JP2000328996A - 船外機の運転制御装置 - Google Patents

船外機の運転制御装置

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JP2000328996A
JP2000328996A JP11136909A JP13690999A JP2000328996A JP 2000328996 A JP2000328996 A JP 2000328996A JP 11136909 A JP11136909 A JP 11136909A JP 13690999 A JP13690999 A JP 13690999A JP 2000328996 A JP2000328996 A JP 2000328996A
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fuel supply
overspeed
engine
supply amount
cylinder
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JP11136909A
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Jun Motose
準 本瀬
Kazumasa Tanimoto
和雅 谷本
Kimihiro Nonaka
公裕 野中
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Yamaha Marine Co Ltd
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Sanshin Kogyo KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for outboard marine engines

Abstract

(57)【要約】 【課題】 過回転防止制御を行うにあたって運転停止状
態から再運転に切り換える際の燃焼圧の異常上昇を防止
できる船外機の運転制御装置を提供する。 【解決手段】 エンジン回転数が最大許容回転数(例え
ば6000rpm)を越えたとき一部気筒の運転を停止
することによりエンジンの過回転を防止するようにした
船外機の運転制御装置において、上記最大許容回転数a
より低い過回転前回転数(例えば5800rpm)bを
設定し、エンジン回転数が過回転前回転数bを越えたと
きに上記運転停止気筒への燃料供給量を減少するコント
ロールユニット(燃料供給量制御手段)32を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、最大許容エンジン
回転数を越えたときに点火又は燃料供給を停止して過回
転を防止するようにした船外機の運転制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば2サイクルエンジンが搭載された
船外機においては、プロペラがキャビテーション等によ
って空回りしたり、あるいはエンジン出力と船体負荷
(推進抵抗)とが合わない場合、あるいはニュートラル
状態でレーシングを行った場合にはエンジン回転数が許
容範囲を越える領域まで上昇する、いわゆる過回転(オ
ーバレボ)を起こすおそれがある。
【0003】このようなエンジンの過回転を防止するた
めに、従来、エンジン回転数が最大許容回転数を越えた
ときに、全運転気筒のうち一部の気筒の点火を停止する
ことによりエンジン回転数を最大許容回転数以下に下げ
る過回転防止制御を行う場合がある。またエンジン回転
数が所定値以下に下がったときには上記停止した気筒へ
の点火を復帰する。この場合、上記停止気筒へは点火の
み停止し、燃料供給はピストン冷却のために継続するの
が一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
過回転防止制御では、点火停止状態から再運転状態に切
り換えて停止気筒への点火を復帰した際に燃焼圧が異常
に上昇する場合があり、極端な場合はシリンダボディと
シリンダヘッドとの合面をシールするガスケットが吹き
抜けを起こすおそれがある。これは、停止気筒への点火
のみ停止し、燃料供給は継続した場合、シリンダ内の排
気ガスが完全に掃気され、シリンダ内に多量の燃料と吸
入新気が存在することによって生じるものと考えられ
る。なお、点火停止と同時に燃料供給も停止した場合で
も、シリンダ内の排気ガスが完全に掃気されることか
ら、運転再開時に軽度ではあるが燃焼圧が上昇する問題
がある。
【0005】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、運転停止状態から再運転に切り換える際の燃
