JP2000331053A - 露光データ作成方法、露光データ作成装置、及び、記録媒体 - Google Patents

露光データ作成方法、露光データ作成装置、及び、記録媒体

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JP2000331053A
JP2000331053A JP14048499A JP14048499A JP2000331053A JP 2000331053 A JP2000331053 A JP 2000331053A JP 14048499 A JP14048499 A JP 14048499A JP 14048499 A JP14048499 A JP 14048499A JP 2000331053 A JP2000331053 A JP 2000331053A
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JP14048499A
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Manabu Takayama
学 高山
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】階層化設計されたマスクパターンデータからオ
ーバーラップを除去した露光データを作成する処理の高
速化と作業領域の低減を図ることができる露光データ作
成方法を提供すること。 【解決手段】オーバーラップパターンまとめ処理におい
て、CPU2は、マスクパターンデータの内、階層構造
を利用してオーバーラップのあるパターンを一つのかた
まりとして扱い、各パターンのかたまりが同型か否かを
判定し、該判定結果に基づいて複数のパターンのかたま
りをストラクチャにまとめる。そして、CPU2は、ま
とめた新たなストラクチャについて、各階層単位でパタ
ーンのオーバーラップ除去を行い、パターンのオーバー
ラップのない露光データを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路装置
のレイアウトパターンデータからパターンの重なり合い
を除去した露光データを作成するための露光データ作成
方法、露光データ作成装置、及び、記録媒体に関するも
のである。
【0002】半導体集積回路用露光データ(以後、単に
露光データと呼ぶ)をマスクウエハに露光する過程にお
いて、露光データにパターンの重なり(オーバーラッ
プ)があると多重露光になる。このことから、パターン
のオーバーラップをなくした露光データが必要になる。
このため、階層化設計された半導体集積回路用マスクパ
ターンデータ(以後、単にマスクパターンデータと呼
ぶ)に対してオーバーラップ除去処理を実施した後、そ
のデータをフォーマット変換処理して露光データを作成
する。
【0003】近年の半導体集積回路(LSI)において
は、大規模化及び高集積化が進められ、そのLSIを作
成するために必要なマスクパターンデータ、露光データ
のデータ量も増大している。このことは、データを記憶
するメモリ装置やディスク装置等のリソース量の不足に
対する記憶装置の増設、オーバーラップ除去,フォーマ
ット変換等の処理に要する時間の長時間化、ひいてはL
SIのコストアップを招くことから、処理時間の短縮と
リソース量の低減が要求されている。
【0004】
【従来の技術】従来、露光データを作成する第1の方法
として、階層化設計されたマスクパターンデータの全て
を展開し、オーバーラップをなくしたデータを露光デー
タにフォーマット変換し、それを露光装置に入力する方
法が用いられてきた。しかし、この方法では出力される
露光データ量があまりにも膨大になり、オーバーラップ
除去にも時間がかかる。
【0005】そこで、第2の方法として、入力されたマ
スクパターンデータを展開し、繰り返し性のあるパター
ンの形状認識をし、ストラクチャ(データを構成する構
造体であり、セル及びパターンを含む)にまとめてデー
タの圧縮をし、圧縮されたデータに対しオーバーラップ
除去を行う方法が考えられる。以後、繰り返し性のある
パターンの形状を認識し、ストラクチャにまとめる処理
を単に「まとめ処理」と呼ぶ。
【0006】この場合、オーバーラップ除去は圧縮した
データに対して行うので、階層構造を利用でき処理時間
が短縮される。しかし、この方法では、オーバーラップ
しているパターンは同じストラクチャにしなくてはオー
バーラップをなくすことができないので、予めオーバー
ラップしているかどうかの認識をする必要がある。この
オーバーラップ認識を展開後に行うと、階層化された状
態に比べ認識対象となるパターン数が何倍(場合によっ
ては何千倍)にも増え、認識処理で膨大な時間がかかる
という新たな問題が生じる。
【0007】そこで、第3の方法として、階層構造を利
用してオーバーラップ認識を行い、オーバーラップして
いるパターンのみを展開してオーバーラップ除去を行う
方法が考えられる。以降、オーバーラップパターンのみ
を対象とするまとめ処理を「オーバーラップパターンま
とめ処理」と呼ぶ。この方法によれば、オーバーラップ
していないパターンをまとめ処理から除外できるため、
展開されるパターン数及びオーバーラップ除去の対象パ
ターン数が減り、処理時間が短縮される。更に、まとめ
処理により、圧縮されデータ量の少ない露光データが生
成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、LSIの大規
模化,高集積化に伴って、オーバーラップするパターン
数が増加する。これにより、展開されるパターン数が増
えることから、第3の方法において、次の問題が発生す
る。
【0009】(1) オーバーラップパターンまとめ処理
は、オーバーラップしたパターンを展開した後に行うた
め、階層構造を利用した場合に比べ、オーバーラップパ
ターンまとめ処理における同型判定の対象となるパター
ン数が多くなり、処理時間の増加の原因になる。
【0010】(2) オーバーラップパターンまとめ処理に
展開処理が必要であるため、一時的に展開データを保持
するため膨大な作業領域を必要とする。これらの問題
