JP2000334659A - 表面疵切削部位の表面肌粗し方法及びその装置 - Google Patents
表面疵切削部位の表面肌粗し方法及びその装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動的に鋼材の表面疵切削部位のみを選択
し、表面肌粗しを行うことができる方法及び装置を提供
することにある。 【解決手段】 探傷装置７により検出された長手方向に
走行する鋼材の周方向及び長手方向の表面疵情報を得
て、疵切削装置９により前記表面疵を自動または手動に
より切削，除去した後、この表面疵切削部位の表面肌粗
しをする方法において、前記探傷装置による表面疵情報
と、距離演算計８による走行速度情報により表面肌粗し
装置を作動させ、前記鋼材の走行過程で自動的に表面疵
切削部位のみを選択し表面粗しを行う表面疵切削部位の
表面肌粗し方法。
し、表面肌粗しを行うことができる方法及び装置を提供
することにある。 【解決手段】 探傷装置７により検出された長手方向に
走行する鋼材の周方向及び長手方向の表面疵情報を得
て、疵切削装置９により前記表面疵を自動または手動に
より切削，除去した後、この表面疵切削部位の表面肌粗
しをする方法において、前記探傷装置による表面疵情報
と、距離演算計８による走行速度情報により表面肌粗し
装置を作動させ、前記鋼材の走行過程で自動的に表面疵
切削部位のみを選択し表面粗しを行う表面疵切削部位の
表面肌粗し方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面疵切削部位の
表面肌粗し方法及びその装置、更に詳しくは、鋼材の伸
線加工時において、表面疵を切削除去した部分における
潤滑材のキャリア性能を良好にするための表面肌粗し方
法及びその装置に関する。
表面肌粗し方法及びその装置、更に詳しくは、鋼材の伸
線加工時において、表面疵を切削除去した部分における
潤滑材のキャリア性能を良好にするための表面肌粗し方
法及びその装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】軸受鋼や冷間圧造用ステンレス鋼などの
鋼材を伸線加工する際には、その前加工として、鋼材の
表面に点在している疵を切削により除去することが行わ
れているが、この表面疵切削部位はその表面肌が平滑と
なる。そのため、この表面疵切削部位における潤滑剤の
キャリア性能が低く、そのまま伸線加工すると焼き付き
が生じてしまう恐れがある。そこで、この表面疵切削部
位における潤滑剤のキャリア性能を良好にするため、そ
の表面肌を粗くすることが行われている。
鋼材を伸線加工する際には、その前加工として、鋼材の
表面に点在している疵を切削により除去することが行わ
れているが、この表面疵切削部位はその表面肌が平滑と
なる。そのため、この表面疵切削部位における潤滑剤の
キャリア性能が低く、そのまま伸線加工すると焼き付き
が生じてしまう恐れがある。そこで、この表面疵切削部
位における潤滑剤のキャリア性能を良好にするため、そ
の表面肌を粗くすることが行われている。
【０００３】この表面疵切削部位の表面肌を粗くする手
段として、特開昭６３−１３０２１２号公報の発明に
は、鋼材をその全周にわたって、ショットブラスト又は
エアブラストする方法が開示されており、また、特開平
７−２４１７５０号公報の発明には、鋼材の表面疵切削
部位をハンドグラインダなどで擦る方法が開示されてい
る。
段として、特開昭６３−１３０２１２号公報の発明に
は、鋼材をその全周にわたって、ショットブラスト又は
エアブラストする方法が開示されており、また、特開平
７−２４１７５０号公報の発明には、鋼材の表面疵切削
部位をハンドグラインダなどで擦る方法が開示されてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特開昭６
３−１３０２１２号公報の発明の場合は、切削していな
い部位までショットブラスト又はエアブラストをするた
め、表面性状が劣化するとゝもに、製品歩留りが低下す
るなどコスト増加の要因となる。また、前記特開平７−
２４１７５０号公報の発明では、必要部分のみ肌粗しす
