JP2000327637A - 低分子量エチレンアミンの製造方法 - Google Patents

低分子量エチレンアミンの製造方法

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JP2000327637A
JP2000327637A JP11142230A JP14223099A JP2000327637A JP 2000327637 A JP2000327637 A JP 2000327637A JP 11142230 A JP11142230 A JP 11142230A JP 14223099 A JP14223099 A JP 14223099A JP 2000327637 A JP2000327637 A JP 2000327637A
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molecular
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Eiji Okasei
英治 岡成
Takayoshi Takagi
隆好 高木
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Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 需要の少ないエチレンアミンを低分子量化さ
せて、工業的に有用なエチレンアミンを経済的に、かつ
効率良く、選択的に製造できるエチレンアミンの改質方
法の開発が望まれていた。 【解決手段】 分子中の窒素原子数が4以上のエチレン
アミンからなる群より選ばれる1種又は2種以上を原料
に用い、これを周期律表第VIII族の金属を含有する
触媒と接触させて改質反応を行い、原料のエチレンアミ
ンに比べて、分子式中の窒素原子数が1又は2以上少な
いエチレンアミンを生成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属触媒によって高
分子量のエチレンアミンを低分子量のエチレンアミンに
改質させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エチレンアミンの製造方法として、今
日、最も広く工業的に利用されている方法としては、二
塩化エチレンとアンモニアとの反応によりエチレンアミ
ンを製造する方法と、水素と触媒の存在下において、エ
タノールアミンとアンモニアからエチレンアミンを製造
する方法が知られている。
【0003】これらの方法により生成するエチレンアミ
ンは、主として分子式中の窒素原子の数で製品が区分さ
れており、高純度の単体エチレンアミンとしてはエチレ
ンジアミン、ジエチレントリアミンの非環状体、ピペラ
ジン、N−(2−アミノエチル)ピペラジンの環状体が
あり、直鎖、分岐の非環状体と環状体との混合物から成
る高分子量のエチレンアミンとしてはトリエチレンテト
ラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘ
キサミン等と広く総称されており、これらは蒸留によっ
て各製品に分離されている。各エチレンアミンは用途が
異なり、製品ごとの需要が異なるため、しばしば生産と
需要のバランスが変動する場合がある。
【0004】近年、余剰アミンの再利用法、すなわち工
業的に多岐にわたる用途分野をもつ比較的に低分子量の
エチレンアミンに、特に、非環状体の低分子量エチレン
アミンに改質する方法が研究されている。
【0005】例えば、固体酸触媒の存在下でエチレンア
ミンを改質させる方法としては、特開平2−24365
5号公報及び米国特許第5,166,442号明細書に
は、エチレンジアミンをジエチレントリアミン及びトリ
エチレンテトラミンに改質させ、高分子量のエチレンア
ミンを低分子量のエチレンアミンに転化させる方法が開
示されている。この方法はニオブ酸又は珪酸マグネシウ
ム等の触媒を用いて262〜315℃の温度で行われて
いる。また、特開昭60−156651号公報には、3
00〜325℃の温度において、シリカ−アルミナ触媒
を用いてエチレンジアミンから高分子量のエチレンアミ
ンを製造する方法が記載されている。
【0006】また、エチレンアミン、特にエチレンジア
ミンを金属の硫酸塩、硝酸塩又は燐酸塩によりジエチレ
ントリアミン及びトリエチレンテトラミン等のエチレン
