JP2000335068A - 浸透印式スタンプ印の製造装置及び浸透印式スタンプ印 - Google Patents

浸透印式スタンプ印の製造装置及び浸透印式スタンプ印

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JP2000335068A
JP2000335068A JP11145888A JP14588899A JP2000335068A JP 2000335068 A JP2000335068 A JP 2000335068A JP 11145888 A JP11145888 A JP 11145888A JP 14588899 A JP14588899 A JP 14588899A JP 2000335068 A JP2000335068 A JP 2000335068A
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Tetsuyuki Toyama
哲之 遠山
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Yamahachi Chemical Co Ltd
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Yamahachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印材料そのものに発熱体として黒系素
材を混入して浸透式スタンプ印を成形すると、印象に対
応するインキ滲出部と印象以外の非インキ滲出部とが同
じ黒色となり、印象部分と非印象部分との見分けが一見
して困難になる課題があった。 【解決手段】 印材料1の表面に、発熱体3により文
字又は図形等の印象を形成してなる印象表面部4を有す
る印象転写フィルム2を、印象表面部4が密着するよう
に設置し、前記印材料1表面に熱線を照射する手段6を
設け、前記発熱体3により印材料の表面に加熱溶着面を
形成することを特徴とする浸透式スタンプ印の製造装置
及び浸透式スタンプ印。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浸透印式スタンプ印の
製造装置及び浸透印式スタンプ印に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては、特開平9−314
972号公報に記載のように、発熱体として所定の黒系
素材を含有して形成された多孔性樹脂シートに、文字や
図形等の印象の描かれた原稿シートを重ね、フラッシュ
バルブの光成分中の赤外線で、原稿シートの印象以外の
部分に対応する多孔性樹脂シートの連続気泡を加熱溶融
して閉鎖し、印象に対応するインキ滲出部と印象以外の
非インキ滲出部とからなる浸透式スタンプ印を製造する
製造装置と印が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
予めカーボン等の黒系素材を混入して成形した多孔性樹
脂シートを浸透印式スタンプの印材料として使用する必
要があり、印材料そのものに黒系素材を混入して成形す
るという印材料そのものに制限が加えられるのみなら
ず、印材料そのものが発熱体として黒系素材の混入によ
り黒色をなすから、多孔性樹脂シートを加熱溶融して製
造した後において、印象に対応するインキ滲出部と印象
以外の非インキ滲出部とが同じ黒色となり、印象部分と
非印象部分との見分けが一見して困難なばかりでなく、
スタンプ使用時に、印象に対応するインキ滲出部のイン
キの色が黒色の影響下にあって黒く見えてしまい使用イ
ンキの見分けが困難になる等の課題があった。また、赤
外線に晒される原稿シートの文字や図形等の印象部分
が、カーボン等の発熱体からなる場合には、印象が発熱
体として赤外線を遮断した遮蔽部の印材料表面を加熱溶
融してしまう場合には、インキ滲出部の微細連続気孔を
閉鎖してしまう恐れがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、微細
連続気孔を有する多孔性樹脂からなる印材料の表面に、
熱線により発熱する発熱体により文字又は図形等の印象
を形成してなる印象表面部を有する印象転写フィルム
を、印象表面部が密着するように設置し、該印象転写フ
ィルムを介して前記印材料表面に熱線を照射する手段を
設け、前記発熱体により印材料の表面に加熱溶着面を形
成することを特徴とする浸透式スタンプ印の製造装置を
提供しようとするものである。多孔性樹脂からなる印材
料の表面に、熱線を受ける印象表面部の発熱体が熱線の
熱で密着する印材料の表面に溶融して通気孔を塞ぎ、加
熱溶着面を形成して、印材料に非インキ滲出部を形成す
