JP2000324973A - ペット囲い柵及びそれを用いたペット洗浄用浴槽 - Google Patents

ペット囲い柵及びそれを用いたペット洗浄用浴槽

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JP2000324973A
JP2000324973A JP11142303A JP14230399A JP2000324973A JP 2000324973 A JP2000324973 A JP 2000324973A JP 11142303 A JP11142303 A JP 11142303A JP 14230399 A JP14230399 A JP 14230399A JP 2000324973 A JP2000324973 A JP 2000324973A
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Yasuhiro Utsu
保広 宇津
Tomohito Utsu
智史 宇津
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UTSU HIROKO
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UTSU HIROKO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で生産性に優れ、また、種々の大
きさのペットに合わせて使用でき汎用性に優れるととも
に、ペットに苦痛を与えることなくペットの立ち姿を維
持できるペット囲い柵の提供を目的とする。 【解決手段】 設置面に略垂直に立設される一対の前方
脚材2a,2bと、設置面に略垂直に立設される一対の
後方脚材3a,3bと、対向する前方脚材2a,2bと
後方脚材3a,3b間の各々に横架された横架部材8
a,8b,9a,9bと、一対の前方脚材2a,2b間
に横架された前方部材10と、前方脚材2a,2b,後
方脚材3a,3bに配設された間隔調整部を有した継手
部材5乃至7と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭やペットショ
ップ若しくはペット用の病院・美容室・預かり所(ペッ
トホテル)等の施設でペットの洗浄の際に使用され、犬
や猫等のペットの身体を拘束するペット囲い柵及び、ペ
ット囲い柵を用いてペットの身体を洗浄する際に用いら
れるペット洗浄用浴槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、家庭等で飼われている犬や猫
等のペットの身体を健康で清潔に維持するために、ペッ
トの飼い主は、定期的にペットの身体を洗浄し、ペット
の身体の汚れや臭いを落とすとともに、ペットの身体の
ノミ・ダニの駆除を行っている。また、近年では、屋内
で犬や猫等のペットを飼う人が多くなり、頻繁にペット
の身体の洗浄が行われており、ペットの身体の洗浄の手
間を軽減するために、ペットの美容室等へペットを連れ
て行きペットの身体の洗浄を行う人もいる。
【0003】また、従来から、犬や猫等のペットの身体
を洗浄する際には、桶や専用の流し台等にペットを入れ
て湯水を貯め、シャンプー等でペットの身体を洗浄した
後、ホースやシャワーでシャンプーを濯ぎ流し、次い
で、タオル等でペットの身体の水滴を拭き取り、ドライ
ヤー等でペットの身体を乾かしていた。しかしながら、
ペットをペットの美容室等へ連れて行くと多額の費用が
かかり、また、桶等でのペットの洗浄やタオルとドライ
ヤーによる洗浄後の乾燥では、犬等のペットが暴れるた
め、多大な手間と労力,時間を要すという課題を有して
いた。更に、前述の施設では、大小さまざまなペットの
洗浄を行っているが、洗浄の際にペットが暴れたりして
洗浄しづらいとともに、専用の流し台に大型のペットを
入れるのに多大な手間と労力を要し、作業が煩雑で洗浄
作業や乾燥作業に長時間を要すという課題を有してい
た。
【0004】そこで、近年では、家庭や施設等でのペッ
トの身体の洗浄作業を容易にするために、ペット洗浄用
浴槽として種々のものが開示されている。
【0005】例えば、特開平9−75251号公報(以
下、イ号公報という)には、本体の背面のダクトホース
挿入口に一方がドライヤの送風口に取り付けられたダク
トホースが挿入され、ダクトホースから吹き込まれた温
風が吹き出し口から浴槽の底面に向けて吹き出され、ま
た、エアーポンプから送風されるエアーがスノコに風入
されてスノコの周面に設けられた開口部から吹き出され
て、浴槽内で胴バンドによって腹部を吊り上げられた状
態で小動物が洗浄される小動物洗浄用バス、が開示され
ている。
【0006】実開平6−5611号公報(以下、ロ号公
報という)には、ペットの胴体部分が浸水し得る大きさ
の浴槽であり、該浴槽が底部乃至底部近傍に水抜き孔
を、周壁部分にペット首固定部、抜け毛貯溜部、洗剤載
置部を形成すると共に、浴槽の周壁から可撓性の器具支
持柱を立設したペット洗浄器具、が開示されている。
【0007】特開平10−313725号公報(以下、
ハ号公報という)には、上端が開口し、内部に洗浄液を
貯留し、ペット動物を収容する洗浄容器、洗浄液を排出
する排水手段、容器内にエアを供給するエア供給手段で
構成し、ペットを収容した状態で温水等の洗浄液を貯留
しエアを供給すると、エアが洗浄液中に吹出され且つ気
泡となって洗浄液を攪拌し流動状態とすることにより、
ペットの皮毛の洗浄を人手によらず自動的に行うペット
動物用洗浄装置、が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のペット洗浄用浴槽は以下のような課題を有してい
た。
【0009】イ号公報に記載の小動物洗浄用バスでは、
浴槽の上方から犬等のペットを浴槽内へ入れるため、特
に浴槽内へ入りたがらないペットの場合、ペットを抱え
て浴槽内へ入れる手間を要すとともに、大型犬等の場
合、浴槽内にペットを入れるだけで多大な手間と労力を
要しペットの洗浄作業性に欠ける。浴槽が所定の大きさ
に形成されているため、ペットの大きさに応じて浴槽を
合わせることができず、該小動物洗浄用バスの汎用性に
欠ける。更に、ペットを拘束するために浴槽内で胴バン
ドによって腹部を吊り上げているので、ペットの身体の
洗浄時にペットに苦痛を与えるとともに、胴バンドで腹
部を吊り上げるため、ペットが暴れて胴バンドを取り付
け難く、また、胴バンドが当たる部分の洗浄がし難いと
いう課題を有していた。特に、妊娠中のペットは胴バン
ドが掛けられないため洗浄できないという課題を有して
いた。
【0010】ロ号公報に記載のペット洗浄器具では、浴
槽の上方から犬等のペットを浴槽内へ入れるため、特に
浴槽内へ入りたがらないペットの場合、ペットを抱えて
浴槽内へ入れる手間を要すとともに、ペットが暴れて洗
剤載置部に載置されたシャンプーやリンス等を倒し易
い。浴槽の深さ以外は、浴槽の大きさを変更することが
できないため、該ペット洗浄器具の汎用性に欠ける。浴
槽の周壁部分に洗剤載置部や器具支持柱等を有している
ため、浴槽の周壁に突出部が多く、該ペット洗浄器具の
未使用時の収納性に欠けるという課題を有していた。ま
た、ペット首固定部にペットの首や顎を当てる切欠き部
を有しているが、ペットの大きさにより首や顎の位置が
大きく異なるため浴槽の深さの調節を要し、使用性や汎
用性に欠ける。
【0011】ハ号公報に記載のペット動物用洗浄装置で
は、洗浄容器が、上端が開口し、底壁の短軸方向に対向
する一対の側壁と長軸方向に対向する前壁,後壁で構成
され、底壁や後壁が防水性の布材で形成されているとと
もに、犬等のペットの洗浄時に、犬等のペットを鎖等で
つなぐことなく底壁上に座らせて洗浄を行っているた
め、ペットを洗浄容器内に入れて座らせるのに手間を要
し、ペットの洗浄準備が困難である。また、洗浄中も、
ペットが鎖等でつながれていないため、ペットが暴れや
すく洗浄容器ごとペットが横転する可能性が有るという
課題を有していた。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、簡単な構造で生産性に優れ、また、種々の大きさの
