JP2000327067A - ディスク収納ケース - Google Patents

ディスク収納ケース

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JP2000327067A
JP2000327067A JP11137769A JP13776999A JP2000327067A JP 2000327067 A JP2000327067 A JP 2000327067A JP 11137769 A JP11137769 A JP 11137769A JP 13776999 A JP13776999 A JP 13776999A JP 2000327067 A JP2000327067 A JP 2000327067A
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Hisashi Tsunoda
久志 角田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】上方から下方に向ってアクセスする水平移動型
の組立て用ロボットに直接対応することが可能なディス
ク収納ケースを提供することを目的とする。 【解決手段】トレー10上に複数の受座20を形成し、
これらの受座20によってハードディスク60を載置す
るとともに、上段のトレー10の下面に取付けられてい
る押え部材42によってハードディスク60の中心部を
弾性的に押圧し、このようなトレー10を複数段に積重
ねるとともに、最下段のトレー10の下側に底板11を
組合わせ、最上段のトレー10の上側の蓋板12を組合
わせ、両側から板ばねから成る係止部材15によってク
ランプするようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスク収納ケース
に係り、とくにディスクをほぼ水平な状態で並べて載置
するトレーを積重ねて成るディスク収納ケースに関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の記憶媒体として、ハー
ドディスクが広く用いられている。ハードディスクはア
ルミニウムやガラスから成る円盤状の基板の表面に薄膜
の磁性層を形成したものである。このようなハードディ
スクを回転させながら半径方向に移動可能な磁気ヘッド
と対接させることによって、このハードディスク上に信
号を書込み、あるいはまた書込まれた信号を読出すこと
が可能になる。
【0003】このようなハードディスクあるいはその中
間製品である円板の保管や搬送のために、従来より例え
ば米国特許第4557382号のディスクパッケージが
用いられていた。このようなディスクパッケージは、デ
ィスクカセットを備え、このようなディスクカセット内
にハードディスクを立てた状態で配列して収納するよう
にしている。このときに一列に配列されるディスクの中
心が互いに一致するとともに、中心軸線が水平になるよ
うに収納される。そしてカセットの上部の開口と下部の
開口とがそれぞれ上カバーと下カバーとによって閉じら
れるようになっている。上カバーの両側端には下方に延
びる舌片が形成されており、このような舌片がカセット
の両側端に形成されているU字状の切込みに係合し、こ
れによってカセットを閉じるようにしている。
【0004】このようなカセット内のディスクを取出す
場合には、カセットの両側のU字状の切込みを利用し、
この切込みを通してカセット内に取出しアームを挿入
し、ハードディスクの中心孔に取出しアームを係合させ
て取出すようにしている。
【0005】同様の目的のための別のケースが特開平1
0−264986号公報に開示されている。このケース
はホルダ内に縦にハードディスクを並べて収納するよう
にしており、その軸線が一致するとともに、軸線が水平
な方向に向いた状態で収納されるようになっている。そ
してこのようなホルダは上下のケースによって密閉状態
で収納されるようになっている。このケースのホルダか
らの取出しは、先の米国特許第4557382号の場合
と同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】米国特許第45573
82号や特開平10−264986号公報に開示されて
いる従来のハードディスク用のケースは、上述の如くハ
ードディスクが縦に並んだ状態で、すなわちその軸線が
互いに一致するとともに軸線が水平方向に延びるように
カセットあるいはホルダに保持されるようになってい
る。従って上方から下方に向ってアクセスするロボット
アームによってハードディスクを取出すことができな
い。従って従来のケースの場合には、ハードディスクを
一旦トレーに移すとともに、この後にトレーによって組
