JP2000336846A - コンクリート構造物における鉄筋構造及びコンクリート構造物に埋設される鉄筋 - Google Patents
コンクリート構造物における鉄筋構造及びコンクリート構造物に埋設される鉄筋Info
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- JP2000336846A JP2000336846A JP11151305A JP15130599A JP2000336846A JP 2000336846 A JP2000336846 A JP 2000336846A JP 11151305 A JP11151305 A JP 11151305A JP 15130599 A JP15130599 A JP 15130599A JP 2000336846 A JP2000336846 A JP 2000336846A
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Abstract
構造物における鉄筋構造及びコンクリート構造物に埋設
される鉄筋を提供することを目的とする。 【解決手段】 一の方向へ向けて複数配設される第一鉄
筋1と、この第一鉄筋1間に交差状態で架設連結される
第二鉄筋2とで構成されるコンクリート構造物における
鉄筋構造であって、前記第二鉄筋2の先端には一の第一
鉄筋1に係止される係止部2aが設けられ、基端には連
結部材3が設けられ、この連結部材3には他の第一鉄筋
1を保持する保持部5が設けられているものである。
Description
物における鉄筋構造及びコンクリート構造物に埋設され
る鉄筋に関するものである。
コンクリート構造物における鉄筋構造は、主鉄筋1間に
帯鉄筋2を架設連結した構成であり、この主鉄筋1と帯
鉄筋2とは、一般的に、例えば図1に図示したように端
部に鉤状の係止部2a及び折曲部2bを形成した帯鉄筋
2を主鉄筋1に係止させて架設連結されている(特に土
木構造物の場合にはこの構成が多い。)。
部2aおよび折曲部2bは、地震などで帯鉄筋2の長さ
方向Xと、該長さ方向Xと直交する方向Yへの荷重を繰
り返し受けた場合、図1に図示したように帯鉄筋2はY
方向へ移動し、その結果、図2に図示したように主鉄筋
1に対する帯鉄筋2の拘束力が失われ、主鉄筋1が座屈
する問題が顕在化している(尚、本実施例と同一構成部
分には同一符号を付した。)。
震性の向上が望まれる中、この問題点に対する研究が進
められ、図3に図示したように両端に鉤状の係止部2a
を形成した帯鉄筋2を主鉄筋1に絡めるようにして架設
連結した場合、上記のような帯鉄筋2の主鉄筋1に対す
る移動が生じず、主鉄筋1に対する帯鉄筋2の連結強度
が飛躍的に向上し、極めて耐震性に秀れた鉄筋構造が得
られることが判明して注目されているが、帯鉄筋2の両
端を鉤状に形成した場合、主鉄筋1への連結が極めて厄
介である。具体的には、両端に鉤状の係止部2aが形成
された帯鉄筋2を主鉄筋1間に架設する為には、主鉄筋
1の上方から係止部2aを通すようにして帯鉄筋2を架
設しなければならず、係止部2a間の距離の精度が重要
となるなど極めて厄介である。
法は種々提案されている。一般的な工法として、例えば
夫々一端にのみ鉤状の係止部2aが形成された2本の帯
鉄筋2を用意し、夫々の帯鉄筋2を係止部2aにより主
鉄筋1へ絡め、その後、夫々の帯鉄筋2の基端同志を溶
接して繋ぎあわせて機能させるフレア溶接工法(以下、
従来工法)が提案されている。
の基端同志を溶接して連結する場合、天候等の溶接作業
に障害となる施工条件や作業者の技量により連結部の強
度にばらつきが生じてしまい、しかも、専用の機材が必
要となる為極めてコスト高となってしまい、更に、鉄筋
構造の中央部に帯鉄筋2を配設しようとする場合、機材
が搬入できずその組立が困難になってしまうなどの問題
点がある。
耐震性及び耐久性に秀れた鉄筋構造を迅速且つ堅固に形
成することができるコンクリート構造物における鉄筋構
造及びコンクリート構造物に埋設される鉄筋を提供する
ものである。
明の要旨を説明する。
1と、この第一鉄筋1間に交差状態で架設連結される第
二鉄筋2とで構成されるコンクリート構造物における鉄
筋構造であって、前記第二鉄筋2の先端には一の第一鉄
筋1に係止される係止部2aが設けられ、基端には連結
部材3が設けられ、この連結部材3には他の第一鉄筋1
を保持する保持部5が設けられていることを特徴とする
コンクリート構造物における鉄筋構造に係るものであ
る。
