JP2000330574A - 効果音発生機能付きのカラオケ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】拍手等の効果音が「手動の効果音開始釦」等を
押操作するという繁雑な操作をすることなく自動的に行
え、かつカラオケ曲の曲調の雰囲気にマッチするように
予め設定されたパートの所定位置で効果音を発生させる
ことができる効果音発生機能付きのカラオケ装置を提供
する。 【解決手段】装置全体を複合的に制御するためのシステ
ムマイコン１６を設ける。ディスクＤに記録されたカラ
オケ曲情報を再生するために、サーボ回路５を介してモ
ータ３と光ピックアップ４を設ける。光ピックアップ４
の出力は、ＲＦアンプ６で増幅され信号処理回路１７と
ＡＶデコーダ回路１０によって画像出力と伴奏音声出力
が得られる。現在再生中の伴奏音声信号に付随するセル
タイプデータがセル検出部１８で検出され、所定のセル
タイプが検出されたときに効果音発生回路１２の出力が
Ｄ／Ａ変換器１４を介して混合器１５で混合されて効果
音付きの音声出力が自動的に得られる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、効果音発生機能付
きのカラオケ装置に関し、特に、伴奏音声の中の所定箇
所が放音されたときに拍手等の効果音を発生させること
ができるカラオケ装置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】歌謡曲等の歌唱付きの楽曲から歌唱音声
を除いて伴奏音声のみとしたカラオケ曲に合わせて歌い
手が歌唱するためのカラオケ装置は、飲食店やカラオケ
専用店等々の場所で広く普及している。このようなカラ
オケ装置において、伴奏音声を放音されるためのカラオ
ケ曲情報を得る手段としては主として次に説明するよう
な通信手段と再生手段を用いた例がある。

【０００３】即ち、通信手段を用いてカラオケ曲情報を
得る例は、遠隔地に設けられたホストコンピュータシス
テムに設けられたカラオケ曲メモリから、電話回線等の
通信手段を用いて取り出すもので、また、複数のカラオ
ケ歌唱部屋をネットワーク化した場所に設けられた中央
装置の有するカラオケ曲メモリから、信号授受手段を用
いて取り出す例もある。

【０００４】また、再生手段を用いてカラオケ曲情報を
得る例は、カラオケＬＤ（レーザー・ディスク）やカラ
オケＤＶＤ（デジタル・ビデオ・ディスク）や磁気テー
プやＲＯＭ等々の各種の記録媒体を再生装置もしくは信
号取出装置によって得るものである。

【０００５】そして、通信手段や再生手段によって得ら
れたカラオケ曲情報から伴奏音声信号を得て、スピーカ
から放音させ、これに合わせて歌い手が歌唱することに
なる。また、一般的なカラオケ曲は、演奏進行に連れて
「イントロパート、歌唱パート、間奏パート、エンディ
ングパート」が順に表現されるもので、曲によっては
「イントロパート、間奏パート、エンディングパート」
のいずれかが無かったり、歌唱パートが複数番で構成さ
れる歌詞のそれぞれに対応する歌唱パートと間奏パート
が交互に演奏されて表現される場合がある。

【０００６】このようなカラオケ装置に、効果音発生機
能を持たせた例がある。この効果音発生機能付きのカラ
オケ装置は、間奏パートまたはエンディングパートに拍
手等の効果音を発生させることができるようにしたもの
で、具体的な回路構成例としては、図４に示す効果音発
生機能付きのカラオケ装置がある。なお、この例は、カ
ラオケＬＤやカラオケＤＶＤ等の記録媒体であるディス
クＤを再生してカラオケ曲情報を得る形式のカラオケ装
置の例である。

【０００７】装置全体を複合的に制御するためのシステ
ムマイコン１が設けられ、これに「信号処理回路２、サ
ーボ回路５、キー入力部７、表示部８、ＡＶデコーダ回
路１０、効果音発生回路１２」が接続されている。

