JP2000338101A - オイル劣化検出方法及びオイル劣化検出装置 - Google Patents

オイル劣化検出方法及びオイル劣化検出装置

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JP2000338101A
JP2000338101A JP11150310A JP15031099A JP2000338101A JP 2000338101 A JP2000338101 A JP 2000338101A JP 11150310 A JP11150310 A JP 11150310A JP 15031099 A JP15031099 A JP 15031099A JP 2000338101 A JP2000338101 A JP 2000338101A
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JP
Japan
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oil
value indicating
light transmittance
deterioration
light
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JP11150310A
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English (en)
Inventor
Koichi Enomoto
恒一 榎本
Shigeru Miyata
繁 宮田
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイルの劣化状態を正確に検出することがで
きるオイル劣化検出方法及びオイル劣化検出装置を提供
すること。 【解決手段】 発光ダイオード45から上透光部材41
にレーザ光を照射し、上透光部材41、間隙39のオイ
ル、下透光部材43を透過したレーザ光を、受光ダイオ
ード47で受光する。受光ダイオード47では、受光し
たレーザ光の量に応じて出力された電気信号から光透過
量を求めて、光透過率を得る。また、上電極51と下電
極53に電圧を印加する。これにより、両電極51,5
3及びその間のオイルが、ある静電容量を有するコンデ
ンサとして機能するので、この静電容量を測定して比誘
電率を求める。そして、測定した光透過率及び比誘電率
のデータを、予め測定してある光透過率及び比誘電率の
基礎データと比較して、オイルの劣化状態を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両のエン
ジンの潤滑油等のオイルの劣化の状態を検出することが
できるオイル劣化検出方法及びイル劣化検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両のエンジンの潤滑油(エ
ンジンオイル)の劣化を検出する場合には、目視による
経験的な方法が行われていた。例えばエンジンのオイル
パン内にエンジンオイルのチェック用のロッドを差込
み、このロッドの先端に付着したエンジンオイルの色や
不純物等の状態から、経験的にエンジンオイルの劣化を
判定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な方法では、必ずしも正確にエンジンオイルの劣化を判
定することができないので、適切なタイミングでエンジ
ンオイルを交換することができなかった。
【0004】その結果、エンジンオイルの交換時期が遅
れてエンジンを痛めたり、まだ使用できるエンジンオイ
ルを交換してしまう等の不具合があった。本発明はこう
した問題に鑑みてなされたものであり、その主な目的
は、オイルの劣化状態を正確に検出することができるオ
イル劣化検出方法及びオイル劣化検出装を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本願発明
者らは、オイルの劣化に関する研究を行ったところ、以
下の2点、をチェックすることにより、オイルの劣
化状態を検出できることを見い出し、本発明を完成し
た。
【0006】オイルに例えば炭素や金属粉等の異物が
混入した場合には、そうでない場合と比べて、光透過量
が低下する。例えばエンジンオイルの場合には、図1
(a)に示す様に、車両の走行距離が多くなるほど光透
過量が低下する。従って、この光透過量(従って光透過
率)を示す値を測定することにより、オイルの劣化状態
をほぼ検出できる。
【0007】オイルを長期間使用していると、空気や
燃焼ガス等の反応により、酸価が増加する。この酸価が
増加すると静電容量が増加するという傾向がある。例え
ばエンジンオイルの場合には、図1(b)に示す様に、
車両の走行距離が多くなるほど静電容量が増加する。従
って、この静電容量(従って比誘電率)を示す値を測定
することにより、オイルの劣化状態をほぼ検出できる。
【0008】つまり、前記又はのチェックだけで
は、必ずしも正確にオイルの劣化状態を検出できないこ
とがあるが、前記及びのチェックを行うことによ
り、正確にオイルの劣化状態を検出することができる。
以下、請求項毎に説明する。
【0009】(1)請求項1の発明では、オイルの光透
過率を示す値及び比誘電率を示す値を測定し、その測定
した値を例えばオイル劣化の所定の判定値と対比するこ
とにより、オイルの劣化状態を正確に検出することがで
きる。従って、その検出結果に基づいて、オイルに関す
る情報を報知することにより、例えば自動車のドライバ
