JP2000339360A - 回路図作成装置及び回路図作成処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

回路図作成装置及び回路図作成処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2000339360A
JP2000339360A JP14970499A JP14970499A JP2000339360A JP 2000339360 A JP2000339360 A JP 2000339360A JP 14970499 A JP14970499 A JP 14970499A JP 14970499 A JP14970499 A JP 14970499A JP 2000339360 A JP2000339360 A JP 2000339360A
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Tomohiro Sudo
智浩 須藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】誰でも簡単に回路図の作成や解析を画面上の操
作にて行うことができ、回路図の学習に有効利用できる
回路図作成装置を提供する。 【解決手段】各素子からなる回路図を作成し、素子に物
理量を入力後(ステップA11〜A14)、回路図上の
任意の位置をペンにて指定すると(ステップA15)、
その指定位置が検出され(ステップA16)、前記入力
された素子物理量データに基づいて前記指定位置におけ
る電流値や電圧値等の物理量が演算されて、画面上に表
示される(ステップA17,A18)。ペンを画面から
離すと、物理量の表示がクリアされ、元の状態に戻る
(ステップA19〜A21)。このように、ペンにて回
路図の各部を指定するだけの操作で、物理量の特性を即
座に確認することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばグラフ関数
機能を備えた電子計算機として用いて好適な回路図作成
装置及び回路図作成処理プログラムを記録した記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、グラフ関数機能を備えた電子計算
機(以下、グラフ関数電卓と称す)が存在する。これ
は、ユーザが入力した関数式に従って画面上にグラフを
描画するものであって、教育機器として学校の数学授業
等で広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】授業でグラフ関数電卓
が用いられるようになり、数学以外の授業でも教育効果
があることがわかってきた。特に物理や化学の分野では
有効であり、実験データと関連付けて関数グラフを学習
したり、計算したりすることが可能になる。また、グラ
フ関数電卓の大きな表示画面を生かして各種の図を表示
することが可能なため、各分野でその利用が求められて
いる。しかしながら、従来のグラフ関数電卓では、関数
グラフの作成や解析を主として構成されており、電子回
路を対象とした場合での作成機能や解析機能としては乏
しく、効果的な利用がなされてないのが現状である。
【0004】そこで、本発明では、誰でも簡単に回路図
の作成や解析を行うことができ、回路図の学習に有効利
用できる回路図作成装置及び回路図作成処理プログラム
を記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、各素子からな
る回路図を作成、表示する回路図作成装置において、回
路図上の任意の位置を指定する位置指定手段と、この位
置指定手段によって指定された位置を検出する位置検出
手段と、この位置検出手段によって検出された前記指定
位置における物理量を演算する演算手段と、この演算手
段によって得られた前記指定位置における物理量を表示
する物理量表示手段とを具備して構成される(請求項
1)。
【0006】このような構成によれば、回路図上の任意
の位置をペン等にて指定すると、その指定位置における
物理量(電流値,電圧値等)が演算されて表示される。
したがって、回路図の各部の物理量を複雑な操作を必要
とせずに即座に確認することができる。
【0007】さらに、前記回路図上で任意の2点をペン
等にて指定することで、その2点間の電圧差を演算、表
示したり(請求項2)、前記指定位置における物理量の
方向(電流の流れる方向,電位の大小)を矢印で表示す
る構成とすることで(請求項3)、回路図の各部の特性
をより詳細に知ることができる。
【0008】また、本発明は、各素子からなる回路図を
作成、表示する回路図作成装置において、複数のグリッ
ドが配列されたグリッド画面を表示するグリッド画面表
示手段と、このグリッド画面表示手段によって表示され
たグリッド画面上の2つのグリッドを指定する指定手段
と、この指定手段によって指定された2つのグリッドの
位置を検出する位置検出手段と、この位置検出手段によ
って検出された前記2つのグリッド間に素子を配置して
回路図を作成する回路図作成手段とを具備して構成され
る(請求項4)。
【0009】このような構成によれば、グリッド画面上
の2つのグリッドをペン等で指定すると、その2つのグ
リッド間に素子が配置される。したがって、グリッドに
従って回路図を簡単に作成することができる。
【0010】さらに、前記2つのグリッドの表示色を指
定することにより、その指定された表示色に応じた素子
を判断して前記2つのグリッド間に配置する構成とすれ
ば(請求項5)、素子メニューの表示を不要として画面
を有効に利用することができる。
【0011】また、本発明は、各素子からなる回路図を
作成、表示する回路図作成装置において、作成された回
路図の修正範囲を指定する修正範囲指定手段と、この修
正範囲指定手段によって指定された修正範囲の位置を検
出する位置検出手段と、この位置検出手段によって検出
された前記修正範囲の位置に複数のグリッドが配列され
たグリッド画面を表示するグリッド画面表示手段と、こ
のグリッド画面表示手段によって表示されたグリッド画
面上で作成された回路図を前記修正範囲に対応する修正
回路として元の回路図に組み込む回路修正手段とを具備
して構成される(請求項6)。
【0012】このような構成によれば、回路図の修正範
囲をペン等にて指定すると、その指定された修正範囲に
グリッド画面が表示され、このグリッド画面上で作成さ
れた回路図が前記修正範囲に対応する修正回路として元
の回路図に組み込まれる。これにより、回路図の部分的
な修正をグリッド画面を利用して簡単に行うことができ
る。
【0013】また、本発明は、各素子からなる回路図を
作成、表示する回路図作成装置において、作成された回
路図上の一部の回路を指定する回路指定手段と、予め等
価回路に関する情報を記憶した等価回路テーブルと、前
記回路指定手段によって指定された回路に対応する等価
回路を前記等価回路テーブルから検索する等価回路検索
手段と、この等価回路検索手段によって検索された等価
回路を前記指定回路に代えて表示する等価回路表示手段
とを具備して構成される(請求項7)。
【0014】このような構成によれば、回路図上の一部
の回路をペン等にて指定することにより、その指定回路
に対応する等価回路が等価回路テーブルから検索され、
前記指定回路に代えて表示される。これにより、回路図
の各部における回路に対する等価回路を簡単に確認する
ことができる。
【0015】また、本発明は、各素子からなる回路図を
作成、表示する回路図作成装置において、回路図上の任
意の素子を指定する指定手段と、この指定手段によって
指定された素子の位置を検出する位置検出手段と、この
位置検出手段によって検出された前記指定素子に現在設
定されている物理量とその素子に関係した他の物理量を
表示する物理量表示手段と、前記指定素子に対する物理
量を変更する物理量変更手段と、この物理量変更手段に
よって変更された物理量とその物理量に従った前記他の
物理量を演算して再表示する物理量再表示手段とを具備
して構成される(請求項8)。
【0016】このような構成によれば、回路図上の素子
をペン等にて指定すると、その素子に現在設定されてい
る物理量とその素子に関係した他の物理量が表示され、
当該素子に対する物理量を変更することにより、変更後
の物理量とその物理量に従った前記他の物理量が再表示
される。これにより、回路図上の素子の物理量を簡単に
変更でき、また、素子の物理量変更に伴う電流値や電圧
値等の他の物理量の変化を確認することができる。
【0017】また、本発明は、各素子からなる回路図を
作成、表示する回路図作成装置において、物理量指定用
のメニューボタンを表示するメニューボタン表示手段
と、このメニューボタン表示手段によって表示されたメ
ニューボタンの中から区別表示の対象となる物理量を指
定する指定手段と、前記回路図の各部分における前記指
定手段によって指定された物理量を演算する演算手段
と、この演算手段によって得られた前記回路図の各部分
における物理量をその物理量の値に応じた表示形態で区
別して表示する物理量表示手段とを具備して構成される
(請求項9)。
【0018】このような構成によれば、物理量指定用の
メニューボタンの中から区別表示の対象となる物理量を
ペン等にて指定すると、回路図の各部分における前記指
定された物理量が演算され、その物理量の値に応じた表
示形態(例えば表示色)で区別表示される。これによ
り、回路図の各部における物理量の分布を容易に確認す
ることができる。
【0019】また、本発明は、各素子からなる回路図を
作成、表示する回路図作成装置において、回路図上に新
たな素子を追加する素子追加手段と、この素子追加手段
によって追加された素子によって変化する他の素子の物
理量変化を演算する演算手段と、この演算手段によって
得られた前記他の素子の物理量変化を表示する物理量表
示手段とを具備して構成される(請求項10)。
【0020】このような構成によれば、回路図上に新た
な素子を追加すると、その追加された素子によって変化
する他の素子の物理量変化が演算されて表示される。こ
れにより、追加した素子を含んだ回路各部の物理量変化
を確認することができ、物理量変化を意識しながら、回
路変更を施すことができる。
【0021】また、本発明は、各素子からなる回路図を
作成、表示する回路図作成装置において、計測器シンボ
ルを表示する計測器シンボル表示手段と、この計測器シ
ンボル表示手段によって表示された計測器シンボルと前
記回路図の測定位置とを接続する導線を入力する導線入
力手段と、この導線入力手段によって入力された導線が
示す測定位置を検出する位置検出手段と、この位置検出
手段によって検出された前記測定位置における前記計測
器シンボルに応じた物理量を演算する演算手段と、この
演算手段によって得られた前記測定位置における物理量
を表示する物理量表示手段とを具備して構成される(請
求項11)。
【0022】このような構成によれば、計測器シンボル
と回路図の測定位置とを接続する導線をペン等にて入力
すると、この導線が示す測定位置における前記計測器シ
ンボルに応じた物理量が演算されて表示される。これに
より、回路図の任意の位置を計測器シンボルに接続する
だけの操作で、実際に実験で行うようなイメージで回路
各部の物理量を容易に確認することができる。
【0023】さらに、前記計測器シンボル表示手段によ
って表示された計測器シンボルに数式を入力することに
より、この入力された数式に従って前記測定位置におけ
る物理量を演算する構成とすることにより(請求項1
2)、回路のインピーダンスやリアクタンスなど、数式
によって得られる物理量を容易に確認することができ
る。
【0024】また、本発明は、各素子からなる回路図を
作成、表示する回路図作成装置において、電球シンボル
を表示する電球シンボル表示手段と、この電球シンボル
表示手段によって表示された電球シンボルと前記回路図
のコンデンサとを接続する導線を入力する導線入力手段
と、この導線入力手段によって入力された導線が示す前
記回路図のコンデンサの位置を検出する位置検出手段
と、この位置検出手段によって検出された前記コンデン
サの電荷量の時間変化を演算する演算手段と、この演算
手段によって得られた前記コンデンサの電荷量の時間変
化を表示する電荷量表示手段とを具備して構成される
(請求項13)。
【0025】このような構成によれば、電球シンボルと
回路図のコンデンサとを接続する導線をペン等にて入力
すると、この導線が示すコンデンサの電荷量の時間変化
が演算されて表示される。これにより、回路図中のコン
デンサを電球シンボルに接続するだけの操作で、実際の
実験では瞬間的な現象として繰り返し確認することが難
しいコンデンサの放電現象を容易に確認することができ
る。さらに、前記コンデンサの電荷量の時間変化を前記
電球シンボルの点灯によって表示すると共に、時間と電
荷量との関係を示す特性グラフを表示する構成とするこ
とで(請求項14)、コンデンサの放電現象をさらに詳
しく確認することができる。
【0026】また、本発明は、各素子からなる回路図を
作成、表示する回路図作成装置において、回路図上の任
意の素子をペンにて指定する指定手段と、この指定手段
によって指定された素子の位置を検出する位置検出手段
と、この位置検出手段によって検出された前記素子の線
の太さを前記ペンのスライド操作に伴って変更すると共
に、そのときの線の太さに従って物理量の変更して表示
する物理量表示手段と、前記ペンが前記回路図から離れ
た時点で表示されていた物理量を前記指定素子の物理量
として確定し、その指定素子の線の太さを元の状態に戻
す制御手段とを具備して構成される(請求項15)。
【0027】このような構成によれば、回路図上の素子
をペンにて指定すると、その素子の線の太さがペンのス
ライド操作に伴って変更され、そのときの線の太さに従
って物理量が変更されて表示される。そして、ペンを回
路図から離すことにより、その時点で表示されていた物
理量が当該素子の物理量として確定され、その素子の線
の太さが元の状態に戻る。これにより、回路上の素子の
物理量をペン操作だけで誰でも簡単に設定することがで
きる。
【0028】また、本発明は、各素子からなる回路図を
作成、表示する回路図作成装置において、測定対象とな
る物理量が異なる複数の測定器シンボルを表示する測定
器シンボル表示手段と、この測定器シンボル表示手段に
よって表示された各測定器シンボルの中の任意の測定器
シンボルを指定すると共に回路図上の測定位置を指定す
る指定手段と、この指定手段によって指定された測定位
置を検出する位置検出手段と、この位置検出手段によっ
て検出された前記測定位置におけるグリッドの形状を前
記指定された測定器シンボルに応じて変更するグリッド
形状変更手段と、前記測定位置における前記計測器シン
ボルに応じた物理量を演算する演算手段と、この演算手
段によって得られた物理量を表示する物理量表示手段と
を具備して構成される(請求項16)。
【0029】このような構成によれば、測定器シンボル
をペン等にて指定すると共に回路図上の測定位置をペン
等にて指定すると、その測定位置におけるグリッドの形
状が前記指定された測定器シンボルに応じて変更され、
当該測定位置における前記計測器シンボルに応じた物理
量が演算されて表示される。これにより、計測器シンボ
ルと回路図を接続するための操作を必要とせずに、回路
図の各部の物理量を容易に測定することができる。この
場合、使用する計測器シンボルに応じてグリッド形状が
変更されるため、そのグリッド形状から測定対象となる
物理量を判断することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0031】図1は本発明の回路図作成装置として用い
られる電子計算機の回路構成を示すブロック図である。
この電子計算機は、制御部(CPU)11、ROM1
6、RAM17等を備えており、回路図の作成機能や解
析機能を主として提供するものである。
【0032】制御部(CPU)11は、キー入力部12
から入力されるキー入力データや、液晶表示部13の表
示画面上に重ねて設けられたタブレット14から位置検
出回路15を介して入力されるタッチペンによるタッチ
位置データに応じて、ROM16に予め記憶されている
システムプログラムを起動させ、あるいは外部記録媒体
20に予め記憶されている計算機制御用プログラムを記
録媒体読み取り部19により読み取らせて起動させ、R
AM17をワークメモリとして回路各部の動作制御を行
うものである。
【0033】この制御部(CPU)11には、前記キー
入力部12、液晶表示部13、タブレット14、位置検
出回路15、ROM16、RAM17、記録媒体読み取
り部19が接続され、また、液晶表示部13は表示駆動
回路18を介して接続される。
【0034】キー入力部12には、テンキー,アルファ
ベットキー等の文字・記号キー群からなるデータ入力キ
ー12a、データの選択,送り操作やカーソルの移動操
作を行う際に操作される上下左右のカーソルキー12b
等が設けられている。また、このキー入力部12には、
本装置が備える各種機能の起動を指示するためのモード
キー12cが設けられており、このモードキー12cの
操作により、以下に示すようなモード1〜15の機能を
選択的に指示することができる。
【0035】モード1:ペンタッチによって回路図の素
子や位置を指定すると、その指定された素子や位置の物
理量を演算、表示する回路解析機能である。 モード2:ペンタッチによって回路図の2点を指定する