【０００８】着脱自在にモータ３に結合されたディスク
Ｄは、システムマイコン１による指令に基づいて動作す
るサーボ回路５によって所定速度に回転駆動され、ディ
スクＤのピット記録面の情報が光ピックアップ４によっ
て読み取られる。この読取りは、システムマイコン１に
よる指令に基づいて動作するサーボ回路５によってジャ
ストフォーカスでジャストトラッキングにサーボ制御さ
れた状態でなされ、光ピックアップ４の出力がＲＦアン
プ６で増幅されて信号処理回路２に出力される。する
と、信号処理回路２によって復調や符号誤り訂正等の信
号処理が行われ、その出力がＡＶデコーダ回路１０に入
力され、伴奏の進行に伴ってその曲調に合うような背景
等に対応する画像出力が得られる。

【０００９】信号処理回路２に接続されたメモリ９は、
一連の信号処理に必要な一時的なデータ格納をするため
のもので、ＡＶデコーダ回路１０に接続されたバッファ
メモリ１１も同様にＡＶデコード処理に必要な一時的な
データ格納をするためのものである。キー入力部７は、
選択するカラオケ曲の番号や再生動作モードを指示する
ための複数の操作キー釦を有して構成されると共に、効
果音の放音を開始させるための開始キー７ａを有して構
成されている。また、表示部８は、再生動作モードを表
示したり選択されたカラオケ曲の番号を表示するための
表示素子で構成されている。

【００１０】効果音発生回路１２は、拍手等の効果音を
デジタル信号の形式で出力するためのもので、その出力
がＤ／Ａ変換器１４でＤ／Ａ変換され、混合器１５に入
力される。この混合器１５には、ＡＶデコーダ回路１０
で得られたデジタル音声出力信号をＤ／Ａ変換器１３に
よってＤ／Ａ変換された信号が入力されているために、
ＡＶデコーダ回路１０からの正規の伴奏音声信号と効果
音発生回路１２からの効果音信号とが混合されて音声出
力にされ、この出力にスピーカ部（図示せず）を接続す
ることによって伴奏音声と効果音が放音される。

【００１１】また、ディスクＤを再生して得られたカラ
オケ曲データに基づく画像信号がＡＶデコーダ回路１０
から画像出力として出力され、モニターディスプレイ
（図示せず）を接続することによって、背景画面の画像
表示とその中に歌詞字幕が重畳表示されたモニター画面
が得られる。

【００１２】ディスクＤを再生しているときに得られる
伴奏音声は、キー入力部７の開始キー７ａを押操作した
時点で拍手等の効果音が重畳して発生することになるの
で、伴奏放音の「イントロパート、歌唱パート、間奏パ
ート、エンディングパート」の希望する位置に拍手等の
効果音を発生させることができる。

【００１３】また、従来の効果音発生機能付きのカラオ
ケ装置としては、特開平９−１１４４７６に開示されて
いるように、拍手等の効果音を伴奏音声に重畳して発生
させるに際して、歌唱するために選択されたカラオケ曲
の最後、即ち、最後の歌唱パートが終了してエンディン
グパートが開始され、これが終了したときに拍手等の効
果音を自動的に発生開始させるように構成された例があ
る。

【００１４】さらに、特開平９−２６７９６に開示され
ているように、拍手等の効果音を伴奏音声に重畳して発
生させるに際して、伴奏音声信号をカラオケ曲に対応す
る各パートの所望位置に効果音を固定的に埋め込んだ状
態とし、伴奏と効果音が一体化された状態で放音するよ
うに構成し、歌唱するために選択されたカラオケ曲の最
後、即ち、最後の歌唱パートが終了してエンディングパ
ートが開始されてから所定時間が経過したときに拍手等
の効果音を放音させるようにした例があり、また、伴奏
音声データとは別途に独立した効果音データを準備し、
手動の効果音発生スイッチを操作したとき、即ち、歌い
手または他の人が当該スイッチを操作したときに効果音
を発生するよう構成された例もある。