は、適切な時期にてオイル交換等の対策を採ることがで
きるので、エンジン等の損傷を防止できる。また、無駄
なオイル交換を行う必要がなく、省資源に寄与する。
【0010】尚、光透過率を示す値としては、例えば光
透過量や光透過率が挙げられる。この光透過量とは、測
定対象のオイルに光を照射した場合に、オイルを透過し
た光の量であり、光透過率とは、例えば基準となる(例
えば未使用の)オイルの光透過量に対する測定対象のオ
イルの光透過量の比である。また、光透過量や光透過率
以外に、光が透過できなかった量である光非透過量、光
が透過できない比率を示す光非透過率等が挙げられる。
【0011】また、比誘電率を示す値としては、例えば
静電容量や比誘電率が挙げられる。この静電容量とは、
コンデンサにかかる電圧と蓄電量との比のことであり、
ここでは所定空間内のオイルに対して電圧を印加するこ
とによってコンデンサを形成し、このコンデンサにおけ
る静電容量を求めるのである。また、比誘電率とは、真
空の静電容量(キャパシタンスC0)に対する測定対象
のオイルの静電容量(キャパシタンスC1)の比(=C
1/C0)である。
【0012】尚、この光透過率を示す値及び比誘電率を
示す値の定義は、以下の全請求項共通である。 (2)請求項2の発明では、光透過率を示す値及び比誘
電率を示す値の多くの基礎データを記憶しておき、この
基礎データと実際に測定された光透過率を示す値及び比
誘電率を示す値とを比較する。これにより、オイルの劣
化状態を正確に検出することができる。
【0013】例えば測定対象のオイルの測定データを、
予め測定して求めてある未使用のオイルの基礎データと
比較することにより、どの程度オイルが劣化しているか
を把握することができる。尚、前記基礎データとは、例
えば車両の走行距離と光透過率を示す値及び/又は比誘
電率を示す値との関係を示すデータである。
【0014】(3)請求項3の発明は、オイルの光透過
率を示す値を求める方法を例示したものである。ここで
は、所定の厚さに設定された空間にオイルを充填し、そ
の空間の厚み方向におけるオイルの光透過率等を求め
る。これにより、常に決まったオイルの厚みを設定して
オイルの光透過率等を求めるので、光透過率等の測定精
度が向上する。
【0015】(4)請求項4の発明は、前記請求項3の
発明を例示したものであり、ここでは、オイルに対して
例えば発光ダイオードからレーザ光を照射し、このレー
ザ光を例えば受光ダイオードで受光し、このレーザ光の
透過の状態から、オイルの光透過率を示す値を求める。
【0016】これにより、供給する光量が安定するの
で、常に安定した測定が可能である。 (5)請求項5の発明は、オイルの比誘電率を示す値を
求める方法を例示したものである。ここでは、ある空間
の厚み方向の両側に電極(測定電極)を配置してオイル
を充填し、その両電極間に所定の電圧を印加してオイル
の比誘電率を示す値を求める。
【0017】つまり、オイルとその両側の電極によりコ
ンデンサを形成し、このコンデンサの比誘電率等を求め
るのである。これにより、常に決まったオイルの厚みを
設定してオイルの比誘電率等を求めるので、比誘電率等
の測定精度が向上する。
【0018】(6)請求項6の発明は、比誘電率を示す
値を測定するためのより好ましい装置を例示したもので
ある。ここでは、(両測定電極のうち)少なくとも一方
の電極の周囲に、環状に(両測定電極とは)別の電極
(ガード電極)を配置し、その別の電極に所定の電圧を
印加した状態で、比誘電率等を測定する。この別の電極
は、ガード電極として機能するので、外部からの雑音が
測定電極にのることを防止できる。よって、一層正確に
比誘電率等の測定が可能である。
【0019】(7)請求項7の発明は、オイルの種類を
例示したものであり、ここでは、車両のエンジンの潤滑
油が挙げられる。 (8)請求項8では、車両の走行距離と光透過率を示す
値との関係と、車両の走行距離と比誘電率を示す値との
関係とから、オイルの劣化状態を検出する。
【0020】例えば図6に例示する様に、走行距離と光
透過率(光透過量)との関係を示す多くのデータや、図
7に例示する様に、走行距離と比誘電率(静電容量)と
の関係を示す多くのデータと、測定したオイルのデータ
を比較することにより、オイルの劣化状態を検出するこ
とができる。
【0021】(9)請求項9では、単位走行距離当りの
光透過率を示す値と単位走行距離当りの前記比誘電率を
示す値との関係から、オイルの劣化状態を検出する。例
えば図8に例示する様に、単位走行距離当りの光透過率
(光透過量)及び比誘電率(静電容量)の関係を示す多
くのデータと、測定したオイルのデータを比較すること
により、オイルの劣化状態を検出することができる。
【0022】これにより、走行距離が不明であっても、
測定した光透過率等と比誘電率等とから、オイルの劣化
状態を正確に検出することができる。 (10)請求項10の発明では、オイルの光透過率を示
す値及び比誘電率を示す値を測定し、その測定した値を
例えばオイル劣化の所定の判定値と対比することによ
り、オイルの劣化状態を正確に検出することができる。
【0023】従って、その検出結果に基づいて、オイル
に関する情報を報知することにより、例えば自動車のド
ライバは、適切な時期にてオイル交換等の対策を採るこ
とができるので、エンジン等の損傷を防止できる。ま
た、無駄なオイル交換を行う必要がなく、省資源に寄与
する。
【0024】(11)請求項11の発明は、オイルの種
類を例示したものであり、ここでは、車両のエンジンの
潤滑油が挙げられる。 (12)請求項12の発明は、光透過率測定部を例示し
