JP2000331132A - Icトークンおよびリーダライタ - Google Patents

Icトークンおよびリーダライタ

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JP2000331132A
JP2000331132A JP14451299A JP14451299A JP2000331132A JP 2000331132 A JP2000331132 A JP 2000331132A JP 14451299 A JP14451299 A JP 14451299A JP 14451299 A JP14451299 A JP 14451299A JP 2000331132 A JP2000331132 A JP 2000331132A
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Fumiyuki Inose
文之 猪瀬
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Maxell Ltd
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Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パソコンなどでキーワードやユーザ名、暗号
鍵、情報のアクセスアドレスなどの入力をいちいちキー
入力せずに簡便に行いたい。またその手段は小型で丈夫
なものにしたい。 【解決手段】 ICを封入したトークン(硬貨状のプラ
スチック円盤)と小型リーダライタを使用し、これをパ
ソコンなどの表面パネルの操作しやすい場所に嵌め込み
装着する。特に記憶媒体としてIC自体の表面に交信用
のコイルを形成するデバイスを用いれば、記憶媒体が小
型になりまた安価に出来る効果がある。媒体とリーダラ
イタの横関係位置を正しく規制し、また媒体がリーダラ
イタから滑り落ちるのを防止するための手段を設ける。
トークンはICカードに比べ頑丈で、内容情報が確実に
保護される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硬貨のごとき形状の
本体にICチップを封入して非接触でデータの読出し・書
込みを行なうICトークンおよび、前記ICトークン内の不
揮発性メモリに非接触的にデータを読出し・書込みを行
なうためのリーダライタに関する。さらにこのリーダラ
イタはパソコンやキーボードの筐体にはめ込むように実
装される形状の薄型リーダライタに関する。
【0002】
【従来の技術】パソコンなど情報機器の入力にはキーボ
ードが広く用いられているが、キーワードやユーザ名、
暗号鍵、情報のアクセスアドレスなど繰り返し使われる
情報は、いちいちキー入力しなくとも簡易に入力したい
場合が多い。これらをパソコン内蔵のハードデイスクに
記憶させることも可能であるが、この方法は違ったパソ
コンを用いる場合とか、安全上、情報の保護を要する場
合には適しない。
【0003】この目的に用いられる従来の手段としては
ICカードがある。特に記憶媒体として非接触ICカードを
用いれば操作上便利である。しかしながらICカードは名
刺大程度の大きさを有し、リーダライタもそれに応じて
大きくなるため、これを例えばキーボードの筐体の隅に
埋め込んで用いるなどの目的には適しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パソコンやキーボード
パネルにおいて空いているスペースは限定されている。
従ってキーワードやユーザ名、暗号鍵、情報のアクセス
アドレスなどの入力手段としては、ICカードやそのリ
ーダライタよりかなり小さい装置を使用し、表面パネル
の操作しやすい場所に装着できるようにし、装置全体が
大きくならず、かつ意匠設計上も好ましい形にしたいと
いう要求がある。
【0005】また装置小型化の要求から、記憶媒体を小
型にしたいが、これを非接触手段で実現する場合、媒体
とリーダライタの間隙を小さくする必要が生じる。特に
記憶媒体としてIC自体の表面に交信用のコイルを形成
するデバイスを用いれば、記憶媒体が小型になりまた安
価に出来る効果があるが、記憶媒体とリーダライタの両
交信コイルの間の間隙がたとえば5mmというような狭
いものにする必要があり、これはリーダライタの設計上
の制約になる。
【0006】これに加えて、媒体とリーダライタの横の
位置関係についても、所定の位置からあまりずれると信
号の交信が困難になる。したがって両者の横関係位置、
すなわちリーダライタに対する媒体の位置を正しく規制
する必要がある。この規制手段は媒体の装着、取り外し
の操作の容易さを損なうものであってはならない。
【0007】さらに入力手段にICカード等の記憶媒体を
用いる場合には、媒体がリーダライタから滑り落ちるの
を防止するための手段が必要で、装置を大型化せずこれ
を解決するという課題がある。
【0008】またICカードではカードが折れたり、IC部
に加わる圧力によりICが割れたりする恐れがあり、鍵情
報などが破壊され動作不能に陥る心配があってこれを解