ことで、その2点間の電位差を演算、表示する回路解析
機能である。 モード3:画面上に複数の規則的に並んだグリッドを表
示し、ペンで素子を指定した後、画面上の任意のグリッ
ドをペンで指定すると、そのグリッドと指定座標の位置
関係から素子の表示位置を確定し、指定位置を挟む2つ
のグリッドを両端とする座標位置に素子を表示する回路
作成機能である。 モード4:回路図の一部をペンによって指定すると、そ
の指定位置における電流の流れる方向、電位の高低等の
物理量の方向を矢印で表示する回路解析機能である。 モード5:回路図の一部をペンによって範囲指定する
と、その指定範囲における回路部分のみを等間隔に並ん
だグリッド画面に変更し、そのグリッド画面で回路の修
正を可能にする回路修正機能である。 モード6:回路図の一部をペンによって範囲指定する
と、その指定範囲における回路に対応する等価回路を計
算もしくは検索して表示する等価回路表示機能である。 モード7:回路図上の素子をペンによって指定すると、
その指定素子の物理量の変更メニューを表示し、その変
更メニューの中の物理量をさらにペンで指定すること
で、当該素子の物理量を変更する共に、変更後の素子物
理量に基づいて電流値、電圧値等の他の物理量を演算、
表示する回路表示機能である。 モード8:回路作成後に電流、電圧等の物理量をペンに
て指定すると、回路図の各部を前記指定された物理量の
分布に応じて色分け表示する回路表示機能である。 モード9:回路作成後にペンで素子を追加すると、その
追加素子による物理量変化を演算、表示する回路演算表
示機能である。 モード10:計測器シンボルを表示し、ペンを用いて計
測器シンボルの端子と回路の一部を指定することで、計
測器シンボルの示す物理量を演算、表示する回路演算表
示機能である。 モード11:電球シンボルとミニグラフを表示し、ペン
によって電球シンボルと回路図上のコンデンサ部分を接
続することにより、コンデンサに蓄えられた電荷の放電
の様子をグラフと電球シンボルの色変化によって表す回
路演算表示機能である。 モード12:計測器シンボルを表示し、その計測器シン
ボルに数式を指定することで、インダクタンスやリアク
タンス等の数式を必要とする新たな物理の演算を可能に
する回路演算表示機能である。 モード13:グリッド画面上にて2つのグリッドをペン
にて指定することで、そのグリッドの色を変更し、グリ
ッド色に対応した素子をグリッド間に表示する回路作成
機能である。 モード14:回路図上の素子をペンにて指定し、その素
子の端をペンでスライドさせることによって、素子の線
の太さを変更しながら当該素子の物理量を変更する回路
演算表示機能である。 モード15:計測器シンボルとグリッドの形状とを関連
付け、回路の各部に表示されているグリッドの形を変更
すると、物理量の測定位置を確定して、グリッド形状に
対応した計測器シンボルによる物理量の測定を行う回路
演算表示機能である。
【0036】また、キー入力部12には、前記モード1
〜15の各機能に関連したキーk1〜k12が設けられ
ている。
【0037】 k1:選択項目等の確定を指示するための確定キー k2:電位の演算を指示するための電位演算キー k3:現在実行されている処理を解除するための解除キ
ー k4:物理量方向の矢印表示を指示するための物理量方
向表示キー k5:回路図の修正を指示するための回路修正キー k6:等価回路の変更を指示するための等価回路変更キ
ー k7:物理量による回路各部の色分け表示を指示するた
めの物理量色分け表示キー k8:計測器接続シュミレーションを指示するための計
測器接続シュミレーションキー k9:コンデンサ放電シュミレーションを指示するため
のコンデンサ放電シュミレーションキー k10:数式設定用の計測器シンボルの表示を指示する
ための数式設定計測器表示キー k11:素子に物理量を設定するための物理量設定キー k12:物理量の測定を指示するための物理量測定キ
ー。 液晶表示部13は、カラー表示可能な構造を有する。タ
ブレット14は、この液晶表示部13の表示画面上に重
ねて設けられ、ペン14aによりタッチされた位置に応
じた電圧信号を発生するもので、このタブレット14か
ら出力されるタッチ位置に応じた電圧信号に基づき、位
置検出回路15により表示画面に対応させた座標が検出
され、このタッチ位置座標に応じて制御部(CPU)1
1により操作の内容が判断される。
【0038】ROM16には、本電子計算機の電子回路
におけるの全体の処理を司るシステムプログラムデータ
が予め記憶されている。RAM17は、制御部(CP
U)11の処理に必要な各種のデータが一時的に格納さ
れるものであり、ここでは、表示データメモリ17a、
回路図データメモリ17b、モードデータメモリ17
c、物理量データメモリ17d、素子データメモリ17
e、等価回路テーブル17f、数式データメモリ17g
が設けられている。
【0039】表示データメモリ17aには、液晶表示部
13に表示すべき表示データがビットマップのパターン
データとして記憶される。回路図データメモリ17bに
は、ユーザにより作成された回路図データが記憶され
る。モードデータメモリ17cには、ユーザが選択した
モード1〜15を示すモードデータが記憶される。物理
量データメモリ17dには、ユーザが入力した各素子の
物理量データが記憶される。素子データメモリ17eに
は、回路作成モード(モード3)でユーザが指定した素
子シンボルと指定位置の座標値を示すデータが記憶され
る。等価回路テーブル17fには、モード6で参照され
る等価回路に関するデータが記憶されている。数式デー
タメモリ17gには、モード10でユーザが入力した数
式データが記憶される。
【0040】次に、モード1〜15の機能動作について
説明する。
【0041】(モード1)まず、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、モード1の機能
が設定された場合について説明する。
【0042】モード1に関する表示例を図2、フローチ
ャートを図3に示す。
【0043】モード1では、電子回路の解析をペンで行
うことを特徴としている。従来のグラフの解析は、グラ
フ上にポインタを走らせることで行われ、ポインタの移
動は表示1ドットずつ行われていた。しかし、電子回路
はその特性上、回路を構成する各素子の持つ物理量が重
要であり、従来のような1ドットずつポインタを移動し
て物理量を示す方法は適当ではない。そこで、ここでは
電子回路の素子をペンで指定することにより、回路の解
析をスムーズに行うことを実現するものである。
【0044】具体的に説明すると、例えば図2(a)に
示すように、画面上に回路図101を作成し、その回路
を構成する各素子(抵抗、電源等)の物理量を入力した
とする。ここで、同図(b)に示すように、ペン14a
を用いて回路図101上の素子や位置を指定すると、そ
の指定位置の物理量102が演算されて画面上に表示さ
れる。この例では、指定位置に対応した物理量102と
して、電流値(i=0.25mA)と電圧値(v=4.
5V)が表示されている。
【0045】以下に、本装置のモード1における処理動
作について説明する。
【0046】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード1を選択することによ
り、以下のような処理が制御部(CPU)11により実
行される。このとき、RAM17のモードデータメモリ
17dにはモード1を示すデータが記憶されている。
【0047】図3のフローチャートに示すように、ユー
ザがタブレット14上でペン14aを操作して各素子か
らなる回路図を作成すると、そのときの回路図データが
RAM17の回路図データメモリ17bに格納され、液
晶表示部13に表示される(ステップA11)。詳しく
は、ペン14aの操作によって描かれる回路図を構成す
る描画ドット点のX,Y座標が順次計算され、その座標
列からなる回路図データが回路図データメモリ17bに
記憶されると共に当該回路図データに対応した表示デー
タが表示データメモリ17aに展開されることにより、
液晶表示部13に表示される。このときの表示例を図2
(a)に示す。
【0048】続いて、ユーザがペン14aにて回路図上
の素子を指定し(ステップA12)、キー入力部12の
データ入力キー12aを通じて抵抗値や電源値等の物理
量データを入力する(ステップA13)。キー入力部1
2に設けられた確定キーk1の押下により、入力した物
理量データを確定すると、その確定された物理データが
前記ペン14aにて指定された素子と対応付けられてR
AM17の物理量データメモリ17dに記憶される(ス
テップA14)。
【0049】このような回路図の作成と素子の物理量の
入力後、ペン14aを用いて画面上の回路図の素子や位
置を指定すると(ステップA15のYes)、そのとき
のペンタッチ位置がタブレット14を通じて位置検出回
路15にて検出され(ステップA15→A16)、その
検出されたペンタッチ位置における電流値や電圧値等の
物理量が物理量データメモリ17dに記憶された各素子
の物理量データに基づいて算出され(ステップA1
7)、当該指定位置の近傍に表示される(ステップA1
8)。ペン14aが当該指定位置に触れている間、つま
り、ペンオンの状態にある間、物理量が表示される(ス
テップA19)。このときの表示例を図2(b)に示
す。
【0050】ペン14aが当該指定位置から離れると、
つまり、ペン14aがタブレット14から離れてペンオ
ンからペンオフの状態になると、その状態が位置検出回
路15にて検出され(ステップA19のYes)、現在
表示されている物理量がクリアされる(ステップA19
→A20)。その後、他の処理の指示があれば、その指
示された処理に移行する(ステップA21)。
【0051】このように、回路図上の任意の位置をペン
タッチするだけで、その指定位置における物理量が表示
されるので、従来のようなポインタの移動操作を必要と
せずに、回路図の各部の物理量を即座に確認することが
できる。
【0052】(モード2)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、モード2の機能
が設定された場合について説明する。
【0053】モード2に関する表示例を図4、フローチ
ャートを図5に示す。
【0054】モード2では、ペンタッチで回路図の任意
の2点を指定することで、その2点間の電位差を表示す
ることを特徴としている。前記モード1と同様に、従来
のようにポインタを1ドットずつ移動させて2点を指定
する方法だと、ポインタの移動に膨大な時間を要し、演
算をスムーズに行うことができない。そこで、ここでは
回路作成、素子の物理量の入力後に、電位演算キーk2
を入力して回路図上の任意の2点をペン14aにて指定
することにより、その指定された2点間の電位を演算、
表示するようにしている。
【0055】具体的に説明すると、例えば図4(a)に
示すように、画面上に回路図201を作成し、その回路
を構成する各素子(抵抗、電源等)の物理量を入力した
とする。ここで、同図(b),(c)に示すように、ペ
ン14aを用いて回路図201上の任意の2点202,
203を指定すると、その2点間の電位204が演算さ
れて表示される。この例では、2点202,203の間
の電位204として、ΔV=3.5Vが表示されてい
る。
【0056】以下に、本装置のモード2における処理動
作について説明する。
【0057】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード2を選択することによ
り、以下のような処理が制御部(CPU)11により実
行される。このとき、RAM17のモードデータメモリ
17dにはモード2を示すデータが記憶されている。
【0058】図5のフローチャートに示すように、ユー
ザがタブレット14上でペン14aを操作して各素子か
らなる回路図を作成すると、そのときの回路図データが
RAM17の回路図データメモリ17bに格納され、液
晶表示部13に表示される(ステップB11)。詳しく
は、ペン14aの操作によって描かれる回路図を構成す
る描画ドット点のX,Y座標が順次計算され、その座標
列からなる回路図データが回路図データメモリ17bに
記憶されると共に当該回路図データに対応した表示デー
タが表示データメモリ17aに展開されることにより、
液晶表示部13に表示される。このときの表示例を図4
(a)に示す。
【0059】続いて、ユーザがペン14aにて回路図上
の素子を指定し(ステップB12)、キー入力部12の
データ入力キー12aを通じて抵抗値や電源値等の物理
量データを入力する(ステップB13)。キー入力部1
2に設けられた確定キーk1の押下により、入力した物
理量データを確定すると、その確定された物理データが
前記ペン14aにて指定された素子と対応付けられてR
AM17の物理量データメモリ17dに記憶される(ス
テップB14)。
【0060】ここで、ユーザがキー入力部12に設けら
れた電位演算キーk2の押下により電位演算を指示した
後(ステップB15)、図4(a)及び(b)に示すよ
うに、ペン14aにて画面上の回路図の任意の2点をす
ると、そのときのペンタッチ位置がタブレット14を通
じて位置検出回路15にて検出され(ステップB15→
B16〜B19)、前記指定された2点間の電位差が物
理量データメモリ17dに記憶された各素子の物理量デ
ータに基づいて算出される(ステップB20)。このと
き算出された電位値は当該指定位置の近傍に表示される
(ステップB21)。このときの表示例を図4(c)に
示す。
【0061】この後、再び電位演算キーk1を押下する
などして再実行を指示すると(ステップB22のYe
s)、現在表示されている電位値がクリアされ(ステッ
プB23)、前記ステップB16〜B21の処理が実行
され、新たに指定された2点間の電位差が算出されて再
表示される。
【0062】このように、回路図上の任意の2点の位置
をペンタッチするだけで、その2点間の電位差が表示さ
れるので、従来のようなポインタの移動操作を必要とせ
ずに、回路図の各部の電位差を即座に確認することがで
きる。
【0063】(モード3)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、モード3の機能
が設定された場合について説明する。
【0064】モード3に関する表示例を図6、フローチ
ャートを図7に示す。
【0065】モード3では、回路作成をペンのみを用い
て行うことを容易にするため、画面上に回路作成用の素
子シンボルと複数配列されたグリッドを表示し、指定さ
れたグリッド間に素子シンボルを配置しながら、回路を
作成することを特徴としている。
【0066】具体的に説明すると、回路図を作成する場
合に、図6(a)に示すような回路作成モード画面が表
示される。この回路作成モード画面には、素子一覧30
1とグリッド面302が設けられている。素子一覧30
1には、一般的な回路で用いられる抵抗やコンデンサ等
の複数の素子シンボル303が用意されている。グリッ
ド面302は、回路作成エリアとして用いられ、そこに
は複数のグリッド304が縦、横に等間隔で配列されて
いる。
【0067】同図(b)に示すように、ユーザは、ま
ず、素子一覧301の中から所望の素子シンボル303
をペン14aにて選択し(ドラッグ)、配置を意識して
グリッド面302にドロップする。素子シンボル303
をグリッド面302にドロップすると、計算機の処理に
よって素子シンボル303の両端の位置に最も近い2つ
のグリッド304a,304bが決定される。そして、
同図(c)に示すように、素子シンボル303の両端の
長さが延長もしくは短縮されて、その2つのグリッド3
04a,304b間に配置される。
【0068】ユーザはこの操作を繰り返すことによりグ
リッド画面上に回路図を作成することができる。この場
合、意図する回路図に応じて素子シンボル303が配置
された後の実行キー入力によって、各素子シンボル30
3間に図示せぬ導線が表示され、回路図の確定によりグ
リッド304が画面上から消去されて回路図が完成す
る。
【0069】以下に、本装置のモード3における処理動
作について説明する。
【0070】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード3を選択することによ
り、以下のような処理が制御部(CPU)11により実
行される。このとき、RAM17のモードデータメモリ
17dにはモード3を示すデータが記憶されている。
【0071】図7のフローチャートに示すように、モー
ド3の選択により回路作成モードが設定され(ステップ
C11)、回路作成用の素子シンボル及びグリッドが画
面上に表示される(ステップC12,C13)。このと
きの状態を図6(a)に示す。
【0072】ユーザは画面上に表示された各素子シンボ
ルの中から所望の素子シンボルをペン14aにて指定す
る(ステップC14)。素子シンボルとしては、抵抗、
コンデンサ等が用意されており、その中から所望の素子
シンボルをペン14aにて指定する。素子シンボルの指
定を誤った場合には、キー入力部12に設けられた解除
キーk3を押下する(ステップC15のYes)。これ
により、素子シンボルの指定が解除される(ステップC
15→C16)。ユーザは所望の素子シンボルを指定し
た後、続いて、その素子シンボルを配置する位置をペン
14aにて指定する(ステップC17)。この場合、図
