JP2000340136A - カラー陰極線管装置 - Google Patents

カラー陰極線管装置

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JP2000340136A
JP2000340136A JP11148035A JP14803599A JP2000340136A JP 2000340136 A JP2000340136 A JP 2000340136A JP 11148035 A JP11148035 A JP 11148035A JP 14803599 A JP14803599 A JP 14803599A JP 2000340136 A JP2000340136 A JP 2000340136A
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JP
Japan
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deflection
magnetic field
current
coils
axis
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JP11148035A
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English (en)
Inventor
Masahiro Yokota
昌広 横田
Yuichi Sano
雄一 佐野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンバーゼンス補正手段を設け、水平偏向磁
界を斉一磁界に近づけたときに生ずる画面のピンクッシ
ョン歪を効果的に補正するカラー陰極線管装置を構成す
ることを目的とする。 【解決手段】 カラー陰極線管装置において、第1軸方
向に偏向する偏向磁界を斉一磁界に近づけるコンバーゼ
ンス補正手段を、電子銃の陰極から偏向ヨーク10の中心
までの間に配置されたコンバーゼンス補正コイル30a,30
b 、このコンバーゼンス補正コイルに第1軸方向の偏向
に同期したパラボラ状電流を供給する電流供給回路31
と、そのパラボラ状電流を第2軸方向の偏向に同期して
変動する変調電流に変調する電流変調回路32とで構成し
て、蛍光体スクリーンの第2軸方向のピンクッション歪
を補正する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、TV用ブラウン
管やモニター用ブラウン管などのカラー陰極線管装置に
係り、特に高品位TVや高解像度モニターなどにおい
て、画面の平坦性や奥行きの短縮などをおこなうときに
問題となるフォーカスの劣化を解消したカラー陰極線管
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカラー陰極線管装置は、表示部が
矩形状のパネル、このパネルに連接された漏斗状のファ
ンネルおよびこのファンネルの径小端に連接された円筒
状のネックからなる真空外囲器を有する。そのパネルの
内面には、青、緑、赤に発光するドット状またはストラ
イプ状の3色蛍光体層を有する蛍光体スクリーンが設け
られている。またこの蛍光体スクリーンから離間かつ対
向して、その対向面に多数の色選別用電子ビーム通過孔
が形成されたシャドウマスクが配置されている。また、
ネック内には、3本の電子ビーム(3電子ビーム)を放
出する電子銃が配設されている。さらに、ネックからフ
ァンネルの径小部の外側にかけて偏向ヨークが装着され
ている。そして、上記電子銃から放出された3電子ビー
ムを偏向ヨークの発生する水平、垂直偏向磁界により偏
向し、シャドウマスクを介して蛍光体スクリーンを高周
波で水平走査するとともに低周波で垂直走査することに
よりカラー画像を表示する構造に形成されている。
【0003】このようなカラー陰極線管装置は、現在、
電子銃を同一水平面上を通るセンタービームおよび一対
のサイドビームからなる一列配置の3電子ビームを放出
するインライン型とし、偏向ヨークの発生する水平偏向
磁界をピンクッション形、垂直偏向磁界をバレル形とし
て、これら非斉一な水平、垂直偏向磁界により、格別の
補正手段を要することなく画面全面にわたりコンバーゼ
ンス特性を満足させるコンバーゼンス補正電流を一切不
要としたインライン・セルフコンバーゼンス型カラー陰
極線管装置が主流となっている。
【0004】すなわち、ネックの外側にPCM( ピュリ
ティ・コンバーゼンスマグネット)を配置し、図9に示
すように、このPCM1を調整して蛍光体スクリーン2
の中心で3電子ビーム3B ,3G ,3R を一致させる
と、蛍光体スクリーン2の周辺では3電子ビーム3B ,
3G ,3R の行路長が長くなるため、破線で示したよう
に一対のサイドビーム3B ,3R がオーバーコンバーゼ
