JP2000285142A - 回路図表示装置及び回路特性表示処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

回路図表示装置及び回路特性表示処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2000285142A
JP2000285142A JP11089206A JP8920699A JP2000285142A JP 2000285142 A JP2000285142 A JP 2000285142A JP 11089206 A JP11089206 A JP 11089206A JP 8920699 A JP8920699 A JP 8920699A JP 2000285142 A JP2000285142 A JP 2000285142A
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circuit
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Tomohiro Sudo
智浩 須藤
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表示された回路図の特性を容易に判断するため
の機能を提供する。 【解決手段】各素子からなる回路図が表示された場合に
(ステップA11,A12)、その回路図の各素子の物
理量を入力して(ステップA13)、グラフ表示キーを
操作すると(ステップA14)、当該回路図の各部分に
おける電位の大きさが演算される(ステップA15)。
そして、その電位の大きさを視覚的に表現した3次元グ
ラフが作成され、当該回路図に対応して表示される(ス
テップA16,A17)。この3次元グラフの表示によ
り、回路図の各部分における電位特性を容易に判断する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路図を表示する
機能を備えたコンピュータ等からなる回路図装置であっ
て、特に回路の各部の電位や電流の大きさなどの回路特
性を3次元グラフで表示する回路図表示装置及び回路特
性表示処理プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回路図を表示可能な機能を備えた
コンピュータが存在する。これは、ユーザがタブレット
等の入力装置を用いて任意に作成した回路図を画面上に
表示して、その特性を内部に持たせ、入力信号、出力信
号等を検証して、回路の特性を知るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従
来、コンピュータ等において、回路図表示機能を備えた
ものがあったが、これは、通常、ユーザが電気を知って
いることを前提として作られた機能であって、回路図上
の電位や電流のイメージを学習するための表示形式は当
然搭載されていない。このため、回路を設計する上で、
電気系の容易な理解を促すことのできる表示装置、特に
電流や電圧といった目にみえない要素を容易に判断する
ことのできるような表示装置が求められる。
【0004】本発明は前記のような点に鑑みなされたも
ので、表示された回路図の特性を容易に判断することの
できる回路図表示装置及び回路特性表示処理プログラム
を記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、各素子からな
る回路図を表示する回路図表示装置において、前記回路
図の各素子の物理量を入力する物理量入力手段と、この
物理量入力手段によって入力された回路図の各素子の物
理量に基づいて、前記回路図の各部分における物理量を
演算する物理量演算手段と、この物理量演算手段によっ
て得られた前記回路図の各部分における物理量を視覚的
に表現する3次元グラフを作成するグラフ作成手段と、
このグラフ作成手段によって作成された3次元グラフを
前記回路図に対応させて表示するグラフ表示手段とを具
備して構成される(請求項1)。
【0006】このような構成によれば、各素子からなる
回路図が表示されている場合に、前記回路図の各部分に
おける物理量を視覚的に表現した3次元グラフが表示さ
れる。この3次元グラフとしては、具体的には、前記回
路図の各部分における電位の大きさをZ座標方向の高さ
で表現したもの、前記回路図の各部分における電流の大
きさを線の太さで表現したもの、前記回路図の各部分に
おける電荷量の大きさをシンボルの数で表現したもの、
前記回路図の各部分における磁界の大きさをシンボルの
数で表現したものなどである(請求項2〜5)。このよ
うな回路特性を反映させた3次元グラフの表示により、
ユーザは回路図の特性を容易に判断することができる。
【0007】また、前記構成において、前記3次元グラ
フ上の任意の位置を指定する位置指定手段と、この位置
指定手段によって指定された位置にポインタを表示する
ポインタ表示手段と、このポインタ表示手段によって表
示されたポインタを前記3次元グラフ上に沿って移動さ
せるポインタ移動手段と、このポインタ移動手段によっ
て移動されるポインタが前記回路図の分岐点に相当する
位置に来たときに、その分岐点に応じた数だけ前記ポイ
ンタを分割して表示すると共に当該ポインタ位置での回
路の接続名を表示する接続構成表示手段とをさらに具備
することで(請求項6)、3次元グラフ上に表示された
ポインタの移動により、回路の接続構成を判断すること
ができる。
【0008】また、本発明は、抵抗素子を含む各素子か
らなる回路図を表示する回路図表示装置において、前記
回路図の各素子の物理量を入力する物理量入力手段と、
この物理量入力手段によって入力された回路図の各素子
の物理量に基づいて、前記回路図の抵抗素子上の物理量
を演算する物理量演算手段と、この物理量演算手段によ
って得られた物理量を前記回路図上の抵抗素子と関連付
けて表示する物理量表示手段とを具備して構成される
(請求項8)。
【0009】このような構成によれば、抵抗素子を含む
各素子からなる回路図が表示されている場合に、前記回
路図の抵抗素子上の物理量(例えば電流値)が演算され
て、その抵抗素子上に表示される。これにより、回路図
の抵抗素子部分での特性を容易に判断することができ
る。
【0010】また、本発明は、各素子からなる回路図を
表示する回路図表示装置において、前記回路図の各素子
の物理量を入力する素子物理量入力手段と、前記回路図
の中の閉回路を検出する閉回路検出手段と、この閉回路
検出手段によって検出された閉回路の回路方程式を前記
物理量入力手段によって入力された回路図の各素子の物
理量に基づいて作成する回路方程式作成手段と、前記回
路図の中で前記閉回路を他の部分と区別して表示すると
共に、前記回路方程式作成手段によって作成された前記
閉回路の回路方程式を表示する閉回路表示手段とを具備
して構成される(請求項9)。
【0011】このような構成によれば、各素子からなる
回路図が表示されている場合に、前記回路図の中で閉回
路を構成する部分が他の部分と区別して表示されると共
に、その閉回路の回路方程式が表示される。これによ
り、閉回路の構成を容易に判断することができる。
【0012】また、本発明は、抵抗素子を含む各素子か
らなる回路図を表示する回路図表示装置において、前記
回路図の各素子の物理量を入力する物理量入力手段と、
この物理量入力手段によって入力された回路図の各素子
の物理量に基づいて、前記回路図の各部分における電位
の大きさを求める物理量演算手段と、この物理量演算手
段によって得られた前記回路図の各部分における電位の
大きさを視覚的に表現した3次元グラフを作成するグラ
フ作成手段と、このグラフ作成手段によって作成された
3次元グラフを前記回路図に対応させて表示すると共
に、前記3次元グラフ上の前記回路図の抵抗素子に相当
する部分の電位を表示するグラフ表示手段とを具備して
構成される(請求項10)。
【0013】このような構成によれば、抵抗素子を含む
各素子からなる回路図が表示されている場合に、前記回
路図の各部分における電位の大きさを表現した3次元グ
ラフが表示され、その3次元グラフ上の前記回路図の抵
抗素子に相当する部分の電位が例えば電流と抵抗の積の
形で表示される。これにより、回路図の抵抗素子部分で
の電位特性を容易に判断することができる。
【0014】また、本発明は、各素子からなる回路図を
表示する回路図表示装置において、前記回路図の各素子
の物理量を入力する物理量入力手段と、この物理量入力
手段によって入力された回路図の各素子の物理量に基づ
いて、前記回路図の各部分における物理量を演算する物
理量演算手段と、この物理量演算手段によって得られた
前記回路図の各部分における物理量を視覚的に表現した
3次元グラフを作成するグラフ作成手段と、このグラフ
作成手段によって作成された3次元グラフ上の前記回路
図の各素子に相当する部分に各素子のシンボルを描画し
て表示するグラフ表示手段とを具備して構成される(請
求項12)。
【0015】このような構成によれば、各素子からなる
回路図が表示されている場合に、前記回路図の各部分に
おける物理量(例えば電位)を視覚的に表現した3次元
グラフが表示され、その3次元グラフ上の前記回路図の
各素子に相当する部分に各素子のシンボルが描画され
る。これにより、回路図の特性を各素子と関連づけて容
易に判断することができる。
【0016】また、本発明は、各素子からなる回路図を
表示する回路図表示装置において、前記回路図の各部分
における電位の大きさを表現した3次元グラフを作成す
るグラフ作成手段と、このグラフ作成手段によって作成
された3次元グラフの各部分の電位を検出する電位検出
手段と、この電位検出手段によって検出された3次元グ
ラフの各部分の電位に基づいて前記回路図の各素子の物
理量を演算する物理量演算手段と、この物理量演算手段
によって得られた前記回路図の各素子の物理量を表示す
る物理量表示手段とを具備して構成される(請求項1
3)。
【0017】このような構成によれば、各素子からなる
回路図が表示されている場合に、例えばペンを用いて前
記回路図に対応する電位の大きさを示す3次元グラフを
作成することにより、その作成された3次元グラフの各
部分の電位に基づいて前記回路図の各素子の物理量が演
算され、前記回路図上に表示される。これにより、3次
元グラフを作成することで、回路図の各素子の物理量を
簡単に設定することができる。
【0018】また、本発明は、各素子からなる回路図を
表示する回路図表示装置において、前記回路図の各素子
の物理量を入力する物理量入力手段と、この物理量入力
手段によって入力された前記回路図の各素子の物理量を
反映させた3次元グラフを表示するグラフ表示手段と、
このグラフ表示手段によって表示された3次元グラフを
変更するグラフ変更手段と、このグラフ変更手段による
前記3次元グラフの変更に応じて前記回路図の各素子の
配置を変更する回路図変更手段とを具備して構成される
(請求項14)。
【0019】このような構成によれば、各素子からなる
回路図が表示されている場合に、前記回路図の各素子の
物理量を反映させた3次元グラフが表示され、その3次
元グラフの各部分をペン等を用いて変更することによ
り、そのグラフ変更に応じて前記回路図の各素子の配置
が変更される。これにより、3次元グラフを変更するこ
とで、回路図の各素子の配置を簡単に変更することがで
きる。
【0020】また、本発明は、各素子からなる回路図を
表示する回路図表示装置において、前記回路図の各素子
の物理量を入力する物理量入力手段と、この物理量入力
手段によって入力された前記回路図の各素子の物理量を
反映させた3次元グラフを表示するグラフ表示手段と、
このグラフ表示手段によって表示された3次元グラフ上
の物理量が変化する部分を検出する物理量変化位置検出
手段と、この物理量変化位置検出手段によって検出され
た3次元グラフ上の物理量が変化する部分にポインタを
設定するポインタ設定手段とを具備して構成される(請
求項15)。
【0021】このような構成によれば、各素子からなる
回路図が表示されている場合に、前記回路図の各素子の
物理量を反映させた3次元グラフが表示され、その3次
元グラフ上で物理量(例えば電位の大きさ)が変化する
部分にのみポインタが設定される。これにより、ポイン
タの状態から回路図の物理量の変化する位置を容易に判
断することができる。
【0022】また、本発明は、各素子からなる回路図を
表示する回路図表示装置において、前記回路図の各素子
の物理量を入力する物理量入力手段と、前記回路図の中
の任意の位置を指定する位置指定手段と、この位置指定
手段によって指定された位置を含む閉回路を検出する閉
回路検出手段と、前記物理量入力手段によって入力され
た前記回路図の各素子の物理量に基づいて前記閉回路の
回路方程式を作成する回路方程式作成手段と、前記回路
図の中で前記閉回路を他の部分と区別して表示すると共
に、前記回路方程式作成手段によって作成された前記閉
回路の回路方程式を表示する閉回路表示手段とを具備し
て構成される(請求項16)。
【0023】このような構成によれば、各素子からなる
回路図が表示されている場合に、前記回路図の中の任意
の位置を指定することにより、その指定位置を含む閉回
路が他の部分と区別して表示されると共に、その閉回路
の回路方程式が表示される。これにより、回路図上で指
定された位置を含む閉回路の構成を容易に判断すること
ができる。
【0024】また、本発明は、各素子からなる回路図を
表示する回路図表示装置において、前記回路図の各素子
の物理量を入力する物理量入力手段と、前記回路図上の
任意の位置を指定する位置指定手段と、前記物理量入力
手段によって入力された前記回路図の各素子の物理量に
基づいて、前記位置指定手段によって指定された位置に
おける物理量と時間の関係をグラフを作成するグラフ作
成手段と、このグラフ作成手段によって作成されたグラ
フを前記回路図の前記指定位置に表示するグラフ表示手
段とを具備して構成される(請求項17)。
【0025】このような構成によれば、各素子からなる
回路図が表示されている場合に、前記回路図の中の任意
の位置を指定することにより、その指定位置における物
理量(例えば電位の大きさ)と時間の関係をグラフが当
該指定位置に表示される。これにより、回路図上の指定
位置における物理量と時間の関係を容易に判断すること
ができる。
【0026】また、本発明は、各素子からなる回路図を
表示する回路図表示装置において、前記回路図の各素子
の物理量を入力する物理量入力手段と、前記回路図上の
任意の位置を指定する位置指定手段と、前記物理量入力
手段によって入力された前記回路図の各素子の物理量に
基づいて、前記位置指定手段によって指定された位置に
おける物理量を視覚的に表現した3次元グラフを作成す
るグラフ作成手段と、このグラフ作成手段によって作成
された3次元グラフを前記回路図に対応させて表示する
グラフ表示手段とを具備して構成される(請求項1
8)。
【0027】このような構成によれば、各素子からなる
回路図が表示されている場合に、前記回路図の中の任意
の位置を指定することにより、その指定位置における物
理量(例えば電位の大きさ)を視覚的に表現した3次元
グラフが表示される。これにより、回路図上の指定位置
における物理量を容易に判断することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0029】図1は本発明の回路図表示装置として用い
られるコンピュータ等からなる電子計算機の電子回路の
構成を示すブロック図である。
【0030】制御部(CPU)11は、キー入力部12
から入力されるキー入力データや、液晶表示部13の表
示画面上に重ねて設けられたタブレット14から位置検
出回路15を介して入力されるタッチペンによるタッチ
位置データに応じて、ROM16に予め記憶されている
システムプログラムを起動させ、あるいは外部記録媒体
20に予め記憶されている計算機制御用プログラムを記
録媒体読み取り部19により読み取らせて起動させ、R
AM17をワークメモリとして回路各部の動作制御を行
うものである。
【0031】この制御部(CPU)11には、前記キー
入力部12、液晶表示部13、タブレット14、位置検