6(b)に示すように、2つのグリッド間に素子シンボ
ルを配置するように位置を指定する。このとき指定され
た位置に対応するX,Y座標がタブレット14を通じて
位置検出回路15にて検出される(ステップC18)。
【0073】ここで、制御部(CPU)11は位置検出
回路15にて検知された指定座標の方向を判断し、指定
座標がX軸方向に2つのグリッド間にあれば(ステップ
C19のYes)、その2つのグリッド間を繋いで当該
素子シンボルを横方向に表示する(ステップC19→C
20)。また、指定座標がY軸方向に2つのグリッド間
にあれば(ステップC21のYes)、その2つのグリ
ッド間を繋いで当該素子シンボルを縦方向に表示する
(ステップC21→C22)。指定座標が斜め方向に2
つのグリッド間にあれば(ステップC21のNo)、そ
の2つのグリッド間を繋いで当該素子シンボルを斜め方
向に表示する(ステップC21→C23)。このときの
表示例を図6(c)に示す。
【0074】このようにして、ユーザの指定に従って素
子シンボルが指定位置に表示されると、その素子シンボ
ルの番号と指定位置の座標値がRAM17の素子データ
メモリ17eに格納される(ステップC24)。ユーザ
は前記操作を繰り返し行って各素子シンボルをグリッド
面に配置していく(ステップC25のNo→ステップC
14)。
【0075】終了キー等の入力によりユーザによる回路
作成操作の終了が指示されると(ステップC25のYe
s)、当該回路図が閉回路となるように各素子シンボル
間に導線の表示がなされる(ステップC26,C2
7)。この場合、ユーザが意図する回路図とは異なる場
合に、ペン14aにて任意に修正できるものとする。導
線の表示により各素子位置が変更される場合があるの
で、その素子位置の座標値が再計算され、その計算結果
に従って素子データメモリ17eの内容が更新される
(ステップC28)。最後に、回路作成用として表示さ
れていたグリッド及び素子シンボルが画面からクリアさ
れ(ステップC29)、そこに描かれていた回路図が素
子データメモリ17eに格納された素子データに基づい
て再表示される(ステップC30)。
【0076】このように、回路図を作成する場合におい
て、予め用意された素子シンボルを各グリッドに従って
配置するだけのペン操作にて誰でも簡単に回路図を作成
することができる。
【0077】(モード4)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、モード4の機能
が設定された場合について説明する。
【0078】モード4に関する表示例を図8、フローチ
ャートを図9に示す。
【0079】モード4では、回路解析機能の一種で、ペ
ンにて指定された位置の物理量の方向(電流の流れる方
向、電位の高低方向、電子の移動方向等)を矢印で表示
することを特徴としている。
【0080】具体的に説明すると、例えば図8(a)に
示すように、画面上に回路図801を作成し、その回路
を構成する各素子(抵抗、電源等)の物理量を入力した
とする。ここで、同図(b)に示すように、ペン14a
を用いて回路図201上の任意の位置を指定すると、そ
の指定位置における電流の流れる方向、電位の高低方
向、電子の移動方向等が矢印802で表示される。この
場合、電流の流れる方向を黒色の矢印、電位の高低方向
を赤色の矢印で表示するなど、物理量の種類に応じて表
示色を変更できるものとする。
【0081】以下に、本装置のモード4における処理動
作について説明する。
【0082】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード4を選択することによ
り、以下のような処理が制御部(CPU)11により実
行される。このとき、RAM17のモードデータメモリ
17dにはモード4を示すデータが記憶されている。
【0083】図9のフローチャートに示すように、ユー
ザがタブレット14上でペン14aを操作して各素子か
らなる回路図を作成すると、そのときの回路図データが
RAM17の回路図データメモリ17bに格納され、液
晶表示部13に表示される(ステップD11)。詳しく
は、ペン14aの操作によって描かれる回路図を構成す
る描画ドット点のX,Y座標が順次計算され、その座標
列からなる回路図データが回路図データメモリ17bに
記憶されると共に当該回路図データに対応した表示デー
タが表示データメモリ17aに展開されることにより、
液晶表示部13に表示される。このときの表示例を図8
(a)に示す。
【0084】続いて、ユーザがペン14aにて回路図上
の素子を指定し(ステップD12)、キー入力部12の
データ入力キー12aを通じて抵抗値や電源値等の物理
量データを入力する(ステップD13)。キー入力部1
2に設けられた確定キーk1の押下により、入力した物
理量データを確定すると、その確定された物理データが
前記ペン14aにて指定された素子と対応付けられてR
AM17の物理量データメモリ17dに記憶される(ス
テップD14)。
【0085】このような回路図の作成と素子の物理量の
入力後、ユーザがキー入力部12に設けられた物理量方
向表示キーk4の押下により物理量方向の矢印表示を指
示し(ステップD15)、ペン14aを用いて画面上の
回路図の任意の位置を指定すると(ステップD16)、
そのときのペンタッチ位置がタブレット14を通じて位
置検出回路15にて検出され(ステップD17)、その
検出されたペンタッチ位置における電流の流れる方向や
電位の高低方向、電子の移動方向が解析される(ステッ
プD18)。この解析結果に従って、電流の流れる方向
や電位の高低方向、電子の移動方向等を示す矢印が当該
指定位置の近傍に表示される(ステップD19)。
【0086】なお、指定位置での物理量(電流,電位
等)を何にするのかは予めメニュー画面等にて選択して
おいても良いし、複数種類の物理量を同時に表示しても
良い。また、物理量の種類に応じて矢印の表示色を変え
ることもできる。このときの表示例を図8(b)に示
す。
【0087】ペン14aが当該指定位置から離れると、
つまり、ペン14aがタブレット14から離れてペンオ
ンからペンオフの状態になると、その状態が位置検出回
路15にて検出され(ステップD20)、矢印の表示が
クリアされる(ステップD21)。この後、再び物理量
方向表示キーk4を押下するなどして再実行を指示する
と(ステップD22のYes)、前記ステップD16〜
D21の処理が実行され、新たに指定された位置の物理
量方向が再表示される。
【0088】このように、回路図上の任意の位置をペン
タッチするだけで、その指定位置における物理量の方向
が矢印でイメージ表示されるので、回路図の各部におけ
る電流、電位の方向を即座に確認することができる。
【0089】(モード5)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、モード5の機能
が設定された場合について説明する。
【0090】モード5に関する表示例を図10、フロー
チャートを図11に示す。
【0091】モード5では、回路図の一部を修正する場
合に、回路図上でペンにて指定された修正範囲にグリッ
ド画面を表示して、回路の修正操作をグリッドに従って
行うことを特徴としている。
【0092】具体的に説明すると、例えば図10(a)
に示すように、画面上に回路図501を作成し、その回
路を構成する各素子(抵抗、電源等)の物理量を入力し
たとする。ここで、回路図501の一部を修正する場合
に、ペン14aにて、その修正範囲502を指定する。
この場合、回路図の修正部分を囲むようにして範囲指定
する。すると、同図(b)に示すように、修正範囲50
2に複数のグリッド503が縦横に等間隔で表示される
と共に、図示せぬ素子シンボルの一覧が表示される。こ
れにより、ユーザは前記モード3で説明したようなペン
操作により回路図を簡単に修正することができる。修正
操作が終了すると、修正用に表示されたグリッド503
や素子シンボルの一覧が消去され、同図(c)に示すよ
うな修正後の回路図が再表示される。
【0093】以下に、本装置のモード5における処理動
作について説明する。
【0094】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード5を選択することによ
り、以下のような処理が制御部(CPU)11により実
行される。このとき、RAM17のモードデータメモリ
17dにはモード5を示すデータが記憶されている。
【0095】図11のフローチャートに示すように、ユ
ーザがタブレット14上でペン14aを操作して各素子
からなる回路図を作成すると、そのときの回路図データ
がRAM17の回路図データメモリ17bに格納され、
液晶表示部13に表示される(ステップE11)。詳し
くは、ペン14aの操作によって描かれる回路図を構成
する描画ドット点のX,Y座標が順次計算され、その座
標列からなる回路図データが回路図データメモリ17b
に記憶されると共に当該回路図データに対応した表示デ
ータが表示データメモリ17aに展開されることによ
り、液晶表示部13に表示される。このときの表示例を
図10(a)に示す。
【0096】続いて、ユーザがペン14aにて回路図上
の素子を指定し(ステップE12)、キー入力部12の
データ入力キー12aを通じて抵抗値や電源値等の物理
量データを入力する(ステップE13)。キー入力部1
2に設けられた確定キーk1の押下により、入力した物
理量データを確定すると、その確定された物理データが
前記ペン14aにて指定された素子と対応付けられてR
AM17の物理量データメモリ17dに記憶される(ス
テップE14)。
【0097】ここで、作成した回路図の一部を修正する
場合に、ユーザはキー入力部12に設けられた回路修正
キーk5の押下により回路修正を指示し(ステップE1
5)、ペン14aを用いて修正範囲を指定する(ステッ
プE16)。この場合、回路図の修正部分を囲むように
して範囲指定する。このときの表示例を図10(a)に
示す。
【0098】キー入力部12に設けられた確定キーk1
の押下により、修正範囲を確定すると、図10(b)に
示すように、指定された修正範囲がグリッド表示に変更
されると共に、回路修正用の素子シンボルの一覧(抵
抗,コンデンサ等)が表示される(ステップE19)。
これにより、ユーザはペン14aにて所望の素子シンボ
ルを指定すると共にグリッド上の位置を指定するといっ
た前記モード3での回路作成と同様の操作を行って修正
範囲内に新たな回路を構築していく(ステップE20,
E21)。
【0099】ペン14aにて素子シンボルの位置を指定
した後、確定キーk1を押下すると(ステップE2
2)、その指定位置のX,Y座標値がタブレット14を
通じて位置検出回路15にて検出され(ステップE2
3)、そこに前記指定された素子シンボルが表示される
(ステップE24)。終了キー等の入力によりユーザに
よる回路修正操作の終了が指示されると(ステップE2
5のYes)、当該修正部分が閉回路となるように各素
子シンボル間に導線の表示がなされた後(ステップE2
6,E27)、回路修正用として表示されていたグリッ
ド及び素子シンボルが画面からクリアされ(ステップE
28)、修正後の回路図が再表示される(ステップE2
9)。
【0100】このように、回路図上の修正範囲を指定
し、その修正範囲内で予め用意された素子シンボルをグ
リッドに従って配置するだけのペン操作で、誰でも簡単
に回路図を部分的に修正することができる。
【0101】(モード6)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、モード6の機能
が設定された場合について説明する。
【0102】モード6に関する表示例を図12、フロー
チャートを図13に示す。
【0103】モード6では、ペンで指定された範囲を等
価回路に変更することを特徴としている。等価回路はあ
る時は1つの素子に対して演算され、ある時は回路中の
複数の素子から演算される場合があるが、ここでは、ペ
ンを用いることにより、等価回路に変換する回路の一部
を選択するだけの操作で、等価回路を得ることができ
る。
【0104】具体的に説明すると、例えば図12(a)
に示すように、画面上に回路図601を作成し、その回
路を構成する各素子(抵抗、電源等)の物理量を入力し
たとする。ここで、回路図601上の一部の回路602
を等価回路で表現したい場合に、ペン14aにて、その
変更範囲603を指定する。この場合、回路図の変更部
分を囲むようにして範囲指定する。このようにして、ペ
ン14aにて変更範囲603を指定すると、同図(b)
に示すように、その指定範囲603内の回路602に対
応する等価回路604が表示される。ペン14aを離す
と、同図(c)に示すように、元の回路602が再表示
される。
【0105】以下に、本装置のモード6における処理動
作について説明する。
【0106】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード6を選択することによ
り、以下のような処理が制御部(CPU)11により実
行される。このとき、RAM17のモードデータメモリ
17dにはモード6を示すデータが記憶されている。
【0107】図13のフローチャートに示すように、ユ
ーザがタブレット14上でペン14aを操作して各素子
からなる回路図を作成すると、そのときの回路図データ
がRAM17の回路図データメモリ17bに格納され、
液晶表示部13に表示される(ステップF11)。詳し
くは、ペン14aの操作によって描かれる回路図を構成
する描画ドット点のX,Y座標が順次計算され、その座
標列からなる回路図データが回路図データメモリ17b
に記憶されると共に当該回路図データに対応した表示デ
ータが表示データメモリ17aに展開されることによ
り、液晶表示部13に表示される。このときの表示例を
図12(a)に示す。
【0108】続いて、ユーザがペン14aにて回路図上
の素子を指定し(ステップF12)、キー入力部12の
データ入力キー12aを通じて抵抗値や電源値等の物理
量データを入力する(ステップF13)。キー入力部1
2に設けられた確定キーk1の押下により、入力した物
理量データを確定すると、その確定された物理データが
前記ペン14aにて指定された素子と対応付けられてR
AM17の物理量データメモリ17dに記憶される(ス
テップF14)。
【0109】ここで、作成した回路図の一部を等価回路
に変更する場合に、ユーザはキー入力部12に設けられ
た等価回路変更キーk6の押下により等価回路変更を指
示し(ステップF15)、ペン14aを用いて変更範囲
を指定する(ステップF16)。この場合、回路図の変
更部分を囲むようにして範囲指定する。このときの表示
例を図12(a)に示す。ペン14aを用いて画面上の
回路図の任意の位置を指定すると、そのときのペンタッ
チ位置がタブレット14を通じて位置検出回路15にて
検出される(ステップF17)。そして、その指定範囲
における回路の物理量が再計算され(ステップF1
8)、その物理量に基づいてRAM17の等価回路テー
ブル17fから指定範囲内の回路に対応する等価回路が
検索される(ステップF19)。
【0110】等価回路テーブル17fの検索により、指
定範囲内の回路が等価回路に変換可能であることが判断
されると(ステップF20のYes)、当該指定範囲の
表示が前記等価回路テーブル17fから検索された等価
回路に変更される(ステップF20→F21)。ユーザ
がペン14aをタブレット14から離すと、その状態が
位置検出回路15にて検知され(ステップF22のYe
s)、指定範囲内に表示されていた等価回路が消えて元
の回路が再表示される(ステップF22→23)。
【0111】また、キー入力部12に設けられた確定キ
ーk1の押下により、現在されている回路を確定すると
(ステップF24のYes)、そのときの表示回路に基
づいてRAM17の回路図データメモリ17bが更新さ
れて、当該表示回路が保持される(ステップF24→F
25)。この後、再び等価回路変更キーk6を押下する
などして再実行を指示すると(ステップF26のYe
s)、前記ステップF16〜F25の処理が実行され、
新たにペン14aにて指定された範囲内の回路に対応す
る等価回路の表示がなされる。
【0112】このように、回路図上の一部をペンにて範
囲指定するだけで、その指定範囲内における回路の等価
回路が表示されるので、回路図の各部における等価回路
を即座に確認することができ、回路の学習などに利用す
ることができる。
【0113】(モード7)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、モード7の機能
が設定された場合について説明する。
【0114】モード7に関する表示例を図14、フロー
チャートを図15に示す。
【0115】モード7では、回路上の任意の素子の物理
量をペンにて容易に変更すると共に、変更後の素子物理
量に基づいて電流値、電圧値等を演算することを特徴と
している。
【0116】具体的に説明すると、例えば図14(a)
に示すように、画面上に回路図701を作成し、その回
路を構成する各素子(抵抗、電源等)の物理量を入力し
たとする。ここで、回路図701上の任意の素子をペン
14aにて指定すると、同図(b)に示すように、その
指定素子の現在の物理量が指定位置での電流値及び電圧
値と共にガイド702にて表示される。この例では、回
路上のある抵抗素子の指定に伴い、その抵抗値r=1.