における鉄筋構造において、第二鉄筋2の基端には折曲
部2bが設けられ、この折曲部2bには連結部材3が着
脱自在に設けられ、この連結部材3には該折曲部2bと
で他の第一鉄筋1を保持する保持部5が設けられている
ことを特徴とするコンクリート構造物における鉄筋構造
に係るものである。
における鉄筋構造において、前記係止部2aは少なくと
も第二鉄筋2の長さ方向Xにおける左方向と、該長さ方
向Xに直交する方向Yにおける前方向及び後方向との双
方向への移動が阻止される鉤状の形状であり、また、前
記連結部材3に係る保持部5は少なくとも折曲部2bと
で前記第二鉄筋2の長さ方向Xにおける右方向と、該長
さ方向Xに直交する方向Yにおける前方向及び後方向と
の双方向への移動が阻止される構成であることを特徴と
するコンクリート構造物における鉄筋構造に係るもので
ある。
一鉄筋1に交差状態で連設され、コンクリート構造物に
埋設される鉄筋であって、先端には一の第一鉄筋1に係
止される鉤状の係止部2aが設けられ、基端には、連結
部材3が設けられ、この連結部材3には他の第一鉄筋1
を保持する保持部5が設けられていることを特徴とする
コンクリート構造物に埋設される鉄筋に係るものであ
る。
に埋設される鉄筋において、基端には折曲部2bが設け
られ、この折曲部2bには連結部材3が着脱自在に設け
られ、この連結部材3には該折曲部2bとで他の第一鉄
筋1を保持する保持部5が設けられていることを特徴と
するコンクリート構造物に埋設される鉄筋に係るもので
ある。
に埋設される鉄筋において、前記連結部材3に係る保持
部5は少なくとも折曲部2bとで水平面内における左右
方向X1,X2及び前後方向Y1,Y2のうち、少なくとも
3方向への移動が阻止される構成であることを特徴とす
るコンクリート構造物に埋設される鉄筋に係るものであ
る。
鉄筋2を架設連結する際、一の第一鉄筋1に係止部2a
を係止せしめ、基端に連結部材3を付設し、該連結部材
3の保持部5により他の第一鉄筋1を保持する。
結部材3を装着するだけで、第二鉄筋2の両端に係止部
2aを形成した場合と同等の連結強度が得られることに
なり、しかも、従来工法のような専用の機材等が不要で
ありコスト面においても秀れることになるなど従来にな
い画期的なコンクリート構造物における鉄筋構造とな
る。
たものであり、以下に説明する。
る鉄筋構造は、立設状態に複数配設される第一鉄筋とし
ての主鉄筋1と、この主鉄筋1間に架設される第二鉄筋
2とで構成されるもので、第二鉄筋2の先端には一の主
鉄筋1に係止される鉤状の係止部2aが設けられ、ま
た、基端には略90°で折曲された折曲部2bが設けら
れ、この折曲部2bには連結部材3が着脱自在に設けら
れ、この連結部材3には該折曲部2bとで他の主鉄筋1
を保持する保持部5が設けられている。
明をする。
の主鉄筋1は所定の間隔をおいて立設状態に複数配設さ
れている。
であり、先端には鉤状の係止部2aが折曲形成され、基
端には折曲部2bが折曲形成された本体部2A(公知の
帯鉄筋と同構造)と、該本体部2Aに着脱自在に設けら
れる連結部材3とで構成されている。
る筒部4と、この筒部4に突設される保持部5とで構成
されている。
2と同様の適宜な鋼製の部材を円筒状に形成して成るも
ので、この筒部4の筒孔4a内には、筒部4を帯鉄筋2
に被嵌連結した際、帯鉄筋2の表面に形成された帯状突
部2cに係止し得る突起4a’が設けられている。
の部分で破断や引き抜きが生じないように帯鉄筋2と同
等以上の強度を具備せしめている。
2と同様の適宜な鋼製の鉄筋を所定の形状に形成して成
るもので、一部を筒部4に溶接して連設されている。
の折曲部2bに連結した際、帯鉄筋2とともに近接する
主鉄筋1に絡まるように保持する保持部5として機能す
るように構成されている。具体的には、図4に図示した
ように第二鉄筋2を構成する本体部2Aの折曲部2bに
連結部材3を装着した際、保持部5は折曲部2bの内方
に位置して折曲部2bとで鉤形状部を形成することにな
り、主鉄筋1に対して折曲部2bとで保持し得ることに
なる。
(靭性)や加工形状の違いで後述するコンクリートへの
定着性能が向上する場合には他の鋼材が適当な場合も有
り得る。
付着力(定着性能)や支圧力を十分に確保できる任意形
状・長さに加工でき、主鉄筋1を挟持拘束する機能を確
実に発揮する。図5に図示したようにその形状は種々考
えられる。
は直線状タイプ、cは折り畳みタイプ、dは先端膨出タ
イプであり、施工場所、施工方法などの施工条件に応じ
て適宜選択し使用するものである。