出回路15、ROM16、RAM17、記録媒体読み取
り部19が接続され、また、液晶表示部13は表示駆動
回路18を介して接続される。
【0032】キー入力部12には、テンキー,アルファ
ベットキー等の文字・記号キー群からなるデータ入力キ
ー12a、データの選択,送り操作やカーソルの移動操
作を行う際に操作される上下左右のカーソルキー12b
等が設けられている。
【0033】ここで、本装置には、回路図を表示する機
能を備えると共に、その表示された回路図の各部の電流
や電圧といった目に見えない要素をイメージ化してグラ
フ表示するなどの回路特性を表示する機能(以下、回路
特性表示機能と呼ぶ)を備えている。本実施形態では、
この回路特性表示機能として、モード1〜17の17個
の機能を有する。前記キー入力部12には、これらのモ
ード1〜17を設定するためのモードキー12cと、各
モード1〜17で操作される回路特性表示機能に関連す
る各種のキーk1〜k16が設けられている。
【0034】k1:電位の大きさを示すグラフの表示を
指示するグラフ表示キー k2:電流の大きさを示すグラフの表示を指示するグラ
フ表示キー k3:電荷量を示すグラフの表示を指示するグラフ表示
キー k4:磁界の大きさを示すグラフの表示を指示するグラ
フ表示キー k5:回路のトレースを指示するトレース実行キー k6:抵抗位置での電流値の表示を指示する電流値表示
キー k7:回路上に表示された電流値等をクリアするための
クリアキー k8:閉回路の表示を指示する閉回路表示キー k9:電位シンボルと補助線を表示させる電位シンボル
/補助線表示キー k10:補助線の表示を指示する補助線表示キー k11:3Dグラフ表示モードを設定する3Dグラフ表
示モードキー k12:回路要素の物理量の演算を指示する物理量演算
キー k13:グラフによる回路変更を指示する回路変更指示
キー k14:回路方程式の作成を指示する回路方程式作成キ
ー k15:アニメーション機能を指示するアニメーション
キー k16:ポインタ位置でのグラフ表示を指示するグラフ
表示キー タブレット14は、液晶表示部13の表示画面上に重ね
て設けられ、ペンによりタッチされた位置に応じた電圧
信号を発生するもので、このタブレット14から出力さ
れるタッチ位置に応じた電圧信号に基づき、位置検出回
路15により表示画面に対応させた座標が検出され、こ
のタッチ位置座標に応じて制御部(CPU)11により
操作の内容が判断される。
【0035】ROM16には、本電子計算機の電子回路
におけるの全体の処理を司るシステムプログラムデータ
が予め記憶されている。
【0036】RAM17には、表示データメモリ17
a、回路図データメモリ17b、グラフデータメモリ1
7c、モードデータメモリ17d、物理量データメモリ
17e、回路特性データメモリ17f、ポインタ用カウ
ンタ17g、ミニグラフデータメモリ17h等が設けら
れている。
【0037】表示データメモリ17aには、液晶表示部
13に表示すべき表示データがビットマップのパターン
データとして記憶される。回路図データメモリ17bに
は、ユーザにより任意に入力された回路図データが記憶
される。グラフデータメモリ17cには、表示された回
路図の特性(電位特性、電流特性等)を示す回路特性グ
ラフデータが記憶される。モードデータメモリ17dに
は、ユーザが設定した回路特性表示機能のモード1〜1
7を示すデータが記憶される。回路特性データメモリ1
7fには、回路図の各部分における電位、電流、電荷等
の物理量が当該回路図に対する回路特性データとして記
憶される。ポインタ用カウンタ17gは、回路のトレー
ス時に表示されるトレースポインタの位置をカウントす
る。ミニグラフデータメモリ17hには、横方向を時
刻、縦方向をパルスの大きさとしたミニグラフのデータ
が記憶される。
【0038】次に、本装置の回路特性表示機能につい
て、各モード1〜17に分けて説明する。
【0039】(モード1)まず、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、回路特性表示機
能のモード1が設定された場合について説明する。
【0040】モード1に関する表示例を図2、フローチ
ャートを図3に示す。
【0041】モード1は、回路各部の電位をZ座標方向
の高さとして表現する3次元グラフを表示する機能であ
る。例えば、図2(a)に示すように、回路図101を
作成後、その回路を構成する各素子(抵抗R1,R2,
R3,電源V)の物理量を設定して、電位の大きさを示
すグラフの表示を指示する電位グラフ表示キーk1を操
作すると、同図(b)に示すように、回路図101の各
部分における電位特性を反映させた回路特性グラフ10
2が3次元表示(3D表示)される。この回路特性グラ
フ102の高さ方向は、回路図101に対応する各部分
の電位の大きさを示している。
【0042】以下に、本装置にて実現される回路特性表
示機能のモード1における処理動作について説明する。
【0043】図3のフローチャートに示すように、キー
入力部12に設けられたモードキー12cの操作により
モード1がRAM17のモードデータメモリ17dに設
定されている状態で、ユーザがタブレット14またはキ
ー入力部12を操作して各素子からなる回路図を作成す
ると(ステップA11)、その作成された回路図が液晶
表示部13に表示される(ステップA12)。詳しく
は、入力された回路図データを構成する描画ドット点の
X,Y座標が順次計算され、回路図データメモリ17b
に描画されて記憶されると共に回路図データに対応した
表示データが表示データメモリ17aに展開されること
により、当該回路図が液晶表示部13に表示される。こ
のときの表示例を図2(a)に示す。
【0044】続いて、ユーザがキー入力部12に設けら
れたデータ入力キー12aを通じて回路図上の各素子の
物理量をそれぞれ入力することにより(ステップA1
3)、その入力された各素子の物理量を示すデータが物
理量データメモリ17eに格納される。
【0045】ここで、キー入力部12に設けられた電位
グラフ表示キーk1の操作により、電位を高さで表わす
グラフの表示を指示すると(ステップA14)、以下の
ようなグラフ表示処理が実行される。
【0046】すなわち、前記物理量データメモリ17e
に格納された各素子の物理量データに基づいて回路各部
における電位が計算され、その電位データが当該回路図
に対する回路特性データの1つとして回路特性データメ
モリ17fに記憶される(ステップA15)。この回路
特性データメモリ17fに記憶された回路各部における
電位データは各レベルに応じた表示位置に変換され(ス
テップA16)、その表示位置に基づいて3次元の回路
特性グラフ(3Dグラフ)がグラフデータメモリ17c
に作成され、当該回路図のX,Y座標に対応する位置に
3D表示される(ステップA17)。詳しくは、グラフ
データメモリ17cに作成された回路特性グラフデータ
に対応した表示データが表示データメモリ17aに展開
されることにより、当該回路図の各部分での電位の大き
さをZ座標方向の高さで表わした回路特性グラフが画面
上にドット単位で描画されて表示される。このときの表
示例を図2(b)に示す。
【0047】また、回路特性グラフの表示後、例えばト
レース処理、Zoom処理、Solve処理等の何らか
の処理の指示があれば(ステップA18のYes)、そ
の指定された処理に移行する。
【0048】このように、表示された回路図に対し、そ
の回路図の各部分での電位のレベルが回路特性グラフに
よって3D表示されるため、回路図の各部分における電
位特性を視覚的に学習することができ、回路を設計する
上で本機能を有効に利用することができる。
【0049】(モード2)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、回路特性表示機
能のモード2が設定された場合について説明する。
【0050】モード2に関する表示例を図4、フローチ
ャートを図5に示す。
【0051】モード2では、前記モード1と同様に、回
路上に物理量を示す回路特性グラフを3D表示するが、
その線の太さが電流値を示すことを特徴としている。図
4の例では、モード1とモード2を同時に実現した場合
の電位・電流グラフを示している。
【0052】すなわち、例えば図4(a)に示すよう
に、回路図201を作成後、その回路を構成する各素子
(抵抗R1,R2,R3,電源V)の物理量を設定し
て、電位の大きさを示すグラフの表示を指示する電位グ
ラフ表示キーk1と、電流の大きさを示すグラフの表示
を指示する電流グラフ表示キーk2を操作すると、同図
(b)に示すように、回路図201の各部分における電
位特性および電流特性を反映させた回路特性グラフ20
2が3次元表示(3D表示)される。この回路特性グラ
フ202の高さ方向は、回路図201に対応する各部分
の電位の大きさを示しており、さらに、線の太さは回路
図201に対応する各部分の電流の大きさを示してい
る。
【0053】以下に、本装置にて実現される回路特性表
示機能のモード2における処理動作について説明する。
【0054】図5のフローチャートに示すように、キー
入力部12に設けられたモードキー12cの操作により
モード2がRAM17のモードデータメモリ17dに設
定されている状態で、まず、初期設定が行われる(ステ
ップB11)。この初期設定では、モード2に加えてそ
の他のモードを任意の設定することができる。ここで
は、前記モード1の設定つまり電位を高さで表わす設定
を任意に行うものとする。
【0055】ユーザがタブレット14またはキー入力部
12を操作して各素子からなる回路図を作成すると(ス
テップB12)、その作成された回路図が液晶表示部1
3に表示される(ステップB13)。詳しくは、入力さ
れた回路図データを構成する描画ドット点のX,Y座標
が順次計算され、回路図データメモリ17bに描画され
て記憶されると共に回路図データに対応した表示データ
が表示データメモリ17aに展開されることにより、当
該回路図が液晶表示部13に表示される。このときの表
示例を図4(a)に示す。
【0056】続いて、ユーザがキー入力部12に設けら
れたデータ入力キー12aを通じて回路図上の各素子の
物理量をそれぞれ入力することにより(ステップB1
4)、その入力された各素子の物理量を示すデータが物
理量データメモリ17eに格納される。
【0057】ここで、キー入力部12に設けられた電流
グラフ表示キーk2の操作により、電流を太さで表わす
グラフの表示を指示すると(ステップB15)、以下の
ようなグラフ表示処理が実行される。
【0058】すなわち、前記物理量データメモリ17e
に格納された各素子の物理量データに基づいて回路各部
における電流値が計算され、その電流値データが当該回
路図に対する回路特性データの1つとして回路特性デー
タメモリ17fに記憶される(ステップB16)。続い
て、この回路特性データメモリ17fに記憶された回路
各部における電流値データに基づいて、表示位置におけ
るグラフの線の太さが計算される(ステップB17)。
【0059】ここで、モード2以外の設定、つまり、電
位を高さで表わすモード1の設定が成されていなければ
(ステップB18のNo)、前記計算された線の太さを
反映させた3次元の回路特性グラフ(3Dグラフ)がグ
ラフデータメモリ17cに作成され、当該回路図のX,
Y座標に対応する位置に表示される(ステップB18→
B19)。詳しくは、グラフデータメモリ17cに作成
された回路特性グラフデータに対応した表示データが表
示データメモリ17aに展開されることにより、当該回
路図の各部分での電流の大きさを線の太さで表わした回
路特性グラフが画面上にドット単位で描画されて表示さ
れる。
【0060】また、前記ステップB18において、電位
を高さで表わすモード1の設定が成されていれば、さら
に前記物理量データメモリ17eに格納された各素子の
物理量データに基づいて回路各部における電位が計算さ
れ、その電位データが当該回路図に対する回路特性デー
タの1つとして回路特性データメモリ17fに追加され
る(ステップB18→B20)。そして、この回路各部
における電位がそのレベルに応じた表示位置に変換され
(ステップB21)、その表示位置で電流値を太さで表
わし、電位を高さで表わした3次元の回路特性グラフ
(3Dグラフ)が3Dグラフデータメモリ17gに作成
され、当該回路図のX,Y座標に対応する位置に3D表
示される(ステップB22)。詳しくは、グラフデータ
メモリ17cに作成された回路特性グラフデータに対応
した表示データが表示データメモリ17aに展開される
ことにより、当該回路図の各部分での電位の大きさをZ
座標方向の高さとして表わし、かつ、電流の大きさを線
の太さで表わした回路特性グラフが画面上にドット単位
で描画されて表示される。このときの表示例を図4
(b)に示す。
【0061】回路特性グラフの表示後、例えばトレース
処理、Zoom処理、Solve処理等の何らかの処理
の指示があれば(ステップB23のYes)、その指定
された処理に移行する。
【0062】このように、表示された回路図に対し、そ
の回路図の各部分での電流値が回路特性グラフによって
表示されるため、回路図の各部分における電流特性を視
覚的に学習することができ、回路を設計する上で本機能
を有効に利用することができる。
【0063】(モード3)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、回路特性表示機
能のモード3が設定された場合について説明する。
【0064】モード3に関する表示例を図6、フローチ
ャートを図7に示す。
【0065】モード3では、回路の電荷の動きや蓄積状
態をグラフ表示することを特徴とする。例えば、図6
(a)に示すように、回路図301を作成後、その回路
を構成する各素子(抵抗R1,R2,コンデンサC1,
電源V)の物理量を設定して、電荷量を示すグラフの表
示を指示する電荷グラフ表示キーk3を操作すると共に
グラフ表示時刻の入力を行うと、同図(b)に示すよう
に、回路図301の各部分における電荷特性を反映させ
た回路特性グラフ302が表示される。
【0066】この回路特性グラフ302では、ユーザに
より指定された時刻における電荷の蓄積量や回路上の電
荷の動きをシンボル303を用いて表現している。電荷
を示すシンボル303の数は回路上の電荷の量に比例
し、1つ当たりのシンボル303が示す電荷量は回路特
性グラフ302の表示範囲に応じて適当に変更されるも
のとする。
【0067】以下に、本装置にて実現される回路特性表
示機能のモード3における処理動作について説明する。
【0068】図7のフローチャートに示すように、キー
入力部12に設けられたモードキー12cの操作により
モード3がRAM17のモードデータメモリ17dに設
定されている状態で、ユーザがタブレット14またはキ
ー入力部12を操作して各素子からなる回路図を作成す
ると共に(ステップC11)、その作成された回路図が
液晶表示部13に表示される(ステップC12)。詳し
くは、入力された回路図データを構成する描画ドット点
のX,Y座標が順次計算され、回路図データメモリ17
bに描画されて記憶されると共に回路図データに対応し
た表示データが表示データメモリ17aに展開されるこ
とにより、当該回路図が液晶表示部13に表示される。
このときの表示例を図6(a)に示す。
【0069】続いて、ユーザがキー入力部12に設けら
れたデータ入力キー12aを通じて回路図上の各素子の
物理量をそれぞれ入力することにより(ステップC1
3)、その入力された各素子の物理量を示すデータが物
理量データメモリ17eに格納される。
【0070】ここで、キー入力部12に設けられた電荷
グラフ表示キーk3の操作により、電荷の動きをシンボ
ルで示すグラフの表示を指示すると共に(ステップC1
4)、グラフを表示する時刻を入力することにより(ス
テップC15)、以下のようなグラフ表示処理が実行さ
れる。なお、グラフ表示時刻の入力は、例えば電荷グラ
フ表示キーk3の操作に従って表示される図示せぬ時刻
入力画面等を通じて行うものとする。
【0071】すなわち、前記物理量データメモリ17e
に格納された各素子の物理量データに基づいて回路各部
