JP2000341015A - 伸縮アンテナ及びそれを用いた携帯無線機及び無線システム - Google Patents

伸縮アンテナ及びそれを用いた携帯無線機及び無線システム

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JP2000341015A
JP2000341015A JP11147595A JP14759599A JP2000341015A JP 2000341015 A JP2000341015 A JP 2000341015A JP 11147595 A JP11147595 A JP 11147595A JP 14759599 A JP14759599 A JP 14759599A JP 2000341015 A JP2000341015 A JP 2000341015A
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antenna
telescopic
monopole
shortened
unit
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JP11147595A
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English (en)
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Tomoaki Nishikido
友昭 西木戸
Yutaka Saito
裕 斎藤
Takeya Nagano
健也 長野
Akitaka Takeuchi
昭孝 竹内
Hiroshi Haruki
宏志 春木
Kota Aoki
恒太 青木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】伸張時及び収納時の両方において、特に人体に
近接した場合や金属 板に近接した場合のアンテナ性能
を向上すること。 【解決手段】モノポールアンテナ部102とその先端に
配置された短縮アンテナ部104とを備え、伸張時に短
縮アンテナ部104とモノポールアンテナ部102とを
高周波的に容量結合する手段111と、収納時に短縮ア
ンテナ部104とモノポールアンテナ部102を電気的
に接続する手段105とを備えるようにしたものであ
り、伸張時及び収納時の両方において人体近接状態のア
ンテナ性能を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にPHSや携帯
電話などの携帯無線機の伸縮アンテナ及びそれを用いた
携帯無線機及び無線システムに関し、特に通話時のアン
テナ性能を向上するようにした伸縮アンテナ及びそれを
用いた携帯無線機及び無線システムに関ある。
【0002】
【従来の技術】従来、PHSや携帯電話に装着される伸
縮アンテナとしては、特開平6−104625に示され
るように、モノポールアンテナの先端に絶縁体を介して
ヘリカルアンテナを装着し、伸張時にはモノポールアン
テナに給電し、収納時にはヘリカルアンテナに給電する
ように構成されたもの(トップヘリカル切り離し型)が
使用されている。
【0003】また、特開平9−148827、特開平8
−307121に示されるように、筐体に固定されたヘ
リカルアンテナの内部を貫通させたモノポールアンテナ
のみを伸縮し、ヘリカルアンテナに給電し、ヘリカルア
ンテナとモノポールアンテナを電気的に又は高周波的に
結合させるように構成されたもの(ボトムヘリカル型)
が使用されている。
【0004】また、特開平9−69710に示されるよ
うに、モノポールアンテナの先端に絶縁体を介してヘリ
カルアンテナを装着し、伸張時にはモノポールアンテナ
に給電し、かつ、モノポールアンテナとヘリカルアンテ
ナを高周波的に結合する手段を備え、収納時にはヘリカ
ルアンテナに給電し、かつ、モノポールアンテナとヘリ
カルアンテナを高周波的結合させないように構成された
もの(トップヘリカル切り離し伸張時結合型)が使用さ
れている。
【0005】また、特開平8−97615に示されるよ
うに、モノポールアンテナの先端にヘリカルアンテナを
装着し、収納時にはモノポールアンテナを同軸構造に収
納し、給電部から見たインピーダンスを無限大にするこ
とにより収納時の不整合を改善するように構成されたも
の(トップヘリカル収納時電気的開放型)が使用されて
いる。
【0006】また、特開平8−222926に示される
ように、モノポールアンテナの先端にヘリカルアンテナ
を装着し、収納時には別途設けられた副アンテナを動作
させるように構成されたもの(トップヘリカル収納時副
アンテナ動作型)が使用されている。
【0007】また、特開平8−97760に示されるよ
うに、筐体内部の励振アンテナ(ノッチアンテナ)と伸
縮可能なモノポールアンテナを電磁的に結合するように
構成されたもの(励振アンテナ電磁結合型)が使用され
ている。
【0008】一方、従来のPHSや携帯電話に装着され
るアンテナの性能を改善する方法として、特開平8−3
35818に示されるように、主アンテナと近傍に配置
された無給電素子を電磁的に結合するように構成された
もの(無給電素子型)が使用されている。
【0009】また、図23に示すように、固定ヘリカル
アンテナ201の給電部202に近接して無給電素子2
03を配置して、人体装着時等において固定ヘリカルア
ンテナ201に導電性の物体が近接することで固定ヘリ
カルアンテナの性能が低下した場合に、無給電素子20
3からの放射により携帯無線機総合のアンテナ性能の劣
化を防ぐように構成されたもの(無給電素子型)が使用
されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の(トップヘリカル切り離し型)の伸縮アンテナで
は、伸張時にヘリカルアンテナをアンテナ素子として活
用することができないため、モノポールアンテナを長く
して伸張時のアンテナ性能を最適化すると、物理的なア
ンテナ長が長くなってしまうという問題があった。ま
た、構造が複雑なために生産性が高くないという問題が
あった。また、収納時のアンテナ性能を改善できないと
いう問題があった。
【0011】また、上記従来の(ボトムヘリカル型)の
伸縮アンテナでは、伸張時にモノポールアンテナの電流
分布を最適化できず、伸張時のアンテナ性能を向上する
ことが困難という問題があった。また、収納時のアンテ
ナ性能を改善できないという問題があった。
【0012】また、上記従来の(トップヘリカル切り離
し伸張時結合型)の伸縮アンテナでは、ヘリカルアンテ
ナ部の機械的な構造が複雑になり、生産性が高くなくコ
スト高になるという問題があった。また、収納時のアン
テナ性能を改善できないという問題があった。
【0013】また、上記従来の(トップヘリカル収納時
電気的開放型)の伸縮アンテナでは、モノポールアンテ
ナを収納する伝送線路の構造が複雑になり、生産性が高
くなくコスト高になるという問題があった。また、収納
時のアンテナ性能を改善できないという問題があった。
【0014】また、上記従来の(トップヘリカル収納時
副アンテナ動作型)の伸縮アンテナでは、副アンテナ動
作を切り替える構造が複雑になり、生産性が高くなくコ
スト高になるという問題があった。また、収納時のアン
テナ性能を改善できないという問題があった。
【0015】また、上記従来の(励振アンテナ電磁結合
型)の伸縮アンテナでは、筐体内部に励振アンテナが必
要であるため、携帯無線機が大型化し構造が複雑にな
り、生産性が高くなくコスト高になるという問題があっ
た。また、収納時のアンテナ性能を改善できないという
問題があった。また、上記従来の(無給電素子型)の伸
縮アンテナでは、伸張時及び収納時の両方においてアン
テナ性能を改善するように考慮されていないという問題
があった。
【0016】本発明は、上記従来の問題を解決するため
のもので、伸張時及び収納時の両方において、特に人体
に近接した場合や金属板に近接した場合のアンテナ性能
を向上する伸縮アンテナ及びそれを用いた携帯無線機及
び無線システムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の問
題を解決するため、先端に配置された短縮アンテナ部と
モノポールアンテナ部とを電気的に接続するようにした
ものである。本発明は、このようにして、伸張時及び収
納時の両方において人体近接状態のアンテナ性能を向上
することができる伸縮アンテナが得られる。
【0018】本発明は、上記従来の問題を解決するた
め、収納時に短縮アンテナ部とモノポールアンテナ部を
電気的に接続するようにしたものである。本発明は、こ
のようにして、収納時において人体近接状態のアンテナ
性能を向上することができる伸縮アンテナが得られる。
【0019】本発明は、上記従来の問題を解決するた
め、収納時に短縮アンテナ部とモノポールアンテナ部を
高周波的に容量結合するようにしたものである。本発明
は、このようにして、収納時において人体近接状態のア
ンテナ性能を向上することができる伸縮アンテナが得ら
れる。
【0020】本発明は、上記従来の問題を解決するた
め、伸張時に短縮アンテナ部とモノポールアンテナ部を
高周波的に容量結合して、収納時に短縮アンテナ部とモ
ノポールアンテナ部を電気的に接続するようにしたもの
である。本発明は、このようにして、伸張時及び収納時
の両方において人体近接状態のアンテナ性能を向上する
ことができる伸縮アンテナが得られる。
【0021】本発明は、上記従来の問題を解決するた
め、短縮アンテナ部としてヘリカルアンテナを用いるよ
うにしたものである。本発明は、このようにして、伸張
時及び収納時の両方において人体近接状態のアンテナ性
能を向上することができる伸縮アンテナが得られる。
【0022】本発明は、上記従来の問題を解決するた
め、短縮アンテナ部としてトップロードアンテナを用い
るようにしたものである。本発明は、このようにして、
特に収納時において金属板近接状態のアンテナ性能を向
上することができる伸縮アンテナが得られる。
【0023】本発明は、上記従来の問題を解決するた
め、収納時にモノポールアンテナ部に回路を装荷するよ
うにしたものである。本発明は、このようにして、伸張
時及び収納時の両方において人体近接状態のアンテナ性
能を向上することができる伸縮アンテナが得られる。
【0024】本発明は、上記従来の問題を解決するた
め、収納時にモノポールアンテナ部に回路を装荷する手