たものである。例えば板材にガラス等の透光体を設け、
その透光体同士が対向する様に板材を重ねて、一定の間
隔に配置する。そして、両透光体の間隙にオイルを満た
した状態で、両透光体間に光を透過させて、光透過率を
示す値を測定する。
【0025】これにより、常に決まった厚みでオイルの
光透過率を示す値を測定することができるので、測定精
度が向上する。 (13)請求項13の発明は、用いる光及びその光の照
射・受光を例示したものである。ここでは、発光ダイオ
ードから透光体に向けてレーザ光を照射し、その光を受
光ダイオードで受光する。これにより、供給する光量が
安定するので、常に安定した測定が可能である。
【0026】(14)請求項14の発明は、比誘電率測
定部を例示したものである。例えば対向する配置する板
材の内側に電極を設け、その両電極の間隙にオイルを満
たした状態で、両電極間の比誘電率を示す値を測定す
る。これにより、常に決まったオイルの厚みを常に同じ
に設定できるので、比誘電率を示す値の測定精度が向上
する。
【0027】(15)請求項15の発明は、比誘電率を
示す値の測定するためのより好ましい装置を例示したも
のである。ここでは、少なくとも一方の電極の周囲に、
環状に別の電極を配置し、その別の電極に所定の電圧を
印加した状態で、比誘電率を示す値を測定するので、外
部からの雑音が電極にのることを防止できる。よって、
一層正確な比誘電率を示す値の測定が可能である。
【0028】(16)請求項16の発明は、光透過率を
示す値を測定する装置と比誘電率を示す値を測定する装
置とを一体に設けたものである。ここでは、透光体と電
極を、一方の例えば板材等の部材に並列に配置するとと
もに、他方の部材にも、それぞれ透光体と電極を同様に
並列に配置する。従って、両部材を対向させることによ
り、透光体同士及び電極同士も各々対向配置されるの
で、光透過率を示す値と比誘電率を示す値の測定を一度
の操作で行うことができ、作業能率が向上する。
【0029】(17)請求項17の発明は、光透過率を
示す値を測定する装置と比誘電率を示す値を測定する装
置とを同軸に設けたものである。ここでは、透光体と電
極を、一方の例えば板材等の部材に同軸に配置するとと
もに、他方の部材にも、透光体と電極を同様に同軸に配
置する。従って、両部材を対向させることにより、透光
体同士及び電極同士も一箇所にて対向配置されるので、
測定対象であるオイルを同軸となる中心部分に例えば滴
下する1回の動作で、光透過率を示す値と比誘電率を示
す値の測定を速やかに行うことができ、作業能率が一層
向上する。
【0030】(18)請求項18の発明は、部材を構成
する板材同士の関係を例示したものである。例えば板材
が分離可能である場合には、一方の板材を分離すること
により、他方の板材上にオイルを配置する作業が容易で
ある。また、板材が回動可能である場合には、一方の板
材を回動させるだけで、オイルの充填や各測定を各々容
易に行うことができる。
【0031】(19)請求項19の発明は、オイル劣化
検出部を例示したものである。ここでは、光透過率を示
す値及び比誘電率を示す値の多くの基礎データを記憶し
ており、この基礎データと実際に測定された光透過率を
示す値及び比誘電率を示す値とを比較して、オイルの劣
化状態を検出することができる。
【0032】例えば未使用のオイルの基礎データと比較
することにより、どの程度オイルが劣化したかを把握す
ることができる。尚、前記基礎データとは、例えば車両
の走行距離と光透過率を示す値及び/又は比誘電率を示
す値との関係を示すデータである。
【0033】(20)請求項20の発明は、基礎データ
を例示したものであり、ここでは、例えば図6に例示す
る様に、走行距離と光透過率を示す値(光透過量)との
関係を示すデータや、図7に例示する様に、走行距離と
比誘電率を示す値(静電容量)との関係を示すデータが
挙げられる。
【0034】(21)請求項21の発明は、基礎データ
を例示したものであり、ここでは、は、例えば図8に例
示する様に、単位走行距離当りの光透過率を示す値(光
透過量)及び比誘電率を示す値(静電容量)の関係を示
すデータが挙げられる。これにより、走行距離が不明で
あっても、測定した光透過率を示す値と比誘電率を示す
値とから、オイルの劣化状態を正確に検出することがで
きる。
【0035】(22)請求項22の発明は、報知部によ
って報知される情報を例示したものであり、ここでは、
オイルの劣化状態度及び/又はオイルの交換時期に関す
る情報を報知する。例えばオイルの劣化が進み、交換時
期に達していることを報知したり、また、まだ交換時期
ではないが、あとどの程度(走行距離、時間等)で交換
時期に達することを報知したり、新品に対してどの程度
劣化(交換時期を100%とすると例えば80%劣化
等)しているかを報知する。
【0036】或は、光透過率を示す値と比誘電率を示す
値との関係から、例えば車両状態や走行状態に起因する
オイルの劣化の特徴を報知することもできる。例えば光
透過率を示す値のみが大きく低下している場合には、光
透過率を示す値に関連した事項(例えば運転条件が低速
走行及び市街走行に偏っていること)を報知してもよ
い。同様に、比誘電率を示す値のみが大きく低下してい
る場合には、比誘電率を示す値に関連した事項(例えば
運転条件が高速走行に偏っていること)を報知してもよ
い。
【0037】(23)請求項23の発明は、報知部によ
って報知される情報を例示したものである。ここでは、
前記請求項20又は21に記載のオイルの劣化状態の検