立て用ロボットに供給するようにしている。すなわち従
来のケースは、上方から下方にアクセスしてハードディ
スクを水平移動させる組立てロボットに直接対応するこ
とができないという問題がある。また別に組立て用のト
レーを必要とするとともに、このトレーに対する移し替
えの作業を行なわなければならず、組立ての工程数が増
加する問題がある。
【0007】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、上方から下方に向ってアクセスする組
立て用ロボットに直接対応することが可能なディスク収
納ケースを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに積重ね
られる複数のトレーと、前記トレー上に設けられてお
り、該トレーの表面に沿ってディスクをほぼ水平な状態
で保持する受座と、上段のトレーの下面に取付けられ、
前記受座によって保持されているディスクを上から押え
る押え部材と、を具備するディスク収納ケースに関する
ものである。
【0009】ここで受座がトレー上に複数組設けられ、
複数のディスクがトレーの上に横に並べるようにして保
持されてよい。また受座がディスクの外周側のエッジを
受ける外周側受け部と、ディスクの中心孔の周縁部を受
ける中心側受け部とから構成されてよい。また押え部材
が基部と、該基部に連設されている弾性アームと、該弾
性アームの先端部に設けられている押圧部とから成り、
基部が上段のトレーの下面に取付けられるとともに、押
圧部がディスクのほぼ中央部を押圧するようにしてよ
い。また押圧部がほぼ半球状をなし、該半球状をなす押
圧部がディスクの中心孔のエッジの部分を押圧するよう
にしてよい。
【0010】本願の別の発明は、複数のディスクをほぼ
水平な状態で並べて載置するトレーを積重ねて成り、最
下段のトレーの下側に底板が組合わされるとともに、最
上段のトレーの上側に蓋板が組合わされることを特徴と
するデイスク収納ケースに関するものである。
【0011】ここで底板と蓋板とが互いに同一形状であ
ってよい。また板ばねから成り、両端に係止部を有する
係止部材によって積重ねられたトレーと底板と蓋板とを
組合わせた状態で係止するようにしてよい。また複数段
に積重ねられたトレーの周壁部と底板と蓋板とによって
ケースの内部を密閉状態にするようにしてよい。またト
レーの周縁部であってその上部または下部にリブが形成
され、該リブが上段または下段のトレーの周壁部の内側
の段部と係合するようにしてよい。
【0012】本発明の好ましい態様は、受座が複数組設
けられているトレーを備え、このようなトレーのそれぞ
れの受座にディスクを水平な状態で載置するとともに、
上段のトレーの下部に取付けられている押え部材の押圧
部によってディスクを弾性的に押圧するようにし、この
ようなトレーを複数段に積重ねるとともに、最下段のト
レーの下側に底板を組合わせ、最上段のトレーの上側に
蓋板を組合わせ、これらを両側から係止部材によって係
止するようにしたものである。
【0013】このような態様によれば、上方から下方に
アクセスする組立てロボットに直接対応することが可能
になり、トレーに対する移し替えの工程を必要としなく
なる。また係止部材の寸法を変えるだけで、何段にも積
重ねることができ、これによってディスクの供給量を任
意に調整できるようになる。そしてトレー上に載置され
ているディスクが押え部材によって弾性的に押圧される
ために、ディスクを安定に輸送あるいは保管することが
可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
るディスク収納ケースの全体の構造を示すものであっ
て、このディスク収納ケースは、互いに複数段に積重ね
られるトレー10と、最下段のトレー10の下側に組合
わされる底板11と、最上段のトレー10の上側に組合
わされる蓋板12とから構成されている。なおここでは
トレー10がポリカーボネート樹脂の射出成形体から、
底板11と蓋板12とがポリプロピレン樹脂の射出成形
体から構成されている。
【0015】これらのトレー10と底板11と蓋板12
とは、図1に示すように互いに積重ねられた状態でその
両側から係止部材15によってクランプされて係止され
るようになっている。係止部材15は例えばステンレス
鋼から成る厚さが0.8mmの板ばねによって構成され
ており、その上端と下端とにはそれぞれほぼ直角に折曲
げられかつ先端部がくの字状に屈曲する係止部16を有
し、このような係止部16が底板11と蓋板12にそれ
ぞれ形成されている凹部から成る被係止部17に係止さ
れるようになっている(図14参照)。
【0016】次にポリカーボネート樹脂によって射出成