ての鉄筋構造は、図5に図示したように種々の使用形態
(連結状態)が可能である。尚、第二鉄筋2の折曲部2
bの位置は、構造物の片面(一部)に集中しないように
配設することが耐震性及び耐久性の観点から望ましい。
とで構成される鉄筋構造は以下の機能を発揮し得ること
になる。
と、第二鉄筋2に係る鉤状の係止部2aは、水平面内に
おける左右方向X1,X2及び前後方向Y1,Y2のうち、
少なくとも3方向である左方向X1,前方向Y1及び後方
向Y2への移動が阻止され(右方向X2へはフリー状
態)、且つ、連結部材3に係る保持部5は折曲部2bと
で水平面内における左右方向X1,X2及び前後方向
Y1,Y2のうち、少なくとも3方向である右方向X2,
前方向Y1及び後方向Y2への移動が阻止される(左方向
X1へはフリー状態)構成である。
リート構造物に第二鉄筋2の長さ方向X(左右方向
X1,X2)及び該長さ方向Xに直交する方向Y(前後方
向Y1,Y2)への振動に対応することができ耐震性秀れ
た強度を備えることになる。
における鉄筋構造の組み立て方法について説明する。
状の係止部2aを立設状態に配設した一の主鉄筋1(図
6中右側の主鉄筋1)に係止し、一方、第二鉄筋2の基
端部に設けられた折曲部2bに連結部材3を連結し、こ
の連結部材3に係る保持部5と第二鉄筋2の折曲部2b
とで他の主鉄筋1(図6中左側の主鉄筋1)を保持させ
ることで、主鉄筋1間への第二鉄筋2の架設連結が行わ
れることになる(図6,7,8参照)。
二鉄筋2の折曲部2bに連結部材3を装着するだけで、
第二鉄筋2の両端に鉤状の係止部2aを形成した場合と
同等の連結強度が得られ極めて耐震性に秀れることにな
り、しかも、従来工法のような専用の機材等が不要であ
りコスト面においても秀れることになる。
単に第二鉄筋2へ被嵌させるだけで良く極めて作業性に
秀れ、しかも、第二鉄筋2と連結部材3に突設した保持
部5と第二鉄筋2の折曲部2bとで主鉄筋1を保持して
堅固に連結することができ、そして、この保持部5がそ
の形状や突出度合いなどを設定することにより、コンク
リートの打設後におけるコンクリートに対する鉄筋構造
の定着度合いを飛躍的に向上することができることにな
る。
後に第二鉄筋2の設置が可能であり、しかも、主鉄筋1
の外側に第二鉄筋2を架設連結することができる為、作
業が簡易に行え極めて作業効率に秀れることになる。
度合いを決定する連結部材3に係る保持部5が任意にそ
の形状を設定することができる為、単に第二鉄筋2の端
部を鉤状にした場合に比しても高い拘束力を発揮できる
ことになる。
量産でき、しかも、常に品質が安定することになり耐震
性及び耐久性に秀れたコンクリート構造物における鉄筋
構造を作出し得ることになる。
する平面図である。
する平面図である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 一の方向へ向けて複数配設される第一鉄
筋と、この第一鉄筋間に交差状態で架設連結される第二
鉄筋とで構成されるコンクリート構造物における鉄筋構
造であって、前記第二鉄筋の先端には一の第一鉄筋に係
止される係止部が設けられ、基端には連結部材が設けら
れ、この連結部材には他の第一鉄筋を保持する保持部が
設けられていることを特徴とするコンクリート構造物に
おける鉄筋構造。 - 【請求項2】 請求項1記載のコンクリート構造物にお
ける鉄筋構造において、第二鉄筋の基端には折曲部が設
けられ、この折曲部には連結部材が着脱自在に設けら
れ、この連結部材には該折曲部とで他の第一鉄筋を保持
する保持部が設けられていることを特徴とするコンクリ
ート構造物における鉄筋構造。 - 【請求項3】 請求項2記載のコンクリート構造物にお
ける鉄筋構造において、前記係止部は少なくとも第二鉄
筋の長さ方向における左方向と、該長さ方向Xに直交す
る方向における前方向及び後方向との双方向への移動が
阻止される鉤状の形状であり、また、前記連結部材に係
る保持部は少なくとも折曲部とで前記第二鉄筋の長さ方
向における右方向と、該長さ方向に直交する方向におけ
る前方向及び後方向との双方向への移動が阻止される構
成であることを特徴とするコンクリート構造物における
鉄筋構造。 - 【請求項4】 一の方向へ向けて複数配設される第一鉄
筋に交差状態で連設され、コンクリート構造物に埋設さ
れる鉄筋であって、先端には一の第一鉄筋に係止される
鉤状の係止部が設けられ、基端には、連結部材が設けら
れ、この連結部材には他の第一鉄筋を保持する保持部が