段として、携帯無線機の回路基板上に実装されたリアク
タンス素子とリアクタンス素子とモノポールアンテナ部
を電気的に接触させる接点を備えるようにしたものであ
る。本発明は、このようにして、伸張時と収納時におけ
る整合回路の共用整合を実現することができ、伸張時及
び収納時の両方において人体近接状態のアンテナ性能を
向上することができる伸縮アンテナが得られる。
【0025】本発明は、上記従来の問題を解決するた
め、伸張時にモノポールアンテナ部が第1の給電部に接
続され、収納時にモノポールアンテナ部が第2の給電部
に接続されるようにしたものである。本発明は、このよ
うにして、伸張時及び収納時の両方において人体近接状
態のアンテナ性能を向上することができる伸縮アンテナ
が得られる。
【0026】本発明は、上記従来の問題を解決するた
め、第1の給電部に第1の整合回路を接続し、第2の給
電部に第2の整合回路を接続するようにしたものであ
る。本発明は、このようにして、伸張時及び収納時の両
方において人体近接状態のアンテナ性能を向上すること
ができる伸縮アンテナが得られる。
【0027】本発明は、上記従来の問題を解決するた
め、伸張時及び収納時においてモノポールアンテナ部の
長さを変化させる手段を備えるようにしたものである。
本発明は、このようにして、伸張時及び収納時の両方に
おいて人体近接状態のアンテナ性能を向上することがで
きる伸縮アンテナが得られる。
【0028】本発明は、上記従来の問題を解決するた
め、伸張時及び収納時の状態を検出する手段と、状態検
出の結果によって整合回路の回路定数を変化する手段を
備えるようにしたものである。本発明は、このようにし
て、伸張時及び収納時の両方において人体近接状態のア
ンテナ性能を向上することができる伸縮アンテナが得ら
れる。
【0029】本発明は、上記従来の問題を解決するた
め、携帯無線機が待ち受け又は通話のいずれの状態であ
るかを検出する手段と、状態検出の結果によって整合回
路の回路定数を変化する手段を備えるようにしたもので
ある。本発明は、このようにして、伸張時及び収納時の
両方において携帯無線機が待ち受け又は通話のいずれの
状態においても、人体近接状態において最適な整合回路
を実現することができる伸縮アンテナが得られる。
【0030】本発明は、上記従来の問題を解決するた
め、収納時にモノポールアンテナ部を機械的に誘導する
筒状の絶縁体を備え、短縮アンテナ部とモノポールアン
テナ部を高周波的に容量結合する手段として筒状の絶縁
体の表面に配置した導電性パターンを用いるようにした
ものである。本発明は、このようにして、収納時におい
て人体近接状態のアンテナ性能を向上することができる
伸縮アンテナが得られる。
【0031】本発明は、上記従来の問題を解決するた
め、収納時にモノポールアンテナ部を機械的に誘導する
筒状の絶縁体を備え、筒状の絶縁体の表面に配置した導
電性パターンと給電部を電気的に接続するようにしたも
のである。本発明は、このようにして、収納時において
人体近接状態のアンテナ性能を向上することができる伸
縮アンテナが得られる。
【0032】本発明は、上記従来の問題を解決するた
め、収納時にモノポールアンテナ部を機械的に誘導する
筒状の絶縁体を備え、筒状の絶縁体の表面に配置した導
電性パターンと給電部を高周波的に容量結合するように
したものである。本発明は、このようにして、収納時に
おいて人体近接状態のアンテナ性能を向上することがで
きる伸縮アンテナが得られる。
【0033】本発明は、上記従来の問題を解決するた
め、無給電素子と、携帯無線機が待ち受け又は 通話の
いずれの状態であるかを検出する手段と、状態検出の結
果によって主アンテナ素子と無給電素子とを接続又は切
断する切換手段を備えるようにしたものである。本発明
は、このようにして、伸張時及び収納時の両方において
人体近接状態のアンテナ性能を向上することができる伸
縮アンテナが得られる。
【0034】本発明は、上記従来の問題を解決するた
め、携帯無線機に上記の伸縮アンテナを備えるようにし
たものである。本発明は、このようにして、伸張時及び
収納時の両方において人体近接状態のアンテナ性能を向
上することができる携帯無線機が得られる。
【0035】本発明は、上記従来の問題を解決するた
め、無線システムに上記の携帯無線機を備えるようにし
たものである。本発明は、このようにして、通話エリア
内では良好に通信することができ、さらに通話エリアを
拡大した無線通信を行うことができる無線システムが得
られる。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、携帯無線機に装着する伸縮アンテナであって、モノ
ポールアンテナ部とその先端に配置された短縮アンテナ
部とを備え、収納時に前記短縮アンテナ部とモノポール
アンテナ部とを高周波的に容量結合する手段を備えるよ
うにしたものであり、収納時において人体近接状態のア
ンテナ性能を向上することができるという作用を有す
る。
【0037】本発明の請求項2に記載の発明は、携帯無
線機に装着する伸縮アンテナであって、モノポールアン
テナ部とその先端に配置された短縮アンテナ部とを備
え、伸張時に前記短縮アンテナ部とモノポールアンテナ
部とを高周波的に容量結合する手段と、収納時に前記短
縮アンテナ部とモノポールアンテナ部を電気的に接続す
る手段とを備えるようにしたものであり、伸張時及び収
納時の両方において人体近接状態のアンテナ性能を向上
することができるという作用を有する。
【0038】本発明の請求項3に記載の発明は、携帯無
線機の回路基板上に実装されたリアクタンス素子と、前
記リアクタンス素子と前記モノポールアンテナ部とを電
気的に接触させる接触部とを備え、収納時に前記リアク
タンス素子を前記モノポールアンテナ部に接続して伸張
時及び収納時のアンテナ整合を同一整合回路で共用整合
するようにしたものであり、収納時にモノポールアンテ
ナ部にリアクタンス素子を接続するようにしたことによ
り、伸張時と収納時における整合回路の共用整合を実現
することができ、伸張時及び収納時の両方において人体
近接状態のアンテナ性能を向上することができるという
作用を有する。
【0039】本発明の請求項4に記載の発明は、伸張時
及び収納時の状態を検出する手段と、前記状態検出の結
果によって整合回路の回路定数を変化する手段とを備え
るようにしたものであり、収納時に整合回路の回路定数
を変化する手段として整合回路にその回路定数を変化す
る手段としてダイオードを接続して整合回路の整合損失
を最小限に抑えるようにしたことにより、伸張時及び収
納時の両方において人体近接状態のアンテナ性能を向上
することができるという作用を有する。
【0040】本発明の請求項5に記載の発明は、携帯無
線機が待ち受け又は通話の何れの状態であるかを検出す
る手段と、前記状態検出の結果によって整合回路の回路
定数を変化する手段とを備えるようにしたものであり、
着信、発信信号により整合回路の回路定数を変化させる
ようにしたことにより、伸張時及び収納時の両方におい
て携帯無線機が待ち受け又は通話のいずれの状態におい
ても、人体近接状態において最適な整合回路を実現でき
るという作用を有する。
【0041】本発明の請求項6に記載の発明は、収納時
にモノポールアンテナ部を機械的に誘導する筒状の絶縁
体と、前記筒状の絶縁体の表面に配置した導電性パター
ンとを備え、前記導電性パターンにより前記短縮アンテ
ナ部とモノポールアンテナ部とを高周波的に容量結合す
るようにしたものであり、収納時において筒状絶縁体の
導電性パターンと短縮アンテナ接合部とモノポールアン
テナ部とを容量結合するようにしたことにより、人体近
接状態のアンテナ性能を向上することができるという作
用を有する。
【0042】本発明の請求項7に記載の発明は、携帯無
線機に装着する伸縮アンテナであって、無給電素子と、
携帯無線機が待ち受け又は通話の何れの状態であるかを
検出する手段と、通話状態において前期アンテナ素子と
無給電素子とを接続する切換手段とを備え、通話時にお
いて無給電素子がサブアンテナとして動作するようにし
たものであり、通話時においてのみ給電部と無給電素子
とを電気的に接続ようにしたことにより、伸張時及び収
納時の両方において人体近接状態のアンテナ性能を向上
することができるという作用を有する。
【0043】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
1、2、3、4、5、6または7に記載の伸縮アンテナ
を備えるようにしたものであり、伸張時及び収納時の両
方において人体近接状態のアンテナ性能を向上した携帯
無線機を提供できるという作用を有する。
【0044】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
8に記載の携帯無線機を用いて構成した無線システムと
するようにしたものであり、通話エリア内では良好に通
信することができ、さらに通話エリアを拡大した無線通
信を行うことができるという作用を有する。
【0045】以下、添付図面図1乃至図22に基づき、
本発明の第1乃至第15の実施の形態を詳細に説明す
る。 (第1の実施の形態)まず、図1及び図2を参照して、
本発明の第1の実施の形態における伸縮アンテナについ
て説明する。図1は本発明の第1の実施の形態における
携帯無線機に装着する伸縮アンテナの基本構成を示す図
である。図2は図1に示す伸縮アンテナを装着した携帯
機無線機を人体に近接させた状態、すなわち通話時の状
態を示す図である。図1において、伸縮アンテナは、モ
ノポールアンテナ接続部101を備えたモノポールアン
テナ部102と、短縮アンテナ接続部103を備えた波
長の短縮された短縮アンテナ部(例えばヘリカルアンテ
ナ)104を電気的に接続して形成される。無線回路1
06は、携帯無線機107内に実装され、伸縮アンテナ
と接続する給電部105に接続される。
【0046】次に、図1及び図2を参照して、本実施の
形態における伸縮アンテナの動作を説明する。まず、ア
ンテナを伸ばした状態(伸張時)では、短縮アンテナ部
104とモノポールアンテナ部102が接続している。
モノポールアンテナ接続部101は、給電部105と接
続し、無線回路106に接続して動作する。電気的に接
続された短縮アンテナ部104とモノポールアンテナ部
102は、長さが例えば1波長程度のモノポールアンテ
ナとして動作する。したがって、主偏波方向はZ軸方向
となり、自由空間のアンテナ指向性はX−Y平面で無指
向性となる。