は、近年のLSIの大規模化に伴って、リソース不足に
よる処理の中断や現実的な時間内で処理が終わらない
等、深刻な事態を招く原因となりうる。
【0011】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は階層化設計されたマスク
パターンデータからオーバーラップを除去した露光デー
タを作成する処理の高速化と作業領域の低減を図ること
のできる露光データ作成方法、露光データ作成装置、及
び、記録媒体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、階層構造を持つマスクパ
ターンデータを変換して露光データを作成する露光デー
タ作成方法であって、前記マスクパターンデータの内、
階層構造を利用してオーバーラップのあるパターンを一
つのかたまりとして扱い、各パターンのかたまりが同型
か否かを判定し、該判定結果に基づいて複数のパターン
のかたまりをストラクチャにまとめるオーバーラップパ
ターンまとめ処理を備え、前記まとめたストラクチャに
ついて、各階層単位でパターンのオーバーラップ除去を
行い、パターンのオーバーラップのない露光データを作
成する。このように、ストラクチャにまとめることで、
同型判定するパターン数が少なくなり、処理時間及び作
業領域が少なくてすむ。
【0013】オーバーラップパターンまとめ処理は、請
求項2に記載の発明のように、前記マスクパターンデー
タの内、階層構造を利用してオーバーラップしたパター
ンを認識するオーバーラップ認識処理が実施された後、
そのオーバーラップ認識処理において認識されたオーバ
ーラップのあるパターンについて、最下層のストラクチ
ャから上層に向かって処理を実施する。
【0014】オーバーラップパターンまとめ処理は、請
求項3に記載の発明のように、前記オーバーラップのあ
るパターンを同型か否か判定し、同型と判定したものに
は同じ情報を付与し、該同型判定に基づく内部データを
作成する同型判定処理と、前記同型と判定したパターン
のかたまりを新たなストラクチャにまとめ、該ストラク
チャの保有パターン情報及び配置情報を前記内部データ
に基づいて作成する情報再構成処理と、を含み、前記保
有パターン情報及び配置情報に基づいてオーバーラップ
を除去し、除去後のデータをフォーマット変換して露光
データを作成する。
【0015】尚、同型判定処理は、前記オーバーラップ
のあるパターンのかたまりを子ストラクチャのパターン
のかたまりで表現するステップと、前記子ストラクチャ
のパターンのかたまりをパターンと見なして同型判定を
行うステップと、前記判定結果に基づいて同型と判定し
たかたまりに同じ識別番号を付与するステップと、付与
した前記情報に基づいて内部データを作成するステップ
と、を含み、前記各ステップを全種類のストラクチャに
対して実施する。
【0016】また、情報再構成処理は、同型と判断した
複数のパターンのかたまりを予め設定された基準個数に
基づいて新たなストラクチャにまとめるか否かを判定す
るステップと、新たなストラクチャの保有パターン情報
を作成するステップと、新たなストラクチャの配置情報
を作成するステップと、を含む。
【0017】また、請求項4に記載の発明は、階層構造
を持つマスクパターンデータを変換して露光データを作
成する露光データ作成装置であって、前記マスクパター
ンデータの内、階層構造を利用してオーバーラップのあ
るパターンを一つのかたまりとして扱い、各パターンの
かたまりが同型か否かを判定し、該判定結果に基づいて
複数のパターンのかたまりをストラクチャにまとめるオ
ーバーラップパターンまとめ手段を備え、前記まとめた
ストラクチャについて、各階層単位でパターンのオーバ
ーラップ除去を行い、パターンのオーバーラップのない
露光データを作成する。
【0018】また、請求項5に記載の発明は、階層構造
を持つレイアウトパターンデータを露光データに変換す
るためのコンピュータ読み取り可能なプログラムコード
が記録された記録媒体であって、前記プログラムは、前
記マスクパターンデータの内、階層構造を利用してオー
バーラップのあるパターンを一つのかたまりとして扱
い、各パターンのかたまりが同型か否かを判定し、該判
定結果に基づいて複数のパターンのかたまりをストラク
チャにまとめるステップと、前記まとめ処理の実施結果
を元に、各階層単位でパターンのオーバーラップ除去を
行い、パターンのオーバーラップのない露光データを作
成するステップと、を備えた方法を実行する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図19に従って説明する。図2は、本実施
形態の露光データ作成装置のハードウエア構成を概略的
に示すブロック図である。
【0020】露光データ作成装置1は、中央処理装置
(以下、CPUという)2と、それに接続されたディス
ク装置3,端末装置4,メモリ装置5を含む。ディスク
装置3は、通常、磁気ディスク装置、光ディスク装置、
光ディスク装置等の記憶装置であり、これには図1に示
す露光データ作成処理のプログラムデータ及び第1ファ
イル11が予め格納されている。第1ファイル11に
は、露光データ作成処理の入力データとして半導体集積
回路装置用マスクパターンデータが格納されている。
【0021】CPU2は、プログラムデータに従って露
光データ作成処理を実行し、マスクパターンデータから
パターンのオーバーラップを除去し、その除去後のデー
タをフォーマット変換して露光データを作成する。この
オーバーラップを除去する過程において、CPU2は、
図1の第2〜第4ファイル14をディスク装置3に作成
する。更に、CPU2は、露光データ作成処理の結果で
ある出力データとしての露光データを格納した第5ファ
イル15をディスク装置3に作成する。
【0022】第2ファイル12は内部データファイルで
あり、CPU2は、プログラム実行中に作成する一時的
な内部データをこのファィル12に格納する。第3ファ
イル13はストラクチャ配置データファイルであり、C
PU2は、処理過程において作成したパターンのかたま
りの配置情報を登録する。第4ファイル14はパターン
データファイルであり、CPU2は、処理過程において
