−又はiso−(以下同
様)ブタン,ペンタン,ヘキサン,ヘプタン,オクタ
ン,エチレン,プロピレン,ブチレン,ブタジエン更に
ベンゼン,トルエン,キシレンの如き芳香族炭化水素も
使用することができる。又、都市ガスも用いることがで
きる。
【0037】但し、炭化水素のCとHとの比率におい
て、Cが多いほど残部のCが多くなり、煤が生じやすい
ので、CH4、C26、C38、C410等を使用すること
が好ましい。
【0038】又、NH3も炭化水素と同様に複数水素を
結合した水素供給体としての働きを有しているので、同
様に還元性雰囲気形成剤として用いることができる。更
に、NH3を用いた場合には、ガス分解塔で生成したH
Fを中和してNH4Fの塩を形成することにより、装置
材料の腐食防止に効果を奏することが期待できる。
【0039】還元性雰囲気形成剤としては上記の何れか
1種類のガスを単独に使用しても良いし、2種以上を混
合して用いても良い。
【0040】本発明において除去しうるPFCの濃度は
広範囲にわたっており、100ppm〜5%の範囲では少なく
とも90%以上除去できる。100ppm以下や5%以上の濃度
域でも除去可能であるが、90%以上の除去率を達成でき
ない場合がある。
【0041】本発明における処理ガス風量は5〜700リ
ットル/minの範囲が好ましい。5リットル/min以下で
も処理は可能であるが装置のエネルギー効率が低く無駄
な稼働となる。又、700リットル/min以上の場合は処理
ガスに対するエネルギーの伝達が不十分となり、除去率
は低下する傾向にある。
【0042】PFCの分解にあたり共存させる還元性雰
囲気形成剤のガス量はPFC1molに対し、0.1〜3mol
が適量である。0.1mol以下の使用では本発明の目的であ
る分解温度を下げ除去率を高める効果において不十分で
あり、3mol以上の場合はPFC除去率90%以上の処理
ができるが、処理排ガス中に煤の如き熱分解物の発生が
増え、炭化水素の無駄と処理済みガスの後工程が煩雑と
なり好ましくない。
【0043】分解塔内の温度は熱源を塔の内外いずれに
置く場合も本発明方法でない単純熱分解(酸化分解を含
む)に比べ数100℃の低温域においても処理可能であ
る。
【0044】単純熱分解の場合、例えばC26において
は一例として1100〜1200℃の温度域で除去率80〜85%に
しかならず、更に処理済みガス中にCF4の副生物が現
れてくる。又、CF4の場合は、1400℃の温度領域にお
いても除去率はせいぜい70%止まりであり、本発明が目
的としている90%には程遠い。電熱ヒータを熱源にした
場合、1400℃前後での長時間使用は技術的に困難であ
り、好ましくは1100℃以下の使用に止めるべきである。
【0045】それに対して本発明によれば、従来のPF
C単独又はO2共存下における分解反応より低温におい
て除去が可能であり、例えばC26では850℃で十分で
あり、CF4では1000〜1200℃で90%以上の除去率で処
理が可能である。
【0046】分解塔に導入した炭化水素は、もしCVD
のクリーニング工程においてPFCの酸化用としてO2
又はO3を使用した場合、その残量があれば反応により
消滅し、更に付与された温度で熱分解し各種成分に分解
する。
【0047】例えばプロパンの場合、780℃で熱分解
し、メタン,エタン,エチレン,プロピレン,水素,炭
素の如き物質に変換する。その過程でC26,CF4
如きPFCも分解過程に関与し、F2又はHFの形でF
成分が脱離される。
【0048】ガス分解塔で処理されたPFCのフッ素成
分はF2又は/及びHFの形で排気される。この処理済
ガスは後部水スクラバ(第2の水スクラバ)(3)を通す
ことにより水中にF成分を溶解せしめるか、CaO又は
CaCO3の固形充填物を有する吸着塔に導きCaF2
形で吸着除去される。
【0049】上記いずれかの方法でF成分を無くしたガ
ス体は、処理済ガス燃焼塔(4)に送られる。ここで空気
導入管(9)を通って送られてきた外部空気と混合され、
可燃成分が燃焼され最終的にCO2,H2Oに戻した後に
大気放出ガス放出管(8)を通して大気放出される。図中
において(7)は吸引ファンである。
【0050】尚、処理済ガス燃焼塔(4)と後部水スクラ
バ(3)の位置を逆転させて、ガス分解塔で処理されたガ
スを処理済ガス燃焼塔(4)で燃焼してから後部水スクラ
