JP2000341870A - 電気機器 - Google Patents

電気機器

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JP2000341870A
JP2000341870A JP11144469A JP14446999A JP2000341870A JP 2000341870 A JP2000341870 A JP 2000341870A JP 11144469 A JP11144469 A JP 11144469A JP 14446999 A JP14446999 A JP 14446999A JP 2000341870 A JP2000341870 A JP 2000341870A
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JP11144469A
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Kazuhiko Asada
和彦 麻田
Tomoya Fujinami
知也 藤濤
Yasumichi Kobayashi
保道 小林
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄電素子のバラツキなどにより、放電の激し
い蓄電素子があった場合に、その充電電流値を大とし、
過充電を防ぎ、エネルギーの無駄も防ぐ。 【解決手段】 直列接続した蓄電素子17、18、19
からなる蓄電回路16、整流回路20、21、22を有
し、変圧器23は同一の鉄心28に巻かれた二次巻線2
4、25、26を有し、上記蓄電素子17、18、19
の端子電圧に応じた充電電流を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば充電式の掃
除機や電動工具として使用される電気機器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の技術における電気機器の
回路図である。
【0003】図4において、蓄電回路1、全波整流をお
こなう整流回路2、変圧器3、電源プラグ4、モータで
構成した負荷5、スイッチ6により構成されている。
【0004】蓄電回路1は、1個あたり1.2Vの電圧
を持った二次電池であるニッケルカドミウム電池を用い
た蓄電素子7、8、9、10、11、12を直列に接続して
構成することにより、7.2Vの電圧としている。
【0005】変圧器3は、EI型の珪素鋼板を積層して
成る鉄心13、鉄心13に巻かれたエナメル線で構成し
た二次巻線14、一次巻線15を有しており、二次巻線
14の巻き数は一次巻線15の巻き数の1/10となっ
ている。
【0006】以上の構成において、従来の電気機器の動
作の説明を行う。
【0007】まず、使用者は電源プラグ4を、壁などに
あるコンセントに差し込み、100V60Hzの交流電
源を接続する。
【0008】すると、変圧器3の一次巻線15の両端に
100Vの交流電圧が印加され、鉄心13には交番磁束
が発生し、同じく鉄心13に巻かれた二次巻線14に
は、10Vの交流電圧が発生し、これが整流回路2によ
って全波整流されて、直流の電流が蓄電素子1に供給さ
れ、蓄電素子7、8、9、10、11、12が充電され
るものとなっている。
【0009】そして、充電が完了した後、使用者は電源
プラグ4をコンセントから引き抜いた上で、スイッチ6
をオンとすることにより、蓄電回路1から負荷5とスイ
ッチ6を通じて直流の電流が流れ、負荷5のモータを駆
動し、コードレスで使用することができるものとなって
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
の電気機器は、高い電圧を確保するためにニッケルカド
ミウム電池による蓄電素子を6本直列に接続している
が、その特性バラツキ等によって電荷量に差が生じる
と、スイッチ6をオンにして使用している時に、6個の
蓄電素子の内最も電荷量が小となるものが、まず電圧低
下を生じ、負荷5に加えられる電圧が低下し始め、動作
に支障を生じ始める。
【0011】そして、次に電源プラグ4をコンセントに
接続して充電を行う場合には、各蓄電素子が直列に接続
されていることから、残っている電荷量の大小に関わら
ず、みな等しい値の充電電流が供給されることになる。
【0012】したがって、そのような充電中に一つの蓄
電素子が満充電となっても、他の蓄電素子にはまだ十分
な充電がなされておらず、その時点で充電を終了した場
合には、電気機器としての使用時間が短くなってしまう
ものとなる。
