JP2000339767A - 光ディスク、光ディスクの検査方法、光ディスクの検査装置 - Google Patents

光ディスク、光ディスクの検査方法、光ディスクの検査装置

Info

Publication number
JP2000339767A
JP2000339767A JP11144570A JP14457099A JP2000339767A JP 2000339767 A JP2000339767 A JP 2000339767A JP 11144570 A JP11144570 A JP 11144570A JP 14457099 A JP14457099 A JP 14457099A JP 2000339767 A JP2000339767 A JP 2000339767A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical disk
pattern
inspected
inspection
light beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11144570A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Nishizawa
昭 西澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP11144570A priority Critical patent/JP2000339767A/ja
Publication of JP2000339767A publication Critical patent/JP2000339767A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクAに設けられている透かし模様パ
ターン6を検出して光ディスクAの良否判別を行う検査
装置を提供する。 【解決手段】 点光源10から出射する光線10a又は
平行光線10bを検査光線として、光ディスクのAの基
板表面1bに対して照射する照射手段と、光ディスクA
から反射した反射光12の反射光強度パターン13を検
出する画像取込回路15と、この反射光強度パターン1
3と基準パターンとを照合する比較回路16と、照合結
果が所定の範囲内であれば光ディスクAを良品の光ディ
スクと判定し、照合結果が所定の範囲外であれば不良品
の光ディスクと判定する良否判定回路20とを有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に情報記録面上
に、本来の情報と異なる情報を目視可能なレベルで作成
する「透かし模様パターン」を形成した光ディスクであ
り、この光ディスクの良否を「透かし模様パターン」を
検査することにより行う光ディスク検査方法、光ディス
ク検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、その記録情報量の多さ、
取り扱いの簡便さから、広く一般に普及している。コン
パクトディスクと呼ばれる単板の一方の表面に情報を記
録し、反対面側より再生する光ディスクにおいて、最近
はその偽造品が横行し、ディスク販売業界は偽造防止開
発に大きな力をさいている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような偽造防止を
はかり、また記録量を増加させた貼合型の光ディスクが
開発された。こうした新しい貼合型の光ディスクにおい
ても偽造防止開発は引き続き行われるが今のところ有効
な手段はない。その中でディスク信号面上に凸凹模様を
形成させたいわゆる「透かし模様付きディスク」は、そ
のディスクが正しく製造されているかどうかを検査する
手段は目視検査以外有効な検査方法はなかった。そこ
で、透かし模様の作成法の一例として、本発明は、前述
した課題に鑑みて成されたものであり、基板上に、反射
層、紫外線硬化型接着剤を用いて成る接着層、保護層を
順次積層してなる光ディスクであって、所定の模様パタ
ーンが形成されている遮光マスクを介して、紫外線を前
記保護層側から前記接着層に照射して、前記接着層上に
前記模様パターンで露光又は遮光される部分と、前記模
様パターン以外の部分で遮光又は露光される部分とを形
成することによって、露光される部分と遮光される部分
とにおける紫外線硬化型接着剤の硬化速度の違いを利用
して、前記反射層上には、前記模様パターンに対応した
凹凸形状の透かし模様パターンが形成されており、前記
透かし模様パターンは、点光源から出射する光線又は平
行光線を前記基板表面上に照射することによって、検出
可能であることを特徴とする光ディスクを提供すると共
に、この光ディスクに形成されている前記透かし模様パ
ターンを用いて、光ディスクの良否を検査する検査方法
であって、点光源から出射する光線又は平行光線を検査