バ(3)を通して冷却して大気放出するようにしても良
い。すなわち、処理済ガス燃焼塔(4)と後部水スクラバ
(3)は直列に配されていれば、いずれが先でも良い。
【0051】[実施例1]本実施例は、第1の水スクラ
バ、ガス分解塔、第2の水スクラバ、燃焼塔の順に処理
する場合の実施例である。
【0052】CF4が1%,N2が99%の混合ガス30リッ
トル/minを前部水スクラバ(第1の水スクラバ)を経
由させ水洗してからガス分解塔に通した。このガス分解
塔は内壁をアルミナ質キャスタブル耐火材で被覆し、そ
の内部に棒状の電気ヒータ(アルミナ質保護管に封入)
15本を立てて懸垂状態で保持した構造になっている。
【0053】ガス分解塔に還元性雰囲気形成剤として90
%プロパン,10% n-ブタンの混合ガスを0.3リットル/
minで供給した。ヒータ表面温度は、1100℃に保持し
た。キャビネット外部に設けたファンにより吸引し、系
内部を負圧に保った状態で後部水スクラバ(第2の水ス
クラバ)を通して処理後副生したF2及びHFを水に吸
収溶解させた。この場合の使用水量は10リットル/min
とした。
【0054】次いで、第2の水スクラバで洗浄後のガス
を内部温度が500℃に保たれた燃焼塔に導き、外部から
導いた空気と共存下で酸化燃焼せしめた。処理済みガス
中のCF4濃度を測定したところ、50ppmであり、CF4
の除去率は99.5%であった。
【0055】[比較例1]実施例1と同じCF4組成の
ガスを実施例1と同じ除去装置に30リットル/minの風
量で供給した。そして、ヒータ表面温度を1100℃に保
ち、還元性雰囲気形成剤としての炭化水素ガス等は全く
供給せず、処理後のガス中CF4の濃度を測定したとこ
ろ9100ppmであった。すなわち、除去率は僅か9%に止
まった。
【0056】更に上記条件下ヒータ表面温度を瞬間的に
1450℃まで上昇せしめて処理後のガス濃度を測定したと
ころ、3200ppmであり、除去率は68%となった。
【0057】この温度条件下外部より空気を5リットル
/min追加供給して処理した後、処理済みガス中のCF4
濃度を測定したところ、3000ppm、すなわち除去率70%
であった。
【0058】以上の結果より、本発明は比較例より350
℃も温度を下げた状態であるにもかかわらず、殆ど完全
にPFCの除去ができることがわかる。このように300
〜400℃も低い温度で目的が達成できるので、エネルギ
ーコストを低くすることができ、装置の耐熱性等の観点
から材料選択の範囲も広くなる。
【0059】[実施例2]本実施例も、第1の水スクラ
バ、ガス分解塔、第2の水スクラバ、燃焼塔の順に処理
する場合の実施例であるが、実施例1とは処理対象のP
FCと、使用する還元性雰囲気形成剤が異なる。
【0060】C26が2%,N2が97.9%,酸素0.1%よ
りなる混合ガス100リットル/minを前部スクラバを経由
させた後にガス分解塔に供給した。
【0061】このガス分解塔はSUS316Lで構成さ
れ、その内壁をアルミナ質キャスタブル耐火材で覆い、
塔の外周に電熱ヒーター線を巻き付け、外部より加熱す
る構造になっている。
【0062】このガス分解塔の内部に還元性雰囲気形成
剤としてメタン88%,エタン6%,プロパン4%,ブタ
ン2%よりなる都市ガス(13A)を4リットル/min供給し
た。ガス分解塔の内部空間温度は850℃に保つようにし
た。処理済みガスは後部水スクラバ(供給水15リットル
/min)で洗浄後、外部からの空気が供給された600℃に
保たれた燃焼塔に通して排気した。
【0063】尚、本条件下では後部水スクラバにて煤
(微粉状炭素)が水中に浮遊し、霧状の煤が燃焼塔に移
行して除去された。
【0064】大気放出ガス中のC26濃度を測定したと
ころ400ppmであり、除去率は98%となった。尚、処理
ガス中にはCF4の存在は認められなかった。
【0065】[実施例3]上記実施例2の条件において
後部水スクラバの代わりに大豆大で粒状のCaOを充填
した吸着塔に備えた装置を用い、ガス分解塔で処理した
ガスをこの吸着塔に通過させた。外部ファンで吸引した
条件下、排出ガス中には酸性成分は全く認められなかっ
た。
【0066】[比較例2]都市ガスを供給しない以外は
実施例2と同一条件下でPFCの排ガスを処理した。大
気放出ガス中のC26の濃度を測定したところ1.76%残
