JP2000335451A - 車輌用データ記録装置 - Google Patents

車輌用データ記録装置

Info

Publication number
JP2000335451A
JP2000335451A JP15008499A JP15008499A JP2000335451A JP 2000335451 A JP2000335451 A JP 2000335451A JP 15008499 A JP15008499 A JP 15008499A JP 15008499 A JP15008499 A JP 15008499A JP 2000335451 A JP2000335451 A JP 2000335451A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
recorded
recording
written
determined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15008499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3743211B2 (ja
Inventor
Shigeyuki Kido
滋之 城戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP15008499A priority Critical patent/JP3743211B2/ja
Publication of JP2000335451A publication Critical patent/JP2000335451A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3743211B2 publication Critical patent/JP3743211B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Recording Measured Values (AREA)
  • Time Recorders, Dirve Recorders, Access Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の走行データの書き込み途中に於いて電
源の異常等により書き込みが中断された場合にはそのこ
とを確実に判定する。 【解決手段】 車輌の走行データの記録が必要である旨
の判別が行われたときには(S30)、EEPROM5
4の記憶エリアM1〜M3より今回の走行データを記録す
るための記憶エリアが決定されると共に、決定された記
憶エリアの最初のセクションS1及び最後のセクション
S3に記録されるべきID番号が決定され(S40)、
記憶エリアの最初のセクションS1にID番号が上書き
により書き込まれ(S50)、記憶エリアのセクション
S2に最初の走行データより最後の走行データまで各走
行データが順次書き込まれ(S60〜80)、記憶エリ
アの最後のセクションS3にID番号が書き込まれる
(S90)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輌用データ記録
装置に係り、更に詳細には車輌の走行データを記録する
データ記録装置に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌のデータ記録装置の一つ
として、例えば特開平4−118333号公報に記載さ
れている如く、車輌の走行データを記憶手段に順次上書
き保存することにより記録し、車輌の加速度の大きさが
基準値以上であるときには記憶手段に対する上書き保存
を中止するよう構成されたデータ記録装置が従来より知
られている。
【0003】かかるデータ記録装置によれば、車輌の走
行データを記憶手段に順次上書き保存することにより記
録されるので、記憶容量の大きい記憶手段は不要であ
り、また車輌の加速度の大きさが基準値以上になったと
きには記憶手段に対する上書き保存が中止されるので、
車輌の加速度の大きさが基準値以上になる前の走行デー
タを確実に保存することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の如き従来
のデータ記録装置に於いては、各記録タイミング毎に複
数の走行データがEEPROMの如きメモリに順次書き
込まれる場合には、複数の走行データの書き込み途中に
於いて電源の異常等により書き込みが中断されると、最
新に記録された走行データと過去に記録された走行デー
タとがメモリの記録エリアに混在した状態になり、これ
らを区別することができなくなる。
【0005】本発明は、各記録タイミング毎に複数の走
行データがメモリに順次書き込まれるよう構成された従
来のデータ記録装置に於ける上述の如き問題に鑑みてな
されたものであり、本発明の主要な課題は、最初の走行
データより最後の走行データまで書き込みが完了したか
否かを判定するための識別情報をメモリに書き込むこと
により、複数の走行データの書き込み途中に於いて電源
の異常等により書き込みが中断された場合にはそのこと