光線として、被検査光ディスクの基板表面上に照射し
て、この被検査光ディスクから反射する反射光の反射光
強度パターンを検出し、検査の基準とする透かし模様パ
ターンに対応した反射光強度パターンを基準パターンと
して、この基準パターンに対して被検査光ディスクの反
射光強度パターンを照合し、この照合結果が所定の範囲
内であれば、被検査光ディスクを良品の光ディスクと判
定し、照合結果が所定の範囲外であれば、被検査光ディ
スクを不良品の光ディスクと判定することを特徴とする
光ディスクの検査方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、次の(1)〜(5)の構成の光ディ
スク、光ディスクの検査方法、光ディスクの検査装置を
提供する。 (1) 図1〜図4に示すように、基板1上に、反射層
2、紫外線硬化型接着剤を用いて成る接着層3、保護層
4を順次積層して成る光ディスク(貼り合せ型光ディス
ク)Aであって、所定の模様パターン6が形成されてい
る遮光マスクMを介して、紫外線Uを前記保護層4側か
ら前記接着層3に照射して、前記接着層3上に前記模様
パターン6(マスク部分M0)で露光(又は遮光)され
る部分5aと、前記模様パターン6以外の部分(マスク
部分M1,M2)で遮光(又は露光)される部分5bと
を形成することによって、露光される部分5aと遮光さ
れる部分5bとにおける紫外線硬化型接着剤の硬化速度
の違いを利用して、前記反射層上には、前記模様パター
ンに対応した凹凸形状の透かし模様パターンが形成され
ており、前記透かし模様パターン6は、点光源10から
出射する光線10a又は平行光線10bを前記基板表面
1b上に照射することによって、検出可能であることを
特徴とする光ディスク。 (2) 図2〜図5に示すように、請求項1記載の光デ
ィスクA(図1)に形成されている前記透かし模様パタ
ーン6を用いて、光ディスクAの良否を検査する検査方
法であって、点光源10から出射する光線10a又は平
行光線10bを検査光線として、被検査光ディスクAの
基板表面1b上に照射して、この被検査光ディスクAか
ら反射する反射光12の反射光強度パターン(反射像)
13を検出し、検査の基準とする透かし模様パターンに
対応した反射光強度パターンを基準パターン(基準デー
タ)として、この基準パターンに対して被検査光ディス
クAの反射光強度パターン(反射像)13を照合し、こ
の照合結果が所定の範囲内であれば、被検査光ディスク
Aを良品の光ディスクと判定し、照合結果が所定の範囲
外であれば、被検査光ディスクAを不良品の光ディスク
と判定することを特徴とする光ディスクの検査方法。 (3) 請求項2記載の光ディスクの検査方法であっ
て、前記検査光線は、前記被検査光ディスクの直径より
大きい径を有する光線であることを特徴とする光ディス
クの検査方法。 (4) 図1〜図5に示すように、請求項1記載の光デ
ィスクAに形成されている前記透かし模様パターン6を
用いて、光ディスクAの良否を検査する検査装置Bであ
って、点光源10から出射する光線10a又は平行光線
10bを検査光線として、被検査光ディスクAの基板表
面1b上に照射する照射手段と、被検査光ディスクから
A反射する反射光12の反射光強度パターン(反射像)
13を検出する反射光検出手段(画像取込回路)15
と、検査の基準とする透かし模様パターン6に対応した
反射光強度パターンを基準パターンとして、この基準パ
ターンに対して被検査光ディスクAの反射光強度パター
ン(反射像)13を照合する照合手段(比較回路)16
と、この照合結果が所定の範囲内であれば、被検査光デ
ィスクAを良品の光ディスクと判定し、照合結果が所定
の範囲外であれば、被検査光ディスクAを不良品の光デ
ィスクと判定する判定手段(良否判定回路)20とを有
することを特徴とする光ディスクの検査装置。 (5) 請求項4記載の光ディスクの検査装置Bであっ
て、前記検査光線は、前記被検査光ディスクAの直径よ
り大きい径を有する光線であることを特徴とする光ディ
スクの検査装置。
【0005】また、本発明は、次の(a),(b)の構
成の光ディスクの検査方法を提供することができる。 (a) 単板または、2枚の光ディスク基板を貼り合わ
せてなる、貼り合わせ光ディスクにおいて、光ディスク
の記録面上に透かし模様の入っている光ディスクを回転
テーブルに装着し、光ディスクを回転させ、光ディスク
に対して点光源または平行光線を記録面上に照射し、そ
の反射光の強弱の時間変化を信号処理し、装置内に記憶
されている反射光の時間変化と比較し、光ディスクが良
品か不良品かを判別する光ディスクの検査方法。 (b) 単板または、2枚の光ディスク基板を貼り合わ
せてなる、貼り合わせ光ディスクにおいて、光ディスク
の記録面上に透かし模様の入っている光ディスクに、点
光源または平行光線を光ディスクの直径より大きな直径
