JP2000334877A - 粘着物に対する離型性を有するローラ及びローラ用離型フィルム - Google Patents

粘着物に対する離型性を有するローラ及びローラ用離型フィルム

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JP2000334877A
JP2000334877A JP11153221A JP15322199A JP2000334877A JP 2000334877 A JP2000334877 A JP 2000334877A JP 11153221 A JP11153221 A JP 11153221A JP 15322199 A JP15322199 A JP 15322199A JP 2000334877 A JP2000334877 A JP 2000334877A
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Japan
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roller
release film
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spherical fine
heat
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Akira Hara
瑛 原
Shunzaburo Takagi
俊三郎 高木
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BALDWIN NIPPON KK
Baldwin Japan Ltd
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BALDWIN NIPPON KK
Baldwin Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラ表面にインキのパイリングを付き難く
するローラ用離型フィルムとそれで被覆されたローラの
提供。 【解決手段】 チューブ状熱収縮性プラスチック材3の
表面に粘着物に対して非粘着性を持つ球状微粒体4を接
着剤5により接着し層状に配設する。チューブ状熱収縮
性プラスチック材表面の球状微粒体の密度又は分布パタ
ーンはチューブ状熱収縮性プラスチック材が所定の量熱
収縮した後においても、球状微粒体が相互に干渉しない
よう構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、その外周面が粘着
物に対し離型性を有するローラ、特に印刷機の紙ガイド
ローラおよびローラ用離型フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】輪転印刷機において、印刷直後のインキ
未乾燥の紙面が接触するガイドローラにインキ、紙粉等
の汚れが付着し印刷の進行につれてローラ表面に蓄積さ
れる。これはパイリングと呼ばれている。パイリングの
量が増大し、ある限度に達すると、この汚れはローラか
ら逆に印刷紙面に転移されて印刷紙面の汚れになって不
良印刷物の発生の原因となる。かつては、ガイドローラ
の汚れがひどくなって、印刷紙面に影響が現れて来る
と、一旦印刷機を停止せしめ、作業者がウエスと洗油を
使用し手作業でローラの汚れを拭き取った後に印刷を再
開していた。紙ガイドローラ上のパイリングは、相当固
着が強く、また多色輪転機ではローラの数が多く、且つ
高所に設置されたものがあるため、作業者にとっては相
当ハードで危険な作業であると同時に、その為の機械の
停止時間は生産性を阻害することになる。近時、上述の
問題を解決する為にガイドローラの自動洗浄装置或いは
汚れ防止処理を施したガイドローラが提案され、一部実
用されているが、必ずしも満足出来る現状ではない。例
えば、特公平4−58791号公報、特公平4−625
40号公報には、輪転印刷機のローラ表面にパイリング
した汚れを機内を走行する料紙で清拭する方法が提案さ
れている。特公平4−58791号公報に記載されてい
る洗浄方法は、回転速度制御装置によりガイドローラの
回転を制御することにより、ガイドローラの回転周速度
をウエブの走行速度と僅かに異ならせ、この速度差によ
る滑りによってガイドローラの表面をウエブで清浄する
よう構成されている。また特公平4−62540号公報
に記載されている洗浄方法は紙通しされたウエブに洗浄
液を供給して含浸させ、これを紙通し経路に沿って走行
させて該経路中の被洗浄部材に洗浄液を供給し、その後
ウエブへの洗浄液の供給をやめて洗浄液が含浸しないウ
エブにて被洗浄部材に供給された洗浄液を拭き取るよう
構成されている。他の方法として、実公昭64−430
58号公報にはローラ表面にインキに対する非粘着性を
持たせる処理を施すことによって、未乾燥のインキのロ
ーラ表面への付着パイリングを防止する方法が提案され
