JP2000327725A - 紫外線硬化性樹脂組成物、光ファイバー用被覆材及び光ファイバー - Google Patents

紫外線硬化性樹脂組成物、光ファイバー用被覆材及び光ファイバー

Info

Publication number
JP2000327725A
JP2000327725A JP11135744A JP13574499A JP2000327725A JP 2000327725 A JP2000327725 A JP 2000327725A JP 11135744 A JP11135744 A JP 11135744A JP 13574499 A JP13574499 A JP 13574499A JP 2000327725 A JP2000327725 A JP 2000327725A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylate
meth
optical fiber
curable resin
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11135744A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Usu
雅浩 薄
Kazunori Kondo
和紀 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP11135744A priority Critical patent/JP2000327725A/ja
Publication of JP2000327725A publication Critical patent/JP2000327725A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)末端にマレイミド基を少なくとも
1個有するポリマー、(B)分子中にビニルエーテル基
を少なくとも1個有する化合物、(C)光ラジカル重合
開始剤を含有してなることを特徴とする紫外線硬化性樹
脂組成物。 【効果】 本発明の紫外線硬化性樹脂組成物によれば、
硬化性が良好でかつ耐熱性に優れた硬化物を得ることが
でき、光ファイバー用被覆材として用いられて、線引き
工程における生産性及び敷設後の長期信頼性の向上に十
分対応できるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバーの被
覆材料として好適に用いられる紫外線硬化性樹脂組成物
並びに光ファイバー用被覆材及び光ファイバーに関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】光硬化
性樹脂組成物のうち光ファイバー被覆用紫外線硬化性樹
脂組成物は、主にウレタンアクリレートオリゴマーを主
成分とし、反応性希釈剤としてアクリレートモノマー等
を配合することで、プライマリコートからトップコート
に至るまで光ファイバー被覆の用途に適した特性を有す
る材料として開発されており、ウレタンアクリレート系
材料は柔軟でかつ高い靱性をもつ優れた機械特性に特徴
がある。しかしながら、光ファイバーの被覆材料には、
光ファイバーケーブルの敷設が進むにつれて、線引き工
程でのより速い硬化速度と、硬化後のより高い耐久性が
要求されてきており、アクリレート系材料では上記の要
望が満足されない場合がある。つまり、現在、線引き速
度は15m/sec以上の高速化が要求されてきてお
り、アクリレート系材料では膜厚や光量など硬化条件に
よっては完全に硬化しないおそれがある。また一方で
は、光ファイバーケーブルのより広範囲な地域での敷設
に伴い、厳しい条件下での高い耐久性が要求されてお
り、特に高温下での使用においては、ウレタン結合を有
するウレタンアクリレート系材料では靱性に優れている
ものの、耐久性に劣り、物性の低下が問題となる場合が
ある。
【0003】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、硬化速度が速く、かつ耐熱性、機械的強度に優れた
硬化物を与え、光ファイバーの被覆材料として好適な紫
外線硬化性樹脂組成物、並びにこの組成物からなる光フ
ァイバー用被覆材、及びこの被覆材による被覆層を有す
る光ファイバーを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、末端にマレイミド基を少なくとも1個有するポリマ
ー、特にポリアルキレンエーテル構造を有する末端マレ
イミド基含有ポリマーをビニルエーテル化合物と併用す
ることにより、硬化速度が速く、しかも耐熱性、機械的
強度に優れた硬化物を与え、光ファイバーの被覆材料と
して優れた性能を与える紫外線硬化性樹脂組成物が得ら
れることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0005】即ち、本発明は、(A)末端にマレイミド
基を少なくとも1個有するポリマー、(B)分子中にビ
ニルエーテル基を少なくとも1個有する化合物、(C)
光ラジカル重合開始剤を含有してなることを特徴とする
紫外線硬化性樹脂組成物、この組成物からなる光ファイ
バー用被覆材、及びこの被覆材による被覆層を有する光
ファイバーを提供することを目的とする。
【0006】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の紫外線硬化性樹脂組成物の(A)成分は、末端
にマレイミド基を少なくとも1個有するポリマーであ
る。この場合、このポリマーの主鎖の構造に特に制限は
なく、末端に一級のアミノ基を有するポリマーと無水マ
レイン酸とから合成できるが、本発明がより好適に実施
