JP2000336251A - 導電性ペースト組成物 - Google Patents

導電性ペースト組成物

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JP2000336251A
JP2000336251A JP15216099A JP15216099A JP2000336251A JP 2000336251 A JP2000336251 A JP 2000336251A JP 15216099 A JP15216099 A JP 15216099A JP 15216099 A JP15216099 A JP 15216099A JP 2000336251 A JP2000336251 A JP 2000336251A
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epoxy resin
powder
weight
conductive paste
imidazole
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Hiroaki Umeda
裕明 梅田
Yasushi Iwai
靖 岩井
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Tatsuta Electric Wire and Cable Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低粘度で、導電性と基板に対する接着性が共
に優れ、優れた導電性が長期にわたって維持される導電
性ペースト組成物を提供する。 【解決手段】 導電性ペースト組成物を、(A)平均粒
径4〜25μm、タップ密度4.3〜5.5g/c
2、比表面積400〜1,000cm2/gの金属フィ
ラー490〜1,520重量部、(B)1分子中に1個
以上のエポキシ基を含有する液状エポキシ樹脂100重
量部、(C)イミダゾール系硬化剤0.5〜30重量
部、及び(D)次の一般式(I)で表される1,2−N
−アシル−N−メチレンエチレンジアミン1〜50重量
部からなるものとする。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板のノ
イズ対策、部品実装、ホール充填等に用いられる導電性
ペースト組成物(以下、単に導電性ペースト又は組成物
という場合がある)に関し、特にホール充填用に好適に
用いられる、低粘度で、導電性、物理的特性等の向上し
た組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高密度実装を目的としたプリント
配線板では、図1及び2に示すように、絶縁基板1の表
面と裏面の導通を得るために貫通孔(スルーホール)を
設けてその壁面部分にスルーホールメッキ2を施し、さ
らにその貫通孔に充填物3を充填し、基板1の上下面に
銅箔又は銅メッキ等の金属層4,6を付着させることに
より、貫通孔上にも部品が実装可能な手法が取り入られ
ていた。
【0003】しかし、このような手法では、図1に示す
ように、貫通孔の壁面に施されたスルーホールメッキ2
と基板1との線膨張率の差が原因で、部品実装時の半田
ディップやリフロー半田付工程での高温により基板1の
貫通孔表面に凹凸が生じたり、貫通孔の壁面に施された
スルーホールメッキ2が切断されたりする場合があり、
問題となっている。特に、精密さが要求されるビアオン
ホール構造、すなわち、図2に示したように貫通孔の上
にビアホール5が存在する構造の場合は問題となる。
【0004】上記問題は、図3に示すように貫通孔にス
ルーホールメッキを設けずに、基板1と同等レベルの線
膨張率を有する導電性ペースト3を充填し、基板の表面
と裏面の導通を得ることにより解決できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように貫通孔に
導電性ペーストを直接充填する場合においては、プリン
ト基板に対する良好な接着性が導電性ペーストに要求さ
れ、そのために、従来よりバインダーとしてエポキシ樹
脂が用いられているが、その場合十分な導電性が得られ
ないことが問題となっている。
【0006】本発明者らは、これを解決するものとし
て、特開平10−182577号(特願平9−1055
88号)において、新規化合物である1,2−N−アシ
ル−N−メチレンエチレンジアミンを用いることによっ
て、銅粉のように耐酸化性のよくないフィラーを用いて
も、良好な導電性を長期にわたって維持できる、信頼性
の高いペーストを提供した。
【0007】しかし、上記において導電性ペーストが充
填される貫通孔の大きさは、通常、直径約300μm以
下と極めて小さいため、スムーズに充填するためには導
電性ペーストの粘度をなるべく小さくすることが望まし
い。従来、粘度を低下させるためには溶剤や希釈剤の添
加が行われているが、その場合、硬化工程等において溶