アミンに改質させる方法としては、例えば、米国特許第
4,316,840号明細書には、硫酸アンモニウム、
鉄の硫酸塩又は硝酸塩、ベリリウムの硫酸塩又は硝酸塩
等をはじめとする種々の金属硫酸塩又は硝酸塩の触媒に
よるエチレンジアミンの改質方法が開示されている。ま
た、米国特許第4,316,841号明細書には、リン
酸ホウ素、リン酸鉄、リン酸ジルコニウム等をはじめと
する種々の金属リン酸塩の触媒によるエチレンジアミン
の改質方法が開示されている。しかしながら、これらの
触媒は水に溶解し、触媒が損失するため実用的でない。
また、改質温度も275〜325℃と高い温度を必要と
する。
【0007】なお、高分子量のエチレンアミンを低分子
量のエチレンアミンに改質させる方法ではないが、金属
触媒の存在下、エチレンジアミンの自己縮合反応によっ
て、ジエチレントリアミンを多く含有するエチレンアミ
ンを製造する方法としては、例えば、特開昭51−41
308号公報には、エチレンジアミンからジエチレント
リアミン及びトリエチレンテトラミンを製造する方法が
開示されている。この方法は周期律表の第VIII族金
属の存在下、100〜150℃の温度で行われている。
また、特公平2−40056号公報には、170〜21
0℃の温度において、ニッケル、コバルト又はロジウム
を含む触媒の存在下でエチレンジアミンからジエチレン
トリアミン対ピペラジンの高い比率を有するエチレンア
ミン組成物を製造する方法が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に、エチレン
アミンの副生物の再利用法に関しては、いくつかの方法
が開示されているが、以下のような問題がある。
【0009】金属触媒以外の固体触媒、例えば金属酸
化物や金属塩の触媒によるエチレンアミンの改質は、高
温で実施する必要がある。高温の反応は高級な装置材料
を必要とするため、経済的に不利な方法であるばかり
か、エチレンアミンの熱分解によって構造が不明な生成
物を生じるため、品質及び収率上も好ましくない。
【0010】金属触媒の存在下、高分子量のエチレン
アミンを低分子量化させて、工業的に利用価値の高いエ
チレンアミンに改質させる方法は未だ見出されていな
い。
【0011】即ち、これまでは比較的低い温度でエチレ
ンアミンを低分子量化させる工業的な方法は知られてい
なかった。以上のことから、需要の少ないエチレンアミ
ンを低分子量化させて、工業的に有用なエチレンアミン
を経済的に、かつ効率良く、選択的に製造できるエチレ
ンアミンの改質方法の開発が望まれている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エチレン
アミンの改質方法について鋭意検討した結果、該反応を
金属触媒の存在下で行うことにより、比較的低い温度で
エチレンアミンの低分子量化が進み、工業的に有用なエ
チレンアミンを収率良く、選択的に製造する新規な製造
方法を発見し、本発明を完成するに至った。
【0013】すなわち、本発明は(1)分子式中の窒素
原子数が4以上のエチレンアミンより選ばれる少なくと
も1種又は2種以上を原料に用い、周期律表第VIII
族の金属から成る触媒と接触させて改質反応を行い、原
料のエチレンアミンに比べて、分子式中の窒素原子数が
1又は2以上少ないエチレンアミンを生成させることを
特徴とする低分子量エチレンアミンの製造法、及び
(2)水又はアンモニア水の存在下で、分子式中の窒素
原子数が4以上のエチレンアミンより選ばれる少なくと
も1種又は2種以上を原料に用い、周期律表第VIII
族の金属から成る触媒と接触させて改質反応を行い、原
料のエチレンアミンに比べて、分子式中の窒素原子数が
1つ少ない非環状体エチレンアミンを生成させることを
特徴とする低分子量エチレンアミンの製造方法である。
【0014】本発明の特徴は、金属触媒の共存下で、エ
チレンアミンを低分子量化させることである。好ましく
は、周期律表VIII族の金属触媒を用い、水又はアン
モニア水の共存下で反応を行うことを特徴とする。本発
明の方法によれば、従来の技術では予見し得なかった効
果が得られ、原料のエチレンアミンから所望の低分子量
化したエチレンアミンを収率良く、高選択的に得ること
ができる。
【0015】以下に、本発明を更に詳しく説明する。
【0016】本発明の方法において原料として用いるこ
とのできるエチレンアミンは、分子中の窒素原子数が4