を確実に判定し得るようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の主要な課題は、本
発明によれば、請求項1の構成、即ち所定の記録タイミ
ングに於いて不揮発性のメモリに車輌の複数の走行デー
タを上書きにより順次記録する車輌用データ記録装置に
於いて、前記メモリに記録されている走行データと記録
する走行データとを区別するための識別情報を複数の走
行データのうちの少なくとも最初の走行データ及び最後
の走行データに対応して記録することを特徴とする車輌
用データ記録装置によって達成される。
【0007】上記請求項1の構成によれば、メモリに記
録されている走行データと記録する走行データとを区別
するための識別情報が複数の走行データのうちの少なく
とも最初の走行データ及び最後の走行データに対応して
記録されるので、少なくとも最初の走行データに対応し
て記録された識別情報及び最後の走行データに対応して
記録された識別情報に基づき、複数の走行データが途中
で記録が中断されることなく記録されたか否かを判定す
ることが可能になる。
【0008】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、各
記録タイミングに於いて記録される最初の走行データ及
び最後の走行データにそれぞれ対応する識別情報は互い
に同一であるよう構成される(請求項2の構成)。
【0009】請求項2の構成によれば、各記録タイミン
グに於いて記録される最初の走行データ及び最後の走行
データにそれぞれ対応する識別情報は互いに同一である
ので、最初の走行データ及び最後の走行データに対応し
て記録された識別情報が同一であるか否かにより、複数
の走行データが途中で記録が中断されることなく記録さ
れたか否かを判定することが可能になる。
【0010】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、複
数の全ての走行データにそれぞれ対応する識別情報を記
録するよう構成される(請求項3の構成)。
【0011】請求項3の構成によれば、複数の全ての走
行データにそれぞれ対応する識別情報が記録されるの
で、複数の全ての走行データが中断なく記録されたか否
かを確実に判定することが可能になる。
【0012】
【課題解決手段の好ましい態様】本発明の一つの好まし
い態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、最初の
走行データに対応する識別情報及び最初の走行データは
連続して記録され、最後のデータに対応する識別情報及
び最後の走行データは連続して記録されるよう構成され
る(好ましい態様1)。
【0013】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1又は好ましい態様1の構成に於いて、
最初の走行データに対応する識別情報は最初の走行デー
タよりも先に記録され、最後のデータに対応する識別情
報は最後の走行データよりも後に記録されるよう構成さ
れる(好ましい態様2)。
【0014】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項2の構成に於いて、各記録タイミングに
於いて記録される最初の走行データ及び最後の走行デー
タにそれぞれ対応する識別情報は互いに異なり且つ互い
に対応する識別情報であるよう構成される(好ましい態
様3)。
【0015】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項3の構成に於いて、識別情報は0及び1
であり、0及び1が走行データの記録毎に交互に繰り返
し使用されるよう構成される(好ましい態様4)。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照しつつ、本
発明を幾つかの好ましい実施形態について詳細に説明す
る。
【0017】第一の実施形態 図1は運動制御装置が搭載された車輌に適用された本発
明による車輌用走行データ記録装置の第一の好ましい実
施形態を示す概略構成図、図2は図1に示された走行デ
ータ記録装置を示すブロック図である。
【0018】図1に於て、10FL及び10FRはそれぞれ
車輌12の左右の前輪を示し、10RL及び10RRはそれ
ぞれ車輌の左右の後輪を示している。各車輪の制動力は
制動装置14の油圧回路16によりホイールシリンダ1
8FR、18FL、18RR、18RLの制動圧が制御されるこ
とによって制御されるようになっている。図には示され
ていないが、油圧回路16はオイルリザーバ、オイルポ
ンプ、種々の弁装置等を含み、各ホイールシリンダの制
動圧は通常時には運転者によるブレーキペダル20の踏
み込み操作により駆動されるマスタシリンダ22内の圧
力に応じて運動制御用制御装置24により制御される。
【0019】車輪10FR〜10RLに近接した位置にはそ
れぞれ各車輪の車輪速度Vi(i=fr、fl、rr、rl)を
検出する車輪速度センサ28FR、28FL、28RR、28
RLが設けられている。また車輌12にはそれぞれ車体の
前後加速度Gxを検出する前後加速度センサ30、横加
