JP2000329490A - 積層型熱交換器 - Google Patents

積層型熱交換器

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JP2000329490A
JP2000329490A JP11136965A JP13696599A JP2000329490A JP 2000329490 A JP2000329490 A JP 2000329490A JP 11136965 A JP11136965 A JP 11136965A JP 13696599 A JP13696599 A JP 13696599A JP 2000329490 A JP2000329490 A JP 2000329490A
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opening
plate
plates
heat exchanger
flow path
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JP11136965A
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English (en)
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Tetsuya Yamashita
哲也 山下
Hiroshi Nakada
浩 中田
Fumiki Maekawa
史樹 前川
Shoichiro Izawa
昌一郎 伊澤
Masaaki Kawashima
正明 川島
Kosaku Morimoto
幸作 森本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の積層型熱交換器では、熱伝達特性に差
のある流体間の熱交換が難しい。 【解決手段】 複数の開口部を有する複数のプレ−ト5
1(1)〜51(n)を積層し、1枚のプレ−トの第1
の開口部52b〜52jが隣接するプレ−トの2個以上
の第1の開口部と連通し、独立した第1の流路55を形
成し、また、同時に1枚のプレ−トの第2の開口部52
aが隣接プレ−トの第2の開口部と連通し、独立した第
2の流路54を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷凍・空調装置等に
使用される積層型熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、特開昭平3−294791号
公報に記載の従来例の積層型熱交換器の分解斜視図を示
す。図において、101、101aは端板、102は流
体の出入口穴、103、104は異なる流路103a、
104aを構成するプレート、105はプレート103
及びプレート104のプレート間での漏れをシールする
プレートであり、交互に複数枚積層されている。2つの
流体は入口穴102からそれぞれ独立した流路103
a、104aを通り、プレート103、104を通して
熱交換し、出口穴102から出てくる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来例の積層型熱交換
器は主に、熱伝達特性が比較的均衡するフロンとフロ
ン、フロンと水あるいは水と水との間で熱交換するのに
用いられている。フロンと水などのように熱交換する流
体の伝熱面積比が1対1に近くてもよい場合は構造上容
易に構成できる。しかしながら、フロンと空気あるいは
水と空気などの場合は、空気側の熱伝達特性が劣るた
め、両者間で所望の熱交換ができないという課題があ
り、また、空気側の伝熱面積を増加させるためにはプレ
−トの表面にフィンを付設する等製造が容易でなくなる
課題があり、さらに空気流量を増加させると圧損が大き
くなるという課題があった。本発明は、これらの課題を
解決するためになされたもので、熱伝達特性に差のある
流体間で有効な熱交換が可能であり、また、流路抵抗を
小さくでき、圧損を比較的小さくでき、さらに、製造の
容易な積層型熱交換器を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる問題点