焼圧の上昇を防止できる船外機の運転制御装置を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、エン
ジン回転数が最大許容回転数を越えたとき一部気筒の運
転を停止することによりエンジンの過回転を防止するよ
うにした船外機の運転制御装置において、上記最大許容
回転数より低い過回転前回転数を設定し、エンジン回転
数が過回転前回転数を越えたときに上記運転停止気筒へ
の燃料供給量を減少する燃料供給量制御手段を設けたこ
とを特徴としている。
【0007】請求項2の発明は、請求項1において、シ
フトポジョンを検出するシフトポジション検出手段を備
え、上記燃料供給量制御手段は、上記シフトポジション
検出手段からの検出シフト位置がギヤイン位置にあり、
かつ上記過回転前回転数を越えたときに上記運転停止気
筒への燃料供給量を減少するように構成されていること
を特徴としている。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、エンジン冷却水温度を検出する冷却水温度検出手段
を備え、上記燃料供給量制御手段は、上記冷却水検出手
段からの検出温度が所定値以上で、かつ上記過回転前回
転数を越えたときに上記運転停止気筒への燃料供給量を
減少するように構成されていることを特徴としている。
【0009】請求項4の発明は、請求項1ないし3の何
れかにおいて、スロットルバルブの開度を検出するスロ
ットルバルブ開度検出手段を備え、上記燃料供給量制御
手段は、上記スロットルバルブ開度検出手段からのスロ
ットル開度が所定値以上で、かつ上記過回転前回転数を
越えたときに上記運転停止気筒への燃料供給量を減少す
るように構成されていることを特徴としている。
【0010】
【発明の作用効果】請求項1の発明に係る運転制御装置
では、最大許容回転数と、これより低い過回転前回転数
とを設け、エンジン回転数が過回転前回転数を越えたと
きには運転停止気筒への燃料供給量を減少するので、最
大許容回転数の前,後での空燃比を希薄状態にすること
ができ、運転停止状態から再運転に切り換える際の燃焼
圧の異常上昇を防止することができ、ひいてはガスケッ
トの吹き抜けを防止できる。
【0011】請求項2の発明では、シフト位置がギヤイ
ン状態、即ち負荷が高い状態で、かつ過回転前回転数を
越えたときに燃料供給量を減少するようにしたので、燃
焼圧の上昇が起こりやすい高負荷運転域にのみ燃料供給
量を減らすことができ、異常燃焼圧の発生をより効率的
に防止できる。
【0012】請求項3の発明では、エンジン冷却水温度
が所定値以上で、かつ過回転前回転数を越えたときに燃
料供給量を減少するようにしたので、燃焼圧の上昇が起
こりやすいエンジン高温時にのみ燃料供給量を減らすこ
とができ、異常燃焼圧の発生をより効率的に防止でき
る。
【0013】請求項4の発明では、スロットルバルブ開
度が所定値以上で、かつ過回転前回転数を越えたときに
燃料供給量を減少するようにしたので、燃焼圧の上昇が
起こりやすい高負荷運転時にのみ燃料供給量を減らすこ
とができ、異常燃焼圧の発生をより効率的に防止でき
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1ないし図3は、本発明の
一実施形態(第1実施形態)による船外機の運転制御装
置を説明するための図であり、図1は船外機全体の構成
を示す概略図、図2はエンジン回転数と過回転防止制御
との関係を示す特性図、図3は運転制御装置の動作を説
明するためのフローチャート図である。
【0015】図1において、1は船体1aの船尾1bに
クランプブラケット1cを介して上下揺動可能にかつ
左, 右旋回可能に枢支された船外機であり、該船外機1
は推進機50が配設されたロアケース51の上部にアッ
パケース52を結合し、該アッパケース52の上部にエ
ンジン2を搭載するとともに該エンジン2の周囲をトッ
プカウル53で覆った概略構造を有している。
【0016】上記推進機50は、エンジン動力が伝達さ
れる垂直方向に延びるドライブシャフト54の下端に傘
歯車機構55を介して推進軸56を連結し、該推進軸5
6の後端にスクリュウ57を結合した構成となってい
る。
【0017】上記推進機50には前後進切り換え機構6
0が配設されている。この切り換え機構60は、シフト
ケース61aに前後方向に揺動可能に枢支された操作レ
バー61にシフトケーブル62を介してシフトロッド6
3を連結し、該シフトロッド63に連結されたドックク
ラッチ64により上記傘歯車機構55を前進段,後進段
の何れかに切り換えるものである。
【0018】上記操作レバー61は、傘歯車機構55を
推進軸56に対してフリーにするニュートラル位置N
と、該ニュートラル位置Nから前方に揺動させることに
より傘歯車機構55を前進側に切り換えて推進軸56に
噛合させる前進段ギヤイン位置Aと、上記ニュートラル
位置Nから後方に揺動させることにより傘歯車機構55