速度Gyを検出する横加速度センサ32、操舵角θを検
出する操舵角センサ34が設けられている。各センサに
より検出された値を示す信号は運動制御用制御装置24
に入力され、また運動制御用制御装置24を経て走行デ
ータ記録用制御装置40に入力される。
【0020】運動制御用制御装置24は車輪速度センサ
28FR〜28RLにより検出された車輪速度Viに基づき
各車輪の制動スリップ率Rsを演算し、制動スリップ率
Rsが基準値Rso(正の定数)以上になると当該車輪の
制動スリップ率Rsが所定の範囲内になるよう制動力を
増減するアンチスキッド制御を開始し、予め設定された
終了条件が成立するとアンチスキッド制御を終了する。
【0021】かくして運動制御用制御装置24は車輪の
制動スリップが過剰になり車輌の走行時の運動が不安定
になる虞れがあるときには、制動装置14と共働して車
輪の制動スリップを適正化させることにより車輌の走行
時の安定性を向上させる運動制御装置を構成している
が、後述の如く走行データ記録用制御装置40より車輌
の運動制御を禁止する旨の信号が入力されると、運動制
御(アンチスキッド制御)を行わない。
【0022】尚運動制御用制御装置24により実行され
る運動制御としてのアンチスキッド制御は本発明の要旨
をなすものではなく、当技術分野に於いて公知の任意の
要領にて実行されてよい。また運動制御用制御装置24
はアンチスキッド制御に加えて制動力の制御によるトラ
クション制御や挙動安定化制御の如き他の運動制御をも
行うようになっていてもよい。
【0023】図2に示されている如く、走行データ記録
用制御装置40は例えばCPU42とROM44とRA
M46と入出力ポート装置48とを有しこれらが双方向
性のコモンバス50により互いに接続された一般的な構
成のマイクロコンピュータ52を含み、また外部記憶装
置として不揮発性のメモリであるEEPROM54を含
んでいる。
【0024】また図2に示されている如く、車輪速度セ
ンサ28FR〜28RL、前後加速度センサ30、横加速度
センサ32、操舵角センサ34、運動制御用制御装置2
4、マイクロコンピュータ52、EEPROM54には
電源56よりスイッチ58を介して電力が供給され、ス
イッチ58は図には示されていないイグニッションスイ
ッチと連動して駆動される。
【0025】走行データ記録用制御装置40は、後述の
如く横加速度Gy又は運動制御用制御装置24よりの情
報に基づき各センサにより検出された状態量、即ち車輌
の走行データを記録すべきか否かを定期的に判定し、走
行データを記録すべき旨の判定が行われたときにはEE
PROM54に走行データを記録する。
【0026】図示の実施形態に於いては、EEPROM
44は図3に示されている如く三つの記憶エリアM1〜
M3を有し、各記憶エリアはそれぞれ記録タイミングに
関する識別情報としてのID番号を記憶するセクション
S1及びS3と、車輪速度Vfr、Vfl、Vrr、Vrl、前後
加速度Gx、横加速度Gy、操舵角θ、右前輪、左前輪、
右後輪、左後輪の制動スリップ率Rsfr、Rsfl、Rsr
r、Rsrlの各走行データを記憶するセクションS2とを
有している。各記憶エリアにはセクションS1のID番
号、車輪速度Vfr、Vfl、Vrr、Vrl、前後加速度G
x、横加速度Gy、操舵角θ、制動スリップ率Rsfr、Rs
fl、Rsrr、Rsrl、セクションS3のID番号の順に順
次書き込みが行われる。
【0027】ID番号は例えば0〜9の数字よりなり、
データの記録順に0より順番に9まで使用され、9の次
には0に戻って繰り返し使用される。またデータの記録
は記憶エリアM1、M2、M3、M1、M2…の順に上書き
により繰り返し行われる。従って記憶エリアM1〜M3の
セクションS1及びS3に記録されたID番号により何れ
のデータが最新のデータであり何れのデータが最も古い
データであるかを判定することができる。
【0028】尚図には詳細に示されていないが、運動制
御用制御装置24もCPUとROMとRAMと入出力ポ
ート装置とを有し、これらが双方向性のコモンバスによ
り互いに接続された一般的な構成のマイクロコンピュー
タを含んでいる。
【0029】次に図4に示されたフローチャートを参照
して図示の実施形態に於ける車輌の走行データの記録制
御について説明する。尚図4に示されたフローチャート
による制御は図には示されていないイグニッションスイ
ッチの閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行
される。
【0030】まずステップ10に於いてはセクションS
1及びS3に互いに異なるID番号が記録されている記憶
エリアがあるか否かの判別が行われると共に、かかる記
憶エリアがある旨の判別が行われたときにはその記憶エ
リアの全てのセクションのID番号及びデータが消去さ
れる。
【0031】ステップ20に於いては車輪速度センサ2
8FR〜28RLにより検出された車輪速度Viを示す信号
等が運動制御用制御装置24を経て読み込まれると共
に、運動制御用制御装置24より運動制御としてのアン
チスキッド制御が行われているか否かを示す信号が読み
込まれる。尚各センサの検出値を示す信号はそれぞれ対
