JP2000329731A - 固体電解質型coセンサ - Google Patents

固体電解質型coセンサ

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JP2000329731A
JP2000329731A JP11138172A JP13817299A JP2000329731A JP 2000329731 A JP2000329731 A JP 2000329731A JP 11138172 A JP11138172 A JP 11138172A JP 13817299 A JP13817299 A JP 13817299A JP 2000329731 A JP2000329731 A JP 2000329731A
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solid electrolyte
electrode
gas
sensitivity
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JP11138172A
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Kenichi Nakamura
健一 中村
Ryoji Tanda
亮史 反田
Kazu Mochizuki
計 望月
Hiromasa Takashima
裕正 高島
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Tokyo Gas Co Ltd
Yazaki Corp
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Tokyo Gas Co Ltd
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CO検知感度がH2検知感度より鋭敏なCO
センサにおいて、検出回路が複雑でなく、製造コストを
著しく低減する。 【解決手段】 一対の電極2,3を酸素イオン伝導性固
体電解質膜1の表裏両面にそれぞれ片方ずつ密着形成
し、該一対の電極3の片方を可燃性ガス酸化触媒層4で
被覆し、この可燃性ガス酸化触媒層4上にヒーター6を
配してなる固体電解質型COセンサにおいて、酸素イオ
ン伝導性固体電解質膜1を、イットリア(Y23)で安
定化したジルコニア(ZrO2)で構成し、スクリーン
印刷により15μm以下の膜圧に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然ガスや石油分
解ガス等の化石燃料の燃焼器に取り付けて、燃焼器が不
完全燃暁を起こした時に発生する一酸化炭素(CO)を
定量的に、且つ選択性が格段に改良された高精度で検知
する固体電解質式COセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】大気中に存在するCOまたは燃焼器中の
燃料ガスや燃焼排ガス中に存在するCOを検知するセン
サとして、酸素イオン伝導性固体電解質を用いたCOセ
ンサは早くから知られている。
【0003】例えば、特開平7−306175号公報に
は、図4に示すような、平板型のCOセンサが提案され
ている。この平板型COセンサは、イットリア(Y
23)で安定化したジルコニア(ZrO2)であるイッ
トリア安定化ジルコニア(YSZ)の薄板を固体電解質
1の表面に、白金(Pt)からなる一対の電極2,3を
設けて構成される。一方の電極2は、表面が検出対象の
ガスに露出しており、他方の電極3の上面を白金と酸化
アルミニウムからなる可燃性ガスを酸化する触媒層4で
覆っている。電極2は、電極2上に形成した金リード線
21を介してセンサ出力取出端子部22に接続されてい
る。電極3は、電極3上に形成した金リード線31を介
してセンサ出力取出端子部32に接続されている。固体
電解質1の裏面には、酸化アルミニウムからなる絶縁板
5が取り付けられ、この絶縁板5の下面に図示を省略し
たセンサ加熱用の白金のヒータ部が設けられている。
【0004】このような、平板型COセンサの動作原理
を図5を用いて説明する。図5(A)は平板型COセン
サの構造を模式的に示す縦断面図であり、図5(B)は
露出電極2での反応を説明する部分拡大図であり、図5
(C)は可燃ガス酸化触媒4で被われた電極3での反応
を説明する部分拡大図である。
【0005】電極3においては、COガスは可燃ガス酸
化触媒層4を拡散して電極3に到達するまでにその大部
分が酸素と反応して酸化され炭酸ガス(CO2)とされ