に広げ光ディスクに照射し、その反射光の強弱を一度に
検出し、信号処理を行い、装置内に記憶されている反射
光の強度変化と比較し、光ディスクが良品か不良品かを
判別する光ディスクの検査方法。
【0006】
【発明の実施の態様】以下、本発明の光ディスク、光デ
ィスクの検査方法、光ディスクの検査装置について、図
面に沿って説明する。図1は本発明の光ディスクの構造
を説明するための図、図2〜図4はそれぞれ本発明の光
ディスクの検査装置の基本構成を説明するための第1実
施例〜第3実施例図、図5は本発明の光ディスクの検査
装置の一実施例のブロック構成図である。
【0007】本発明の光ディスクAは、図1(A),
(B)に示すように、本来の情報が螺旋状又は同心円状
の微小ピット列又は溝で連続して記録形成されている記
録面1a,読出面である基板表面1bを有する光透過性
基板1上に、反射層2、紫外線硬化型接着剤を用いた接
着層3、保護層4を順次積層してなる貼合型の光ディス
クである。読出用レーザ光は、図1(B)中矢印L方向
から基板1の基板表面1bに照射される。Tは基板表面
1bに対して斜めあるいは垂直に照射される後述する検
査光線の照射方向を示している。Mは紫外線Uを遮光す
る遮光マスクであり、遮光マスク部分M0は紫外線Uを
透過し、遮光マスク部分M1,M2は紫外線Uを遮光す
る。
【0008】また、光ディスクAは、例えば「ABC」
などの模様パターン6が形成されている遮光マスクMを
介して、紫外線Uを保護層4側から接着層3上に照射し
て、接着層3上に模様パターン6(マスク部分M0)を
透過してくる紫外線Uにより露光される部分5aと、模
様パターン6以外の部分(マスク部分M1,M2)で紫
外線Uを遮光される部分5bとを形成することによっ
て、露光される部分5aと遮光される部分5bとにおけ
る紫外線硬化型接着剤の硬化速度の違いを利用して、反
射層2上には、模様パターン6に対応した凹凸形状の透
かし模様パターン6が形成されている。前記遮光マスク
Mは保護層4上から所定の間隔離間した状態であって
も、保護層4上に直接載置してあっても良い。
【0009】この透かし模様パターン6は、図2〜図4
に示すように、点光源10から出射する光線10a又は
平行光線10bを基板表面1bに対して斜め方向又は垂
直方向のいずれからの入射角度で照射される検査光線に
よって、透かし模様パターン6を検出可能である。
【0010】詳しくは、本発明の基本的なメカニズムは
以下のようである。基板1の記録面1aが微小な凸凹で
構成される透かし模様パターン部分5aを備えており、
その凸凹模様を光の反射で目視可能な絵、文字、数字な
どとして表す光ディスク用透かし模様(透かし模様パタ
ーン6)は、文献を調べてみると、古く江戸時代に隠れ
キリシタンが用いた「魔鏡」と同様な原理で目視できる
物である事が分かった。つまり光ディスクAの基板表面
1bに対して斜めから照射される平行光線が、記録面1
a上で反射すると、記録面1a上の微少な凸凹(透かし
模様パターン6)により、平行光線が集束発散し、光の
強度が変化し模様(透かし模様パターン6)として確認
できるのである。この模様は光ディスクAの基板表面1
bに対して光を垂直に入射させても良いが、斜めから照
射させるとよく見えるようになる。つまり、光ディスク
Aの基板表面1bに対して垂直に入射させると入射光と
反射光とが重なって見えにくくなるのである。
【0011】具体的には、光ディスクAの基板表面1b
に対して入射光10bを垂直に入射させると入射光10
bと反射光12とが重なって、この反射光12から明瞭
な反射像13が得られにくくなるので、この場合には、
後述する図3に示すように、入射光10bに対して所定
の角度(α=0〜45°)て傾けたハーフミラー又は透
明板(半透過鏡)24を用いて反射光12の光路を変更
して(反射して)分離することによって、この反射光1
2から明瞭な反射像13を得ることができる。
【0012】一方、光ディスクAの基板表面1bに対し
て入射光10bを斜め(α=0〜45°)に入射させる
と、後述する図2に示すように、この反射光12から明
瞭な反射像13を得ることができる。また、後述する図
4に示すように、光ディスクAの基板表面1bに対して
入射光10bを斜め(α=0〜45°)に入射させて、
これにより得られた反射光12だけをミラー(又は半透
過鏡)25で反射して、反射光12aを得て、この反射
光12aから明瞭な反射像13を得ることができる。
【0013】前述したように、垂直又は斜め方向で、入
射光10b、反射光12の光路中に、半透過鏡24,2
5を設けて、出射光である反射光12の方向を変える場
合には、半透過鏡24,25が前記光路となす角度(斜
め方向の角度α)は45°未満とする。この角度αが4
5°以上となると、光ディスクAの反射像13の楕円形
状が著しくなり、画像処理回路14(図2〜図4)又は