を解決するためになされたものであり、第1の発明の積
層型熱交換器は、それぞれが複数の開口部を有する複数
のプレ−トを積層することにより、複数の独立した流路
を形成し、熱交換する流体の熱伝達特性の劣る方の流体
用の流路の数を多くする又は流路を形成する開口部の開
口内周部を凹凸形状とする等により熱伝達特性の劣る方
の流体のプレ−トに対する伝熱面積を大きくしたもので
ある。
【0005】また、第2の発明の積層型熱交換器は、そ
れぞれが複数の開口部を有する複数のプレ−トを積層す
ることにより、1枚のプレ−トの第1の開口部がそれぞ
れ積層により隣接するプレ−トの2個以上の第1の開口
部との連通を含めて相互に連通し、独立した第1の流路
を形成し、また、同時に1枚のプレ−トの第2の開口部
が積層により隣接するプレ−トの第2の開口部と連通
し、前記第1の流路とは別で、積層体を部分的に第2の
開口部で連通する独立した第2の流路を形成したもので
ある。
【0006】また、第3の発明の積層型熱交換器は、第
2の発明において、プレ−ト周辺部の複数の第1の開口
部を積層体の端部に開口するようにしたものである。
【0007】また、第4の発明の積層型熱交換器は、段
付き嵌合部を周囲に備えた開口部を有する複数のプレ−
トを、前記開口部の段付き嵌合部を重ね合せることによ
り、所定の間隔で積層し、前記複数のプレ−ト間に形成
される間隔で第1の流路を形成し、前記重ね合せた開口
部で第2の流路を形成したものである。
【0008】また、第5の発明の積層型熱交換器は、第
4の発明において、1枚のプレ−トが段付き嵌合部を周
囲に備えた開口部を複数有するものである。
【0009】また、第6の発明の積層型熱交換器は、第
4の発明又は第5の発明において、前記複数のプレ−ト
に前記段付き嵌合部を備えた開口部とは別に開口部を設
けたものである。
【0010】また、第7の発明の積層型熱交換器は、第
2の発明乃至第6の発明において、開口部の開口内周部
を凹凸形状としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1の一例である積層型熱交換器を示し、図1
(a)はn枚のプレ−トを示し、図1(b)はこれらを
積層した積層体である熱交換器の上面図、側面図を示
す。図において、1(1)〜1(n)はプレート、2
a、2b、2c、2d、2eはプレートに設けられた開
口部を示す。プレートは図1に示されるように各開口部
を合わせて流路を形成するように積層され(以下開口部
の番号で流路を表示する)、それぞれが接合されて積層
体である積層型熱交換器3を構成する。この場合の積層
型熱交換器は、独立した5つの流路を有するので5つの
流体を熱交換することが可能であるが、一般的な例とし
て2つの流体で説明する。一方の流体が流路2aを通
り、他方の流体が流路2b、2c、2d、2eを通るこ
とにより、プレート1(1)〜1(n)を通して熱交換
する。図1では外形を円柱としているが、この発明に関
わる積層型熱交換器は、外形が円柱の他、直方体等自由
に設計でき、流路形状が円、四角形あるいは星型など自
在に設定できる。また、各プレートの開口部を少しずつ
ずらしていくことで流路の経路も直線型のみならずらせ
ん型などに設計できる。さらに、開口部を分岐していけ
ば流路をいくつかのパスに分けていくことが可能であ
る。図1において、熱交換器の流路を通す流体として空
気と冷媒フロンとし、両者間の熱交換の場合を考える
と、熱伝達特性の劣る空気側の流路を例えば流路2b、
2c、2d、2eと4つとし、冷媒フロン側の流路を例
えば流路2aと1つというように、空気側の流路の数を
多くまた流路断面積を大きくし、プレ−トに対する伝熱
面積を冷媒フロン側に対して大きくなるように、かつ流
路抵抗を低減できるように設定している。プレート材は
銅やアルミなどの金属板を積み上げて溶接接合するか、
ロウ材などで接続するだけなので容易に製造できるとと
もにプレート同士の接合面積も確保できる構造のため強
度も維持できる。加えて、プレートの大部分が単一材料
で製造できるため、プレート材料が再利用しやすく環境
問題に優れたものになる。さらには、プレート材をプラ
スチックとし接着剤にて接合することにより、より容易
に製造でき、再利用しやすく環境問題に優れたものにで
きる。