応するセンサより直接読み込まれてもよい。
【0032】ステップ30に於いては車輌の走行データ
の記録が必要であるか否かの判別が行われ、否定判別が
行われたときにはステップ20へ戻り、肯定判別が行わ
れたときにはステップ40へ進む。
【0033】尚走行データの記録が必要であるか否かの
判別は、例えば車輌の横加速度Gyの絶対値が基準値Gy
o(正の定数)以上であるか否かの判別及び運動制御用
制御装置24による運動制御(アンチスキッド制御又は
他の運動制御)が行われているか否かの判別により行わ
れ、横加速度Gyの絶対値が基準値Gyo以上である旨の
判別又は運動制御用制御装置24による運動制御が行わ
れている旨の判別が行われたときに走行データの記録が
必要であると判定されてよい。
【0034】ステップ40に於いては三つの記憶エリア
M1〜M3のうち最も古い走行データが記録されている記
憶エリアが今回の走行データを記録するための記憶エリ
アとして決定されると共に、決定された記憶エリアのセ
クションS1及びS3に記録されるべきID番号が決定さ
れる。
【0035】ステップ50に於いてはステップ40に於
いて決定された記憶エリアのセクションS1にステップ
40に於いて決定されたID番号が上書きにより書き込
まれ、ステップ60に於いては同じ記憶エリアのセクシ
ョンS2の最初の領域に最初の走行データである車輪速
度Vfrが書き込まれる。
【0036】ステップ70に於いては同じ記憶エリアの
セクションS2の他の領域に車輪速度Vfr、Vfl、Vr
r、Vrl、前後加速度Gx、横加速度Gy、操舵角θ、制
動スリップ率Rsfr、Rsfl、Rsrrが順次書き込まれ、
ステップ80に於いては同じ記憶エリアのセクションS
2の最後の領域に最後の走行データである左後輪の制動
スリップ率Rsrlが書き込まれ、ステップ90に於いて
は同じ記憶エリアのセクションS3にステップ50に於
いてセクションS1に書き込まれたID番号と同一のI
D番号が書き込まれ、しかる後ステップ20へ進む。
【0037】かくして図示の第一の実施形態によれば、
ステップ30に於いて車輌の走行データの記録が必要で
ある旨の判別が行われたときには、ステップ40に於い
て今回の走行データを記録するための記憶エリアが決定
されると共に、決定された記憶エリアのセクションS1
及びS3に記録されるべきID番号が決定され、ステッ
プ50に於いて記憶エリアのセクションS1にID番号
が上書きにより書き込まれ、ステップ60〜80に於い
て記憶エリアのセクションS2に最初の走行データより
最後の走行データまで各走行データが順次書き込まれ、
ステップ90に於いて記憶エリアのセクションS3にI
D番号が書き込まれる。
【0038】以上の説明より解る如く、各記録タイミン
グに於いてID番号及び一連のデータの書き込みが中断
するとなく完了した場合には、記憶エリアのセクション
S1及びS3に書き込まれたID番号は同じ番号になる
が、電源の遮断等により一連のデータの書き込みが中断
すると、セクションS1に書き込まれたID番号はセク
ションS3に書き込まれたID番号とは異なる番号にな
る。
【0039】従って記憶エリアのセクションS1及びS3
に書き込まれたID番号が同一であるか否かを判別する
ことにより、その記憶エリアのセクションS2に書き込
まれている走行データが同一の記録タイミングに於いて
書き込まれた一連のデータであるか否かを判定すること
ができる。
【0040】特に第一の実施形態によれば、ID番号は
三つの記憶エリアM1〜M3に対する走行データの記録順
序を判定するためのID番号としての機能及び一連の走
行データが中断されることなく記録されたか否かを判定
するためのID番号としての機能を果たすので、これら
の機能を果たすID番号が個別に設定される場合に比し
て、EEPROMに必要な記憶容量を低減することがで
きる。
【0041】尚図示の第一の実施形態に於いては、最初
の走行データに対応するID番号及び最後の走行データ
に対応するID番号はそれぞれ最初の走行データ及び最
後の走行データが書き込まれるセクションS2とは別の
専用のセクションに書き込まれるようになっているが、
それぞれ最初の走行データ及び最後の走行データが書き
込まれる領域の記憶容量が大きい場合には、図5に示さ
れている如く、ID番号と最初の走行データとの組合せ
が最初の領域に書き込まれ、最後の走行データとID番
号との組合せが最後の領域に書き込まれてもよい(第一
の実施形態の修正例)。
【0042】第二の実施形態 図6は本発明による車輌用走行データ記録装置の第二の
好ましい実施形態に於ける走行データの記録制御ルーチ
ンを示すフローチャート、図7は第二の実施形態のEE
PROMの記憶エリアを示す説明図である。尚図7に於
いて、図3又は図5に示された部分に対応する部分には
図3又は図5に於いて付された符号と同一の符号が付さ
れている。
【0043】この実施形態に於いては、各記録エリアM
1〜M3のセクションS1には第一の実施形態のID番号
と同一のエリアID番号(0〜9)が書き込まれ、各記
録エリアのセクションS2の各領域にはデータID番号
と対応する走行データとの組合せが書き込まれるように