存した。すなわち、除去率は12%であった。又、処理
ガス中にはCF4が新たに副生していた。それ故、PF
Cの除去率は先述の12%よりも更に悪くなる。
【0067】上記条件下において塔内空間温度を1150℃
に保つ以外は同一条件としてC26の除去を行ったとこ
ろ、排ガス中のC26濃度は4000ppmを示し、除去率は8
0%であった。又、CF4成分の副生も確認された。
【0068】[実施例4]本実施例は装置の変形例であ
り、図2は本実施例の装置の概要を示した図であり、図
中(A)は平面図、(B)は正面図である。
【0069】同図中において、(11)はガス分解燃焼塔で
あり、ガス分解塔としての役割を有するガス分解室(12)
と燃焼塔としての役割を有する燃焼室(14)とが耐熱性を
有する隔壁(13)を介して隣接して一体に設けられてい
る。すなわち、本実施例の装置においては、ガス分解燃
焼塔(11)はガス分解塔と燃焼塔とが隔壁を介して一体に
形成されたものであると考えることができる。(このこ
とは後述する実施例5も同様である。)隔壁(13)はセラ
ミック質材料よりなり、例えばカオウール製ブランケッ
ト等を使用することができる。
【0070】ガス分解燃焼塔(11)の周囲はセラミック系
内張断熱層(15)が配されている。(16)はヒーター、(17)
は炭化水素ガス導入管、(18)は空気導入管である。
【0071】前部水スクラバ(1)を経由してガス分解室
(12)に導入された被処理ガスは、ガス分解室(12)で還元
雰囲気下分解処理され、熱エネルギーを保有したままで
隔壁(13)上部の隙間から隣接する燃焼室(14)に流入し、
酸化雰囲気下で燃焼処理され、その後下流に設けられた
水スクラバ(3)で冷却,洗浄後大気放出される。
【0072】ガス分解室(12)と燃焼室(14)とは隔壁(13)
を隔てて隣接しており、しかも両者間には水スクラバが
存在せず一旦冷却されることがないので、エネルギー消
費を低減することができる。
【0073】このような装置構成とすると、図1に示し
た標準型の装置のようにガス分解部塔(2)と燃焼塔(4)と
を個別に設けた場合よりも、装置全体をコンパクトにす
ることができ、設置床面積を縮小することができる。
【0074】又、ガス分解燃焼塔(11)の直下に水槽を設
ける必要がなく、真下から横にずらした位置に設置可能
であるので、上部の高熱部からの輻射熱が水槽の水を暖
めることによる熱エネルギーの浪費も省くことができ
る。
【0075】更に、空気導入管(18)を通して燃焼室(14)
に導入された外部空気は燃焼室(14)内を下方に移動する
間に隔壁(13)を介してガス分解室(12)からの熱エネルギ
ーを受けて加熱されるので、より一層の使用エネルギー
の低減を図ることができる。
【0076】次に本実施例と、図1に示した装置のよう
にガス分解部塔(2)と燃焼塔(4)とを個別に設け、ガス分
解部塔(2)と燃焼塔(4)との間に水スクラバを配した独立
タイプのものについて除去率や使用エネルギーについて
比較した。
【0077】まず独立タイプにおいて、CF4が1.5%、
2が98.5%の混合ガス60リットル/minを分解塔(2)に
通し、これに還元性雰囲気形成剤として90%プロパン、1
0%n−ブタンの混合ガスを0.6リットル/min供給し、ヒ
ーター温度1300℃に保持した。
【0078】燃焼塔(4)から排出されるガスを分析した
ところ、500ppmになっており、CF4の除去率は96.7%で
あった。又、定常状態における電力消費量は7kW/hであ
った。
【0079】この分解塔(2)内容積は24リットルであ
り、処理ガス流量は60.6リットル/mim=3636リットル
/hrであるので、SV(space velocity)=3636/24=
151.5hr-1 となる。
【0080】一方、本実施例の装置に対しても上記と同
じガス組成及びヒーター温度を保持せしめ、CF4の除
去を行ったところ、処理済みガス中のCF4濃度は400pp
mとなり、その除去率は97.3%であった。
【0081】定常状態における電力消費量は3.5kW/hで
あり、独立タイプの約1/2のエネルギー消費に止まっ
た。
【0082】尚、本実施例のガス分解室(12)の内容積は
21リットルであり、処理ガス流量は60.6リットル/mi
m=3636リットル/hrであるので、SV=3636/21=173.