ンスとなる。なお、4Hは、水平偏向磁界を発生する偏
向ヨークの水平偏向コイルを示している。
【0005】上記一対のサイドビーム3B ,3R がオー
バーコンバーゼンスを補正するため、図10(a)に示
すように、上下一対の水平偏向コイル4Ha,4Hbの発生
する水平偏向磁界5H をピンクッション形にすると、電
子銃から蛍光体スクリーンに向かって右側に偏向すると
き、3電子ビーム3B ,3G ,3R が水平偏向磁界5H
から受ける力FHB,FHG,FHRは、 FHB>FHG>FHR の関係となり、相対的に一対のサイドビーム3B ,3R
をセンタービーム3G から水平方向(H軸方向)に遠ざ
ける方向に変位させ、アンダーコンバーゼンス方向に作
用する。同様に、図10(b)に示すように、左右一対
の垂直偏向コイル4Va,4Vbの発生する垂直偏向磁界5
V をバレル形にすると、この垂直偏向磁界5V から一対
のサイドビーム3B ,3R の受ける力FVB,FVRに互い
に水平方向に遠ざける方向に変位させる成分が生じ、ア
ンダーコンバーゼンス方向に作用する。そこで、これら
水平、垂直偏向磁界5H ,5V の非斉一の度合いを調整
することで、図9に実線で示したように3電子ビーム3
B ,3G ,3R を画面周辺で一致させている。
【0006】しかし、このインライン・セルフコンバー
ゼンス型カラー陰極線管装置では、非斉一な偏向磁界5
H ,5V により電子ビーム3B ,3G ,3R に歪が生
じ、特に画面周辺部でビームスポットが横長につぶれ、
このビームスポットの横つぶれが解像度の劣化やモアレ
発生の原因となっている。
【0007】つまり、水平、垂直偏向磁界5H ,5V を
上記のように非斉一磁界にすると、図11に矢印6a ,
6b で示す力が3電子ビーム3(3B ,3G ,3R )に
作用し、各電子ビーム3は、水平方向に発散、垂直方向
(V軸方向)に集束するレンズ作用を受ける。
【0008】図12に上記3電子ビームに対する電子銃
および偏向磁界により形成されるレンズの作用を示す。
管軸(Z軸)より上側に電子ビームに対する垂直方向
(V軸方向)の作用、下側に水平方向(H軸方向)の作
用を示した。破線は蛍光体スクリーン2の中心、実線は
周辺に向かう電子ビーム3の軌道である。DLは上記偏
向磁界により形成されるレンズ、MLは電子銃の電極間
に形成される電子ビーム3を集束する主レンズ、QL
は、ダイナミックに変動する電圧を利用して上記主レン
ズの近傍の電極間に形成され、蛍光体スクリーン2の各
点でのフォーカス条件を最適にする補助レンズである。
この補助レンズQLは、主として電子ビーム3の行路長
差による像面湾曲収差とレンズDLによる非点収差を補
償する作用をもつが、図面では簡単にするため、行路長
差を省略し、蛍光体スクリーン2の周辺でレンズDLの
作用を補償する作用をもつ非点収差レンズして示してあ
る。
【0009】このようなレンズ系において、電子ビーム
3が蛍光体スクリーン2の中央に向かうときは、レンズ
DLと補助レンズQLは形成されないので、水平、垂直
方向のレンズ倍率が等しく、線7上に丸い物点が形成さ
れ、蛍光体スクリーン2上に丸い像点を結ぶ。しかし、
蛍光体スクリーン2の周辺に向かう電子ビーム3に対し
ては、主レンズMLから蛍光体スクリーン2方向に大き
く離れた位置にあるレンズDLにより、垂直方向に集
束、水平方向に発散作用を受け、さらに主レンズMLの
近傍に形成される補助レンズQLによりレンズDLによ
る非点収差を補償する。そのため、これらレンズDL、
QL、MLを組合わせた組合わせレンズの倍率は、主レ
ンズMLのみの倍率に対して、垂直方向には縮小して蛍
光体スクリーン2上のビームスポットの垂直方向径を小
さくし、水平方向には増大して蛍光体スクリーン2上の
ビームスポットの水平方向径を大きくする。その結果、
線7上の丸い物点に対して蛍光体スクリーン2上に水平
方向につぶれた像点を結ぶ。
【0010】これとは別にビームスポットの歪を引起こ
す原因として、電子ビームの蛍光体スクリーンへの入射
角がある。これは、蛍光体スクリーンの中心では電子ビ
ームが垂直に入射するので、ビームスポットの歪はない
が、周辺では入射角が浅くなるため、ビームスポットが
放射方向に伸びた形状に歪む。このビームスポットの歪
は、蛍光体スクリーンの上下端では、非斉一な偏向磁界
がビームスポットに及ぼす作用と入射角による影響が互
いに相反する方向となるため、緩和されるが、左右端で
は、両者が互いに強め合う方向にあるため、増長され
る。したがって、インライン・セルフコンバーゼンス型
カラー陰極線管装置では、図13に示すように、画面周
辺、特に画面の左右端でビームスポット8B ,8G ,8
R が歪む。
【0011】このビームスポット8B ,8G ,8R の歪
は、画面を平坦化または広角度偏向化した場合に助長さ