【００１５】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の効果
音発生機能付きのカラオケ装置は、拍手等の効果音を手
動で放音させるに場合には、伴奏音声を聞きながら所望
のパートにおいて歌い手が自らまたは他の人が「手動の
効果音開始釦」を押操作する必要があるために繁雑であ
り、タイミングがずれてしまったり、誤った位置で効果
音を発生させてしまうことが多く、気持ちよく歌唱して
いた歌い手が不快になってしまったり、歌い手の歌唱を
聞いている人に違和感をいだかせてしまう可能性が高
い。

【００１６】これを解消するためには、拍手等の効果音
をエンディングパート等の所定時点で自動的に放音させ
ればよいのであるが、この場合には、その発生開始の位
置が歌唱パートの終了位置や伴奏音声の終了位置等に固
定的に限定された位置での効果音放音であるために、カ
ラオケ曲の曲調の雰囲気にマッチしない位置で効果音が
発生されてしまったり、逆に雰囲気にマッチした位置で
効果音が発生されないという問題がある。

【００１７】そこで、本発明の目的は、拍手等の効果音
が「手動の効果音開始釦」等を押操作するという繁雑な
操作をすることなく自動的に行え、かつカラオケ曲の曲
調の雰囲気にマッチするように予め設定されたパートの
所定位置で効果音を発生させることができる効果音発生
機能付きのカラオケ装置を提供することにある。

【００１８】

【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明による効果音発生機能付きのカラオケ装置
は、次のような特徴的構成を採用している。

【００１９】（１）カラオケ曲情報から取り出された伴
奏音声信号に対応する伴奏音声を放音する伴奏音声発生
部と、前記伴奏音声発生部から放音される伴奏音声に対
応する「イントロパート、歌唱パート、間奏パート、エ
ンディングパート」の内の予め選択された特定パート種
を検出するパート検出部と、拍手やコメント等の効果音
を出力し得る効果音発生部と、前記パート検出部で前記
特定パート種が検出されたときに、前記効果音発生部を
作動させて、当該パートの開始から終了までの間の所定
時点で効果音を発生させるように制御する効果音制御部
とを具備する。

【００２０】（２）前記（１）の伴奏音声発生部は、中
央装置に格納された複数のカラオケ曲情報を通信手段を
用いて受信することによって得られたカラオケデータ信
号から伴奏音声信号を取り出すように構成する。

【００２１】（３）前記（１）の伴奏音声発生部は、カ
ラオケ曲情報が記録された記録媒体を再生することによ
って得られたカラオケデータ信号から伴奏音声信号を取
り出すように構成する。

【００２２】（４）前記（３）の伴奏音声発生部は、カ
ラオケ曲情報が記録されたカラオケＤＶＤを再生するこ
とによって得られたカラオケデータ信号から伴奏音声信
号を取り出すように構成し、前記（３）のパート検出部
は、前記カラオケＤＶＤに格納された複数曲のカラオケ
曲情報に含まれるセルタイプデータに基づいて「イント
ロパート、歌唱パート、間奏パート、エンディングパー
ト」の内の予め選択された特定パート種を検出するよう
に構成する。

【００２３】（５）前記（１）ないし前記（４）のいず
れかのパート検出部は、予め選択された複数種パートを
検出するように構成され、前記（１）ないし前記（４）
のいずれかの効果音発生部は、前記パート検出部で検出
された複数種パートのそれぞれに対して拍手やコメント
等の効果音を出力し得るように構成する。

【００２４】（６）前記（１）ないし前記（５）のいず
れかの効果音発生部は、「タンバリンやカスタネット等
の楽器音、拍手、掛け声、指笛」等の複数種の音源を任
意に選択して出力し得るように構成する。

【００２５】（７）前記（１）ないし前記（６）のいず
れかの効果音制御部は、前記効果音発生部の出力に基づ
いて効果音を放音する効果音発生モードと、効果音の放
音を禁止する効果音非発生モードとを選択し得るように
構成する。