ペットに合わせて使用でき汎用性に優れるとともに、ペ
ットに苦痛を与えることなくペットの動きを拘束してペ
ットの立ち姿を維持し、洗浄作業の作業性を著しく向上
できるペット囲い柵の提供、及び、浴槽内へのペットの
出し入れが容易にできるとともに、ペットに苦痛を与え
ることなく容易にペットの洗浄ができペットの洗浄作業
性に優れたペット囲い柵を用いたペット洗浄用浴槽を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために本発明におけるペット洗浄用浴槽は、以下の構
成を有している。
【0014】本発明の請求項1に記載のペット囲い柵
は、設置面に略垂直に立設される一対の前方脚材と、前
記設置面に略垂直に立設される一対の後方脚材と、対向
する前記前方脚材と前記後方脚材間の各々に横架され脱
着自在に又は摺動自在に接続された横架部材と、一対の
前記前方脚材間に横架された前方横架部材と、前記前方
脚材,前記後方脚材,前記横架部材,前記前方横架部材
の内いずれか1以上の所定部に配設された間隔調整部
と、を備えた構成を有している。
【0015】これにより、一対の前方脚材,後方脚材
と、横架部材,前方横架部材で形成された該ペット囲い
柵により、簡単な構造で犬等の胴部を容易に囲うことが
でき、ペットの動きを拘束することができるとともに、
後方脚材側に横架部材を有していないため、後方脚材間
からペットの出し入れができるという作用を有する。前
方脚材間に前方横架部材を有しているため、犬等のペッ
トの前足部分を前方横架部材で拘束することができ、ま
た、横架部材が前方脚材と後方脚材間に横架されている
ため、ペットの側部を拘束することができ、ペットの逃
避による移動を防止できるという作用を有する。また、
前方脚材,後方脚材,横架部材,前方横架部材に間隔調
整部を有しているため、該ペット囲い柵を使用するペッ
トの大きさ(ペットの胴高,胴長,胴幅)に応じて各脚
材間や各部材間の間隔を容易に調整でき、該ペット囲い
柵をペットの大きさに合わせて調整し、ペットを確実に
拘束できるという作用を有する。特に、屋外等でのペッ
トの身体の洗浄時において、ペットを該囲い柵で容易に
囲うことができ、ペットの首輪等を鎖等で木や前方横架
部材等に結び付けるだけでペットの動きを拘束すること
ができ、ペットの身体の洗浄が容易にできるという作用
を有する。また、ペットに苦痛を与えることなく立ち姿
を維持できるので、ペットの暴れ方が激しくなく、腹部
等の洗浄を嫌がる部位をも容易にかつ簡単に洗浄するこ
とができるという作用を有する。
【0016】ここで、前方脚材,後方脚材,横架部材,
前方横架部材としては、円柱や角柱,丸棒,角棒,パイ
プ等任意のものが用いられる。尚、パイプの場合、該囲
い柵の重量を軽減でき持ち運びが容易になり、また、角
柱や角棒の場合、各脚材や各部材の接続時に各脚材や各
部材が回転するのを防止できる。また、前方脚材,後方
脚材の下端部に、固定板等の設置部材を周設してもよ
く、また、各脚材の下端部を板材等に固定してもよい。
これにより、各脚材の設置時の安定性を向上できる。更
に、施設等においては、浴場の床面に大小の該ペット囲
い柵を固定しておくと更に安定性を向上できる。
【0017】横架部材としては、少なくとも2本の横架
部材を犬等のペットの腹部及び背部の高さに位置するよ
うに横架するのが好ましい。これにより、犬等のペット
の側部を拘束できる。また、横架部材を多数配設した場
合、該ペット囲い柵の剛性を向上できる。更に、横架部
材として幅広の部材を用いた場合、該ペット囲い柵の剛
性を維持できるとともにペットの側部を拘束できるた
め、前方脚材と後方脚材間に横架する横架部材を1本に
してもよい。
【0018】前方横架部材としては、犬等のペットの胸
付近に位置するように横架するのが好ましく、また、前
方脚材間に2以上横架してもよい。これにより、犬等の
ペットの前足が前方横架部材より上方へ上がらず、ペッ
トが該囲い柵から飛び出すのを防止できる。
【0019】各脚材と各部材との接続としては、前方脚
材や後方脚材の所定部に前方横架部材や横架部材の端部
を嵌合や螺着できる嵌合部や螺着部を形成したものや、
前方脚材,後方脚材に、前方横架部材や横架部材の端部
を嵌合,挿通できる継手孔部を有した継手部材を配設し
たもの、クリップ式の継手等、各脚材と各部材が接続で
きる任意のものが用いられる。
【0020】間隔調整部としては、前方脚材や後方脚材
に貫通孔を形成して貫通孔に横架部材や前方横架部材を
貫通させて各脚材間や各部材間の間隔を調整するもの
や、各脚材や各部材を大径管と一端部が大径管に挿脱自
在に挿入された小径部材と大径管と小径部材の接合部を
固定するボタンラッチ等の固定具とで形成し各脚材や各
部材の長さを調整して各脚材間や各部材間の間隔を調整
するもの等、各脚材間や各部材間の間隔や各脚材や各部
材の長さを調整することができる任意のものが用いられ
る。
【0021】尚、各脚材と各部材とを接続する継手部材
に間隔調整部を形成してもよく、例えば、前方脚材や後
方脚材に配設され、前方横架部材や横架部材の端部を貫
通できる貫通孔部と、貫通孔部に貫通された前方横架部
材や横架部材を固定するビスやボタンラッチ等の固定具
とを有した継手部材、又は、前方横架部材や横架部材の
端部側に形成された螺合部と、前方脚材や後方脚材に配
設され前方横架部材や横架部材の螺合部が所定長さ螺合
される螺合貫通孔部と、を有した継手部材、等を用いて
各脚材と各部材との接続及び間隔調整を同時に行っても
よい。これにより、簡単な構造で部品点数を削減するこ
とができる。
【0022】本発明の請求項2に記載のペット囲い柵
は、請求項1に記載の発明において、a.対向した前記
横架部材間に前記設置面と略平行に脱着自在又は回動自
在に配設された規制部材、b.前記前方横架部材の上方
で前記前方脚部間に配設された顎受け台、c.一対の前
記後方脚材間に横架された後方横架部材、d.前記顎受
け台又は前記前方横架部材に配設された首固定部、の内
いずれか1以上を備えた構成を有している。
【0023】これにより、設置面と略平行に横架部材間
にベルトや回動腕等の規制部材を配設することにより、
該ペット囲い柵内に入れた犬等のペットの背部側や腹部
側を規制部材でより確実にペットを拘束でき、ペットの
飛び出しや逃避を防止できるという作用を有する。特
に、腹部側に規制部材を配設した場合、ペットの座り込
みを防止でき、ペットの身体の洗浄時に腹部側の洗浄が
容易にできるという作用を有する。
【0024】また、前方脚部間に顎受け台を配設するこ
とにより、該ペット囲い柵内に入れた犬等のペットの顎
を顎受け台に載せることができ、特に、該囲い柵を用い
たペットの身体の洗浄中にペットを落ちつかせることが
できるという作用を有する。更に、顎受け台にペットの
顎を載せることで、ペットの頭部の洗浄作業が容易にで
きるという作用を有する。
【0025】また、後方脚材間に後方横架部材を横架す
ることにより、後方脚材と前方脚材が前方横架部材と横
架部材,後方横架部材で接続されるので、該ペット囲い
柵の剛性を向上できるという作用を有する。また、該ペ
ット囲い柵内のペットが後ずさりした際に後方横架部材
に当たり、該ペット囲い柵からペットが逃避するのを防
止できるという作用を有する。
【0026】更に、顎受け台又は前方横架部材に首固定
部を配設することにより、ペットの首を確実に固定して
ペットの首の動きを拘束でき、洗浄作業が容易にできる
という作用を有する。特に、顎受け台に首輪取付部と首
輪からなる首固定部を配設した場合、ペットの顎を顎受
け台に載せて首輪をし顎受け台に確実にペットの顎を固
定することができ、ペットを落ちつかせることができる
とともに、ペットの頭部の洗浄作業が容易にできるとい
う作用を有する。
【0027】ここで、規制部材としては、両端部にボタ
ンやマジックテープ(商品名)等の脱着自在な係止部を
有し、端部を横架部材に巻き係止部で横架部材に配設す
るもの等、横架部材に容易に着脱できるベルトや、一端
が横架部材に回動自在に配設され他端が対向する横架部
材にフック等で掛止できる回動腕、等任意のものが用い
られる。尚、横架部材としては、犬等のペットの腹部よ
り下方及び背部より上方に位置し、ペットと規制部材と