【0012】図2は、実施の形態1の別の例であり、図
2(a)はn枚のプレ−トを示し、図2(b)はこれら
を積層した積層体である積層型熱交換器13の上面図、
側面図を示す。図2(c)は積層型熱交換器の斜視図で
ある。図において、11(1)〜11(n)はプレ−
ト、12a、12bはプレ−トに設けられた開口部を示
す。開口部12bの開口内周部は凹凸形状であるノコギ
リ歯形状にされ、開口部の切り出し面の表面積を増加で
きるので、熱交換する流体の伝熱面積を増大している。
開口部12bをプレ−ト毎にずらして設け、積層連通さ
せればずらした部分のプレ−ト面が露出するのでより伝
熱面積を大きくできる。また、開口部12bを開口部1
2aよりその断面積を大きくすることにより流路抵抗を
減少し、かつ伝熱面積を大きくしてもよい。プレ−トは
図2に示すように各開口部を合せて流路を形成するよう
に積層され、積層体である積層型熱交換器13を形成す
る。熱交換流体を空気と冷媒フロン、空気と水とした場
合、伝熱特性の劣る空気を開口部12bで形成される流
路に通すことにより、効率よい有効な熱交換が行われ
る。プレ−ト材質やプレ−トの接合方法等は、図1に関
しての記載と同様である。
【0013】図3はさらに別の例であり、図3(a)は
n枚のプレ−トを示し、図3(b)はこれらを積層した
積層体である積層型熱交換器23の上面図、側面図を示
す。図3(c)は積層型熱交換器の斜視図である。図に
おいて、21(1)〜21(n)はプレ−ト、22a、
22bはプレ−トに設けられた開口部を示す。図2とは
開口部22bの開口内周部に凹凸形状である波形形状の
加工がなされている他は同じであり、同様に伝熱面積の
増大を図っている。
【0014】図4はさらに別の例であり、図4(a)は
n枚のプレ−トを示し、図4(b)はこれらを積層した
積層体である積層型熱交換器33の上面図、側面図を示
す。図において、31(1)〜31(n)はアルミ材で
きたプレ−ト、32a、32bはプレ−トに設けられた
開口部、34はプレ−ト31(1)〜31(n)のそれ
ぞれの両面に設けられたクラッド材である。プレ−トは
図4に示すように開口部を合わせて流路を形成するよう
に積層され、炉中で加熱され、クラッド材34同士が接
合し、プレ−ト同士が容易にロウ付け接合され、積層型
熱交換器33が構成される。プレ−ト同士の接合面積も
確保できる構造のため強度も確保できる。その他は前記
の図2等と同様である。以上のように、プレートは表裏
にろう材をクラッドしたアルミ材としたことにより、容
易に製造でき、強度も維持できるようにしたものであ
る。また、クラッド材の溶融温度はプレート材のアルミ
より低く設定しているので、廃棄時はクラッド材を溶か
して分離し、アルミであるプレート材料を再利用できる
ようにしたので、環境問題に優れたものとなっている。
【0015】図5はさらに別の例であり、図5(a)に
示すように、図3に示したと同様な開口部42a、42
bを有するアルミ材などのプレ−ト41(1)〜41
(n)の間に交互に同じく開口部を有するプレ−トを接
合するロウ材のプレ−ト44(1)〜44(n−1)を
挿入し積層接合したものである。プレート41(1)〜
41(n)は図5(b)に示されるように開口部を合わ
せて流路を形成するように積層され、炉中で加熱され
る。ロウ材のプレート44(1)〜44(n−1)は溶
融し、プレート同士をロウ付け接合し、積層型熱交換器
43を形成する。プレート同士の接合面積も確保できる
構造のため強度も維持できる。2つの流体のうち、熱伝
達特性の劣る方の流体が伝熱面積を大きくした開口部4
2bで形成された流路を通り、他の流体が開口部42a
で形成された流路を通りプレート41(1)〜41
(n)を通して熱交換する。以上のように、プレートと
プレートの間にはロウ材からなるプレートを挟み、ロウ
接続したことにより、容易に製造でき、強度も維持でき
るようにしたものである。また、ロウ材の溶融温度はプ
レート材のアルミ等より低く設定しているので、廃棄時
はロウ材を溶かして分離し、アルミなどのプレート材料
を再利用できるようにし環境問題に優れたものとなって
いる。
【0016】実施の形態1では、空気と冷媒フロン、空
気と水のように熱伝達特性の相違する流体間で熱交換
を、熱伝達特性の劣る流体側の流路の数を多くしたり、