【００２６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図１乃至図３を参照しながら説明する。先ず、本発明
の一実施の形態による効果音発生機能付きのカラオケ装
置の回路構成を図１を用いて詳細に説明する。この形態
はカラオケＤＶＤを再生してカラオケ曲情報を得るカラ
オケ装置に本発明を適用した例である。

【００２７】なお、この形態は前述説明した図４に示す
構成の一部を変更したもので、図４に示す「システムマ
イコン１、信号処理回路２、キー入力部７」を「システ
ムマイコン１６、信号処理回路１７、キー入力部１９」
としたもので、また、信号処理回路１７で得られるカラ
オケ曲データに含まれるセル情報を検出するセル検出部
１８を設けている。

【００２８】即ち、システムマイコン１６は、装置全体
を複合的に制御するためのもので、キー入力部１９は、
選択するカラオケ曲の番号や再生動作モードや効果音を
発生させるパートを予め特定するための複数の操作キー
釦を有して構成されると共に、効果音の放音を禁止させ
るための禁止キー１９ａを有して構成されている。

【００２９】セル検出部１８は、ディスクＤに記録され
ているカラオケ曲データに含まれるセルデータを検出す
るもので、１つのカラオケ曲が「イントロパート、歌唱
パート、間奏パート、エンディングパート」に別けて定
義されていて、その１つ１つのセルについてセルタイプ
が定義されている。また、これらのセル形態の詳細は、
特開平８−３３９１９４に詳細が開示されていて、本発
明に直接に関わることは、「イントロパート、歌唱パー
ト、間奏パート、エンディングパート」が特定されたデ
ータ記録が純粋な伴奏音声データ記録に付加記録されて
いるということである。

【００３０】詳しくは、図２に符号１８ａで示すように
ディスクＤに記録される一連の記録データのアドレスの
「ＰＧＣＩ／Ｃ＿ＣＡＴ」に位置するセルタイプの内容
は、「タイトル画面、イントロパート（前奏）、歌唱パ
ート（歌）、歌唱パートのさび部（クライマックス・
１）（クライマックス・２）（男性ボーカル）（女性ボ
ーカル）（男女ボーカル）、間奏パート（間奏）（フェ
ード・インする間奏）（フェード・アウトする間奏）、
エンディングパート（エンディング・１）（エンディン
グ・２）で構成され、例えばイントロパートは「00010
b」というデータが定義され、間奏パート（フェード・
イン）は、「01010b」というデータで定義され、以下同
様に各パートのそれぞれに対して６桁のデータで定義さ
れている。このために、ディスクＤを再生して得られた
カラオケ曲データに含まれるセルタイプ、即ちこの６桁
のデータを検出することによって特定することができ
る。

【００３１】着脱自在にモータ３に結合されたディスク
Ｄは、システムマイコン１６による指令に基づいて動作
するサーボ回路５によって所定速度に回転駆動され、デ
ィスクＤのピット記録面の情報が光ピックアップ４によ
って読み取られる。この読取りは、システムマイコン１
６による指令に基づいて動作するサーボ回路５によって
ジャストフォーカスでジャストトラッキングにサーボ制
御された状態でなされ、光ピックアップ４の出力がＲＦ
アンプ６で増幅されて信号処理回路１７に出力される。
すると、信号処理回路１７によって復調や符号誤り訂正
等の信号処理が行われ、その出力がＡＶデコーダ回路１
０に入力され、伴奏の進行に伴ってその曲調に合うよう
な背景等に対応する画像出力が得られる。

【００３２】信号処理回路１７に接続されたメモリ９
は、一連の信号処理に必要な一時的なデータ格納をする
ためのもので、ＡＶデコーダ回路１０に接続されたバッ
ファメモリ１１も同様にＡＶデコード処理に必要な一時
的なデータ格納をするためのものである。また、表示部
８は、再生動作モードを表示したり選択されたカラオケ
曲の番号や予め選択された特定パート種を表示するため
の表示素子で構成されている。