ることになるので製品歩留りは改善されるが、全長，全
周に亘って目視により表面疵切削部位を探すことになる
ため作業性が極めて悪い。したがって、能率的にも好ま
しくなく、人件費が大幅に増加する、といった問題点が
ある。
３−１３０２１２号公報の発明の場合は、切削していな
い部位までショットブラスト又はエアブラストをするた
め、表面性状が劣化するとゝもに、製品歩留りが低下す
るなどコスト増加の要因となる。また、前記特開平７−
２４１７５０号公報の発明では、必要部分のみ肌粗しす
ることになるので製品歩留りは改善されるが、全長，全
周に亘って目視により表面疵切削部位を探すことになる
ため作業性が極めて悪い。したがって、能率的にも好ま
しくなく、人件費が大幅に増加する、といった問題点が
ある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来の問題点を解決するために成されたもので、前工程
で探傷装置により得た鋼材の表面疵情報に基づき、自動
的に鋼材の表面疵切削部位のみを選択し、表面肌粗しを
行うことにより、表面疵切削部位を有する鋼材を焼き付
きなく且つ効率よく伸線することができる方法及び装置
を提供することを目的としたものである。
従来の問題点を解決するために成されたもので、前工程
で探傷装置により得た鋼材の表面疵情報に基づき、自動
的に鋼材の表面疵切削部位のみを選択し、表面肌粗しを
行うことにより、表面疵切削部位を有する鋼材を焼き付
きなく且つ効率よく伸線することができる方法及び装置
を提供することを目的としたものである。
【０００６】前記の目的を達成する本願の第１発明の要
旨は、探傷装置により検出された長手方向に走行する鋼
材の周方向及び長手方向の表面疵情報を得て、疵切削装
置により前記表面疵を自動または手動により切削，除去
した後、この表面疵切削部位の表面肌粗しをする方法に
おいて、前記探傷装置による表面疵情報と、距離演算計
による走行速度情報により表面肌粗し装置を作動させ、
前記鋼材の走行過程で自動的に表面疵切削部位のみを選
択し表面粗しを行うことを特徴とする表面疵切削部位の
表面肌粗し方法にある。
旨は、探傷装置により検出された長手方向に走行する鋼
材の周方向及び長手方向の表面疵情報を得て、疵切削装
置により前記表面疵を自動または手動により切削，除去
した後、この表面疵切削部位の表面肌粗しをする方法に
おいて、前記探傷装置による表面疵情報と、距離演算計
による走行速度情報により表面肌粗し装置を作動させ、
前記鋼材の走行過程で自動的に表面疵切削部位のみを選
択し表面粗しを行うことを特徴とする表面疵切削部位の
表面肌粗し方法にある。
【０００７】また、第２発明の要旨は、長手方向に走行
する鋼材の周方向及び長手方向の表面疵情報を検出する
探傷装置と、前記表面疵情報により表面疵を自動または
手動により切削，除去する疵切削装置と、該疵切削装置
によって切削，除去された表面疵切削部位を粗す表面肌
粗し装置と、前記鋼材の走行速度情報を検出する距離演
算計とからなり、前記探傷装置による表面疵情報と、前
記距離演算計による走行速度情報により前記表面肌粗し
装置を作動させることにより、前記鋼材の走行過程で自
動的に前記表面疵切削部位のみを選択し表面肌粗しを行
う構成としたことを特徴とする表面疵切削部位の表面肌
粗し装置にある。
する鋼材の周方向及び長手方向の表面疵情報を検出する
探傷装置と、前記表面疵情報により表面疵を自動または
手動により切削，除去する疵切削装置と、該疵切削装置
によって切削，除去された表面疵切削部位を粗す表面肌
粗し装置と、前記鋼材の走行速度情報を検出する距離演
算計とからなり、前記探傷装置による表面疵情報と、前
記距離演算計による走行速度情報により前記表面肌粗し
装置を作動させることにより、前記鋼材の走行過程で自
動的に前記表面疵切削部位のみを選択し表面肌粗しを行
う構成としたことを特徴とする表面疵切削部位の表面肌
粗し装置にある。
【０００８】そして、更に第３発明の要旨は、前記第２
発明において、表面肌粗し装置が、鋼材の同心円上で互
いに所定角度だけ離間するとゝもに、鋼材の長手方向に