1hr-1 となる。
【0083】すなわち、本実施例の装置は、SVが若干
大きいにもかかわらず、ほとんど独立タイプと同程度の
除去率を得られ、且つ、消費エネルギーを1/2に迄低
減させることができることがわかる。
【0084】[実施例5]本実施例は電熱ヒータで使用
しうる温度下において、PFCガスの除去率を向上さ
せ、熱エネルギー効率を更に向上させた装置に関するも
のである。
【0085】PFCガスの除去率を向上させるためには
被処理ガスに十分なエネルギーを伝えることと、そのた
めの時間を十分確保できる設備構造とすることが必要で
ある。
【0086】そこで、本実施例では電熱ヒータを水平に
配置する共に、熱分散及び熱遮蔽を十分に行わしめ、更
にガスの流れに撹拌効果を与えるために電熱ヒータの下
方位置に火格子のように耐熱棒を複数本水平に設置して
いる。
【0087】図3は本実施例の装置の概要を示した図で
ある。(30)はPFC含有被処理ガス導入管、(20)は水
槽、(31)は第1の水スクラバ、(21)はガス分解燃焼塔、
(32)は第2の水スクラバ、(33)は大気放出ガス放出管で
ある。ガス分解燃焼塔(21)は第1の水スクラバ(31)及び
第2の水スクラバ(32)の上方に配されている。
【0088】図4はガス分解燃焼塔(21)の側断面図、図
5はガス分解燃焼塔(21)の平面図である。ガス分解燃焼
塔(21)内は耐熱性を有する隔壁(23)によりガス分解塔と
しての役割を有するガス分解室(22)と燃焼塔としての役
割を有する燃焼室(24)とに区画されているが、隔壁(23)
の上端部には隙間があり、ガス分解室(22)と燃焼室(24)
とはこの隙間を介して連通している。したがって、ガス
分解室(22)で還元雰囲気下分解処理されたガスは隔壁(2
3)上部の隙間から燃焼室(24)に流入することができる。
【0089】実施例4と同様にガス分解室(22)と燃焼室
(24)とは隔壁(23)を隔てて隣接しており、しかも両者間
には水スクラバが存在せず一旦冷却されることがないの
で、エネルギー消費を低減することができる。
【0090】隔壁(23)はセラミック質材料よりなり、例
えばカオウール製ブランケット等を使用することができ
る。ガス分解燃焼塔(21)は熱エネルギーの損失を少なく
するためにセラミック製内張断熱層(25)が形成されてい
る。(27)は還元性雰囲気形成剤導入管、(28)は空気導入
管である。
【0091】(26)は棒状の電熱ヒータであり、ガス分解
燃焼塔(21)及びその内部の隔壁(23)を貫通するように水
平方向に設置されている。電熱ヒータ(26)を水平に設置
したのは、立てて(懸垂させて)配置した場合にはヒー
タ温度に偏りが出やすいからである。
【0092】すなわち、ヒータ上部は設定温度に達して
いても、ガス分解室(22)内の雰囲気は気流の影響で上方
がより熱くなるので、ヒータ中央部以下の下部層におい
ては分解に要する十分な温度を保持するのが困難であ
る。一方、下部層が設定温度以上となるように制御する
とヒータ上部は過熱状態になりやすく、エネルギー効率
が悪くなると共にヒータの発熱体が溶断しやすくなる等
の問題を生じやすくなる。
【0093】この点、電熱ヒータ(26)を水平に設置する
と、電熱ヒータ(26)の長さ方向に均一な温度分布を保持
することができ、PFCガス熱分解のために必要な温度
雰囲気を無理なく形成することができる。
【0094】又、除去装置をクリーンルーム内に設置す
る場合には、クリーンルームの天井と除去装置と間に十
分なスペースが確保できないことが多く、故障によるヒ
ータ交換の際に電熱ヒータが立てて懸垂状態で設置され
ていると作業が容易ではないが、本実施例のようにヒー
タが水平に設置されていると電熱ヒータ(26)は横方向へ
取り出しされるので作業が極めて容易になるという効果
もある。
【0095】電熱ヒータの使用本数は6〜12本程度が
好適であり、2〜4段に等間隔配置するが、ガスが直進
しにくいように各段における水平方向の設置位置をずら