【００３３】効果音発生回路１２は、拍手等の効果音を
デジタル信号の形式で出力するためのもので、その出力
がＤ／Ａ変換器１４でＤ／Ａ変換され、混合器１５に入
力される。この混合器１５には、ＡＶデコーダ回路１０
で得られたデジタル音声出力信号をＤ／Ａ変換器１３に
よってＤ／Ａ変換された信号が入力されているために、
ＡＶデコーダ回路１０からの正規の伴奏音声信号と効果
音発生回路１２からの効果音信号とが混合され、カラオ
ケ装置の音声出力とされる。

【００３４】従って、ディスクＤに記録されたカラオケ
曲情報を再生することによって取り出された伴奏音声信
号に対応する伴奏音声を放音するための「伴奏音声発生
部」と、放音される伴奏音声に対応する「イントロパー
ト、歌唱パート、間奏パート、エンディングパート」の
内の予め選択された特定パート種をセル検出部１８とし
て検出する「パート検出部」と、拍手やコメント等の効
果音を出力し得る効果音発生回路１２による「効果音発
生部」と、パート検出部で特定パート種が検出されたと
きに、効果音発生部を作動させて、当該パートの開始か
ら終了までの間の所定時点で効果音を発生させるように
制御する「効果音制御部」とを具備するように構成され
る。

【００３５】従って、キー入力部１９の有する曲番選択
操作釦（図示せず）によって歌唱希望の番号を入力する
と、これがシステムマイコン１６によって解読され、サ
ーボ回路５を介してモータ３と光ピックアップ４が駆動
制御されて所望番号のカラオケ曲トラックが光トレース
されると、信号処理回路１７とＡＶデコーダ回路１０等
の働きによってカラオケの画像出力と音声出力が得ら
れ、カラオケ演奏が開始される。

【００３６】これと同時的にディスクＤから読み取られ
た信号に含まれるセルタイプがいずれであるかの検出が
セル検出部１８によってなされ、システムマイコン１６
に入力される。また、ディスクＤの再生に先立って、拍
手等の効果音を入れるべきセルタイプの種類、例えば間
奏パートやエンディングパートを特定すべくキー入力部
１９によって入力して設定しておき、この例では間奏パ
ートに効果音を入れるように設定される。

【００３７】よって、ディスクＤを再生して得られたカ
ラオケ曲データに基づく画像信号がＡＶデコーダ回路１
０から画像出力として出力され、モニターディスプレイ
（図示せず）を接続することによって、モニター画面が
得られ、これと同時に伴奏音声が混合器１５から送出さ
れスピーカ（図示せず）から放音開始される。

【００３８】このような画像の再生開始と同時的に行わ
れる伴奏音声の再生開始が図３に示すフローチャートの
ステップＳ１のようになされると、次のステップＳ２で
セル検出部１８によって検出された現在再生中のセルタ
イプが間奏パートであるか否かの判定がなされ、Ｎｏの
場合には当該ステップＳ２が再実行され、Ｙｅｓになっ
たときに次のステップＳ３に進む。

【００３９】なお、セル検出部１８によるセルタイプ検
出は、前述説明した図２に示す符号１８ａのようにディ
スクＤに記録される一連の記録データのアドレスの「Ｐ
ＧＣＩ／Ｃ＿ＣＡＴ」に位置するセルタイプの内容は、
「タイトル画面、イントロパート（前奏）、歌唱パート
（歌）、歌唱パートのさび部（クライマックス・１）
（クライマックス・２）（男性ボーカル）（女性ボーカ
ル）（男女ボーカル）、間奏パート（間奏）（フェード
・インする間奏）（フェード・アウトする間奏）、エン
ディングパート（エンディング・１）（エンディング・
２）のいずれであるかを６桁のデータを検出することに
よって特定するものである。

