JP2000336503A - 使い捨て上着およびその製造方法 - Google Patents

使い捨て上着およびその製造方法

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JP2000336503A
JP2000336503A JP11152518A JP15251899A JP2000336503A JP 2000336503 A JP2000336503 A JP 2000336503A JP 11152518 A JP11152518 A JP 11152518A JP 15251899 A JP15251899 A JP 15251899A JP 2000336503 A JP2000336503 A JP 2000336503A
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Takeo Kuwashiro
健夫 桑城
Michiyo Matsushita
美智代 松下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用後はそのまま廃棄することができる上着
と、上着を単位時間内に量産することができる製造方法
を提供する。 【解決手段】 上着1が、前後身頃シート2,3からな
る胴部10と、胴部10の上端部2c,3c両側の袖ぐ
りに固着された袖部材4とで構成され、前後身頃シート
2,3の少なくとも一方には、それらシート2,3の両
側部2a,2b,3a,3b間の寸法を二分して前記上
下端部2c,2d,3c,3d間へ延びる切り離し可能
な案内線7が形成されている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使い捨て上着およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】既製の上着は、前後身頃、袖のような部
分ごとに生地を裁断し、これら生地を縫い合わせて製造
される。生地の裁断は、パターングレーティング、マー
キング、カッティングの各工程により行われ、型どおり
にカットされた生地ピースそれぞれは、リレー方式の縫
製ラインにおいて、あらかじめ形をインプットしたコン
ピュータを内蔵するミシンによって縫い合わされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】裁断工程と縫製工程は
それぞれ独立した工程であり、また、縫製工程も独立し
た複数の工程に分かれている。ゆえに、裁断工程からを
経た生地を縫製工程へ搬送したり、それぞれの縫製工程
の間の中間製品を次の縫製工程へ搬送する必要から、一
連のラインで生産することができず、生産性の向上には
限界がある。
【0004】本発明の課題は、使用後はそのまま廃棄す
ることができる上着と、上着を単位時間内に量産するこ
とができる製造方法の提供である。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明が前提とするところは、上端部の中央に襟刳
りと、下端部の周縁に裾とを有し、前記襟刳りの両側に
前記上下端部間へ延びる一対の袖が取り付けられている
使い捨て上着である。
【0006】かかる前提において、本発明が特徴とする
ところは、前記上着が、着用者の腹部の側に位置する前
身頃シートおよび前記着用者の背部の側に位置する後身
頃シートからなる胴部と、前記胴部の上端部両側の袖ぐ
りに固着された互いに同形同大の筒状を呈する袖部材と
で構成され、前記前後身頃シートの少なくとも一方に
は、それらシートの両側部間の寸法を二分して前記上下
端部間へ延びる切り離し可能な案内線が形成されている
ことにある。
【0007】本発明の実施の態様の一例としては、前記
前後身頃シートが、熱可塑性繊維で形成された不織布か
らなり、前記案内線が、前記不織布を熱処理して溶融硬
化させ、前記不織布をフィルム化させたものである。
【0008】本発明の実施の態様の他の一例としては、
ミシン目が、前記フィルム化させた部位に形成されてい
る。
【0009】前記目的を達成するための使い捨て上着を