断面積を大きくしたり、流路内面を凹凸形状としたり、
開口部をずらしたりまたこれらを組合わせることにより
プレ−トへの伝熱面積の増大と流路抵抗の減少を図るこ
とにより、効率良く熱交換可能な積層型熱交換器が容易
に形成できる。なお、プレートをアルミ材で構成した例
を示したが、銅あるいはその他の材料でもよい。
【0017】実施の形態2.図6はこの発明の実施の形
態2の一例である積層型熱交換器を示し、図6(a)は
n枚のプレ−トであり、図6(b)はこれらを積層した
積層体である熱交換器53の上面図、側面図である。図
において、51(1)〜51(n)はプレート、52
a、52b、52c、52d、52e、52f、52
g、52h、52i、52jはプレートに設けられた開
口部を示す。開口部52aは第2の開口部であり、各プ
レ−トに同形状(本例では長方形)のものが同位置に形
成されているが、開口部52a、・・・、52jは第1
の開口部であり、同形状(本例では円形)であるが、プ
レ−トにより形成位置をずらしている。なお、開口部5
2b、52fは円形の第1の開口部を半分とした半円形
である。プレートは図6に示されるように開口部52
a、52b、・・・、52fを形成したプレート51
(1)、51(3)、51(5)・・・等で表される形
状のプレートと開口部52a、52g、・・・、52j
を形成した51(2)、51(4)、51(6)・・・
等で表される形状のプレートが交互に複数枚積層され、
それぞれが接合されて積層体である積層型熱交換器53
を構成する。プレートの第2の開口部である所定の開口
部52aは積層することにより相互に連通し、また、プ
レートの第1の開口部である所定の開口部52b、52
g、52c、52h、52d、52i、52e、52
j、52fは積層することにより相互に連通し、それぞ
れ、2つの独立した第2の流路54、第1の流路55を
構成した積層型熱交換器53となる。すなわち、プレー
ト51(1)〜51(n)の積層部の断面A−Aを見る
と、1つのプレ−トの第1の開口部は積層することによ
り基本的に隣接する上下のプレ−トの2個の開口部と連
通(積層体の端部の開口部、最上面のプレ−ト及び最下
面のプレ−トの開口部は除く)して、第1の開口部であ
る開口部52bから52fまでがつながって1つの第1
の流路55を構成している。従って、積層型熱交換器5
3は、プレートの所定の第2の開口部52aからなる第
2の流路54と、プレートの所定の第1の開口部52
b、52c、52d、52e、52g、52h、52
i、52j、52fからなる第1の流路55の2つの独
立した流路を持つ。第1の流路55の伝熱面積は、プレ
−トに設ける開口部の開口率(プレ−ト開口部面積/プ
レ−ト全表面積)に応じて大きくなり、かつ開口部の切
り出し面の表面積が増加するほど大きくなる。なお、半
円形状の開口部52b、52fはプレ−トを積層するこ
とにより、図6(b)の側面図に示すように積層体53
の端部の開口部となる。
【0018】一般的な例として空気と冷媒フロンの2つ
の流体の熱交換について説明する。冷媒フロンが第2の
流路54を通り、空気が第1の流路55を通る間、プレ
−ト51(1)〜51(n)を通して熱交換する。第1
の流路55は図6(b)に矢印で示すように積層体53
の端部の開口部52a、52fから流すようにしてもい
いし、積層体53の上面の開口部から流すようにしても
よい。積層体53の端部の開口部52a、52fから流
すことにより、流体がショ−トサイクルを形成しにくく
なり、より効率の良い熱交換ができる。
【0019】図7は、図6で説明した実施の形態の一例
である積層型熱交換器の空気側の伝熱面積を冷媒フロン
側に対しより大きくなるよう設定した例である。図7
(a)はn枚のプレ−トを示し、図7(b)はこれらを
積層した積層体である熱交換器の上面図、側面図であ
る。図において、61(1)〜61(n)はプレート、
62a、62bはプレートに設けられた開口部を示す。
開口部62aは第2の開口部であり、各プレ−トに同形
状(本例では6角形)のものが同位置に形成されている
が、第1の開口部である開口部62bは、同形状(本例
では円形)であるが、プレ−トにより形成位置をずらし
ている。また、図7に示すように、第1の開口部62b