の間に間隙を有するように横架するのが好ましい。これ
により、規制部材を横架部材に配設した際に、規制部材
がペットの腹部や背部に当たるのを防止でき、ペットに
苦痛を与えずにペットの立ち姿を維持できる。また、規
制部材を腹部側又は背部側のいずれかの横架部材に配設
してもよい。これにより、より簡単にペットの動きを拘
束できる。
【0028】顎受け台としては、矩形状や半月皿状の顎
受け部と、顎受け部を支持する支持部材等で形成され、
支持部材としては、前方脚材や前方横架部材に接続され
たもの等が用いられる。また、支持部材や、支持部材を
接続した接続部に支持部材の長さや支持部材の接続位置
を調整して顎受け部の高さを調整する高さ調整部を形成
してもよい。これにより、該ペット囲い柵を使用する犬
等のペットの顎の高さに応じて顎受け台の高さを調整で
き、ペットに苦痛を与えることなく顎受け台に顎を載せ
ることができる。特に、顎受け部を半月皿状に形成した
際に、基部側を低くして配設すると、顎受け部に洗浄水
等を溜めずに浴槽内に流し込むことができる。
【0029】後方横架部材としては、後方脚材の下端部
に横架するのが好ましい。これにより、後方脚材間から
該ペット囲い柵内にペットを入れる際に、ペットが容易
に後方横架部材を跨ぐことができ、ペットをスムーズに
該ペット囲い柵内に入れることができる。また、後方横
架部材を脱着自在に後方脚材間に横架してもよい。これ
により、ペットを該ペット囲い柵内に入れた後に後方横
架部材を後方脚材間に横架することができる。更に、後
方横架部材を後方脚材間に横架する代わりに、一対の後
方脚材の両下端部を固定板等の設置部材に固定してもよ
い。これにより、後方横架部材と同様に、該ペット囲い
柵の剛性を向上することができる。
【0030】首固定部としては、顎受け台の基部側上面
に固定された首輪や、首輪が挿脱自在に取り付けられる
首輪取付部、又は、前方横架部材に鎖等で接続された首
輪等が用いられる。
【0031】本発明の請求項3に記載のペット洗浄用浴
槽は、浴槽本体と、前記浴槽本体の側壁の所定部に形成
された開口部と、前記開口部に開閉自在に配設された開
閉部と、を備えた構成を有している。
【0032】これにより、開閉部を開けることにより、
犬等のペットを開口部から浴槽本体内へ入れることがで
き、ペットを抱きかかえることなく浴槽本体内にペット
を容易に入れることができるという作用を有する。ま
た、浴槽本体内でのペットの身体の洗浄後、開閉部を開
けることにより、浴槽本体内の洗浄水を一度に素早く排
水することができるという作用を有する。
【0033】ここで、開口部の位置としては、犬等のペ
ットが浴槽本体内に入った際にペットの後方に位置する
側壁に形成するのが好ましい。これにより、開口部から
ペットを容易に浴槽本体内へ引き込む又は押し入れるこ
とができる。また、開口部を、浴槽本体の側壁の上端部
から浴槽本体の底壁側まで形成し、開口部の下端部を底
壁と略面一に形成するのが好ましい。これにより、犬等
のペットを浴槽本体内に入れる際にペットに大きな段差
を跨がせることなく、容易にペットを浴槽本体内に入れ
ることができるとともに、開閉部を開いて開口部から浴
槽本体内の洗浄水等を排水する際に、浴槽本体内の洗浄
水等を全て排水できる。
【0034】開閉部としては、浴槽本体の底壁側まで形
成した開口部の周囲に凹溝を形成し、凹溝に上下動自在
に嵌合されたものが好適に用いられる。これにより、開
閉部を全て外すことなく開口部の下方だけを開けて浴槽
本体内の洗浄水等の排水が容易にできる。また、開閉部
の周縁部又は開口部の凹溝等の開口部と開閉部の当接部
に硬質ゴム等のゴム製や合成樹脂製のパッキンからなる
密封材を貼着,嵌合等により配設するのが好ましい。こ
れにより、開閉部と開口部の当接部から浴槽本体内の湯
水や洗浄水等が漏れるのを防止できる。特に、密封材と
して硬質ゴムを用いた場合、密封材の耐久性を向上する
ことができる。更に、開閉部を浴槽本体側へ押さえて固
定する蝶螺子や螺合体等の押さえ具を配設してもよい。
これにより、開閉部を浴槽本体側へ密接させることがで
き湯水や洗浄水等の漏洩を防止できるとともに、開閉部
を移動して開口部の下方だけを開けた際に、開閉部を所
定位置で固定することができる。
【0035】また、浴槽本体の底壁を開口部側へ向けて
下方に傾斜して形成してもよい。これにより、浴槽本体
内の洗浄水等を開口部側へ自然に流すことができる。
尚、浴槽本体の底壁や側壁に排水口を形成してもよい。
また、浴槽本体の側壁の上端部の所定部に犬等のペット
の顎を載せる顎受け部を形成してもよい。
【0036】本発明の請求項4に記載のペット洗浄用浴
槽は、請求項3に記載の発明において、前記浴槽本体の
前記側壁の所定部に配設されたエアー供給源と、前記エ
アー供給源に連通されたエアー吹出部と、を備えた構成
を有している。
【0037】これにより、浴槽本体内に犬等のペットを
入れて湯水を張り、洗浄液等を入れるだけで、エアー吹
出部から浴槽本体内に供給された空気により浴槽本体内
の洗浄水を泡立てることができ、泡で汚れを吸着してペ
ットの身体の洗浄ができるという作用を有する。また、
ペットの身体の洗浄が終了し、浴槽本体内の洗浄水を排
水した後、エアー吹出部から浴槽本体内に空気を供給す
ることにより、ペットに空気を当てて濡れた毛を乾燥さ
せることができるという作用を有する。
【0038】ここで、エアー供給源としては、ドライヤ
ーやファン式等の送風機,布団乾燥機等、エアー吹出部
に接続されエアー吹出部を介して浴槽本体内に空気を供
給できる任意のものが用いられ、特に、温風を供給でき
るものが好適に用いられる。温風の場合、浴槽本体内の
湯水の温度を下げることなくペットを洗浄でき、また、
ペットの乾燥時にペットの体温を下げるのを防止でき
る。
【0039】エアー吹出部としては、エアー供給源に接
続され浴槽本体の内壁に配設された1乃至複数のエアー
パイプと、エアーパイプの外周面に穿設されエアー供給
源からの空気を吐出する吹出口と、を備えたものや、浴
槽本体の側壁を二重壁構造で形成するとともに、浴槽本
体の内壁の所定部に複数の吹出口を穿設し、二重壁構造
部分にエアー供給源からの空気を供給するもの等、種々
のものが用いられる。また、吹出口としては、エアーパ
イプや浴槽本体の内壁の任意の位置に種々の方向で形成
するのが好ましい。これにより、種々の角度から浴槽本
体内に空気を供給できるとともに、種々の角度からペッ
トに空気を当てることができ、洗浄時の洗浄水の泡立ち
やペットの乾燥時の乾燥効率を向上できる。尚、浴槽本
体を二重壁構造にした場合、浴槽本体の底壁に吹出口を
形成してもよい。これにより、ペットの腹部の乾燥が容
易にできる。
【0040】本発明の請求項5に記載のペット洗浄用浴
槽は、請求項4に記載の発明において、前記エアー吹出
部が、前記浴槽本体の前記側壁に回動自在に配設された
エアーパイプと、前記エアーパイプに穿設された吹出口
と、前記エアーパイプを回動させる駆動部と、を備えた
構成を有している。
【0041】これにより、駆動部でエアーパイプを回動
できるため、エアーパイプの吹出口の角度を変えること
ができ、浴槽本体内の洗浄水の泡立ちを促進させること
ができるとともに、犬等のペットの濡れ毛の乾燥時に濡
れ毛を揺らしながら乾燥させることができ乾燥を促進さ
せることができるという作用を有する。
【0042】ここで、エアーパイプとしては、浴槽本体
の内壁の任意の位置に配設され、特に、浴槽本体の対向
する側壁の上部側及び下部側に配設するのが好ましい。
これにより、犬等のペットの両側部及びペットの腹部
側,背部側から空気を当てることができ、洗浄水の泡立
ちをより促進できるとともに、ペットの濡れ毛の乾燥を
より促進できる。
【0043】エアーパイプは、浴槽本体の内壁の任意の
位置に軸受等で回動自在に軸支され、吹出口は、エアー
パイプの外周面に任意の方向で穿設される。これによ
り、エアーパイプをスムーズに回動させることができる
とともに、エアーパイプの回動にともない任意の方向に
空気を吐出することができる。
【0044】駆動部としては、エアーパイプに接続され
エアーパイプを所定角度で回動するモータやシリンダー
等、エアーパイプを自動的に回動させることができるも
