JP2000333176A - スケーラビリティを有する画像符号伝送装置および方法並びに再量子化方法 - Google Patents

スケーラビリティを有する画像符号伝送装置および方法並びに再量子化方法

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JP2000333176A
JP2000333176A JP14401399A JP14401399A JP2000333176A JP 2000333176 A JP2000333176 A JP 2000333176A JP 14401399 A JP14401399 A JP 14401399A JP 14401399 A JP14401399 A JP 14401399A JP 2000333176 A JP2000333176 A JP 2000333176A
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Takeshi Hanamura
剛 花村
Satoshi Nishimura
敏 西村
Hiroyuki Kasai
裕之 笠井
Kazuyuki Takaya
和幸 高屋
Wataru Kameyama
渉 亀山
Hideyoshi Tominaga
英義 富永
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Media Glue Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、量子化および逆量子化を伴うスケ
ーラビリティを有する動画像または静止画像の符号伝送
装置および方法において、再量子化による誤差を低減
し、画質の低下を低減する装置および方法を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 第1の量子化前の変数と、得られた量子
化係数を逆量子化して得られた逆量子化係数と、を比較
して、その比較結果を示す識別情報を生成し、第1量子
化係数と識別情報を転送し、転送された第1量子化係数
を逆量子化して得られた逆量子化係数を識別情報に基づ
いて補正し、補正後の逆量子化係数を第1の量子化とは
異なる量子化幅で再度量子化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スケーラビリティ
を有する画像符号伝送装置および方法並びに再量子化方
法に関し、特に、量子化および逆量子化を伴う動画像ま
たは静止画像符号伝送装置および方法において、再量子
化による画質の低下を低減する装置および方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ディジタルビデオおよび付随するオーデ
ィオに対する圧縮符号化方式の標準規格であるISO−
IEC 13818−2(以後、「MPEG2」(Mo
ving Picture Expert Grou
p)と呼ぶ。)では、符号化器において、入力画像に対
して、離散コサイン変換(以後、「DCT」と呼ぶ)、
量子化および可変長符号化(以後、「VLC」と呼ぶ)
の順に処理が行われビットストリームが生成され出力さ
れる。このようにして生成されたMPEG2の規格に準
拠したビットストリーム(以後、「MPEG2ビットス
トリーム」と呼ぶ)は、通信やテレビジョン放送など幅
広い分野で使用されている。
【0003】MPEG2ビットストリームは階層構造を
有し、最上位のシーケンス層からGOP(Group
of Picture)層、ピクチャ層、スライス層、
マクロブロック層およびブロック層の順の各層からな
る。
【0004】符号化器で符号化されたMPEG2ビット
ストリームは、所定の転送速度で伝送路に送出され、復
号器に入力されて復号され再生される。しかしながら、
MPEG2以外の圧縮フォーマットを有する復号器や、
異なる転送速度の伝送路に接続された復号器も多数存在
するため、異なる圧縮フォーマットや異なる転送速度に
MPEG2ビットストリームを変換する装置として、ト
ランスコーダがあり、このトランスコーダを介して各復
号器に信号が供給される。
【0005】最も簡単な構成のMPEG2ビットストリ
ームを異なる転送速度を有するMPEG2ビットストリ
ームに変換するトランスコーダ10は、図7に示される
ものであり、入力MPEG2ビットストリーム1を復号
して一旦画像信号5を生成する復号器3と、生成された
画像信号5を再度、入力MPEG2ビットストリーム1
とは異なる転送速度を有するMPEG2ビットストリー
ム9として出力する符号化器7を単純に結合したもので
ある。
【0006】しかしながら、このような単純結合型トラ
ンスコーダ10においては、情報処理量が多く、処理に
時間がかかるといった問題点がある。また、復号器3に
よって復号された画像5からは、入力MPEG2ビット
ストリーム1のGOP層から得ることのできるGOP構
造並びに、ピクチャ層から得ることのできるI、Pおよ
びBピクチャなどのピクチャタイプなどを含む符号化構
造などの情報を知ることができない。通常、符号化器7
においては、全体の画質を高めるために、再帰的に予測
に使用されるIおよびPピクチャは高画質に、予測に使
用されないBピクチャは低画質になるように符号配分さ
れる。これにより符号化効率も向上する。単純結合型ト
ランスコーダ10では、入力ビットストリーム1が一度
復号器3により完全に画像5に復号されてしまうと符号
化器7でピクチャタイプが認識できないため、例えば、
入力ビットストリーム1中で、Bピクチャとして符号化
されていたピクチャをIまたはPピクチャとして再符号
化してしまう可能性があり、そのような場合、画像の品