れる。そのため、画面の平坦度が重視されるようになっ
た最近のカラー陰極線管装置では、このビームスポット
8B ,8G ,8R の歪の解決が重要となっている。
【0012】上記ビームスポット8B ,8G ,8R の歪
を解決する手段として、本発明者らは、先に水平偏向磁
界の分布を斉一とする方向に修正し、これにともなっ
て、蛍光体スクリーンの左右端で生ずるオーバーコンバ
ーゼンスを新たに付加したコンバーゼンス補正手段によ
り補正する技術を提案した。
【0013】このコンバーゼンス補正手段の代表的な構
成を図14に示す。このコンバーゼンス補正手段は、偏
向ヨーク10のネック側に配置されたコマフリーコイル
11の上下一対のコ字状磁芯12a ,12b に4極磁界
を発生する一対のコンバーゼンス補正コイル13a ,1
3b を巻付け、これらコンバーゼンス補正コイル13a
,13b に水平偏向周期で変動するパラボラ状電流を
供給して、蛍光体スクリーンの左右端でアンダーコンバ
ーゼンス補正をおこなうものとなっている。
【0014】図15に電子ビームに対する電子銃および
上記コンバーゼンス補正手段により形成されるレンズの
作用を示す。図12と同様に管軸より上側に電子ビーム
に対する垂直方向の作用、下側に水平方向の作用を示し
た。この場合は、水平偏向磁界を斉一としたため、図1
2に示した偏向磁界により形成されるレンズDLがなく
なり、代わりにコンバーゼンス補正手段によりレンズC
Lが形成される。このレンズCLは、コンバーゼンス補
正手段の構造によるが、電子銃の部分で作用するという
点を除けば、レンズDLと同様の非点収差を発生するよ
うに作用する。しかし、このレンズCLを形成するコン
バーゼンス補正手段は、電子銃の陰極から偏向ヨークの
中心までの間、理想的には補助レンズQLの近くに配置
され、図12に示したレンズDLに比べて補助レンズQ
Lに接近している。そのため、レンズML,QL,CL
を組合わせた組合わせレンズの倍率がほとんど変化せ
ず、結果として、ビームスポットの水平方向のつぶれを
改善し、解像度などを向上させることができる。
【0015】しかし、水平偏向磁界の分布を斉一とする
方向にしたため、蛍光体スクリーンの対角端に向かう電
子ビームに対して垂直偏向を妨げる方向に作用するピン
クッション形水平偏向磁界の垂直方向成分が減少し、結
果的に図16に示すように、画面15の上下がピンクッ
ション形に歪む。
【0016】この画面上下のピンクッション形歪は、図
14に示した偏向ヨーク10の蛍光体スクリーン側の上
下に配置されたNSマグネット16a ,16b を強化す
るとともに、バレル形垂直偏向磁界の非斉一の度合を強
めることにより、蛍光体スクリーンの垂直端におけるサ
イドビームのコンバーゼンスを維持したまま補正するこ
とができる。
【0017】しかし、このような方法による歪の補正
は、NSマグネット16a ,16b の歪補正作用が画面
の上下端に対して上下の中間部で極端に弱まるため、図
17に示すように、画面15の上下中間部でピンクッシ
ョン形歪あるいはサイドビームのミスコンバーゼンスが
残る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにカラー陰
極線管装置は、現在、電子銃を同一水平面上を通るセン
タービームおよび一対のサイドビームからなる一列配置
の3電子ビームを放出するインライン型とし、偏向ヨー
クの発生する水平偏向磁界をピンクッション形、垂直偏
向磁界をバレル形として、これら非斉一な水平、垂直偏
向磁界により一列配置の3電子ビームを偏向するインラ
イン・セルフコンバーゼンス型カラー陰極線管装置が主
流となっている。しかし、このインライン・セルフコン
バーゼンス型カラー陰極線管装置については、非斉一な
偏向磁界によるビームスポットの歪が生じ、特に画面の
左右端で解像度の劣化がおこるという問題がある。
【0019】さらに、このビームスポットの歪は、画面
を平坦化または広角度偏向化する場合、より非斉一の度
合いを強めた偏向磁界が必要となり、かつ画面周辺への
電子ビームの入射角がより浅くなるため、結果として、
画面左右端のビームスポットの歪がより増長される。
【0020】このビームスポットの歪を解決する手段と
して、水平偏向磁界の分布を斉一とする方向に修正し、
これにともなって、蛍光体スクリーンの左右端で生ずる
オーバーコンバーゼンスをコンバーゼンス補正手段によ
り補正する技術が提案されている。
【0021】しかし、水平偏向磁界の分布を斉一とする
方向にすると、画面の上下がピンクッション形に歪む。
このピンクッション形歪は、偏向ヨークの蛍光体スクリ
ーン側の上下に配置されたNSマグネットの強化やバレ
ル形垂直偏向磁界の非斉一の度合を強めることにより補
正できるが、このような方法により補正すると、画面の
上下中間部でピンクッション形歪あるいはサイドビーム
のミスコンバーゼンスが残るという問題がある。