の前記指定時刻における電荷量が演算され、その電荷量
データが当該回路図に対する回路特性データの1つとし
て回路特性データメモリ17fに記憶される(ステップ
C16)。
【0072】この回路特性データメモリ17fに記憶さ
れた回路各部における電荷量データに基づいて3次元の
回路特性グラフ(3Dグラフ)がグラフデータメモリ1
7cに作成され、その回路特性グラフが当該回路図の
X,Y座標に対応する位置に表示される(ステップC1
7)。詳しくは、グラフデータメモリ17cに作成され
た回路特性グラフデータに対応した表示データが表示デ
ータメモリ17aに展開されることにより、当該回路図
に対応した回路特性グラフが画面上にドット単位で描画
されて表示される。このときの表示例を図6(b)に示
す。
【0073】次に、前記指定時刻における電荷の蓄積量
に基づいてシンボル1つ当たりの電荷量が計算され(ス
テップC18)、その電荷量を1単位としたシンボル
(図6(b)のシンボル303)と電荷の流れる方向が
回路特性グラフ上に表示される(ステップC19)。
【0074】このような電荷シンボルを有する回路特性
グラフが表示されている状態で、所定の操作によりグラ
フ表示時刻の変更操作があると(ステップC20のYe
s)、前記ステップC15に戻り、新たに入力された時
刻に従って前記の処理が実行される。また、例えばトレ
ース処理、G−Solve処理、Zoom処理等の何ら
かの処理の指示があれば(ステップC21のYes)、
その指定された処理に移行する。
【0075】このように、表示された回路図に対し、そ
の回路図の各部分での電荷の動きや蓄積量が回路特性グ
ラフによって表示されるため、回路図の各部分における
電荷特性を視覚的に学習することができ、回路を設計す
る上で本機能を有効に利用することができる。
【0076】(モード4)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、回路特性表示機
能のモード4が設定された場合について説明する。
【0077】モード4に関する表示例を図8、フローチ
ャートを図9に示す。
【0078】モード4は、回路上の磁界の大きさをシン
ボルで表わすグラフを表示する機能である。例えば、図
8(a)に示すように、回路図401を作成後、その回
路を構成する各素子(抵抗R1,R2,コイルL1,電
源V)の物理量を設定して、磁界の大きさを示すグラフ
の表示を指示する磁界グラフ表示キーk4を操作する
と、同図(b)に示すように、回路図401の各部分に
おける磁界特性を反映させた回路特性グラフ402が表
示される。この回路特性グラフ402では、回路に磁界
が生じる場合に、シンボル403によって磁界が生じて
いることを示し、そのシンボル403の数で磁界の大き
さを示している。
【0079】なお、磁界という物理量は、配線上にのみ
存在するわけではなく、場全体に存在するものであるた
め、シンボル403は図のような曲線で示す。曲線の本
数が磁界の強さに対応する。
【0080】以下に、本装置にて実現される回路特性表
示機能のモード4における処理動作について説明する。
【0081】図9のフローチャートに示すように、キー
入力部12に設けられたモードキー12cの操作により
モード4がRAM17のモードデータメモリ17dに設
定されている状態で、まず、初期設定が行われる(ステ
ップD11)。この初期設定では、電磁誘導有り/無し
の設定や、モード4に加えてその他のモードを任意の設
定することができる。
【0082】ユーザがタブレット14またはキー入力部
12を操作して各素子からなる回路図を作成すると共に
(ステップD12)、その作成された回路図が液晶表示
部13に表示される(ステップD13)。詳しくは、入
力された回路図データを構成する描画ドット点のX,Y
座標が順次計算され、回路図データメモリ17bに描画
されて記憶されると共に回路図データに対応した表示デ
ータが表示データメモリ17aに展開されることによ
り、当該回路図が液晶表示部13に表示される。このと
きの表示例を図8(a)に示す。
【0083】続いて、ユーザがキー入力部12に設けら
れたデータ入力キー12aを通じて回路図上の各素子の
物理量をそれぞれ入力することにより(ステップD1
4)、その入力された各素子の物理量を示すデータが物
理量データメモリ17eに格納される。
【0084】ここで、キー入力部12に設けられた磁界
グラフ表示キーk4の操作により、磁界の大きさをシン
ボルで示すグラフの表示を指示すると(ステップD1
5)、以下のようなグラフ表示処理が実行される。
【0085】すなわち、まず、回路中にコイルがあるか
否かがチェックされる(ステップD16)。回路中にコ
イルがなければ、前記ステップD11での電磁誘導の設
定の有無がチェックされる(ステップD16→D1
7)。そして、電磁誘導の設定がなされていない場合に
は、当該回路上に磁界が存在しない旨がメッセージ表示
される(ステップD17→D18)。
【0086】一方、回路中にコイルがある場合、あるい
は、前記ステップD11で電磁誘導の設定がなされてい
る場合には、前記物理量データメモリ17eに格納され
た各素子の物理量データに基づいて回路各部における磁
界の値が演算され、その磁界データが当該回路図に対す
る回路特性データの1つとして回路特性データメモリ1
7fに記憶される(ステップD19)。続いて、この回
路特性データメモリ17fに記憶された回路各部におけ
る磁界データに基づいて磁界1シンボル当たりの磁界値
が計算される(ステップD20)。
【0087】次に、3次元の回路特性グラフ(3Dグラ
フ)がグラフデータメモリ17cに作成され、その回路
特性グラフが当該回路図のX,Y座標に対応する位置に
表示される(ステップD21)。詳しくは、グラフデー
タメモリ17cに作成された回路特性グラフデータに対
応した表示データが表示データメモリ17aに展開され
ることにより、当該回路図に対応した回路特性グラフが
画面上にドット単位で描画されて表示される。このとき
の表示例を図8(b)に示す。
【0088】次に、磁界1シンボル当たりの磁界値に基
づいて、その磁界の値を1単位とした磁界の流れを示す
シンボル(図8(b)のシンボル403)が回路特性グ
ラフ上に表示される(ステップD22)。
【0089】このような磁界シンボルを有する回路特性
グラフの表示後、例えば前記モード1の電位表示等の他
の処理の設定があれば、その処理に移行する(ステップ
D23のYes)。また、例えばトレース処理、G−S
olve処理、Zoom処理等の何らかの処理の指示が
あれば(ステップD24のYes)、その指定された処
理に移行する。
【0090】このように、表示された回路図に対し、そ
の回路図の各部分での磁界の動きや大きさが回路特性グ
ラフによって表示されるため、回路の各部分における磁
界特性を視覚的に学習することができ、回路を設計する
上で本機能を有効に利用することができる。
【0091】(モード5)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、回路特性表示機
能のモード5が設定された場合について説明する。
【0092】モード5に関する表示例を図10、フロー
チャートを図11に示す。
【0093】モード5は、回路図のイメージをトレース
する時に回路の分岐点でトレースポインタを分割して回
路の接続構成を表示する機能である。これは、予め回路
接続を表示することを設定すると共に回路のどの物理量
を表示するかを設定しておくことで実現される。
【0094】例えば、図10(a)に示すように、回路
図501のイメージをトレースする際に、回路の各部に
おける電位を高さで表わす回路特性グラフ502が3D
表示される。ここで、トレース実行キーk5を操作して
トレースの実行を指示すると、回路特性グラフ502上
にトレースポインタ503が表示されると共に、その位
置での物理量504(この例では電流値i=2)が表示
される。
【0095】また、同図(b)に示すように、回路特性
グラフ502上に表示されたトレースポインタ503の
位置を移動させた場合において、トレースポインタ50
3が回路の分岐点に差し掛かったときに、当該位置での
接続名505(この例では並列)が表示され、さらに、
回路の分岐数に応じてトレースポインタ503が複数に
分かれて表示され、その位置での物理量504(この例
では電流値i1=0.5,i2=1.5)が表示され
る。
【0096】以下に、本装置にて実現される回路特性表
示機能のモード5における処理動作について説明する。
【0097】図9のフローチャートに示すように、キー
入力部12に設けられたモードキー12cの操作により
モード5がRAM17のモードデータメモリ17dに設
定されている状態で、まず、初期設定が行われる(ステ
ップE11,E12)。この初期設定では、回路図のト
レース時に回路接続を表示することを設定したり、回路
のどの物理量を表示するのかなどを設定する。
【0098】ユーザがタブレット14またはキー入力部
12を操作して各素子からなる回路図を作成すると(ス
テップE13)、その作成された回路図が液晶表示部1
3に表示される(ステップE14)。詳しくは、入力さ
れた回路図データを構成する描画ドット点のX,Y座標
が順次計算され、回路図データメモリ17bに描画され
て記憶されると共に回路図データに対応した表示データ
が表示データメモリ17aに展開されることにより、当
該回路図が液晶表示部13に表示される。
【0099】続いて、ユーザがキー入力部12に設けら
れたデータ入力キー12aを通じて回路図上の各素子の
物理量をそれぞれ入力することにより(ステップE1
5)、その入力された各素子の物理量を示すデータが物
理量データメモリ17eに格納され、その各素子の物理
量データに基づいて当該回路図の各部の電位を高さを表
わす回路特性グラフが3次元表示される(ステップE1
6)。
【0100】ここで、トレース実行キーk5を操作して
回路のトレースを指示すると(ステップE17)、回路
特性グラフ上に回路接続を示すトレースポインタが表示
されると共に(ステップE18)、そのポインタ位置に
おける前記ステップE12で設定された物理量(例えば
電流値)が表示される(ステップE19)。このときの
表示例を図10(a)に示す。
【0101】また、例えばタブレット14上でペンを操
作するなどして、回路特性グラフ上に表示されているト
レースポインタの位置を移動させた場合(ステップE2
0)、そのトレースポインタが回路の分岐点に差し掛か
ったときに(ステップE21→E22)、分岐点の数に
応じてトレースポインタが複数表示される(ステップE
22→E23)。回路の分岐点でなければ、そのまま通
常のトレース処理が実行される(ステップE22→E2
4)。
【0102】一方、トレースポインタが現在回路の分岐
点にある場合には(ステップE21のYes)、その分
岐点での接続名、つまり、電源もしくは他の回路素子に
対して直列接続か並列接続が表示されると共に(ステッ
プE27)、当該ポインタ位置における物理量が表示さ
れる(ステップE28)。また、分岐点での接続構成が
判明していなければ(ステップE25のNo)、ポイン
タ位置での電流および電圧の値から接続名を確定してか
ら、その接続名の表示を行うことになる(ステップE2
6→E27)。このときの表示例を図10(b)に示
す。
【0103】また、キー入力部12を通じて終了指示を
行うと、ここでの処理が終了する(ステップE29のY
es)。
【0104】このように、回路のトレース時にポインタ
が表示され、回路の分岐点でポインタが分岐の数だけ分
割され、その際にポインタ位置での接続構成(電源もし
くは他の回路素子に対して直列接続か並列接続)が表示
されるため、回路の接続構成を視覚的に学習することが
でき、回路を設計する上で本機能を有効に利用すること
ができる。
【0105】(モード6)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、回路特性表示機
能のモード6が設定された場合について説明する。
【0106】モード6に関する表示例を図12、フロー
チャートを図13に示す。
【0107】モード6は、前記モード5と同様に回路の
トレース時にトレースポインタを表示するものであり、
特に回路の分岐でトレースポインタが複数表示された際
に、複数のポインタ位置における物理量の和を表示する
ことを特徴としている。従来のトレースでは、トレース
ポインタの指示する位置が座標値や物理量を示すもので
あったが、本モードでは複数のポインタ位置の物理量の
和(合計値)を表示する。
【0108】例えば、図12(a)に示すように、回路
図601のイメージをトレースする際に、回路の各部に
おける電位を高さで表わす回路特性グラフ602が3D
表示される。ここで、トレース実行キーk5を操作して
トレースの実行を指示すると、回路特性グラフ502上
にトレースポインタ603が表示されると共に、その位
置での物理量604(この例では電流値i=2)が表示
される。
【0109】また、同図(b)に示すように、回路特性
グラフ502上に表示されたトレースポインタ603の
位置を移動させた場合において、トレースポインタ60
3が回路の分岐点に差し掛かったときに、その分岐数に
応じてトレースポインタ603が複数に分かれて表示さ
れると共に、各ポインタ位置(トレースポインタ603
が存在する配線上)での物理量の和605(この例では
電流値i1+i2=2)が表示される。
【0110】以下に、本装置にて実現される回路特性表
示機能のモード6における処理動作について説明する。
【0111】図13のフローチャートに示すように、キ
ー入力部12に設けられたモードキー12cの操作によ
りモード6がRAM17のモードデータメモリ17dに
設定されている状態で、ユーザがタブレット14または
キー入力部12を操作して各素子からなる回路図を作成
すると(ステップF11)、その作成された回路図が液
晶表示部13に表示される(ステップF12)。詳しく
は、入力された回路図データを構成する描画ドット点の
X,Y座標が順次計算され、回路図データメモリ17b
に描画されて記憶されると共に回路図データに対応した
表示データが表示データメモリ17aに展開されること
により、当該回路図が液晶表示部13に表示される。
【0112】続いて、ユーザがキー入力部12に設けら
れたデータ入力キー12aを通じて回路図上の各素子の
物理量をそれぞれ入力することにより(ステップF1
3)、その入力された各素子の物理量を示すデータが物
理量データメモリ17eに格納された後、回路図演算モ
ードがON状態となり(ステップF14)、各素子の物
理量データに基づいて当該回路図の各部の電位を高さを
表わす回路特性グラフが3次元表示される(ステップF
15)。
【0113】ここで、トレース実行キーk5を操作して
回路のトレースを指示すると(ステップF16のYe
s)、回路特性グラフ上に回路接続を示すトレースポイ
ンタが表示されると共に(ステップF17)、そのポイ
ンタ位置における物理量(例えば電流値)が表示される
(ステップF18)。このときの表示例を図12(a)
に示す。
【0114】また、例えばタブレット14上でペンを操
作するなどして、回路特性グラフ上に表示されているト
レースポインタの位置を移動させた場合(ステップF1
9)、そのトレースポインタが回路の分岐点に差し掛か
ったときに(ステップF20→F21)、分岐点の数に
応じてトレースポインタが複数表示される(ステップF
22)。また、トレースポインタが回路の分岐中にあり
複数存在する場合には、その分岐が終了したときに、そ
のうちの1つのシンボルが消去される(ステップF23
→F24)。
【0115】このようにして、回路の接続構成に応じて
複数のトレースポインタが表示され、ポインタ移動操作
に伴い、その位置が更新される(ステップF25)。そ
の際、各分岐での物理量が表示されると共に(ステップ
F26)、それらの物理量の和が演算されて、その演算
結果が表示される(ステップF27)。このときの表示
例を図12(b)に示す。
【0116】また、キー入力部12を通じて他の処理あ
るいは終了指示を行うと、ここでの処理が終了する(ス
テップF28のYes)。
【0117】このように、回路のトレース時に、回路の