製造する方法としては、互いに向かい合う対向面および
長手方向へ延びる両側部を有する連続した前後身頃シー
トと、袖付けおよび袖口を有する筒状の多数の袖部材と
を使用し、前記前後身頃シートが、前記長手方向の寸法
を所要の間隔に分割して幅方向へ延びる多数の分割線
と、前記前後身頃シートそれぞれの対向面における前記
両側部のいずれか一方で、前記分割線間の長手方向中央
部が頂部となり、かつ、それらシートの前記幅方向外方
へ凸となって前記長手方向へ延びる第1固着域と、前記
前後身頃シートそれぞれの対向面の少なくとも一方で、
前記分割線の両側近傍に位置して前記幅方向へ延びる第
2固着域とを備え、(a)前記分割線の間隔が同一の前
後身頃シートを、前記長手方向前方へ連続して供給する
工程、(b)前記第1固着域の前記長手方向中央部で、
前記前後身頃シートの前記幅方向内方へ凸となって前記
長手方向へ延びる襟刳り裁断線で前記前後身頃シートの
部分それぞれを切り取る工程、(c)袖付けと袖口とを
有する筒状の多数の袖部材を、前記長手方向前方へ連続
して供給し、前記袖部材を前記前身頃シートの分割線の
両側近傍であって前記袖付けと前記袖口との間に延びる
前記袖部材の側縁が前記分割線と並行するように配置
し、かつ、前記袖付けを前記第1固着域の側に、前記袖
口を前記第1固着域の反対側に配置して、前記袖部材の
袖付け周縁部を、前記前身頃シートの襟刳り裁断線と分
割線との間に延びる前記第1固着域に固着する工程、
(d)前記前後身頃シートそれぞれの前記分割線が互い
に一致するように前記前後身頃シートの対向面を互いに
重ね合わせ、前記前後身頃シートどうしを、少なくとも
前記第2固着域で互いに固着し、前記袖部材の袖付け周
縁部を、前記後身頃シートの襟周り裁断線と分割線との
間に延びる前記第1固着域に固着する工程、(e)前記
第1固着域の外側近傍において前記第1固着域に沿って
延びる肩口裁断線で肩口部分を切り取るとともに、前記
分割線で前記前後身頃シートそれぞれを裁断する工程、
を有する。
【0010】前記方法の実施の態様の一例としては、前
記前後身頃シートが熱可塑性繊維で形成された不織布か
らなり、前記前後身頃シートの少なくとも一方に、前記
分割線間の寸法を二分して前記幅方向へ延びていて、前
記不織布を熱処理して溶融硬化させ、フィルム化させた
切り離し可能な案内線を形成する工程を有する。
【0011】前記方法の実施の態様の他の一例として
は、前記案内線上にミシン目を形成する工程を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照して、この発明
に係る使い捨て上着とその製造方法の詳細を説明する
と、以下のとおりである。
【0013】図1は、背面の側から示す使い捨て上着1
の斜視図であり、案内線7の一部が切り離された状態で
示されている。上着1は、前身頃2と後身頃3とを有す
る胴部10に一対の袖4が取り付けられたもので、上端
部2c,3cの中央に襟刳り5と、下端部2d,3dの
周縁に裾6とを有する。袖部材4は襟刳り5の両側に取
り付けられ、切り離し可能な案内線7が後身頃3の幅方
向中央部において上下端部2c,2d,3c,3d間に
延びている。
【0014】図2,3は、図1の上着1の分解斜視図
と、図1のA−A線断面図であり、図2では、前後身頃
シート2,3の両側に袖部材4が位置している。上着1
は、着用者の腹部の側に位置する前身頃シート2と、着
用者の背部の側に位置する後身頃シート3と、互いに同
形同大の筒状を呈する一対の袖部材4とで構成されてい
る。前後身頃シート2,3は、熱可塑性繊維で形成され
た不織布製のもので上着の胴部10(図1参照)を形成
し、互いに並行して長手方向へ延びる両側部2a,2
b,3a,3bと、長手方向と交差する幅方向へ延びる
上下端部2c,2d,3c,3dとを有する。前後身頃
シート2,3には、上端部2c,3cの中央に上端部2
c,3cから下端部2d,3dの方向へ凸となる襟刳り
5が形成されている。前後身頃シート2,3の襟刳り5
の両側には、両側部2a,2b,3a,3bへ向かうに
つれて、それら2,3シートの下端部2d,3dの方向
へ傾斜する袖ぐり2e,3eが形成されている。