【0022】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、良好なビームスポットを得るため
にコンバーゼンス補正手段を設け、水平偏向磁界を斉一
磁界に近づけたときに生ずる画面のピンクッション歪を
効果的に補正するカラー陰極線管装置を構成することを
目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】管軸と交差しかつ互いに
直交する第1軸と第2軸をもち内面に蛍光体スクリーン
が設けられた矩形状のパネル、このパネルに連設された
漏斗状のファンネルおよびこのファンネルの径小部端に
連設されたネックからなり、パネルの中心に対する対角
端のネック側への落差から円近似したパネルの曲率半径
が蛍光体スクリーンの対角有効径の2倍以上の平坦度を
有する真空外囲器と、ネック内に設けられ、第1軸方向
を配列軸とするセンタービームおよび一対のサイドビー
ムからなる一列配置の3電子ビームを放出する陰極およ
び複数個の電極からなる電子銃と、ネックからファンネ
ルの径小部の外側にかけて装着され、3電子ビームを第
1軸方向に偏向する偏向磁界および第2軸方向に偏向す
る偏向磁界を発生する偏向ヨークとを備えるカラー陰極
線管装置において、蛍光体スクリーンの中心に対して第
1軸方向の周辺で一対のサイドビームをセンタービーム
から遠ざける方向に変位させることにより第1軸方向に
偏向する偏向磁界を斉一磁界に近づけるコンバーゼンス
補正手段を設け、このコンバーゼンス補正手段が電子銃
の陰極から偏向ヨークの中心までの間に配置されたコン
バーゼンス補正コイルと、このコンバーゼンス補正コイ
ルに第1軸方向の偏向に同期したパラボラ状電流を供給
する電流供給回路とからなり、この電流供給回路に、磁
気バイアスされた一対の可飽和コア、この可飽和コアに
巻かれた一対の負荷コイルおよび可飽和コアに巻かれ第
2軸方向の偏向に同期して変動する磁界を発生して一対
の負荷コイルの負荷を差動的に変える飽和制御コイルを
有し、第1軸方向の偏向に同期したパラボラ状電流を第
2軸方向の偏向に同期して変動する変調電流に変調し、
この変調電流により蛍光体スクリーンの第2軸方向のピ
ンクッション歪を補正する電流変調回路を接続した構成
した。
【0024】また、そのコンバーゼンス補正コイルを第
1軸に対して対称的に配置された4極磁界を発生する少
なくとも2つのコイルで構成し、この第1軸に対して対
称的に配置されコイルをそれぞれ一対の負荷コイルに接
続し、上記4極磁界の第1軸に対する対称性が第2軸方
向の偏向に同期して崩れる構成にした。
【0025】また、電子銃の陰極から偏向ヨークの中心
までの間にコンバーゼンス補正コイルのほかに2組の歪
補正コイルを配置し、この2組の歪補正コイルを電流変
調回路の一対の負荷コイルに接続し、変調電流により第
1軸方向に互いに相反する磁界を発生する構成とした。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。
【0027】図1 にその一形態であるカラー陰極線管装
置を示す。このカラー陰極線管装置は、管軸(Z軸)と
交差しかつ互いに直交する水平軸(H軸、第1軸)と垂
直軸(V軸、第2軸) をもつ外面が平坦な矩形状のパネ
ル20、このパネル20に連接された漏斗状のファンネ
ル21およびこのファンネル21の径小端に連接された
円筒状のネック22からなる真空外囲器を有する。上記
パネル20の外面は、その中心から対角端のネック22
側への落差から円近似した場合、この円の曲率半径が蛍
光体スクリーン2の対角有効径の2倍以上の平坦度とな
っている。
【0028】そして、上記パネル20の内面には、青、
緑、赤に発光するストライプ状の3色蛍光体層を有する
蛍光体スクリーン2が設けられている。また、この蛍光
体スクリーン2から離間かつ対向して、その対向面に多
数の色選別用電子ビーム通過孔23が所定の配列ピッチ
で形成されたシャドウマスク24が配置されている。
【0029】一方、上記ネック22内には、一列に配置
された3個の陰極、これら陰極を加熱する3個のヒータ
ーおよび陰極から蛍光体スクリーン2方向に配置された
複数個の電極を有し、同一水平面上を通るセンタービー
ム3G および一対のサイドビーム3B ,3R からなる一
列配置の3電子ビーム3B ,3G ,3R を放出する電子
銃26が配設されている。また、そのネック22のファ
ンネル21側からファンネル21の径小部にかけて偏向
ヨーク10が装着されている。また、偏向ヨーク10の
後部のネック22の外側にPCM(ピュリテイ・コンバ
ーゼンスマグネット)(図示せず)が装着されている。
【0030】さらに、この実施の形態では、ビームスポ
ットの歪を補正するとともに画面上下のピンクッション
形歪を補正するコンバーゼンス補正手段が設けられてい