分岐点でトレースポインタが分岐の数だけ複数表示さ
れ、各トレースポインタが示す位置での電流値等の物理
量の合計値が表示されるため、回路の接続構成と共に各
位置での物理量の和を視覚的に学習することができ、回
路を設計する上で本機能を有効に利用することができ
る。
【0118】(モード7)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、回路特性表示機
能のモード7が設定された場合について説明する。
【0119】モード7に関する表示例を図14、フロー
チャートを図15に示す。
【0120】モード7は、回路図の各抵抗素子に対して
電流値と電流の向きを表示する機能である。表示はキー
入力によって行い、キー入力と同時に回路の抵抗素子上
の電流値を計算、表示する。
【0121】例えば、図14(a)に示すように、回路
図701を作成後、その回路を構成する各素子(抵抗R
1,R2,R3,電源V)の物理量を設定して、抵抗位
置での電流値の表示を指示する電流値表示キーk6を操
作すると、同図(b)に示すように、回路図101上の
抵抗位置(R1,R2,R3)における電流値702と
その向き703が表示される。また、回路上の各抵抗
(R1,R2,R3)のどの抵抗素子に対する電流値7
02かを区別するため、抵抗と電流値とを結ぶ補助線7
04が表示される以下に、本装置にて実現される回路特
性表示機能のモード7における処理動作について説明す
る。
【0122】図15のフローチャートに示すように、キ
ー入力部12に設けられたモードキー12cの操作によ
りモード7がRAM17のモードデータメモリ17dに
設定されている状態で、ユーザがタブレット14または
キー入力部12を操作して抵抗素子を含む各素子からな
る回路図を作成すると(ステップG11)、その作成さ
れた回路図が液晶表示部13に表示される(ステップG
12)。詳しくは、入力された回路図データを構成する
描画ドット点のX,Y座標が順次計算され、回路図デー
タメモリ17bに描画されて記憶されると共に回路図デ
ータに対応した表示データが表示データメモリ17aに
展開されることにより、当該回路図が液晶表示部13に
表示される。
【0123】続いて、ユーザがキー入力部12に設けら
れたデータ入力キー12aを通じて回路図上の各素子の
物理量をそれぞれ入力することにより(ステップG1
3)、その入力された各素子の物理量を示すデータが物
理量データメモリ17eに格納された後、回路図演算モ
ードがON状態となる(ステップG14)。
【0124】ここで、電流値表示キーk6を操作して、
抵抗位置での電流値の表示を指示すると(ステップG1
5)、回路上に存在する抵抗素子の位置が検出され(ス
テップG16)、各抵抗位置における電流値が前記物理
量データメモリ17eに格納された物理量データに基づ
いて算出される(ステップG17)。続いて、当該回路
図に対する電流値の表示位置が決定され(ステップG1
8)、その表示位置に前記算出された各抵抗位置におけ
る電流値とその向きが表示される(ステップG19)。
その際、回路上の各抵抗素子のどの抵抗に対する電流値
かを区別するため、抵抗素子と電流値とを結ぶ補助線が
表示される(ステップG20)。このときの表示例を図
14(b)に示す。
【0125】また、キー入力部12を通じて他の処理を
指示すると、その指示された他の処理が実行され(ステ
ップG21のYes)、クリアキーk7の操作により電
流値をクリアする指示を行うと(ステップG22のYe
s)、回路上に表示されていた電流値と向き、補助線が
消去される(ステップG23)。
【0126】このように、回路図の各抵抗素子に対して
電流値と電流の向きが表示されるため、回路の抵抗位置
での電流特性を視覚的に学習することができ、回路を設
計する上で本機能を有効に利用することができる。
【0127】なお、同様にして、抵抗位置における電圧
値を計算することにより、その電圧値と向きの表示並び
に補助線の表示を行うことも可能である。
【0128】(モード8)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、回路特性表示機
能のモード8が設定された場合について説明する。
【0129】モード8に関する表示例を図16、フロー
チャートを図17に示す。
【0130】モード8は、回路図表示後にキー入力を行
うと、回路に存在する閉回路と回路方程式を示し、再度
のキー入力で直前に示した閉回路と異なる閉回路と回路
方程式を示す機能である。
【0131】例えば、図16(a)に示すように、回路
図801を作成後、その回路を構成する各素子(抵抗R
1,R2,R3,電源V)の物理量を設定したとする。
この回路図801の中には、電源、R1、R2で囲まれ
る閉回路、抵抗R1、R2、R3で囲まれる閉回路、電
源とR3で囲まれる閉回路の計3つが存在するが、本モ
ードでは、回路表示後に閉回路の表示を指示する閉回路
表示キーk8を操作する毎に、これらの閉回路を順に表
示すると共にその閉回路の回路方程式を表示する。
【0132】すなわち、閉回路表示キーk8を操作する
と、まず、同図(b)に示すように、回路図803の中
のR1−R2−R3で囲まれた閉回路802が太線で表
示され、その閉回路802の回路方程式803が表示さ
れる。この場合、回路方程式803として、「(R1+
R2)*i1−R3i2=0」が表示される。
【0133】また、再度閉回路表示キーk8を操作する
と、同図(c)に示すように、回路図803の中の電源
−R3で囲まれた閉回路804が太線で表示され、その
閉回路804の回路方程式805が表示される。この場
合、回路方程式805として、「R3i2=5」が表示
される。以後、前記同様にして閉回路表示キーk8の操
作に伴い、各閉回路が順次表示されることになる。
【0134】以下に、本装置にて実現される回路特性表
示機能のモード8における処理動作について説明する。
【0135】図17のフローチャートに示すように、キ
ー入力部12に設けられたモードキー12cの操作によ
りモード8がRAM17のモードデータメモリ17dに
設定されている状態で、ユーザがタブレット14または
キー入力部12を操作して各素子からなる回路図を作成
すると(ステップH11)、その作成された回路図が液
晶表示部13に表示される(ステップH12)。詳しく
は、入力された回路図データを構成する描画ドット点の
X,Y座標が順次計算され、回路図データメモリ17b
に描画されて記憶されると共に回路図データに対応した
表示データが表示データメモリ17aに展開されること
により、当該回路図が液晶表示部13に表示される。こ
のときの表示例を図16(a)に示す。
【0136】続いて、ユーザがキー入力部12に設けら
れたデータ入力キー12aを通じて回路図上の各素子の
物理量をそれぞれ入力することにより(ステップH1
3)、その入力された各素子の物理量を示すデータが物
理量データメモリ17eに格納される。
【0137】ここで、キー入力部12に設けられた閉回
路表示キーk8の操作により、閉回路の表示を指示する
と(ステップH14)、以下のような閉回路表示処理が
実行される。
【0138】すなわち、回路の接地位置、分岐位置、開
始位置がそれぞれ検出された後(ステップH15〜H1
7)、まず、回路の開始位置から始まる当該回路図上に
存在する閉回路が検出され(ステップH18)、その検
出された閉回路に相当する部分が例えば太線等の特定の
表示形態で他の部分と区別して表示される(ステップH
19)。さらに、前記物理量データメモリ17eに格納
された各素子の物理量を示すデータに基づいて当該閉回
路の回路方程式が作成され、その回路方程式が当該回路
図の近傍に表示される(ステップH20)。このときの
表示例を図16(c)に示す。
【0139】このようにして、回路の開始位置から始ま
る閉回路およびその回路方程式が表示された後、再び閉
回路表示キーk8の操作により閉回路の表示が指示され
ると(ステップH21)、前記同様にして回路の開始位
置から始まる当該回路図上に存在する別の閉回路が検出
され、その別の閉回路と回路方程式の表示が行われる
(ステップH22→H18〜H20)。
【0140】また、回路の開始位置から始まる全ての閉
回路が検出された場合には、次に回路の分岐位置から始
まる当該回路図上に存在する閉回路の検出が行われる
(ステップH22→H23)。そして、その検出された
閉回路に相当する部分が例えば太線等の特定の表示形態
で他の部分と区別して表示されると共に(ステップH2
4)、前記物理量データメモリ17eに格納された各素
子の物理量を示すデータに基づいて当該閉回路の回路方
程式が作成され、その回路方程式が当該回路図の近傍に
表示される(ステップH25)。このときの表示例を図
16(b)に示す。
【0141】回路の分岐位置から始まる閉回路およびそ
の回路方程式が表示された後、再び閉回路表示キーk8
の操作により閉回路の表示が指示されると(ステップH
26)、前記同様にして回路の分岐位置から始まる当該
回路図上に存在する別の閉回路が検出され、その別の閉
回路と回路方程式の表示が行われる(ステップH27→
H23〜H25)。
【0142】このように、回路図上に構成された各閉回
路とその回路方程式が順次表示されるため、閉回路の構
成を視覚的に学習することができ、回路を設計する上で
本機能を有効に利用することができる。
【0143】(モード9)次に、キー入力部12に設け
られたモードキー12cの操作により、回路特性表示機
能のモード9が設定された場合について説明する。
【0144】モード9に関する表示例を図18、フロー
チャートを図19に示す。
【0145】モード9は、回路の電位を高さで表わす3
次元グラフにおいて、抵抗値と電流値が与えられている
ときに、電位を電流と抵抗の積の形で表示し、補助線で
電位の高さの該当部分を示すことで、より明確に電位を
表現する機能である。図18の例では、回路の電位の高
さと電流の大きさを表現した3次元グラフ上に本機能を
適用している。
【0146】例えば、図18(a)に示すように、回路
図901を作成後、その回路を構成する各素子(抵抗R
1,R2,R3,電源V)の物理量を設定して、電位の
大きさを示すグラフの表示を指示する電位グラフ表示キ
ーk1と、電流の大きさを示すグラフの表示を指示する
電流グラフ表示キーk2を操作すると、同図(b)に示
すように、回路図901の各部分における電位特性およ
び電流特性を反映させた回路特性グラフ902が3次元
表示(3D表示)される。この回路特性グラフ902の
高さ方向は回路図901に対応する各部分の電位の大き
さを示し、線の太さは回路図901に対応する各部分の
電流の大きさを示している。
【0147】このような回路特性グラフ902が3D表
示されている状態で、電位シンボル/補助線表示キーk
9を操作すると、同図(b)に示すように、電位シンボ
ル903が電流と抵抗の積の形(R・I)で表示される
と共に、その電位の高さの該当部分に補助線904が表
示される。また、この補助線904に対して各素子毎の
電位の値(電圧降下の値)905が表示される。
【0148】以下に、本装置にて実現される回路特性表
示機能のモード9における処理動作について説明する。
【0149】図19のフローチャートに示すように、キ
ー入力部12に設けられたモードキー12cの操作によ
りモード9がRAM17のモードデータメモリ17dに
設定されている状態で、ユーザがタブレット14または
キー入力部12を操作して各素子からなる回路図を作成
すると(ステップI11)、その作成された回路図が液
晶表示部13に表示される(ステップI12)。詳しく
は、入力された回路図データを構成する描画ドット点の
X,Y座標が順次計算され、回路図データメモリ17b
に描画されて記憶されると共に回路図データに対応した
表示データが表示データメモリ17aに展開されること
により、当該回路図が液晶表示部13に表示される。こ
のときの表示例を図18(a)に示す。
【0150】続いて、ユーザがキー入力部12に設けら
れたデータ入力キー12aを通じて回路図上の各素子の
物理量をそれぞれ入力することにより(ステップI1
2)、その入力された各素子の物理量を示すデータが物
理量データメモリ17eに格納される。
【0151】ここで、電位グラフ表示キーk1の操作に
より、電位を高さで表わすグラフの表示を指示すると
(ステップI14)、当該回路図に対応する電位の回路
図特性グラフが3D表示される(ステップI15)。詳
しくは、前記物理量データメモリ17eに格納された各
素子の物理量データに基づいて回路各部における電位が
計算され、その電位データが当該回路図に対する回路特
性データの1つとして回路特性データメモリ17fに記
憶される。この回路特性データメモリ17fに記憶され
た回路各部における電位データは各レベルに応じた表示
位置に変換され、その表示位置に基づいて3次元の回路
特性グラフ(3Dグラフ)がグラフデータメモリ17c
に作成され、当該回路図のX,Y座標に対応する位置に
3D表示される。
【0152】なお、この場合に電位グラフ表示キーk1
と共に電流グラフ表示キーk2を操作することにより、
当該回路図に対応する電位と電流の回路特性グラフを3
D表示するようにしても良い。
【0153】このような回路特性グラフが表示された状
態で、電位シンボル/補助線表示キーk9を操作する
と、前記回路特性グラフ上に電位シンボルが電流と抵抗
の積の形(R・I)で表示されると共に、その電位の高
さの該当部分に補助線が表示される(ステップI1
7)。また、この補助線に対して各素子毎の電位の値つ
まり電圧降下の値が表示される。(ステップI18)。
このときの表示例を図18(b)に示す。
【0154】このように、回路図の各部分における電位
特性が3Dグラフで表示された際に、その3Dグラフ上
に電位シンボル等が表示されて各部分での電位の状態が
詳しく表示されるため、回路図の電位特性をより視覚的
に学習することができ、回路を設計する上で本機能を有
効に利用することができる。
【0155】(モード10)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、回路特性表示
機能のモード10が設定された場合について説明する。
【0156】モード10に関する表示例を図20、フロ
ーチャートを図21に示す。
【0157】モード10は、回路各部の物理量を表した
3次元グラフにおいて、3次元グラフの各部が素子のど
の部分に対応しているのかを示す補助線を表示する機能
である。これにより、グラフの高低差、グラフの太さが
回路のどの物理量を示すかを明確にする。
【0158】例えば、図20(a)に示すように、ユー
ザが作成した回路図1001に対応する回路特性グラフ
1002が3D表示されているものとする。この例で
は、電位特性と電流特性を示す回路特性グラフ1002
が3D表示され、さらに前記モード9で説明したような
電位シンボル等が回路特性グラフ1002上に表示され
ている。
【0159】このような回路特性グラフ1002が3D
表示されている状態で、補助線表示キーk10を操作す
ると、回路特性グラフ1002と回路図1001の各素
子との間に補助線1003が表示され、回路特性グラフ
1002の各部が素子のどの部分に対応しているのかが
示される。
【0160】以下に、本装置にて実現される回路特性表
示機能のモード10における処理動作について説明す
る。
【0161】図21のフローチャートに示すように、キ
ー入力部12に設けられたモードキー12cの操作によ
りモード10がRAM17のモードデータメモリ17d
に設定されている状態で、ユーザがタブレット14また
はキー入力部12を操作して各素子からなる回路図を作
成すると(ステップJ11)、その作成された回路図が
液晶表示部13に表示される(ステップJ12)。詳し
くは、入力された回路図データを構成する描画ドット点
のX,Y座標が順次計算され、回路図データメモリ17
bに描画されて記憶されると共に回路図データに対応し
た表示データが表示データメモリ17aに展開されるこ
とにより、当該回路図が液晶表示部13に表示される。
【0162】続いて、ユーザがキー入力部12に設けら
れたデータ入力キー12aを通じて回路図上の各素子の
