JP2000339340A - 情報検索システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データベースやネットワークサービス等、情
報検索の対象データが複数あっても、検索要求を検索キ
ーワードで入力するだけで検索を好適に行う。 【解決手段】 ユーザが検索キーワードを入力する検索
起動プログラム、検索に必要な情報を記述した検索設定
ファイル、検索機能を呼び出す関数群、検索対象データ
群からシステムを構成する。検索設定ファイルには、検
索を実施する対象データ毎に検索機能を呼び出すための
関数呼び出し情報を記述する。検索機能を呼び出す関数
群は、検索キーワードを入力パラメータとする共通のイ
ンタフェースをもち、検索対象のデータ群に対応してい
る。検索起動プログラムに対して検索要求の検索キーワ
ードを指定すると、検索起動プログラムは検索設定ファ
イルを入力して検索機能を呼び出す関数群を呼び出して
検索を実施する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は情報検索システムに
関し、特に、検索対象たるデータが複数ある場合であっ
ても検索キーワードを与えるだけで必要な検索結果を得
ることのできる情報検索システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】計算機システムの普及に伴い、さまざま
な情報が計算機システム上に蓄積されるようになってい
る。これら情報は、従来、アプリケーション毎、又はデ
ータベース毎にそれぞれ入力され、固有のやり方で記憶
・検索されている。そして、ユーザが必要な情報を得た
い場合には、まず必要な情報が蓄積されていると思われ
るアプリケーションやデータベース等の検索対象データ
を特定し、その検索対象データに対して予め容易された
検索アプリケーションを起動して検索キーワードを投入
していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の検索方法では、必要とする検索結果を得るために
時間がかかってしまうという問題がある。すなわち、従
来方法では、情報を必要とするユーザは、まず、どこに
その情報が記憶されているかを調べる必要がある。例え
ば、「安藤」さんの住所、勤務先、電子メールアドレス
などを知りたいと思ったときは、まず、ワークステーシ
ョン上の電子手帳プログラムに検索キーワードとして
「安藤」を与えて情報検索を実行し、もし必要な検索結
果が得られなければ、電子メールプログラム、サーバ上
の社員データベース、ネットワーク上の人名録サービス
等、他の検索対象データに対する検索プログラムを順次
起動して検索していかなければならない。そのため、検
索手順を逐次実行する手間がかかり、必要な検索結果を
得るのに時間がかかるという欠点があった。

【０００４】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、検索対象データが複数ある場合で
あっても必要な検索結果を短時間で得ることのできる情
報検索システムを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第１の発明に係る情報検索システムは、検索キーワ
ードを入力する検索キーワード入力手段と、複数の検索
対象データ記憶手段の各々に対応付けて、その検索対象
データ記憶手段に対して所与のキーワードでの情報検索
を実行するために必要な検索実行情報を記憶する検索実
行情報記憶手段と、前記検索実行情報と前記検索キーワ
ードとに基づいて前記複数の検索対象データ記憶手段の
少なくとも一つに対して情報検索を実行する情報検索実
行手段と、を含むものである。

【０００６】第２の発明に係る情報検索システムは、第
１の発明に係る情報検索システムにおいて、前記検索実
行情報記憶手段は、前記複数の検索対象データ記憶手段
の優先順位情報をさらに記憶し、前記情報検索実行手段
は、前記優先順位情報に基づき、前記複数の検索対象デ
ータ記憶手段の各々に対して順次同じ検索キーワードで
の情報検索を実行するものである。

【０００７】第３の発明に係る情報検索システムは、第
１の発明に係る情報検索システムにおいて、前記情報検
索実行手段は、前記検索実行情報記憶手段に前記検索実
行情報が記憶された全ての前記検索対象データ記憶手段
に対し、同じ検索キーワードでの情報検索を一斉に行う
ものである。

【０００８】第４の発明に係る情報検索システムは、第
１〜３のいずれかの発明に係る情報検索システムにおい
て、前記検索実行情報記憶手段は、検索キーワードの属
性に応じて複数設けられるものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面に基づき詳細に説明する。