出結果を報知する。 (24)請求項24の発明は、報知部を例示したもので
ある。ここでは、報知部として、例えば液晶表示装置等
の表示部や、報知する情報を印刷するプリンタである印
刷部が挙げられる。また、音声や電子音等で情報を報知
する発音部を用いてもよい。
【0038】(25)請求項25の発明は、表示部及び
/又は印刷部にて表示する内容を例示している。例えば
図6,図7に示す様に、グラフの縦横軸の一方に光透過
率を示す値(光透過量)又は比誘電率を示す値(比誘電
率)を表示するとともに、グラフの縦横軸の他方に走行
距離を表示してもよい。
【0039】(26)請求項26の発明は、表示部及び
/又は印刷部にて表示する内容を例示したものである。
例えば図8に示す様に、グラフの縦横軸の一方に単位走
行距離当りの光透過率を示す値(光透過量)を表示する
とともに、グラフの縦横軸の他方に単位走行距離当り比
誘電率を示す値(比誘電率)を表示してもよい。
【0040】(27)請求項27では、前記グラフとと
もに、又はグラフとは別に、オイルの劣化状態又はオイ
ルの交換時期に関する内容を表示する。例えばグラフと
は別に、カウンタ表示やランプ等により、オイルの劣化
や交換時期に達したことなどを表示してもよい。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のオイル劣化検出
方法及びオイル劣化検出装置の実施の形態の例(実施
例)を図面と共に説明する。 (実施例1)本実施例では、オイル劣化検出方法及びそ
れに用いるオイル劣化検出装置として、車両のエンジン
の潤滑油(エンジンオイル)の劣化を検出する方法及び
装置を例に挙げる。
【0042】a)まず、実施例のオイル劣化検出装置の
全体構成を説明する。図2に示す様に、本実施例のオイ
ル劣化検出装置は、周知の制御装置であるマイクロコン
ピュータ(マイコン;図示せず)等が収容された箱型の
本体1上に、箱型の検査装置3が取り付けられたもので
ある。
【0043】本体1の前面には、電源スイッチ5と、測
定開始を指示する測定スイッチ7と、測定結果の印刷を
指示する印刷スイッチ9と、光透過率の測定結果(数
値)を表示する第1表示欄11と、比誘電率の測定結果
(数値)を示す第2表示欄13と、オイルの交換時期で
あることを(点灯して)示すランプ15とが設けてあ
る。
【0044】また、本体1の上面には、測定結果を文字
やグラフ等で表示する液晶の表示装置17と、同様に、
測定結果を文字やグラフ等で印刷して示すプリンタ19
とが設けてある。前記検査装置3は、図3に開いた状態
を示す様に、上下一対の枠体21,23の内側に上下一
対の上板材25及び下板材27を配置したものであり、
それらが回動可能に取り付けられている。
【0045】この検査装置3は、測定の際に、一方の枠
体21及び上板材25を回動させて、両枠体21,23
及び両板材25,27を重ね合わせて閉ざし、一方の枠
体21の左右両側に設けられたバネ式の係止部材29,
31を、他方の枠体23の左右両側に設けられた係止部
材33,35に係止することにより、強固に固定され
る。
【0046】b)次に、前記検査装置3の構成を、更に
詳細に説明する。図4(b)に示す様に、上板材25
は、縦40mm×横50mm×厚み2〜6mmのステン
レス(SUS304)からなる部材である。また、下板
材27は、縦40mm×横50mm×中央部分の厚み2
〜6mmのステンレス(SUS304)からなる部材で
あり、その左右両側には厚み0.2mmのスペーサ27
a,27bが設けられているので、中央部分には凹部3
7が形成されている。
【0047】従って、両板材25,27を閉じた場合に
は、中央部に測定用の空間である(オイルが充填され
る)厚み0.2mmの間隙39が形成される。前記上板
材25には、上板材25を同図の上下方向に貫いて、光
の透過が可能な透光体である透明な上透光部材41が取
り付けられている。この上透光部材41は、直径6〜8
mm×厚み2〜6mmの硼珪酸ガラスからなる円柱状の
部材である。
【0048】また、同様に、下板材27には、下板材2
7を同図の上下方向に貫く透明な下透光部材43が取り
付けられている。この下透光部材43も、直径6〜8m
m×厚み2〜6mmの硼珪酸ガラスからなるの円柱状の
部材である。両透光部材41,43は、両板材25,2
7を閉じた場合には、その軸中心が一致する様に配置さ
れており、その間隙39の各端面は、0.2mmの距離
を隔てて対向する。
【0049】更に、前記上透光部材41の外側(同図の
上方)には、所定間隔(例えば0.5〜4mm)を介し
て、電気信号に応じてレーザ光を照射する発光ダイオー
ド45が配置されている。一方、下透光部材43の外側
(同図の下方)には、所定間隔(例えば0.5〜4m
m)を介して、レーザ光を受光して電気信号を発生する
受光ダイオード47が配置されている。
【0050】従って、これらの両透光部材41,43、
発光ダイオード45、受光ダイオード47などにより、
光透過率測定部49が構成されている。また、前記上板
材25の間隙39側には、直径20mmのステンレス
(SUS304)からなる上電極51が設けられ、上電
極51には上板材25を貫いて上リード線53が配置さ
れている。
【0051】一方、下板材27には、下板材27を同図
の上下方向に貫いて、直径14mm×厚み2〜6mmの
ステンレス(SUS304)からなる円柱状の下電極5
3が配置され、この下電極53には下リード線55が接
続されている。更に、図4(c)に示す様に、下電極5
3の外周側には、同心円状に径方向の厚み2〜6mmの