沿って所定間隔だけ離間して配置した複数個の研掃材投
射ノズルを備え、探傷装置による表面疵情報により前記
研掃材投射ノズルを選択するとゝもに、距離演算計によ
る走行速度情報により、前記研掃材投射ノズルから研掃
材を投射するように構成したことを特徴とする表面疵切
削部位の表面肌粗し装置にある。
発明において、表面肌粗し装置が、鋼材の同心円上で互
いに所定角度だけ離間するとゝもに、鋼材の長手方向に
沿って所定間隔だけ離間して配置した複数個の研掃材投
射ノズルを備え、探傷装置による表面疵情報により前記
研掃材投射ノズルを選択するとゝもに、距離演算計によ
る走行速度情報により、前記研掃材投射ノズルから研掃
材を投射するように構成したことを特徴とする表面疵切
削部位の表面肌粗し装置にある。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて詳
細に説明すると、図１は本発明に係る表面肌粗し装置を
備えた伸線装置の全体概略構成を示しており、図におい
て、１は伸線加工装置の左端側に設置したサプライスタ
ンドで、２はこのサプライスタンド１に巻かれた線ある
いは棒状の鋼材である。このサプライスタンド１から繰
り出された前記鋼材２は、ガイド３，巻取り装置４及び
ねじれ解消ドラム５を経て直線状に形成され、第１伸線
ダイス装置６１で伸線し、探傷装置７に送られる。
細に説明すると、図１は本発明に係る表面肌粗し装置を
備えた伸線装置の全体概略構成を示しており、図におい
て、１は伸線加工装置の左端側に設置したサプライスタ
ンドで、２はこのサプライスタンド１に巻かれた線ある
いは棒状の鋼材である。このサプライスタンド１から繰
り出された前記鋼材２は、ガイド３，巻取り装置４及び
ねじれ解消ドラム５を経て直線状に形成され、第１伸線
ダイス装置６１で伸線し、探傷装置７に送られる。
【００１０】そして、前記探傷装置７において、右方向
に走行する前記鋼材２の表面の周方向及び長手方向の疵
及び疵の位置を検出し、これを表面疵情報として記憶す
る。８は距離演算計で、この距離演算計８において、前
記疵の位置が後述する疵切削装置９及び表面肌粗し装置
１０に到達するまでの時間が鋼材２の走行速度及び走行
距離から計算され、これが走行速度情報として記憶され
る。
に走行する前記鋼材２の表面の周方向及び長手方向の疵
及び疵の位置を検出し、これを表面疵情報として記憶す
る。８は距離演算計で、この距離演算計８において、前
記疵の位置が後述する疵切削装置９及び表面肌粗し装置
１０に到達するまでの時間が鋼材２の走行速度及び走行
距離から計算され、これが走行速度情報として記憶され
る。
【００１１】そこで、まず前記探傷装置７で検出された
表面疵情報と、前記距離演算計８で計算された走行速度
情報とにより前記疵切削装置９を作動させ、前記検出さ
れた疵を切削除去する。この疵切削装置９としては種々
のものがあるが、その一例として、出願人が先に出願
（特公昭５９−５０４５３号公報）した図４及び図５に
示すものが挙げられる。
表面疵情報と、前記距離演算計８で計算された走行速度
情報とにより前記疵切削装置９を作動させ、前記検出さ
れた疵を切削除去する。この疵切削装置９としては種々
のものがあるが、その一例として、出願人が先に出願
（特公昭５９−５０４５３号公報）した図４及び図５に
示すものが挙げられる。
【００１２】すなわち、図において、９Ａは切削バイト
で、３個の切削バイト９Ａが鋼材２の送り方向に対して
間隔ｔをおいて配設されているとゝもに、円周方向に対
して角度α＝１２０°毎に設けられている。また、前記
３個の切削バイト９Ａは、図示しない駆動装置により、
それぞれ独立して鋼材２の半径方向に進退自在に構成さ
れているとゝもに、その切刃は鋼材２の外周面形状に適
合するように円弧状に形成されている。そして、鋼材２
の疵の位置に対応する前記切削バイト９Ａが前進して疵
を自動的に切削する構成のものである。しかし、この疵
の切削は、図４及び図５に示す装置に限ることなく、そ
の他の装置を使用して行うことも可能であり、或いはハ
ンドグラインダなどを用いて手動により行ってもよいこ
とは勿論である。
で、３個の切削バイト９Ａが鋼材２の送り方向に対して