作成したパターン情報を登録する。
【0023】第5ファイル15は露光データファイルで
あり、CPU2は、第3及び第4ファイル13,14に
登録した情報(データ)をフォーマット変換して作成し
た露光データをこれに格納する。
【0024】尚、図1の各ファイル11〜15は、異な
る記憶装置に格納されても良く、また、各ファイル11
〜15を複数の記憶装置にまたがって格納する構成とし
ても良い。
【0025】露光データ作成処理のためのプログラムデ
ータは、記録媒体6を用いて提供される。記録媒体6
は、フレキシブルディスク、CD−ROM、ハードディ
スク、メモリカード、ROM、パンチカード、テープ等
のコンピュータ読み取り可能な媒体である。
【0026】尚、記録媒体6には、通信媒体を介して提
供されるプログラムデータを記録した媒体、ディスク装
置を含む。更に、コンピュータによって直接実行可能な
プログラムを記録した記録媒体だけでなく、いったん他
の記録媒体(ハードディスク等)にインストールするこ
とによって実行可能となるようなプログラムを記録した
記録媒体や、暗号化されたり、圧縮されたりしたプログ
ラムを記録した記録媒体も含む。
【0027】端末装置4は、ユーザからの要求や指示,
パラメータの入力等に用いるキーボード,マウス装置
(図示せず)等の入力装置と、パターン画像,処理結
果,等の表示に用いるVDT,モニタ,プリンタ等の表
示装置を含む。CPU2は、端末装置4の操作に基づい
て起動されると、図1に示される露光データ作成処理を
実行する。
【0028】メモリ装置5は記憶装置であり、ディスク
装置3に比べ高速なアクセスを提供するが、容量が小さ
い。従って、CPU2は、処理過程のサイズの小さいデ
ータを高速アクセスする目的でメモリ装置5を用いる。
尚、図1の内部データを格納するファイル12を、この
メモリ装置5に作成しても良い。
【0029】ここで、マスクパターンデータの構成を説
明する。階層化設計されたマスクパターンデータとは、
図3で示された次の特徴と持つマスクパターンデータの
ことである。 (a) ストラクチャと呼ぶ構造とパターンで表現される。 (b) ストラクチャは、パターンとストラクチャの配置情
報で再帰的に定義される。 (c) 同じ名前を持つストラクチャは必ず同じパターンと
ストラクチャの配置情報から構成される。
【0030】図3において、A,B,C,Dはストラク
チャであり、P,C,R,S,Tはパターンである。
B,CはAの子ストラクチャ、DはCの子ストラクチャ
である。逆に、AはB,Cの親ストラクチャ、CはDの
親ストラクチャである。特に、ストラクチャAはトップ
ストラクチャと呼ばれることがある。
【0031】次に、露光データ作成処理の概略を、図1
に従って説明する。露光データ作成処理は、図1のステ
ップ21〜25を含む。ステップ21は入力処理(手
段)であり、CPU2は、入力データである第1ファイ
ル11のマスクパターンデータを読み込む。
【0032】ステップ22はオーバーラップ認識処理
(手段)であり、CPU2は、マスクパターンデータに
含まれるパターンのオーバーラップを認識する。この
際、CPU2は、階層構造を利用してそれを行う。
【0033】このオーバーラップ認識は、以下のように
行われる。即ち、マスクパターンデータの各ストラクチ
ャに含まれる各セル毎にパターンを展開し、その展開し
た全てのパターンを含む領域を設定し、各領域の枠及び
パターンの枠よりなるセル枠の情報を作成し、レイアウ
トデータに含まれるセルを順次処理対象セルに設定し、
処理対象セル以下の階層のセル,パターンのセル枠に対
して階層構造に応じた種類を設定する。そして、幾何学
的に重なりがあるセル枠,パターンに対して、異なる種
類が設定されている場合には重なり有りと判定し、セル
枠同士又はセル枠とパターンに重なり有りと判定した場
合には重なりがあるセル枠に含まれる下層のセル枠,パ
ターンを更に読み込み、パターン同士に重なりがあると
判定した場合には該パターンの重なりを確定する。
【0034】これにより、各セルの枠に対して種類を設
定し、同じ種類の枠は「重なり無し」として処理するこ
とで余計な重なりを調べる時間を省き、処理時間を短く
する。
【0035】次に、ステップ23はオーバーラップパタ
ーンまとめ処理(手段)であり、CPU2は、階層構造
を用いて、オーバーラップしているパターンをストラク
チャにまとめる処理を行う。
【0036】詳述すると、オーバーラップパターンまと
め処理は、パターンのかたまりの同型判定を行い、スト
ラクチャにまとめる処理である。同型判定の対象は、あ
る配置においてオーバーラップしているパターンのみで
ある。
【0037】従来の方法におけるオーバーラップまとめ
処理は、ある配置においてオーバーラップしているパタ
ーンは展開して、パターンのかたまりの同型判定を行っ
ていた。これに対し、本発明の特徴は、展開を行わず、
階層構造を保ったままパターンのかたまりの同型判定を
行うことである。従って、処理するパターン数が少ない
のでリソース量及び処理時間が少なくて済む。
【0038】CPU2は、パターンのかたまりの同型判
定を、各ストラクチャ毎に行う。更に、CPU2は、ス
トラクチャの処理順序を、階層の下に位置するストラク
チャから上層に向かって行う、所謂ボトムアップ処理を
行うようにしている。
【0039】階層構造を用いた同型判定の手順は次の通
りである。即ち、あるストラクチャでのパターンのかた
まりを、子ストラクチャでのパターンのかたまりで表現
する。同型判定として、パターンのかたまりを構成する
子ストラクチャでのパターンのかたまりをパターンと見
なして同型判定する。因みに、従来はパターンのかたま
りを構成するパターンを比較対象にしていた。従って、
本発明は、従来に比べて同型判定の実施回数が少ない。
【0040】そして、CPU2は、同型と判定したパタ
ーンのかたまりに関する情報を、階層化形式の内部デー
タとして第2ファイル12に格納する。この様にして、
CPU2は、全てのストラクチャに対する処理を終了す
ると、同型と判定したパターンのかたまりの中から任意
に選び出したかたまりをストラクチャに設定する。同型
と判定されたパターンのかたまりは、参照する1つのス