はプレ−ト周部において、円形形状のすべてでなく、部
分的なものとして、プレ−トを積層したときの積層体の
端部に開口する開口部を形成するようにしている。な
お、プレ−トの第1の開口部62bをすべて円形とし
て、積層時に積層体の端部に開口部を形成しないように
してもよい。プレートは図7に示されるようにプレート
61(1)、61(3)、61(5)・・・等で表され
る形状のプレートと61(2)、61(2)、61
(4)・・・等で表される形状のプレートが交互に複数
枚積層され、それぞれが接合されて積層体である積層型
熱交換器63を構成する。第2の開口部である開口部6
2aは常に同じ位置に設けられており、プレートが積層
されることにより一つの独立した第2の流路64を構成
する。また、第1の開口部である開口部62bは積層し
た時、隣接する上下のプレートでずらした位置に設けら
れており、本例では基本的に隣接する上下の3個の開口
部と連通(積層体の端部の開口部、最上面のプレ−ト及
び最下面のプレ−トの開口部は除く)し、全体として相
互に連通し、独立した第1の流路65を構成している。
すなわち、プレート61(1)〜61(n)の積層部の
断面A−Aを見ると、第2の開口部62aが構成する第
2の流路64と第1の開口部62bが構成する複数の第
1の流路65の一部が見える。第1の流路65の伝熱面
積は、プレートに設ける開口部の開口率(プレート開口
部面積/プレート全表面積)に応じて大きくでき、かつ
開口部の切り出し面の表面積が増加するほど大きくでき
る。
【0020】一般的な例として空気と冷媒フロンの2つ
の流体の熱交換について説明する。冷媒フロンが第2の
流路64を通り、空気が第1の流路65を通る間、プレ
ート61(1)〜61(n)を通して熱交換する。第1
の流路65は図7(b)に矢印で示すように積層体63
の端部の開口部62bから流すようにしてもよいし、積
層体63の上面の開口部62bから流すようにしてもよ
い。積層体63の端部の開口部62bから流すことによ
り、流体がショ−トサイクルを形成しにくくなり、より
効率の良い熱交換ができる。なお、図6、図7の例では
共に第1の開口部は同じ大きさの円形としているが、積
層プレ−トの隣接プレ−ト間で一方の開口部の大きさ、
形状を変えてもよい。要するに図6では隣接プレ−ト間
で1個の開口部が2個の開口部に連通し、図7では同じ
く3個に連通すればよい。
【0021】以上のように本実施の形態では、第2の開
口部に対して、第1の開口部の形状、大きさ、数、配列
等を自由に設定でき、また、第1の開口部の形成位置を
プレ−トによりずらすことにより、積層時に隣接するプ
レ−トの複数の開口部と連通して全体として開口部が相
互に連通した複数のパスを有する第1の流路を形成する
ことができる。そこで、第1の流路では、プレ−トに対
する伝熱面積を広範囲に、かつ、大きく設定でき、即
ち、熱交換する2流体のプレ−トに対する伝熱面積比を
より広範囲に設定でき、また、流路抵抗を広範囲に、か
つ、低減できるように設定できる。従って、熱伝達特性
の劣る例えば空気のような流体を第1の流路に流し、熱
伝達特性の優れた例えば冷媒フロン、水等の流体を第2
の開口部で形成された第2の流路を流すことにより、熱
伝達特性に差のある流体間の熱交換が効率よくできる積
層型熱交換器がえられる。またプレ−トを積み上げてロ
ウ材などで接続するだけなので容易に製造でき、接続面
積も確保できる構造のため強度も確保できる積層型熱交
換器が得られる。
【0022】実施の形態3.図8はこの発明の実施の形
態3の一例である積層型熱交換器を示す。図8(a)は
n枚のプレ−トを示し、図8(b)はこれらを積層した
積層体である熱交換器73の上面図、側面図である。図
において、71(1)〜71(n)はプレート、72
a、72bはプレートに設けられた開口部で、開口部7
2aは開口部の周囲に段付き嵌合部を備えており、図8
の例ではバーリング形状に加工されている。プレートは
図8に示されるように開口部を合わせて積層され、それ
ぞれが段付き嵌合部で接合されて積層体である積層型熱
交換器73を構成する。その際、段付き嵌合部により、
プレ−ト間に所定の間隙を生じ、2つの流体はそれぞれ
独立した開口部72aで形成される第2の流路74、開