決する必要がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明ではICカードより
小さな情報記憶手段としてICトークンを使用する。IC
トークンは普通、硬貨のように薄い円盤状のもので、本
体は普通プラスチックで形成され、その中にICチップ
が封入されているものである。ICトークンの大きさは
扱いやすさから決まり、20から30mm程度の直径、
1−2mm程度の厚さ、円盤形状であるが、これを使用
目的により八角形や四角形に作ってもよい。ICトーク
ンはICカードより頑丈で小型である。
【0010】このICトークンは非接触型であり外部と
の接続端子を有しない。従って容易に防水構造などをと
ることが出来、またリーダライタへの装着も簡単で、単
にリーダライタの上に置くだけでよい。必要な場合はIC
の表面にアンテナコイルを実装したコイル一体型ICを用
いて外部アンテナを無くし、きわめて小型にトークンを
設計することが出来る。例えば直径5mmのトークンも
設計可能である。
【0011】本発明のトークンは小型で頑丈であり折れ
とか割れの心配がない。さらに磁性体のリングを内蔵す
れば強度をさらに強めることが出来る。
【0012】さらに本発明ではICトークンのリーダライ
タとして本体パネルに嵌め込んで用いられる平型の構造
を採用する。すなわちパソコンやキーボードの筐体がプ
ラスチックであればリーダライタを本体筐体の中に装着
し、筐体の壁を介してトークンと交信することも理論的
には可能であるが、この場合、交信コイルが大型化し、
ひいては装置の大型化を招く。本発明ではリーダライタ
は筐体に嵌め込んで用いられ、リーダライタ自体の表面
がパネルに露出するため、上記の問題を解決している。
【0013】さらに本発明ではトークンがリーダライタ
から滑り落ちるのを防止するため、トークンを電磁力に
よりリーダライタに吸着し、なおかつトークンの取り外
しも簡単な手段を提供する。
【0014】トークンとリーダライタの位置決めについ
ては、リーダライタに案内溝などを設け、トークンをリ
ーダライタ上に置く際に横位置が規制される構造として
これを解決する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従うICトークン
およびリーダライタの実施形態について説明する。
【0016】(実施形態1)図1は本発明に係るICトー
クンを説明する図である。(a)は横断面図、(b)は上
面図である。100はトークンの本体、103は鉄材な
どの磁性体で形成される円盤であり、中心に孔を有す
る。中心孔にはICチップ101が置かれ、樹脂104
で充填されている。ICチップ101はそれ自体アンテ
ナコイルを内蔵しており、外部からの高周波磁場に感応
して動作し、外部のリーダライタと信号の通信を行な
い、ICカード内部のメモリに対するデータの書込み・
読出しを実行する。
【0017】ICトークンの典型的な大きさは直径25
mm、厚さ1mm、ICチップの大きさは一辺2mmの
方形である。トークンの表面には内容の確認のため印刷
あるいはラベル貼付がされていてもよい。ICチップ
は、図示しないが電源回路、変調・復調回路、不揮発性
メモリ等を1チップ化したものであり、ICチップの表
面に外部リーダライタと信号の通信を実行するための通
信アンテナコイルを形成したコイル一体型ICを用いるこ
とできわめて小型にトークンを設計することが出来る。
【0018】(実施形態2)図2は本発明に係る他のI
Cトークンを説明する図である。(a)は横断面図、
(b)は上面図である。100はICトークンの本体、
101はICチップである。本体100はプラスチック
で射出成形により形成され、樹脂104内部にICチッ
プ101が内装される。102は磁性体のリングであ
り、ICチップ101およびリング102は本体成形と
同時にインサート成形により装着される。
【0019】本実施例では、リング102をICトーク
ン表面に露出するものとしたが、リング102は表面に
露出しなくとも多少、内側に装着されても良い。
【0020】(実施形態3)図3は本発明に係るICト
ークンとリーダライタを説明する図である。
【0021】(a)はICトークンの横断面図、(b)はI
Cトークンをリーダライタに装着したときのリーダライ
タおよびICトークンの横断面図、(c)はその上面図
である。
【0022】200は樹脂製のリーダライタの本体であ
る。200はパソコンやキーボードの筐体300に形成
された孔に嵌め込み実装されて、その表面が本体の筐体
表面に露出している。露出部にはICトークンの受容部
と表示ランプ203がある。ICトークン受容部は20
0の一部をなしており、円形の土手201に囲まれてい
る。ICトークン100を受容部に置くと、土手201
の斜面によってトークンが位置決めされ、底部に落ち着
く。
【0023】202は永久磁石片である。202はIC
トークン中の磁性体リング102に対向する位置に設置
され、102を吸引してトークンの滑り落ちを防止し、
ICトークンの保持をおこなう。
【0024】またトークン受容部の一部には凹部204