の等、種々のものが用いられる。
【0045】本発明の請求項6に記載のペット洗浄用浴
槽は、請求項5の内いずれか1項に記載の発明におい
て、前記駆動部が、前記エアーパイプの一端に接続され
たレバー部と、前記レバー部の端部を摺動自在に支持し
た回動自在なカム部と、前記カム部に接続された操作部
と、前記レバー部の基部側に当接し前記レバー部を所定
位置で支持するストッパと、を備えた構成を有してい
る。
【0046】これにより、操作部でカム部を回動させる
ことにより、エアーパイプに接続されたレバー部を回動
させることができ、エアーパイプの吹出口の角度を変え
て浴槽本体内の洗浄水の泡立ちを促進させることができ
るとともに、犬等のペットの濡れ毛の乾燥時に濡れ毛を
揺らしながら乾燥させることができ乾燥を促進させるこ
とができるという作用を有する。
【0047】ここで、カム部としては、各レバー部に当
接する複数のカムギア部を有したもの等、レバー部に当
接してレバー部を回動自在に支持できる形状のものが用
いられる。操作部としては、カム部にハンドレバーを接
続して手動でカム部を回動することができるものや、モ
ータやシリンダー等により自動でカム部を回動できるも
の等が用いられる。特に、手動でカム部を操作する場
合、ペットの濡れ毛の乾燥時等に任意に吹出口の位置を
調整でき利便性を向上できるとともに、カム部の回動に
電源等を要さず、該ペット洗浄用浴槽の構造を簡単にで
き、また、屋外等任意の場所で使用できる。
【0048】本発明の請求項7に記載のペット洗浄用浴
槽は、請求項3乃至6の内いずれか1項に記載の発明に
おいて、前記浴槽本体の底壁に着脱自在に配設された請
求項1又は2に記載のペット囲い柵を備えた構成を有し
ている。
【0049】これにより、請求項1乃至6に記載の作用
に加えて、浴槽本体内でペット囲い柵により犬等のペッ
トの動きを確実に拘束することができ、ペットが暴れる
ことなく容易にペットの洗浄ができるという作用を有す
る。また、浴槽本体が犬等のペットの大きさより大きな
場合でも、ペット囲い柵をペットの大きさに応じて調整
できるため、ペット囲い柵でペットを確実に拘束するこ
とができるという作用を有する。
【0050】ここで、ペット囲い柵としては、浴槽本体
内の底壁に配設、又は螺子等で着脱自在に螺着等で固定
される。
【0051】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
形態1におけるペット囲い柵について、以下図面を用い
て説明する。
【0052】図1は実施の形態1におけるペット囲い柵
の全体斜視図である。図1において、1は実施の形態1
におけるペット囲い柵、2a,2bはペットホテルや動
物病院のペット浴場,家庭の浴場や庭,若しくは後述す
るペット洗浄用浴槽の底壁等の設置面に略垂直に立設さ
れる一対の前方脚材、3a,3bは設置面に略垂直に立
設される一対の後方脚材、4は前方脚材2a,2b,後
方脚材3a,3bの下端部に形成された固定板からなる
設置部材、4aは設置部材4の所定部に穿設され螺子等
で設置面にペット囲い柵1を固定する設置固定部、5は
各前方脚材2a,2bの下端部側に配設され間隔調整部
を兼用した継手部材、6は各前方脚材2a,2bの上端
部側に配設され間隔調整部を兼用した継手部材、7は各
前方脚材2a,2bの継手部材5,6間に配設及び各後
方脚材3a,3bに継手部材5,6と同じ高さに配設さ
れ間隔調整部を兼用した三方継手部材、8a,8bは前
方脚材2a,2bと後方脚材3a,3bに横架され継手
部材5,7に接続された下部横架部材、9a,9bは前
方脚材2a,2bと後方脚材3a,3bに横架され継手
部材6,7に接続された上部横架部材、10は前方脚材
2a,2b間に横架され継手部材5に接続された前方横
架部材、11は前方脚材2a,2b間で前方横架部材1
0の上方に配設された顎受け台、12aは一端が前方脚
材2a,2bの三方継手部材7に接続されたL字状の支
持部材、12bは支持部材12aの他端に穿設された挿
通孔、12cは挿通孔12bに挿通された顎受け台11
の支持部材、12dは挿通孔12bの外周側に形成され
支持部材12cを支持部材12aにビス等で固定した固
定部、13は支持部材12a,12cで支持された顎受
け台11の半月皿状に形成された顎受け部である。
【0053】尚、各脚材や各部材としては、実施の形態
1では丸パイプを使用している。また、支持部材12
a,12cとしては、前方脚材2a,2bに接続する代
わりに、前方横架部材10や上部横架部材9a,9bに
別途継手部材で接続してもよい。また、特に、支持部材
12cの断面が四角形等の多角形状や楕円状の場合、顎
受け部13が挿通孔12bで回転するのを防止できるた
め、ビス等で固定しなくてもよく、ビス等で固定した場
合、顎受け部13の使用中に顎受け部13が左右に移動
するのを防止できる。更に、前方脚材2a,2b,後方
脚材3a,3bの下端部と設置部材4は、螺着や嵌合等
により固定される。
【0054】次に、実施の形態1における継手部材5乃
至7について、図面を用いて説明する。図2(a)乃至
(c)は実施の形態1における継手部材の全体斜視図で
ある。図中、5aは前方脚材2a又は2bが貫通される
縦方向貫通孔部、5bは下部横架部材8a又は8bが貫
通される奥方向貫通孔部、5cは前方横架部材10が貫
通される幅方向貫通孔部、5dは各貫通孔部5a乃至5
cに穿設されビスやボタンラッチ等の固定具で各脚材や
各部材に継手部材5を固定する継手固定部、6aは前方
脚材2a又は2bが貫通される縦方向貫通孔部、6bは
上部横架部材9a又は9bが貫通される奥方向貫通孔
部、6cは各貫通孔部6a,6bに穿設されビスやボタ
ンラッチ等の固定具で各脚材や各部材に継手部材6を固
定する継手固定部、7aは後方脚材3a,3b又は前方
脚材2a,2bが貫通される縦方向貫通孔部、7bは縦
方向貫通孔部7aと略直角に形成され横架部材8a,8
b,9a,9b又は支持部材12aの端部が嵌合される
嵌合部、7cは貫通孔部7aや嵌合部7bに穿設されビ
スやボタンラッチ等の固定具で各脚材や各部材に三方継
手部材7を固定する継手固定部である。
【0055】次に、各継手部材5乃至7の各脚材への取
り付け及びペット囲い柵1の組み立てについて、以下説
明する。
【0056】各継手部材5乃至7を前方脚材2a,2
b、後方脚材3a,3bに取り付ける場合、前方脚材2
a,2bに、各継手部材5,7,6の各縦方向貫通孔部
5a,7a,6aに前方脚材2a,2bを順に貫通させ
て継手固定部5d,7c,6cでビス等の固定具によ
り、図1に示すように、各継手部材5,7,6を固定す
る。後方脚材3a,3bに、三方継手部材7の縦方向貫
通孔部7aに後方脚材3a,3bを貫通させて三方継手
部材7cでビス等の固定具により、図1に示すように、
前方脚材2a,2bの継手部材5,6と同じ高さで三方
継手部材7を固定する。
【0057】ペット囲い柵1を組み立てる場合につい
て、例示すると、下部横架部材8a,8bの一端を後方
脚材3a,3bに固定された三方継手部材7の嵌合部7
bに嵌合し、他端を継手部材5の奥方向貫通孔部5bに
貫通し、また、上部横架部材9a,9bの一端を後方脚
材3a,3bに固定された三方継手部材7の嵌合部7b
に嵌合し、他端を継手部材6の奥方向貫通孔部6bに貫
通して、図1に示すように、下部横架部材8a,8b、
上部横架部材9a,9bを前方脚材2a,2bと後方脚
材3a,3b間に横架する。また、前方横架部材10の
両端を各々、継手部材5の幅方向貫通孔部5cに貫通
し、図1に示すように、前方横架部材10を前方脚材2
a,2b間に横架する。更に、L字状の支持部材12a
の一端を前方脚材2a,2bに固定された三方継手部材
7の嵌合部7bに嵌合し、次いで、支持部材12aの挿
通孔12bに顎受け台11の支持部材12cの各端部を
挿通し、図1に示すように、ペット囲い柵1を組み立て
る。
【0058】以上のように構成された実施の形態1にお
けるペット囲い柵について、犬を例に以下その使用方法
を図面を用いて説明する。
【0059】図3は実施の形態1におけるペット囲い柵
の使用状態を示した全体斜視図である。図中、14は少
なくとも両端部にマジックテープ(商品名)からなる係