【0013】また、さらに充電を継続した場合には、最
も電荷量が小であった蓄電素子も十分な電荷量まで充電
されるものとなるが、逆に過充電となる蓄電素子も発生
し、寿命が短くなるという問題が発生する上、エネルギ
ー面でもすでに過充電となっている蓄電素子に供給する
電気エネルギーが非常に大きく、無駄であるという第1
の課題を有していた。
【0014】また、変圧器3が50または60Hzの商
用周波数を使用するものとなっていることから、変圧器
3の重量が大であることから、装置の重量が大になると
いう第2の課題を有していた。
【0015】本発明は上記第1の課題を解決するもの
で、充電電流の値を全部の蓄電素子について一定ではな
く、電圧が低いものほど大とし、コードレス使用時にお
いて放電の激しい蓄電素子に対して充電電流を大として
しっかりと充電を行うとともに、過充電となる蓄電素子
が発生することを防ぎ、信頼性を確保し、かつエネルギ
ーの無駄な消費を防ぐことを第1の目的としている。
【0016】また、上記第2の課題を解決し、変圧器の
重量を低減し、装置の重量を低減することを第2の目的
としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の第1の目
的を達成するために、直列接続した複数の蓄電素子と、
一次巻線を巻いた鉄心に複数の二次巻線を巻いた変圧器
とを備え、前記二次巻線のそれぞれを整流回路を介して
前記蓄電素子に接続したもので、放電が激しく、端子電
圧が低下した蓄電素子に対しては、大きな充電電流が供
給され、電圧の回復が早くなるとともに、電圧が高い蓄
電素子への充電電流が小となり、過充電を防ぎ、信頼性
を確保するとともに、エネルギーの無駄遣いを防止する
ことができる。
【0018】また、第2の目的を達成するために、変圧
器の一次巻線に直列に接続されたスイッチング素子と、
前記スイッチング素子をオンオフする駆動回路と、直流
電源を設け、前記スイッチング素子と一次巻線を前記直
流電源の両端に接続したもので、高周波で変圧器が動作
するため、変圧器が小型で軽量なものとなり、装置の重
量も小とすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、直列接続した複数の蓄電素子と、一次巻線を巻いた
鉄心に複数の二次巻線を巻いた変圧器とを備え、前記二
次巻線のそれぞれを整流回路を介して前記蓄電素子に接
続したもので、放電が激しく、端子電圧が低下した蓄電
素子に対しては、大きな充電電流が供給され、電圧の回
復が早くなるとともに、電圧が高い蓄電素子への充電電
流が小となり、過充電を防ぎ、信頼性を確保するととも
に、エネルギーの無駄遣いを防止することができる。
【0020】また請求項2に記載の発明は、変圧器の一
次巻線に直列に接続されたスイッチング素子と、前記ス
イッチング素子をオンオフする駆動回路と、直流電源を
設け、前記スイッチング素子と一次巻線を前記直流電源
の両端に接続したもので、やはり放電が激しく、端子電
圧が低下した蓄電素子に対しては、大きな充電電流が供
給され、電圧の回復が早くなるとともに、電圧が高い蓄
電素子への充電電流が小となり、過充電を防ぎ、信頼性
を確保するとともに、エネルギーの無駄遣いを防止し、
その上に高周波で変圧器を動作させることにより、変圧
器を小型・軽量とし、装置の重量を小とすることができ
る。
【0021】また請求項3に記載の発明は、整流回路を
ダイオードで構成し、スイッチング素子がオンしている
期間には逆阻止状態とし、前記スイッチング素子がオフ
している期間に導通状態として蓄電素子に充電電流を供
給するようにするもので、比較的簡単な構成で、やはり
放電が激しく、端子電圧が低下した蓄電素子に対して
は、大きな充電電流が供給され、電圧の回復が早くなる
とともに、電圧が高い蓄電素子への充電電流が小とな
り、過充電を防ぎ、信頼性を確保するとともに、エネル
ギーの無駄遣いを防止し、その上に高周波で変圧器を動
作させることにより、変圧器を小型・軽量とし、装置の
重量を小とすることができる。
【0022】また請求項4に記載の発明は、第1の二次
巻線に直列に接続された第2の二次巻線と、直列接続さ
れた高電位側蓄電素子と低電位側蓄電素子を有し、前記
第1の二次巻線と前記第2の二次巻線の接続点と前記高
電位側蓄電素子と前記低電位側蓄電素子の接続点を電気
的に接続し、前記第1の二次巻線の他方の端子と前記高
電位側蓄電素子のプラス端子の間に第1のダイオードを
接続し、さらに前記第2の二次巻線の他方の端子と前記
低電位側蓄電素子のマイナス端子の間に第2のダイオー
ドを接続したもので、前記変圧器からの端子数を削減し