【0015】後身頃シート3には、両側部3a,3bの
間の寸法を二分して上下端部3c,3d間へ延びる切り
離し可能な案内線7が形成されている。案内線7は、不
織布を熱処理して溶融硬化させフィルム化したもので、
フィルム化した部位8にミシン目9が入れられている。
フィルム化した部位8では、交絡繊維どうしを溶融させ
た後、硬化させているので、ミシン目9に沿って引き裂
くことが容易である。
【0016】袖部材4は、不織布製のもので、前後身頃
シート2,3の上端部2c,3cの側に位置して着用者
の腕を挿脱可能な袖付け4aと、前後身頃シート2,3
の下端部2d,3dの側に位置して着用者の手を挿脱可
能な袖口4bとを有する。
【0017】袖部材4は、互いに並行して長手方向へ延
びる両側部と長手方向と交差して幅方向へ延びる上下端
部とを有するほぼ矩形の不織布を、不織布の両側部間の
寸法を二等分するように折曲して重ね合わせ、不織布の
両側部を互いに固着したものである。
【0018】袖部材4は、それら袖部材4の袖付け4a
の周縁部が前後身頃シート2,3の袖ぐり2e,3eの
周縁部に固着されている。前身頃シート2と後身頃シー
ト3とは、それらシート2,3の両側部2a,2b,3
a,3bと上下端部2c,2d,3c,3dとを一致さ
せて重ね合わせ、襟刳り5と袖ぐり2e,3eとの間に
延びる上端部2c,3cが固着され、前後身頃シート
2,3の両側部2a,2b,3a,3bが固着されてい
る。
【0019】上着1は、案内線7で後身頃シート3を2
つに切り離すことができる。使用した上着1を脱ぐとき
には、案内線7で後身頃シート3を切り離し、袖部材4
に通した腕を抜くだけでよいので、脱衣操作が容易であ
る。案内線7は、前身頃シート2に形成されていてもよ
いし、前後身頃シート2,3の双方に形成されていても
よい。上着1には、フィルム化した部位8にミシン目9
を入れなくてもよい。
【0020】前後身頃シート2,3と袖部材4とには、
熱可塑性繊維で形成したスパンレース、ニードルパン
チ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンポンド、
ケミカルボンド等の不織布を使用することができる。不
織布の構成繊維としては、ポリオレフィン系、ポリエス
テル系、ポリアミド系、の各繊維、ポリエチレン/ポリ
プロピレンまたはポリエステルの複合繊維等を使用する
ことができる。不織布には、開口を形成して透湿性を向
上させたもの、不織布にエンボスをかけて凹凸を形成
し、クッション性を向上させたものや伸縮性を付与した
ものを使用することもできる。
【0021】図4は、使い捨て上着1の製造方法の一例
を示す工程図である。図4において、(1)は工程の側
面図であり、(2)は工程の平面図である。上着1は、
第1工程(a)〜第5工程(e)を有するラインにおい
て、連続した前後身頃シート2,3と、筒状を呈する多
数の袖部材4とを使用して製造される。
【0022】前後身頃シート2,3は、熱可塑性繊維で
形成された不織布製のもので、互いに向かい合う対向面
20a,30aと、長手方向へ延びる両側部20b,2
0c,30b,30cとを有する。前後身頃シート2,
3は、長手方向の寸法を等間隔に分割して幅方向へ延び
る多数の分割線Y1,Y2と、前後身頃シートそれぞれ
の対向面における両側部のいずれか一方で、分割線間の
長手方向中央部が頂部となり、かつ、それらシートの幅
方向外方へ凸となって長手方向へ延びる第1固着域と、
前後身頃シートそれぞれの対向面の少なくとも一方で、
分割線の両側近傍に位置して幅方向へ延びる第2固着域
とを有する。前後身頃シート2,3は、両側部20b,
20c,30b,30c間の幅寸法と分割線Y1,Y2
の間隔とが同一である。
【0023】袖部材4は、所定幅の不織布をその幅方向
の寸法を二等分するように折曲し、互いに重なり合う不
織布の両側部を互いに固着したものであり、一端部に袖
付け4aと他端部に袖口4bとを有する。
【0024】各工程への前後身頃シート2,3の供給、
移動は、駆動装置により回動するニップロール101に
よって行われる。袖部材の供給、移動は、駆動装置によ