剤や希釈剤の揮発により凹凸や割れ等の不具合が発生し
やすいという問題がある。
【0008】本発明は、上記1,2−N−アシル−N−
メチレンエチレンジアミンと共に、比表面積等が特定さ
れた金属フィラーを用いることによって、低粘度で優れ
た接着性と導電性を併せもち、かつ良好な導電性が長期
にわたって維持される導電性ペースト組成物を提供しよ
うするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の導電性ペースト組成物は、(A)平均粒
径4〜25μm、タップ密度4.3〜5.5g/c
2、比表面積400〜1,000cm2/gの金属フィ
ラー490〜1,520重量部、(B)1分子中に1個
以上のエポキシ基を含有する液状エポキシ樹脂100重
量部、(C)イミダゾール系硬化剤0.5〜30重量
部、及び(D)次の一般式(I)で表される1,2−N
−アシル−N−メチレンエチレンジアミン1〜50重量
部からなるものとする。
【0010】
【化3】 または上記(D)成分に代えて、上記一般式(I)で表
される1,2−N−アシル−N−メチレンエチレンジア
ミンを上記(A)金属フィラーに対して0.02〜2重
量%の割合で(D)成分として用い、(A)金属フィラ
ーをこの(D)成分で被覆した後に、前記(B)及び
(C)成分と混合してなるものとする。
【0011】上記組成物において、(A)金属フィラー
は、金粉、銀粉、銀コート銅粉、パラジウム粉、銅粉、
及びニッケル粉からなる群から選択された1種又は2種
以上であることが好ましい。
【0012】また、(B)液状エポキシ樹脂は、ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキ
シ樹脂、グリシジルアミン系エポキシ樹脂、及びグリシ
ジルエーテル系エポキシ樹脂からなる群から選択された
1種又は2種以上であることが好ましい。
【0013】さらに(C)イミダゾール系硬化剤は、イ
ミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタ
デシルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−フ
ェニルイミダゾール、2−エチル−4−メチル−イミダ
ゾール、1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾー
ル、及び2−フェニルイミダゾールからなる群から選択
された1種又は2種以上であることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】上記したように本発明の導電性ペ
ースト組成物においては、平均粒径4〜25μm、タッ
プ密度4.3〜5.5g/cm2、比表面積が400〜
1,000cm2/g未満の金属フィラーを用いる。
【0015】平均粒径を25μm以下とすることによ
り、100μm以下という微小径のホールへの充填がス
ムーズに行えるようになる。なお、比表面積が1,00
0cm 2/g以下で、平均粒径4μm未満の金属フィラ
ーを得ることは技術的に不可能である。
【0016】タップ密度を4.3〜5.5g/cm2
することにより、作業性の良いペーストの製造が可能と
なる。すなわちタップ密度が4.3g/cm2未満のも
のを用いるとペーストの粘度が高くなり、作業性が悪く
なる。タップ密度が5.5g/cm2より大きい場合
は、粒径の大きいものが存在するため、微小径(100
μm以下)のホールへの充填性が悪くなる。
【0017】さらに、比表面積を400〜1,000c
2/gとすることにより、導電性ペーストの粘度を低
下させることができ、貫通孔への充填が容易となる。ま
た、粘度低下の結果、金属フィラーを高充填できるよう
になるので、導電性を飛躍的に向上させることも可能と
なる。
【0018】本発明で用いられる金属フィラーの種類は
特に限定されないが、その例としては、金粉、銀粉、銀
コート(銀で被覆された)銅粉、パラジウム粉、銅粉、
ニッケル粉等を挙げることができる。
【0019】さらに、粉子の形状についても限定はな
く、球状、フレーク状、樹枝状、不定形状等、どのよう
な形状であってもよい。
【0020】上記金属フィラーは、1種を単独で使用し
ても2種以上を併用してもよい。
【0021】なお、本発明の導電性ペーストにおいて
は、1,2−N−アシル−N−メチレンエチレンジアミ
ンを使用することにより、銅粉のように導電性は高いが
耐酸化性の弱い粉体を用いた場合でも、優れた導電性を
維持することが可能となる。
【0022】次に、本発明でバインダーとして用いられ
るのは、1分子中に1個以上のエポキシ基を含有する液
状エポキシ樹脂であり、その種類は特に限定されない
が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノール
F型エポキシ樹脂、グリシジルアミン系エポキシ樹脂、
