JP2000325639A - カード式遊技機 - Google Patents

カード式遊技機

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JP2000325639A
JP2000325639A JP2000126730A JP2000126730A JP2000325639A JP 2000325639 A JP2000325639 A JP 2000325639A JP 2000126730 A JP2000126730 A JP 2000126730A JP 2000126730 A JP2000126730 A JP 2000126730A JP 2000325639 A JP2000325639 A JP 2000325639A
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ball
discharge
card
lending
control device
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JP2000126730A
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English (en)
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Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
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Sophia Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】カード式球貸機と遊技機本体との間の通信異常
を直ぐに認識でき、対処を正確且つ容易に行え、異常に
関する情報の表示を効率よく行える遊技機を提供する。 【解決手段】遊技機本体に遊技媒体貸出装置に対して貸
遊技媒体への変換指令を与える変換指令手段と、挿入さ
れたカードの残金額の金額データ表示手段とを設け、遊
技媒体貸出装置には遊技機本体との通信信号を監視する
通信状態監視手段と、これにより異常が検出された場合
に、金額データ表示手段に対して異常情報を表示させる
表示制御手段を備える。通信状態監視手段は遊技媒体貸
出装置の電源投入時と投入後の稼動中のそれぞれにおい
て、遊技機本体との通信信号を監視するように構成さ
れ、表示制御手段は異常の検出が電源投入時と稼動中の
場合とで各々異なる符号により識別して表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所要の排出指令に基づ
いて所要の遊技媒体を排出可能な遊技媒体排出装置を備
えた遊技機本体と、該遊技機本体と一対一に構成され金
額データが記憶されたカードの挿入に基づき所要数の遊
技媒体を貸し出すための処理を行なう遊技媒体貸出装置
とを備え、該遊技媒体貸出装置と前記遊技機本体との間
における遊技媒体の貸し出しに関わる通信結果に基づ
き、該遊技媒体貸出装置に挿入されたカードに記憶され
ている金額データの範囲内で所定数の貸遊技媒体を上記
遊技機本体の遊技媒体排出装置から排出するようにした
カード式遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気カードを媒介として遊技を行
なうようにしたカード式のパチンコ遊技機のシステムが
提唱されている。カード方式は、遊技者が記憶媒体であ
るカードのみを持ち歩けばよく、落下し易いパチンコ球
を大量に持ち運ぶ手間を軽減することができるという利
点がある。従来のカード式パチンコ遊技機は、遊技を行
なう遊技機本体の側部にカード式球貸機を備え、そのカ
ード式球貸機にカードを挿入して所定の球貸し操作を行
なうと、当該カード式球貸機から所定数の貸し球が排出
されるものであった。
【0003】このように従来のカード式パチンコ遊技機
では、遊技機本体とは別体のカード式球貸機側から貸し
球が排出される構成であったため、カード式球貸機側か
ら排出された貸し球を、遊技機本体の供給皿へ移してや
る必要が有り、遊技者にとっては煩わしい作業を何回も
行なう必要があった。また、遊技機本体の賞球排出用の
排出装置とは別にカード式球貸機側にも貸し球用の排出
装置が必要で無駄が多く、しかもそれらの排出装置に球
を供給する島設備も大掛かりなものになってしまう。
【0004】そこで、遊技機本体に設けられている排出
装置(従来は賞球排出のみを行なうもの)を使って貸し
球を直接遊技機本体の供給皿へ排出させるようにして遊
技者の煩わしさを軽減できるようにしたカード式遊技機
も考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カード
に関する処理を行うカード式球貸機と別体の遊技機本体
の排出装置から貸し球を排出する構成にすると、貸し球
の排出を行う際に、カード式球貸機と遊技機本体との間
で通信を行う必要があり、この通信に異常が発生してし
まうと、貸し球の排出が行えなくなり、遊技店の営業に
支障を来してしまう。 そこで、異常の発生を直ぐに認
識してその異常に対する対応を迅速に行えるようにする
ために、遊技機本体側に異常の発生報知用の表示器を備
えることが考えられるが、遊技機本体には、遊技に関わ
る操作部や、上記カードから貸し球への変換を行うため
の球貸し操作部およびカードの残度数を表示する表示器
等が配設されているため、スペース的に問題があるし、
コスト的な問題もある。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、カード式球貸機と遊技機本体との間の通信
に関わる異常が発生した場合に、直ぐに認識することが
できるとともに、その異常に対する対処を正確且つ容易
に行うことができ、しかも異常に関する情報の表示を効
率よく行うことができるカード式遊技機を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
本発明は、所要の排出指令に基づいて所要の遊技媒体を
排出可能な遊技媒体排出装置(球排出装置170)を備
えた遊技機本体(パチンコ遊技機100)と、該遊技機
本体と一対一に構成され金額データが記憶されたカード
の挿入に基づき所要数の遊技媒体を貸し出すための処理
を行なう遊技媒体貸出装置(玉貸機200)と、を備
え、該遊技媒体貸出装置と前記遊技機本体との間におけ
る遊技媒体の貸し出しに関わる通信結果に基づき、該遊
技媒体貸出装置に挿入されたカードに記憶されている金
額データの範囲内で所定数の貸遊技媒体を上記遊技機本
体の遊技媒体排出装置から排出するようにしたカード式
遊技機であって、上記遊技機本体は、その前面側所定部
位に少なくとも、上記遊技媒体貸出装置に対して貸遊技
媒体への変換指令を与える変換指令手段(変換ボタン1
23)と、上記遊技媒体貸出装置に挿入されたカードに
関する残金額データを表示可能な金額データ表示手段
(残高表示器122)と、を備え、上記遊技媒体貸出装
置は、上記遊技機本体との間の通信に関わる信号(排出
終了を示す信号EXS、玉貸し排出可能を示す信号RD
Y)を監視し、通信が正常に行なえない異常を検出可能
な通信状態監視手段(CPU510)と、上記通信状態
監視手段により異常が検出された場合に、上記金額デー
タ表示手段に対して所要の異常情報を表示させる表示制
御手段(CPU510)と、を備え、上記通信状態監視
手段は、上記遊技媒体貸出装置の電源投入時(ステップ
S8012,S8016)および電源投入後の当該遊技
媒体貸出装置稼動中(ステップS8042)のそれぞれ
において、上記遊技機本体との間の通信に関わる信号を
監視するように構成され、上記表示制御手段は、上記通
信状態監視手段により上記電源投入時に異常が検出され
た場合と上記稼動中に異常が検出された場合とで各々異
なる符号(エラーコード“E22”と“E55”)によ
り識別して上記異常情報を表示させるようにした。
【0008】
【作用】上記した手段によれば、遊技媒体貸出装置の通
信状態監視手段により、遊技媒体貸出装置と遊技機本体
との間の通信が正常に行えない異常が検出されると、遊
技媒体貸出装置の表示制御手段により、遊技機本体の金
額データ表示手段に対して所要の異常情報を表示させる
制御が行われる。そして、遊技媒体貸出装置の電源投入
時に通信異常が検出された場合に表示される異常情報
と、電源投入後における当該遊技媒体貸出装置の稼働中
に通信異常が検出された場合に表示される異常情報と
が、上記表示制御手段により、各々異なる符号により表
示される。したがって、通常はカードの残金額データを
表示する金額データ表示手段を利用して効率良く異常情
報を表示することができるとともに、検出した通信異常
を発生時別に対応する異常情報で識別して表示すること
が可能となる。
【0009】
【実施例】図1には、本発明に係るカード式パチンコ遊
技機の一実施例が示されている。この実施例では、遊技
機本体としてのパチンコ遊技機100と遊技媒体貸出装
置としての玉貸機200とが対をなすように構成されて
おり、各玉貸機200にはカードリーダが内蔵され、玉
貸機200の前面パネル210には上記カードリーダに
対応してカード挿排口211と、カードがカードリーダ
内に挿入されていることを表示するカード挿入中表示器
212、玉貸機200が作動状態すなわち玉貸し可能状
態にあることを表示する有効表示ランプ230、パチン
コ機に設けられた金額データ表示手段としての残高表示
器122の表示内容を変更するための表示切換えボタン
240が設けられている。
【0010】一方、パチンコ遊技機100の開閉パネル
に設けられている供給皿120の上面には、操作パネル
121が形成され、この操作パネル121上に上記カー
ド挿排口211に挿入されたカードの残高を表示する残
高表示器122と、貸し玉への変換の指令を与える変換
指令手段としての変換ボタン123と、カードの排出
(返却)を指令する返却ボタン124と、上記変換ボタ
ン123および返却ボタン124が有効であることを表
示する玉貸し可能表示ランプ126が設けられている。
【0011】なお、112は賞品球排出時に点灯される
賞品球排出表示ランプ、また113は貸し玉排出時に点
灯される貸し玉排出表示ランプ、108はパチンコ遊技
機において打止状態が発生したときに点灯される完了ラ
ンプ、141は上記供給皿120が満杯になったときに
内部でオーバーフローした賞品球を貯留する受け皿、1
42は供給皿120から流下される球を一個ずつ遊技領
域内に発射する打球発射装置の操作ダイヤルである。パ
チンコ遊技盤前面の遊技領域の構成は従来のものと同様
で、任意の構成をとり得る。
【0012】この実施例では、変換ボタン123が押さ
れると、上記玉貸機200のカードリーダへのカードの
挿入を前提としてカードの有する金額の範囲内で、予め
設定された金額(例えば300円分)を貸し玉に変換す
る指令がパチンコ遊技機100の裏面に設けられている
球排出装置の制御装置に対して送出するように構成され
ている。変換後のカードの残り金額は、100円を1単
位とする度数で残高表示器122に表示されるようにな
っている。図2には本発明を適用したパチンコ遊技機1
00の裏機構の一実施例が示されている。
【0013】図2において、170は賞品球を排出する
球排出装置、600は入賞検出器等からの信号に基づい
て上記球排出装置170を制御して所定数の賞品球を排
出させる排出制御装置、151は排出される前の球を貯
留しておく貯留タンク、152は貯留タンク151内の
球を一列に整列させて上記球排出装置170まで誘導す
る誘導樋である。この誘導樋152は特に限定されない
が、短時間に多量の玉を供給できるように2条に形成さ
れており、その途中には球の重なりを防止する玉ならし
153および待機球検出器160が設けられている。
【0014】また、球排出装置170の下方には、排出
された玉を遊技機前面の上記供給皿120の流出口12
9へ誘導する排出樋155と供給皿120からオーバー
フローした玉を下方の受け皿141へ誘導するオーバー
フロー樋156が連続して設けられているとともに、上
記排出樋155の途中から分岐された玉抜き樋157が
上記オーバーフロー樋156と平行して配設され、この
玉抜き樋157と排出樋155との分岐部には流路切換
え弁158が設けられている。159は遊技機の前面に
設けられた入賞口に流入した入賞球を一箇所に集合させ
る集合樋、180は集合樋159の下端に設けられ集合
された入賞球を1個ずつ分離して検出器で検出する入賞
球分離検出装置、400は遊技部に設けられた入賞検出
器からの信号に基づいて役物や表示ランプを駆動する遊
技盤制御装置である。
【0015】上記遊技盤制御装置400と排出制御装置
600とは、光ファイバによって接続される。特に限定
されるものでないがこの実施例では、遊技盤制御装置4
00と排出制御装置600から引き出された光ファイバ
191,192の一端が中継基板195に接続されてお
り、中継基板195を介して遊技盤制御装置400と排
出制御装置600とが通信可能に結合されている。
【0016】なお、この実施例では、入賞球分離検出装
置180として集合樋159で集合された入賞球の流下
経路に臨むストッパ182とそれを駆動するソレノイド
(以下、セーフソレノイドと称する)183とからなり
検出器(セーフセンサと称する)181で入賞球を1つ
検出する毎にストッパ182をソレノイド183で駆動
して入賞球を1つ流下させるように構成した電気式のも
のを用いているが、先端にストッパを、また後端に錘を
有するシーソー式の球鞘とマイクロスイッチとから構成
された機械式のものを用い、入賞球数は排出制御装置6
00内に電気的に記憶させるようにしても良い。
【0017】図3には上記球排出装置170の一実施例
を示す。この球排出装置170は、貯留タンク151に
貯留された予備球を誘導する上記誘導樋152に連続す
るように構成された案内樋710を備えている。この案
内樋710は上記誘導樋152に対応して2条に形成さ
れており、各条の通路に対応して流下阻止手段としての
ストッパ745とその駆動用排出ソレノイド741とか
らなる排出手段740も2組設けられている。上記案内
樋710は、その機能から3つの部分からなり、上から
順にそれぞれ減圧部711、縁切り部712、排出部7
13とされている。
【0018】上記減圧部711は、貯留タンク151か
ら誘導樋152を介して送られて来る予備球の圧力を減
らすもので、同図に示すように、緩傾斜状態にUターン
された構造にされている。上記縁切り部712は、その
下の排出部713を通る球同士に間隔を開けさせて、下
方の排出手段740による球の流出を止め易くするため
のもので、前記減圧部711に連続する垂直通路部分7
21と後述の排出部713に通じる方向変換通路部分7
22とから構成されている。
【0019】そして、垂直通路部分721の下端部に
は、球詰まり防止突部723が前方に突出して設けられ
ている。この球詰まり防止突部723によって、垂直通
路部分721に縦に並んで停止した球のうちの最も下の
球の中心位置がその上方の球の中心位置より常に前方に
位置せしめられるようになる。それによって、上方の球
の流下移動圧が最も下の球を常に前方に押圧するように
作用し、球詰まりが防止される。
【0020】各案内樋710の排出部713の途中に
は、流下する球を検出する非接触型の排出球検出センサ
730(排出センサ1,2)がそれぞれ設置されてい
る。また、各排出部713の途中、上記排出センサ73
0直後には上記排出手段740を構成するストッパ74
5が出没可能な切欠き703が設けられている。上記ス
トッパ745は、それぞれ支軸746によって回動自在
に支持されているとともに、ストッパ745の一側部に
は、それぞれ連結ピンが突設され、これら連結ピンと排
出ソレノイド741の作動ロッド742の下端部とが連
結板747によりそれぞれ連結されている。
【0021】そして、排出ソレノイド741が消磁(オ
フ)状態にあるときには、作動ロッド742が下降して
ストッパ745の先端部が切欠き部703より案内樋7
10の排出部713中にそれぞれ入り込んで、排出部7
13中の遊技球の流下を阻止するようになっている。一
方、排出ソレノイド741が励磁(オン)されると、作
動ロッド742が上昇してストッパ745が上昇する方
向に回動されて排出部713の切欠き703中から脱し
て、排出部713中の球の流下阻止状態を解除させ、案
内樋710内の予備球を下方の排出樋155へ排出させ
るようになっている。
【0022】このように上記実施例の球排出装置170
は、排出センサ730で流下する玉を一個ずつ検出しな
がら所定数に達した時点でストッパ745を作動させて
排出を停止させることができるため、上述したごとく排
出球数の異なる賞品球と貸し玉とを同一の球排出装置に
よって排出させることが可能となる。なお、図3におい
て、750はパチンコ遊技機100の前面枠に設けられ
た操作孔(図示省略)から球抜き棒が差し込まれたこと
を検出する球抜きセンサ750である。球抜きセンサ7
50がオンされると、上記排出ソレノイド741が連続
して励磁されて案内樋710内の予備球を排出させると
ともに、排出樋155内の切換え弁158の駆動手段
(ソレノイド)を作動させ、排出された玉を球抜き樋1
57を通して機外へ排出させるようになっている。上記
球抜きセンサ750および排出ソレノイド741、排出
センサ730は排出制御装置600に電気的に接続され
ている。
【0023】図4には、パチンコ遊技機100の制御系
の一実施例が示されている。この制御系は大きく分ける
と、主としてパチンコ遊技機100の遊技盤に関する制
御を司る遊技盤制御装置400と、カードリーダや操作
パネル121等の制御を司る玉貸しユニット制御回路と
しての玉貸し制御装置500と、上記球排出装置170
の制御を司る排出制御装置600とにより構成されてい
る。
【0024】上記制御装置のうち遊技盤制御装置400
は、パチンコ遊技機の遊技盤102に設けられている各
種入賞球検出器から検出信号を受けて役物の駆動信号を
形成したり、パチンコ遊技機の裏機構盤に設けられてい
る入賞球分離検出装置180内の検出器(セーフセン
サ)181からの信号を受けて入賞球分離用のセーフソ
レノイド182を作動させたり、スピーカ190に対す
る駆動信号を形成する。また、遊技盤制御装置400
は、遊技状態を監視してパチンコ店の管理装置に対して
パチンコ機が稼働中であることや大当りの発生、打止め
の発生等の状態に関する情報を伝える機能を備えてい
る。
【0025】排出制御装置600は、上記玉貸し制御装
置500または遊技盤制御装置400からの排出指令信
号に基づいて上記球排出装置170内の2条の案内樋7
10の途中に設けられた一対のストッパ745を作動さ
せる排出ソレノイド741a,741bを励磁して排出
を開始し、排出センサ730a,730bの検出信号に
基づいて各案内樋710内の予備球を所定数だけ排出さ
せるとともに、球抜きスイッチ750からのオン信号に
基づいて排出ソレノイド741a,741bを励磁し、
かつ流路切換え弁158の駆動源を作動させて貯留タン
ク151および誘導樋152内の予備球をすべて排出さ
せたりする。
【0026】また、排出制御装置600は、誘導樋15
2の途中に設けられた待機球検出器160からの検出信
号が入ってくると排出ソレノイド741a,741bの
励磁を保留して球排出装置170による排出を中止する
とともに、排出時には排出指令信号の内容に応じて例え
ば賞品球排出表示ランプ112または貸し玉排出表示ラ
ンプ113を点灯させたり、遊技盤制御装置400に対
して賞品球もしくは貸し玉の排出音要求信号を送出す
る。
【0027】玉貸し制御装置500は、玉貸機200内
のカードリーダからの読取りデータを受けてカード挿入
中ランプ212や残高表示器122に対する表示駆動信
号および玉貸機が作動状態にあることを表示する有効表
示ランプ230やパチンコ遊技機に設けられている玉貸
し可能表示ランプ126に対する駆動信号を形成した
り、カードリーダ制御装置250に対する残高データ書
換え信号q、パンチ穴加工信号m、カード排出信号nを
形成する。また、玉貸し制御装置500は、玉貸し変換
スイッチ(123)とカード返却スイッチ(124)の
オン信号を受け付けるとともに、排出制御装置600に
対して玉貸し要求信号BRQを送ったり、カード管理会
社の管理装置800に対して1度(100円)分の貸し
玉への変換が行なわれたことを知らせるカード決済信号
jを送信する機能も備えている。さらに、玉貸し制御装
置500は、玉貸し処理中にカードリーダや球排出装置
170等に異常が発生した場合にそれを検知する機能
と、異常が発生したときにそれがどのような異常である
かを示すエラーコードを、上記残高表示器122に表示
させる機能を備えている。上記エラーコードの表示機能
に加えて、ホールの管理装置に異常発生を光通信等で知
らせる機能を持たせてもよい。
【0028】図5には上記遊技盤制御装置400の構成
例が示されている。すなわち、この実施例の遊技盤制御
装置400は、排出制御装置600との間の信号の送受
信を行なう光通信手段410と、遊技盤102の賞球別
入賞検出器からの検出信号を計数し保持する2つの入賞
記憶手段411,412と、各入賞記憶手段411,4
12に対応した賞球数を記憶する賞球数記憶手段430
と、上記入賞記憶手段411,412の記憶内容に基づ
いて排出すべき賞品球数を決定する賞球数制御手段42
0と、遊技盤102からの信号に基づいて役物のソレノ
イドやモータ、表示ランプを駆動したり大当りの発生を
検出して役物や変動入賞装置等を所定の手順に従って駆
動制御したり、スピーカ190を駆動するなど遊技に関
する制御を行なう遊技制御手段450と、遊技盤102
からの信号を受けたり遊技盤上の表示ランプやモータ、
ソレノイド等の、スピーカ等の駆動信号を形成する信号
入出力手段460とにより構成されている。
【0029】この実施例の遊技盤制御装置400には、
一般の入賞口とは異なる数の賞品球が設定されている入
賞口に入賞した球を検出する賞球別入賞検出器490が
遊技盤102に2種類設けられた場合にも対応できるよ
うに、上記2つの入賞記憶手段411,412が設けら