【0047】また、図2に示す通話時の状態では、人体
108のイメージ効果によりアンテナ性能が低下する
が、モノポールアンテナが長いため、励振される電流は
比較的上部に移行してアンテナ特性が良好となる。ま
た、最近のPHSなどの携帯無線機は小型化且つ薄型化
が進み、人体とアンテナの距離がより近接してアンテナ
が耳と接触する場合がある。特に、耳に接触した場合
は、アンテナの特性が大きく劣化する。
【0048】また、人体を含めたアンテナの放射特性を
評価する方法としては、図2に示す状態で水平面(XY
面)のみの放射パターンから求められるパターン平均化
利得を採用する。例えば、PHSなどの1.9GHz帯
の無線機においては、モノポールアンテナ部の長さを4
/8〜5/8波長、短縮アンテナ部としてのヘリカルア
ンテナを3/8波長とする。そのアンテナを伸張させ、
人体近接時で特にアンテナが耳に接触した場合、パター
ン平均化利得により、従来の切り離しアンテナと比較し
て約1.3dB利得が改善される。したがって、人体の
近接効果によるアンテナ性能の劣化を抑えることができ
る。
【0049】次に、アンテナを縮めた状態(収納時)で
は、短縮アンテナ部104は短縮アンテナ接続部103
から給電部105に接続し、無線回路106に接続して
動作する。短縮アンテナ部104と電気的に接続された
モノポールアンテナ部102は、携帯無線機107内に
収まる。モノポールアンテナ部102と電気的に接続さ
れたヘリカルアンテナは、ノーマルモードヘリカルアン
テナとして動作する。主偏波方向はZ軸方向となり、自
由空間のアンテナ指向性はX−Y平面で無指向性とな
る。
【0050】また、図2の通話時の場合、短縮アンテナ
は、人体108のイメージ効果によりアンテナ性能が低
下する。また、放射抵抗の小さい短縮アンテナは、より
近接することで劣化が大きい。しかし、電気的に接続さ
れたモノポールアンテナ部102がサブアンテナとして
動作し、そのアンテナからの放射により、携帯無線機総
合のアンテナ性能の劣化を防ぐことができる。
【0051】例えば、PHSなどの1.9GHz帯の無
線機においては、ヘリカルアンテナを3/8波長とし、
収納された電気的に接続されたモノポールアンテナを3
/8〜5/8波長とする。そのアンテナを収納し、人体
近接時で特にアンテナが耳に接触した場合、従来の切り
離しアンテナと比較して約5.0dB利得が改善され
る。したがって、人体の近接効果によるアンテナ性能の
劣化を抑えることができる。
【0052】上記のように、本実施の形態の特徴は、短
縮アンテナ部とモノポールアンテナ部を電気的に接続す
ることにより伸張時及び収納時の両方において人体近接
状態のアンテナ性能を向上することができることであ
る。また、上記伸縮アンテナは、短縮アンテナ部とモノ
ポールアンテナ部を電気的に接続するために、構造が簡
素化でき、生産性が高くコストが安くでき、強度の強い
アンテナを実現することができる。
【0053】このように、第1の実施の形態の伸縮アン
テナでは、伸張時及び収納時の両方において人体近接状
態のアンテナ性能を向上することができる。また、上記
伸縮アンテナを携帯無線機に装着することにより、人体
近接状態のアンテナ性能を向上することができる。ま
た、上記携帯無線機を用いる無線システムでは、通話エ
リア内では良好で、さらにエリア拡大した無線通信を行
うことができる。
【0054】(第2の実施の形態)次に、図3を参照し
て、本発明の第2の実施の形態における伸縮アンテナに
ついて説明する。図3は本発明の第2の実施の形態にお
ける携帯無線機に装着する伸縮アンテナの基本構成を示
す図である。図3において、モノポールアンテナ部10
2は、伸張時に給電部105と接続するモノポールアン
テナ接続部109と収納時に給電部105と接続するモ
ノポールアンテナ接続部110を備えている。さらに、
モノポールアンテナ接続部110は、絶縁部111を介
して、短縮アンテナ接続部103を備えた短縮アンテナ
部104と接続する。無線回路106は、携帯無線機1
07内に実装され、伸縮アンテナに接続する給電部10
5と接続する。
【0055】次に、図3を参照して、本実施の形態にお
ける伸縮アンテナの動作を説明する。まず、アンテナを
伸ばした状態(伸張時)では、モノポールアンテナ接続
部110と短縮アンテナ接続部103の間には、例えば
5mm程度の絶縁部111があるために、互いのアンテ
ナは電気的に切り離されて動作する。モノポールアンテ
ナ接続部109は、給電部105に接続され、無線回路
106に接続して動作する。電気的に切り離されたモノ
ポールアンテナ部102は、長さが一般に3/8〜1/
2波長程度のモノポールアンテナとして動作する。した
がって、主偏波方向はZ軸方向となり、自由空間のアン
テナ指向性はX−Y平面で無指向性となる。
【0056】次に、アンテナを縮めた状態(収納時)で
は、短縮アンテナ接続部103は給電部105に接続さ
れる。給電部105は、無線回路106に接続して動作
する。また、モノポールアンテナ接続部110は給電部
105と接続する。したがって、短縮アンテナ部104
とモノポールアンテナ部102とは給電部105を介し
て電気的に接続される。アンテナの特性としては、第1
の実施の形態に記載された収納時の特性とほぼ同等とな
り、人体の近接効果によるアンテナ性能の劣化を抑える
ことができる。また、従来の伸縮アンテナ(トップヘリ
カル切り離し型)は、特に収納時、人体近接状態のアン
テナ特性の劣化が大きかった。したがって、本実施の形
態における携帯無線機に装着する伸縮アンテナは、従来
の伸縮アンテナの構造を変えることなく、収納時のみの
人体近接状態のアンテナ性能を向上している。
【0057】上記のように、本実施の形態の特徴は、互
いに電気的に絶縁された短縮アンテナ部とモノポールア
ンテナ部が、収納時のみ給電部を介して電気的に接続す
ることにより従来の伸縮アンテナ(トップヘリカル切り
離し型)の構造を変更することなく、人体近接状態のア
ンテナ性能を向上することができることである。このよ
うに、第2の実施の形態の伸縮アンテナでは、収納時に
おいて人体近接状態のアンテナ性能を向上することがで
きる。
【0058】(第3の実施の形態)次に、図4を参照し
て、本発明の第3の実施の形態における伸縮アンテナに
ついて説明する。図4は本発明の第3の実施の形態にお
ける携帯無線機に装着する伸縮アンテナの基本構成を示
す図である。図4において、モノポールアンテナ部10
2は、伸張時に給電部105と接続するモノポールアン
テナ接続部101と収納時に給電部105と容量結合す
るモノポールアンテナ結合部112を備えている。さら
に、モノポールアンテナ結合部112は、絶縁部111
を介して短縮アンテナ結合部113を備えた短縮アンテ
ナ部104と接続する。無線回路106は、携帯無線機
107内に実装され、伸縮アンテナと接続または容量結
合する給電部105と接続する。
【0059】次に、図4を参照して、本実施の形態にお
ける伸縮アンテナの動作を説明する。まず、アンテナを
伸ばした状態(伸張時)では、モノポールアンテナ結合
部112と短縮アンテナ結合部113の間には、例えば
5mm程度の絶縁部111があるために、互いのアンテ
ナは電気的に切り離されて動作する。モノポールアンテ
ナ接続部101は、給電部105と接続し、無線回路1
06に接続して動作する。アンテナ性能は、第2の実施
の形態に記載された伸張時の特性とほぼ同等となる。ま
た、モノポールアンテナ接続部101は、高周波的に容
量結合する非接触の端子とすることができる。
【0060】次に、アンテナを縮めた状態(収納時)で
は、短縮アンテナ結合部113は、給電部105と空間
的に例えば2mm程度離れて設置され、高周波的に容量
結合する。給電部105は無線回路106に接続して動
作する。また、モノポールアンテナ結合部112は、給
電部105と空間的に例えば2mm程度離れて設置させ
ることにより高周波的に容量結合する。したがって、短
縮アンテナ部104とモノポールアンテナ部102は、
給電部105を介して高周波的に容量結合している。ア
ンテナの特性としては、第1の実施の形態に記載された
収納時の特性とほぼ同等となり、人体の近接効果による
アンテナ性能の劣化を抑えることができる。
【0061】また、従来の伸縮アンテナ(トップヘリカ
ル切り離し型)は、特に収納時、人体近接状態のアンテ
ナ特性の劣化が大きかった。したがって、本実施の形態
における携帯無線機に装着する伸縮アンテナは、従来の
伸縮アンテナの構造を変えることなく、収納時のみの人
体近接状態のアンテナ性能を向上させるようにする。ま
た、伸縮アンテナの結合部は、給電部と高周波的に容量
結合させているために、それぞれの無線機に合わせて人
体近接状態のアンテナ特性が最適となるように、給電部
と伸縮アンテナ結合部との距離を調整し、容量結合度を
変えることができる。
【0062】上記のように、本実施の形態の特徴は、互
いに電気的に絶縁された短縮アンテナ部とモノポールア
ンテナ部が、収納時のみ給電部を介して電磁結合するこ
とにより従来の伸縮アンテナ(トップヘリカル切り離し
型)の構造を変更することなく、人体近接状態のアンテ
ナ性能を向上することができることである。このよう
に、第3の実施の形態の伸縮アンテナでは、収納時にお
いて人体近接状態のアンテナ性能を向上することができ
る。
【0063】(第4の実施の形態)次に、図5及び図6
を参照して、本発明の第4の実施の形態における伸縮ア
ンテナについて説明する。図5は本発明の第4の実施の
形態における携帯無線機に装着する伸縮アンテナのアン
テナを伸ばした状態(伸張時)の基本構成を示す図であ
り、図6は伸縮アンテナのアンテナを縮めた状態(収納
時)の基本構成を示す図である。図5及び図6におい
て、モノポールアンテナ部102は、伸張時に給電部1
05と接続するモノポールアンテナ接続部101と収納
時に給電部105と接続するモノポールアンテナ結合部
114を備えている。さらに、モノポールアンテナ結合
部114は、絶縁部111を介して、短縮アンテナ結合
部115を備えた短縮アンテナ部104と高周波的に容
量結合する。従って、絶縁部111はモノポールアンテ
ナ結合部114と短縮アンテナ結合部115とを高周波
的に容量結合する手段となる。無線回路106は、携帯
無線機107内に実装され、伸縮アンテナと容量結合す
る給電部105に接続する。
【0064】次に、図5及び図6を参照して、本実施の
形態における伸縮アンテナの動作を説明する。まず、図
