JP2000330041A - 静電アクチュエータ、光スイッチング素子、画像表示装置およびそれらの制御方法 - Google Patents

静電アクチュエータ、光スイッチング素子、画像表示装置およびそれらの制御方法

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JP2000330041A
JP2000330041A JP11140093A JP14009399A JP2000330041A JP 2000330041 A JP2000330041 A JP 2000330041A JP 11140093 A JP11140093 A JP 11140093A JP 14009399 A JP14009399 A JP 14009399A JP 2000330041 A JP2000330041 A JP 2000330041A
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JP
Japan
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electrode
switching
electrostatic
electrostatic actuator
switching unit
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JP11140093A
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Takashi Takeda
高司 武田
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造における歩留りが高く、さらに、消費電
力の低い光スイッチング素子を提供する。 【解決手段】 スイッチング部30を駆動する静電アク
チュエータ40において、スイッチング部30を駆動す
る中間電極53に駆動電圧Vsを印加し、上下の電極5
0および56は一定電圧に保持できるようにする。これ
により、隣接する上電極56を連続でき、各上電極56
を支持する支柱の数を削減できる。したがって、静電ア
クチュエータ40の設計上のフレキシビリティーが増加
し、面積効率の高くできるので、歩留まりが高く消費電
力の低い静電アクチュエータ40およびこれを用いた光
スイッチング素子1、さらに画像表示装置2を供給でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信、光演算、
光記憶装置、光プリンター、画像表示装置などに適した
光スイッチング素子、その静電アクチュエータ、それを
用いた画像表示装置およびその制御方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】光をオンオフ制御できる光スイッチング
素子としては、液晶を用いたものが知られている。図9
に、その概略構成を示す。この光スイッチング素子90
0は、偏光板901および908、ガラス板902およ
び903、透明電極904および905、液晶906お
よび907より構成され、透明電極間に電圧を印加する
ことにより液晶分子の方向を変えて偏向面を回転させ光
スイッチングを行うものである。例えば、このような光
スイッチング素子(液晶セル)を2次元に並べて液晶パ
ネルとして画像表示装置を構成することが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この液晶を用いた複数
の光スイッチング素子からなる画像表示装置は、高速応
答特性が悪く、たかだか数ミリ秒程度の応答速度でしか
動作しない。このため、高速応答を要求されるような光
通信、光演算、ホログラムメモリー等の光記録装置、光
プリンター等に対し、液晶を用いた光スイッチング素子
での実現は難しい。また、液晶を用いた光スイッチング
素子では、偏向板により光の利用効率が低下してしまう
などの問題もあった。
【0004】そこで、上記のような用途に対応できる高
速動作の可能な光スイッチング素子が求められている。
このため、光を制御できるスイッチング要素を機械的に
動かして高速で変調できる光スイッチング素子が開発さ
れている。その1つは、マイクロミラーデバイスであ
る。このデバイスは、ミラーをヨークで旋回可能に支持
し、ミラーの角度を変えて電気的または光学的な入力に
対応して入射光を変調して出射するようになっている。
【0005】また、反射機能あるいは透過機能を備えた
スイッチング部を弾性体で支持しながら平行に動かして
入射光を変調することが可能であり、そのような原理に
基づき光スイッチング素子を構成することも可能であ
る。本願出願人が出願中の、光を全反射して伝達可能な
導光部の全反射面に対しスイッチング部の抽出面を接触
させてエバネセント光を抽出し、スイッチング部の1波
長程度あるいはそれ以下の微小な動きによって、高速で
光を変調制御可能な光スイッチング素子も、その1つで
ある。
【0006】このエバネセント光を利用した光スイッチ
ング素子を用いた画像表示装置の一例を図10に示して
ある。この画像表示装置90は、光スイッチング素子8
0が2次元のアレイ状に並んで構成されている。個々の
光スイッチング素子80は、弾性的な支持力を発揮する
板ばね(弾性部材)48により支持されたスイッチング
部30と、このスイッチング部30に対応した個々の電
極に電力を供給することにより生じる静電力でスイッチ
ング部30を駆動する静電駆動手段82を備えている。
そして、板ばね48と静電駆動手段82との組合わせに
より、電極に電力(電圧)を供給することによりスイッ