た非常に簡単な構成でありながら、やはり放電が激し
く、端子電圧が低下した蓄電素子に対しては、大きな充
電電流が供給され、電圧の回復が早くなるとともに、電
圧が高い蓄電素子への充電電流が小となり、過充電を防
ぎ、信頼性を確保するとともに、エネルギーの無駄遣い
を防止し、その上に高周波で変圧器を動作させることに
より、変圧器を小型・軽量とし、装置の重量を小とする
ことができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0024】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例を示す電気機器の回路図である。
【0025】図1に示すように、蓄電回路16は直列接
続した蓄電素子17、18、19によって構成されてい
る。
【0026】蓄電素子17、18、19は、いずれもニ
ッケルカドミウム式の二次電池を用いており、一個あた
り1.2Vの電圧を有している。
【0027】29は室内の壁に設けられたコンセント
(図示せず)に差し込むための電源プラグで、電気機器
本体に直接設けられている。
【0028】整流回路20、21、22は、いずれも4
個のシリコンダイオードを使用し、一般にブリッジと呼
ばれる全波整流のものを使用している。
【0029】変圧器23は、EI型の珪素鋼板を13m
mに積層して構成した同一の鉄心28を有し、これに二
次巻線24、25、26、一次巻線27を有している。
【0030】整流回路20、21、22は、それぞれ二
次巻線24、25、26から入力を受け、蓄電素子1
7、18、19のそれぞれに出力を接続し、蓄電素子1
7、18、19に充電電流を供給する構成となってい
る。
【0031】以上の構成において、本実施例の電気機器
は、電源プラグ29が100Vのコンセントに接続され
た状態で、一次巻線27に100Vの交流電源が供給さ
れて、鉄心28には交番磁束が発生する。
【0032】二次巻線24、25、26は、何れも同一
の鉄心28に巻かれているため、ほぼ同じ交番磁束と鎖
交し、ほぼ同電圧が出力されるものとなる。
【0033】一方蓄電素子17、18、19は、それぞ
れ整流回路20、21、22から接続されているため、
それぞれの充電電流I1、I2、I3は、各蓄電素子の
端子電圧と、各二次巻線に発生する電圧の差に応じて、
個別の値をとるものとなる。
【0034】もし蓄電素子17が他の蓄電素子に比し
て、過放電したものであれば、その端子電圧は低くな
り、よってI1はI2やI3に比べて大となる。
【0035】すなわち、本実施例の構成により、等価的
に蓄電素子17、18、19が並列接続された状態とな
り、各蓄電素子の端子電圧がほぼ等しくなる条件で充電
がなされるものとなる。
【0036】従って、これらの蓄電素子の内、電荷量が
多くなったものについては、自動的に充電電流が減少
し、過電流を防止するという効果が現れ、過充電による
蓄電素子の劣化を防ぐことができる。
【0037】また、同時に過充電となっている蓄電素子
への充電電流が抑えられることから無駄な電気エネルギ
ーを消費することも低減することができるものとなる。
【0038】そして、充電終了時にはすべての蓄電素子
の電荷量を、ほぼ等しくすることができ、その後のコー
ドレス動作において、特に充電量が少ない蓄電素子が早
期に放電し、過放電となるというようなことも防ぐもの
となるという効果もある。
【0039】なお、上記実施例では、電源プラグ29を
本体に直接設けたが、同電源プラグ29を電源コード
(図示せず)の一端に接続し、他端を本体に着脱自在に
接続できるようにし、充電時のみに、同電源コードを本
体に接続するようにしても良い。
【0040】(実施例2)本発明の第2の実施例を、図
2を用いて説明する。なお、上記第1の実施例と同一部
分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0041】図2においては、蓄電回路32は、直列接
続した蓄電素子33、34、35、36、37、38に
よって構成している。
【0042】蓄電素子33、34、35、36、37、
38は、いずれもニッケル水素式の二次電池を用いてお
り、一個あたり1.2Vの電圧を有している。
【0043】整流回路39、40、41は、それぞれダ
イオード74、75、76を使用している。
【0044】さらに、直列接続された蓄電素子33、3
4の両端にはコンデンサ42が接続されている。
【0045】同様に、直列接続された蓄電素子35、3
6、蓄電素子37、38のそれぞれの両端にはコンデン
サ43,44が接続されている。