れており、これによって賞品球数の異なる入賞口ごとに
入賞数を計数するようにしている。入賞検出信号は賞品
球排出の有無にかかわらず遊技盤制御装置400に連続
して入ってくるので、入賞球の数を記憶する入賞記憶手
段が必要とされる。
【0030】一方、上記賞球数制御手段420は、光通
信手段410からの信号により排出制御装置600から
賞球数データの要求があったことを知ると、上記入賞記
憶手段411,412の記憶内容に基づいて賞球数記憶
手段430から排出すべき賞品球数を読み出して決定
し、決定された賞球数データを光通信手段410に渡し
て排出制御装置600に対し賞球数データを送信させ
る。これとともに、賞球数制御手段420は、賞球数デ
ータを一回送信すると入賞記憶手段411または412
の記憶内容を「1」だけ減らす機能を備えている。
【0031】図6には上記遊技盤制御装置400を汎用
のICを使って構成する場合の実施例が示されている。
すなわち、遊技盤制御装置400はマイクロプロセッサ
CPUと、読出し専用メモリROMと、随時読出し書込
み可能なメモリRAMと、シリアル通信用のシリアルイ
ンタフェースSIFと、ゲートアレイからなる入出力バ
ッファBFFと、遊技盤上の表示器やソレノイドの駆動
信号を形成するドライバDRV、賞球別入賞検出器の信
号からノイズを除去して入力するフィルタFLT、各種
効果音を形成するサウンドジェネレータSDGと、サウ
ンドジェネレータSDGの出力を増幅してスピーカ19
0を駆動するアンプAMPとから構成される。
【0032】図5に示されている構成手段のうち、光通
信手段410はシリアルインタフェースSIFによっ
て、入賞記憶手段411,412はRAMによって、ま
た、賞球数記憶手段430はROMによって、賞球数制
御手段440と遊技制御手段450はCPUおよびその
動作プログラムを記憶するROMによって、さらに信号
入出力手段460はドライバDRV、フィルタFLT、
サウンドジェネレータSDGおよびアンプAMPによっ
て、それぞれ構成することができる。なお、RSTは上
記CPUのリセット信号を形成する外付けのリセット回
路、PTRはシリアルインタフェースSIFからの送信
信号(電気信号)を光信号に変換したり、排出制御装置
600からの受信した光信号を電気信号に変換してシリ
アルインタフェースSIFに渡す光トランシーバ/レシ
ーバである。
【0033】図7には排出制御装置600の構成例を示
す。この実施例の排出制御装置600は、遊技盤制御装
置400との間の信号の送受信を行なう光通信手段61
0と、セーフセンサ181からの検出信号に基づいて上
記遊技盤制御装置400に対して賞球数データの要求信
号Pを形成する賞球数要求手段620と、賞球数要求に
対して応答がなかった場合に再送要求を行なう再送制御
手段630と、排出すべき賞品球の数を確定する賞球数
確定手段640と、遊技盤制御装置400から賞球数デ
ータOが送信されてこなかった場合の賞球数を与える基
本賞球数設定手段642と、排出ソレノイド741a,
741bを駆動して賞品球の排出や球抜を行なう排出制
御手段650と、玉貸し制御装置500からの玉貸し要
求信号BRQに基づいて玉貸し排出数を演算し排出制御
手段650に知らせる貸し玉排出制御手段670と、賞
品球や貸し玉の排出時に上記光通信手段610に対して
各々の排出音の要求送信を行なうように指示する音要求
発生手段680と、停電時のデータセーブおよびデータ
復帰を行なう停電制御手段690とにより構成されてい
る。
【0034】上記光通信手段610は、遊技盤制御装置
400における光通信手段410と同様シリアルインタ
フェースと光トランシーバ/レシーバとにより構成され
る。排出制御手段650は、賞球排出が終了するごとに
入賞球分離検出装置180内の分離用ソレノイド182
を駆動したり、待機球検出器がオンしていることを条件
に賞球数データO(基本賞球数Q)および排出センサ7
30a,730bからの検出信号に基づいて排出ソレノ
イド741a,741bを駆動して賞品球の排出を行な
ったり、賞品球の排出駆動の際に賞球排出表示器112
を点灯させたり、球抜スイッチ750からのオン信号に
よって賞球排出樋の途中に設けられた流路切り換え弁
(球抜ソレノイド)を切換かつ排出ソレノイド741
a,741bを駆動して貯留タンク151内の予備球を
すべて排出させる制御を行なう。
【0035】また、排出制御手段650は、誘導樋15
2の途中に設けられた待機球検出器160からの検出信
号が入ってくると排出ソレノイド741a,741bの
励磁を保留して球排出装置170による排出を中止する
とともに、排出時には排出指令信号の内容に応じて例え
ば賞品球排出表示ランプ112または貸し玉排出表示ラ
ンプ113を点灯させたり、遊技盤制御装置400に対
して賞品球もしくは貸し玉の排出音要求信号を送出す
る。
【0036】また、上記再送制御手段630は、賞球数
要求時に起動され、所定時間を計時する受信タイマ63
2と、この受信タイマ632がタイムアップする前に賞
球数データを受信しなかった場合に上記賞球数要求手段
620に対して再度要求を行なうよう指令する再送要求
制御手段634と、この再送要求を最高何回まで繰り返
すか設定する再送要求回数設定手段636とから構成さ
れている。上記再送要求制御手段634は、再送要求回
数を計数しそれが設定された回数に達すると、上記基本
賞球数設定手段642から基本賞球数Qを賞球数確定手
段640へ供給するように指令する。上記賞球数要求手
段620は、セーフセンサ181からの検出信号が入っ
てくると賞球数データの要求を行なうようになってい
る。
【0037】貸し玉排出制御手段670は、貸し玉への
変換レート(100円分の貸し玉数)を記憶する玉貸数
記憶手段(例えばROM)671と、玉貸し制御装置5
00からの玉貸し要求信号BRQおよび排出制御装置6
00に対するステータス信号CONと賞球数要求手段6
20からの賞球排出中を示す信号Yとに基づいて玉貸排
出制御を開始すべきか判定する玉貸開始判定手段672
と、この玉貸開始判定手段672からの玉貸開始要求信
号aに基づいて貸し玉の排出数を上記玉貸数記憶手段6
71より読み出して上記排出制御手段650に渡す貸し
玉排出数決定手段673と、玉貸し制御装置500に対
して玉貸し排出が可能な状態にあることを知らせる玉貸
し可能信号RDYや1回(100円分)の貸し玉の排出
が終了したことを知らせる貸し玉排出終了信号EXS、
賞球数要求手段620に対して貸し玉排出制御中である
ことを知らせる信号xを形成する排出制御信号形成部6
74等から構成されている。賞球数要求手段620は、
セーフセンサ181から入賞検出信号が入力されても玉
貸し排出中であれば、賞球排出の開始を遅らせる。
【0038】停電制御手段690は、例えば交流電源の
電源波形の波の数を数えて所定数以下になったときに停
電の発生を検出すると、排出制御手段650内の排出数
を例えば電池によりバックアップされたRAMもしくは
EPROM等の記憶手段693にセーブし、電圧レベル
検出手段等からの信号に基づいて電源電圧の回復を検出
すると、記憶手段693にセーブされていた排出球数を
排出制御手段650内の排出レジスタに復帰させて、停
電により中断された排出を停電回復時に途中から続行さ
せて、残りの球を排出させるように構成されている。
【0039】図8には上記排出制御装置600を汎用の
ICを使って構成する場合の実施例が示されている。す
なわち、排出制御装置600は、読出し専用メモリRO
Mおよび随時読出し書込み可能なメモリRAM、シリア
ル通信用のシリアルインタフェースを内蔵したシングル
チップマイコンCPUと、排出制御装置600との間の
送受信信号を光信号と電気信号に変換する光トランシー
バ/レシーバPTRと、遊技盤前面の入賞表示器や遊技
盤裏面のソレノイドの駆動信号を形成するドライバDR
V、球排出装置や入賞球分離検出装置内の検出器の信号
からノイズを除去して上記CPUに入力するフィルタF
LTと、玉貸し制御装置500との間の送受信信号の変
換を行なうフォトカプラPC1−PC4とから構成され
る。また、玉貸し制御装置500との間の送受信用信号
線上には、信号線の断線を検出するための回線モニタラ
ンプLED1−LED4が介装されている。
【0040】図9は玉貸し制御装置500の構成例を示
す。この実施例の玉貸し制御装置500は、シングルチ
ップマイコン等からなる制御部510と、この制御部5
10とカードリーダ制御装置250との間のデータ送受
信のインターフェースを行なうトランシーバ502と、
セグメント型表示器からなる残高表示器122の駆動信
号を形成する表示駆動手段503と、玉貸可能表示ラン
プ126および玉貸有効表示ランプ230を駆動するド
ライブ回路507b,507aと、返却ボタン124、
変換ボタン123および表示変換ボタン240からの信
号を受けて上記制御部501に入力するバッファ504
a,504b,504cと、カード管理装置800に対
してカード決済信号jを出力する光トランシーバ505
と、上記変換スイッチ123の一回の操作に対する排出
回数(100円分を最小排出単位とする)を設定する玉
貸し数設定手段506、当該玉貸機のユニット番号を設
定するためのユニット番号設定手段509等によって構
成されている。
【0041】また、上記制御部510は、カードリーダ
制御装置250からのデータを読み込んでカードの残高
データやカードの状態を示すカード情報を判定し不当な
カードを排除するための信号を形成したりカードがカー
ドリーダ内に存在することを示す排出制御装置600に
対するステータス信号CONを出力したりカード挿入中
ランプ212や有効表示器230の駆動信号を形成する
カードデータ判定手段511と、玉貸し排出があったと
きにカード残高を減算して残高表示器220に対する表
示データを形成したりカードリーダ制御装置250に対
する書込データや指令を形成するカード残高減算手段5
12と、返却ボタン124がオンされたりカード残高が
「0」になったり排出エラーがあったときにカードリー
ダ制御装置250に対しカード返却指令を与えるカード
返却要求手段513と、排出制御装置600からの玉貸
し排出終了信号EXSに基づいて1単位分の玉貸しがあ
ったことをカード管理装置800に知らせるためのカー
ド使用情報出力手段514と、上記カードデータ判定手
段511からの信号に基いて残高表示器122に対する
表示データを形成するとともに表示切換えボタン240
からの信号があると残高表示器122に表示するデータ
を変更する表示切換制御手段518、変換ボタン123
からの変換要求信号が入ったときにカード残高や玉貸し
可能信号RDY等に基づいて玉貸しが可能か否か判定す
る玉貸可能判定手段515と、玉貸し数設定手段506
の設定数と排出終了信号EXSに基づいて残りの玉貸し
排出回数を決定する玉貸し回数制御手段516と、玉貸
可能判定手段515からの玉貸し要求信号の発生を許可
する制御信号と玉貸し回数制御手段516からの信号に
基づいて上記排出制御装置600に対する玉貸し要求信
号BRQを発生する玉貸要求信号形成手段517等から
構成されている。
【0042】上記表示切換制御手段518は、表示切換
えボタン240が押されると、パチンコ遊技機100の
操作パネル121に設けられている残高表示器122の
表示態様を変更させるようになっている。具体的には、
それまでカードの残高を100円分を1単位とする度数
で表示していたものが、100円以下の端数データと、
貸し玉への変換スイッチの一回の操作による貸出額と、
カード挿入時のカード残高と、玉貸機のユニット番号を
2秒間ずつ順番に表示して行くように構成されている。
これによって、例えばパチンコ遊技店が完全にカード化
され、遊技用のカードを使ってタバコや清涼飲料水の自
動販売器等で交換できるようにされ、カードの残高に1
00円以下の端数が生じるようになった場合にも遊技者
がカード残高の端数を知ることができるようになる。ま
た、玉貸し制御装置500の持っているデータのうち遊
技者もしくは遊技店の係員が知りたいデータを、何ら表
示器を増設したり大型の表示器に変更することなくいつ
でも表示させることができるようになる。
【0043】また、この実施例の玉貸し制御装置500
には、上記玉貸し要求信号BRQと玉貸し排出終了信号
EXSとから、玉貸し要求送信後所定時間内に排出が開
始されなかったり玉貸し排出開始後所定時間内に一連の
玉貸し排出が終了しなかったような異常を検知する異常
検知手段519が設けられている。この異常検知手段5
19は、エラーを検知すると上記カード返却要求手段5
13に対してカード返却指令を与えるとともに、異常の
発生を上記表示切換信号発生手段としての表示切換制御
手段518に知らせるように構成されている。上記表示
切換制御手段518は異常の発生を知らされると、それ
がどのような異常であるかを示すエラーコードを、上記
残高表示器122に表示させる機能を備えている。さら
に、玉貸し可能判定手段515は、上記カードデータ判
定手段511からの信号および排出制御装置600から
の玉貸し可能信号RDYに基づいてドライブ回路507
bを駆動して、上記玉貸し変換ボタン123が有効であ
る間だけ玉貸し可能表示ランプ126を点灯させ、玉貸
し排出が実行されている間は玉貸し可能表示ランプ12
6を消灯させるようになっている。なお、上記玉貸し数
設定手段506およびユニット番号設定手段509はR
OMのような記憶手段もしくはスライドスイッチのよう
な設定器によって構成することができる。
【0044】図10には上記玉貸し制御装置500を汎
用のICを使って構成する場合の実施例が示されてい
る。すなわち、玉貸し制御装置500は、特に限定され
るものではないが読出し専用メモリROMおよび随時読
出し書込み可能なメモリRAM、タイマカウンタ等を内
蔵したシングルチップマイコンCPUと、カードリーダ
制御装置250との間のデータ通信を行なうシリアルイ
ンタフェースSIFと、セグメント型残高表示器122
の駆動信号を形成するフォトカプラ型ドライバDRV1
1,DRV12と、玉貸し変換スイッチ(123)、返
却スイッチ(124)、表示切換えスイッチ(240)
からの信号をCPUに入力するためのフォトカプラPC
21、カード挿入中ランプ212や玉貸し可能表示器1
26の駆動信号を形成するフォトカプラ型ドライバDR
V21と、排出制御装置600との間の送受信信号の変
換を行なうフォトカプラPC11−PC14と、玉貸し
数設定用スイッチ列SW−ARY1と、ユニット番号設
定器SW−ARY2や電源遮断用のリセットスイッチR
SW、100Vのような交流電源電圧ACを5Vのよう
な直流電圧DCに変換するAC−DC電圧変換器AD
C、交流電源電圧ACをAC−DC電圧変換器ADCに
供給/遮断するリレーRLY等からなる電源ユニット5
50と、カード管理装置800に対してカード決済信号
jを出力する光トランシーバPTR等から構成される。
また、排出制御装置600との間の送受信用信号線上に
は、信号線の断線を検出するための回線モニタランプL
ED11−LED14が介装されている。
【0045】次に、上述した遊技盤制御装置400によ
って行なわれる遊技盤全体の制御手順の一例を図11を
参照して詳細に説明する。この制御フローは、遊技盤制
御装置400の電源が投入されたあとタイマ割込みによ
り所定時間(例えば2msec)毎に実行される。この割込
み処理が開始されると、先ず、遊技盤102に設けられ
ている賞球別入賞検出器490その他各種スイッチ(セ
ンサを含む)からの信号を読み込むスイッチ入力処理を
行なう(ステップS80)。次に、リセット回路RST
からのパワーオンリセット信号をチェックして電源が投
入されたか判定する(ステップS81)。そして、電源
が投入されたと判定すると、RAMや入出力ポートの初
期化を行なって割込み処理を終了する(ステップS8
2)。
【0046】一方、ステップS81で“No”すなわち
電源投入済みであると判定すると、ステップS83へ移
行して、賞球別入賞検出器490の検出信号の計数や排
出制御装置600からの賞球数データ要求に対して応答
する賞球処理(図12参照)を行なってから、遊技機内
の各種スイッチやセンサの信号に基づいて不正がなされ
ていないか調べる不正検出処理(ステップS84)を実
行した後、この不正検出処理中で設定されるフラグをチ
ェックして不正があったか否か判定する(ステップS8
5)。
【0047】ステップS85で不正が検出されると、ス
テップS86で遊技機に設けられている表示器を点滅さ
せたり、スピーカ190を駆動して警報を発するなどの
不正動作処理を実行する。ステップS85で不正なしと
判定すると、ステップS87へ移行して遊技盤102に
設けられている役物を駆動したり表示器を点灯、消灯し
たり、スピーカにより効果音を発生させるために出力ポ
ートを設定するゲーム処理を行なってから、その出力ポ
ートの状態を出力させる出力処理(ステップS88)を
行なう。
【0048】しかるのち、ステップS89で排出制御装
置600から玉貸音要求信号を受信しているか判定し、
受信していればスピーカー190に対する玉貸排出音の
出力処理を行なう(ステップS90)。また、受信して
いなければ次のステップS91で排出制御装置600か
ら賞球音要求信号を受信しているか判定し、受信してい
なければそのまま割込処理をして終了し、受信していれ
ば賞球排出音の出力処理を行なって当該割込み処理を終
了する(ステップS92)。
【0049】図12には、上記各種処理のうち賞球処理
の制御手順の一例が示されている。この賞球処理では、
先ずステップS801,S803で遊技盤102に設け
られている2つの賞球別入賞検出器490(以下、賞球
判別SW1,SW2と記す)がそれぞれオンされたか判
定する。この実施例では、賞球判別SW1は1つの入賞
球に対して7個の賞品球を与える入賞口に設けられ、賞
球判別SW2は1つの入賞球に対して10個の賞品球を
与える入賞口に設けられているものとする。上記ステッ
プS801またはS803で賞球判別SW1またはSW
2がオンされたと判定すると、ステップS805または
S807へ移行して7個賞球の入賞記憶または10個賞
球の入賞記憶をそれぞれ「1」だけ増加させる。それか
ら、ステップS809へ進んで、シリアルインタフェー
スSIF内のフラグを調べて、排出制御装置600から
賞球数データの要求が入っているか判定し、データの要
求がなければステップS827を経て終了する。
【0050】一方、ステップS809で“Yes”すな
わち賞球数データの要求があると判定すると、ステップ
S811へ移行して上記ステップS805で加算される
7個賞球の入賞記憶が「0」か否か調べ、「1」以上な
らステップS813で送信バッファに賞球数データとし
て「7個排出」を設定し、7個賞球フラグを“1”にセ
ット(ステップS819)してからステップS825へ
移行して上記送信バッファに設定された賞球数データを
シリアルインタフェースSIF内のレジスタに書き込ん
で終了する。また、上記ステップS811で7個賞球の
入賞記憶が「0」と判定すると、ステップS813へ進
み、上記ステップS807で加算される10個賞球の入
賞記憶が「0」か否か調べる。そして、「1」以上なら
ステップS821で送信バッファに賞球数データとして
「10個排出」を設定し、10個賞球フラグを“1”に
セットして(ステップS823)上記10個賞球の入賞
記憶を「1」だけ減算してからステップS825へ移行
して上記送信バッファに設定された賞球数データをシリ
アルインタフェースSIF内のレジスタに書き込んで終
了する。
【0051】さらに、上記ステップS811,S813
のいずれの判定でも“No”のときはステップS815
で送信バッファに賞球数データとして「15個排出」を
設定してからステップS825へ移行して上記送信バッ
ファに設定された賞球数データをシリアルインタフェー
スSIF内のレジスタに書き込んで終了する。それか
ら、再びこのサブルーチンに来たときにステップS80
1,S803,S809で“No”と判定されてステッ
プS827で賞球数データの送信が終了したか判定し、
“Yes”ならステップS819でセットされる7個賞
球フラグが“1”にされているか判定する(ステップS
829)。ここで、7個賞球フラグが“1”なら7個賞
球の入賞記憶を「1」だけ減算してから7個賞球フラグ
を“0”にクリアする(ステップS831,S83
3)。また、上記ステップS829で“No”と判定さ
れると、ステップS835へ移行してステップS823
でセットされる10個賞球フラグが“1”にされている
か判定する。ここで、10個賞球フラグが“1”なら1
0個賞球の入賞記憶を「1」だけ減算してから10個賞
球フラグを“0”にクリアして終了する(ステップS8
37,S839)。
【0052】上記のようにこの実施例では、賞球数設定
(ステップS817,S821)後に各賞球フラグを
“1”にセットし、賞球数記憶を減算(ステップS83
1,S837)したのちに各賞球フラグをクリアしてい
るのは、賞球数設定(ステップS817,S821)後
に直ちに各賞球数記憶を減算したのでは送信エラーによ
って実際に賞球数データが送信されなかった場合にも賞
球数記憶が減算されてしまうので、その不都合を回避す
るためである。次に、カードリーダ250に対する制御
信号や残高表示器122の駆動信号およびパチンコ遊技
機に設けられた玉貸し変換ボタン123からの信号によ
って上記排出制御装置600対する玉貸し要求信号等を
形成して出力する上記玉貸し制御装置500の制御手順
を図13ないし図22を参照して詳細に説明する。
【0053】図13〜図17には、上記玉貸し制御装置
のメインルーチンの一例が示されている。このメインル
ーチンは、玉貸し制御装置500の電源が投入されると
繰返し実行される。電源が立上がると、先ず、RAMの
クリアやフラグの設定、出力バッファのリセット等の初
期設定を行ない(ステップS8002)、カードリーダ
すなわち玉貸機の有効状態を示す有効表示ランプ230
とカード挿入中ランプ212を一旦消灯状態にさせると
ともに、玉貸し可能表示器126および残高表示器12
2を一旦消灯状態にさせる(ステップS8004,S8
006)。次に、ユニット番号設定器SW−ARY2の
設定番号(アドレス)と、玉貸し数設定器SW−ARY
1の設定値を順に読込み記憶する(ステップS800
