JP3724623B2 - ディスク収納ケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はディスク収納ケースに係り、とくにディスクをほぼ水平な状態で並べて載置するトレーを積重ねて成るディスク収納ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ等の記憶媒体として、ハードディスクが広く用いられている。ハードディスクはアルミニウムやガラスから成る円盤状の基板の表面に薄膜の磁性層を形成したものである。このようなハードディスクを回転させながら半径方向に移動可能な磁気ヘッドと対接させることによって、このハードディスク上に信号を書込み、あるいはまた書込まれた信号を読出すことが可能になる。
【0003】
このようなハードディスクあるいはその中間製品である円板の保管や搬送のために、従来より例えば米国特許第4557382号のディスクパッケージが用いられていた。このようなディスクパッケージは、ディスクカセットを備え、このようなディスクカセット内にハードディスクを立てた状態で配列して収納するようにしている。このときに一列に配列されるディスクの中心が互いに一致するとともに、中心軸線が水平になるように収納される。そしてカセットの上部の開口と下部の開口とがそれぞれ上カバーと下カバーとによって閉じられるようになっている。上カバーの両側端には下方に延びる舌片が形成されており、このような舌片がカセットの両側端に形成されているU字状の切込みに係合し、これによってカセットを閉じるようにしている。
【0004】
このようなカセット内のディスクを取出す場合には、カセットの両側のU字状の切込みを利用し、この切込みを通してカセット内に取出しアームを挿入し、ハードディスクの中心孔に取出しアームを係合させて取出すようにしている。
【0005】
同様の目的のための別のケースが特開平10−264986号公報に開示されている。このケースはホルダ内に縦にハードディスクを並べて収納するようにしており、その軸線が一致するとともに、軸線が水平な方向に向いた状態で収納されるようになっている。そしてこのようなホルダは上下のケースによって密閉状態で収納されるようになっている。このケースのホルダからの取出しは、先の米国特許第4557382号の場合と同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
米国特許第4557382号や特開平10−264986号公報に開示されている従来のハードディスク用のケースは、上述の如くハードディスクが縦に並んだ状態で、すなわちその軸線が互いに一致するとともに軸線が水平方向に延びるようにカセットあるいはホルダに保持されるようになっている。従って上方から下方に向ってアクセスするロボットアームによってハードディスクを取出すことができない。従って従来のケースの場合には、ハードディスクを一旦トレーに移すとともに、この後にトレーによって組立て用ロボットに供給するようにしている。すなわち従来のケースは、上方から下方にアクセスしてハードディスクを水平移動させる組立てロボットに直接対応することができないという問題がある。また別に組立て用のトレーを必要とするとともに、このトレーに対する移し替えの作業を行なわなければならず、組立ての工程数が増加する問題がある。
【0007】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、上方から下方に向ってアクセスする組立て用ロボットに直接対応することが可能なディスク収納ケースを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、互いに積重ねられる複数のトレーと、
前記トレー上に設けられており、該トレーの表面に沿ってディスクをほぼ水平な状態で保持する受座と、
上段のトレーの下面に取付けられ、前記受座によって保持されているディスクを上から押える押え部材と、
を具備し、
押え部材が、基部と、該基部に連設されている弾性アームと、該弾性アームの先端部に設けられている押圧部とから成り、基部が上段のトレーの下面に取付けられるとともに、前記押圧部がほぼ半球状をなし、該半球状をなす押圧部がディスクの中心孔のエッジの部分を押圧することを特徴とするディスク収納ケースに関するものである。
【0009】
ここで受座がトレー上に複数組設けられ、複数のディスクがトレーの上に横に並べるようにして保持されてよい。また受座がディスクの外周側のエッジを受ける外周側受け部と、ディスクの中心孔の周縁部を受ける中心側受け部とから構成されてよい。また前記押さえ部材の弾性アームが上方に屈曲した屈曲部を有し、しかも前記半球状の押圧部の中心部に軸線が垂直方向の円形孔が形成されてよい。また前記押さえ部材の基部の上面に突出するように一対の係合ピンが形成され、これらの係合ピンはその直径が互いに異なっており、それぞれ対応する上側のトレーの筒状ボスの係合孔に係合されてよい。
