JP5493676B2 - 眼位置認識装置 - Google Patents
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Description
(1)本実施形態にかかる眼位置認識装置は、顔画像を取得する取得部と、顔画像のうち顔領域を認識する顔認識部と、前記顔領域に基づいて、前記顔領域内の眼位置の解析領域を決定する解析領域決定部と、前記解析領域をエッジ検出してエッジ画像を取得するエッジ検出部と、前記エッジ画像をテンプレートを用いて走査して当該テンプレートと前記エッジ画像内における所定画像領域との一致度合いを算出し、前記一致度合いが閾値以上となる画像領域を眼候補位置として決定する候補決定部と、前記眼候補位置として決定した画像領域のエッジ形状を曲線に近似する曲線近似部と、前記候補決定部において決定した眼候補位置を、前記候補決定部において算出した一致度合いおよび、前記曲線近似部で近似した曲線を特定するための係数に対応付けて保持する保持部と、前記保持部に保持された前記係数に基づいて前記テンプレートの形状を変形させるテンプレート変形部とを備える。上記構成により、眼位置認識装置において、誤認識を減らして、個人差に柔軟に対応することができる。
図1は、本実施形態にかかる眼位置認識装置の構成例を示す機能ブロック図である。眼位置認識装置1は、例えば、自動車等の車載機に組み込まれるかまたはこれと連動させることにより、ドライバが運転中に居眠りにつながる危険な状態であることを認識して、ドライバや管理者等に対して警告や注意喚起を行うことができる。
図2は、眼位置認識装置1をコンピュータを用いて実現するためのプログラムの処理例を示すフローチャートである。図2に示す例では、取得部11がカメラ装置2から送出された1つの画像フレームを取得すると、顔認識部12は、顔位置検出を行う(Op01)。
フィット率=(フィットした画素列の個数÷テンプレートの全画素列数)×100
候補決定部15は、フィット率が所定値以上となるエッジラインの位置を、眼候補位置として記憶する。例えば、フィット率が60%以上であるエッジラインの位置を記憶する。なお、この眼候補位置は複数存在してもよい。
図3は、テンプレート変形処理の処理例を示すフローチャートの一例である。上記Op05では、例えば、顔領域51に基づく顔幅や顔向きから算出した眼の幅および高さを推測して、その形状や大きさを決定し、これらの情報に基づいてテンプレートを作成する例を説明した。しかし、眼候補位置が実際の眼位置であると判定できた場合には、眼の形状に合わせてテンプレートを変形することが望ましい。テンプレートを変形させることにより、対象人物の眼の形状に応じたテンプレート形状を用いて認識処理を実行することができる。これにより、認識精度の向上と認識速度の向上を実現できる。
図4は、眼の状態判定処理の処理例を示すフローチャートの一例である。眼の状態判定処理とは、上記眼位置確定部19において確定された眼位置に基づいて画像認識を行うことにより、眼の状態からドライバが居眠りにつながる危険状態か否かを判定する処理である。
眼の状態判定部20は、所定時間眼が閉じている(あるいは眼の開き具合が低下している)と判断すると(Op22、Yes)、危険状態と判定して(Op23)、外部装置に眼の状態判定の結果を出力する(Op24)。これを受けて、外部装置3は、スピーカ(図示しない)から警告音声を出力する。また、スピーカでの警告以外に、カーステレオのボリュームを上げたり、ドライバ以外の管理者等に通報を行うようにしてもよい。
[2−1.眼位置の確定回数]
(4)上記眼位置認識装置において、前記保持部は、眼候補位置について前記眼位置確定部が眼位置として確定した回数を保持しており、前記テンプレート変形部は、前記回数が所定回数に達した場合に、前記係数の平均値に基づいて前記テンプレートの形状を変形させてもよい。これにより、認識率の高い曲線の係数に基づいてテンプレートの形状を変形でき、認識処理を迅速かつ精度よく行うことができる。
上記実施形態においては、フィット率の算出は、「フィットした画素列の個数」を「テンプレートの全画素列数」で除算することによって算出したが、各画素列に重み付けを行うようにしてもよい。
上記実施形態においては、左右の領域で異なるフィルタを用いてエッジ検出を行う例を説明したが、認識した眼の形状に応じてフィルタを変更してもよい。例えば、上瞼形状が円弧ではなく扁平な形状である場合には、縦方向のフィルタ係数を大きくしてもよい。また、上瞼形状が縦長の場合、横方向の係数を大きくしてもよい。なお、フィルタを変更した場合には、図10に示した眼候補位置の蓄積情報をすべてクリアすることが望ましい。フィルタが変更となることで、蓄積状況に影響を与えるからである。