8,S8010)。それから、排出制御装置600から
の排出終了を示す信号EXSと、玉貸し排出可能を示す
信号RDYが有効状態(ハイレベル)になっているか調
べる(ステップS8012,S8016)。そして、排
出終了信号EXSがハイレベルで玉貸可能信号RDYが
ロウレベルのときはステップS8018へ移行してエラ
ーコード“E22”を表示データバッファに設定し、排
出終了信号EXSがロウレベルのときは、ステップS8
014へ移行して玉貸可能信号RDYがハイレベルか否
か調べ、“Yes”すなわち排出終了信号EXSがロウ
レベルで玉貸可能信号RDYがハイレベルのときはエラ
ーコード“E11”を設定(ステップS8020)し、
“No”すなわち排出終了信号EXSと玉貸可能信号R
DYがともにロウレベルのときはエラーコード“E1
2”を設定(ステップS8022)する。それから、図
16のステップS8166へ進んでエラーフラグを
“1”にセットして、残高表示器122に上記ステップ
で設定されたエラーコードを表示させる。
【0054】これによって、例えば排出制御装置600
の電源が投入されていなかったり、排出制御装置600
が故障していたような場合には、排出終了信号EXSと
玉貸可能信号RDYがロウレベルになっていることによ
りステップS8020以降の処理が開始されない、エラ
ー表示状態になる。一方、排出終了信号EXSと玉貸可
能信号RDYがともにハイレベルのときはステップS8
024へ進み、カードリーダに対してカードの利用可能
を知らせるコマンドの送信予約を行なってから、ステッ
プS8026でファンクション送受信処理(図19,図
20)を行なう。そして、次のステップS8028でカ
ードリーダからの応答が正常終了コマンドか否か判定し
て、正常終了ならカードリーダの有効状態を示す有効表
示ランプ230を点灯(ステップS8030)させてか
ら、図14のステップS8042へ移行する。
【0055】また、受信したコマンドが“正常終了”で
ないときはステップS8032へ移行して受信データが
カードの金額データであるか否か判定し、“Yes”な
らステップS8034でカード利用可能を示す有効表示
ランプ230を点灯させてから、図18のステップS8
202へ移行する。電源投入時にカードリーダ内にカー
ドが入っている場合を考慮したものである。一方、上記
ステップS8032でカードリーダからの受信データが
金額データでなかったときは、ステップS8036でカ
ードリーダの異常を示すエラーコード“E15”を表示
データバッファに設定してから図16のステップS81
66へ移行してエラーフラグをセットし、残高表示器1
22にエラーコードの表示を行なう。
【0056】図14のステップS8042では、排出制
御装置600から送られてくる玉貸可能信号RDYを調
べて信号がハイレベル(有効レベル)に立ち上がったか
否か判定する。玉貸可能信号RDYは排出制御装置60
0が貯留タンク151内の玉不足または遊技盤の打止め
状態を検知した場合等に、ロウレベルに変化される信号
であり、システムの電源が投入され排出制御装置600
の制御が開始されるときには、玉貸可能信号RDYがハ
イレベル状態にされる。そのため、玉貸し制御装置50
0がステップS8042で“No”と判定すると、ステ
ップS8044へ移行して有効表示ランプ230を消灯
させ、ステップS8046でカードリーダ制御装置25
0に対してカード受付不可を知らせるファンクションコ
ードの送信予約をした後、ステップS8048でファン
クション送受信処理(図19,図20)を実行する。そ
れから、貸し玉排出不能を示すコード“E55”を表示
データバッファに設定し、それを残高表示器122に表
示させてステップS8042へ戻る(ステップS805
0,S8052)。このような異常表示は、排出制御装
置600が貯留タンク151内の玉不足または遊技盤の
打止め状態を検知した場合の他、システム稼働後に排出
制御装置600の電源が遮断されたり、玉貸可能信号R
DYを伝達する信号線が断線したような場合にも生じ
る。
【0057】一方、ステップS8042で“Yes”と
判定すると、ステップS8054へ進み、有効表示ラン
プ230が点灯しているか調べる。そして、次のステッ
プS8056でカードリーダ制御装置250に対してカ
ード受付可能を知らせるファンクションコードの送信予
約をした後、ステップS8058でファンクション送受
信処理(図19,20)を実行する。それから、ステッ
プS8060で有効表示ランプ230を点灯、ステップ
S8062で残高表示器122にカード残高(システム
立上り時は「000」、貯留タンク151への補給があ
ったときは記憶していた残高データ)を度数表示させた
後、ステップS8064へ進む。また、ステップS80
54で有効表示ランプ230が点灯していると判定する
と、ステップS8056〜S8060をスキップしてス
テップS8062へ移行し、残高表示器122にカード
残高を表示させる。
【0058】ステップS8064では、カードリーダ制
御装置250からのカードデータ(カード購入時のオリ
ジナル金額、カード残高、カード状態情報、パンチ穴情
報)を受信しているか判定し、“No”ならステップS
8042へ戻って上記手順を繰り返す。ステップS80
64での判定結果が“Yes”となるとステップS80
66へ進み、上記受信カードデータ内のカード状態情報
を調べ、カード残高の一部が貸し玉へ変換されたにもか
かわらず書き替えられていないカード金額未確定状態を
示しているときは、ステップS8072へ移行してカー
ド状態異常すなわちカード残高データの書替えを必要と
するカードがカードリーダに挿入されていることを示す
エラーコード“C22”を設定してから、図16のステ
ップS8166へ移行してエラーフラグをセットし、残
高表示器122にエラーコードの表示を行なう。
【0059】上記ステップS8066で“No”と判定
すると、ステップS8068へ進み、受信したカードデ
ータ内のオリジナル金額とカード残高とを比較してカー
ド残高の方がオリジナル金額よりも多いときは、ステッ
プS8074へ移行してカード残高の異常を示すエラー
コード“C33”を設定してから、図17のステップS
8178へ移行してカードリーダ制御装置250に対し
てカード排出コマンドを送信する。上記ステップS80
68でオリジナル金額とカード残高を比較し、カード残
高の方が小さいと判定すると、ステップS8070へ進
んで、磁気データ中のカード残高とパンチ穴の位置デー
タから得られるカード残高とを比較してカード残高の方
が多いか否か判定する。パンチ穴は残高データの目安と
して穿孔されるもので、正常なカードでは必ず磁気デー
タ中の残高データと同じかそれよりも大きいはずである
からである。異常のときはステップS8076へ移行し
てカードの異常を示すカード更新エラーコード“C4
4”を設定してから、図17のステップS8178へ移
行してカードリーダ制御装置250に対してカード排出
コマンドを送信する。
【0060】上記ステップS8070でカードデータが
正常であると判定すると、ステップS8078へ進み、
受信したカード残高データをRAM内の残高データ欄と
挿入時残高データ欄にそれぞれ記憶させてから、カード
残高が「0」か否か判定する(ステップS8080)。
そして、カード残高が「0」であればステップS808
2へ進んでカードリーダ制御装置250に対するカード
排出コマンドの送信予約をしてから、ステップS808
4で送受信処理(図19,20)を実行してカード排出
コマンドを送信して上記ステップS8042へ戻る。一
方、ステップS8080でカード残高が「0」でないと
判定すると、ステップS8086へ移行して玉貸し可能
表示器126を点灯させ、次のステップS8088でカ
ード挿入中ランプ212を点灯させてから、図15のス
テップS8090へ移行する。
【0061】ステップS8090では、排出制御装置6
00からの玉貸可能信号RDYがハイレベルであるか否
かすなわち貸し玉の排出が可能な状態にあるか否か判定
する。そして、“Yes”すなわち玉貸可能信号RDY
がハイレベルであると確認すると、次のステップへ進
み、排出制御装置600からの排出終了信号EXSが立
ち下がったり立ち上がったりしたか否か調べる(ステッ
プS8092,S8094)。そして、排出終了信号E
XSが立ち下がったり立ち上がったりしていると、ステ
ップS8096へ移行してエラーコード“E99”を設
定してから、図16のステップS8166へ移行してエ
ラーフラグをセットし、残高表示器122にエラーコー
ドを表示させる(ステップS8168)。これによって
玉貸し要求信号BRQを出力しないにもかかわらず排出
終了信号EXSがハイレベルまたはロウレベルに変化し
たような異常を検知することができる。また、この異常
が検知されたときはカード挿入中であっても返却ボタン
124が無効とされる。
【0062】また、上記ステップS8090で玉貸可能
信号RDYがロウレベルであると判定すると、ステップ
S8098へ移行して貸し玉排出不能を示すコード“E
55”を設定し、ステップS8100でそれを残高表示
器122に表示させてから、図17のステップS817
0へ移行する。上記ステップS8092,S8094で
の判定がともに“No”のときは、ステップS8102
へ進み、残高表示器122にカードの現在の残高を度数
表示させてステップS8104へ移行する。ステップS
8104では、変換スイッチからの信号を見て玉貸し変
換ボタン123がオンされているか否か判定する。ここ
で、“No”なら返却スイッチがオンされているか判定
する上記ステップS8170へ移行し、“Yes”なら
ステップS8106へ進み貸出し回数カウンタを一旦
「0」にクリアする。この貸出し回数カウンタは、貸し
玉の排出が100円分を単位として行なうので玉貸し変
換ボタン123の1回の操作に対する玉貸し数に達する
のを計数するために用意されたものである。
【0063】貸出し回数カウンタを「0」にクリアする
とステップS8108へ移行して排出制御装置600に
対するステータス信号CONをハイレベルに変化させて
からステップS8110へ進みタイマを10秒に設定す
る。それから、ステップS8112で排出制御装置60
0からの玉貸可能信号RDYがハイレベルであるか否か
再度確認し、“Yes”ならステップS8114で排出
制御装置600に対する玉貸し要求信号BRQをロウレ
ベル(有効レベル)にアサートしてから、ステップS8
116で設定したタイマがタイムオーバーしたか否か判
定する。そして、“No”なら次のステップS8118
で排出制御装置600からの排出終了を示す信号EXS
がロウレベルになったか否か判定し、“No”なら上記
ステップS8112へ戻る。
【0064】一方、上記ステップS8112で“No”
すなわち排出制御装置600からの玉貸可能信号RDY
がロウレベルであると判定すると、ステップS8098
へ移行して貸し玉排出不能を示すコード“E55”を設
定してから、ステップS8100でそれを残高表示器1
22に表示させてから、返却スイッチがオンされている
か判定する上記ステップS8170へ移行する。また、
上記ステップS8116でタイムオーバーを検知すると
ステップS8120で上記排出制御装置600に対する
ステータス信号CONをロウレベルにまたBRQをハイ
レベルにそれぞれネゲートしさらにステップS8122
で払出要求受信エラーを示すコード“E33”を設定
し、ステップS8100でそれを残高表示器122に表
示させてから、返却スイッチがオンされているか判定す
る上記ステップS8170へ移行する。排出制御装置6
00に対する玉貸要求を行なってから10秒経過しても
排出終了信号EXSが帰って来ないのは異常が発生して
いるためと考えられるからである。
【0065】上記ステップS8118で“Yes”と判
定されると、ステップS8124へ移行して玉貸可能表
示器126を消灯させてから、図16のステップS81
30へ移行してカード残高度数を「1」だけ減らしカー
ド管理装置800に対する決済信号j(パルス)のカウ
ンタ(決済カウンタ)を「+1」する。それから、排出
終了信号EXSの応答待ちのタイマを10秒にセットし
たのち(ステップS8132)、1度でもカード残高の
貸し玉への変換が有ったことを示す更新フラグが“0”
にリセットされているか否か判定して“0”ならこの更
新フラグを“1”にセットする(ステップS8134,
S8136)。
【0066】次に、カードリーダ制御装置250に対し
てカード磁気データの書替えが必要な状態になったこと
をカード状態データとして知らせる書込みコマンド(以
下、未確定コマンドと称する)の送信予約を行なってか
ら、ファンクション送受信処理を実行する(ステップS
8138,S8140)。それから上記ステップS81
32で設定したタイマがタイムオーバーしたか判定し、
“No”なら排出制御装置600からの排出終了信号E
XSが立ち上がったか判定する(ステップS8142,
S8144)。そして、“No”なら上記ステップS8
142へ戻ってタイマが10秒経過したか否か判定す
る。
【0067】ここで、排出終了信号EXSが立ち下がる
前にタイマがタイムオーバーしたと判定すると、ステッ
プS8162へ移行して排出制御装置600に対するス
テータス信号CONをロウレベルにネゲートした後、払
出タイムオーバーエラーコード“E44”を設定し、エ
ラーフラグを“1”にセットしてからそのエラーコード
を残高表示器122に表示させる(ステップS8164
〜S8168)。排出制御装置600からの排出終了信
号EXSは、球排出装置170の構造からロウレベルに
立ち下がってから平均で約1秒経過すると立ち上がるこ
とが分かっているので、排出終了信号EXSがロウレベ
ルに立ち下がってから10秒経過してもハイレベルに立
ち上がらないのは異常が発生しているためと考えられる
からである。
【0068】一方、タイマ(10秒)がタイムアップす
る前に排出終了信号EXSが立ち上がっていると、ステ
ップS8144からステップS8146へ移行して貸出
回数を「1」だけ加算し、ステップS8148で排出制
御装置600に対する玉貸要求信号BRQをロウレベル
にアサートしたのち、カード残高が「0」になったか判
定する(ステップS8150)。そして、ステップS8
150で“No”すなわちカード残高が「0」でないと
きはステップS8152へ進み、貸出回数が予め設定さ
れた貸出設定数と一致したか否か判定し、“No”なら
上記ステップS8110へ戻って上記手順を繰り返して
再度玉貸要求信号BRQをアサートして排出制御装置6
00による貸し玉の排出が繰り返される。
【0069】また、貸出回数が予め設定された貸出設定
数と一致すると、ステップS8152からS8154へ
移行して玉貸し可能表示器126を点灯させて玉貸変換
スイッチが有効であることを表示させてから、排出制御
装置600に対する信号CONをロウレベルにネゲート
する(ステップS8156)。それから、図17のステ
ップS8170へ移行してカード返却スイッチからの信
号をみて返却ボタン124がオンされたか否か判定す
る。そして、“No”なら図15のステップS8090
へ戻る。ステップS8170で“Yes”すなわち返却
スイッチがオンのときはステップS8172へ進み、更
新フラグが“1”にセットされているか否かすなわち1
度でも貸し玉への変換がなされたか判定し、“Yes”
なら次のステップS8174でカードリーダに対する磁
気書込ファンクションの送信予約を行なってからファン
クション送受信処理(図19)を実行する(ステップS
8176)。それからステップS8178へ進みカード
リーダに対するカード排出ファンクションの送信予約を
行なってからファンクション送受信処理を実行する(ス
テップS8180)。また、更新フラグが“0”のとき
はステップS8172からステップS8178へジャン
プしてカード排出ファンクションの送信予約を行なう。
カードの磁気データの書替えが不要であるからである。
【0070】上記コマンド送信後は、ステップS818
2へ移行して更新フラグを“0”にリセットしてから、
タイマを5秒にセットし、カード挿入中ランプ212を
5秒間点滅駆動させてから消灯させて、図14のステッ
プS8042へ戻る(ステップS8184〜S819
0)。一方、ステップS8150で“Yes”すなわち
カード残高が「0」と判定したときはステップS816
0へ移行して排出制御装置600に対する信号CONを
ロウレベルにネゲートしてから、図17のステップS8
172へ移行して磁気書込ファンクションとカード排出
ファンクションの送信をした後、カード挿入中ランプ2
12を消灯させて、図14のステップS8042へ戻
る。これによって、遊技中、カードをカードリーダ内に
保持させておいても、カード残高が「0」になると自動
的にカードがカードリーダより排出され、遊技者はカー
ド残高が「0」になったことを速やかに知ることができ
る。また、磁気書込ファンクションの送信予約の際に
は、送信バッファ内に書込みファンクションコードとと
もにカード残高データをテキストとして入れておく。
【0071】図18には、システム立上り直後にいきな
りカードリーダ制御装置250から玉貸制御装置500
にカードの残高データが送られてきた場合の処理が示さ
れている。遊技中すなわちカードリーダ内にカードが入
ったまま停電等が生じた場合を想定したものである。玉
貸制御装置500はシステム立上り直後にカードリーダ
制御装置250からのカード残高データを受信すると、
図13のステップS8032で“Yes”と判定してス
テップS8034で有効表示ランプ230を点灯させて
から、図18のステップS8202へ移行してエラーフ
ラグが“1”にセットされているか判定する。このエラ
ーフラグは残高表示器122にエラーコードの表示をし
たままロック状態になるときにセットされるフラグで、
停電発生時にはそのエラーコードや前記更新フラグ、カ
ードデータ等とともにバックアップメモリに待避される
ものである。従って、停電回復時に、ステップS820
2で“Yes”と判定すると、ステップS8204へ移
行して該エラーフラグを“0”にクリアしてから、ステ
ップS8206で強制カード排出エラーコード“C1
1”を表示データバッファに設定し、それを残高表示器
122に表示(ステップS8208)させた後、図17
のステップS8178へ移行してカード排出コマンドの
送信を行なう。これによって、カードがカードリーダ内
から強制的に排出される。
【0072】上記ステップS8202でエラーフラグが
“0”であるときは“No”と判定してステップS82
10へ移行し、前記更新フラグが“1”か否か判定す
る。この更新フラグは、1度でもカード残高の貸し玉へ
の変換があったときにセットされる。ステップS821
0で“No”と判定したときは、ステップS8212へ
移行する。そして、上記受信カードデータ内のカード状
態情報を調べ、カード残高の一部が貸し玉へ変換された
にもかかわらず書き替えられていないカード金額未確定
状態を示しているときは、ステップS8214へ移行し
てカード状態異常すなわちカード残高データの書替えを
必要とするカードがカードリーダに挿入されていること
を示すエラーコード“C22”を設定してから、図16
のステップS8166へ移行してエラーフラグをセット
し、残高表示器122にエラーコードの表示を行なう。
上記ステップS8212で“No”と判定すると、ステ
ップS8216へ進み、受信したカードデータ内のオリ
ジナル金額とカード残高とを比較してカード残高の方が
オリジナル金額よりも多いときは、ステップS8218
へ移行してカード残高の異常を示すエラーコード“C3
3”を設定してから、図16のステップS8166へ移
行してエラーフラグをセットし、残高表示器122にエ
ラーコードの表示を行なう。
【0073】上記ステップS8216でオリジナル金額
とカード残高を比較し、カード残高の方が小さいと判定
すると、ステップS8220へ進んで、磁気データ中の
カード残高とパンチ穴の位置データから得られるカード
残高とを比較してカード残高の方が多いか否か判定す
る。パンチ穴は残高データの目安として穿孔されるもの
で、正常なカードでは必ず磁気データ中の残高データと
同じかそれよりも大きいはずであるからである。異常の
ときはステップS8222へ移行してカードの異常を示
すカード更新エラーコード“C44”を設定してから、
図16のステップS8166へ移行してエラーフラグを
セットし、残高表示器122にエラーコードの表示を行
なう。また、ステップS8220で正常と判定すると、
図17のステップS8178へ移行してカード排出コマ
ンドの送信を行なう。これによって、カードがカードリ
ーダ内から強制的に排出される。
【0074】上記ステップS8210で“Yes”と判
定したときは、ステップS8224へ移行する。そし
て、上記受信カードデータ内のカード状態情報を調べ、
カード残高の一部が貸し玉へ変換されたにもかかわらず
書き替えられていないカード金額未確定状態を示してい
るときは、ステップS8226へ移行してカード異常す
なわちカード残高データの書替えを必要とするカードが
カードリーダに挿入されていることを示すエラーコード
“C22”を設定してから、図16のステップS816
6へ移行してエラーフラグをセットし、残高表示器12
2にエラーコードの表示を行なう。上記ステップS82
24で“No”と判定すると、ステップS8228へ進
み、受信したカードデータ内のオリジナル金額とカード
残高とを比較してカード残高の方がオリジナル金額より
も多いときは、ステップS8230へ移行してカード残
高の異常を示すエラーコード“C33”を設定してか
ら、図16のステップS8166へ移行してエラーフラ
グをセットし、残高表示器122にエラーコードの表示
を行なう。
【0075】上記ステップS8228でオリジナル金額
とカード残高を比較し、カード残高の方が小さいと判定
すると、ステップS8232へ進んで、磁気データ中の
カード残高とパンチ穴の位置データから得られるカード
残高とを比較してカード残高の方が多いか否か判定す
る。パンチ穴は残高データの目安として穿孔されるもの
で、正常なカードでは必ず磁気データ中の残高データと
同じかそれよりも大きいはずであるからである。異常の
ときはステップS8234へ移行してカード残高の異常
を示すエラーコード“C44”を設定してから、ステッ