ることができると共に、発熱体のない部分に相対する印
材料表面は熱を吸収することがないから溶融することな
く、合成樹脂素材そのままの色彩を呈するインキ滲出部
となるから、印材料の表面に簡単に発熱体による印象加
工を付与することができる効果があると共に、使用時に
おいては、インキ滲出部に発熱用の黒系素材等が含まれ
ないから使用するインキの色彩を鮮明に容易に見分けら
れる効果がある。
【0005】また、本発明は、請求項1に記載の浸透式
スタンプ印の製造装置において、微細連続気孔を有する
多孔性樹脂からなる印材料が熱可塑性樹脂の発泡体から
なることを特徴とする浸透印式スタンプ印の製造装置を
提供しようとするものである。上記の構成によれば、熱
可塑性樹脂の発泡体から容易に微細連続気孔を有する多
孔性樹脂からなる印材料を製作することができる。ま
た、本発明は、請求項1又は2に記載の浸透式スタンプ
印の製造装置において、予めインキを含浸した印材料の
表面に、印象転写フィルムを、印象表面部が密着するよ
うに設置することを特徴とする浸透印式スタンプ印の製
造装置を提供しようとするものである。前述の如く、本
発明によれば、予めインキを含浸した印材料を用意し、
その表面に、発熱体からなる印象表面部を有する印象転
写フィルムを密着し、印材料表面に熱線を照射し、前記
発熱体により印材料の表面を加熱溶融して加熱溶着面を
形成して、印材料に非インキ滲出部を形成することがで
きるから、印象の加工と同時に、捺印することができ
る。
【0006】また、本発明は、請求項3に記載の浸透式
スタンプ印の製造装置において、上記インキが発熱体の
加熱温度で揮発してしまう揮発性溶剤を主成分とするこ
とを特徴とする浸透印式スタンプ印の製造装置を提供し
ようとするものである。インキが熱線による加熱温度で
揮発してしまう揮発性溶剤を主成分とすることにより、
予めインキを含浸した印材料の表面に、低温で短時間に
容易に印象を加熱加工することができる。また、本発明
は、請求項1、2、3又は4に記載の浸透式スタンプ印
の製造装置において、発熱体がカーボン等の黒色系素材
からなり、熱転写手段により透明フィルムに印象表面部
を設けて印象転写フィルムを構成してなることを特徴と
する浸透印式スタンプ印の製造装置を提供しようとする
ものである。透明フィルムにカーボン等の黒色系素材に
より文字又は図形等の印象を形成してなる印象表面部を
有する印象転写フィルムは、市販されている熱転写手段
により、容易に入手することができ、そのまま使用する
ことができる。
【0007】また、本発明は、請求項5に記載の浸透式
スタンプ印の製造装置において、熱転写手段が文字又は
図形等の印象に係わる情報信号に基づいて作動するサー
マルプリンターからなり、透明フィルムに熱転写リボン
によりカーボンを付着して印象転写フィルムを構成して
なることを特徴とする浸透印式スタンプ印の製造装置を
提供しようとするものである。パーソナルコンピュータ
ー、ワードプロセッサー等の電子情報手段による文字又
は図形等の印象に係わる情報信号に基づいてサーマルプ
リンターが作動し、透明フィルムに熱転写リボンにより
カーボンを付着して印象転写フィルムを構成することが
でき、浸透式スタンプ印を容易に製造することができ
る。また、本発明は、微細連続気孔を有する多孔性樹脂
からなる印材料の表面に、熱線により発熱する発熱体に
より文字又は図形等の印象を形成してなる印象表面部を
有する印象転写フィルムを、印象表面部が密着するよう
に密着させ、該印象転写フィルムを介して前記印材料表
面に熱線を照射し、前記発熱体により印材料の表面に加
熱溶着面を形成したことを特徴とする浸透式スタンプ印
を提供しようとするものである。
【0008】また、本発明は、請求項7に記載の浸透式
スタンプ印において、予めインキを含浸した印材料の表
面に、前記印象表面部を有する印象転写フィルムを、印
象表面部が密着するように密着させ、該印象転写フィル
ムを介して前記印材料表面に熱線を照射し、前記発熱体
により印材料の表面に加熱溶着面を形成したことを特徴
とする浸透式スタンプ印を提供しようとするものであ
る。また、本発明は、請求項7又は8に記載の浸透式ス
タンプ印において、発熱体がカーボン等の黒色系素材か
らなることを特徴とする浸透印式スタンプ印を提供しよ
うとするものである。また、本発明は、請求項8又は9
に記載の浸透式スタンプ印において、上記インキが発熱
体による加熱温度で揮発してしまう揮発性溶剤を主成分
とすることを特徴とする浸透印式スタンプ印を提供しよ
うとするものである。また、本発明は、請求項7〜10
のいずれかに記載の浸透式スタンプ印において、上記印
材料の内側にインキ溜め部を有していることを特徴とす