されるポリマーは、ポリアルキレンエーテル構造を有す
るポリマーである。このポリアルキレンエーテル構造と
しては、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、ポリテトラメチレングリコール、又はこ
れらの共重合物からなるものが挙げられ、このポリマー
の末端に一級のアミノ基を有する化合物を用いて、これ
と無水マレイン酸とから常法により合成できる。また、
分子量及びマレイミド基の数(末端の数)に特に制限は
ないが、分子量は数平均分子量で500〜10000で
あることが好ましく、また、このポリマーはビスマレイ
ミドとすることができる。しかし、どの値のものを選択
するかは、適用されるコート材の種類によって調節すれ
ばよく、プライマリコートのような高柔軟性が必要なも
のであれば、数平均分子量が2000〜10000で、
マレイミド基の数も2個以下とするのが好ましく、トッ
プコートのような高弾性が必要なものであれば、数平均
分子量が500〜2000で、マレイミド基の数も2個
以上、特に2〜4個とするのが好ましい。上記ポリマー
の配合量は、(A)〜(C)成分からなる組成物中10
〜96重量%、好ましくは30〜90重量%、更に好ま
しくは50〜90重量%である。
【0007】次に、本発明組成物の(B)成分は、分子
中にビニルエーテル基を少なくとも1個有する化合物で
ある。この化合物としては、例えばエチルビニルエーテ
ル、プロピルビニルエーテル、t−ブチルビニルエーテ
ル、イソブチルビニルエーテル、t−アミルビニルエー
テル、ドデシルビニルエーテル、オクタデシルビニルエ
ーテル、エチレングリコールブチルビニルエーテル、ト
リエチレングリコールエチルビニルエーテル、2−エチ
ルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエー
テル、アミノプロピルビニルエーテル、2−(ジエチル
アミノ)エチルビニルエーテル、プロペニルエーテルプ
ロピレンカーボネート等のモノビニルエーテル類を使用
することができる。更に、以下に例示するビニルエーテ
ル基を分子中に2個以上含む化合物を使用することがで
きる。即ち、ビニルエーテル基を分子中に2個以上含む
化合物としては、ブタンジオールジビニルエーテル、ヘ
キサンジオールジビニルエーテル、1,4−シクロヘキ
サンジメタノールジビニルエーテル、エチレングリコー
ルジビニルエーテル、下記式(1) CH2=CH−(OCH2CH2m−OCH=CH2 …(1) (式中、mは2〜20の整数を示す。)で表されるポリ
エチレングリコールジビニルエーテル、下記式(2) CH2=CH−(OCH2CH2CH2CH2n−OCH=CH2 …(2) (式中、nは2〜20の整数を示す。)で表されるポリ
テトラヒドロフランジビニルエーテル等のジビニルエー
テル類、トリメチロールプロパントリビニルエーテル等
のトリビニルエーテル類、ペンタエリスリトールテトラ
ビニルエーテル等のテトラビニルエーテル類などが挙げ
られる。
【0008】また、ブタンジオールモノビニルエーテ
ル、エチレングリコールモノビニルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノビニルエーテル、シクロヘキサンジメ
タノールモノビニルエーテル、ヘキサンジオールモノビ
ニルエーテル等のヒドロキシル基含有ビニルエーテル
類、上記ヒドロキシル基含有ビニルエーテル類とカルボ
ン酸化合物のエステル、上記ヒドロキシル基含有ビニル
エーテル類とイソシアネートの反応生成物、上記ヒドロ
キシル基含有ビニルエーテル類とイソシアネート化合物
と一価アルコール及び/又は多価アルコールの反応生成
物等を用いることもできる。ここで、ヒドロキシル基含
有ビニルエーテル類とエステルをつくるカルボン酸化合
物の例としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、n−吉草
酸、ヘキサン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリ
ン酸、安息香酸等のモノカルボン酸、フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット
酸、cis−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸、
ヘキサヒドロフタル酸、テトラクロロフタル酸、蓚酸、
アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、コハク酸、メ
チルコハク酸、グルタル酸、マロン酸、メチルマロン
酸、エチルマロン酸、ピメリン酸、スベリン酸、3−メ
チルグルタル酸、2,2−ジメチルコハク酸、2,2−
ジメチルグルタル酸、3,3−ジメチルグルタル酸、マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸等の多塩基酸を挙げる
ことができる。また、これらの多塩基酸類に無水物が存
在する場合には、これらの酸類の無水物を用いることも
できる。これらの酸は、単独で使用することも2種以上
混合して使用することもできる。また、ヒドロキシル基
含有ビニルエーテル類と反応させるイソシアネート化合
物の例としては、エチルイソシアネート、シクロヘキシ
ルイソシアネート、n−プロピルイソシアネート、n−
ブチルイソシアネート、フェニルイソシアネート、ベン
ジルイソシアネート、m−トリルイソシアネート、p−
トリルイソシアネート、ナフチルイソシアネート等のモ
ノイソシアネート類、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、1,3−キシ