比較回路16(図5)で、反射像13の楕円形状を真円
に修正する必要が新たに生じる。
【0014】ところで、光ディスクAの基板表面1bに
対して入射光10bを斜めから光ディスクA全体に照射
すると、光ディスクAは円状なので反射光は楕円状とな
り、目視上は都合がよいが、楕円の長軸を基本として受
光素子を製作しなくてはならず、透かし模様の良否を検
査する検査装置が大型化する。
【0015】さて、本発明の光ディスクの検査装置の基
本構成は、図2〜図4に示すように、前述した構成の光
ディスクA(図1)に設けられている透かし模様パター
ン6に基いて被検査光ディスクAの良否を検査する検査
装置である。即ち、
【0016】図2に示すように、点光源10から出射す
る光線10a又はこの光線10aを反射板11で反射し
て得た平行光線10bを検査光線として、被検査光ディ
スクA上に照射する。被検査光ディスクAの基板表面1
bに対する検査光線の入射角度は0〜45°である。基
板1被検査光ディスクAから反射した反射光12は反射
光強度パターンを形成している。画像処理回路14はこ
の反射光強度パターンから反射像13を抽出する。そし
て、画像処理回路14は、この反射像13が検査の基準
となる反射光強度パターンに応じた反射像との照合が行
われる。この照合結果が所定の範囲内であれば被検査光
ディスクAを良品の光ディスクとし、反対に照合結果が
所定の範囲外であれば被検査光ディスクAを不良品の光
ディスクとする検査結果を外部へ出力する。また、前記
検査光線は、被検査光ディスクAの直径より大きい径を
有している光線である。
【0017】また、図3に示すように、点光源10から
出射する光線10a又はこの光線10aを反射板11で
反射して得た平行光線10bを検査光線として、半透過
鏡であるハーフミラー24を透過して、被検査光ディス
クA上に照射する。被検査光ディスクAの基板表面1b
に対する検査光線の入射角度は略90°である。被検査
光ディスクAから反射した反射光12はハーフミラー2
4で反射されて、反射光強度パターンを形成する。画像
処理回路14はこの反射光強度パターンから反射像13
を抽出する。そして、画像処理回路14は、この反射像
13が検査の基準となる反射光強度パターンに応じた反
射像との照合が行われる。この照合結果が所定の範囲内
であれば被検査光ディスクAを良品の光ディスクとし、
反対に照合結果が所定の範囲外であれば被検査光ディス
クAを不良品の光ディスクとする検査結果を外部へ出力
する。また、前記検査光線は、被検査光ディスクAの直
径より大きい径を有している光線である。
【0018】さらに、図4に示すように、点光源10か
ら出射する光線10a又はこの光線10aを反射板11
で反射して得た平行光線10bを検査光線として、被検
査光ディスクA上に照射する。被検査光ディスクAの基
板表面1bに対する検査光線の入射角度αは0〜略45
°である。被検査光ディスクAから反射した反射光12
はミラー25で反射されて、反射光強度パターンを形成
する。画像処理回路14はこの反射光強度パターンから
反射像13を抽出する。そして、画像処理回路14は、
この反射像13が検査の基準となる反射光強度パターン
に応じた反射像との照合が行われる。この照合結果が所
定の範囲内であれば被検査光ディスクAを良品の光ディ
スクとし、反対に照合結果が所定の範囲外であれば被検
査光ディスクAを不良品の光ディスクとする検査結果を
外部へ出力する。また、前記検査光線は、被検査光ディ
スクAの直径より大きい径を有している光線である。
【0019】上述した図2〜図4に示した検査装置の基
本構成を用いて、本発明の光ディスクの検査装置は、次
の通り構成されている。即ち、本発明の光ディスクの検
査装置Bは、図1〜図5に示すように、請求項1記載の
光ディスクAに形成されている前記透かし模様パターン
6を用いて、光ディスクAの良否を検査する検査装置B
であって、点光源10から出射する光線10a又は平行
光線10bを検査光線として、被検査光ディスクAの基
板表面1b上に照射する照射手段と、被検査光ディスク
からA反射する反射光12の反射光強度パターン(反射
像)13を検出する反射光検出手段(画像取込回路)1
5と、検査の基準とする透かし模様パターン6に対応し
た反射光強度パターンを基準パターンとして、この基準
パターンに対して被検査光ディスクAの反射光強度パタ
ーン(反射像)13を照合する照合手段(比較回路)1
6と、この照合結果が所定の範囲内であれば、被検査光
ディスクAを良品の光ディスクと判定し、照合結果が所
定の範囲外であれば、被検査光ディスクAを不良品の光
ディスクと判定する判定手段(良否判定回路)20とを
有している。また、前記検査光線は、被検査光ディスク
Aの直径より大きい径を有している光線である。
【0020】具体的に、本発明の光ディスクの検査装置
の基本構成を仔細に検討してみると、被検査光ディスク