プS8236へで上記更新フラグを“0”にクリアした
後、図16のステップS8166へ移行してエラーフラ
グをセットし、残高表示器122にエラーコードの表示
を行なう。また、ステップS8232で正常と判定する
と、図17のステップS8174へ移行してデータ書込
みコマンドの送信、カード排出コマンドの送信を行な
う。
【0076】図19および図20には、玉貸制御装置5
00とカードリーダ制御装置250との間のファンクシ
ョン送受信処理の具体的手順の一例が示されている。こ
のうち図19は主としてファンクション送信処理を、ま
た図20は主としてファンクション受信処理を示す。な
お、送受信されるファンクションは、ファンクションコ
ードの先頭にSTXコードがまた終端にETXコードが
付加されたデータ形式で送信される。ファンクションコ
ード以外にも送受信される信号として、ENQコード
(送信の問合せ)とACKコード(肯定応答)とがある
が、これらは先頭のSTXコードも終端のETXコード
も付加せずにコード単独で送信される。
【0077】ファンクション送信処理は、図13〜図1
8に示されているメインルーチン中においてファンクシ
ョン送信予約がなされることにより実行される。すなわ
ち、まずステップS8300で上記メインルーチン(図
13〜図18)においてファンクション送信予約が設定
がなされているか否か判定する。そして、送信予約がな
ければ図20の受信処理ルーチンへ移行する。
【0078】上記ステップS8300で“送信予約有”
と判定すると、ステップS8302へ移行して、ステッ
プS8302で、再送信回数を3回にセットしてからE
NQコードを送信する(ステップS8304)。この送
信によって送信割込みが発生して後述の送信割込み処理
が開始される。それから、ステップS8306で応答タ
イマを10秒にセットした後、ステップS8308でこ
の応答タイマがタイムアップしたか判定し、“No”の
ときは受信割込み処理(図24)でセットされるACK
受信フラグをみてACK(応答コード)を受信したか判
定する(ステップS8310)。そして、ACKを受信
する前に応答タイマがタイムアップしたときは、ステッ
プS8312へ移行してステップS8302でセットし
た再送信回数を「1」だけ減算してから、再送信回数が
「0」になったか否か判定し(ステップS8314)、
「0」でないときは上記ステップS8304へ戻ってE
NQコードの再送信を行なう。
【0079】一方、応答タイマがタイムアップする前に
ACKを受信したときは、ステップS8316へ進んで
ACK受信フラグを“0”にクリアし、かつ送信データ
の先頭を示すSTXコードを送信する。この送信によっ
て送信割込みが発生して後述の送信割込み処理が開始さ
れ、ファンクションコードやデータが送信される。ま
た、ステップS8318で応答タイマを10秒にセット
した後、ステップS8320でこの応答タイマがタイム
アップしたか判定し、“No”のときは受信割込み処理
(図24)でセットされるENQ受信フラグをみてEN
Qを受信したか判定する(ステップS8322)。この
ENQはカードリーダ制御装置250から玉貸し制御装
置500に対して受信結果を送っても良いかの問合せで
あるので、玉貸し制御装置500は、応答タイマがタイ
ムアップする前にENQを受信したときはステップS8
324へ進み、ENQ受信フラグを“0”にクリアし、
かつACKコードを送信する。ENQを受信する前に応
答タイマがタイムアップしたときは、テキスト送信に対
する受信結果の応答がなかったことになるので、通信異
常があったと判定してステップS8340へ移行して通
信異常を示すエラーコードを、またステップS8344
でエラーフラグを“1”にセットしてからステップS8
346でそのコードを残高表示器122に表示させて制
御動作を停止する。
【0080】ステップS8324でACKを送信した後
は、再び応答タイマを10秒にセット(ステップS83
26)した後、ステップS8328でこの応答タイマが
タイムアップしたか判定し、“No”のときは受信割込
み処理(図24)でセットされるFNC受信フラグをみ
て受信結果の内容を示すファンクションを受信したか判
定する(ステップS8330)。そして、ファンクショ
ンを受信する前に応答タイマがタイムアップしたとき
は、ACK送信に対する応答がなかったことになるの
で、通信異常があったと判定してステップS8340へ
移行して通信異常を示すエラーコードを表示データバッ
ファへ書き込んで、ステップS8344でそのコードを
残高表示器122に表示させて制御動作を停止する。
【0081】応答タイマがタイムアップする前にファン
クションを受信したときは、ステップS8332へ進ん
でFNC受信フラグを“0”にクリアした後、受信した
ファンクションの内容が、「再送要求」か、「異常終
了」か、「正常終了」かを判定する(ステップS833
4,S8336,S8338)。このうち異常終了は、
通信そのものには異常はなかったがカードリーダにおけ
る書込み不良等の異常があった場合に送られてくる。そ
こで、受信したファンクションが再送要求であったとき
は上記ステップS8302へ戻って送信のやりなおしを
行ない、異常終了のときはステップS8342へ移行し
てカードリーダ異常を示すエラーコードを表示データバ
ッファへ書き込んで、ステップS8344エラーフラグ
を“1”にセットしてからステップS8346でエラー
コードを残高表示器122に表示させて制御動作を停止
する。また、正常終了であれば、一連の送信処理が終了
したものとしてステップS8300へ戻り、次の送信予
約に対する処理を行ない、正常終了でないときはステッ
プS8318へ戻って受信結果のファンクションコード
の再受信を行なう。
【0082】図20には、カードリーダ制御装置250
からのファンクション受信処理の具体的手順の一例が示
されている。このファンクション受信処理は、図24の
受信割込み処理でENQ受信フラグがセットされること
により開始される。すなわち、まずステップS8350
でENQ受信フラグを調べて、“1”になっているとス
テップS8351へ移行してENQ受信フラグをリセッ
トしてからステップS8352へ進み、ACKコードを
送信した後、応答タイマを10秒にセットする(ステッ
プS8354)。この送信バッファへの書込みによって
送信割込みが発生して後述の送信割込み処理が開始さ
れ、カードリーダ制御装置250へACKが送信され
る。そこで、ステップS8356でこの応答タイマがタ
イムアップしたか判定し、“No”のときは受信割込み
処理(図24)でセットされるFNC受信フラグをみて
受信結果の内容を示すファンクションを受信したか判定
する(ステップS8358)。
【0083】そして、ファンクションを受信する前に応
答タイマがタイムアップしたときは、ACK送信に対す
る応答がなかったことになるので、通信異常があったと
判定して図19のステップS8340へ移行して通信異
常を示すエラーコード“E00”を、またステップS8
344でデータラーフラグを“1”にセットしてからス
テップS8346でそのコードを残高表示器122に表
示させて制御動作を停止する。応答タイマがタイムアッ
プする前にファンクションを受信したときは、ステップ
S8360へ進んでFNC受信フラグを“0”にクリア
して受信処理を終了する。
【0084】図21には、上記メインルーチン(図13
〜図20)とは別個に実行される決済情報出力処理の具
体的手順の一例が示されている。この処理は例えば1m
秒のようなタイマ割込み処理によって開始される。ま
ず、図16のフロー中のステップS8130でカウント
アップされる決済信号数カウンタを調べて決済信号数が
“0”か否か判定する(ステップS8402)。ここで
“No”すなわち決済信号数が1以上であると判定する
と、ステップS8404へ進んでオン時間タイマを20
0m秒に設定し、決済信号jをハイレベルにアサートし
てから、そのタイマがタイムアップするのを待つ(ステ
ップS8406,S8408)。それから、ステップS
8410へ移行してオフ時間タイマを200m秒に設定
し、決済信号jをロウレベルにネゲートしてから、その
タイマがタイムアップするのを待つ(ステップS841
2,S8414)。その後、ステップS8416で上記
決済信号数カウンタを「1」だけ減らしてステップS8
402へ戻り、決済信号数カウンタが「0」になるま
で、決済信号パルスを出力させる。これによって、パル
ス幅200m秒の決済信号jが出力される。また、パル
スを「2」以上出力させる場合にも、パルスとパルスの
間隔が200m秒に設定され、これを受信するカード管
理装置800が確実に決済信号パルスを計数することが
できる。
【0085】図22には、上記メインルーチン(図13
〜図20)とは別個に実行される残高表示器122の表
示切換処理の具体的手順の一例が示されている。この処
理は例えば玉貸機200の前面パネル210に設けられ
た表示切換えボタン240がオンされることにより外部
割込みがかかって開始される(ステップS8452)。
すなわち、表示切換えボタン240がオンされると、ま
ずステップS8454でエラー状態中か否かすなわち残
高表示器122がエラーコードを表示中か否か判定す
る。そして、エラー状態であればステップS8456で
先ず現在のカード金額を度数で残高表示器122に表示
させてから、ステップS8458でタイマを2秒に設定
し、ステップS8460でそのタイマがタイムアップし
たか判定することで2秒の時間待ちを行なう。
【0086】カード金額表示後2秒経過すると、次のス
テップS8462へ進んで、カード金額の端数(100
円未満)を残高表示器122に表示させてから、ステッ
プS8466でタイマを2秒に設定し、ステップS84
68でそのタイマがタイムアップしたか判定することで
2秒の時間待ちを行なう。一方、上記ステップS845
4でエラー状態でないと判定すると、ステップS845
6〜S8460を省略してステップS8462へジャン
プして直ちにカード金額の端数の表示に移行する。エラ
ー状態でないときは、残高表示器122がカード金額の
表示を行なっているためである。カード金額の端数表示
後2秒経過すると、次のステップS8470へ進んで、
貸し玉の払出回数すなわち変換スイッチ一回の操作によ
る貸出額(度数)を残高表示器122に表示させてか
ら、ステップS8472でタイマを2秒に設定し、ステ
ップS8474でそのタイマがタイムアップしたか判定
することで2秒の時間待ちを行なう。
【0087】貸出額表示後2秒経過すると、次のステッ
プS8476へ進んで、カード挿入時のカード金額(度
数)を残高表示器122に表示させてから、ステップS
8478でタイマを2秒に設定し、ステップS8480
でそのタイマがタイムアップしたか判定することで2秒
の時間待ちを行なう。カード挿入時のカード金額表示後
2秒経過すると、次のステップS8482へ進んで、玉
貸機のユニット番号を残高表示器122に表示させてか
ら、ステップS8484でタイマを2秒に設定し、ステ
ップS8486でそのタイマがタイムアップしたか判定
することで2秒の時間待ちを行なう。玉貸機のユニット
番号表示後2秒経過すると、次のステップS8488へ
進んで再びエラー状態か否かの判定を行ない、“Ye
s”なら残高表示器122にそのエラーコードを表示さ
せ、“No”ならカード金額を表示させて本ルーチンを
終了する(ステップS8490,S8492)。上記ル
ーチンによって、表示切換ボタン240をオンさせたと
きに、残高表示器122にカード金額の端数と、一回の
貸出額と、カード挿入時のカード金額と、ユニット番号
とが2秒おきに次々と表示されるようになり、これによ
って一つの表示器で種々のデータを表示させることが可
能となる。
【0088】図23および図24には、上記メインルー
チン(図13〜図20)とは別個に玉貸制御装置500
によって実行される送信割込み処理および受信割込み処
理の具体的手順の一例が示されている。このうち、送信
割込みは、上記メインルーチン中のファンクション送受
信処理(図19参照)中において、ENQコード,ST
XコードまたはACKコードを送信することによって発
生されるようになっている。この送信割込みが開始され
ると、ステップS8602,S8604,S8606
で、送信バッファを見て送信されたコードがいずれのコ
ードか判定する。ここで、送信されたコードがENQ,
ACKまたはETX(テキストデータの終端を示すコー
ド)のいずれかであれば何もせずに割込みを終了する。
【0089】一方、上記判定ですべて“No”となると
送信バッファに入っていたコードはSTXコード、ファ
ンクションコードまたはテキストデータであり、これら
には続きのコードがある。そこで、その場合にはステッ
プS8608へ進んでメモリの送信データエリア内の次
の8ビットのコードを送信バッファへ転送してから、メ
モリの送信データエリアのアドレスをインクリメントし
て、送信バッファに入っているコードを送信して終了す
る(ステップS8610,S8612)。この送信によ
って再び送信割込みが発生するので、送信したコードが
上記ENQ,ACKまたはETX以外のときは続きのコ
ードがあるので、ステップS8608でメモリの送信デ
ータエリア内の次の8ビットのコードを送信バッファへ
転送してから、メモリの送信データエリアのアドレスを
インクリメントして送信バッファに入っているコードを
送信する手順を繰り返しすべてのコードを送信する。
【0090】図24の受信割込みは、カードリーダ制御
装置250からの送信が入ってくることによって発生す
る。この受信割込みが開始されると、ステップS865
2,S8654で受信したコードがENQコードまたは
ACKコードであるか判定する。そして、受信したコー
ドがENQコードであればステップS8656へ移行し
てENQ受信フラグを“1”にセットし、ACKコード
であればステップS8658でACK受信フラグを
“1”にセットして割込み処理を終了する。上記ENQ
受信フラグおよびACK受信フラグは、前記ファンクシ
ョン送受信処理フロー中で参照される。
【0091】一方、受信したコードがENQコードまた
はACKコードのいずれでもない場合には、ステップS
8660へ進んで受信したコードを受信バッファからメ
モリへセーブしてから、受信バッファアドレスを更新す
る(ステップS8662)。続きの受信コードが受信バ
ッファに残っていれば再び受信割込みがかかるので、上
記ルーチンを繰り返すことで受信コードがすべてメモリ
にセーブされる。次に、受信したコードがETXコード
か否か判定し(ステップS8664)、“No”なら何
もせずに本ルーチンを終了する。一方、ステップS86
64でETXコードを受信したと判定すると、ステップ
S8666へ進んで受信したファンクションコードの長
さが正常であったか調べる。ここで、“Yes”ならス
テップS8668へ進んでファンクション受信フラグを
“1”にセットして割込み処理を終了し、“No”なら
ステップS8670へ移行して再送要求ファンクション
送信予約をして割込み処理を終了する。
【0092】次に、上述した排出制御装置600によっ
て行なわれる賞品球および貸し玉の排出制御の手順を図
25ないし図51を参照して詳細に説明する。図25に
は、上記排出制御装置600が実行するメインルーチン
の全体が示されている。このメインルーチンは、上記排
出制御装置600の電源の投入と同時に開始され電源が
投入されている限り繰返しその処理が行なわれる。電源
が立上がると、先ず、ステップS1でRAMのクリアや
フラグの設定、出力バッファのリセット等の初期設定を
行なう。続くステップS2では、タイマの更新や各種セ
ンサからの検出信号、入力信号の読込みを行なうバック
グランド処理を行なってから、ステップS3に進み、後
述のBRQ信号読込み処理(図33)中でセットされる
玉貸し要求信号BRQの立下りフラグが「1」であるか
否か判定し、フラグが「1」のときはステップS10の
貸玉処理を行ない、フラグが「0」のときはステップS
4へ進む。ステップS4では、後述のセーフ玉排出処理
(図43)中で起動される排出ウェイトタイマが動作中
であるか否かが判定される。
【0093】ここで、“No”なら次のステップS5の
玉抜処理(図35−36)を行なってから、また“Ye
s”ならステップS5をスキップしてステップS6へ移
行する。ステップS6では、セーフセンサ181からの
検出信号の入力処理を行なう図30のセーフセンサ読込
み処理フロー中において設定されるセーフセンサ検出フ
ラグを調べて該フラグが“1”ならステップS7で払出
処理(図37)を実行してから、またセーフセンサ検出
フラグが“0”なら、ステップS7をスキップしてステ
ップS8,S9へ移行する。
【0094】ステップS8,S9では、排出系1と2の
排出カウンタをそれぞれチェックして、いずれのカウン
タの値も「11」以上の時は上記ステップS2へ戻って
上記手続きを繰り返す。一方、ステップS8,S9でい
ずれかのカウンタの値が「11」以下と判定した時は排
出異常と判断してステップS11へ移行し、玉抜きソレ
ノイドをオンさせ、セーフランプを点灯、さらに玉貸可
能信号RDYをロウレベル(無効状態)に変化させて終
了する。玉抜きソレノイドがオンされることにより、余
分に払いだされた玉は遊技機前面の受け皿でなく玉抜き
樋157を通って遊技機の背部に回収され、故障等によ
る遊技店の不利益を回避することができる。なお、ステ
ップS8,S9で排出カウンタの値が「11」以下か否
か判定することで排出異常を判断しているのは、この実
施例では、所定の排出数よりも5個以上多く排出された
ときに異常と判定するようにしているためである。な
お、排出カウンタとして4ビットのカウンタを使用し予
め排出数をセットして排出玉検出毎にカウントダウンさ
せるようした場合、上位から2ビット目を監視するよう
にすれば、カウンタの値が「11」以下になったか否か
をソフトウェア的に容易に知ることができる。
【0095】図26には、図25のメインルーチンのス
テップS1で実行される初期化処理の手順が示されてい
る。この処理が開始されると、まず割込み処理時の退避
領域を指定するスタックポインタの設定を行なう(ステ
ップS101)。次に、システムクロックを分周してタ
イマのクロックを発生する可変分周器の分周率を1/4
に設定し、タイマを起動させる(ステップS103,S
105)。これによって、例えばタイマとして8ビット
のカウンタを使用し、システムクロックとして500k
Hzの周波数のクロックを用いたとすると、タイマカウ
ンタは125kHzのクロックでカウントアップされ、
タイマからは2.048m秒ごとにオーバーフロー(桁
上げ)信号が出力されるようになる。なお、上記タイマ
のオーバーフロー(桁上げ)信号があるとそれを保持す
るフラグ(INT RQF)が設けられており、このフ
ラグは、CPUがその状態を読み出すことによりクリア
されるように構成されている。
【0096】上記タイマ起動後は、ステップS107で
I/Oポートの初期化を行なって、排出制御装置600
から玉貸制御装置500へ供給する玉貸可能信号RDY
や排出終了信号EXS等の状態(初期レベル)を設定す
る。ちなみに、玉貸可能信号RDYの初期状態はロウレ
ベルで、排出終了信号EXSの初期状態はハイレベルで
ある。次に、ステップS109でソフトタイマを2秒
(カウント値「976」)に設定してから、上記ハード
タイマからのオーバーフロー(桁上げ)信号を保持する
フラグ(INT RQF)が“1”になるのを待ち(ス
テップS111)、“1”になるとステップS109で
設定したソフトタイマを「1」だけ減らす(ステップS
113)。そして、次のステップS115で上記ソフト
タイマの値が「0」になったか判定し、“No”なら上
記ステップS111へ戻ってタイマのカウントダウンを
繰り返し行なう。電源投入後、システムの動作が安定化
するのを待つためである。
【0097】その後、ステップS115でソフトタイマ
(2秒)のカウント値が「0」になったと判定すると、
ステップS117,S119へ移行して不正監視用玉数
設定処理として2つの排出系1と2の排出カウンタにそ
れぞれ「16」(4ビットカウンタでは「0」)を設定
してから、玉貸可能信号RDYをハイレベルにアサート
して(ステップS121)、当該初期化処理を終了す
る。このカウンタは図25のステップS8、S9でチェ
ックされ、排出要求がないのにもかかわらず5個以上の
排出球があったときに異常(不正排出)と判断される。
【0098】図27には、図25のメインルーチンや後
述の各種処理中で実行されるバックグランド処理の内容
が、また図28−図36にはその具体的手順が示されて
いる。この処理はタイマの更新や各種センサからの検出
信号、各種入力信号の読込みのために行なわれるもので
ある。このバックグランド処理が開始されると、先ず、
1m秒待ち処理(ステップS21)を行なってから、タ
イマ0とタイマ1(いずれもソフトタイマ)のカウント
値の更新(ステップS22,S23)を行なう。それか
ら、セーフセンサの読込み処理(ステップS24)およ
び排出センサ1の読込み処理(ステップS25)、排出
センサ2の読込み処理(ステップS26)、球抜センサ
の読込み処理(ステップS27)を行ない、続いて玉貸
し制御装置500からの玉貸し要求信号BRQの入力処
理(ステップS28)および排出制御装置600に対す
るステータス信号CONの入力処理(ステップS29)
を行なう。
【0099】図28は、上記ステップS21にて行なわ
れる1m秒待ち処理ルーチンのフローチャートである。
このサブルーチンが開始されると、先ずバッファもしく
はメモリにセーブされたタイマ用の8ビットカウンタ
(2.048m秒)の前回カウント値を読み出してから
(ステップS201)、現在のカウント値を読み込むと
ともにそれをバッファもしくはメモリにセーブする(ス
テップS203)。次に、読み込んだ現在のカウント値
と、前回のカウント値とを比較して最上位ビットb7が
変化したか判定し(ステップS205)、“Yes”な
ら処理を終了し、“No”ならステップS201へ戻っ
て再びセーブしたタイマの前回カウント値と現在のカウ
ント値を読み込んで最上位ビットb7の比較を繰り返
す。この8ビットのタイマカウンタは前述したように1
25kHzのクロックでカウントアップされるので、最
上位ビットb7が変化したときに1m秒(正確には1.
