JP2000326250A - ナットランナーの制御方法及び制御装置 - Google Patents
ナットランナーの制御方法及び制御装置Info
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- JP2000326250A JP2000326250A JP13302399A JP13302399A JP2000326250A JP 2000326250 A JP2000326250 A JP 2000326250A JP 13302399 A JP13302399 A JP 13302399A JP 13302399 A JP13302399 A JP 13302399A JP 2000326250 A JP2000326250 A JP 2000326250A
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Abstract
ークの種類にかかわらず、ボルト又はナットをワークに
適切な締付けトルクでもって締付け完了させることがで
き、また、多軸同時締付けにおいて、締付け角度にばら
つきがあっても全軸を同時に締付け完了させることにあ
る。 【解決手段】 目標締付けトルクTX と着座から締付け
完了までの目標締付け時間txとを予め設定し、その着
座後の締付け動作中における現在点P1 での回転数につ
いて単位時間当たりのトルク上昇率αを算出すると共
に、現在点P1 から目標締付けトルクTX までの残り締
付けトルクΔT2 と目標締付け時間txまでの残り締付
け時間Δt1 とを算出し、前記トルク上昇率αと残り締
付けトルクΔT2 とから現在点P1 での回転数で目標締
付けトルクTX に達するまでの残り締付け予想時間Δt
2 を算出し、この残り締付け予想時間Δt2 と残り締付
け時間Δt1 と現在点P1 の回転数から目標締付け時間
txで締付け完了するために必要な回転数を算出する。
Description
御方法及び制御装置に関し、詳しくは、ボルトやナット
をワークに自動締付けするナットランナーの回転数を制
御する制御方法及び制御装置に関する。
るナットランナーの制御方法としては、ボルトやナット
の締付トルクで締付け精度を評価するトルク方式が一般
的である。このトルク方式によるナットランナーは、図
3に示すようにナットランナ本体1から延びる出力軸2
に同軸にソケット3を連結して構成され、そのソケット
3が締付け対象のボルト4(又はナット)の頭部に着脱
可能に嵌合される。前述のナットランナー本体1は駆動
モータ5と減速機6とトルクセンサ7とを備え、外部の
制御部8からの制御信号に基づいて駆動モータ5により
出力軸2の先端にあるソケット3を回転させる。
締付けトルクとの関係を示す。ナットランナーのソケッ
ト3をボルト4(又はナット)に嵌合させた状態で回転
させて締付け動作を開始する。この締付け動作の開始か
らボルト4(又はナット)がワーク9に着座するまで
は、締付けサイクルタイムを短縮するためにナットラン
ナーを高速回転させている。この着座点Aでの着座トル
クTaは制御部8に予め設定されている。
後、その着座トルクTaをトルクセンサ7により検出し
た時点でソケット3の回転を一旦停止させている。その
後、ソケット3を回転開始させ、制御部8に予め設定さ
れている目標締付けトルクTbに達すると締付け動作を
終了する。このように着座点Aから締付け完了点Bまで
は、制御部8に予め設定された締付け回転数(固定値)
に基づいて、ソケット3が一定回転するように制御部8
で回転速度を制御するようにしている。
はナット)が締め付けられるワークには、着座から締付
け完了までに大きな回転角度を必要とする柔らかい部材
(以下、ソフトジョイントと称す)や、小さな回転角度
で着座から締付け完了へ至る硬い部材(以下、ハードジ
ョイントと称す)がある。
ット)を締め付ける場合、締付けサイクルタイムを短縮
するため、締付け回転数を上げる必要がある。締付け回
転数を上げたことによりナットランナーがオーバーラン
したとしても、単位角度当たりのトルク上昇率が小さい
ので、最終的な目標締付けトルクに与える影響は少な
い。すなわち、図5に示すようにソフトジョイントSJ
を着座点Aから締め付けた場合、締付け完了点BSJでオ
ーバーランしても、オーバートルク量OTSJが少なくて
済む。
(又はナット)を締め付ける場合、単位角度当たりのト
ルク上昇率が大きいので、ナットランナーがオーバーラ
ンすると最終的な目標締付けトルクに与える影響が大き
い。すなわち、図5に示すようにハードジョイントHJ
を着座点Aから締め付けた場合、締付け完了点BHJでオ
ーバーランすると、そのオーバートルク量OTHJが多く
なることから、締付け回転数を極力下げる必要がある。
け回転数が異なることから、実際の締付け作業時には、
ワークの種類に応じて締付け回転数を設定しているとい
うのが現状である。
クに締め付けるに際して、その締付け完了時の時間的な
ずれが締付け力に大きく作用するワークの場合、複数の