【００１０】図１は、本発明の一実施の形態に係る情報
検索システムの全体構成を示す図である。同図に示す情
報検索システム１０は、ワークステーション１２とサー
バ１４とネットワークサービス１６とを含んでいる。ワ
ークステーション１２はマンマシンインタフェース１８
及び図示しないＣＰＵ、メモリ、ディスク記憶装置を含
んで構成されたコンピュータである。ここで、マンマシ
ンインタフェース１８はキーボード、マウス、ディスプ
レイを含んでいる。このマンマシンインタフェース１８
は、検索キーワードを入力する検索キーワード入力手段
として機能するようになっている。

【００１１】また、このワークステーション１２に含ま
れるディスク記憶装置には、実行形式のファイルである
検索起動プログラム２０と電子手帳プログラム２２とデ
ータベース検索プログラム２４とブラウザ２６とが記憶
されており、さらに検索起動プログラム２０の外部実行
モジュールとして関数Ａ〜Ｃ（符号２８ａ〜２８ｃ）が
記憶されている。また、同ディスク記憶装置には検索起
動プログラム２０の動作を規定する検索設定ファイル３
０も記憶されている。

【００１２】また、サーバ１４には社員データベース３
２が設けられている。ここでは、社員データベース３２
を一例として説明するが、その他のデータベースを設け
るようにしてもよい。さらに、ワークステーション１２
は図示しないインターネット等の通信回線を介してネッ
トワークサービス１６に接続されている。ここでは、か
かるネットワークサービス１６の一例として人名録サー
ビス３４を取り上げる。

【００１３】本情報検索システム１０では、電子手帳プ
ログラム２２と社員データベース３２と人名録サービス
３４が、検索対象データ記憶手段として機能する。そし
て、検索設定ファイル３０は、複数の検索対象データ記
憶手段の各々に対応付けて、その検索対象データ記憶手
段に対して所与のキーワードでの情報検索を実行するた
めに必要な検索実行情報を記憶する検索実行情報記憶手
段として機能し、検索起動プログラム２０及び関数Ａ〜
Ｃは、検索実行情報とマンマシンインタフェース１８か
ら入力される検索キーワードとに基づき、複数の検索対
象データ記憶手段（電子手帳プログラム２２、社員デー
タベース３２、人名録サービス３４）の少なくとも一つ
に対して情報検索を実行する情報検索実行手段として機
能する。

【００１４】図２は、検索設定ファイル３０の一例を示
す図である。同図に示す検索設定ファイル３０は人物検
索用に作成されたものであり、検索対象データ記憶手段
である電子手帳プログラム２２と社員データベース３２
と人名録サービス３４の各名称に対し、検索実行情報が
一対一に対応付けられて記憶されている。

【００１５】検索実行情報は、マンマシンインタフェー
ス１８から入力される検索キーワードを加えるだけで、
電子手帳プログラム２２、社員データベース３２、人名
録サービス３４等、対応する検索対象データ記憶手段に
対して検索を行うことができるための、必要な情報を含
んでいる。ここでは、検索実行情報は、関数Ａ〜Ｃの名
称、サーバ１４への接続情報、社員データベース３２に
与えるためのＳＱＬ文、人名録サービス３４のネットワ
ークアドレス等を組み合わせて作成されている。なお、
関数Ａ〜Ｃの呼び出しに際し、必要なパラメータがあれ
ば合わせて検索設定ファイル３０に記述する。基本的
に、検索を実行するために必要な情報で欠けているもの
は、検索対象を示す検索キーワードだけになるよう、検
索設定ファイル３０の各検索対象データ記憶手段に対応
する欄に検索実行情報を記述する。

【００１６】また、同検索設定ファイル３０では、「電
子手帳」、「社員データベース」、及び「人名録サービ
ス」の語句がこの順で記載されており、電子手帳プログ
ラム２２、社員データ３２、及び人名録３４には、この
順で優先順位が与えられていることが示されている。す
なわち、この「電子手帳」等の検索対象データ記憶手段
の名称の記載順序が優先順位情報としての意味合いを有
するようになっている。

【００１７】以下、本情報検索システム１０の動作につ
いて説明する。一例として、ユーザ３８が「安藤」とい
う名前の人物の情報を検索する場合について説明する。

【００１８】ユーザ３８は、ワークステーション１２の
マンマシンインタフェース１８を介して、検索起動プロ
グラム２０を起動するとともに、検索キーワードである
「安藤」を入力する。検索起動プログラム２０は、別途
マンマシンインタフェース１８を介して入力される検索
カテゴリの指定に従い、人物検索のために用意された検
索設定ファイル３０を読み出す。そして、その記述を参
照し、「安藤」を検索関数のパラメータの値とし、関数
Ａ〜関数Ｃを順に呼び出す。

