JP2000332484A - 電磁波シールド部材 - Google Patents
電磁波シールド部材Info
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- JP2000332484A JP2000332484A JP11183161A JP18316199A JP2000332484A JP 2000332484 A JP2000332484 A JP 2000332484A JP 11183161 A JP11183161 A JP 11183161A JP 18316199 A JP18316199 A JP 18316199A JP 2000332484 A JP2000332484 A JP 2000332484A
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- shielding member
- sheet
- wave shielding
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来のシールド法では強力な電磁波に対しては
シールド効果に限界があった。 【解決手段】絶縁材料から成るベースシート３と、この
表面に設けられたアルミ製の導電層５と、この導電層５
を挾んでベースシート３に固定された電波吸収体シート
７と、一端が導電層５に接続されたアースリード９とを
備え、電波吸収体シート７は高周波電力を熱変換する磁
気損失材料を高分子材料から成る母材に分散させて構成
されている。従って、周囲から来た電磁波は、一部が導
電層５によって反射され、反射されなかった電磁波はそ
の一部がアースリード９を経てグランドされ、別の一部
は電波吸収体シート７によって熱エネルギーに変換され
て消失するので、かなり強力な電磁波であってもほぼ完
全にシールドすることができる。
シールド効果に限界があった。 【解決手段】絶縁材料から成るベースシート３と、この
表面に設けられたアルミ製の導電層５と、この導電層５
を挾んでベースシート３に固定された電波吸収体シート
７と、一端が導電層５に接続されたアースリード９とを
備え、電波吸収体シート７は高周波電力を熱変換する磁
気損失材料を高分子材料から成る母材に分散させて構成
されている。従って、周囲から来た電磁波は、一部が導
電層５によって反射され、反射されなかった電磁波はそ
の一部がアースリード９を経てグランドされ、別の一部
は電波吸収体シート７によって熱エネルギーに変換され
て消失するので、かなり強力な電磁波であってもほぼ完
全にシールドすることができる。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波シールド部
材に係り、特に、反射法と静電シールド法に電波吸収法
を組み合わせた電磁波シールド部材及びその方法に関す
る。
材に係り、特に、反射法と静電シールド法に電波吸収法
を組み合わせた電磁波シールド部材及びその方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】今日、電子機器を電磁波障害から保護す
るための電磁波シールド手段としては、グランディング
による静電シールド法、また、シールド法、反射シール
ド法等が主流になっている。これらのシールド法は、当
該電子回路そのものを変更せずに付設できるため、グラ
ンド系が確保でき、あるいは形状的大きさの問題が許さ
れる限り、装着や取替えなどについて制約が殆ど無いと
いう利点を有する。
るための電磁波シールド手段としては、グランディング
による静電シールド法、また、シールド法、反射シール
ド法等が主流になっている。これらのシールド法は、当
該電子回路そのものを変更せずに付設できるため、グラ
ンド系が確保でき、あるいは形状的大きさの問題が許さ
れる限り、装着や取替えなどについて制約が殆ど無いと
いう利点を有する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらのシ
ールド法において、実際の電子機器では、その殆どに入
出力端子があり、この入出力端子にはケーブルが接続さ
れている。このため、電子機器を完全に被うことは不可
能であり、またケーブルからのノイズ侵入も避けられ
ず、電子機器を完全に電磁波からシールドすることは不
可能である。特に、強力な電磁波、例えば電子機器に誤
動作を誘発させるため不正に使用される電磁波等に対し
ては、シールド効果に限界があるため、外部からの電磁
波を少なからず透過してしまうという問題が生じてい
る。本発明は、この課題を解決するために為されたもの
であり、かなり強力な電磁波であっても十分にシールド