物理量をそれぞれ入力することにより(ステップJ1
2)、その入力された各素子の物理量を示すデータが物
理量データメモリ17eに格納される。
【0163】ここで、電位グラフ表示キーk1の操作に
より、電位を高さで表わすグラフの表示を指示すると
(ステップJ14)、当該回路図に対応する電位の回路
図特性グラフが3D表示される(ステップJ15)。詳
しくは、前記物理量データメモリ17eに格納された各
素子の物理量データに基づいて回路各部における電位が
計算され、その電位データが当該回路図に対する回路特
性データの1つとして回路特性データメモリ17fに記
憶される。この回路特性データメモリ17fに記憶され
た回路各部における電位データは各レベルに応じた表示
位置に変換され、その表示位置に基づいて3次元の回路
特性グラフ(3Dグラフ)がグラフデータメモリ17c
に作成され、当該回路図のX,Y座標に対応する位置に
3D表示される。
【0164】なお、この場合に電位グラフ表示キーk1
と共に電流グラフ表示キーk2を操作することにより、
当該回路図に対応する電位と電流の回路特性グラフを3
D表示するようにしても良い。このときの表示例を図2
0(a)に示す。
【0165】このような回路特性グラフが3D表示され
た状態で、キー入力部12に設けられた補助線表示キー
k10を操作すると(ステップJ16)、以下のような
補助線表示処理が実行される。
【0166】すなわち、図示せぬ素子選択画面が表示さ
れ、その素子選択画面上にて特定の素子を選択するか、
または、全ての素子を選択するかの指定を行う(ステッ
プJ17)。特定の素子を選択することが指定された場
合には、素子選択用のポインタが表示される(ステップ
J18→J19)。このポインタをタブレット14また
はキー入力部12の操作により移動させて回路特性グラ
フ上の任意の位置を指定することにより(ステップJ2
0,J21)、その回路特性グラフ上の指定位置に対応
する回路図の素子が特定され、前記指定位置と前記素子
とを結ぶ補助線が表示される(ステップJ22)。
【0167】一方、全ての素子を選択することが指定さ
れた場合には、このような素子の選択操作を行うことな
く、回路特性グラフの各位置と回路図の各素子とを結ぶ
補助線が一括して表示される(ステップJ18→J2
3)。このときの表示例を図20(b)に示す。
【0168】また、再度補助線表示キーk10を操作す
るなどして再実行を指示すると(ステップJ24のYe
s)、前記ステップJ17からの処理が前記同様にして
繰り返し実行される。
【0169】このように、回路図の各部部分における電
位の特性が3Dグラフで表示された際に、その3Dグラ
フの各部分と回路図の各素子との間に補助線表示される
ため、グラフと回路図との物理量の関係が明確になり、
電位特性をより視覚的に学習することができ、回路を設
計する上で本機能を有効に利用することができる。
【0170】(モード11)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、回路特性表示
機能のモード11が設定された場合について説明する。
【0171】モード11に関する表示例を図22、フロ
ーチャートを図23に示す。
【0172】モード11は、回路各部の物理量を表した
3次元グラフに回路図の各素子のシンボルを付けて表示
する機能である。例えば、図22(a)に示すように、
回路図1101を作成後、その回路を構成する各素子
(抵抗R1,R2,R3,電源V)の物理量を設定し
て、電位の大きさを示すグラフの表示を指示する電位グ
ラフ表示キーk1を操作すると、同図(b)に示すよう
に、回路図1101の各部分における電位特性を反映さ
せた回路特性グラフ1102が3次元表示(3D表示)
され、さらに回路特性グラフ1102の中の回路図11
01の各素子(抵抗R1,R2,R3,電源V)に対応
する各部分に回路図1101と同様の素子シンボル11
03が表示される。この回路特性グラフ1102で示さ
れる回路は回路図1101と同様の構成であり、その高
さ方向は回路図1101に対応する各部分の電位の大き
さを示している。
【0173】以下に、本装置にて実現される回路特性表
示機能のモード11における処理動作について説明す
る。
【0174】図23のフローチャートに示すように、キ
ー入力部12に設けられたモードキー12cの操作によ
りモード11がRAM17のモードデータメモリ17d
に設定されている状態で、ユーザがタブレット14また
はキー入力部12を操作して各素子からなる回路図を作
成すると(ステップK11)、その作成された回路図が
液晶表示部13に表示される(ステップK12)。詳し
くは、入力された回路図データを構成する描画ドット点
のX,Y座標が順次計算され、回路図データメモリ17
bに描画されて記憶されると共に回路図データに対応し
た表示データが表示データメモリ17aに展開されるこ
とにより、当該回路図が液晶表示部13に表示される。
このときの表示例を図22(a)に示す。
【0175】続いて、ユーザがキー入力部12に設けら
れたデータ入力キー12aを通じて回路図上の各素子の
物理量をそれぞれ入力することにより(ステップK1
3)、その入力された各素子の物理量を示すデータが物
理量データメモリ17eに格納される。
【0176】ここで、電位グラフ表示キーk1の操作に
より、電位を高さで表わすグラフの表示を指示すると
(ステップK14)、当該回路図に対応する電位の回路
図特性グラフが3D表示されると共に(ステップK1
5)、その回路図特性グラフの中の回路図の各素子に対
応する各部分に回路図と同様の素子が表示される(ステ
ップK16)。
【0177】詳しくは、前記物理量データメモリ17e
に格納された各素子の物理量データに基づいて回路各部
における電位が計算され、その電位データが当該回路図
に対する回路特性データの1つとして回路特性データメ
モリ17fに記憶される。この回路特性データメモリ1
7fに記憶された回路各部における電位データは各レベ
ルに応じた表示位置に変換され、その表示位置に基づい
て3次元の回路特性グラフ(3Dグラフ)がグラフデー
タメモリ17cに作成され、当該回路図のX,Y座標に
対応する位置に3D表示されると共に、その回路特性グ
ラフの中に回路図と同様の素子が描画される。
【0178】なお、電位グラフ表示キーk1と共に電流
グラフ表示キーk2を操作することにより、当該回路図
に対応する電位と電流の回路特性グラフを3D表示し
て、その中に各素子を表示するようにしても良い。
【0179】このように、回路図の各部分における物理
量を反映させた3Dグラフが回路図と同じ素子構成で表
示されるため、回路図の特性をより視覚的に学習するこ
とができ、回路を設計する上で本機能を有効に利用する
ことができる。
【0180】(モード12)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、回路特性表示
機能のモード12が設定された場合について説明する。
【0181】モード12に関する表示例を図24、フロ
ーチャートを図25に示す。
【0182】モード12は、回路図に対して、ユーザが
電位や電流を示す3次元グラフを作成すると、その3次
元グラフから回路各素子の物理量を計算する機能であ
る。例えば、図24(a)に示すように、回路図120
1を作成後、その回路を構成する各素子(抵抗R1,R
2,R3,電源V)の物理量を設定しておく。
【0183】ここで、3Dグラフ表示モードキーk11
の操作により3Dグラフ表示モードを設定することによ
り、ペン1203等を用いて回路図1201に対応する
3Dグラフ1202を作成した後、物理量演算キーk1
2を操作すると、同図(b)に示すように、作成された
3Dグラフ1202の位置に基づいて回路図1201の
各素子(この例では、電源Vと抵抗R1,R2,R3)
の物理量が計算され、その計算結果とした得られた物理
量が回路図1201の各素子の近傍に表示される。この
場合、3Dグラフ1202の高さ(Z座標)を電位の大
きさとした物理量の計算が実行され、回路図1201の
電源Vに対して「2.5V+2.5V」、抵抗R1に対
して「4Ω」、抵抗R2に対して「6Ω」、抵抗R3に
対して「10Ω」が表示される。
【0184】以下に、本装置にて実現される回路特性表
示機能のモード12における処理動作について説明す
る。
【0185】図25のフローチャートに示すように、キ
ー入力部12に設けられたモードキー12cの操作によ
りモード12がRAM17のモードデータメモリ17d
に設定されている状態で、ユーザがタブレット14また
はキー入力部12を操作して各素子からなる回路図を作
成すると(ステップL11)、その作成された回路図が
液晶表示部13に表示される(ステップL12)。詳し
くは、入力された回路図データを構成する描画ドット点
のX,Y座標が順次計算され、回路図データメモリ17
bに描画されて記憶されると共に回路図データに対応し
た表示データが表示データメモリ17aに展開されるこ
とにより、当該回路図が液晶表示部13に表示される。
このときの表示例を図24(a)に示す。
【0186】続いて、ユーザがキー入力部12に設けら
れたデータ入力キー12aを通じて回路図上の各素子の
物理量をそれぞれ入力することにより(ステップL1
3)、その入力された各素子の物理量を示すデータが物
理量データメモリ17eに格納される。
【0187】ここで、3Dグラフ表示モードキーk11
の操作により3Dグラフ表示モードを設定し(ステップ
L14)、ペンやその他のポインティングデバイスを用
いて当該回路図に対応する3Dグラフをグラフの目盛り
に合わせて作成する(ステップL15)。作成された3
Dグラフは、グラフデータメモリ17cに格納される。
なお、このときのペン等の操作による3Dグラフの作成
に伴い、その3Dグラフの表示が連動して行われている
ものとする。
【0188】当該回路図に対応する3Dグラフの作成
後、キー入力部12に設けられた物理量演算キーk12
を操作することにより(ステップL16)、以下のよう
な回路素子の物理量の演算処理が実行される。
【0189】すなわち、まず、前記3DグラフのZ座標
方向の高さを電位とした場合における当該回路図に対応
する各素子の電圧降下がグラフの目盛りから計算される
(ステップL17)。次に、前記物理量データメモリ1
7eに格納されている物理量データに基づいて既に入力
されている素子の物理量が判別され(ステップL1
8)、演算で明らかになる素子の物理量と未知の素子の
物理量が確定される(ステップL19,L20)。未知
の素子の物理量があれば、前記計算された各素子の電圧
降下に基づいてその物理量が算出され(ステップL2
1)、当該回路図の中の対応する素子の近傍に表示され
る(ステップL22)。
【0190】また、再度物理量演算キーk12を操作す
るなどして再実行を指示すると(ステップL23のYe
s)、当該回路図の各素子に表示された物理量が消去さ
れた後(ステップL24)、前記ステップL15からの
処理が前記同様にして繰り返し実行される。
【0191】また、その他の処理の指示があった場合に
は(ステップL25のYes)、その指示された処理が
実行される。
【0192】このように、回路図に対応した3Dグラフ
の作成により、その3Dグラフから当該回路図の各素子
の物理量が計算されて表示されるため、各素子の物理量
を容易に知ることができ、回路を設計する上で本機能を
有効に利用することができる。
【0193】(モード13)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、回路特性表示
機能のモード13が設定された場合について説明する。
【0194】モード13に関する表示例を図26、フロ
ーチャートを図27に示す。
【0195】モード13は、回路図に対応した電位と電
流を示す3Dグラフ表示後の実行キー入力によって、3
Dグラフ上にグリッドを表示し、そのグリッドを移動す
ることで元の回路図も変更する機能である。3Dグラフ
上で電位や電流値を変更することによって、所望の回路
を容易に得ることができる。
【0196】例えば、図26(a)に示すように、回路
図1301を作成後、その回路を構成する各素子(抵抗
R1,R2,R3,電源V)の物理量を設定して、電位
の大きさを示すグラフの表示を指示する電位グラフ表示
キーk1と、電流の大きさを示すグラフの表示を指示す
る電流グラフ表示キーk2を操作すると、回路図130
1の各部分における電位特性および電流特性を反映させ
た回路特性グラフ1302が3次元表示(3D表示)さ
れる。
【0197】ここで、回路変更指示キーk13を操作し
てグラフによる回路変更を指示すると、同図(b)に示
すように、回路特性グラフ1302上の回路図1301
の各素子のつなぎ目に相当する位置にグリッド1303
が表示される。このグリッド1303の位置をペン13
04等を用いて移動させて回路特性グラフ1302の構
成を変更することにより、同図(c)に示すように、グ
リッド1303の移動に伴う回路特性グラフ1302の
変更に合わせて回路図1301も変更される。
【0198】以下に、本装置にて実現される回路特性表
示機能のモード13における処理動作について説明す
る。
【0199】図27のフローチャートに示すように、キ
ー入力部12に設けられたモードキー12cの操作によ
りモード13がRAM17のモードデータメモリ17d
に設定されている状態で、ユーザがタブレット14また
はキー入力部12を操作して各素子からなる回路図を作
成すると(ステップM11)、その作成された回路図が
液晶表示部13に表示される(ステップM12)。詳し
くは、入力された回路図データを構成する描画ドット点
のX,Y座標が順次計算され、回路図データメモリ17
bに描画されて記憶されると共に回路図データに対応し
た表示データが表示データメモリ17aに展開されるこ
とにより、当該回路図が液晶表示部13に表示される。
【0200】続いて、ユーザがキー入力部12に設けら
れたデータ入力キー12aを通じて回路図上の各素子の
物理量をそれぞれ入力することにより(ステップM1
3)、その入力された各素子の物理量を示すデータが物
理量データメモリ17eに格納される。
【0201】ここで、3Dグラフ表示モードキーk11
の操作により3Dグラフ表示モードを設定し(ステップ
M14)、電位グラフ表示キーk1の操作により、電位
を高さで表わすグラフの表示を指示すると(ステップM
15)、当該回路図に対応する電位の回路図特性グラフ
が3D表示される(ステップM16)。詳しくは、前記
物理量データメモリ17eに格納された各素子の物理量
データに基づいて回路各部における電位が計算され、そ
の電位データが当該回路図に対する回路特性データの1
つとして回路特性データメモリ17fに記憶される。こ
の回路特性データメモリ17fに記憶された回路各部に
おける電位データは各レベルに応じた表示位置に変換さ
れ、その表示位置に基づいて3次元の回路特性グラフ
(3Dグラフ)がグラフデータメモリ17cに作成さ
れ、当該回路図のX,Y座標に対応する位置に3D表示
される。このときの表示例を図26(a)に示す。
【0202】なお、この場合に電位グラフ表示キーk1
と共に電流グラフ表示キーk2を操作することにより、
当該回路図に対応する電位と電流の回路特性グラフを3
D表示するようにしても良い。
【0203】回路特性グラフの表示後、回路変更指示キ
ーk13の操作により回路図の変更を指示すると、現在
表示されている回路特性グラフ上の回路図の各素子のつ
なぎ目に相当する位置にグリッドが表示される(ステッ
プM18)。このグリッド1の位置をペンやその他のポ
インティングデバイスを用いて移動させて確定すると
(ステップM19,M20)、回路特性グラフの構成が
変更される。その際、変更できる回路素子があれば(ス
テップM21のYes)、グリッドの移動に伴う回路特
性グラフの変更に合わせて回路図が変更されると共に
(ステップM22)、物理量データメモリ17eに格納
されている物理量データが変更される(ステップM2
3)。
【0204】このように、回路図に対応した3Dグラフ
上で元の回路図における電位や電流値等の物理量を変更
することができ、所望の回路を容易に得ることができ
る。したがって、回路を設計する上で本機能を有効に利