【００１９】関数Ａは、電子手帳プログラム２２のアド
レス帳検索機能を、検索キーワード「安藤」を指定して
呼び出し、検索結果３６ａをアドレス帳表示機能を呼び
出してマンマシンインタフェース１８に表示する。

【００２０】関数Ｂは、データベース検索プログラム２
４を呼び出して、検索設定ファイル３０に記述された
「接続情報」に従って社員データベース３２に接続し、
「ＳＱＬ文」に従って検索キーワード「安藤」を指定し
たデータベース検索要求を生成する。そして、社員デー
タベース３２に対して検索を実行させる。検索結果３６
ｂは、データベース検索プログラム２４を使用してマン
マシンインタフェース１８に表示する。

【００２１】関数Ｃは、検索設定ファイル３０に記載さ
れた「ネットワークアドレス」に従ってブラウザ２６を
ネットワーク上の人名録サービス３４に接続させる。そ
して、検索キーワードとして「安藤」を指定して人名録
サービス３４に対して人名検索を実行させる。その検索
結果３６ｃはブラウザ２６経由でマンマシンインタフェ
ース１８に表示される。

【００２２】本情報検索システム１０によれば、以上説
明したように、検索キーワードを入力するインタフェー
スを共通にしつつ、他の情報を検索設定ファイルに記述
しておくことによって、複数の検索対象データ記憶手段
を含むシステムであっても、検索カテゴリを指定するだ
けでデータが記憶されている場所を意識せずに検索を実
行することができる。

【００２３】また、検索設定ファイル３０を検索対象の
カテゴリ毎に作成することができるため、図３に示すよ
うに、データの記憶方式とは独立に、ユーザの視点毎に
検索をおこなうことができるようになる。すなわち、検
索対象データ記憶手段としては、電子手帳４２、（オン
ライン）ヘルプファイル４４、データベース４６、ネッ
トワークサービス４８等が挙げられるが、例えば、電子
手帳４２は人物情報が主として納められており、ヘルプ
ファイル４４は技術用語の解説が多く含まれているとす
る。また、データベース４６には社員データベースと商
品データベースが構築されており、ネットワークサービ
ス４８としては、人名録サービスと商品検索サービスと
技術サポートサービスとが利用可能であるとする。この
場合、人物検索設定ファイル４０ａに、電子手帳４２、
データベース４６に含まれる社員データベース、及びネ
ットワークサービス４８の人名録サービスに対する検索
実行情報を記述しておき、それを上述した検索設定ファ
イル３０として用いれば、検索対象が異なっても、それ
らに跨って人物情報の検索を行うことができるようにな
る。同様に、商品検索設定ファイル４０ｂに、データベ
ース４６の商品データベース及びネットワークサービス
４８の商品検索サービスに対する検索実行情報を記憶し
ておくとともに、技術用語検索設定ファイル４０ｃに、
ヘルプファイル４４及びネットワークサービス４８の技
術サポートサービスに対する検索実行情報を記憶してお
けば、検索対象が異なっても、それらに跨って商品情報
や技術用語の検索を行えるようになる。

【００２４】なお、本実施の形態に係る情報検索システ
ム１０は種々の変形実施が可能である。たとえば、上記
説明では、検索結果３６ａ〜３６ｃは関数Ａ〜Ｃにより
呼び出される処理（電子手帳プログラム２２、データベ
ース検索プログラム２４、ブラウザ２６）がマンマシン
インタフェース１８によって表示するが、検索結果３６
ａ〜３６ｃの受け取りも共通インタフェース化して、検
索起動プログラム２０がマンマシンインタフェース１８
によって表示することも可能である。

【００２５】また、以上の説明では検索設定ファイル３
０に含まれる優先順位情報に従って電子手帳プログラム
２２、社員データベース３２、人名録サービス３４が順
に検索対象とされたが、それら検索対象データ記憶手段
に対して同一の検索キーワードにて一斉に情報検索を実
行させるようにしてもよい。こうすれば、検索結果を迅
速に得ることができるようになる。