以上の高分子量のエチレンアミンであり、具体的には、
トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、
ペンタエチレンヘキサミン、ヘキサエチレンヘプタミン
及びヘプタエチレンオクタミンからなる群より選ばれる
1種又は2種以上を含有するエチレンアミンである。こ
れらのエチレンアミンは鎖状、分岐状の非環状体及び環
状体エチレンアミンの混合物であるが、一般的に環状体
は非環状体に比べて反応性が乏しいため、原料のエチレ
ンアミン中の環状体含有量はできる限り少ないことが望
ましい。
【0017】本発明の方法によって改質されたエチレン
アミン中には、原料のエチレンアミンに比べて、分子式
中の窒素原子数が1又は2以上少ない低分子量エチレン
アミンが多く含まれる。具体的には、トリエチレンテト
ラミンを原料として用いた場合、エチレンジアミン、ジ
エチレントリアミンの非環状体及びピペラジン、N−
(2−アミノエチル)ピペラジンの環状体の低分子量エ
チレンアミンが生成する。これらのエチレンアミンのう
ち、工業的に有用な非環状体エチレンアミンであるエチ
レンジアミン及びジエチレントリアミンを多く含むこと
が望ましい。
【0018】本発明の方法において使用される触媒は、
周期律表第VIII族の金属を含有するものである。本
発明の金属触媒は、水、アンモニア水及びエチレンアミ
ンに対する溶解度が低く、触媒の溶出が小さいため触媒
寿命が長いという特徴がある。触媒に用いる周期律表第
VIII族の金属は1種又は2種以上でもよく、担体に
担持したもの、又は金属そのものでもよい。周期律表第
VIII族の金属そのものとしては、例えば、骨格形状
触媒、具体的にはラネーコバルト、ラネーニッケル、ラ
ネー銅等が挙げられる。周期律表第VIII族の金属を
担体に担持して触媒として使用する場合には、担体とし
て、多孔質で表面積の大きな珪藻土、シリカ、アルミ
ナ、シリカアルミナ、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、活
性炭又はカーボンブラック等を用いることができる。担
体に対する周期律表第VIII族の金属の担持量は担体
当り0.1〜100重量%であり、好ましくは0.5〜
30重量%である。担持される周期律表第VIII族の
金属が0.1重量%未満では触媒活性が低く、必要とさ
れる使用触媒部数が大きくなる。その結果、攪拌が困難
になったり、触媒分離が難しくなるなど、取り扱い上好
ましくない。一方、担持量が100重量%より大きくな
ると担体上の金属成分の分散が悪くなり、金属粒子径が
大きくなり触媒活性が低下する。
【0019】周期律表第VIII族の金属の担体への担
持処理は、特に限定するものでないが、例えば、周期律
表第VIII族の金属塩を粉末又は成型品へ含浸させる
か、又は成型時に粉末のまま混合する等の方法で行うこ
とができ、次いで焼成、還元することにより所望の触媒
が得られる。触媒の形状は反応形式に応じて粉末のま
ま、又は成型して用いることができる。例えば、懸濁床
では通常粉末、顆粒状で用い、固定床では通常タブレッ
ト状、柱状又はビーズ状に成型して用いる。成型方法と
しては、例えば打錠成型、押出成型等がある。
【0020】触媒使用量は反応を工業的に有効な速度で
進行させるのに必要な量であれば良く、好ましい使用量
は原料エチレンアミン当り0.1〜20重量%である。
【0021】本発明の方法においては通常、触媒を活性
状態に維持するのに十分な量の水素ガスを添加する。
【0022】本発明の方法においては、水又はアンモニ
ア水の存在下でエチレンアミンを改質させると、低分子
量化したエチレンアミンの内、原料のエチレンアミンに
比べて、分子式中の窒素原子数が1つ少ない非環状体エ
チレンアミンの比率を飛躍的に増大させることができ
る。具体的には、例えばトリエチレンテトラミンを原料
として用いた場合、生成する低分子量エチレンアミン中
のジエチレントリアミン比率を著しく増大させることが
できる。添加する水又はアンモニア水の量は原料のエチ
レンアミン当り1〜200重量%であり、好ましくは5
〜100重量%である。水又はアンモニア水の添加量が
1重量%より少ない場合は、低分子量化したエチレンア
ミンの内、原料のエチレンアミンに比べて、分子式中の
窒素原子数が1つ少ない非環状体エチレンアミンの比率
を高くする効果がなく、また200重量%以上ではエチ
レンアミンと触媒との接触効率が悪くなり、反応効率が
