JP2000331172A - 顔画像処理装置 - Google Patents

顔画像処理装置

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JP2000331172A
JP2000331172A JP11142720A JP14272099A JP2000331172A JP 2000331172 A JP2000331172 A JP 2000331172A JP 11142720 A JP11142720 A JP 11142720A JP 14272099 A JP14272099 A JP 14272099A JP 2000331172 A JP2000331172 A JP 2000331172A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の顔画像処理装置では、2値データをも
とに作成したX・Y軸ヒストグラムを用いた目評価関数
値と、目候補領域と顔重心または左右目候補領域の位置
関係により、目領域を判定しているため、誤検出を起こ
しやすかった。 【解決手段】 CCDカメラによって撮影された多値顔
画像データが記憶される画像メモリから、顔画像入力手
段20によって顔画像データをCPUに入力し、候補抽
出手段21によって顔画像を2値化して目候補を抽出
し、さらに、目検索領域設定手段22によって2値化さ
れた顔画像データから目の存在する範囲を示す目検索領
域を推定して、この推定された目検索領域内に含まれる
目候補について、目確定手段23によって、画像メモリ
に記憶されている多値顔画像を用いて細線部分を抽出
し、目検索領域全体に対する細線部分の割合から目を判
別するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、目候補画像よ
り、目が細線部分をもつ特徴を用いて、目と他の像を判
別する顔画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の運転者の顔画像を処理する画像処
理装置は、例えば特開平8−175218号公報(眉領
域及び目領域を含むテンプレートによるマッチングによ
り目領域を判定する)、及び特開平8−300978号
公報に記載されている。以下、特開平8−300978
号公報につき、詳細に説明する。図14は、特開平8−
300978号公報に示される従来の顔画像処理装置の
全体構成を示す図である。図において、1は運転者を撮
像するカメラ、2は撮像に用いられる近赤外照明、3は
近赤外照明2を制御する照明制御手段、4はカメラ1の
撮像した画像を処理する顔画像処理装置で、画像入力手
段5、濃淡レベル変換手段6、浮動2値化手段7、目存
在領域設定手段8、候補領域設定手段9、目領域判定手
段10から構成されている。11は顔画像処理装置4に
よって画像処理された結果を用いて、まばたきを検出す
る瞬目検出手段、12は画像処理結果から居眠り状態を
判定する居眠り判定手段、13は警報手段である。
【0003】図15は、従来の顔画像処理装置の目領域
判定手段の動作の流れを示すフローチャートである。図
において、14は目評価関数演算手段、15は目領域選
定手段である。特開平8−300978号公報における
実施例1では、目領域判定手段10は、目候補領域の顔
横方向幅EAWを読み出し、EAWが予め設定した所定
範囲内にある場合のみ、目領域であるとし、領域のX軸
ヒストグラムSUMXを読み出し、SUMXの最大値S
UMXMAXを算出後、さらに評価関数EFV1=Σy
(SUMXMAX−SUMX)/ΣySUMX、評価関
数EFV2=SUMXMAX−C(C:定数)を算出
後、目評価関数値EFV=EFV1×EFV2(または
C1×EFV1+C2×EFV2(重みC1>重みC2
がベター)が、所定値EFVMINより大きいものを目
領域として判定する。目領域が複数ある場合は、目領域
の代表点と顔重心との距離が最小のものを最終的に目領
域として判定する。実施例3では、X軸ヒストグラムの
度数分布曲線の重心位置MC、ピーク値PH、半値幅H
Wとする時、眉領域ではシングルピーク、目領域ではツ
インピークを示すことを利用し、目評価関数値HW/P
Hが最大でMCの左右にピークが存在する目候補領域を
目領域として判定する。実施例4では、実施例1におけ
る目評価関数値の時間的変化を用いて目領域を判定す
る。実施例5では、左右目候補領域代表点のX座標XE
Cと顔重心のX座標XFCの偏差DX、及び左右目候補
領域代表点のY座標YECと顔重心のY座標YFCの偏
差DYがともに所定値より小さく、なおかつ最小値の組