る浸透印式スタンプ印を提供しようとするものである。
【0009】また、上記微細連続気孔の平均気泡径が2
〜10μmであり、上記熱可塑性樹脂の発泡体を印材の
軟化温度が50℃〜150℃であるとよく、上記インキ
が印面加工温度で揮発してしまう揮発性溶剤を主成分と
するとよい。また、上記印面が平面状又はローラー状に
構成されているとよく、上記印材の内側にインキ溜め部
を有しているとよい。微細な連続気孔を有した熱可塑性
樹脂の発泡体を印材とした浸透印スタンプは、インキが
浸透し難いという性質と、印面が加熱加工できるという
特性と、スタンプ用のインキは染料であれ顔料であれ、
その溶剤はある温度では必ず気化するということから、
印材料にインキを含浸しておいてからでも加熱による印
面加工ができるのである。
【0010】例えば、平均気泡径が2〜10μm微細連
続気孔を有し、軟化温度が50℃〜150℃の熱可塑性
樹脂の発泡体を印材とし、印面加工する温度では揮発し
てしまう揮発性溶剤を主成分としたインキを印面に含浸
しておくと、印面を加工するための熱線の加熱によっ
て、印材の表面層のインキが蒸発し、表面層にインキが
しみ出てくるまでに時間がかかり、その間に印材の表面
が軟化ないしは溶融して気孔が閉塞され、インキ通過阻
止部が形成できることを見いだしたのである。平均気泡
径が20μm以上になるとインキの浸透が早くなって気
孔閉塞ができ難くなると共に捺印品位が悪くなるおそれ
があるが、比較的大きいスタンプ印の場合は、上記平均
気孔径以上であってもよい。印面加工の為の加熱手段
は、従来からの加熱した彫刻型、マスキングしてキセノ
ンランプやフラッシュランプからの熱線照射、コンピュ
ータで制御されたサーマルヘッドやレーザー光線での直
接加熱などの、どの手段によっても実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を参照して説明する。図1において、1は微細連続
気孔を有する多孔性樹脂からなる印材料、2は、熱線に
より発熱する発熱体3により文字又は図形等の印象を形
成してなる印象表面部4を有する印象転写フィルム、5
はアクリル板又はガラス板等からなる透明載置板、6は
熱線を照射するキセノン管ランプ又はフラッシュランプ
等からなる熱線照射ランプ、7は前記透明載置板6上に
印材料1、透明フィルム3、印象転写フィルム4を圧着
する蓋体である。上記の構成において、微細連続気孔を
有する多孔性樹脂からなる印材料1の表面に、発熱体3
により文字又は図形等の印象を形成してなる印象表面部
4を有する印象転写フィルム2を、印象表面部4が密着
するように設置し、透明載置基板5の下から熱線照射ラ
ンプ6により前記印材料1の表面8に熱線を照射する
と、前記発熱体3が熱線により加熱され、発熱体3が密
着する部分を溶融し溶着して気孔を塞ぎ非インキ滲出部
9となり、図2に太線で示すように、発熱体3が密着し
ない部分は、そのまま溶融する程加熱されることなく、
従って、気孔は閉鎖することが無くインキ滲出部10と
なる。
【0012】発熱体3により文字又は図形等の印象を形
成してなる印象表面部4を有する印象転写フィルム2を
製作する手段としては、例えば、コンピューターに必要
とするスタンプ文字を入力し、サーマルプリンターによ
り、透明フィルムに、コンピューターに入力した所定の
スタンプ文字をプリントアウトすれば、簡単に製作する
ことができる。このとき、カーボン等の黒系素材を塗布
してある熱転写リボンを使用し、透明フィルムにカーボ
ン等を文字が白抜きになるように熱転写したネガフィル
ムを作成すれば、カーボン等の発熱体3に密着する部分
が加熱溶着し非インキ滲出部9となり、図2に太線で示
すように、発熱体3が密着しない白抜き部分は、スタン
プ文字としてインキ滲出部10となる。微細連続気孔を
有する多孔性樹脂としては、ポリエチレン系樹脂、ポリ
オレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂等の熱可塑性樹脂の
発泡体で構成することができ、発泡体そのものは無色で
あることが好ましい。
【0013】図2の実施例の場合、ネガフィルムにより
カーボン等の発熱体3が付着しない白抜き部分により形
成されたインキ滲出部10が文字又は図形等を形成する
構成であるが、逆に、発熱体3により形成された非イン
キ滲出部9が白抜きの文字又は図形等を形成する構成に
することができ、また、その組合せも可能である。図
3、図4は、図2の実施例の縦断正面図で、印材料1は
スタンプホルダー12により保持されている。スタンプ
ホルダー12の取っ手部11には、インキ充填孔13が
設けてあると共に、スタンプホルダー12内にはインキ
溜部14が設けてあり、インキ充填孔13から充填され