形されたトレー10の構造について図2〜図5によって
説明する。とくに図2に示すようにこのトレー10上に
は各列に3個ずつのハードディスク60またはそのガラ
ス基板等の基板を4列に載置するようにしており、トレ
ー10上に合計12個のハードディスク60を載置する
ようにしている。そしてこれらのハードディスク60を
受けるように12組の受座20が形成されている。各受
座20はハードディスク60の外周側のエッジの部分を
円周方向に120度間隔で受ける外周側受け部21と、
このハードディスク60の中心孔61の周縁部を受ける
中心側受け部22とから構成されている。なお中心側受
け部22の中央部には貫通孔23が形成されており、こ
の貫通孔23によってトレー10の下側に連通されるよ
うになっている。なおここで貫通孔23は、この中心側
受け部22内を洗浄したときに、洗浄液が容易に流れる
ようにするために設けられている。
【0017】トレー10の4辺の外周部はそれぞれ周壁
部26によって囲まれるようになっている(図14参
照)。そしてこのような周壁部26の上端側には上方に
突出するようにリブ27が形成されている。またこのト
レー10の周壁部26の内側であってその下端側の内表
面には段部29が形成されている。このような段部29
がその下側に配される下段のトレー10のリブ27と係
合されるようになっており、これによって複数段にトレ
ー10を積重ねたときに、図14に示すようにこれらが
互いにずれることなく安定に積重ねた状態で維持される
ようにしている。なお周壁部26が周囲に形成されてい
るトレー10の4つのコーナの部分にはそれぞれ3角形
の貫通孔28が形成されている。このような貫通孔28
は、このトレーを洗浄液によって洗浄したときに、洗浄
液が容易に下方に流れるようにするためのものである。
【0018】またこのトレー10にはそれぞれの受座2
0に対応するように、一対ずつの筒状ボス31、32が
図5に示すように下方に突出するように形成されている
(図14参照)。そしてこれらの筒状ボス31、32の
中心部には軸線方向に延びるように係合孔33、34が
形成されている。これらの係合孔33、34は後述する
押え部材42を保持するためのものである。
【0019】なおトレー10は図2に示すように長方形
であって長辺と短辺の長さが異なっており、90度回転
した場合には互いに整合しないようになっている。そし
て180度および360度回転した場合には上下のトレ
ー10が互いに整合するとともに、それぞれの受座20
と上段のトレー10の押え部材42とが互いに正しく対
応するように両者が配置されている。
【0020】次にポリプロピレン樹脂から成る底板11
と蓋板12の構造について説明する。底板11と蓋板1
2とは互いに同一の形状となっているので、底板11を
例に説明する。底板11はポリプロピレンによって成形
され、図6〜図8に示すように、その主面であって4辺
の周縁部が肉厚部37になっており、このような肉厚部
37によって底板11に剛性を与えるようにしている。
またこの肉厚部37の外周側には周壁部38が形成さ
れ、このような周壁部38によって図14に示すように
最下段のトレー10の外周側の周壁部26の外側に係合
されるようになっており、これによって最下段のトレー
10と安定に組合わされるようになっている。また底板
11には上述の如く係止部材15の係止部16と係合さ
れる被係止部17がその両側に形成されるとともに、こ
の被係止部17と連通するように、肉厚部37には凹部
39が形成されている。
【0021】次に上段のトレー10の筒状ボス31、3
2によって保持され、ハードディスク60を上から安定
的に押圧する押え部材42について説明する。押え部材
42は例えばポリプロピレンの射出成形体から構成され
ており、図9〜図13に示すように基部43と、弾性ア
ーム44と、押圧部45とから構成されており、これら
が互いに一体になって成形されている。
【0022】そして基部43の上面には一対のピン4
7、48が上方に突出するように連設されており、これ
らの係合ピン47、48がトレー10の筒状ボス31、
32の係合孔33、34に係合されるようになってい
る。なおトレー10の係合孔33、34は上下に貫通し
ているために、上方から棒で押すことにより係合ピン4
7、48を係合孔33、34から離脱させて押え部材4
2を交換することができるようになっている。
【0023】また弾性アーム44には上方に屈曲した屈
曲部49が形成されている。また押圧部45はほぼ半球
状をなすとともに、その中心部には軸線が垂直方向の円
形孔50が形成されている。このような円形孔50は、
洗浄の際における洗浄液の流動を可能にし、これによっ
て洗浄効率を高めるとともに、押圧部45内にゴミ等が