ポリアセタール(PBT)からなる円筒状の第1絶縁部
材57が配置されている。第1絶縁部材57の外周側に
は、同心円状に径方向の厚み2〜6mmのステンレス
(SUS304)からなる円筒状のガードリング電極5
9が配置され、このガードリング電極59には、所定電
圧(例えば5V)の印加用のリード線61が接続されて
いる。ガードリング電極59の外周側には、同心円状に
径方向の厚み2〜6mmのポリアセタール(PBT)か
らなる円筒状の第2絶縁部材63が配置されている。
【0052】前記上電極及び下電極51,53は、両板
材25,27を閉じた場合には、その軸中心が一致する
様に配置されており、その両電極51,53は、0.2
mmの距離を隔てて対向する。従って、これらの両電極
51,53、ガードリング電極59、両絶縁部材57,
63、各リード線53,55,61などにより、比誘電
率測定部65が構成されている。
【0053】c)次に、上述した構成のオイル劣化検出
装置を用いたオイル劣化検出方法を、図5のブロック図
等を参照して説明する。 (i)光透過率の測定 光透過率を測定する場合には、まず、図3に示す様に、
両板材25,27を開いた状態にして、下板材27の下
透光部材43の端面43a上に、測定対象のオイルを数
適滴下する。同時に、後述する比誘電率の測定のため
に、下板27の下電極53上に、測定対象のオイルを数
適滴下する。
【0054】尚、滴下するオイルの量は、両板材を閉じ
た場合に、両板材25,27における光透過率測定部4
9及び比誘電率測定部65の位置の間隙39を隙間なく
埋めることができる量である。次に、両板材25,27
を両枠体21,23とともに閉じて、係止部材29〜3
5によりしっかりと固定する。
【0055】この状態で、測定スイッチ7が押される
と、マイコンの制御により、光透過率の測定が開始され
る。尚、比誘電率の測定も同時に開始される。具体的に
は、図5(a)に示す様に、まず、発光ダイオード45
に所定電圧(例えば12V)を印加して、発光ダイオー
ド45から上透光部材41にレーザ光を照射する。
【0056】照射されたレーザ光は、上透光部材41、
間隙39に充填されたオイル、及び下透光部材43を透
過して、受光ダイオード47にて受光される。受光ダイ
オード47では、受光したレーザ光の量に応じて電気信
号を出力するので、この電気信号をアンプ67にて増幅
し、増幅した信号をA/Dコンバータ(図示せず)にて
A/D変換してマイコンに取り込む。尚、図5(a)で
は、電圧を測定することを電圧計で概念的に示してあ
る。
【0057】測定された電圧は光透過量に比例している
ので、電圧の大きさにより光透過量が分かる。よって、
この光透過量を基準となるオイルの光透過量(例えばマ
イコンのROM等に記憶してある新品のオイルの光透過
量)と比較することにより光透過率を求める。
【0058】この結果を、前記光透過率の第1表示欄1
1に表示する。この表示する値は、例えば基準となるオ
イルを1000とした場合の数値に換算して表示する
等、各種の表示方法が考えられる。 (ii)比誘電率の測定 比誘電率を測定する場合には、前記光透過率の測定と同
様に、測定対象のオイルの滴下後、両板材25,27を
閉じる。そして、この状態で、測定スイッチ7が押され
ると、比誘電率の測定が開始される。
【0059】具体的には、図5(b)に示す様に、上電
極51と下電極53に電圧(例えば5V)を印加する。
尚、この際に、ガードリング電極59に電圧を印加し
て、外部からの雑音を防止し、測定精度を高める処理を
行う。これにより、間隙39中のオイルを絶縁物質とし
て両電極51,53がある静電容量を有するコンデンサ
として機能するので、この静電容量を、C−fコンバー
タ71により周波数に変換し、更にf−Vコンバータ7
3により周波数を電圧に変換し、この電圧をA/D変換
してマイコンに取り込む。尚、図5(b)では、電圧を
測定することを電圧計で概念的に示してある。
【0060】測定された電圧は静電容量に比例している
ので、電圧の大きさにより静電容量が分かる。よって、
この静電容量を基準となる真空における静電容量(例え
ばマイコンのROM等に記憶してあるデータ)と比較す
ることにより比誘電率を求める。
【0061】この結果を、前記比誘電率の第2表示欄1
3に表示する。この表示する値は、例えば基準となる誘
電率を1000とした場合の数値に換算して表示する
等、各種の表示方法が考えられる。 (iii)測定結果の報知 オイルの劣化検出の測定結果の報知は、前記第1,2表
示欄11,13による個々のデータの表示以外に、表示
装置17による表示、プリンタ19による印刷、ランプ
15により点灯表示、ブザーによる鳴動報知、音声によ
る報知などが挙げられる。
【0062】ここでは、まず、表示装置17による表示
を説明するが、プリンタ19により印刷される内容も同
様なものである。尚、以下では、光透過量について述べ
ているが、光透過率に換算して用いてもよいことは勿論
である。図6は、車両の走行距離と光透過量の関係を示
すデータ、即ち実験により蓄積された基礎データであ
り、この基礎データは予めマイコンのROM等に記憶さ
れている。
【0063】従って、今回測定されたデータをこの記憶
された基礎データと重ねて表示することにより、測定さ
れたデータは、光透過量に関してどの程度の値かが分か
る。例えば測定された光透過量を示す電圧が、0.11
Vである場合には、基礎データの傾向を示すA直線か
ら、12000kmを走行した場合のオイルに相当する
光透過量であることが分かる。つまり、その程度に汚れ
たオイルであることが分かる。