トラクチャをそれぞれ配置することで表される。
【0041】そして、CPU2は、設定したストラクチ
ャの配置情報(同型と判定したパターンのかたまりの位
置情報)をストラクチャ配置データとして第3ファイル
13に登録し、そのストラクチャを構成するパターンの
情報をパターンデータとして第4ファイル14に登録す
る。
【0042】ステップ24はオーバーラップ除去処理
(手段)であり、CPU2は、ステップ23においてま
とめた各ストラクチャ毎にオーバーラップ除去を行う。
即ち、CPU2は、ストラクチャ毎に格納した第4ファ
イル14のパターンデータから、オーバーラップした部
分のデータを除去したデータを作成する。
【0043】ステップ25は出力処理(手段)であり、
CPU2は、ステップ24においてオーバーラップを除
去したデータ及び第3ファイル13のストラクチャ配置
データに基づいて、フォーマット変換して作成した露光
データを第5ファイル15に格納する。これを全てのパ
ターンに対して実施すると、CPU2は、露光データ作
成処理を終了する。
【0044】次に、図1に示すステップ23のオーバー
ラップパターンまとめ処理を、図4,5に従って詳述す
る。図4のステップ23aと図5のステップ23bは、
オーバーラップパターンまとめ処理(ステップ23)の
サブステップである。
【0045】ステップ23aは同型判定処理であり、C
PU2は、ステップ22のオーバーラップ認識結果に基
づいて、オーバーラップしている複数のパターンをパタ
ーンのかたまりとして表現し、そのパターンのかたまり
と同一形状を持つ他のパターンのかたまりが存在するか
否かを判定する。そして、CPU2は、同一形状を持つ
複数のかたまりに同型情報を付加し、その同型情報に基
づいて作成した内部データを図1の第2ファイル12に
格納する。
【0046】ステップ23bは情報再構成処理であり、
CPU2は、ステップ23aにおいて作成した内部デー
タに基づき、新たなストラクチャを設定し、そのストラ
クチャが持つパターンの配置情報を図1の第3ファイル
13に、パターンを示す情報を第4ファイル14に格納
する。
【0047】図4のステップ31〜36は、ステップ2
3a(同型判定処理)のサブステップであり、図5のス
テップ37〜39は、ステップ23b(情報再構成処
理)のサブステップである。
【0048】ステップ31において、図2のCPU2
は、処理対象のストラクチャが持つパターンのかたまり
を、そのストラクチャの子ストラクチャが持つパターン
のかたまりで表現する。
【0049】ステップ32において、CPU2は、子ス
トラクチャが持つパターンのかたまりを1つのパターン
とみなし、それが処理対象ストラクチャが持つ他のパタ
ーンのかたまりと同型か否かを判定する。
【0050】ステップ33において、CPU2は、ステ
ップ32における判定結果に基づいて、同型のみなしパ
ターンが存在する場合にステップ34へ移り、それが存
在しない場合にステップ36へ移る。
【0051】ステップ34において、CPU2は、同型
と判定したみなしパターンに同じ識別番号を付与する。
ステップ35において、CPU2は、同型と判定した複
数のみなしパターンのデータを圧縮した内部データを作
成する。そして、CPU2は、その内部データを図1の
第2ファイル12に格納する。
【0052】ステップ36において、CPU2は、全種
類のストラクチャに対して上記の処理を終了したか否か
を判断し、全てについて終了していない場合にステップ
31に移る。即ち、CPU2は、ステップ31からステ
ップ36までの処理を、ストラクチャの種類分だけルー
プする。
【0053】そして、CPU2は、全種類のストラクチ
ャについて処理を終了すると、情報再構成処理を実行す
べくステップ36からステップ37へ移る。ステップ3
7は再構成判定処理であり、CPU2は、同型なパター
ンのかたまりの個数と基準の個数を比較し、そのパター
ンのかたまりをストラクチャとして再構成するか否かを
判定する。この基準の個数は、再構成したストラクチャ
の種類数が増えすぎないように予め設定されプログラミ
ングされている。パターンのかたまりをストラクチャに
再構成した場合、繰り返し性の少ないストラクチャの種
類数が増えても意味がないからである。尚、この基準の
個数は、ステップ37において、端末装置4から入力す
るようプログラミングされていても良い。
【0054】ステップ38はパターン情報作成処理であ
り、CPU2は、再構成した新たなストラクチャを構成
するパターンの情報、詳しくはパターンのかたまりの親
子関係の情報を作成し、その情報を図1の第4ファイル
14に格納する。
【0055】ステップ39は配置情報作成処理であり、
CPU2は、再構成した新たなストラクチャの配置位置
の情報、即ち、パターンのかたまりをどこに配置するか
の情報を作成し、これを図1の第3ファイル13に格納
する。この格納を終了すると、CPU2は、再構成処
理、即ちオーバーラップパターンまとめ処理を終了し、
次のオーバーラップ除去処理を実行する。
【0056】次に、図1に示すステップ24のオーバー
ラップ除去処理を、図5に従って詳述する。図5のステ
ップ41,42は、図1のステップ24(オーバーラッ
プ除去処理)のサブステップである。
【0057】ステップ41において、CPU2は、処理
対象としたストラクチャを構成するパターンからオーバ
ーラップした部分を除去する。ステップ42において、
CPU2は、全種類のストラクチャに対して上記の処理
を終了したか否かを判断し、全てについて終了していな
い場合にステップ41に移る。即ち、CPU2は、ステ
ップ41の処理を、ストラクチャの種類分だけループす
る。そして、CPU2は、全種類のストラクチャについ
て処理を終了すると、ステップ24のオーバーラップ除
去処理を終了する。
【0058】図6は、同型判定を説明するためのレイア
ウト図である。図6において、実線はパターンの形状を
示し、破線はパターンを含む領域を示す。パターンのか
たまりが同型かどうかの判定は、次のように行う。最初
に、同じパターンで構成されているかどうかを判定し、
同じパターンで構成されている場合は各パターンの配置
情報を平行移動、回転、x軸反転(y軸反転)、拡大を