することができ、電子機器への透過波を殆ど出さない電
磁波シールド部材を提供することを目的とする。
ールド法において、実際の電子機器では、その殆どに入
出力端子があり、この入出力端子にはケーブルが接続さ
れている。このため、電子機器を完全に被うことは不可
能であり、またケーブルからのノイズ侵入も避けられ
ず、電子機器を完全に電磁波からシールドすることは不
可能である。特に、強力な電磁波、例えば電子機器に誤
動作を誘発させるため不正に使用される電磁波等に対し
ては、シールド効果に限界があるため、外部からの電磁
波を少なからず透過してしまうという問題が生じてい
る。本発明は、この課題を解決するために為されたもの
であり、かなり強力な電磁波であっても十分にシールド
することができ、電子機器への透過波を殆ど出さない電
磁波シールド部材を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、絶縁
材料から成るベースシートの表面に設けられた導電層
と、この導電層を挾んでベースシートに設けられた電波
吸収材と、一端が上記導電層に接続されたアースリード
とを備え、前記電波吸収材は磁気損失材料を高分子材料
からなる母材に分散させてなることを特徴とする電磁波
シールド部材である。
材料から成るベースシートの表面に設けられた導電層
と、この導電層を挾んでベースシートに設けられた電波
吸収材と、一端が上記導電層に接続されたアースリード
とを備え、前記電波吸収材は磁気損失材料を高分子材料
からなる母材に分散させてなることを特徴とする電磁波
シールド部材である。
【０００５】請求項２の発明は、全体として、ケーブル
等の被巻付部材の外周を被うことができる形状または可
撓性を有しており、被巻付部材に巻き付けた状態を維持
するための固定手段を有することを特徴とする請求項１
記載の電磁波シールド部材である。
等の被巻付部材の外周を被うことができる形状または可
撓性を有しており、被巻付部材に巻き付けた状態を維持
するための固定手段を有することを特徴とする請求項１
記載の電磁波シールド部材である。
【０００６】請求項３の発明は、ベースシート、導電
層、電波吸収体、アースリード、固定手段は、一体とな
り、全体として他の部材に巻き付けやすい平坦な形状で
あることを特徴とする請求項１、または２記載の電磁波
シールド部材である。
層、電波吸収体、アースリード、固定手段は、一体とな
り、全体として他の部材に巻き付けやすい平坦な形状で
あることを特徴とする請求項１、または２記載の電磁波
シールド部材である。
【０００７】請求項４の発明は、ベースシートは、被巻
付部材に少なくとも１周以上巻き付けることができる長
さを有することを特徴とする請求項１ないし３のいずれ
か記載の電磁波シールド部材である。
付部材に少なくとも１周以上巻き付けることができる長
さを有することを特徴とする請求項１ないし３のいずれ
か記載の電磁波シールド部材である。
【０００８】請求項５の発明は、ベースシートは難燃性
絶縁材料からなることを特徴とする請求項１ないし４の
いずれか記載の電磁波シールド部材である。
絶縁材料からなることを特徴とする請求項１ないし４の
いずれか記載の電磁波シールド部材である。
【０００９】請求項６の発明は、導電層は、抵抗率が１
０Ω・ｃｍ以下の金属からなり、ベースシートの少なく
とも一方の面に蒸着、塗装、または箔を接着して形成さ
れてなることを特徴とする請求項１ないし５いずれか記
載の電磁波シールド部材である。
０Ω・ｃｍ以下の金属からなり、ベースシートの少なく
とも一方の面に蒸着、塗装、または箔を接着して形成さ
れてなることを特徴とする請求項１ないし５いずれか記
載の電磁波シールド部材である。
【００１０】請求項７の発明は、電磁波吸収体は、扁平
形状の軟磁性体粉末を高分子材料からなる母材中に分散
させてなることを特徴とする請求項１ないし６のいずれ
か記載の電磁波シールド部材である。
形状の軟磁性体粉末を高分子材料からなる母材中に分散
させてなることを特徴とする請求項１ないし６のいずれ
か記載の電磁波シールド部材である。
【００１１】請求項８の発明は、電波吸収体は、薄板状
に形成され、ベースシートの長手方向における一端側へ
偏寄したほぼ半分の領域に導電層を挟んで固着してなる
ことを特徴とする請求項１ないし７いずれか記載の電磁
波シールド部材である。
に形成され、ベースシートの長手方向における一端側へ
偏寄したほぼ半分の領域に導電層を挟んで固着してなる
ことを特徴とする請求項１ないし７いずれか記載の電磁
波シールド部材である。
【００１２】請求項９の発明は、アースリードはその一
端部を、導電層と電波吸収体の間に挿入し、他端部を外