用することができる。
【0205】(モード14)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、回路特性表示
機能のモード14が設定された場合について説明する。
【0206】モード14に関する表示例を図28、フロ
ーチャートを図29に示す。
【0207】モード14は、回路のトレースにおいて、
回路特性グラフの表示1ドットずつトレースを行うので
はなく、回路を構成している素子に対してだけ断続的に
トレースを行うことを特徴としている。つまり、回路特
性グラフの素子に当たる部分だけを断続的にトレース
し、回路が途中で分岐した場合には分岐した数に一致す
るポインタを表示し、各々のポインタを一回のキー入力
で1素子ずつ移動し、分岐が合流する位置においては、
全ての分岐の全ての素子のトレースが終了するまで、他
の分岐のトレースを停止するグラフトレース機能であ
る。
【0208】例えば、図28(a)に示すように、回路
図1401のイメージをトレースする際に、回路の各部
における電位を高さで表わす回路特性グラフ1402が
3D表示される。ここで、トレース実行キーk5を操作
してトレースの実行を指示すると、同図(b)に示すよ
うに、まず、回路特性グラフ1402上の回路図140
1の電源位置にトレースポインタ1403が表示され
る。また、その際に、ポインタ位置における電位や電流
の物理量(図示せず)が表示される。
【0209】ここで、トレースポインタ1403を移動
させると、同図(c)に示すように、回路の分岐点で新
たなトレースポインタ1404および1405が表示さ
れると共に各ポインタ位置での物理量(図示せず)が表
示される。このようにポインタが分離した場合には、同
図(d)に示すように、各トレースポインタ1404、
1405が一回のキー入力で1素子ずつ移動され、その
際に他の分岐のトレースは停止している。同図(e)は
分岐合流後の状態である。
【0210】以下に、本装置にて実現される回路特性表
示機能のモード14における処理動作について説明す
る。
【0211】図29のフローチャートに示すように、キ
ー入力部12に設けられたモードキー12cの操作によ
りモード14がRAM17のモードデータメモリ17d
に設定されている状態で、ユーザがタブレット14また
はキー入力部12を操作して各素子からなる回路図を作
成すると(ステップN11)、その作成された回路図が
液晶表示部13に表示される(ステップN12)。詳し
くは、入力された回路図データを構成する描画ドット点
のX,Y座標が順次計算され、回路図データメモリ17
bに描画されて記憶されると共に回路図データに対応し
た表示データが表示データメモリ17aに展開されるこ
とにより、当該回路図が液晶表示部13に表示される。
【0212】次に、初期設定として、3Dグラフ回路素
子トレースの表示を行うか否か、どの物理量を表示する
かなどを設定しておき(ステップN13)、続いて、ユ
ーザがキー入力部12に設けられたデータ入力キー12
aを通じて回路図上の各素子の物理量をそれぞれ入力す
ることにより(ステップN14)、その入力された各素
子の物理量を示すデータが物理量データメモリ17eに
格納され、その各素子の物理量データに基づいて当該回
路図の各部の電位を高さを表わす回路特性グラフが3次
元表示される(ステップN15)。このときの表示例を
図28(a)に示す。
【0213】ここで、キー入力部12に設けられたトレ
ース実行キーk5を操作して回路のトレースを指示する
と(ステップN16)、前記初期設定として3Dグラフ
回路素子トレースの表示が設定されている場合には(ス
テップN17のYes)、以下のようなトレース処理が
実行される。
【0214】すなわち、まず、回路特性グラフ上におけ
る回路図の電源位置にトレースポインタが表示され(ス
テップN18)、そのポインタ位置における電位や電流
の物理量が表示される(ステップN19)。このときの
表示例を図28(b)に示す。
【0215】また、回路特性グラフ上に表示されている
トレースポインタの移動を指示した場合(ステップN2
0)、その移動指示に伴ってポインタ用カウンタ17g
がグラフの1目盛り毎に更新されると共に(ステップN
21)、このポインタ用カウンタ17gで示されるポイ
ンタ位置における物理量が演算される(ステップN2
2)。ポインタ位置における物理量が変化するまで、前
記ステップN21〜N23の処理が繰り返される。そし
て、物理量が変化したとき(ステップN23のYe
s)、回路の分岐位置にあると判断されて、その分岐数
に応じた数の新たなトレースポインタが表示され(ステ
ップN24)、そのポインタ位置における電位や電流の
物理量が表示される(ステップN25)。このときの表
示例を図28(c)に示す。
【0216】この処理はトレース終了指示があるまで繰
り返される(ステップN26のNo)。その際、回路の
分岐点で分離された各ポインタはキー操作毎に1素子ず
つ移動され、分岐が合流する位置においては、全ての分
岐の各素子のトレースが終了するまで他の分岐のトレー
スは停止している。
【0217】このように、回路のトレース時に回路図の
各素子の配置に従ってポインタが表示されるため、その
ポインタをチェックすることで回路の接続構成をより視
覚的に学習することができ、回路を設計する上で本機能
を有効に利用することができる。
【0218】(モード15)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、回路特性表示
機能のモード15が設定された場合について説明する。
【0219】モード15に関する表示例を図30、フロ
ーチャートを図31に示す。
【0220】モード15は、回路のトレース時に閉回路
の部分を表示すると共に、その閉回路の回路方程式を表
示する機能である。例えば、図30(a)に示すよう
に、回路図1501を作成後、その回路を構成する各素
子(抵抗R1,R2,R3,電源V)の物理量を設定し
て、回路方程式の作成を指示する回路方程式作成キーk
14を操作すると、回路図1501の特徴点に複数のグ
リッド番号1502(「1」〜「6」)が表示される。
【0221】ここで、トレース開始位置を番号入力によ
り指定すると、同図(b)に示すように、その指定され
た番号に対応するグリッド番号1502上にトレースポ
インタ1503が表示される。このトレースポインタ1
503の位置を始点にして回路のトレースを行った場
合、同図(c)に示すように、回路図1501の中の閉
回路1504の部分が太線等で表示されると共に、その
閉回路1504に対する回路方程式1505が表示され
る。
【0222】以下に、本装置にて実現される回路特性表
示機能のモード15における処理動作について説明す
る。
【0223】図31のフローチャートに示すように、キ
ー入力部12に設けられたモードキー12cの操作によ
りモード15がRAM17のモードデータメモリ17d
に設定されている状態で、ユーザがタブレット14また
はキー入力部12を操作して各素子からなる回路図を作
成すると(ステップO11)、その作成された回路図が
液晶表示部13に表示される(ステップO12)。詳し
くは、入力された回路図データを構成する描画ドット点
のX,Y座標が順次計算され、回路図データメモリ17
bに描画されて記憶されると共に回路図データに対応し
た表示データが表示データメモリ17aに展開されるこ
とにより、当該回路図が液晶表示部13に表示される。
【0224】続いて、ユーザがキー入力部12に設けら
れたデータ入力キー12aを通じて回路図上の各素子の
物理量をそれぞれ入力することにより(ステップO1
3)、その入力された各素子の物理量を示すデータが物
理量データメモリ17eに格納される。
【0225】ここで、キー入力部12に設けられた回路
方程式作成キーk14の操作により、回路方程式の作成
を指示すると(ステップO14)、以下のような回路方
程式作成処理が実行される。
【0226】すなわち、回路方程式作成キーk14が操
作されると、まず、現在表示されている回路図の特徴点
にグリッド番号が表示される(ステップO15)。この
グリッド番号は特徴点の数に応じて順に付される。この
ときの表示例を図30(a)に示す。
【0227】次に、キー入力部12のデータ入力キー1
2aを通じてトレース開始位置を番号入力により指定す
ると(ステップO16)、その指定された番号に対応す
るグリッド番号上にトレースポインタが表示される(ス
テップO17)。このときの表示例を同図(b)に示
す。このトレースポインタを始点にして、例えばタブレ
ット14上でペンを操作するなどしてトレースポインタ
を移動させながら回路のトレースを行う(ステップO1
8)。
【0228】ここで、ユーザがトレースポインタの移動
による回路のトレース中に閉回路であることを確定入力
した場合(ステップO19)、現在トレースされている
範囲が閉回路であるか否かが判断される(ステップO2
0)。トレース範囲が閉回路でない場合には、その旨の
エラーメッセージが表示される(ステップO20→O2
1)。また、トレース範囲が閉回路である場合には、当
該閉回路の部分が例えば太線等の特定の表示形態で他の
部分と区別して表示される(ステップO22)。さら
に、前記物理量データメモリ17eに格納された各素子
の物理量を示すデータに基づいて当該閉回路の回路方程
式が作成され(ステップO24)、その回路方程式が当
該回路図の近傍に表示される(ステップO25)。この
ときの表示例を図30(c)に示す。
【0229】このようにして、指定位置から始まる閉回
路およびその回路方程式が表示された後、再び回路方程
式作成キーk14の操作等により再実行が指示されると
(ステップO26)、前記同様にして指定位置から始ま
る当該回路図上に存在する別の閉回路とその回路方程式
の表示が行われる。
【0230】このように、指定された位置から始まる回
路図上の閉回路とその回路方程式が表示されるため、閉
回路の構成を視覚的に学習することができ、回路を設計
する上で本機能を有効に利用することができる。
【0231】(モード16)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、回路特性表示
機能のモード16が設定された場合について説明する。
【0232】モード16に関する表示例を図32、フロ
ーチャートを図33に示す。
【0233】モード16は、回路を通したパルスが各素
子を通過するときに、どのような波形でどの時刻に通る
かをミニグラフでアニメーション表示する機能である。
ミニグラフは横方向が時刻、縦方向が電流や電圧の大き
さを示している。
【0234】例えば、図32(a)に示すように、回路
図1601を作成後、その回路を構成する各素子(抵抗
R1,R2,R3)の物理量を設定して、アニメーショ
ン機能を指示するアニメーションキーk15を操作す
る。
【0235】アニメーション機能では、まず、電流や電
位の大きさを示す入力パルス1602を設定する。この
入力パルス1602の設定後、移動指示を行うことによ
り、同図(b)および同図(c)に示すように、回路図
1601の各位置において、物理量と時間との関係を示
すミニグラフ1603が表示される。このミニグラフ1
603は横方向が時刻、縦方向がパルスの大きさ、つま
り、電流や電圧の大きさを示しており、ミニグラフ16
03の移動に伴い、そのミニグラフ1603中のパルス
の状態が変化する。
【0236】以下に、本装置にて実現される回路特性表
示機能のモード16における処理動作について説明す
る。
【0237】図33のフローチャートに示すように、キ
ー入力部12に設けられたモードキー12cの操作によ
りモード16がRAM17のモードデータメモリ17d
に設定されている状態で、ユーザがタブレット14また
はキー入力部12を操作して各素子からなる回路図を作
成すると(ステップP11)、その作成された回路図が
液晶表示部13に表示される(ステップP12)。詳し
くは、入力された回路図データを構成する描画ドット点
のX,Y座標が順次計算され、回路図データメモリ17
bに描画されて記憶されると共に回路図データに対応し
た表示データが表示データメモリ17aに展開されるこ
とにより、当該回路図が液晶表示部13に表示される。
このときの表示例を図32(a)に示す。
【0238】続いて、例えば現在表示されているグラフ
をクリアするなどの初期設定が行われた後(ステップP
13)、ユーザがキー入力部12に設けられたデータ入
力キー12aを通じて回路図上の各素子の物理量をそれ
ぞれ入力することにより(ステップP14)、その入力
された各素子の物理量を示すデータが物理量データメモ
リ17eに格納される。
【0239】ここで、キー入力部12に設けられたアニ
メーションキーk15の操作により、アニメーション機
能を指示すると(ステップP15)、以下のようなグラ
フ表示処理が実行される。
【0240】すなわち、アニメーション機能では、ま
ず、ユーザが入力パルスの設定を行う(ステップP1
6)。これは、例えば図示せぬ入力パルス設定画面にお
いて、電流や電圧の大きさを示す入力パルスを設定する
ことである。ユーザが入力パルスを設定し、その確定入
力を行うと(ステップP17)、当該回路図上を図示せ
ぬポインタが所定単位で移動し、その際に物理量データ
メモリ17eに格納された各素子の物理量データに基づ
いて、そのポインタ位置における電流や電圧の物理量が
算出され、横方向を時刻、縦方向を当該物理量に応じた
パルスの大きさを示すミニグラフが作成される(ステッ
プP18)。
【0241】次に、このミニグラフの表示座標が確定さ
れ(ステップP19)、そこにミニグラフの表示が行わ
れる(ステップP20)。このときの表示例を図32
(b)に示す。このとき表示されたミニグラフのデータ
はミニグラフデータメモリ17hに記憶される(ステッ
プP21)。
【0242】このようなミニグラフの表示がポインタ移
動に伴い、当該回路図上の各位置においてなされる。当
該回路図の中でミニグラフを表示していない位置があれ
ば(ステップP22のNo)、その都度、前記ステップ
P18〜P21の処理が繰り返し実行される。このとき
の表示例を図32(c)に示す。
【0243】このように、回路を通したパルスが各素子
を通過するときに、どのような波形でどの時刻に通るの
かをミニグラフで視覚的に学習することができるため、
回路を設計する上で本機能を有効に利用することができ
る。
【0244】(モード17)次に、キー入力部12に設
けられたモードキー12cの操作により、回路特性表示
機能のモード17が設定された場合について説明する。
【0245】モード17に関する表示例を図34、フロ
ーチャートを図35に示す。
【0246】モード17は、ポインタの示す位置だけを
電圧グラフで表わす機能である。ポインタは回路上を移
動し、回路上に表示される3次元座標系に、高さを電位
としたグラフが表示される。
【0247】例えば、図34(a)に示すように、回路
図1701を作成後、その回路を構成する各素子(抵抗
R1,R2,R3,電源V)の物理量を設定する。ここ
で、電位グラフ表示キーk16を操作して、トレースポ
インタの表示およびそのポインタ位置における電位のグ
ラフ表示を指示すると、同図(b)に示すように、回路
図1701上にトレースポインタ1702が表示される
と共に、そのトレースポインタ1702が示す位置での
電位の大きさを示す回路特性グラフ1703が3次元表
示(3D表示)され、また、当該ポインタ位置における
電位値1704が表示される。
【0248】以下に、本装置にて実現される回路特性表
示機能のモード17における処理動作について説明す
る。
【0249】図35のフローチャートに示すように、キ
ー入力部12に設けられたモードキー12cの操作によ
りモード17がRAM17のモードデータメモリ17d
に設定されている状態で、ユーザがタブレット14また
はキー入力部12を操作して各素子からなる回路図を作
成すると(ステップQ11)、その作成された回路図が
液晶表示部13に表示される(ステップQ12)。詳し
くは、入力された回路図データを構成する描画ドット点
のX,Y座標が順次計算され、回路図データメモリ17
bに描画されて記憶されると共に回路図データに対応し