る。酸素ガスO2は、電極3を構成するPt粒子35に
吸着され、酸素とPtと電解質1で形成される三相界面
で電子を受け取ってイオン化される。酸素イオンは、電
解質1中を電極2に向かって移動する。
【0006】一方、電極2において、酸素ガスO2は、
電極2を構成するPt粒子25に吸着され、酸素とPt
と電解質1で形成される三相界面で電子を受け取ってイ
オン化される。酸素イオンは、電解質1中に移行する。
さらに電極2において、COは、電極2を構成するPt
粒子25に吸着され、酸素とPtと電解質1で形成され
る三相界面で電解質1中の酸素イオンと結合して酸化さ
れ、気相のCO2と電子を生じる。このようにして、電
極2と電極3との間に起電力を生じて、COの濃度を検
出することができる。
【0007】ところで、天然ガスや石油分解ガスなどの
炭化水素を主成分とする燃料ガス中にはかなりの水素
(H2)が存在するほか、炭化水素系ガスの不完全燃焼
時にはCOと共にH2が発生し、両者の燃焼時発生比率
が燃焼負荷により変化するので、CO濃度を高感度で定
量的に検知するためには、COに関する検知感度が高い
ことと同時に、検知の妨害ガスであるH2の感度と対比
してCOの感度が鋭敏であること(これをセンサ性能の
CO選択性と呼ぶ。)が要求される。
【0008】しかしながら、上記先行技術によるCOセ
ンサは、電極の有する反応特性上COのみならずH2
対しても応答性を示すという欠点がある。さらに、図6
に示すように、H2/CO感度比が経過日数とともに増
大するという問題を有している。図6は、図4に示した
構造のCOセンサを2サンプル用いてH2/COの経時
変化を測定した結果である。サンプルによって多少のバ
ラツキはあるが、測定当初2または3であったH2/C
O感度比は、83日経過後には、18または27に増加
している。このように、上記COセンサは、時間の経過
とともにH2検知感度がCO検知感度を遥かに上回るこ
ととなって、不完全燃焼時のCOの定量的検知に用いる
には不満足であった。
【0009】この問題を解決するために、特開平9−8
9835号公報には、電極2,3間に電圧を印加してC
OおよびH2の感度を変化させてCO/H2比を改善する
ことが提案されている。この手法は、センサが検出信号
を出力しない期間に、電極2,3間に検出信号と同極性
の5Vの電圧を所定時間印加して分極処理を施すことに
よって、経時変化の発生を阻止している。
【0010】図7を用いて、周期的(10秒間/1分
間)に電極間に電圧を印加した後に測定した平板型CO
センサの感度特性を説明する。これによれば、CO感度
とH2感度は印加電圧によってそれぞれ独自に変化し、
印加電圧が大きいほどCO感度が大となる傾向が観測さ
れた。さらに、この分極処理(印加電圧:3V、周期:
10秒間/1分間)を施すことによって、図8に示すよ
うに、H2/CO感度比の経時変化はほとんど観察でき
ないという、安定した出力を得ることができる効果を奏
する。
【0011】しかしながら、このような分極処理を施す
ためには、通常の動作回路のほかに、電極間に定期的に
電圧を印加する回路が必要となり、CO検出装置が複雑
となるという問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術と
は逆にCO検知感度をH2検知感度より鋭敏にすること
により、直接的にCO濃度を高精度で定量できるCOセ
ンサを提供することを課題とする。さらに、本発明は、
検出回路が複雑とならない、製造コストを著しく低減で
きるCOセンサを提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、一対の電極を酸素イオン伝導性固体電解
質膜の表裏両面にそれぞれ片方ずつ密着形成し、該一対
の電極の片方を可燃性ガス酸化触媒層で被覆し、この可
燃性ガス酸化触媒層上にヒーターを配してなる固体電解
質型COセンサにおいて、酸素イオン伝導性固体電解質
膜をスクリーン印刷により形成した。
【0014】さらに、本発明は、上記COセンサにおい
て、上記酸素イオン伝導性固体電解質厚膜をイットリア
(Y23)で安定化したジルコニア(ZrO2)で構成
し、その膜厚を20μm以下とした。
【0015】また、本発明は、上記COセンサにおい
て、上記酸素イオン伝導性固体電解質厚膜の膜厚を15
μm以下とした。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明にかかるCOセンサの構造
を、図1を用いて説明する。図1は、COセンサの分解
斜視図である。本発明にかかるCOセンサは、測定ガス