5に示すように、アンテナを伸ばした状態(伸張時)で
は、モノポールアンテナ結合部114と短縮アンテナ結
合部115の間は、例えば1mm程度の絶縁部111の
ため、互いのアンテナは高周波的に容量結合して動作す
る。モノポールアンテナ接続部101は、給電部105
と接続し、無線回路106に接続して動作する。容量結
合された短縮アンテナ部104とモノポールアンテナ部
102は、長さが例えば1波長程度のモノポールアンテ
ナとして動作する。アンテナの特性としては、第1の実
施の形態に記載された伸張時の特性とほぼ同等となり、
人体の近接効果によるアンテナ性能の劣化を抑えること
ができる。
【0065】次に、図6に示すように、アンテナを縮め
た状態(収納時)では、短縮アンテナ結合部115は、
給電部105に接続する。給電部105は、無線回路1
06に接続して動作する。また、モノポールアンテナ結
合部114は、給電部105と接続する。したがって、
短縮アンテナ部104とモノポールアンテナ部102
は、給電部105を介して電気的に接続される。アンテ
ナの特性としては、第1の実施の形態に記載された収納
時の特性とほぼ同等となり、人体の近接効果によるアン
テナ性能の劣化を抑えることができる。
【0066】また、従来の伸縮アンテナ(トップヘリカ
ル切り離し型)は、人体近接状態のアンテナ特性の劣化
が大きかった。したがって、本実施の形態における携帯
無線機に装着する伸縮アンテナは、従来の伸縮アンテナ
の構成を変えることなく、絶縁部を少なくすることによ
り人体近接状態のアンテナ性能を向上している。また、
絶縁部が少ないため、強度を強くすることができ折れ難
くしている。
【0067】上記のように、本実施の形態の特徴は、伸
張時に短縮アンテナ部とモノポールアンテナ部が高周波
的に容量結合し、収納時は短縮アンテナ部とモノポール
アンテナ部が給電部を介して電気的に接続することによ
り伸張時及び収納時の両方において人体近接状態のアン
テナ性能を向上することができることである。このよう
に、第4の実施の形態の伸縮アンテナでは、伸張時及び
収納時の両方において人体近接状態のアンテナ性能を向
上することができる。
【0068】(第5の実施の形態)次に、図7、図8及
び図9を参照して、本発明の第5の実施の形態における
伸縮アンテナについて説明する。図7及び図8は本発明
の第5の実施の形態における携帯無線機に装着する伸縮
アンテナの短縮アンテナ部の基本構成を示す図であり、
図7はZ方向から見た平面図であり、図8はX方向から
見た正面図である。また、図9は本実施の形態における
伸縮アンテナを装着した携帯無線機107を金属板上に
近接させた時の基本構成を示す図である。図7及び図8
において、短縮アンテナ部104は収納時に給電部に接
続される短縮アンテナ接続部103と、それに接続して
いるトップロードアンテナ部116とを備えている。図
9において、117は金属板等の入った机である。
【0069】尚、これまでの第1乃至第4の実施の形態
に記載の短縮アンテナはヘリカルアンテナとして説明し
たが、本実施の形態では短縮アンテナにトップロードア
ンテナ部116を用いることについて説明する。トップ
ロードアンテナは、一般にモノポールアンテナを低姿勢
化するときの形状で、上部に容量として動作する導電性
の板を用いて実現するために、容量装荷モノポールアン
テナとも呼ばれる。したがって、トップロードアンテナ
部116は、モノポールアンテナと同様な動作を行い、
主偏波方向はZ軸方向となり、アンテナの指向性はX−
Y平面で無指向性となる。
【0070】例えば、新幹線などに乗って待ち受けして
いる場合や、データ通信を行う場合、図9のように、携
帯無線機は、金属の入った板上や、金属板の入った机1
17などに置かれる場合が多い。その場合、ヘリカルア
ンテナなどの短縮アンテナは、放射抵抗が小さいため、
金属板に近接させると極端に利得が劣化する。しかし、
トップロードアンテナは、例えばPHSなどの1.9G
Hz帯の無線機において、金属板に置かれた場合、他の
短縮アンテナと比較してXY面、YZ面の4面平均利得
で約2.0dB程度アンテナ性能の劣化を防ぐことがで
きる。
【0071】上記のように、本実施の形態の特徴は、短
縮アンテナ部にトップロードアンテナ部を用いることに
より金属板上に近接状態のアンテナ特性を向上すること
ができることである。このように、第5の実施の形態の
伸縮アンテナでは、伸張時及び収納時の両方において人
体近接状態のアンテナ性能を向上することができる。
【0072】(第6の実施の形態)次に、図10を参照
して、本発明の第6の実施の形態における伸縮アンテナ
について説明する。図10は本発明の第6の実施の形態
における携帯無線機に装着する伸縮アンテナの基本構成
を示す図である。図10において、伸縮アンテナは、モ
ノポールアンテナ接続部101を備えたモノポールアン
テナ部102と短縮アンテナ接続部103とを備えた短
縮アンテナ部104を電気的に接続して形成される。無
線回路106やそれに接続する整合回路121は、回路
基板118に実装され、伸縮アンテナと接続する給電部
105に接続される。また、収納時には、モノポールア
ンテナ接続部101は、回路基板118上に実装された
接続端子120を備えたリアクタンス素子としてのイン
ダクタンス素子119に接続する。
【0073】次に、図10を参照して、本実施の形態に
おける伸縮アンテナの動作を説明する。まず、アンテナ
を伸ばした状態(伸張時)では、短縮アンテナ部104
とモノポールアンテナ部102とが接続される。モノポ
ールアンテナ接続部101は給電部105に接続され、
さらに整合回路121に接続され無線回路106に接続
して動作する。電気的に接続された短縮アンテナ部10
4とモノポールアンテナ部102は、長さが例えば1波
長程度のモノポールアンテナとして動作する。
【0074】次に、アンテナを縮めた状態(収納時)で
は、短縮アンテナ部104は、短縮アンテナ接続部10
3により給電部105に接続する。給電部105は整合
回路121と接続し、無線回路106に接続して動作す
る。短縮アンテナ部104と電気的に接続されたモノポ
ールアンテナ部102は、携帯無線機107内に収ま
る。また、モノポールアンテナ接続部101は、回路基
板118上のインダクタンス素子に接続して動作する。
モノポールアンテナ部102と電気的に接続されたヘリ
カルアンテナは、ノーマルモードヘリカルアンテナとし
て動作する。
【0075】また、伸縮アンテナと無線回路106の間
には、整合損失を抑えるために、一般に整合回路121
が接続される。また、一般に伸縮アンテナの場合は、伸
張時及び収納時のアンテナのインピーダンスが同一にな
るように設計される。そのため、伸張時及び収納時のそ
れぞれの状態において、アンテナ整合を共用することが
できる(以下、共用整合とする)。本実施の形態の伸縮
アンテナは、短縮アンテナ部104とモノポールアンテ
ナ部102が接続されるため、伸張時及び収納時の状態
において、インピーダンスはそれぞれ異なる。そのた
め、アンテナ整合を同じ整合回路121で共用する場
合、伸張時もしくは収納時において、整合損失が増大す
る。
【0076】したがって、本実施の形態では、収納時に
モノポールアンテナ部102がインダクタンス素子11
9と接続することにより、伸張時及び収納時のアンテナ
整合を同じ整合回路121で共用整合できる。例えば、
PHSなどの1.9GHz帯の無線機の伸縮アンテナ
は、3/8波長のヘリカルアンテナと3/8波長のモノ
ポールアンテナを電気的に接続させて形成される。ここ
で、伸張時に整合回路121にて50Ω整合した場合、
収納時は、一般に整合回路121を含めたインピーダン
スは低く容量性(約10Ω−j10Ω)となる。そこ
で、モノポールアンテナ接続部101にインダクタンス
素子119を電気的に接続することにより収納時も整合
でき、伸張時と収納時の整合回路121における共用整
合を実現できる。したがって、整合損失によるアンテナ
特性の劣化を防いでいる。
【0077】上記のように、本実施の形態の特徴の一つ
は、収納したモノポールアンテナ接続部に回路を装荷す
ることにより共用整合を実現することである。また、本
実施の形態の他の特徴は、収納したモノポールアンテナ
接続部に接触端子を接触させその端子に回路基板上のイ
ンダクタンス素子を接続することにより共用整合を実現
することである。
【0078】このように、第6の実施の形態の伸縮アン
テナでは、伸張時及び収納時の両方において人体近接状
態のアンテナ性能を向上することができる。尚、本実施
の形態においては、装荷する回路素子をインダクタンス
素子119としているが、これに限るものではなく、他
の素子、または他のリアクタンス素子、例えばモノポー
ルアンテナが極端に短い場合にはキャパシタを装荷す
る。
【0079】また、接触される接触端子120について
は、非接触の端子を設け、高周波的に容量結合を行うこ
とができる。また、本実施の形態においては、回路を装
荷する場所をモノポールアンテナ接続部101としてい
るが、これに限るものでなく、最適な共用整合を得るた
めに、モノポールアンテナ部102の一部に装荷するこ
ともできる。
【0080】(第7の実施の形態)次に、図11及び図
12を参照して、本発明の第7の実施の形態における伸
縮アンテナについて説明する。図11は本発明の第7の
実施の形態における携帯無線機に装着する伸縮アンテナ
のアンテナを伸ばした状態(伸張時)の基本構成を示す
図であり、図12は伸縮アンテナのアンテナを縮めた状
態(収納時)の基本構成を示す図である。図11及び図
12において、伸縮アンテナは、モノポールアンテナ接
続部101を備えたモノポールアンテナ部102と、短
縮アンテナ部104を電気的に接続して形成される。無
線回路106に接続する整合回路121は携帯無線機1
07内に実装され、伸張時には給電部122に、収納時
には給電部123に接続される。
【0081】次に、図11及び図12を参照して、本実
施の形態における伸縮アンテナの動作を説明する。ま
ず、図11に示すように、アンテナを伸ばした状態(伸
張時)では、短縮アンテナ部104とモノポールアンテ
ナ部102とが接続する。モノポールアンテナ接続部1
01は給電部122に接続され、さらに整合回路121
と接続し、無線回路106に接続して動作する。電気的
に接続された短縮アンテナ部104とモノポールアンテ
ナ部102は、長さが例えば1波長程度のモノポールア
ンテナとして動作する。
【0082】次に、図12に示すように、アンテナを縮