行い重ね合わせを行って判定する。
【0059】図6において、各パターンのかたまり51
〜55は、それぞれ3つのパターンを有する。第1のか
たまり51と第2のかたまり52と第3のかたまり53
は、実質的に同一の構成を持つ、即ちパターン61,6
2,63をそれぞれ有し、それらパターン61,62,
63は同一の重なりを持つ。従って、CPU2は、第1
〜第3のかたまり51〜53を同型と判定し、これらに
同一の識別番号を付与する。
【0060】これに対し、第4のかたまり54は、第1
のかたまり51と異なるパターン64を持ち、全体の形
状が異なる。従って、CPU2は、第4のかたまり54
を第1のかたまり51と形状が異なると判定し、この第
4のかたまり54に対して第1のかたまり51と異なる
値の識別番号を付与する。
【0061】更に、第5のかたまり55は、第1のかた
まり51と同一のパターン61〜63を持つが、全体の
形状が異なる。また、これは第4のかたまり54と構成
及び形状が異なる。従って、CPU2は、第5のかたま
り55を第1及び第4のかたまり51,54と形状が異
なると判定し、この第5のかたまり55に対して第1及
び第4のかたまり51,54と異なる値の識別番号を付
与する。
【0062】次に、1つの例として、図7に示される構
造を持つマスクパターンデータを処理する場合について
説明する。このマスクパターンデータは、最上層にスト
ラクチャAを有し、そのストラクチャAはストラクチャ
B,C,D,Eを有している。ストラクチャB,Cは、
図において上下対象に配置されたパターンP1,P2,
P3を持つ。従って、ストラクチャB,Cは、実質的に
同一のストラクチャであるが、ここでは説明の便宜上異
なる符号を付している。同様に、ストラクチャD,E
は、図において上下対象に配置されたパターンQ1,Q
2,Q3,Q4をそれぞれ持つ。
【0063】パターンP1〜P3はオーバーラップして
おり、パターンQ1〜Q4はオーバーラップしている。
さらに、ストラクチャB,Cがそれぞれ持つパターンP
3とストラクチャD,Eがそれぞれ持つパターンQ1は
オーバーラップしている。
【0064】上記のように構成されたマスクパターンデ
ータにおいて、ストラクチャBのパターンP1〜P3の
オーバーラップと、ストラクチャCのパターンP1〜P
3のそれは、同一形状(上下対象)である。従って、図
2のCPU2は、ストラクチャBが持つパターンP1〜
P3のかたまりと、ストラクチャCが持つパターンP1
〜P3のかたまりを同型と判定し、これらをまとめて図
8(a)に示す新たなパターンのかたまりPGB1,P
GB2を設定する。同様に、CPU2は、ストラクチャ
Dが持つパターンQ1〜Q4のかたまりと、ストラクチ
ャEが持つパターンQ1〜Q4のかたまりを同型と判定
し、これらをまとめて新たなパターンのかたまりPGC
1,PGC2を設定する。尚、パターンのかたまりPG
B1とパターンのかたまりPGB2、パターンのかたま
りPGC1とパターンのかたまりPGC2は、ストラク
チャB〜Eと同様に、実質的に同一のストラクチャであ
る。
【0065】更に、新たなパターンのかたまりPGB1
とパターンのかたまりPGC1とのオーバーラップは、
パターンのかたまりPGB2とパターンのかたまりPG
C2とのオーバーラップと同じである。従って、各パタ
ーンのかたまりPGB1,PGB2,PGC1,PGC
2をパターンと見なすと、パターンPGB1とパターン
PGC1からなるかたまりは、パターンPGB2とパタ
ーンPGC2からなるかたまりと実質的に同一形状を持
つ。従って、CPU2は、パターンPGB1とパターン
PGC1をまとめた新たなパターンのかたまりPGA1
を設定し、パターンPGB2とパターンPGC2をまと
めた新たなパターンのかたまりPGA2を設定する。こ
のように、設定されたパターンのかたまりPGA1,P
GA2は、それぞれ2個の要素(この場合はパターンの
かたまりPGB1とパターンのかたまりPGC1、パタ
ーンのかたまりPGB2とパターンのかたまりPGC
2)を持つ。
【0066】このようの、新たなパターンのかたまりを
設定したストラクチャAの階層構造を図8(b)に示
す。この図のように、階層化設計されたデータの特徴か
ら、パターンのかたまりPGB1とパターンのかたまり
PGB2は、同じパターンP1,P2,P3を参照す
る。同様に、パターンのかたまりPGC1とパターンの
かたまりPGC2は、同じパターンQ1,Q2,Q3,
Q4を参照する。
【0067】上記の方法に対して、従来の方法によれ
ば、重なりのあるパターンは展開されてまとめられるた
め、図9(a)に示されるように、パターンP1〜P3
及びパターンQ1〜Q4をそれぞれ有するパターンのか
たまりPGA1,PGA2が設定される。これらパター
ンのかたまりPGA1,PGA2は、それぞれ7個の要
素(この場合はパターンP1〜P3及びパターンQ1〜
Q4)を持つ。
【0068】このように、パターンに変えて設定した新
たなパターンのかたまりPGB1,PGB2,PGC
1,PGC2を用いることで、同型判定の対象となるパ
ターン数が少なくなる。
【0069】更に、パターンのかたまりPGA1,PG
A2を表現するために要するデータ量は、下層のパター
ンのかたまりPGB1,PGB2,PGC1,PGC2
と、参照元のパターンP1〜P3及びパターンQ1〜Q
4の合計11個分(=4+7)となる。これに対して、
従来の方法によるデータ量は、パターンのかたまりPG
A1,PGA2をそれぞれ構成するパターンP1〜P3
及びパターンQ1〜Q4の合計14個分(=7×2)と
なる。このように、パターンのかたまりを表現するため
のデータ量が少なくなる。
【0070】上記では、ストラクチャAが2つの新たな
パターンのかたまりPGA1,PGA2を持つ場合につ
いて説明したが、パターンのかたまりの繰り返しが多い
ほど、本実施形態の効果がより明らかになる。
【0071】即ち、図10(a)に示すように、トップ
ストラクチャAAは、上記の図8における新たなパター
ンのかたまりPGA1,PGA2,…,PGA100を
持つ。各パターンのかたまりPGA1〜PGA100
は、上記と同様に、パターンのかたまりPGB,PGC