グリシジルエーテル系エポキシ樹脂等が好適に用いられ
る。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を
混合して用いてもよい。
【0023】また上記のようなエポキシ樹脂と、アルキ
ド系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレ
ン系樹脂のうちの1種以上との混合物も用いることがで
きる。ただし、その場合は、アルキド系樹脂、メラミン
系樹脂、フェノール系樹脂、又はキシレン系樹脂の混合
率を、混合物中50重量%までとすることが望ましい。
【0024】上記したように、従来の導電性ペーストに
おいてエポキシ系樹脂を用いた場合は、接着性は良好で
あるが、十分な導電性が得られないことが問題とされて
いたが、本発明では、優れた接着性を損なわずに導電性
を向上させることができる。
【0025】本発明で用いる硬化剤は特に限定されない
が、イミダゾール系硬化剤が好適に用いられ、その具体
例としては、イミダゾール、2−ウンデシルイミダゾー
ル、2−ヘプタデシルイミダゾール、2−エチルイミダ
ゾール、2−フェニルイミダゾール、2−エチル−4−
メチル−イミダゾール、1−シアノエチル−2−ウンデ
シルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール等が挙げ
られる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以
上用いてもよく、また他の硬化剤と併用してもよい。他
の硬化剤としては、例えばフェノール系硬化剤が挙げら
れる。
【0026】さらに本発明では、一般式(I)で表され
る1,2−N−アシル−N−メチレンエチレンジアミン
を必須成分として用いる。
【0027】
【化4】 一般式(I)において、Rは水素原子又は炭化水素基を
表す。炭化水素基は、脂肪族炭化水素基及び芳香族炭化
水素基の双方を含み、その一例としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基等のアルキル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、ベンジル
基、フェネチル基等のアラルキル基等が挙げられるが、
これらに限定されない。
【0028】なお、1,2−N−アシル−N−メチレン
エチレンジアミンの具体的な名称についてその一例を挙
げれば、Rが水素原子の時は、1,2−N−ホルミル−
N−メチレンエチレンジアミンとなり、Rがプロピル基
の時は、1,2−N−プロピオニル−N−メチレンエチ
レンジアミンとなり、Rがウンデシル基の時は、1,2
−N−ラウロイル−N−メチレンエチレンジアミンとな
る。
【0029】上記一般式(I)で表される1,2−N−
アシル−N−メチレンエチレンジアミンの製法等は上記
特開平10−182577号に詳述されているが、その
概略は次の通りである。すなわち、一般式(II)で表され
るイミダゾリン化合物を加水分解して一般式(III) で表
されるN−アシル−1,2−ジアミンを得て、このN−
アシル−1,2−ジアミンとホルムアルデヒドとを反応
させる。なお、式中のRは、上記と同様に、水素原子又
は炭化水素基を表す。
【0030】
【化5】 本発明の導電性ペースト組成物で用いられる1,2−N
−アシル−N−メチレンエチレンジアミン化合物の種類
は特に限定されないが、合成が容易で低コストである点
等から、例えば上記式()のRが水素又は炭素数1〜
17程度のアルキル基であるものを好適に用いることが
できる。
【0031】本発明の導電性ペースト組成物に、1,2
−N−アシル−N−メチレンエチレンジアミン化合物を
含有させる具体的な方法は、樹脂に金属フィラーおよび
1,2−N−アシル−N−メチレンエチレンジアミン化
合物を直接添加して混合する方法(以下、「添加法」と
いう)と、金属フィラーを1,2−N−アシル−N−メ
チレンエチレンジアミン化合物によって予め被覆した
後、樹脂に添加する方法(以下、「被覆法」という)と
に大きく分けられる。
【0032】前者の添加法においては、1,2−N−ア
シル−N−メチレンエチレンジアミン化合物をエポキシ
樹脂100重量部に対して1〜50重量部、被覆法で
は、金属フィラーに対して0.02〜2重量%の割合で
使用する。
【0033】添加法において、1,2−N−アシル−N
−メチレンエチレンジアミン化合物が1重量部未満では
所望の導電性が得られず、50重量部を超えると耐湿性
に悪影響を及ぼす。
【0034】被覆法において0.02重量%未満では、
所望の導電性及びその長期信頼性が得られず、2重量%
を超える場合では密着性に悪影響を及ぼす場合がある。
【0035】次に後者の被覆法の具体的な処理方法につ
いて述べる。
【0036】上記被覆のための処理方法としては、湿式
法と乾式法が挙げられる。
【0037】湿式法とは、1,2−N−アシル−N−メ