【0011】
また、最下段のトレーの下側に底板が組合わされるとともに、最上段のトレーの上側に蓋板が組合わされてよい。また底板と蓋板とが互いに同一形状であってよい。また板ばねから成り、両端に係止部を有する係止部材によって積重ねられたトレーと底板と蓋板とを組合わせた状態で係止するようにしてよい。また複数段に積重ねられたトレーの周壁部と底板と蓋板とによってケースの内部を密閉状態にするようにしてよい。またトレーの周縁部であってその上部または下部にリブが形成され、該リブが上段または下段のトレーの周壁部の内側の段部と係合するようにしてよい。
【0012】
本発明の好ましい態様は、受座が複数組設けられているトレーを備え、このようなトレーのそれぞれの受座にディスクを水平な状態で載置するとともに、上段のトレーの下部に取付けられている押え部材の押圧部によってディスクを弾性的に押圧するようにし、このようなトレーを複数段に積重ねるとともに、最下段のトレーの下側に底板を組合わせ、最上段のトレーの上側に蓋板を組合わせ、これらを両側から係止部材によって係止するようにしたものである。
【0013】
このような態様によれば、上方から下方にアクセスする組立てロボットに直接対応することが可能になり、トレーに対する移し替えの工程を必要としなくなる。また係止部材の寸法を変えるだけで、何段にも積重ねることができ、これによってディスクの供給量を任意に調整できるようになる。そしてトレー上に載置されているディスクが押え部材によって弾性的に押圧されるために、ディスクを安定に輸送あるいは保管することが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施の形態に係るディスク収納ケースの全体の構造を示すものであって、このディスク収納ケースは、互いに複数段に積重ねられるトレー10と、最下段のトレー10の下側に組合わされる底板11と、最上段のトレー10の上側に組合わされる蓋板12とから構成されている。なおここではトレー10がポリカーボネート樹脂の射出成形体から、底板11と蓋板12とがポリプロピレン樹脂の射出成形体から構成されている。
【0015】
これらのトレー10と底板11と蓋板12とは、図1に示すように互いに積重ねられた状態でその両側から係止部材15によってクランプされて係止されるようになっている。係止部材15は例えばステンレス鋼から成る厚さが0.8mmの板ばねによって構成されており、その上端と下端とにはそれぞれほぼ直角に折曲げられかつ先端部がくの字状に屈曲する係止部16を有し、このような係止部16が底板11と蓋板12にそれぞれ形成されている凹部から成る被係止部17に係止されるようになっている(図14参照)。
【0016】
次にポリカーボネート樹脂によって射出成形されたトレー10の構造について図2〜図5によって説明する。とくに図2に示すようにこのトレー10上には各列に3個ずつのハードディスク60またはそのガラス基板等の基板を4列に載置するようにしており、トレー10上に合計12個のハードディスク60を載置するようにしている。そしてこれらのハードディスク60を受けるように12組の受座20が形成されている。各受座20はハードディスク60の外周側のエッジの部分を円周方向に120度間隔で受ける外周側受け部21と、このハードディスク60の中心孔61の周縁部を受ける中心側受け部22とから構成されている。なお中心側受け部22の中央部には貫通孔23が形成されており、この貫通孔23によってトレー10の下側に連通されるようになっている。なおここで貫通孔23は、この中心側受け部22内を洗浄したときに、洗浄液が容易に流れるようにするために設けられている。
【0017】
トレー10の4辺の外周部はそれぞれ周壁部26によって囲まれるようになっている(図14参照)。そしてこのような周壁部26の上端側には上方に突出するようにリブ27が形成されている。またこのトレー10の周壁部26の内側であってその下端側の内表面には段部29が形成されている。このような段部29がその下側に配される下段のトレー10のリブ27と係合されるようになっており、これによって複数段にトレー10を積重ねたときに、図14に示すようにこれらが互いにずれることなく安定に積重ねた状態で維持されるようにしている。なお周壁部26が周囲に形成されているトレー10の4つのコーナの部分にはそれぞれ3角形の貫通孔28が形成されている。このような貫通孔28は、このトレーを洗浄液によって洗浄したときに、洗浄液が容易に下方に流れるようにするためのものである。
【0018】
またこのトレー10にはそれぞれの受座20に対応するように、一対ずつの筒状ボス31、32が図5に示すように下方に突出するように形成されている(図14参照)。そしてこれらの筒状ボス31、32の中心部には軸線方向に延びるように係合孔33、34が形成されている。これらの係合孔33、34は後述する押え部材42を保持するためのものである。