めた状態(収納時)では、短縮アンテナ部104と電気
的に接続されたモノポールアンテナ部102は、携帯無
線機107内に収まる。モノポールアンテナ接続部10
1は、給電部123に接続され、さらに整合回路121
と接続し、無線回路106に接続して動作する。
【0083】モノポールアンテナ接続部101は、伸張
時に給電部122と接続し、収納時に123と接続す
る。そのため、それぞれの給電部122、123からの
アンテナのインピーダンスはほぼ同じになる。したがっ
て、それぞれの給電部122、123と接続する整合回
路121は共用整合が実現する。それによって、整合損
失によるアンテナ性能の劣化を防いでいる。
【0084】上記のように、本実施の形態の特徴は、伸
張時の給電部及び収納時の給電部をそれぞれ設けること
により共用整合を実現することである。このように、第
7の実施の形態の伸縮アンテナでは、伸張時及び収納時
の両方において人体近接状態のアンテナ性能を向上する
ことができる。また、伸張時の給電部122、収納時の
給電部123については、高周波的に容量結合する非接
触の端子にすることができる。
【0085】(第8の実施の形態)次に、図13及び図
14を参照して、本発明の第8の実施の形態における伸
縮アンテナについて説明する。図13は本発明の第8の
実施の形態における携帯無線機に装着する伸縮アンテナ
のアンテナを伸ばした状態(伸張時)の基本構成を示す
図であり、図14は伸縮アンテナのアンテナを縮めた状
態(収納時)の基本構成を示す図である。図13及び図
14において、伸縮アンテナは、モノポールアンテナ接
続部101を備えたモノポールアンテナ部102と、短
縮アンテナ部104を電気的に接続して形成される。無
線回路106に接続する整合回路124は携帯無線機1
07内に実装され、給電部122と接続する。無線回路
106に接続する整合回路125は給電部123と接続
する。
【0086】次に、図13及び図14を参照して、本実
施の形態における伸縮アンテナの動作を説明する。ま
ず、図13に示すように、アンテナを伸ばした状態(伸
張時)では、短縮アンテナ部104とモノポールアンテ
ナ部102が接続される。モノポールアンテナ接続部1
01は給電部122と接続し、さらに整合回路124と
接続し、無線回路106に接続して動作する。電気的に
接続された短縮アンテナ部104とモノポールアンテナ
部102は、長さが例えば1波長程度のモノポールアン
テナとして動作する。
【0087】次に、図14に示すように、アンテナを縮
めた状態(収納時)では、短縮アンテナ部104と電気
的に接続されたモノポールアンテナ部102は、携帯無
線機107内に収められる。モノポールアンテナ接続部
101は、給電部123と接続し、さらに整合回路12
5と接続し、無線回路106に接続して動作する。
【0088】ここで、収納時において、第7の実施の形
態における伸縮アンテナでは、一般に収納されるモノポ
ールアンテナ部102の付近は、携帯無線機内の部品や
無線回路106に近接する場合がある。その影響によ
り、給電部123からのインピーダンスは、給電部12
2からのインピーダンスと異なってしまう。そのため、
整合回路を共用した場合は、整合損失が増大する。
【0089】そこで、本実施の形態では、伸張時に、給
電部122と接続する整合回路124を最適化する。ま
た、収納時には、給電部123と接続する整合回路12
5を最適化する。したがって、伸張時及び収納時のアン
テナ特性は、整合損失を最小限に抑えられ、整合損失に
よる劣化を防いでいる。
【0090】上記のように、本実施の形態の特徴は、伸
張時の給電部と最適な整合回路及び収納時の給電部と最
適な整合回路を設けることにより整合損失を最小限に抑
えることを実現することである。このように、第8の実
施の形態の伸縮アンテナでは、伸張時及び収納時の両方
において人体近接状態のアンテナ性能を向上することが
できる。また、伸張時の給電部122、収納時の給電部
123については、高周波的に容量結合する非接触の端
子にすることができる。
【0091】(第9の実施の形態)次に、図15及び図
16を参照して、本発明の第9の実施の形態における伸
縮アンテナについて説明する。図15は本発明の第9の
実施の形態における携帯無線機に装着する伸縮アンテナ
のアンテナを伸ばした状態(伸張時)の基本構成を示す
図であり、図16は伸縮アンテナのアンテナを縮めた状
態(収納時)の基本構成を示す図である。図15及び図
16において、伸縮アンテナは、モノポールアンテナ接
続部を備えたモノポールアンテナ部126、127と、
短縮アンテナ接続部103を備えた短縮アンテナ部10
4を電気的に接続して形成される。無線回路106やそ
れに接続する整合回路121は、携帯無線機107内に
実装され、伸縮アンテナと接続する給電部105に接続
する。
【0092】次に、図15及び図16を参照して、本実
施の形態における伸縮アンテナの動作を説明する。ま
ず、図15に示すように、アンテナを伸ばした状態(伸
張時)では、伸張する機械的動作により、モノポールア
ンテナ部126が伸ばされ、モノポールアンテナ部12
7の上部と接続されて保持される。モノポールアンテナ
部126は、短縮アンテナ部104と接続する。モノポ
ールアンテナ接続部101は、給電部105と接続し、
さらに整合回路121に接続し、無線回路106に接続
して動作する。
【0093】例えば、PHSなどの1.9GHz帯の無
線機においては、モノポールアンテナ部127の長さを
3/8波長、モノポールアンテナ部126の長さを1/
4波長、ヘリカルアンテナ部を3/8波長として構成す
る。伸張時はアンテナの長さは、1波長となる。したが
って、アンテナ特性は、第1の実施の形態に記載された
伸張時の特性とほぼ同等となり、人体の近接効果による
アンテナ性能の劣化を抑えることができる。
【0094】次に、図16に示すように、アンテナを縮
めた状態(収納時)では、収納する機械的動作により、
ストッパー128とモノポールアンテナ接続部101が
接触する。そこで、モノポールアンテナ部127は、収
納位置が決定する。ストッパー128の位置は、伸張時
のモノポールアンテナの長さより短い。そのため、さら
に収納する機械的動作が続き、モノポールアンテナ部1
26がモノポールアンテナ部127に収納される。最終
的に、短縮アンテナ接続部103はモノポールアンテナ
部127と接続する。短縮アンテナ接続部103は、給
電部105に接続しさらに整合回路121と接続し、無
線回路106に接続して動作する。
【0095】例えば、PHSなどの1.9GHz帯の無
線機においては、モノポールアンテナ部127の長さを
3/8波長、モノポールアンテナ部126の長さを1/
4波長、ヘリカルアンテナ部を3/8波長と構成する。
収納時にモノポールアンテナ部126はモノポールアン
テナ127に収納されるため、モノポールアンテナの長
さは、3/8波長となる。したがって、アンテナ特性は
第1の実施の形態に記載された収納時の特性とほぼ同等
となり、人体の近接効果によるアンテナ性能の劣化を抑
えることができる。上記のように、本実施の形態の伸縮
アンテナは、伸張時にはモノポールアンテナ部が伸び、
収納時にはモノポールアンテナ部が縮む、多段式構造と
なる。
【0096】また、一般に小型な携帯無線機にアンテナ
を収納するため、携帯無線機内の体積を小さくできる収
納時のアンテナのインピーダンスに、伸張時のアンテナ
のインピーダンスを合わせる必要がある。そのため、伸
張時にアンテナ長を長くすることにより整合回路の共用
を実現している。例えば、PHSなどの1.9GHz帯
の無線機においては、ヘリカルアンテナを3/8波長と
し、収納時の電気的に接続するモノポールアンテナ長を
3/8波長とする。整合回路121にて収納時に50Ω
整合を行った場合、伸張時のアンテナのインピーダンス
は、約40−j70Ωとなる。そのため、伸張時のモノ
ポールアンテナ長を35mm程度長くすることで共用整
合が実現し、整合損失を最小限に抑えることができる。
【0097】上記のように、本実施の形態の特徴は、モ
ノポールアンテナを多段式構造にすることにより、共用
整合を実現でき、さらに伸張時及び収納時の両方におい
て人体近接状態のアンテナ性能を向上することができる
ことである。このように、第9の実施の形態の伸縮アン
テナでは、伸張時及び収納時の両方において人体近接状
態のアンテナ性能を向上することができる。
【0098】(第10の実施の形態)次に、図17を参
照して、本発明の第10の実施の形態における伸縮アン
テナについて説明する。図17は本発明の第10の実施
の形態における携帯無線機に装着する伸縮アンテナの基
本構成を示す図である。図17において、伸縮アンテナ
は、モノポールアンテナ接続部101を備えたモノポー
ルアンテナ部102と、短縮アンテナ接続部103を備
えた短縮アンテナ部104を電気的に接続して形成され
る。無線回路106やそれに接続する整合回路121
は、携帯無線機107内に実装され、伸縮アンテナと接
続する給電部105と接続する。また、収納時、モノポ
ールアンテナ接続部101は、携帯無線機107内に実
装されたダイオード130を備えた高周波スイッチ12
9に接続される。
【0099】次に、図17を参照して、本実施の形態に
おける伸縮アンテナの動作を説明する。まず、図に示す
ように、アンテナを縮めた状態(収納時)では、短縮ア
ンテナ部104は、短縮アンテナ接続部103から給電
部105に接続される。給電部105は、整合回路12
1に接続し、無線回路106に接続して動作する。短縮
アンテナ部104と電気的に接続されたモノポールアン
テナ部102は、携帯無線機107内に収まる。また、
モノポールアンテナ接続部101は、高周波スイッチ1
29を動作させる。高周波スイッチ129は、接続する
ダイオード130を動作させて、それに接続されている
整合回路121の回路定数を変更する。
【0100】ここで、本実施の形態における伸縮アンテ
ナは、短縮アンテナ部104とモノポールアンテナ部1
02が接続されるため、伸張時及び収納時の状態におい
て、インピーダンスはそれぞれ異なる。そのため、整合
回路121を共用した場合、整合損失が増大する。
【0101】例えば、PHSなどの1.9GHz帯の無
線機においては、ヘリカルアンテナを3/8波長とし、
電気的に接続するモノポールアンテナ長を3/8波長と
する。伸張時に整合回路121により整合した場合、収
納時のVSWR(アンテナの電圧定在波比)特性は5.