リレンジイソシアネート、1,4−キシリレンジイソシ
アネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、m−
フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシ
アネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ジフェニル
メタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、3,3’−ジメチルフェニレンジイ
ソシアネート、4,4’−ビフェニレンジイソシアネー
ト、1,6−ヘキサンジイソシアネート、イソフォロン
ジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシル
イソシアネート)、2,2,4−トリメチルヘキサメチ
レンジイソシアネート、ビス(2−イソシアネートエチ
ル)フマレート、6−イソプロピル−1,3−フェニル
ジイソシアネート、4−ジフェニルプロパンジイソシア
ネート、リジンジイソシアネート、水添ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネー
ト、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等のポリ
イソシアネート化合物が挙げられる。一価アルコール、
多価アルコールとしては、メタノール、エタノール、プ
ロパノール、イソプロパノール、ブタノール、tert
−ブタノール、ヘキサノール、2−エチルヘキサノー
ル、オクタノール、シクロヘキサノール、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ポリテトラエチレングリコール、1,6−ヘキサン
ジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン等が挙
げられる。
【0009】これらのうち、好ましいビニルエーテル化
合物としては、エチルビニルエーテル、プロピルビニル
エーテル、t−ブチルビニルエーテル、ドデシルビニル
エーテル、オクタデシルビニルエーテル、2−エチルヘ
キシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテ
ル、ヘキサンジオールジビニルエーテル、1,4−シク
ロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、エチレング
リコールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビ
ニルエーテルが挙げられる。
【0010】以上のビニルエーテル基を有する化合物
は、単独で使用することも2種以上混合して使用するこ
ともできる。ビニルエーテル基を有する化合物は、本発
明の(A)〜(C)成分からなる組成物中に4〜90重
量%、好ましくは10〜70重量%、更に好ましくは1
0〜50重量%配合せしめる。また、硬化速度を高くす
るため、(A)成分のマレイミド基の当量とビニルエー
テル化合物中のビニル当量の比が0.5〜1.5、好ま
しくは0.8〜1.2の範囲内にあることが好ましい。
【0011】本発明の(C)成分の光ラジカル重合開始
剤としては、例えばキサントン、フルオレノン、ベンズ
アルデヒド、フルオレン、アントラキノン、トリフェニ
ルアミン、カルバゾール、1−ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニル
アセトフェノン、3−メチルアセトフェノン、4−クロ
ロベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾフェノ
ン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、ミヒラーケト
ン、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインエチルエ
ーテル、ベンジルジメチルケタール、1−(4−イソプ
ロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパ
ン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェ
ニルプロパン−1−オン、チオキサントン、ジエチルチ
オキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2−
クロロチオキサントン、2−メチル−1−〔4−(メチ
ルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ−プロパン−1−
オン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフ
ォスフィンオキシド、ビス−(2,6−ジメトキシベン
ゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィ
ンオキシド;イルガキュア184、369、651、5
00、907、CGI1700、CGI1750、CG
I1850、CG24−61、ダロキュア4625、1
173(チバスペシャルティーケミカルズ製);ルシリ
ンTPO、LR8728(BASF製);ユベクリルP
36(UCB製)等が挙げられる。これらの光ラジカル
重合開始剤は、単独でも2種以上組み合わせても使用で
き、その使用量は(A)〜(C)成分からなる組成物中
0.01〜15重量%、好ましくは0.1〜10重量
%、更に好ましくは1〜5重量%である。