【0019】
なおトレー10は図2に示すように長方形であって長辺と短辺の長さが異なっており、90度回転した場合には互いに整合しないようになっている。そして180度および360度回転した場合には上下のトレー10が互いに整合するとともに、それぞれの受座20と上段のトレー10の押え部材42とが互いに正しく対応するように両者が配置されている。
【0020】
次にポリプロピレン樹脂から成る底板11と蓋板12の構造について説明する。底板11と蓋板12とは互いに同一の形状となっているので、底板11を例に説明する。底板11はポリプロピレンによって成形され、図6〜図8に示すように、その主面であって4辺の周縁部が肉厚部37になっており、このような肉厚部37によって底板11に剛性を与えるようにしている。またこの肉厚部37の外周側には周壁部38が形成され、このような周壁部38によって図14に示すように最下段のトレー10の外周側の周壁部26の外側に係合されるようになっており、これによって最下段のトレー10と安定に組合わされるようになっている。また底板11には上述の如く係止部材15の係止部16と係合される被係止部17がその両側に形成されるとともに、この被係止部17と連通するように、肉厚部37には凹部39が形成されている。
【0021】
次に上段のトレー10の筒状ボス31、32によって保持され、ハードディスク60を上から安定的に押圧する押え部材42について説明する。押え部材42は例えばポリプロピレンの射出成形体から構成されており、図9〜図13に示すように基部43と、弾性アーム44と、押圧部45とから構成されており、これらが互いに一体になって成形されている。
【0022】
そして基部43の上面には一対のピン47、48が上方に突出するように連設されており、これらの係合ピン47、48がトレー10の筒状ボス31、32の係合孔33、34に係合されるようになっている。なおトレー10の係合孔33、34は上下に貫通しているために、上方から棒で押すことにより係合ピン47、48を係合孔33、34から離脱させて押え部材42を交換することができるようになっている。
【0023】
また弾性アーム44には上方に屈曲した屈曲部49が形成されている。また押圧部45はほぼ半球状をなすとともに、その中心部には軸線が垂直方向の円形孔50が形成されている。このような円形孔50は、洗浄の際における洗浄液の流動を可能にし、これによって洗浄効率を高めるとともに、押圧部45内にゴミ等が残留付着するのを防止している。
【0024】
上記押え部材42の基部43の上面に突出する一対の係合ピン47、48はその直径が互いに異なっており、それぞれが対応する筒状ボス31、32の係合孔33、34に係合されるようになっている。すなわち押え部材42の取付け姿勢を間違えて係合ピン47、48を互いに逆の筒状ボス32、31の係合孔34、33に係合させようとしても、係合ピン47、48との寸法が合わず、結合することができない。すなわち誤組立てを防止するようになっている。
【0025】
また上記押え部材42の弾性アーム44はとくにその上方へ屈曲した屈曲部49の肉厚が他の部分よりも薄くなっており、これによって押圧部45が弾性アーム44によって適正な弾性をもって支持されるようになっている。このような薄肉の屈曲部49によって、ハードディスク60の中心孔61の部分を安定的にかつ確実に押圧部45で押圧することを可能にしている。
【0026】
次に以上のような構成になるディスク収納ケースによるハードディスク60の保持の動作について説明する。図2および図14に示すように、トレー10のそれぞれの受座20にハードディスク60を載置する。このときにハードディスク60の外周面の下側のエッジの部分がトレー10の外周側受け部21によって受けられるとともに、中心孔61の周縁部が中心側受け部22によって受けられるようになる。
【0027】
トレー10の下面には予め押え部材42を組込んでおく。すなわちトレー10の下面に形成されている筒状ボス31、32の係合孔33、34にそれぞれ押え部材42の係合ピン47、48を挿入しておく。するとハードディスク60を載置したトレー10の上側に上段のトレー10を積重ねると、図14および図15に示すように、上段のトレー10の下面に取付けられている押え部材42の押圧部45が受座20に受けられた状態で載置されているハードディスク60の中心孔61の周縁部を弾性的に押圧するようになり、これによって受座20にハードディスク60が安定的に保持されるようになる。
【0028】
このようにしてそれぞれのトレー10に所定の枚数、例えば12枚のハードディスク60を水平な状態で並べて載置するとともに、このようなトレー10を図1および図14に示すように複数段に積重ねる。なおこのときに最上段のトレー10は図14に示すように、その下面に押え部材42を保持するためにのみ用いられ、最上段のトレー10の上面にハードディスクを載置しない。すなわち最上段のトレー10は押え部材42の保持手段としてのみ機能することになる。