チレンエチレンジアミン化合物を溶解した溶液に金属フ
ィラーとして用いる金属フィラーを投入して撹拌し、そ
の後濾過又はエバポレーション等により溶媒を除去する
方法である。ここで用いられる溶媒としては、n−ノナ
ン酸、クロロホルム、m−クレゾール等の極性溶媒が挙
げられ、中でもn−ノナン酸が好ましい。
【0038】乾式法とは、ボールミル等を用いて、金属
フィラーと1,2−N−アシル−N−メチレンエチレン
ジアミン化合物とを直接混合撹拌する方法である。これ
らの方法によって、1,2−N−アシル−N−メチレン
エチレンジアミン化合物によって被覆された金属フィラ
ーが得られる。
【0039】なお、本明細書において「被覆」とは、金
属フィラー粒子の表面のほぼ全体に1,2−N−アシル
−N−メチレンエチレンジアミン化合物が付着した状態
を意味する。金属フィラー粒子の表面全体が1,2−N
−アシル−N−メチレンエチレンジアミン化合物によっ
て覆われているのが理想的であるが、完全には覆われず
に露出している部分があっても、所望の性能が得られる
限りにおいては差し支えない。
【0040】上記1,2−N−アシル−N−メチレンエ
チレンジアミン化合物は1種を単独で用いてもよく、2
種以上を併用してもよい。
【0041】また、添加法と被覆法を併用すること、す
なわち組成物全体として用いる1,2−N−アシル−N
−メチレンエチレンジアミン化合物のうち一部を金属フ
ィラーの被覆に用い、残部を別途添加することも可能で
あり、この場合も上記と同様に良好な結果が得られる。
【0042】上記したように、本発明の導電性ペースト
は、特定の金属フィラー、エポキシ樹脂、硬化剤、1,
2−N−アシル−N−メチレンエチレンジアミン化合物
を必須成分として含むが、その優れた特性を損なわない
範囲内において、分散剤、粘度調整剤等の添加物を、必
要に応じて適宜配合することもできる。
【0043】
【実施例】実施例1〜14、比較例1〜11 エポキシ樹脂及びその他の熱硬化性樹脂、金属フィラー
としての銅粉、銀コート銅粉、銀粉、硬化剤、1,2−
N−アシル−N−メチレンエチレンジアミンとしての
1,2−N−ラウロイル−N−メチレンエチレンジアミ
ンを、表1〜4に示す割合でそれぞれ配合して導電性ペ
ースト組成物を調製し、初期粘度を調べた。また、得ら
れた導電性ペースト組成物を80℃で60分間予備加熱
した後、180℃で60分間本硬化させ、硬化物につ
き、せん断強度、比抵抗、比抵抗変化率(PCT8時間
後、%)を調べた。それらの結果を表1〜4に併記す
る。
【0044】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】 上記において、エポキシ樹脂、その他の熱硬化性樹脂、
及び硬化剤としては次のものを用いた。
【0045】樹脂 エポキシ樹脂 EP−4940とED−529(共に旭電化工
業(株)製)を重量比80対20で混合した混合物 アルキド系樹脂 EZ−3020・60・S(大日本インキ化
学工業(株)製) メラミン系樹脂 L−121−60(大日本インキ化学工業
(株)製) フェノール系樹脂 レヂトップPL−2211(群栄化学工業
(株)製) キシレン系樹脂 ニカノールPR−1540(三菱ガス化学
(株)製) 硬化剤 2−エチルイミダゾール(四国化成工業(株)製) ヒドラジド系硬化剤 アミキュアVDH(味の素(株)
製) メルカプタン系硬化剤 カプキュアー3800(油化シェル
エポキシ(株)製) 三フッ化ホウ素系硬化剤 アンカー1115(エアープロダ
クツジャパン(株)製) 初期粘度は、BH型粘度計を用い、ローターNo.7、
10rpmでの値を示した。
【0046】せん断強度は、JIS K 6850「接
着剤の引張りせん断接着強さ試験方法」に従って測定し
た。
【0047】また、比抵抗は、各実施例及び比較例の導
電性ペーストを、それぞれガラスエポキシ基板上にメタ
ル印刷法により印刷して回路パターンを5条形成し、マ
ルチメーターにより、各パターンの両端間の抵抗を測定
して、これより求めた平均値を示した。
【0048】さらに、比抵抗変化率は、PCT8時間後
の比抵抗値(ρ´)と初期の比抵抗値(ρ)(ともに式
(1)によって求められる)から式(2)により求め
た。
【0049】
【数1】
【0050】
【発明の効果】本発明の導電性ペースト組成物は、比表
面積等が特定された金属フィラー、及び1,2−N−ア
シル−N−メチレンエチレンジアミンを用いることによ
り、接着性、導電性及びその長期信頼性の全てにわたっ
て向上したものとなる。
【0051】特に、比表面積が400〜1,000cm
/gの金属フィラーを用いることにより低粘度化が可
能になり、ホール充填等のように小径にペーストを充填
する用途において特に好適に用いられ、一般的なビルド
アップ基板、プレス工程を用いる多層基板等、いかなる
回路基板にも適用可能である。
【0052】さらに、貫通孔のメッキを省略することが