り回動するニップロール101、サクションドラムや駆
動装置により循環する伝送帯(図示せず)によって行わ
れる。前後身頃シート2,3と袖部材4とは、同一の速
度で供給されている。 「第1工程」第1工程(a)は、前後身頃シート2,3
それぞれを連続して供給する工程である。第1工程
(a)では、巻回ロール100a,100bそれぞれに
巻き取られている前身頃シート2と後身頃シート3と
が、ニップロール101それぞれによって、長手方向前
方へ連続して供給される。前後身頃シート2,3には、
ニップロール101の下流側に配置された接着剤塗布装
置102a,102bによって、前後身頃シート2,3
それぞれの対向面20a,30aにおける第1固着域B
1に接着剤が塗布される。
【0025】後身頃シート3には、接着剤が塗布された
後に、接着剤塗布装置102bの下流側に配置された熱
処理装置103によって高温の熱が加えられる。後身頃
シート3は、熱処理された部位8が溶融硬化してフィル
ム化される。フィルム化された部位8は、後身頃シート
3の分割線Y2の間の寸法を二分して幅方向へ延びてい
る。
【0026】後身頃シート3には、フィルム化された後
に、熱処理装置103の下流側に配置された裁断装置1
04によって、フィルム化された部位8にミシン目9が
入れられる。ミシン目9は、部位8のほぼ中央において
幅方向へ延びている。後身頃シート3のフィルム化され
た部位8は、切り離し可能な案内線7を形成する。 「第2工程」第2工程(b)は、裁断装置105a,1
05bによって前後身頃シート2,3の部分21,31
を切り取る工程である。第2工程(b)では、第1固着
域21,31の長手方向中央部において、それらシート
2,3の幅方向内方へ凸となって長手方向へ延びる襟周
り裁断線K1で、前後身頃シート2,3の部分21,3
1それぞれが切り取られる。 「第3工程」第3工程(c)は、転写装置107によっ
て前身頃シート2に袖部材4の袖付け4a周縁部を固着
する工程である。第3工程(c)では、巻回ロール10
6それぞれに巻き取られている多数の袖部材4が連続し
て供給される。袖部材4の袖付け4aと袖口4bとの間
に延びる側縁が前身頃シート2の側部20bと平行する
ようにして、前身頃シート2と袖部材4とが転写装置1
07に入る。転写装置107では、袖部材4を90°反
転させるとともに、袖部材4の側縁が前身頃シート2の
分割線Y1と並行するように分割線Y1の両側近傍に袖
部材4を配置する。
【0027】袖部材4は、袖付け4aが前身頃シート2
の襟刳り裁断線K1と分割線Y1との間に延びる第1固
着域B1の側に、袖口4bが第1固着域B1の反対側に
位置し、袖付け4a周縁部が前身頃シート2の第1固着
域B1に接着剤を介して固着される。伝送帯を利用した
場合、袖部材4は、バキュウム手段を有する転写装置1
07により伝送帯から離れ、前身頃シート2の上面に載
置される。
【0028】第3工程(c)では、前身頃シート2の第
2固着域B2に接着剤を塗布する工程を有し、接着剤塗
布装置108によって、前身頃シート2の第2固着域B
2に接着剤が塗布される。接着剤は、前身頃シート2に
のみ塗布され、後身頃シート3に接着剤を塗布する工程
を省いているが、前後身頃シート2,3の双方に接着剤
を塗布してもよい。 「第4工程」第4工程(d)は、前後身頃シート2,3
それぞれを固着するとともに、後身頃シート3に袖部材
4を固着する工程である。第4工程(d)では、前後身
頃シート2,3それぞれの分割線Y1,Y2が互いに一
致するように、それらシート2,3の対向面20a,3
0aを互いに重ね合わせ、袖部材4の両側からわずかに
はみ出す第1固着域B1と、第2固着域B2とで接着剤
を介してそれらシート2,3が互いに固着される。後身
頃シート3には、襟周り裁断線32と分割線Y2との間
に延びる第1固着域31に、接着剤を介して袖部材4の
袖付け4a周縁部が固着される。 「第5工程」第5工程(e)は、裁断装置109によっ
て前後身頃シート2,3の部分22,32を切り取ると
ともに、前後身頃シート2,3それぞれを裁断する工程
である。第6工程(f)では、第1固着域B1の外側近