【0029】
このようにそれぞれのトレー10にハードディスク60を載置するとともに、これらのトレー10を互いに積重ねたならば、最下段のトレー10の下側に底板11を組合わせ、最上段のトレー10の上側に蓋板12を組合わせる。そして図1および図14に示す係止部材15を用い、この係止部材15の上下段の係止部16を蓋板12と底板11とにそれぞれ形成されている被係止部17に係止する。これによってトレー10は互いに積重ねた状態でクランプされることになる。このような状態においてハードディスク10は物流に供され、あるいはまた保管されるようになる。
【0030】
このようなディスク収納用ケースによれば、ハードディスク60あるいはその中間製品を水平な状態でトレー10上に並べて安定的に供給することが可能になる。またこのようなハードディスク60を組立てたり、あるいはまた中間製品の加工を行なう場合には、係止部材15を外し、上側の蓋板12と最上段のトレー10とを除去した状態で、その次のトレー10から順番に供給すればよい。
【0031】
このときにハードディスク60はすでにトレー10上に水平に並べて載置されているために、ハードディスク60を予めトレーに移し替えて組立て動作を行なう必要がない。中間製品の加工の場合にも同様のことが言える。そしてトレー10上には複数枚の、例えば12枚のハードディスク60が水平に並べて載置されているために、水平移動型の組立てロボットのチャック部を上方から下方にアクセスさせ、トレー10上のハードディスク60を直接クランプすることができるために、このトレー10を組立て装置に直接供給することが可能になる。これによって工程の短縮化が図られることになる。
【0032】
またこのようなディスク収納ケースは、トレー10を複数段に積重ねて構成されているために、係止部材15の長さを変更するか各種の長さのものを用意することによって、トレー10の積重ねの段数を任意に調整することが可能になり、これによって1つのケースで供給されるハードディスク60あるいは中間製品の数を任意に調整することが可能になる。
【0033】
しかもこのようなディスク収納用ケースは、それぞれのトレー10の周縁部のリブ27がその上段のトレー10の周壁部26の内側の段部29と係合されるようになっている。しかも最下段のトレー10の周壁部26が底板11の周壁部38と係合され、最上段のトレー10の周壁部26が蓋板12の周壁部38と係合される。従ってトレー10のコーナの部分にそれぞれ貫通孔23を形成しても、全体としての積重ねられたケースは外部と密閉状態とすることが可能になり、これによってハードディスク60の汚染が防止される。このような密閉構造はトレー10の積重ねの段数に関係なく確実に維持されるものである。
【0034】
互いに積重ねられるそれぞれのトレー10の受座20によって受けられるハードディスク60は、その中心孔61の部分を押え部材42の押圧部45によって押圧するようにしている。ここで押え部材42の弾性アーム44の屈曲部49の肉厚が他の部分よりも薄くなっており、ここで適正な弾性復元力を発生させ、このような弾性復元力によって押圧部45を介してハードディスク60を安定に押えるようにしている。従ってトレー10上に載置されているハードディスク60が振動したり損傷したりすることがなくなる。またこのような押え部材42による押え構造によって、ハードディスク60の厚さ方向の寸法の差異を吸収することが可能になり、あるいはまた厚さの異なるハードディスク60をも収納載置できるようになる。
【0035】
以上本発明を図示の実施の形態によって説明したが、本発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本発明の技術的思想に基いて各種の変更が可能である。すなわち上記実施例は、基板がガラスから成るハードディスクのケースに関するものであるが、本発明はその他の材料、例えばアルミニウム合金、シリコン、カーボン等の基板から成るハードディスクのケースに適用することが可能である。あるいはまたハードディスク以外の円板状をなすディスクを収納するためのケースに適用されてよい。
【0036】
【発明の効果】
本願の主要な発明は、互いに積重ねられる複数のトレーと、トレー上に設けられており、該トレーの表面に沿ってディスクをほぼ水平な状態で保持する受座と、上段のトレーの下面に取付けられ、受座によって保持されているディスクを上から押える押え部材と、を具備し、押え部材が、基部と、該基部に連設されている弾性アームと、該弾性アームの先端部に設けられている押圧部とから成り、基部が上段のトレーの下面に取付けられるとともに、押圧部がほぼ半球状をなし、該半球状をなす押圧部がディスクの中心孔のエッジの部分を押圧するようにしたものである。
【0037】