チング部30をオンオフ可能な静電アクチュエータ84
が構成される。図10に示した例では、全反射面22を
備えた導光部20に対し、エバネセント光を抽出する第
1の位置と、エバネセント光を抽出しない第2の位置と
に静電アクチュエータ84によりスイッチング部30を
移動することにより光がオンオフされる。
【0007】画像表示装置90においては、光スイッチ
ング部30としてマイクロプリズム34が採用され、入
射した光をマイクロプリズムにより所定の角度方向に反
射できるようになっている。したがって、光スイッチン
グ素子80aに示すように、スイッチング部30が静電
アクチュエータ84により抽出面32が全反射面22に
ほぼ接触した状態(第1の位置)になると、入射光10
が導光部20から抽出され、さらに、その入射光10が
導光部20の方向に反射される。このため、出射光12
が出力され光スイッチング素子80aはオン状態とな
る。一方、光スイッチング素子80bに示すように、ス
イッチング部30が静電アクチュエータ84により動
き、全反射面22から抽出面32が離されると(第2の
位置)、入射光10は抽出されないので光は出射されな
い。したがって、光スイッチング素子80bはオフ状態
となる。
【0008】このように光スイッチング素子をここに制
御できるので、光スイッチング素子を画素に対応させる
ことにより画像を表示することができる。さらに、この
エバネセント光を利用した光スイッチング素子は、全反
射面に対し導光部の抽出面の位置を微少距離移動するこ
とにより、入射光を変調できる。このため、高速動作が
可能な光スイッチング素子の1つとして実現化に向けて
鋭意開発が進められている。
【0009】図10に示した画像表示装置においては、
アレイ状に配置された光スイッチング素子80の各々が
静電アクチュエータ84を備えており、各々の静電アク
チュエータ84は、低い電圧で高速に駆動するために、
静電駆動手段82の静電力と板ばね48のばね力(弾性
力)の組み合わせを採用し、さらに、静電駆動手段82
に対し適当な電力を供給して荷電する制御機構(制御I
C)70を備えている。本例においては、制御機構70
はシリコン基板71に構成されており、その表面71a
に電極および板バネを積層することにより全体が半導体
製造技術により製造できる構成となっている。
【0010】静電駆動手段82は、板ばね48のばね力
に打勝って、スイッチング部30を動かすための2組の
電極が使用される。先ず、シリコン基板表面71aに設
けられた下電極60と板ばね48と共に動く中間電極6
3で、スイッチング部30を第2の位置(オフ状態)に
動かす電極ペアが構成されている。また、シリコン基板
71から上方の離れた位置に設けられた上電極66と中
間電極63によりスイッチング部30を第1の位置(オ
ン状態)に動かす電極ペアが構成されている。
【0011】このような静電アクチュエータ84では、
電極60、63および66からなる静電駆動手段82の
静電力Fsが、板ばね48の弾性力Fgに対し変動する
ことにより、スイッチング部30をスイッチング素子8
0aに示す第1の位置、およびスイッチング素子80b
に示す第2の位置に動かす。静電力Fsと弾性力Fg
は、下式(1)および(2)のように表される。
【0012】 Fg=kx ・・・・・(1) Fs=CVs/(d−x) ・・・・・(2) ここで、スイッチング部30が光をオンオフするために
移動する距離を2d、駆動電圧をVsとし、スイッチン
グ部30の中立位置からの移動距離をxとする。さら
に、支持部材48の弾性係数をkとし、電極の面積およ
び誘電率等を加味した定数をCとする。
【0013】この静電アクチュエータ84の制御は、図
11に示したタイミングチャートのように行われる。先
ず、中間電極63に一定のバイアス電圧Vb、例えば0
Vが印加される。次に、上電極66と下電極60に適当
な2値の駆動電圧Vs、例えば0Vと5Vがスイッチン
グを行うタイミングで印加される。これにより、スイッ
チング部30は、第1または第2の位置に動くので、各
々の光スイッチング素子80をオンオフ制御できる。
【0014】例えば、時刻t1に、上電極66の駆動電
圧Vsが5V、下電極60の駆動電圧Vsが0Vになる
と、中間電極63は、上電極66に引張られるので、ス
イッチング部30は上方に動きオン状態となる。これに
対し、時刻t2には、上電極66の駆動電圧Vsが0V
に、下電極60の駆動電圧Vsが5Vになると、中間電
極63は、下電極60に引張られるので、スイッチング
部30は下方に動き、オフ状態となる。
【0015】この静電アクチュエータ84は、板ばね4
8の弾性力Fgによりスイッチング部30が第1および
第2の位置の間となる中間位置に戻る。さらに、中間位
置では、上電極66と中間電極63、下電極60と中間
電極63の距離が小さいので、小さな駆動電圧Vsによ
り、スイッチング部30を駆動できるというメリットを
備えている。すなわち、低消費電力で高速で作動する光
スイッチング素子80を実現できる。また、弾性部材と
して、片持ち式の板ばね(ヨーク)48を採用している
が、スイッチング部30であるマイクロプリズム(光学
素子)34が非平行な状態(姿勢)で第1の位置から第
2の位置に移動開始することができる。したがって、移
動開始時における光学素子34の抽出面32が受ける空
気抵抗が小さくなり、さらに低消費電力で高速動作可能
な光スイッチング素子80となっている。
【0016】このような光スイッチング素子80により
画像表示装置90などを実際に製品化していく上では、
いくつかの解決すべき課題がある。その1つは、駆動電
圧である。上述した光スイッチング素子80は、駆動電