ボルト(又はナット)をワークに同時に締め付ける多軸
同時締付けを行うようにしている。この多軸同時締付け
は、全軸を着座させた後、その着座から目標締付けトル
クまで全軸を同時に締め付ける方法である。この方法に
よれば、全軸が同一の回転数であれば、概略、全軸が同
時に締付け完了することになる。
着座から締付け完了までの締付け角度にばらつきがある
ため、全軸を同時に締付け完了させることが困難であ
り、締付け力にばらつきが発生することがある。
提案されたもので、その目的とするところは、ソフトジ
ョイントやハードジョイント等のワークの種類にかかわ
らず、ボルト又はナットをワークに適切な締付けトルク
でもって締付け完了させることができ、また、多軸同時
締付けにおいて、締付け角度にばらつきがあっても全軸
を同時に締付け完了させることができるナットランナー
の制御方法及び制御装置を提供することにある。
めの技術的手段として、本発明に係るナットランナーの
制御方法は、目標締付けトルクと、着座から締付け完了
までの目標締付け時間とを予め設定し、その着座後の締
付け動作中における現在点での回転数について単位時間
当たりのトルク上昇率を検出し、その検出信号に基づい
て目標締付け時間で目標締付けトルクに達するように回
転数を制御しながら締付け完了させることを特徴とす
る。
の制御方法は、目標締付けトルクと、着座から締付け完
了までの目標締付け時間とを予め設定し、その着座後の
締付け動作中における現在点での回転数について単位時
間当たりのトルク上昇率を算出すると共に、現在点から
目標締付けトルクまでの残り締付けトルクと目標締付け
時間までの残り締付け時間とを算出し、前記トルク上昇
率と残り締付けトルクとから、現在点での回転数で目標
締付けトルクに達するまでの残り締付け予想時間を算出
し、この残り締付け予想時間と残り締付け時間と現在点
の回転数から、目標締付け時間で目標締付けトルクに達
するように締付け完了するために必要な回転数を算出す
ることを特徴とする。
装置は、ボルト又はナットに嵌合したソケットを回転さ
せる駆動モータを動作させるモータ駆動回路と、トルク
センサにより締付け動作中の締付けトルクを検出して出
力するトルク検出回路と、着座後の締付け動作中、その
着座からの経過時間を計測して出力する時間監視回路
と、トルク検出回路及び時間監視回路のそれぞれの出力
に基づいて、着座後の締付け動作中における現在点での
回転数について単位時間当たりのトルク上昇率を算出
し、そのトルク上昇率に基づいて現在点から目標締付け
時間で目標締付けトルクに達するように締付け完了する
ために必要な回転数を算出し、その回転数に基づく制御
信号を前記モータ駆動回路に出力する演算回路とを具備
したことを特徴とする。
は、目標締付けトルクと、着座後から締付け完了までの
目標締付け時間を予め設定し、着座後の締付け動作中に
おける現在点での回転数について単位時間当たりのトル
ク上昇率を算出することにより、現在点から目標締付け
時間で目標締付けトルクに達するように締付け完了する
ために必要な回転数を算出するので、ソフトジョイント
の場合、現在点のトルク上昇率からソフトジョイントで
あることを判断して回転数を上げることにより目標締付
けトルク及び目標締付け時間で締付け完了する。また、
ハードジョイントの場合、現在点のトルク上昇率からハ
ードジョイントであることを判断して回転数を下げるこ
とにより目標締付けトルク及び目標締付け時間で締付け
完了する。
という一定時間で目標締付けトルクに達するような自動
締付け動作を実行するので、ソフトジョイント又はハー
ドジョイント等のワークの種類に左右されず、回転数の
調整が不要となってナットランナーの設定が非常に容易
になると共にトルク精度の向上が図れる。
をワークに同時に締め付ける多軸同時締付けに用いる場
合に好適である。この多軸同時締付けの場合も、全軸が
着座した後、その着座から目標締付けトルク及び目標締
付け時間まで、全軸を同一時間で締め付けるように設定
するので、締付け角度にばらつきがあっても全軸が同時
に締付け完了する。
る。
ーは、図1に示すようにナットランナ本体11から延び
る出力軸12に同軸にソケット13を連結して構成さ
れ、そのソケット13が締付け対象のボルト14(又は
ナット)の頭部に着脱可能に嵌合される。前述のナット
ランナー本体11は、エンコーダ15と駆動モータ16
と減速機17とトルクセンサ18とを備え、本発明の制
御装置19からの制御信号に基づいて駆動モータ16に
より出力軸12の先端にあるソケット13を回転制御す
る。
ルト14(又はナット)に嵌合したソケット13を回転
させる駆動モータ16を動作させるモータ駆動回路20
と、トルクセンサ18により締付けトルクを検出するト
ルク検出回路21と、着座後の締付け動作中、その着座
からの経過時間を計測して出力する時間監視回路22
と、トルク検出回路21及び時間監視回路22のそれぞ
れの出力に基づいて、着座後の締付け動作中における現
在点での回転数について単位時間当たりのトルク上昇率