止部(図示せず)を有し下部横架部材8a,8bや上部
横架部材9a,9b間に設置面と略平行に脱着自在に配
設されたベルトからなる規制部材、Dはペット囲い柵1
で拘束された犬である。
【0060】以下、各脚材間や各部材間の間隔調整につ
いて説明する。前方脚材2a,2b、後方脚材3a,3
bに固定された各継手部材5,7の縦方向貫通孔部5
a,7aを固定した継手固定部5d,7cのビス等の固
定具を緩めて各継手部材5,7を前方脚材2a,2b、
後方脚材3a,3bに摺動自在にした後、各継手部材
5,7を前方脚材2a,2b、後方脚材3a,3bで摺
動させて、図3に示すように、下部横架部材8a,8b
が犬Dの腹部下方に位置するように調整し、再度各継手
部材5,7を前方脚材2a,2b、後方脚材3a,3b
に固定する。また、前方脚材2a,2b、後方脚材3
a,3bに固定された各継手部材6,7も同様に各脚材
に摺動自在にした後、各継手部材6,7を前方脚材2
a,2b、後方脚材3a,3bで摺動させて、図3に示
すように、上部横架部材9a,9bが犬Dの背部上方に
位置するように調整し、再度各継手部材6,7を前方脚
材2a,2b、後方脚材3a,3bに固定する。更に、
前方横架部材10を継手部材5の幅方向貫通孔部5cで
摺動させて、下部横架部材8a,8b、上部横架部材9
a,9b間を犬Dの胴幅に合わせて調整し、継手部材5
の幅方向貫通孔部5cの継手固定部5dでビス等の固定
具により、継手部材5を前方横架部材10に固定して、
ペット囲い柵1を犬Dの大きさに合わせる。尚、下部横
架部材8a,8b、上部横架部材9a,9b間の調整に
伴い、支持部材12aの挿通孔12bに挿通した顎受け
台11の支持部材12cの各端部も挿通孔12bで摺動
されて調整され、固定部12dで固定される。
【0061】ここで、各横架部材8a,8b,9a,9
bを、継手部材5,6の奥方向貫通孔部5b,6bで摺
動自在にして、前方脚材2a,2bと後方脚材3a,3
b間を犬Dの胴長と合わせてもよい。特に、前方脚材2
a,2bと後方脚材3a,3b間が、犬Dの胴長より長
い場合は、犬Dの胴長に合わせて調整しなくてもよい。
犬Dをペット囲い柵1内に囲うことができるためであ
る。
【0062】次いで、前方脚材2a,2bに固定された
三方継手部材7を縦方向貫通孔部7aで前方脚材2a,
2bに摺動や回動させて、顎受け台11の顎受け部13
の高さや角度を犬Dの顎の位置に合わせて調整する。
尚、犬Dをペット囲い柵1内で囲った後で顎受け台11
の高さを調整してもよい。
【0063】次に、犬Dのペット囲い柵1への拘束につ
いて説明する。犬Dを後方脚材3a,3b間からペット
囲い柵1内に引き入れ、犬Dの顎を顎受け台11の顎受
け部13上に載せる。次いで、下部横架部材8a,8b
の一方にベルトからなる規制部材14の一端を巻いて係
止部で端部を係止し、犬Dの前足と後足の間で犬Dの腹
部下方を通して規制部材14の他端を下部横架部材8
a,8bの他方に巻いて、犬Dの腹部との間に間隙を有
した状態で係止部で端部を係止する。更に、図3に示す
ように、上部横架部材9a,9b間にも同様に規制部材
14を配設し、犬Dをペット囲い柵1内で拘束する。
【0064】次に、実施の形態2におけるペット洗浄用
浴槽について、以下図面を用いて説明する。
【0065】(実施の形態2)図4は実施の形態2にお
けるペット洗浄用浴槽の要部分解斜視図である。図中、
15は実施の形態2におけるペット洗浄用浴槽、16は
ペット洗浄用浴槽15の浴槽本体、17は浴槽本体16
の底壁、17aは底壁17の下面に形成された浴槽本体
16の浴槽脚、18a,18bは浴槽本体16の長手方
向を形成する側壁、19a,19bは浴槽本体16の短
手方向を形成する側壁、20は浴槽本体16の側壁19
bに側壁19bの上端部から底壁17側まで開口し下端
部が底壁17と略面一に形成された開口部、20aは開
口部20の周囲に凹溝状に形成された凹溝部、21は開
口部20の上方から開口部20に挿脱自在に挿入され周
縁部が凹溝部20aに嵌合され浴槽本体16より高く又
は面一に形成された開閉部、22は開閉部21の周縁部
に配設され凹溝部20aに当接する硬質ゴム製や合成樹
脂製のパッキン等からなる密封材、23a,23bは側
壁18a,18bの上部側及び下部側に側壁18a,1
8bと略平行に側壁19a,19b間に配設されたエア
ーパイプ、24a,24bはエアーパイプ23a,23
bの外周面の任意の位置に穿設された吹出口、25は一
端がファン式送風機等のエアー供給源(図示せず)に接
続されたエアー供給管、26はエアーパイプ23a,2
3bとエアー供給管25を接続したエアー配管である。
【0066】ここで、密封材22としては、開閉部21
の周縁部に配設する代わりに、凹溝部20aに配設して
もよく、開閉部21を凹溝部20aに嵌合した際に、嵌
合部から湯水が漏れるのを防止できればよい。また、密
封材22は老朽化にともない交換される。
【0067】エアーパイプ23a,23bとしては、側
壁18a,18bと略平行に多数配設してもよい。これ
により、空気の供給量を増加でき、洗浄効率や乾燥効率
を向上できる。また、吹出口24a,24bとしては、
エアーパイプ23a,23bの周壁の種々の位置に穿設
される。これにより、種々の方向から空気を供給でき
る。
【0068】以上のように構成された実施の形態2にお
けるペット洗浄用浴槽について、以下実施の形態1のペ
ット囲い柵を用いてペットを洗浄する洗浄方法を、犬を
例に図面を用いて説明する。図5は実施の形態1におけ
るペット囲い柵を用いた実施の形態2におけるペット洗
浄用浴槽の全体斜視図である。
【0069】犬Dを洗浄する場合、浴槽本体16をペッ
トホテル等のペット浴場や家庭等の風呂場や屋外に設置
し、犬Dの大きさに合わせて調整したペット囲い柵1
を、図5に示すように、後方脚材3a,3b側を浴槽本
体16の開閉部21側にして浴槽本体16内に設置す
る。尚、浴槽本体16の底壁17に螺子孔を形成し、ペ
ット囲い柵1の設置固定部4aでペット囲い柵1を浴槽
本体内に螺子止め等により固定してもよい。これによ
り、犬Dの動きによりペット囲い柵1が揺動するのを防
止できる。
【0070】次に、開閉部21を上方へ移動させて開口
部20を開口し、犬Dを開口部20からペット囲い柵1
の後方脚材3a,3b間を介してペット囲い柵1内に入
れる。次いで、前述のペット囲い柵1への犬Dの拘束手
順により、犬Dをペット囲い柵1に拘束する。尚、下部
横架部材8a,8b間の規制部材14としては、浴槽本
体16の側壁18a,18bとペット囲い柵1の下部横
架部材8a,8bとの間、又は犬Dとペット囲い柵1の
下部横架部材8a,8bとの間に間隔がある場合は、犬
Dをペット囲い柵1内に入れた後に取り付けてもよい
が、犬Dをペット囲い柵1内に入れる前に下部横架部材
8a,8b間に規制部材14を取り付けていてもよい。
【0071】次に、開閉部21を開口部20の上方から
挿入して開口部20を閉塞する。次いで、浴槽本体16
内にシャワー等により湯水を供給し犬Dの背部まで湯水
で満たした後、洗浄液を浴槽本体16内に入れる。
【0072】次に、ファン式送風機等のエアー供給源か
らエアー供給管25,エアー配管26を介してエアーパ
イプ23a,23bに空気を供給し、吹出口24a,2
4bから浴槽本体16内の洗浄水中へ空気を供給する。
空気の供給により、洗浄水が泡立ち、泡により犬Dの毛
や皮膚についた汚れが吸着されて犬Dの身体が洗浄され
る。
【0073】洗浄水による犬Dの洗浄後、空気の供給を
停止し、開閉部21を上方へ引き上げて開口部20の下
方側を開口し、浴槽本体16内の洗浄水を排水する。次
いで、開閉部21で開口部20を閉塞し、浴槽本体16
内に再度湯水を供給して犬Dの身体の濯ぎを行った後、
浴槽本体16内の湯水を排水する。尚、濯ぎ動作は、浴
槽本体16内の湯水の供給,排出を繰り返して行われ
る。また、濯ぎ動作は、場合によっては、洗浄水を排水
後、開閉部21を開放したままシャワーを犬Dにかけて
行ってもよい。
【0074】犬Dの身体の洗浄,濯ぎが終了し、浴槽本
体16内の湯水を排出した後、再度、エアー供給源から
エアーパイプ23a,23bを介して吹出口24a,2
4bから浴槽本体16内に空気を供給し、犬Dの濡れ毛