Aに照射する光線は平行光線10bでなくても、点光源
10から発散する光線10aであっても良好な反射象1
3が得られることが分かった。一般的に使用可能な点光
源10としては次のようなものがあり、いずれも反射板
11である放物面鏡などと組み合わせることで平行光線
10bとすることができる。簡単な実験では、懐中電灯
などに使用される豆電球である。豆電球は細い発光光源
に電流を流し発光させ使用される。これと同様なもの
は、家庭用白熱電球、自動車用ハロゲンランプ、顕微鏡
用ランプなどがある。このような光源は加える電流を変
化させると照度が変わるので、このような光源を用いた
検査装置を制作後、透かし模様(透かし模様パターン
6)のコントラストを得るときなど、この光源の照度を
変化させ、検査装置の性能が充分に得られるところで使
用することができ便利である。また、LED(発光ダイ
オード)や半導体レーザーなどの新しい光源も使用可能
である。一方、蛍光灯や磨りガラス付き白熱電球など、
直接光源が点状に見えないものは、たとえば凸レンズを
用い光束を収束させたり、反射板11を工夫し、出射光
が点光源状になるように工夫することにより、前記した
点光源10として用いることができる。
【0021】ところで、点光源10から出射した光線1
0a,10bは被検査光ディスクAに照射され反射層2
で反射されてくる。反射された光12は、前記した透か
し模様パターン6の微少な凸凹模様により、光学的な干
渉が起き、透かし模様の濃淡が得られている。従って反
射されてくる光12の光路上に図示せぬフォトダイオー
ドやCCDなどの光検出装置を設置しておけば、透かし
模様パターン6の反射像13が光の強弱として現れるの
で、電気信号の強弱として変換して取り出すことができ
る。また、光路を例えば被検査光ディスクAの半径分だ
けスリットなどを用いて、細い光束とすることもでき
る。この場合、被検査光ディスクAを回転させながら、
その反射光12の光路上に、先ほどのようにフォトダイ
オードやCCDなどの光検出器を設置し、被検査光ディ
スクAの回転とともに反射光12の強弱が検出できるよ
うにしておいてもよい。
【0022】このように光10a,10bを照射し、そ
の反射光12の強弱から、透かし模様パターン6の反射
像13の出来、不出来を検出する装置ができる。反射光
12の強弱がどの程度の範囲まで許されるかについて
は、その反射光強度の分布表を作成しておき、測定値が
分布表の評価基準の範囲に入っているか否かを判断する
ことでなされる。一般的には、透かし模様パターン6の
反射像13の限度見本を作り、検査装置で検査し、その
電気変換出力の最大値と最小値の範囲に入っているかど
うか出見分ける方法が簡単かつ確実である。この場合に
は検査装置には限度見本である電気出力の分布を記憶し
ておく回路を有する必要がある。
【0023】また、透かし模様パターン6の反射像13
の検査がいつも同じ模様パターンとなるような位相から
スタートすると、記憶装置のデータとの照合が確実にで
きるので、光ディスクの検査装置が検査するときの透か
し模様パターン6の位相をそろえるような、位置出し回
転機構を有していると便利である。しかしこの機構は必
ずしも必要ではなく、検査装置の機能を拡大して、見本
の透かし模様パターン6との照合が自動的にプログラム
上でできるようにすることでも行うことができる。
【0024】また先ほど透かしの限度見本を作成して検
査装置に記憶させることを述べたが、前述したように、
例えば被検査光ディスクAに照射する光10a,10b
の強弱を変化させても同様な効果がある場合には、いつ
も同じコントラストの電気信号が得られるように、照射
する光強度の上限下限を検査装置に記憶させておき、透
かし模様パターン6の限度見本と照射する光の強度との
2つのパラメーターより、透かしの出来、不出来を判定
するようにしてもよい。
【0025】被検査光ディスクAの透かし模様パターン
6に例えば、一枚ごとに異なる絵、数字、模様などが入
っている場合は、その一枚ごとに変化する部分の光の反
射強度分布を前述の記憶装置に入れておくことでなされ
る。ディスク一枚ごとに異なるバーコードなど、線の太
さや間隔の違いを情報として入れてある透かし模様も同
様に、変化する部分の光強度の分布を検査装置の記憶装
置に入れておくことが望ましい。
【0026】ディスクの透かし模様の中にディスク毎に
異なった番号などの管理情報が入っている場合、検査装
置でディスクが不良品ではねられたときは、この一連番
号などの管理情報に欠番が生じてしまうので、検査機内
で不良品で欠番が出たことを記憶しておく装置も付属さ
せておいた方が望ましい。このように光を反射させて透
かし模様の出来、不出来を検査する検査装置には各種の
付属装置を包含した形で一体とすることが望ましい。
【0027】次に、本発明の光ディスクの検査装置の一
実施例のブロック構成について、図5を用いて説明す