すようにしている。本実施例では実用上の使いやすさを
考慮して各列3本の3段の計9本とした。ここで用いた
電熱ヒータ(26)は外径40φの99.5%α−Al23製保護
管(26b)にSiC製発熱体(26a)を挿入したものを用い
た。
【0096】(29)は最下段の電熱ヒータ(26)より100mm
下方において水平方向に複数本設置された耐熱棒であ
り、隔壁(23)を貫通するように水平方向に設置されてい
る。本実施例では電熱ヒータ(26)と耐熱棒(29)は平行に
なるように(長手方向が同一となるように)配したが、
直交する方向となるように配してもよい。
【0097】耐熱棒(29)は1300℃以上の耐熱性とF2
HFガスに耐食性を有することが好ましく、セラミック
製の棒材等を利用することができるが、特にAl23
主成分とした断面円形の棒状体が好適である。耐熱棒(2
9)は中実(ムク)でも中空(パイプ状)でも良く、本実
施例では10mmφの99.5%α−Al23製パイプを用い、
5段構成で計48本使用したが、管径や使用本数はこれに
限定されるものではなく、適宜定めればよい。配置はヒ
ータ(26)と同様にガスが直進しにくいように各段におけ
る水平方向の設置位置をずらすようにしている。
【0098】耐熱棒(29)は炉構造における火格子と同様
の効果を有し、上部のヒータからの熱を受けて、熱エネ
ルギーがガス分解燃焼塔(21)の下方に散逸するのを防ぐ
と共に、PFC含有ガス体及び還元性雰囲気形成体導入
管(27)から導入される還元性雰囲気形成体を予備加熱す
る。
【0099】又、複数本の耐熱棒(29)の隙間を通過する
間、PFC含有ガス体と還元性雰囲気形成体は耐熱棒(2
9)により生じる乱流により混合される。
【0100】更に、耐熱棒(29)により流速が低下するの
で、ガス分解燃焼塔(21)内での滞留時間を十分に確保す
ることができ、除去率を向上させることができる。
【0101】尚、電熱ヒータ(26)はガス分解燃焼塔(21)
及びその内部の隔壁(23)を貫通するように設置され、耐
熱棒(29)も隔壁(23)を貫通するように設置されるが、こ
れらの貫通箇所には耐熱性と耐食性を有するセラミック
ファイバーを主成分とするシーリング剤が塗布されガス
の漏洩が防止されている。
【0102】本実施例の装置では各部の温度は、 ヒータ表面:1200〜1350℃ ガス分解室空間及び燃焼室空間:1200〜1300℃ ガス分解室の下部(ヒータより下方、耐熱棒より上
方):800℃ ガス分解室の最下部(耐熱棒下方の被処理ガス導入
部):200〜300℃ 燃焼室の下部(ヒータより下方、耐熱棒より上方):12
00℃ 燃焼室の最下部(耐熱棒下方の処理ガス排出部):800
℃ 第2の水スクラバー通過直後:200℃ であった。この結果から、耐熱棒(29)により熱エネルギ
ーの下方への散逸が有効に防止されていることがわか
る。
【0103】次に、本実施例の装置を使用して実際に除
去を行った。
【0104】CF4が1%、N2が99%の混合ガス140
リットル/mimを第1の水スクラバ(31)を経由させて上
方に位置するガス分解室(22)に導入した。
【0105】又、ガス分解室(22)には第1のスクラバー
(31)の上方に接続された還元性雰囲気形成剤導入管(27)
より還元性雰囲気形成剤としてプロパンを1.4リットル
/mim導入し、CF4との共存下において熱分解に供し
た。
【0106】ガス分解室(22)で熱分解されたガスは隔壁
(23)上部の隙間から燃焼室(24)に移動し、空気導入管(2
8)から導入される外部空気と共に燃焼室(24)内で燃焼し
て可燃性成分を燃焼除去され、燃焼室(24)の下方に位置
する第2の水スクラバ(32)で冷却,洗浄後大気放出され
る。
【0107】第2の水スクラバ(32)から排気されたガス
中のCF4濃度を測定したところ、50ppmであった。すな
わち、CF4の除去率は99.5%であった。又、以上の除
去に使用した電力使用量は9kW/hであった。