低下するため実用的でない。
【0023】反応の形式は特に限定されないが、例え
ば、懸濁床による回分、半回分、連続式でも、また固定
床流通式でも実施できる。温度は100〜250℃、好
ましくは140〜210℃の範囲である。100℃未満
の温度では反応速度が著しく低下し、又250℃よりも
高い温度ではエチレンアミンの熱分解によって構造が不
明な生成物が生じ、品質及び収率上好ましくない結果を
招く。圧力は水素ガスの添加量、また、温度により大き
く変動するため、圧力範囲を限定することは困難である
が、例えば、上述の温度範囲における圧力は通常200
kg/cm2以下であり、好ましくは100kg/cm2
以下である。200kg/cm2より高い圧力は設備上
及び経済性から得策でない。
【0024】本発明の方法によって、改質されたエチレ
ンアミンは触媒から分離され、蒸留によってエチレンア
ミンの種類ごとに分離、回収される。分離、回収された
エチレンアミンは必要に応じて再び改質反応帯域へ循環
し使用される。
【0025】
【実施例】以下、本発明を具体的に実施例にて説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0026】実施例に示されるエチレンアミンは以下の
ような記号で略記する。
【0027】EDA :エチレンジアミン PIP :ピペラジン DETA:ジエチレントリアミン AEP :N−(2−アミノエチル)ピペラジン TETA:トリエチレンテトラミン(直鎖状、分岐状、
環状体の混合物) TEPA:テトラエチレンペンタミン(直鎖状、分岐
状、環状体の混合物) PEHA:ペンタエチレンヘキサミン(直鎖状、分岐
状、環状体の混合物) 実施例1 TETA(直鎖状:68重量%、分岐状:6重量%、環
状体:26重量%):100.0gとカーボンブラック
担体にパラジウムを5.0重量%担持させた触媒(エヌ
・イー ケム・キャット(株)製、以下5%Pd−Cと
略す):2.5gを攪拌機及び加熱器を備えた内容積3
00mlのステンレス製耐圧容器に仕込み、窒素、つぎ
に水素で置換後、水素圧10kg/cmに加圧し、1
70℃、6時間維持した。その後冷却し、反応液をガス
クロマトグラフィーにて分析した。原料のTETAが低
分子量化した割合(以下、低分子化率と略す)は12.
6重量%であり、その他は未反応TETA:86.1重
量%及びTEPA:1.3重量%であった。
【0028】本実施例において低分子量化したエチレン
アミンの組成は、EDA:34.1重量%、PIP:2
1.6重量%、DETA:19.6重量%及びAEP:
24.7重量%であり、低分子量化したエチレンアミン
中の非環状エチレンアミンの比(以下、非環状率と略
す)は次式 (EDA+DETA)/(EDA+PIP+DETA+
AEP)×100 より54%であった。
【0029】実施例2 5%Pd−C触媒の使用量を5.0gに代える以外は実
施例1と同様にして反応を行った。本実施例による原料
TETAの低分子化率は29.6重量%であった。低分
子量化したエチレンアミンの組成は、EDA:27.0
重量%、PIP:28.5重量%、DETA:15.1
重量%及びAEP:29.4重量%であり、非環状率は
42%であった。
【0030】実施例3 耐圧容器に液体アンモニア:10.0gを添加する以外
は実施例2と同様にして反応を行った。本実施例による
原料TETAの低分子化率は21.0重量%であった。
低分子量化したエチレンアミンの組成は、EDA:3
1.1重量%、PIP:25.1重量%、DETA:1
8.1重量%及びAEP:25.7重量%であり、非環
状率は49%であった。
【0031】実施例4 耐圧容器に水:35.7gを添加する以外は実施例2と
同様にして反応を行った。本実施例による原料TETA
の低分子化率は20.5重量%であった。低分子量化し
たエチレンアミンの組成は、EDA:17.6重量%、
PIP:23.0重量%、DETA:38.0重量%及
びAEP:21.4重量%であり、非環状率は56%で
あった。水の添加によってDETA比率は飛躍的に向上
した。
【0032】実施例5 耐圧容器に28%アンモニア水:35.7gを仕込み、
実施例1と同様にして反応を行った。本実施例による原
料TETAの低分子化率は11.0重量%であった。低
分子量化したエチレンアミンの組成は、EDA:23.
3重量%、PIP:20.3重量%、DETA:39.