【0046】変圧器45は、EI型のフェライトコアに
よって構成した鉄心46を有し、これに二次巻線47、
48、49、および一次巻線50を有している。
【0047】スイッチング素子51はMOSFETを使
用しており、スイッチング素子51のゲートにはスイッ
チング素子51をオンオフする駆動回路52が接続さ
れ、100kHzのスイッチング周波数でオンオフ制御
されるものとなっている。
【0048】また、直流電源73は、全波の整流回路5
5、平滑用のコンデンサ56、電源プラグ57により構
成されていて、電源プラグ57が、100Vのコンセン
トに差し込まれた場合に、約140Vの直流電圧を出力
するものとなっている。
【0049】スイッチング素子51と変圧器45の一次
巻線50は直列接続されて直流電源73の両端に接続さ
れ、さらにコンデンサ53と抵抗54の直列回路が一次
巻線50の両端に接続されている。
【0050】負荷58は、約14.4Vの直流で動作す
るモータで構成され、これにスイッチ59を接続してい
る。
【0051】ここで、本実施例においては、特に請求項
3の構成を使用しており、一次巻線50と二次巻線4
7、48、49の極性を、図2に黒丸で示しているよう
に設けていることにより、スイッチング素子51がオン
している期間には、二次巻線47、48、49には下側
がプラスとなるように電圧が発生し、ダイオード74、
75、76は供に逆阻止状態となり、スイッチング素子
51のオフ期間中には、オン期間中に鉄心46が有する
ギャップ等に蓄えられたエネルギーにより、二次巻線4
7、48、49の各上側の端子がプラス電位となって、
ダイオード74、75、76が導通状態となり、コンデ
ンサ42、43、44に充電電流が流れる、いわゆるフ
ライバック形となっている。
【0052】また、本実施例では、コンデンサ53と抵
抗54を直列に接続したものを一次巻線50の両端間に
接続していることから、一次巻線50と二次巻線47、
48、49の間の磁気結合が若干不完全であった場合に
も、スイッチング素子51のターンオフ直後に発生する
過電圧を抑え、スイッチング素子51の信頼性を高める
ものとなっている。
【0053】また、コンデンサ42、43、44は、整
流回路39、40、41の出力電流のリプル分を吸収
し、各蓄電素子にほぼ完全な直流の充電電流を供給する
という作用を行う。
【0054】以上の構成によれば、二次巻線47、4
8、49が同一の鉄心46に巻かれていることから、各
二次巻線47、48、49の両端に発生する電圧は、何
れも鉄心46内の磁束の時間的変化に比例した値とな
り、各巻き数も等しい場合には、等しい電圧が出力され
るものとなる。
【0055】よって、実施例1の場合と同様に並列式の
充電回路と同等の効果を得ることができる。
【0056】その上、変圧器45が100kHzという
高周波で動作することから、変圧器45の形状が小とな
り、また重量も小となる。
【0057】また、特に本実施例では、フライバック形
としていることから、回路の構成部品点数が少なく、低
コストの装置を実現することもできるものとなってい
る。
【0058】なお、図2に示したような回路構成をとる
という限定がなされるものではなく、フォワード形や、
二次巻線をブリッジ等の整流回路で整流して蓄電素子に
出力するようなものであってもかまわない。
【0059】なお、本実施例では、蓄電素子を2個ずつ
直列に接続したものを3個直列として、蓄電回路32を
構成している。
【0060】したがって、例えば蓄電素子33、34な
ど同一の二次巻線から接続されたものについては特性バ
ラツキをある程度揃ったものを使用する必要があるが、
本実施例では異なった二次巻線に接続されている蓄電素
子同士に関しては、充電電流が必要に応じて変化するの
で、6個の蓄電素子すべてについて同一特性を有してい
なくとも、本発明の効果は得られるものとなり、設計に
よっては同一の二次巻線から接続される蓄電素子の直列
数をもっと増やしてもよい。
【0061】(実施例3)図3は、本発明の第3の実施
例の電気機器の回路図である。なお、上記実施例と同一
部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0062】図3においては、変圧器67を、EI型の
フェライトコアを使用した鉄心68に第1の二次巻線6
9、および第2の二次巻線70を巻いて形成している。
【0063】また蓄電回路60は、直列接続された高電
位側蓄電素子61と低電位側蓄電素子62を有してい
て、これらはいずれもニッケルカドミウム電池を用いて
いる。
【0064】第1のダイオード77によって構成した第