【0108】次に還元性雰囲気形成剤としてプロパンの
代わりにNH3ガス3.6リットル/mimを使用する以外は
同一条件でCF4の除去を行った。その結果、処理済み
ガス中のCF4濃度は60ppmであり、除去率は99.4%とな
った。
【0109】[比較例3]比較のために電熱ヒータ9本
を立てて懸垂状態に設置し、耐熱棒を全く使用しない以
外は実施例5と同様の装置でCF4の除去を行った。
【0110】処理ガス量は120リットル/mimに減量し、
同一温度下でプロパン1.2リットル/mimを用いて処理し
たところ、処理済みガス中のCF4濃度は2.500ppmであ
り、除去率は75%であった。
【0111】又、このときの電力消費量は15kW/hであ
り、実施例5の装置を用いた場合の1.7倍に達した。こ
のことからも、実施例5の除去装置は除去率が高く、低
エネルギーコストであることがわかる。
【0112】
【発明の効果】以上述べたように本発明により低温でP
FC成分を高い除去率で分解除去することが可能な除去
方法及び除去装置を提供することができた。したがっ
て、除去が困難なPFCガスを低いエネルギーコストで
除去することができる。又、熱ロスが極力小さくなるよ
うな装置構成とすれば、更に低いエネルギーコストで除
去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の除去装置の概要を示した図。
【図2】実施例4の除去装置の概要を示した図。
【図3】実施例5の除去装置の概要を示した図。
【図4】実施例5のガス分解燃焼塔の側断面図。
【図5】実施例5のガス分解燃焼塔の平面図。
【符号の説明】
(1) 前部水スクラバ(第1の水スクラバ) (2) PFC除去分解塔 (3) 後部水スクラバ(第2の水スクラバ) (4) 処理済ガス燃焼塔 (5) PFC含有被処理ガス導入管 (6) 還元性雰囲気形成剤導入管 (7) 吸引ファン (8) 大気放出ガス放出管 (9) 空気導入管 (10) 水槽 (11) ガス分解燃焼塔 (12) ガス分解室 (13) 隔壁 (14) 燃焼室 (15) セラミック系内張断熱層 (16) ヒーター (17) 炭化水素ガス導入管 (18) 空気導入管 (21) ガス分解燃焼塔 (22) ガス分解室 (23) 隔壁 (24) 燃焼室 (26) 電熱ヒータ (29) 耐熱棒

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理ガスを水洗し、 次いで低級飽和炭化水素ガス又は低級不飽和炭化水素ガ
    ス又はNH3ガスの何れか1種またはこれら2種以上の
    混合ガスを水洗後の被処理ガスに混合して遊離O2の無
    い状態下で加熱分解し、 次いで加熱分解により発生したフッ素化合物を水洗除去
    し、 次いで外部空気存在下で燃焼して可燃性成分を燃焼除去
    させることを特徴とするパーフルオロカーボンガスの除
    去方法。
  2. 【請求項2】 被処理ガスを水洗し、 次いで低級飽和炭化水素ガス又は低級不飽和炭化水素ガ
    ス又はNH3ガスの何れか1種またはこれら2種以上の
    混合ガスを水洗後の被処理ガスに混合して遊離O2の無
    い状態下で加熱分解し、 次いで加熱分解後のガスを外部空気存在下で燃焼して可
    燃性成分を燃焼除去させ、 次いで加熱分解により生じたフッ素化合物を水洗除去す
    ることを特徴とするパーフルオロカーボンガスの除去方
    法。
  3. 【請求項3】 被処理ガスを水洗し、 次いで低級飽和炭化水素ガス又は低級不飽和炭化水素ガ
    ス又はNH3ガスの何れか1種またはこれら2種以上の
    混合ガスを水洗後の被処理ガスに混合して遊離O2の無
    い状態下で加熱分解し、 次いで加熱分解により発生したフッ素化合物をCaO又
    はCaCO3粒状体に化学吸着させて除去し、 次いで外部空気存在下で燃焼して可燃性成分を燃焼除去
    させることを特徴とするパーフルオロカーボンガスの除
    去方法。