【００４０】このステップＳ３は、現在再生中の伴奏音
声信号（Ｄ／Ａ変換器１３の出力端）が入力されている
混合器１５の他入力に、効果音発生回路１２から送出さ
れる効果音信号を入力させて混合して音声信号とするも
ので、伴奏音声の中の間奏パートに効果音が自動的に入
れられるものである。なお、間奏パートにいれられる効
果音の開始位置は、キー入力部１９による位置設定入力
によって任意に設定しておけば所望の設定部位に入れる
ことができる。

【００４１】よって、歌唱パートが終了して間奏パート
が開始されてから所定の位置で効果音放音され、カラオ
ケ曲の曲調の雰囲気にマッチした位置で効果音が発生さ
れるのである。

【００４２】なお、本発明は、前述の形態に限定される
ことなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形態
様を採ることができる。即ち、前述の形態は、カラオケ
ＤＶＤ等の記録媒体を再生してカラオケ曲データを得る
場合に本発明を適用した例であるが、電話回線等を用い
てカラオケ曲データを得る場合であってもよいことは勿
論である。また、このような通信手段を用いてカラオケ
曲データを得る場合には、カラオケＤＶＤを再生してカ
ラオケ曲データを得る場合に比し、ＤＶＤの駆動や信号
読取りのための部材が不要となり、純電気的にメモリ読
み出しのみを行うことによって実現でき、快適な歌唱を
行うことができる。

【００４３】また、セル検出部１８は、間奏パートをれ
検出するように構成されているが、予め選択された複数
種パート、例えばイントロパートとエンディングパート
の２種類を検出するように構成し、効果音発生回路１２
の構成を、複数種パートのそれぞれに対して拍手やコメ
ント等の効果音を出力し得るように構成すれば、イント
ロパートで効果音を発生させ、エンディングパートでも
効果音を発生させることができ、場合によっては歌唱パ
ートの中の所定箇所に効果音を発生させることもできカ
ラオケ曲の曲調に合致させた部位に効果音を発生させる
事ができる。

【００４４】さらに、効果音発生回路１２の構成は、拍
手のみならず「タンバリンやカスタネット等の楽器音、
掛け声、指笛」等の複数種の音源を備え、任意に選択し
て出力し得るように構成すれば、カラオケ曲のより広い
ジャンルに対応させることができる。

【００４５】また、効果音制御部は、効果音発生回路１
２の出力に基づいて効果音を放音する「効果音発生モー
ド」と、効果音の放音を禁止する「効果音非発生モー
ド」とを選択し得るような禁止キー１９ａをキー入力部
１９に設けることによってカラオケ曲の曲調に合わせて
効果音発生のオンオフを行うことができる。

【００４６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明による効果
音発生機能付きのカラオケ装置は、「手動の効果音開始
釦」を有さず、歌い手が自らまたは他の人が押操作する
必要がなく、自動的に所望箇所（所望パート）で効果音
を発生させることができるので、誤った位置で効果音を
発生させてしまうことがなく、気持ちよく歌唱していた
歌い手が不快になってしまったり、歌い手の歌唱を聞い
ている人が不快感をいだかせてしまうことがない。

【００４７】よって、拍手等の効果音が「手動の効果音
開始釦」等を押操作するという繁雑な操作をすることな
く自動的に行え、かつカラオケ曲の曲調の雰囲気にマッ
チするように予め設定されたパートの所定位置で効果音
を発生させることができる効果音発生機能付きのカラオ
ケ装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態による効果音発生機能付
きのカラオケ装置の概略回路構成を示すブロック回路図
である。