5[Ω],電圧値V=0.18[V],電流値i=0.
12[A]が表示されている。
【0117】ここで、同図(c)に示すように、ガイド
702内の指定素子の物理量をペン14aにて再度指定
すると、同図(d)に示すように、当該指定素子の物理
量変更メニュー703が表示される。この物理量変更メ
ニュー703には、現在の物理量をある一定刻みで変化
させた値が候補として挙げられている。物理量変更メニ
ューの中で所望の物理量をペン14aで指定することに
より、同図(e)に示すように、当該指定素子の値がそ
のとき指定された物理量に変更されると共に、その変更
に伴って電流及び電圧の物理量が再計算されて表示され
る。この例では、抵抗値rが3.0[Ω]に変更され、
その変更に伴って電圧値V=0.18[V],電流値i
=0.06[A]が表示されている。
【0118】以下に、本装置のモード7における処理動
作について説明する。
【0119】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード7を選択することによ
り、以下のような処理が制御部(CPU)11により実
行される。このとき、RAM17のモードデータメモリ
17dにはモード7を示すデータが記憶されている。
【0120】図13のフローチャートに示すように、ユ
ーザがタブレット14上でペン14aを操作して各素子
からなる回路図を作成すると、そのときの回路図データ
がRAM17の回路図データメモリ17bに格納され、
液晶表示部13に表示される(ステップG11)。詳し
くは、ペン14aの操作によって描かれる回路図を構成
する描画ドット点のX,Y座標が順次計算され、その座
標列からなる回路図データが回路図データメモリ17b
に記憶されると共に当該回路図データに対応した表示デ
ータが表示データメモリ17aに展開されることによ
り、液晶表示部13に表示される。このときの表示例を
図14(a)に示す。
【0121】続いて、ユーザがペン14aにて回路図上
の素子を指定し(ステップG12)、キー入力部12の
データ入力キー12aを通じて抵抗値や電源値等の物理
量データを入力する(ステップG13)。キー入力部1
2に設けられた確定キーk1の押下により、入力した物
理量データを確定すると、その確定された物理データが
前記ペン14aにて指定された素子と対応付けられてR
AM17の物理量データメモリ17dに記憶される(ス
テップG14)。
【0122】ここで、作成した回路図上の素子の物理量
を変更する場合に、その変更対象となる素子をペン14
aにて指定する(ステップG15)。変更対象となる素
子がペン14aにて指定されると、その指定素子の現在
の物理量がRAM17の物理量データメモリ17dから
検索されて表示されると共に当該指定位置における電流
値及び電圧値等が演算されて表示される(ステップG1
6)。このときの表示例を図14(b)に示す。続い
て、図14(c)に示すように、画面上に表示された指
定素子の現在の物理量をペン14aで指定すると(ステ
ップG17)、当該指定素子の物理量変更メニューが表
示される(ステップG18)。この物理量変更メニュー
には、現在の物理量をある一定刻みで変化させた値が候
補として挙げられている。このときの表示例を図14
(d)に示す。なお、物理量変更メニュー上での変更量
の段階値やその変更範囲については任意に設定できるも
のとする。
【0123】この物理量変更メニューの中で所望の物理
量をペン14aにて指定すると(ステップG19)、そ
の指定された物理量に従って物理量データメモリ17d
内の当該指定素子の物理量が変更されると共に、その変
更後の素子物理量に基づいて電流値及び電圧値等の他の
物理量が演算される(ステップG20)。演算後、指定
素子の変更後の物理量と前記演算によって得られた電流
値及び電圧値等の他の物理量が再表示される(ステップ
G21)。このときの表示例を図14(e)に示す。
【0124】同じ素子を再度ペン14aにて指定するな
どして物理量の変更を再指定すると(ステップG22の
Yes)、前記ステップG17〜G21の処理が実行さ
れ、新たにペン14aにて指定された素子物理量と他の
電流値及び電圧値等の他の物理量が変更値と表示され
る。また、所定の操作によりトレース位置を変更すると
(ステップG23のYes)、前記ステップG15から
の処理が前記同様に繰り返される。
【0125】このように、回路図上の素子を指定し、メ
ニュー上で物理量を指定するといった操作で素子の物理
量を簡単に変更でき、また、素子の物理量変更に伴う電
流値や電圧値等の特性変化を確認することができる。
【0126】(モード8)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、モード8の機能
が設定された場合について説明する。
【0127】モード8に関する表示例を図16、フロー
チャートを図14に示す。
【0128】モード8では、回路における指定物理量の
分布を色分け表示することを特徴としている。
【0129】具体的に説明すると、例えば図16(a)
に示すように、画面上に回路図801を作成し、その回
路を構成する各素子(抵抗、電源等)の物理量を入力し
たとする。ここで、キー入力部12に設けられた物理量
色分け表示キーk7を押下すると、物理量指定用メニュ
ーボタン802が表示される。この物理量指定用メニュ
ーボタン802には、電流値、電圧値等の各種物理量を
示す項目(i,v,r,q)が設けられており、同図
(b)に示すように、ユーザがこの物理量指定用メニュ
ーボタン802の中で所望の物理量の項目をペン14a
にて指定することにより、その指定された物理量が回路
図801の各部について演算され、同図(c)に示すよ
うに、その物理量の値に応じて回路各部が色分け表示さ
れる。この例では、電流値の指定により、回路図801
の各部の電流値が演算されて、各電流値に応じた色で表
示されている。
【0130】以下に、本装置のモード8における処理動
作について説明する。
【0131】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード8を選択することによ
り、以下のような処理が制御部(CPU)11により実
行される。このとき、RAM17のモードデータメモリ
17dにはモード8を示すデータが記憶されている。
【0132】図17のフローチャートに示すように、ユ
ーザがタブレット14上でペン14aを操作して各素子
からなる回路図を作成すると、そのときの回路図データ
がRAM17の回路図データメモリ17bに格納され、
液晶表示部13に表示される(ステップH11)。詳し
くは、ペン14aの操作によって描かれる回路図を構成
する描画ドット点のX,Y座標が順次計算され、その座
標列からなる回路図データが回路図データメモリ17b
に記憶されると共に当該回路図データに対応した表示デ
ータが表示データメモリ17aに展開されることによ
り、液晶表示部13に表示される。このときの表示例を
図16(a)に示す。
【0133】続いて、ユーザがペン14aにて回路図上
の素子を指定し(ステップH12)、キー入力部12の
データ入力キー12aを通じて抵抗値や電源値等の物理
量データを入力する(ステップH13)。キー入力部1
2に設けられた確定キーk1の押下により、入力した物
理量データを確定すると、その確定された物理データが
前記ペン14aにて指定された素子と対応付けられてR
AM17の物理量データメモリ17dに記憶される(ス
テップH14)。
【0134】ここで、ユーザがキー入力部12に設けら
れた物理量色分け表示キーk7の押下により回路各部の
物理量の色分け表示を指示すると(ステップH15)、
物理量指定用メニューボタンが画面上に表示される(ス
テップH16)。この物理量指定用メニューボタンに
は、電流値、電圧値等の各種物理量を示す項目(i,
v,r,q)が設けられており、図16(b)に示すよ
うに、ユーザがこの物理量指定用メニューボタンの中で
所望の物理量の項目をペン14aにて指定することによ
り(ステップH17)、回路各部における指定物理量が
演算され(ステップH18)、その演算結果として得ら
れる物理量の値に応じた色分け表示が回路各部に対して
なされる(ステップH19)。このときの表示例を図1
6(c)に示す。
【0135】確定キーk1を押下するなどして表示確定
入力を行うことにより、このときの表示色が確定され
(ステップH20→H21)、ペン14aをタブレット
14から離すことにより、色分け表示がクリアされ、元
の回路表示に戻る(ステップH22→H23)。この
後、再び物理量色分け表示キーk7を押下するなどして
再実行を指示すると(ステップH24のYes)、前記
ステップH17〜H23の処理が実行され、新たにペン
14aにて指定された物理量の色分け表示がなされる。
【0136】このように、メニュー画面から所望の物理
量をペンにて指定するだけで、回路図各部における指定
物理量がその値に応じて色分け表示されるので、回路図
の各部における物理量の分布を容易に確認することがで
きる。なお、ここでは色にて区別表示を実現するように
したが、色以外でも、例えば回路図の各部の線の種類を
変えることでも良い。
【0137】(モード9)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、モード9の機能
が設定された場合について説明する。
【0138】モード9に関する表示例を図18、フロー
チャートを図19に示す。
【0139】モード9では、回路の変更時に指定素子の
物理量がどの程度変化するのかを表示することを特徴と
するものである。
【0140】具体的に説明すると、例えば図18(a)
に示すように、画面上に回路図901を作成し、その回
路を構成する各素子(抵抗、電源等)の物理量を入力し
たとする。ここで、現在作成されている回路図にペン1
4aにて素子902を追加し、その物理量を入力する
と、回路各部の物理量が演算され、同図(b)に示すよ
うに、指定素子の物理量変化が表示される。
【0141】以下に、本装置のモード9における処理動
作について説明する。
【0142】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード9を選択することによ
り、以下のような処理が制御部(CPU)11により実
行される。このとき、RAM17のモードデータメモリ
17dにはモード9を示すデータが記憶されている。
【0143】図19のフローチャートに示すように、ユ
ーザがタブレット14上でペン14aを操作して各素子
からなる回路図を作成すると、そのときの回路図データ
がRAM17の回路図データメモリ17bに格納され、
液晶表示部13に表示される(ステップI11)。詳し
くは、ペン14aの操作によって描かれる回路図を構成
する描画ドット点のX,Y座標が順次計算され、その座
標列からなる回路図データが回路図データメモリ17b
に記憶されると共に当該回路図データに対応した表示デ
ータが表示データメモリ17aに展開されることによ
り、液晶表示部13に表示される。このときの表示例を
図18(a)に示す。
【0144】続いて、ユーザがペン14aにて回路図上
の素子を指定し(ステップI12)、キー入力部12の
データ入力キー12aを通じて抵抗値や電源値等の物理
量データを入力する(ステップI13)。キー入力部1
2に設けられた確定キーk1の押下により、入力した物
理量データを確定すると、その確定された物理データが
前記ペン14aにて指定された素子と対応付けられてR
AM17の物理量データメモリ17dに記憶される(ス
テップI14)。
【0145】ここで、回路作成後にユーザがペン14a
にて素子を追加すると(ステップI15)、そのときの
ペン操作位置のX,Y座標値がタブレット14を通じて
位置検出回路15にて検出される(ステップI16)。
素子入力終了後、キー入力部12のデータ入力キー12
aを通じて当該素子の物理量データを入力することによ
り(ステップI17→I18)、前記位置検出回路15
にて得られた座標列のデータからペン14aで描かれた
素子のシンボルが解析、確定される(ステップI19,
I20)。その際、ペン14aで描かれた素子のシンボ
ルが正しく判別されなかった場合には(ステップI21
のNo)、その旨を示すエラーメッセージが表示される
(ステップI21→I22)。
【0146】また、ペン14aで描かれた素子のシンボ
ルが正しく判別された場合には(ステップI21のYe
s)、そのシンボル指定位置が確定され(ステップI2
1→I23)、当該素子を含めた回路各部における物理
量が演算される(ステップI24)。
【0147】続いて、ユーザが物理量変化の表示させた
い素子をペン14aにて指定することにより(ステップ
I25)、前記演算結果に基づいて指定素子の物理量変
化が表示される(ステップI26)。また、再実行キー
の押下等により再実行を指示すると(ステップI27の
Yes)、現在表示されている素子のシンボルが消去さ
れた後(ステップI28)、前記ステップI15からの
処理が前記同様に実行される。
【0148】このように、作成回路に任意の素子をペン
操作にて加えることで、その素子を含んだ回路各部の物
理量変化を確認することができる。これにより、物理量
変化を意識しながら、回路図を変更することができる。
【0149】(モード10)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、モード10の
機能が設定された場合について説明する。
【0150】モード10に関する表示例を図20、フロ
ーチャートを図21に示す。
【0151】モード10では、回路各部の物理量を測定
機器のシンボルに回路を接続することによって計測する
ことを特徴としている。実験室では、通常、回路の物理
量の測定に電流計と電圧計が用いられる。そこで、画面
上に電流計と電圧計のシンボルを表示し、ユーザがこれ
らの計測器の端子と回路の測定位置とをペンによって繋
ぐことで物理量の測定を行うようにする。
【0152】具体的に説明すると、例えば図20(a)
に示すように、画面上に回路図1001を作成し、その
回路を構成する各素子(抵抗、電源等)の物理量を入力
したとする。ここで、キー入力部12に設けられた計測
器接続シュミレーションキーk8を押下して計測器接続
シュミレーションを指示すると、画面上に電圧計シンボ
ル1002及び電流計シンボル1003が表示される。
電圧計シンボル1002は回路の電圧値を計測するため
のものであり、電流計シンボル1003は回路の電流値
を計測するためのものである。
【0153】今、回路図上のある2点P1,P2間の電
圧値を計測する場合を想定する。同図(b)に示すよう
に、ユーザは導線1004,1005をペン14aにて
手書き入力し、測定対象となる回路図上の2点P1,P
2を電圧計シンボル1002の±端子に接続して測定開
始を指示することにより、前記2点P1,P2間の電圧
値が演算され、その演算結果が電圧計シンボル1002
の針1002aで示される。このとき計測器シンボルの
数値表示が設定されていれば、演算結果として得られた
電圧値を示す数値1006が所定の位置に表示される。
また、電圧計シンボル1002をペンタッチすること
で、電圧計シンボル1002を拡大表示することもでき
る。電流値を計測する場合でも同様であり、電流計シン
ボル1003の±端子に回路図上の任意の2点を接続す
ることで、その2点間の電流値を計測することができ
る。
【0154】以下に、本装置のモード10における処理
動作について説明する。
【0155】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード10を選択することに
より、以下のような処理が制御部(CPU)11により
実行される。このとき、RAM17のモードデータメモ
リ17dにはモード10を示すデータが記憶されてい
る。