たインキは図4に薄墨色で示す如くインキ溜部14を介
して印材料1に供給されるように構成してある。
【0014】上記実施例において、図4の印材料1にイ
ンキを充填した状態で、図1と同様に、印材料1の表面
8に、熱線により加熱され文字又は図形等を形成する発
熱体3を具備する印象転写フィルム2を、発熱体3が密
着するように密着させ、透明載置基板5の下から熱線照
射ランプ6により前記印材料1の表面8に熱線を照射す
ると、前記発熱体3に密着する印材料1の表面8が加熱
溶着し非インキ滲出部9となり、発熱体3がない白抜き
部分がインキ滲出部10となる。ここで、印材料1に充
填したインキは、発熱体3による加熱温度で瞬時に蒸発
してしまう揮発性溶剤を主成分としたインキが好まし
く、また、印材料1はインキ蒸発部にインキが補充され
ない内に、そのままインキが無い状態で加熱されて印材
料1の気孔が軟化融着して閉塞されるように、平均気泡
径が2〜10μmというようにきわめて微細な連続気孔
を有した熱可塑性樹脂の発泡体からなることが好まし
い。
【0015】なお、平均気泡径が20μm以上になると
インキの浸透が早くなって気孔閉塞ができ難くなると共
に捺印品位が悪くなるおそれがあるが、インキを充填し
ない場合や比較的大きいスタンプ印の場合は、上記平均
気孔径の範囲内でなくともよい。そして、軟化温度が5
0℃〜150℃の熱可塑性樹脂の発泡体を印材料1とし
て使用することにより、比較的低温で短時間の熱線照射
により、印材料表面を軟化融着して閉塞することがでる
ので好ましい。また、印面加工の為の加熱手段は、実施
例に記載のマスキングしてキセノンランプやフラッシュ
ランプからの熱線照射を行う以外に、従来からの加熱し
たヒーターによる加熱、コンピューターで制御されたサ
ーマルヘッドやレーザー光線での加熱などの手段によっ
ても実現することができる。
【0016】上記の実施例では、一般的な平面型スタン
プで説明してきたが、発泡パイプのローラー型スタンプ
であっても良いし、印材料1にインキを含浸してから又
は含浸する前に加熱加工をすることができる。また、本
実施例ではインク溜め部14を設けたが、インク溜め部
14を設けた方が長期に渡りインクを保持することがで
きるから設けたのであって、インク溜め部14がなくと
もよいことは勿論である。また、捺印品位の高いスタン
プ印にするためには、平均気泡径が2〜10μmという
範囲の微細な連続気孔を有した熱可塑性樹脂の発泡体の
印材が好ましいが、捺印品位が要求されない大型のスタ
ンプ印又は小型スタンプ印では、必ずしも上記平均気泡
径の範囲でなくともよく、さらに、インキも必ずしも揮
発性溶剤を主成分としたものでなくてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上の通り、本発明に係る浸透式スタン
プ印の製造装置によれば、微細連続気孔を有する多孔性
樹脂からなる印材料の表面に、熱線により発熱する発熱
体により文字又は図形等の印象を形成してなる印象表面
部を有する印象転写フィルムを、印象表面部が密着する
ように設置し、該印象転写フィルムを介して前記印材料
表面に熱線を照射する手段を設け、前記発熱体により印
材料の表面に加熱溶着面を形成する構成を有することに
より、熱線を受ける印象表面部の発熱体が熱線の熱で密
着する印材料の表面に溶融して通気孔を塞ぎ、加熱溶着
面を形成して、印材料に非インキ滲出部を形成すること
ができると共に、発熱体のない部分に相対する印材料表
面は熱を吸収することがないから溶融することなく、合
成樹脂素材そのままの色彩を呈するインキ滲出部となる
から、印材料の表面に簡単に発熱体による印象加工を付
与することができる効果があると共に、使用時において
は、インキ滲出部に発熱用の黒系素材等が含まれないか
ら使用するインキの色彩を鮮明に容易に見分けられる効
果がある。
【0018】また、本発明は、請求項1に記載の浸透式
スタンプ印の製造装置において、微細連続気孔を有する
多孔性樹脂からなる印材料が熱可塑性樹脂の発泡体から
なる構成を有することにより、熱可塑性樹脂の発泡体か
ら容易に微細連続気孔を有する多孔性樹脂からなる印材
料を製作することができる効果がある。また、本発明
は、請求項1又は2に記載の浸透式スタンプ印の製造装
置において、予めインキを含浸した印材料の表面に、印
象転写フィルムを、印象表面部が密着するように設置す
る構成を有することにより、予めインキを含浸した印材
料を用意し、その表面に、発熱体からなる印象表面部を
有する印象転写フィルムを密着し、印材料表面に熱線を
照射し、前記発熱体が印材料の表面に加熱溶融して加熱
溶着面を形成して、印材料に非インキ滲出部を形成する