る。前述したものと同一構成部分には同一符号を付しそ
の説明を省略する。
【0028】本発明の光ディスクの検査装置Bは、図3
に示すように、光源10、反射板11、測定物である被
検査光ディスクA、画像取込回路15、比較回路16、
基準データ入力回路17、最大最小(Max,Min)
参照データ計算回路18、光源光量制御回路19、良否
(OK/NG)判定回路20、良否(OK/NG)表
示,選別回路21、良品(OK品)記憶表示回路22、
不良品(NG品)記憶表示回路23を備えている。ま
た、光源10と被検査光ディスクAとの間にハーフミラ
ー24を介挿しても良い。また、被検査光ディスクAと
反射像13との間にミラー25を介挿しても良い。
【0029】次に、前述した構成の光ディスクの検査装
置Bの検査動作について説明する。検査工程の前工程で
透かし模様パターン6を入れられた被検査光ディスクA
は、図示せぬ搬送装置を用いて、検査装置Bの図示せぬ
ターンテーブル上に、透かし模様パターン6が基板表面
1b側から観察できるように装着される。次に、検査装
置Bの検査部分に搬送される。検査部分は外からの光が
入ってこないように遮光された箱の中に入っている。ま
ず被検査光ディスクAの斜め上方から光源10である高
輝度ハロゲンランプが照射される。ハロゲンランプの光
の迷走をさけるため、ハロゲンランプ後方には反射防止
用の艶消し黒色板が取り付けてある。
【0030】ハロゲンランプへの電気の供給は図示して
ないが、電源供給部より、被検査光ディスクAの反射光
12から一定のコントラストが得られるように電力制御
装置を介して供給される。ハロゲンランプから出射し
て、被検査光ディスクA上で反射した光12は、ハロゲ
ンランプとは反対の位置に設置された、図示せぬ集光用
凸レンズに入射する。凸レンズで集光された反射像13
は画像取り込み回路15であるCCDにより検出され
る。CCDからの出力(被検査透かし模様パターンのデ
ータ)は比較回路16に供給される。
【0031】比較回路16はこの被検査透かし模様パタ
ーンのデータを最大最小参照データ計算回路18から出
力する基準透かし模様パターンの最大最小参照データに
照合し、その結果を良否判定回路20に出力する。最大
最小参照データ計算回路18は、基準データ入力回路1
7に入力されてデータ化された基準透かし模様パターン
の最大最小参照データを計算し、この最大最小参照デー
タを出力する。比較回路16は、ターンテーブル上の被
検査光ディスクAの回転方向の位相が参照される透かし
模様と一致しない場合もあるので、その場合はターンテ
ーブルを適度に回転させ、参照される基準透かし模様パ
ターンのデータと一致させる。次に参照される透かし模
様パターンデータと被検査透かし模様パターンのデータ
との一致が光強度分布の範囲内にあるかどうかを比較す
る。
【0032】被検査光ディスクA内の被検査透かし模様
パターンに、ディスク毎に異なる番号、絵、模様、バー
コードなどがある場合、これの一致も確認する。ディス
ク毎に異なる番号、絵、模様、バーコードは例えばディ
スク10枚毎のようにあるロットで同一であってもよ
い。これらの透かし情報が参照ディスクの反射強度限度
内であれば良品と見なされ、搬送装置により、良品とし
て次工程に運ばれる。一方反射強度限度外となったもの
は不良品とされ、搬送装置で不良品管理工程に運ばれ
る。ディスク毎に異なる番号、絵、模様、バーコードな
どがある場合この情報は良品ディスクとなったか、不良
品ディスクとなったかが記憶される。このように本発明
の光ディスク検査装置を用いることで、迅速かつ正確に
光ディスクの透かし検査が可能となる。
【0033】また、上述したのは、本発明を貼り合せデ
ィスクの場合について説明したが、基板の信号面上に微
小凸凹を省いたり、ディスクの読み出し面に微小凸凹を
有していないものであっても、本発明を適用することが
できることは言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】上述した構成を有する本発明の光ディス
クの検査装置によれば、被検査光ディスクに設けられて
いる透かし模様パターンを迅速かつ正確に検出が可能と
なるので、この結果、光ディスクの良品判別の検査効率
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスクの構造を説明するための図
である。
【図2】本発明の光ディスクの検査装置の基本構成を説
明するための第1実施例図である。
【図3】本発明の光ディスクの検査装置の基本構成を説
明するための第2実施例図である。
【図4】本発明の光ディスクの検査装置の基本構成を説
明するための第3実施例図である。
【図5】本発明の光ディスクの検査装置の一実施例のブ
ロック構成図である。
【符号の説明】