口部72b及び各プレ−ト間の間隙により形成される第
1の流路75を通り、プレート71(1)〜71(n)
により熱交換する。この際第1の流路72bは、開口部
72b及び各プレ−ト間の間隙を流路とする。図8の例
では、外形が直方体で、流路形状を円形といた例を示し
ているが、図1で示した例のように、外形が円柱など自
由に設計でき、流路形状も四角形あるいは星型など自在
に設定できる。また、各プレートの開口部を少しずつず
らしていくことで流路の経路も直線型のみならずらせん
型などに設計できる。さらに、開口部を分岐していけば
流路をいくつかのパスに分けていくことが可能である。
【0023】図8の例において空気と冷媒フロンの熱交
換の場合を考える。空気側の流路を第1の流路75、冷
媒フロン側の流路を第2の流路74とすれば、空気側の
第1の流路75は開口部72bの他に各プレ−ト間の間
隙が流路となり、空気側の伝熱面積を冷媒フロン側に対
して大きくなるようにかつ流路抵抗を低減できるように
広範囲に設定できることがわかる。すなわち、冷媒フロ
ン側の流路をプレートのバーリングにて構成することに
より、プレートとプレートの間に所定の間隙ができ、プ
レートの表面が空気側に露出するので、伝熱面積が著し
く増加することになる。また、言うまでもなく空気側の
流路抵抗も低減できる。さらに、プレートの積み上げ
時、位置決めがしやすく、製造が容易になる。加えて、
上下プレートのバーリングの重なり部はロウ材等で接合
できるので強度の確保も問題無い。空気は積層体73の
上面の開口部72bから流してもよいし、また、積層体
73の端部からプレ−ト間の間隙から流してもよい。な
お、プレ−トにバ−リング加工をした開口部72aを複
数設け、第2の流路74を複数としてもよい。このよう
にすることで、プレ−ト間の間隙の形成、確保が安定し
て得られ、第1の流路の確保が信頼性良く容易に得られ
る。また、プレ−トに設ける開口部72bは設けず、第
1の流路75は、プレ−ト間の間隙としてもよい。ま
た、プレ−ト間の間隙の確保、維持のために、プレ−ト
間に適宜スペ−サ等を設けるようにしてもよい。以上の
ように、周囲に段付き嵌合部を備えた開口部を合わせて
積層体を形成することにより、熱交換する流体の伝熱面
積をより広範囲に、かつ、大きく設定でき、流路抵抗を
低減でき、容易に製造でき、積層体の強度も確保でき
る。
【0024】図9は実施の形態3の別の例であり、図8
の積層型熱交換器の開口部72bの開口内周部に凹凸形
状の加工84をを施したものである。図9(a)はn枚
のプレ−ト81(1)〜81(n)を示し、これらのプ
レ−トには開口部82a、82bが形成されている。図
9(b)はこれらを積層した積層体である熱交換器83
の上面図、側面図である。その他の構成、及び動作は図
8で説明したのと同様であり省略する。言うまでのな
く、凹凸形状は溝形状、波形状等より表面積を増加させ
るものであればよい。流路82bの伝熱面積は、内面に
加工された凹凸により大きくできる。すなわち空気側の
伝熱面積を大きくなるようにできる。以上のように、一
部あるいはすべての開口部82bの内面に凹凸加工する
ことにより、熱交換する流体の伝熱面積をより大きくに
設定でき、図8の例と同様に流路抵抗を低減でき、容易
に製造でき、強度も確保できる。
【0025】
【発明の効果】以上説明した通り第1の発明の積層型熱
交換器は、それぞれが複数の開口部を有する複数のプレ
−トを積層することにより、複数の独立した流路を形成
し、熱交換する流体の熱伝達特性の劣る方の流体用の流
路の数を多くする又は流路を形成する開口部の開口内周
部を凹凸形状とする等により熱伝達特性の劣る方の流体
のプレ−トに対する伝熱面積を大きくしたので、熱伝達
特性に差のある流体間で有効な熱交換が可能な積層型熱
交換器が得られる。
【0026】また、第2の発明の積層型熱交換器は、そ
れぞれが複数の開口部を有する複数のプレ−トを積層す
ることにより、1枚のプレ−トの第1の開口部がそれぞ
れ積層により隣接するプレ−トの2個以上の第1の開口
部との連通を含めて相互に連通し、独立した第1の流路
を形成し、また、同時に1枚のプレ−トの第2の開口部
が積層により隣接するプレ−トの第2の開口部と連通
し、前記第1の流路とは別で、積層体を部分的に第2の