をそれぞれ持つ。従って、100個のパターンのかたま
りPGA1〜PGA100を表現するために必要なデー
タ量は、各パターンのかたまりPGA1〜PGA100
が下層に持つパターンのかたまりPGB,PGCの数の
合計と、パターンのかたまりPGBが参照するパターン
P1〜P3、パターンのかたまりPGCが参照するパタ
ーンQ1〜Q4の合計207個分(=2×100+4+
3)となる。これに対して、従来の方法によるデータ量
は、100個のパターンのかたまりPGA1〜PGA1
00に展開され存在するパターンP1〜P3及びパター
ンQ1〜Q4の合計700(=(3+4)×100)と
なる。
【0072】このように、繰り返し数が多い、または深
い階層構造を持つマスクパターンデータでは、本実施形
態におけるデータ量と、従来のそれとの差が大きくなっ
て現れる。
【0073】次に、別の例として、図11に示す構造を
持つストラクチャに対する図2のCPU2の処理を説明
する。図11に示すストラクチャAは、下層に4個のス
トラクチャBを持ち、そのストラクチャBは、更に下層
に8個のストラクチャCを持つ。そのストラクチャCは
1個のパターンPを持つ。
【0074】ストラクチャBにおいて、8個のストラク
チャCはマトリックス状に配置され、ストラクチャCは
図の横方向にパターンPがオーバーラップし、縦方向に
オーバーラップしていない。これにより、ストラクチャ
Bは、パターンPのかたまりを2つ持つ。
【0075】ストラクチャAにおいて、4個のストラク
チャBはマトリックス状に配置され、ストラクチャBは
図の横方向にストラクチャC、さらにはパターンPがオ
ーバーラップし、且つ一直線状に配置され、縦方向にオ
ーバーラップしていない。従って、ストラクチャAは、
パターンPのかたまりを4つ持つ。
【0076】図11において、対象となるストラクチャ
はA,B,Cの3つであり、図2のCPU2は、最下層
のストラクチャCからストラクチャB,ストラクチャA
の順番で選択する。
【0077】最初に、CPU2は、ストラクチャCに対
する処理を実施する。しかし、ストラクチャCにはパタ
ーンのかたまりが1つであるため、同型判定の必要がな
い(便宜上、パターン1つの場合でもパターンのかたま
りと呼ぶことにする)。この場合、CPU2は、図4の
ステップ31〜ステップ36の処理を実質的に実施しな
い。
【0078】次に、CPU2は、ストラクチャBの処理
を実施する。ストラクチャBはパターンのかたまりを2
つ持つ。これらを図12のようにPGB1,PGB2と
する。この2つは図4のステップ31において、子スト
ラクチャCのパターンのかたまりPGCの4つで表現さ
れる。
【0079】図4のステップ32において、CPU2
は、子ストラクチャCのパターンのかたまりPGCで表
現されたパターンのかたまりPGB1,PGB2の同型
判定を行う。
【0080】CPU2は、ステップ32においてパター
ンのかたまりPGB1,PGB2を同型と判定し、ステ
ップ33からステップ34へ移る。ステップ34におい
て、CPU2は、ステップ32の同型判定の結果によ
り、同型と判定したパターンのかたまりPGB1,PG
B2に同一の識別番号を付与する。
【0081】次に、ステップ35において、CPU2
は、同型判定の情報を元に、パターンのかたまりPGB
1,PGB2のデータを圧縮した内部データを作成す
る。図13は、パターンのかたまりのデータ圧縮を示し
た図である。図13(a)は、パターンのかたまりPG
B1,PGB2が子ストラクチャCのパターンのかたま
りPGCで表現されている状態を示す。図13(b)及
び図13(c)は、パターンのかたまりPGB1,PG
B2を同型と判定したことにより、それらのデータを圧
縮した状態を示す。
【0082】図13(b)に示すように、同型のパター
ンのかたまりPGB1,PGB2は、共通のデータPG
Bを配置する情報と、そのデータPGBを示すポインタ
で表される。
【0083】図13(c)はパターンのかたまりの親子
関係データであり、パターンのかたまりPGB1,PG
B2の実体である共通のデータPGBと、それから参照
する共通のデータPGCで表される。
【0084】以上のようにして、CPU2は、ストラク
チャBに対する処理を終了すると、上層のストラクチャ
Aを処理する。ストラクチャAは、パターンのかたまり
を4個持つ。これらをPGA1,PGA2,PGA3,
PGA4とする。
【0085】ストラクチャAに対するステップ31にお
いて、CPU2は、パターンのかたまりPGA1〜PG
A4を、子ストラクチャBのパターンのかたまりPGB
1,PGB2を用いて(PGB1,PGB1),(PG
B2,PGB2),(PGA1,PGA1),(PGB
2,PGB2)で表現する。このように、PGA1とP
GA3,PGA2とPGA4がそれぞれ同じパターンの
かたまりで表現できることが階層化設計されたマスクパ
ターンデータの特徴である。
【0086】次に、ステップ32において、CPU2
は、(PGB1,PGB1),(PGB2,PGB
2),(PGA1,PGA1),(PGB2,PGB
2)に対して同型判定を行う。PGB1とPGB2は同
じ識別番号がついているので同じものと見なされ、パタ
ーンのかたまりの組み合わせは同じと判定される。更
に、配置関係も同じであるから、CPU2はパターンの
かたまりPGA1〜PGA4をすべて同型と判定する。
【0087】そして、ステップ34において、CPU2
は、ステップ32の同型判定の結果により、同型と判定
したパターンのかたまりPGA1〜PGA4の全てに同
じ識別番号を付与する。
【0088】次に、ステップ35において、CPU2
は、同型判定の情報を元に、パターンのかたまりPGA
1〜PGA4のデータを圧縮した内部データを作成す
る。図14は、パターンのかたまりのデータ圧縮を示し
た図である。CPU2は、ストラクチャBの場合と同様
に、ストラクチャAに対するデータ圧縮を行う。即ち、
図14(a)に示すパターンのかたまりPGA1〜PG
A4を表すデータは、図14(b)に示すPGA1〜P
GA4の共通のデータPGAを配置する配置データ及び
データPGAを示すポインタと、図14(c)に示す共