を算出し、そのトルク上昇率に基づいて現在点から目標
締付け時間で目標締付けトルクに達するように締付け完
了するために必要な回転数を算出し、それを速度指令と
してモータ駆動回路20に出力する演算回路23とを具
備する。
ナーの回転制御によりボルト14(又はナット)をワー
ク24に以下のアルゴリズムでもって締め付ける。図2
はナットランナーによる締付け時間と締付けトルクとの
関係を示す。
け完了点Bまでの目標締付け時間txとを制御装置19
で予め設定した上で、ナットランナーのソケット13を
ボルト14(又はナット)に嵌合させた状態で回転させ
て締付け動作を開始する。この締付け動作の開始からボ
ルト14(又はナット)がワーク24に着座するまで
は、締付けサイクルタイムを短縮するためにナットラン
ナーを高速回転させている。この着座点Aでの着座トル
ク(図4参照)は予め制御装置19で設定されている。
締付け動作の開始後、その着座トルクをトルクセンサ1
8により検出した時点でソケット13の回転を一旦停止
させている。
せ、ボルト14(又はナット)をワーク24に締め付け
ていく。この時、後述するようにある一定時間tにおけ
るトルク上昇率を監視するため、一定時間tを予め設定
しておく。また、締付け動作中においては、ある一定の
時間間隔(例えば1msec)でのトルク値を記憶させてお
く。この着座後の締付け動作中における現在点P1 での
回転数について単位時間当たりのトルク上昇率αを算出
する。すなわち、現在点P1 でのトルク値とその現在点
P1 から一定時間tだけさかのぼった過去点P0 でのト
ルク値との差ΔT 1 を算出し、その差ΔT1 を一定時間
tで除算してその除算値を現在点P1 でのトルク上昇率
α(=ΔT1 /t)とする。
トルクTX までの残り締付けトルクΔT2 と目標締付け
時間txまでの残り締付け時間Δt1 とを演算回路23
で算出する。このトルク上昇率αと残り締付けトルクΔ
T2 とから現在点P1 での回転数で目標締付けトルクt
xに達するまでの残り締付け予想時間Δt2 を算出す
る。そして、この残り締付け予想時間Δt2 と残り締付
け時間Δt1 と現在点P 1 の回転数から目標締付け時間
txで目標締付けトルクTX に達するように締付け完了
するために必要な回転数を算出する。
αから、目標締付け時間txで目標締付けトルクTX に
達するように締付け完了するために必要な回転数を算出
する演算処理を所定のインターバル(例えば10msec間
隔)で実行する。これにより現在点P1 で目標締付けト
ルクTX 及び目標締付け時間txで締付け完了するため
に必要な回転数が所定のインターバルごとに得られる。
このようにして得られた回転数に基づく制御信号を演算
回路23からモータ駆動回路20に出力し、そのモータ
駆動回路20から前述の制御信号に基づく速度指令を駆
動モータ16へ出力して回転制御する。
着座後から締付け完了までの目標締付け時間を予め設定
し、着座後の締付け動作中における現在点での回転数に
ついて単位時間当たりのトルク上昇率を算出することに
より、現在点から目標締付けトルク及び目標締付け時間
で締付け完了するために必要な回転数を算出するので、
目標締付け時間で目標締付けトルクに達するような自動
締付け動作を実行でき、ソフトジョイント又はハードジ
ョイント等のワークの種類に左右されず、回転数の調整
が不要となって作業の熟練度が要求させることなく、ナ
ットランナーの設定が非常に容易になると共にトルク精
度の向上が図れ、信頼性が大幅に向上する。
同時に締め付ける多軸同時締付けの場合も、締付け角度
にばらつきがあっても、全軸を同一時間で締め付けるよ
うに設定できるので、全軸を同時に締付け完了させるこ
とができ、締付け力の安定化を容易に実現することがで
きる。
形態を示すブロック構成図
形態を説明するもので、締付け時間と締付けトルクとの
関係を示す特性図
示す特性図
け動作の違いを示す特性図
Claims (4)
- 【請求項1】 目標締付けトルクと、着座から締付け完
了までの目標締付け時間とを予め設定し、その着座後の
締付け動作中における現在点での回転数について単位時
間当たりのトルク上昇率を検出し、その検出信号に基づ
いて目標締付け時間で目標締付けトルクに達するように
回転数を制御しながら締付け完了させることを特徴とす
るナットランナーの制御方法。 - 【請求項2】 目標締付けトルクと、着座から締付け完
了までの目標締付け時間とを予め設定し、その着座後の
締付け動作中における現在点での回転数について単位時
間当たりのトルク上昇率を算出すると共に、現在点から
目標締付けトルクまでの残り締付けトルクと目標締付け
時間までの残り締付け時間とを算出し、前記トルク上昇
率と残り締付けトルクとから、現在点での回転数で目標
締付けトルクに達するまでの残り締付け予想時間を算出
し、この残り締付け予想時間と残り締付け時間と現在点
の回転数から、目標締付け時間で目標締付けトルクに達
するように締付け完了するために必要な回転数を算出す