上記実施形態においては、候補決定部15は、図7Aに示すテンプレートを示す画素部分70における上M1画素(図7Aでは3画素)から、下M2画素(図7Aでは3画素)の範囲(調査対象範囲)内に、所定の閾値よりも高いエッジ値がある場合、その形状上の点はフィットしているとしてフィット率を算出するように構成した。
上記実施形態においては、眼候補位置として決定した画像領域のエッジ形状を二次曲線に近似する例について説明した。しかし、他の曲線に近似してもよい。例えば三次曲線、四次曲線等に近似してもよい。また、線分を組み合わせた形状や任意の形状に近似してもよい。
上記実施形態においては、図1に示す各機能ブロックを、ソフトウェアを実行するCPUの処理によって実現している。しかし、その一部もしくは全てを、ロジック回路等のハードウェアによって実現してもよい。なお、プログラムの一部の処理をさらに、オペレーティング・システム(OS)にさせるようにしてもよい。
12 顔認識部
13 解析領域決定部
14 エッジ検出部
15 候補決定部
16 曲線近似部
17 保持部
18 テンプレート変形部
19 眼位置確定部
20 眼の状態判定部
2 カメラ装置
3 外部装置
Claims (10)
- 顔画像を取得する取得部と、
顔画像のうち顔領域を認識する顔認識部と、
前記顔領域に基づいて、前記顔領域内の眼位置の解析領域を決定する解析領域決定部と、
前記解析領域をエッジ検出してエッジ画像を取得するエッジ検出部と、
前記エッジ画像をテンプレートを用いて走査して当該テンプレートと前記エッジ画像内における所定画像領域との一致度合いを算出し、前記一致度合いが閾値以上となる画像領域を眼候補位置として決定する候補決定部と、
前記眼候補位置として決定した画像領域のエッジ形状を曲線に近似する曲線近似部と、
前記候補決定部において決定した眼候補位置を、前記候補決定部において算出した一致度合いおよび、前記曲線近似部で近似した曲線を特定するための係数に対応付けて保持する保持部と、
前記保持部に保持された前記係数に基づいて前記テンプレートの形状を変形させるテンプレート変形部とを備え、
前記保持部は、眼候補位置について前記眼位置確定部が眼位置として確定した回数を保持しており、
前記テンプレート変形部は、前記回数が所定回数に達した場合に、前記係数に基づいて前記テンプレートの形状を変形させる、眼位置認識装置。 - 顔画像を取得する取得部と、
顔画像のうち顔領域を認識する顔認識部と、
前記顔領域に基づいて、前記顔領域内の眼位置の解析領域を決定する解析領域決定部と、
前記解析領域をエッジ検出してエッジ画像を取得するエッジ検出部と、
前記エッジ画像をテンプレートを用いて走査して当該テンプレートと前記エッジ画像内における所定画像領域との一致度合いを算出し、前記一致度合いが閾値以上となる画像領域を眼候補位置として決定する候補決定部と、
前記眼候補位置として決定した画像領域のエッジ形状を曲線に近似する曲線近似部と、
前記候補決定部において決定した眼候補位置を、前記候補決定部において算出した一致度合いおよび、前記曲線近似部で近似した曲線を特定するための係数に対応付けて保持する保持部と、
前記保持部に保持された前記係数に基づいて前記テンプレートの形状を変形させるテンプレート変形部とを備え、
前記エッジ検出部は、前記解析領域において、左領域および右領域のいずれであるかによって異なるエッジ検出を行う、眼位置認識装置。 - 前記候補決定部において決定された眼候補位置の中から、眼位置を確定する眼位置確定部をさらに備え、
前記テンプレート変形部は、前記眼位置確定部において確定された眼位置に対応する眼位置候補にかかる前記係数に基づいて前記テンプレートの形状を変形させる、請求項1または2に記載の、眼位置認識装置。 - 前記テンプレートの形状は円弧形状であり、前記曲線はエッジ形状の近似曲線である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の、眼位置認識装置。
- 前記エッジ検出部は、前記解析領域の左領域に対しては、左上から右下への斜め方向の輝度勾配を強調するフィルタを用いてエッジ検出を行い、前記解析領域の右領域に対しては、右上から左下への斜め方向の輝度勾配を強調するフィルタを用いてエッジ検出を行う、請求項2に記載の眼位置認識装置。
- 前記眼候補位置における前記顔画像に基づいて、前記顔画像の対象人物が眠っているかまたは、覚醒度が低下したか否かを判定する、眼の状態判定部をさらに備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の眼位置認識装置。