圧を低くできる構成となっているが、さらに、駆動電圧
を低くできることが望ましい。さらに、製品のコストを
下げるという面からは歩留りを高くできることが重要で
ある。図10に示す構造の光スイッチング素子80は、
半導体製造技術を用いて製造可能であるが、各電極の寸
法、電極間のクリアランス、さらには、上電極66を支
持する支柱およびそのクリアランスなどは、所定のデザ
インルールに従って製造可能な程度のものにしておく必
要がある。
【0017】静電アクチュエータ84において、低電圧
で静電力Fsを向上しようとすると、式(2)に示した
ように、電極間の距離を縮めることが望ましいが、この
距離を縮めれば、製造公差は小さくなるので、歩留り等
を考慮するとコスト高となる。また、中間電極63が動
く範囲が小さくなると、スイッチング速度は向上する
が、変位が小さく、ばねによる弾性力Fgが弱くなるの
で、スイッチング動作が安定しない可能性があり、ま
た、コントラストが低下する可能性がある。一方、板ば
ね48の弾性係数kを大きくすると、駆動電圧を上げる
必要があるので、電圧を下げるという目的が達成できな
い。したがって、式(2)からもわかるように、低い電
圧で大きな静電力Fsを得るには、電極面積を大きくす
ることが重要である。
【0018】アレイ状に配置された各光スイッチング素
子80の静電アクチュエータ84を構成する部品の平面
的は構造を図12に示してある。この静電アクチュエー
タ84は、図12に示した形状の部品をスイッチング部
30の側から順番に、スイッチング部30を支持するプ
リズム受台68、上電極66、中間電極63、板ばね4
8、および下電極60と積層することにより組み立てら
れ、その断面構成は、図10に示した通りである。さら
に、これらの構成部分を重ねた状態で上方、すなわち、
スイッチング部30の方から見ると、図13に示すよう
になっている。
【0019】したがって、光スイッチング素子80を駆
動する静電アクチュエータでは、図13に斜線で示す部
分が、静電力を得るために有効となる面積である。すな
わち、図中の左上の画素に斜線で示すように、上電極6
6と中間電極63が重なる部分が電極の有効面積S3で
ある。また、図中の右下の画素に斜線で示す部分が、中
間電極63と下電極60の電極の有効面積S4となって
いる。そして、図10に示したように、各光スイッチン
グ素子80ごとに、上電極66および下電極60に駆動
電圧を印加することにより、有効面積S3またはS4に
比例する静電力Fsが発生して、スイッチング部30が
動く。
【0020】各々の有効面積を示した図からわかるよう
に、電極の有効面積は、画素全体とはならない。すなわ
ち、上電極66を機械的に固定する支柱43および4
4、板ばね48の部分は、電極を設けられないので、こ
の部分は有効面積にならない。さらに、中間電極が干渉
なく動くように、また、製造上のデザインルールに従っ
て、支柱43および44の周囲には、それぞれクリアラ
ンスCが設けられているので、これらがデッドスペース
となり、この部分も電極の有効面積としてのスペースに
ならない。
【0021】このように、光スイッチング素子80をア
レイ状に配置したときに、支柱43および44、デザイ
ンルール、さらには板ばね48との干渉があるので、面
積効率を上げることは難しい。したがって、歩留りが高
く、信頼性があり、さらに、低い電圧で駆動できる光ス
イッチング素子を実現するためには、何らかの技術的な
ブレークスルーが必要である。
【0022】そこで、本発明においては、製造における
歩留りが高く、高性能で信頼性が高く、さらに、消費電
力の低い光スイッチング素子を提供することを目的とし
ている。また、その光スイッチング素子を用いて、信頼
性が高く、消費電力の低い画像表示装置を提供すること
も本発明の目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記にて説明した配置に
おいて、駆動電圧を下げるために電極の有効面積を広げ
ることを考えた場合、障害のもっとも大きなものは上電
極を支持する支柱であり、この支柱の面積と、この回り
にクリアランスを確保するために有効面積が限られてし
まっていることは上述した通りである。したがって、支
柱を減らすことができれば、クリアランスも含めて有効
面積を拡大できる。しかしながら、上電極を独立した壁
として安定して支持するためには4本あるいは少なくと
も3本の支柱が必要であり、2本以下に減らすことがで
きない。
【0024】これに対し、本願の発明者らは電極の駆動
方法を変えることにより、上電極を支持する支柱の数を
2本以下にできることを見出した。上電極を独立して支
持するためには3本以上の支柱が必要とされるが、上電
極を独立させるのはスイッチング素子毎に上電極の電位
を変えてスイッチング部を駆動する必要があるからであ
る。したがって、中間電極の電位を変えてスイッチング
部を駆動する制御方法(駆動方法)を採用すれば、複数
のスイッチング素子に対し共通の電位を印加することが
可能となり、上電極を独立させる必要はなくなる。この
ため、上電極を複数のスイッチング素子に共通した、す
なわち、隣接したスイッチング素子の上電極と接続する
ことが可能となり、複数のスイッチング素子に共通した
構造で支持することができる。
【0025】これにより、個々のスイッチング素子毎に
上電極を支持しなくて良いので、支柱の数を2本以下に
削減することができる。このため、個々のスイッチング
素子およびこれを駆動する静電アクチュエータの設計上
のフレキシビリティーが増加し、有効面積が増えるよう
に電極をデザインすることができる。また、有効面積の