024m秒)経過したことになる。
【0100】図29は、上記ステップS22にて行なわ
れるタイマ0の更新処理ルーチンのフローチャートであ
る。この実施例ではタイマ0として4ビットのカウンタ
を3本用意してあり、そのうち一つを上記1m秒待ち処
理終了毎に更新する1mSカウンタとして使用し、他の
一つはこの1mSカウンタがオーバーフローする毎に更
新する16mSカウンタとして使用し、残りの一つはこ
の16mSカウンタがオーバーフローする毎に更新する
256mSカウンタとして使用するようにしている。
【0101】このサブルーチンが開始されると、まず1
mSカウンタをデクリメント(−1)してから(ステッ
プS211)、この1mSカウンタが桁下げすなわちオ
ール0からオール1に変化したか判定し(ステップS2
12)、桁下げがなければそのままこの処理を終了す
る。一方、1mSカウンタが桁下げがあると予め用意さ
れた1mSフラグに“1”をセットしてから(ステップ
S213)、16mSカウンタをデクリメントする(ス
テップS214)。それから、この16mSカウンタが
桁下げすなわちオール0からオール1に変化したか判定
し(ステップS215)、桁下げがなければそのままこ
の処理を終了する。
【0102】さらに、ステップS215で桁下げ有りと
判定すると、予め用意された16mSフラグに“1”を
セットしてから(ステップS216)、256mSカウ
ンタをデクリメントする(ステップS217)。それか
ら、この256mSカウンタが桁下げを起こしたか判定
し(ステップS218)、桁下げがなければそのままこ
の処理を終了し、桁下げがあると予め用意された256
mSフラグに“1”をセットして処理を終了する(ステ
ップS219)。従って、例えば10m秒の経過待ちを
したい場合には、上記1mSカウンタに「1010」を
設定してからバックグランド処理でタイマを更新させ、
1mSフラグを監視して“1”に変化するのを待てば良
い。なお、図27のステップS23におけるタイマ1の
更新処理は、図29のタイマ0の更新処理と全く同じで
あるので図示および説明を省略する。2つのソフトタイ
マを用意しているのは同一処理内で2つの時間を計測し
たい場合があるからである。同様にして同一処理内で3
つの時間を計測したい場合には、上記タイマをもう一つ
追加してやれば良い。
【0103】図30は、図25のステップS24にて行
なわれるセーフセンサの読込み処理ルーチンのフローチ
ャートである。このサブルーチンが開始されると、先ず
ステップS221でセーフセンサの状態を入力ポートよ
り読み込んでから、一旦セーフセンサフラグを“1”に
セットする(ステップS223)。次に、ステップS2
21で読み込んだ状態からセーフセンサ181がオンし
ているか判定し(ステップS225)、“Yes”なら
そのまま処理を終了し、“No”ならセーフセンサフラ
グを“0”にクリアして処理を終了する(ステップS2
27)。図31は、図25のステップS25にて行なわ
れる排出センサ1の読込み処理ルーチンのフローチャー
トである。
【0104】このサブルーチンは排出センサ730aの
状態を検出するためのものであり、図27のバックグラ
ンド処理により約1m秒毎に繰り返し実行される。な
お、排出センサは内側に球が存在しているときにその出
力信号がロウレベルとなり、球が流出して一時的に又は
継続してセンサ内に存在しなくなったときその出力信号
がハイレベルとなるように構成されている。従って本ル
ーチンではセンサ730aの出力信号がロウレベルから
ハイレベルに変化したときに後述の排出フラグを“1”
に設定して球が排出されたことを記憶するようになって
いる。一方、該センサ730a(以下、排出センサ1と
記す)の出力信号がハイレベルからロウレベルに変化し
たとき排出フラグを“0”に設定して球が待機状態にあ
ることを記憶するようになっている。
【0105】本ルーチンが開始されると、先ず該排出セ
ンサ1の出力信号の状態を入力ポートより、また前回の
排出センサ1の出力信号の状態をバッファ(もしくはメ
モリ)より読み込む(ステップS232,S234)。
そして、ステップS236で両方の信号状態を比較す
る。今仮りに球の排出が行われ、1つの球がセンサ1内
から脱した場合を考える。このとき排出センサ1の出力
信号はロウレベルからハイレベルに変化する。そのた
め、ステップS236の判定結果は“Yes”(変化有
り)となってステップS238以降が実行される。
【0106】ステップS238では、前回のセンサ状態
を廃棄して今回のセンサ状態をバッファに記憶してか
ら、上記タイマ0または1をチャタリング除去タイマと
して使用し、これを1m秒に設定する(ステップS24
0)。次に、ステップS232の読込み状態から該排出
センサ1の出力信号がロウレベルか否か判定する(ステ
ップS242)。ここでは、“No”と判定されるため
上記チャタリング除去タイマを4m秒に設定しなおす
(ステップS244)。それから、排出フラグを“0”
に設定する(ステップS246)。次に、ステップS2
62へ移行して上記排出フラグを調べて排出があったか
否か判定する。ここではまだ“No”と判定されるため
ステップS264をスキップして一旦終了する。
【0107】つぎに、再びバックグランド処理に入り1
m秒待ちしてから本ルーチンが実行されると、排出セン
サ1の出力信号がハイレベルの状態を保持する限りステ
ップS236で“No”すなわち変化無しと判定され
て、ステップS248へ進み、上記ステップS244
(またはS240)で設定したチャタリング除去タイマ
をデクリメント(−1)してから、該タイマがタイムア
ップしたか判定する(ステップS250)。ここでは、
タイマが4m秒に設定されているので、まず“No”と
判定されるため、ステップS246へ移行して排出フラ
グを“0”に設定し、ステップS262へ移行して“N
o”と判定されてステップS264をスキップして終了
することになる。
【0108】その後、上記手順を繰り返しているうち
に、ステップS250でチャタリング除去タイマがタイ
ムアップしたと判定されると、ステップS252へ移行
して、ステップS232で読み込んだセンサ状態がロウ
レベルか否か判定する。ここではセンサがハイレベルの
場合を考えているので、“No”と判定されてステップ
S254へ進んでチャタリング除去後のレベル(バッフ
ァに記憶されており、初期設定でロウレベルにされてい
る)がロウレベルか否か判定する。そして、“Yes”
と判定されてステップS256へ進んでチャタリング除
去後のレベルをハイレベルに設定してから、排出フラグ
を“1”にセット(ステップS258)し、上記ステッ
プS262へ進む。すると、ステップS262では
“1”にセットされた排出フラグを見て、排出があった
と判定してステップS264へ進み、排出カウンタを
「1」だけ減算して本ルーチンを終了する。
【0109】上記の場合、チャタリング除去タイマがタ
イムアップする前に、排出センサ1の出力状態がハイレ
ベルからロウレベルに変化してしまうと、ステップS2
36で変化有りと判定してステップS238へ移行する
ため、排出センサ1が4m秒以下のチャタリングノイズ
もしくは電気的なノイズを拾っても排出カウンタの減算
は行なわれない。次に、排出センサ1の出力信号がハイ
レベルからロウレベルに立下がった場合を考える。この
場合も上記と同様にステップS236で状態変化有りと
判定されてステップS238へ移行する。ただし、今度
はステップS242で“Yes”と判定されるため、ス
テップS244,S246をスキップして一旦終了す
る。
【0110】そして、再び本ルーチンが実行されたとき
にステップS236からS248へ進んでチャタリング
除去タイマをデクリメント(−1)してから、該タイマ
がタイムアップしたか判定する(ステップS250)。
ここでは、タイマが1m秒に設定されているので、直ち
に“Yes”と判定されるため、ステップS252へ進
んで排出センサ1の状態がロウレベルか否か判定する。
そして、“Yes”と判定されてステップS260へ移
行してチャタリング除去後のレベルをロウレベルに設定
してから、ステップS246で排出フラグを“0”に設
定し、ステップS262へ移行して“No”と判定され
てステップS264をスキップして終了することにな
る。なお、図27のステップS26における排出センサ
2の読込み処理ルーチンは、図31の排出センサ1の読
込み処理ルーチンと全く同じであるので図示および説明
を省略する。
【0111】図32は、図27のステップS27にて行
なわれる玉抜きセンサの読込み処理ルーチンのフローチ
ャートである。このサブルーチンは玉抜きスイッチ75
0の状態を検出するためのものであり、図27のバック
グランド処理により約1m秒毎に繰り返し実行される。
なお、玉抜きスイッチは玉抜き棒によりオンされている
ときにその出力信号がロウレベルとなり、オフされてい
るときはその出力信号がハイレベルとなるように構成さ
れている。従って本ルーチンでは玉抜きスイッチ750
の出力信号がハイレベルからロウレベルに立ち下ったと
きに後述の立下りエッジ検出フラグを“1”に設定して
球抜きスイッチ750がオンされたことを記憶するよう
になっている。
【0112】本ルーチンが開始されると、先ず該玉抜き
スイッチの出力信号の状態を入力ポートより読み込む
(ステップS302)。そして、次のステップS304
で読み込まれた信号状態がハイレベルか否か判定する。
玉抜きスイッチ750がオンされる前は出力信号はハイ
レベルであるため、ステップS304の判定結果は“Y
es”となってステップS306へ移行する。ステップ
S306では、前回のスイッチ状態をバッファより読み
出してハイレベルであったか判定する。ここで、“Ye
s”すなわち玉抜きスイッチの出力信号の状態が2回続
けてハイレベルであったならチャタリング除去後のレベ
ルをハイレベルとしてから、前回のセンサ状態を廃棄し
て今回センサ状態をハイレベルとしてバッファに記憶す
る(ステップS308,S310)。一方、ステップS
306で、“No”と判定されるとステップS308を
スキップしてステップS310へ移行し、今回センサ状
態をハイレベルとしてバッファに記憶して一旦本ルーチ
ンを終了する。
【0113】つぎに、再びバックグランド処理に入り1
m秒待ちしてから本ルーチンが実行されると、玉抜きス
イッチの出力信号がハイレベルの状態を保持する限りス
テップS304からステップS306,S310と進
み、これを繰り返す。その後、上記手順を繰り返してい
るうちに、玉抜きスイッチ750がオンされると、ステ
ップS304で“No”と判定されてステップS312
へ進んで、前回のスイッチ状態をバッファより読み出し
てロウレベルであったか判定する。ここで、“No”と
判定されるとステップS320へ移行し、前回のセンサ
状態を廃棄して今回センサ状態をロウレベルとしてバッ
ファに記憶して一旦本ルーチンを終了する。一方、ステ
ップS312で、“Yes”すなわち玉抜きスイッチの
出力信号の状態が2回続けてロウレベルであったならス
テップS314へすすんで前回のチャタリング除去後の
レベルがロウレベルか否か判定し、“No”すなわち前
回のチャタリング除去後のレベルがハイレベルであった
ときはステップS316へ移行して立下りエッジ検出フ
ラグを“1”にセットし、チャタリング除去後のレベル
をロウレベルとして終了する(ステップS318)。こ
のように上記ルーチンでは、玉抜きスイッチの出力状態
が2回続けてハイレベルまたはロウレベルであると判定
すると、その出力状態を確定状態として記憶するため、
球抜きスイッチ750が1m秒以下のチャタリングノイ
ズもしくは電気的なノイズを拾っても誤って立下りエッ
ジ検出フラグを“1”にセットすることはない。
【0114】図33は、図27のステップS28にて行
なわれる玉貸要求信号BRQの入力(読込み)処理ルー
チンのフローチャートである。このサブルーチンは玉貸
要求信号BRQの状態を検出するためのものであり、図
27のバックグランド処理により約1m秒毎に繰り返し
実行される。なお、玉貸要求信号BRQはそのレベルが
ロウレベルのときに有効状態を示し、ハイレベルのとき
は無効状態を示すようにされている。従って本ルーチン
では玉貸要求信号BRQがハイレベルからロウレベルに
立ち下ったときに後述の立下りエッジ検出フラグを
“1”に設定して玉貸要求信号BRQがロウレベルにア
サートされたことを記憶するようになっている。
【0115】本ルーチンが開始されると、先ず該玉貸要
求信号BRQの状態を入力ポートより読み込む(ステッ
プS332)。そして、次のステップS334で読み込
まれた信号状態がハイレベルか否か判定する。玉貸要求
信号BRQがアサートされる前はレベルがハイレベルで
あるため、ステップS334の判定結果は“Yes”と
なってステップS336へ移行する。ステップS336
では、前回の玉貸要求信号BRQの状態をバッファより
読み出してハイレベルであったか判定する。ここで、
“Yes”すなわち玉貸要求信号の状態が2回続けてハ
イレベルであったならノイズ除去後のレベルをハイレベ
ルとしてから、前回の信号レベル状態を廃棄して今回信
号レベル状態をハイレベルとしてバッファに記憶する
(ステップS338,S340)。一方、ステップS3
36で、“No”と判定されるとステップS338をス
キップしてステップS340へ移行し、今回信号レベル
状態をハイレベルとしてバッファに記憶して一旦本ルー
チンを終了する。
【0116】つぎに、再びバックグランド処理に入り1
m秒待ちしてから本ルーチンが実行されると、玉貸要求
信号BRQの出力信号がハイレベルの状態を保持する限
りステップS334からステップS336,S340と
進み、これを繰り返す。その後、上記手順を繰り返して
いるうちに、玉貸要求信号BRQがロウレベルにアサー
トされると、ステップS334で“No”と判定されて
ステップS342へ進んで、前回のスイッチ状態をバッ
ファより読み出してロウレベルであったか判定する。こ
こで、“No”と判定されるとステップS350へ移行
し、前回の信号レベル状態を廃棄して今回信号レベル状
態をロウレベルとしてバッファに記憶して一旦本ルーチ
ンを終了する。一方、ステップS342で、“Yes”
すなわち玉貸要求信号の出力信号の状態が2回続けてロ
ウレベルであったならステップS344へすすんで前回
のノイズ除去後のレベルがロウレベルか否か判定し、
“No”すなわち前回のノイズ除去後のレベルがハイレ
ベルであったときはステップS346へ移行して立下り
エッジ検出フラグを“1”にセットし、ノイズ除去後の
レベルをロウレベルとして終了する(ステップS34
8)。このように上記ルーチンでは、玉貸要求信号BR
Qの出力レベルが2回続けてハイレベルまたはロウレベ
ルであると判定すると、その出力状態を確定状態として
記憶するため、玉貸要求信号BRQに1m秒以下のノイ
ズがのっても誤って立下りエッジ検出フラグを“1”に
セットすることはない。
【0117】図34は、図27のステップS29にて行
なわれる排出制御装置600に対するステータス信号C
ONの入力(読込み)処理ルーチンのフローチャートで
ある。このサブルーチンは排出制御装置600に対する
ステータス信号CONの状態を検出するためのものであ
り、図27のバックグランド処理により約1m秒毎に繰
り返し実行される。なお、排出制御装置600に対する
ステータス信号CONはそのレベルがハイレベルのとき
に有効状態(カードが挿入されている状態)を示し、ロ
ウレベルのときは無効状態(カード無しの状態)を示す
ようにされている。
【0118】本ルーチンが開始されると、先ず該排出制
御装置600に対するステータス信号CONの状態を入
力ポートより読み込む(ステップS362)。そして、
次のステップS364で読み込まれた信号状態がハイレ
ベルか否か判定する。排出制御装置600に対するステ
ータス信号CONがアサートされる前はレベルがロウレ
ベルであるため、ステップS364の判定結果は“N
o”となってステップS366へ移行する。ステップS
366では、前回の排出制御装置600に対するステー
タス信号CONの状態をバッファより読み出してハイレ
ベルであったか判定する。ここで“Yes”すなわち排
出制御装置600に対するステータス信号CONの状態
が2回続けてハイレベルであったならノイズ除去後のレ
ベルをハイレベルとしてから、前回の信号レベル状態を
廃棄して今回信号レベル状態をハイレベルとしてバッフ
ァに記憶する(ステップS368,S370)。一方、
ステップS366で、“No”と判定されるとステップ
S368をスキップしてステップS370へ移行し、今
回信号レベル状態をハイレベルとしてバッファに記憶し
て一旦本ルーチンを終了する。
【0119】つぎに、再びバックグランド処理に入り1
m秒待ちしてから本ルーチンが実行されると、ステータ
ス信号CONの出力信号がハイレベルの状態を保持する
限りステップS364からステップS366,S370
と進み、これを繰り返す。その後、上記手順を繰り返し
ているうちに、排出制御装置600に対するステータス
信号CONがロウレベルにアサートされると、ステップ
S364で“No”と判定されてステップS372へ進
んで、前回のスイッチ状態をバッファより読み出してロ
ウレベルであったか判定する。ここで、“No”と判定
されるとステップS380へ移行し、前回の信号レベル
状態を廃棄して今回信号レベル状態をロウレベルとして
バッファに記憶して一旦本ルーチンを終了する。一方、
ステップS372で、“Yes”すなわち排出制御装置
600に対するステータス信号CONの状態が2回続け
てロウレベルであったならステップS374へすすんで
前回のノイズ除去後のレベルがロウレベルか否か判定
し、“No”すなわち前回のノイズ除去後のレベルがハ
イレベルであったときはステップS376へ移行して、
ノイズ除去後のレベルをロウレベルとして終了する。
【0120】このように上記ルーチンでは、排出制御装
置600に対するステータス信号CONの出力レベルが
2回続けてハイレベルまたはロウレベルであると判定す
ると、その出力状態を確定状態として記憶するため、排
出制御装置600に対するステータス信号CONに1m
秒以下のノイズがのっても誤って確定レベルを“H”ま
たは“L”にセットすることはない。なお、ステータス
信号CONは、状態を示す信号であって、上記球貸要求
信号BRQのような要求もしくは応答信号でないので、
立上りエッジや立下りエッジを検出してフラグを立てる
必要がない。
【0121】図35および図36は、排出制御装置60
0によって実行されるメインルーチン(図25)のステ
ップS5において実行される玉抜処理のサブルーチンを
示すフローチャートである。この球抜処理ルーチンは遊
技店の係員によって球抜スイッチが押されたことがバッ
クグランド処理の中の球抜センサ読込み処理(図32)
によって検知され、球抜センサの立下りエッジ検出フラ
グが“1”に設定されたときにメインルーチン(図2
5)のステップS5で実行されるものである。
【0122】本ルーチンが開始されると、先ずステップ
S402において球抜センサの立下りエッジ検出フラグ
が“1”であるか否かが判定される。ステップS402
の判定結果が“No”のときは何もせずに次の処理に移
行し、“Yes”のときはステップS404へ進み、上
記球抜センサの立下りエッジ検出フラグを“0”にクリ
アしてから、球抜ソレノイドを励磁(ON)する(ステ
ップS406)。すると、切換ゲート158(流路切換
弁158と同義、以下同様。)が切り換えられて、球排
出装置から排出された球は球抜き樋157を通って遊技
盤背部に回収されるようになる。
【0123】続くステップS408では、タイマ0を1