【0156】図21のフローチャートに示すように、ユ
ーザがタブレット14上でペン14aを操作して各素子
からなる回路図を作成すると、そのときの回路図データ
がRAM17の回路図データメモリ17bに格納され、
液晶表示部13に表示される(ステップJ11)。詳し
くは、ペン14aの操作によって描かれる回路図を構成
する描画ドット点のX,Y座標が順次計算され、その座
標列からなる回路図データが回路図データメモリ17b
に記憶されると共に当該回路図データに対応した表示デ
ータが表示データメモリ17aに展開されることによ
り、液晶表示部13に表示される。このときの表示例を
図20(a)に示す。
【0157】続いて、ユーザがペン14aにて回路図上
の素子を指定し(ステップJ12)、キー入力部12の
データ入力キー12aを通じて抵抗値や電源値等の物理
量データを入力する(ステップJ13)。キー入力部1
2に設けられた確定キーk1の押下により、入力した物
理量データを確定すると、その確定された物理データが
前記ペン14aにて指定された素子と対応付けられてR
AM17の物理量データメモリ17dに記憶される(ス
テップJ14)。
【0158】ここで、ユーザがキー入力部12に設けら
れた計測器接続シュミレーションキーk8を押下して計
測器接続シュミレーションを指示すると(ステップJ1
5)、電流計、電圧計等の計測器シンボルが画面上に表
示される(ステップJ16)。このときの表示例を図2
0(a)に示す。この計測器シンボルに対し、ユーザは
計測対象となる回路図上の2点と計測器シンボルの±端
子を繋ぐ2本の導線をペン14aにて手書き入力し、キ
ー入力部12に設けられた確定キーk1の押下により測
定開始を指示する(ステップJ17,J18)。その
際、ユーザによる導線の入力に誤りがあった場合には
(ステップJ19のYes)、エラーの原因となった導
線の表示色が変更され(ステップJ19→J20)。こ
の表示色の変更によりユーザはエラー導線を確認するこ
とができ、そのエラー導線をペン14aにて指定するこ
とにより(ステップJ21)、再度入力し直すことがで
きる(ステップJ17)。
【0159】導線が正しく入力されると(ステップJ1
9のNo)、その導線が示す2点の測定位置がタブレッ
ト14を通じて位置検出回路15にて検出され、その測
定位置における物理量(電圧値,電流値等)がRAM1
7の物理量データメモリ17dに格納された各素子の物
理量データに基づいて演算される(ステップJ22)。
そして、演算結果として得られた物理量が計測器シンボ
ルの針で示される(ステップJ20→J23)。つま
り、計測器シンボルの針が物理量に応じて移動する。さ
らに、計測器シンボルの数値表示が設定されていれば
(ステップJ24のYes)、演算結果として得られた
物理量を示す数値が所定の位置に表示される(ステップ
J24→J25)。
【0160】なお、この数値表示の設定は、例えば計測
器接続シュミレーションキーk8の押下時にモード設定
画面を表示し、そのモード設定画面上にて行うものとす
る。このときの表示例を図20(b)に示す。
【0161】また、ユーザが計測器シンボルをペンタッ
チすると(ステップJ26のYes)、そのペンタッチ
位置がタブレット14を通じて位置検出回路15にて検
出され、画面上のペンタッチ位置に対応する計測器シン
ボルが拡大表示される(ステップJ26→J27)。こ
れにより、計測器シンボルの針がどの目盛りを示してい
るのかが分かりやすくなる。この拡大化された計測器シ
ンボルを再度ペンタッチすれば(ステップJ28のYe
s)、拡大表示が解除され、元のサイズで計測器シンボ
ルが表示される(ステップJ28→J29)。
【0162】この後、再び計測器接続シュミレーション
キーk8を押下するなどして再実行を指示すると(ステ
ップJ30のYes)、回路を除く全ての表示が初期化
された後(ステップJ31)、前記ステップJ16から
の処理が繰り返し実行され、新たにペン14aにて指定
された測定位置の物理量が計測器シンボルに表示がなさ
れる。
【0163】このように、回路図の任意の位置を計測器
シンボルに接続するだけの操作で、実際に実験で行うよ
うなイメージで回路各部の物理量を容易に確認すること
ができる。
【0164】(モード11)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、モード11の
機能が設定された場合について説明する。
【0165】モード11に関する表示例を図22、フロ
ーチャートを図23に示す。
【0166】モード11では、コンデンサに蓄積された
電荷を画面上に表示された電球シンボルとグラフを用い
て示すことを特徴としている。
【0167】具体的に説明すると、例えば図22(a)
に示すように、画面上に回路図1101を作成し、その
回路を構成する各素子(抵抗、電源等)の物理量を入力
したとする。ここで、キー入力部12に設けられたコン
デンサ放電シュミレーションキーk9を押下してコンデ
ンサ放電シュミレーションを指示すると、回路図110
1の中にコンデンサ1102が存在する場合に電球シン
ボル1103が画面上に表示される。
【0168】同図(b)に示すように、ユーザが導線1
104,1105をペン14aにて手書き入力して、回
路図1101中のコンデンサ1102の両端を電球シン
ボル1103に接続して測定開始を指示することによ
り、コンデンサ1102に蓄積されていた電荷量が演算
され、その電荷量に応じた表示形式(点灯速度,表示色
等)で電球シンボル1103が点灯する。また、ミニグ
ラフ1106が画面上に表示されて、そこに時間と電荷
値の特性が示される。
【0169】以下に、本装置のモード11における処理
動作について説明する。
【0170】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード11を選択することに
より、以下のような処理が制御部(CPU)11により
実行される。このとき、RAM17のモードデータメモ
リ17dにはモード11を示すデータが記憶されてい
る。
【0171】図23のフローチャートに示すように、ユ
ーザがタブレット14上でペン14aを操作して各素子
からなる回路図を作成すると、そのときの回路図データ
がRAM17の回路図データメモリ17bに格納され、
液晶表示部13に表示される(ステップK11)。詳し
くは、ペン14aの操作によって描かれる回路図を構成
する描画ドット点のX,Y座標が順次計算され、その座
標列からなる回路図データが回路図データメモリ17b
に記憶されると共に当該回路図データに対応した表示デ
ータが表示データメモリ17aに展開されることによ
り、液晶表示部13に表示される。このときの表示例を
図22(a)に示す。
【0172】続いて、ユーザがペン14aにて回路図上
の素子を指定し(ステップK12)、キー入力部12の
データ入力キー12aを通じて抵抗値や電源値等の物理
量データを入力する(ステップK13)。キー入力部1
2に設けられた確定キーk1の押下により、入力した物
理量データを確定すると、その確定された物理データが
前記ペン14aにて指定された素子と対応付けられてR
AM17の物理量データメモリ17dに記憶される(ス
テップK14)。
【0173】ここで、ユーザがキー入力部12に設けら
れたコンデンサ放電シュミレーションキーk9を押下し
てコンデンサ放電シュミレーションを指示すると(ステ
ップK15)、まず、作成回路中にコンデンサが存在す
るか否かがチェックされる(ステップK16)。その結
果、作成回路中にコンデンサが存在しない場合には、コ
ンデンサ放電シュミレーションを行うことができないの
で、その旨を示すエラーメッセージが表示される(ステ
ップK16→K17)。
【0174】作成回路中にコンデンサが存在しない場合
には、電球シンボルが画面上に表示される(ステップK
16→K18)。このときの表示例を図22(a)に示
す。この電球シンボルに対し、ユーザは計測対象となる
回路図中のコンデンサと電球シンボルを繋ぐ2本の導線
をペン14aにて手書き入力し、キー入力部12に設け
られた確定キーk1の押下により測定開始を指示する
(ステップK19,K20)。その際、ユーザによる導
線の入力に誤りがあった場合には(ステップK21のY
es)、エラーの原因となった導線の表示色が変更され
(ステップK21→K22)。この表示色の変更により
ユーザはエラー導線を確認でき、このエラー導線をペン
14aにて指定して(ステップK23)、再度入力し直
す(ステップK19)。
【0175】導線が正しく入力されると(ステップK2
1のNo)、その導線が示すコンデンサの位置がタブレ
ット14を通じて位置検出回路15にて検出され、その
コンデンサの時刻tにおける電荷量がRAM17の物理
量データメモリ17dに格納された各素子の物理量デー
タに基づいて演算される(ステップK24)。そして、
その演算結果として得られた電荷量に応じた表示形式で
電球シンボルが点灯制御される(ステップK25)。つ
まり、演算結果として得られた電荷量に応じて点灯速度
や表示色が時系列で変更され、電球シンボルにてそのと
きの放電現象が表現される。また、電球シンボルが点灯
と共に時刻tと電荷量との特性を示すミニグラフが作成
され、画面上に表示される(ステップK26)。このと
きの表示例を図22(b)に示す。
【0176】この後、再びコンデンサ放電シュミレーシ
ョンキーk9を押下するなどして再実行を指示すると
(ステップK27のYes)、回路を除く全ての表示が
初期化された後(ステップK28)、前記ステップK1
8からの処理が繰り返し実行され、新たにペン14aに
て指定されたコンデンサの電荷量が電球シンボルにて表
現される。
【0177】このように、回路図中のコンデンサを電球
シンボルに接続するだけの操作で、実際の実験では瞬間
的な現象として繰り返し確認することが難しいコンデン
サの放電現象を容易に確認することができる。
【0178】(モード12)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、モード12の
機能が設定された場合について説明する。
【0179】モード12に関する表示例を図24、フロ
ーチャートを図25に示す。
【0180】モード12では、任意の計測器シンボルを
画面上に用意しておき、その計測器シンボルに測定した
い物理量を示す数式を設定することで、前記モード10
と同様にして計測器シンボルに回路を接続して物理量を
測定することを特徴としている。通常、実験室で回路各
部の物理量を測定する際、用意されている計測器は電流
計と電圧計である。しかし、実際には電流や電圧のみの
計測だけでなく、回路のインピーダンスやリアクタンス
等、様々な物理量を求める必要がある。従来、これらの
物理量については、計測器によって計測された電流値と
電圧値、そして既知の物理量から計算により求めていた
が、ここでは、予備の計測器シンボルに予めインピーダ
ンスやリアクタンス等を求めるための数式を設定してお
き、その計測器シンボルに回路を接続して、電流値と電
圧値以外の任意の物理量を容易に得るようにている。
【0181】具体的に説明すると、例えば図24(a)
に示すように、画面上に回路図1201を作成し、その
回路を構成する各素子(抵抗、電源等)の物理量を入力
したとする。ここで、キー入力部12に設けられた計測
器接続シュミレーションキーk8を押下して計測器接続
シュミレーションを指示すると、画面上に電圧計シンボ
ル1202及び電流計シンボル1203が表示され、さ
らに数式設定計測器表示キーk10の押下に伴い数式設
定計測器シンボル1204が表示される。電圧計シンボ
ル1202は回路の電圧値を計測するためのものであ
り、電流計シンボル1203は回路の電流値を計測する
ためのものである。これに対し、数式設定計測器シンボ
ル1204は、ユーザが任意の数式を設定することで、
その数式に従った物理量を計測するものである。
【0182】今、数式設定計測器シンボル1204を用
いて回路図上のある2点P1,P2間のインピーダンス
を計測する場合を想定する。まず、数式設定計測器シン
ボル1204をペンタッチすると、同図(b)に示すよ
うな数式入力エリア1205が表示される。ユーザはこ
の数式入力エリア1205に数式(R=V/I)を入力
する。続いて、同図(c)及び(d)に示すように、導
線1206,1207をペン14aにて手書き入力し、
測定対象となる回路図上の2点P1,P2を数式設定計
測器シンボル1204の±端子に接続して測定開始を指
示する。これにより、前記2点P1,P2間のインピー
ダンスの値が数式設定計測器シンボル1204に設定さ
れた数式(R=V/I)に従って演算され、その演算結
果が数式設定計測器シンボル1204の針1204aで
示される。
【0183】以下に、本装置のモード12における処理
動作について説明する。
【0184】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード12を選択することに
より、以下のような処理が制御部(CPU)11により
実行される。このとき、RAM17のモードデータメモ
リ17dにはモード12を示すデータが記憶されてい
る。
【0185】図25のフローチャートに示すように、ユ
ーザがタブレット14上でペン14aを操作して各素子
からなる回路図を作成すると、そのときの回路図データ
がRAM17の回路図データメモリ17bに格納され、
液晶表示部13に表示される(ステップL11)。詳し
くは、ペン14aの操作によって描かれる回路図を構成
する描画ドット点のX,Y座標が順次計算され、その座
標列からなる回路図データが回路図データメモリ17b
に記憶されると共に当該回路図データに対応した表示デ
ータが表示データメモリ17aに展開されることによ
り、液晶表示部13に表示される。このときの表示例を
図25(a)に示す。
【0186】続いて、ユーザがペン14aにて回路図上
の素子を指定し(ステップL12)、キー入力部12の
データ入力キー12aを通じて抵抗値や電源値等の物理
量データを入力する(ステップL13)。キー入力部1
2に設けられた確定キーk1の押下により、入力した物
理量データを確定すると、その確定された物理データが
前記ペン14aにて指定された素子と対応付けられてR
AM17の物理量データメモリ17dに記憶される(ス
テップL14)。
【0187】ここで、ユーザがキー入力部12に設けら
れた計測器接続シュミレーションキーk8を押下して計
測器接続シュミレーションを指示すると(ステップL1
5)、電流計、電圧計等の計測器シンボルが画面上に表
示される(ステップL16)。続けて、数式設定計測器
表示キーk10を押下して数式設定計測器の表示を指示
すると(ステップL17)、数式設定計測器シンボルが
前記電流計、電圧計等の予め計測対象が決められた計測
器シンボルと共に画面上に表示される(ステップL1
8)。このときの表示例を図24(a)に示す。
【0188】画面上に表示された各種計測器シンボルの
中で数式設定計測器シンボルをペンタッチすると(ステ
ップL19のYes)、図24(b)に示すような数式
入力エリアが数式設定計測器シンボルの近傍に表示され
る(ステップL19→L20)。なお、数式設定計測器
シンボル以外の計器シンボルをペンタッチした場合には
(ステップL19のNo)、その他の処理として、モー
ド10で説明したような処理が実行される。この数式設
定計測器シンボルの近傍に表示された数式入力エリアに
対し、ユーザはキー入力部12に設けられたデータ入力
キー12aを通じて所望の物理量(インピーダンス,リ
アクタンス等)を求めるための数式を入力する(ステッ
プL21)。キー入力部12に設けられた確定キーk1
の押下により、このとき入力された数式が確定され、そ
の数式データがRAM17の数式データメモリ17gに
格納される(ステップL22)。数式の入力が確定され
ると、画面上に表示されていた数式入力エリアが画面上