0となるため、整合損失が2.6dBとなる。そこで、
収納時には、モノポールアンテナの機械的動作により高
周波スイッチ129を動作させて、ダイオード130を
動作させる。ダイオード130がオンすることにより、
伸張時にアンテナ整合した整合回路121は、収納時に
もアンテナ整合が実現するよう整合回路121の定数を
変更する。その結果、VSWR特性は1.5となり、整
合損失を約0.2dBとすることができる。したがっ
て、伸張時及び収納時のそれぞれの状態において、整合
回路121は、整合損失を最小限に抑えることができ
る。
【0102】上記のように、本実施の形態の特徴は、収
納時の機械的動作に伴い、高周波スイッチを動作させ、
整合回路の回路定数を変えることで共用整合を実現でき
ることである。このように、第10の実施の形態の伸縮
アンテナでは、伸張時及び収納時の両方において人体近
接状態のアンテナ性能を向上することができる。
【0103】(第11の実施の形態)次に、図18を参
照して、本発明の第11の実施の形態における伸縮アン
テナについて説明する。図18は本発明の第11の実施
の形態における携帯無線機に装着する伸縮アンテナの基
本構成を示す図である。図18において、伸縮アンテナ
は、モノポールアンテナ接続部101を備えたモノポー
ルアンテナ部102と、短縮アンテナ接続部103を備
えた短縮アンテナ部104を電気的に接続して形成され
る。無線回路106やそれに接続する整合回路121
は、携帯無線機107内に実装され、伸縮アンテナと接
続する給電部105に接続する。また、収納時、モノポ
ールアンテナ接続部101は、携帯無線機107内に実
装された高周波スイッチ129に接続される。携帯無線
機107内に実装されたCPU131は、高周波スイッ
チ129及び信号発生器132から信号を受け取る。
【0104】次に、図18を参照して、本実施の形態に
おける伸縮アンテナの動作を説明する。まず、図に示す
ように、アンテナを縮めた状態(収納時)では、短縮ア
ンテナ部104は、短縮アンテナ接続部103から給電
部105と接続する。給電部105は、整合回路121
と接続し、無線回路106に接続して動作する。短縮ア
ンテナ部104と電気的に接続されたモノポールアンテ
ナ部102は、携帯無線機107内に収まる。また、モ
ノポールアンテナ接続部101は、収納時の機械的動作
により、高周波スイッチ129を動作させる。高周波ス
イッチ129は、CPU131に信号を送信する。CP
U131は、信号を整合回路121に送信して回路定数
を変更する。
【0105】ここで、本実施の形態における伸縮アンテ
ナは、短縮アンテナ部104とモノポールアンテナ部1
02が接続されるため、整合回路121を共用した場
合、整合損失が増大する。そこで、収納時は、モノポー
ルアンテナの機械的動作に伴い、高周波スイッチ129
を動作させて、CPU131に接続状況を知らせる信号
を送信する。CPU131は、制御信号(例えば電圧な
ど)により、収納時にアンテナ整合が実現するように整
合回路121の定数を変える。したがって、伸張時及び
収納時のそれぞれの状態において、整合回路121は、
整合損失を最小限に抑えることができる。
【0106】また、図2のように人体に近接させた状態
のときは、一般に伸縮アンテナのインピーダンスが伸張
時、収納時共に50Ω整合からずれ、VSWR特性は
2.5となるため、整合損失が約1.0dBとなる。そ
のため、電話をかけるときの発信信号や、電話がかかっ
てきて着信ボタンを押したときの着信信号を発生する信
号発生器132から信号をCPU131に送信する。C
PU131は、人体近接状態の伸張時及び収納時にそれ
ぞれ最適な整合回路121となるように、制御信号(例
えば電圧など)を送信して回路定数を変える。その結
果、VSWR特性は1.5となり、整合損失を約0.2
dBとすることができる。したがって、整合損失を最小
限に抑えることができ、人体近接状態のアンテナ性能を
向上することができる。
【0107】上記のように、本実施の形態の特徴の一つ
は、収納時の機械的動作に伴い、高周波スイッチを動作
させ、制御信号により整合回路の回路定数を変えること
で共用整合を実現できることである。
【0108】上記のように、本実施の形態の他の特徴
は、着信、発信信号により、整合回路の回路定数を変え
ることにより人体近接状態の最適な整合回路を実現でき
ることである。このように、第11の実施の形態の伸縮
アンテナでは、伸張時及び収納時の両方において人体近
接状態のアンテナ性能を向上することができる。
【0109】(第12の実施の形態)次に、図19を参
照して、本発明の第12の実施の形態における伸縮アン
テナについて説明する。図19は本発明の第12の実施
の形態における携帯無線機に装着する伸縮アンテナの基
本構成を示す図である。図19において、モノポールア
ンテナ部102は、モノポールアンテナ接続部101
と、モノポールアンテナ結合部112を備えている。さ
らに、モノポールアンテナ結合部112は、絶縁部11
1を介して、短縮アンテナ接続部113を備えた短縮ア
ンテナ部104に接続する。無線回路106やそれに接
続する整合回路121は、携帯無線機107内に実装さ
れ、伸縮アンテナと接続する給電部105に接続する。
携帯無線機107内には、モノポールアンテナ部102
を機械的に誘導する筒状絶縁体133に、導電性パター
ン134を配置している。
【0110】次に、図19を参照して、本実施の形態に
おける伸縮アンテナの動作を説明する。まず、図に示す
ように、アンテナを縮めた状態(収納時)では、短縮ア
ンテナ接続部113は、導電性パターン134と空間的
に例えば2mm程度離れて設置され、高周波的に容量結
合される。短縮アンテナ接続部113は給電部105と
接続する。給電部105は整合回路121と接続し、無
線回路106に接続して動作する。また、モノポールア
ンテナ結合部112は、導電性パターン134と空間的
に例えば2mm程度離れて設置され、高周波的に容量結
合する。したがって、短縮アンテナ部104とモノポー
ルアンテナ部102は、導電性パターン134を介して
容量結合される。アンテナの特性としては、第1の実施
の形態に記載された収納時の特性とほぼ同等となり、人
体108(図2)の近接効果によるアンテナ性能の劣化
を抑えることができる。また、従来の伸縮アンテナの構
造を変えることなく、収納時のみの人体近接状態のアン
テナ性能を向上する。
【0111】例えば、PHSなどの1.9GHz帯の無
線機においては、モノポールアンテナ部の長さを3/8
波長とし、ヘリカルアンテナを3/8波長とする。導電
性パターンは、長さを10mm程度にし、誘導筒全体に
配置する。モノポールアンテナ結合部と短縮アンテナ接
続部は、導電性パターンと2mm程度離れている。人体
近接時で特にアンテナが耳に接触した場合は、パターン
平均化利得で従来の切り離しアンテナと比較して約2.