ることを特徴とするナットランナーの制御方法。 - 【請求項3】 複数のボルト又はナットをワークに同時
に締め付ける多軸同時締付けに用いたことを特徴とする
請求項1又は2記載のナットランナーの制御方法。 - 【請求項4】 ボルト又はナットに嵌合したソケットを
回転させる駆動モータを動作させるモータ駆動回路と、
トルクセンサにより締付け動作中の締付けトルクを検出
して出力するトルク検出回路と、着座後の締付け動作
中、その着座からの経過時間を計測して出力する時間監
視回路と、トルク検出回路及び時間監視回路のそれぞれ
の出力に基づいて、着座後の締付け動作中における現在
点での回転数について単位時間当たりのトルク上昇率を
算出し、そのトルク上昇率に基づいて現在点から目標締
付け時間で目標締付けトルクに達するように締付け完了
するために必要な回転数を算出し、その回転数に基づく
制御信号を前記モータ駆動回路に出力する演算回路とを
具備したことを特徴とするナットランナーの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13302399A JP4467666B2 (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | ナットランナーの制御方法及び制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13302399A JP4467666B2 (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | ナットランナーの制御方法及び制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000326250A true JP2000326250A (ja) | 2000-11-28 |
JP4467666B2 JP4467666B2 (ja) | 2010-05-26 |
Family
ID=15094998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13302399A Expired - Fee Related JP4467666B2 (ja) | 1999-05-13 | 1999-05-13 | ナットランナーの制御方法及び制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4467666B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016097461A (ja) * | 2014-11-19 | 2016-05-30 | 株式会社東日製作所 | 電動駆動機器の制御装置 |
KR101834974B1 (ko) * | 2016-10-10 | 2018-03-07 | 계양전기 주식회사 | 전동 공구의 제어 방법 |
US10048671B2 (en) | 2013-05-27 | 2018-08-14 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control device, control method, and control program |
CN109693103A (zh) * | 2019-03-01 | 2019-04-30 | 西格迈股份有限公司 | 新型底阀螺母定扭力锁紧设备及其使用方法 |
-
1999
- 1999-05-13 JP JP13302399A patent/JP4467666B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10048671B2 (en) | 2013-05-27 | 2018-08-14 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control device, control method, and control program |
JP2016097461A (ja) * | 2014-11-19 | 2016-05-30 | 株式会社東日製作所 | 電動駆動機器の制御装置 |
KR101834974B1 (ko) * | 2016-10-10 | 2018-03-07 | 계양전기 주식회사 | 전동 공구의 제어 방법 |
CN109693103A (zh) * | 2019-03-01 | 2019-04-30 | 西格迈股份有限公司 | 新型底阀螺母定扭力锁紧设备及其使用方法 |
CN109693103B (zh) * | 2019-03-01 | 2024-02-27 | 西格迈股份有限公司 | 底阀螺母定扭力锁紧设备及其使用方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4467666B2 (ja) | 2010-05-26 |
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