が直接接触する第1の電極2と、酸素イオン伝導性を有
する固体電解質膜1と、第2の電極3と、可燃性ガスを
酸化する触媒からなる可燃性ガス酸化触媒層4と、アル
ミナ基板5と、該アルミナ基板上に形成された加熱用抵
抗6とを有して構成される。COセンサは、表面に加熱
用抵抗6を形成したアルミナ基板5上に可燃ガス酸化触
媒層4を形成し、さらにその上に第2の電極3と、固体
電解質1と、第1の電極2を順次積み重ねて形成して構
成される。可燃性ガス酸化触媒層4の周囲には、緻密な
アルミナ膜7が形成される。
【0017】本発明に用いる固体電解質膜1は、固体電
解質を粉砕して微粒子化し、溶媒に混ぜて形成したペー
ストをスクリーン印刷して形成する。膜厚は、固体電解
質の粒度、ペーストの濃度や粘度、スクリーンの厚みや
メッシュ数などを調整するなど、通常当該業界で行われ
る方法により調整することができ、20μm以下好まし
くは15μm以下の膜厚とすることによってCO選択性
を高めることができ、好ましい。
【0018】固体電解質膜1は、酸素イオン伝導性のも
のであり、材料としてはイットリア等の希土類酸化物で
安定化したジルコニア(YSZ)、MgOまたはCaO
を添加したジルコニア、希土類酸化物を添加した二酸化
トリウム、希土類またはCaOを添加した酸化セリウ
ム、SrO等を添加した三酸化二ビスマス等、当該分野
で公知の全ての酸素イオン伝導性固体電解質を包含す
る。実用的には、YSZが多く用いられる。
【0019】第1の電極2と第2の電極電極3は、所謂
電極板と起電力(センサ出力)取出端子部位22,32
とを、従来例のように別個の部材または異なる材質によ
り形成しても良いが、両者の接点における起電力損失の
回避及び製造上の便宜のため、電極板部位と端子部位と
を同一材料で且つ一体化した構造に形成することが特に
好ましい。
【0020】第1の電極2と第2の電極3の材料として
は、金、白金等の貴金属、または白金族金属とジルコニ
アZrO2、二酸化トリウム、酸化セリウム、三酸化二
ビスマス等との混合物、或いはこれ等の1種に希土類酸
化物もしくはアルカリ土類金属酸化物を添加してなる酸
化物の1種と白金族金属との混合物等、当該分野で公知
の電極材料が用いられる。特にPt−ZrO2、Pt−
YSZ等が多用される。
【0021】本発明の可燃性ガス酸化触媒層4に使用す
る酸化触媒は、CO、H2、CH4等の可燃性ガスを酸化
する触媒作用を持つものであれば良い。例えば、Ptや
Pd等の白金族金属、金、またはVやCr等の主遷移金
属の酸化物、或いはこれ等の2種以上の組み合わせ等当
該分野で公知のものが全て用いられ、通常これ等をSi
2、α−A123、γ−A123等公知の担体に担持
させて使用する。担体には当該分野で公知のものが全て
用いられるが、実用的には、Ptをα−A123に担持
させたものが好ましい。
【0022】本発明において、酸化触媒層4による第2
の電極3の被覆は、可燃性ガスが該触媒4に接触せず直
接に第2の電極3に到達することの無いように、完全に
閉鎖的でなければならない。但し、該触媒層4と第2の
電極3とは必ずしも密着させる必要は無く、両者の間に
空隙があっても良いが、第2の電極3を該触媒層4で完
全に閉鎖できるように第2の電極3の面積より若干広く
被覆しなければならない。被覆の方法は、公知の方法が
用いられるが、通常、酸化触媒をペーストに調製して、
所定サイズの図形状に印刷した後、焼成して多孔質の被
覆とする方法が用いられる。
【0023】本発明の積層型COセンサ素子の作動温度
を確保するため、通常、絶縁体を介して加熱用抵抗6か
らなるヒーターを取り付ける。COセンサは、該ヒータ
ーが積層型センサの酸化触媒層4とは接触するが、該触
媒層4の周囲に位置する固体電解質膜1の表面や電極の
出力取出端子部位には接触しないように構成している。
【0024】さらに、該触媒層4の縁の外に在る固体電
解質表面を緻密アルミナ膜7で絶縁し、該アルミナ膜7
及び該触媒層4が直接加熱されるように、リボン形の加
熱用抵抗6を配置する。実用的には、図1に示したよう
に固体電解質膜1の面積を電極板3の面積より若干大き
く製作し、触媒層4の面積を固体電解質膜1の面積より
さらに大きく製作して被覆を完全なものにし、触媒層4
の縁の外側に絶縁体の緻密アルミナ膜7を配し、該アル
ミナ膜7と該触媒層4を万遍なく加熱する。このような
構成により、酸化触媒4による被覆の片面を加熱用抵抗
7及び支持用アルミナ基板5で遮蔽しても、可燃性ガス
は緻密アルミナ膜7や電解質膜1に覆われていない部分
の多孔質酸化触媒層4を潜り抜けて電極板3に到達する