る。このコンバーゼンス補正手段は、上記電子銃26の
陰極から偏向ヨーク10の中心までの間のネック22の
外側に配置されるコンバーゼンス補正コイル(図示せ
ず)と、このコンバーゼンス補正コイルを駆動する駆動
回路とからなる。
【0031】図2に上記コンバーゼンス補正手段の一例
として、偏向ヨーク10にコンバーゼンス補正コイルが
設けられた場合について示す。偏向ヨーク10は、セパ
レータ28の内側に配置された上下一対の水平偏向コイ
ル4Ha,4Hbと、セパレータ28の外側に配置された左
右一対の垂直偏向コイル4Va,4Vbと、この垂直偏向コ
イル4Va,4Vbの外側に配置された筒状の磁性体29と
を有する。この偏向ヨーク10のネック側(後部側)に
は、水平軸を挟んで一対のコ字状磁芯12a ,12b に
それぞれコイル(図示せず)が巻付けられた一対のコマ
フリーコイル11が配置されている。また、偏向ヨーク
10の蛍光体スクリーン側には、上下一対のNSマグネ
ット16a ,16b が配置されている。そして、上記コ
マフリーコイル11の一対の磁芯12a ,12b にそれ
ぞれコンバーゼンス補正コイル30a ,30b が巻付け
られている。
【0032】このコンバーゼンス補正コイル30a ,3
0b は、磁芯12a ,12b の先端部に形成する4つの
磁極が隣接する象限で極性が反転するように巻かれてお
り、一対のサイドビームをオーバーコンバーゼンスまた
はアンダーコンバーゼンスさせる作用をもつ。
【0033】駆動回路は、上記コンバーゼンス補正コイ
ル30a ,30b に水平偏向周期で変動するパラボラ状
電流を供給する電流供給回路31と、この電流供給回路
31に接続された電流変調回路32とからなる。
【0034】上記コンバーゼンス補正コイル30a ,3
0b は、3電子ビームが水平偏向されるとき、上記電流
供給回路31から供給される水平偏向周期で変動するパ
ラボラ状電流により、一対のサイドビームをセンタービ
ームから電子ビームの配列方向に遠ざける(アンダーコ
ンバーゼンス)4極磁界を発生する。このようなコンバ
ーゼンス補正手段の配置により、偏向ヨークの水平偏向
コイル4Ha,4Hbは、斉一な水平偏向磁界を発生するも
のとなっている。
【0035】上記電流変調回路32は、図3に示すよう
に、マグネット35a ,35b により逆向きに磁気バイ
アスされた一対の可飽和コア36a ,36b と、これら
可飽和コア36a ,36b に逆向きに巻付けられた一対
の負荷コイル37a ,37bと、垂直偏向電流が供給さ
れる飽和制御コイル38とから構成されている。コンバ
ーゼンス補正コイル30a ,30b は、それぞれ上記負
荷コイル37a ,37b に直列に接続され、その一方の
コンバーゼンス補正コイル30a と一方の負荷コイル3
7a および他方のコンバーゼンス補正コイル30b と他
方の負荷コイル37b が並列に接続されて、電流供給回
路31に接続されている。そして、マグネット35a ,
35b により可飽和コア36a ,36b は、半飽和状態
にあり、飽和制御コイル38に電子ビームを画面上方に
偏向する垂直偏向電流が供給されたとき、一方の可飽和
コア36a の飽和状態が強くなり、逆に画面下方に偏向
する垂直偏向電流が供給されたとき、他方の可飽和コア
36b の飽和状態が強くなる方向に差動的に変化する構
成となっている。
【0036】それにより、負荷コイル37a ,37b
は、垂直偏向電流に準じて、画面上方に偏向するとき
は、一方の負荷コイル37a のインピーダンスが小さく
なり、逆に画面下方に偏向するときは、他方の負荷コイ
ル37b のインピーダンスが小さくなる方向に差動的に
変化し、一方のコンバーゼンス補正コイル30a と一方
の負荷コイル37a および他方のコンバーゼンス補正コ
イル30b と他方の負荷コイル37b とからなる並列回
路の分流比を変化させ、水平軸を挟んで上下に配置され
たコンバーゼンス補正コイル30a ,30b の発生する
上下方向の磁界のうち、垂直偏向側の磁界強度を差動的
に強くする。
【0037】図4に上記の電流供給回路31の一例を示
す。この電流供給回路31は、電子銃のフォーカス電極
に供給される水平偏向周期で変動するパラボラ状電圧3
9および直流電圧が供給される増幅アンプ40を有し、
この増幅アンプ40の出力側に上記コンバーゼンス補正
コイルと電流変調回路とからなるコンバーゼンス補正コ
イル回路41が接続され、このコンバーゼンス補正コイ
ル回路41と帰還抵抗42を介してアースに接続されて
いる。その帰還抵抗42のコンバーゼンス補正コイル回
路41側は、増幅アンプ40に帰還しいる。それによ
り、増幅アンプ40に入力するパラボラ状電圧39の波
形と帰還電圧の波形差をなくし、パラボラ状電圧39と
同様の波形の電流をコンバーゼンス補正コイルに供給す
る構成となっている。
【0038】上記のように構成すると、水平偏向コイル