みならず、中間電極を支持する弾性部材の弾性力が低く
なるようなデザインも採用することが可能となり、これ
によっても駆動電圧を低減できる。もちろん、有効面積
を増やし、弾性部材の弾性力が減るようなデザインも可
能である。
【0026】このように、支柱の数を削減することによ
り、静電アクチュエータにおける水平方向の電極の設計
のフレキシビリティーが増すので、電極間距離を縮めな
くても駆動電圧を下げることができる。あるいは駆動電
圧を下げる変わりに、電極間距離を開けても従来と同様
の駆動力を得ることができる。したがって、本発明によ
り、デザインルールを変更しなくても駆動電圧の低い、
より性能の高い静電アクチュエータおよびスイッチング
素子を実現することが可能となり、歩留まりも高く維持
できる。逆に、デザインルールを緩和して、低コストで
性能の良い静電アクチュエータおよびスイッチング素子
を提供することも可能となる。
【0027】すなわち、本発明の静電アクチュエータ
は、第1の位置、およびこの第1の位置から離れた第2
の位置に移動可能なスイッチング部を駆動する静電アク
チュエータであって、スイッチング部を弾性的に支持可
能な弾性部材と、スイッチング部を電極間に働く静電力
により第1および第2の位置に移動可能な静電駆動手段
とを有し、この静電駆動手段は、スイッチング部を駆動
可能な中間電極と、該中間電極によりスイッチング部を
第1の位置の方向に駆動する上電極と、該中間電極によ
りスイッチング部を第2の位置の方向に駆動する下電極
とを備えており、さらに、上電極および下電極に対しそ
れぞれ一定のバイアス電圧を印加し、中間電極に駆動電
圧を印加する制御手段を有するものである。
【0028】この静電アクチュエータを複数並べたとき
には、上電極および下電極の少なくとも一方を、複数の
スイッチング部に対し連続させることができる。この結
果、上述したように、上電極が支柱により支持されてい
る場合は、その支柱の数を削減できるので、支柱の面
積、さらには、支柱の回りのクリアランスの面積を電極
のデザインのために利用することができる。したがっ
て、駆動電圧が低く、信頼性および歩留まりの高い静電
アクチュエータを提供できる。
【0029】さらに、制御手段により中間電極だけにス
イッチング部を制御する電位を印加すれば良いので、上
電極および下電極に対し異なる極性の電位を印加してい
た従来のものに対し、ICメモリのデータ出力を中間電
極に印加するといった簡易な構成を採用することができ
る。
【0030】電極を複数のスイッチング部に対して連続
させることにより電極強度が向上するので、支柱を減ら
せることはもちろん、電極自体の厚みを薄くするなどの
コストダウンを図ることができる。さらに、電圧が変動
する中間電極の外側に位置する上下の電極を連続したも
のにできるので、これらにより中間電極をノイズからシ
ールドできる。したがって、外部からのノイズに対して
も強くなり、また、内部からノイズを出す恐れも少なく
なる。このように、上下の電極、もちろん一方でも良い
が、を連続することにより従来のセパレートを前提とし
て設計を大幅に見直すことが可能となる。
【0031】このような静電アクチュエータにより、光
を変調可能なスイッチング部を駆動することにより、光
を変調する光スイッチング素子を構成できる。また、導
入された光を全反射して伝達可能な全反射面を備えた導
光部を設け、スイッチング部は、第1の位置で全反射面
から漏出したエバネセント光を抽出するようにすれば、
エバネセント光の特性を利用したコントラストが大き
く、高速動作の可能な光スイッチング素子を実現でき
る。
【0032】そして、スイッチング部はアレイ状に配置
することにより2次元あるいは3次元の画像を表示可能
な画像表示装置を提供できる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。本発明に係る画像表示装置は、先
の図10に示したものと共通する部分を備えており、こ
れらについては同じ符号を付してある。まず、図1に、
本例の光スイッチング素子1の静電アクチュエータ40
の平面構成を拡大して示してある。本例においては、複
数の光スイッチング素子1が左右にアレイ状に配置され
ており、これにより画像表示装置2が構成される。ま
た、図2には、図1におけるA−A’線で切断した断面
図により、本例の光スイッチング素子の構造を示してあ
る。
【0034】本例の画像表示装置2を構成する光スイッ
チング素子1も、入射光を全反射して伝達可能な導光部
20の全反射面22に対し、透光性の抽出面32を備え
たスイッチング部30を接触させてエバネセント光を抽
出できるものである。そして、抽出された光は、マイク
ロプリズム34によりスイッチング部30で導光部20
の方向に反射され出射光となり、導光部20を通って外
部へ出力される。本例の光スイッチング素子1も、スイ
ッチング部30の微小な動きにより入射光を高速で変調
(オンオフ制御)できるというエバネセント光を用いた
利点を備えている。
【0035】光スイッチング素子1も、静電駆動手段4
2の静電力Fsと、板ばね(弾性部材)45による弾性
力Fgを組合わせた静電アクチュエータ40が採用され
ている。そして、この静電駆動手段42に対しシリコン
基板71にSRAMと同じ機能を果たす回路72が各画
素(光スイッチング素子)毎に構成されており、これら
が制御機構(制御手段)70としての機能を果たす。
【0036】本例の静電アクチュエータ40の静電駆動
手段42は、スイッチング部30のシリコン基板71の
表面71aに設けられた下電極50と、シリコン基板7
1の上面に下電極50に対峙するように設けられた上電