間隔ｔをおいて配設されているとゝもに、円周方向に対
して角度α＝１２０°毎に設けられている。また、前記
３個の切削バイト９Ａは、図示しない駆動装置により、
それぞれ独立して鋼材２の半径方向に進退自在に構成さ
れているとゝもに、その切刃は鋼材２の外周面形状に適
合するように円弧状に形成されている。そして、鋼材２
の疵の位置に対応する前記切削バイト９Ａが前進して疵
を自動的に切削する構成のものである。しかし、この疵
の切削は、図４及び図５に示す装置に限ることなく、そ
の他の装置を使用して行うことも可能であり、或いはハ
ンドグラインダなどを用いて手動により行ってもよいこ
とは勿論である。
【００１３】疵切削装置９により、上記のようにして疵
が切削除去された前記鋼材２は、その後表面肌粗し装置
１０に送られるが、この表面肌粗し装置１０は、前記探
傷装置７により検出された疵及び疵の位置情報（表面疵
情報）と、前記距離演算計８で計算，記憶された疵の位
置が前記表面肌粗し装置１０に到達するまでの時間と距
離の情報（速度情報）とにより作動し、鋼材２の前記疵
切削装置９により切削された表面疵切削部位のみの表面
肌粗しが行われる。
が切削除去された前記鋼材２は、その後表面肌粗し装置
１０に送られるが、この表面肌粗し装置１０は、前記探
傷装置７により検出された疵及び疵の位置情報（表面疵
情報）と、前記距離演算計８で計算，記憶された疵の位
置が前記表面肌粗し装置１０に到達するまでの時間と距
離の情報（速度情報）とにより作動し、鋼材２の前記疵
切削装置９により切削された表面疵切削部位のみの表面
肌粗しが行われる。
【００１４】ここで、前記表面肌粗し装置１０につい
て、図２及び図３により説明すると、１０Ａは研掃剤を
投射する４個の研掃剤投射ノズルで、各研掃剤投射ノズ
ル１０Ａは、鋼材２の同心円上において互いにα＝４５
°の角度だけ離間して、且つそれぞれ鋼材２の長手方向
に沿って所定間隔ｔだけ離間して配置されている。そし
て、前記探傷装置７で検出された表面疵情報により研掃
材を投射する研掃剤投射ノズル１０Ａが決定され、また
前記距離演算計８による走行速度情報により、前記決定
した研掃剤投射ノズル１０Ａから表面疵切削部位に対し
て研掃剤を投射するタイミングが調整される。
て、図２及び図３により説明すると、１０Ａは研掃剤を
投射する４個の研掃剤投射ノズルで、各研掃剤投射ノズ
ル１０Ａは、鋼材２の同心円上において互いにα＝４５
°の角度だけ離間して、且つそれぞれ鋼材２の長手方向
に沿って所定間隔ｔだけ離間して配置されている。そし
て、前記探傷装置７で検出された表面疵情報により研掃
材を投射する研掃剤投射ノズル１０Ａが決定され、また
前記距離演算計８による走行速度情報により、前記決定
した研掃剤投射ノズル１０Ａから表面疵切削部位に対し
て研掃剤を投射するタイミングが調整される。
【００１５】これを図２により詳細に説明すると、鋼材
２の表面疵切削部位が長手方向の左右両側面にあれば、
左右両側に配置された研掃剤投射ノズル１０Ａ１，１０
Ａ２のみが選択され、この表面疵切削部位に対してそれ
ぞれ研掃剤を投射して表面肌粗しをする。また、鋼材２
の表面疵切削部位が上面側と下面側とにあれば、上面と
下面に配置された研掃剤投射ノズル１０Ａ３，１０Ａ４
のみが動作して、前記表面疵切削部位に対して研掃剤を
投射して表面肌粗しをする。更に、鋼材２の表面疵切削
部位がその全周に存在する場合は、４個すべての研掃剤
投射ノズル１０Ａが順次動作するように制御されてい
る。なお、前記研掃剤投射ノズル１０Ａは４個に限定さ
れるものではなく、鋼材２の全周に研掃剤を均等に投射
できる個数であればよい。
２の表面疵切削部位が長手方向の左右両側面にあれば、
左右両側に配置された研掃剤投射ノズル１０Ａ１，１０
Ａ２のみが選択され、この表面疵切削部位に対してそれ
ぞれ研掃剤を投射して表面肌粗しをする。また、鋼材２
の表面疵切削部位が上面側と下面側とにあれば、上面と
下面に配置された研掃剤投射ノズル１０Ａ３，１０Ａ４
のみが動作して、前記表面疵切削部位に対して研掃剤を
投射して表面肌粗しをする。更に、鋼材２の表面疵切削