み合わせのものを目領域として判定する方法が述べられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像を
多値データのまますべての処理を行うと、非常に時間が
かかり、2値化においても眼鏡装着の有無や天候・髪等
の付属情報によって顔の状態(眉と目の関係等)は変化
し不安定である。ところが上記従来装置では、2値デー
タをもとに作成したX・Y軸ヒストグラムを用いた目評
価関数値と、目候補領域と顔重心または左右目候補領域
の位置関係により、目領域を判定しているため、誤検出
を起こしやすい。
【0005】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、眉や眼鏡フレームにはほとんど
存在しない細線部分の割合を算出することで、目を判別
するようにした顔画像処理装置を得ることを目的にして
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる顔画像
処理装置においては、カメラによって撮影されマトリッ
クス状に配置された多数の画素によって表示されるよう
に構成された顔画像が記憶される画像メモリと、この画
像メモリに記憶された顔画像を2値化すると共に目候補
を抽出する候補抽出手段と、この候補抽出手段によって
2値化された顔画像内で目の存在する範囲を示す目検索
領域を推定する目検索領域設定手段と、この目検索領域
設定手段によって推定された目検索領域内に含まれる目
候補について、画像メモリに記憶されている顔画像を用
いて細線部分を抽出し、目候補の画像全体に対する細線
部分の割合によって目を判別する目確定手段を備えたも
のである。また、目確定手段は、顔画像中の特定画素
と、この特定画素から顔の縦方向の所定長さの位置にあ
る2画素との輝度の比較を行って細線部分を抽出するも
のである。
【0007】また、目確定手段は、顔画像中の特定画素
と、この特定画素から顔の縦方向の所定長さの位置にあ
る2画素及び顔の横方向の所定長さの位置にある画素と
の輝度の比較を行って細線部分を抽出するものである。
さらに、横方向の所定長さの位置にある画素は、特定画
素から顔の外側にあるものである。
【0008】また、目確定手段は、目候補の重心から外
側に特定画素がある場合は、顔の外側に向けて横方向の
所定長さの位置にある画素との輝度の比較を行うと共
に、目候補の重心から内側に特定画素がある場合は、顔
の内側に向けて横方向の所定長さの位置にある画素との
輝度の比較を行うものである。また、目確定手段は、特
定画素とこの特定画素に縦方向に隣接する画素との輝度
の差分値を算出し、算出された差分値のピークからピー
クまでの長さによって細線部分を抽出するものである。
【0009】さらにまた、目検索領域設定手段は、鼻孔
領域を設定し、設定された鼻孔領域に基づき、目検索領
域を推定するものである。また、候補抽出手段は、顔画
像を眉及び目の幅に対応した長さのMAX/MINフィ
ルタを通して、目候補を抽出するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図にそって説明する。図1は、この発明
の実施の形態1による顔画像処理装置の構成を示す図で
ある。図において、17は顔画像を撮影するCCDカメ
ラ、18はCCDカメラ17から出力され、マトリック
ス状に配置された多数の画素によって表示されるように
構成された顔画像の多値データを記憶する画像メモリ、
19は画像メモリ18のデータをもとに画像処理を行う
CPUである。図2は、図1におけるCPU内の処理の
概要を示すフローチャートである。図において、20は
顔画像入力手段、21は候補抽出手段、22は目検索領
域設定手段、23は目確定手段であり、顔画像入力手段
20で画像メモリ18より顔画像データをCPU19に
入力し、入力された画像内で候補抽出手段21により、
2値化を行い目候補を抽出し(2値化データは別メモリ
に保存し、入力画像データも後に参照できるようにす
る)、目検索領域設定手段22により目が存在する範囲
を示す目検索領域を推定する。さらに、設定した目検索
領域内の目候補から目確定手段23により目を確定す
る。各手段の詳細については後述する。
【0011】図3は、この発明の実施の形態1による顔
画像処理装置におけるカメラよりの入力画像を示す図で
あり、顔画像入力手段20によってCPU19に入力さ
れる。図において、25はCCDカメラ17より入力さ
れた顔画像である。図4は、この発明の実施の形態1に
よる顔画像処理装置の候補抽出手段21によって2値化