に空気を当てて犬Dの毛を乾燥させる。犬Dの毛の乾燥
が終了すると、空気の供給を停止して開閉部21を上方
へ移動させて開口部20をあけるとともに、規制部材1
4を取り外し、犬Dを開口部20から浴槽本体16外へ
出し洗浄を終了する。
【0075】尚、ペット洗浄用浴槽を用いる場合は、犬
の種類(おとなしい犬や小型犬等)によっては、ペット
囲い柵を用いなくてもよい。この場合、犬が暴れること
がなく洗浄に支障をきたさないからである。また、ペッ
ト囲い柵を用いる場合でも、顎受け台や支持部材,三方
継手部材を有しないものを用いてもよい。この場合で
も、犬を拘束することができるからである。
【0076】以上のように実施の形態1におけるペット
囲い柵及び実施の形態2におけるペット洗浄用浴槽は構
成されているので、以下の作用を有する。 (1)一対の前方脚材,後方脚材と、横架部材,前方横
架部材で形成された該ペット囲い柵により、簡単な構造
で犬の胴部を容易に囲うことができ、犬の動きを拘束す
ることができる。 (2)前方脚材間に前方横架部材を有しているため、犬
の前足部分を前方横架部材で拘束することができるとと
もに、横架部材が前方脚材と後方脚材間に横架されてい
るため、犬の側部を拘束することができ、また、横架部
材間に規制部材を配設しているため、該ペット囲い柵内
に入れた犬の背部側や腹部側を拘束することができ、よ
り確実に犬を拘束でき犬の飛び出しや浴槽本体内での座
り込みを防止でき、犬を立ち姿のまま維持でき犬の洗浄
時の洗浄作業性を向上できる。 (3)前方脚材,後方脚材に間隔調整部を兼用した継手
部材を配設しているため、該ペット囲い柵を使用する犬
の大きさ(犬の胴高,胴長,胴幅)に応じて各脚材間や
各部材間の間隔を容易に調整でき、犬の大きさに合わせ
てペット囲い柵の大きさを調整して犬をペット囲い柵内
で確実に拘束できる。 (4)継手部材に各脚材や各部材が貫通できる貫通孔部
を有しているため、犬の大きさに合わせて容易に各脚材
や各部材間の間隔を調整できる。 (5)前方脚部間に顎受け台を有しているので、該ペッ
ト囲い柵内に入れた犬の顎を顎受け台に載せさせること
ができ、特に、該囲い柵を用いた犬の身体の洗浄中に犬
を落ちつかせることができるとともに、犬の頭部の洗浄
が容易にでき、洗浄作業性を向上できる。 (6)ペット洗浄用浴槽は、開口部に上方から挿入され
た開閉部を有しているため、開閉部を開けることによ
り、犬を開口部からペット囲い柵の後方脚材間を介して
浴槽本体内へ入れることができ、犬を抱きかかえること
なく浴槽本体内に容易に入れることができる。 (7)ペット洗浄用浴槽の浴槽本体内でのペットの身体
の洗浄,濯ぎ後、開閉部を上方へ移動して開口部の下方
を開けることにより、浴槽本体内の洗浄水や湯水を一度
に素早く排水することができる。 (8)浴槽本体の側壁に配設されエアー配管、エアー供
給管を介してエアー供給源に連通されたエアーパイプを
有しているため、浴槽本体内に犬を入れて湯水を張り洗
浄液を入れるだけで、エアー吹出部から浴槽本体内に供
給された空気により浴槽本体内の洗浄水を泡立てて、泡
で犬の毛や皮膚の汚れを吸着して容易に隅々まで洗浄が
できる。 (9)ペットの身体の洗浄,濯ぎ終了後、エアーパイプ
のエアー吹出部から浴槽本体内に空気を供給することに
より、犬の濡れ毛に空気を当てて乾燥させることがで
き、該ペット洗浄用浴槽内で犬の身体の洗浄,濯ぎ,乾
燥の一連の作業ができる。 (10)ペット洗浄用浴槽内にペット囲い柵を設置する
ことにより、大型犬や暴れる犬をも拘束して確実に洗
浄,乾燥ができる。 (11)ペットが、おとなしい犬や小型犬の場合は、ペ
ット囲い柵を用いなくても容易に洗浄,乾燥ができる。
【0077】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
おけるペット囲い柵について、以下図面を用いて説明す
る。
【0078】図6は実施の形態3におけるペット囲い柵
の全体斜視図である。尚、実施の形態1と同様のものに
は同一の符号を付して説明を省略する。図6において、
30は実施の形態3におけるペット囲い柵、6′は縦方
向貫通孔部6′aに後方脚材3a又は3bが貫通され後
方脚材3a,3bの下端部に配設された継手部材、31
は継手部材6′の奥方向貫通孔部6′bに貫通され後方
脚材3a,3b間の下端部に横架された後方横架部材、
32aは顎受け部13の上面に配設された首固定部の首
輪取付部、32bは首輪取付部32aに挿脱自在に挿着
された首輪である。尚、首輪取付部32aや首輪32b
の代わりに、犬の首輪を直接固定する鉤を固定してもよ
い。
【0079】以上のように構成された実施の形態3にお
けるペット囲い柵30では、実施の形態1と同様にペッ
ト囲い柵30を犬の大きさに合わせて調整した後、ペッ
ト囲い柵30内に犬を入れ、更に、犬の顎を顎受け部1
3上に載せて首輪取付部32aに挿着された首輪32b
を犬の首に巻いて首を固定し、犬をペット囲い柵30内
に拘束する。
【0080】次に、実施の形態4におけるペット洗浄用
浴槽について、以下図面を用いて説明する。
【0081】(実施の形態4)図7は実施の形態4にお
けるペット洗浄用浴槽の要部断面平面図である。尚、実
施の形態2と同様のものには同一の符号を付して説明を
省略する。図中、33は実施の形態4におけるペット洗
浄用浴槽、34aは浴槽本体16の側壁19bに配設さ
れエアーパイプ23a,23bの一端を回動自在に支持
したベアリング、34bはエアーパイプ23a,23b
の他端を回動自在にエアー配管26と接続したベアリン
グ、35はベアリング34a,34bとエアーパイプ2
3a,23b間に配設された防水シール、36は浴槽本
体16の外周壁の開閉部21の両側部に配設された押さ
え具用ブラケット、37は押さえ具用ブラケット36に
配設され開閉部21を浴槽本体16に押止する押さえ
具、38は浴槽本体16の側壁19a側に配設されエア
ーパイプ23a,23bを回動させる駆動部、39は側
壁19aの外周側に配設され駆動部38を覆設した駆動
カバー部、39aは駆動カバー部39の上面に開口され
た操作開口部、40は操作開口部39aから突出し駆動
部38を操作するハンドルレバーからなる操作部であ
る。ここで、押さえ具用ブラケット36としては、一端
が回動自在に浴槽本体16の外周壁に支持され他端に螺
子孔部や孔部を有したものを用い、また、押さえ具37
として、押さえ具用ブラケット36の螺子孔部や孔部に
螺合される螺合部を有した螺合体を用いている。また、
開閉部21と押さえ具37との当接部に押さえ具37の
端部が嵌合や螺合される嵌合部や螺合部等を形成しても
よい。また、ベアリング34aや34b等を用いる代わ
りに、自己潤滑性の金属製や合成樹脂製のボスや嵌合孔
を形成してもよい。
【0082】次に、実施の形態4におけるペット洗浄用
浴槽の駆動部について、以下図面を用いて説明する。
【0083】図8は図7のA−A線断面図である。尚、
実施の形態2と同様のものには同一の符号を付して説明
を省略する。図中、41a,41b,41c,41dは
エアーパイプ23a,23bの端部に接続され浴槽本体
16の側壁19aの外周側に配設されたレバー部、42
は浴槽本体16の側壁19aの外周側の略中央に回動自
在に配設されハンドルレバーからなる操作部40が接続
され複数の突設されたカムギア部を有したカム部、43
a,43b,43cは各レバー部41a乃至41d間に
位置しレバー部41a乃至41dの端部が各々摺動自在
に当接するカムギア部、44a,44b,44c,44
dは浴槽本体16の外周壁面に突設されレバー部41
a,41b,41c,41dの各基部側に当接し各レバ
ー部41a乃至41dを所定位置で支持するストッパで
ある。尚、操作部40をカム部42に接続する代わり
に、カム部42にカム部42を回動するステッピングモ
ータ等の左右回転自在のモータやシリンダー等を接続し
てもよい。また、ストッパ44a乃至44dとしては、
浴槽本体16の外周壁面に突設する代わりに、駆動カバ
ー部39の内周壁に突設してもよい。
【0084】以上のように構成された実施の形態4にお
けるペット洗浄用浴槽について、以下そのエアーパイプ
の駆動を図面を用いて説明する。図9(a),(b)は