ことができるから、印象の加工と同時に、捺印すること
ができる効果がある。
【0019】また、本発明は、請求項3に記載の浸透式
スタンプ印の製造装置において、上記インキが発熱体の
加熱温度で揮発してしまう揮発性溶剤を主成分とするこ
とを特徴とする構成を有することにより、予めインキを
含浸した印材料の表面に、比較的に低温で短時間に容易
に印象を加熱加工することができる効果がある。また、
本発明は、請求項1、2、3又は4に記載の浸透式スタ
ンプ印の製造装置において、発熱体がカーボン等の黒色
系素材からなり、熱転写手段により透明フィルムに印象
表面部を設けて印象転写フィルムを構成してなることを
特徴とする構成を有することにより、透明フィルムにカ
ーボン等の黒色系素材により文字又は図形等の印象を形
成してなる印象表面部を有する印象転写フィルムは、市
販されている熱転写手段により、容易に作成し、入手す
ることができ、そのまま使用することができる効果があ
る。
【0020】また、本発明は、請求項5に記載の浸透式
スタンプ印の製造装置において、熱転写手段が文字又は
図形等の印象に係わる情報信号に基づいて作動するサー
マルプリンターからなり、透明フィルムに熱転写リボン
によりカーボンを付着して印象転写フィルムを構成して
なることを特徴とする構成を有することにより、パーソ
ナルコンピューター、ワードプロセッサー等の電子情報
手段による文字又は図形等の印象に係わる情報信号に基
づいてサーマルプリンターが作動し、透明フィルムに熱
転写リボンによりカーボンを付着して印象転写フィルム
を構成することができ、多種多様な印象の浸透式スタン
プ印を容易に製造することができる効果がある。また、
本発明に係る浸透式スタンプ印によれば、微細連続気孔
を有する多孔性樹脂からなる印材料の表面に、熱線によ
り発熱する発熱体により文字又は図形等の印象を形成し
てなる印象表面部を有する印象転写フィルムを、印象表
面部が密着するように密着させ、該印象転写フィルムを
介して前記印材料表面に熱線を照射し、前記発熱体によ
り印材料の表面に加熱溶着面を形成した構成を有するこ
とにより、印材料の表面に簡単に発熱体を付与すること
ができ、容易に加工ができる効果があるのみならず、加
熱溶着を免れた印材料表面のインキ滲出部は印材料の素
材の色が見える状態にあるから、インキ滲出部から滲出
するインキの色彩を鮮明に識別することができ、使用す
るインキの色彩を鮮明に見分けられる効果がある。
【0021】また、本発明は、請求項7に記載の浸透式
スタンプ印において、予めインキを含浸した印材料の表
面に、前記印象表面部を有する印象転写フィルムを、印
象表面部が密着するように密着させ、該印象転写フィル
ムを介して前記印材料表面に熱線を照射し、前記発熱体
により印材料の表面に加熱溶着面を形成した構成を有す
ることにより、インキを含浸するのに時間が掛かる微細
連続気孔を有する印材料に予めインキを含浸して加熱加
工できるから、印象の加工の完了直後に、捺印すること
ができる効果がある。また、本発明は、請求項7又は8
に記載の浸透式スタンプ印において、発熱体がカーボン
等の黒色系素材からなる構成を有することにより、市販
されている熱転写手段により、発熱体がカーボン等の黒
色系素材からなる熱転写フィルムを容易に入手すること
ができ、そのまま使用することができる効果がある。ま
た、本発明は、請求項8又は9に記載の浸透式スタンプ
印において、上記インキが発熱体による加熱温度で揮発
してしまう揮発性溶剤を主成分とする構成を有すること
により、予めインキを含浸した印材料の表面に、比較的
に低温で短時間に容易に印象を加熱加工することができ
る効果がある。また、本発明は、請求項7乃至10のい
ずれかに記載の浸透式スタンプ印において、上記印材料
の内側にインキ溜め部を有している構成を有することに
より、印材料表面に長期に渡りインクを保持することが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明浸透印式スタンプ印の製造装置の一実施
例を原理的に示した説明図である。
【図2】本発明の浸透印式平面スタンプ印の要部を示す
斜視図である。
【図3】図2の実施例の要部を縦断してインキを含浸さ
せる前の状態を示す正面断面図である。
【図4】図3においてインキを含浸させた状態を示す正
面断面図である。
【符号の説明】
1 印材料 2 印象転写フィルム 3 発熱体 4 印象表面部 5 透明載置板 6 熱線照射ランプ 7 蓋体 8 印材料の表面 9 非インキ滲出部 10 インキ滲出部 11 取っ手部 12 スタンプホルダー 13 インキ充填孔 14 インキ溜部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細連続気孔を有する多孔性樹脂か