【0064】また、図7は、車両の走行距離と比誘電率
の関係を示すデータ、即ち実験により蓄積された基礎デ
ータであり、この基礎データは予めマイコンのROM等
に記憶されている。従って、今回測定されたデータをこ
の記憶された基礎データと重ねて表示することにより、
測定されたデータは、比誘電率に関してどの程度の値か
が分かる。
【0065】例えば測定された比誘電率を示す値が、
2.9である場合には、基礎データの傾向を示すB直線
から、14000kmを走行した場合のオイルに相当す
る比誘電率であることが分かる。つまり、その程度に汚
れたオイルであることが分かる。
【0066】更に、図8は、単位走行距離当りの比誘電
率と単位走行距離当りの光透過量の関係を示すデータ、
即ち実験により蓄積された基礎データであり、この基礎
データは予めマイコンのROM等に記憶されている。従
って、今回測定されたデータをこの記憶された基礎デー
タと重ねて表示することにより、測定されたデータは、
比誘電率及び光透過量に関してどの程度の値かが分か
る。
【0067】例えば測定された比誘電率及び光透過量を
示す値が、図8の右下の三角形の領域(比誘電率小、光
透過量大)、即ちオイル交換ラインの内側である場合に
は、測定対象のオイルは交換すべき程には劣化していな
いことが分かる。逆に、オイル交換ラインの外側である
場合には、オイルが劣化していることが分かる。
【0068】尚、前記図6〜図8のグラフを表示する場
合には、個々の基礎データは表示せずに、A直線、B直
線、オイル交換ラインと測定されたデータのみを表示し
てもよい。また、上述した判定判定の結果をより明確に
表示する場合には、例えばオイルが劣化していること
を、このグラフとは別途設けた表示画面(図示せず)に
て、例えば「オイルの交換時期です」と表示する。
【0069】また、ランプ15を点灯(又は点滅して)
して、オイルの劣化を報知してもよい。或は、ランプ1
5の色を換え、赤の場合はオイルの劣化を示し、青の場
合はオイルが劣化していないことを示してもよい。更
に、オイルが劣化していない場合でも、オイル交換ライ
ンに近づいている場合には、もうすぐオイルの交換時期
であることを表示してもよい。また、更に詳しいデータ
(測定データとオイル交換ラインとの関係)に基づい
て、あと何km走行するとオイルの交換時期に到るかを表
示してもよい。
【0070】一方、音による報知を行う場合には、上述
した表示内容を音声にて報知してもよい。また、オイル
が劣化していることを示すブザーや各種の電子音で報知
してもよい。この様に、本実施例では、光透過率(光透
過量)と比誘電率を測定し、この測定データを基礎デー
タと比較することにより、オイルの劣化を的確に判定す
ることができる。よって、この結果を、ドライバ等に報
知することにより、適切なタイミングでオイルを交換す
ることができるという顕著な効果を奏する。
【0071】また、オイルの状態の測定方法は極めて簡
易化されており、また、その測定結果も従来の目視によ
る経験的な手法と比べてばらつきがないので、作業性及
び信頼性が高いという利点がある。 (実施例2)次に、実施例2について説明するが、前記
実施例1と同様な部分の説明は省略する。
【0072】本実施例では、光透過率測定部と比誘電率
測定部とを、同じ場所に一体にて設けたものである。図
9に示す様に、本実施例のオイル劣化検出装置では、上
板材101及び下板材103に各々上透光部材105及
び下透光部材107が設けられている。そして、上透光
部材105の外側(図9(a)の上方)には発光ダイオ
ード109が配置され、下透光部材107の外側(図9
(a)の下方)には受光ダイオード111が配置されて
いる。従って、これらにより、光透過率測定部113が
構成されている。
【0073】また、上板材101には、上透光部材10
5の外周側に、上透光部材105と同心円状に、ステン
レス(SUS403)からなる筒状の上電極115が配
置されている。一方、下板材103には、下透光部材1
07の外周側に、下透光部材107と同心円状に、ステ
ンレス(SUS403)からなる筒状の下電極117が
配置されており、更に、下電極117の外周側には、前
記実施例1と同様に、同軸の環状に、第1絶縁部材11
9、ガードリング電極121、第2絶縁部材123が配
置されている。従って、これらにより、比誘電率測定部
125が構成されている。
【0074】本実施例では、光透過率測定部113と比
誘電率測定部125とを、同じ場所に一体に設けている
ので、装置をコンパクトにすることができる。しかも、
測定対象のオイルは、光透過率測定部113と比誘電率
測定部125の間の間隙127において、その一箇所に
充填すればよいので、作業能率が極めて高いという利点
がある。 (実施例3)次に、実施例3について説明するが、前記
実施例1と同様な部分の説明は省略する。
【0075】本実施例では、例えば自動車のエンジンか
らオイルを取り出して測定するのではなく、直接にオイ
ルの劣化を検出するものである。図10に示す様に、本
実施例のオイル劣化検出装置は、上板材201と下板材
203との間に、測定用の間隙205を形成するオイル
の流路207を設け、この流路にエンジンのオイルを導
く構成である。
【0076】そして、前記上板材201及び下板材20
3には、前記実施例1と同様に、光透過率測定部209
用として、上透光部材211、下透光部材213、発光
素子(発光ダイオード)215、受光素子(受光ダイオ
ード)217を設ける。また、比誘電率測定部219用
として、上電極221、下電極223などを設ける。