開口部で連通する独立した第2の流路を形成したので、
熱交換する流体の伝熱面積比をより広範囲に設定でき、
熱伝達特性に差のある流体間で有効な熱交換が可能であ
り、また流路抵抗を低減できる積層型熱交換器が得られ
る。さらに、製造が容易であり、強度も維持できる積層
型熱交換器が得られる。
【0027】また、第3の発明の積層型熱交換器は、第
2の発明において、プレ−ト周辺部の複数の第1の開口
部を積層体の端部に開口するようにしたので、第2の発
明の効果に加えて、積層体の端部に開口する開口部側か
ら空気等の熱伝達特性の劣る流体を送ることにより流路
がショ−トサイクルを形成することがなく、より効率の
良い熱交換が可能となる。
【0028】また、第4の発明の積層型熱交換器は、段
付き嵌合部を周囲に備えた開口部を有する複数のプレ−
トを、前記開口部の段付き嵌合部を重ね合せることによ
り、所定の間隔で積層し、前記複数のプレ−ト間に形成
される間隔で第1の流路を形成し、前記重ね合せた開口
部で第2の流路を形成したので、第1の流路に熱伝達特
性の劣る流体を通すことにより、熱伝達特性に差のある
流体間で有効な熱交換が可能で、流路抵抗を低減でき、
容易に製造でき、強度も維持できる積層型熱交換器が得
られる。
【0029】また、第5の発明の積層型熱交換器は、第
4の発明において、1枚のプレ−トが段付き嵌合部を周
囲に備えた開口部を複数有するので、第4の発明の効果
に加えて、プレ−ト間の間隙の確保が安定して得ること
ができ、第1の流路の確保が信頼性良く、容易にでき
る。
【0030】また、第6の発明の積層型熱交換器は、第
4の発明又は第5の発明において、前記複数のプレ−ト
に前記段付き嵌合部を備えた開口部とは別に開口部を設
けたので、第4の発明又は第5の発明の効果に加えて、
第1の流路に流体を流す方向をプレ−トの開口部側及び
積層体端部側からと任意に選択でき、積層型熱交換器の
設計の自由度が増す。
【0031】また、第7の発明の積層型熱交換器は、第
2の発明乃至第6の発明において、開口部の開口内周部
を凹凸形状としたので、第2の発明乃至第6の発明の効
果に加えて、プレ−トに対する伝熱面積を増やすことが
でき、より効率的な熱交換が可能となる。特に、熱伝達
特性の劣る流体の流路側を凹凸形状とすることにより、
熱伝達特性に差のある流体間の熱交換が効率良く行われ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の積層型熱交換器の
構成図。
【図2】 この発明の実施の形態1の別の積層型熱交換
器の構成図。
【図3】 この発明の実施の形態1のさらに別の積層型
熱交換器の構成図。
【図4】 この発明の実施の形態1のさらに別の積層型
熱交換器の構成図。
【図5】 この発明の実施の形態1のさらに別の積層型
熱交換器の構成図。
【図6】 この発明の実施の形態2の積層型熱交換器の
構成図。
【図7】 この発明の実施の形態2の別の積層型熱交換
器の構成図。
【図8】 この発明の実施の形態3の積層型熱交換器の
構成図。
【図9】 この発明の実施の形態3の別の積層型熱交換
器の構成図。
【図10】 従来の積層型熱交換器の構成図。
【符号の説明】
1(1)〜1(n) プレート、2a〜2e 開口部、
11(1)〜11(n)プレート、12a、12b 開
口部、21(1)〜21(n) プレート、22a、2
2b 開口部、31(1)〜31(n) プレート、3
2a、32b開口部、41(1)〜41(n) プレー
ト、42a、42b 開口部、51(1)〜51(n)
プレート、52a 第2の開口部、52b〜52j
第1の開口部、54 第2の流路、55 第1の流路、
61(1)〜(n) プレート、62a 第2の開口
部、62b 第1の開口部、64 第2の流路、65
第1の流路、71(1)〜71(n) プレ−ト、72
a 段付き嵌合部備えた開口部、72b 開口部、74
第2の流路、75 第1の流路、81(1)〜81
(n) プレート、82a 段付き嵌合部備えた開口
部、82b 開口部、85 第2の流路、86 第1の