た表示データが表示データメモリ17aに展開されるこ
とにより、当該回路図が液晶表示部13に表示される。
このときの表示例を図34(a)に示す。
【0250】続いて、例えば現在表示されているグラフ
をクリアするなどの初期設定が行われた後(ステップQ
13)、ユーザがキー入力部12に設けられたデータ入
力キー12aを通じて回路図上の各素子の物理量をそれ
ぞれ入力することにより(ステップQ14)、その入力
された各素子の物理量を示すデータが物理量データメモ
リ17eに格納される。
【0251】ここで、キー入力部12に設けられた電位
グラフ表示キーk16の操作により、ポインタ位置にお
けるグラフ表示機能を指示すると(ステップQ15)、
以下のようなグラフ表示処理が実行される。
【0252】すなわち、当該回路図のトレースが実行さ
れ(ステップQ16)、回路図上にトレースポインタが
表示される(ステップQ17)。その際、前記物理量デ
ータメモリ17eに格納された各素子の物理量を示すデ
ータに基づいて、当該トレースポインタの示す位置にお
ける電位が算出され(ステップQ18)、その電位をZ
座標方向の高さで表わす回路特性グラフがグラフデータ
メモリ17cに作成され、その回路特性グラフが当該回
路図のX,Y座標に対応する位置に表示されると共に
(ステップQ19)、当該ポインタ位置における電位の
値が表示される(ステップQ20)。
【0253】また、例えばタブレット14上でペンを操
作するなどして、回路特性グラフ上に表示されているト
レースポインタの位置を移動させた場合(ステップQ2
1のYes)、直前に表示されていた回路特性グラフお
よびトレースポインタがクリアされた後(ステップQ2
2,Q23)、前記ステップQ17〜Q20の処理が再
び実行される。これにより、新たな位置にトレースポイ
ンタが表示され、そのポインタ位置における電位がグラ
フ表示されると共にその電位値が表示されることにな
る。
【0254】また、その他の処理の指示があった場合に
は(ステップQ24のYes)、その指示された処理が
実行される。
【0255】このように、回路図上のポインタの示す位
置だけの電位が3Dグラフで表示されるため、回路図の
電位特性を各位置毎に視覚的に学習することができ、回
路を設計する上で本機能を有効に利用することができ
る。
【0256】なお、ここではポインタ位置における電位
を表わす回路特性グラフを3D表示するようにしたが、
ポインタ位置における電流を表わす回路特性グラフを3
D表示することも可能である。
【0257】また、前述した実施形態において記載した
手法、つまり、各モード1〜17の回路特性表示機能に
関する処理は、コンピュータに実行させることのできる
プログラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピー
(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディス
ク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記
録媒体に書き込んで各種装置に適用したり、通信媒体に
より伝送して各種装置に適用することも可能である。本
装置を実現するコンピュータは、図1に示すように記録
媒体20に記録されたプログラムを記録媒体読み取り部
19にて読み込むことで、前述した各種の処理を実行す
る。
【0258】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、回
路特性表示機能を備えることにより、例えば回路図の特
性を3次元グラフで表示するようにしたため、ユーザは
回路図の特性(電位特性、電流特性、電荷特性、磁界特
性等)を容易に判断することができる。
【0259】さらに、3次元グラフに沿ってポインタを
移動させて回路の接続構成を表示するようにしたため、
回路の接続構成を容易に判断することができる。
【0260】また、抵抗素子を含む各素子からなる回路
図の場合に、その抵抗素子上の物理量(例えば電流値)
を表示するようにしたため、回路図の抵抗素子部分での
特性を容易に判断することができる。
【0261】また、回路図の中で閉回路を構成する部分
を他の部分と区別して表示すると共に、その閉回路の回
路方程式を表示するようにしたため、閉回路の構成を容
易に判断することができる。
【0262】また、抵抗素子を含む各素子からなる回路
図が表示されている場合に、前記回路図の各部分におけ
る電位の大きさを表現した3次元グラフを表示し、その
3次元グラフ上の前記回路図の抵抗素子に相当する部分
の電位を例えば電流と抵抗の積の形で表示するようにし
たため、回路図の抵抗素子部分での電位特性を容易に判
断することができる。
【0263】また、回路図の各部分における物理量(例
えば電位)を視覚的に表現した3次元グラフを表示し、
その3次元グラフ上の前記回路図の各素子に相当する部
分に各素子のシンボルを描画するようにしたため、回路
図の特性を各素子と関連づけて容易に判断することがで
きる。
【0264】また、回路図に対応する電位の大きさを示
す3次元グラフを作成することにより、その作成された
3次元グラフの各部分の電位に基づいて前記回路図の各
素子の物理量を前記回路図上に表示するようにしたた
め、回路図の各素子の物理量を簡単に設定することがで
きる。
【0265】また、回路図の各素子の物理量を反映させ
た3次元グラフの各部分を変更することにより、そのグ
ラフ変更に応じて前記回路図の各素子の配置を変更する
ようにしたため、回路図の各素子の配置を簡単に変更す
ることができる。
【0266】また、回路図の各素子の物理量を反映させ
た3次元グラフ上で物理量が変化する部分にのみポイン
タを設定するようにしたため、ポインタの状態から回路
図の物理量の変化する位置を容易に判断することができ
る。
【0267】また、回路図の中の任意の位置を指定する
ことにより、その指定位置を含む閉回路を他の部分と区
別して表示すると共に、その閉回路の回路方程式を表示
するようにしたため、回路図上で指定された位置を含む
閉回路の構成を容易に判断することができる。
【0268】また、回路図の中の任意の位置を指定する
ことにより、その指定位置における物理量(例えば電位
の大きさ)と時間の関係をグラフを当該指定位置に表示
するようにしたため、回路図上の指定位置における物理
量と時間の関係を容易に判断することができる。
【0269】また、回路図の中の任意の位置を指定する
ことにより、その指定位置における物理量(例えば電位
の大きさ)を視覚的に表現した3次元グラフを表示する
ようにしたため、回路図上の指定位置における物理量を
容易に判断することができる。
【0270】このように、表示された回路図に対して、
その回路図の特性を様々な形態で表示するようにしたた
め、回路特性を容易に学習できると共に、回路を設計す
る上でも本発明の回路特性表示機能を有効に利用するこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回路図表示装置として用いられるコン
ピュータ等からなる電子計算機の電子回路の構成を示す
ブロック図。
【図2】前記回路図表示装置に備えられた回路特性表示
機能のモード1に関する表示例を示す図。
【図3】前記回路特性表示機能のモード1が設定されて
いる場合での処理動作を示すフローチャート。
【図4】前記回路図表示装置に備えられた回路特性表示
機能のモード2に関する表示例を示す図。
【図5】前記回路特性表示機能のモード2が設定されて
いる場合での処理動作を示すフローチャート。
【図6】前記回路図表示装置に備えられた回路特性表示
機能のモード3に関する表示例を示す図。
【図7】前記回路特性表示機能のモード3が設定されて
いる場合での処理動作を示すフローチャート。
【図8】前記回路図表示装置に備えられた回路特性表示
機能のモード4に関する表示例を示す図。
【図9】前記回路特性表示機能のモード4が設定されて
いる場合での処理動作を示すフローチャート。
【図10】前記回路図表示装置に備えられた回路特性表
示機能のモード5に関する表示例を示す図。
【図11】前記回路特性表示機能のモード5が設定され
ている場合での処理動作を示すフローチャート。
【図12】前記回路図表示装置に備えられた回路特性表
示機能のモード6に関する表示例を示す図。
【図13】前記回路特性表示機能のモード6が設定され
ている場合での処理動作を示すフローチャート。
【図14】前記回路図表示装置に備えられた回路特性表
示機能のモード7に関する表示例を示す図。
【図15】前記回路特性表示機能のモード7が設定され
ている場合での処理動作を示すフローチャート。
【図16】前記回路図表示装置に備えられた回路特性表
示機能のモード8に関する表示例を示す図。
【図17】前記回路特性表示機能のモード8が設定され
ている場合での処理動作を示すフローチャート。
【図18】前記回路図表示装置に備えられた回路特性表
示機能のモード9に関する表示例を示す図。
【図19】前記回路特性表示機能のモード9が設定され
ている場合での処理動作を示すフローチャート。
【図20】前記回路図表示装置に備えられた回路特性表
示機能のモード10に関する表示例を示す図。
【図21】前記回路特性表示機能のモード10が設定さ
れている場合での処理動作を示すフローチャート。
【図22】前記回路図表示装置に備えられた回路特性表
示機能のモード11に関する表示例を示す図。
【図23】前記回路特性表示機能のモード11が設定さ
れている場合での処理動作を示すフローチャート。
【図24】前記回路図表示装置に備えられた回路特性表
示機能のモード12に関する表示例を示す図。
【図25】前記回路特性表示機能のモード12が設定さ
れている場合での処理動作を示すフローチャート。
【図26】前記回路図表示装置に備えられた回路特性表
示機能のモード13に関する表示例を示す図。
【図27】前記回路特性表示機能のモード13が設定さ
れている場合での処理動作を示すフローチャート。
【図28】前記回路図表示装置に備えられた回路特性表
示機能のモード14に関する表示例を示す図。
【図29】前記回路特性表示機能のモード14が設定さ
れている場合での処理動作を示すフローチャート。
【図30】前記回路図表示装置に備えられた回路特性表
示機能のモード15に関する表示例を示す図。
【図31】前記回路特性表示機能のモード15が設定さ
れている場合での処理動作を示すフローチャート。
【図32】前記回路図表示装置に備えられた回路特性表
示機能のモード16に関する表示例を示す図。
【図33】前記回路特性表示機能のモード16が設定さ
れている場合での処理動作を示すフローチャート。
【図34】前記回路図表示装置に備えられた回路特性表
示機能のモード17に関する表示例を示す図。
【図35】前記回路特性表示機能のモード17が設定さ
れている場合での処理動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…制御部(CPU) 12…キー入力部 12a…データ入力キー 12b…カーソルキー 12c…モードキー k1…電位グラフ表示キー k2…電流グラフ表示キー k3…電荷グラフ表示キー k4…磁界グラフ表示キー k5…トレース実行キー k6…電流値表示キー k7…クリアキー k8…閉回路表示キー k9…電位シンボル/補助線表示キー k10…補助線表示キー k11…3Dグラフ表示モードキー k12…物理量演算キー k13…回路変更指示キー k14…回路方程式作成キー k15…アニメーションキー k16…グラフ表示キー 13…液晶表示部 14…タブレット 15…位置検出回路 16…ROM 17…RAM 17a…表示データメモリ 17b…回路図データメモリ 17c…グラフデータメモリ 17d…モードデータメモリ 17e…物理量データメモリ 17f…回路特性データメモリ 17h…ミニグラフデータメモリ 18…表示駆動回路 19…記録媒体読み取り部 20…記録媒体 101…回路図 102…回路特性グラフ(3次元グラフ)

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各素子からなる回路図を表示する回路図
    表示装置において、 前記回路図の各素子の物理量を入力する物理量入力手段
    と、 この物理量入力手段によって入力された回路図の各素子
    の物理量に基づいて、前記回路図の各部分における物理
    量を演算する物理量演算手段と、 この物理量演算手段によって得られた前記回路図の各部
    分における物理量を視覚的に表現する3次元グラフを作
    成するグラフ作成手段と、 このグラフ作成手段によって作成された3次元グラフを
    前記回路図に対応させて表示するグラフ表示手段とを具
    備したことを特徴とする回路図表示装置。
  2. 【請求項2】 前記物理量演算手段は、前記回路図の各
    部分における電位の大きさを求め、 前記グラフ作成手段は、前記回路図の各部分における電
    位の大きさをZ座標方向の高さで表現した3次元グラフ
    を作成することを特徴とする請求項1記載の回路図表示
    装置。
  3. 【請求項3】 前記物理量演算手段は、前記回路図の各
    部分における電流の大きさを求め、 前記グラフ作成手段は、前記回路図の各部分における電
    流の大きさを線の太さで表現した3次元グラフを作成す
    ることを特徴とする請求項1記載の回路図表示装置。
  4. 【請求項4】 前記物理量演算手段は、前記回路図の各
    部分における電荷量を求め、 前記グラフ作成手段は、前記回路図の各部分における電
    荷量の大きさをシンボルの数で表現した3次元グラフを
    作成することを特徴とする請求項1記載の回路図表示装
    置。
  5. 【請求項5】 前記物理量演算手段は、前記回路図の各
    部分における磁界の大きさを求め、 前記グラフ作成手段は、前記回路図の各部分における磁
    界の大きさをシンボルの数で表現した3次元グラフを作
    成することを特徴とする請求項1記載の回路図表示装
    置。
  6. 【請求項6】 各素子からなる回路図を表示する回路図
    表示装置において、 前記回路図の各素子の物理量を入力する物理量入力手段
    と、 この物理量入力手段によって入力された回路図の各素子
    の物理量に基づいて、前記回路図の各部分における物理
    量を演算する物理量演算手段と、 この物理量演算手段によって得られた前記回路図の各部
    分における物理量を視覚的に表現した3次元グラフを作
    成するグラフ作成手段と、 このグラフ作成手段によって作成された3次元グラフを
    前記回路図に対応させて表示するグラフ表示手段と、 前記3次元グラフ上の任意の位置を指定する位置指定手
    段と、 この位置指定手段によって指定された位置にポインタを
    表示するポインタ表示手段と、 このポインタ表示手段によって表示されたポインタを前
    記3次元グラフ上に沿って移動させるポインタ移動手段
    と、 このポインタ移動手段によって移動されるポインタが前
    記回路図の分岐点に相当する位置に来たときに、その分
    岐点に応じた数だけ前記ポインタを分割して表示すると
    共に当該ポインタ位置での回路の接続名を表示する接続
    構成表示手段とを具備したことを特徴とする回路図表示
    装置。
  7. 【請求項7】 前記接続構成表示手段は、前記ポインタ
    が分岐点で複数表示された際に、これらのポインタが存
    在する位置での物理量の合計値を表示することを特徴と
    する請求項6記載の回路図表示装置。
  8. 【請求項8】 抵抗素子を含む各素子からなる回路図を
    表示する回路図表示装置において、 前記回路図の各素子の物理量を入力する物理量入力手段
    と、 この物理量入力手段によって入力された回路図の各素子
    の物理量に基づいて、前記回路図の抵抗素子上の物理量
    を演算する物理量演算手段と、 この物理量演算手段によって得られた物理量を前記回路
    図上の抵抗素子と関連付けて表示する物理量表示手段と
    を具備したことを特徴とする回路図表示装置。