【0077】ここでは、光透過率測定部209にて測定
した光透過量(従って光透過率)と、比誘電率測定部2
19にて測定した静電容量(従って比誘電率)を用い、
それらの測定データをマイコン内にて基礎データと比較
してオイルの劣化判定を行い、その結果を、例えば車両
のダッシュボードに設けられた表示装置225に表示す
る。
【0078】本実施例では、車両のエンジンをオイルを
オイル劣化検出装置に導いて直接に測定するので、従来
の様に車両のボンネットを開けてオイルをチェックする
必要がなく、非常に便利である。以上、本発明の実施例
について説明したが、本発明は上記実施例に限定される
ものではなく、種々の態様を取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のオイル劣化検出方法の原理を示し、
(a)は走行距離と光透過量の関係を示すグラフ、
(b)は走行距離と静電容量の関係を示すグラフであ
る。
【図2】 実施例1のオイル劣化検出装置の外観を示す
斜視図である。
【図3】 実施例1のオイル劣化検出装置の検査装置の
開いた状態を示す斜視図である。
【図4】 実施例1のオイル劣化検出装置の基本構成を
示し、(a)はその平面側を示す説明図、(b)はその
正面側を破断して示す説明図、(c)はその底面側を示
す説明図である。
【図5】 実施例1のオイル劣化検出装置の電気的構成
を示し、(a)は光透過率測定部の構成を示すブロック
図、(b)は比誘電率測定部の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】 走行距離と比誘電率の関係を示すグラフであ
る。
【図7】 走行距離と比誘電率の関係を示すグラフであ
る。
【図8】 光透過量と比誘電率の関係を示すグラフであ
る。
【図9】 実施例2のオイル劣化検出装置を示し、
(a)はその平面側を示す説明図、(b)はその正面側
を破断して示す説明図、(c)はその底面側を示す説明
図である。
【図10】 実施例3のオイル劣化検出装置を示す説明
図である。
【符号の説明】
3…検査装置 15,225…表示装置 17…プリンタ 15…ランプ 25,101…上板材 27,103…下板材 39,127,207…間隙 41,105,211…上透光部材 43,107,213…下透光部材 45,109,215…発光ダイオード 47,111,217…受光ダイオード 49,113,209…光透過率測定部 51,115,221…上電極 53,117,223…下電極 65,125,219…比誘電率測定部

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルの光透過率を示す値と比誘電率を
    示す値とから、該オイルの劣化状態を検出することを特
    徴とするオイル劣化検出方法。
  2. 【請求項2】 検査対象のオイルの光透過率を示す値と
    比誘電率を示す値とを測定し、該測定した光透過率を示
    す値及び比誘電率を示す値のデータを、基準となるオイ
    ルの光透過率を示す値及び比誘電率を示す値のデータと
    比較することにより、前記オイルの劣化状態を検出する
    ことを特徴とする前記請求項1に記載のオイル劣化検出
    方法。
  3. 【請求項3】 所定の厚さに設定された空間に前記オイ
    ルを充填し、前記空間の厚み方向における前記オイルの
    光透過率を示す値を求めることを特徴とする前記請求項
    1又は2に記載のオイル劣化検出方法。
  4. 【請求項4】 前記オイルに対してレーザ光を照射し、
    このレーザ光の透過の状態から、前記オイルの光透過率
    を示す値を求めることを特徴とする前記請求項3に記載
    のオイル劣化検出方法。
  5. 【請求項5】 所定の厚さに設定された空間の両側に電
    極を配置するとともに、前記空間内に前記オイルを充填
    して、前記両電極間における前記オイルの比誘電率を示
    す値を求めることを特徴とする前記請求項1〜4のいず
    れかに記載のオイル劣化検出方法。
  6. 【請求項6】 前記電極の周囲に、環状に別の電極を配
    置し、該環状の電極に所定の電圧を印加した状態で、前
    記オイルの比誘電率を示す値を求めることを特徴とする
    前記請求項5に記載のオイル劣化検出方法。
  7. 【請求項7】 前記オイルが、車両のエンジンの潤滑油
    であることを特徴とする前記請求項1〜6のいずれかに
    記載のオイル劣化検出方法。
  8. 【請求項8】 前記車両の走行距離と光透過率を示す値
    との関係と、前記車両の走行距離と比誘電率を示す値と
    の関係とから、前記オイルの劣化状態を検出することを
    特徴とする前記請求項7に記載のオイル劣化検出方法。
  9. 【請求項9】 単位走行距離当りの前記光透過率を示す
    値と単位走行距離当りの前記比誘電率を示す値との関係
    から、前記オイルの劣化状態を検出することを特徴とす
    る前記請求項7に記載のオイル劣化検出方法。
  10. 【請求項10】 オイルの光透過率を示す値を測定する
    光透過率測定部と、 前記オイルの比誘電率を示す値を測定する比誘電率測定
    部と、 前記測定された光透過率を示す値及び比誘電率を示す値
    に基づいて、前記オイルの劣化状態を検出するオイル劣
    化検出部と、 前記検出されたオイルの劣化状態に基づいて、該オイル
    に関する情報を報知する報知部と、 を備えたことを特徴とするオイル劣化検出装置。