ことが出来る。
【0025】以下、図1を用いて、本発明にかかるCO
センサのセンサ素子の製作法を説明する。まず、2mm
×2mm×厚み0.3mmのアルミナ基板5上に常用の
Ptペーストを図示のような折り返し形状のリボン形に
印刷した後、焼成して加熱用抵抗6を形成する。この上
面に、常法によりPtを5%担持するように調製したα
−A123に担持されたPt触媒のペーストを1.5m
m角×膜厚30μmの大きさにスクリーン印刷して可燃
性ガス酸化触媒層4を形成し、この外周部分に絶縁用の
常用アルミナペーストを印刷して緻密アルミナ膜7を形
成し、1400℃で10分焼成して基板5に密着させ
た。
【0026】次に、該触媒層4の上面中央に電極板部位
が位置するように、電極材料のペーストを用いて0.9
mm角×膜厚10μmの該電極板とセンサ出力取出端子
部位32とが一体化した第2の電極3の形状を印刷し、
1300℃で10分焼成した。電極材料ペーストは、Y
23が8モル%とZrO2が92モル%からなるYSZ
の粉末とPtの粉末を、全粉末中のPtの重量比率が9
0%となるように混合し、常用の結合剤、溶剤、界面活
性剤の適量を加え、混練して調製した。
【0027】さらに、常法により調製したYSZペース
トが上記電極板部位を完全に被覆するように、大きさが
1.2mm角×膜厚10μmで且つ電極板部位の上面に
正確に位置するようにスクリーン印刷し、100℃で3
0分間乾燥して、固体電解質膜1を形成した。YSZペ
ーストは、Y23が8モル%とZrO2が92モル%と
からなるYSZ粉末を100重量部、ポリビニルブチラ
ールからなる結合剤を9重量部、α−テルピネオールと
フタル酸ジブチルからなる溶剤を合計80重量部、常用
の界面活性剤を3.5重量部を加え、混練して調製し
た。
【0028】次いで、上記YSZ膜1の上面に前記電極
材料ペーストを用いて、前記第2の電極3と同形の一体
型の第1の電極2をスクリーン印刷し、1375℃で1
0分間焼成した。その際、電極板部位がYSZ膜からは
み出さないように、またセンサ出力取出端子部位22が
前記第2の電極3の出力取出端子部位32と重ならない
ように配置した。
【0029】このようにして作成したセンサの両端子部
位にそれぞれPtリード線を結線し、最後に台座に組み
込んだ。これに出力取り出しインピーダンス変換回路、
出力表示回路、ヒーター制御回路を組み込み、COセン
サを製作した。
【0030】上記方法によって得たCOセンサを用いて
ガス検知試験を行った。試験に供したCOセンサは、固
体電解質膜1の厚みが22μm以上の試料、14μm前
後の試料、6μm前後の試料をそれぞれ6試料づつ、計
18試料を用いて行った。試験は、COセンサをガス導
入管内に配備し、ヒーターに一定電圧を印加してセンサ
の作動温度を400℃に保ち、それぞれ空気とCO、及
び空気とH2の混合ガスを用いて、ガスの濃度を変えて
センサの出力を測定した。固体電解質膜1の厚みは、感
度比測定後の試料を切断してSEM写真を撮影し、この
写真によって測定した。
【0031】測定結果を図2に示す。本発明にかかるC
Oセンサは、固体電解質膜1の厚みが22μmではCO
/H2感度比が1.0前後であり、厚みが14μm前後
ではCO/H2感度比が1.5以上、6μm前後では、
1.7〜2.7が得られた。このことから、固体電解質
膜1の厚みが2.0μm以下の場合にCO/H2感度比
が1.0以上となると理解できる。
【0032】このようにCO/H2感度比が1以上とな
る理由は定かではないが、以下のように考えることがで
きる。すなわち、電極2に到達したCOガスは、図5
(B)に示したように電極2で反応に寄与する。反応に
寄与しない未反応のCOガスは、H2ガスに比較して分
子が大きいので電極2および固体電解質1中を拡散する
ことなくほとんどがそのまま被測定ガスに含まれて電極
2から離れていく。一方電極3では図5(C)に示した
反応を生じてCOガスに基づく起電力を生じる。
【0033】一方、電極2に到達したH2ガスは、電極
2でCOガスと同様に反応に寄与する。反応に寄与しな
かった未反応のH2ガスは、分子が小さいので電極2中
および厚みが20μm以下の固体電解質1中を拡散して
電極3に到達して、ここで電極2におけると同様の反応
を生成する。したがって、電極2と電極3におけるH2
ガスの反応は互いに相殺して、H2ガスの検出感度は低
くなる。
【0034】本発明にかかるCOセンサのCO/H2
度比の経時変化を図3に示す。図3は、固体電解質膜1
の膜厚が6μmのCOセンサについてのCO/H2感度
比の経時変化を測定した結果を表している。測定に当た