4Ha,4Hbの発生する水平偏向磁界を斉一磁界としたこ
とにより、3電子ビーム3B ,3G ,3R が水平偏向磁
界から受ける力が等しくなり、その結果生ずる蛍光体ス
クリーンの左右端でオーバーコンバーゼンスを電流供給
回路31から水平偏向周期で変動するパラボラ状電流を
コンバーゼンス補正コイル30a ,30b に供給するこ
とにより補償し、3電子ビーム3B ,3G ,3R を一致
させることができる。この場合、蛍光体スクリーン2の
中心では、コンバーゼンス補正手段は動作せず、3電子
ビーム3B ,3G ,3R は一致したままである。
【0039】しかも、水平偏向磁界を斉一磁界としたた
め、図12に示した偏向磁界によるレンズDLは形成さ
れず、代わりに図15に示したコンバーゼンス補正手段
によるレンズCLが主レンズMLに近い位置に形成さ
れ、主レンズML、補助レンズQL、レンズCLを組合
わせた組合わせレンズの倍率の変化を少なくしてビーム
スポットの水平方向のつぶれを改善し、解像度などを向
上させることができる。
【0040】さらに、電流変調回路32を設けたことに
より、水平偏向磁界を斉一磁界としたことにより生ずる
画面上下方向のピンクッション歪を補正することができ
る。
【0041】すなわち、コンバーゼンス補正コイル30
a ,30b に電流供給回路31から蛍光体スクリーンの
垂直軸上で零となるパラボラ状電流を供給した場合、コ
ンバーゼンス補正コイル30a ,30b は、画面の各点
に到達する電子ビームに対して図5に示す磁界44を発
生する。この場合、垂直軸上では電流供給回路から供給
されるパラボラ状電流が零であるため、センタービーム
3G には力が作用しない。また、水平軸端では、水平、
垂直軸に対して対称な4極磁界となり、センタービーム
3G には力が作用しない。これに対して、対角端では、
電流変調回路32からの電流により垂直偏向側の磁界4
4Vaの強度が反対側の磁界44Vbの強度よりも強くな
り、センタービーム3G に垂直偏向を妨げる方向の力F
D が作用する。つまり、画面の短辺でコンバーゼンス補
正手段の作用がアンダーコンバーゼンスとなるようにす
ることにより、画面上下のピンクッション歪を補正する
力FD を発生させて、その上下のピンクッション歪を補
正することができる。
【0042】また、コンバーゼンス補正コイル30a ,
30b に電流供給回路31から蛍光体スクリーンの左右
端で零となるパラボラ状電流を供給した場合、コンバー
ゼンス補正コイル30a ,30b は、画面の各点に到達
する電子ビームに対して図6に示す磁界44を発生す
る。この場合、画面の短辺側では、電流供給回路から供
給されるパラボラ状電流が零であるため、センタービー
ム3G には力が作用しない。また、画面の中心では、水
平、垂直軸に対して対称な4極磁界となり、センタービ
ーム3G には力が作用しない。これに対して、垂直軸端
では、垂直偏向側の磁界44Vaの強度が反対側の磁界4
4Vbの強度よりも弱くなり、センタービーム3G に垂直
偏向を助長させる方向の力FV が作用する。つまり、垂
直軸上でコンバーゼンス補正手段の作用がオーバーコン
バーゼンスとなるようにすることにより、画面上下のピ
ンクッション歪を補正する力FV を発生させて、その上
下のピンクッション歪を補正することができる。
【0043】なお、画面の上下端および上下中間部の歪
補正の比率の調整は、電流変調回路32の飽和制御コイ
ル38に供給する垂直偏向電流自体をダイオードなどに
より変調、あるいは飽和制御コイル38の巻数や飽和制
御コイル38を巻付ける可飽和コア36a ,36b の断
面積などにより磁気飽和特性を変えて、飽和制御コイル
38の発生する磁界の垂直偏向依存性を調整することに
よりおこなうことができる。
【0044】なお、上記実施の形態では、コンバーゼン
ス補正コイルをコマフリーコイルの上下一対の磁芯に巻
付けたが、この発明の本質は、水平偏向周期で変動する
パラボラ状電流を電流変調回路で変調し、その変調電流
を利用して画面上下のピンクッション歪を補正するもの
であるから、コンバーゼンス補正コイルの構成やコンバ
ーゼンス補正コイルの発生する磁界の分布などは、上記
実施の形態に限定されるものでなく、ピンクッション歪
を補正するものであれば、他の構成でもよい。
【0045】また、上記実施の形態では、コンバーゼン
ス補正コイルに水平偏向周期で変動するパラボラ状電流
を供給する電流供給回路を、コンバーゼンス補正コイル
回路に入力する電圧波形と同じ波形の電流を供給する出
力部以外、外部から供給する回路としたが、入力するパ
ラボラ状電圧波形を別の回路で形成してもよく、またこ
のような電気回路とは別に、水平偏向回路中に設けられ
た磁気回路でも同様の電流を供給することができる。
【0046】つぎに、他の実施の形態について説明す
る。
【0047】カラー陰極線管装置の基本的な構成は、上