質が低下し、符号化効率も低下するといった問題点があ
る。
【0007】さらに、Bピクチャを含む符号化構造の入
力MPEG2ビットストリーム1においては、入力MP
EG2ビットストリーム1上でのフレーム順序は、Iお
よびPピクチャの後にBピクチャが続くが、復号された
画像表示時のフレーム順序は、IおよびPピクチャの間
にBピクチャが挿入されて画像が表示される。このた
め、IおよびPピクチャを処理した後、Bピクチャを処
理して、前もって処理されているIおよびPピクチャの
間にBピクチャを挿入するという画像の並べ替え処理が
必要なため、トランスコード処理に遅延が生じるといっ
た問題点がある。
【0008】これらの問題点を解決するために図8に示
されるようなトランスコーダ20が提案されている。こ
のトランスコーダ20は、図7の復号器3が知り得る情
報の一部を符号化器7に再利用させるものと言える。す
なわち、入力MPEG2ビットストリーム1の上位層で
あるシーケンス層、GOP層およびピクチャ層から得る
ことのできる符号化条件並びに動きベクトルなどの情報
を、トランスコーダ20で生成される出力ビットストリ
ームの符号化条件に再利用するものである。この依存型
トランスコーダ20は、入力MPEG2ビットストリー
ム1を可変長復号(以後、「VLD」と呼ぶ)21、逆
量子化23、および逆DCT25の順に処理を行うこと
によりマクロブロック層およびブロック層を含む符号化
データまでを復号し、得られた信号をDCT35、量子
化37およびVLC39の順に処理して、入力ビットス
トリームとは異なる転送速度を有する出力ビットストリ
ーム40を生成するものである。
【0009】このように依存型トランスコーダ20は、
すでに符号化されている入力ビットストリームから取り
出した一部のビットストリームを復号し、画像を再生で
きる能力、すなわちスケーラビリティを有するものであ
る。
【0010】上記の依存型トランスコーダ20は、単純
結合型トランスコーダ10の問題点である画像フレーム
の並べ替えによる処理の遅延を削減し、さらに動きベク
トルを再利用することにより、処理の複雑さを低減する
ことが可能である。
【0011】また、図9に示されるような密結合型トラ
ンスコーダ60が提案されている。この密結合型トラン
スコーダ60は、図8の依存型トランスコーダ20の符
号化条件の再利用に加えて、入力MPEG2ビットスト
リーム1のスライス層およびマクロブロック層までの符
号化情報を再利用するものである。依存型トランスコー
ダ20では必要であった動き補償用参照画像フレームメ
モリが、密結合型トランスコーダ60では不要となりメ
モリ量が削減できるという利点もある。
【0012】この密結合型トランスコーダ60は、入力
MPEG2ビットストリーム1を、マクロブロック単位
にVLD61および逆量子化63の順に処理することに
より、DCT係数領域まで復号し、得られたDCT係数
信号を、量子化65およびVLC67の順に処理して、
入力MPEG2ビットストリーム1とは異なる転送速度
を有する出力ビットストリーム71を生成するものであ
る。すなわち、入力MPEG2ビットストリームに含ま
れる符号化器で一旦量子化された量子化係数が、トラン
スコーダ60で再度量子化されて出力ビットストリーム
71が生成されることになる。密結合型トランスコーダ
60では、シーケンス層、GOP層、ピクチャ層、スラ
イス層およびマクロブロック層の符号化情報を殆ど再利
用でき、基本的にブロック層のDCT係数の変換および
ブロック層の変換に伴い修正が必要なマクロブロック層
の符号の変換の処理のみがなされるので、トランスコー
ド処理量を大幅に削減することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような密結合型トランスコーダ60においては、以下の
ような問題点がある。
【0014】密結合型トランスコーダ60に入力される
MPEG2ビットストリーム71は、符号化器での量子
化処理で、すでに誤差を生じている。そして、密結合型
トランスコーダ60の量子化器65において、再度量子
化処理を行うことにより、さらに誤差を生じるため、ト
ランスコーダ60を介して復号される画像の品質が大幅
に低下してしまう。この問題点は、図8の依存型トラン
スコーダ20においても同様である。
【0015】この現象について図10を用いて詳細に説
明する。
【0016】図10では、符号化器でDCT係数aおよ
びbが量子化されるときの様子を示している。
【0017】図10(a)は、符号化器で例えば8Mbp
sの転送速度を達成するために量子化幅2×qScaleでD
CT係数aおよびbを量子化した時の様子を示す図であ
り、図10(b)は、符号化器で例えば15Mbpsの転
送速度を達成するために量子化幅qScaleでDCT係数a
およびbを量子化し、トランスコーダでさらに例えば8
Mbpsの転送速度に変換するために、逆量子化後に量子
化幅2×qScaleで再量子化した時の様子を示す図であ
る。
【0018】図10(a)に示されるように、DCT係
数aは、量子化係数0に、DCT係数bは、量子化係数
1に量子化される。
【0019】図10(b)に示されるように、始めに、
DCT係数aおよびbは符号化器によって量子化幅qSca
leで量子化され量子化係数1となる。符号化器で生成さ
れたMPEG2ビットストリームはトランスコーダに入
力される。トランスコーダでは、入力ビットストリーム
から量子化係数が分離され、逆量子化され後、再び量子
化される。その結果、DCT係数aおよびbともに、量
子化係数1に量子化される。
【0020】図10(a)および(b)から分かるよう
に、DCT係数aは符号化器で量子化幅2×qScaleで量