された2値化画像を示す図である。図において、26は
顔画像25を2値化した画像、27は処理方向を示して
いる。図5は、この発明の実施の形態1による顔画像処
理装置の候補抽出手段21に用いられるMAX/MIN
フィルタの説明図であり、図5(a)はMAXフィルタ
及びMINフィルタをかける前後の画像信号を示す図、
図5(b)は図5(a)に対応させて輝度値を模式化し
たものである。図5(c)はMAX/MINフィルタ処
理後の画像信号を示す図、図5(d)は図5(c)に対
応させて輝度値を模式化したものである。図において、
28は入力画像の一部分の画像信号、29はMAXフィ
ルタをかけた後の画像信号、30はMINフィルタをか
けた後の画像信号、31は画像信号28に対応する輝度
値、32は画像信号29に対応する輝度値、33は画像
信号30に対応する輝度値である。ここでは各輝度値を
囲む1枠は1画素を表し、簡単のため輝度値を0〜20
までの値とした。
【0012】図6は、この発明の実施の形態1による顔
画像処理装置の候補抽出手段21の説明図であり、図6
(a)は入力画像にMAX/MINフィルタをかけた後
の画像信号を示す図、図6(b)は2値化後の信号を示
す図である。図において、35はMAX/MINフィル
タをかけた後の画像信号、36は2値化するときの閾値
である。図7は、この発明の実施の形態1による顔画像
処理装置の目検索領域設定手段の流れを示すフローチャ
ートである。図において、37は鼻孔領域設定手段、3
8は鼻孔検索手段、39は鼻孔確定手段、40は目領域
推定手段であり、詳細については、後述する。図8は、
この発明の実施の形態1による顔画像処理装置の鼻孔領
域設定手段、鼻孔検索手段、鼻孔確定手段の一部を示す
図であり、図8(a)は入力画像上で、鼻孔検索領域を
示す図、図8(b)は2値化画像とX軸方向、Y軸方向
のヒストグラムを表す図である。
【0013】図9は、この発明の実施の形態1による顔
画像処理装置の目検索領域設定手段22で設定された目
検索領域を示す図である。図10は、この発明の実施の
形態1による顔画像処理装置の目確定手段23を説明す
る顔画像の細線部分を示す図であり、図10(a)は、
入力画像をもとに候補の細線部分の検出を説明する図、
図10(b)は、輝度値を表す図である。
【0014】以下、図2をもとに、図4〜図10を用い
て図2に示す各手段の詳細について説明する。顔画像入
力手段20によって、画像メモリ18より顔画像データ
がCPU19に入力される。次いで、候補抽出手段21
により、2値化を行い、目候補を抽出する。候補抽出手
段21では、目候補を抽出するためにMAX/MINフ
ィルタを用いる。最初に入力画像にMAXフィルタをか
けるが、MAXフィルタは所定の長さ(画素数aとす
る。以下フィルターサイズという)をもち、フィルタ中
央の画素の輝度値をフィルタ内の最大輝度値に変換す
る。例えばaを5とし、図5(b)輝度模式31の太線
部にMAXフィルタをかけると、ここでは最大輝度は9
であるので、フィルタの中央の画素31aの輝度値は7
から9に変換される。1画素ずつ右にシフトして同様に
MAXフィルタをかけると、図5(b)の輝度模式31
は輝度模式32のように変換される。
【0015】次に、MAXフィルタ処理後の画像にMI
Nフィルタをかける。MINフィルタもMAXフィルタ
と同じフィルターサイズをもち、フィルタ中央の画素の
輝度値をフィルタ内の最小輝度値に変換するものであ
る。MAXフィルタ処理後の図5(b)の輝度模式32
に、1画素ずつ右にシフトしてMINフィルタをかける
と、図5(b)の輝度模式33のように変換される。そ
して、MAN/MIXフィルタ処理後の画像から,入力
画像をひくとフィルターサイズ以下の幅の低輝度の領域
が抽出される。図では、図5(b)の輝度模式33から
輝度模式31をひいた図5(d)が得られ、画像信号に
なおすと図5(c)になる。ただし、MAXフィルタ、
MINフィルタは共に、最初にかけたフィルタの中央か
ら変換がはじまり、最後にかけたフィルタの中央で変換
が終わるため、MAXフィルタ処理後のデータは、図5
(b)32a〜32b、MINフィルタ処理後のデータ
は図5(b)33a〜33bとなり、MAX/MINフ
ィルタ処理後の画像は結局、処理開始位置、処理終了位
置よりそれぞれa−1画素ずつ小さくなる。
【0016】実施の形態1では、顔縦方向に沿って一行
ずつ処理を行う(処理方向:図4の27)。図6(a)
の画像信号35は入力画像に眉、及び目の幅に対応した
長さのMAX/MINフィルタをかけた後の画像信号で
ある。ここでは眉及び目より幅の狭い鼻、口等も抽出さ