秒に設定してから、バックグランド処理を行なう(ステ
ップS410)。バックグランド処理によってステップ
S408で設定されたタイマ0の更新が1m秒毎に行な
われる。そこで、次のステップS412で上記タイマ0
がタイムアップしたか判定し、“No”ならステップS
410へ戻ってタイマ0の更新を繰り返すことで、1秒
が経過するのを待つ。ステップS406で作動させた球
抜ソレノイドにより切換ゲート158が完全に切り換え
られるのを待つためである。
【0124】球抜ソレノイド作動後、1秒が経過したと
きにステップS414へ進み、排出センサ1が待機球の
存在を検出しているか判定し、“Yes”ならステップ
S418へジャンプし、“No”ならステップS416
へ進んで排出センサ2が待機球の存在を検出しているか
判定する。そして、“Yes”なら次のステップS41
8進み、“No”なら後述のステップS468へジャン
プする。すなわち、排出センサ1または2のいずれかが
待機球の存在を検出していると排出ソレノイド1および
2を励磁させて球抜き排出を開始させ、排出センサ1お
よび2の両方が待機球を検出していないと球抜きソレノ
イドを消磁させて球抜き排出を終了させるようになって
いる。
【0125】ステップS418で排出ソレノイド1およ
び2を励磁させた後は、ステップS420へ進み、バッ
クグランド処理を行なう。再度球抜きセンサの状態を読
み込んでチェックするためである。ステップS420の
バックグランド処理が終わると、ステップS422へ進
み、球抜センサの立下りエッジ検出フラグが“1”であ
るか否かが判定され、“1”なら図36のステップS4
40へ移行して、球抜き終了処理を行なう。玉抜き動作
中に再度球抜きスイッチ750をオンさせると球抜き動
作を停止できるようにするためである。
【0126】ステップS422で“No”すなわち最初
に球抜きスイッチ750がオンされて球抜き処理が開始
され、その後球抜きスイッチ750がオンされていない
ときは、ステップS424に進み、排出センサ1が待機
球の存在を検出しているか判定し、“Yes”なら上記
ステップS420へ戻り、“No”ならステップS42
6へ進んで排出センサ2が待機球の存在を検出している
か判定する。そして、ここで“Yes”なら上記ステッ
プS420へ戻り、“No”なら次のステップS428
進む。すなわち、排出センサ1または2のいずれかが待
機球の存在を検出している限り、排出ソレノイド1およ
び2を励磁させて球抜き排出を継続させ、排出センサ1
および2の両方が待機球を検出しなくなると、ステップ
S428へ進みタイマ0を1秒に設定する。
【0127】それから、ステップS430へ進んでバッ
クグランド処理を行ない、ステップS428で設定され
たタイマ0の更新させてから、ステップS432に進
み、排出センサ1が待機球の存在を検出しているか判定
し、“Yes”なら上記ステップS420へ戻り、“N
o”ならステップS434へ進んで排出センサ2が待機
球の存在を検出しているか判定する。そして、ここで
“Yes”なら上記ステップS420へ戻り、“No”
なら次のステップS436進む。すなわち、排出センサ
1または2のいずれかが待機球の存在を検出している限
り、排出ソレノイド1および2を励磁させて球抜き排出
を継続させ、排出センサ1および2の両方が待機球を検
出しなくなると、ステップS436へ進みステップS4
28で設定されたタイマ0がタイムアップしたか判定
し、“No”なら上記ステップS430へ戻り、“Ye
s”なら次のステップS438へ進んで、排出ソレノイ
ド1および2を消磁させる。貯留タンク151および誘
導樋152内の球が完全になくなるまで排出ソレノイド
1および2を作動させておくためである。
【0128】通常、貯留タンク151および誘導樋15
2内の球抜きを行なう場合、予備球が少なくなるに従っ
て流下する球と球の間隔が広くなって、最後の数個の球
は時々球止まりを起こしながら流下することがあるの
で、それが完全に排出される必要がある。ステップS4
38で排出ソレノイド1および2を消磁させた後は、図
36のステップS468へジャンプして球抜きソレノイ
ドをオフさせて流路切り換え弁158を元に戻してか
ら、排出系1と2の各排出カウンタに不正監視用玉数と
して「16」(4ビットカウンタでは「0」)を設定し
て当該ルーチンを終了する(ステップS470,S47
2)。
【0129】一方、球抜き動作の途中で球抜きスイッチ
750のオンを検知してステップS422からS440
へ移行したときは、球抜センサの立下りエッジ検出フラ
グを“0”にクリアしてから、排出系1と2の各排出カ
ウンタに「1」をセットする。そして、次のステップS
444でタイマ0を1秒に設定してからバックグランド
処理(ステップS446)を行ない、ステップS444
で設定されたタイマ0の更新をさせてから、ステップS
448に進み、排出カウンタ1が「0」になっているか
判定する。ここで“Yes”なら次のステップS450
で排出ソレノイド1を消磁させ、“No”ならステップ
S450をスキップしてステップS452で排出カウン
タ2が「0」になっているか判定する。ここで“Ye
s”なら次のステップS454で排出ソレノイド2を消
磁させ、“No”ならステップS454をスキップして
上記ステップS444で設定したタイマ0がタイムアッ
プしたか判定する(ステップS456)。そして、ここ
で“No”なら上記ステップS446へ戻り、“Ye
s”なら次のステップS458へ進む。すなわち、排出
カウンタ1および2の両方が「0」にならなくてもタイ
マ0がタイムアップすると、次のステップS458へ進
んで、排出ソレノイド1および2を消磁させる。
【0130】上記ステップS442で排出系1と2の各
排出カウンタに「1」をセットしているのは、流下する
球に対して排出ソレノイド1と2を消磁させるタイミン
グを合わせるためである。ステップS458で排出ソレ
ノイド1と2を消磁させた後は、ステップS460へ移
行して、再びタイマ0を3秒に設定してから、バックグ
ランド処理を行なう(ステップS462)。バックグラ
ンド処理によってステップS460で設定されたタイマ
0の更新が1m秒毎に行なわれる。そこで、次のステッ
プS464で上記タイマ0がタイムアップしたか判定
し、“No”ならステップS462へ戻ってタイマ0の
更新を繰り返すことで、3秒が経過するのを待つ。そし
て、3秒経過した時点で球抜きソレノイドをオフさせ
て、切換ゲート158を元の状態に切り換え、球排出装
置170から排出された球が供給皿の方へ誘導されるよ
うにする。球排出装置170から切換ゲート158まで
の距離を考慮したもので、これによって球排出装置17
0から排出された球が切換ゲート158に達する前に、
ゲートが切り換えられるのを防止することができる。
【0131】続くステップS470,S472では、排
出系1と2の各排出カウンタに不正監視用玉数として
「16」(4ビットカウンタでは「0」)を設定して当
該ルーチンを終了する。このカウンタは「図25」のス
テップS8、S9でチェックされ、排出要求がないのに
もかかわらず5個以上の排出球があったときに異常(不
正排出)と判断される。図37は、排出制御装置600
によって実行されるメインルーチン(図25)のステッ
プS7において実行される払出処理のサブルーチンを示
すフローチャートで、このフローによって賞品球の排出
が行なわれる。このルーチンでは、まずステップS50
1で排出条件の判定処理(図38)を行なってから、次
のステップS502でその結果を見て排出可能か不能か
判定する。そして、排出不能なら何もせずに本ルーチン
を終了する。
【0132】また、排出可能であれば、賞球数要求処理
(ステップS503)、賞球数設定処理(ステップS5
04)および賞球排出処理(ステップS505)を順次
行なってからステップS506で処理が正常に終了した
か判定し、“No”なら上記ステップS503へ戻って
上記処理を繰り返し、“Yes”なら次のステップへ進
み、セーフ玉排出処理(ステップS507)および賞球
排出終了処理(ステップS508)を順次行なった後、
ステップS509でセーフ玉が排出されたか判定し、
“Yes”なら遊技盤制御装置400に対する賞球排出
終了送信(ステップS510)を行なってから、また
“No”ならステップS510をスキップして、本ルー
チンを終了する。
【0133】図38には、図37のステップS501に
て行なわれる排出条件判定処理ルーチンのフローチャー
トが示されている。このルーチンでは、まずステップS
5011で後述のセーフ玉排出処理ルーチン(図43)
のステップS5708で設定される排出ウェイトタイマ
が起動中か否か判定し、“Yes”ならステップS50
19で排出可能を示すフラグを“0”にクリアして本ル
ーチンを終了する。また、“No”なら、ステップS5
012でタイマ0を50m秒に設定してから、バックグ
ランド処理(ステップS5013)を行なってステップ
S5012で設定されたタイマ0を更新する。次のステ
ップS5014では、セーフセンサ読込み処理(図3
0)によってセットされるセーフセンサフラグを調べて
“1”ならステップS5015,5016で排出センサ
1および2の出力レベルがロウレベル(玉有り)か否か
判定する。そして、いずれのセンサも出力がロウレベル
ならステップS5017へ進んで、上記ステップS50
12で設定したタイマ0がタイムアップしたか判定し、
“No”ならステップS5013へ戻ってタイマ0の更
新を繰り返すことで、50m秒が経過するのを待つ。そ
して、タイマ0がタイムアップした時点でステップS5
018へ進み、排出可能フラグを“1”にセットして本
ルーチンを終了する。一方、上記ステップS5014,
S5015,S5016でセーフセンサフラグが“0”
または排出センサ1または2のいずれかの出力がハイレ
ベルと判定すると、ステップS5019へ移行して、排
出可能を示すフラグを“0”にリセットして本ルーチン
を終了する。この排出可能フラグは、上述したように図
37の払出処理ルーチンのステップS502で参照され
る。
【0134】図39には、図37のステップS503に
て行なわれる賞球数要求処理ルーチンのフローチャート
が示されている。本ルーチンが開始されると、まずステ
ップS5031で再送信回数を「3」に設定してから、
タイマ1(またはタイマ0)を1秒に設定する(ステッ
プS5032)。それから、遊技盤制御装置400に対
する賞球数要求コマンドを送信バッファに書き込んで送
信(ステップS5033)させた後、上記ステップS5
032で設定したタイマ1がタイムアップしたか判定す
る(ステップS5034)。ここで“No”ならステッ
プS5035へ進んで遊技盤制御装置400からデータ
(賞球数)を受信したか否か判定する。そして、データ
を受信していればステップS5036へ進み、受信した
賞球数データをポートよりバッファに読み込んでから、
パリティエラーがなかったかチェックして本ルーチンを
終了する(ステップS5037)。
【0135】一方、上記ステップS5035でデータを
受信する前にステップS5034でタイマ1がタイムア
ップしたと判定すると、ステップS5038へ移行して
再送信回数を「1」だけ減算してから、ステップS50
39で再送信回数が「0」になったか判定し、“No”
なら上記ステップS5032へ戻ってタイマ1を再設定
して再び賞球数要求コマンドの送信を行なう。この送信
処理を3回繰り返してもデータを受信しなかったとき
は、ステップS5039からS5040へ進んで賞球数
を基本賞球数である「15」に設定して本ルーチンを終
了する。これによって、送信ミスにより正しい賞球数デ
ータが得られない場合でも暫定賞球数により処理が進行
し、遊技の中断や遊技進行の遅滞を回避することができ
る。
【0136】図40には、図37のステップS504に
て行なわれる賞球数設定処理ルーチンのフローチャート
が示されている。本ルーチンが開始されると、まずステ
ップS5401で排出カウンタ1および2を一旦「0」
にセットしてから、上記ルーチンで受信した賞球数デー
タが「9」以上か判定する(ステップS5402)。こ
こで、賞球数データが「9」以上ならステップS540
3へ進んで、賞球数が奇数のときは排出カウンタ1(排
出1カウンタと同義、以下同様。)に、(賞球数+1)
の2分の1よりも「1」だけ少ない数を、また賞球数が
偶数のときは賞球数の2分の1をセットする。また、排
出カウンタ2(排出2カウンタと同義、以下同様。)に
は、賞球数が奇数のときは(賞球数+1)の2分の1を
セットし、賞球数が偶数のときは賞球数の2分の1の数
をセット(ステップS5404)してから、排出ソレノ
イド1と2を励磁させる(ステップS5405)。これ
によって、排出すべき賞品球を2つの排出系にほぼ均等
に割り振って排出させることができる。
【0137】一方、ステップS5402の判別結果が
“No”すなわち賞球数データが「9」未満のときには
ステップS5406へ移行して、片側排出フラグを反転
させてから、この片側排出フラグが“1”であるか否か
判定する(ステップS5407)。この片側排出フラグ
は、賞品球を排出系1または排出系2のいずれの側から
排出させるか指示するためのもので、片側排出フラグが
“1”のときはステップS5408へ進んで賞球数を排
出カウンタ1のみに設定して、排出ソレノイド1を励磁
させて本ルーチンを終了する(ステップS5409)。
【0138】上記ステップS5407で“No”すなわ
ち片側排出フラグが“0”と判定したときはステップS
5410へ進んで、賞球数を排出カウンタ2のみに設定
して、排出ソレノイド2を励磁させて本ルーチンを終了
する(ステップS5411)。以上のように、本サブル
ーチンでは、賞球設定数が大きな値(9〜15)に設定
されているときに該設定数を分割して2つの排出レジス
タ1,2にその値を設定しているので、この排出レジス
タ1,2の値に基づいて次の賞球排出処理(図41)に
より第1及び第2の排出ソレノイドを夫々独立してオフ
させることにより、所定数の賞品球の排出を一層迅速に
行える。
【0139】図41は、図37の払出処理ルーチンのス
テップS505において実行される賞球排出処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。この賞球排出処
理ルーチンは上記賞球数設定処理(図40)によって排
出賞球数の設定に引き続いて実行される。本ルーチンが
開始されると、先ずステップS5502において賞球排
出表示器112(セーフランプ)を点灯させてから、ス
テップS5504へ進み、タイマ0を35m秒に設定し
てから、バックグランド処理を行なう(ステップS55
06)。バックグランド処理によってステップS550
4で設定されたタイマ0の更新が1m秒毎に行なわれ
る。そこで、次のステップS5508で上記タイマ0が
タイムアップしたか判定し、“No”ならステップS5
506へ戻ってタイマ0の更新を繰り返すことで、35
m秒が経過するのを待つ。ステップS5502で点灯さ
せた賞球排出表示器112が完全に明るくなるのを待つ
ためである。
【0140】賞球排出表示ランプ112点灯後、35m
秒が経過したときにステップS5510へ進み、タイマ
0を3秒に設定してから、バックグランド処理を行ない
タイマ0を更新する(ステップS5512)。次に、排
出系1について賞球排出終了判定処理(図42参照)を
行なってから当該処理内で設定される排出終了フラグを
調べて、排出系1の賞球排出が終了したか判定する(ス
テップS5514,S5516)。そして、“Yes”
ならステップS5518へ進んで排出ソレノイド1をオ
フさせ、“No”ならステップS5518をスキップし
てステップS5520へ移行して排出系2について賞球
排出終了判定処理(図42参照)を行なってから当該処
理内で設定される排出終了フラグを調べて、排出系2の
賞球排出が終了したか判定する(ステップS552
2)。
【0141】ここで、“Yes”ならステップS552
4へ進んで排出ソレノイド2をオフさせ、“No”なら
ステップS5524をスキップしてステップS5530
へ移行して、上記ステップS5510で設定したタイマ
0がタイムアップしたか判定し、“No”なら上記ステ
ップS5512へ戻って上記手順を繰り返す。また、ス
テップS5524で排出ソレノイド2をオフさせた後に
はもう一度排出系1の排出終了フラグを調べて賞球排出
が終了したか判定し、終了していれば正常終了フラグを
“1”にセットして該サブルーチンを終了する(ステッ
プS5526,S5528)。
【0142】すなわち、排出系1または2のカウンタを
調べていずれかが「0」になっていると排出ソレノイド
1または2を消磁させてその系の賞球排出を停止させ、
排出系1および2の両方のカウンタが「0」になると両
方のソレノイドを消磁させて賞球排出を終了させるよう
になっている。ステップS5526で排出系1の賞球排
出が終了していないと判定したときは、ステップS55
30へ進み、上記ステップS5510で設定したタイマ
0がタイムアップしたか判定し、“No”なら上記ステ
ップS5512へ戻って上記手順を繰り返す。そして、
排出系1または2のいずれかもしくは両方とも排出が終
了する前にタイマ0がタイムアップすると、ステップS
5532へ進んで排出ソレノイド1と2を一旦オフさせ
る。実施例の球排出装置によれば、3秒もあれば15個
の賞品球でも充分に排出されるからである。
【0143】ステップS5532で排出ソレノイド1と
2をオフさせた後は、ステップS5534へ進み、排出
系1と2の排出カウンタをそれぞれ「1」だけ減算して
から排出系1について賞球排出終了判定処理(図42参
照)を行ない賞球排出が終了したか判定する(ステップ
S5536,S5538)。さらに、ステップS554
0,S5542で排出系2についても賞球排出終了判定
処理(図42参照)を行ない賞球排出が終了したか判定
する。そして、両方の系の排出が終了していれば排出終
了とみなしてステップS5528へ移行し、正常終了フ
ラグを“1”にセットして該サブルーチンを終了する。
賞品球が連続して排出される場合、2つの排出球を1つ
として検出してしまったり、誘導路内での球止まりで排
出時間が通常よりも長くなることがあり、1回の排出で
1個くらい排出数が少なくなっても賞球排出が連続する
場合に全体の処理が遅滞なく進行できるようにするため
である。
【0144】ただし、ステップS5534で排出系1と
2の排出カウンタをそれぞれ「1」だけ減算しても排出
系1または2のいずれか一方の系について賞球排出が終
了していないとステップS5538,S5542で判定
されると、ステップS5544へ移行して、再びタイマ
0を3秒に設定する。それから、バックグランド処理を
行ないタイマ0を更新(ステップS5546)した後、
ステップS5548に進み、排出センサ1が待機球の存
在を検出しているか判定し、“Yes”ならステップS
5550へ進んで排出センサ2が待機球の存在を検出し
ているか判定する。そして、ここでも“Yes”なら次
のステップS5552へ進み、ステップS5544で設
定されたタイマ0がタイムアップしたか判定し、“N
o”なら上記ステップS5546へ戻って上記手順を繰
り返し、“Yes”なら排出異常と判断して次のステッ
プS5554へ進み、正常終了フラグを“0”にクリア
して終了する。排出センサ1と2が待機球の存在を検出
しているにもかかわらず3秒以内に賞球排出が終了しな
いのは排出ソレノイド等に故障があるためと考えられる
からである。
【0145】一方、上記ステップS5548またはS5
550で排出センサ1または2のいずれかが待機球なし
と判定したときは、ステップS5544へ戻って、再び