子化されると0になるが、符号化器で量子化幅qScaleで
量子化されると1になりトランスコーダに転送され、ト
ランスコーダで逆量子化されさらに量子化幅2×qScale
で量子化されると1になる。DCT係数bは、何れの場
合も同じ1に量子化されている。このように符号化器で
一度量子化されたDCT係数が、トランスコーダにより
再量子化されると、トランスコーダを介さないで量子化
した場合と異なる値となる場合が出てくることがある。
【0021】これはトランスコーダ内で得られた逆量子
化係数と符号化器における入力画像のDCT係数との関
係を、トランスコーダで知ることができないためであ
る。すなわち、トランスコーダを介して再量子化をする
と、DCT係数値によっては誤差が大きくなる可能性が
あるといった問題点がある。
【0022】本発明は、量子化および逆量子化を伴う動
画像または静止画像符号化装置および方法において、再
量子化による画質の低下を低減する装置および方法を提
供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、前記入力画像を変換係数に
直交変換する直交変換手段と、該変換係数を所定の量子
化幅で量子化して量子化係数を算出する量子化手段と、
該量子化係数を符号化して画像圧縮信号を出力する出力
手段と、を備えた符号化器と、該符号化器の出力手段か
ら出力され、伝送路を経由して転送された画像圧縮信号
を入力して、該入力された画像圧縮信号から前記符号化
器で量子化された量子化係数を分離して第1量子化係数
とする信号分離手段と、該第1量子化係数を逆量子化し
て逆量子化係数を算出する逆量子化手段と、該逆量子化
係数を前記符号化器の量子化手段の量子化幅とは異なる
再量子化用量子化幅で量子化して第2量子化係数を算出
する再量子化手段と、該第2量子化係数を符号化して圧
縮画像信号を生成して出力する出力手段と、を備えた符
号変換器と、を具備するスケーラビリティを有する画像
符号伝送装置において、前記符号化器が、前記量子化係
数を逆量子化して逆量子化係数を算出する逆量子化手段
と、該逆量子化係数と前記変換係数とを比較する比較手
段と、該比較手段における比較結果を示す識別情報を生
成し出力する識別情報生成手段と、をさらに備え、前記
符号変換器が、前記符号化器の識別情報生成手段から前
記識別情報を入力し、該入力された識別情報に基づいて
前記符号化器における比較結果を認識し、前記逆量子化
係数を補正する補正手段と、をさらに備えるとともに、
前記符号変換器の再量子化手段が、前記補正手段によっ
て補正された逆量子化係数を前記再量子化用量子化幅で
量子化することを特徴とする。
【0024】この構成によれば、符号化器においてDC
T係数と逆量子化係数を比較し、比較結果に基づいて識
別情報を生成し、符号化器から符号変換器に入力するの
で、符号変換器で再量子化する際、入力された識別情報
に基づいて符号化器での量子化前のDCT係数と逆量子
化係数との関係を認識することができ、その結果、符号
化器において逆量子化係数を補正することができ、再量
子化による誤差を低減することができる。これにより再
量子化による画質の低下を低減することができるスケー
ラビリティを有する画像符号伝送装置が提供される。
【0025】符号変換器とは、符号化器によって生成さ
れた画像圧縮信号の転送速度を変換するトランスコーダ
であり、トランスコーダによって変換された画像圧縮信
号は別の復号器で復号される。転送速度を制御するレー
ト制御処理において、再量子化用量子化幅が求められ、
その再量子化用量子化幅を用いて再量子化が行われる。
【0026】識別情報は、例えば1ビットからなるフラ
グで示すことができ、所定のフォーマットで符号化され
た画像圧縮信号に付加して送出しても良いし、別途に設
けた情報伝達媒体を経由して転送しても良い。
【0027】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るために、(a)入力画像を変換係数に直交変換する直
交変換ステップと、(b)該変換係数を第1量子化幅で
量子化して第1量子化係数を算出する第1の量子化ステ
ップと、(c)該第1量子化係数を逆量子化して逆量子
化係数を算出する第1の逆量子化ステップと、(d)前
記第1の量子化ステップ(b)で算出された第1量子化
係数を符号化して圧縮画像信号を出力する第1の出力ス
テップと、(e)該第1の出力ステップ(d)で出力さ
れ、伝送路を経由して転送された圧縮画像信号を入力し
て、該入力された圧縮画像信号から前記第1量子化係数
を分離する信号分離ステップと、(f)該信号分離ステ
ップ(e)で分離された第1量子化係数を逆量子化して
前記逆量子化係数を算出する第2の逆量子化ステップ
と、(g)該第2の逆量子化ステップ(f)で算出され
た逆量子化係数を前記第1量子化幅とは異なる第2量子
化幅で量子化して第2量子化係数を算出する第2の量子
化ステップと、(h)該第2量子化係数を符号化して圧
縮画像信号を生成して出力する第2の出力ステップと、
を備えたスケーラビリティを有する画像符号伝送方法に
おいて、(i)前記第1の逆量子化ステップ(c)で算
出された逆量子化係数と前記直交変換ステップ(a)で
変換された変換係数とを比較する比較ステップと、
(j)該比較ステップ(i)における比較結果を示す識
別情報を生成し出力する識別情報生成ステップと、
(k)前記識別情報を入力し、該入力された識別情報に
基づいて前記比較ステップ(i)における比較結果を認
識し、前記第2の逆量子化ステップ(f)で算出された
逆量子化係数を補正する補正ステップと、をさらに備え
るとともに、前記第2の量子化ステップ(g)におい