残留付着するのを防止している。
【0024】上記押え部材42の基部43の上面に突出
する一対の係合ピン47、48はその直径が互いに異な
っており、それぞれが対応する筒状ボス31、32の係
合孔33、34に係合されるようになっている。すなわ
ち押え部材42の取付け姿勢を間違えて係合ピン47、
48を互いに逆の筒状ボス32、31の係合孔34、3
3に係合させようとしても、係合ピン47、48との寸
法が合わず、結合することができない。すなわち誤組立
てを防止するようになっている。
【0025】また上記押え部材42の弾性アーム44は
とくにその上方へ屈曲した屈曲部49の肉厚が他の部分
よりも薄くなっており、これによって押圧部45が弾性
アーム44によって適正な弾性をもって支持されるよう
になっている。このような薄肉の屈曲部49によって、
ハードディスク60の中心孔61の部分を安定的にかつ
確実に押圧部45で押圧することを可能にしている。
【0026】次に以上のような構成になるディスク収納
ケースによるハードディスク60の保持の動作について
説明する。図2および図14に示すように、トレー10
のそれぞれの受座20にハードディスク60を載置す
る。このときにハードディスク60の外周面の下側のエ
ッジの部分がトレー10の外周側受け部21によって受
けられるとともに、中心孔61の周縁部が中心側受け部
22によって受けられるようになる。
【0027】トレー10の下面には予め押え部材42を
組込んでおく。すなわちトレー10の下面に形成されて
いる筒状ボス31、32の係合孔33、34にそれぞれ
押え部材42の係合ピン47、48を挿入しておく。す
るとハードディスク60を載置したトレー10の上側に
上段のトレー10を積重ねると、図14および図15に
示すように、上段のトレー10の下面に取付けられてい
る押え部材42の押圧部45が受座20に受けられた状
態で載置されているハードディスク60の中心孔61の
周縁部を弾性的に押圧するようになり、これによって受
座20にハードディスク60が安定的に保持されるよう
になる。
【0028】このようにしてそれぞれのトレー10に所
定の枚数、例えば12枚のハードディスク60を水平な
状態で並べて載置するとともに、このようなトレー10
を図1および図14に示すように複数段に積重ねる。な
おこのときに最上段のトレー10は図14に示すよう
に、その下面に押え部材42を保持するためにのみ用い
られ、最上段のトレー10の上面にハードディスクを載
置しない。すなわち最上段のトレー10は押え部材42
の保持手段としてのみ機能することになる。
【0029】このようにそれぞれのトレー10にハード
ディスク60を載置するとともに、これらのトレー10
を互いに積重ねたならば、最下段のトレー10の下側に
底板11を組合わせ、最上段のトレー10の上側に蓋板
12を組合わせる。そして図1および図14に示す係止
部材15を用い、この係止部材15の上下段の係止部1
6を蓋板12と底板11とにそれぞれ形成されている被
係止部17に係止する。これによってトレー10は互い
に積重ねた状態でクランプされることになる。このよう
な状態においてハードディスク10は物流に供され、あ
るいはまた保管されるようになる。
【0030】このようなディスク収納用ケースによれ
ば、ハードディスク60あるいはその中間製品を水平な
状態でトレー10上に並べて安定的に供給することが可
能になる。またこのようなハードディスク60を組立て
たり、あるいはまた中間製品の加工を行なう場合には、
係止部材15を外し、上側の蓋板12と最上段のトレー
10とを除去した状態で、その次のトレー10から順番
に供給すればよい。
【0031】このときにハードディスク60はすでにト
レー10上に水平に並べて載置されているために、ハー
ドディスク60を予めトレーに移し替えて組立て動作を
行なう必要がない。中間製品の加工の場合にも同様のこ
とが言える。そしてトレー10上には複数枚の、例えば
12枚のハードディスク60が水平に並べて載置されて
いるために、水平移動型の組立てロボットのチャック部
を上方から下方にアクセスさせ、トレー10上のハード
ディスク60を直接クランプすることができるために、
このトレー10を組立て装置に直接供給することが可能
になる。これによって工程の短縮化が図られることにな
る。
【0032】またこのようなディスク収納ケースは、ト
レー10を複数段に積重ねて構成されているために、係
止部材15の長さを変更するか各種の長さのものを用意
することによって、トレー10の積重ねの段数を任意に
調整することが可能になり、これによって1つのケース
で供給されるハードディスク60あるいは中間製品の数
を任意に調整することが可能になる。
【0033】しかもこのようなディスク収納用ケース