タイマ0を3秒に設定し直してから、上記手順を繰り返
す。これによって、貯留タンク151が玉切れを起こし
たような場合には、上記処理を繰り返している間に球の
補給がなされるので補給させた時点で排出センサ1およ
び2が待機球有りと検出してステップS5554へ移行
し、正常終了フラグを“0”にクリアして終了する。そ
の後、図37のステップS506で上記正常終了フラグ
をチェックしてステップS503へ戻り、賞球数要求処
理からやり直すことによって中断された賞球排出を再実
行することができる。
【0146】図42は、上述した賞球排出処理(図4
1)のステップS5514、S5520、S5536お
よびS5540にて行われる賞球排出終了判定処理のサ
ブルーチンを示すフローチャートである。この判定処理
は、先ずステップS5572で排出カウンタの値が
「0」か否か判定し、“No”ならカウント値が「1
2」以上か判定する(ステップS5574)。そして、
カウント値が「0」又は「12」以上のときはステップ
S5576へ移行して排出終了フラグを“1”にセット
して終了する。また、ステップS5572およびS55
74のいずれの判定も“No”のときは、ステップS5
578へ進んで排出終了フラグを“0”にクリアして終
了する。カウント値が「12」以上でも排出終了と判定
しているのは、上記排出カウンタが4ビットのダウンカ
ウンタであって「0」の次は「15」,「14」,・・
と減少して行くので、予定よりも4個位多く排出された
としても誤差範囲とみなして制御を継続させ、賞球排出
数の誤りで遊技が中断されないようにするためである。
【0147】図43には、図37のステップS507に
て行なわれるセーフ球排出処理ルーチンのフローチャー
トが示されている。本ルーチンが開始されると、まずス
テップS5702で排出カウンタ1および2に不正監視
用玉数として「16」(4ビットカウンタでは「0」)
を設定する。この玉数は不正監視処理(図25のステッ
プS8、S9)において監視され、球排出要求がないに
もかかわらず5個以上の排出球があったときに異常(不
正排出)と判断して、例えば球抜きソレノイドを励磁さ
せて排出された球を供給皿でなく遊技盤背部に回収する
のに使用される。
【0148】続いて、上記賞球排出処理ルーチン(図4
1)のステップS5502で点灯させたセーフランプを
消灯させてから、入賞球分離検出装置180内のセーフ
ソレノイド183を励磁させる(ステップS5704,
S5706)。すると、入賞球の流下経路内に突出され
たストッパ182が後退させられ、入賞球が流下する。
次に、タイマ0を排出ウェイトタイマとして使用し、こ
れを400m秒に設定(ステップS5708)、またタ
イマ1を200m秒に設定する(ステップS5710)
してから、セーフセンサ玉無し確認処理(図44参照)
を行ない、セーフセンサ181内から入賞球が流出した
か確認する(ステップS5712)。上記排出ウェイト
タイマは、前述したように排出条件判定処理(図38)
中のステップS5011で参照され、次の賞品球払出処
理に移るのを留保させる。また、上記セーフセンサ玉無
し確認処理はバックグランド処理を5回続けて行なっ
て、すなわち1m秒ごとに5回センサ等の読込み処理を
行なってセーフセンサの状態を調べ、5回ともセーフセ
ンサフラグが“0”の時に入賞球の玉無しフラグを
“1”にセットするものである。
【0149】図43のセーフ球排出処理ルーチンでは、
上記セーフセンサ玉無し確認処理実行後に、上記玉無し
フラグが“1”か否か判定し、“Yes”すなわちセー
フセンサ181内から入賞球が流出したと判定した場合
には本ルーチンを終了する(ステップS5714)。一
方、ステップS5714で“No”と判定したときはス
テップS5716へ進み、上記ステップS5710で設
定したタイマ1(200m秒)がタイムアップしたか判
定する。タイマ0と1の更新は、セーフセンサ玉無し確
認処理(図44参照)内のバックグランド処理によって
行なわれる。ここで、“No”ならステップS5712
へ戻って上記手順を繰り返す。そして、玉無しフラグが
“1”になる前にタイマ1がタイムアップすると、ステ
ップS5718へ移行してセーフランプ(賞球排出表示
器112)を点灯させてから、球抜きソレノイドを励磁
させる(ステップS5720)。球抜きソレノイドが励
磁されると切換え弁158が切り換えられて、球排出装
置170より排出された球は供給皿に排出されず遊技盤
背部に回収されるようになる。通常、セーフソレノイド
をオンさせてから200m秒もたてば入賞球はセンサ内
から流出するので、200m秒たっても玉無しフラグが
“1”にならないのは、入賞球が玉詰まりを起こしてい
ると考えられるので、この玉詰まりを入賞球の発生と勘
違いして次の賞球排出処理に移行して余分な賞品球が遊
技者に与えられるのを防止するためである。
【0150】上記ステップS5720で球抜きソレノイ
ドを励磁させた後は、ステップS5722へ移行して、
上記玉無しフラグが“1”になるまで、すなわち入賞球
がセーフセンサから流出したのを確認するまで上記セー
フセンサ玉無し確認処理(図44)を繰り返し実行する
(ステップS5724)。そして、上記手順を繰り返し
ているうちに玉無しフラグが“1”になったなら、タイ
マ1を900m秒に設定してから、バックグランド処理
を行なってタイマを更新し、該タイマがタイムアップし
た時点で本ルーチンを終了する(ステップS5726,
S5728,S5730)。
【0151】上記セーフ玉排出処理ルーチン中で行なわ
れる上記セーフセンサ玉無し確認処理は、図44に示す
ごとく、バックグランド処理(ステップS5752,S
5756,S5760,S5764,S5768)でセ
ーフセンサの読込みを行ない、次にセーフセンサフラグ
をチェック(ステップS5754,S5758,S57
62,S5766,S5770)してセーフセンサ18
1が入賞球を検出しているかを5回繰り返し、1度でも
フラグが“1”すなわち入賞球を検出していると、玉無
しフラグを“0”にクリア(ステップS5774)し、
5回ともセーフセンサフラグが“0”の時に入賞球の玉
無しフラグを“1”にセットする(ステップS577
2)。
【0152】図45には、図37のステップS508に
て行なわれる賞球排出終了処理ルーチンのフローチャー
トが示されている。本ルーチンでは、まずタイマ1(タ
イマ0)を100m秒に設定(ステップS582)して
から、図43のセーフ玉排出処理ルーチン中でオンさせ
たセーフソレノイド、セーフランプおよび球抜きソレノ
イドをオフさせて終了する(ステップS584,S58
6,S588)。
【0153】図46は、前述した賞球排出制御装置のメ
インルーチン(図25)のステップS10で実行される
貸玉処理の手順を示すフローチャートで、このフローは
図33の球貸し要求信号BRQの読込み処理によって信
号の立下りエッジが検出されることにより開始され、所
定数の貸し球の排出が行なわれる。このルーチンでは、
まずステップS151で貸出条件の判定処理(図47)
を行なってから、次のステップS152でその結果を見
て貸出可能か不能か判定する。そして、貸出不能ならス
テップS158へ移行して球貸し要求信号BRQがロウ
レベルか否か判定し、“Yes”なら何もせずに本ルー
チンを終了する。既に開始されている貸出処理が終了す
るのを待つためである。また、ステップS158で“N
o”すなわち球貸し要求信号BRQがハイレベルである
と判定すると、ステップS159へ移行して、図33の
球貸し要求信号BRQの読込み処理によってセットされ
たBRQ信号の立下りエッジ検出フラグを“0”にクリ
アして本ルーチンを終了する。BRQ信号は一度立ち下
がると排出制御装置600による球貸し排出が終了した
ことを受けないとハイレベルに変化しない信号であるの
で、一旦本貸出処理ルーチンに入って排出が終了する前
に球貸し要求信号BRQがロウレベルに変化したのが検
出されたなら、それは前回の立下り検出が誤りだからで
ある。
【0154】また、貸出可能であれば、貸出玉数設定処
理(ステップS153)を行なってから、ステップS1
54で球貸し要求信号BRQがロウレベルか否か判定
し、“No”すなわち球貸し要求信号BRQがハイレベ
ルであると判定すると、ステップS159へ移行して、
BRQ信号の立下りエッジ検出フラグを“0”にクリア
して本ルーチンを終了する。一方、ステップS154で
“Yes”すなわち球貸し要求信号BRQがロウレベル
であると判定すると、ステップS155へ進んで、貸出
排出処理を行なってからステップS156で処理が正常
に終了したか判定し、“Yes”なら次のステップへ進
み、貸出排出終了処理(ステップS157)を行なっ
て、本ルーチンを終了する。
【0155】上記ステップS156で“No”すなわち
異常終了と判定すると、ステップS160へ移行して、
玉抜きソレノイドをオンさせ、セーフランプを点灯、さ
らに玉貸可能信号RDYをロウレベル(無効状態)に変
化させて終了する。玉抜きソレノイドがオンされること
により、余分に払いだされた玉は遊技機前面の受け皿で
なく玉抜き樋157を通って遊技機の背部に回収され、
故障等による遊技店の不利益を回避することができる。
【0156】図47には、図46のステップS151に
て行なわれる貸出条件判定処理ルーチンのフローチャー
トが示されている。このルーチンでは、まずステップS
1511で球貸し制御装置500からの排出制御装置6
00に対するステータス信号COMがハイレベルか否か
調べ、“No”ならステップS1519へ移行して貸出
可能を示すフラグを“0”にクリアして本ルーチンを終
了する。また、ステータス信号CONがハイレベルなら
ステップS1512へ進んで、後述の貸出終了処理ルー
チン(図51)のステップS6571で設定される排出
ウェイトタイマが起動中か否か判定し、“Yes”なら
ステップS1519で貸出可能を示すフラグを“0”に
クリアして本ルーチンを終了する。既に開始されている
貸出排出処理が終了するのを待つためである。
【0157】一方、ステップS1512で“No”と判
定すると、ステップS1513へ進み、タイマ0を50
m秒に設定してから、バックグランド処理(ステップS
1514)を行なってステップS1513で設定された
タイマ0を更新する。次のステップS1515,S15
16では、排出センサ読込み処理(図31)によってセ
ットされる排出センサ1および2の出力レベルを調べて
出力がロウレベル(玉有り)か否か判定する。そして、
いずれの排出センサも出力がロウレベルならステップS
1517へ進んで、上記ステップS1512で設定した
タイマ0がタイムアップしたか判定し、“No”ならス
テップS1514へ戻ってタイマ0の更新を繰り返すこ
とで、50m秒が経過するのを待つ。そして、タイマ0
がタイムアップした時点でステップS1518へ進み、
貸出可能フラグを“1”にセットして本ルーチンを終了
する。また、上記ステップS1515,S1516で排
出センサ1または2のいずれかの出力がハイレベルと判
定すると、ステップS1519へ移行して、貸出可能を
示すフラグを“0”にリセットして本ルーチンを終了す
る。この貸出可能フラグは、上述したように図46の貸
出処理ルーチンのステップS152で参照される。
【0158】図48には、図46の貸玉処理ルーチンの
ステップS153にて行なわれる貸出玉数設定処理ルー
チンのフローチャートが示されている。本ルーチンが開
始されると、まずステップS1531で貸出玉数を一旦
「25」に設定してから、ステップS1532へ進み、
上記貸出玉数に基づいて、貸出玉数が奇数のときは排出
カウンタ1に(貸出玉数+1)の2分の1よりも「1」
だけ少ない数を、また貸出玉数が偶数のときは貸出玉数
の2分の1の数をセットする。また、排出カウンタ2に
は、貸出玉数が奇数のときは(貸出玉数+1)の2分の
1を、また貸出玉数が偶数のときは貸出玉数の2分の1
をセット(ステップS1533)してから、排出ソレノ
イド1と2を励磁させる(ステップS1534)。これ
によって、排出すべき貸し玉を2つの排出系にほぼ均等
に割り振って排出させることができる。
【0159】図49は、図46の貸玉処理ルーチンのス
テップS155において実行される貸出排出処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。この貸出排出処
理ルーチンは、前述した賞球排出処理(図41)とほぼ
同一の手順であり、上記貸出玉数設定処理(図48)に
よって排出数が設定されてから実行される。
【0160】本ルーチンが開始されると、先ずステップ
S6502において貸玉排出表示器113(貸玉排出表
示ランプ113と同義、以下同様。)を点灯させ、玉貸
し制御装置500に対する排出終了信号EXSをロウレ
ベルにアサートした後、ステップS6504へ進み、タ
イマ0を35m秒に設定してから、バックグランド処理
を行なう(ステップS6506)。バックグランド処理
によってステップS6504で設定されたタイマ0の更
新が1m秒毎に行なわれる。そこで、次のステップS6
508で上記タイマ0がタイムアップしたか判定し、
“No”ならステップS6506へ戻ってタイマ0の更
新を繰り返すことで、35m秒が経過するのを待つ。ス
テップS6502で点灯させた貸玉排出表示器113が
完全に明るくなるのを待つためである。
【0161】貸玉排出表示器点灯後、35m秒が経過し
たときにステップS6510へ進み、タイマ0を3秒に
設定してから、バックグランド処理を行ないタイマ0を
更新する(ステップS6512)。次に、排出系1につ
いて貸出排出終了判定処理(図50参照)を行なってか
ら当該処理内で設定される排出終了フラグを調べて、排
出系1の貸出排出が終了したか判定する(ステップS6
514,S6516)。そして、“Yes”ならステッ
プS6518へ進んで排出ソレノイド1をオフさせ、
“No”ならステップS6518をスキップしてステッ
プS6520へ移行して排出系2について貸出排出終了
判定処理(図50参照)を行なってから当該処理内で設
定される排出終了フラグを調べて、排出系2の貸出排出
が終了したか判定する(ステップS6522)。
【0162】ここで、“Yes”ならステップS652
4へ進んで排出ソレノイド2をオフさせ、“No”なら
ステップS6524をスキップしてステップS6530
へ移行して、上記ステップS6510で設定したタイマ
0がタイムアップしたか判定し、“No”なら上記ステ
ップS6512へ戻って上記手順を繰り返す。また、ス
テップS6524で排出ソレノイド2をオフさせた後に
はもう一度排出系1の排出終了フラグを調べて貸出排出
が終了したか判定し、終了していれば正常終了フラグを
“1”にセットして該サブルーチンを終了する(ステッ
プS6526,S6528)。
【0163】すなわち、排出系1または2のカウンタを
調べていずれかが「0」になっていると排出ソレノイド
1または2を消磁させてその系の貸出排出を停止させ、
排出系1および2の両方のカウンタが「0」になると両
方のソレノイドを消磁させて貸出排出を終了させるよう
になっている。ステップS6526で排出系1の貸出排
出が終了していないと判定したときは、ステップS65
30へ進み、上記ステップS6510で設定したタイマ
0がタイムアップしたか判定し、“No”なら上記ステ
ップS6512へ戻って上記手順を繰り返す。そして、
排出系1または2のいずれかもしくは両方とも排出が終
了する前にタイマ0がタイムアップすると、ステップS
6532へ進んで排出ソレノイド1と2を一旦オフさせ
る。実施例の球排出装置によれば、3秒もあれば25個
の貸玉でも充分に排出できるからである。
【0164】ステップS6532で排出ソレノイド1と
2をオフさせた後は、ステップS6534へ進み、排出
系1と2の排出カウンタをそれぞれ「1」だけ減算して
から排出系1について貸出排出終了判定処理(図50参
照)を行ない貸出排出が終了したか判定する(ステップ
S6536,S6538)。さらに、ステップS654
0,S6542で排出系2についても貸出排出終了判定
処理(図50参照)を行ない貸出排出が終了したか判定
する。そして、両方の系の排出が終了していれば貸出終
了とみなしてステップS6528へ移行し、正常終了フ
ラグを“1”にセットして該サブルーチンを終了する。
賞球排出処理と同様に、貸し玉が連続して排出される場
合、2つの排出球を1つとして検出してしまったり、誘
導路内での球止まりで排出時間が通常よりも長くなるこ
とがあり、1回の排出で1個くらい排出数が少なくなっ
ても貸出排出が連続する場合に全体の処理が遅滞なく進
行できるようにするためである。
【0165】ただし、ステップS6534で排出系1と
2の排出カウンタをそれぞれ「1」だけ減算しても排出
系1または2のいずれか一方の系について貸出排出が終
了していないとステップS6538,S6542で判定
されると、ステップS6544へ移行して、再びタイマ
0を3秒に設定する。それから、バックグランド処理を
行ないタイマ0を更新(ステップS6546)した後、
ステップS6548に進み、排出センサ1が待機球の存
在を検出しているか判定し、“Yes”ならステップS
6550へ進んで排出センサ2が待機球の存在を検出し
ているか判定する。そして、ここでも“Yes”なら次
のステップS6552へ進み、ステップS6544で設
定されたタイマ0がタイムアップしたか判定し、“N
o”なら上記ステップS6546へ戻って上記手順を繰
り返し、“Yes”なら排出異常と判断して次のステッ
プS6554へ進み、正常終了フラグを“0”にクリア
して終了する。排出センサ1と2が待機球の存在を検出
しているにもかかわらず3秒以内に貸出排出が終了しな
いのは排出ソレノイド等に故障があるためと考えられる
からである。
【0166】一方、上記ステップS6548またはS6
550で排出センサ1または2のいずれかが待機球なし
と判定したときは、ステップS6544へ戻って、再び
タイマ0を3秒に設定し直してから、上記手順を繰り返
す。これによって、貯留タンク151が玉切れを起こし
たような場合には、上記処理を繰り返している間に球の
補給がなされるので補給させた時点で排出センサ1およ
び2が待機球有りと判定してステップS6554へ移行
し、正常終了フラグを“0”にクリアして終了する。た
だし、賞球排出(図41)の場合と異なり、その後、図
46のステップS156で上記正常終了フラグをチェッ
クして“No”すなわち異常と判定するとステップS1
60へ移行し、球抜きソレノイドをオン、セーフランプ
を点灯、玉貸し可能信号RDYをロウレベルにネゲート
して貸出排出処理を中断する。
【0167】図50は、上述した貸出排出処理(図4
9)のステップS6514、S6520、S6536お
よびS6540にて行われる貸出排出終了判定処理のサ
ブルーチンを示すフローチャートである。この判定処理
は、先ずステップS6562で排出カウンタの値が
「0」か否か判定し、“No”ならカウント値が「1
4」以上か判定する(ステップS6564)。そして、
カウント値が「0」又は「14」以上のときはステップ
S6566へ移行して貸出終了フラグを“1”にセット
して終了する。また、ステップS6562およびS65
64のいずれの判定も“No”のときは、ステップS6
568へ進んで排出終了フラグを“0”にクリアして終
了する。
【0168】カウント値が「14」以上でも貸出終了と
判定しているのは、上記排出カウンタが4ビットのダウ
ンカウンタであって「0」の次は「15」,「14」,
・・と減少して行くので、予定よりも2個位多く排出さ
れたとしても誤差範囲とみなして制御を継続させ、排出
数の僅かな誤りで制御が中断されないようにするためで