部位がその全周に存在する場合は、４個すべての研掃剤
投射ノズル１０Ａが順次動作するように制御されてい
る。なお、前記研掃剤投射ノズル１０Ａは４個に限定さ
れるものではなく、鋼材２の全周に研掃剤を均等に投射
できる個数であればよい。
【００１６】前記表面肌粗し装置１０により、上記のよ
うにして、鋼材２の走行過程で自動的に表面切削部位の
みが肌粗しされた鋼材２は、第２伸線ダイス装置６２，
第１巻取ドラム１１，第３伸線ダイス装置６３，第２巻
取ドラム１２を経て所定の最終直径に伸線された後、巻
取機１３に巻取られる。この巻取機１３は、フロアＦに
設置したモータターンテーブル１４に固定された円錐台
形状の巻取ドラム１５と、スタンド１６の天面部に固定
されたアーム１７とから構成されており、前記伸線を終
えた鋼材２は前記アーム１７の一端を経て回転する巻取
ドラム１５に巻き取られる。
うにして、鋼材２の走行過程で自動的に表面切削部位の
みが肌粗しされた鋼材２は、第２伸線ダイス装置６２，
第１巻取ドラム１１，第３伸線ダイス装置６３，第２巻
取ドラム１２を経て所定の最終直径に伸線された後、巻
取機１３に巻取られる。この巻取機１３は、フロアＦに
設置したモータターンテーブル１４に固定された円錐台
形状の巻取ドラム１５と、スタンド１６の天面部に固定
されたアーム１７とから構成されており、前記伸線を終
えた鋼材２は前記アーム１７の一端を経て回転する巻取
ドラム１５に巻き取られる。
【００１７】
【実施例】マルテンサイト系ステンレス鋼（ＳＵＳ４２
０Ｊ２）の直径５．１ｍｍの線材を直径３．１ｍｍまで
伸線した。また、伸線ダイス装置にはそれぞれ、ステア
リン酸カルシウムを主成分とし、イオウ及び二硫化モリ
ブデンを２〜３％含有した粉末潤滑剤を収納したダイス
ボックスをを配設した。また、鋼材の巻取り速度は５〜
８０ｍ／ｍｉｎで行った。このエアブラスト処理条件を
表１に、伸線のパススケジュールを表２示す。
０Ｊ２）の直径５．１ｍｍの線材を直径３．１ｍｍまで
伸線した。また、伸線ダイス装置にはそれぞれ、ステア
リン酸カルシウムを主成分とし、イオウ及び二硫化モリ
ブデンを２〜３％含有した粉末潤滑剤を収納したダイス
ボックスをを配設した。また、鋼材の巻取り速度は５〜
８０ｍ／ｍｉｎで行った。このエアブラスト処理条件を
表１に、伸線のパススケジュールを表２示す。
【００１８】
【表 １】
【００１９】
【表 ２】
【００２０】以上の条件で処理した結果、前記マルテン
サイト系ステンレス鋼（ＳＵＳ４２０Ｊ２）を焼付きな
く円滑に伸線することができた。
サイト系ステンレス鋼（ＳＵＳ４２０Ｊ２）を焼付きな
く円滑に伸線することができた。
【００２１】
【発明の効果】本発明は、上記のような構成であるか
ら、鋼材の表面疵切削部位のみを確実に且つ効率良く表
面粗しを行うことができるため、後工程で伸線する場合
に、鋼材の潤滑剤キャリア性能が向上し、焼付きなく能
率良く伸線することができる。また、鋼材の走行過程で
自動的に表面疵切削部位のみを肌粗しするので、製品歩
留りが改善されるとゝもに作業性が飛躍的に向上する、
といった諸効果がある。
ら、鋼材の表面疵切削部位のみを確実に且つ効率良く表
面粗しを行うことができるため、後工程で伸線する場合
に、鋼材の潤滑剤キャリア性能が向上し、焼付きなく能
率良く伸線することができる。また、鋼材の走行過程で
自動的に表面疵切削部位のみを肌粗しするので、製品歩
留りが改善されるとゝもに作業性が飛躍的に向上する、
といった諸効果がある。
【図１】本発明に係る表面肌粗し装置を備えた伸線装置
の全体概略構成図である。
の全体概略構成図である。
【図２】表面肌粗し装置の要部を示す斜視図である。
【図３】図２の左側面図である。
【図４】疵切削装置の要部を示す正面図である。
【図５】図４の左側面図である。
１ サプライスタンド ２ 鋼材 ６ 伸線ダイス装置 ７ 探傷装置 ８ 距離演算計 ９ 疵切削装置 １０ 表面肌粗し装置 １０Ａ 研掃剤投射ノズル
Claims (3)
- 【請求項１】 探傷装置により検出された長手方向に走
行する鋼材の周方向及び長手方向の表面疵情報を得て、
疵切削装置により前記表面疵を自動または手動により切