1の整流回路63、第2のダイオード78によって構成
した第2の整流回路64が設けられており、さらに高電
位側蓄電素子61にはコンデンサ65が並列接続され、
低電位側蓄電素子62にはコンデンサ66が並列接続さ
れている。
【0065】図3において、その他の部分については、
実施例2を示した図2と全く同等である。
【0066】本実施例においては、スイッチング素子5
1がオンしている期間には、第1の二次巻線69と第2
の二次巻線70は、何れも下側がプラスとなるように電
圧が発生することから、第1のダイオード77と第2の
ダイオード784が共に逆阻止状態となり、スイッチン
グ素子51がオフとなった期間においては、第1の二次
巻線69と第2の二次巻線70は、何れも上側がプラス
となるように電圧が発生することから、第1のダイオー
ド77と第2のダイオード78が共に導通状態となり、
それぞれ高電位側蓄電素子61と低電位側蓄電素子62
を充電するものとなる。
【0067】また、コンデンサ65、66は、第1の整
流回路63、第2の整流回路64の出力電流のリプル分
を吸収し、各高電位側蓄電素子61と低電位側蓄電素子
62にほぼ完全な直流の充電電流を供給するという作用
を行う。
【0068】以上の動作により、やはり高電位側蓄電素
子61と低電位側蓄電素子62は、ほぼ同一の電圧源に
並列接続されたのと同等の条件で充電がなされるものと
なる。
【0069】特に本実施例においては、変圧器67の二
次巻線が3端子で高電位側蓄電素子61と低電位側蓄電
素子62を2個別々に充電電流を供給することができる
という構成となっており、変圧器67の端子数が減少さ
せることができ、変圧器67の小型化・低コストが行え
るという効果がある。
【0070】なお、本実施例においては、二次巻線を第
1の二次巻線69と第2の二次巻線70という2個で構
成しているが、例えば4個の二次巻線を設けて、それら
の内の2個ずつを組として、図3と同様の接続にしても
よい。
【0071】なお、実施例1〜実施例3においては、い
ずれも蓄電素子として二次電池であるニッケル水素電池
を使用しているが、特に二次電池に限るものではなく、
電気二重層コンデンサであってもよく、その場合には、
特に蓄電素子に蓄えられている静電エネルギーと電圧の
関係が、直接的であるため、本発明のように、すべての
蓄電素子に等しく電圧を与えて充電するという構成であ
れば、各素子の電気量をほぼ等しいすることができると
いう優れた特性が得られ、また過電圧による性能劣化を
確実に防ぐこともできるものとなる。
【0072】また、実施例1〜実施例3においては、充
電電流を制限するために特に抵抗などは使用していない
が、必要に応じ、例えば各整流回路出力などに直列に挿
入するなどの方法で設けてもかまわない。
【0073】加えて、駆動回路とスイッチング素子を用
いる方法の場合には、そのオン期間の比率を制御するこ
とにより、充電中の充電電流の制御を行ったり、蓄電素
子の電圧を検知する電圧検知手段を別途設けることによ
り、例えば所定の電圧に達した時点で、あるいは所定時
間後、または電圧の時間的変化量などに応じて、さらに
温度検知手段などの出力によって充電を完了させるとい
うような構成としても良い。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1記載の発
明によれば、直列接続した複数の蓄電素子と、一次巻線
を巻いた鉄心に複数の二次巻線を巻いた変圧器とを備
え、前記二次巻線のそれぞれを整流回路を介して前記蓄
電素子に接続したことにより、信頼性を確保し、またエ
ネルギーの無駄遣いも防止することができる。
【0075】また請求項2に記載の発明によれば、変圧
器の一次巻線に直列に接続されたスイッチング素子と、
前記スイッチング素子をオンオフする駆動回路と、直流
電源を設け、前記スイッチング素子と一次巻線を前記直
流電源の両端に接続したことにより、やはり信頼性を確
保するとともに、エネルギーの無駄遣いを防止し、その
上に装置の重量を小とすることができる。
【0076】また請求項3に記載の発明によれば、整流
回路をダイオードで構成し、スイッチング素子がオンし
ている期間には逆阻止状態とし、前記スイッチング素子
がオフしている期間に導通状態として蓄電素子に充電電
流を供給するようにすることで、やはり信頼性を確保す
るとともに、エネルギーの無駄遣いを防止し、装置の重
量を小とすることができる。
【0077】また請求項4に記載の発明によれば、第1
の二次巻線に直列に接続された第2の二次巻線と、直列
接続された高電位側蓄電素子と低電位側蓄電素子を有
し、前記第1の二次巻線と前記第2の二次巻線の接続点