を後進側に切り換えて推進軸56に噛合させる後進段ギ
ヤイン位置Bとの間で回動するようになっている。
【0019】上記エンジン2は、水冷式2サイクルV型
6気筒クランク軸縦置きエンジンであり、Vバンクをな
すように形成されたシリンダブロック3の前側(船首
側)合面にクランクケース4を結合し、後側(船尾側)
合面にシリンダヘッド5,及びヘッドカバー6を積層し
て結合し、上記シリンダブロック3に形成された〜
番シリンダボア3a(気筒)内にピストン7を摺動自在
に挿入配置し、該ピストン7をコンロッド8によりクラ
ンク軸9に連結した概略構造のものである。なお、上記
〜番は燃焼順序を示しており、上記クランク軸9は
船外機1が通常の航走状態にあるときには略垂直をなし
ている。
【0020】上記クランクケース4の各クランク室9a
には逆流防止用リード弁45aを介してスロットルバル
ブ45bを内蔵するスロットルボディ45が接続されて
おり、該スロットルボディ45の上流側には吸気サイレ
ンサ46が接続されている。このスロットルボディ45
のスロットルバルブ45bの下流側には吸気燃料噴射弁
47が装着され、該吸気燃料噴射弁47の噴射口は上記
リード弁45aに指向している。
【0021】上記スロットルバルブ45bのアイドル位
置は、全閉位置から少し開いた位置に設定されている。
このスロットル角度は通常の全閉角度である2〜3度よ
り大きく、具体的には7度程度に設定されている。この
ようにスロットルバルブ45bのアイドル位置を全閉位
置より少し開いた中間位置に設定することにより、アイ
ドル回転時でも不整燃焼を回避できる吸気量が確保され
ている。
【0022】上記シリンダヘッド5のシリンダブロック
3側合面の各シリンダボア3aに臨む部分には燃焼凹部
(不図示)が形成されており、各燃焼凹部には点火プラ
グ11の電極部が挿入されている。また上記シリンダブ
ロック3には各シリンダボア3aに開口する各排気ポー
ト3bを左, 右バンク毎に合流させる排気合流通路3
c,3cが形成されており、各シリンダボア3aからの
排気ガスは各排気合流通路3cから排気管10,10を
通って上記ロアケース51から水中に排出される。この
各排気管10の水面より上方に位置する部分にはアイド
ル運転時の排気ガスを外部に排出するためのアイドルホ
ール10a,10aが形成されている。
【0023】上記シリンダヘッド5には、燃料をシリン
ダボア3a内に直接噴射供給する筒内燃料噴射弁12が
各気筒毎に装着されている。この筒内燃料噴射弁12に
は燃料供給装置13が配設され、該燃料供給装置13は
該各燃料噴射弁12に高圧燃料を供給する高圧燃料供給
系14と、該高圧燃料供給系14に予圧燃料を供給する
予圧燃料供給系15と、該予圧燃料供給系15に低圧燃
料を供給する低圧燃料供給系16とを備えている。この
燃料供給装置13は上記吸気燃料噴射弁47にも所定圧
の燃料を供給する。
【0024】上記低圧燃料供給系16は、船体側に搭載
された燃料タンク17内の燃料を低圧燃料ポンプ18に
よりドレンフィルタ20を介して上記予圧燃料供給15
のベーパーセパレータ21に供給するように構成されて
いる。また、上記予圧燃料供給系15は、上記ベーパセ
パレータ21内の燃料を内蔵する予圧ポンプ22で所定
圧に昇圧させて上記高圧燃料供給系14の高圧ポンプユ
ニット24に供給し、該高圧燃料供給系14の筒内燃料
噴射弁12への供給燃料圧力を調整するためのレギュレ
ータ25からの戻り燃料を上記ベーパセパレータ21内
に戻すように構成されている。なお、26は予圧ポンプ
22の吐出側圧力を所定圧に調整するレギュレータであ
り、27は戻り燃料を冷却する燃料クーラである。
【0025】上記高圧燃料供給系14は、予圧燃料供給
系15から供給された燃料を高圧ポンプユニット24に
より所定圧に昇圧し、該高圧燃料を水平方向に配置され
たデリバリパイプ28,及びクランク軸9と平行に配置
された燃料供給レール29,29を介して上記各筒内燃
料噴射弁12に供給するように構成されている。上記高
圧ポンプユニット24の高圧ポンプ33はクランク軸9
に連結された伝動ベルト37により回転駆動される。な
お、31は高圧レギュレータ25のバイパス通路25a
を開閉する電磁開閉弁であり、後述するコントロールユ
ニット32により開閉制御され、エンジン停止後に所定
時間が経過すると開き、これにより高圧燃料供給系14
及び予圧燃料供給系15内の燃料圧力を略大気圧とする
機能を有している。
【0026】上記エンジン2は運転制御装置としてのコ
ントロールユニット32を備えている。このコントロー
ルユニット32には、エンジン回転数センサ70,スロ
ットルバルブ開度センサ71,船体速度センサ72,酸
素センサ73,燃料圧力センサ74,さらに不図示の筒
内圧センサ,吸気温度センサ,冷却水温度センサ,クラ
ンク室内圧センサ,背圧センサ,エンジン温度センサ,