部接地することを特徴とする請求項１ないし請求項８い
ずれか記載の電磁波シールド部材を用いた電磁波シール
ド方法である。
端部を、導電層と電波吸収体の間に挿入し、他端部を外
部接地することを特徴とする請求項１ないし請求項８い
ずれか記載の電磁波シールド部材を用いた電磁波シール
ド方法である。
【００１３】請求項１０の発明は、外部電磁波を前記導
電層にて反射し、アースリードにて接地し、または電波
吸収体で熱エネルギー変換することを特徴とする請求項
１ないし８いずれか記載の電磁波シールド部材を用いた
電磁波シールド方法である。
電層にて反射し、アースリードにて接地し、または電波
吸収体で熱エネルギー変換することを特徴とする請求項
１ないし８いずれか記載の電磁波シールド部材を用いた
電磁波シールド方法である。
【００１４】請求項１１の発明は、請求項１ないし８い
ずれか記載の電磁波シールド部材を用いたことを特徴と
するゲーム機器である。
ずれか記載の電磁波シールド部材を用いたことを特徴と
するゲーム機器である。
【００１５】請求項１２の発明は、請求項９または１０
の電磁波シールド方法を用いたことを特徴とするゲーム
機器である。
の電磁波シールド方法を用いたことを特徴とするゲーム
機器である。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態に係
る電磁波シールド部材１を図面に従って説明する。この
電磁波シールド部材１は、主に、電子機器における配線
ケーブルの束に巻き付けて使用することを目的としたも
ので、ベースシート３と、導電層５と、電波吸収体シー
ト７と、アースリード９と、固定手段としての一対の面
ファスナー１１等から構成され、全体が平坦な形状をし
ている。面ファスナー１１は、１つの要素であるフック
シート１１ａと他の要素であるループシート１１ｂの一
対から構成され、フックシート１１ａとループシート１
１ｂを貼り合わせることでその各々が固着できる構造に
なっている。
る電磁波シールド部材１を図面に従って説明する。この
電磁波シールド部材１は、主に、電子機器における配線
ケーブルの束に巻き付けて使用することを目的としたも
ので、ベースシート３と、導電層５と、電波吸収体シー
ト７と、アースリード９と、固定手段としての一対の面
ファスナー１１等から構成され、全体が平坦な形状をし
ている。面ファスナー１１は、１つの要素であるフック
シート１１ａと他の要素であるループシート１１ｂの一
対から構成され、フックシート１１ａとループシート１
１ｂを貼り合わせることでその各々が固着できる構造に
なっている。
【００１７】ベースシート３は、厚さ０．２５ミリメー
トル程度の難燃性ナイロンターポリンから成る。ベース
シート３は数１０本の信号用ケーブルの束に１周半ぐら
い巻き付けることができる長さを有し、幅は５０ミリメ
ートル程度になっている。導電層５はアルミニウムから
成るもので、ベースシート３の一方の面に箔を接着する
ことで設ける。この導電層５は、抵抗率が１０Ω・ｃｍ
以下である。
トル程度の難燃性ナイロンターポリンから成る。ベース
シート３は数１０本の信号用ケーブルの束に１周半ぐら
い巻き付けることができる長さを有し、幅は５０ミリメ
ートル程度になっている。導電層５はアルミニウムから
成るもので、ベースシート３の一方の面に箔を接着する
ことで設ける。この導電層５は、抵抗率が１０Ω・ｃｍ
以下である。
【００１８】電波吸収体シート７は、扁平形状の軟磁性
金属粉７ａを母材である高分子物質７ｂに分散させたも
のであり、電気抵抗が１〜１０メガオームである。この
電波吸収体シート７は、下記に示される材料、組成、配
合比のものを使用した。 （電波吸収体シートの材料、組成、配合比） （１）軟磁性体粉末 組成：Ｆe−Ａｌ−Ｓｉ合金 平均粒径：３５μｍ アスペクト比：＞５ 配合比 ８０重量部 （２）有機結合材 材料 塩素化ポリエチレン 配合比 ２０重量部
金属粉７ａを母材である高分子物質７ｂに分散させたも
のであり、電気抵抗が１〜１０メガオームである。この
電波吸収体シート７は、下記に示される材料、組成、配
合比のものを使用した。 （電波吸収体シートの材料、組成、配合比） （１）軟磁性体粉末 組成：Ｆe−Ａｌ−Ｓｉ合金 平均粒径：３５μｍ アスペクト比：＞５ 配合比 ８０重量部 （２）有機結合材 材料 塩素化ポリエチレン 配合比 ２０重量部
【００１９】アースリード９には既知のビニル被覆コー
ドが用いられ、その芯線の一端部９ａは外皮を除去され
て露出している。電波吸収体シート７に両面テープを貼
り、アースリード９の一端部９ａを導電層５と電気的に
接続するように、電波吸収体シート７と導電層５の間に
挿入しアースリード９を固定する。アースリード９が導