なっている。データID番号は0と1とよりなり、0及
び1が交互に繰り返し使用される。
【0044】またこの実施形態の記録制御ルーチンのス
テップ110に於いては、セクションS2に記録されて
いるデータID番号の0と1の繰り返しの順番が乱れて
いる記憶エリアがあるか否かの判別が行われると共に、
かかる記憶エリアがある旨の判別が行われたときにはそ
の記憶エリアの全てのセクションのID番号及びデータ
が消去される。
【0045】ステップ120に於いては車輪速度センサ
28FR〜28RLにより検出された車輪速度Viを示す信
号等が運動制御用制御装置24を経て読み込まれると共
に、運動制御用制御装置24より運動制御としてのアン
チスキッド制御が行われているか否かを示す信号が読み
込まれる。尚この実施形態に於いても各センサの検出値
を示す信号はそれぞれ対応するセンサより直接読み込ま
れてもよい。
【0046】ステップ130に於いては第一の実施形態
のステップ30の場合と同様、車輌の走行データの記録
が必要であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われ
たときにはステップ120へ戻り、肯定判別が行われた
ときにはステップ140へ進む。
【0047】ステップ140に於いては三つの記憶エリ
アM1〜M3のうち最も古い走行データが記録されている
記憶エリアが今回の走行データを記録するための記憶エ
リアとして決定されると共に、決定された記憶エリアの
セクションS1に記録されるべきエリアID番号が決定
される。セクションS2の最初の領域に記録されるべき
データID番号が決定される。尚データID番号は決定
された記憶エリアのセクションS2の最初の領域に記録
されている番号が0であるときには1に決定され、記録
されている番号が1であるときには0に決定される。
【0048】ステップ150に於いてはステップ140
に於いて決定された記憶エリアのセクションS2の最初
の領域に記録されるべきデータID番号が決定される。
尚データID番号は決定された記憶エリアのセクション
S2の最初の領域に記録されている番号が0であるとき
には1に決定され、記録されている番号が1であるとき
には0に決定される。
【0049】ステップ160に於いてはデータID番号
と記録されるべき走行データとの組合せよりなる記録デ
ータが作成される。尚ステップ150の完了後にステッ
プ160が実行される場合には、記録データはステップ
150に於いて決定されたデータID番号と最初の走行
データ、即ち右前輪の車輪速度Vfrとの組合せとして作
成され、また後述のステップ190の完了後にステップ
160が実行される場合には、ステップ190に於いて
反転により設定されたデータID番号と今回記録される
べき走行データとの組合せとして作成される。
【0050】ステップ170に於いてはステップ160
に於いて作成された記録データ(データID番号と記録
されるべき走行データとの組合せ)が記憶エリアのセク
ションS2の対応する領域に上書きにより書き込まれ
る。
【0051】ステップ180に於いては走行データの記
録が完了したか否かの判別、即ち最後の走行データであ
る左後輪の制動スリップ率Rsrlの書き込みが完了した
か否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはス
テップ20へ戻り、否定判別が行われたときにはステッ
プ190へ進む。
【0052】ステップ190に於いては前回記録された
データID番号が反転されることにより次に記録される
走行データに対応するデータID番号が設定され、しか
る後ステップ160へ戻る。即ち前回記録されたデータ
ID番号が0であるときには1に設定され、前回記録さ
れたデータID番号が1であるときには0に設定され
る。
【0053】かくしてこの第二の実施形態によれば、ス
テップ130に於いて車輌の走行データの記録が必要で
ある旨の判別が行われたときには、ステップ140に於
いて今回の走行データを記録するための記憶エリア及び
エリアID番号が決定され、ステップ150に於いて決
定された記憶エリアのセクションS2の最初の領域に記
録されるべきデータID番号が決定され、ステップ16
0に於いて各領域に記録されるべきデータID番号と走
行データとの組合せよりなる記録データが作成され、ス
テップ170〜190に於いて全ての記録データの記録
が完了するまで各領域に記録データが上書きにより書き
込まれる。
【0054】以上の説明より解る如く、各記録タイミン
グに於いてエリアID番号及び一連の記録データの書き
込みが中断するとなく完了した場合には、記憶エリアM
1及びM2に示されている如くセクションS2に書き込ま
れたデータID番号は0と1とが交互に並んだ状態にな
るが、電源の遮断等により一連の記録データの書き込み
が中断すると、記憶エリアM3に示されている如くセク
ションS2に書き込まれたデータID番号は0又は1が
連続する状態になる。
【0055】従って記憶エリアのセクションS2に書き
込まれたデータID番号の0と1とが交互に並んだ状態
にあるか否かを判別することにより、その記憶エリアの
セクションS2に書き込まれている走行データが同一の