て、前記補正ステップ(k)で補正された逆量子化係数
を前記第2量子化幅で量子化することを特徴とする。
【0028】この方法によれば、DCT係数と逆量子化
係数を比較した結果を示す識別情報を生成し転送するの
で、再量子化する際、識別情報に基づいて第1の量子化
前のDCT係数と逆量子化係数の関係を認識することが
でき、その結果、逆量子化係数を補正することができ、
再量子化による誤差を低減することができる。これによ
り再量子化による画質の低下を低減することができるス
ケーラビリティを有する画像符号伝送方法が提供され
る。
【0029】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るために、(a)変数を第1量子化幅で量子化して第1
量子化係数を算出する第1の量子化ステップと、(b)
該第1量子化係数を逆量子化して逆量子化係数を算出す
る第1の逆量子化ステップと、(c)前記第1の量子化
ステップで算出された第1量子化係数を転送する第1の
転送ステップと、(d)該第1の転送ステップ(c)で
転送された第1量子化係数を逆量子化して逆量子化係数
を算出する第2の逆量子化ステップと、(e)前記第2
の逆量子化ステップ(d)で算出された逆量子化係数を
前記第1量子化幅とは異なる第2量子化幅で量子化して
第2量子化係数を算出する第2の量子化ステップと、を
有する再量子化方法において、(f)該第1の逆量子化
ステップ(b)で算出された逆量子化係数と前記直交変
換ステップ(a)で変換された変数とを比較する比較ス
テップと、(g)該比較ステップ(f)における比較結
果を示す識別情報を生成する識別情報生成ステップと、
(h)該識別情報を転送する第2の転送ステップと、
(i)該第2の転送ステップ(h)で転送された識別情
報に基づいて前記比較ステップにおける比較結果を認識
し、前記第2の逆量子化ステップ(d)で算出された逆
量子化係数を補正する補正ステップと、を備えるととも
に、前記第2の量子化ステップ(e)において、該補正
ステップ(i)で補正された逆量子化係数を前記第2量
子化幅で量子化して第2量子化係数を算出することを特
徴とする。
【0030】この方法によれば、量子化係数を転送し、
逆量子化後、異なる量子化幅で再量子化を行う再量子化
処理において、始めの量子化前の変数と逆量子化係数を
比較した結果を示す識別情報を生成し転送するので、再
量子化時、識別情報に基づいて転送前の変数と逆量子化
係数の関係を認識することができ、逆量子化係数を補正
することができ、再量子化による誤差を低減することが
できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に図面に基づいて、本発明の
詳細な説明を示すが、本発明は以下の実施例により限定
されるものではない。尚、すべての図面において、同様
な構成要素は同じ参照記号および符号を用いて示してあ
る。
【0032】図1〜4に本発明に係るスケーラビリティ
を有する画像符号伝送装置の第1実施例を示す。第1実
施例のスケーラビリティを有する画像符号伝送装置は、
動画像を入力して符号化する符号化器(図1)と、符号
化器から出力されるビットストリームを、異なるレート
を有するビットストリームに変換して出力するトランス
コーダ(図3)と、を具備している。トランスコーダと
は、符号化器によって所定の伝送フォーマットに則って
作成された符号化信号を他の伝送フォーマットに変換し
たり、あるいは、転送速度を変換するものである。本実
施例のトランスコーダは、MPEG2準拠のビットスト
リームを生成することを前提としているが、これに限定
されるものではない。
【0033】図1に、本発明に係るスケーラビリティを
有する画像符号伝送装置の一部を構成する符号化器10
0を示す。同図に示されるように、符号化器100は、
フレームメモリ103と、加算器105と、スイッチ1
07と、DCT109と、量子化器111と、レート制
御部113と、逆量子化器115と、逆DCT117
と、加算器119と、スイッチ121と、フレームメモ
リ123と、動き補償回路125と、モード制御部12
7と、多重化/VLC129と、判定部131と、補正
部133と、を備えている。ここで、判定部131と補
正部133以外は、一般的な符号化器の構成であるので
詳細な説明は省略する。
【0034】判定部131は、逆量子化器115および
DCT109に接続され、DCT109で求められたD
CT係数と、逆量子化器115で求められた逆量子化係
数と、を入力し、入力された値を比較し、比較結果に基
づいて、識別情報として、ラウンディングフラグを生成
して出力するものである。判定部131は、さらに多重
化/VLC129に接続されており、このラウンディン
グフラグは多重化/VLC129に入力される。
【0035】補正部133は、逆量子化器115および
判定部131に接続され、逆量子化器115から逆量子
化係数を入力し、判定部131からラウンディングフラ
グを入力する。入力されたラウンディングフラグに基づ
いて、入力された逆量子化係数を補正して出力する。補
正部133は、さらに逆DCT117に接続されてお
り、この補正後の値が逆DCT117に入力される。
【0036】一般的な符号化器では、逆量子化器115
が逆DCT117に接続されている。従って、本実施例
は一般的な符号化器の逆量子化器115と逆DCT11
7の間に、判定部131および補正部133を挿入した
構成となっている。
【0037】DCT109、量子化器111、逆量子化
器115、判定部131、補正部133および多重化/
VLC129における処理の詳細を以下に示す。
【0038】DCT109は、フレームメモリ103を