【0012】本発明の紫外線硬化性樹脂組成物中には、
その他の成分として、必要に応じて本発明の特性を損な
わない範囲で、反応性希釈剤及びその他の添加剤を添加
することができる。反応性希釈剤としてはビニル重合性
化合物が好適に用いられる。かかるビニル重合性化合物
としては、特に(メタ)アクリレート化合物が好まし
く、モノ(メタ)アクリレート化合物としては、例えば
イソボルニル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)
アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレー
ト、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシク
ロペンテニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、4−ブチルシクロヘキシル(メ
タ)アクリレート等の脂環式構造含有(メタ)アクリレ
ート;グリシジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート等のエポキシ基や水酸基をもつ(メ
タ)アクリレート;メチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレート、
イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)
アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、イソア
ミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレ
ート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メ
タ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル
(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、
イソデシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)
アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレ
ート、イソステアリル(メタ)アクリレートの如きアル
キル(メタ)アクリレート;テトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリ
レート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエ
チル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコール
(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリ
レート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アク
リレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)
アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、7
−アミノ−3,7−ジメチルオクチル(メタ)アクリレ
ート、下記式(3)又は(4)で表される化合物を挙げ
ることができ、例えばアロニックスM−111、M−1
13、M−114、M−117(東亜合成化学製);K
AYARAD TC110S、R629、R644(日
本化薬製);ビスコート3700(大阪有機化学製)等
の市販品として入手することができる。
【0013】
【化1】 (式中、R1は水素原子又はメチル基、R2は炭素数2〜
6、好ましくは2〜4のアルキレン基、pは0〜12、
好ましくは1〜8の数を示し、R3は水素原子又は炭素
数1〜12、好ましくは1〜9のアルキル基又はアリー
ル基を示す。)
【0014】
【化2】 (式中、R1は上記と同じ、R4は炭素数2〜8、好まし
くは2〜5のアルキレン基を示し、THFはテトラヒド
ロフリル基を示す。qは1〜8、好ましくは1〜4の数
を示す。)
【0015】また、ジ(メタ)アクリレート化合物ある
いはポリ(メタ)アクリレート化合物としては、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ
(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリオキシ
エチル(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシ
エチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、
トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ
(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノール
ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのエチレン
オキシド又はプロピレンオキシドの付加体のジオールの
ジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAのエチ
レンオキシド又はプロピレンオキシドの付加体のジオー
ルのジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのジグ
リシジルエーテルに水酸基等を含有する(メタ)アクリ
レート化合物を付加させた(メタ)アクリレート化合物
等が挙げられる。また、ポリ(メタ)アクリレートの市
販品としては、例えばユピマーUV SA1002、S
A2007(三菱化学製);ビスコート700(大阪有
機化学製);KAYARAD R−604、R−68
4、DPCA−20、−30、−60、−120、HX
−620、D−310、D−330(日本化薬製);ア
ロニックスM−210、M−215、M−220、M−
315、M−325(東亜合成化学製);ニューポール
BPE、BP、HA60S(三洋化成製)等が挙げられ
る。
【0016】これらの希釈剤は、単独でも2種以上組み
合わせても使用でき、その使用量は(A)〜(C)成分
の合計100重量部に対して1〜100重量部、好まし
くは5〜50重量部、更に好ましくは10〜30重量部
である。
【0017】本発明の組成物には、更に添加剤として、
例えば酸化防止剤や紫外線吸収剤等の安定剤、可塑剤、
シランカップリング剤、界面活性剤、着色顔料などを各
種特性を改良するために必要に応じて添加できる。
【0018】本発明の組成物は、特に光ファイバー用被
覆材として使用される。この場合、この組成物は、光フ
ァイバーのプライマリコートとしてもトップコートとし
てもよく、上述したように(A)成分の数平均分子量を
選定することにより、その被覆材用途を選定することが
でき、常法に従って光ファイバーにプライマリコート層
又はトップコート層を形成し、紫外線照射することによ
り、その硬化層を形成することができる。なお、紫外線
硬化の条件としては、公知の条件とすることができる。
【0019】
【実施例】以下、合成例と実施例,比較例を示し、本発
明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限
されるものではない。
【0020】〔合成例1〕 マレイミド合成 撹拌機、温度計、冷却コンデンサーを備えた反応容器
に、N2気流下で乾燥トルエン100重量部、数平均分
子量2000の両末端アミノ変性ポリプロピレンエーテ
ルグリコール100重量部を仕込み、撹拌混合した。次
いで、無水マレイン酸10重量部を添加して25℃で4
時間反応させ、その後、減圧下でトルエンを系外に完全
に留去し、両末端アミック酸のポリプロピレンエーテル
グリコールを得た。これに更に無水酢酸120重量部、
酢酸ナトリウム12重量部を添加して90℃で10時間
反応させた。反応終了後、減圧下で無水酢酸を完全に留
去した後、冷水中にて沈殿させ、十分水洗を繰り返した
後、80℃で真空乾燥し、数平均分子量2200のポリ
プロピレンエーテルグリコールのビスマレイミドを得た
(このオリゴマーをA−1とする)。
【0021】〔合成例2〕 マレイミド合成 合成例1の両末端アミノ変性ポリプロピレンエーテルグ
リコールとして数平均分子量500のものを50重量部
使用した以外は、同様の方法で合成し、数平均分子量6
00のポリプロピレンエーテルグリコールのビスマレイ
ミドを得た(このオリゴマーをA−2とする)。
【0022】〔比較合成例〕数平均分子量2000のポ
リプロピレングリコール100重量部、2,4−トリレ
ンジアミン17.4重量部、及び2−ヒドロキシエチル
アクリレート11.7重量部をジブチル錫ジラウレート
15重量部を触媒として50℃にて反応させて得られる
ウレタンアクリレートオリゴマ−をA−3として、比較
例に用いた。
【0023】〔実施例1〜6、比較例1,2〕表1に示
すように、オリゴマーA−1〜3、ビニルエーテルモノ
マー、アクリルモノマー、光重合開始剤を配合して、実
施例1〜6、比較例1,2の紫外線硬化性樹脂組成物を
調製した。
【0024】
【表1】
【0025】次に、上記組成物の硬化性及び耐熱性を下
記方法により評価した。結果を表2に示す。評価方法 (1)硬化性の評価方法 ガラス板上に表1に示す紫外線硬化性樹脂組成物を約2
00μmの膜厚に塗布し、N2中で25mJ/cm2及び
500mJ/cm2(波長350nm)の紫外線を照射
し、硬化フィルムを得た。次いで、硬化フィルムを23
℃,50%RHの雰囲気下で24時間以上放置した後、
メチルエチルケトンにて12時間ソックスレー抽出を行
い、その前後の重量比をとってゲル分率を算出した。こ
の時の25mJ/cm2及び500mJ/cm2で硬化し
たフィルムのゲル分率の比を硬化性とした。 (2)耐熱性の評価方法 23℃,50%RHの雰囲気下で500mJ/cm2
の200μmの膜厚の硬化フィルムを24時間以上放置
した後、標線間25mm,引張速度1mm/分の条件で
2.5%引張弾性率を測定した。同様に500mJ/c
2での硬化フィルムを100℃で30日間処理した後
に、同様に2.5%引張弾性率を測定し、熱処理したフ
ィルムの引張弾性率と未処理フィルムの引張弾性率の変
化率を耐熱性とした。
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】本発明の紫外線硬化性樹脂組成物によれ
ば、硬化性が良好でかつ耐熱性に優れた硬化物を得るこ
とができ、光ファイバー用被覆材として用いられて、線
引き工程における生産性及び敷設後の長期信頼性の向上
に十分対応できるものである。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H050 BB07W BB15W BB17W BB33W 4G060 AC10 AC15 CB05 CB12 4J011 QA08 QA19 QA39 QB11 SA21 SA34 SA35 SA36 SA37 SA64 SA75 SA84 UA01 4J038 FA012 FA271 FA291 KA04 MA14 PA17 PB08 4J100 AE02Q AE03Q AE04Q AE05Q AE06Q AE09Q AE69Q AE75Q AM47P BA02Q BA03Q BA08P BA08Q BA20Q BA29Q BA39Q BC04Q BC43Q CA04 DA01 DA22 DA47 JA01 JA35