ている。また付着パイリングを防止する方法として、実
開平5−12203号公報、実公昭36−22312号
公報などにはローラ表面に微細な凹凸を設ける構造が提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法は、夫々
一応の成果を挙げてはいるが、輪転印刷機のローラ表面
にパイリングした汚れを機内を走行する料紙で清拭する
方法においては、紙とガイドローラとの間に速度差を持
たせるためのローラ駆動機構やブレーキ機構が必要とな
り、またウエブのテンションにアンバランスが生じて紙
切れの原因となるため、紙のテンションの変動を補正す
る必要があるなど装置構成および操作が複雑かつ大型に
なると共に、ローラの場所、配置によっては取り付け不
能の場合も有り、且つ高価である。また溶剤はウエブの
動きに対するガイドローラの回転速度の変化に応じて供
給制御しなければならず、そのための制御プログラムを
搭載した制御装置を必要とするなどの問題があった。ロ
ーラ表面にインキに対する非粘着性を持たせる処理を施
す方法ではインキの組成によっては汚れを受容する場合
があったり、静電気を帯電するなどの問題がある。ま
た、ローラ表面に非球状の微細な凹凸を設けたローラ構
造の場合はパイリングの量を減らす効果があるが、凸部
が比較的鋭い為、凹部内に入り込んだ僅かなインキのこ
びりつきを阻止できず、完全に付着パイリングを防止す
ることはできないという問題がある。本発明の目的は、
ローラ表面にインキのパイリングを付き難くするローラ
用離型フィルムとそれで被覆されたローラを提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明のローラ用離型フィルムは粘着物に
対して非粘着性を持つ球状微粒体を、チューブ状熱収縮
性プラスチック材の表面に層状に配設された構成にあ
る。また請求項2の発明は、請求項1の発明において、
球状微粒体を無機、有機又はそれらの複合材で形成した
構成にある。また請求項3の発明は、請求項1の発明に
おいて、チューブ状熱収縮性プラスチック材表面の球状
微粒体の密度又は分布パターンはチューブ状熱収縮性プ
ラスチック材が所定の量熱収縮した後においても、球状
微粒体が相互に干渉しないようにした構成にある。更に
請求項4の発明のローラは、請求項1から3の記載のロ
ーラ用離型フィルムをローラに被せ、所定の熱を加えて
収縮させてローラ表面に密着せしめた構成にある。
【0005】
【発明の作用・効果】請求項1〜3の発明によれば、チ
ューブ状熱収縮性プラスチック材の表面に粘着物に対し
て非粘着性を持つ球状微粒体を層状に配設したローラ用
離型フィルムを用いることにより、従来の方式に比べて
ローラ表面に汚れを付着し難くし、長い間汚れ防止効果
が得られる。また、既使用中のローラへのローラ用離型
フィルムの適用が簡単であり、優れた汚れ防止機能を持
たせることができる。請求項4の発明によれば、熱収縮
によりローラ用離型フィルムを密着させたローラ表面を
構成することにより、しわなどの凹凸を無くしローラの
外周精度を良くする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図面を
参照しながら説明する。図1は本発明のローラ用離型フ
ィルムを被せたローラの断面図、図2はローラ用離型フ
ィルムの構造を示す拡大断面図、図3はローラ用離型フ
ィルムの一部を示す平面図である。ローラ1はローラ用
離型フィルム2を被せ、所定の熱を加えて収縮させてロ
ーラ表面に密着させた構造である。ローラ用離型フィル
ム2は、熱収縮性フィルム3とし、その熱収縮性フィル
ム3の表面には球状微粒体4が接着剤5により接着され
ている。熱収縮性フィルム3は、好ましくは厚さ0.1
mm程度、100℃〜200℃の熱を与えることにより
収縮するものを使用する。収縮率は、好ましくは縦・横
共に10%程度である。熱収縮性フィルムの一例とし
て、熱収縮性ポリエステルチューブを使用し、好結果を
得た。
【0007】球状微粒体4は印刷インキなどの粘着・転
移性のある物質(以下粘着性物質という)に対して非粘
着性を持っており、直径50〜200ミクロンの範囲
で、粒径のバラつきの少ないものを使用する。球状微粒
体4の材料は印刷インキに対し非粘着性を有する、
インキに使用されている溶剤に対して耐性を有する、
耐摩耗性がある、ガラスなどの無機材料、樹脂などの有
機材料および無機・有機材料の複合材を使用することが
できる。本発明の実施例として、ガラス表面にフッ素樹
脂加工を施した球状微粒体(ビーズ)により実験した結
果、本発明の効果を確認することができた。
【0008】離型フィルム2をローラ表面に被覆するに
は、ローラ径よりやや内径の大きなチューブ状の離型フ
ィルム2をローラ1の外周に被せ(図4参照)、これを
加熱装置(シュリンクトンネル)6に通し(図5参
照)、離型フィルムを収縮せしめ、ローラ外周に密着さ
せる(図6参照)。従って、収縮前における熱収縮性フ