っては、クリーニングサイクルを省略しており、1分間
に1回のセンサ出力の検出に先だって、加熱用抵抗6に
通常の加熱電圧以上の電圧を印加してヒートアップ処理
を行っている。
【0035】図3から明らかなように、本発明にかかる
積層型COセンサは、測定目的とするCOの感度(セン
サ出力)がH2の感度よりも鋭敏なものとすることがで
きるとともに、85日(2040時間)という長期にわ
たって初期の感度を維持することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明のCOセンサは、一対の電極が膜
厚20μm以下の酸素イオン伝導型固体電解質の膜をス
クリーン印刷法によって形成したことにより、結果的に
CO感度をH2感度より大きなものとすることができ、
分極処理用の電圧を電極間に与えることなくH2の影響
を受けずに直接的にCO定量ができる。さらに、本発明
によれば、分極処理用の回路を必要としないので、セン
サ回路のコストを低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる積層型COセンサの構成の概要
を説明する分解斜視図。
【図2】本発明にかかる積層型COセンサのCO/H2
感度比を示す特性図。
【図3】本発明にかかる積層型COセンサのCO/H2
感度比の経時変化を説明する特性図。
【図4】従来の平板型化COセンサの構成の概要を説明
する外観図。
【図5】可燃性ガス酸化触媒を用いたCOセンサの動作
原理を説明する図。
【図6】従来の平板型COセンサのH2/CO感度比の
経時変化を説明する特性図。
【図7】従来の平板型COセンサのH2感度とCO感度
の電圧依存特性を説明する図。
【図8】電極間に電圧を印加した平板型COセンサのH
2/CO感度比の経時変化を説明する特性図。
【符号の説明】
1 固体電解質膜 2 第1の電極 3 第2の電極 4 可燃性ガス酸化触媒層 5 アルミナ基板 6 加熱用抵抗 7 絶縁用緻密アルミナ膜 21,31 リード線 22,23 出力取出端子部
フロントページの続き (72)発明者 望月 計 静岡県天竜市二俣町南鹿島23 矢崎計器株 式会社内 (72)発明者 高島 裕正 静岡県天竜市二俣町南鹿島23 矢崎計器株 式会社内 Fターム(参考) 2G004 BB04 BJ03 BM01 BM04 BM07 BM10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の電極を酸素イオン伝導性固体電解
    質膜の表裏両面にそれぞれ片方ずつ密着形成し、該一対
    の電極の片方を可燃性ガス酸化触媒層で被覆し、この可
    燃性ガス酸化触媒層上にヒーターを配してなる固体電解
    質型COセンサにおいて、酸素イオン伝導性固体電解質
    膜をスクリーン印刷により形成したことを特徴とする固
    体電解質型COセンサ。
  2. 【請求項2】 酸素イオン伝導性固体電解質厚膜がイッ
    トリア(Y23)で安定化したジルコニア(ZrO2
    であり、その膜厚が20μm以下である請求項1に記載
    の固体電解質型COセンサ。
  3. 【請求項3】 酸素イオン伝導性固体電解質厚膜の膜厚
    を15μm以下とした請求項2に記載の固体電解質型C
    Oセンサ。
JP11138172A 1999-05-19 1999-05-19 固体電解質型coセンサ Pending JP2000329731A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002046734A1 (fr) * 2000-12-07 2002-06-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Capteur de gaz et procede et dispositif de detection de la concentration de gaz

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WO2002046734A1 (fr) * 2000-12-07 2002-06-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Capteur de gaz et procede et dispositif de detection de la concentration de gaz

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