極56と、これらの間で上下方向に動く中間電極53と
を備えている。また、スイッチング部30を弾性的に支
持する板ばね45は片持ちタイプのものが採用されてお
り、板バネ45により中間電極53も支持されている。
したがって、本例の静電アクチュエータ40も電極5
0、53および56との間に働く静電力Fsと、板ばね
45による弾性力Fgにより、図10に基づき説明した
ようにスイッチング部30を駆動できるようになってい
る。
【0037】そして、本例の静電アクチュエータ40に
おいては、先に図10などに基づき説明した静電アクチ
ュエータ84と異なり、中間電極53に制御回路72か
らの駆動電圧を印加し、上電極56および下電極50に
は一定のバイアス電圧を印加するようにしている。すな
わち、本例の静電アクチュエータ40の制御は、図3に
示したタイミングチャートのように行われる。上電極5
6および下電極50に一定(固定)のバイアス電圧Vb
が印加されており、中間電極53には、適当な2値の駆
動電圧(スイッチング電圧)Vsがスイッチングを行う
タイミング、たとえば時刻t1およびt2で印加され
る。これにより、スイッチング部30は、先の図10に
示したように、第1または第2の位置に動くので、各々
の光スイッチング素子1をオンオフ制御できる。上電極
56の一定のバイアス電圧Vbに0Vが印加され、下電
極50の一定のバイアス電圧Vbに5Vが印加されてい
れば、時刻t1に、中間電極53の5Vの駆動電圧Vs
を印加すると、中間電極53は、上電極56に引張られ
るので、スイッチング部30は上方、すなわち第1の位
置に移動し、光スイッチング素子1はオンとなる。これ
に対し、時刻t2に中間電極53の0Vの駆動電圧Vs
を印加すると中間電極53は、下電極50側に引張ら
れ、スイッチング部30は下方(第2の位置)へ移動
し、光スイッチング素子1はオフとなる。
【0038】スイッチング部30が第1の位置から第2
の位置、あるいはその逆に移動する間は、実際には駆動
電圧を変えると中間電極53と移動先の上または下電極
との距離があるので、板ばね45の弾性力Fgによりス
イッチング部30が第1および第2の位置の間となる中
間位置に戻り、その静電力Fsにより第1または第2の
所定の位置まで移動する。
【0039】なお、比較を容易とするために、駆動電圧
は先に図11に示した値と同じにしているが、後述する
ように本例の静電アクチュエータにおいては電極の有効
面積を増大できるので、駆動電圧を下げることが可能で
ある。
【0040】本例の静電アクチュエータ40では、上述
したように、バイアス電圧Vbを中間電極53ではな
く、上電極56と下電極50に印加することで駆動でき
るので、隣接する上電極56および下電極50の電位を
同じにすることができる。したがって、上電極56およ
び下電極50を、各スイッチング部30に対して、それ
ぞれ独立させる必要がなくなり、隣接する電極と接続あ
るいは連続させることができる。このため、複数のスイ
ッチング素子1の上電極56あるいは下電極50を極端
に言うとそれぞれ一枚の電極でカバーすることができ、
上電極56を支持する場合も、個々の光スイッチング素
子1ごとに、上電極56を完全に支持しなくても複数の
光スイッチング素子に共通した上電極全体を所定の位置
に支持できれば良くなる。
【0041】すなわち、従来では個々のスイッチング素
子毎に上電極を独立して支持するために少なくとも3
本、多くの場合4本の支柱が必要であったが、本例の静
電アクチュエータ40を採用した光スイッチング素子1
においては、上電極を支持する支柱を2本以下にするこ
とが可能となる。図4に示すように、アレイ状に配置さ
れる複数の光スイッチング素子をカバーする上電極56
を抜き出して示してみると、本例においては物理的に連
続した電極を採用することができる。これに対し、図1
0に基づき説明した光スイッチング素子では、図5に上
電極を抜き出して示したように、光スイッチング素子に
対応した小さなサイズのピースを採用せざるをえない。
これらの図から判るように、本例の静電アクチュエータ
40の上電極56は、複数の上電極56を適当な大きさ
の1枚のシート状に形成できるので、機械的な強度が高
くなり、これらの電極56を支える支柱の数を減らすこ
とができる。したがって、駆動電圧Vsを下げるために
電極の有効面積を広げる際に、もっとも大きな障害とな
っていた支柱43および44のうち、2本の支柱43を
取り除くことができ、これらの支柱43が占めていた部
分を、それぞれ電極の面積として確保できる。さらに、
支柱43に付随して設けられているクリアランスCの部
分も電極の有効面積として活用できる。
【0042】図6に静電アクチュエータ40を構成する
各部品、スイッチング部30を支持するプリズム受台5
8、上電極56、中間電極53、板ばね45、および下
電極50の形状を平面図で示してある。これらは、図1
2に示した静電アクチュエータ84の各部材の面積と比
べて分かるように、取り除かれた2本の支柱43および
それに付随するクリアランスCのスペースに、電極およ
び板ばねの面積が拡張されたデザインとなっている。そ
して、本例の上電極56は、隣接する上電極と連続する
ように形成されていることは上述した通りである。
【0043】図7に、本例の静電アクチュエータ40に
おいて電極の有効面積が増えた様子を示してある。図7
(a)は、上電極56と中間電極53の重なる部分の有
効面積S1を斜線で示してある。また、図7(b)に、
中間電極53と下電極50の重なる部分の有効面積S2
を斜線で示してある。これらの図を、図13に示した静
電アクチュエータ84における有効面積S3およびS4