介して入力された画像をDCT変換してDCT係数を算
出する。
【0039】量子化器111は、DCT109から入力
されたDCT係数に対して量子化を行う。MPEG2に
おける一般的な量子化演算の式は下記に示されるとおり
である。
【数1】 ここで、levelは第1量子化係数、coeffはDCT係数、
QMは量子化マトリクス、qScaleは第1量子化スケール
を示している。また、sign(coeff)は、DCT係数の値
が正のとき1、負のとき−1の値をとる。割り算記号は
整数型割り算を示しており、小数点以下は切り捨てであ
る。以下に示す式全てにおいて同様である。
【0040】逆量子化器115は、上述の量子化係数le
velに対し逆量子化を行い、逆量子化係数dqlevelを求め
出力する。MPEG2標準において定められている逆量
子化演算式は下記に示されるとおりである。
【数2】 判定部131は、DCT109から入力されたDCT係
数coeffと、逆量子化器115から入力された逆量子化
係数dqlevelを比較する。DCT係数coeffが逆量子化係
数dqlevel以上である場合は、ラウンディングフラグを
0にセットし、DCT係数coeffが逆量子化係数dqlevel
より小さい場合は、ラウンディングフラグを1にセット
する。
【0041】多重化/VLC129は、レート制御部1
13、量子化器111、判定部131、モード制御部1
27、および図示されない動きベクトル探索回路に接続
されて、量子化特性情報、量子化係数、ラウンディング
フラグ、モード制御信号、動きベクトルをそれぞれ入力
する。量子化器111から入力された量子化係数level
は多重化/VLC129によって2次元可変長符号化さ
れ、所定の伝送フォーマットで、量子化特性情報、モー
ド制御信号、動きベクトルなどと多重化される。
【0042】図2に示されるように、ラウンディングフ
ラグは上記の伝送フォーマットに付加されて出力され
る。すなわち、2次元可変長符号化された信号(図2で
は「2DVLC」と示されている)の直後にラウンディ
ングフラグを1ビットで符号化して付け加えて、ビット
ストリームとして出力される。
【0043】本実施例では、識別情報は1ビットからな
るフラグで示され、可変長符号化信号2DVLCに続け
て送出されるが、これに限定されるものではない。他の
実施の形態においては、別途に設けた情報伝達媒体を経
由して転送しても良い。
【0044】補正部133は、下記の式(3)により逆
量子化係数dqlevelを補正してdqlevel’を求める。
【数3】 ここで、rdflagはラウンディングフラグが0のとき1
で、ラウンディングフラグが1のとき−1となる。
【0045】式(3)の第2項目は量子化ステップサイ
ズの4分の1の値を示しており、ラウンディングフラグ
によって、量子化ステップサイズの4分の1分だけ補正
するものである。すなわち、ラウンディングフラグが0
の場合は、量子化ステップサイズの4分の1だけ大きい
方に逆量子化値を補正し、ラウンディングフラグが1の
場合は、量子化ステップサイズの4分の1だけ小さい方
に逆量子化値を補正する。本実施例では量子化ステップ
サイズの4分の1だけ補正するようにしたが、これに限
定されるものではなく、システム毎に最適な補正幅で調
整されれば良い。好ましい補正幅は量子化幅の2分の1
より小さい値である。例えば補正幅が8分の1の場合
は、上記の式(3)の「64」が「128」になり、補
正幅が3分の1の場合は、「48」となる。
【0046】このようにして補正され逆量子化係数dqle
vel’は逆DCT117によって逆DCT処理され、加
算器119に入力され、その後、動き補償回路125お
よびモード制御部127で用いられる。
【0047】図3に、本発明に係るスケーラビリティを
有する画像符号伝送装置の一部を構成するトランスコー
ダ150を示す。トランスコーダ150は符号化器によ
って作成された符号化信号の転送速度を他の転送速度を
有する符号化信号に変換するものである。トランスコー
ダ150によって変換された符号化信号は、別の復号器
で復号される。転送速度を変換するために、再量子化が
行われる。
【0048】図3のトランスコーダ150は、図1の符
号化器100によって生成されたビットストリーム15
1を入力し、所定の目標レート値を有するMPEG2ビ
ットストリーム153に変換して出力するものである。
【0049】同図に示されるように、トランスコーダ1
50は、VLD155と、逆量子化器157と、量子化
器159と、レート制御部161と、VLC163と、
補正部165とを備えている。図9に示された従来のト
ランスコーダ60の逆量子化器63と量子化器65の間
に、補正部165が挿入された構成になっている。
【0050】VLD155は、図1の符号化器100で
生成されたラウンディングフラグを含むビットストリー
ム151を入力し、ビットストリーム151からラウン
ディングフラグ173と、第1量子化係数level175
と、を分離して可変長復号する。
【0051】逆量子化器157は、VLD155に接続
され、第1量子化係数level175を入力して、MPE
G2標準において定められている逆量子化演算式によっ
て逆量子化を行う。演算式は上記の式(2)と同じであ
る。
【0052】補正部165は、逆量子化器157および
VLD155に接続され、入力MPEG2ビットストリ
ーム151から得られたラウンディングフラグ173に
基づいて、上記の逆量子化器157で求められた逆量子
化係数dqlevelを上記の式(3)で補正する。これによ
り、トランスコーダ150の補正部165では、符号化
器100の補正部133で求められた補正後の逆量子化
係数dqlevel’と同じ値が得られることになる。