- 顔画像を取得する取得処理と、
顔画像のうち顔領域を認識する顔認識処理と、
前記顔領域に基づいて、前記顔領域内の眼位置の解析領域を決定する解析領域決定処理と、
前記解析領域をエッジ検出してエッジ画像を取得するエッジ検出処理と、
前記エッジ画像をテンプレートを用いて走査して当該テンプレートと前記エッジ画像内
における所定画像領域との一致度合いを算出し、前記一致度合いが閾値以上となる画像領域を眼候補位置として決定する候補決定処理と、
前記眼候補位置として決定した画像領域のエッジ形状を曲線に近似する曲線近似処理と、
前記候補決定処理において決定した眼候補位置を、前記候補決定処理において算出した一致度合いおよび、前記曲線近似処理で近似した曲線を特定するための係数に対応付けて保持する保持部に保持された前記係数に基づいて、前記テンプレートの形状を変形させるテンプレート変形処理とをコンピュータに実行させ、
前記保持部は、眼候補位置について前記眼位置確定部が眼位置として確定した回数を保持しており、
前記テンプレート変形処理は、前記回数が所定回数に達した場合に、前記係数に基づいて前記テンプレートの形状を変形させる処理を含む、眼位置認識プログラム。 - 顔画像を取得する取得処理と、
顔画像のうち顔領域を認識する顔認識処理と、
前記顔領域に基づいて、前記顔領域内の眼位置の解析領域を決定する解析領域決定処理と、
前記解析領域をエッジ検出してエッジ画像を取得するエッジ検出処理と、
前記エッジ画像をテンプレートを用いて走査して当該テンプレートと前記エッジ画像内
における所定画像領域との一致度合いを算出し、前記一致度合いが閾値以上となる画像領域を眼候補位置として決定する候補決定処理と、
前記眼候補位置として決定した画像領域のエッジ形状を曲線に近似する曲線近似処理と、
前記候補決定処理において決定した眼候補位置を、前記候補決定処理において算出した一致度合いおよび、前記曲線近似処理で近似した曲線を特定するための係数に対応付けて保持する保持部に保持された前記係数に基づいて、前記テンプレートの形状を変形させるテンプレート変形処理とをコンピュータに実行させ、
前記エッジ検出処理は、前記解析領域において、左領域および右領域のいずれであるかによって異なるエッジ検出を行う、眼位置認識プログラム。 - 顔画像を取得する取得工程と、
顔画像のうち顔領域を認識する顔認識工程と、
前記顔領域に基づいて、前記顔領域内の眼位置の解析領域を決定する解析領域決定工程と、
前記解析領域をエッジ検出してエッジ画像を取得するエッジ検出工程と、
前記エッジ画像をテンプレートを用いて走査して当該テンプレートと前記エッジ画像内における所定画像領域との一致度合いを算出し、前記一致度合いが閾値以上となる画像領域を眼候補位置として決定する候補決定工程と、
前記眼候補位置として決定した画像領域のエッジ形状を曲線に近似する曲線近似工程と、
前記候補決定工程において決定した眼候補位置を、前記候補決定工程において算出した一致度合いおよび、前記曲線近似工程で近似した曲線を特定するための係数に対応付けて保持する保持部に保持された前記係数に基づいて、前記テンプレートの形状を変形させるテンプレート変形工程とを含み、
前記保持部は、眼候補位置について前記眼位置確定部が眼位置として確定した回数を保持しており、
前記テンプレート変形工程では、前記回数が所定回数に達した場合に、前記係数に基づいて前記テンプレートの形状が変形される、眼位置認識方法。 - 顔画像を取得する取得工程と、
顔画像のうち顔領域を認識する顔認識工程と、
前記顔領域に基づいて、前記顔領域内の眼位置の解析領域を決定する解析領域決定工程と、
前記解析領域をエッジ検出してエッジ画像を取得するエッジ検出工程と、
前記エッジ画像をテンプレートを用いて走査して当該テンプレートと前記エッジ画像内における所定画像領域との一致度合いを算出し、前記一致度合いが閾値以上となる画像領域を眼候補位置として決定する候補決定工程と、
前記眼候補位置として決定した画像領域のエッジ形状を曲線に近似する曲線近似工程と、
前記候補決定工程において決定した眼候補位置を、前記候補決定工程において算出した一致度合いおよび、前記曲線近似工程で近似した曲線を特定するための係数に対応付けて保持する保持部に保持された前記係数に基づいて、前記テンプレートの形状を変形させるテンプレート変形工程とを含み、
前記エッジ検出工程では、前記解析領域において、左領域および右領域のいずれであるかによって異なるエッジ検出が行われる、眼位置認識方法。
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