エアーパイプの回動状態を示す駆動部の要部断面図であ
る。操作部40を手動でレバー部41a側に倒すと、カ
ム部42が所定角度回動し、カム部42のカムギア部4
3cに当接したレバー部41cが、図9(a)に示すよ
うに、カムギア部43cに添って摺動し、レバー部41
cが接続されたエアーパイプ23bがレバー部41cと
ともに回動し、また、カムギア部43bにレバー部41
dが当接して、図9(a)に示すように、カムギア部4
3bに添ってレバー部41dが摺動し、レバー部41d
が接続されたエアーパイプ23bがレバー部41dとと
もに回動する。ここで、レバー部41a,41bは、図
9(a)に示すように、カム部42から離れて基部がス
トッパ44a,44bで支えられる。また、操作部40
をレバー部41c側に倒すと、図9(b)に示すよう
に、カムギア部43a,43bにレバー部41a,41
bが当接して摺動し、エアーパイプ23aがレバー部4
1a,41bとともに回動する。尚、レバー部41c,
41dは、図9(b)に示すように、カム部42から離
れて基部がストッパ44c,44dで支えられる。
【0085】以上のように構成された実施の形態4にお
けるペット洗浄用浴槽について、ペットとして犬を例
に、以下実施の形態3におけるペット囲い柵を用いてペ
ット洗浄用浴槽でペットを洗浄する使用方法を説明す
る。
【0086】犬を洗浄する場合、実施の形態1と同様
に、犬の大きさに応じて大きさを調整したペット囲い柵
30をペット洗浄用浴槽33の浴槽本体16内に設置す
る。次いで、押さえ具37を緩めて押さえ具用ブラケッ
ト36を回動させ開閉部21の押止を解除した後、開閉
部21を上方へ移動させて開口し、犬を開口部からペッ
ト囲い柵30の後方脚材3a,3b間から後方横架部材
31を跨がせてペット囲い柵30内に入れ、開閉部21
を閉めて押さえ具用ブラケット36と押さえ具37で開
閉部21を押止し、開閉部21と浴槽本体16を密閉す
る。次いで、実施の形態1と同様に犬を拘束するととも
に、首を首輪32bで拘束する。
【0087】ペット洗浄用浴槽33内で犬をペット囲い
柵30に拘束した後、実施の形態1,2と同様に犬の洗
浄及び濡れ毛の乾燥を行う。ここで、操作部40を回動
することにより、駆動部38でエアーパイプ23a又は
エアーパイプ23bが前述のように回動されるため、操
作部40で吹出口24a,24bの角度を任意に変え、
エアーパイプ23a,23bからの空気の吹き出し方向
を変更させながら、洗浄や乾燥が行われる。
【0088】以上のように、実施の形態3におけるペッ
ト囲い柵及び実施の形態4におけるペット洗浄用浴槽は
構成されているので、実施の形態1及び実施の形態2の
作用に加えて以下の作用を有する。 (1)ペット囲い柵の後方脚材間に後方横架部材を有し
ているので、ペット囲い柵の剛性を向上することができ
るとともに、後方横架部材を下方に配設しているため、
ペット囲い柵内に犬が入る際に、容易に後方横架部材を
跨ぐことができ、犬をスムーズにペット囲い柵内に入れ
ることができる。 (2)顎受け部に首輪取付部と首輪を備えているため、
ペット囲い柵内の犬をより確実に拘束でき、犬の洗浄作
業性を向上できるとともに、犬が普段装着し慣れた首輪
で犬の首を顎受け部に固定できるので、犬の抵抗を軽減
できるとともに犬に与える不快感を軽減できる。 (3)開閉部に押さえ具を備えているため、開閉部と浴
槽本体を確実に密閉することができるとともに、押さえ
具を取り外すだけで容易に開閉部を開閉することができ
る。 (4)駆動部でエアーパイプを回動できるため、エアー
パイプの吹出口の角度を変えることができ、浴槽本体内
の洗浄水の泡立ちを促進させることができ、洗浄効果を
向上させることができ、また、犬等のペットの濡れ毛の
乾燥時に濡れ毛を揺らしながら乾燥させることができ乾
燥を促進させることができる。
【0089】
【発明の効果】以上のように本発明におけるペット洗浄
用浴槽によれば、以下の優れた効果を実現できる。
【0090】請求項1に記載の発明によれば、 (1)一対の前方脚材,後方脚材と、横架部材,前方横
架部材で形成された該ペット囲い柵により、簡単な構造
で犬等の胴部を容易に囲うことができ、ペットの動きを
拘束することができるとともに、後方脚材側に横架部材
を有していないため、後方脚材間からペットの出し入れ
ができ、使用性に優れる。 (2)前方脚材間に前方横架部材を有しているため、犬
等のペットの前足部分を前方横架部材で拘束することが
でき、また、横架部材が前方脚材と後方脚材間に横架さ
れているため、ペットの側部を拘束することができ、ペ
ットの移動を防止でき、特に、ペットの身体を洗浄する
際に、ペットが逃げ出すのを防止できる。 (3)前方脚材,後方脚材,横架部材,前方横架部材に
間隔調整部を有しているため、該ペット囲い柵を使用す
るペットの大きさ(ペットの胴高,胴長,胴幅)に応じ
て各脚材間や各部材間の間隔を容易に調整でき、ペット
の大きさに合わせてペットを確実に拘束できるととも
に、ペットが成長しても調整して使用することができ使
用性に優れ、また、種々の大きさのペットに併用でき汎
用性に優れる。 (4)特に、屋外等でのペットの身体の洗浄時におい
て、ペットを該ペット囲い柵で容易に囲うことができ、
ペットの首輪等を木や前方横架部材等に結び付けるだけ
でペットの動きを拘束することができ、ペットの身体の
洗浄が容易にでき、洗浄作業性を向上できる。
【0091】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加えて、 (5)設置面と略平行に横架部材間に規制部材を配設す
ることにより、該ペット囲い柵内に入れた犬等のペット
の背部側や腹部側を規制部材で拘束することができ、よ
り確実にペットを拘束できペットの飛び出しや移動を防
止でき、特にペットの身体の洗浄時に洗浄作業が容易に
できる。 (6)規制部材を横架部材間に配設し、直接ペットの胴
部を拘束していないので、ペットに苦痛を与えることな
くペットの動きを拘束でき、更に、ペットに苦痛を与え
ていないため、拘束時にペットが暴れるのを防止でき
る。 (7)特に、腹部側に規制部材を配設した場合、ペット
の座り込みを防止でき、ペットに苦痛を与えることなく
ペットの立ち姿を安定して維持でき、ペットの身体の洗
浄時に腹部側の洗浄も容易にでき、洗浄作業性に優れ
る。 (8)前方脚部間に顎受け台を配設することにより、該
ペット囲い柵内に入れた犬等のペットの顎を顎受け台に
載せさせることができ、特に、該囲い柵を用いたペット
の身体の洗浄中にペットを落ちつかせることができ、ま
た、ペットの頭部の洗浄作業性を向上できる。 (9)後方脚材間に後方横架部材を横架することによ
り、後方脚材と前方脚材が前方横架部材と横架部材、後
方横架部材で接続されるので、該ペット囲い柵の剛性を
向上できる。 (10)該ペット囲い柵内のペットが後ずさりした際
に、後方横架部材に当たるため、該ペット囲い柵内から
ペットが逃避するのを防止できる。 (11)顎受け台や前方横架部材に首固定部を配設した
場合、ペットの首を顎受け台等に確実に固定することが
でき、ペットの洗浄中等のペットの動きを確実に拘束す
ることができ洗浄作業性を向上できる。 (12)特に、首固定部として首輪を用いた場合、通常
し慣れた首輪で拘束されるため、ペットが暴れるのを防
止できるとともに、ペットの苦痛を軽減できる。
【0092】請求項3に記載の発明によれば、 (13)浴槽本体に形成された開口部と、開口部に開閉
自在に配設された開閉部を有しているため、開閉部を開
けることにより、犬等のペットを開口部から浴槽本体内
へ入れることができ、ペットを抱きかかえることなく浴
槽本体内にペットを容易に入れることができ、ペットの
洗浄準備が容易にできる。 (14)浴槽本体内でのペットの身体の洗浄後、開閉部
を開けることにより、浴槽本体内の洗浄水を一度に素早
く排水することができ、排水効率に優れる。
【0093】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
の効果に加えて、 (15)浴槽本体の側壁の所定部に配設されエアー供給
源に連通されたエアー吹出部を備えているため、浴槽本
体内に犬等のペットを入れて湯水を張り、シャンプー等