    らなる印材料の表面に、熱線により発熱する発熱体によ
    り文字又は図形等の印象を形成してなる印象表面部を有
    する印象転写フィルムを、印象表面部が密着するように
    設置し、該印象転写フィルムを介して前記印材料表面に
    熱線を照射する手段を設け、前記発熱体により印材料の
    表面に加熱溶着面を形成することを特徴とする浸透式ス
    タンプ印の製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の浸透式スタンプ印
    の製造装置において、微細連続気孔を有する多孔性樹脂
    からなる印材料が熱可塑性樹脂の発泡体からなることを
    特徴とする浸透印式スタンプ印の製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の浸透式スタ
    ンプ印の製造装置において、予めインキを含浸した印材
    料の表面に、印象転写フィルムを、印象表面部が密着す
    るように設置することを特徴とする浸透印式スタンプ印
    の製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の浸透式スタンプ印
    の製造装置において、上記インキが発熱体の加熱温度で
    揮発してしまう揮発性溶剤を主成分とすることを特徴と
    する浸透印式スタンプ印の製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4に記載の浸
    透式スタンプ印の製造装置において、発熱体がカーボン
    等の黒色系素材からなり、熱転写手段により透明フィル
    ムに印象表面部を設けて印象転写フィルムを構成してな
    ることを特徴とする浸透印式スタンプ印の製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の浸透式スタンプ印
    の製造装置において、熱転写手段が文字又は図形等の印
    象に係わる情報信号に基づいて作動するサーマルプリン
    ターからなり、透明フィルムに熱転写リボンによりカー
    ボンを付着して印象転写フィルムを構成してなることを
    特徴とする浸透印式スタンプ印の製造装置。
  7. 【請求項7】 微細連続気孔を有する多孔性樹脂か
    らなる印材料の表面に、熱線により発熱する発熱体によ
    り文字又は図形等の印象を形成してなる印象表面部を有
    する印象転写フィルムを、印象表面部が密着するように
    密着させ、該印象転写フィルムを介して前記印材料表面
    に熱線を照射し、前記発熱体により印材料の表面に加熱
    溶着面を形成したことを特徴とする浸透式スタンプ印
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の浸透式スタンプ印
    において、予めインキを含浸した印材料の表面に、前記
    印象表面部を有する印象転写フィルムを、印象表面部が
    密着するように密着させ、該印象転写フィルムを介して
    前記印材料表面に熱線を照射し、前記発熱体により印材
    料の表面に加熱溶着面を形成したことを特徴とする浸透
    式スタンプ印
  9. 【請求項9】 請求項7又は8に記載の浸透式スタ
    ンプ印において、発熱体がカーボン等の黒色系素材から
    なることを特徴とする浸透印式スタンプ印。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9に記載の浸透式ス
    タンプ印において、上記インキが発熱体による加熱温度
    で揮発してしまう揮発性溶剤を主成分とすることを特徴
    とする浸透印式スタンプ印。
  11. 【請求項11】 請求項7〜10のいずれかに記載
    の浸透式スタンプ印において、上記印材料の内側にイン
    キ溜め部を有していることを特徴とする浸透印式スタン
    プ印。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10189212B2 (en) 2016-04-05 2019-01-29 Glory Industry Co., Ltd. Porous stamp material for laser processing, porous stamp using the same, and method of manufacturing the same

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