削，除去した後、この表面疵切削部位の表面肌粗しをす
る方法において、前記探傷装置による表面疵情報と、距
離演算計による走行速度情報により表面肌粗し装置を作
動させ、前記鋼材の走行過程で自動的に表面疵切削部位
のみを選択し表面粗しを行うことを特徴とする表面疵切
削部位の表面肌粗し方法。 - 【請求項２】 長手方向に走行する鋼材の周方向及び長
手方向の表面疵情報を検出する探傷装置と、前記表面疵
情報により表面疵を自動または手動により切削，除去す
る疵切削装置と、該疵切削装置によって切削，除去され
た表面疵切削部位を粗す表面肌粗し装置と、前記鋼材の
走行速度情報を検出する距離演算計とからなり、前記探
傷装置による表面疵情報と、前記距離演算計による走行
速度情報により前記表面肌粗し装置を作動させることに
より、前記鋼材の走行過程で自動的に前記表面疵切削部
位のみを選択し表面肌粗しを行う構成としたことを特徴
とする表面疵切削部位の表面肌粗し装置。 - 【請求項３】 表面肌粗し装置が、鋼材の同心円上で互
いに所定角度だけ離間するとゝもに、鋼材の長手方向に
沿って所定間隔だけ離間して配置した複数個の研掃材投
射ノズルを備え、探傷装置による表面疵情報により前記
研掃材投射ノズルを選択するとゝもに、距離演算計によ
る走行速度情報により、前記研掃材投射ノズルから研掃
材を投射するように構成したことを特徴とする請求項２
記載の表面疵切削部位の表面肌粗し装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14953399A JP2000334659A (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 表面疵切削部位の表面肌粗し方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14953399A JP2000334659A (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 表面疵切削部位の表面肌粗し方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000334659A true JP2000334659A (ja) | 2000-12-05 |
Family
ID=15477226
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14953399A Pending JP2000334659A (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 表面疵切削部位の表面肌粗し方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000334659A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005279786A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-10-13 | Toshiba Plant Systems & Services Corp | 線材表面研削装置 |
| CN111805382A (zh) * | 2020-07-17 | 2020-10-23 | 河北可为金属制品集团有限公司 | 一种金属丝加工助力与除锈系统 |
| CN112677012A (zh) * | 2020-12-23 | 2021-04-20 | 神华铁路装备有限责任公司 | 自动识别装置、铁路货车轮对除锈机及识别方法 |
| CN113843670A (zh) * | 2021-09-10 | 2021-12-28 | 吉林大学重庆研究院 | 一种电弧熔丝用镁合金丝材的前处理装置及前处理方法 |
-
1999
- 1999-05-28 JP JP14953399A patent/JP2000334659A/ja active Pending
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