は、それぞれのトレー10の周縁部のリブ27がその上
段のトレー10の周壁部26の内側の段部29と係合さ
れるようになっている。しかも最下段のトレー10の周
壁部26が底板11の周壁部38と係合され、最上段の
トレー10の周壁部26が蓋板12の周壁部38と係合
される。従ってトレー10のコーナの部分にそれぞれ貫
通孔23を形成しても、全体としての積重ねられたケー
スは外部と密閉状態とすることが可能になり、これによ
ってハードディスク60の汚染が防止される。このよう
な密閉構造はトレー10の積重ねの段数に関係なく確実
に維持されるものである。
【0034】互いに積重ねられるそれぞれのトレー10
の受座20によって受けられるハードディスク60は、
その中心孔61の部分を押え部材42の押圧部45によ
って押圧するようにしている。ここで押え部材42の弾
性アーム44の屈曲部49の肉厚が他の部分よりも薄く
なっており、ここで適正な弾性復元力を発生させ、この
ような弾性復元力によって押圧部45を介してハードデ
ィスク60を安定に押えるようにしている。従ってトレ
ー10上に載置されているハードディスク60が振動し
たり損傷したりすることがなくなる。またこのような押
え部材42による押え構造によって、ハードディスク6
0の厚さ方向の寸法の差異を吸収することが可能にな
り、あるいはまた厚さの異なるハードディスク60をも
収納載置できるようになる。
【0035】以上本発明を図示の実施の形態によって説
明したが、本発明は上記実施の形態によって限定される
ことなく、本発明の技術的思想に基いて各種の変更が可
能である。すなわち上記実施例は、基板がガラスから成
るハードディスクのケースに関するものであるが、本発
明はその他の材料、例えばアルミニウム合金、シリコ
ン、カーボン等の基板から成るハードディスクのケース
に適用することが可能である。あるいはまたハードディ
スク以外の円板状をなすディスクを収納するためのケー
スに適用されてよい。
【0036】
【発明の効果】本願の一発明は、互いに積重ねられる複
数のトレーと、トレー上に設けられており、該トレーの
表面に沿ってディスクをほぼ水平な状態で保持する受座
と、上段のトレーの下面に取付けられ、受座によって保
持されているディスクを上から押える押え部材と、を具
備するようにしたものである。
【0037】従ってこのようなディスク収納ケースによ
れば、それぞれのトレー上にディスクをほぼ水平な状態
で保持するとともに上から押え部材で押えた状態で、ト
レーを複数段に積重ねてケースとすることが可能にな
る。従ってトレーそれ自体がケースの一部を構成するた
めに、このようなトレー上からディスクを取出す際に、
水平移動ロボットを用いて上方から下方にアクセスする
だけでこのトレーからディスクを取出すことが可能にな
り、組立てロボットに直接適用することが可能なディス
ク収納ケースが提供される。
【0038】別の発明は、複数のディスクをほぼ水平な
状態で並べて載置するトレーを積重ねて成り、最下段の
トレーの下側に底板が組合わされるとともに、最上段の
トレーの上側に蓋板が組合わされるようにしたディスク
収納ケースに関するものである。
【0039】従ってこのような構成によれば、複数段の
トレーと底板と蓋板との組合わせによってディスク収納
ケースが組立てられるようになり、トレーをそのまま利
用してこれに底板と蓋板とを組合わせただけでディスク
収納ケースが得られるようになる。従って任意のトレー
からロボットによってトレー上に載置されているディス
クを取出して組立てに供し、あるいはまた加工を行なう
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク収納ケースの全体の構造を示す分解斜
視図である。
【図2】トレーの平面図である。
【図3】トレーの短辺側の側面図である。
【図4】トレーの長辺側の側面図である。
【図5】トレーの底面図である。
【図6】底板の平面図である。
【図7】図6におけるA〜A線断面図である。
【図8】トレーのB〜B線断面図である。
【図9】押え部材の平面図である。
【図10】同押え部材の正面図である。
【図11】同押え部材の側面図である。
【図12】図9におけるC〜C線断面図である。
【図13】押え部材の斜視図である。
【図14】ディスク収納ケースの組立て状態の縦断面図
である。
【図15】ハードディスクを載置した状態で押え部材に
よって押圧している状態を示す要部分解斜視図である。
【符号の説明】