できるので、基板表面、裏面の銅箔の厚さを薄型化で
き、パターン精度がアップし、さらなる高密度実装が可
能となると共に、メッキ工程省略による大幅なコストダ
ウンにもつながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】貫通孔の壁面部分にメッキ2を施したのち充填
物3を充填した絶縁基板1の表面に凹凸が生じた状態を
示す断面図である。
【図2】貫通孔の上にビアホール5が存在するビアオン
ホール構造を示す断面図である。
【図3】貫通孔にスルーホールメッキを設けずに、基板
1と同等レベルの線膨張率を有する導電性ペースト3を
充填した絶縁基板1を示す断面図である。
【符号の説明】
1……絶縁基板 2……スルーホールメッキ 3……充填物 4,6……金属層 5……ビアホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 63/02 C08L 63/02 H01B 1/22 H01B 1/22 A Fターム(参考) 4J002 CD051 CD131 DA076 DA086 DA116 EN038 EU117 FD116 GQ02 4J036 AD08 AH04 DC41 FA02 FA12 JA15 5G301 DA03 DA05 DA06 DA10 DA57 DD01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)平均粒径4〜25μm、タップ密度
    4.3〜5.5g/cm2、比表面積400〜1,00
    0cm2/gの金属フィラー 490〜1,520重量
    部、(B)1分子中に1個以上のエポキシ基を含有する
    液状エポキシ樹脂 100重量部、(C)イミダゾール
    系硬化剤 0.5〜30重量部、及び(D)次の一般式
    (I)で表される1,2−N−アシル−N−メチレンエ
    チレンジアミン 1〜50重量部からなる導電性ペース
    ト組成物。 【化1】
  2. 【請求項2】(A)平均粒径4〜25μm、タップ密度
    4.3〜5.5g/cm2、比表面積400〜1,00
    0cm2/gの金属フィラー 490〜1,520重量
    部、(B)1分子中に1個以上のエポキシ基を含有する
    液状エポキシ樹脂 100重量部、(C)イミダゾール
    系硬化剤 0.5〜30重量部、及び(D)次の一般式
    (I)で表される1,2−N−アシル−N−メチレンエ
    チレンジアミン 前記(A)金属フィラーに対して0.
    02〜2重量%からなり、前記(A)金属フィラーを前
    記(D)1,2−N−アシルメチレンエチレンジアミン
    で被覆した後に、前記(B)及び(C)成分と混合して
    なる導電性ペースト組成物。 【化2】
  3. 【請求項3】前記(A)金属フィラーが、金粉、銀粉、
    銀コート銅粉、パラジウム粉、銅粉、及びニッケル粉か
    らなる群から選択された1種又は2種以上であることを
    特徴とする、請求項1又は2に記載の導電性ペースト組
    成物。
  4. 【請求項4】前記(B)液状エポキシ樹脂が、ビスフェ
    ノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ
    樹脂、グリシジルアミン系エポキシ樹脂、及びグリシジ
    ルエーテル系エポキシ樹脂からなる群から選択された1
    種又は2種以上であることを特徴とする、請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の導電性ペースト組成物。
  5. 【請求項5】前記(C)イミダゾール系硬化剤が、イミ
    ダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデ
    シルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−フェ
    ニルイミダゾール、2−エチル−4−メチル−イミダゾ
    ール、1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾー
    ル、及び2−フェニルイミダゾールからなる群から選択
    された1種又は2種以上であることを特徴とする、請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の導電性ペースト組成
    物。
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JP2003049202A (ja) * 2001-08-09 2003-02-21 Dowa Mining Co Ltd 銀粒子とその製造方法および導体ペースト

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