9重量%及びAEP:16.5重量%であり、非環状率
は62%であった。アンモニア水の添加によって、DE
TAは高選択性を示した。
【0033】実施例6〜実施例8 表1に示す反応条件(温度、触媒量、時間)以外は実施
例4と同様にして行った。結果を表1に示す。これらの
実施例ではDETAの選択性を向上させることができ
た。
【0034】
【表1】
【0035】比較例1 触媒をニオブ酸(Nb25・nH2O)に代えて、反応
温度を300℃とした以外は実施例1と同様にして反応
を行った。本実施例による原料TETAの低分子化率は
17.3重量%であり、その他は未反応TETA:7
4.3重量%、TEPA:3.2重量%、PEHA:
2.3重量%であり、Unk:2.8重量%の生成であ
った。低分子量化したエチレンアミンの組成は、ED
A:23.7重量%、PIP:15.0重量%、DET
A:29.5重量%及びAEP:31.8重量%であ
り、非環状率は53%であった。
【0036】実施例9 TETAに代えて、TEPA(直鎖状:49重量%、分
岐状:14重量%、環状体:37重量%):100.0
gと5%Pd−C:5.0gを実施例1と同じステンレ
ス製耐圧容器に仕込み、窒素、つぎに水素で置換後、水
素圧10kg/cmに加圧し、170℃、1時間維持
した。その後冷却し、反応液をガスクロマトグラフィー
にて分析した。原料のTEPAの低分子化率は19.9
重量%であり、その他は未反応TEPA:76.2重量
%及びPEHA:3.9重量%であった。
【0037】本実施例において低分子量化したエチレン
アミンの組成は、EDA:8.4重量%、PIP:1
5.0重量%、DETA:13.1重量%、AEP:1
8.9重量%及びTETA:44.6重量%(非環状
体:29.4重量%、環状体:15.2重量%)であっ
た。
【0038】
【表2】
【0039】なお、低分子量化したエチレンアミン中の
非環状エチレンアミンの比(以下、非環状率と略す)は
次式
【0040】
【数1】
【0041】より51%であった。
【0042】実施例10 耐圧容器に28%アンモニア水:35.7gを仕込み、
実施例9と同様にして反応を行った。本実施例による原
料TEPAの低分子化率は13.8重量%であった。低
分子量化したエチレンアミンの組成は、EDA:6.4
重量%、PIP:12.8重量%、DETA:8.4重
量%、AEP:15.8重量%及びTETA:56.6
重量%(非環状体:41.6重量%、環状体:15.0
重量%)であり、非環状率は56%であった。
【0043】実施例11 2時間反応させた以外は、実施例10と同様にして反応
を行った。本実施例による原料TEPAの低分子化率は
20.4重量%であった。低分子量化したエチレンアミ
ンの組成は、EDA:7.3重量%、PIP:13.3
重量%、DETA:9.3重量%、AEP:17.2重
量%及びTETA:52.9重量%(非環状体:40.
7重量%、環状体:12.2重量%)であり、であり、
非環状率は57%であった。
【0044】実施例10と実施例11ともに、アンモニ
ア水の添加によって、TETA非環状体の選択率を向上
させることができた。
【0045】
【発明の効果】本発明は触媒により改質されたエチレン
アミンを製造する方法において、周期律表第VIII族
の金属からなる触媒の存在下で改質させることにより、
従来の方法に比べて、低い温度でエチレンアミンを改質
させることができ、低分子量化したエチレンアミンを収
率良く製造する方法を提供するものであり、工業的に極
めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 295/12 C07D 295/12 A // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子中の窒素原子数が4以上のエチレン
    アミンからなる群より選ばれる1種又は2種以上を原料
    に用い、これを周期律表第VIII族の金属を含有する
    触媒と接触させて改質反応を行い、原料のエチレンアミ
    ンに比べて、分子式中の窒素原子数が1又は2以上少な
    いエチレンアミンを生成させることを特徴とする低分子
    量エチレンアミンの製造方法。
  2. 【請求項2】 原料のエチレンアミンが、トリエチレン
    テトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレ
    ンヘキサミン、ヘキサエチレンヘプタミン及びヘプタエ
    チレンオクタミンからなる群より選ばれる1種又は2種
    以上であることを特徴とする請求項1に記載の低分子量
    エチレンアミンの製造方法。
  3. 【請求項3】 トリエチレンテトラミンを原料に用い、
    これを周期律表第VIII族の金属を含有する触媒と接
    触させて改質反応を行い、エチレンジアミン、ピペラジ
    ン、ジエチレントリアミン及びN−(2−アミノエチ
    ル)ピペラジンを生成させることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の低分子量エチレンアミンの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 水又はアンモニア水の存在下で、分子式
    中の窒素原子数が4以上のエチレンアミンからなる群よ
    り選ばれる少なくとも1種又は2種以上を原料に用い、
    これを周期律表第VIII族の金属を含有する触媒と接
    触させて改質反応を行い、原料のエチレンアミンに比べ
    て、分子式中の窒素原子数が1つ少ない非環状体エチレ
    ンアミンを生成させることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の低分子量エチレンアミンの製造方法。
  5. 【請求項5】 反応温度が100〜250℃であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
    低分子量エチレンアミンの製造方法。
JP11142230A 1999-05-21 1999-05-21 低分子量エチレンアミンの製造方法 Pending JP2000327637A (ja)

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