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)末端にマレイミド基を少なくとも
    1個有するポリマー、(B)分子中にビニルエーテル基
    を少なくとも1個有する化合物、(C)光ラジカル重合
    開始剤を含有してなることを特徴とする紫外線硬化性樹
    脂組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分のポリマーがポリアルキレン
    エーテル構造を有するものである請求項1記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】 (A)成分のポリマーがビスマレイミド
    である請求項1又は2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 (A)成分のポリマーの数平均分子量が
    500〜10000である請求項1,2又は3記載の組
    成物。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項記載の紫
    外線硬化性樹脂組成物からなる光ファイバー用被覆材。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の光ファイバー用被覆材に
    よる被覆層を有する光ファイバー。
JP11135744A 1999-05-17 1999-05-17 紫外線硬化性樹脂組成物、光ファイバー用被覆材及び光ファイバー Pending JP2000327725A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11135744A JP2000327725A (ja) 1999-05-17 1999-05-17 紫外線硬化性樹脂組成物、光ファイバー用被覆材及び光ファイバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11135744A JP2000327725A (ja) 1999-05-17 1999-05-17 紫外線硬化性樹脂組成物、光ファイバー用被覆材及び光ファイバー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000327725A true JP2000327725A (ja) 2000-11-28

Family

ID=15158870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11135744A Pending JP2000327725A (ja) 1999-05-17 1999-05-17 紫外線硬化性樹脂組成物、光ファイバー用被覆材及び光ファイバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000327725A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2893135B2 (ja) 光ファイバー被覆用液状硬化性樹脂組成物
JP3715021B2 (ja) 液状硬化性樹脂組成物
JP3746871B2 (ja) 液状硬化性樹脂組成物
JP4143508B2 (ja) 液状硬化性樹脂組成物
KR101365541B1 (ko) 와이어 코팅용 방사선 경화성 수지 조성물
WO2017094302A1 (ja) 光ファイバテープ、光ファイバテープの製造方法、及び間欠固定型光ファイバテープの連結部の形成に用いられる紫外線硬化樹脂組成物
JP5022752B2 (ja) 液状硬化性樹脂組成物
JP5053145B2 (ja) 液状硬化性樹脂組成物
JP2008247982A (ja) 液状硬化性樹脂組成物
EP1487889B1 (en) Curable liquid resin composition
JP2010235814A (ja) 液状硬化性樹脂組成物
JP2005255844A (ja) 放射性硬化性組成物
JPH0680756A (ja) 液状硬化性樹脂組成物
JP2009227988A (ja) 液状硬化性樹脂組成物
JP2002512585A (ja) 硬化性液状樹脂組成物
JP2000327725A (ja) 紫外線硬化性樹脂組成物、光ファイバー用被覆材及び光ファイバー
JP5420272B2 (ja) 液状硬化性樹脂組成物
JP2008247965A (ja) 液状硬化性樹脂組成物
JP3324710B2 (ja) 液状硬化性樹脂組成物
JP3607748B2 (ja) 多層被覆
JP7308297B2 (ja) 放射線重合性組成物及びその硬化層、並びに硬化層を含む光ファイバ及びその製造方法
WO1998009923A1 (en) Photo-curable liquid resin composition
JP2008247964A (ja) 液状硬化性樹脂組成物
JP2009164077A (ja) 電線用多層被覆
JP2009164076A (ja) 電線用多層被覆

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050302

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050629