から消去される(ステップL23)。
【0189】次に、ユーザは計測対象となる回路図上の
2点と数式設定計測器シンボルの±端子を繋ぐ2本の導
線をペン14aにて手書き入力し、キー入力部12に設
けられた確定キーk1の押下により測定開始を指示する
(ステップL24,L25)。このときの表示例を図2
4(c)及び(d)に示す。その際、ユーザによる導線
の入力に誤りがあった場合には、前記モード10で説明
したように、エラーの原因となった導線を表示色の変更
により明示して、ユーザに導線の再度入力を促すように
しても良い。
【0190】導線が正しく入力されると、その導線が示
す測定位置がタブレット14を通じて位置検出回路15
にて検出された後、RAM17の数式データメモリ17
gに格納された数式の変数(例えば電圧値V,電流値
I)が検索され(ステップL26)、その変数の値を他
の物理量データに基づいて演算にて得ることができる
か、あるいは、RAM17の物理量データメモリ17d
から得ることができるのかが判断される(ステップL2
7)。演算あるいはメモリからも得ることのできない変
数であれば(ステップL27のNo)、演算不可である
旨がメッセージ表示される(ステップL28)。メッセ
ージ表示後、例えば解除キーk3の押下等により数式修
正を指示すると(ステップL29のYes)、数式デー
タメモリ17gに格納された数式データがクリアされ
(ステップL29→L30)、数式入力エリアが画面上
に表示されて新たな数式を再入力することができる(ス
テップL20)。
【0191】一方、前記ステップL26にて検索された
変数が演算あるいはメモリから得ことができる場合には
(ステップL27のYes)、当該変数を含んだ数式の
演算処理が実行され(ステップL31)、その演算結果
として得られる物理量が数式設定計測器シンボルの針で
示される(ステップL32)。つまり、計測器シンボル
の針が物理量に応じて移動する。なお、前記モード10
と同様に、数値表示の設定に応じて、このとき得られた
物理量を示す数値を所定の位置に表示したり、また、数
式設定計測器シンボルをペンタッチすることで拡大表示
することも可能である。この後、終了キー等の押下によ
り終了指示を行うと(ステップL33のYes)、ここ
での処理が終了する。
【0192】このように、回路のインピーダンスやリア
クタンス等の物理量を求める場合に、予備の計測器シン
ボルにその数式を設定して回路に接続することで、その
物理量を容易に確認することができる。
【0193】(モード13)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、モード13の
機能が設定された場合について説明する。
【0194】モード13に関する表示例を図26、フロ
ーチャートを図27に示す。
【0195】モード13では、回路作成時に表示された
グリッドの色を変更することによって素子を設定、回路
を構築して行く回路作成を特徴としている。グリッド上
に素子をドラッグ&ドロップして回路図を作成する方法
では、画面上に回路素子を常に表示しておく必要が生じ
る。モード13では、素子と色の関係をユーザが記憶さ
えしておけば、素子のシンボルを画面上から消去して、
広い範囲にグリッドのみを表示して複雑な回路を構築す
ることが可能になる。図26の例では、回路素子を表示
した状態を示してあり、表示された素子は色分けされて
いて、グリッドの色を所望の素子の色に変更すると、グ
リッドの色で表示されている素子が同一色の2つのグリ
ッド間に設定される。
【0196】具体的に説明すると、回路図を作成する場
合に、図26(a)に示すような回路作成モード画面1
301が表示される。この回路作成モード画面1301
には、縦、横に等間隔で複数のグリッド1302が配置
されている。また、ここでは一般的な回路で用いられる
電源、抵抗、コンデンサ等の複数の素子シンボル130
3〜1305が予め決められた色でそれぞれ表示されて
いるが、これらの素子シンボルを画面上から消去してお
くこともできる。
【0197】このような回路作成モード画面1301に
対し、ユーザは同図(b)に示すように2つのグリッド
1302a,1302bをペン14aにて指定し、そこ
に配置すべき素子シンボルと同じ色を指定する。この色
の指定は、例えば図示せぬ色指定画面上に用意された色
の候補の中から所望の色をペン14aにて選択したり、
同じグリッド上でペンタッチする毎に順次表示される色
の候補の中から所望の色を選択するなどの方法がある。
【0198】今、素子シンボル1303が赤色であると
し、ユーザがグリッド1302a,1302bの色を赤
色に指定したとすると、同図(c)に示すように、グリ
ッド1302a,1302b間に素子シンボル1303
が配置される。このように、素子シンボルと同じ色をグ
リッドに指定することにより、その指定色に応じた素子
シンボルを配置することができる。
【0199】以下に、本装置のモード3における処理動
作について説明する。
【0200】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード13を選択することに
より、以下のような処理が制御部(CPU)11により
実行される。このとき、RAM17のモードデータメモ
リ17dにはモード13を示すデータが記憶されてい
る。
【0201】図27のフローチャートに示すように、モ
ード13の選択により回路作成モードが設定され(ステ
ップM11)、回路作成画面が液晶表示部13に表示さ
れる(ステップM12)。この回路作成画面には、複数
のグリッドが縦横に等間隔で配置されていると共に、一
般的な回路で用いられる素子のシンボルがそれぞれに所
定の色で表示されている。このときの状態を図26
(a)に示す。なお、ここでは複数の素子シンボルを画
面上に表示するようにしているが、素子と色の関係をユ
ーザが記憶さえしておけば、グリッド色の指定によって
所望の素子シンボルを配置できるので、ここでの素子シ
ンボルの表示は特に必要なものではなく、任意に解除で
きるものとする。
【0202】このような回路作成画面に対し、ユーザは
画面上に表示された各グリッドの中の任意のグリッドを
ペン14aにて指定すると共に(ステップM13)、例
えば図示せぬ色指定画面上に用意された色の候補の中か
ら所望の色をペン14aにて選択したり、同じグリッド
上でペンタッチする毎に順次表示される色の候補の中か
ら所望の色を選択するなどして、当該グリッドの色を指
定する(ステップM14,M15)。このときの表示例
を図26(b)に示す。
【0203】同一色で2つのグリッドを指定すると(ス
テップM16のYes)。そのときの指定色に応じた素
子シンボルが判断され、2つのグリッド間に表示される
(ステップM17)。詳しくは、図示せぬ素子と色との
対応テーブルが参照され、グリッドに指定された色に対
応する素子のシンボルが読み出されて、2つのグリッド
間に表示される。このときのグリッドの位置座標は、タ
ブレット14を通じて位置検出回路15にて検出されて
いる。このときの表示例を図26(c)に示す。
【0204】また、素子を変更する場合には、例えば解
除キーk3等を押下する(ステップM18のYes)。
これにより、2つのグリッド間に表示された素子シンボ
ルが消去され(ステップM19)、そこに指定された表
示色も初期化される(ステップM20)。終了キー等の
入力によりユーザによる回路作成操作の終了が指示され
ると(ステップM21のYes)、当該回路図が閉回路
となるように各素子シンボル間に導線の表示がなされる
などして、ここでの処理が終了する。
【0205】このように、素子シンボルのメニューから
所望の素子を選択するといった操作を行わなくとも、グ
リッドの色を指定するだけで、その指定色に応じた素子
を配置して誰でも簡単に回路図を作成することができ
る。
【0206】(モード14)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、モード14の
機能が設定された場合について説明する。
【0207】モード14に関する表示例を図28、フロ
ーチャートを図29に示す。
【0208】モード14では、電子回路素子の物理量設
定方法に特徴がある。回路作成後、ペンによって素子を
指定し、素子の線幅を広げるイメージでペンをスライド
させる。このときのスライドの幅に応じて素子の物理量
が変化し、ペンがタブレットから離れた時点で物理量が
確定され、素子の線幅が元に戻る。
【0209】具体的に説明すると、例えば図28(a)
に示すように、画面上に回路図1401を作成したとす
る。ここで、回路図1401上の素子1402に物理量
を設定する場合に、まず、キー入力部12に設けられた
物理量設定キーk11を押下した後、ペン14aにて素
子1402を指定する。その際、素子1402に既に何
らかの物理量が設定されていれば、物理量表示エリア1
403が表示され、そこに現在の物理量が表示される。
この例では、素子1402は抵抗であり、その抵抗値と
して既に2.5Ωが設定されている。
【0210】ペン14aにて素子1402を指定した状
態で、同図(b)に示すように、素子1402の線幅を
広げるようにペン14aをスライドさせると、そのとき
のスライド方向及びスライド量に基づいて物理量表示エ
リア1403に表示されていた物理量が変更されると共
に素子1402の線幅も変更される。所望の物理量が物
理量表示エリア1403に表示された時点でペン14a
を画面(タブレット14)から離すことにより、物理量
が確定される。この例では、抵抗値が2.5Ωから8Ω
に変更されて確定されている。
【0211】以下に、本装置のモード14における処理
動作について説明する。
【0212】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード14を選択することに
より、以下のような処理が制御部(CPU)11により
実行される。このとき、RAM17のモードデータメモ
リ17dにはモード14を示すデータが記憶されてい
る。
【0213】図29のフローチャートに示すように、ユ
ーザがタブレット14上でペン14aを操作して各素子
からなる回路図を作成すると、そのときの回路図データ
がRAM17の回路図データメモリ17bに格納され、
液晶表示部13に表示される(ステップN11)。詳し
くは、ペン14aの操作によって描かれる回路図を構成
する描画ドット点のX,Y座標が順次計算され、その座
標列からなる回路図データが回路図データメモリ17b
に記憶されると共に当該回路図データに対応した表示デ
ータが表示データメモリ17aに展開されることによ
り、液晶表示部13に表示される。このときの表示例を
図24(a)に示す。
【0214】ここで、ユーザがキー入力部12に設けら
れた物理量設定キーk11を押下して物理量の設定を指
示した後(ステップN12)、物理量を設定する素子を
ペン14aにて指定すると(ステップN13)、RAM
17の物理量データメモリ17dが検索され、その指定
素子に物理量が既に設定されているか否かが判断される
(ステップN14)。その結果、指定素子に物理量が既
に設定されている場合には(ステップN14のYe
s)、現在設定されている物理量が物理量データメモリ
17dから読み出されて、画面上に表示される(ステッ
プN15)。このときの表示例を図28(a)に示す。
【0215】現在設定されている物理量を変更する場
合、あるいは、物理量を新規に設定する場合において、
ユーザはペン14aにて素子を指定した状態のままペン
14aを画面上でスライドさせる(ステップN16)。
このときのペンタッチ位置はタブレット14を通じて位
置検出回路15にて検出され、この位置検出回路15か
ら時系列に得られる座標列データに基づいてペン14a
のスライド方向及びスライド量が検出される(ステップ
N17)。そして、このペン14aのスライド方向及び
スライド量に基づいて当該素子の物理量が決定され、そ
の決定された物理量がペン14aのスライドに伴って画
面上に逐次表示されると共に(ステップN18)、当該
素子の線幅が逐次変更される(ステップN19)。この
ときの表示例を図28(b)に示す。
【0216】なお、素子物理量の変更量は、例えばペン
14aを右方向あるいは下方向にスライドさせた場合に
段階的に増加し、ペン14aを左方向あるいは上方向に
スライドさせた場合に段階的に減少するものとする。
【0217】ペン14aを画面(タブレット14)から
離すと、その状態が位置検出回路15にて検出され(ス
テップN20のYes)、その時点で表示されている物
理量が確定されてRAM17の物理量データメモリ17
dに格納される(ステップN20→N21)。物理量の
確定後、物理量の表示や素子の線幅が初期化され(ステ
ップN22)、終了キーの入力があれば(ステップM2
3のYes)、ここでの処理が終了する。
【0218】このように、回路上の素子をペンにて指定
した後、ペンをスライドさせるだけのペン操作で、その
指定素子に対して誰でも簡単に物理量を設定することが
できる。
【0219】(モード15)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、モード15の
機能が設定された場合について説明する。
【0220】モード15に関する表示例を図30、フロ
ーチャートを図31に示す。
【0221】モード15では、計測器シンボルを用いて
物理量を測定する場合に、回路のグリッドの形状を変更
することで物理量の測定位置を特定することを特徴とし
ている。測定する物理量が多くなると、計測器と回路を
結ぶ線が表示に入り乱れることになり、非常に見づらく
なる。ここでは、実際に計測器と回路を結ぶことなく物
理量の測定位置を確定し、その測定位置に対応する物理
量を計測器に表示するものである。
【0222】具体的に説明すると、例えば図30(a)
に示すように、前記モード3で説明したようなグリッド
画面上で回路図1501を作成し、その回路を構成する
各素子(抵抗、電源等)の物理量を入力したとする。こ
こで、キー入力部12に設けられた物理量測定キーk1
2を押下して物理量の測定を指示すると、画面上に電圧
計シンボル1502及び電流計シンボル1503が表示
される。電圧計シンボル1502は回路の電圧値を計測
するためのものであり、電流計シンボル1503は回路
の電流値を計測するためのものである。
【0223】今、回路図上のあるグリッド1504a,
1504b間の電圧値を計測する場合を想定する。ユー
ザは電圧計シンボル1502をペン14aにて指定した
後、同図(b)に示すように、測定位置となるグリッド
1504a,1504bをペン14aにて指定すると、
グリッド1504a,1504bの形が電圧計シンボル
1502に応じた形に変更される。この例では、「×」
形状に変更されている。このグリッド形状の変更によ
り、電圧計シンボル1502と回路図1502を接続し
なくとも(導線を入力しなくとも)、測定器の種類が電
圧計であることを確認でき、同図(c)に示すように、
電圧計シンボル1502にグリッド1504a,150
4b間の電圧値が表示される。
【0224】以下に、本装置のモード15における処理
動作について説明する。
【0225】ユーザがキー入力部12に設けられたモー
ドキー12cの操作によりモード31を選択することに
より、以下のような処理が制御部(CPU)11により
実行される。このとき、RAM17のモードデータメモ
リ17dにはモード15を示すデータが記憶されてい
る。
【0226】図31のフローチャートに示すように、ユ
ーザがタブレット14上でペン14aを操作して各素子
からなる回路図をグリッド画面上で作成すると、そのと
きの回路図データがRAM17の回路図データメモリ1
7bに格納され、液晶表示部13に表示される(ステッ
プO11)。詳しくは、ペン14aの操作によって描か
れる回路図を構成する描画ドット点のX,Y座標が順次