記実施の形態と同じであるので、その説明を省略する。
この実施の形態では、図7に示すように、4個のコンバ
ーゼンス補正コイル30a 〜30d と、このコンバーゼ
ンス補正コイル30a 〜30d とは別に2個1組の2組
の歪補正コイル47a ,47b ,47c ,47d が設け
られ、そのコンバーゼンス補正コイル30a 〜30d と
歪補正コイル47a ,47b ,47c ,47d が電流供
給回路31および電流変調回路32からなる駆動回路に
接続された構成に形成されている。
【0048】上記4個のコンバーゼンス補正コイル30
a 〜30d は、図7(a)に示したように、偏向ヨーク
のネック側に配置されるリング状磁芯48の内側に設け
られた8個の突出部49のうち、対角方向の4個の突出
部49に巻付けられ、直列に接続されて電流供給回路3
1に接続され、画面左右端でアンダーコンバーゼンス補
正する4極磁界を発生する構成となっている。
【0049】これに対して、2個1組の2組の歪補正コ
イル47a ,47b ,47c ,47d は、上記8個の突
出部49のうち、水平方向に位置する2個の突出部49
に巻付けられ、第1の組の歪補正コイル47a ,47b
と第2の組の歪補正コイル47c ,47d とが、矢印で
示したように互いに相反する水平方向の磁界50a ,5
0b を発生する構成となっている。
【0050】電流変調回路32は、図7(c)に示した
ように、マグネット35a ,35bにより逆向きに磁気
バイアスされた一対の可飽和コア36a ,36b と、こ
れら可飽和コア36a ,36b に逆向きに巻付けられた
一対の負荷コイル37a ,37b と、垂直偏向電流が供
給される飽和制御コイル38とから構成され、その一対
の負荷コイル37a ,37b にそれぞれ第1の組の歪補
正コイル47a ,47b と第2の組の歪補正コイル47
c ,47d とが接続されている。それにより、画面上方
に偏向する場合は、第1の組の歪補正コイル47a ,4
7b の発生する磁界が強まり、画面下方に偏向する場合
は、第2の組の歪補正コイル47c ,47d が強まる方
向に差動的に動作する。
【0051】その結果、蛍光体スクリーンの各点に到達
するセンタービームに対して第1、第2の組の歪補正コ
イル47a ,47b ,47c ,47d により、図8に示
す磁界50a ,50b が形成され、画面上側の対角端で
は磁界50a が強く、センタービーム3G を下方向、画
面下側の対角端では磁界50b が強く、センタービーム
3G を上方向に変位させる力FD が作用し、画面上下の
ピンクッション歪を補正する。
【0052】なお、上記実施の形態では、歪補正コイル
をリング状磁芯に巻付けたが、歪補正コイルは、偏向ヨ
ークの主偏向コイル部に巻回してもよい。このように主
偏向コイル部に巻回することで、歪補正コイルの磁路長
を長くすれば、歪補正感度を向上させることができる。
【0053】
【発明の効果】上述のように、第1軸方向の周辺で一対
のサイドビームをセンタービームから遠ざける方向に変
位させることにより第1軸方向に偏向する偏向磁界を斉
一磁界に近づけるコンバーゼンス補正手段を設け、この
コンバーゼンス補正手段を、電子銃の陰極から偏向ヨー
クの中心までの間に配置されたコンバーゼンス補正コイ
ルと、このコンバーゼンス補正コイルに第1軸方向の偏
向に同期したパラボラ状電流を供給する電流供給回路
と、上記パラボラ状電流を第2軸方向の偏向に同期して
変動する変調電流に変調する電流変調回路とから構成す
ると、画面上下のピンクッション歪をまねくことなく画
面全面にわたりビームスポットの形状を良好にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態であるカラー陰極線管
装置の構成を示す図である。
【図2】上記カラー陰極線管装置の偏向ヨークに設けら
れたコンバーゼンス補正手段の構成を示す図である。
【図3】上記コンバーゼンス補正手段の電流変調回路の
構成を示す図である。
【図4】上記コンバーゼンス補正手段の電流供給回路の
構成を示す図である。
【図5】上記コンバーゼンス補正手段による画面上下の
ピンクッション歪補正作用を説明するための図である。
【図6】上記コンバーゼンス補正手段による異なる画面
上下のピンクッション歪補正作用を説明するための図で
ある。
【図7】この発明の実施の異なる形態の要部構成図で、
図7(a)はコンバーゼンス補正コイルと歪補正コイル
を示す図、図7(b)はその回路構成を示す図、図7
(c)は電流変調回路の構成を示す図である。
【図8】上記この発明の実施の異なる形態での画面上下
のピンクッション歪補正作用を説明するための図であ
る。
【図9】従来のカラー陰極線管装置の蛍光体スクリーン
中心および周辺での3電子ビームのコンバーゼンスを説
明するための図である。
【図10】図10(a)は従来のカラー陰極線管装置の