記録タイミングに於いて書き込まれた一連のデータであ
るか否かを判定することができ、また記録データの書き
込みの中断が生じた場合にもどのデータまでが最新のデ
ータであるかを判定することができる。
【0056】特に図示の第二の実施形態によれば、デー
タID番号は0又は1であり、データID番号が書き込
まれる領域の記憶容量は1ビットでよいので、データI
D番号として0と1との繰り返し番号以外の識別情報が
使用される場合に比して、各記憶エリアに必要な記憶容
量を低減することができる。
【0057】尚図示の各実施形態によれば、各記憶エリ
アの各領域は各記録タイミング毎に一回ずつしか使用さ
れないので、各記録タイミング毎に何れかの領域に二度
以上の書き込みが行われる場合に比してEEPROMの
耐久性を向上させることができる。
【0058】例えば本願出願人の出願にかかる特開平9
−62885号公報に記載されている如く、記録開始時
にセクションS1に記録開始を示す信号が書き込まれ記
録終了時に同じセクションS1に記録終了を示す信号が
上書きにより書き込まれる場合にも、一連の走行データ
が中断されることなく書き込まれたか否かを判定するこ
とができるが、この場合には各記録タイミング毎にセク
ションS1に二度の書き込みが行われるので、書き込み
回数が制限されるEEPROMの耐久性が悪化し易い
が、図示の各実施形態によればかかる問題を解消するこ
とができる。
【0059】以上に於いては本発明を特定の実施形態に
ついて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の
実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであ
ろう。
【0060】例えば上述の第一の実施形態に於いては、
ID番号は三つの記憶エリアM1〜M3に対する走行デー
タの記録順序を判定するためのID番号としての機能及
び一連の走行データが中断されることなく記録されたか
否かを判定するためのID番号としての機能を果たすよ
うになっているが、これらの機能を果たすID番号が個
別に設定されてもよい。
【0061】また上述の第一の実施形態に於いては、セ
クションS1及びS3に同一のID番号が書き込まれるよ
うになっているが、セクションS1及びS3に書き込まれ
る識別情報は互いに対応している限り、例えばA1及び
A2、B1及びB2…や11及び12、21及び22…の如く互い
に異なる識別情報であつてもよい。
【0062】また上述の第一の実施形態の修正例に於い
ては、セクションS3にID番号及び最後の走行データ
がこの順に書き込まれるようになっているが、ID番号
の書き込み完了後であって最後の走行データの書き込み
前に書き込みの中断が生じることもあり得るので、最後
の走行データ及びID番号の順に書き込みが行われるよ
う修正されてもよい。
【0063】同様に上述の第二の実施形態に於いては、
セクションS2にデータID番号及び走行データがこの
順に書き込まれるようになっているが、少なくとも最後
の走行データ及びデータID番号、好ましくは最初の走
行データ以外の走行データ及びデータID番号がこの順
に書き込まれるよう修正されてもよい。
【0064】また上述の第二の実施形態に於いては、デ
ータID番号は0又は1であり、これらが繰り返し交互
に使用されるようになっているが、0及び1以外の他の
識別情報がデータIDとして使用されてもよい。
【0065】更に上述の各実施形態に於いては、EEP
ROM54は三つの記憶エリアM1〜M3を有し、エリア
ID番号は0〜9の数字よりなっているが、これらの数
は任意の数であってよく、またEEPROM54に記録
される車輌の走行データも任意のデータであってよい。
【0066】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明の請求項1の構成によれば、少なくとも最初の走行デ
ータに対応して記録された識別情報及び最後のデータに
対応して記録された識別情報に基づき、複数の走行デー
タが途中で記録が中断されることなく記録されたか否か
を確実に判定することができる。
【0067】また請求項2の構成によれば、最初の走行
データ及び最後のデータに対応して記録された識別情報
が同一であるか否かにより、複数の走行データが途中で
記録が中断されることなく記録されたか否かを判定する
ことができ、請求項3の構成によれば、複数の全ての走
行データが中断なく記録されたか否かを確実に判定する
ことができ、また記録の中断が生じた場合にも中断が生
じる直前に記録された走行データと本来ならば上書きに
より消去されるべき走行データとを区別することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】運動制御装置が搭載された車輌に適用された本
発明による車輌用走行データ記録装置の一つの好ましい
実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1に示された走行データ記録装置を示すブロ
ック図である。
【図3】第一の実施形態による走行データ記録装置のE