【0053】量子化器159は、補正部165に接続さ
れ、補正後の逆量子化係数dqlevel’を入力し、量子化
を行い第2量子化係数tlevelを求める。MPEG2にお
ける一般的な量子化演算式は下記に示すとおりである。
【数4】 ここで、tqScaleは、符号化器の第1量子化スケールと
は異なるトランスコーダにおける第2量子化スケールで
ある。
【0054】このようにして求められた第2量子化係数
tlevelは、VLC163に入力され、可変長符号化され
てMPEG2ビットストリーム153として出力され
る。
【0055】図4は、本実施例のスケーラビリティを有
する画像符号伝送装置と従来のスケーラビリティを有す
る画像符号伝送装置における、再量子化の結果を示すグ
ラフである。同図において、X軸が量子化前のDCT係
数、Y軸が再量子化後の量子化係数を示している。実線
aが、量子化幅2×qScaleで、DCT係数を量子化した
場合の量子化係数を示している。一点破線bが、従来の
スケーラビリティを有する画像符号伝送装置において、
符号化器で量子化幅qScaleで量子化されたDCT係数
を、トランスコーダで逆量子化後に、量子化幅2×qSca
leで再量子化した場合の量子化係数を示している。点線
cは実線aと重なっているが、本実施例のスケーラビリ
ティを有する画像符号伝送装置において、符号化器で量
子化幅qScaleで量子化されたDCT係数を、トランスコ
ーダで逆量子化後に、量子化幅2×qScaleで再量子化し
た場合の量子化係数を示している。ここで、量子化およ
び逆量子化の演算式に使用した定数は、QM=16、qS
cale=4である。
【0056】従来のスケーラビリティを有する画像符号
伝送装置で再量子化された値と直接量子化された値との
差は、上記の場合、平均で0.26。本実施例のスケー
ラビリティを有する画像符号伝送装置で再量子化された
値と直接量子化された値との差は、上記の場合、0とな
り、従来のスケーラビリティを有する画像符号伝送装置
で生じていた誤差が解消された。
【0057】また、再量子化幅を4×qScaleにした場合
は、従来のスケーラビリティを有する画像符号伝送装置
で再量子化された値と直接量子化された値との差は、平
均で0.12。本実施例のスケーラビリティを有する画
像符号伝送装置で再量子化された値と直接量子化された
値との差は0なり、この場合も従来のスケーラビリティ
を有する画像符号伝送装置で生じていた誤差が解消され
たことになる。
【0058】本実施例によれば、従来のトランスコーダ
にラウンディングフラグを入力し、補正部165を追加
するだけで、MEPG2ビットストリームをトランスコ
ーダによる再量子化による誤差を低減でき、画質を低下
させることなくMPEG2準拠のシンタックスを有する
ビットストリームに変換させることが可能となる。
【0059】次に、第1実施例のトランスコーダ150
の別態様として、トランスコーダ250を具備するスケ
ーラビリティを有する画像符号伝送装置を本発明の第2
実施例として説明する。
【0060】図5に、第2実施例のスケーラビリティを
有する画像符号伝送装置の一部を構成するトランスコー
ダ250を示す。同図に示されるように、トランスコー
ダ250は、第1実施例のトランスコーダ150と同じ
VLD155、レート制御部161およびVLC163
に加えて、補正部265を備えている。
【0061】補正部265は、VLD155に接続さ
れ、ラウンディングフラグ173および第1量子化係数
level175を入力する。補正部265では、第1実施
例の逆量子化器157、量子化器159および補正部1
65の処理を結合し、DCT係数変換演算処理を簡易に
することにより、トランスコーダ250における処理効
率を向上させ、高速化を実現するものである。以下に、
補正部265で使用される演算式を導く手順を記述す
る。
【0062】始めに、第1実施例の式(3)に式(2)
を代入して式(5)を得る。
【数5】 次に、式(4)のdqlevel’に式(5)を代入して式
(6)を得る。
【数6】 式(6)を整理して、式(7)を得る。
【数7】 ここで、下記の式(8)で示されるmqRatioで式(7)
を書き換えると、式(9)が得られる。
【数8】
【数9】 式(8)では、mqRatioにより、第1および第2量子化
スケールの比qScale/tqScaleを、整数型演算における演
算精度の向上を考慮する小数点以下を8ビットで表して
いる。
【0063】本実施例によれば、第1実施例のトランス
コーダに比べて、ラウンディングフラグを含むMPEG
2ビットストリームから異なる転送速度を有するMPE
G2ビットストリームへの変換を高速に行うことが可能
である。
【0064】図6は、本発明に係るスケーラビリティを
有する画像符号伝送装置の第3実施例を示している。同
図によれば、第3実施例のスケーラビリティを有する画
像符号伝送装置は、符号化器300と、トランスコーダ
350を具備している。符号化器300とトランスコー
ダ350は、伝送路335を介して互いに接続されてい
る。
【0065】符号化器300は、第1実施例の符号化器
100から補正部133を削除したものであり、入力画
像を符号化して所定の転送速度を有するMPEG2ビッ
トストリームを出力するものである。出力されたMPE
G2ビットストリームは、伝送路335を経由してトラ
ンスコーダ350へ転送される。符号化器300の判定
部131で生成されたラウンディングフラグは、MPE
G2ビットストリームとは異なる伝送経路373でトラ
ンスコーダ350に転送される。
【0066】トランスコーダ350は、第2実施例のト
ランスコーダ250のVLD155の替りに、符号化器