流路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前川 史樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 伊澤 昌一郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 川島 正明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 森本 幸作 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが複数の開口部を有する複数の
    プレ−トを積層することにより、複数の独立した流路を
    形成し、熱交換する流体の熱伝達特性の劣る方の流体用
    の流路の数を多くする又は流路を形成する開口部の開口
    内周部を凹凸形状とする等により熱伝達特性の劣る方の
    流体のプレ−トに対する伝熱面積を大きくしたことを特
    徴とする積層型熱交換器。
  2. 【請求項2】 それぞれが複数の開口部を有する複数の
    プレ−トを積層することにより、1枚のプレ−トの第1
    の開口部が積層により隣接するそれぞれのプレ−トの2
    個以上の第1の開口部との連通を含めて相互に連通し、
    独立した第1の流路を形成し、また、同時に1枚のプレ
    −トの第2の開口部が積層により隣接するプレ−トの第
    2の開口部と連通し、前記第1の流路とは別で、積層体
    を部分的に第2の開口部で連通する独立した第2の流路
    を形成したことを特徴とする積層型熱交換器。
  3. 【請求項3】 プレ−ト周辺部の複数の第1の開口部を
    積層体の端部に開口するようにしたことを特徴とする請
    求項2記載の積層型熱交換器。
  4. 【請求項4】 段付き嵌合部を周囲に備えた開口部を有
    する複数のプレ−トを、前記開口部の段付き嵌合部を重
    ね合せることにより、所定の間隔で積層し、前記複数の
    プレ−ト間に形成される間隔で第1の流路を形成し、前
    記重ね合せた開口部で第2の流路を形成したことを特徴
    とする積層型熱交換器。
  5. 【請求項5】 1枚のプレ−トが段付き嵌合部を周囲に
    備えた開口部を複数有することを特徴とする請求項4記
    載の積層型熱交換器。
  6. 【請求項6】 前記複数のプレ−トに前記段付き嵌合部
    を備えた開口部とは別に開口部を設けたことを特徴とす
    る請求項4又は請求項5記載の積層型熱交換器。
  7. 【請求項7】 開口部の開口内周部を凹凸形状としたこ
    とを特徴とする請求項2乃至請求項6記載の積層型熱交
    換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1623761A1 (en) 2002-02-14 2006-02-08 Battelle Memorial Institute Microchannel devices made by stacking sheets
US7540475B2 (en) 2005-09-16 2009-06-02 Battelle Memorial Institute Mixing in wicking structures and the use of enhanced mixing within wicks in microchannel devices

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US7540475B2 (en) 2005-09-16 2009-06-02 Battelle Memorial Institute Mixing in wicking structures and the use of enhanced mixing within wicks in microchannel devices
US7926793B2 (en) 2005-09-16 2011-04-19 Battelle Memorial Institute Mixing in wicking structures and the use of enhanced mixing within wicks in microchannel devices

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