傍において第1固着域B1に沿って延びる肩口裁断線K
2で前後身頃シート2,3の部分22,32(肩口部
分)が切り取られ、分割線Y1,Y2で前後身頃シート
2,3それぞれが裁断される。
【0029】それら工程を経た製造直後の上着1は、上
着1の外面を形成する前後身頃シート2,3の対向面2
0a,30aが上着1の内側に位置しているので、上着
1を小袋やパッケージに収納するときに上着1の外面に
異物が付着することを防ぐことができる。上着1を着用
するときは、前後身頃シート2,3の対向面20a,3
0aが表側になるように上着1を捲り返す。
【0030】前後身頃シート2,3、袖部材4の接合に
は、ホットメルト接着剤等の接着剤や粘着材を使用する
ことができる。それらの接合は、連続的に行われてもよ
いし、間欠的に行われてもよい。前後身頃シート2,3
の裁断には、カッティングダイを使用する他に、レーザ
光線や超音波を利用する裁断技術を使用することができ
る。
【0031】前後身頃シートに袖部材を固着する手段と
前後身頃シートどうしを互いに固着する手段とには、ソ
ニックシールやヒートシール等の熱融着の技術を利用す
ることができる。熱融着の技術によって前後身頃シート
に袖部材を固着するには、袖部材の袖付け周縁部の内周
面に前後身頃シートおよび袖部材よりも融点の高い保護
シートを介在させ、保護シートの融点よりも低く、か
つ、前後身頃シートと袖部材との融点よりも高い温度で
前後身頃シートに袖部材を固着する。袖付け周縁部の内
周面が、直接重なり合うことはないので、袖付け周縁部
がその内周面において固着されてしまうことはなく、袖
付けが塞がってしまうことを防止することができる。熱
融着の技術を利用する場合は、第1工程と第3工程とに
おいて、第1固着域と第2固着域とに接着剤を塗布する
工程を省くことができる。
【0032】このラインでは、投光部と受光部とで形成
された光センサと、ロールの回転速度を計測する回転速
度センサと、これらセンサに接続された制御装置と、制
御装置に接続された可動装置および駆動装置とを用い
て、第1工程(a)〜第5工程(e)におけるシート
2,3どうし、シート2と袖部材4とを重ね合わせる際
の位置決め、シート2,3および袖部材4の供給速度を
制御している。制御装置のメモリには、ラインの最適な
運転環境を実現するプログラムが格納されている。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る使い捨て上着は、縫製等の
工程を経ることがなく、接着剤を用いて身頃シートと袖
部材とを固着しているので、安価に製造することができ
る。特に、不織布からなる上着は、再使用することがな
い使い捨てに適している。
【0034】本発明に係る上着の製造方法によれば、上
着を自動化、かつ、連続化した工程で生産することがで
きるので、単位時間当たりの生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】使い捨て上着の斜視図。
【図2】図1の上着の分解斜視図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】上着の製造工程図。
【符号の説明】
1 使い捨て上着 2 前身頃シート 2a,2b 両側部 2c,2d 上下端部 2e 袖ぐり 3 後身頃シート 3a,3b 両側部 3c,3d 上下端部 3e 袖ぐり 4 袖部材 4a 袖付け 4b 袖口 5 襟刳り 6 裾 7 案内線 8 部位 9 ミシン目 10 胴部 20a,20b 両側部 20c 対向面 21 部分 30a,30b 両側部 30c 対向面 31 部分 B1 第1固着域 B2 第2固着域 K1 襟刳り裁断線 K2 肩口裁断線 Y1,Y2 分割線
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A41D 27/00 A41D 27/00 Z Fターム(参考) 3B030 AA02 AA03 AA04 3B031 AA02 AB00 AC01 AC05 AC06 3B035 AA02 AA03 AA08 AC15 AD06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端部の中央に襟刳りと、下端部の周縁