設けられていることを特徴とするコンクリート構造物に
埋設される鉄筋。 - 【請求項5】 請求項4記載のコンクリート構造物に埋
設される鉄筋において、基端には折曲部が設けられ、こ
の折曲部には連結部材が着脱自在に設けられ、この連結
部材には該折曲部とで他の第一鉄筋を保持する保持部が
設けられていることを特徴とするコンクリート構造物に
埋設される鉄筋。 - 【請求項6】 請求項5記載のコンクリート構造物に埋
設される鉄筋において、前記連結部材に係る保持部は少
なくとも折曲部とで水平面内における左右方向及び前後
方向のうち、少なくとも3方向への移動が阻止される構
成であることを特徴とするコンクリート構造物に埋設さ
れる鉄筋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11151305A JP2000336846A (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | コンクリート構造物における鉄筋構造及びコンクリート構造物に埋設される鉄筋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11151305A JP2000336846A (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | コンクリート構造物における鉄筋構造及びコンクリート構造物に埋設される鉄筋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000336846A true JP2000336846A (ja) | 2000-12-05 |
Family
ID=15515772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11151305A Pending JP2000336846A (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | コンクリート構造物における鉄筋構造及びコンクリート構造物に埋設される鉄筋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000336846A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011026820A (ja) * | 2009-07-24 | 2011-02-10 | Fujisho Giken:Kk | 床構造材および鉄筋架設具 |
KR101830335B1 (ko) * | 2017-07-03 | 2018-02-21 | 주식회사종합건축사사무소가람건축 | 철근콘크리트 구조물용 보조띠철근 |
CN112282078A (zh) * | 2020-11-27 | 2021-01-29 | 北京市市政工程研究院 | 一种混凝土连接件及其一体化面层连接工艺 |
KR102438445B1 (ko) * | 2021-09-17 | 2022-08-30 | 류승일 | 확대머리보강재 및 이를 이용한 콘크리트 구조물의 보강방법 |
-
1999
- 1999-05-31 JP JP11151305A patent/JP2000336846A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011026820A (ja) * | 2009-07-24 | 2011-02-10 | Fujisho Giken:Kk | 床構造材および鉄筋架設具 |
KR101830335B1 (ko) * | 2017-07-03 | 2018-02-21 | 주식회사종합건축사사무소가람건축 | 철근콘크리트 구조물용 보조띠철근 |
CN112282078A (zh) * | 2020-11-27 | 2021-01-29 | 北京市市政工程研究院 | 一种混凝土连接件及其一体化面层连接工艺 |
CN112282078B (zh) * | 2020-11-27 | 2022-11-11 | 北京市市政工程研究院 | 一种混凝土连接件及其一体化面层连接工艺 |
KR102438445B1 (ko) * | 2021-09-17 | 2022-08-30 | 류승일 | 확대머리보강재 및 이를 이용한 콘크리트 구조물의 보강방법 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090511 |