通のパターンのかたまりPGAの情報で表される。更
に、パターンのかたまりPGAの情報は、図13(c)
の親子関係データ、即ち、共通のデータPGBと、それ
から参照する共通のデータPGCで表される。
【0089】以上のように全ての種類のストラクチャ
A,B,Cに対して処理を実施した図2のCPU2は、
ステップ36からステップ37に移る。このようにし
て、ストラクチャAは4個のパターンのかたまりPGA
1〜PGA4で表され、それらはそれぞれ2個のパター
ンのかたまりPGB1,PGB2を持つ。更に、各パタ
ーンのかたまりPGB1,PGB2は4個のパターンの
かたまりPGCを持つ。従って、このストラクチャAに
おける同型判定の対象は16個(=4×2+2×4)と
なる。
【0090】これに対して、従来の方法では、図15に
示すように、ストラクチャAは4個のストラクチャPG
A1〜PGA4(ここでは、従来の方法によりまとめら
れたストラクチャに対して同じ符号を付して説明する)
を持ち、各ストラクチャPGA1〜PGA4はそれぞれ
8個のパターンPを持つ。従って、このストラクチャA
における同型判定の対象は32個(=4×8)となる。
【0091】以上のように、本実施形態における同型判
定の対象数は、従来のそれに比べて少ない。従って、同
型判定に要する時間が従来のそれに比べて短くなると共
に、同型判定の時に扱うデータ量、即ち必要なリソース
量が従来のそれに比べて少なくなる。
【0092】次に、CPU2は、図5のステップ37に
おいて、同型判定処理の結果、同型と判定したパターン
のかたまりの個数を計算し、予め設定した数値以上か否
かにより、複数のパターンのかたまりをストラクチャに
まとめるか否かを決定する。このことにより、繰り返し
数の少ないストラクチャは作成されず、ストラクチャ種
類数が増えることが防げる。ストラクチャとならないパ
ターンのかたまりは、そのまま展開され直接に配置され
る。
【0093】次に、CPU2は、図5のステップ38に
おいて、ステップ37の結果に基づいて新たに作成する
ストラクチャの保有パターンを、パターンのかたまりの
親子関係データ(図13(c)及び図14(c))を使
用して作成し、そのパターン情報を図1の第4ファイル
14に格納する。
【0094】更に、CPU2は、ステップ39におい
て、ステップ37の結果に基づいて新しく作成するスト
ラクチャが持つパターンのかたまりの配置情報を、各ス
トラクチャでのパターンのかたまりの配置データ(図1
3(b)及び図14(b))を使用して作成する。但
し、最終的にオーバーラップがなくなったストラクチャ
でのパターンのかたまりが、その子ストラクチャとして
登録される。
【0095】図12においては、PGA1〜PGA4の
中から代表を選び、新しくストラクチャを作成する。例
えば、図16に示すように、新たなストラクチャDを作
成する。このことにより、PGA1〜PGA4のパター
ンデータは、一つのストラクチャDに圧縮される。
【0096】そして、CPU2は、図1のステップ24
において、以上記述したようにして階層間のオーバーラ
ップをなくした階層データから、各ストラクチャ毎にオ
ーバーラップ除去処理を行う。
【0097】次に、隣接したパターンを有するストラク
チャに対する処理の例を説明する。今、図17に示すス
トラクチャAにおいて、ストラクチャBが保有するパタ
ーンQ1とストラクチャCが保有するパターンQ2が接
触している。尚、ストラクチャBが保有するパターンP
1とストラクチャCが保有するパターンP2はオーバー
ラップしている。そして、ストラクチャCが保有するパ
ターンP2とストラクチャAが保有するパターンRがオ
ーバーラップしている。図には、パターンP1,P2,
Q1,Q2にハッチングをしてオーバーラップ及び接触
を判りやすくしている。
【0098】図18は、接触をオーバーラップに含めな
い場合の結果である。CPU2は、オーバーラップして
いるパターンP1,P2のかたまりから新たなストラク
チャDを作成し、オーバーラップしているパターンP
1,P2,Rのかたまりから新たなストラクチャEを作
成する。そして、CPU2は、パターンQ1を含む新た
なストラクチャB’と、パターンQ2を含む新たなスト
ラクチャC’を作成する。
【0099】図19は、接触をオーバーラップに含める
場合の結果である。CPU2は、上記と同様にして新た
なストラクチャD,Eを作成する。更に、CPU2は、
接触しているパターンQ1,Q2のかたまりから新たな
ストラクチャFを作成する。尚、図中の太線は各ストラ
クチャに対して同時に実施したサイジングの結果を示し
ている。
【0100】このように、接触をオーバーラップに含め
た処理は、オーバーラップを除去した後のデータに対す
るサイジングなどの図形処理を簡単にする。接触を含め
ない場合、即ち、図18のレイアウトデータに対してサ
イジングを実施する場合、注目するパターンに接触する
パターンが存在するか否かを判定しなければならない。
これは、階層構造を持つレイアウトデータにおいて、展
開などの処理が必要となり、処理時間が長くなると共
に、多くのリソースを必要とするからである。
【0101】以上記述したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)オーバーラップパターンまとめ処理において、C
PU2は、マスクパターンデータの内、階層構造を利用
してオーバーラップのあるパターンを一つのかたまりと
して扱い、各パターンのかたまりが同型か否かを判定
し、該判定結果に基づいて複数のパターンのかたまりを
ストラクチャにまとめる。そして、CPU2は、まとめ
た新たなストラクチャについて、各階層単位でパターン
のオーバーラップ除去を行い、パターンのオーバーラッ
プのない露光データを作成するようにした。この結果、
同型判定するパターン数が少なくなり、処理時間の短縮
を図ることができる。
【0102】(2)展開処理を行わずにオーバーラップ
パターンまとめ処理を実施することができるので、使用
する作業領域(リソース量)を少なくすることができ
る。 (3)オーバーラップのあるパターンのかたまりをスト
ラクチャに再構成するため、階層間でのオーバーラップ
がない状態が得られる。その結果、各階層毎にオーバー