10 トレー 11 底板 12 蓋板 15 係止部材(板ばね) 16 係止部 17 被係止部(凹部) 20 受座 21 外周側受け部 22 中心側受け部 23 貫通孔 26 周壁部 27 リブ 28 貫通孔 29 段部 31、32 筒状ボス 33、34 係合孔 37 肉厚部 38 周壁部 39 凹部 42 押え部材 43 基部 44 弾性アーム 45 押圧部 47、48 係合ピン 49 屈曲部 50 円形孔 60 ハードディスク 61 中心孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000113263 ホーヤ株式会社 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 (72)発明者 進藤 洋和 埼玉県川越市鴨田3456番地株式会社ハイモ ールド川越工場内 (72)発明者 坂口 和也 埼玉県川越市鴨田3456番地株式会社ハイモ ールド川越工場内 (72)発明者 田村 仁 神奈川県藤沢市桐原町1番地日本アイ・ビ ー・エム株式会社藤沢事業所内 (72)発明者 角田 久志 神奈川県藤沢市桐原町1番地日本アイ・ビ ー・エム株式会社藤沢事業所内 (72)発明者 河野 洋 東京都新宿区中落合2丁目7番5号ホーヤ 株式会社内 Fターム(参考) 3E006 AA03 BA01 CA01 CA05 DA01 DB05 3E033 AA10 BA13 BA16 BA26 FA02 GA03 3E036 AA08 CA06 FA01 FB01 FB02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに積重ねられる複数のトレーと、 前記トレー上に設けられており、該トレーの表面に沿っ
    てディスクをほぼ水平な状態で保持する受座と、 上段のトレーの下面に取付けられ、前記受座によって保
    持されているディスクを上から押える押え部材と、 を具備するディスク収納ケース。
  2. 【請求項2】受座がトレー上に複数組設けられ、複数の
    ディスクがトレーの上に横に並べるようにして保持され
    ることを特徴とする請求項1に記載のディスク収納ケー
    ス。
  3. 【請求項3】受座がディスクの外周側のエッジを受ける
    外周側受け部と、ディスクの中心孔の周縁部を受ける中
    心側受け部とから構成されることを特徴とする請求項1
    に記載のディスク収納ケース。
  4. 【請求項4】押え部材が基部と、該基部に連設されてい
    る弾性アームと、該弾性アームの先端部に設けられてい
    る押圧部とから成り、基部が上段のトレーの下面に取付
    けられるとともに、押圧部がディスクのほぼ中央部を押
    圧することを特徴とする請求項1に記載のディスク収納
    ケース。
  5. 【請求項5】押圧部がほぼ半球状をなし、該半球状をな
    す押圧部がディスクの中心孔のエッジの部分を押圧する
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスク収納ケー
    ス。
  6. 【請求項6】複数のディスクをほぼ水平な状態で並べて
    載置するトレーを積重ねて成り、 最下段のトレーの下側に底板が組合わされるとともに、 最上段のトレーの上側に蓋板が組合わされることを特徴
    とするデイスク収納ケース。
  7. 【請求項7】底板と蓋板とが互いに同一形状であること
    を特徴とする請求項6に記載のディスク収納ケース。
  8. 【請求項8】板ばねから成り、両端に係止部を有する係
    止部材によって積重ねられたトレーと底板と蓋板とを組
    合わせた状態で係止することを特徴とする請求項6に記
    載のディスク収納ケース。
  9. 【請求項9】複数段に積重ねられたトレーの周壁部と底
    板と蓋板とによってケースの内部を密閉状態にすること
    を特徴とする請求項6に記載のディスク収納ケース。
  10. 【請求項10】トレーの周縁部であってその上部または
    下部にリブが形成され、該リブが上段または下段のトレ
    ーの周壁部の内側の段部と係合することを特徴とする請
    求項6に記載のディスク収納ケース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100862757B1 (ko) * 2007-03-09 2008-10-13 장한 다양한 크기의 평판형 물체가 수납 가능한 트레이
JP2015047269A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 株式会社ホウトク
CN108861098A (zh) * 2018-05-15 2018-11-23 湖州琦翔进出口有限公司 一种防潮的服装叠放箱

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