    に裾とを有し、前記襟刳りの両側に前記上下端部間へ延
    びる一対の袖が取り付けられている使い捨て上着におい
    て、 前記上着が、着用者の腹部の側に位置する前身頃シート
    および前記着用者の背部の側に位置する後身頃シートか
    らなる胴部と、前記胴部の上端部両側の袖ぐりに固着さ
    れた互いに同形同大の筒状を呈する袖部材とで構成さ
    れ、前記前後身頃シートの少なくとも一方には、それら
    シートの両側部間の寸法を二分して前記上下端部間へ延
    びる切り離し可能な案内線が形成されていることを特徴
    とする前記上着。
  2. 【請求項2】 前記前後身頃シートが、熱可塑性繊維で
    形成された不織布からなり、前記案内線が、前記不織布
    を熱処理して溶融硬化させ、前記不織布をフィルム化さ
    せたものである請求項1記載の上着。
  3. 【請求項3】 ミシン目が、前記フィルム化させた部位
    に形成されている請求項2記載の上着。
  4. 【請求項4】 互いに向かい合う対向面および長手方向
    へ延びる両側部を有する連続した前後身頃シートと、袖
    付けおよび袖口を有する筒状の多数の袖部材とを使用し
    て使い捨て上着を製造する方法において、 前記前後身頃シートが、前記長手方向の寸法を所要の間
    隔に分割して幅方向へ延びる多数の分割線と、前記前後
    身頃シートそれぞれの対向面における前記両側部のいず
    れか一方で、前記分割線間の長手方向中央部が頂部とな
    り、かつ、それらシートの前記幅方向外方へ凸となって
    前記長手方向へ延びる第1固着域と、前記前後身頃シー
    トそれぞれの対向面の少なくとも一方で、前記分割線の
    両側近傍に位置して前記幅方向へ延びる第2固着域とを
    備え、 (a)前記分割線の間隔が同一の前記前後身頃シート
    を、前記長手方向前方へ連続して供給する工程、 (b)前記第1固着域の前記長手方向中央部で、前記前
    後身頃シートの前記幅方向内方へ凸となって前記長手方
    向へ延びる襟刳り裁断線で前記前後身頃シートの部分そ
    れぞれを切り取る工程、 (c)前記袖部材を、前記長手方向前方へ連続して供給
    し、前記袖部材を前記前身頃シートの分割線の両側近傍
    であって前記袖付けと前記袖口との間に延びる前記袖部
    材の側縁が前記分割線と並行するように配置し、かつ、
    前記袖付けを前記第1固着域の側に、前記袖口を前記第
    1固着域の反対側に配置して、前記袖部材の袖付け周縁
    部を、前記前身頃シートの襟刳り裁断線と分割線との間
    に延びる前記第1固着域に固着する工程、 (d)前記前後身頃シートそれぞれの前記分割線が互い
    に一致するように前記前後身頃シートの対向面を互いに
    重ね合わせ、前記前後身頃シートどうしを、少なくとも
    前記第2固着域で互いに固着し、前記袖部材の袖付け周
    縁部を、前記後身頃シートの襟周り裁断線と分割線との
    間に延びる前記第1固着域に固着する工程、 (e)前記第1固着域の外側近傍において前記第1固着
    域に沿って延びる肩口裁断線で肩口部分を切り取るとと
    もに、前記分割線で前記前後身頃シートそれぞれを裁断
    する工程、 を有することを特徴とする前記方法。
  5. 【請求項5】 前記前後身頃シートが熱可塑性繊維で形
    成された不織布からなり、前記前後身頃シートの少なく
    とも一方に、前記分割線間の寸法を二分して前記幅方向
    へ延びていて、前記不織布を熱処理して溶融硬化させ、
    フィルム化させた切り離し可能な案内線を形成する工程
    を有する請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記案内線上にミシン目を形成する工程
    を有する請求項5記載の方法。
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