1 基板、光透過性基板 1a 記録面 1b 基板表面 2 反射層 3 接着層 4 保護層 5a,5b 部分 6 透かし模様パターン、模様パターン 10 点光源 10a 光線 10b 平行光線 12 反射光 13 反射像、反射光強度パターン 15 画像取り込み回路(反射光検出手段) 16 比較回路(照合手段) 20 良否判定回路(判定手段) A 光ディスク、被検査光ディスク B 検査装置 M 遮光マスク M0,M1,M2 マスク部分 T 斜め方向

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、反射層、紫外線硬化型接着剤
    を用いて成る接着層、保護層を順次積層して成る光ディ
    スクであって、 所定の模様パターンが形成されている遮光マスクを介し
    て、紫外線を前記保護層側から前記接着層に照射して、
    前記接着層上に前記模様パターンで露光又は遮光される
    部分と、前記模様パターン以外の部分で遮光又は露光さ
    れる部分とを形成することによって、露光される部分と
    遮光される部分とにおける紫外線硬化型接着剤の硬化速
    度の違いを利用して、前記反射層上には、前記模様パタ
    ーンに対応した凹凸形状の透かし模様パターンが形成さ
    れており、 前記透かし模様パターンは、点光源から出射する光線又
    は平行光線を前記基板表面上に照射することによって、
    検出可能であることを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ディスクに形成されて
    いる前記透かし模様パターンを用いて、光ディスクの良
    否を検査する検査方法であって、 点光源から出射する光線又は平行光線を検査光線とし
    て、被検査光ディスクの基板表面上に照射して、この被
    検査光ディスクから反射する反射光の反射光強度パター
    ンを検出し、 検査の基準とする透かし模様パターンに対応した反射光
    強度パターンを基準パターンとして、この基準パターン
    に対して被検査光ディスクの反射光強度パターンを照合
    し、 この照合結果が所定の範囲内であれば、被検査光ディス
    クを良品の光ディスクと判定し、照合結果が所定の範囲
    外であれば、被検査光ディスクを不良品の光ディスクと
    判定することを特徴とする光ディスクの検査方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光ディスクの検査方法で
    あって、 前記検査光線は、前記被検査光ディスクの直径より大き
    い径を有する光線であることを特徴とする光ディスクの
    検査方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の光ディスクに形成されて
    いる前記透かし模様パターンを用いて、光ディスクの良
    否を検査する検査装置であって、 点光源から出射する光線又は平行光線を検査光線とし
    て、被検査光ディスクの基板表面上に照射する照射手段
    と、 被検査光ディスクから反射する反射光の反射光強度パタ
    ーンを検出する反射光検出手段と、 検査の基準とする透かし模様パターンに対応した反射光
    強度パターンを基準パターンとして、この基準パターン
    に対して被検査光ディスクの反射光強度パターンを照合
    する照合手段と、 この照合結果が所定の範囲内であれば、被検査光ディス
    クを良品の光ディスクと判定し、照合結果が所定の範囲
    外であれば、被検査光ディスクを不良品の光ディスクと
    判定する判定手段とを有することを特徴とする光ディス
    クの検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の光ディスクの検査装置で
    あって、 前記検査光線は、前記被検査光ディスクの直径より大き
    い径を有する光線であることを特徴とする光ディスクの
    検査装置。
JP11144570A 1999-05-25 1999-05-25 光ディスク、光ディスクの検査方法、光ディスクの検査装置 Pending JP2000339767A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11144570A JP2000339767A (ja) 1999-05-25 1999-05-25 光ディスク、光ディスクの検査方法、光ディスクの検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11144570A JP2000339767A (ja) 1999-05-25 1999-05-25 光ディスク、光ディスクの検査方法、光ディスクの検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000339767A true JP2000339767A (ja) 2000-12-08