と比較すると次のようになる。
【0044】図13に示す上電極66と中間電極63の
有効面積S3は34.75μmであったのに対して、
本例では、上電極66と中間電極63との有効面積S1
が44.45μmになった。すなわち、本例のデザイ
ンでは、有効面積S1を約28%増加できる。
【0045】また、図7(b)に示すように、中間電極
53と下電極50の有効面積S2も、図13に示す中間
電極63と下電極60の有効面積S4が50.5μm
であったのに対して、本例の有効面積S2は、60.0
μmになった。すなわち、本例のデザインでは、有効
面積S2を約19%増加できる。
【0046】このように、本例の静電アクチュエータ4
0では、中間電極53に駆動電圧Vsを印加する制御方
法に変えることで、アレイ状に配置したときに、支柱の
数を削減でき、それに基づいた電極、板ばねのデザイン
を行うことにより面積効率を上げることができる。すな
わち、個々のスイッチング素子1およびこれを駆動する
静電アクチュエータ40を設計する上において、配置の
フレキシビリティーが増加し、面積効率の高いデザイン
を実現できる。特に、支柱を減らすことにより、支柱の
面積だけでなく、所定のデザインルールに従ってその周
囲に確保されているクリアランス(デッドスペース)も
なくすことができる。このため、支柱の本数を減らせれ
ることは、電極の有効面積を増やす上において非常に効
果的である。
【0047】また、支柱の数を減らすことにより、静電
アクチュエータ40の電極の水平方向の設計(デザイ
ン)のフレキシビリティーが増すので、電極の有効面積
の拡大のみならず、中間電極53を支持する板ばね45
の弾性力が小さくなるようなデザインを採用することも
できる。そして、板ばね45のばね定数kを小さくすれ
ば、本例の静電アクチュエータ40は、先の式(1)お
よび(2)に示すように、弾性力Fgも小さくできる。
【0048】このように、本例の静電アクチュエータ4
0では、電極間距離を縮めなくても、駆動電圧Vsを下
げることができ、省電力化が実現できる。あるいは、駆
動電圧Vsを低減する代わりに、電極間距離を広げて
も、先の図10に示したような静電アクチュエータ84
と同様の駆動力を得ることができ、製造公差も広く設定
することができる。このように、本例では、構成または
デザインルール等を大幅に変更しなくても、駆動電圧の
低い、より高性能な静電アクチュエータ40および光ス
イッチング素子1を実現できる。そして、高い歩留りで
の製品化が実現できる。あるいは、デザインルールを緩
和して、低コストで性能の良い静電アクチュエータおよ
びスイッチング素子を提供することもできる。
【0049】また、本例の静電アクチュエータ40にお
いては、中間電極53にだけ電位を加えれば駆動でき
る。したがって、図2に示したようなICメモリーであ
るSRAMと同等の回路72により静電アクチュエータ
40が駆動でき、光スイッチング素子1および画像表示
装置2も同様に駆動できる。すなわち、図10に示した
静電アクチュエータ84では上電極56および下電極5
0に対し異なる極性の電位を印加する制御機構が必要と
されるのに対し、本例の静電アクチュエータ40では、
SRAMライクな構成で良い。したがって、静電アクチ
ュエータ全体を半導体製造技術により作り込むことが可
能となり、低コストで信頼性が高いものをコンパクトに
供給できる。
【0050】さらに、上電極56をグランドに落すこと
も可能であり、グランドラインの面積を大きくとれるの
で、電圧分布がなくり、雑音(ノイズ)に強く、発熱も
効率良く逃がすことができる。したがって、本例の静電
駆動アクチュエータ40を採用することにより、上述し
たように、駆動性能および品質の面で大きなメリットが
得られると共に、信頼性あるいはノイズ性能も高い静電
アクチュエータ40、光スイッチング素子1、さらに画
像表示装置2を実現できる。
【0051】図8に、本例の静電アクチュエータ40を
製造する概要を示してある。図8(a)は、図1のA−
A’線の断面を用いて製造工程の概略を模式的に示す図
である。また、図8(b)は、図1のB−B’線の断面
を用いて製造工程の概略を模式的に示す図である。
【0052】本例の静電アクチュエータ40は、適当な
厚みのSiO等の酸化膜により犠牲層78a、78b
および78cを順次形成すると共に、エッチングなどの
加工技術により犠牲層を加工し、静電アクチュエータを
構成する部品をMOCVDなどの手法により製造する。
犠牲層は、その後、酸化膜だけ溶かす溶剤を用いて除去
され、上記にて説明したような構成の静電アクチュエー
タが製造される。
【0053】なお、上記では、静電アクチュエータ40
において、上電極56だけを隣接する上電極をそれぞれ
物理的に連続させた例を説明しているが、下電極50も
連続させることももちろん可能である。しかしながら、
本例の下電極50は、シリコン基板71上に支持されて
いるので、大幅なデザインルールを変えずに、下電極5
0はそれぞれが分離された状態で、中間電極53の面積
に合わせて十分に有効面積を増やすことができる。
【0054】また、上記では、本発明の静電アクチュエ
ータを備えた光スイッチング素子がエバネセント光を抽
出して光を変調する画像表示装置を例に説明している
が、これに限らず、本発明の光スイッチング素子は、ス
イッチング部の抽出面の角度を変えて光をオンオフする
画像表示装置等さまざまなタイプの画像表示装置に採用
することも、もちろんできる。
【0055】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明におい
て、中間電極の電位を変えてスイッチング部を駆動する