ラップ除去を行うことができる。
【0103】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至5に
記載の発明によれば、階層化設計されたマスクパターン
データからオーバーラップを除去した露光データを作成
する処理の高速化と作業領域の低減を図ることの可能な
露光データ作成方法、露光データ作成装置、及び、記録
媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 露光データ作成処理のフローチャートであ
る。
【図2】 露光データ作成装置の概略構成図である。
【図3】 階層構造の説明図である。
【図4】 オーバーラップパターンまとめ処理のフロー
チャートである。
【図5】 オーバーラップパターンまとめ処理のフロー
チャートである。
【図6】 同型判定の説明図である。
【図7】 一例のマスクパターンデータのレイアウト図
である。
【図8】 一実施形態のまとめ処理の説明図である。
【図9】 従来の方法を示す説明図である。
【図10】 ストラクチャのツリー図である。
【図11】 処理前のストラクチャのレイアウト図であ
る。
【図12】 処理後のストラクチャを示すレイアウト図
である。
【図13】 データ圧縮の説明図である。
【図14】 データ圧縮の説明図である。
【図15】 従来方法によるパターンのかたまりを示す
レイアウト図である。
【図16】 従来方法によるストラクチャのレイアウト
図である。
【図17】 処理前のストラクチャのレイアウト図であ
る。
【図18】 接触を含まない処理結果を示すレイアウト
図である。
【図19】 接触を含む処理結果を示すレイアウト図で
ある。
【符号の説明】
11 ファイル(マスクパターンデータ) 12 ファイル(内部データ) 13 ファイル(ストラクチャ配置データ) 14 ファイル(パターンデータ) 15 ファイル(露光データ) 22 オーバーラップ認識処理 23 オーバーラップパターンまとめ処理 24 オーバーラップ除去処理
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H095 BB01 5B046 AA08 BA04 JA02 5F046 DA00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階層構造を持つマスクパターンデータを
    変換して露光データを作成する露光データ作成方法であ
    って、 前記マスクパターンデータの内、階層構造を利用してオ
    ーバーラップのあるパターンを一つのかたまりとして扱
    い、各パターンのかたまりが同型か否かを判定し、該判
    定結果に基づいて複数のパターンのかたまりをストラク
    チャにまとめるオーバーラップパターンまとめ処理を備
    え、 前記まとめたストラクチャについて、各階層単位でパタ
    ーンのオーバーラップ除去を行い、パターンのオーバー
    ラップのない露光データを作成する、ことを特徴とする
    露光データ作成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の露光データ作成方法に
    おいて、 前記マスクパターンデータの内、階層構造を利用してオ
    ーバーラップしたパターンを認識するオーバーラップ認
    識処理を実施し、 オーバーラップパターンまとめ処理は、前記オーバーラ
    ップ認識処理において認識されたオーバーラップのある
    パターンについて、最下層のストラクチャから上層に向
    かって処理を実施する、ことを特徴とする露光データ作
    成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の露光データ作成
    方法において、 前記オーバーラップパターンまとめ処理は、 前記オーバーラップのあるパターンを同型か否か判定
    し、同型と判定したものには同じ情報を付与し、該同型
    判定に基づく内部データを作成する同型判定処理と、 前記同型と判定したパターンのかたまりを新たなストラ
    クチャにまとめ、該ストラクチャの保有パターン情報及
    び配置情報を前記内部データに基づいて作成する情報再
    構成処理と、 を含み、前記保有パターン情報及び配置情報に基づいて
    オーバーラップを除去し、除去後のデータをフォーマッ
    ト変換して露光データを作成する、ことを特徴とする露
    光データ作成方法。
  4. 【請求項4】 階層構造を持つマスクパターンデータを
    変換して露光データを作成する露光データ作成装置であ
    って、 前記マスクパターンデータの内、階層構造を利用してオ
    ーバーラップのあるパターンを一つのかたまりとして扱
    い、各パターンのかたまりが同型か否かを判定し、該判
    定結果に基づいて複数のパターンのかたまりをストラク
    チャにまとめるオーバーラップパターンまとめ手段を備
    え、 前記まとめたストラクチャについて、各階層単位でパタ
    ーンのオーバーラップ除去を行い、パターンのオーバー
    ラップのない露光データを作成する、ことを特徴とする
    露光データ作成装置。
  5. 【請求項5】 階層構造を持つレイアウトパターンデー
    タを露光データに変換するためのコンピュータ読み取り
    可能なプログラムコードが記録された記録媒体であっ
    て、 前記プログラムは、 前記マスクパターンデータの内、階層構造を利用してオ
    ーバーラップのあるパターンを一つのかたまりとして扱
    い、各パターンのかたまりが同型か否かを判定し、該判
    定結果に基づいて複数のパターンのかたまりをストラク
    チャにまとめるステップと、 前記まとめ処理の実施結果を元に、各階層単位でパター
    ンのオーバーラップ除去を行い、パターンのオーバーラ
    ップのない露光データを作成するステップと、を備えた
    方法を実行する、記録媒体。
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