計算され、その座標列からなる回路図データが回路図デ
ータメモリ17bに記憶されると共に当該回路図データ
に対応した表示データが表示データメモリ17aに展開
されることにより、液晶表示部13に表示される。この
ときの表示例を図30(a)に示す。
【0227】続いて、ユーザがペン14aにて回路図上
の素子を指定し(ステップO12)、キー入力部12の
データ入力キー12aを通じて抵抗値や電源値等の物理
量データを入力する(ステップO13)。キー入力部1
2に設けられた確定キーk1の押下により、入力した物
理量データを確定すると、その確定された物理データが
前記ペン14aにて指定された素子と対応付けられてR
AM17の物理量データメモリ17dに記憶される(ス
テップO14)。
【0228】ここで、ユーザがキー入力部12に設けら
れた物理量測定キーk12を押下して物理量の測定を指
示すると(ステップO15)、電流計、電圧計等の複数
の計測器シンボルが画面上に表示される(ステップO1
6)。このときの表示例を図20(a)に示す。続い
て、各計測器シンボルの中から測定物理量に応じた計測
器シンボルをペン14aにて選択した後(ステップO1
7)、計測対象となる回路図上のグリッドをペン14a
にて指定する(ステップO18)。グリッドが指定され
ると、その指定されたグリッドがタブレット14を通じ
て位置検出回路15にて検出され、当該グリッド形状が
前記選択された計測器シンボルに対応する形に変更され
る(ステップO19)。このときの表示例を図30
(b)に示す。この例では、電圧計シンボルに応じた形
状として、グリッドが「×」形状に変更されている。
【0229】このようにして、2つのグリッドが指定さ
れると(ステップO20のYes)、そのグリッド間の
物理量(電圧値,電流値等)がRAM17の物理量デー
タメモリ17dに格納された各素子の物理量データに基
づいて演算され(ステップO20→21)、演算結果と
した得られた物理量が当該計測器シンボルに表示される
(ステップO22)。このときの表示例を図30(c)
に示す。この場合、前記モード10のように、計測器シ
ンボルの針で物理量を示したり、他のエリアに物理量の
数値を表示するようにしても良い。
【0230】また、グリッド位置を変更する場合には、
例えば解除キーk3を押下する(ステップO23のYe
s)。これにより、グリッドの形状が元の状態に初期化
されると共に、当該計測器シンボルに表示されていた物
理量が消去されて(ステップO24,O25)、新たな
グリッドを指定することができる(ステップO18)。
【0231】この後、再び物理量測定キーk12を押下
するなどして再実行を指示すると(ステップO26のY
es)、前記ステップO17からの処理が繰り返し実行
され、新たにペン14aにて指定された計測器シンボル
にて指定グリッド間の物理量が表示される。
【0232】このように、計測器シンボルと回路図を接
続しなくとも、回路図の各部の物理量を容易に測定する
ことができる。この場合、使用する計測器シンボルに応
じてグリッド形状が変更されるため、そのグリッド形状
から測定対象となる物理量を判断することができる。
【0233】なお、前述した実施形態において記載した
手法、つまり、各モード1〜15に関する処理は、コン
ピュータに実行させることのできるプログラムとして、
例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディス
ク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、
DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで
各種装置に適用したり、通信媒体により伝送して各種装
置に適用することも可能である。本装置を実現するコン
ピュータは、図1に示すように記録媒体20に記録され
たプログラムを記録媒体読み取り部19にて読み込むこ
とで、前述した各種の処理を実行する。
【0234】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、回
路図上の任意の位置をペン等にて指定することにより、
その指定位置における物理量(電流値,電圧値等)を演
算、表示するようにしたため、回路図の各部の物理量を
複雑な操作を必要とせずに即座に確認することができ
る。
【0235】また、回路図上で任意の2点をペン等にて
指定することで、その2点間の電圧差を演算、表示した
り、前記指定位置における物理量の方向(電流の流れる
方向,電位の大小)を矢印で表示するようにしたため、
回路図の各部の特性をより詳細に知ることができる。
【0236】また、グリッド画面上でペン等により指定
されたグリッド間に素子を配置するようにしたため、誰
でも簡単にグリッドに従って回路図を作成することがで
きる。さらに、前記2つのグリッドの表示色を指定する
ことにより、その指定された表示色に応じた素子を判断
して前記2つのグリッド間に配置するようにしたため、
素子メニューの表示を不要として画面を有効に利用する
ことができる。
【0237】また、回路図の修正範囲をペン等にて指定
することにより、その指定された修正範囲にグリッド画
面を表示し、このグリッド画面上で作成された回路図を
前記修正範囲に対応する修正回路として元の回路図に組
み込むようにしたため、回路図の部分的な修正をグリッ
ド画面を利用して簡単に行うことができる。
【0238】また、回路図上の一部の回路をペン等にて
指定することにより、その指定回路に対応する等価回路
を前記指定回路に代えて表示するようにしたため、回路
図の各部における回路に対する等価回路を簡単に確認す
ることができる。
【0239】また、回路図上の素子をペン等にて指定す
ることにより、その素子に現在設定されている物理量と
その素子に関係した他の物理量を表示し、当該素子に対
する物理量を変更することにより、変更後の物理量とそ
の物理量に従った前記他の物理量を再表示するようにし
たため、回路図上の素子の物理量を簡単に変更でき、ま
た、素子の物理量変更に伴う電流値や電圧値等の他の物
理量の変化を容易に確認することができる。
【0240】また、物理量指定用のメニューボタンの中
から区別表示の対象となる物理量をペン等にて指定する
ことにより、回路図の各部分における前記指定された物
理量を演算し、その物理量の値に応じた表示形態で回路
各部を区別表示するようにしたため、回路図の各部にお
ける物理量の分布を容易に確認することができる。
【0241】また、回路図上に新たな素子を追加した際
に、その追加された素子によって変化する他の素子の物
理量変化を演算して表示するようにしたため、追加した
素子を含んだ回路各部の物理量変化を容易に確認するこ
とができ、物理量変化を意識しながら、回路変更を施す
ことができる。
【0242】また、計測器シンボルと回路図の測定位置
とを接続する導線をペン等にて入力することにより、こ
の導線が示す測定位置における前記計測器シンボルに応
じた物理量を演算、表示するようにしたため、回路図の
任意の位置を計測器シンボルに接続するだけの操作で、
実際に実験で行うようなイメージで回路各部の物理量を
容易に確認することができる。さらに、前記計測器シン
ボル表示手段によって表示された計測器シンボルに数式
を入力することにより、この入力された数式に従って前
記測定位置における物理量を演算するようにしたため、
回路のインピーダンスやリアクタンスなど、数式によっ
て得られる物理量を容易に確認することができる。
【0243】また、電球シンボルと回路図のコンデンサ
とを接続する導線をペン等にて入力することにより、こ
の導線が示すコンデンサの電荷量の時間変化を演算、表
示するようにしたため、回路図中のコンデンサを電球シ
ンボルに接続するだけの操作で、実際の実験では瞬間的
な現象として繰り返し確認することが難しいコンデンサ
の放電現象を容易に確認することができる。さらに、前
記コンデンサの電荷量の時間変化を前記電球シンボルの
点灯によって表示すると共に、時間と電荷量との関係を
示す特性グラフを表示するようにしたため、コンデンサ
の放電現象をさらに詳しく確認することができる。
【0244】また、回路図上の素子をペンにて指定する
ことにより、その素子の線の太さをペンのスライド操作
に伴って変更し、そのときの線の太さに従って物理量を
変更するようにしたため、回路上の素子の物理量をペン
操作だけで誰でも簡単に設定することができる。
【0245】また、測定器シンボルをペン等にて指定す
ると共に回路図上の測定位置をペン等にて指定すること
により、その測定位置におけるグリッドの形状が前記指
定された測定器シンボルに応じて変更し、当該測定位置
における前記計測器シンボルに応じた物理量を演算、表
示するようにしたため、計測器シンボルと回路図を接続
しなくとも、回路図の各部の物理量を容易に測定するこ
とができる。
【0246】このように、本発明の回路作成装置を用い
れば、回路図の作成、解析をペン等の操作によって簡単
に行うことができ、回路の学習を有効的に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回路図作成装置として用いられる電子
計算機の回路構成を示すブロック図。
【図2】本発明の回路図作成装置におけるモード1に関
する処理を具体的に説明するための表示例を示す図。
【図3】本発明の回路図作成装置におけるモード1が設
定されている場合での処理動作を示すフローチャート。
【図4】本発明の回路図作成装置におけるモード2に関
する処理を具体的に説明するための表示例を示す図。
【図5】本発明の回路図作成装置におけるモード2が設
定されている場合での処理動作を示すフローチャート。
【図6】本発明の回路図作成装置におけるモード3に関
する処理を具体的に説明するための表示例を示す図。
【図7】本発明の回路図作成装置におけるモード3が設
定されている場合での処理動作を示すフローチャート。
【図8】本発明の回路図作成装置におけるモード4に関
する処理を具体的に説明するための表示例を示す図。
【図9】本発明の回路図作成装置におけるモード4が設
定されている場合での処理動作を示すフローチャート。
【図10】本発明の回路図作成装置におけるモード5に
関する処理を具体的に説明するための表示例を示す図。
【図11】本発明の回路図作成装置におけるモード5が
設定されている場合での処理動作を示すフローチャー
ト。
【図12】本発明の回路図作成装置におけるモード6に
関する処理を具体的に説明するための表示例を示す図。
【図13】本発明の回路図作成装置におけるモード6が
設定されている場合での処理動作を示すフローチャー
ト。
【図14】本発明の回路図作成装置におけるモード7に
関する処理を具体的に説明するための表示例を示す図。
【図15】本発明の回路図作成装置におけるモード7が
設定されている場合での処理動作を示すフローチャー
ト。
【図16】本発明の回路図作成装置におけるモード8に
関する処理を具体的に説明するための表示例を示す図。
【図17】本発明の回路図作成装置におけるモード8が
設定されている場合での処理動作を示すフローチャー
ト。
【図18】本発明の回路図作成装置におけるモード9に
関する処理を具体的に説明するための表示例を示す図。
【図19】本発明の回路図作成装置におけるモード9が
設定されている場合での処理動作を示すフローチャー
ト。
【図20】本発明の回路図作成装置におけるモード10
に関する処理を具体的に説明するための表示例を示す
図。
【図21】本発明の回路図作成装置におけるモード10
が設定されている場合での処理動作を示すフローチャー
ト。
【図22】本発明の回路図作成装置におけるモード11
に関する処理を具体的に説明するための表示例を示す
図。
【図23】本発明の回路図作成装置におけるモード11
が設定されている場合での処理動作を示すフローチャー
ト。
【図24】本発明の回路図作成装置におけるモード12
に関する処理を具体的に説明するための表示例を示す
図。
【図25】本発明の回路図作成装置におけるモード12
が設定されている場合での処理動作を示すフローチャー
ト。
【図26】本発明の回路図作成装置におけるモード13
に関する処理を具体的に説明するための表示例を示す
図。
【図27】本発明の回路図作成装置におけるモード13
が設定されている場合での処理動作を示すフローチャー
ト。
【図28】本発明の回路図作成装置におけるモード14
に関する処理を具体的に説明するための表示例を示す
図。
【図29】本発明の回路図作成装置におけるモード14
が設定されている場合での処理動作を示すフローチャー
ト。
【図30】本発明の回路図作成装置におけるモード15
に関する処理を具体的に説明するための表示例を示す
図。
【図31】本発明の回路図作成装置におけるモード15
が設定されている場合での処理動作を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
11…制御部(CPU) 12…キー入力部 12a…データ入力キー 12b…カーソルキー 12c…モードキー k1…確定キー k2…電位演算キー k3…解除キー k4…物理量方向表示キー k5…回路修正キー k6…等価回路変更キー k7…物理量色分け表示キー k8…計測器接続シュミレーションキー k9…コンデンサ放電シュミレーションキー k10…数式設定計測器表示キー k11…物理量設定キー k12…物理量測定キー 13…液晶表示部 14…タブレット 15…位置検出回路 16…ROM 17…RAM 17a…表示データメモリ 17b…回路図データメモリ 17c…物理量データメモリ 17d…物理量データメモリ 17e…素子データメモリ 17f…等価回路テーブル 17g…数式データメモリ 18…表示駆動回路 19…記録媒体読み取り部 20…記録媒体 101…回路図 102…物理量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/82 C Fターム(参考) 2C028 AA12 BA01 BB04 BC01 BD02 CA12 5B046 AA08 BA03 DA05 EA01 HA05 HA07 HA09 JA03 5E501 AC09 BA05 CB06 CB11 EA11 EB11 FA14 FB04 5F064 CC22 CC23 DD05 DD14 DD34 HH05 HH06 HH09 HH12 HH15 HH18 HH19

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各素子からなる回路図を作成、表示する
    回路図作成装置において、 回路図上の任意の位置を指定する位置指定手段と、 この位置指定手段によって指定された位置を検出する位
    置検出手段と、 この位置検出手段によって検出された前記指定位置にお
    ける物理量を演算する演算手段と、 この演算手段によって得られた前記指定位置における物
    理量を表示する物理量表示手段とを具備したことを特徴
    とする回路図作成装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、前記回路図上で指定さ
    れた2点間の電圧差を演算し、 前記物理量表示手段は、前記演算手段によって得られた
    前記2点間の電圧差を表示することを特徴とする請求項
    1記載の回路図作成装置。
  3. 【請求項3】 前記物理量表示手段は、前記演算手段に
    よって得られた前記指定位置における物理量の方向を矢
    印で表示する請求項1記載の回路図作成装置。
  4. 【請求項4】 各素子からなる回路図を作成、表示する
    回路図作成装置において、 複数のグリッドが配列されたグリッド画面を表示するグ
    リッド画面表示手段と、 このグリッド画面表示手段によって表示されたグリッド