  4. 【請求項4】 加熱分解に際して水洗後の被処理ガスと
    混合するガスはCH4、C26、C38、C410又はNH
    3ガスのいずれか、又はこれら2種以上の混合ガスであ
    ることを特徴とする請求項1,請求項2又は請求項3記
    載のパーフルオロカーボンガスの除去方法。
  5. 【請求項5】 被処理ガスを水洗するための第1の水ス
    クラバと、第1の水スクラバの下流側に設けられたガス
    分解塔と、該ガス分解塔の下流側に設けられた第2の水
    スクラバと、該第2の水スクラバの下流側に設けられ処
    理済みガスを外部空気存在下で燃焼させるための燃焼塔
    を備えており、 前記ガス分解塔は、低級飽和炭化水素ガス又は低級不飽
    和炭化水素ガス又はNH3ガスの何れか1種またはこれ
    ら2種以上の混合ガスと混合された被処理ガスを遊離O
    2の無い状態下で加熱分解することが可能であることを
    特徴とするパーフルオロカーボンの除去装置。
  6. 【請求項6】 被処理ガスを水洗するための第1の水ス
    クラバと、第1の水スクラバの下流側に設けられたガス
    分解塔と、該ガス分解塔の下流側に設けられ処理済みガ
    スを外部空気存在下で燃焼させるための燃焼塔と、該燃
    焼塔の下流側に設けられた第2の水スクラバを備えてお
    り、 前記ガス分解塔は、低級飽和炭化水素ガス又は低級不飽
    和炭化水素ガス又はNH3ガスの何れか1種またはこれ
    ら2種以上の混合ガスと混合された被処理ガスを遊離O
    2の無い状態下で加熱分解することが可能であることを
    特徴とするパーフルオロカーボンの除去装置。
  7. 【請求項7】 被処理ガスを水洗するための第1の水ス
    クラバと、第1の水スクラバの下流側に設けられたガス
    分解塔と、該ガス分解塔の下流側に設けられCaO又は
    CaCO3粒状体が充填された吸着塔と、処理済みガス
    を外部空気存在下で燃焼させるために該吸着塔の下流側
    に設けられた燃焼塔を備えており、 前記ガス分解塔は、低級飽和炭化水素ガス又は低級不飽
    和炭化水素ガス又はNH3ガスの何れか1種またはこれ
    ら2種以上の混合ガスと混合された被処理ガスを遊離O
    2の無い状態下で加熱分解することが可能であることを
    特徴とするパーフルオロカーボンの除去装置。
  8. 【請求項8】 ガス分解塔と燃焼塔とが耐熱性を有する
    隔壁を介して一体に形成されてなるガス分解燃焼塔を備
    えたことを特徴とする請求項6記載のパーフルオロカー
    ボンの除去装置。
  9. 【請求項9】 被処理ガスを水洗するための第1の水ス
    クラバと、第1の水スクラバの下流側に設けられたガス
    分解燃焼塔と、該ガス分解燃焼塔の下流側に設けられた
    第2の水スクラバを備えており、 ガス分解燃焼塔は第1の水スクラバ及び第2の水スクラ
    バの上方に配されており、 ガス分解燃焼塔はガス分解塔と、該ガス分解塔の下流側
    に位置し耐熱性を有する隔壁により該ガス分解塔と上端
    部が連通した状態で区画された燃焼塔を有し、 ガス分解燃焼塔には前記隔壁を貫通するように水平方向
    に複数本の電気ヒータが設置されており、該電気ヒータ
    の下方には熱遮蔽効果を有する耐熱棒が水平方向に複数
    本設置されており、 前記ガス分解塔は、低級飽和炭化水素ガス又は低級不飽
    和炭化水素ガス又はNH3ガスの何れか1種またはこれ
    ら2種以上の混合ガスと混合された被処理ガスを遊離O
    2の無い状態下で加熱分解することが可能であり、 前記燃焼塔はガス分解塔で加熱分解処理されたガスを外
    部空気存在下で燃焼させることができることを特徴とす
    るパーフルオロカーボンの除去装置。
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