9dB利得が改善する。したがって、人体の近接効果に
よるアンテナ性能の劣化を抑えることができる。
【0112】また、既存するモノポールアンテナを機械
的に誘導する筒状絶縁体133に導電性パターン134
を設けるため、筐体内に励振素子を必要とせず、機器を
小型化することができ構造が簡単となる。
【0113】上記のように、本実施の形態の特徴は、筒
状絶縁体に導電性パターンを配置することにより、アン
テナ収納時にモノポールアンテナ部と短縮アンテナ部を
容量結合させ人体近接状態のアンテナ性能を向上するこ
とができることである。このように、第12の実施の形
態の伸縮アンテナでは、収納時において人体近接状態の
アンテナ性能を向上することができる。
【0114】(第13の実施の形態)次に、図20を参
照して、本発明の第13の実施の形態における伸縮アン
テナについて説明する。図20は本発明の第13の実施
の形態における携帯無線機に装着する伸縮アンテナの基
本構成を示す図である。図20において、モノポールア
ンテナ部102は、モノポールアンテナ接続部101を
備えている。さらに、モノポールアンテナ部102は、
絶縁部111を介して、端子付き短縮アンテナ接続部1
36を備えた短縮アンテナ部104に接続する。無線回
路106やそれに接続する整合回路121は携帯無線機
107内に実装され、伸縮アンテナに接続する給電部1
05と接続する。携帯無線機107内には、モノポール
アンテナ部102を機械的に誘導する筒状絶縁体133
に、接続端子付き導電性パターン135を配置する。
【0115】次に、図20を参照して、本実施の形態に
おける伸縮アンテナの動作を説明する。まず、図に示す
ように、アンテナを縮めた状態(収納時)では、短縮ア
ンテナ接続部136は、導電性パターン135と電気的
に接続する。短縮アンテナ接続部136は給電部105
に接続する。給電部105は整合回路121と接続し、
無線回路106に接続して動作する。自由空間のアンテ
ナの特性としては、第1の実施の形態に記載された収納
時の特性とほぼ同等となる。また、図2の通話時の状態
で特に耳に接触した場合は、短縮アンテナ部104のア
ンテナ性能が低下し、電気的に接続された導電性パター
ン135がサブアンテナとして動作する。したがって、
人体の近接効果によるアンテナ性能の劣化を抑えること
ができる。また、従来の伸縮アンテナの構造を変えるこ
となく、収納時のみの人体近接状態のアンテナ性能を向
上している。
【0116】例えば、PHSなどの1.9GHz帯の無
線機においては、ヘリカルアンテナを3/8波長とし、
電気的に接続する長さ10mm程度の導線パターンを誘
導筒全体に配置する。人体近接時において、特にアンテ
ナが耳に接触した場合は、パターン平均化利得で従来の
切り離しアンテナと比較して約2.5dB利得が改善さ
れる。したがって、人体の近接効果によるアンテナ性能
の劣化を抑えることができる。
【0117】上記のように、本実施の形態の特徴は、筒
状絶縁体に、導電性パターンを配置し、アンテナ収納時
に、短縮アンテナ接続部と電気的に接続させることによ
り、人体近接状態のアンテナ性能を向上させることがで
きることである。このように、第13の実施の形態の伸
縮アンテナでは、収納時において人体近接状態のアンテ
ナ性能を向上することができる。
【0118】(第14の実施の形態)次に、図21を参
照して、本発明の第14の実施の形態における伸縮アン
テナについて説明する。図21は本発明の第14の実施
の形態における携帯無線機に装着する伸縮アンテナの基
本構成を示す図である。図21において、モノポールア
ンテナ部102は、モノポールアンテナ接続部101を
備えている。さらに、モノポールアンテナ部102は絶
縁部111を介して、容量結合端子付き短縮アンテナ接
続部138を備えた短縮アンテナ部104と接続する。
無線回路106やそれに接続する整合回路121は携帯
無線機107内に実装され、伸縮アンテナと接続する給
電部105に接続する。携帯無線機107内には、モノ
ポールアンテナ部102を機械的に誘導する筒状絶縁体
133に、容量結合端子付き導電性パターン137を配
置している。
【0119】次に、図21を参照して、本実施の形態に
おける伸縮アンテナの動作を説明する。まず、図に示す
ように、アンテナを縮めた状態(収納時)では、短縮ア
ンテナ接続部138は、導電性パターン137と空間的
に例えば2mm程度離れて設置され、高周波的に容量結
合する。短縮アンテナ接続部138は、給電部105と
接続する。給電部105は整合回路121と接続し、無
線回路106に接続して動作する。自由空間アンテナの
特性としては、第1の実施の形態に記載された収納時の
特性とほぼ同等となる。また、図2の通話時の状態で特
に耳に接触した場合は、第13の実施の形態に記載され
た収納時の特性とほぼ同等となり、人体の近接効果によ
るアンテナ性能の劣化を抑えることができる。また、従
来の伸縮アンテナの構造を変えることなく、収納時のみ
の人体近接状態のアンテナ性能を向上する。
【0120】例えば、PHSなどの1.9GHz帯の無
線機においては、ヘリカルアンテナを3/8波長とし、
それと容量結合する長さ45mm、幅3mm程度の導電
性パターンを誘導筒に配置する。ヘリカルアンテナ接続
部は、導電性パターンと2mm程度離れている。人体近
接時で特にアンテナが耳に接触した場合は、パターン平
均化利得で従来の切り離しアンテナと比較して約2.0
dB利得が改善される。したがって、人体の近接効果に
よるアンテナ性能の劣化を抑えることができる。
【0121】上記のように、本実施の形態の特徴は、筒
状絶縁体に、導電性パターンを配置し、アンテナ収納時
に、短縮アンテナ接続部と容量結合に接続させることに
より、人体近接状態のアンテナ性能を向上することがで
きることである。このように、第14の実施の形態の伸
縮アンテナでは、収納時において人体近接状態のアンテ
ナ性能を向上することができる。
【0122】(第15の実施の形態)次に、図22を参
照して、本発明の第15の実施の形態における伸縮アン
テナについて説明する。図22は本発明の第15の実施
の形態における携帯無線機に装着する伸縮アンテナの基
本構成を示す図である。図22において、モノポールア
ンテナ部102は、モノポールアンテナ接続部101を
備えている。さらに、モノポールアンテナ部102は、
絶縁部111を介して短縮アンテナ接続部103を備え
た短縮アンテナ部104に接続する。無線回路106や
それに接続する整合回路121は携帯無線機107内に
実装され、伸縮アンテナと接続する給電部105に接続
する。携帯無線機107内には、モノポールアンテナ部
102を機械的に誘導する筒状絶縁体133に対して無
給電素子139を配置している。携帯無線機107内に
実装されている高周波スイッチ140は、給電部105
と無給電素子139を接続もしくは切断する。携帯無線
機107内に実装されたCPU131は、信号発生器1
32から信号を受けて高周波スイッチ140へ信号を送
る。
【0123】アンテナを縮めた状態(収納時)での通話
時に、CPU131は信号発生器132から着信、発信
信号を受け、高周波スイッチ140に制御信号を送信す
る。高周波スイッチ140は、スイッチをオンさせて、
無給電素子139と給電部105とを電気的に接続させ
る。したがって、短縮アンテナ部104と無給電素子1
39が電気的に接続される。また、短縮アンテナ接続部
103は、給電部105と接続し、無線回路106に接
続する整合回路121に接続して動作する。図2の通話
時の状態で特に耳に接触した場合、短縮アンテナ部10
4のアンテナ性能が低下し、無給電素子139がサブア
ンテナとして動作する。そのため、サブアンテナからの
放射により、携帯無線機総合のアンテナ性能の劣化を防
ぐことができる。
【0124】例えば、通話時の場合、PHSなどの1.