EPROMの記憶エリアを示す説明図である。
【図4】第一の実施形態に於ける走行データの記録制御
ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】第一の実施形態の修正例による走行データ記録
装置のEEPROMの記憶エリアを示す説明図である。
【図6】第二の実施形態に於ける走行データの記録制御
ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】第二の実施形態による走行データ記録装置のE
EPROMの記憶エリアを示す説明図である。
【図8】第二の実施形態に於いて記録の中断が生じた場
合に於けるEEPROMの記憶エリアの記録情報を示す
説明図である。
【符号の説明】
10FR〜10RL…車輪 14…制動装置 16…油圧回路 24…運動制御用制御装置 28FR〜28RL…車輪速度センサ 30…前後加速度センサ 32…横加速度センサ 34…操舵角センサ 40…走行データ記録用制御装置 52…マイクロコンピュータ 54…EEPROM 56…電源 58…スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の記録タイミングに於いて不揮発性の
    メモリに車輌の複数の走行データを上書きにより順次記
    録する車輌用データ記録装置に於いて、前記メモリに記
    録されている走行データと記録する走行データとを区別
    するための識別情報を複数の走行データのうちの少なく
    とも最初の走行データ及び最後の走行データに対応して
    記録することを特徴とする車輌用データ記録装置。
  2. 【請求項2】各記録タイミングに於いて記録される最初
    の走行データ及び最後の走行データにそれぞれ対応する
    識別情報は互いに同一であることを特徴とする請求項1
    に記載の車輌用データ記録装置。
  3. 【請求項3】複数の全ての走行データにそれぞれ対応す
    る識別情報を記録することを特徴とする請求項1又は2
    に記載の車輌用データ記録装置。
JP15008499A 1999-05-28 1999-05-28 車輌用データ記録装置 Expired - Lifetime JP3743211B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15008499A JP3743211B2 (ja) 1999-05-28 1999-05-28 車輌用データ記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15008499A JP3743211B2 (ja) 1999-05-28 1999-05-28 車輌用データ記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000335451A true JP2000335451A (ja) 2000-12-05
JP3743211B2 JP3743211B2 (ja) 2006-02-08

Family

ID=15489173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15008499A Expired - Lifetime JP3743211B2 (ja) 1999-05-28 1999-05-28 車輌用データ記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3743211B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007052713A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Toyota Motor Corp 車両用データ記録装置
JP2009509256A (ja) * 2005-09-19 2009-03-05 ヴィディーオー オートモーティヴ アクチエンゲゼルシャフト データ処理装置および作動方法
JP2010277166A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Toyota Motor Corp 車両用イベント情報収集装置
CN115147950A (zh) * 2021-03-31 2022-10-04 丰田自动车株式会社 车辆数据管理系统以及车辆数据管理方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007052713A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Toyota Motor Corp 車両用データ記録装置
JP4725241B2 (ja) * 2005-08-19 2011-07-13 トヨタ自動車株式会社 車両用データ記録装置
JP2009509256A (ja) * 2005-09-19 2009-03-05 ヴィディーオー オートモーティヴ アクチエンゲゼルシャフト データ処理装置および作動方法