れる。眉及び目等の顔画像の特徴点は周りとの輝度差が
大きいため、差分後の輝度値が大きくなる(35a)
が、影や衣服などは周りとの輝度差が小さい(35
b)。そこで図6(a)のように閾値36を設定し、こ
れをもとに2値化を行う。図6(b)は2値化後の信号
である。以上の処理によって得られた画像を示したもの
が図4である。
【0017】候補抽出手段21により抽出された2値化
画像内で、目候補が存在する範囲を示す目検索領域を推
定する目検索領域設定手段22は、例えば図7のフロー
チャートに示すように、鼻孔領域設定手段37、鼻孔検
索手段38、鼻孔確定手段39、目領域推定手段40か
らなり、鼻孔検索モード中は図8(a)鼻孔検索領域5
n、鼻孔追跡モード中は鼻孔追跡領域5nnに示すよう
な領域を設定する。鼻孔検索モードとは鼻孔位置学習が
未(未だ目を見つけていない状態)をさし、鼻孔追跡モ
ードとは鼻孔学習済の状態を指す。検索領域5nは画面
内で通常の運転姿勢で顔が入る範囲に限定し設定する。
追跡領域5nnは、鼻孔学習位置(または、鼻孔前回位
置)5gnから所定幅の領域を設定する。鼻孔検索手段
38では、図8(a)に示すような、等円が顔横方向に
二つ並ぶような領域を検索する。検索は例えば図8
(b)に示すような、X軸方向ヒストグラム及びY軸方
向ヒストグラムを用いて行う。鼻孔確定手段39では、
検索した候補中より最も鼻孔らしいものを選択し、その
位置を算出する。鼻孔確定後は目領域推定手段40によ
り、鼻孔位置を基準に左右の目が存在すると思われる領
域である図9の5r5lを設定する。5r5lは目が十
分入る大きさとし、図2の目確定手段23により、眉と
目の判別を行う。なお、鼻孔確定手段39により確定し
た鼻孔位置は、メモリ内に保存し、鼻孔追跡モード時の
鼻孔領域設定に用いる。
【0018】次に、目確定手段23により上記で抽出し
た領域中の目候補及び目位置を確定する。目候補は目検
索領域設定手段22によって推定された目検索領域内に
存在する要素ブロックを、例えばX軸ヒストグラム及び
Y軸ヒストグラムを用いて抽出する。次に抽出した要素
ブロックに対して、似た形状である眉及び目の判別を行
うために、図10(a)に示すように、入力画像データ
(多値)をもとに各候補の細線部分を検出する。検出
は、各顔縦方向ラインにつき順次走査し、少なくとも図
10(a)に示すような2点以上から構成されるフィル
タ点(41a、41b)を通過する点(41)をもつラ
インを細線ラインとしてカウントする。通過は注目画素
(41)の輝度値がフィルタ点(41a、41b)の輝
度値より所定値小さいことが条件である(図10
(b))。
【0019】細線割合は各候補の顔横方向ライン数に対
する細線ライン数で表す。目が最も細線部分(瞼ライ
ン)が多いと推定されることから、細線割合が所定値以
上でかつ最大値をとるものを目として判定する。フィル
タ点41aまたは41bは注目点よりそれぞれ固定のO
FSTを持つ点、または注目点より所定範囲内に存在す
る画素の最明点、または注目点より所定範囲内に存在す
る画素輝度値の平均値等が考えられる。 (図10(a)で、 眉:細線割合=(細線ライン数19×100)/顔縦方
向ライン数41=46% 目:細線割合=(細線ライン数26×100)/顔縦方
向ライン数36=72%) このとき、眼鏡フレームの細いものは目候補抽出時にカ
ットできるため、あまり問題なく、太いものや眉などは
顔縦方向に幅が太い部分が多く、フィルタを通過しにく
いため、候補に入りにくいと思われる。よって精度良く
目が抽出できる。また、細線条件通過点があれば、そこ
でそのラインの処理は終了するので、処理は比較的高速
に行える。
【0020】実施の形態2.図11は、この発明の実施
の形態2による顔画像処理装置の顔画像の細線部分を示
す図である。実施の形態2は、実施の形態1の目確定手
段23を次のように変更したものである。目候補は、目
検索領域設定手段22によって推定された目検索領域内
に存在する要素ブロックを、例えばX軸方向ヒストグラ
ム及びY軸方向ヒストグラムを用いて抽出する。次に、
抽出した要素ブロックに対して、似た形状である眉及び
目の判別を行うために、図11(a)に示すように、入
力画像データ(多値)をもとに、各候補の細線部分を検
出する。検出は、各顔縦方向ラインにつき順次走査し、
少なくとも図11(a)に示すような3点以上から構成
されるフィルタ点(42a、42b、42c)を通過す
る点(42)をもつラインを、細線ラインとしてカウン
トする(但し、図11(a)に示すのは左目であり、右
目に関してはフィルタ点42cを顔縦方向線に対し対照