偏向ヨークの発生する水平偏向磁界を示す図、図10
(b)は垂直偏向磁界を示す図である。
【図11】従来のカラー陰極線管装置の偏向磁界が電子
ビームに作用する力を説明するための図である。
【図12】従来のカラー陰極線管装置の偏向磁界がビー
ムスポットに及ぼすレンズ作用を説明するための図であ
る。
【図13】従来のカラー陰極線管装置のビームスポット
の歪を示す図である。
【図14】ビームスポットの歪を補正するコンバーゼン
ス補正手段が搭載された偏向ヨークの構成を示す図であ
る。
【図15】上記偏向ヨークに搭載されたコンバーゼンス
補正手段がビームスポットに及ぼすレンズ作用を説明す
るための図である。
【図16】上記偏向ヨークにコンバーゼンス補正手段が
搭載されたカラー陰極線管装置でピンクッション形水平
偏向磁界を弱めた場合、画面上下端に生ずるピンクッシ
ョン歪を示す図である。
【図17】上記画面上下端に生ずるピンクッション歪を
NSマグネットと垂直偏向磁界で補正した場合に生ずる
歪を示す図である。
【符号の説明】
2…蛍光体スクリーン 3B ,3R …サイドビーム 3G …センタービーム 10…偏向ヨーク 20…パネル 21…ファンネル 22…ネック 26…電子銃 30a 〜30d …コンバーゼンス補正コイル 36a ,36b …可飽和コア 37a ,37b …負荷コイル 38…飽和制御コイル 39…パラボラ状電圧 44…磁界 47a 〜47d …歪補正コイル 50…磁界

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管軸と交差しかつ互いに直交する第1軸
    と第2軸をもち内面に蛍光体スクリーンが設けられた矩
    形状のパネル、このパネルに連設された漏斗状のファン
    ネルおよびこのファンネルの径小部端に連設されたネッ
    クからなり、上記パネルの中心に対する対角端のネック
    側への落差から円近似したパネルの曲率半径が上記蛍光
    体スクリーンの対角有効径の2倍以上の平坦度を有する
    真空外囲器と、上記ネック内に設けられ、上記第1軸方
    向を配列軸とするセンタービームおよび一対のサイドビ
    ームからなる一列配置の3電子ビームを放出する陰極お
    よび複数個の電極からなる電子銃と、上記ネックから上
    記ファンネルの径小部の外側にかけて装着され、上記3
    電子ビームを上記第1軸方向に偏向する偏向磁界および
    上記第2軸方向に偏向する偏向磁界を発生する偏向ヨー
    クとを備えるカラー陰極線管装置において、 上記蛍光体スクリーンの中心に対して上記第1軸方向の
    周辺で上記一対のサイドビームを上記センタービームか
    ら遠ざける方向に変位させることにより上記第1軸方向
    に偏向する偏向磁界を斉一磁界に近づけるコンバーゼン
    ス補正手段が設けられ、このコンバーゼンス補正手段が
    上記電子銃の陰極から上記偏向ヨークの中心までの間に
    配置されたコンバーゼンス補正コイルと、このコンバー
    ゼンス補正コイルに上記第1軸方向の偏向に同期したパ
    ラボラ状電流を供給する電流供給回路とからなり、この
    電流供給回路に、磁気バイアスされた一対の可飽和コ
    ア、この可飽和コアに巻かれた一対の負荷コイルおよび
    上記可飽和コアに巻かれ上記第2軸方向の偏向に同期し
    て変動する磁界を発生して上記一対の負荷コイルの負荷
    を差動的に変える飽和制御コイルを有し、上記第1軸方
    向の偏向に同期したパラボラ状電流を上記第2軸方向の
    偏向に同期して変動する変調電流に変調し、この変調電
    流により上記蛍光体スクリーンの第2軸方向のピンクッ
    ション歪を補正する電流変調回路が接続されていること
    を特徴とするカラー陰極線管装置。
  2. 【請求項2】 コンバーゼンス補正コイルが第1軸に対
    して対称的に配置された4極磁界を発生する少なくとも
    2つのコイルからなり、この第1軸に対して対称的に配
    置されコイルがそれぞれ一対の負荷コイルに接続され、
    上記4極磁界の第1軸に対する対称性が第2軸方向の偏
    向に同期して崩れる構成になっていることを特徴とする
    請求項1記載のカラー陰極線管装置。
  3. 【請求項3】 電子銃の陰極から偏向ヨークの中心まで
    の間にコンバーゼンス補正コイルのほかに2組の歪補正
    コイルが配置され、この2組の歪補正コイルが電流変調
    回路の一対の負荷コイルに接続され、変調電流により蛍
    光体スクリーンの第1軸方向に互いに相反する磁界を発
    生することを特徴とする請求項1記載のカラー陰極線管
    装置。
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