JP2010277166A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Toyota Motor Corp 車両用イベント情報収集装置
US9202320B2 (en) 2009-05-26 2015-12-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Event information collecting system for vehicle and method for collecting event information on vehicle
CN115147950A (zh) * 2021-03-31 2022-10-04 丰田自动车株式会社 车辆数据管理系统以及车辆数据管理方法
CN115147950B (zh) * 2021-03-31 2024-01-30 丰田自动车株式会社 车辆数据管理系统以及车辆数据管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3743211B2 (ja) 2006-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3509631B2 (ja) 車輌用データ記録装置
EP1415895B1 (en) Apparatus and method for detecting the absolute steering angle for vehicular motion control
US6272420B1 (en) Method and device for detecting motor vehicle tilt
US6101434A (en) Behavior control device of vehicle based upon double checking of yaw rate deviation
JP3771960B2 (ja) 走行中の車輌のタイヤ減圧を判定する方法
JP2001153678A (ja) 車体横すべり角推定装置
JP3328296B2 (ja) 乗員保護装置用制御システムおよび乗員保護装置用制御システムの制御方法
KR19990071465A (ko) 차량운동을나타내는운동량을조정하기위한방법및장치
JP2002029402A (ja) 車輌の車体速度推定装置及び制御装置
JP5012693B2 (ja) 車両用データ記録装置、および、車両用データ記録方法
US6044320A (en) Process and device for generating an error signal in a motor vehicle
JP2000335451A (ja) 車輌用データ記録装置
JP2003516905A (ja) 自動車の車輪に対するブレーキ作用及び/又は駆動作用の調節方法および装置
JPH0950547A (ja) 運転記録装置
JP3654047B2 (ja) 車両状況記録装置
JP3328552B2 (ja) 車輌のタイヤ空気圧推定装置
JP2002008081A (ja) 車輌用データ記録装置
US6918290B2 (en) Method and device for regulating at least one vehicle dynamics variable
JP4725241B2 (ja) 車両用データ記録装置
US20050029862A1 (en) Vehicle motion control apparatus
JP4140637B2 (ja) 車両用ブレーキ圧力制御装置
JP3620172B2 (ja) アンチロックブレーキ制御装置
KR0117970Y1 (ko) 타이어펑크시 제동제어장치
JP4100720B2 (ja) 車両用ブレーキ圧力制御装置
JP3803119B2 (ja) アンチスキッド制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051025

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091125

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101125

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101125

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111125

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111125

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121125

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121125

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131125

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term