【図２】図１中に示されるセル検出部のセル検出データ
の状態を概念的に一覧して示すメモリ格納図である。

【図３】図１中に示される回路の効果音発生動作の要部
を説明するためのフローチャートである。

【図４】従来の効果音発生機能付きのカラオケ装置の概
略回路の一例を示すブロック回路図である。

【符号の説明】

３ モータ ４ 光ピックアップ ５ サーボ回路 ６ ＲＦアンプ ７ キー入力部 ７ａ 開始キー ８ 表示部 ９ メモリ １０ ＡＶデコーダ回路 １１ バッファメモリ １２ 効果音発生回路 １３ Ｄ／Ａ変換器 １４ Ｄ／Ａ変換器 １５ 混合器 １６ システムマイコン １７ 信号処理回路 １８ セル検出部 １９ キー入力部 １９ａ 禁止キー Ｄ ディスク

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5C052 AA03 AB04 AB05 AC08 CC12 DD06 EE03 5C082 AA31 AA37 BA41 MM05 5D080 BA01 DA08 FA01 HA14 5D108 BA04 BA12 BA36 BC13 BD01 BD02 BD04 BD07 BD12 BD14 BE06 BF03 BG06

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カラオケ曲情報から取り出された伴奏音声
   信号に対応する伴奏音声を放音する伴奏音声発生部と、 前記伴奏音声発生部から放音される伴奏音声に対応する
   「イントロパート、歌唱パート、間奏パート、エンディ
   ングパート」の内の予め選択された特定パート種を検出
   するパート検出部と、 拍手やコメント等の効果音を出力し得る効果音発生部
   と、 前記パート検出部で前記特定パート種が検出されたとき
   に、前記効果音発生部を作動させて、当該パートの開始
   から終了までの間の所定時点で効果音を発生させるよう
   に制御する効果音制御部とを具備することを特徴とする
   効果音発生機能付きのカラオケ装置。
2. 【請求項２】前記伴奏音声発生部は、中央装置に格納さ
   れた複数のカラオケ曲情報を通信手段を用いて受信する
   ことによって得られたカラオケデータ信号から伴奏音声
   信号を取り出すように構成することを特徴とする請求項
   １に記載の効果音発生機能付きのカラオケ装置。
3. 【請求項３】前記伴奏音声発生部は、カラオケ曲情報が
   記録された記録媒体を再生することによって得られたカ
   ラオケデータ信号から伴奏音声信号を取り出すように構
   成することを特徴とする請求項１に記載の効果音発生機
   能付きのカラオケ装置。
4. 【請求項４】前記伴奏音声発生部は、カラオケ曲情報が
   記録されたカラオケＤＶＤを再生することによって得ら
   れたカラオケデータ信号から伴奏音声信号を取り出すよ
   うに構成し、前記パート検出部は、前記カラオケＤＶＤ
   に格納された複数曲のカラオケ曲情報に含まれるセルタ
   イプデータに基づいて「イントロパート、歌唱パート、
   間奏パート、エンディングパート」の内の予め選択され
   た特定パート種を検出するように構成することを特徴と
   する請求項３に記載の効果音発生機能付きのカラオケ装
   置。
5. 【請求項５】前記パート検出部は、予め選択された複数
   種パートを検出するように構成され、前記効果音発生部
   は、前記パート検出部で検出された複数種パートのそれ
   ぞれに対して拍手やコメント等の効果音を出力し得るよ
   うに構成されたことを特徴とする請求項１ないし請求項
   ４のいずれかに記載の効果音発生機能付きのカラオケ装
   置。
6. 【請求項６】前記効果音発生部は、「タンバリンやカス
   タネット等の楽器音、拍手、掛け声、指笛」等の複数種
   の音源を任意に選択して出力し得るように構成されたこ
   とを特徴とする請求項１ないし請求項５のいずれかに記
   載の効果音発生機能付きのカラオケ装置。
7. 【請求項７】前記効果音制御部は、前記効果音発生部の
   出力に基づいて効果音を放音する効果音発生モードと、
   効果音の放音を禁止する効果音非発生モードとを選択し
   得るように構成することを特徴とする請求項１ないし請
   求項６のいずれかに記載の効果音発生機能付きのカラオ
   ケ装置。