従ってこのようなディスク収納ケースによれば、それぞれのトレー上にディスクをほぼ水平な状態で保持するとともに上から押え部材で押えた状態で、トレーを複数段に積重ねてケースとすることが可能になる。従ってトレーそれ自体がケースの一部を構成するために、このようなトレー上からディスクを取出す際に、水平移動ロボットを用いて上方から下方にアクセスするだけでこのトレーからディスクを取出すことが可能になり、組立てロボットに直接適用することが可能なディスク収納ケースが提供される。
【0038】
別の一発明は、上記の主要な発明において、最下段のトレーの下側に底板が組合わされるとともに、最上段のトレーの上側に蓋板が組合わされるようにしたディスク収納ケースに関するものである。
【0039】
従ってこのような構成によれば、複数段のトレーと底板と蓋板との組合わせによってディスク収納ケースが組立てられるようになり、トレーをそのまま利用してこれに底板と蓋板とを組合わせただけでディスク収納ケースが得られるようになる。従って任意のトレーからロボットによってトレー上に載置されているディスクを取出して組立てに供し、あるいはまた加工を行なうことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク収納ケースの全体の構造を示す分解斜視図である。
【図2】トレーの平面図である。
【図3】トレーの短辺側の側面図である。
【図4】トレーの長辺側の側面図である。
【図5】トレーの底面図である。
【図6】底板の平面図である。
【図7】図6におけるA〜A線断面図である。
【図8】トレーのB〜B線断面図である。
【図9】押え部材の平面図である。
【図10】同押え部材の正面図である。
【図11】同押え部材の側面図である。
【図12】図9におけるC〜C線断面図である。
【図13】押え部材の斜視図である。
【図14】ディスク収納ケースの組立て状態の縦断面図である。
【図15】ハードディスクを載置した状態で押え部材によって押圧している状態を示す要部分解斜視図である。
【符号の説明】
10 トレー
11 底板
12 蓋板
15 係止部材(板ばね)
16 係止部
17 被係止部(凹部)
20 受座
21 外周側受け部
22 中心側受け部
23 貫通孔
26 周壁部
27 リブ
28 貫通孔
29 段部
31、32 筒状ボス
33、34 係合孔
37 肉厚部
38 周壁部
39 凹部
42 押え部材
43 基部
44 弾性アーム
45 押圧部
47、48 係合ピン
49 屈曲部
50 円形孔
60 ハードディスク
61 中心孔
Claims (10)
- 互いに積重ねられる複数のトレーと、
前記トレー上に設けられており、該トレーの表面に沿ってディスクをほぼ水平な状態で保持する受座と、
上段のトレーの下面に取付けられ、前記受座によって保持されているディスクを上から押える押え部材と、
を具備し、
押え部材が、基部と、該基部に連設されている弾性アームと、該弾性アームの先端部に設けられている押圧部とから成り、基部が上段のトレーの下面に取付けられるとともに、前記押圧部がほぼ半球状をなし、該半球状をなす押圧部がディスクの中心孔のエッジの部分を押圧することを特徴とするディスク収納ケース。 - 受座がトレー上に複数組設けられ、複数のディスクがトレーの上に横に並べるようにして保持されることを特徴とする請求項1に記載のディスク収納ケース。
- 受座がディスクの外周側のエッジを受ける外周側受け部と、ディスクの中心孔の周縁部を受ける中心側受け部とから構成されることを特徴とする請求項1に記載のディスク収納ケース。
- 前記押さえ部材の弾性アームが上方に屈曲した屈曲部を有し、しかも前記半球状の押圧部の中心部に軸線が垂直方向の円形孔が形成されることを特徴とする請求項1に記載のディスク収納ケース。
- 前記押さえ部材の基部の上面に突出するように一対の係合ピンが形成され、これらの係合ピンはその直径が互いに異なっており、それぞれ対応する上側のトレーの筒状ボスの係合孔に係合されることを特徴とする請求項1に記載のディスク収納ケース。
- 最下段のトレーの下側に底板が組合わされるとともに、
最上段のトレーの上側に蓋板が組合わされることを特徴とする請求項1に記載のデイスク収納ケース。 - 底板と蓋板とが互いに同一形状であることを特徴とする請求項6に記載のディスク収納ケース。
- 板ばねから成り、両端に係止部を有する係止部材によって積重ねられたトレーと底板と蓋板とを組合わせた状態で係止することを特徴とする請求項6に記載のディスク収納ケース。
- 複数段に積重ねられたトレーの周壁部と底板と蓋板とによってケースの内部を密閉状態にすることを特徴とする請求項6に記載のディスク収納ケース。
- トレーの周縁部であってその上部または下部にリブが形成され、該リブが上段または下段のトレーの周壁部の内側の段部と係合することを特徴とする請求項6に記載のディスク収納ケース。
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