電層５と電波吸収体シート７との間に挿入された位置
は、電波吸収体シート７の一端部寄りの位置である。ア
ースリード９の芯線の他端部にはフォーク形の端子９ｂ
が取り付けられている。
ドが用いられ、その芯線の一端部９ａは外皮を除去され
て露出している。電波吸収体シート７に両面テープを貼
り、アースリード９の一端部９ａを導電層５と電気的に
接続するように、電波吸収体シート７と導電層５の間に
挿入しアースリード９を固定する。アースリード９が導
電層５と電波吸収体シート７との間に挿入された位置
は、電波吸収体シート７の一端部寄りの位置である。ア
ースリード９の芯線の他端部にはフォーク形の端子９ｂ
が取り付けられている。
【００２０】面ファスナー１１の一方の要素であるフッ
クシート１１ａは絶縁シート３の他端部に導電層５を挾
んで取り付けられ、他方の要素であるループシート１１
ｂは絶縁シート３の一端から他端側にある程度寄った位
置に導電層５と反対側から取り付けられている。電磁波
シールド部材１は以上のように構成されている。
クシート１１ａは絶縁シート３の他端部に導電層５を挾
んで取り付けられ、他方の要素であるループシート１１
ｂは絶縁シート３の一端から他端側にある程度寄った位
置に導電層５と反対側から取り付けられている。電磁波
シールド部材１は以上のように構成されている。
【００２１】次に、電磁波シールド部材１の使用の一例
を説明する（図３、図４参照）。図３及び図４に示す使
用例は、電磁波シールド部材１を「パチスロ」等と称さ
れるゲーム機１５に取り付けたものである。このゲーム
機１５のコンピュータ本体と動作部の制御回路とを接続
した信号ケーブル１７を、ＣＰＵや内部メモリに近い位
置で、数１０本束ねるように巻き付けてある。この巻付
けは、図４に示すように、当該信号ケーブル１７に電波
吸収体シート７が直接触れる向きで、且つ、この電波吸
収体シート７の両端が互いに重なるように行い、面ファ
スナー１１のフックシート１１ａとループシート１１ｂ
とを重ねることで位置固定する。そして、アースリード
９の端子９ｂは、ゲーム機１５に設けられている金属製
の枠（フレームグランド）１９などに固定し、グランデ
ィングする。
を説明する（図３、図４参照）。図３及び図４に示す使
用例は、電磁波シールド部材１を「パチスロ」等と称さ
れるゲーム機１５に取り付けたものである。このゲーム
機１５のコンピュータ本体と動作部の制御回路とを接続
した信号ケーブル１７を、ＣＰＵや内部メモリに近い位
置で、数１０本束ねるように巻き付けてある。この巻付
けは、図４に示すように、当該信号ケーブル１７に電波
吸収体シート７が直接触れる向きで、且つ、この電波吸
収体シート７の両端が互いに重なるように行い、面ファ
スナー１１のフックシート１１ａとループシート１１ｂ
とを重ねることで位置固定する。そして、アースリード
９の端子９ｂは、ゲーム機１５に設けられている金属製
の枠（フレームグランド）１９などに固定し、グランデ
ィングする。
【００２２】電磁波シールド部材１に到来した電磁波２
１は、その一部が導電層５によって反射され、反射され
なかったものはその一部が導電層５とアースリード９を
経てアースされる。また、電磁波２１の一部はケーブル
１７上で高周波電流に変化し、ケーブル１７を伝搬して
くるが、電波吸収体シート７によって熱エネルギーに変
換されて消失する。従って、かなり強力な電磁波であっ
ても、電磁波シールド部材１によりでほぼ完全にシール
ドされるので、当該信号ケーブル１７にノイズが侵入す
るのを確実に防止できる。
１は、その一部が導電層５によって反射され、反射され
なかったものはその一部が導電層５とアースリード９を
経てアースされる。また、電磁波２１の一部はケーブル
１７上で高周波電流に変化し、ケーブル１７を伝搬して
くるが、電波吸収体シート７によって熱エネルギーに変
換されて消失する。従って、かなり強力な電磁波であっ
ても、電磁波シールド部材１によりでほぼ完全にシール
ドされるので、当該信号ケーブル１７にノイズが侵入す
るのを確実に防止できる。
【００２３】電磁波シールド部材１をゲーム機１５に付
設しない状態では、周波数１ＧＨｚ、電力１０Ｗの電磁
波をゲーム機１５に放射すると、ＣＰＵの誤動作が発生
したが、上記のように電磁波シールド部材１を３箇所の
ケーブルに付設することで誤動作を防止できた。
設しない状態では、周波数１ＧＨｚ、電力１０Ｗの電磁
波をゲーム機１５に放射すると、ＣＰＵの誤動作が発生
したが、上記のように電磁波シールド部材１を３箇所の
ケーブルに付設することで誤動作を防止できた。
【００２４】以上、本発明の実施の形態について詳述し