  9. 【請求項9】 各素子からなる回路図を表示する回路図
    表示装置において、 前記回路図の各素子の物理量を入力する素子物理量入力
    手段と、 前記回路図の中の閉回路を検出する閉回路検出手段と、 この閉回路検出手段によって検出された閉回路の回路方
    程式を前記物理量入力手段によって入力された回路図の
    各素子の物理量に基づいて作成する回路方程式作成手段
    と、 前記回路図の中で前記閉回路を他の部分と区別して表示
    すると共に、前記回路方程式作成手段によって作成され
    た前記閉回路の回路方程式を表示する閉回路表示手段と
    を具備したことを特徴とする回路図表示装置。
  10. 【請求項10】 抵抗素子を含む各素子からなる回路図
    を表示する回路図表示装置において、 前記回路図の各素子の物理量を入力する物理量入力手段
    と、 この物理量入力手段によって入力された回路図の各素子
    の物理量に基づいて、前記回路図の各部分における電位
    の大きさを求める物理量演算手段と、 この物理量演算手段によって得られた前記回路図の各部
    分における電位の大きさを視覚的に表現した3次元グラ
    フを作成するグラフ作成手段と、 このグラフ作成手段によって作成された3次元グラフを
    前記回路図に対応させて表示すると共に、前記3次元グ
    ラフ上の前記回路図の抵抗素子に相当する部分の電位を
    表示するグラフ表示手段とを具備したことを特徴とする
    回路図表示装置。
  11. 【請求項11】 前記グラフ表示手段は、前記3次元グ
    ラフ上の各部分と前記回路図の抵抗素子とを特定の表示
    形態により対応付けて表示することを特徴とする請求項
    10記載の回路図表示装置。
  12. 【請求項12】 各素子からなる回路図を表示する回路
    図表示装置において、 前記回路図の各素子の物理量を入力する物理量入力手段
    と、 この物理量入力手段によって入力された回路図の各素子
    の物理量に基づいて、前記回路図の各部分における物理
    量を演算する物理量演算手段と、 この物理量演算手段によって得られた前記回路図の各部
    分における物理量を視覚的に表現した3次元グラフを作
    成するグラフ作成手段と、 このグラフ作成手段によって作成された3次元グラフ上
    の前記回路図の各素子に相当する部分に各素子のシンボ
    ルを描画して表示するグラフ表示手段とを具備したこと
    を特徴とする回路図表示装置。
  13. 【請求項13】 各素子からなる回路図を表示する回路
    図表示装置において、 前記回路図の各部分の電位の大きさを表現した3次元グ
    ラフを作成するグラフ作成手段と、 このグラフ作成手段によって作成された3次元グラフの
    各部分の電位を検出する電位検出手段と、 この電位検出手段によって検出された3次元グラフの各
    部分の電位に基づいて前記回路図の各素子の物理量を演
    算する物理量演算手段と、 この物理量演算手段によって得られた前記回路図の各素
    子の物理量を表示する物理量表示手段とを具備したこと
    を特徴とする回路図表示装置。
  14. 【請求項14】 各素子からなる回路図を表示する回路
    図表示装置において、 前記回路図の各素子の物理量を入力する物理量入力手段
    と、 この物理量入力手段によって入力された前記回路図の各
    素子の物理量を反映させた3次元グラフを表示するグラ
    フ表示手段と、 このグラフ表示手段によって表示された3次元グラフを
    変更するグラフ変更手段と、 このグラフ変更手段による前記3次元グラフの変更に応
    じて前記回路図の各素子の配置を変更する回路図変更手
    段とを具備したことを特徴とする回路図表示装置。
  15. 【請求項15】 各素子からなる回路図を表示する回路
    図表示装置において、 前記回路図の各素子の物理量を入力する物理量入力手段
    と、 この物理量入力手段によって入力された前記回路図の各
    素子の物理量を反映させた3次元グラフを表示するグラ
    フ表示手段と、 このグラフ表示手段によって表示された3次元グラフ上
    の物理量が変化する部分を検出する物理量変化位置検出
    手段と、 この物理量変化位置検出手段によって検出された3次元
    グラフ上の物理量が変化する部分にポインタを設定する
    ポインタ設定手段とを具備したことを特徴とする回路図
    表示装置。
  16. 【請求項16】 各素子からなる回路図を表示する回路
    図表示装置において、 前記回路図の各素子の物理量を入力する物理量入力手段
    と、 前記回路図の中の任意の位置を指定する位置指定手段
    と、 この位置指定手段によって指定された位置を含む閉回路
    を検出する閉回路検出手段と、 前記物理量入力手段によって入力された前記回路図の各
    素子の物理量に基づいて前記閉回路の回路方程式を作成
    する回路方程式作成手段と、 前記回路図の中で前記閉回路を他の部分と区別して表示
    すると共に、前記回路方程式作成手段によって作成され
    た前記閉回路の回路方程式を表示する閉回路表示手段と
    を具備したことを特徴とする回路図表示装置。
  17. 【請求項17】 各素子からなる回路図を表示する回路
    図表示装置において、 前記回路図の各素子の物理量を入力する物理量入力手段
    と、 前記回路図上の任意の位置を指定する位置指定手段と、 前記物理量入力手段によって入力された前記回路図の各
    素子の物理量に基づいて、前記位置指定手段によって指
    定された位置における物理量と時間の関係をグラフを作
    成するグラフ作成手段と、 このグラフ作成手段によって作成されたグラフを前記回
    路図の前記指定位置に表示するグラフ表示手段とを具備
    したことを特徴とする回路図表示装置。
  18. 【請求項18】 各素子からなる回路図を表示する回路
    図表示装置において、 前記回路図の各素子の物理量を入力する物理量入力手段
    と、 前記回路図上の任意の位置を指定する位置指定手段と、 前記物理量入力手段によって入力された前記回路図の各
    素子の物理量に基づいて、前記位置指定手段によって指
    定された位置における物理量を視覚的に表現した3次元
    グラフを作成するグラフ作成手段と、 このグラフ作成手段によって作成された3次元グラフを
    前記回路図に対応させて表示するグラフ表示手段とを具
    備したことを特徴とする回路図表示装置。
  19. 【請求項19】 各素子からなる回路図を表示する機能
    を備えたコンピュータに用いられる回路特性表示処理プ
    ログラムを記録した記録媒体であって、 前記回路図の各素子に対して入力された物理量に基づい
    て前記回路図の各部分における物理量を演算する手順
    と、 演算結果として得られた前記回路図の各部分における物
    理量を視覚的に表現する3次元グラフを作成する手順
    と、 前記3次元グラフを前記回路図に対応して表示する手順
    とをコンピュータに実行させるプログラムを記録したコ
    ンピュータ読取り可能な記録媒体。
  20. 【請求項20】 各素子からなる回路図を表示する機能
    を備えたコンピュータに用いられる回路特性表示処理プ
    ログラムを記録した記録媒体であって、 前記回路図の各素子に対して入力された物理量に基づい
    て前記回路図の各部分における物理量を演算する手順
    と、 演算結果として得られた前記回路図の各部分における物
    理量を視覚的に表現する3次元グラフを作成する手順
    と、 前記3次元グラフを前記回路図に対応して表示する手順
    と、 前記3次元グラフ上の任意の位置が指定された際に、そ
    の指定位置にポインタを表示する手順と、 前記ポインタを前記3次元グラフ上に沿って移動させる
    手順と、 前記ポインタが前記回路図の分岐点に相当する位置に来
    たときに、その分岐点に応じた数だけ前記ポインタを分
    割して表示すると共に当該ポインタ位置での回路の接続
    名を表示する手順とをコンピュータに実行させるプログ
    ラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  21. 【請求項21】 抵抗素子を含む各素子からなる回路図
    を表示する機能を備えたコンピュータに用いられる回路
    特性表示処理プログラムを記録した記録媒体であって、 前記回路図の各素子に対して入力された物理量に基づい
    て前記回路図の抵抗素子上の物理量を演算する手順と、 演算結果とした得られた物理量を前記回路図上の抵抗素
    子と関連付けて表示する手順とをコンピュータに実行さ
    せるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記
    録媒体。
  22. 【請求項22】 各素子からなる回路図を表示する機能
    を備えたコンピュータに用いられる回路特性表示処理プ
    ログラムを記録した記録媒体であって、 前記回路図の中の閉回路を検出する手順と、 前記閉回路の回路方程式を前記回路図の各素子に対して
    入力された物理量に基づいて作成する手順と、 前記回路図の中で前記閉回路を他の部分と区別して表示
    すると共に、前記閉回路の回路方程式を表示する手順と
    をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコン
    ピュータ読取り可能な記録媒体。
  23. 【請求項23】 各素子からなる回路図を表示する機能
    を備えたコンピュータに用いられる回路特性表示処理プ
    ログラムを記録した記録媒体であって、 前記回路図の各素子に対して入力された物理量に基づい
    て前記回路図の各部分における電位の大きさを求める手
    順と、 前記回路図の各部分における電位の大きさを視覚的に表
    現する3次元グラフを作成する手順と、 前記3次元グラフを前記回路図に対応させて表示すると
    共に、前記3次元グラフの中で前記回路図の抵抗素子に
    相当する部分の電位を表示する手順とをコンピュータに
    実行させるプログラムを記録したコンピュータ読取り可
    能な記録媒体。
  24. 【請求項24】 各素子からなる回路図を表示する機能
    を備えたコンピュータに用いられる回路特性表示処理プ
    ログラムを記録した記録媒体であって、 前記回路図の各素子に対して入力された物理量に基づい
    て前記回路図の各部分における物理量を演算する手順
    と、 演算結果として得られた前記回路図の各部分における物
    理量を視覚的に表現した3次元グラフを作成する手順
    と、 前記3次元グラフ上の前記回路図の各素子に相当する部
    分に各素子のシンボルを描画して表示する手順とをコン
    ピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュー
    タ読取り可能な記録媒体。
  25. 【請求項25】 各素子からなる回路図を表示する機能
    を備えたコンピュータに用いられる回路特性表示処理プ
    ログラムを記録した記録媒体であって、 前記回路図の各部分における電位の大きさを表現した3
    次元グラフを作成する手順と、 前記作成された3次元グラフの各部分の電位を検出する
    手順と、 前記3次元グラフの各部分の電位に基づいて前記回路図
    の各素子の物理量を演算する手順と、 前記回路図の各素子の物理量を表示する手順とをコンピ
    ュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ
    読取り可能な記録媒体。
  26. 【請求項26】 各素子からなる回路図を表示する機能
    を備えたコンピュータに用いられる回路特性表示処理プ
    ログラムを記録した記録媒体であって、 前記回路図の各素子の物理量に対して入力された前記回
    路図の各素子の物理量を反映させた3次元グラフを表示
    する手順と、 前記3次元グラフの変更操作に伴い、前記3次元グラフ
    の変更に応じて前記回路図の各素子の配置を変更する手
    順とをコンピュータに実行させるプログラムを記録した
    コンピュータ読取り可能な記録媒体。
  27. 【請求項27】 各素子からなる回路図を表示する機能
    を備えたコンピュータに用いられる回路特性表示処理プ
    ログラムを記録した記録媒体であって、 前記回路図の各素子の物理量に対して入力された前記回
    路図の各素子の物理量を反映させた3次元グラフを表示
    する手順と、 前記3次元グラフ上の物理量が変化する部分を検出する
    手順と、 前記3次元グラフ上の物理量が変化する部分にポインタ
    を設定する手順とをコンピュータに実行させるプログラ
    ムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  28. 【請求項28】 各素子からなる回路図を表示する機能
    を備えたコンピュータに用いられる回路特性表示処理プ
    ログラムを記録した記録媒体であって、 前記回路図上の任意の位置が指定された際に、その指定
    位置を含む閉回路を検出する手順と、 前記回路図の各素子に対して入力された物理量に基づい
    て前記閉回路の回路方程式を作成する手順と、 前記回路図の中で前記閉回路を他の部分と区別して表示
    すると共に前記閉回路の回路方程式を表示する手順とを
    コンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピ
    ュータ読取り可能な記録媒体。
  29. 【請求項29】 各素子からなる回路図を表示する機能
    を備えたコンピュータに用いられる回路特性表示処理プ
    ログラムを記録した記録媒体であって、 前記回路図上の任意の位置が指定された際に、前記回路
    図の各素子に対して入力された物理量に基づいて前記指
    定位置における物理量と時間の関係を示すグラフを作成
    する手順と、 前記物理量と時間の関係を示すグラフを前記回路図の前
    記指定位置に表示する手順とをコンピュータに実行させ
    るプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録
    媒体。
  30. 【請求項30】 各素子からなる回路図を表示する機能
    を備えたコンピュータに用いられる回路特性表示処理プ
    ログラムを記録した記録媒体であって、 前記回路図上の任意の位置が指定された際に、前記回路
    図の各素子に対して入力された物理量に基づいて前記指
    定位置における物理量を視覚的な表現した3次元グラフ
    を作成する手順と、 前記3次元グラフを前記回路図に対応させて表示する手
    順とをコンピュータに実行させるプログラムを記録した
    コンピュータ読取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101882167A (zh) * 2009-11-25 2010-11-10 中国电力科学研究院 一种大规模风电集中接入电网的风电场等值建模方法
CN101976285A (zh) * 2010-10-26 2011-02-16 哈尔滨工业大学 汽轮发电机关键部件的参数化设计方法
CN102508970A (zh) * 2011-11-09 2012-06-20 保定天威风电科技有限公司 兆瓦级风力发电机组轮毂有限元建模方法
CN102541621A (zh) * 2011-11-30 2012-07-04 中国电力科学研究院 风光储联合发电系统的仿真等值方法
CN104462821A (zh) * 2014-12-10 2015-03-25 国家电网公司 一种快速计算风电场集电线路最大长度的方法

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