【００２６】さらに、検索を検索対象データ記憶手段毎
に順次実行する場合には、検索結果が得られた時点で検
索終了するようにしてもよい。こうすれば、対象を狭め
た検索を先にするように検索設定ファイル３０を設定す
ることにより、全体として検索速度を向上させることが
できる。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、第１の発明に係る
情報検索システムによれば、検索実行情報を検索対象デ
ータ記憶手段に対応付けて記憶しておき、検索キーワー
ドが入力されると、その検索キーワードと検索実行情報
とに基づいて情報検索を実行するようにしたので、検索
対象データが複数ある場合であっても必要な検索結果を
短時間で得ることができるようになる。

【００２８】また、第２の発明に係る情報検索システム
によれば、検索対象データ記憶手段の優先順位情報を記
憶しておき、情報検索の際、その優先順位情報に基づい
て検索対象データ記憶手段の各々に対して順次同じ検索
キーワードでの情報検索を実行するようにしたので、ユ
ーザが情報検索の度に検索対象データを選択せずに済
み、検索対象データが複数ある場合であっても必要な検
索結果を短時間で得ることができるようになる。

【００２９】また、第３の発明に係る情報検索システム
によれば、検索実行情報が記憶された全ての検索対象デ
ータ記憶手段に対して同じ検索キーワードでの情報検索
を一斉に行うようにしたので、迅速に検索結果を得るこ
とができる。

【００３０】さらに、第４の発明に係る情報検索システ
ムによれば、検索実行情報記憶手段を検索キーワードの
属性に応じて複数設けるようにしたので、検索キーワー
ドの属性に従って検索対象データ記憶手段を選び、それ
に対する検索実行情報を属性毎に記憶させておくことが
できる。この結果、検索対象データが複数ある場合であ
っても必要な検索結果を短時間で得ることができるよう
になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の形態に係る情報検索システム
の全体構成を示す図である。

【図２】 検索設定ファイルの一例を示す図である。

【図３】 検索設定ファイルの構成例を説明する図であ
る。

【符号の説明】

１０ 情報検索システム、１２ ワークステーション、
１４ サーバ、１６，４８ ネットワークサービス、１
８ マンマシンインタフェース、２０ 検索起動プログ
ラム、２２ 電子手帳プログラム、２４ データベース
検索プログラム、２６ ブラウザ、２８ 関数、３０
検索設定ファイル、３２ 社員データベース、３４ 人
名録サービス、３６ 検索結果、３８ ユーザ、４０ａ
人物検索設定ファイル、４０ｂ 商品検索設定ファイ
ル、４０ｃ 技術用語検索設定ファイル、４２ 電子手
帳、４４ ヘルプファイル、４６ データベース。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 検索キーワードを入力する検索キーワー
   ド入力手段と、 複数の検索対象データ記憶手段の各々に対応付けて、そ
   の検索対象データ記憶手段に対して所与のキーワードで
   の情報検索を実行するために必要な検索実行情報を記憶
   する検索実行情報記憶手段と、 前記検索実行情報と前記検索キーワードとに基づいて前
   記複数の検索対象データ記憶手段の少なくとも一つに対
   して情報検索を実行する情報検索実行手段と、 を含むことを特徴とする情報検索システム。
2. 【請求項２】 前記検索実行情報記憶手段は、前記複数
   の検索対象データ記憶手段の優先順位情報をさらに記憶
   し、 前記情報検索実行手段は、前記優先順位情報に基づき、
   前記複数の検索対象データ記憶手段の各々に対して順次
   同じ検索キーワードでの情報検索を実行することを特徴
   とする請求項１に記載の情報検索システム。
3. 【請求項３】 前記情報検索実行手段は、前記検索実行
   情報記憶手段に前記検索実行情報が記憶された全ての前
   記検索対象データ記憶手段に対し、同じ検索キーワード
   での情報検索を一斉に行うことを特徴とする請求項１に
   記載の情報検索システム。
4. 【請求項４】 前記検索実行情報記憶手段は、検索キー
   ワードの属性に応じて複数設けられることを特徴とする
   請求項１乃至３のいずれかに記載の情報検索システム。