が設けられており、取り外しに際し、トークンのA部を
押下することによりトークンの反対側が持ち上げられ、
磁石202とリング102の吸引力を開放する。これに
より取り外し操作の容易化を図っている。
【0025】210はリーダライタの交信コイルでフェ
ライトコアに巻線した構造である。空心コイルでもよい
がその際は表面に近く実装しチップ101との距離をつ
める必要がある。
【0026】211はプリント基板、212はリーダラ
イタの機能を司るIC、203はアクセス状態を表示す
るランプ、213はパソコンやキーボード等と電気的接
続をおこなうコネクタピンである。これらは本体200
に樹脂でモールドされ固定されている。
【0027】リーダライタ本体は、直径3cm程度の小
型化が可能であり、パソコンやキーボードの筐体300
に形成された孔に嵌め込み実装される。このリーダライ
タにICトークンを装着することにより、ICトークン
内部に内装されているICチップ内の情報、例えばキー
ワードやユーザ名、暗号鍵、情報のアクセスアドレスな
どをアクセスすることが可能となる。このため、キーボ
ードからの上記情報を入力する必要がなく、キーボード
操作が不慣れな人でも作業を効率的に行なうことが可能
となり、セキュリティ向上も図ることが出来る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によればパソ
コンなどにおいてキーワードやユーザ名、暗号鍵、情報
のアクセスアドレスなどの入力手段として、表面パネル
の操作しやすい場所に装着出来て小型で意匠設計上も好
ましい情報入力デバイスが提供される。
【0029】また記憶媒体としてIC自体の表面に交信
用のコイルを形成するデバイスを用いれば、記憶媒体が
さらに小型になる。この場合、記憶媒体とリーダライタ
の両交信コイルの間の間隙をたとえば5mmというよう
な狭いものにする必要があるが、本発明ではリーダライ
タをパネル嵌め込み型として解決する。
【0030】媒体とリーダライタの横の位置関係につい
ても、両者の横関係位置、すなわちリーダライタに対す
る媒体の位置を正しく規制する手段が提供される。さら
に媒体がリーダライタから滑り落ちるのを防止するため
の手段が提供されている。
【0031】またICカードではカードが折れたり、IC部
に加わる圧力によりICが割れたりする恐れがあり、鍵情
報などが破壊され動作不能に陥る心配があるが、本発明
は頑丈なトークン構造を採用しこれを防止する効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るICトークンの実施例を説明する
図である。
【図2】本発明に係るICトークンの他の実施例を説明
する図である。
【図3】本発明に係るICトークンとリーダライタを説
明する図である。
【符号の説明】
100 ICトークンの本体 101 ICチップ 102 磁性体リング 104 樹脂 200 リーダライタ本体 201 トークン受容部の土手 202 磁石片 203 表示ランプ 210 交信コイル 211 プリント板 212 IC 213 コネクタピン 300 キーボードなど取り付け対象の筐体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トークン中の交信コイルとリーダライタ
    中の交信コイルを必要精度で対向させる位置決め手段を
    有し、かつトークンが使用中に滑り落ちるのを防止する
    手段を有する本体筐体表面に嵌め込んで使用される形式
    の非接触型のICトークンおよびリーダライタ。
  2. 【請求項2】 トークン中に軟磁性体片を封入し、リー
    ダライタの対向面に永久磁石または電磁石を封入して両
    者の吸引力によりトークンが使用中に滑り落ちるのを防
    止した請求項1のICトークンおよびリーダライタ。
  3. 【請求項3】 トークン中に永久磁石を封入し、リーダ
    ライタの対向面に軟磁性体片を封入して両者の吸引力に
    よりトークンが使用中に滑り落ちるのを防止した請求項
    1のICトークンおよびリーダライタ。
  4. 【請求項4】 トークン中と、リーダライタの対向面に
    磁石を封入して両者の吸引力によりトークンが使用中に
    滑り落ちるのを防止した請求項1のICトークンおよび
    リーダライタ。
  5. 【請求項5】 トークンの一部を押すことにより磁石と
    軟磁性体の間隔が離れ吸引力が減少してトークンを取り
    外し易くした請求項1のICトークンおよびリーダライ
  6. 【請求項6】 トークン内の電子回路は単一のシリコン
    チップであり、リーダライタと交信するためのコイルも
    チップ上に形成されている請求項1のICトークンおよ
    びリーダライタ。
  7. 【請求項7】 リーダライタ本体を構成する電子部品は
    樹脂モールドによりリーダライタ筐体に固定されている
    請求項1のICトークンおよびリーダライタ。
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