を入れるだけで、エアー吹出部から浴槽本体内に供給さ
れた空気により浴槽本体内の洗浄水を泡立てることがで
き、泡で汚れを吸着してペットの身体の洗浄ができ、ペ
ットの洗浄が隅々まで容易にできる。 (16)ペットの身体の洗浄終了後、エアー吹出部から
浴槽本体内に空気を供給することにより、ペットの濡れ
毛に空気を当てて乾燥させることができ、浴槽本体内で
ペットの身体の洗浄,濯ぎ,乾燥の一連の洗浄作業がで
き、ペットの洗浄作業効率に優れる。
【0094】請求項5に記載の発明によれば、請求項3
又は4の効果に加えて、 (17)エアー吹出部が、浴槽本体の側壁に回動自在に
配設され吹出口を有したエアーパイプと、エアーパイプ
を回動させる駆動部と、を備えているので、駆動部でエ
アーパイプを回動してエアーパイプの吹出口の角度を変
えることができ、浴槽本体内の洗浄水の泡立ちを促進さ
せることができ洗浄効果に優れる。 (18)犬等のペットの濡れ毛の乾燥時に濡れ毛を揺ら
しながら乾燥させることができ、乾燥を促進させること
ができ濡れ毛の乾燥作業効率に優れる。
【0095】請求項6に記載の発明によれば、請求項3
乃至5の効果に加えて、 (19)操作部でカム部を回動させることにより、エア
ーパイプに接続されたレバー部を回動させるとともに、
エアーパイプを回動させることができ、エアーパイプの
吹出口の角度を容易に変更することができ、簡単な構造
で空気の吹き出し方向を変更させて洗浄水の泡立ちや濡
れ毛の乾燥時の乾燥効率を向上できる。
【0096】請求項7に記載の発明によれば、請求項3
乃至6の効果に加えて、 (20)浴槽本体の底壁に着脱自在に配設されたペット
囲い柵を備えているので、浴槽本体内でペット囲い柵に
より犬等のペットの動きを確実に拘束することができ、
ペットが暴れることなく立ち姿を安定して維持すること
ができ、容易にペットの洗浄ができペットの洗浄作業性
に優れる。 (21)浴槽本体が犬等のペットの大きさより大きな場
合でも、ペット囲い柵をペットの大きさに応じて調整す
ることにより、ペット囲い柵でペットを確実に拘束して
ペットを洗浄することができ、大きめの浴槽本体をペッ
トの成長に応じて長期間使用することができるととも
に、種々の大きさのペットに併用することができ汎用性
に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるペット囲い柵の全体斜視
【図2】(a)実施の形態1におる継手部材の全体斜視
図 (b)実施の形態1におる継手部材の全体斜視図 (c)実施の形態1におる継手部材の全体斜視図
【図3】実施の形態1におけるペット囲い柵の使用状態
を示した全体斜視図
【図4】実施の形態2におけるペット洗浄用浴槽の要部
分解斜視図
【図5】実施の形態1におけるペット囲い柵を用いた実
施の形態2におけるペット洗浄用浴槽の全体斜視図
【図6】実施の形態3におけるペット囲い柵の全体斜視
【図7】実施の形態4におけるペット洗浄用浴槽の要部
断面平面図
【図8】図7のA−A線断面図
【図9】(a)エアーパイプの回動状態を示す駆動部の
要部断面図 (b)エアーパイプの回動状態を示す駆動部の要部断面
【符号の説明】 1,30 ペット囲い柵 2a,2b 前方脚材 3a,3b 後方脚材 4 設置部材 4a 設置固定部 5,6,6′ 継手部材 5a,6a,6′a,7a 縦方向貫通孔部 5b,6b,6′b,7b 奥方向貫通孔部 5c 幅方向貫通孔部 5d,6c,7c 継手固定部 7 三方継手部材 8a,8b 下部横架部材 9a,9b 上部横架部材 10 前方横架部材 11 顎受け台 12a 支持部材 12b 挿通孔 12c 支持部材 12d 固定部 13 顎受け部 14 規制部材 15,33 ペット洗浄用浴槽 16 浴槽本体 17 底壁 17a 浴槽脚 18a,18b,19a,19b 側壁 20 開口部 20a 凹溝部 21 開閉部 22 密封材 23a,23b エアーパイプ 24a,24b 吹出口 25 エアー供給管 26 エアー配管 31 後方横架部材 32a 首輪取付部 32b 首輪 34a,34b ベアリング 35 防水シール 36 押さえ具用ブラケット 37 押さえ具 38 駆動部 39 駆動カバー部 39a 操作開口部 40 操作部 41a,41b,41c,41d レバー部 42 カム部 43a,43b,43c カムギア部 44a,44b,44c,44d ストッパ D 犬

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設置面に略垂直に立設される一対の前方
    脚材と、前記設置面に略垂直に立設される一対の後方脚
    材と、対向する前記前方脚材と前記後方脚材間の各々に
    横架され脱着自在に又は摺動自在に接続された横架部材
    と、一対の前記前方脚材間に横架された前方横架部材
    と、前記前方脚材,前記後方脚材,前記横架部材,前記
    前方横架部材の内いずれか1以上の所定部に配設された
    間隔調整部と、を備えていることを特徴とするペット囲
    い柵。
  2. 【請求項2】 a.対向した前記横架部材間に前記設置
    面と略平行に脱着自在又は回動自在に配設された規制部
    材、b.前記前方横架部材の上方で前記前方脚部間に配
    設された顎受け台、c.一対の前記後方脚材間に横架さ
    れた後方横架部材、d.前記顎受け台又は前記前方横架
    部材に配設された首固定部、の内いずれか1以上を備え
    ていることを特徴とする請求項1に記載のペット囲い
    柵。
  3. 【請求項3】 浴槽本体と、前記浴槽本体の側壁の所定
    部に形成された開口部と、前記開口部に開閉自在に配設
    された開閉部と、を備えていることを特徴とするペット
    洗浄用浴槽。
  4. 【請求項4】 前記浴槽本体の前記側壁の所定部に配設
    されたエアー供給源と、前記エアー供給源に連通された
    エアー吹出部と、を備えていることを特徴とする請求項
    3に記載のペット洗浄用浴槽。
  5. 【請求項5】 前記エアー吹出部が、前記浴槽本体の前
    記側壁に回動自在に配設されたエアーパイプと、前記エ
    アーパイプに穿設された吹出口と、前記エアーパイプを
    回動させる駆動部と、を備えていることを特徴とする請
    求項4に記載のペット洗浄用浴槽。
  6. 【請求項6】 前記駆動部が、前記エアーパイプの一端
    に接続されたレバー部と、前記レバー部の端部を摺動自
    在に支持した回動自在なカム部と、前記カム部に接続さ
    れた操作部と、前記レバー部の基部側に当接し前記レバ
    ー部を所定位置で支持するストッパと、を備えているこ
    とを特徴とする請求項5に記載のペット洗浄用浴槽。
  7. 【請求項7】 前記浴槽本体の底壁に着脱自在に配設さ
    れた請求項1又は2に記載のペット囲い柵を備えている
    ことを特徴とする請求項3乃至6の内いずれか1項に記
    載のペット洗浄用浴槽。
JP11142303A 1999-05-21 1999-05-21 ペット囲い柵及びそれを用いたペット洗浄用浴槽 Withdrawn JP2000324973A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003009704A (ja) * 2001-06-29 2003-01-14 Firio:Kk ペット用歩行補助具
JP2011024497A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Tokyo Menitsukusu:Kk ペット用載せ台
JP2014171454A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Aron Kasei Co Ltd ペット用姿勢保持器具およびペット用入浴器具
EP3135106A1 (en) * 2015-08-26 2017-03-01 Gracie Galindo Support frame for dog bath

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