Family

ID=15365289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11144570A Pending JP2000339767A (ja) 1999-05-25 1999-05-25 光ディスク、光ディスクの検査方法、光ディスクの検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000339767A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002098671A2 (en) 2001-06-06 2002-12-12 Spectra Systems Corporation Marking and authenticating articles
US7393623B2 (en) 2001-06-06 2008-07-01 Spectra Systems Corporation Incorporation of markings in optical media

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002098671A2 (en) 2001-06-06 2002-12-12 Spectra Systems Corporation Marking and authenticating articles
WO2002098671A3 (en) * 2001-06-06 2003-11-27 Spectra Systems Corp Marking and authenticating articles
EP1393311A2 (en) * 2001-06-06 2004-03-03 Spectra Systems Corporation Marking and authenticating articles
US7220535B2 (en) 2001-06-06 2007-05-22 Spectra Systems Corporation Marking and authenticating articles
EP1393311A4 (en) * 2001-06-06 2008-03-12 Spectra Systems Corp MARKING AND AUTHENTICATION OF ARTICLES
US7393623B2 (en) 2001-06-06 2008-07-01 Spectra Systems Corporation Incorporation of markings in optical media

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6229737B2 (ja)
JP2006514308A (ja) 同軸狭角暗視野照明
CN101290296A (zh) 图案检查装置及图案检查方法
TWI250517B (en) Appearance inspector
JPH09257720A (ja) 欠陥検査方法とその装置
JP3090594B2 (ja) 画像認識装置を用いたコイン判別装置
JP2000339767A (ja) 光ディスク、光ディスクの検査方法、光ディスクの検査装置
JP2006284364A (ja) ホログラム欠陥判定装置
CN101501734B (zh) 用于凸起材料检测的方法与装置
AU738854B2 (en) Glass master surface inspector
JPH11326236A (ja) 表面層欠陥検出装置
JP2004239834A (ja) ホログラムの欠陥検出装置および欠陥検出方法
JP3326276B2 (ja) 光学ディスクの保護コート膜検査方法及びそれを使用した検査装置
US7586595B2 (en) Method of scanning and scanning apparatus
JPH11515108A (ja) 両面光ディスク面検査装置
JP2005043229A (ja) 透明板欠陥検査装置
JPH0868760A (ja) 表面層欠陥検出装置
JP3109709B2 (ja) 光学ディスクの保護コート膜検査方法及びそれを使用した検査装置
JPH1123486A (ja) 欠陥検査装置及びその方法
JPH04143639A (ja) 光学検査装置用照明装置
JPH0594622A (ja) 光情報記録デイスクの検査方法及び検査装置
GB2300913A (en) Optical surface testing
JP3197814B2 (ja) 印刷面検査装置
JP3776298B2 (ja) 光学センサ装置
JPH02264848A (ja) 光ディスク記録媒体の検査方法