大気圧センサの各検出信号が入力されている。
【0027】また上記コントロールユニット32は、エ
ンジンの過回転を防止するために全運転気筒のうち一部
の気筒への点火を停止して運転を停止するとともに、該
停止気筒への燃料供給量を制御する手段として機能す
る。なお、点火を停止する気筒数は予め設定した固定気
筒数の場合、又はエンジン回転数が高くなるほど増加す
る可変気筒数の場合の何れであっても良い。この過回転
を防止するための気筒点火停止運転については、図2に
示すように、エンジン回転数が最大許容回転数a,例え
ば6000rpmを越えると、全6気筒運転数のうち一
部の気筒への点火が停止される。そして、上記最大許容
回転数aより低い過回転前回転数b,例えば5800r
pmを越えると、点火停止気筒への燃料供給量が減少さ
れる。
【0028】上記コントロールユニット32の動作を図
3のフローチャートに沿って説明する。エンジン回転数
センサ70からエンジン回転数が入力され、該回転数が
過回転前回転数を越えると運転停止気筒への燃料噴射量
が減少され、続いてエンジン回転数が最大許容回転数を
越えると、燃料供給量が減少された気筒への点火が停止
される(ステップS1〜S4)。上記ステップS1にお
いて、エンジン回転数が過回転前回転数以下の場合に
は、燃料噴射量,点火が運転状態に応じたものに保持さ
れ、通常の運転が行われる(ステップS5)。
【0029】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。本実施形態によれば、過回転防止制御を行うにあた
って、運転停止気筒への点火を停止する最大許容回転数
aと、これより低い過回転前回転数bとを設け、エンジ
ン回転数が過回転前回転数bを越えたときには運転停止
気筒への燃料供給量を減少したので、最大許容回転数a
の前,後における空燃比を希薄状態にすることができ、
点火停止運転から再運転に切り換えた際の燃焼圧の異常
上昇を防止することができ、ひいてはガスケットの吹き
抜けを防止できる。
【0030】また本実施形態では、点火停止気筒への燃
料供給量を減らすだけであり、燃料噴射は継続されるこ
とから、点火と燃料供給の両方を停止する場合のエンジ
ン振動の発生を防止できるとともに、高速回転域でのス
ムーズな回転フィーリングを保持できる。
【0031】なお、上記第1実施形態では、エンジン回
転数が過回転前回転数bを越えたときに燃料噴射量を減
少する場合を説明したが、本発明は、燃焼圧が上昇し易
い運転域で、かつエンジン回転数が過回転前回転数bを
越えたときのみ燃料噴射量を減少するようにしてもよ
い。
【0032】図4は請求項2の発明に係る第2実施形態
のフローチャートを示す。この第2実施形態では、ギヤ
ポジションスイッチ72からのシフトポジションがニュ
ートラル位置N,又はギヤイン位置Aの何れかを判定し
(ステップS10)、ギヤイン位置Aで、かつエンジン
回転数が過回転前回転数bを越えたときに燃料噴射量を
減少し、続いてエンジン回転数が最大許容回転数aを越
えると燃料減少気筒への点火が停止される(ステップS
11〜S14)。
【0033】このようにシフトポジションがギヤインの
場合のみ燃料噴射量を減少するようにした場合には、再
運転時に燃焼圧の異常上昇が起こりやすい高負荷運転域
でのみ燃料減少制御を行なうこととなり、効率よく燃焼
圧の異常上昇を防止できる。
【0034】図5は請求項3の発明に係る第3実施形態
のフローチャートを示す。この第3実施形態では、冷却
水温度センサからの冷却水温度が50℃を越えたか否か
を判定し(ステップS20)、冷却水温度が50℃以上
で、かつエンジン回転数が過回転前回転数bを越えたと
きに燃料噴射量を減少し、続いてエンジン回転数が最大
許容回転数aを越えると燃料減少気筒への点火が停止さ
れる(ステップS21〜S24)。
【0035】このように冷却水温度が50℃を越えた場
合のみ燃料噴射量を減少するようにした場合には、再運
転時に燃焼圧の異常上昇が起こりやすいエンジン高温時
のみ燃料減少制御を行なうこととなり、効率よく燃焼圧
の異常上昇を防止できる。
【0036】図6は請求項4の発明に係る第4実施形態
のフローチャートを示す。この第4実施形態では、スロ
ットルバルブ開度センサ71からのスロットル開度が6
0度を越えたか否かを判定し(ステップS30)、スロ
ットル開度が60度以上で、かつエンジン回転数が過回
転前回転数bを越えたときに燃料噴射量を減少し、続い
てエンジン回転数が最大許容回転数aを越えると燃料減
少気筒への点火が停止される(ステップS31〜S3
4)。
【0037】このようにスロットル開度が60度以上の
場合のみ燃料噴射量を減少するようにした場合には、再
運転時に燃焼圧の異常上昇が起こりやすい高負荷運転域
でのみ燃料減少制御を行なうこととなり、効率よく燃焼
圧の異常上昇を防止できる。
【0038】なお、上記第2〜第4実施形態の組み合せ