    画面上の2つのグリッドを指定する指定手段と、 この指定手段によって指定された2つのグリッドの位置
    を検出する位置検出手段と、 この位置検出手段によって検出された前記2つのグリッ
    ド間に素子を配置して回路図を作成する回路図作成手段
    とを具備したことを特徴とする回路図作成装置。
  5. 【請求項5】 前記2つのグリッドの表示色を指定する
    表示色指定手段を有し、 前記回路図作成手段は、前記表示色指定手段によって指
    定された表示色に応じた素子を判断し、その素子を前記
    2つのグリッド間に配置することを特徴とする請求項4
    記載の回路図作成装置。
  6. 【請求項6】 各素子からなる回路図を作成、表示する
    回路図作成装置において、 作成された回路図の修正範囲を指定する修正範囲指定手
    段と、 この修正範囲指定手段によって指定された修正範囲の位
    置を検出する位置検出手段と、 この位置検出手段によって検出された前記修正範囲の位
    置に複数のグリッドが配列されたグリッド画面を表示す
    るグリッド画面表示手段と、 このグリッド画面表示手段によって表示されたグリッド
    画面上で作成された回路図を前記修正範囲に対応する修
    正回路として元の回路図に組み込む回路修正手段とを具
    備したことを特徴とする回路図作成装置。
  7. 【請求項7】 各素子からなる回路図を作成、表示する
    回路図作成装置において、 作成された回路図上の一部の回路を指定する回路指定手
    段と、 予め等価回路に関する情報を記憶した等価回路テーブル
    と、 前記回路指定手段によって指定された回路に対応する等
    価回路を前記等価回路テーブルから検索する等価回路検
    索手段と、 この等価回路検索手段によって検索された等価回路を前
    記指定回路に代えて表示する等価回路表示手段とを具備
    したことを特徴とする回路図作成装置。
  8. 【請求項8】 各素子からなる回路図を作成、表示する
    回路図作成装置において、 回路図上の任意の素子を指定する指定手段と、 この指定手段によって指定された素子の位置を検出する
    位置検出手段と、 この位置検出手段によって検出された前記指定素子に現
    在設定されている物理量とその素子に関係した他の物理
    量を表示する物理量表示手段と、 前記指定素子に対する物理量を変更する物理量変更手段
    と、 この物理量変更手段によって変更された物理量とその物
    理量に従った前記他の物理量を演算して再表示する物理
    量再表示手段とを具備したことを特徴とする回路図作成
    装置。
  9. 【請求項9】 各素子からなる回路図を作成、表示する
    回路図作成装置において、 物理量指定用のメニューボタンを表示するメニューボタ
    ン表示手段と、 このメニューボタン表示手段によって表示されたメニュ
    ーボタンの中から区別表示の対象となる物理量を指定す
    る指定手段と、 前記回路図の各部分における前記指定手段によって指定
    された物理量を演算する演算手段と、 この演算手段によって得られた前記回路図の各部分にお
    ける物理量をその物理量の値に応じた表示形態で区別し
    て表示する物理量表示手段とを具備したことを特徴とす
    る回路図作成装置。
  10. 【請求項10】 各素子からなる回路図を作成、表示す
    る回路図作成装置において、 回路図上に新たな素子を追加する素子追加手段と、 この素子追加手段によって追加された素子によって変化
    する他の素子の物理量変化を演算する演算手段と、 この演算手段によって得られた前記他の素子の物理量変
    化を表示する物理量表示手段とを具備したことを特徴と
    する回路図作成装置。
  11. 【請求項11】 各素子からなる回路図を作成、表示す
    る回路図作成装置において、 計測器シンボルを表示する計測器シンボル表示手段と、 この計測器シンボル表示手段によって表示された計測器
    シンボルと前記回路図の測定位置とを接続する導線を入
    力する導線入力手段と、 この導線入力手段によって入力された導線が示す測定位
    置を検出する位置検出手段と、 この位置検出手段によって検出された前記測定位置にお
    ける前記計測器シンボルに応じた物理量を演算する演算
    手段と、 この演算手段によって得られた前記測定位置における物
    理量を表示する物理量表示手段とを具備したことを特徴
    とする回路図作成装置。
  12. 【請求項12】 前記計測器シンボル表示手段によって
    表示された計測器シンボルに数式を入力する数式入力手
    段を有し、 前記演算手段は、この数式入力手段によって入力された
    数式に従って前記測定位置における物理量を演算するこ
    とを特徴とする請求項11記載の回路図作成装置。
  13. 【請求項13】 各素子からなる回路図を作成、表示す
    る回路図作成装置において、 電球シンボルを表示する電球シンボル表示手段と、 この電球シンボル表示手段によって表示された電球シン
    ボルと前記回路図のコンデンサとを接続する導線を入力
    する導線入力手段と、 この導線入力手段によって入力された導線が示す前記回
    路図のコンデンサの位置を検出する位置検出手段と、 この位置検出手段によって検出された前記コンデンサの
    電荷量の時間変化を演算する演算手段と、 この演算手段によって得られた前記コンデンサの電荷量
    の時間変化を表示する電荷量表示手段とを具備したこと
    を特徴とする回路図作成装置。
  14. 【請求項14】 前記電荷量表示手段は、前記コンデン
    サの電荷量の時間変化を前記電球シンボルの点灯によっ
    て表示すると共に、時間と電荷量との関係を示す特性グ
    ラフを表示することを特徴とする請求項13記載の回路
    図作成装置。
  15. 【請求項15】 各素子からなる回路図を作成、表示す
    る回路図作成装置において、 回路図上の任意の素子をペンにて指定する指定手段と、 この指定手段によって指定された素子の位置を検出する
    位置検出手段と、 この位置検出手段によって検出された前記素子の線の太
    さを前記ペンのスライド操作に伴って変更すると共に、
    そのときの線の太さに従って物理量の変更して表示する
    物理量表示手段と、 前記ペンが前記回路図から離れた時点で表示されていた
    物理量を前記指定素子の物理量として確定し、その指定
    素子の線の太さを元の状態に戻す制御手段とを具備した
    ことを特徴とする回路図作成装置。
  16. 【請求項16】 各素子からなる回路図を作成、表示す
    る回路図作成装置において、 測定対象となる物理量が異なる複数の測定器シンボルを
    表示する測定器シンボル表示手段と、 この測定器シンボル表示手段によって表示された各測定
    器シンボルの中の任意の測定器シンボルを指定すると共
    に回路図上の測定位置を指定する指定手段と、 この指定手段によって指定された測定位置を検出する位
    置検出手段と、 この位置検出手段によって検出された前記測定位置にお
    けるグリッドの形状を前記指定された測定器シンボルに
    応じて変更するグリッド形状変更手段と、 前記測定位置における前記計測器シンボルに応じた物理
    量を演算する演算手段と、 この演算手段によって得られた物理量を表示する物理量
    表示手段とを具備したことを特徴とする回路図作成装
    置。
  17. 【請求項17】 各素子からなる回路図を作成、表示す
    る機能を備えたコンピュータに用いられる記録媒体であ
    って、 回路図上で指定された位置を検出する処理と、 この位置検出処理によって検出された前記指定位置にお
    ける物理量を演算する処理と、 この演算処理によって得られた前記指定位置における物
    理量を表示する処理とをコンピュータに実行させるため
    のプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録
    媒体。
  18. 【請求項18】 各素子からなる回路図を作成、表示す
    る機能を備えたコンピュータに用いられる記録媒体であ
    って、 複数のグリッドが配列されたグリッド画面を表示する処
    理と、 このグリッド画面上で指定された2つのグリッドの位置
    を検出する処理と、 この位置検出処理によって検出された前記2つのグリッ
    ド間に素子を配置して回路図を作成する処理とをコンピ
    ュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピ
    ュータ読取り可能な記録媒体。
  19. 【請求項19】 各素子からなる回路図を作成、表示す
    る機能を備えたコンピュータに用いられる記録媒体であ
    って、 回路図上で指定された修正範囲の位置を検出する処理
    と、 この位置検出処理によって検出された前記修正範囲の位
    置に複数のグリッドが配列されたグリッド画面を表示す
    る処理と、 このグリッド画面上で作成された回路図を前記修正範囲
    に対応する修正回路として元の回路図に組み込む処理と
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
    たコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  20. 【請求項20】 各素子からなる回路図を作成、表示す
    る機能を備えたコンピュータに用いられる記録媒体であ
    って、 回路図上で指定された一部の回路に対応する等価回路を
    予め等価回路に関する情報を記憶した等価回路テーブル
    から検索する処理と、 この検索処理によって検索された等価回路を前記指定回
    路に代えて表示する処理とをコンピュータに実行させる
    ためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な
    記録媒体。
  21. 【請求項21】 各素子からなる回路図を作成、表示す
    る機能を備えたコンピュータに用いられる記録媒体であ
    って、 回路図上で指定された素子の位置を検出する処理と、 この位置検出処理によって検出された前記指定素子に現
    在設定されている物理量とその素子に関係した他の物理
    量を表示する処理と、 前記指定素子に対する物理量を変更する処理と、 この変更処理によって変更された物理量とその物理量に
    従った前記他の物理量を演算して再表示する処理とをコ
    ンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコ
    ンピュータ読取り可能な記録媒体。
  22. 【請求項22】 各素子からなる回路図を作成、表示す
    る機能を備えたコンピュータに用いられる記録媒体であ
    って、 物理量指定用のメニューボタンを表示する処理と、 前記回路図の各部分における前記メニューボタンの中で
    指定された物理量を演算する処理と、 この演算処理によって得られた前記回路図の各部分にお
    ける物理量をその物理量の値に応じた表示形態で区別し
    て表示する処理とをコンピュータに実行させるためのプ
    ログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒
    体。
  23. 【請求項23】 各素子からなる回路図を作成、表示す
    る機能を備えたコンピュータに用いられる記録媒体であ
    って、 回路図上に新たな素子を追加する処理と、 この追加された素子によって変化する他の素子の物理量
    変化を演算する処理と、 この演算処理によって得られた前記他の素子の物理量変
    化を表示する処理とをコンピュータに実行させるための
    プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒
    体。
  24. 【請求項24】 各素子からなる回路図を作成、表示す
    る機能を備えたコンピュータに用いられる記録媒体であ
    って、 計測器シンボルを表示する処理と、 この計測器シンボルと回路図の測定位置とを接続する導
    線が入力された際に、 この導線が示す測定位置を検出する処理と、 この位置検出処理によって検出された前記測定位置にお
    ける前記計測器シンボルに応じた物理量を演算する処理
    と、 この演算処理によって得られた前記測定位置における物
    理量を表示する処理とをコンピュータに実行させるため
    のプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録
    媒体。
  25. 【請求項25】 各素子からなる回路図を作成、表示す
    る機能を備えたコンピュータに用いられる記録媒体であ
    って、 電球シンボルを表示する処理と、 この電球シンボルと前記回路図のコンデンサとを接続す
    る導線が入力された際に、この導線が示す前記回路図の
    コンデンサの位置を検出する処理と、 この位置検出処理によって検出された前記コンデンサの
    電荷量の時間変化を演算する処理と、 この演算処理によって得られた前記コンデンサの電荷量
    の時間変化を表示する処理とをコンピュータに実行させ
    るためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能
    な記録媒体。
  26. 【請求項26】 各素子からなる回路図を作成、表示す
    る機能を備えたコンピュータに用いられる記録媒体であ
    って、 回路図上で指定された素子の位置を検出する処理と、 この位置検出処理によって検出された前記素子の線の太
    さを前記ペンのスライド操作に伴って変更すると共に、
    そのときの線の太さに従って物理量の変更して表示する
    処理と、 前記ペンが前記回路図から離れた時点で表示されていた
    物理量を前記指定素子の物理量として確定し、その指定
    素子の線の太さを元の状態に戻す処理とをコンピュータ
    に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ
    読取り可能な記録媒体。
  27. 【請求項27】 各素子からなる回路図を作成、表示す
    る機能を備えたコンピュータに用いられる記録媒体であ
    って、 測定対象となる物理量が異なる複数の測定器シンボルを
    表示する処理と、 これらの測定器シンボルの中の任意の測定器シンボルを
    指定すると共に回路図上の測定位置を指定された際に、
    その指定された測定位置を検出する処理と、 この位置検出処理によって検出された前記測定位置にお
    けるグリッドの形状を前記指定された測定器シンボルに
    応じて変更する処理と、 前記測定位置における前記計測器シンボルに応じた物理
    量を演算する処理と、この演算処理によって得られた物
    理量を表示する処理とをコンピュータに実行させるため
    のプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録
    媒体。
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JP2020067860A (ja) * 2018-10-25 2020-04-30 川崎重工業株式会社 電子サービスマニュアルを表示する方法、システム及びプログラム

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