  11. 【請求項11】 前記オイルが、車両のエンジンの潤滑
    油であることを特徴とする前記請求項10に記載のオイ
    ル劣化検出装置。
  12. 【請求項12】 前記光透過率測定部は、 各々に透光体を備えた一対の部材を有するともに、該両
    部材の透光体同士を対向させて一定の間隔に配置する構
    成を有し、 前記両透光体の間隙にオイルを満たした状態で、該両透
    光体間に光を透過させて、前記光透過率を示す値を測定
    することを特徴とする前記請求項10又は11に記載の
    オイル劣化検出装置。
  13. 【請求項13】 前記一方の透光体の外側にレーザ光を
    照射する発光ダイオードを配置し、前記他方の透光体の
    外側に前記レーザ光を受光する受光ダイオードを配置し
    たことを特徴とする前記請求項12に記載のオイル劣化
    検出装置。
  14. 【請求項14】 前記比誘電率測定部は、 電極を備えた一対の部材を有するともに、該両部材の電
    極同士を対向させて一定の間隔に配置する構成を有し、 前記両電極の間隙にオイルを満たした状態で、該両電極
    間の比誘電率を示す値を測定することを特徴とする前記
    請求項10〜13のいずれかに記載のオイル劣化検出装
    置。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも一方の電極の周囲に、
    環状に別の電極を配置し、該別の電極に所定の電圧を印
    加した状態で、前記比誘電率を示す値を測定することを
    特徴とする前記請求項14に記載のオイル劣化検出装
    置。
  16. 【請求項16】 前記請求項12又は13に記載の透光
    体と前記請求項14又は15に記載の電極とを、前記一
    対の部材の各々に並列に配置したことを特徴とするオイ
    ル劣化検出装置。
  17. 【請求項17】 前記請求項12又は13に記載の透光
    体と前記請求項14又は15に記載の電極とを、前記一
    対の部材に同軸に配置したことを特徴とするオイル劣化
    検出装置。
  18. 【請求項18】 前記部材の各々は、分離可能又は回動
    可能の板材であることを特徴とする前記請求項12〜1
    7のいずれかに記載のオイル劣化検出装置。
  19. 【請求項19】 前記オイル劣化検出部は、 前記光透過率を示す値及び比誘電率を示す値の多くの基
    礎データを記憶しており、この基礎データと前記測定さ
    れた光透過率を示す値及び比誘電率を示す値とを比較し
    て、前記オイルの劣化状態を検出することを特徴とする
    前記請求項10〜18のいずれかに記載のオイル劣化検
    出装置。
  20. 【請求項20】 前記基礎データは、前記光透過率を示
    す値及び比誘電率を示す値と車両の走行距離との関係に
    基づくデータであり、この走行距離に対応した光透過率
    を示す値と前記測定された光透過率を示す値とを比較
    し、且つ走行距離に対応した比誘電率を示す値と前記測
    定された比誘電率を示す値とを比較することにより、オ
    イルの劣化状態を検出することを特徴とする前記請求項
    19に記載のオイル劣化検出装置。
  21. 【請求項21】 前記基礎データは、単位走行距離当り
    の光透過率を示す値及び単位走行距離当りの比誘電率を
    示す値のデータであり、この基礎データと前記測定され
    た光透過率を示す値及び比誘電率を示す値とを比較する
    ことにより、オイルの劣化状態を検出することを特徴と
    する前記請求項19に記載のオイル劣化検出装置。
  22. 【請求項22】 前記報知部によって報知される情報
    は、前記オイルの劣化状態度及び/又はオイルの交換時
    期に関する情報であることを特徴とする前記請求項10
    〜21のいずれかに記載のオイル劣化検出装置。
  23. 【請求項23】 前記報知部によって報知される情報
    は、前記請求項20又は前記請求項21に記載のオイル
    の劣化状態の検出結果であることを特徴とする前記請求
    項22に記載のオイル劣化検出装置。
  24. 【請求項24】 前記報知部は、前記報知する情報を表
    示する表示部、該情報を印刷する印刷部、及び該情報を
    発音する発音部の少なくとも1種を備えていることを特
    徴とする前記請求項10〜23のいずれかに記載のオイ
    ル劣化検出装置。
  25. 【請求項25】 前記表示部及び/又は印刷部にて、グ
    ラフの縦横軸の一方に前記光透過率を示す値又は比誘電
    率を示す値を表示するとともに、前記グラフの縦横軸の
    他方に前記車両の走行距離を表示することを特徴とする
    前記請求項24に記載のオイル劣化検出装置。
  26. 【請求項26】 前記表示部及び/又は印刷部にて、グ
    ラフの縦横軸の一方に前記単位走行距離当りの光透過率
    を示す値を表示するとともに、前記グラフの縦横軸の他
    方に前記単位走行距離当り比誘電率を示す値を表示する
    ことを特徴とする前記請求項24に記載のオイル劣化検
    出装置。
  27. 【請求項27】 前記グラフとともに、又はグラフとは
    別に、前記オイルの劣化状態又はオイルの交換時期に関
    する内容を表示することを特徴とする前記請求項25又
    は26に記載のオイル劣化検出装置。
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