にする必要がある)。通過は注目画素(42)の輝度値
がフィルタ点(42a、42b、42c)の輝度値より
所定値小さいことが条件である(図11(b))。細線
割合は、各候補の顔横方向ライン数に対する細線ライン
数で表す。目が最も細線部分(瞼ライン)が多く、また
目尻ラインの曲率が高いためフィルタ点42cの条件を
満たしやすいと推定されることから、細線割合が所定値
以上でかつ最大値をとるものを目として判定する。
【0021】フィルタ点42a、42b、42cは、注
目点よりそれぞれ固定のOFSTを持つ点、または注目
点より所定範囲内に存在する画素の最明点、または注目
点より所定範囲内に存在する画素輝度値の平均値が考え
られる。 (図11(a)で、 眉:細線割合=(細線ライン数15×100)/顔縦方
向ライン数41=36% 目:細線割合=(細線ライン数21×100)/顔縦方
向ライン数36=58%) ここで眼鏡フレームの細いものは、目候補抽出時にカッ
トできるため、あまり問題なく、太いものや眉などは顔
縦方向に幅が太い部分が多く、フィルタを通過しにくい
ため、候補に入りにくいと思われる。また顔横方向ライ
ン(42c)もみるため、目に比べ曲率の少ない眉は、
フィルタを通過しにくく候補に入りにくいと思われる。
よって、精度良く目が抽出できる。また、細線条件通過
点があればそこでそのラインの処理は終了するので、処
理は比較的高速に行える。
【0022】実施の形態3.図12は、この発明の実施
の形態3による顔画像処理装置の顔画像の細線部分を示
す図である。実施の形態3は、実施の形態1の目確定手
段23を次のように変更したものである。目候補は、目
検索領域設定手段22によって確定された目検索領域内
に存在する要素ブロックを、例えばX軸方向ヒストグラ
ム及びY軸方向ヒストグラムを用いて抽出する。次に抽
出した要素ブロックに対して、似た形状である眉及び目
の判別を行うために図12(a)に示すように、入力画
像データ(多値)をもとに各候補の細線部分を検出す
る。検出は、各顔縦方向ラインにつき順次走査し、少な
くとも図に示すような3点以上から構成されるフィルタ
点43、43a、43b、43cまたは44、44a、
44b、44cを通過する点(43、44)をもつライ
ンを細線ラインとしてカウントする。但し、フィルタ点
43は目候補の重心位置より顔横方向左側半分、44は
顔右側半分に対して用い、通過は注目画素(43または
44)の輝度値がフィルタ点(43a、43b、43c
または44a、44b、44c)の輝度値より所定値小
さいことが条件である(図12(b))。細線割合は各
候補の顔横方向ライン数に対する細線ライン数で表す。
目が最も細線部分(瞼ライン)が多く、また目尻ライン
の曲率が高いためフィルタ点の条件を満たしやすいと推
定されることから、細線割合が所定値以上でかつ最大値
をとるものを目として判定する。
【0023】フィルタ点43a、43b、43cまたは
44a、44b、44cは、注目点よりそれぞれ固定の
OFSTを持つ点、または注目点より所定範囲内に存在
する画素の最明点、または注目点より所定範囲内に存在
する画素輝度値の平均値等が考えられる。 (図12(a)で、 眉:細線割合=(細線ライン数19×100)/顔縦方
向ライン41=46% 目:細線割合=(細線ライン数26×100)/顔縦方
向ライン数36=72%) ここで、眼鏡フレームの細いものは、目候補抽出時にカ
ットできるため、あまり問題なく、太いものや眉などは
顔縦方向に幅が太い部分が多く、フィルタを通過しにく
いため、候補に入りにくいと思われる。また、顔横方向
ライン(43cまたは44c)もみるため、目に比べ曲
率の少ない眉はフィルタを通過しにくく候補に入りにく
いと思われる。よって、精度良く目が抽出できる。ま
た、細線条件通過点があれば、そこでそのラインの処理
は終了するので、処理は比較的高速に行える。
【0024】実施の形態4.図13は、この発明の実施
の形態4による顔画像処理装置の顔画像の細線部分を示
す図である。実施の形態4は、実施の形態1の目確定手
段23を次のように変更したものである。目候補は、目
検索領域設定手段22によって推定された目検索領域内
に存在する要素ブロックを、例えばX軸方向ヒストグラ
ム及びY軸方向ヒストグラムを用いて抽出する。次に抽
出した要素ブロックに対して、似た形状である眉及び目
の判別を行うために、図13(a)に示すように、入力
画像データ(多値)をもとに各候補の細線部分を検出す
る。検出は、各顔縦方向ラインにつき順次走査し、注目
画素と前画素の輝度の差分(=微分値 図13(b))