駆動方法を採用することにより、上電極を支持する支柱
の数を2本以下にできる。このため、個々のスイッチン
グ素子およびこれを駆動する静電アクチュエータの設計
上のフレキシビリティーを増加させることができる。し
たがって、有効面積が増えるように電極をデザインする
ことができ、また、有効面積のみならず、中間電極を支
持する弾性部材の弾性力が低くなるようなデザインも採
用できる。これによっても駆動電圧を低減でき、有効面
積を増やし、弾性部材の弾性力が減るようなデザインも
できる。
【0056】さらに、支柱の数を削減することにより、
電極間距離を縮めなくても駆動電圧を下げることがで
き、あるいは駆動電圧を下げる変わりに、電極間距離を
開けても従来と同様の駆動力を得ることができるので、
デザインルールをほとんど変更しなくても駆動電圧の低
い、より性能の高い静電アクチュエータおよびスイッチ
ング素子を実現でき、さらに、歩留まりも高く維持でき
る。あるいは、デザインルールを緩和して、低コストで
性能の良い静電アクチュエータおよびスイッチング素子
を提供することもできる。また、スイッチング部がアレ
イ状になるように、本発明の静電アクチュエータをアレ
イ状に配置し、2次元あるいは3次元の画像を表示可能
な信頼性が高く、消費電力の低い画像表示装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置における光スイッチ
ング素子の静電アクチュエータがアレイ状に配置された
様子を示す平面図である。
【図2】図1に示す画像形成装置の概略構成を示す断面
図である。
【図3】図1に示す画像形成装置における光スイッチン
グ素子を駆動電圧Vsおよびバイアス電圧Vbを用いて
制御する様子を示すタイミングチャートである。
【図4】図1に示す上電極がアレイ状に配置された様子
を示す平面図である。
【図5】図10に示す上電極がアレイ状に配置された様
子を示す平面図である。
【図6】図1に示した静電アクチュエータにおける各部
品の形状を示す平面図である。
【図7】図1に示した静電アクチュエータの電極の有効
面積を示す説明図であり、図7(a)は、上電極と中間
電極の電極の有効面積を示す説明図である。図7(b)
は、中間電極と下電極の電極の有効面積を示す説明図で
ある。
【図8】図8(a)は、図1のA−A’線の断面におけ
る製造工程を模式的に示す図である。また、図8(b)
は、図1のB−B’線の断面における製造工程を模式的
に示す図である。
【図9】従来の液晶を用いた光スイッチング素子を示す
図である。
【図10】エバネセント光を用いた光スイッチング素子
からなる画像表示装置の概略構成を示す断面図である。
【図11】図10に示した画像形成装置における光スイ
ッチング素子を駆動電圧Vsおよびバイアス電圧Vbを
用いて制御する様子を示すタイミングチャートである。
【図12】図10に示した静電アクチュエータにおける
各部品の形状を示す平面図である。
【図13】図10に示した画像表示装置の静電アクチュ
エータを示す平面図である。
【符号の説明】
1、80 光スイッチング素子 2、90 画像表示装置 10 入射光 12 出射光 20 導光部 22 全反射面 30 スイッチング部 34 抽出面 33 マイクロプリズム(光学素子) 40、84 静電アクチュエータ 42、82 静電駆動手段 43、44 支柱 45、48 弾性部材(板ばね) 50、60 下電極 53、63 中間電極 56、66 上電極 58、68 プリズム受台 70 制御機構(制御手段) 71 シリコン基板 72 制御回路 78 犠牲層(SiO) 900 光スイッチング素子(液晶セル) 901、908 偏向板 902、903 ガラス板 904、905 透明電極 906、907 液晶

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の位置、およびこの第1の位置から
    離れた第2の位置に移動可能なスイッチング部を駆動す
    る静電アクチュエータであって、 前記スイッチング部を弾性的に支持可能な弾性部材と、 前記スイッチング部を電極間に働く静電力により前記第
    1および第2の位置に移動可能な静電駆動手段とを有
    し、 この静電駆動手段は、スイッチング部を駆動可能な中間
    電極と、該中間電極により前記スイッチング部を前記第
    1の位置の方向に駆動させるように配置された上電極
    と、該中間電極を前記第2の位置の方向に駆動させるよ
    うに配置された下電極とを備えており、 さらに、前記上電極および下電極に対しそれぞれ一定の
    バイアス電圧を印加し、前記中間電極に駆動電圧を印加
    する制御手段を有する静電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 第1の位置、およびこの第1の位置から
    離れた第2の位置に移動可能な複数のスイッチング部を
    駆動する静電アクチュエータであって、 前記スイッチング部の各々を弾性的に支持可能な複数の
    弾性部材と、 前記スイッチング部を電極間に働く静電力により前記第
    1および第2の位置に移動可能な静電駆動手段とを有
    し、 この静電駆動手段は、各々のスイッチング部を駆動可能
    な独立した中間電極と、該中間電極により前記スイッチ
    ング部を前記第1の位置の方向に駆動させるように配置
    され上電極と、該中間電極を前記第2の位置の方向に駆
    動させるように配置された下電極とを備えており、上電
    極および下電極の少なくとも一方は前記複数のスイッチ
    ング部に対し連続していることを特徴とする静電アクチ
    ュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記上電極および下
    電極に対しそれぞれ一定のバイアス電圧を印加し、前記
    中間電極の各々に駆動電圧を印加する制御手段を有する
    静電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1または3において、前記制御手
    段は、ICメモリのデータ出力を前記中間電極に印加す
    ることを特徴とする静電アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の静
    電アクチュエータと、この静電アクチュエータにより駆
    動される少なくとも1つのスイッチング部とを有し、こ
    のスイッチング部は、少なくとも前記第1の位置で光を
    変調することを特徴とする光スイッチング素子。
  6. 【請求項6】 請求項5において、導入された光を全反
    射して伝達可能な全反射面を備えた導光部をさらに有
    し、 前記スイッチング部は、前記第1の位置で前記全反射面
    から漏出したエバネセント光を抽出することを特徴とす
    る光スイッチング素子。
  7. 【請求項7】 請求項2ないし4のいずれかに記載の静
    電アクチュエータと、これらの静電アクチュエータに駆
    動される複数のスイッチング部とを有し、これらスイッ
    チング部はアレイ状に配置されており、少なくとも前記
    第1の位置で光を変調することを特徴とする画像表示装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、導入された光を全反
    射して伝達可能な全反射面を備えた導光部をさらに有
    し、 前記スイッチング部は、前記第1の位置で前記全反射面
    から漏出したエバネセント光を抽出することを特徴とす
    る画像表示装置。
  9. 【請求項9】 第1の位置、およびこの第1の位置から
    離れた第2の位置に移動可能なスイッチング部を駆動す
    る静電アクチュエータの制御方法であって、当該静電ア
    クチュエータは、前記スイッチング部を弾性的に支持可
    能な弾性部材と、前記スイッチング部を電極間に働く静
    電力により前記第1および第2の位置に移動可能な静電
    駆動手段とを有し、この静電駆動手段は、スイッチング
    部を駆動可能な中間電極と、該中間電極によりスイッチ
    ング部を前記第1の位置の方向に駆動するように配置さ
    れた上電極と、該中間電極を前記第2の位置の方向に駆
    動するように配置された下電極とを備えており、 前記上電極および下電極に対しそれぞれ一定のバイアス
    電圧を印加し、前記中間電極に駆動電圧を印加して前記
    スイッチング部を駆動することを特徴とする静電アクチ
    ュエータの制御方法。
  10. 【請求項10】 光を変調可能な第1の位置、およびこ
    の第1の位置から離れた第2の位置に移動可能なスイッ
    チング部を備えた光スイッチング素子の制御方法であっ
    て、 当該スイッチング素子は、前記スイッチング部を弾性的
    に支持可能な弾性部材と、前記スイッチング部を電極間
    に働く静電力により前記第1および第2の位置に移動可
    能な静電駆動手段とを有し、この静電駆動手段は、スイ
    ッチング部を駆動可能な中間電極と、該中間電極により
    スイッチング部を前記第1の位置の方向に駆動するよう
    に配置された上電極と、該中間電極を前記第2の位置の
    方向に駆動するように配置された下電極とを備えてお
    り、 前記上電極および下電極に対しそれぞれ一定のバイアス
    電圧を印加し、前記中間電極に駆動電圧を印加して前記
    スイッチング部を駆動することを特徴とするスイッチン
    グ素子の制御方法。
  11. 【請求項11】 光を変調可能な第1の位置、およびこ
    の第1の位置から離れた第2の位置に移動可能な複数の
    スイッチング部がアレイ状に配置された画像表示装置の
    制御方法であって、 各々の前記スイッチング部を弾性的に支持可能な独立し
    た弾性部材と、前記スイッチング部を電極間に働く静電
    力により前記第1および第2の位置に移動可能な静電駆
    動手段とを有し、この静電駆動手段は、スイッチング部
    を駆動可能な中間電極と、該中間電極によりスイッチン
    グ部を前記第1の位置の方向に駆動するように配置され
    た上電極と、該中間電極を前記第2の位置の方向に駆動
    するように配置された下電極とを備えており、 前記上電極および下電極に対しそれぞれ一定のバイアス
    電圧を印加し、前記中間電極に各々の前記スイッチング
    部の動作に対応した駆動電圧を印加して前記スイッチン
    グ部を駆動することを特徴とする画像表示装置の制御方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006129797A1 (ja) * 2005-06-03 2006-12-07 Kuraray Co., Ltd. 背面投写型表示装置
JP2007149266A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Canon Inc 光情報記録装置、光情報記録再生装置及び空間光変調素子

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