300から伝送路335を介してMPEG2ビットスト
リームを入力し、第1量子化係数level175を分離し
て可変長復号するVLD355を備えており、VLD3
55以外は、第2実施例のトランスコーダ250と同じ
構成である。トランスコーダ350の補正部265への
ラウンディングフラグの入力は、伝送路335を経由せ
ず、別の伝送経路373で入力される。トランスコーダ
350は、符号化器300から伝送路335を経由して
入力されたMPEG2ビットストリームの転送速度を変
換して新たなMPEG2ビットストリーム353を生成
し出力するものである。
【0067】本実施例では、第2実施例のトランスコー
ダ250の構成と同様な構成のトランスコーダ350と
したが、第1実施例のトランスコーダ150あるいは、
他のトランスコーダであっても良い。
【0068】本実施例によれば、符号化器300から伝
送路335を介して出力されるビットストリームをMP
EG2標準に準拠させることが可能となる。
【0069】上記の実施例では、MPEG2に準拠した
スケーラビリティを有する画像符号伝送装置について説
明をしてきたが、これに限定されるものではなく、量子
化および逆量子化を伴う動画像符号化方式、または静止
画像符号化方式についても同様な方法により再量子化に
よる誤差の低減を実現することができる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、量子化された量子化係
数を転送して転送先で再度量子化を行う場合、始めの量
子化前の変数と逆量子化係数を比較し、その比較結果を
示す識別情報として、ラウンディングフラグを生成して
転送するので、始めの量子化と異なる量子化幅で再度量
子化する際、転送されたラウンディングフラグに基づい
て始めの量子化前の変数と逆量子化係数の関係を認識で
き、転送された量子化係数を逆量子化して得られた逆量
子化係数を補正でき、補正後の逆量子化係数を再度量子
化するので、再量子化による誤差を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスケーラビリティを有する画像符
号伝送装置の第1実施例における符号化器の構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示された符号化器で符号化された可変長
符号化信号のフォーマットの一例を示す図である。
【図3】本発明に係るスケーラビリティを有する画像符
号伝送装置の第1実施例におけるトランスコーダの構成
を示すブロック図である。
【図4】第1実施例のスケーラビリティを有する画像符
号伝送装置と従来のスケーラビリティを有する画像符号
伝送装置における再量子化の結果を示すグラフである。
【図5】本発明に係るスケーラビリティを有する画像符
号伝送装置の第2実施例におけるトランスコーダの構成
を示すブロック図である。
【図6】本発明に係るスケーラビリティを有する画像符
号伝送装置の第3実施例における符号化器およびトラン
スコーダの構成を示すブロック図である。
【図7】従来の単純結合型トランスコーダの構成を示す
ブロック図である。
【図8】従来の依存型トランスコーダの構成を示すブロ
ック図である。
【図9】従来の密結合型トランスコーダの構成を示すブ
ロック図である。
【図10】従来のトランスコーダにおける量子化処理の
様子を示す図である。
【符号の説明】
100、300 符号化器 101 入力画像 109 DCT(直交変換手段) 111 量子化器(量子化手段) 115 逆量子化器(逆量子化手段) 129 多重化/VLC(出力手段) 131 判定部(比較手段、識別情報生成手段) 133 補正部 150、250、350 トランスコーダ(符号変換
器) 155、355 VLD(信号分離手段) 157 逆量子化器(逆量子化手段) 159 量子化器(再量子化手段) 161 レート制御部 163 VLC(出力手段) 165、265 補正部(補正手段) 173、273 ラウンディングフラグ(識別情報) 335 伝送路 373 伝送路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 敏 東京都新宿区西早稲田一丁目3番10号 早 稲田大学国際情報通信研究センター内 (72)発明者 笠井 裕之 東京都新宿区西早稲田一丁目3番10号 早 稲田大学国際情報通信研究センター内 (72)発明者 高屋 和幸 東京都新宿区西早稲田一丁目3番10号 早 稲田大学国際情報通信研究センター内 (72)発明者 亀山 渉 東京都新宿区西早稲田一丁目3番10号 早 稲田大学国際情報通信研究センター内 (72)発明者 富永 英義 東京都新宿区西早稲田一丁目3番10号 早 稲田大学国際情報通信研究センター内 Fターム(参考) 5C059 KK01 MA00 MA23 MC14 ME01 RC12 TA46 TB03 TC04 TC06 TD11 UA02 5J064 AA01 BA13 BA16 BC01 BC02 BC14 BC16 BD02 5K041 AA05 CC02 EE31 EE40 HH07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前記入力画像を変換係数に直交変換する直
    交変換手段と、 該変換係数を所定の量子化幅で量子化して量子化係数を
    算出する量子化手段と、 該量子化係数を符号化して画像圧縮信号を出力する出力
    手段と、を備えた符号化器と、 該符号化器の出力手段から出力され、伝送路を経由して
    転送された画像圧縮信号を入力して、該入力された画像
    圧縮信号から前記符号化器で量子化された量子化係数を