てきたが、具体的な構成はこの施の形態に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計
の変更などがあっても本発明に含まれる。例えば導電層
５の材質としてアルミニウムを使用したが、抵抗率が１
０Ω・ｃｍ以下のものであれば、いかなるものを用いて
もよく、例えば銅、鉄、ステンレス、マグネシウム等の
金属、またはそれらを組み合わせて使用してもよい。ま
た、ベースシート３に箔を接着して導電層５を構成した
が、蒸着、塗装等の方法で作成してもよい。
てきたが、具体的な構成はこの施の形態に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計
の変更などがあっても本発明に含まれる。例えば導電層
５の材質としてアルミニウムを使用したが、抵抗率が１
０Ω・ｃｍ以下のものであれば、いかなるものを用いて
もよく、例えば銅、鉄、ステンレス、マグネシウム等の
金属、またはそれらを組み合わせて使用してもよい。ま
た、ベースシート３に箔を接着して導電層５を構成した
が、蒸着、塗装等の方法で作成してもよい。
【００２５】さらに、電波吸収体シート７の軟磁性体粉
末は金属粉に限らず、フェライト等の軟磁性体、または
それらの組み合わせでもよい。また母材も塩素化ポリエ
チレンに限らず、ポリプロピレン、塩化ビニル、ネオプ
レンゴム、ブチルゴム、ポリウレタン、ＡＢＳ樹脂等、
粉末を分散成形するに当たって適用可能な高分子材料で
あればよい。
末は金属粉に限らず、フェライト等の軟磁性体、または
それらの組み合わせでもよい。また母材も塩素化ポリエ
チレンに限らず、ポリプロピレン、塩化ビニル、ネオプ
レンゴム、ブチルゴム、ポリウレタン、ＡＢＳ樹脂等、
粉末を分散成形するに当たって適用可能な高分子材料で
あればよい。
【００２６】また、実施の形態においては、電磁波シー
ルド部材をケーブル等に巻き付け易い柔軟で平坦な形状
にしたが、本発明の具体的な形状がこのようなものに限
られるものでは無い。固定手段は面ファスナーの他、粘
着テープ等を用いてもよい。
ルド部材をケーブル等に巻き付け易い柔軟で平坦な形状
にしたが、本発明の具体的な形状がこのようなものに限
られるものでは無い。固定手段は面ファスナーの他、粘
着テープ等を用いてもよい。
【００２７】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、当該電
子機器に到来した電磁波は、一部が導電層によって反射
され、反射されなかった電磁波はその一部がアースリー
ドを経てグランドされ、別の一部は電波吸収材によって
熱エネルギーに変換されて消失するので、かなり強力な
電磁波であってもほぼ完全にシールドすることができ、
その結果としてＣＰＵの誤動作を確実に防止することが
できる。
子機器に到来した電磁波は、一部が導電層によって反射
され、反射されなかった電磁波はその一部がアースリー
ドを経てグランドされ、別の一部は電波吸収材によって
熱エネルギーに変換されて消失するので、かなり強力な
電磁波であってもほぼ完全にシールドすることができ、
その結果としてＣＰＵの誤動作を確実に防止することが
できる。
【図１】本発明の実施の形態に係る電磁波シールド部材
の斜視図である。
の斜視図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線に沿う切断部を拡大した断面図
である。
である。
【図３】図１に示す電磁波シールド部材の使用の一例を
示すもので、信号ケーブルに電磁波シールド部材を巻き
付けた状態のゲーム機の内部正面図である。
示すもので、信号ケーブルに電磁波シールド部材を巻き
付けた状態のゲーム機の内部正面図である。
【図４】図３の使用例において、電磁波シールド部材が
巻き付けられた部位を切断して示す拡大横断面図であ
る。
巻き付けられた部位を切断して示す拡大横断面図であ
る。
１ 電磁波シールド部材 ３ ベースシート ５ 導電層 ７ 電波吸収体シート ９ アースリード １１ 面ファスナー １７ ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5E321 AA14 AA23 BB21 BB23 BB32 BB44 BB53 CC16 CC25 GG01 GG05 GG07 GG09 GG11
Claims (12)
- 【請求項１】絶縁材料から成るベースシートの表面に設
けられた導電層と、この導電層を挾んでベースシートに
設けられた電波吸収材と、一端が上記導電層に接続され
たアースリードとを備え、前記電波吸収材は磁気損失材
料を高分子材料からなる母材に分散させてなることを特
徴とする電磁波シールド部材。 - 【請求項２】全体として、ケーブル等の被巻付部材の外