ある。ただし、賞球排出の場合と異なり、玉貸し数の誤
りは遊技店の利害に密接するので、誤差範囲とみなす玉
数を賞球排出終了判定(図42)の場合よりも少なく見
積もっている。
【0169】図51には、図46の貸玉処理フローのス
テップS157にて行なわれる貸出排出終了処理ルーチ
ンのフローチャートが示されている。本ルーチンは、図
49の貸出排出処理で正常終了フラグが“1”にセット
された場合に実行される。本ルーチンが開始されると、
次の貸出処理が開始されないようにするため(図47参
照)、まずステップ6571でタイマ0をウェイトタイ
マとして使用し、これを400m秒に設定してから、タ
イマ1を100m秒に設定する(ステップ6572)。
それから、玉貸し制御装置500に対する排出終了信号
EXSをハイレベルに変化(ステップ6573)させた
後、バックグランド処理を行なって各タイマを更新させ
てから上記ステップ6572で設定したタイマ1がタイ
ムアップしたか判定する(ステップ6574,S657
5)。ここで“No”ならステップ6576へ進んで玉
貸し制御装置500からの玉貸し要求信号BRQがハイ
レベルに変化したか判定し、“No”なら上記ステップ
S6574へ戻って上記手順を繰り返し、玉貸し要求信
号BRQがハイレベルに変化するのを待つ。排出終了信
号EXSをハイレベルに変化させてから100m秒以内
に玉貸し要求信号BRQがハイレベルに変化したなら、
ステップS6577へ進んで上記タイマ1を調べて50
m秒は経過しているか判定する。そして、50m秒経過
していればステップ6578へ進み、玉貸し要求信号B
RQの立下り検出フラグを“0”にクリアする。
【0170】それから、ステップS6579へ移行して
タイマ1を250m秒に設定し直してから、バックグラ
ンド処理を行なってタイマを更新させてから上記ステッ
プ6579で設定したタイマ1がタイムアップしたか判
定する(ステップ6580,S6581)。ここで“N
o”ならステップ6582へ進んで玉貸し制御装置50
0からの玉貸し要求信号BRQがロウレベルに変化した
か判定し、“No”なら上記ステップS6580へ戻っ
て上記手順を繰り返し、玉貸し要求信号BRQがロウレ
ベルに変化するのを待つ。そして、250m秒以内に玉
貸し要求信号BRQがロウレベルに変化するか、玉貸し
要求信号BRQがロウレベルに変化する前にタイマ1が
タイムアップしたなら本ルーチンを終了する(ステップ
6581,S6582)。
【0171】一方、上記ステップ6575で玉貸し要求
信号BRQがハイレベルに変化する前にステップ657
2で設定したタイマ1がタイムアップしたと判定する
と、ステップ6585へ移行し、球抜きソレノイドをオ
ン、セーフランプを点灯、玉貸し可能信号RDYをロウ
レベルにネゲートして貸出排出処理を中止する。所定時
間内に玉貸し制御装置500から応答信号が戻ってこな
いのは通信ラインの切断等重大な故障が発生したと考え
られるからである。
【0172】次に、カードリーダにカードが挿入され、
パチンコ遊技機100に設けられた変換ボタン123が
押されて玉貸し要求がなされた場合において、上記玉貸
し制御装置500と排出制御装置600との間で送受信
される信号の具体的なタイミングを図52を用いて説明
する。なお、同図には変換ボタン123の1回の操作に
対し300円分の貸し玉を排出するように玉貸し数が設
定されている場合の信号タイミングが示されている。遊
技機の電源が投入されると、排出制御装置600から玉
貸し制御装置500へ供給される玉貸し可能信号RDY
がハイレベルに変化される(タイミングt1)。
【0173】その後、変換ボタン123が押されると、
玉貸し制御装置500は上記玉貸し可能信号RDYがハ
イレベルに変化されていることを確認して排出制御装置
600に対する排出制御装置600に対するステータス
信号CONをハイレベルにアサートする(タイミングt
2)とともに、玉貸し要求信号BRQをロウレベルに変
化させる(タイミングt3)。玉貸し要求信号BRQを
受信した排出制御装置600は、自らが出力している玉
貸し可能信号RDYがハイレベルで、かつ玉貸し制御装
置500からの排出制御装置600に対するステータス
信号CONがハイレベルであることを条件に、排出終了
信号EXSをロウレベルに変化させ排出ソレノイド74
1a,741bを駆動して貸し玉の排出を開始する(タ
イミングt4)。
【0174】そして、排出制御装置600は、排出セン
サ730a,730bの検出信号を監視して排出数が2
5個(100円分)になった時点で排出ソレノイド74
1a,741bの駆動を停止させるとともに、玉貸制御
装置500に対する排出終了信号EXSをハイレベルに
変化させる(タイミングt5)。玉貸し制御装置500
は、排出終了信号EXSの立上がり検知後所定時間(T
3)経過すると、一旦上記玉貸し要求信号BRQをハイ
レベルにネゲートさせる(タイミングt6)。玉貸し制
御装置500は、排出終了信号EXSの立上りを検知す
ると再び上記玉貸し要求信号BRQをロウレベルにアサ
ートする(タイミングt7)。すると、排出制御装置6
00はそれを検知して排出終了信号EXSをロウレベル
に変化させ、貸し玉の排出を開始する(タイミングt
8)。上記動作を3回繰り返すことによって300円分
の貸し玉が排出される。
【0175】なお、上記実施例では、カードのオリジナ
ル金額が磁気データとしてカードに記録されているもの
として説明したが、カードのオリジナル金額はパンチ穴
等の磁気データとは別の形式でカードに記録しておくよ
うにしても良い。また、上記実施例では、パチンコ遊技
機100の操作パネル121にカード残高を表示する残
高表示器122を設けているが、玉貸機200もしくは
玉貸機およびパチンコ遊技機に表示器を設け、カード残
高等を表示させるようにしても良い。また、上記実施例
では、表示切換えボタン240を玉貸機200に設けて
いるが、パチンコ遊技機もしくは玉貸機およびパチンコ
遊技機に表示切換えボタンを設けるようにしても良い。
玉貸機およびパチンコ遊技機に表示切換えボタンを設け
るようにした場合、玉貸機上の表示切換えボタンが操作
されたときに玉貸機に関するデータを順次表示させ、遊
技機に設けられている表示切換えボタンが操作されたと
きには大当りの発生回数や賞球数等の遊技機に関するデ
ータを順次表示させるようにするとよい。これにより、
玉貸機とパチンコ遊技機の制御装置間でデータ送信を行
なうことなく種々のデータを表示させ、簡単なシステム
構成で遊技者がいつでも容易に必要なデータを確認する
ことができるようになる。
【0176】さらに、上記実施例では、入賞球分離検出
装置180内のセーフセンサ181の検出信号を排出制
御装置600に入力して、排出制御装置600が入賞球
を検出すると遊技盤制御装置400に対して賞球数デー
タの要求を行なって受信した賞球数データに基づいて賞
品球の排出を行なうようにしているが、この発明はそれ
に限定されず、例えばセーフセンサ181の検出信号を
遊技盤制御装置400に入力して、遊技盤制御装置40
0が入賞球を検出すると排出制御装置600に対して賞
球数データを送信し、賞品球の排出を行なわせるように
することも可能である。つまり、信号の送信方向を遊技
盤制御装置400から排出制御装置600に対する一方
向のみとするようにしてもよい。
【0177】さらに上記実施例では、貸し玉への変換ボ
タン123や返却ボタン124、残高表示器122等が
供給皿120の上面の操作パネル121に設けられてい
るが、これらの位置は供給皿に限定されず、パチンコ遊
技機の前面の任意の位置あるいは玉貸機200の前面に
設けることができる。また、実施例では遊技機と遊技機
との間に配置された玉貸機にカードリーダが内蔵されて
いるが、カードリーダはパチンコ遊技機100の受け皿
141の一側等に配設して遊技機に内蔵させておくよう
に構成しても良い。さらに、上記実施例では、カード式
のパチンコ遊技システムに適用した場合について説明し
たが、この発明はそれに限定されるものでなく、スロッ
トルマシンその他遊技球もしくはコイン等により遊技を
行なうものであって、有価カードの金額を遊技球もしく
はコインに変換する方式の遊技システム一般に適用する
ことができる。
【0178】
【発明の効果】本発明によれば、遊技媒体貸出装置の通
信状態監視手段により、遊技媒体貸出装置と遊技機本体
との間の通信が正常に行えない異常が検出されると、遊
技媒体貸出装置の表示制御手段により、遊技機本体の金
額データ表示手段に対して所要の異常情報を表示させる
制御が行われる。そして、遊技媒体貸出装置の電源投入
時に通信異常が検出された場合に表示される異常情報
と、電源投入後における当該遊技媒体貸出装置の稼働中
に通信異常が検出された場合に表示される異常情報と
が、上記表示制御手段により、各々異なる符号により表
示されるので、通常はカードの残金額データを表示する
金額データ表示手段を利用して異常情報を表示すること
ができ、専用の表示器を備えたり、遊技機本体側のスペ
ースを狭めることなく効率よく異常情報をより認識しや
すい場所で表示することが可能となる。また、通信が正
常に行えない異常が発生すると、金額データ表示手段に
表示された符号を見ることにより、発生した通信異常が
電源投入時のものなのか、あるいは、稼働中のものなの
かを容易に特定することができるので、異常に対する対
応を正確且つ迅速に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機としてのカード式パチンコ
遊技機の構成例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るパチンコ遊技機の裏機構の構成例
を示す背面図である。
【図3】球排出装置170の一実施例を示す断面正面図
である。
【図4】パチンコ遊技機100および玉貸ユニットとし
ての玉貸機200の制御系の一実施例を示すブロック図
である。
【図5】遊技盤制御装置400の一構成例を示すブロッ
ク図である。
【図6】遊技盤制御装置400の具体的構成例を示すシ
ステム構成図である。
【図7】排出制御装置600の一構成例を示すブロック
図である。
【図8】排出制御装置600の具体的構成例を示すシス
テム構成図である。
【図9】玉貸ユニット制御回路としての玉貸制御装置5
00の一構成例を示すブロック図である。
【図10】玉貸制御装置500の具体的構成例を示すシ
ステム構成図である。
【図11】遊技盤制御装置400によって行なわれる遊
技盤全体の制御手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図12】図11のフロー中における賞球処理の制御手
順の一例を示すフローチャートである。
【図13】玉貸し制御装置のメインルーチンの概略を示
すフローチャートである。
【図14】玉貸し制御装置のメインルーチンの概略を示
すフローチャートである。
【図15】玉貸し制御装置のメインルーチンの概略を示
すフローチャートである。
【図16】玉貸し制御装置のメインルーチンの概略を示
すフローチャートである。
【図17】玉貸し制御装置のメインルーチンの概略を示
すフローチャートである。
【図18】玉貸し制御装置のメインルーチンの概略を示
すフローチャートである。
【図19】上記メインルーチンで実行されるファンクシ
ョン送受信処理の具体的手順の一部(前半)を示すフロ
ーチャートである。
【図20】上記メインルーチンで実行されるファンクシ
ョン送受信処理の具体的手順の一部(後半)を示すフロ
ーチャートである。
【図21】玉貸し制御装置500によって行なわれる決
済信号出力処理の具体的手順の一例を示すフローチャー
トである。
【図22】玉貸し制御装置500によって行なわれる表
示切換処理の具体的手順の一例を示すフローチャートで
ある。
【図23】玉貸し制御装置500によって行なわれる送
信割込処理の手順を示すフローチャートである。
【図24】玉貸し制御装置500によって行なわれる受
信割込処理の手順を示すフローチャートである。
【図25】排出制御装置600による排出制御処理のメ
インルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図26】上記メインルーチン(図25)のステップS
1で実行される初期化処理の具体的手順の一例を示すフ
ローチャートである。
【図27】上記メインルーチン(図25)のステップS
2で実行されるバックグランド処理の具体的手順の一例
を示すフローチャートである。
【図28】上記バックグランド処理(図27)のステッ
プS21で実行される1m秒待ち処理の手順の一例を示
すフローチャートである。
【図29】上記バックグランド処理(図27)のステッ
プS22で実行されるタイマ更新処理の手順の一例を示
すフローチャートである。
【図30】上記バックグランド処理(図27)のステッ
プS24で実行されるセーフセンサの読込み処理ルーチ
ンのフローチャートである。
【図31】上記バックグランド処理(図27)のステッ
プS25で実行される排出センサの読込み処理ルーチン
のフローチャートである。
【図32】上記バックグランド処理(図27)のステッ
プS27で実行される球抜センサ750の読込み処理ル
ーチンのフローチャートである。
【図33】上記バックグランド処理(図27)のステッ
プS28で実行される玉貸要求信号の入力処理のルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図34】上記バックグランド処理(図27)のステッ
プS29で実行される排出制御装置600に対するステ
ータス信号の入力処理のルーチンを示すフローチャート
である。
【図35】上記メインルーチン(図25)のステップS
5で実行される球抜き処理(前半)の具体的手順の一例
を示すフローチャートである。
【図36】上記メインルーチン(図25)のステップS
5で実行される球抜き処理(後半)の具体的手順の一例
を示すフローチャートである。
【図37】上記メインルーチン(図25)のステップS
7で実行される払出処理の手順の一例を示すフローチャ
ートである。
【図38】上記払出処理(図37)のステップS501
で実行される排出条件判定処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図39】上記払出処理(図37)のステップS503
で実行される賞球数要求処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図40】上記払出処理(図37)のステップS504
で実行される賞球数設定処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図41】上記払出処理(図37)のステップS505
にて行われる賞球排出処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図42】上記賞球排出処理(図41)にて行われる賞
球排出終了判定処理のサブルーチンを示すフローチャー
トである。
【図43】上記払出処理(図37)のステップS507
で実行されるセーフ玉排出処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図44】上記セーフ玉排出処理(図43)にて行われ
るセーフセンサ玉無し確認処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図45】上記払出処理(図37)のステップS508
で実行される賞球排出終了処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図46】上記メインルーチン(図25)のステップS
10で実行される貸玉処理のサブルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【図47】上記貸玉処理(図46)のステップS151
にて実行される貸出条件判定処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。
【図48】上記貸玉処理(図46)のステップS153
にて実行される貸出玉数設定処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。
【図49】上記貸玉処理(図46)のステップS155
にて実行される貸出排出処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図50】上記貸出排出処理(図49)にて実行される
貸出排出終了判定処理のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図51】上記貸玉処理(図46)のステップS157
にて実行される貸出排出終了処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。
【図52】上記玉貸し制御装置500と排出制御装置6
00との間で送受信される信号の具体的なタイミングを
示すタイムチャートである。
【符号の説明】
100 パチンコ遊技機 120 供給皿 121 操作パネル 122 残高表示器(金額データ表示手段) 123 変換ボタン(変換指令手段) 170 球排出装置(遊技媒体排出装置) 180 入賞球分離検出装置 200 玉貸機(遊技媒体貸出装置) 211 カード挿排口 230 有効表示ランプ 240 表示切換ボタン 400 遊技盤制御装置 500 玉貸し制御装置 511 カードデータ判定手段 600 排出制御装置(排出制御手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要の排出指令に基づいて所要の遊技媒
    体を排出可能な遊技媒体排出装置を備えた遊技機本体
    と、該遊技機本体と一対一に構成され金額データが記憶
    されたカードの挿入に基づき所要数の遊技媒体を貸し出
    すための処理を行なう遊技媒体貸出装置と、を備え、該
    遊技媒体貸出装置と前記遊技機本体との間における遊技
    媒体の貸し出しに関わる通信結果に基づき、該遊技媒体
    貸出装置に挿入されたカードに記憶されている金額デー
    タの範囲内で所定数の貸遊技媒体を上記遊技機本体の遊
    技媒体排出装置から排出するようにしたカード式遊技機
    であって、 上記遊技機本体は、その前面側所定部位に少なくとも、 上記遊技媒体貸出装置に対して貸遊技媒体への変換指令
    を与える変換指令手段と、 上記遊技媒体貸出装置に挿入されたカードに関する残金
    額データを表示可能な金額データ表示手段と、 を備え、 上記遊技媒体貸出装置は、 上記遊技機本体との間の通信に関わる信号を監視し、通
    信が正常に行なえない異常を検出可能な通信状態監視手
    段と、 上記通信状態監視手段により異常が検出された場合に、
    上記金額データ表示手段に対して所要の異常情報を表示
    させる表示制御手段と、 を備え、 上記通信状態監視手段は、上記遊技媒体貸出装置の電源
    投入時および電源投入後の当該遊技媒体貸出装置稼動中
    のそれぞれにおいて、上記遊技機本体との間の通信に関
    わる信号を監視するように構成され、 上記表示制御手段は、上記通信状態監視手段により上記
    電源投入時に異常が検出された場合と上記稼動中の異常
    が検出された場合とで各々異なる符号により識別して上
    記異常情報を表示させるようにしたことを特徴とするカ
    ード式遊技機。
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