ィルム上の球状微粒体4の分布は熱収縮によって球状微
粒体相互に干渉を生ぜずかつ熱収縮性フィルム上に密に
配列されることが望ましい。この為に球状微粒体4の分
布パターンは熱収縮性フィルム3が熱収縮前において図
7に示す形が最適であり、その熱収縮後において図8に
示す密な状態になる。
【0009】図7および図8において、 D:球状微粒体の直径 L:球状微粒体間の距離 α:熱収縮性フィルムの収縮率 とすると、D=L−αL L=D/(1−α) となる。
【0010】すなわち、球状微粒体間の中心距離をほぼ
L=D/(1−α)になるように熱収縮性フィルム3上
に球状微粒体4を分布させておけば離型フィルム2を収
縮させた場合、球状微粒体4が相互に干渉することな
く、図2および3に示す配列が得られ、ローラ表面の球
状凹凸の精度が得られる。球状微粒体の分布が適性でな
かったり、均一でなかったりすると、離型フィルムを収
縮させた後の外周の状態が図9の断面および図10の平
面で示すように凹凸を生じ、ローラの外周精度が悪くな
って、走行紙のしわの発生、紙切れなどの原因となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るローラ用離型フィルムを被せたロ
ーラの断面図である。
【図2】ローラ用離型フィルムの構造を示す拡大断面図
である。
【図3】ローラ用離型フィルムの一部を示す平面図であ
る。
【図4】離型フィルムをローラ表面に被覆する工程の説
明図である。
【図5】離型フィルムをローラ表面に被覆するときの加
熱工程の説明図である。
【図6】離型フィルムを収縮させた状態のローラを示す
図である。
【図7】熱収縮前における球状微粒体の分布パターンの
説明図である。
【図8】収縮後における球状微粒体の配列状態を示す図
である。
【図9】球状微粒体の分布が不適性な場合に生じた凹凸
を示す断面図である。
【図10】図9の平面図である。
【符号の説明】
1 ローラ 2 ローラ用離型フィルム 3 熱収縮性フィルム 4 球状微粒体 5 接着剤 6 加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 13/00 F16C 13/00 E Fターム(参考) 3F104 AA01 JA01 JA04 JB01 JC07 3J103 AA02 AA51 EA07 EA11 FA07 FA15 FA30 GA02 GA33 GA54 HA04 HA41 4F100 AA01A AH01A AK01B AK41 BA02 CB00 DA11 DE04A EH51 EJ42 GB51 JA03B JA13A JL04 JL11A JL14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着物に対して非粘着性を持つ球状微粒
    体を、チューブ状熱収縮性プラスチック材の表面に層状
    に配設されたローラ用離型フィルム。
  2. 【請求項2】 前記球状微粒体を無機、有機又はそれら
    の複合材で形成したことを特徴とする請求項1記載のロ
    ーラ用離型フィルム。
  3. 【請求項3】 前記チューブ状熱収縮性プラスチック材
    表面の前記球状微粒体の密度又は分布パターンは、前記
    チューブ状熱収縮性プラスチック材が所定の量熱収縮し
    た後においても、球状微粒体が相互に干渉しないことを
    特徴とする請求項1記載のローラ用離型フィルム。
  4. 【請求項4】 請求項1から3の記載のローラ用離型フ
    ィルムをローラに被せ、所定の熱を加えて収縮させてロ
    ーラ表面に密着せしめたことを特徴とするローラ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6984427B2 (en) 2002-01-10 2006-01-10 3M Innovative Properties Company Microstructed release liner
US7678443B2 (en) 2003-05-16 2010-03-16 3M Innovative Properties Company Complex microstructure film
JP2015516489A (ja) * 2012-09-10 2015-06-11 ハンジン プリンティング アンド ケミカル カンパニー リミテット ガラス保護フィルム
JP2020116477A (ja) * 2019-01-18 2020-08-06 株式会社リコー 塗布装置、液体を吐出する装置

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JP7234646B2 (ja) 2019-01-18 2023-03-08 株式会社リコー 塗布装置、液体を吐出する装置

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