    分離して第1量子化係数とする信号分離手段と、 該第1量子化係数を逆量子化して逆量子化係数を算出す
    る逆量子化手段と、 該逆量子化係数を前記符号化器の量子化手段の量子化幅
    とは異なる再量子化用量子化幅で量子化して第2量子化
    係数を算出する再量子化手段と、 該第2量子化係数を符号化して圧縮画像信号を生成して
    出力する出力手段と、を備えた符号変換器と、 を具備するスケーラビリティを有する画像符号伝送装置
    において、 前記符号化器が、 前記量子化係数を逆量子化して逆量子化係数を算出する
    逆量子化手段と、 該逆量子化係数と前記変換係数とを比較する比較手段
    と、 該比較手段における比較結果を示す識別情報を生成し出
    力する識別情報生成手段と、をさらに備え、 前記符号変換器が、 前記符号化器の識別情報生成手段から前記識別情報を入
    力し、該入力された識別情報に基づいて前記符号化器に
    おける比較結果を認識し、前記逆量子化係数を補正する
    補正手段と、をさらに備えるとともに、 前記符号変換器の再量子化手段が、前記補正手段によっ
    て補正された逆量子化係数を前記再量子化用量子化幅で
    量子化することを特徴とするスケーラビリティを有する
    画像符号伝送装置。
  2. 【請求項2】(a)入力画像を変換係数に直交変換する
    直交変換ステップと、(b)該変換係数を第1量子化幅
    で量子化して第1量子化係数を算出する第1の量子化ス
    テップと、(c)該第1量子化係数を逆量子化して逆量
    子化係数を算出する第1の逆量子化ステップと、(d)
    前記第1の量子化ステップ(b)で算出された第1量子
    化係数を符号化して圧縮画像信号を出力する第1の出力
    ステップと、(e)該第1の出力ステップ(d)で出力
    され、伝送路を経由して転送された圧縮画像信号を入力
    して、該入力された圧縮画像信号から前記第1量子化係
    数を分離する信号分離ステップと、(f)該信号分離ス
    テップ(e)で分離された第1量子化係数を逆量子化し
    て前記逆量子化係数を算出する第2の逆量子化ステップ
    と、(g)該第2の逆量子化ステップ(f)で算出され
    た逆量子化係数を前記第1量子化幅とは異なる第2量子
    化幅で量子化して第2量子化係数を算出する第2の量子
    化ステップと、(h)該第2量子化係数を符号化して圧
    縮画像信号を生成して出力する第2の出力ステップと、
    を備えたスケーラビリティを有する画像符号伝送方法に
    おいて、(i)前記第1の逆量子化ステップ(c)で算
    出された逆量子化係数と前記直交変換ステップ(a)で
    変換された変換係数とを比較する比較ステップと、
    (j)該比較ステップ(i)における比較結果を示す識
    別情報を生成し出力する識別情報生成ステップと、
    (k)前記識別情報を入力し、該入力された識別情報に
    基づいて前記比較ステップ(i)における比較結果を認
    識し、前記第2の逆量子化ステップ(f)で算出された
    逆量子化係数を補正する補正ステップと、をさらに備え
    るとともに、前記第2の量子化ステップ(g)におい
    て、前記補正ステップ(k)で補正された逆量子化係数
    を前記第2量子化幅で量子化することを特徴とするスケ
    ーラビリティを有する画像符号伝送方法。
  3. 【請求項3】(a)変数を第1量子化幅で量子化して第
    1量子化係数を算出する第1の量子化ステップと、
    (b)該第1量子化係数を逆量子化して逆量子化係数を
    算出する第1の逆量子化ステップと、(c)前記第1の
    量子化ステップで算出された第1量子化係数を転送する
    第1の転送ステップと、(d)該第1の転送ステップ
    (c)で転送された第1量子化係数を逆量子化して逆量
    子化係数を算出する第2の逆量子化ステップと、(e)
    前記第2の逆量子化ステップ(d)で算出された逆量子
    化係数を前記第1量子化幅とは異なる第2量子化幅で量
    子化して第2量子化係数を算出する第2の量子化ステッ
    プと、を有する再量子化方法において、(f)該第1の
    逆量子化ステップ(b)で算出された逆量子化係数と前
    記直交変換ステップ(a)で変換された変数とを比較す
    る比較ステップと、(g)該比較ステップ(f)におけ
    る比較結果を示す識別情報を生成する識別情報生成ステ
    ップと、(h)該識別情報を転送する第2の転送ステッ
    プと、(i)該第2の転送ステップ(h)で転送された
    識別情報に基づいて前記比較ステップにおける比較結果
    を認識し、前記第2の逆量子化ステップ(d)で算出さ
    れた逆量子化係数を補正する補正ステップと、を備える
    とともに、前記第2の量子化ステップ(e)において、
    該補正ステップ(i)で補正された逆量子化係数を前記
    第2量子化幅で量子化して第2量子化係数を算出するこ
    とを特徴とする再量子化方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8032367B2 (en) 2001-07-04 2011-10-04 Nec Corporation Bit-rate converting apparatus and method thereof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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