と前記高電位側蓄電素子と前記低電位側蓄電素子の接続
点を電気的に接続し、前記第1の二次巻線の他方の端子
と前記高電位側蓄電素子のプラス端子の間に第1のダイ
オードを接続し、さらに前記第2の二次巻線の他方の端
子と前記低電位側蓄電素子のマイナス端子の間に第2の
ダイオードを接続したもので、やはり信頼性を確保する
とともに、エネルギーの無駄遣いを防止し、その上装置
の重量を小とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の電気機器の回路図
【図2】本発明の第2の実施例の電気機器の回路図
【図3】本発明の第3の実施例の電気機器の回路図
【図4】従来の技術における電気機器の回路図
【符号の説明】
17〜19、33〜38 蓄電素子 16、32、60 蓄電回路 20〜22、39〜41、63、64 整流回路 23、45、67 変圧器 28、46、68 鉄心 24〜26、47〜49 二次巻線 50 一次巻線 51 スイッチング素子 52 駆動回路 61 高電位側蓄電素子 62 低電位側蓄電素子 69 第1の二次巻線 70 第2の二次巻線 73 直流電源 74〜76 ダイオード 77 第1のダイオード 78 第2のダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 31/00 C (72)発明者 小林 保道 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B057 DC01 DE02 DE03 5G003 AA01 BA03 CA11 CC01 DA06 DA12 FA08 GA01 GB04 5H006 AA00 BB05 CA02 CB01 CB03 CB05 CC03 HA09 HA83

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列接続した複数の蓄電素子と、一次巻
    線を巻いた鉄心に複数の二次巻線を巻いた変圧器とを備
    え、前記二次巻線のそれぞれを整流回路を介して前記蓄
    電素子に接続した電気機器。
  2. 【請求項2】 変圧器の一次巻線に直列に接続されたス
    イッチング素子と、前記スイッチング素子をオンオフす
    る駆動回路と、直流電源を設け、前記スイッチング素子
    と一次巻線を前記直流電源の両端に接続した請求項1記
    載の電気機器。
  3. 【請求項3】 整流回路をダイオードで構成し、スイッ
    チング素子がオンしている期間には逆阻止状態とし、前
    記スイッチング素子がオフしている期間に導通状態とし
    て蓄電素子に充電電流を供給する請求項2記載の電気機
    器。
  4. 【請求項4】 第1の二次巻線に直列に接続された第2
    の二次巻線と、直列接続された高電位側蓄電素子と低電
    位側蓄電素子を有し、前記第1の二次巻線と前記第2の
    二次巻線の接続点と前記高電位側蓄電素子と前記低電位
    側蓄電素子の接続点を電気的に接続し、前記第1の二次
    巻線の他方の端子と前記高電位側蓄電素子のプラス端子
    の間に第1のダイオードを接続し、さらに前記第2の二
    次巻線の他方の端子と前記低電位側蓄電素子のマイナス
    端子の間に第2のダイオードを接続した請求項1〜3の
    いずれか1項記載の電気機器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009131060A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Honda Motor Co Ltd 充放電回路の制御システム
JP2010273421A (ja) * 2009-04-30 2010-12-02 Cheng Uei Precision Industry Co Ltd 電池充電回路
JP2012050225A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Fuji Electric Co Ltd 蓄電素子の電圧均一化装置
JP2020036505A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 エクセルギー・パワー・システムズ株式会社 直流電源
CN115104946A (zh) * 2016-12-03 2022-09-27 皇家飞利浦有限公司 真空清洁器

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