9GHz帯の無線機においては、ヘリカルアンテナを3
/8波長とし、スイッチにより給電部と電気的に接続す
る長さ10mm程度の無給電素子を配置する。また、給
電部と無給電素子を電気的に接続することによりVSW
R特性は2.5となるため、整合損失が約1.0dBと
なる。しかし、人体近接時で特にアンテナが耳に接触し
た場合は、パターン平均化利得で従来の切り離しアンテ
ナと比較して、整合損失を無視すると、約3.5dB利
得が改善される。したがって、整合損失を含めてもアン
テナ性能が約2.5dB利得が改善されることになる。
よって、整合損失以上にサブアンテナの効果が大きいた
めに、人体の近接効果によるアンテナ性能の劣化を抑え
ることができる。
【0125】また、通話時以外の待ち受け状態の時は、
CPU131からの制御信号で高周波スイッチ140を
オフさせる。そのため、無給電素子139と、短縮アン
テナ接続部103が切断されて動作する。その時のVS
WR特性は1.5となり、整合損失を約0.2dBとす
ることができる。したがって、自由空間のアンテナ性能
において、整合損失を最小限に抑えることができる。
【0126】上記のように、本実施の形態の特徴は、通
話時のみ給電部と無給電素子を電気的に接続することに
より、人体近接状態のアンテナ性能を向上することがで
きることである。このように、第15の実施の形態の伸
縮アンテナでは、伸張時及び収納時の両方において人体
近接状態のアンテナ性能を向上することができる。
【0127】尚、本発明の上記各実施の形態における伸
縮アンテナを備えた携帯無線機は、伸張時及び収納時の
両方において人体近接状態のアンテナ性能を向上するこ
とができ、さらに、その携帯無線機を用いた無線システ
ムは、その上通話エリアを拡大することができる。
【0128】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成され、特に
収納時に短縮アンテナ部とモノポールアンテナ部とを高
周波的に容量結合するようにしたことにより、収納時に
おいて人体近接状態のアンテナ性能を向上することがで
き、構造が簡単であり、生産性が高く、コストが安く、
且つ強度を強くできる伸縮アンテナを提供することがで
きる。
【0129】本発明は、上記のように構成され、特に伸
張時には短縮アンテナ部とモノポールアンテナ部とを高
周波的に容量結合し、収納時には短縮アンテナ部とモノ
ポールアンテナ部を電気的に接続するようにしたことに
より、伸張時及び収納時の両方において人体近接状態の
アンテナ性能を向上することができる。
【0130】本発明は、上記のように構成され、特に収
納時にモノポールアンテナ部にリアクタンス素子を接続
するようにしたことにより、伸張時と収納時における整
合回路の共用整合を実現することができ、伸張時及び収
納時の両方において人体近接状態のアンテナ性能を向上
することができる。
【0131】本発明は、上記のように構成され、特に収
納時に整合回路の回路定数を変化する手段として整合回
路にその回路定数を変化する手段としてダイオードを接
続して整合回路の整合損失を最小限に抑えるようにした
ことにより、伸張時及び収納時の両方において人体近接
状態のアンテナ性能を向上することができる。
【0132】本発明は、上記のように構成され、特に着
信、発信信号により整合回路の回路定数を変化させるよ
うにしたことにより、伸張時及び収納時の両方において
携帯無線機が待ち受け又は通話のいずれの状態において
も、人体近接状態において最適な整合回路を実現するこ
とができる。
【0133】本発明は、上記のように構成され、特に収
納時において筒状絶縁体の導電性パターンと短縮アンテ
ナ接合部と容量結合するようにしたことにより、人体近
接状態のアンテナ性能を向上することができる
【0134】本発明は、上記のように構成され、特に通
話時においてのみ給電部と無給電素子とを電気的に接続
ようにしたことにより、伸張時及び収納時の両方におい
て人体近接状態のアンテナ性能を向上することができ
る。
【0135】本発明は、上記のように構成され、特に本
発明における伸縮アンテナを備えた携帯無線機を用いた
無線システムは、通話エリア内では良好に通信すること
ができ、さらに通話エリアを拡大した無線通信を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における携帯無線機
に装着する伸縮アンテナの基本構成を示す図、
【図2】図1に示す伸縮アンテナを装着した携帯機無線
機を人体に近接させた状態、すなわち通話時の状態を示
す図、
【図3】本発明の第2の実施の形態における携帯無線機
に装着する伸縮アンテナの基本構成を示す図、
【図4】本発明の第3の実施の形態における携帯無線機
に装着する伸縮アンテナの基本構成を示す図、
【図5】本発明の第4の実施の形態における携帯無線機
に装着する伸縮アンテナのアンテナを伸ばした状態(伸
張時)の基本構成を示す図、
【図6】本発明の第4の実施の形態における携帯無線機
に装着する伸縮アンテナのアンテナを縮めた状態(収納
時)の基本構成を示す図、
【図7】本発明の第5の実施の形態における携帯無線機
に装着する伸縮アンテナの短縮アンテナ部の基本構成を
示す図であり、Z方向から見た平面図、
【図8】本発明の第5の実施の形態における携帯無線機
に装着する伸縮アンテナの短縮アンテナ部の基本構成を
示す図であり、X方向から見た正面図、
【図9】本発明の第5の実施の形態における伸縮アンテ
ナを装着した携帯無線機を金属板上に近接させた時の基
本構成を示す図、
【図10】本発明の第6の実施の形態における携帯無線
機に装着する伸縮アンテナの基本構成を示す図、
【図11】本発明の第7の実施の形態における携帯無線
機に装着する伸縮アンテナのアンテナを伸ばした状態
(伸張時)の基本構成を示す図、
【図12】本発明の第7の実施の形態における携帯無線
機に装着する伸縮アンテナのアンテナを縮めた状態(収
納時)の基本構成を示す図、
【図13】本発明の第8の実施の形態における携帯無線
機に装着する伸縮アンテナのアンテナを伸ばした状態
(伸張時)の基本構成を示す図、
【図14】本発明の第8の実施の形態における携帯無線
機に装着する伸縮アンテナのアンテナを縮めた状態(収
納時)の基本構成を示す図、
【図15】本発明の第9の実施の形態における携帯無線
機に装着する伸縮アンテナのアンテナを伸ばした状態
(伸張時)の基本構成を示す図、
【図16】本発明の第9の実施の形態における携帯無線
機に装着する伸縮アンテナのアンテナを縮めた状態(収
納時)の基本構成を示す図、
【図17】本発明の第10の実施の形態における携帯無
線機に装着する伸縮アンテナの基本構成を示す図、
【図18】本発明の第11の実施の形態における携帯無
線機に装着する伸縮アンテナの基本構成を示す図、
【図19】本発明の第12の実施の形態における携帯無
線機に装着する伸縮アンテナの基本構成を示す図、
【図20】本発明の第13の実施の形態における携帯無
線機に装着する伸縮アンテナの基本構成を示す図、
【図21】本発明の第14の実施の形態における携帯無
線機に装着する伸縮アンテナの基本構成を示す図、
【図22】本発明の第15の実施の形態における携帯無
線機に装着する伸縮アンテナの基本構成を示す図、
【図23】従来例における携帯無線機に装着する伸縮ア
ンテナの基本構成を示す図。
【符号の説明】
101 モノポールアンテナ接続部 102 モノポールアンテナ部 103 短縮アンテナ接続部 104 短縮アンテナ部 105 給電部 106 無線回路 107 携帯無線機 108 人体 109 モノポールアンテナ接続部 110 モノポールアンテナ接続部 111 絶縁部 112 モノポールアンテナ結合部 113 短縮アンテナ結合部 114 モノポールアンテナ結合部 115 短縮アンテナ結合部 116 トップロードアンテナ部 117 机 118 回路基盤 119 インダクタンス素子 120 接触端子 121 整合回路 122、123 給電部 124、125 整合回路 126 モノポールアンテナ部 127 モノポールアンテナ部 128 ストッパ 129 高周波スイッチ 130 ダイオード 131 CPU 132 着信、受信信号 133 筒状絶縁体 134 導電性パターン 135 導電性パターン 136 短縮アンテナ接続部 137 導電性パターン 138 短縮アンテナ接続部 139 無給電素子 140 高周波スイッチ 201 固定ヘリカルアンテナ 202 給電部 203 無給電素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長野 健也 石川県金沢市彦三町二丁目1番45号 株式 会社松下通信金沢研究所内 (72)発明者 竹内 昭孝 石川県金沢市彦三町二丁目1番45号 株式 会社松下通信金沢研究所内 (72)発明者 春木 宏志 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 青木 恒太 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5J046 AA02 AA04 AA10 AA19 AB06 AB12 DA03 5J047 AA02 AA04 AA10 AA19 AB06 AB12 FA09 FD01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】携帯無線機に装着する伸縮アンテナであっ
    て、モノポールアンテナ部とその先端に配置された短縮
    アンテナ部とを備え、収納時に前記短縮アンテナ部とモ
    ノポールアンテナ部とを高周波的に容量結合する手段を
    備えたことを特徴とする伸縮アンテナ。
  2. 【請求項2】携帯無線機に装着する伸縮アンテナであっ
    て、モノポールアンテナ部とその先端に配置された短縮
    アンテナ部とを備え、伸張時に前記短縮アンテナ部とモ
    ノポールアンテナ部とを高周波的に容量結合する手段
    と、収納時に前記短縮アンテナ部とモノポールアンテナ
    部を電気的に接続する手段とを備えたことを特徴とする
    伸縮アンテナ。
  3. 【請求項3】携帯無線機の回路基板上に実装されたリア
    クタンス素子と、前記リアクタンス素子と前記モノポー
    ルアンテナ部とを電気的に接触させる接触部とを備え、
    収納時に前記リアクタンス素子を前記モノポールアンテ
    ナ部に接続して伸張時及び収納時のアンテナ整合を同一
    整合回路で共用整合するようにしたことを特徴とする請
    求項2記載の伸縮アンテナ。
  4. 【請求項4】伸張時及び収納時の状態を検出する手段
    と、前記状態検出の結果によって整合回路の回路定数を
    変化する手段とを備えたことを特徴とする請求項3記載
    の伸縮アンテナ。
  5. 【請求項5】携帯無線機が待ち受け又は通話の何れの状
    態であるかを検出する手段と、前記状態検出の結果によ
    って整合回路の回路定数を変化する手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項3または4記載の伸縮アンテナ。
  6. 【請求項6】収納時にモノポールアンテナ部を機械的に
    誘導する筒状の絶縁体と、前記筒状の絶縁体の表面に配
    置した導電性パターンとを備え、前記導電性パターンに
    より前記短縮アンテナ部とモノポールアンテナ部とを高
    周波的に容量結合するようにしたことを特徴とする請求
    項1、2、3、4または5記載の伸縮アンテナ。
  7. 【請求項7】携帯無線機に装着する伸縮アンテナであっ
    て、無給電素子と、携帯無線機が待ち受け又は通話の何
    れの状態であるかを検出する手段と、通話状態において
    前記アンテナ素子と無給電素子とを接続する切換手段と
    を備え、通話時において無給電素子がサブアンテナとし
    て動作するようにしたことを特徴とする伸縮アンテナ。
  8. 【請求項8】請求項1、2、3、4、5、6または7に
    記載の伸縮アンテナを備えた携帯無線機。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の携帯無線機を用いて構成
    した無線システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000353975A (ja) * 1999-06-10 2000-12-19 Nec Saitama Ltd 携帯無線機及びその終端整合切替方法
JP2008042692A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Sanyo Electric Co Ltd 通信端末装置

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