も勿論可能である。例えば、ギヤポジションがギヤイン
で、冷却水温度が所定値以上で、さらにスロットルバル
ブ開度が所定値以上で、かつエンジン回転数が過回転前
回転数を越えたときに燃料噴射量を減少するようにして
もよい。
【0039】また、上記各実施例では、運転停止手段と
して点火を停止する場合を説明したが、本発明は燃料供
給停止により運転停止を行なう場合にも適用可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の第1実施形態による船外機の
運転制御装置を説明するための全体構成を示す概略図で
ある。
【図2】上記運転制御装置のエンジン回転数と過回転防
止制御との関係を示す特性図である。
【図3】上記運転制御装置の動作を説明するためのフロ
ーチャート図である。
【図4】請求項2の発明の第2実施形態の動作を説明す
るためのフローチャート図である。
【図5】請求項3の発明の第3実施形態の動作を説明す
るためのフローチャート図である。
【図6】請求項4の発明の第4実施形態の動作を説明す
るためのフローチャート図である。
【符号の説明】
1 船外機 2 2サイクルエンジン 32 コントロールユニット(燃料供給量制
御手段) 45b スロットルバルブ 61 操作レバー 71 スロットルバルブ開度センサ 75 シフトポジションスイッチ(シフトポ
ジション検出手段) N ニュートラル位置 A,B ギヤイン位置 a 最大許容回転数 b 過回転前回転数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野中 公裕 静岡県浜松市新橋町1400番地 三信工業株 式会社内 Fターム(参考) 3G301 HA01 HA03 HA04 HA07 HA08 HA26 JA07 JA21 KA04 KA09 KA22 LA00 LB04 LC01 MA01 MA14 NA08 NB16 ND02 NE07 NE17 PA09Z PA10Z PA11Z PB03A PB08Z PC01Z PD03A PD03Z PE01A PE01Z PE08Z PE09A PF01Z PF07Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン回転数が最大許容回転数を越え
    たとき一部気筒の運転を停止することによりエンジンの
    過回転を防止するようにした船外機の運転制御装置にお
    いて、上記最大許容回転数より低い過回転前回転数を設
    定し、エンジン回転数が過回転前回転数を越えたときに
    上記運転停止気筒への燃料供給量を減少する燃料供給量
    制御手段を設けたことを特徴とする船外機の運転制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、シフトポジョンを検
    出するシフトポジション検出手段を備え、上記燃料供給
    量制御手段は、上記シフトポジション検出手段からの検
    出シフト位置がギヤイン位置にあり、かつ上記過回転前
    回転数を越えたときに上記運転停止気筒への燃料供給量
    を減少するように構成されていることを特徴とする船外
    機の運転制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、エンジン冷却
    水温度を検出する冷却水温度検出手段を備え、上記燃料
    供給量制御手段は、上記冷却水検出手段からの検出温度
    が所定値以上で、かつ上記過回転前回転数を越えたとき
    に上記運転停止気筒への燃料供給量を減少するように構
    成されていることを特徴とする船外機の運転制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の何れかにおいて、ス
    ロットルバルブの開度を検出するスロットルバルブ開度
    検出手段を備え、上記燃料供給量制御手段は、上記スロ
    ットルバルブ開度検出手段からのスロットル開度が所定
    値以上で、かつ上記過回転前回転数を越えたときに上記
    運転停止気筒への燃料供給量を減少するように構成され
    ていることを特徴とする船外機の運転制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7249986B2 (en) 2004-09-08 2007-07-31 Honda Motor Co., Ltd. Engine speed control system for outboard motor
JP2021025409A (ja) * 2019-07-31 2021-02-22 ダイハツ工業株式会社 内燃機関の制御装置

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