周を被うことができる形状または可撓性を有しており、
被巻付部材に巻き付けた状態を維持するための固定手段
を有することを特徴とする請求項１記載の電磁波シール
ド部材。 - 【請求項３】ベースシート、導電層、電波吸収体、アー
スリード、固定手段は、一体となり、全体として他の部
材に巻き付けやすい平坦な形状であることを特徴とする
請求項１、または２記載の電磁波シールド部材。 - 【請求項４】ベースシートは、被巻付部材に少なくとも
１周以上巻き付けることができる長さを有することを特
徴とする請求項１ないし３のいずれか記載の電磁波シー
ルド部材。 - 【請求項５】ベースシートは難燃性絶縁材料からなるこ
とを特徴とする請求項１ないし４のいずれか記載の電磁
波シールド部材。 - 【請求項６】導電層は、抵抗率が１０Ω・ｃｍ以下の金
属からなり、ベースシートの少なくとも一方の面に蒸
着、塗装、または箔を接着して形成されてなることを特
徴とする請求項１ないし５のいずれか記載の電磁波シー
ルド部材。 - 【請求項７】電磁波吸収体は、扁平形状の軟磁性体粉末
を高分子材料からなる母材中に分散させてなることを特
徴とする請求項１ないし６のいずれか記載の電磁波シー
ルド部材。 - 【請求項８】電波吸収体は、薄板状に形成され、ベース
シートの長手方向における一端側へ偏寄したほぼ半分の
領域に導電層を挟んで固着してなることを特徴とする請
求項１ないし７いずれか記載の電磁波シールド部材。 - 【請求項９】アースリードはその一端部を、導電層と電
波吸収体の間に挿入し、他端部を外部接地することを特
徴とする請求項１ないし請求項８いずれか記載の電磁波
シールド部材を用いた電磁波シールド方法。 - 【請求項１０】外部電磁波を前記導電層にて反射し、ア
ースリードにて接地し、または電波吸収体で熱エネルギ
ー変換することを特徴とする請求項１ないし８いずれか
記載の電磁波シールド部材を用いた電磁波シールド方
法。 - 【請求項１１】請求項１ないし８いずれか記載の電磁波
シールド部材を用いたことを特徴とするゲーム機器。 - 【請求項１２】請求項９または１０の電磁波シールド方
法を用いたことを特徴とするゲーム機器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11183161A JP2000332484A (ja) | 1999-03-15 | 1999-06-29 | 電磁波シールド部材 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11-1510 | 1999-03-15 | ||
| JP1999001510U JP3062159U (ja) | 1999-03-15 | 1999-03-15 | 電磁波シ―ルドカバ― |
| JP11183161A JP2000332484A (ja) | 1999-03-15 | 1999-06-29 | 電磁波シールド部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000332484A true JP2000332484A (ja) | 2000-11-30 |
Family
ID=26480464
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11183161A Pending JP2000332484A (ja) | 1999-03-15 | 1999-06-29 | 電磁波シールド部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000332484A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2009071266A (ja) * | 2007-09-13 | 2009-04-02 | Empko Co Ltd | 電磁波吸収および遮蔽用フィルムとその製造方法、電磁波吸収および遮蔽用フィルムを採用した電線およびケーブル |
| US8717031B2 (en) | 2010-11-18 | 2014-05-06 | International Business Machines Corporation | Controlling electromagnetic radiation in a data center |
-
1999
- 1999-06-29 JP JP11183161A patent/JP2000332484A/ja active Pending
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