を算出し、微分値のピーク45aからピーク45bまで
の幅が所定以下のラインを、細線ラインとしてカウント
する。
【0025】細線割合は各候補の顔横方向ライン数に対
する細線ライン数で表す。目が最も細線部分(瞼ライ
ン)が多いと推定されることから、細線割合が所定値以
上でかつ最大値をとるものを目として判定する。 (図13(a)で、 眉:細線割合=(細線ライン数16×100)/顔縦方
向ライン数41=39% 目:細線割合=(細線ライン数24×100)/顔縦方
向ライン数36=66%) ここで、眼鏡フレームの細いものは目候補抽出時にカッ
トできるため、あまり問題なく、太いものや眉などは顔
縦方向に幅が太い部分が多く、候補に入りにくいと思わ
れる。よって、精度良く目が抽出できる。また、細線条
件通過点があれば、そこでそのラインの処理は終了する
ので、処理は比較的高速に行える。
【0026】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。カメラ
によって撮影されマトリックス状に配置された多数の画
素によって表示されるように構成された顔画像が記憶さ
れる画像メモリと、この画像メモリに記憶された顔画像
を2値化すると共に目候補を抽出する候補抽出手段と、
この候補抽出手段によって2値化された顔画像内で目の
存在する範囲を示す目検索領域を推定する目検索領域設
定手段と、この目検索領域設定手段によって推定された
目検索領域内に含まれる目候補について、画像メモリに
記憶されている顔画像を用いて細線部分を抽出し、目候
補の画像全体に対する細線部分の割合によって目を判別
する目確定手段を備えたので、細線部分の抽出を画像メ
モリに入力されている多値顔画像で行うことにより、正
確に目を判別することができると共に、2値化画像を用
いて目検索領域を推定するので、高速に処理することが
できる。また、目確定手段は、顔画像中の特定画素と、
この特定画素から顔の縦方向の所定長さの位置にある2
画素との輝度の比較を行って細線部分を抽出するので、
精度よく細線部分を抽出できる。
【0027】また、目確定手段は、顔画像中の特定画素
と、この特定画素から顔の縦方向の所定長さの位置にあ
る2画素及び顔の横方向の所定長さの位置にある画素と
の輝度の比較を行って細線部分を抽出するので、より正
確に細線部分を抽出することができる。さらに、横方向
の所定長さの位置にある画素は、特定画素から顔の外側
にあるので、細線部分抽出の確実度が増す。
【0028】また、目確定手段は、目候補の重心から外
側に特定画素がある場合は、顔の外側に向けて横方向の
所定長さの位置にある画素との輝度の比較を行うと共
に、目候補の重心から内側に特定画素がある場合は、顔
の内側に向けて横方向の所定長さの位置にある画素との
輝度の比較を行うので、細線部分抽出の確実度が増す。
また、目確定手段は、特定画素とこの特定画素に縦方向
に隣接する画素との輝度の差分値を算出し、算出された
差分値のピークからピークまでの長さによって細線部分
を抽出するので、精度よく細線部分を抽出することがで
きる。
【0029】さらにまた、目検索領域設定手段は、鼻孔
領域を設定し、設定された鼻孔領域に基づき、目検索領
域を推定するので、確実に目検索領域を推定することが
できる。また、候補抽出手段は、顔画像を眉及び目の幅
に対応した長さのMAX/MINフィルタを通して、目
候補を抽出するので、効率よく目候補を抽出することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による顔画像処理装
置の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による顔画像処理装
置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1による顔画像処理装
置におけるカメラよりの入力画像を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による顔画像処理装
置の2値化画像を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による顔画像処理装
置のMAX/MINフィルタの説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による顔画像処理装
置の候補抽出手段の説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態1による顔画像処理装
置の目検索領域設定手段の流れを示すフローチャートで
ある。
【図8】 この発明の実施の形態1による顔画像処理装
置の鼻孔領域設定手段、鼻孔検索手段、鼻孔確定手段の
一部を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態1による顔画像処理装
置の目検索領域を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態1による顔画像処理
装置の顔画像の細線部分を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態2による顔画像処理
装置の顔画像の細線部分を示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態3による顔画像処理
装置の顔画像の細線部分を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態4による顔画像処理
装置の顔画像の細線部分を示す図である。
【図14】 従来の顔画像処理装置の装置全体の構成を
示す図である。
【図15】 従来の顔画像処理装置の目領域判定手段の
動作の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
17 CCDカメラ、 18 画像メモリ、 19 C
PU、20 顔画像入力手段、 21 候補抽出手段、
22 目検索領域設定手段、 23 目確定手段、37
鼻孔領域設定手段、 38 鼻孔検索手段、39 鼻
孔確定手段、 40 目領域推定手段。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラによって撮影されマトリックス状
    に配置された多数の画素によって表示されるように構成
    された顔画像が記憶される画像メモリ、この画像メモリ
    に記憶された顔画像を2値化すると共に目候補を抽出す
    る候補抽出手段、この候補抽出手段によって2値化され
    た顔画像内で目の存在する範囲を示す目検索領域を推定
    する目検索領域設定手段、この目検索領域設定手段によ
    って推定された目検索領域内に含まれる目候補につい
    て、上記画像メモリに記憶されている顔画像を用いて細
    線部分を抽出し、上記目候補の画像全体に対する細線部
    分の割合によって目を判別する目確定手段を備えたこと
    を特徴とする顔画像処理装置。
  2. 【請求項2】 目確定手段は、顔画像中の特定画素と、
    この特定画素から顔の縦方向の所定長さの位置にある2
    画素との輝度の比較を行って細線部分を抽出することを
    特徴とする請求項1記載の顔画像処理装置。
  3. 【請求項3】 目確定手段は、顔画像中の特定画素と、
    この特定画素から顔の縦方向の所定長さの位置にある2
    画素及び顔の横方向の所定長さの位置にある画素との輝
    度の比較を行って細線部分を抽出することを特徴とする
    請求項1記載の顔画像処理装置。
  4. 【請求項4】 横方向の所定長さの位置にある画素は、
    特定画素から顔の外側に向けてあることを特徴とする請
    求項3記載の顔画像処理装置。
  5. 【請求項5】 目確定手段は、目候補の重心から外側に
    特定画素がある場合は、顔の外側に向けて横方向の所定
    長さの位置にある画素との輝度の比較を行うと共に、上
    記目候補の重心から内側に特定画素がある場合は、顔の
    内側に向けて横方向の所定長さの位置にある画素との輝
    度の比較を行うことを特徴とする請求項3記載の顔画像
    処理装置。
  6. 【請求項6】 目確定手段は、特定画素とこの特定画素
    に縦方向に隣接する画素との輝度の差分値を算出し、算
    出された差分値のピークからピークまでの長さによって
    細線部分を抽出することを特徴とする請求項1記載の顔
    画像処理装置。
  7. 【請求項7】 目検索領域設定手段は、鼻孔領域を設定
    し、設定された鼻孔領域に基づき、目検索領域を推定す
    ることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項
    記載の顔画像処理装置。
  8. 【請求項8】 候補抽出手段は、顔画像を眉及び目の幅
    に対応した長さのMAX/MINフィルタを通して、目
    候補を抽出することを特徴とする請求項1〜請求項7の
    いずれか一項記載の顔画像処理装置。
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